JP7717327B1 - ベーカリー食品用ミックス、それを用いたベーカリー食品及びその製造方法 - Google Patents
ベーカリー食品用ミックス、それを用いたベーカリー食品及びその製造方法Info
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Abstract
Description
項1. 小麦全粒粉50質量%以上、活性グルテン、及び大豆粉を含む、ベーカリー食品用ミックス。
項2. 小麦全粒粉100質量部当たり、活性グルテンと大豆粉の合計量が1~60質量部である、項1に記載のベーカリー食品用ミックス。
項3. 前記小麦全粒粉100質量部当たり、前記活性グルテンが0.05~15質量部、且つ前記大豆粉が0.5~50質量部含まれる、項1又は2に記載のベーカリー食品用ミックス。
項4. 乳タンパク質、増粘多糖類、及び乳化剤よりなる群から選択される少なくとも1種を含まない、項1~3のいずれかに記載のベーカリー食品用ミックス。
項5. 前記ベーカリー食品が非発酵ベーカリー食品である、項1~4のいずれかに記載のベーカリー食品用ミックス。
項6. 項1~5のいずれかに記載のベーカリー食品用ミックスを用いて得られる、ベーカリー食品。
項7. 以下の工程を含むベーカリー食品の製造方法:
項1~5のいずれかに記載のベーカリー食品用ミックスに液体を添加して混合することにより生地を調製する工程、及び
得られた生地を加熱処理する工程。
本開示において使用される用語は、特に言及しない限り、当該分野で通常用いられる意味で用いられることが理解されるべきである。従って、他に定義されない限り、本明細書中で使用されるすべての専門用語及び科学技術用語は、本開示に関する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。
本開示のベーカリー食品用ミックスは、小麦全粒粉50質量%以上、活性グルテン、及び大豆粉を含むことを特徴とする。以下、本開示のベーカリー食品用ミックスについて詳述する。
本開示のベーカリー食品用ミックスは、小麦全粒粉を50質量%以上含む。小麦全粒粉とは、小麦粒をそのまま製粉した穀物粉である。従来技術では、ベーカリー食品用ミックスにおいて、小麦全粒粉が50質量%以上も含まれる場合には、調理後のベーカリー食品が硬い食感になっていたが、本開示のベーカリー食品用ミックスでは、小麦全粒粉を50質量%以上に加えて、後述する活性グルテン及び大豆粉を含むことにより、ふんわりとした柔らかい食感のベーカリー食品を得ることが可能になる。
本開示のベーカリー食品用ミックスには、活性グルテンが含まれる。活性グルテンとは、小麦粉に水を加えて作製した生地を水洗して得られるガム状物質(グルテン、小麦たん白)を粉末状に乾燥させたものである。
本開示のベーカリー食品用ミックスには、大豆粉が含まれる。本開示において、大豆粉は、生大豆を粉末状にした生大豆粉、又は熱処理が加えられている失活大豆粉のいずれを使用してもよい。また、大豆粉の原料大豆は、全脂大豆又は脱脂大豆のいずれでもよい。
本開示のベーカリー食品用ミックスにおいて、小麦全粒粉の含有量に対する活性グルテンと大豆粉の合計含有量の比率としては、例えば、小麦全粒粉100質量部当たり、活性グルテンと大豆粉の合計量が1~60質量部、好ましくは5~50質量部、より好ましくは10~40質量部、更に好ましくは20~40質量部が挙げられる。特に、小麦全粒粉100質量部当たり、活性グルテンと大豆粉の合計量が20~40質量部を満たす場合には、調理後のベーカリー食品において、ふんわりとした柔らかい食感に加えて、膨らみを良好にすることも可能になる。
