JP778H - メモリカードの装着機構 - Google Patents

メモリカードの装着機構

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【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は必要に応じて電子機器本体内に装着されるメ
モリカードの装着機構に関するものである。 〔発明の技術的背景とその問題点〕 例えば携帯用小型コンピュータ等の小型電子機器は、電
子機器本体に内蔵されているメモリの容量があまり大き
くないために、電子機器本体のメモリ容量を越えるデー
タを記憶させたい場合には、電子機器本体に別のメモリ
増設用メモリカードを装着して、このメモリカードにデ
ータを記憶させることが行なわれている。 この種電子機器におけるメモリカードの装着機構として
は、従来、電子機器本体の底面にメモリカードを寝かせ
た状態で収納するカード装着凹部を設け、このカード装
着部にメモリカードを嵌め込んでこのメモリカードを裏
蓋で押え固定するようにしたものが知られている。な
お、前記カードの装着凹部を電子機器本体の底面に設け
ているのは、電子機器本体の上面には表示部やキーボー
ド部があるために電子機器本体の上面にさらにカード装
着凹部を設けたのでは電子機器本体が非常に大型にっつ
てしまうからである。 しかしながら、このようなメモリカード装着機構では、
メモリカードの装着及び取出しに際してその都度裏蓋を
取外さなければならないために、メモリカードの装着及
び取出しが非常に面倒であるという問題をもっていた。 一方、電子キャッシュレジスタに装着して使用される売
上げデータ等の記憶用メモリカードは、レジスタ本体の
前面または側面に設けられているカード挿入口から挿入
してレジスタ本体内に装着されており、最近ではこの装
着方式を携帯用小型コンピュータ等の小型電子機器にお
けるメモリカードの装着機構に応用することが考えられ
ているが、この電子キャッシュレジスタにおけるメモリ
カードの装着機構は、メモリカードを直接カード挿入口
に挿入するものであるために、メモリカードの挿入時に
メモリカードの先端をカード挿入口に合せてやる必要が
あり、メモリカードの厚さより若干広いだけの非常に狭
い口巾のカード挿入口にメモリカードの先端を合せるこ
とは非常に面倒であるために、この装着機構によっても
メモリカードの装着を容易に操作性よく行なうことはで
きなかった。 〔発明の目的〕 この発明は上記のような実情にかんがみてなされたもの
であって、その目的とするところは、従来のメモリカー
ド装着機構に比べてメモリカードの装着及び取出しを容
易に操作性よく行なうことができるようにしたメモリカ
ードの装着機構を提供することにある。 〔発明の概要〕 すなわち、この発明は、電子機器本体内に、前記メモリ
カードを着脱可能に保持するカードホルダを電子機器本
体外に引出し可能に設け、更に、前記カードホルダの引
出しを阻止する阻止手段と、この阻止手段によるカード
ホルダの引出し阻止の解除時に電子機器本体の動作を停
止させる動作制御手段とを設け、このカードホルダに保
持させたメモリカードをこのカードホルダの電子機器本
体内への押込みにより電子機器本体内の所定位置に挿入
して、メモリカードの入出力端子を電子機器本体内のメ
モリカード接続端子に接触させた構成のものである。 〔発明の実施例〕 以下、この発明の一実施例を図面を参照して説明する。 第1図はメモリカード装着機構を備えた携帯用小型コン
ピュータの外観を示したもので、図中1はコンピュータ
本体であり、このコンピュータ本体1は、第2図及び第
3図に示すように、上面に表示窓2を形成すると共に各
種入力キー3,3,…を配設した合成樹脂性のケース体
1aと、金属板製の底面パネル1bとからなっている。 このコンピュータ本体1内には、第2図及び第3図に示
すように、前記ケース体1aの表示窓2に対向させて液
晶表示パネル4が配置されており、この表示パネル4
は、その下に設置されたプリント配線基板5と前記表示
窓2に嵌着されたガラス板2aとの間に挟持されてい
る。なお、前記表示パネル4は、下面に反射板4aを有
する反射型のものであり、この表示パネル4は、インタ
コネクタ6を介して前記配線基板5の上面に配列形成さ
れている表示パネル接続端子(図示せず)と電気的に接
続されている。 また、第2図及び第3図において、7は前記破線基板5
の下に配置された合成樹脂製のカードホルダ格納ハウジ
ング、8は合成樹脂製のハウジング底板であり、このハ
