JP7750782B2 - 建物の制振構造 - Google Patents
建物の制振構造Info
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Description
前記ブレースが、柱側に接続された両端部の夫々から梁側に接続された頂部に亘る2つのブレース部材からなるV形又は逆V形に構成されている建物の制振構造であって、
前記複数の階層が、階高が他の一般階層よりも大きい特定階層を含むと共に、
前記ブレースとして、前記特定階層を含まない2以上の階層に亘る一般ブレースと、前記特定階層を含む2以上の階層に亘る特定ブレースとを備え、
前記一般ブレースの両端部の夫々が、前記一般階層の前記柱梁架構における柱梁仕口部に接続されており、
前記特定ブレースを構成するブレース部材が、前記一般ブレースを構成するブレース部材と略同じ長さのものであると共に、当該特定ブレースの両端部の夫々が、前記特定階層の前記柱梁架構における柱の中間位置に接続されており、
前記特定階層において前記特定ブレースの両端部の夫々を連結する連結部材が設けられている点にある。
従って、本発明により、複数の階層を有する建物において、2以上の階層に亘るブレースを柱梁架構の前後両側に階層毎にずらしながら配置して構成されており、前記ブレースが、柱側に接続された両端部の夫々から梁側に接続された頂部に亘る2つのブレース部材からなるV形又は逆V形に構成されている建物の制振構造において、他の一般階層よりも階高が大きい特定階層を含む複数の階層を有する建物に適用する場合に、ブレースによる制振効果を各階層において十分に発揮するための技術を提供することができる。
前記隣接構面補強用ブレースが、前記特定構面に設けられた特定ブレースの端部が接続された柱の中間位置を補強するものとして構成されている点にある。
尚、図1及び図2は、本実施形態に係る制振構造が構築された建物1において複数の階層1A,1B,1Cの部分を示す立面図及び側面図である。図3は、図1のA-A断面図、即ち建物1において複数の階層1A,1B,1Cのうち最も上の階層1Cの上下中間位置における水平断面を示す図である。また、以下の説明において、図1における手前側、図2における左側、及び図3における下側を、前方側と呼び、図1における奥側、図2における右側、及び図3における上側を、後方側と呼ぶ場合がある。
尚、本実施形態において、上下方向に連続する3つの階層1A,1B,1Cに対して制振構造を構築した例を示す。以下の説明において、3つの階層1A,1B,1Cのうち、最も下の階層を第1階層1Aと呼び、その直上の階層を第2階層1Bと呼び、その直上の階層を第3階層1Cと呼ぶ。
図1及び図2に示すように、建物1は、柱2と大梁3とで構成される柱梁架構の構面5A,5B,5Cが複数の階層1A,1B,1Cに亘って上下方向に連続する構造を有する。これら複数の柱梁架構の夫々において、所定間隔を隔てて配設された左右一対の柱2同士を接続する状態で上方の大梁3が備えられ、その大梁3にて各階層1A,1B,1Cのスラブ25が支持されている。
建物1において、複数の階層1A,1B,1Cは、階高が他の一般階層1A,1Bよりも大きい特定階層1Cを含む。即ち、第1階層1Aと第2階層1Bが、階高が略同じ一般階層であるのに対し、第3階層1Cが、これら一般階層1A,1Bよりも階高が大きい特定階層である。
即ち、第1ブレース10Aは、第1階層1Aの構面5Aとその直上にある第2階層1Bの構面5Bに亘る逆V形のものとして構成されており、図2に示すようにそれら構面5A,5Bにおける後方側(図2の右側)に配置されている。即ち、第1ブレース10Aは、特定階層1Cを含まずこの特定階層1Cよりも階高が小さい2つの一般階層1A,1Bに亘る一般ブレース10Aである。
第2ブレース10Bは、第2階層1Bの構面5Bとその直上にある第3階層1Cの構面5Cに亘るV形のものとして構成されており、図2に示すようにそれら構面5B,5Cにおける前方側(図2の左側)に配置されている。即ち、第2ブレース10Bは、特定階層1Cを含む2つの一般階層1B及び特定階層1Cに亘る特定ブレース10Bである。
一方、第3ブレース10Cは、第3階層1Cの構面5C内に収められた逆V形のものとして構成されており、図2に示すようにそれら構面5A,5Bにおける後方側(図2の右側)に配置されている。
一般ブレース10A及び特定ブレース10Bの夫々は、2つの階層1A,1B又は2つの階層1B,1Cに亘るものであるので、地震や強風による建物1の水平振動によりこれらブレース10A,10Bに作用する水平方向の変位量が比較的大きくなる。このことで、これらブレース10A,10Bに対して設けた制振ダンパ12により建物1の振動エネルギを効果的に減衰させることができる。また、このように2以上の階層1A,1B,1Cに亘るブレース10A,10Bを採用するにあたり、そのブレース10A,10Bを柱梁架構の前後両側に階層1A,1B,1C毎にずらしながら配置されている。このことで、ブレース10A,10Bが省スペースで合理的に配置されると共に、各階層1A,1B,1Cに対して確実に制振効果が発揮されることになる。
一方、V形の特定ブレース10Bは、上記一般ブレース10Aを構成するものと同じ長さのブレース部材11が採用されている。その特定ブレース10Bの頂部11aは、一般階層である第2階層1Bの構面5Bにおける下側の大梁3の略中央の近傍に配置されている。その特定ブレース10Bの両端部11bの夫々は、上記一般階層よりも階高が大きい特定階層である第3階層1Cの構面5Cにおける左右両側の柱2の中間位置に接続されている。更に、特定階層である第3階層1Cにおいて特定ブレース10Bの両端部11bの夫々は、水平姿勢の小梁として構成された連結部材15により連結されている。尚、構面5Cにおける柱2の中間位置とは、当該柱2の中心位置のみならず、当該柱2の上下の柱梁仕口部4を除き、それらに挟まれた位置も含む。
