JP7720767B2 - 建具 - Google Patents

建具

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Description

本開示は、建具に関する。
建物開口部に設けられた枠体内に障子を納めた建具が知られている。防火性能を求められる建具の例として、屋外側に網入りガラスが配され、屋内側にLow-Eガラスが配されたペアガラスを内障子および外障子に備えた引き違い窓と、引き違い窓の召合せ部に設けられた加熱発泡材と、を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。近年、障子からの眺望性確保の理由などから網入りガラスの代わりに耐熱強化ガラスを用いることがある。
特開2014-134022号公報
網入りガラスの代わりに、例えば屋内側に耐熱強化ガラスを用いた場合、召合せ部への熱の伝達が遅くなる。その結果、加熱発泡材の発泡開始が遅くなり、防火性能が確保できない虞がある。
本開示は、このような課題に鑑みてなされたものであって、いかなる耐火性を備えたガラスを用いた場合であっても防火性能を確保することができる建具を提供することを目的とする。
本開示による建具は、建物の開口部に設けられた枠体と、前記枠体内に配置された障子と、を備え、前記障子は、少なくとも屋内側に耐火性を備えたガラスが配されたペアガラスを備え、前記枠体および前記障子の框体の少なくとも何れか一方に加熱発泡材が設けられ、前記加熱発泡材は、発泡温度の異なる少なくとも2種類の発泡材が所定範囲積層されている。
本開示の一実施形態に係る引き違い窓を屋内側から見た正面図である。 図1のA-A線断面図である。 図2のB-B線断面図である。 図2のC-C線断面図である。
本開示の建具を図1~図4を用いて説明する。建物の開口部に設けられる建具の一例として、引き違い窓を用いて説明する。
以下の説明において、屋内側と屋外側とを結ぶ方向を屋内外方向と称し、障子の縦方向を上下方向と称し、障子の幅方向を左右方向と称する。左右方向は、屋内側から見て左方向を左側、右方向を右側と称する。
図1~図3に示すように、引き違い窓100は、建物の開口部に設けられ、四角形枠状に形成された枠体1と、枠体1に対して左右方向にスライド可能に設けられた外障子2Aおよび内障子2Bと、を備えている。
枠体1は、左右方向に延在する上枠11および下枠12と、上枠11の両端部と下枠12の両端部とをそれぞれ連結し上下方向に延在する一対の縦枠13,13と、を備えている。枠体1は、例えばアルミニウムなどの金属製である。
外障子2Aは、枠体1の屋外側に設けられている。内障子2Bは、枠体1の屋内側に設けられている。外障子2Aおよび内障子2Bが閉じた状態で、枠体1内を閉塞するように配置されている。外障子2Aおよび内障子2Bは、それぞれ四方枠状に形成された框体20と、框体20内に納められたペアガラス30と、を有している。外障子2Aおよび内障子2Bは、下枠12に形成されたレール15に沿ってそれぞれ左右方向にスライド可能である。
框体20は、左右方向に延在する上框21および下框22と、上框21の両端部と下框22の両端部とをそれぞれ連結し上下方向に延在する戸先框23および召合せ框24と、を有している。框体20は、例えばアルミニウムなどの金属製である。以下の説明では、各框が延びる方向を長手方向と称することがある。
ペアガラス30は、外障子2Aおよび内障子2Bともに同じ構成のものが取り付けられている。ペアガラス30の屋内側のガラスは、耐熱強化ガラス31である。耐熱強化ガラス31が、耐火性を持つガラスに対応する。ペアガラス30の屋外側のガラスは、LOW-Eガラス32である。ペアガラス30は、框体20に支持固定されている。
外障子2Aと内障子2Bとは、互いの召合せ框24に設けられたクレセント錠38をロックすることにより、外障子2Aおよび内障子2Bは左右方向のスライド移動がロックされる。クレセント錠38を解除することにより、外障子2Aおよび内障子2Bは左右方向のスライド移動が可能になる。
引き違い窓100の召合せ框24の構成について詳細に説明する。
外障子2Aの召合せ框24(以下、召外框24Aと称する)は、屋外側に配置される外壁部40と、屋内側に配置される内壁部50と、外壁部40と内壁部50を連結する第1連結板部61および第2連結板部62と、を有している。第1連結板部61は、第2連結板部62よりもペアガラス30側に配置されている。