ウジング底板8と前記ハウジング7及び配線基板5は底
面パネル1b上に積層され、前記底面パネル1bはケー
ス体1aに止めネジ9によって固定されている。 また、前記コンピュータ本体1の前面には、ケース体1
aの前側板と底面パネル1bの前側板とを切欠して形成
されたカードホルダ引出し用開口部10が左右2箇所に設
けられており、前記ハウジング7とハウジング底板8と
の間には、前記2つのカードホルダ引出し用開口部10,
10とそれぞれ対応させてカードホルダ格納空間11,11が
形成されている。このカードホルダ格納空間11は、前記
ハウジング7の下面とハウジング底板8の上面とを凹入
させて形成されたもので、各カードホルダ格納空間11,
11内にはカードホルダ12,12が格納されている。 このカードホルダ12は、メモリカードを着脱可能に保持
するもので、このカードホルダ12はそのほぼ全体がコン
ピュータ本体1内に納まるようにカードホルダ格納空間
11に格納され、メモリカードの装着及び引出し時に前記
カードホルダ引出し用開口部10から引出されるようにな
っている。このカードホルダ12は合成樹脂製のものであ
り、このカードホルダ12は、前端面(引出し方向の端
面)が開放する薄箱部12aと、この薄箱部12aの底板から
外方(引出し方向)に延長する突出板部12bと、この突
出板部12bの前端に形成された前面板12cとからなつてお
り、前記前面板12cは、前記カードホルダ引出し用開口
部10を完全に覆う大きさとされ、また前記突出板部12b
は、その厚さを薄くすることにより上下に撓み変形させ
得る弾性板とされている。 そして、このカードホルダ12は、第4図〜第6図に示す
ように、その薄箱部12aの両側部を前記カードホルダ格
納空間11の両側部にスライド可能に支持されており、こ
のカードホルダ12は、その薄箱部12aの両側面に突設し
たバネ受け13とカードホルダ格納空間11の内奥面との間
に挿入されたカードホルダ押出し用コイルバネ14のバ
ネ力によって引出し方向に押圧されている。 また、前記カードホルダ12は、これをコンピュータ本体
1内に格納したときに、その前面板12cの上縁をカード
ホルダ引出し用開口部10の上縁内面に第2図に示すよう
に掛止されて、みだりにコンピュータ本体1外に抜け出
さないようにロックされるようになっており、このカー
ドホルダ12の引出しに際してのロック解除は、前記前面
板12cの前面に突出した操作部15を指で押して突出板部1
2bを撓み変形させながら前面板12cを押下げることによ
り行なわれるようになっている。なお、カードホルダ12
をコンピュータ本体1内に格納するときは、カードホル
ダ12のコンピュータ本体1内への押込みにともなって前
面板12cがその上縁をカードホルダ引出し用開口部10の
上縁で押されて前記突出板部12bを下方に撓み変形させ
ながらカードホルダ引出し用開口部10の内側に入り込
み、前記突出板部12bの復元力によりカードホルダ引出
し用開口部10の上縁内面に掛止される。 また、前記カードホルダ12の引出しは、前記コイルバネ
14のバネ力によって行なわれるようになっており、前記
操作部15を押してカードホルダ12のロックを解除する
と、バネ力によって自動的にカードホルダ12が押出さ
れ、第5図に示すように、薄箱部12aの前端部がコンピ
ュータ本体1外に突き出した状態で、前記バネ受13,13
をカードホルダ引出し用開口部10の両側縁内面で受け止
められて係止されるようになっている。 次に、メモリカードについて説明すると、第7図〜第1
0図はメモリカードの一種であるRAM(Random
Access Memory)カードを示したもの
で、このRAMカード20は、長さ60mm、幅50mm、厚
さ3.5mm程度の寸法のものである。 このRAMカード20は、合成樹脂製の支持板21と、この
支持板21の上下面を覆う上下一対の表面パネル22a,22b
とからなる薄型ケース内にプリント配線基板23を収納し
た構成となっており、上側の表面パネル22aを止めネジ2
4によって支持板21に固定され、下側の表面パネル22bは
支持板21の下面に接着されている。また、前記表面パネ
ル22a,22bは、外部からの静電気をシールドするため
に、例えばステンレス板等の導電性金属板で形成されて
いる。 前記配線基板23は、その下面に所要数のRAMチップ2
5,25及びコンデンサ等のチップ部品26,26を取付ける
と共に、上面にその巾方向に並べて多数の入出力端子2
7,27,…を形成したもので、この配線基板23は前記支
持板21の上面に形成された凹入部21a内に嵌合されてい
