JP7748144B2 - 病変決定方法及び装置 - Google Patents

病変決定方法及び装置

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Description

以下、病変を決定する技術が提供される。
心血管、脳血管、末梢血管を治療するためにカテーテルを用いてステントなどを挿入する仲裁的な施術が幅広く普及されている。施術を行う前に、患者病変の深刻性が心血管造影検査を介して映像を用いて評価される。造影検査を介して確認したとき、動脈硬化班の特性に応じて治療方針が変わり得る。特に、石灰化された病変がある場合、病変の破裂により石灰化された破片が分枝の末端を防ぐことで、心筋梗塞が誘発し得る。また、ンタックススコア(SYNTAX score)を参照すると冠状動脈に複数の病変があり、石灰化された病変が多い場合、手術的な方法が予後にさらに有利なこともある。これに関して、CT(Computer tomography)の代わりに、X線に基づいた血管造影検査の映像に基づいて石灰化された病変を探知する技術が求められている。
上述の背景技術は、発明者が本願の開示内容を導き出す過程で保有したり習得したものであり、必ず本出願前に一般に公開された公知技術とはいえない。
一実施形態に係る電子装置は、血管映像で分析対象となる血管で複数で存在する病変を探すことにある。
一実施形態に係る電子装置は、病変候補を探して臨床的に有効な病変を確定することにある。
但し、技術的な課題は、上述した技術的な課題に限定されず、更なる技術的な課題が存在し得る。
一実施形態に係るプロセッサによって行われる病変決定方法は、医療映像(medical image)から血管(vessel)の直径(diameter)に関する第1傾向線(first trendline)を取得するステップと、前記第1傾向線に基づいて前記血管のうち病変候補を決定するステップと、前記病変候補の周辺から選択された基準点に基づいて第2傾向線を取得するステップと、前記取得された第2傾向線に基づいて前記病変候補のうち病変部位を決定するステップとを含む。
前記第1傾向線を取得するステップは、前記医療映像において分析対象である血管領域の中心線に垂直な線に基づいて前記中心線に沿った位置ごとに前記血管領域内で直径を算出するステップと、前記算出された直径に基づいて前記第1傾向線を取得するステップとを含む。
前記第1傾向線を取得するステップは、前記医療映像で分析対象である血管領域を1つ以上の血管セグメントに分割するステップと、前記1つ以上の血管セグメントに対してプライオスロープ(prior slope)を利用した回帰分析に基づいて初期回帰線(regression line)を算出するステップと、前記血管セグメント内で中心線に沿った位置の直径のうちから前記算出された初期回帰線に基づいて選別された外れ値(outlier)を排除するステップと、前記外れ値が排除された直径に基づいて回帰線を算出するステップとを含むことができる。
前記外れ値を排除するステップは、前記血管セグメント内で中心線に沿った位置の直径のうち、前記初期回帰線を基準にして決定された範囲を超過する直径値を前記外れ値として決定するステップを含む。
前記第1傾向線を取得するステップは、前記血管セグメント内で中心線に沿った位置の直径のうち、外れ値として決定された直径の比率が閾値異常比率(threshold abnormality ratio)未満になるまで、前記外れ値の排除及び前記回帰線の算出を繰り返すステップを含むことができる。
前記第1傾向線を取得するステップは、前記医療映像で分析対象である血管領域を1つ以上の血管セグメントに分割するステップと、前記1つ以上の血管セグメントの各血管セグメント及び当該血管セグメントに隣接する血管セグメントに対して算出された傾向線の併合の有無を決定するステップとを含むことができる。
前記1つ以上の血管セグメントに分割するステップは、前記血管領域を血管分枝を基準にして前記1つ以上の血管セグメントに分割するステップを含み、前記傾向線の併合の有無を決定するステップは、前記1つ以上の血管セグメントに対して前記傾向線を算出するステップと、前記傾向線で前記血管分枝を基準にして隣接する位置の傾向値に基づいて前記傾向線の併合の有無を決定するステップとを含むことができる。
前記1つ以上の血管セグメントに分割するステップは、前記血管分枝を基準にして互いに隣接する血管セグメントのうち冠状動脈の入り口(ostium)に近い第1血管セグメントの前記血管分枝における直径値、及び前記冠状動脈の入り口から遠い第2血管セグメントの前記血管分枝における直径値に基づいて、前記血管領域を前記血管分枝を基準にして前記1つ以上の血管セグメントに分割するか否かを決定するステップを含むことができる。
前記傾向線を算出するステップは、前記傾向線のうち基準傾きを超過する傾向線の傾きを前記基準傾きに制限するステップを含むことができる。
前記傾向線の併合の有無を決定するステップは、互いに隣接する血管セグメントのうち冠状動脈の入り口に近い第1血管セグメントに対して算出された傾向線で遠位位置(distal position)の傾向値が前記冠状動脈の入り口から遠い第2血管セグメントに対して算出された傾向線で近位位置(proximal position)の傾向値よりも小さいことに基づいて、前記第1血管セグメントに対する傾向線及び前記第2血管セグメントに対する傾向線を併合した新しい傾向線を決定するステップを含むことができる。
前記病変候補を決定するステップは、前記医療映像の血管領域のうち前記第1傾向線に第1比率が適用された値よりも小径を有する部分を前記病変候補として決定するステップを含む。
前記病変候補の周辺から選択された基準点に基づいて第2傾向線を取得するステップは、前記病変候補の周辺に前記第1傾向線よりも大きい値を有するローカルピーク(local peak)を前記基準点として選択するステップを含むことができる。
前記基準点として選択するステップは、前記ローカルピークが前記第1傾向線に閾値基準比率(threshold reference ratio)が適用された値を超過することに基づいて、前記第1傾向線に閾値基準比率が適用された値のうち、前記血管領域の直径に対応する値が示される地点を前記基準点として選択するステップを含むことができる。
前記基準点として選択するステップは、前記病変候補の周辺に冠状動脈の入り口に近い第1基準点(例えば、近位基準点)及び冠状動脈の入り口から遠い第2基準点(例えば、遠位基準点)のうち少なくとも1つが検出されないことに基づいて、前記第1傾向線に閾値ローカル比率(threshold local ratio)を適用した値に基づいて前記ローカルピークの再検出を試みるステップを含むことができる。
病変決定方法は、前記病変候補のうち冠状動脈の入り口に近い第1基準点及び冠状動脈の入り口から遠い第2基準点のうち少なくとも1つの検出が失敗した病変候補を前記病変部位の決定から排除するステップをさらに含むことができる。
前記病変部位を決定するステップは、前記病変候補に対応する領域のうち、前記第2傾向線に第2比率が適用された値よりも小径を有する領域を前記病変部位として決定するステップを含むことができる。