よって、隣接構面5Cnに設けられた隣接構面補強用ブレース21は、このような水平部材21Bを採用することで、それに隣接する特定構面5Cに設けられた特定ブレース10Bの端部11bが接続された柱2の中間位置を補強するものとなる。
本発明の他の実施形態について説明する。尚、以下に説明する各実施形態の構成は、それぞれ単独で適用することに限らず、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
また、このような制振ダンパを省略して、ブレース10A,10B,10Cの頂部11aを直接大梁3等に接合しても構わない。
また、隣接構面補強用ブレース21を省略した場合において、上記水平部材21Bを、隣接構面5Cnにおいて左右両側の柱2の中間位置同士を繋ぐ水平姿勢の小梁として設けることもできる。
1A 第1階層(一般階層)
1B 第2階層(一般階層)
1C 第3階層(特定階層)
2 柱
3 大梁(梁)
4 柱梁仕口部
5A 第1構面
5B 第2構面
5C 第3構面(特定構面)
5Cn 隣接構面
10A 第1ブレース(一般ブレース)
10B 第2ブレース(特定ブレース)
10C 第3ブレース
11 ブレース部材
11a 頂部
11b 端部
12 制振ダンパ
15 連結部材
21 隣接構面補強用ブレース
21A ブレース部材
21B 水平部材
Claims (3)
- 複数の階層を有する建物において、2以上の階層に亘るブレースを柱梁架構の前後両側に階層毎にずらしながら配置して構成されており、
前記ブレースが、柱側に接続された両端部の夫々から梁側に接続された頂部に亘る2つのブレース部材からなるV形又は逆V形に構成されている建物の制振構造であって、
前記複数の階層が、階高が他の一般階層よりも大きい特定階層を含むと共に、
前記ブレースとして、前記特定階層を含まない2以上の階層に亘る一般ブレースと、前記特定階層を含む2以上の階層に亘る特定ブレースとを備え、
前記一般ブレースの両端部の夫々が、前記一般階層の前記柱梁架構における柱梁仕口部に接続されており、
前記特定ブレースを構成するブレース部材が、前記一般ブレースを構成するブレース部材と略同じ長さのものであると共に、当該特定ブレースの両端部の夫々が、前記特定階層の前記柱梁架構における柱の中間位置に接続されており、
前記特定階層において前記特定ブレースの両端部の夫々を連結する連結部材が設けられている建物の制振構造。 - 前記ブレースの頂部が、梁の近傍配置された状態でその側方に位置する柱梁仕口部に対して制振ダンパを介して接続されている請求項1に記載の建物の制振構造。
- 前記特定階層において、前記特定ブレースの両端部が設けられた柱梁架構の構面である特定構面の側方に隣接する柱梁架構の構面である隣接構面に、隣接構面補強用ブレースが設けられており、
前記隣接構面補強用ブレースが、前記特定構面に設けられた特定ブレースの端部が接続された柱の中間位置を補強するものとして構成されている請求項1又は2に記載の建物の制振構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2022046817A JP7750782B2 (ja) | 2022-03-23 | 2022-03-23 | 建物の制振構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2022046817A JP7750782B2 (ja) | 2022-03-23 | 2022-03-23 | 建物の制振構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2023140796A JP2023140796A (ja) | 2023-10-05 |
| JP7750782B2 true JP7750782B2 (ja) | 2025-10-07 |
Family
ID=88205379
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2022046817A Active JP7750782B2 (ja) | 2022-03-23 | 2022-03-23 | 建物の制振構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
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| JP (1) | JP7750782B2 (ja) |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001288923A (ja) | 2000-04-05 | 2001-10-19 | Sumitomo Constr Co Ltd | 制震架構 |
| US20180334824A1 (en) | 2017-05-17 | 2018-11-22 | Saeed Towfighi | Rigid substructure damping system and method for protecting structures subjected to dynamic forces |
| JP2019039282A (ja) | 2017-08-29 | 2019-03-14 | 大成建設株式会社 | フェールセーフ機構付き制振建物 |
| JP2021067012A (ja) | 2019-10-18 | 2021-04-30 | 株式会社大林組 | 制震構造 |
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2022
- 2022-03-23 JP JP2022046817A patent/JP7750782B2/ja active Active
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|---|---|---|---|---|
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