る。なお、前記支持板21の凹入部底面には、前記RAM
チップ25,25及びチップ部品26,26に対して逃げとなる
凹部28,28が形成されている。 また、29は記憶維持のためのバックアップ電源として設
けられた電池であり、この電池29は、前記支持板21の凹
入部底面に形成された電池収納凹部30内に収納されてい
る。31a,31bは前記電池29に接触する一対の端子バネで
あり、一方の端子バネ31aは前記配線基板23の下面に取
付けられており、他方の端子バネ31bは前記電池収納凹
部30内に設けられていて、その基端部において配線基板
23の下面に形成された電源端子(図示せず)と接触接続
されている。 32は前記配線基板23の上面を覆う絶縁シートであり、こ
の絶縁シート32と上側表面パネル22aには、配線基板23
面の入出力端子配列部と対応する部分に、入出力端子2
7,27,…を露出させるための開口33,34が形成されて
いる。 また、35は前記絶縁シート32と上側表面パネル22aとの
間に設けられた導電性金属板からなるシャッタ板であ
り、このシャッタ板35は、RAMカード長さ方向にスラ
イド可能に設けられている。このシャッタ板35は、RA
Mカード20を使用しないとき(コンピュータ本体1内に
装着していないとき)に上側表面パネル22aの開口34を
塞いで前記配線基板23面の入出力端子27,27,…を覆い
かくすためのもので、このシャッタ板35には、前記上側
表面パネル22aの開口34を塞ぐ目隠板部35aと、前記開口
34とほぼ同じ大きさの窓部35bとがシャッタ板35のスラ
イド方向に並べて形成されている。 そして、このシャッタ板35は、一端を支持板21の凹入部
前端壁21bに支持される線バネ36のバネ力によってRA
Mカード先端方向(カードホルダ12への挿入方向)に押
圧されており、このバネ力によって前記目隠板部35aが
開口34下に位置する状態に保持されるようになってい
る。また、前記目隠板部35aは、配線基板23面に弾力的
に接触するように円弧状に湾曲されており、RAMカー
ド20の不使用時に配線基板面の全ての入出力端子27,2
7,…を短絡させて、配線基板23面の配線に静電気が生
じたときにこの静電気をシャッタ板35から上側表面パネ
ル22aに逃がしてやるようになっている。 また、前記シャッタ板35の両側部には、前記支持板21の
両側縁に形成した切欠部37,37からRAMカード両側に
突出する突出片35c,35cが形成されており、前記シャッ
タ板35は、この突出片35c,35cをRAMカード後端側に
押すことによって線バネ36のバネ力に抗して前記窓部35
bが上側表面パネル22aの開口34と対向する位置にスライ
ド移動され、第9図に示すように配線基板23面の入出力
端子27,27,…を露出させるようになっている。なお、
このときは、シャッタ板35の目隠板部35aは絶縁シート3
2上に乗り上げてこの絶縁シート32上に支持される。 前記シャッタ板35は、RAMカード20をカードホルダ12
に挿入したときに、前記突出片35c,35cをカードホルダ
12の薄箱部両側端縁で押されて線バネ36のバネ力に抗し
て入出力端子27,27,…を露出させる状態に移動される
ようになっており、また、カードホルダ12からRAMカ
ード20を取出したときに、前記線バネ36のバネ力により
自動的に前記目隠板部35aで入出力端子27,27,…を覆
う状態に復帰されるようになっている。 一方、前記カードホルダ12の薄箱部12aの内奥には、第
11図に示すように、前記RAMカード20の表面パネル
22a,22bに接触してRAMカード表面に帯電している静
電気をアースさせる静電気アース用バネ板40が設けられ
ている。このバネ板40は、その両端においてRAMカー
ド表面パネル22a,22bの先端面に接触するもので、この
バネ板40の中央部には、前記薄箱部12aに形成した切欠
部16から外部に突出するリード線接続片40aが形成され
ている。このリード線接続片40aには第2図に示すよう
にリード線41がハンダ付けされており、このリード線41
はコンピュータ本体1内の配線基板5の接地ラインに接
続されている。なお、このリード線41の長さは、カード
ホルダ12の引出しストロークよりもある程度長くとって
あり、カードホルダ12をコンピュータ本体1内に押込む
のにともなってカードホルダ格納空間11内で屈曲するよ
うになっている。 なお、前記バネ板40は、第12図に示すように、前記リ
ード線接続片40aの両側に形成した立上がり片40bを薄箱