前記病変部位を決定するステップは、前記第2比率を前記第1傾向線で該当する地点の値に基づいて決定するステップを含むことがでkりう。
前記病変部位を決定するステップは、複数の病変候補が互いに隣接する場合、前記複数の病変候補の間の中間領域(intermediate region)内の直径値のうち、最大直径値及び前記最大直径値に対応する地点で前記第1傾向線に沿う値間の比率に基づいて、前記複数の病変候補及び前記中間領域を単一の病変部位として決定するか否かを判断するステップを含むことができる。
前記病変部位を決定するステップは、複数の病変候補が互いに隣接する場合、前記複数の病変候補の間の距離が所定の値未満であれば、前記隣接する候補を併合すると判断するステップを含むことができる。
一実施形態に係る電子装置は、医療映像を取得する映像取得部と、前記医療映像を出力するディスプレイと、コンピュータで実行可能な命令語(computer-executable instructions)を格納したメモリと、前記メモリに格納された前記命令語を実行するプロセッサとを含み、前記命令語は、前記医療映像に含まれている血管から分割された複数の血管セグメントごとに血管直径のグローバル傾向(global trend)に関する第1傾向線、前記第1傾向線よりも上に位置する基準点、前記基準点に基づいて決定された前記血管直径のローカル傾向(local trend)に関する第2傾向線、及び前記第2傾向線よりも下に位置する病変部位のうち少なくとも1つを前記医療映像と共に前記ディスプレイを介して出力するように設定されることができる。
一実施形態に係る電子装置は、血管映像の自動化された分割及び定量分析を提供することで、ユーザの便宜性を改善することができる。
一実施形態に係る電子装置は、医療映像から血管のうち複数の病変を探知することができる。
一実施形態に係る電子装置は、病変及び病変判断の基準となる傾向線を視覚化することによって、医療経験及び/又は知識の足りない分析者にも直観的に病変に関する情報を提供することができる。
図1は、一実施形態に係る電子装置を示す。
図2は、一実施形態に係る病変決定方法を示すフローチャートである。
図3は、一実施形態に係る血管領域の分割及び傾向線の併合を説明する。 図4は、一実施形態に係る血管領域の分割及び傾向線の併合を説明する。 図5は、一実施形態に係る血管領域の分割及び傾向線の併合を説明する。 図6は、一実施形態に係る血管領域の分割及び傾向線の併合を説明する。 図7は、一実施形態に係る血管領域の分割及び傾向線の併合を説明する。 図8は、一実施形態に係る血管領域の分割及び傾向線の併合を説明する。 図9は、一実施形態に係る血管領域の分割及び傾向線の併合を説明する。
図10は、一実施形態に係る病変候補決定を説明する。
図11は、一実施形態に係る基準点設定及び第2傾向線の取得を説明する。 図12は、一実施形態に係る基準点設定及び第2傾向線の取得を説明する。 図13は、一実施形態に係る基準点設定及び第2傾向線の取得を説明する。 図14は、一実施形態に係る基準点設定及び第2傾向線の取得を説明する。
図15は、一実施形態に係る病変部位の決定を説明する。 図16は、一実施形態に係る病変部位の決定を説明する。
実施形態に対する特定な構造的又は機能的な説明は単なる例示のための目的として開示されたものであって、様々な形態に変更されることができる。したがって、実施形態は特定な開示形態に限定されるものではなく、本明細書の範囲は技術的な思想に含まれる変更、均等物、又は代替物を含む。
第1又は第2などの用語を複数の構成要素を説明するために使用され得るが、このような用語は1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的としてのみ解釈されなければならない。例えば、第1構成要素は第2構成要素と命名することができ、同様に、第2構成要素は第1構成要素にも命名することができる。
いずれかの構成要素が他の構成要素に「接続」されていると言及されたときには、その他の構成要素に直接的に連結されているか又は接続されているが、中間に他の構成要素が存在し得るものと理解されなければならない。
単数の表現は、文脈上、明白に異なる意味をもたない限り複数の表現を含む。本明細書において、「含む」又は「有する」等の用語は、明細書上に記載した特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品又はこれらを組み合わせたものが存在することを示すものであって、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品、又はこれを組み合わせたものなどの存在又は付加の可能性を予め排除しないものとして理解しなければならない。
異なるように定義さがれない限り、技術的又は科学的な用語を含んで、ここで用いる全ての用語は、本実施形態が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。一般的に用いられる予め定義された用語は、関連技術の文脈上で有する意味と一致する意味を有するものと解釈されなければならず、本明細書で明白に定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味として解釈されることはない。
以下、添付する図面を参照しながら実施形態を詳細に説明する。図面を参照して説明する際に、図面符号に拘わらず同じ構成要素は同じ参照符号を付与し、これに対する重複する説明は省略する。
図1は、一実施形態に係る電子装置を示す。
一実施形態に係る電子装置100は医療映像を分析する装置として、電子装置100は、映像取得部130、プロセッサ110、ディスプレイ140、及びメモリ120を含む。
映像取得部130は、医療映像131を取得する。対象オブジェクト(例えば、被術者190)の血管が撮影された医療映像131は血管映像にも示すことができる。例えば、映像取得部130はX線撮影装備を含み、X線に基づいた血管造影検査(coronary angiography、以下「CAG」)を介して医療映像131(例えば、X線に基づいたCAG映像)を撮影することができる。
医療映像131は1つ以上のフレームを含んでもよい。血管を撮影するために被術者190の血管に造影剤が投入され、造影剤が維持されている間に被術者190の血管を撮影する。医療映像131のフレームのうち、造影剤の観測されるフレームを造影剤フレームのように示すことができる。X線に基づいたCAG映像において、各ピクセルの強度値はX線の透過による強度であって、造影剤によりX線が吸収された地点の強度値が低く示される。本明細書において、医療映像131の例として、主にX線に基づいたCAG映像のうち造影剤フレームの映像について説明する。ただし、これは説明の便宜のためのものであり、これに限定されることなく、血管が撮影される他の医療映像についても病変決定のための図2~図16を参照して後述する動作が適用され得る。
参考として、映像取得部130がX線の撮影装備を有して医療映像131を撮影する例について説明したが、これに限定されることなく、映像取得部130は、有線通信及び/又は無線通信のための通信モジュールを含み、通信モジュールを介して外部撮影装置から血管映像(例えば、X線に基づいたCAG映像)を受信することもできる。