本開示のベーカリー食品用ミックスには、前記小麦全粒粉、活性グルテン、及び必要に応じて配合される他の小麦タンパク質含有原料等の小麦原料に由来する小麦タンパク質が含まれる。本開示のベーカリー食品用ミックスにおける小麦タンパク質の含有量については、前記小麦全粒粉及び活性グルテンの含有量を充足する範囲であればよいが、例えば、4.1~12質量%、好ましくは4.5~15質量%、更に好ましくは3~12質量%、特に好ましくは5~9質量%が挙げられる。本開示において、ベーカリー食品用ミックスにおける小麦タンパク質の含有量は、ベーカリー食品用ミックス中の小麦タンパク質自体の含有量であり、小麦全粒粉等の小麦原料の含有量ではない。例えば、ベーカリー食品用ミックス中に小麦全粒粉(小麦タンパク質濃度がX1質量%)をX2質量%、及び活性グルテン(小麦タンパク質濃度がY1質量%)をY2質量%含有させる場合には、ベーカリー食品用ミックスにおける小麦タンパク質の含有量は[{(X1×X2)+(Y1×Y2)}/100]質量%になる。
本開示のベーカリー食品用ミックスには、乳タンパク質、増粘多糖類、及び乳化剤よりなる群から選択される少なくとも1種が含まれていてもよい。但し、本開示のベーカリー食品用ミックスの好適な一態様では、乳タンパク質、増粘多糖類、及び乳化剤よりなる群から選択される少なくとも1種は含まれない。また、本開示のベーカリー食品用ミックスの他の好適な一態様では、乳タンパク質、増粘多糖類、及び乳化剤よりなる群から選択される少なくとも2種は含まれない。また、本開示のベーカリー食品用ミックスの更に他の好適な一態様では、乳タンパク質、増粘多糖類、及び乳化剤は含まれない。従来技術では、乳タンパク質、増粘多糖類、及び乳化剤がベーカリー食品の硬さの調整に使用されているが、本開示のベーカリー食品用ミックスでは乳タンパク質、増粘多糖類、及び乳化剤を含まなくても、良好な柔らかさを具備させることができる。
本開示のベーカリー食品用ミックスには、必要に応じて、糖類が含まれていてもよい。糖類とは、単糖類と二糖類の総称である。糖類の種類としては、例えば、グラニュー糖、上白糖、三温糖、黒糖等の砂糖;異性化糖等が挙げられる。本開示のベーカリー食品用ミックスに糖類を含有させる場合、その含有量については、使用する糖類の種類等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、1~25質量%、好ましくは5~20質量%、より好ましくは10~15質量%が挙げられる。
本開示のベーカリー食品用ミックスは、前述の各原料を混合することにより得ることができる。
本開示のベーカリー食品用ミックスを用いて調理されるベーカリー食品の種類については、特に限定されないが、例えば、パンケーキ(ホットケーキと同義)、カップケーキ、スポンジケーキ、バターケーキ、ロールケーキ、パウンドケーキ、マフィン等のケーキ類;ワッフル、シュー、ビスケット等の焼き菓子;ドーナツ等の揚げ菓子;クロワッサン、ロールパン、フランスパン、乾パン、コッペパン、食パン等のパン類等が挙げられる。これらの中でも、本開示のベーカリー食品用ミックスは、非発酵ベーカリー食品、とりわけケーキ類、特にパンケーキ用のミックスとして好適に使用される。
本開示のベーカリー食品用ミックスを用いたベーカリー食品の製造は、一般的なベーカリー食品用ミックスの製造方法に従って行うことができるが、具体的には、本開示のベーカリー食品用ミックスに液体を添加して混合することにより生地を調製する工程、得られた生地を加熱処理する工程を有していればよい。
本試験で使用した小麦全粒粉、乳タンパク質濃縮物、大豆粉、活性グルテン、増粘多糖類、及び乳化剤の組成等については以下の通りである。
小麦全粒粉:全粒薄力粉、小麦タンパク質8質量%含有
活性グルテン:小麦タンパク質80質量%含有
大豆粉:全脂大豆を熱処理して酵素を失活させた大豆粉末、大豆タンパク質34質量%含有
乳タンパク質濃縮物:乳タンパク質80質量%含有
増粘多糖類:サイリウムシードガム
乳化剤:ショ糖パルミチン酸エステル
表1及び2に示す原料を混合し、パンケーキ用ミックスを製造した。
