JP7716916B2 - 水処理装置 - Google Patents

水処理装置

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Description

特許法第30条第2項適用 (1)令和3年4月20日に、横浜市温暖化対策統括本部SDGs未来都市推進課にて公開。 (2)令和3年4月28日に、横浜市役所環境創造局 下水道施設部北部下水道センター北部汚泥資源化センターにて公開。 (3)令和3年6月3日に、横浜市役所環境創造局外部機関との共同研究開発等に関する要綱に基づく幹事会にて公開。
本発明の一実施形態は、水処理装置に関する。
従来、排水を吸着材に接触させ、排水中に含まれる溶存物質を除去する水処理装置が知られている。このような水処理装置は、イオン交換樹脂、活性炭、ゼオライトなどの吸着材を備えた吸着処理槽を有しており、排水中の溶存物質を吸着材で吸着することにより、溶存物質の除去が可能である。吸着材は、一定量の溶存物質を吸着すると吸着能力が低下する。そのため、水処理装置は、処理水(処理後の排水)に含まれる溶存物質の濃度や使用時間に応じて、適宜吸着材を交換しながら稼働される。
原水(処理前の排水)が供給される上流側の吸着材は、原水に含まれる溶存物質の濃度が高いため、吸着性能が劣化していても多くの溶存物質を吸着することができる。これに対し、下流側の吸着材は、溶存物質の濃度が低下した排水から溶存物質を回収する必要があるため、高い処理能力を必要とする。したがって、下流側の吸着材を新しい吸着材に交換し、下流側の吸着材を上流側の吸着材として再利用する場合がある。このような水処理装置は、連続的な水処理を行うために多数の吸着処理槽を備え、多段吸着方式で運用される(例えば、特許文献1及び特許文献2)。多段吸着方式とは、使用する吸着処理槽を順番に切り換えて、休止状態にした一部の吸着処理槽の吸着材を入れ換える方式である。
特開平7-60241号公報 特開平3-137905号公報
従来の多段吸着式の水処理装置は、原水を一時的に貯める原水貯留槽、吸着処理後の処理水を一時的に貯める処理水貯留槽、及び、複数の吸着処理槽が固定的に設置されたものであった。つまり、所定の処理施設内に上述の各槽を設置し、固定した後に、配管などを接続して、浄化対象の排水を処理施設へ送液して処理する機構となっており、簡便にオンサイトで処理できる利便性を有していなかった。
本発明の一実施形態の課題の一つは、運搬が容易で、オンサイトで使用可能な水処理装置を提供することにある。
本発明の一実施形態における水処理装置は、原水に対して吸着処理を行う複数の担体充填槽と、前記複数の担体充填槽と連結可能な可搬型構造体と、を含み、前記可搬型構造体は、原水を貯留する原水貯留槽、処理水を貯留する処理水貯留槽、担体充填槽の排水を処理するための排水処理部、及び前記複数の担体充填槽を設置する充填槽設置部を一体化した構造体である。
本発明の一実施形態における水処理装置の構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態における可搬型構造体の構成を示す図である。 本発明の一実施形態における担体充填槽の構成を示す図である。 本発明の一実施形態における担体充填槽の底部を開けた状態を示す図である。 本発明の一実施形態の水処理装置における稼働状態を説明するための平面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面等を参照しつつ説明する。但し、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲において様々な態様で実施することができ、以下に例示する実施形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。本明細書と各図面において、既出の図面に関して説明したものと同様の機能を備えた要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略することがある。
[水処理装置の構成]
図1は、本発明の一実施形態における水処理装置100の構成を示す斜視図である。本実施形態の水処理装置100は、複数の担体充填槽110a~110dと、可搬型構造体120とを含む。各担体充填槽110a~110dは、浄化対象である原水(被処理水)に対して吸着処理を行う。各担体充填槽110a~110dを区別する必要はない場合は、単に担体充填槽110と呼ぶ。
本実施形態の担体充填槽110は、原水(被処理水)から溶存物質(コロイド粒子や微粒子)を除去するための処理槽である。担体充填槽110の内部には、炭化物を担体とする吸着材20(図3(B)参照)が充填される。本実施形態では、担体充填槽110の内部に充填した吸着材20に対して原水を接触させることにより、原水に含まれる溶存物質を炭化物の細孔内に吸着させて除去する。吸着材20は、担体充填槽110の内部に直接充填されていてもよいが、吸着材20が外部に出ない程度の大きさの開口部を有するケース、カゴ又は袋に入れた状態で充填されてもよい。