プロセッサ110は、医療映像に含まれている血管から分割された複数の血管セグメントごとに血管直径のグローバル傾向(global trend)に関する第1傾向線、第1傾向線よりも上に位置する基準点、基準点に基づいて決定された血管直径のローカル傾向(local trend)に関する第2傾向線、及び第2傾向線よりも下に位置する病変部位のうち少なくとも1つを医療映像と共にディスプレイ140を介して出力することができる。第1傾向線はグローバル傾向線、第2傾向線はローカル傾向線のように示してもよい。プロセッサ110は、ユーザ(例えば、分析者)の入力に基づいて第1傾向線、基準点、第2傾向線、及び病変部位のうち少なくとも1つを選択する。プロセッサ110は、選択された情報を指示するグラフィック表現をディスプレイ140を用いて出力してもよい。プロセッサ110の動作は、下記の図2~図16を参照して説明する。例えば、第1傾向線の取得については下記の図3~図9、病変候補の決定については下記の図10、基準点設定及び第2傾向線の取得については下記の図11~14、病変部位の決定については下記の図15及び図16を参照して説明する。
ディスプレイ140は、医療映像131を出力する。また、プロセッサ110は、ディスプレイ140を介して医療映像131において第1傾向線、基準点、第2傾向線、及び病変部位のうち少なくとも1つを指示するグラフィック表現(graphical representation)を視覚化(例えば、オーバーレイ)することができる。
メモリ120は、医療映像131の少なくとも一部フレーム又は全体フレームを格納する。メモリ120は、検出された病変部位に関する情報(例えば、病変部位の位置、大きさ、及び血管直径など)を格納する。また、メモリ120は、医療映像131の分析を通した病変決定のための方法を行うために求められるデータ及び/又は情報を、臨時的に及び/又は永久的に格納することができる。
一実施形態に係る電子装置100は、病変の深刻性を定量的に評価するためには血管の情報を直観的に提供することができる。電子装置100は病変候補だけでなく、病変要否を決定する基準点も自動設定できる。電子装置100は、1つの血管に複数の病変も識別することができる。
図2は、一実施形態に係る病変決定方法を示すフローチャートである。
まず、ステップ210において、電子装置(例えば、図1の電子装置100)は、医療映像(medical image)から血管(vessel)の直径(diameter)に関する第1傾向線(first trendline)を取得する。図1を参照して上述したように、医療映像は、X線に基づいたCAG映像であってもよいが、これに限定されることはない。血管の直径は、血管で血流が流れることができる内径を示す。但し、本明細書では説明の便宜のために主に直径を参照して説明したが、これに限定されることなく、血管の幅(width)に表現されてもよい。第1傾向線は、血管領域及び/又は血管領域から分割された血管セグメントのグローバル傾向を示す傾向線として、グローバル傾向線にも示してもよい。
そして、ステップ220において、電子装置は、第1傾向線に基づいて血管のうち病変候補を決定する。病変候補は、血管において潜在的な病変であり得る候補の部分を示す。電子装置は、血管の部分に対して第1傾向線に沿う値(例えば、第1傾向値)及び当該部分における直径値間の差に基づいて当該部分を病変候補として決定することができる。傾向線に沿う値は、傾向値のように示してもよい。第1傾向値及び直径値に基づいた病変候補の決定は、下記の図10を参照して説明する。傾向値は、下記の図6及び図7を参照して説明する傾向線の併合の有無を決定するためにも使用されてもよい。
次に、ステップ230において、電子装置は、病変候補の周辺から選択された基準点に基づいて第2傾向線を取得する。病変候補の周辺部位は、冠状動脈の入り口(ostium)に近接する側向に病変候補に隣接する部位(例えば、近位部位(proximal part))及び冠状動脈の入り口から遠ざかる方向に病変候補に隣接する部位(例えば、遠位部位(distal part))を含む。本明細書において、冠状動脈は、例示的に大動脈基部(aortic root)から分岐されて心臓側に伸びるツリー構造の血管全体を示す。電子装置は、第1傾向線に基づいて病変候補の周辺に基準点を設定してもよい。基準点については後述するが、血管の直径グラフ上の地点として、第2傾向線取得の基準となる地点を示す。電子装置は、互いに隣接するように設定された2つの基準点を連結することで第2傾向線を取得することができる。基準点の設定及び第2傾向線の取得は、下記の図11~図14を参照して説明する。
そして、ステップ240において、電子装置は、取得された第2傾向線に基づいて病変候補のうち病変部位を決定する。電子装置は、病変候補に対応する部位のうち少なくとも一部を病変部位として決定したり、複数の病変候補のうち一部の病変候補を病変部位決定から排除してもよい。病変部位の決定は、下記の図15及び図16を参照して説明する。
図3~図9は、一実施形態に係る血管領域の分割及び傾向線の併合を説明する。
図3は、血管領域の分割及び傾向線の併合を説明するフローチャートである。図3~図9を参照して説明する傾向線は第、1傾向線、例えば、血管領域及び/又は血管セグメントのグローバル傾向に関するグローバル傾向線である。参考として、本明細書において、冠状動脈の入り口から分岐ごとの末端血管まで分析対象であると主に説明しているが、これに限定されることはない。例示的に、電子装置(例えば、図1の電子装置100)は、血管分枝(vessel bifurcation)の直径に基づいて血管分枝を分析対象に含ませるか否かを決定してもよい。電子装置は、血管分枝の直径が分析閾値未満であれば分析対象から排除し、血管分枝の直径が分析閾値以上であれば、分析対象に含ませることができる。
まず、ステップ311において、電子装置は、医療映像400から分析対象である血管領域480の直径を算出する。例えば、電子装置は、医療映像400で分析対象である血管領域480の中心線410に垂直な線420に基づいて、中心線410に沿う位置ごとに血管領域480内で直径を算出することができる。血管領域480の中心線410は血管の中心を通過する線として、血管の長手方向に(longitudinally)血管内径の中心点を連結した線である。中心線410に沿う位置は、開始位置401から中心線410に沿って一定の長さだけ離隔した位置を示す。中心線410に沿う位置における直径は、当該位置で中心線410に垂直な線420に沿う血管内壁の間の長さ(又は、間隔)を示す。電子装置は、中心線410に沿う位置ごとの血管直径を示す血管直径情報を取得することができる。図4において、血管直径情報は、血管直径グラフ490に示されている。血管直径グラフ490は、例えば、開始位置401から中心線410に沿ってx mm(millimeter)だけ離隔した位置でy mmの直径が示されるものを含む。参考として、開始位置401は、例えば、冠状動脈の入り口を示す地点であってもよいが、これに限定されることなく、設計に応じて変わり得る。例えば、開始位置401は血管セグメントの開始地点として、血管セグメントで冠状動脈の入り口に最も近い地点として設定されてもよい。