部12aの切欠部両側に設けた溝17に挿入した後に、薄箱
部12aの内奥面下端に形成したフック部18にバネ板下端
縁を嵌込むことによって取付けられている。 第13図及び第14図はカードホルダ12に前記RAMカ
ード20を挿入する状態を示したもので、このRAMカー
ド20の挿入は、カードホルダ12をその引出し限界(バネ
受け13,13がカードホルダ引出し用開口部10の両側縁内
面に受け止められる位置)まで引出した後に、第13図
に鎖線で示すようにRAMカード20の先端をカードホル
ダ12の突出板部12b上に押当て、この状態でRAMカー
ド20を寝かせながら前記突出板部12bでRAMカード先
端を案内させてRAMカード20をカードホルダ引出し用
開口部10から薄箱部12a内に押込み挿入することによっ
て行なわれる。 この場合、薄箱部12a内にRAMカード20挿入しながら
RAMカード20を寝かせて行くと、カードホルダ前面板
12cの上縁にRAMカード20の下面が当ってこの前面板1
2cにRAMカード20の後端側が支持されるために、この
後はRAMカード後端を押すだけでRAMカード20の挿
入を行なうことができる。 また、カードホルダ前面板12cにRAMカード20が当る
と、RAMカード20はその先端部下面を薄箱部底面で支
持され、後端側下面を前面板上縁で支持された傾斜状態
で押込まれることになるために、RAMカード20の上面
が薄箱部上面の前端縁またはカードホルダ引出し用開口
部10の上縁に当るとRAMカード20の挿入に抵抗がかか
ることになるが、この場合でも、RAMカード20を強く
押込んでやれば、RAMカード20が薄箱部上面の前端縁
またはカードホルダ引出し用開口部10の上縁で下方に押
されて前面板12cを突出板部12bを撓ませながら下方に変
位させるから、RAMカード20をさらに寝かせて薄箱部
12aの内奥までRAMカード20を挿入することができ
る。 ただし、このようにRAMカード挿入所期からRAMカ
ード20を強く押込むのでは、RAMカード20の先端部下
面が、薄箱部底面と強く擦れ合って損傷するおそれがあ
る。 そこで、このメモリカード装着機構においては、前記カ
ードホルダ12の薄箱部12aの底面をその前端部分を残し
て開口させると共に、カードホルダ12の下側にあるハウ
ジング底板8にもカードホルダ格納空間11のほぼ全域に
わたる大きさの開口8a(第3図参照)を形成し、さら
にコンピュータ本体1の底面パネル1bには、前記ハウ
ジング底板8の開口8a内に対応させて、RAMカード
20の先端を案内する複数本の案内凸条50,50(第3図及
び第6図参照)を形成している。この案内凸条50,50
は、カードホルダ12の底面に対して十分に離間させて形
成されており、またこの案内凸条50,50の先端部はこの
案内凸条50,50へのRAMカード先端の乗上げをスムー
ズに行なわせるために傾斜させてある。 このようにすると、カードホルダ12の対して傾め上方か
ら挿入されたRAMカード20の先端部が薄箱部底面の開
口部12dからカードホルダ12下に第13図に実線で示す
ように突き出して前記案内凸条50,50で案内されながら
挿入されるから、RAMカード20を傾斜状態のままさら
に深く挿入することができる。 従って、このメモリカード装着機構によれば、RAMカ
ード20を軽く押すだけでカードホルダ12の薄箱部12a内
に深くRAMカード20を挿入することができるから、R
AMカード20を強く押込むのは挿入末期だけでよいこと
になる。また、挿入末期にはRAMカード20が薄箱部上
面の前端縁またはカードホルダ引出し用開口部10の上縁
で下方に押されるために、第14図に示すように前面板
12cが突出板部12bを撓ませながら下方に変位することに
なるが、このときはRAMカード20がかなり水平に近く
なっているし、またRAMカード先端は前記案内凸条5
0,50で案内されて少ない摺動抵抗で挿入されるから、
その分だけRAMカードを押す力も小さくてすむと共
に、RAMカード先端の損傷も防ぐことができる。 また、前記カードホルダ12の薄箱部12aの内奥部底面に
は、その両側に、カードホルダ12内に斜めに挿入された
RAMカード20の先端を上方に押上げてRAMカード先
端部を下側から支持するカード支持片12e,12eが設けら
れている。 そして、RAMカード20は、カードホルダ12への挿入に
ともなってシャッタ板35がその突出片35c,35cを薄箱部
両側端縁で押されて移動することにより、入出力端子2
7,27,…を露出させた状態とされると共に、RAMカ