本実施形態では、吸着材20として、細孔内部に鉄を担持した炭化物を用いるため、原水に含まれるリンを効率よく除去することができる。鉄を担持した炭化物によるリンの除去については、例えば、特開2019-107632号公報に記載されている。なお、本実施形態では、担体として炭化物を用いた物理吸着を利用する例を示したが、この例に限られるものではない。例えば、担体としてゼオライトを用いた化学吸着を利用することも可能である。担体充填槽110の具体的な構成については後述する。
本実施形態の可搬型構造体120は、水処理に要する複数の槽を一体化(ユニット化)した水処理用の構造体である。具体的には、可搬型構造体120は、原水貯留槽121、流量調整槽122、処理水貯留槽123、排水処理部124、及び充填槽設置部125を含む。ただし、水処理装置100の構成は、図1に示す例に限られるものではない。例えば、流量調整槽122は、省略してもよい。また、図1では、説明の便宜上、原水貯留槽121と処理水貯留槽123とを分けて図示しているが、本実施形態では、1つの槽内に仕切り板126(図2(A)参照)を設け、別々の槽として利用している。
原水貯留槽121は、浄化対象である原水(被処理水)を一時的に貯留する槽である。原水は、例えば、工場廃水や生活排水である。原水貯留槽121は、図示しない工場等から配管を介して供給された原水を貯留する。原水貯留槽121には、原水のpHを調整する調整槽が接続されていてもよい。
流量調整槽122は、原水貯留槽121から最も上流側の担体充填槽110aに供給される原水の流量を調整する槽である。具体的には、流量調整槽122は、担体充填槽110aに供給される原水の流量を一定量に調整することができる。
処理水貯留槽123は、複数の担体充填槽110a~110dによる浄化処理を終えた処理水を貯留する槽である。処理水貯留槽123に貯められた処理水は、配管等を介して外部の施設に供給されてもよいし、処理水貯留槽123に貯めたままにしてもよい。本実施形態では、処理水貯留槽123に処理水を貯めたまま可搬型構造体を運搬して必要な施設に処理水を供給することも可能である。
排水処理部124は、担体充填槽110の排水を処理するための部位である。具体的には、排水処理部124は、担体充填槽110の内部に溜まった被処理水を排出する場所として利用される。排水処理部124には、排水を外部に放出するための流出口として機能する排水孔124aが設けられている。なお、排水処理部124の排水孔124aから流出した排水(担体充填槽110の内部に溜まっていた被処理水)は、処理水貯留槽123に供給されてもよい。この場合、処理水貯留槽123と排水処理部124の流出口である排水孔124aとを配管等により連結すればよい。
水処理装置100は、複数の担体充填槽110a~110dを有する多段吸着式の水処理装置であるため、定期的に担体充填槽110の内部に充填された担体(吸着材)を新しいものと交換する。その際、交換対象の担体充填槽110(例えば、最も上流側の担体充填槽110a)を排水処理部124に一時的に退避させ、排水処理部124で内部の被処理水を排出する。排水処理を済ませた担体充填槽110は、そのまま内部の吸着材を交換してもよいし、他の場所に移してから吸着材を交換してもよい。
充填槽設置部125は、可搬型構造体120のベースとして機能する構造体であり、底部125a及び堤部125bを有する。底部125aは、板状の部材で構成され、複数の担体充填槽110a~110dを配置した際の荷重に耐えうる強度を有する。堤部125bは、底部125aを囲み、底部125aの上に流出した排水が外部に漏れないようにするための保護壁として機能する。前述の原水貯留槽121、処理水貯留槽123及び排水処理部124は、いずれも堤部125bで囲まれた領域の内側に位置する。本実施形態では、底部125aの下に脚部125cが設けられているが、この例に限らず、脚部125cは省略されてもよい。
[可搬型構造体の構成]
図2は、本発明の一実施形態における可搬型構造体120の構成を示す図である。具体的には、図2(A)~(C)は、それぞれ可搬型構造体120の平面図、正面図及び側面図である。ただし、説明の便宜上、図2(A)では、流量調整槽122の図示を省略している。
図2(A)~図2(C)に示すように、可搬型構造体120は、充填槽設置部125をベースとして、その上に原水貯留槽121、処理水貯留槽123及び排水処理部124が配置された構成となっている。つまり、充填槽設置部125の底部125aのうち、原水貯留槽121、処理水貯留槽123及び排水処理部124が配置されていない領域(すなわち、枠線10で囲まれた領域)が、複数の担体充填槽110a~110dを設置する領域である。