一実施形態に係る電子装置は、上述したように算出された直径に基づいて第1傾向線を取得することができる。例えば、電子装置は、後述する血管領域480から分割された血管セグメントに対して第1傾向線を算出することができる。
例えば、ステップ312において、電子装置は、血管領域を1つ以上の血管セグメントに分割する。一実施形態に係る電子装置は、医療映像で分析対象である血管領域を1つ以上の血管セグメントに分割することができる。例えば、電子装置は、血管領域を血管分枝(vessel bifurcation)を基準にして、1つ以上の血管セグメントに分割してもよい。1つ以上の血管セグメントに分割する過程において、分析対象から除外された血管分枝も分割の基準として使用されてもよい。参考として、一実施形態に係る電子装置は、血管分枝に対応する領域に対しては、病変候補及び/又は病変部位の決定をスキップすることができる。
例えば、電子装置は、血管分枝を基準にして互いに隣接する血管セグメントのうち、冠状動脈の入り口に近い第1血管セグメントの血管分枝における直径値、及び冠状動脈の入り口から遠い第2血管セグメントの血管分枝における直径値に基づいて、血管領域を血管分枝を基準にして1つ以上の血管セグメントに分割するか否かを決定してもよい。第1血管セグメントの血管分枝における直径値は、第1血管セグメント内で冠状動脈の入り口から遠い位置の直径値であるため、第1血管セグメントの遠位直径値(distal diameter value)のように示す。同様に、第2血管セグメントの血管分枝における直径値は、第2血管セグメントの近位直径値(proximal diameter value)のように示す。
電子装置は、第1血管セグメントの遠位直径値と第2血管セグメントの近位直径値との間の差に基づいて、第1血管セグメント及び第2血管セグメントを別個のセグメントに分割するか否かを決定することができる。電子装置は、第1血管セグメントの遠位直径値と第2血管セグメントの近位直径値との間の差が、分割閾値を超過することに基づいて、第1血管セグメント及び第2血管セグメントを分割する。電子装置は、第1血管セグメントの遠位直径値と第2血管セグメントの近位直径値との間の差が分割閾値以下であることに基づいて、第1血管セグメント及び第2血管セグメントを同じ血管セグメントであると決定することができる。
図5において、第1分枝502を基準にして第1中間セグメント520及び第2中間セグメント530に分割され、第2分枝503を基準にして第2中間セグメント530及び遠位セグメント540に分割される例示が示されている。また、血管領域に冠状動脈の入り口590が含まれた場合、冠状動脈の入り口590を基準にしてセグメントを分割することができる(例えば、セグメントの境界を指定できる)。左主幹部(left main;LM)から左前下行枝(left anterior descending artery;LAD)及び左回旋枝(left circumflex artery;LCX)が分岐される位置501を基準にして、同じ方式を適用して近位セグメント510及び第1中間セグメント520に分割される。
次に、ステップ313において、電子装置は、1つ以上の血管セグメントに対して傾向線を算出する。一実施形態に係る電子装置は、1つ以上の血管セグメントに対してプライオスロープ(prior slope)を利用した回帰分析に基づいて初期回帰線(regression line)を算出することができる。プライオスロープは、回帰分析のために初期値として設定された傾きを示し、血管セグメントが置かれた位置に応じて互いに異なる値を有する。例えば、任意の位置に配置された血管セグメントのプライオスロープは、他の位置に配置された他の血管セグメントのプライオスロープとは異なってもよい。電子装置は、血管セグメント内で中心線に沿った位置の直径のうちから算出された初期回帰線に基づいて選別された外れ値(outlier)を排除することができる。外れ値は、直径値のうちの異常値である。例えば、電子装置は、血管セグメント内で中心線に沿った位置の直径のうち、初期回帰線を基準にして決定された範囲を超過する直径値を外れ値として決定してもよい。電子装置は、回帰線(又は、初期回帰線)を基準にして[回帰線に沿った値+a*std、回帰線に沿った値+b*std]の範囲を超過する直径値を外れ値として決定する。stdは回帰線の標準偏差(standard)、a及びbは実数として、外れ値の判断範囲を設定するための加重値を示す。電子装置は、外れ値が排除された直径に基づいて回帰線を算出することができる。
電子装置は、血管セグメント内で中心線に沿った位置の直径のうち、外れ値として決定された直径の比率が閾値異常比率(threshold abnormality ratio)(例えば、n%として、nは0超過100未満の実数)未満になるまで、外れ値の排除及び回帰線の算出を繰り返すことができる。電子装置は、閾値異常比率未満の外れ値が示される回帰線を当該血管セグメントに対する第1傾向線として決定することができる。
そして、ステップ314において、電子装置は、1つ以上の血管セグメントの各血管セグメント及び当該血管セグメントに隣接する血管セグメントに対して算出された傾向線(例えば、前述したステップ313で算出された傾向線)の併合の有無を決定する。1つ以上の血管セグメントは、医療映像で分析対象である血管領域から分割される。電子装置は、傾向線で血管分枝を基準にして隣接する位置の傾向値に基づいて傾向線の併合の有無を決定する。血管領域及び/又は血管セグメントで任意の位置(例えば、開始位置からx mmだけ離隔した位置)の傾向値は、上述したように当該位置(例えば、開始位置からx mmだけ離隔した位置)に対応する傾向線に沿う値を示す。
例えば、電子装置は、互いに隣接する血管セグメントのうち冠状動脈の入り口に近い第1血管セグメントに対して算出された傾向線において遠位位置の傾向値(例えば、遠位傾向値)が、冠状動脈の入り口から遠い第2血管セグメントに対して算出された傾向線において近位位置(proximal position)の傾向値(例えば、近位傾向値)よりも小さいことに基づいて、第1血管セグメントに対する傾向線及び第2血管セグメントに対する傾向線を併合した新しい傾向線を決定できる。電子装置は、傾向線の併合として決定された血管セグメントに対して、回帰分析に基づいて新しい第1傾向線を決定することができる。
例えば、図6に示された例において、電子装置は、第2中間セグメント630の第1傾向線639及び遠位セグメント640の第1傾向線649に対する併合可否を判断することができる。図6に示された例において、第2中間セグメント630の遠位傾向値631が遠位セグメント640の近位傾向値641よりも小さいため、第2中間セグメント630及び遠位セグメント640に対して傾向線639、649が併合される。電子装置は、第2中間セグメント630の遠位傾向値631と遠位セグメント640の近位傾向値641との間の差651にさらに基づいて併合可否を判断することもできる。電子装置は、血管分枝650でセグメントの傾向値の間の差651が併合閾値以下であることに基づいて、傾向線639、649を併合する。反対に、傾向値の間の差651が併合閾値を超過することに基づいて、傾向線639、649の併合をスキップ(skip)してもよい。電子装置は、第2中間セグメント630に属する直径値690及び遠位セグメント640に属する直径値690を用いて新しい第1傾向線670を決定する。第2中間セグメント630と遠位セグメント640との間の血管分枝の直径値は、傾向線算出から排除される。