外壁部40は左右方向に延びている。外壁部40の一端40aは、第2連結板部62に連結している。外壁部40の他端40bは、第1連結板部61よりもさらにペアガラス30側に延びている。外壁部40における第1連結板部61よりもペアガラス30側に延びた部分を第1見付板部41という。
内壁部50は左右方向に延びている。内壁部50の一端50aは、第2連結板部62に連結している。内壁部50の他端50bは、第1連結板部61に連結している。
外壁部40、内壁部50、第1連結板部61、および第2連結板部62で囲まれた中空部42が形成されている。中空部42は平面視で矩形状に形成されている。中空部42の内部には、補強芯材43が配されている。補強芯材43は、第1連結板部61にネジなどを用いて固定されている。
第1連結板部61は、屋内外方向に延びている。第1連結板部61の一端61aは、外壁部40に連結している。第1連結板部61の他端61bは、内壁部50よりもさらに屋内側に延びている。第1連結板部61の他端61bから左右方向のペアガラス30側に向かって第2見付板部44が延びている。
第1見付板部41、第1連結板部61、および第2見付板部44は、平面視コ字状に形成されたガラス保持溝45として機能する。
第2連結板部62は、屋内外方向に延びている。第2連結板部62の一端62aは、外壁部40に連結している。第2連結板部62の他端62bは、内壁部50よりもさらに屋内側に延びている。第2連結板部62の他端62b近傍から左右方向のペアガラス30側に向かって第3見付板部46が延びている。第3見付板部46の先端から屋内方向に向かって第1見込板部47が延びている。第1見込板部47の先端から左右方向のペアガラス30側に向かって外側煙返し48が延びている。
内壁部50、内壁部50よりも屋内側に延びている第1連結板部61、および内壁部50よりも屋内側に延びている第2連結板部62は、平面視コ字状に形成された加熱発泡材保持溝49として機能する。
召外框24Aの加熱発泡材保持溝49には、長手方向に沿って加熱発泡材70が取り付けられている。加熱発泡材70は、内壁部50の屋内側の面50cに両面テープなどで固定されている。加熱発泡材70は、発泡温度の異なる2種類の発泡材が用いられている。図4に示すように、発泡温度の高い第1加熱発泡材71は、召外框24Aの下端25から上端26までの長手方向全長にわたって取り付けられている。第1加熱発泡材71よりも発泡温度の低い第2加熱発泡材72は、召外框24Aの下端25からクレセント錠38の直上まで取り付けられている。第2加熱発泡材72は、第1加熱発泡材71に対して、例えば両面テープやステープルなどの機械的な方法で固定されている。第2加熱発泡材72は、加熱発泡材保持溝49内に設けられている。第2加熱発泡材72は、召外框24Aの長手方向全長に取り付けてもよい。平面視において、第1加熱発泡材71は、第2加熱発泡材72よりも幅広の大きさで取り付けられている。例えば、第1加熱発泡材71の発泡温度は250℃であり、第2加熱発泡材72の発泡温度は200℃弱である。第1加熱発泡材71および第2加熱発泡材72の発泡温度は、適宜最適なものを採用すればよい。
内障子2Bの召合せ框24(以下、召内框24Bと称する)は、屋外側に配置される外壁部80と、屋内側に配置される内壁部90と、外壁部80と内壁部90を連結する第3連結板部63および第4連結板部64と、を有している。第3連結板部63は、第4連結板部64よりもペアガラス30側に配置されている。
外壁部80は、左右方向に延びている。外壁部80の一端80aは、第3連結板部63よりもさらにペアガラス30側に延びている。外壁部80の他端80bは、第4連結板部64に連結している。
内壁部90は、左右方向に延びている。内壁部90の一端90aは、第3連結板部63に連結している。内壁部90の他端90bは、第4連結板部64に連結している。
外壁部80、内壁部90、第3連結板部63、および第4連結板部64で囲まれた中空部65が形成されている。中空部65は平面視で略矩形状に形成されている。中空部65の内部には、補強芯材66が配されている。
第3連結板部63は、屋内外方向に延びている。第3連結板部63の一端63aは、外壁部80に連結している。第3連結板部63の他端63bは、内壁部90よりもわずかに屋内側まで延びている。