本実施形態では、充填槽設置部125の底部125aに3つの排水孔125aa、125ab及び125acが設けられている。これらの排水孔125aa、125ab及び125acは、いずれも充填槽設置部125の堤部125bの内側に流出した排水を抜くために使用される。そのため、排水孔125aa、125ab及び125acは、通常において栓等を用いて塞いでおいてもよい。
処理水貯留槽123と排水処理部124との間の領域は、送水ポンプ等を配置する領域として使用してもよい。送水ポンプ等を配置する場合、水漏れが生じやすい領域となるため、本実施形態では、あらかじめ排水孔125acを配置している。このとき、処理水貯留槽123と排水処理部124との間の領域には、排水孔125acに水が集まりやすくなるように、底部125aに傾斜を設けてもよい。さらに、処理水貯留槽123と排水処理部124との間の領域は、担体充填槽110を配置する領域に比べて低い位置となるように段差が設けられていてもよい。
[担体充填槽の構成]
図3は、本発明の一実施形態における担体充填槽110の構成を示す図である。具体的には、図3(A)~(C)は、それぞれ担体充填槽110の正面図、側面図及び底面図である。図3(D)は、図3(B)において、A-A線に沿って切断した断面図である。
図3(A)及び図3(B)に示すように、担体充填槽110は、槽本体111、蓋部112、底部113、及び移動手段114を有する。槽本体111は、矩形の筒形形状を有しており、内部に吸着材20が配置される。槽本体111の形状は任意であるが、可搬型構造体120の充填槽設置部125に複数配置することを考慮して多角形状にすることが好ましい。
図3(B)に示すように、槽本体111の内部には、仕切り板115及び連通部116が設けられる。本実施形態では、槽本体111の内部が、仕切り板115によって処理領域11と、非処理領域12とに区分される。吸着材20は、処理領域11に充填される。すなわち、被処理水は、処理領域11を通過する際に吸着材20と接触することにより、吸着処理が施される構成となっている。
担体充填槽110に供給された被処理水は、連通部116を介して処理領域11と非処理領域12との間を移動できるようになっている。仕切り板115は、例えば、金属板又はプラスチック板を用いることができる。連通部116は、複数の開口部を有する金属板もしくはプラスチック板であってもよいし、金網状(メッシュ状)の部材であってもよい。ただし、処理領域11に吸着材20が直接的に充填されている場合、連通部116の開口部(もしくはメッシュ)の大きさは、吸着材20が通過できない大きさとすることが望ましい。
担体充填槽110への被処理水の供給は、槽本体111に設けられた複数の開口部117a~117dのいずれかを用いて行われる。図3(B)に示すように、槽本体111には、被処理水を供給するため、又は、処理水を放出するための開口部117a~117dが設けられている。
開口部117a~117dは、必要に応じて少なくとも2つを使用すればよい。例えば、開口部117aを被処理水の供給口として使用し、開口部117cを処理水の放出口として使用した場合、被処理水は、上向流で吸着材20の中を通過する。逆に、開口部117cを被処理水の供給口として使用し、開口部117aを処理水の放出口として使用した場合、被処理水は、下向流で吸着材20の中を通過する。
他の方法として、例えば、開口部117cを被処理水の供給口として使用し、開口部117b及び117dを処理水の放出口として使用することも可能である。このように、開口部117a~117dは、被処理水を供給するため、又は、処理水を放出するために様々な組み合わせで使用することができる。なお、下方に配置される開口部117b又は117dは、内部に溜まった被処理水を排出するための排出口として使用することもできる。
本実施形態では、図1に示したように、複数の担体充填槽110a~110dを可搬型構造体120の充填槽設置部125に設置した後、各担体充填槽110a~110dを配管(図示せず)で連結して多段式吸着処理を行う。配管は、前述の開口部117a~117dのうち少なくとも2つに連結される。最も上流側の担体充填槽110aにおける供給口に連結された配管は、流量調整槽122の流出口に連結される。最も下流側の担体充填槽110dにおける放出口に連結された配管は、処理水貯留槽123の流入口(供給口)に連結される。また、各担体充填槽110a~110dは、互いに配管を介して連結され、上流側から下流側に向かって被処理水が流れるように構成される。
充填槽設置部125に設置された各担体充填槽110a~110dは、底部113に取り付けられた移動手段114により移動可能となっている。後述するように、本実施形態では、担体充填槽110の内部に配置された吸着材20を交換する際、最も上流側の担体充填槽110aを排水処理部124に一時的に退避させ、他の担体充填槽110b~110dを上流側に向かって移動させる。この場合において、本実施形態の担体充填槽110は、移動手段114を有するため、軽い負荷で移動させることができる。移動手段114としては、例えばキャスターを用いることができるが、この例に限られるものではない。なお、担体充填槽110を上下方向に移動させる場合は、槽本体111に設けられた係合部118に設けられた開口部(図示せず)にレバーホイスト等のフックを引っ掛けて移動させればよい。また、ここでは最も上流側の担体充填槽110aを退避させる例について説明したが、逆に、最も下流側の担体充填槽110dを排水処理部124に一時的に退避させ、他の担体充填槽110a~110cを下流側に向かって移動させることも可能である。