また、電子装置は、分割された血管セグメントのうち、冠状動脈の入り口から最も遠い血管セグメントから近い血管セグメントの順に血管セグメントの傾向線639、649の併合の有無を決定することができる。図6において、冠状動脈の入り口から最も遠い遠位セグメント640及び第2中間セグメント630の傾向線639、649が併合された新しい第1傾向線670が取得される。その後、電子装置は、第1中間セグメント620及び近位セグメント610に対しても傾向線の併合可否を判断することができる。
例えば、図7において、電子装置は、第2中間セグメント730及び遠位セグメント740に対して併合された新しい第1傾向線770(例えば、図6で併合された第1傾向線670)を第1中間セグメント720に併合するか否かを血管分枝750における傾向値差751に基づいて決定することができる。図7に示された例で、第1中間セグメント720に対して算出された傾向線729の遠位傾向値721が、新しい第1傾向線770の近位傾向値731よりも大きくてもよい。電子装置は、第1中間セグメント720に対して算出された第1傾向線729及び新しい第1傾向線770間の併合をスキップする。電子装置は、第1中間セグメント720から傾向線の併合の有無判断を再開することができる。例えば、電子装置は、血管分枝760を基準にして近位セグメント710の傾向線719の遠位傾向値と、第1中間セグメント720の傾向線729の近位傾向値との間の差に基づいて、近位セグメント710及び第1中間セグメント720の傾向線を併合するか否かを決定する。近位セグメント710の傾向線719の遠位傾向値が、第1中間セグメント720の傾向線729の近位傾向値よりも小さいため、電子装置は、近位セグメント710及び第1中間セグメント720の傾向線を併合することで、異なる新しい第1傾向線780を決定できる。その結果、図7に示された例において、電子装置は、第2中間セグメント730及び遠位セグメント740に対して併合された新しい第1傾向線770、そして、近位セグメント710及び第1中間セグメント720に対して併合された異なる新しい第1傾向線780を取得することができる。
参考として、図8に示すように、電子装置は、血管セグメントごとに傾向線の傾き上限値を決定することができる。例えば、電子装置は、傾向線のうち基準傾きを超過する傾向線の傾きを基準傾きに制限してもよい。図8に示された例において、基準傾きは0に設定されてもよい。電子装置は、遠位セグメント840に対して直径値890に基づいて算出された傾向線848の傾きが0を超過する場合、0の傾きを有する新しい第1傾向線849を取得できる。
図9は、前述した線型回帰及び傾向線の併合に基づいて取得された例示的な第1傾向線を示す。
一実施形態に係る電子装置は、図3~図8を参照して前述したように取得された第1傾向線909を視覚化できる。図9に示された例で、第1傾向線909は、1つ又は2以上の血管セグメントに対して取得された傾向線であってもよい。電子装置は、直径値990に対するグラフと共に、第1傾向線909をディスプレイを介して出力できる。電子装置は、ユーザの入力によって第1傾向線909の視覚化が活性化した場合、直径値990に対するグラフ上に第1傾向線909をオーバーレイして表示してもよい。参考として、直径値990に対するグラフで、横軸は開始位置から個別位置まで離隔した長さを示し、縦軸は各位置における直径値を示す。
図10は、一実施形態に係る病変候補決定を説明する。
一実施形態に係る電子装置は、図2のステップ220で上述したように、第1傾向線1009に基づいて病変候補1020を決定することができる。例えば、電子装置は、医療映像の血管領域の直径値1090のうち、第1傾向線1009に第1比率が適用された値よりも小径を有する部分を病変候補1020として決定してもよい。例示的に、第1比率は0を超過した1未満の実数であってもよく、電子装置は、第1傾向線1009に第1比率を乗算することで取得された線1010以下の直径値を有する位置に対応する部分を病変候補1020として決定してもよい。図10において、第1比率は全領域に対して同じ値に示されているが、これに限定されることはない。参考として、電子装置は、病変候補1020を直径値1090に対するグラフと共に視覚化できる。
図11~図14は、一実施形態に係る基準点設定及び第2傾向線の取得を説明する。
ステップ1131において、電子装置(例えば、図1の電子装置100)は、病変候補の周辺に第1傾向線よりも大きい値を有するローカルピークを基準点として選択する。電子装置は、病変候補の周辺に第1傾向線よりも大きい値を有するローカルピーク(local peak)を基準点として選択する。例えば、図12に示された例で、電子装置は、第1傾向線1209以上の値を有するローカルピーク1211、1212、1221、1222、1231を基準点として選択してもよい。上述したように、直径値1290のうち第1傾向線1209以下の部分は、上述したように病変候補1210、1220に決定されてもよい。各病変候補ごとに冠状動脈の入り口に隣接する基準点を、第1基準点1211、1221、1231(例えば、近位基準点)、冠状動脈の入り口より遠い基準点を第2基準点1212、1222(例えば、遠位基準点)に示す。
図12に示すように、病変候補ごとに一対の基準点が検出されなければならないが、一部の病変候補では1つの基準点だけ検出されてもよい。例えば、電子装置は、病変候補のうち冠状動脈の入り口に近い第1基準点及び冠状動脈の入り口から遠い第2基準点のうち少なくとも1つの検出が失敗した病変候補を病変部位の決定から排除することができる。但し、これに限定することなく、電子装置は、病変候補の前後領域から一部の基準点が探索されない場合、第1傾向線1209を減少させた線(図示せず)に基づいて基準点を再探索することもできる。例えば、電子装置は、病変候補の周辺に冠状動脈の入り口に近い第1基準点及び冠状動脈の入り口から遠い第2基準点のうち少なくとも1つ(例えば、図12において、第1基準点1231と対をなす遠位基準点)が検出されないことに基づいて、第1傾向線1209に閾値ローカル比率(threshold local ratio)を適用した値に基づいて、ローカルピークの再検出を試みることができる。閾値ローカル比率は、0超過1未満の実数であってもよい。電子装置は、第1傾向線1209に閾値ローカル比率を乗算することで取得された線(図示せず)よりも高いローカルピークを検出できる。この場合、依然として、ローカルピーク検出の失敗した病変候補は、病変部位の決定から排除され得る。