第4連結板部64は、屋内外方向に延びている。第4連結板部64の一端64aは、外壁部80よりもさらに屋外側に延びている。第4連結板部64における外壁部80よりも屋外側に延びた部分を第2見込板部82という。第4連結板部64の他端64bは、内壁部90の他端90bと連結している。第4連結板部64と内壁部90との交点67から屋内側に延びる第1屋内板部91は、屋内外方向よりも若干傾斜して延びている。第3連結板部63の他端63bから左右方向のペアガラス30側に向かって第2屋内板部92が延びている。第2屋内板部92の先端から屋内側に延びる第3屋内板部93は、屋内外方向よりも若干第1屋内板部91側に傾斜して延びている。第1屋内板部91と第3屋内板部とは、屋内側に向かうにしたがって近づく方向に傾斜している。第1屋内板部91の先端91aと、第3屋内板部93の先端93aとを連結する第4屋内板部94が設けられている。第4屋内板部94は、左右方向に延びている。
外壁部80、第3連結板部63、および第2屋内板部92は、平面視コ字状に形成されたガラス保持溝83として機能する。
第3連結板部63と第2屋内板部92におけるガラス保持溝83を向く面に沿ってガラス保持金具88が取り付けられている。ガラス保持金具88は、平面視L字状の形状を有している。ガラス保持金具88は、ペアガラス30の上下方向の長さと略同一の長さを有している。ガラス保持金具88は、補強芯材66とともに第3連結板部63にネジなどを用いて固定されている。
内壁部90、第1屋内板部91、第2屋内板部92、第3屋内板部93、および第4屋内板部94で囲まれた中空部95が形成されている。第1屋内板部91、第3屋内板部93、および第4屋内板部94は、枠体1よりも屋内側に突出している。
外壁部80の中間部から屋外方向に第3見込板部84が延びている。第2見込板部82、外壁部80の一部、および第3見込板部84は、平面視コ字状に形成された気密材保持溝85として機能する。気密材保持溝85には、気密材85aが保持されている。
第3見込板部84の先端から左右方向のペアガラス30側に向かって内側煙返し86が延びている。外壁部80、第3見込板部84、および内側煙返し86で囲まれた箇所は、加熱発泡材保持溝87として機能する。
召内框24Bの加熱発泡材保持溝87には、長手方向に沿って第3加熱発泡材73が取り付けられている。第3加熱発泡材73は、第3見込板部84のペアガラス30側を向く面84aに例えば両面テープなどで固定されている。第3加熱発泡材73は、例えば第1加熱発泡材71と同じ発泡温度の発泡材が用いられている。第3加熱発泡材73は、召内框24Bの長手方向全長にわたって取り付けられている。
引き違い窓100は、建物の開口部に設けられた枠体1と、枠体1内に配置された外障子2Aおよび内障子2Bと、を備え、外障子2Aおよび内障子2Bは、屋内側に耐熱強化ガラス31が配されたペアガラス30を備え、外障子2Aの召外框24Aの長手方向に沿って加熱発泡材70が設けられ、加熱発泡材70は、発泡温度の高い第1加熱発泡材71と発泡温度の低い第2加熱発泡材72が所定範囲積層されている。火災時には第2加熱発泡材が先に発泡するため、引き違い窓100が熱変形しても隙間が生じるのを所定時間防止することができる。
耐火性を備えたガラスとして耐熱強化ガラス31を用いることにより防火性能を確保することができるとともに、網入りガラスと比較して眺望性の向上を図ることもできる。
内障子2Bの召内框24Bと外障子2Aの召外框24Aとの間にクレセント錠38が設けられ、加熱発泡材70は、召外框24Aの下端25からクレセント錠38の直上まで発泡温度の異なる第1加熱発泡材71および第2加熱発泡材が積層配置され、クレセント錠38の直上から召外框24Aの上端26までは第1加熱発泡材71のみが配置されている。発泡温度の低い第2加熱発泡材72を必要最小限の範囲のみに設けることにより、防火性能を確実に確保しつつ、コストも抑制することができる。
外障子2Aの召外框24Aと内障子2Bの召内框24Bとの間に外側煙返し48および内側煙返し86が形成され、加熱発泡材70は、平面視で外側煙返し48および内側煙返し86と対向する位置に取り付けられている。火災時に、加熱発泡材70は、外側煙返し43と内側煙返し86との間に形成される隙間を確実に塞ぐことができる。
召内框24Bにおける平面視で内側煙返し86と直交し、かつ、内障子2Bが開放する側の面84aにも第3加熱発泡材73が取り付けられている。火災時に、第3加熱発泡材70は、外側煙返し43と内側煙返し86との間に形成される隙間をより確実に塞ぐことができる。
内障子2Bの召内框24Bの屋内側端部には中空部95が形成されている。中空部95が形成されていることにより、引き違い窓100の断熱性が向上する。
なお、本開示による建具は、上述した実施形態の構成に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲で適宜の変更や置換等が可能である。