さらに、担体充填槽110は、底部113が開閉可能に構成されている。具体的には、図3(A)~(C)に示すように、底部113は、ヒンジ部113a及びロック部113bを含み、ロック部113bを解除することにより、底部113が開くようになっている。
図4は、本発明の一実施形態における担体充填槽110の底部113を開いた状態を示す図である。図4に示すように、底部113は、上板113c及び下板113dで構成されている。ヒンジ部113aは、上板113cと下板113dとを連結しており、ロック部113bによるロックを解除すると、下板113dが下方に移動して底部113が開くようになっている。
前述のように、本実施形態では、吸着材20を交換する際、担体充填槽110を排水処理部124に一旦退避させ、槽本体111の内部の被処理水を排出する。このとき、図4に示すように、底部113を開くことにより、迅速に内部の被処理水を排出することが可能である。その際、担体充填槽110は、係合部118にレバーホイスト等のフックを引っ掛けて持ち上げておけばよい。ただし、この例に限らず、底部113に排水孔を設けておき、槽本体111の内部の被処理水を排出する際の排水孔として使用することもできる。この場合、担体充填槽110の使用時は、排水孔に栓をしておけばよい。
また、本実施形態では、槽本体111の内部に配置された吸着材20を交換する際に、開放した底部113から吸着材20を取り出すことが可能である。例えば、吸着材20が開口部を有するケース等に入れた状態で充填されている場合、ケースごと槽本体111の下方から取り出すことができる。他方、吸着材20が槽本体111の内部に直接充填されている場合、槽本体111の下方に受け皿等を設けた上で槽本体111の下方から取り出せばよい。ただし、この例に限らず、本実施形態の吸着材20は、槽本体111の上方から取り出してもよい。
[水処理装置の稼働]
以上説明した本実施形態の水処理装置100は、多段吸着方式の水処理装置として使用することができる。以下、水処理装置100を稼働する際の様子について図5を用いて説明する。
図5は、本発明の一実施形態の水処理装置100における稼働状態を説明するための平面図である。具体的には、図5(A)は、水処理装置100の稼働時における水の流れを示している。図5(B)は、水処理装置100の吸着材20の交換時に担体充填槽110を移動させる様子を示している。
図5(A)において、一点鎖線で示す矢印は、原水貯留槽121(厳密には、流量調整槽122)から複数の担体充填槽110a~110dを経由して処理水貯留槽123に向かう水の流れを表している。原水貯留槽121から放出された原水は、最も上流側の担体充填槽110aに供給される。その後、配管(図示せず)を介して直列に連結された複数の担体充填槽110a~110dにより、原水に対して浄化処理(具体的には、吸着処理)が実施される。そして、最終段の担体充填槽110dから放出された処理水は、処理水貯留槽123に供給される。
次に、吸着材20の交換時期が到来したら、水処理装置100の稼働を停止し、各担体充填槽110a~100dを連結する配管を外す。その後、最も上流側の担体充填槽110aを排水処理部124に移動させ、内部に溜まった被処理水の排出処理を行う。また、担体充填槽110aの内部の吸着材20は、別の新たな吸着材20と交換される。吸着材20の交換作業は、水処理装置100とは別の施設で行ってもよいし、担体充填槽110aを排水処理部124に配置したまま行ってもよい。
担体充填槽110aが移動した空きスペースには、担体充填槽110bが設置される。すなわち、図5(B)に示すように、担体充填槽110aを移動させた後、充填槽設置部125に配置された各担体充填槽110b~110dをそれぞれ上流側に向かって(矢印の方向に)移動させる。このとき、本実施形態の担体充填槽110には、移動手段114が設けられているため、少ない労力で担体充填槽110を移動させることができる。
各担体充填槽110b~110dを移動させた後、担体充填槽110dが移動して空いたスペースに、新しい吸着材20を充填した担体充填槽(図示せず)を配置する。これにより、水処理装置100の吸着材20の交換作業が完了し、新たに複数の担体充填槽110a~110dが設置される。交換作業が完了したら、再び各担体充填槽110a~110dを配管(図示せず)で連結して、水処理装置100を再稼働すればよい。