ード20の先端部が薄箱部12aの内奥に達するまで挿入さ
れたときに、その先端部を前記カード支持片12e,12eで
押上げられて水平な姿勢とされ、さらにRAMカード後
端が前面板12cを乗越えたときに、突出板部12bの復元力
で復帰する前面板12cで後端を押されて薄箱部内奥の静
電気アース用バネ板40に接触させられて、この状態でカ
ードホルダ12内に保持されるようになっている。 このようにしてカードホルダ12にRAMカード20を保持
させた後は、カードホルダ12をコンピュータ本体1内に
押込んで、カードホルダ12に保持されているRAMカー
ド20をコンピュータ本体1内の所定位置に挿入してやれ
ばよい。 また、RAMカード20を取出す場合は、カードホルダ12
をコンピュータ本体1外に引出し、その前面板12cを押
下げながらカードホルダ12からRAMカード20を抜出せ
ばよい。 一方、コンピュータ本体1内の配線基板5の下面には、
前記RAMカード20の各入出力端子27,27,…と接触す
る多数のメモリカード接続端子60,60,…が配設されて
いる。このメモリカード接続端子60,60,…は、板バネ
からなっており、その先端部はカードホルダ格納ハウジ
ング7に形成した開口部7a,7aからカードホルダ格
納空間11,11内に突出されている。 また、前記カードホルダ12の薄箱部12aの上面板は、カ
ードホルダ12に保持されたRAMカード20の表面を覆う
絶縁カバー12fとされている。この絶縁カバー12fは、カ
ードホルダ12にRAMカード20を保持させた状態におい
てRAMカード20の入出力端子配列部より先端側のRA
Mカード表面を覆う大きさとされており、この絶縁カバ
ー12fの先端縁は、カードホルダ前面側に向って低くな
るように傾斜させてある。 このようにカードホルダ12にRAMカード20の表面をそ
の入出力端子27,27,…の配列部を除いて覆う絶縁カバ
ー12fを設けているのは、コンピュータ本体1内へのカ
ードホルダ12の押込み時にRAMカード20の表面に前記
メモリカード接続端子60,60,…が直接触れると、万一
RAMカード表面に静電気が帯電していた場合に、この
静電気がメモリカード接続端子60,60,…に流れてコン
ピュータ本体1内の電子回路に悪影響を及ぼすからであ
り、上記のようにカードホルダ12に絶縁カバー12fを設
けておけば、カードホルダ12を完全にコンピュータ本体
1内に押込むまではメモリカード接続端子60,60,…が
第13図及び第14図に示すように絶縁カバー12fの上
に乗っているから、RAMカード20の表面に前記メモリ
カード接続端子60,60,…が直接触れるのを防いで、R
AMカード表面に帯電していた静電気がメモリカード接
続端子60,60,…に流れてしまうのを防止することがで
きる。 また、前記メモリカード接続端子60,60,…は、カード
ホルダ12をコンピュータ本体1内に押込むことにより前
記絶縁カバー12fの先端縁から外れ、その弾性によりR
AMカード表面に開口34内に入って第2図に示すように
RAMカード20の入出力端子27,27,…に接触するが、
このときは、メモリカード接続端子60,60,…が絶縁カ
バー12fの先端縁の傾斜に沿ってゆっくりと下がるか
ら、メモリカード接続端子60,60,…がRAMカード20
の入出力端子27,27,…に接触する際の衝撃を小さくす
ることができる。 一方、第2図において、61はコンピュータ本体1内にそ
の表面のキー配列部下に位置させて配列されたゴムシー
トであり、このゴムシート61は配線基板5の上面に重ね
られており、このゴムシート61には、各入力キー3,
3,…とそれぞれ対応させて、前記入力キー3を上方に
押圧する膨出部61aが形成されている。この膨出部61aの
下面には、配線基板上面に形成された固定接点63と対向
する可動接点62が設けられており、この可動接点62は、
前記入力キー3が押圧操作されたときに、膨出部61aの
下側への弾性変形により前記固定接点63に接触するよう
になっている。 また、第3図において、64はコンピュータ本体1内に設
けられた電源電池であり、この電池64は、カードホルダ
格納ハウジング7に設けた電池収納孔65に収納されてハ
ウジング底板8上に支持されている。 さらに、第1図において、70はコンピュータ本体1の表
面に設けられた第1の電源スイッチ、71はコンピュータ
本体1の前面に設けられた第2の電源スイッチであり、
これら電源スイッチ70,71はそれぞれスライドスイッチ
とされており、また前記第2の電源スイッチ71は、コン
ピュータ本体1の前面に形成されている2つのカードホ