例えば、上記実施形態では耐火性を備えたガラスとして耐熱強化ガラス31を用いた場合の説明をしたが、耐火性を備えたガラスとしては耐熱強化ガラス31以外のものを採用してもよい。ペアガラス30のもう一方のガラスとしてはLOW-Eガラス32以外のものを採用してもよい。
例えば、上記実施形態では加熱発泡材70を外側煙返し43に対向する位置に取り付けた場合の説明をしたが、平面視で外側煙返し43と直交し、かつ、外障子2Aが開放する側の内面に取り付けてもよい。内面は、第2連結板部62の内壁部50よりも屋内側の加熱発泡材保持溝49を向く面のことである。
例えば、上記実施形態では第1加熱発泡材71を内壁部50側に取り付け、第1加熱発泡材71の屋内側に第2加熱発泡材72を設けたが、第2加熱発泡材72を内壁部50側に取り付け、第2加熱発泡材72の屋内側に第1加熱発泡材71を設けてもよい。
例えば、上記実施形態では第1加熱発泡材71と第2加熱発泡材72とは発泡温度が異なるものを採用したが、同じ発泡温度の加熱発泡材を用いてもよい。
例えば、上記実施形態では引き違い窓100を用いて説明したが、建具の種類は引き違い窓以外であっても適用可能である。その際、加熱発泡材70は、枠体の中央に配された縦桟や無目に取り付ければよい。
1…枠体、2A…外障子(障子)、2B…内障子(障子)、24A…召外框、24B…召内框、30…ペアガラス、31…耐熱強化ガラス(耐火性を備えたガラス)、38…クレセント錠(施錠装置)、48…外側煙返し(煙返し)、70…加熱発泡材、71…第1加熱発泡材、72…第2加熱発泡材、86…内側煙返し(煙返し)、95…中空部、100…引き違い窓(建具)

Claims (7)

  1. 建物の開口部に設けられた枠体と、
    前記枠体内に配置された障子と、を備え、
    前記障子は、少なくとも屋内側に耐火性を備えたガラスが配されたペアガラスを備え、
    前記枠体および前記障子の框体の少なくとも何れか一方に加熱発泡材が設けられ、
    前記加熱発泡材は、発泡温度の異なる少なくとも2種類の発泡材が所定範囲積層されており、
    前記障子は、内障子と外障子を備えた引き違い窓であり、
    前記外障子の召外框の長手方向に沿って前記加熱発泡材が取り付けられており、
    前記内障子の召内框の屋内側端部には中空部が形成されている建具。
  2. 前記耐火性を備えたガラスは、耐熱強化ガラスである請求項1に記載の建具。
  3. 前記内障子の召内框と前記外障子の前記召外框との間に施錠装置が設けられ、
    前記加熱発泡材は、前記召外框の下端から前記施錠装置の直上まで2種類の発泡材が積層配置され、前記施錠装置の直上から前記召外框の上端までは1種類の発泡材が配置されている請求項1または請求項2に記載の建具。
  4. 前記内障子の召内框と前記外障子の前記召外框との間に煙返しが形成され、
    前記加熱発泡材は、平面視で前記煙返しと対向する位置に取り付けられている請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の建具。
  5. 前記内障子の召内框と前記外障子の前記召外框との間に煙返しが形成され、
    前記加熱発泡材は、平面視で前記煙返しと直交し、かつ、前記外障子が開放する側の内
    面に取り付けられている請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の建具。
  6. 前記内障子の召内框と前記外障子の前記召外框との間に煙返しが形成され、
    前記召内框における平面視で前記煙返しと直交し、かつ、前記内障子が開放する側の内面にも加熱発泡材が取り付けられている請求項1から請求項5の何れか一項に記載の建具。
  7. 建物の開口部に設けられた枠体と、
    前記枠体内に配置された障子と、を備え、
    前記障子は、少なくとも屋内側に耐火性を備えたガラスが配されたペアガラスを備え、
    前記枠体および前記障子の框体の少なくとも何れか一方に加熱発泡材が設けられ、
    前記加熱発泡材は、発泡温度の異なる少なくとも2種類の発泡材が所定範囲積層されており、
    前記障子は、内障子と外障子を備えた引き違い窓であり、
    前記外障子の召外框の長手方向に沿って前記加熱発泡材が取り付けられており、
    前記内障子の召内框と前記外障子の前記召外框との間に施錠装置が設けられ、
    前記加熱発泡材は、前記召外框の下端から前記施錠装置の直上まで2種類の発泡材が積層配置され、前記施錠装置の直上から前記召外框の上端までは1種類の発泡材が配置されている建具。
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