そして、ステップ1132において、電子装置は、ローカルピークが閾値基準比率に対応する値を超過する場合、第1傾向線に基づいて基準点1322を決定する。例えば、電子装置は、ローカルピークが第1傾向線に閾値基準比率(threshold reference ratio)(例えば、Kとして、Kは1以上の実数)が適用された値を超過することに基づいて、第1傾向線に閾値基準比率が適用された値のうち、血管領域の直径に対応する値が示される地点を基準点1322として選択することができる。図13に示す例では、電子装置は第1傾向線1309上のローカルピーク1321を検出することができる、電子装置は、ローカルピーク1321と第1傾向線1309との間の差1329が閾値を超過する場合、ローカルピーク1321の代わりに他の地点を基準点1322に設定できる、例えば、電子装置は、第1傾向線に閾値基準比率を乗算することで取得される線1310よりもローカルピーク1321が高いことに基づいて、線1310と直径値1390に対応するグラフが交差する地点を基準点1322として選択することができる。
次に、ステップ1133において、電子装置は、病変候補ごとに基準点を連結することによって第2傾向線1450を取得する。例えば、図14に示すように、電子装置は、病変候補ごとに第1基準点1411、1421及び第2基準点1412、1422をそれぞれを連結することによって第2傾向線1450を取得できる。ステップ1131において、上述したように、第2傾向線1450は対をなす基準点についてのみ生成され、近位基準点及び遠位基準点のうちの1つが脱落した基準点(例えば、図14の基準点1431)については、第2傾向線の生成及び病変部位の決定が排除される。
一実施形態に係る電子装置は、前述したように、取得された基準点及び第2傾向線を視覚化することができる。例えば、電子装置は、直径値1490に対するグラフ上に基準点及び第2傾向線のうち少なくとも1つをオーバーレイして視覚化してもよい。電子装置は、基準点及び第2傾向線のうち、ユーザの入力により活性化した項目に対応するグラフィック表現を直径値に関するグラフと共にディスプレイを用いて出力することができる。
図15及び図16は、一実施形態に係る病変部位の決定を説明する。
図15は、病変候補のうち病変部位を決定する動作を説明する。
一実施形態に係る電子装置(例えば、図1の電子装置100)は、図2に示すステップ240で説明したように、病変候補から第2の傾向線に基づいて病変部位を確定することができる。例えば、電子装置は、病変候補に対応する領域のうち、第2傾向線に第2比率が適用された値よりも小さい直径を有する領域を病変部位として決定することができる。図15に示す例では、電子装置は、第2傾向線1551,1552に第2比率が適用された線1561,1562よりも低い部分を病変部位1580として決定することができる。第2比率(例えば、m)は0を超過し1未満の実数であって、病変候補及び/又は位置ごとに異なる値を有してもよい。例えば、図15において、第2比率が第1病変候補に対する第2傾向線1551及び第2病変候補に対する第2傾向線1552に対して同じ値を有すると図示したが、これに限定されない。例えば、電子装置は、第2比率を第1傾向線において該当する地点の値に基づいて決定することもできる。電子装置は、冠動脈の入り口を基準にして遠位に位置する第2病変候補に対して適用される第2比率値を、近位に位置する第1病変候補に対して適用される第2比率値よりも小さく設定してもよい。例として、電子装置は、近位に位置する第1病変候補に対して0.7の第2比率値を適用し、遠位に位置する第2病変候補に対して0.5(又は、0.3)の第2比率値を適用することもできる。言い換えれば、近位に位置する第1病変候補については、遠位に位置する第2病変候補に比べて相対的に保守的に病変部位が決定されるものと理解できる。電子装置は、第2傾向線1551,1552を直径値の1590に対するグラフと共に視覚化することもできる。
図16は、隣接する病変部位を1つの病変として認識するか否かを判断する動作を説明する。
一実施形態に係る電子装置(例えば、図1の電子装置100)は、第2傾向線1651に基づいて決定された病変部位1681、1682が、第1傾向線よりも下で検出されることに基づいて、病変部位1681、1682が同じ病変に含まれるものと決定される。図16に示された例において、1つの病変候補に対して第2傾向線1651に第2比率が適用された線1652よりも下で2つの病変部位1681、1682が検出されてもよい。この場合、電子装置は、2つの病変部位1681、1682の間の中間領域に示されるローカルピークが、第1傾向線よりも小さいことに基づいて1つの病変であると判断する。
異なる例として、電子装置は、複数の病変候補が互いに隣接する場合、複数の病変候補の間の中間領域(intermediate region)内の直径値1690のうち、最大直径値及び最大直径値に対応する地点で第1傾向線に沿う値(例えば、第1傾向値)間の比率に基づいて、複数の病変候補及び中間領域を単一の病変部位として決定するか否かを判断する。例えば、電子装置は、図16に示された例において、第1病変部位1681及び第2病変部位1682の間の中間領域の直径値1690のうち最大直径値を抽出してもよい。電子装置は、抽出された最大直径値と当該位置における第1傾向値との間の比率があらかじめ決定された範囲(例えば、1を含む範囲)内にあることに基づいて、2つの病変部位1681、1682が同じ病変に含まれるものと決定してもよい。抽出された最大直径値と当該位置における第1傾向値との間の比率が1に近いほど、2つの病変部位1681、1682が同じ病変に含まれる可能性が高い。
異なる例として、電子装置は、複数の病変候補のうち互いに隣接する候補間の距離に基づいて、隣接する候補が同じ病変に属するかを決定してもよい。電子装置は、複数の病変候補が互いに隣接する場合、前記複数の病変候補の間の距離が所定の値未満であれば、前記隣接する候補を併合するものと判断する。例えば、電子装置は、2つの病変候補間距離が15mm未満である場合、2つの病変候補を1つの病変に併合するものと決定してもよい。ここで、所定の値は15mm以下の値であってもよいが、これに限定されず、所定の値がユーザの設定に応じて異なり得る。
一実施形態に係る電子装置は、第1傾向線1609、病変候補、基準点、基準点に基づいた第2傾向線1651、及び第2傾向線に基づいて確定した病変部位1681、1682のうち少なくとも1つをユーザ入力に基づいて選択し、選択された項目に対応するグラフィック表現(graphical representation)を直径値1690に関するグラフと共にディスプレイを用いて視覚化することができる。
以上で説明された実施形態は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、又はハードウェア構成要素及びソフトウェア構成要素の組み合せで具現される。例えば、本実施形態で説明した装置及び構成要素は、例えば、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor)、マイクロコンピュータ、FPA(field programmable array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサー、又は命令(instruction)を実行して応答する異なる装置のように、1つ以上の汎用コンピュータ又は特殊目的コンピュータを用いて具現される。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)及びオペレーティングシステム上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行する。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答してデータをアクセス、格納、操作、処理、及び生成する。理解の便宜のために、処理装置は1つが使用されるものとして説明する場合もあるが、当技術分野で通常の知識を有する者は、処理装置が複数の処理要素(processing element)及び/又は複数類型の処理要素を含むことが把握する。例えば、処理装置は、複数のプロセッサ又は1つのプロセッサ及び1つのコントローラを含む。また、並列プロセッサ(parallel processor)のような、他の処理構成も可能である。