ルダ引出し用開口部10,10の間に設けられている。 この第2の電源スイッチ71は、第3図に示すように、コ
ンピュータ本体1の前面をスライドするつまみ部72と、
このつまみ部72からコンピュータ本体1内に延出された
アーム部73と、このアーム部73の先端に形成された可動
接点保持枠74と、この保持枠74に保持された板バネ製の
可動接点75と、配線基板5の下面に形成された共通固定
接点76及び選択固定接点77a,77b,77cとから構成され
ており、前記可動接点75は、2つの固定接点接触部75
a,75bを有している。なお、前記可動接点保持枠74は、
前記ハウジング7の上面に形成された凹部78内にスライ
ド可能に挿入されており、また前記アーム部73はハウジ
ング7の前端部に形成された段部79にスライド可能に支
持されている。 また、前記配線基板5に形成された各固定接点のうち、
共通固定接点76は、可動接点75に移動方向に沿う横長接
点とされており、前記可動接点75の一方の固定接点接触
部75aは、この共通固定接点76に常に接触し、他方の固
定接点接触部75bは、前記つまみ部72のスライド操作に
よる可動接点75に移動によって、可動接点75の移動方向
に並んでいる選択固定接点77a,77b,77cに選択的に接
触するようになっている。 第15図は前記コンピュータ本体1内の回路の概略を示
したもので、図中80は中央情報処理装置(以下CPUと
略称する)であり、コンピュータ本体1内に装着された
RAMカード20内のメモリ回路は、RAMカード20側の
入出力端子27とコンピュータ本体1内のメモリカード接
続端子60とからなるコネクタ81によって前記CPU80と
接続されるようになっている。また、82は電源回路であ
り、この電源回路82からの電力は、前記CPU80のV
DD端子に供給されると共に、前記コネクタ81を介して
RAMカード20のメモリ回路のVDD端子にも供給され
るようになっている。 前記CPU80は、コンピュータ本体表面の入力キー3,
3…の操作によってキー入力部83から与えられる信号に
応じて情報処理を行なうと共に、表示情報を表示部84に
送って表示部84の液晶表示パネル4を表示駆動させるも
ので、このCPU80と前記RAMカード20との間のデー
タの授受は、前記コネクタ81を介して行なわれるように
なっている。 また、このCPU80は、そのSW端子へのスイッチ信号
の入力によって動作するようになっており、このスイッ
チ信号は、前記電源回路82から前記第1の電源スイッチ
70及び第2の電源スイッチ71を介して入力されるように
なっている。 前記第2の電源スイッチ71は、そのつまみ部72を中間位
置に移動させたときにON状態となり、つまみ部72を右
側または左側に移動させたときにはいずれの場合もOF
F状態となるもので、つまみ部72を中間位置に移動させ
ると、可動接点75が共通固定接点76と選択固定接点77b
とを短絡させる状態となってスイッチ71がONするよう
になっている。 そして、第1の電源スイッチ70をONさせ、さらに第2
の電源スイッチ71もONさせると、CPU80のVDD
子入力と同電位のスイッチ信号が電源回路82からCPU
80のSW端子に入力され、これによりVDD端子入力が
CPU80に与えられてCPU80が動作する。 また、前記第2の電源スイッチ71のつまみ部72を右側ま
たは左側に移動させると、その可動接点75が共通固定接
点76と接地ラインに接続されている選択固定接点77aま
たは77cとを短絡させる状態となって第2の電源スイッ
チ71がOFF状態となる。このときは、第1の電源スイ
ッチ70がONされていてもCPU80のSW端子にはスイ
ッチ信号が入力されなくなるから、CPU80は動作を停
止する。なお、このときは、CPU80のVDD端子入力
は第2の電源スイッチ71側に流れ、可動接点75と接触し
ている選択固定接点77aまたは77cから接地ラインに流れ
る。 また、前記第2の電源スイッチ71のつまみ部72は、この
第2の電源スイッチ71を切らずにカードホルダ12を引出
そうとした場合にこのカードホルダ12の引出しを阻止す
るストッパも兼ねている。すなわち、このつまみ部72
は、これを中間位置に移動させたときにその両端部が左
右のカードホルダ引出し用開口部10,10の前方に突出す
る長さのものとされており、このつまみ部72の両端部に
おいて、コンピュータ本体1内に挿入されている2つの
カードホルダ12,12の前面板12c,12cを第4図に示すよ
うに外側から受止めるようになっている。なお、この実