前記で得られたパンケーキ用ミックス100gに、液卵(全卵)50g及び牛乳100gを添加し、ホイッパーで80回攪拌することにより生地を作製した。ホットプレート(アビエン社製XGM24-BK)を使用して火力1にて加熱し、プレート温度が180℃に到達した時点で、前記生地100mlを約10cmの高さからプレートに落として3分間焼成した後に、裏返して3分間同様に焼成を行った。その後、得られたパンケーキを網天板に移し、25℃にて30分間放冷した。
4-1.パンケーキの柔らかさ
レオメーター(SHIMADZU製テクスチャーアナライザー「EZ-SX」)を用いた圧縮試験にて、30分間放冷した後のパンケーキの応力を測定した。圧縮試験では、パンケーキを台座中央において、プランジャー(φ20mmアルミ製円柱状)を下降スピード1mm/secで7.5mm押し下げ、10secホールドし、その際の最大応力を応力の測定値として求めた。応力測定はn=3で行い、平均値を算出した。なお、応力は、柔らかさの指標になる値であり、応力が大きい程、硬くなり、応力が小さい程、柔らかくなることを示している。
30分間放冷した後のパンケーキの最も厚みが大きい部分(専ら中心部)を定規にて測定した。
JIS Z 9080:2004「官能評価分析-方法」に従って訓練された評価者5名により、パンケーキの柔らかさ及び風味の評価を行った。具体的には、30分間放冷した後のパンケーキを喫食した後に、以下の判定基準に従って、パンケーキとしてのふんわりとした柔らかい食感及び風味を評点化した。
<パンケーキとしてのふんわりとした柔らかさの判定基準>
3点:ふんわりとした柔らかい食感が非常に良好である
2点:ふんわりとした柔らかい食感がある
1点:ふんわりとしておらず硬い
0点:非常に硬い
<パンケーキとしての風味の判定基準>
3点:非常に良い
2点:良い
1点:悪い
0点:非常に悪い
結果を表3及び4に示す。50質量%以上の小麦全粒粉を含み、且つ活性グルテン及び大豆粉が未添加のミックスから製造されたパンケーキは、応力が大きく硬い食感になっていた(比較例1)。また、50質量%以上の小麦全粒粉を含み、且つ活性グルテン又は大豆粉の一方のみを添加したミックスから製造されたパンケーキでも、依然として硬い食感であった(比較例2及び3)。また、50質量%以上の小麦全粒粉と乳タンパク質を含むミックスから製造されたパンケーキでは、硬さが更に増していた(比較例4)。
Claims (6)
- 小麦全粒粉50質量%以上、活性グルテン、及び大豆粉を含む、非発酵ベーカリー食品用ミックス。
- 前記小麦全粒粉100質量部当たり、前記活性グルテンと前記大豆粉の合計量が1~60質量部である、請求項1に記載の非発酵ベーカリー食品用ミックス。
- 前記小麦全粒粉100質量部当たり、前記活性グルテンが0.05~15質量部、且つ前記大豆粉が0.5~50質量部含まれる、請求項1又は2に記載の非発酵ベーカリー食品用ミックス。
- 乳タンパク質、増粘多糖類、及び乳化剤よりなる群から選択される少なくとも1種を含まない、請求項1又は2に記載の非発酵ベーカリー食品用ミックス。
- 請求項1又は2に記載の非発酵ベーカリー食品用ミックスを用いて得られる、非発酵ベーカリー食品。
- 以下の工程を含む非発酵ベーカリー食品の製造方法:
請求項1又は2に記載の非発酵ベーカリー食品用ミックスに液体を添加して混合することにより生地を調製する工程、及び
得られた生地を加熱処理する工程。
Priority Applications (3)
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| " 覚書*低糖質*全粒粉と大豆粉のパン", クックパッド[ONLINE], JPN6025013173, 2 August 2015 (2015-08-02), ISSN: 0005564318 * |
| 覚書*低糖質*全粒粉と大豆粉のパン,クックパッド[online],2015年08月02日,<URL:https://cookpad.com/jp/recipes/18671745-覚書低糖質全粒粉と大豆粉のパン>,[2025年3月24日検索] |
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