以上説明した本実施形態の水処理装置100は、可搬型構造体120として、原水貯留槽121、流量調整槽122、処理水貯留槽123、排水処理部124及び充填槽設置部125が一体化されている。そのため、原水貯留槽121、流量調整槽122、処理水貯留槽123、排水処理部124といった多段吸着方式の水処理装置に要する構造物を容易に運搬することができる。
そして、水処理装置100は、充填槽設置部125の上に、運搬した複数の担体充填槽110a~110dを配置して配管で各槽と連結するだけで稼働することが可能となる。このように、本実施形態の水処理装置100は、特定の場所に固定されていた従来の多段吸着式の水処理装置と異なり、装置全体を運搬可能としたため、オンサイトで(すなわち、浄水処理が必要な場所で)使用することができる。
本発明の各実施形態及びそれらの変形例は、相互に矛盾しない限りにおいて、適宜組み合わせて実施することができる。上述した各実施形態又はそれらの変形例の水処理装置を基にして、当業者が適宜構成要素の追加、削除もしくは設計変更を行ったもの、又は、工程の追加、省略もしくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
また、上述した各実施形態又はそれらの変形例の態様によりもたらされる作用効果とは異なる他の作用効果であっても、本明細書の記載から明らかなもの、又は、当業者において容易に予測し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと解される。
11…処理領域、12…非処理領域、20…吸着材、100…水処理装置、110、110a~110d…担体充填槽、111…槽本体、112…蓋部、113…底部、113a…ヒンジ部、113b…ロック部、113c…上板、113d…下板、114…移動手段、115…仕切り板、116…連通部、117a~117d…開口部、118…係合部、120…可搬型構造体、121…原水貯留槽、122…流量調整槽、123…処理水貯留槽、124…排水処理部、125…充填槽設置部、125a…底部、125aa~125ac…排水孔、125b…堤部、125c…脚部、126…仕切り板

Claims (7)

  1. 原水に対して吸着処理を行う複数の担体充填槽と、
    前記複数の担体充填槽と連結可能な可搬型構造体と、
    を含み、
    前記可搬型構造体は、原水を貯留する原水貯留槽、処理水を貯留する処理水貯留槽、担体充填槽の排水を処理するための排水処理部、及び前記複数の担体充填槽を設置する充填槽設置部を一体化した構造体であり、
    前記複数の担体充填槽は、前記可搬型構造体に対して配管を介して連結可能である、水処理装置。
  2. 原水に対して吸着処理を行う複数の担体充填槽と、
    前記複数の担体充填槽と連結可能な可搬型構造体と、
    を含み、
    前記可搬型構造体は、原水を貯留する原水貯留槽、前記原水貯留槽から供給される原水の流量を調整する流量調整槽、処理水を貯留する処理水貯留槽、担体充填槽の排水を処理するための排水処理部、及び前記複数の担体充填槽を設置する充填槽設置部を一体化した構造体である、水処理装置。
  3. 原水に対して吸着処理を行う複数の担体充填槽と、
    前記複数の担体充填槽と連結可能な可搬型構造体と、
    を含み、
    前記可搬型構造体は、原水を貯留する原水貯留槽、処理水を貯留する処理水貯留槽、担体充填槽の排水を処理するための排水処理部、及び前記複数の担体充填槽を設置する充填槽設置部を一体化した構造体であり、
    前記可搬型構造体は、底部及び前記底部を囲む堤部を含み、
    前記原水貯留槽、前記処理水貯留槽及び前記排水処理部は、前記堤部で囲まれた領域の内側に位置する、水処理装置。
  4. 前記底部は、前記堤部の内側に流出した排水を抜くための排水孔を有する、請求項に記載の水処理装置。
  5. 原水に対して吸着処理を行う複数の担体充填槽と、
    前記複数の担体充填槽と連結可能な可搬型構造体と、
    を含み、
    前記可搬型構造体は、原水を貯留する原水貯留槽、処理水を貯留する処理水貯留槽、担体充填槽の排水を処理するための排水処理部、及び前記複数の担体充填槽を設置する充填槽設置部を一体化した構造体であり、
    前記複数の担体充填槽の各々は、底部に移動手段を有する、水処理装置。
  6. 原水に対して吸着処理を行う複数の担体充填槽と、
    前記複数の担体充填槽と連結可能な可搬型構造体と、
    を含み、
    前記可搬型構造体は、原水を貯留する原水貯留槽、処理水を貯留する処理水貯留槽、担体充填槽の排水を処理するための排水処理部、及び前記複数の担体充填槽を設置する充填槽設置部を一体化した構造体であり、
    前記複数の担体充填槽の各々は、底部が開閉可能である、水処理装置。
  7. 前記排水処理部の流出口は、前記処理水貯留槽に連結されている、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の水処理装置。
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