施例ではカードホルダ前面板12cの一端部前面に前記つ
まみ部72に当接する突起aを設けているが、前記つまみ
部72をコンピュータ本体1の前面より内側に入り込ませ
て設ければ、つまみ部72にカードホルダ前面板12cを直
接受止めさせることができるから、カードホルダ前面板
12cに突起aを設ける必要はない。 このようにコンピュータ本体1の表面に設けられている
第1の電源スイッチ70の他に、コンピュータ本体1の前
面には第2の電源スイッチ71を設けて、この第2の電源
スイッチ71のつまみ部72でカードホルダ12の引出しを阻
止するようにしているのは、CPU80を停止させずにコ
ンピュータ本体1内からRAMカード20を取出してしま
うのを防ぐためである。 すなわち、コンピュータ本体1に前記第1の電源スイッ
チ70を設けただけでは、この電源スイッチ70を切り忘れ
てCPU80を停止させずにコンピュータ本体1内からR
AMカード20を取出してしまうことがあり、このように
CPU80を停止させずにRAMカード20を取出してしま
うと、RAMカード20の記憶が破壊されてしまうことが
あるが、上記のようにコンピュータ本体1の前面にも第
2の電源スイッチ71を設けて、そのつまみ部72でカード
ホルダ12,12の引出しを阻止するようにしておけば、こ
の第2の電源スイッチ71のつまみ部72を右側または左側
に移動させて第2の電源スイッチ71をOFFさせない限
りカードホルダ12を引出すことができなくなるから、電
源スイッチを切り忘れてCPU80を停止させずにコンピ
ュータ本体1内からRAMカード20を取出してしまうの
を防ぐことができる。なお、右側のカードホルダ12を引
出そうとする場合は、前記つまみ部72を左側に移動させ
て第2の電源スイッチ71をOFFさせ、左側のカードホ
ルダ12を引出そうとする場合は、前記つまみ部72を右側
に移動させて第2の電源スイッチ71をOFFさせればよ
く、この後は、カードホルダ12の前面板12cを操作部15
を押すことで押下げて、カードホルダ引出し用開口部10
の上縁部内面から前面板12cを離脱させ、カードホルダ
引出し用コイルバネ14のバネ力でカードホルダ12を押出
させればよい。 しかして、このメモリカード装着機構においては、上記
のように、コンピュータ本体1内に、メモリカードを着
脱可能に保持するカードホルダ12をコンピュータ本体1
外に引出し可能に設け、このカードホルダ12に保持され
たRAMカード20をこのカードホルダ12のコンピュータ
本体1内への押込みによりコンピュータ本体1内の所定
位置に押入して、RAMカード20面の入出力端子27,2
7,…をコンピュータ本体1内のメモリカード接続端子6
0,60,…に接触させるようにしているから、コンピュ
ータ本体1内へのRAMカード20の装着を前記カードホ
ルダ12にRAMカード20を保持させてカードホルダ12を
コンピュータ本体1内に押込むだけの操作で行なうこと
ができ、従って従来のように裏蓋を取外してメモリカー
ドを装着したり、カード挿入口にメモリカード先端を合
せて押入したりする面倒な操作を行なう必要はないし、
またRAMカード20の取出しもコンピュータ本体1外に
カードホルダ12を引出してこのカードホルダ12からRA
Mカード20を取出すことで簡単に行なうことができるか
ら、従来のメモリカード装着機構に比べてRAMカード
の装着及び取出しを容易に操作性よく行なうことができ
る。 なお、上記実施例では、カードホルダ12の引出しを、バ
ネ力で自動的にカードホルダ12を押出させることで行な
わせるようにしているが、このカードホルダ12の引出し
は手動によって行なわせるようにしてもよい。また、上
記実施例ではRAMカードの装着について説明したが、
メモリカードは、前記RAMカード20に限らず、内部に
電源電池を有しないROM(Read Only Me
mory)カードや、ROM/RAMカードであっても
よいし、また表示部やキー操作部を有するメモリカード
(例えば超薄型電卓のようなもので、データターミナル
として使用されるもの)であってもよい。さらに、上記
実施例ではカードホルダ12をコンピュータ本体1の前方
に引出すようにしているが、このカードホルダはコンピ
ュータ本体1の側方に引出すようにしてもよいし、また
プリンタ付コンピュータ等のようなカードホルダを垂直
に格納できるだけの高さがある機器の場合は、機器の情
報にカードホルダを引出すようにしてもよい。 なお、上記実施例では、携帯用小型コンピュータにおけ
るメモリカード装着機構について説明したが、この発明