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、又はそのうちの1つ以上の組合せを含み、希望の通りに動作するよう処理装置を構成したり、独立的又は結合的に処理装置を命令することができる。ソフトウェア及び/又はデータは、処理装置によって解釈されたり処理装置に命令又はデータを提供するために、いずれかの類型の機械、構成要素、物理的装置、仮想装置、コンピュータ格納媒体又は装置、又は送信される信号波に永久的又は一時的に具体化することができる。ソフトウェアはネットワークに連結されたコンピュータシステム上に分散され、分散した方法で格納されたり実行され得る。ソフトウェア及びデータは1つ以上のコンピュータで読出し可能な記録媒体に格納され得る。
本実施形態による方法は、様々なコンピュータ手段を介して実施されるプログラム命令の形態で具現され、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録される。記録媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独又は組み合せて含む。記録媒体及びプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計して構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知のものであり使用可能なものであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例として、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD-ROM、DVDのような光記録媒体、フロプティカルディスクのような磁気-光媒体、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置を含む。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。
上記で説明したハードウェア装置は、本発明に示す動作を実行するために1つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成してもよく、その逆も同様である。
上述したように実施形態をたとえ限定された図面によって説明したが、当技術分野で通常の知識を有する者であれば、上記の説明に基づいて様々な技術的な修正及び変形を適用することができる。例えば、説明された技術が説明された方法と異なる順に実行され、及び/又は説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が説明された方法とは異なる形態に結合又は組み合わせられてもよく、他の構成要素又は均等物によって置き換え又は置換されたとしても適切な結果を達成することができる。
したがって、他の具現、他の実施形態及び特許請求の範囲と均等なものも後述する特許請求範囲の範囲に属する。
本明細書に開示される発明は以下を含む。
[態様1]
プロセッサによって行われる病変決定方法であって、
医療映像(medical image)から血管(vessel)の直径(diameter)に関する第1傾向線(first trendline)を取得するステップと、
前記第1傾向線に基づいて前記血管のうち病変候補を決定するステップと、
前記病変候補の周辺から選択された基準点に基づいて第2傾向線を取得するステップと、
前記取得された第2傾向線に基づいて前記病変候補のうち病変部位を決定するステップと、
を含む、病変決定方法。
[態様2]
前記第1傾向線を取得するステップは、
前記医療映像で分析対象である血管領域から1つ以上の血管セグメントを分割するステップと、
前記1つ以上の血管セグメントのそれぞれ及び当該血管セグメントに隣接する血管セグメントに対して算出された傾向線の併合の有無を決定するステップと、
を含む、態様1に記載の病変決定方法。
[態様3]
前記1つ以上の血管セグメントに分割するステップは、前記血管領域を血管分枝を基準にして前記1つ以上の血管セグメントに分割するステップを含み、
前記傾向線の併合の有無を決定するステップは、
前記1つ以上の血管セグメントに対して前記傾向線を算出するステップと、
前記傾向線において、前記血管分枝を基準にして隣接する位置の直径値に基づいて前記傾向線の併合の有無を決定するステップと、
を含む、態様2に記載の病変決定方法。
[態様4]
前記1つ以上の血管セグメントに分割するステップは、前記血管分枝を基準にして互いに隣接する血管セグメントのうち、冠状動脈の入り口に近い第1血管セグメントの前記血管分枝における直径値、及び前記冠状動脈の入り口から遠い第2血管セグメントの前記血管分枝における直径値に基づいて、前記血管領域を前記血管分枝を基準にして前記1つ以上の血管セグメントに分割するか否かを決定するステップを含む、態様3に記載の病変決定方法。
[態様5]
前記傾向線の併合の有無を決定するステップは、互いに隣接する血管セグメントのうち、冠状動脈の入り口に近い第1血管セグメントに対して算出された傾向線で、遠位位置(distal position)の直径値が前記冠状動脈の入り口から遠い第2血管セグメントに対して算出された傾向線で近位位置(proximal position)の直径値よりも小さいことに基づいて、前記第1血管セグメントに対する傾向線及び前記第2血管セグメントに対する傾向線を併合した新しい傾向線を決定するステップを含む、態様2に記載の病変決定方法。
[態様6]
前記病変候補を決定するステップは、前記医療映像の血管領域のうち、前記第1傾向線に第1比率が適用された値よりも小径を有する部分を前記病変候補として決定するステップを含む、態様1に記載の病変決定方法。
[態様7]
前記病変候補の周辺から選択された基準点に基づいて第2傾向線を取得するステップは、前記病変候補の周辺において、前記第1傾向線よりも大きい値を有するローカルピーク(local peak)を前記基準点として選択するステップを含む、態様1に記載の病変決定方法。
[態様8]
前記基準点として選択するステップは、前記ローカルピークが前記第1傾向線に閾値基準比率(threshold reference ratio)が適用された値を超過することに基づいて、前記第1傾向線に閾値基準比率が適用された値のうち、前記血管領域の直径に対応する値が示される地点を前記基準点として選択するステップを含む、態様7に記載の病変決定方法。