は、携帯用小型コンピュータの他に、例えば電子キャッ
シュレジスタ等の電子機器におけるメモリカード装着機
構としても広く利用できることはもちろんである。 〔発明の効果〕 この発明によれば、電子機器本体内へのメモリカードの
装着を、前記カードホルダにメモリカードを保持させて
カードホルダを電子機器内に押込むだけの操作で行なう
ことができ、従って従来のように裏蓋を取外してメモリ
カードを装着したりカード挿入口にメモリカード先端を
合せて挿入したりする面倒な操作を行なう必要はない
し、またメモリカードの取出しも電子機器本体外にカー
ドホルダを引出してこのカードホルダからメモリカード
を取出すことで簡単に行なうことができるから、従来の
メモリカード装着機構に比べてメモリカードの装着及び
取出しを容易に操作性よく行なうことができ、更に、メ
モリカードの着脱時に強制的に電子機器本体の動作を停
止させることができるので、双方の入出力端子の不完全
な接続状態での動作による記憶内容の破壊等の事故を防
止でき、メモリカード着脱時の安全性を高めることがで
きる。
【図面の簡単な説明】 図面はこの発明の一実施例を示したもので、第1図、第
2図及び第3図はメモリカード装着機構を備えた携帯用
小型コンピュータの外観図、拡大縦断側面図及び分解斜
視図、第4図及び第5図はカードホルダ格納部のカード
ホルダ格納状態及びカードホルダ引出し状態の底面図、
第6図は第4図のA−A線に沿う拡大断面図、第7図は
RAMカードの分解斜視図、第8図及び第9図はRAM
カードの入出力端子をシャッタ板で覆った状態及びシャ
ッタ板を移動させて入出力端子を露出させた状態の縦断
側面図、第10図は第8図のB−B線に沿う断面図、第
11図はカードホルダの底面側から見た斜視図、第12
図はカードホルダの内奥に設けられる静電気アース用バ
ネ板の取付け方法を示す断面図、第13図及び第14図
はカードホルダへのRAMカード挿入方法を示す縦断側
面図、第15図はコンピュータ本体内の回路図である。 1……コンピュータ本体、1a……ケース体、1b……
底面パネル、4……液晶表示パネル、5……配線基板、
7……カードホルダ格納ハウジング、8……ハウジング
底板、10……カードホルダ引出し用開口部、11……カー
ドホルダ格納空間、12……カードホルダ、12a……薄箱
部、12b……突出板部、12c……前面板、12d……薄箱部
底面の開口部、12e……カード支持片、12f……絶縁カバ
ー、14……カードホルダ押出し用コイルバネ、20……R
AMカード、21……支持板、22a,22b……表面パネル、
23……配線基板、27……入出力端子、32……絶縁シー
ト、35……シャッタ板、36……線バネ、50……案内凸
条、60……メモリカード接続端子、70……第1の電源ス
イッチ、71……第2の電源スイッチ。

Claims (1)

  1. 【訂正明細書】 【特許請求の範囲】 【請求項1】必要に応じて電子機器本体内に装着される
    メモリカードの装着機構において、電子機器本体内に前
    記メモリカードを着脱可能に保持し電子機器本体外に引
    出し可能に設けられたカードホルダと、このカードホル
    ダの前記電子機器本体外からの引出しを阻止する阻止手
    段と、この阻止手段による前記カードホルダの引出し阻
    止が解除されているとき前記電子機器本体の動作を停止
    させる動作制御手段とを備え、前記カードホルダに保持
    させたメモリカードをこのカードホルダの電子機器本体
    内への押込みにより電子機器本体内の所定位置に挿入し
    て、メモリカードの入出力端子を電子機器本体内のメモ
    リカード接続端子に接触させたことを特徴とするメモリ
    カードの装着機構。 【請求項2】カードホルダはバネ力により引出し方向に
    押圧されており、前記阻止手段による阻止の解除により
    バネ力で自動的に引出し状態に押出されるようになって
    いることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のメモ
    リカードの装着機構。 【請求項3】カードホルダは、メモリカードをその入出
    力端子の配列部を除いて覆う絶縁カバーを有しているこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項または第2項記載
    のメモリカードの装着機構。

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