[態様9]
前記病変部位を決定するステップは、前記病変候補に対応する領域のうち前記第2傾向線に第2比率が適用された値よりも小径を有する領域を前記病変部位として決定するステップを含む、態様1に記載の病変決定方法。
[態様10]
前記病変部位を決定するステップは、複数の病変候補が互いに隣接する場合、前記複数の病変候補の間の中間領域(intermediate region)内の直径値のうち、最大直径値及び前記最大直径値に対応する地点で前記第1傾向線に沿う値間の比率に基づいて、前記複数の病変候補及び前記中間領域を単一の病変部位として決定するか否かを判断するステップを含む、態様1に記載の病変決定方法。
[態様11]
前記病変部位を決定するステップは、複数の病変候補が互いに隣接する場合、前記複数の病変候補の間の距離が所定の値未満であれば、前記隣接する候補を併合すると判断するステップを含む、態様1に記載の病変決定方法。
[態様12]
電子装置であって、
医療映像を取得する映像取得部と、
前記医療映像を出力するディスプレイと、
コンピュータで実行可能な命令語を格納するメモリと、
前記メモリに格納された前記命令語を実行するプロセッサと、
を含み、
前記命令語は、前記医療映像に含まれている血管から分割された複数の血管セグメントごとに血管直径のグローバル傾向(global trend)に関する第1傾向線、前記第1傾向線よりも上に位置する基準点、前記基準点に基づいて決定された前記血管直径のローカル傾向(local trend)に関する第2傾向線、及び前記第2傾向線よりも下に位置する病変部位のうち少なくとも1つを前記医療映像と共に前記ディスプレイを介して出力するように設定される、電子装置。

Claims (10)

  1. プロセッサによって行われる病変決定方法であって、
    医療映像(medical image)から血管(vessel)の直径(diameter)に関する第1傾向線(first trendline)を取得するステップと、
    前記第1傾向線に基づいて前記血管のうち病変候補を決定するステップと、
    前記病変候補の周辺から選択された基準点に基づいて第2傾向線を取得するステップと、
    前記取得された第2傾向線に基づいて前記病変候補のうち病変部位を決定するステップと、
    を含み、
    前記第1傾向線を取得するステップは、
    前記医療映像で分析対象である血管領域を2つ以上の血管セグメント分割するステップと、
    前記つ以上の血管セグメントのそれぞれ及び当該血管セグメントに隣接する血管セグメントに対して算出された傾向線の併合の有無を決定するステップと、
    を含む、病変決定方法。
  2. 前記つ以上の血管セグメントに分割するステップは、前記血管領域を血管分枝を基準にして前記つ以上の血管セグメントに分割するステップを含み、
    前記傾向線の併合の有無を決定するステップは、
    前記つ以上の血管セグメントに対して前記傾向線を算出するステップと、
    前記傾向線において、前記血管分枝を基準にして隣接する位置の直径値に基づいて前記傾向線の併合の有無を決定するステップと、
    を含む、請求項1に記載の病変決定方法。
  3. 前記つ以上の血管セグメントに分割するステップは、前記血管分枝を基準にして互いに隣接する血管セグメントのうち、冠状動脈の入り口に近い第1血管セグメントの前記血管分枝における直径値、及び前記冠状動脈の入り口から遠い第2血管セグメントの前記血管分枝における直径値に基づいて、前記血管領域を前記血管分枝を基準にして前記つ以上の血管セグメントに分割するか否かを決定するステップを含む、請求項2に記載の病変決定方法。
  4. 前記傾向線の併合の有無を決定するステップは、互いに隣接する血管セグメントのうち、冠状動脈の入り口に近い第1血管セグメントに対して算出された傾向線で、遠位位置(distal position)の直径値が前記冠状動脈の入り口から遠い第2血管セグメントに対して算出された傾向線で近位位置(proximal position)の直径値よりも小さいことに基づいて、前記第1血管セグメントに対する傾向線及び前記第2血管セグメントに対する傾向線を併合した新しい傾向線を決定するステップを含む、請求項1に記載の病変決定方法。
  5. 前記病変候補を決定するステップは、前記医療映像の血管領域のうち、前記第1傾向線に第1比率が適用された値よりも小径を有する部分を前記病変候補として決定するステップを含む、請求項1に記載の病変決定方法。
  6. 前記病変候補の周辺から選択された基準点に基づいて第2傾向線を取得するステップは、前記病変候補の周辺において、前記第1傾向線よりも大きい値を有するローカルピーク(local peak)を前記基準点として選択するステップを含む、請求項1に記載の病変決定方法。
  7. 前記基準点として選択するステップは、前記ローカルピークが前記第1傾向線に閾値基準比率(threshold reference ratio)が適用された値を超過することに基づいて、前記第1傾向線に閾値基準比率が適用された値のうち、前記血管領域の直径に対応する値が示される地点を前記基準点として選択するステップを含む、請求項6に記載の病変決定方法。
  8. 前記病変部位を決定するステップは、前記病変候補に対応する領域のうち前記第2傾向線に第2比率が適用された値よりも小径を有する領域を前記病変部位として決定するステップを含む、請求項1に記載の病変決定方法。
  9. 前記病変部位を決定するステップは、複数の病変候補が互いに隣接する場合、前記複数の病変候補の間の中間領域(intermediate region)内の直径値のうち、最大直径値及び前記最大直径値に対応する地点で前記第1傾向線に沿う値間の比率に基づいて、前記複数の病変候補及び前記中間領域を単一の病変部位として決定するか否かを判断するステップを含む、請求項1に記載の病変決定方法。
  10. 電子装置であって、
    医療映像を取得する映像取得部と、
    前記医療映像を出力するディスプレイと、
    コンピュータで実行可能な命令語を格納するメモリと、
    前記メモリに格納された前記命令語を実行するプロセッサと、
    を含み、
    前記命令語は、前記医療映像に含まれている血管から分割された複数の血管セグメントごとに血管直径のグローバル傾向(global trend)に関する第1傾向線、前記第1傾向線よりも上に位置する基準点、前記基準点に基づいて決定された前記血管直径のローカル傾向(local trend)に関する第2傾向線、及び前記第2傾向線よりも下に位置する病変部位のうち少なくとも1つを前記医療映像と共に前記ディスプレイを介して出力するように設定され、
    前記プロセッサは、
    前記第1傾向線を取得するために、前記医療映像で分析対象である血管領域を2つ以上の血管セグメント分割し、前記つ以上の血管セグメントのそれぞれ及び当該血管セグメントに隣接する血管セグメントに対して算出された傾向線の併合の有無を決定する、電子装置。
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