JP7674210B2 - 収納箱システム及び解錠方法 - Google Patents

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Description

本発明は、収納箱システム及び解錠方法に関する。
家主の留守中等で配送された荷物を直接受け取れない場合に、この荷物を保管できる宅配ボックスが普及している。宅配ボックスを利用した荷物配送システムに関して、セキュリティー性を向上させる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術は、宅配ボックスの個体識別情報と、宅配ボックスの利用者とを紐づけて管理する管理サーバを備える。管理サーバは、配送員の利用する通信端末から受信した宅配ボックスの個体識別情報と宅配ボックスを解錠する暗証情報とを紐づけて記憶し、宅配ボックスの利用者のスマートフォンに対応する暗証情報を示す。
特開2020-110420号公報
宅配業者などの配達員の携帯端末を使用して宅配ボックスに貼付されるQRコード(登録商標)などの識別コードを読み取ることによって扉を解錠するシステムを考える。この場合、室数分のQRコードが必要になる。仮に、室数が宅配ボックスの数よりも多く、宅配ボックスを複数の室で共有して使用する場合に、複数の室の各々に対応するQRコードが宅配ボックスに貼付されると、配達員が扉を解錠する際に複数のQRコードから、配達先の室に該当するQRコードを探す手間が発生する。
このような懸念は、宅配ボックスに限らず、何等かのものを収納する収納箱に当てはまる。
本発明の目的は、収納箱を共有する場合の利便性を向上できる収納箱システム及び解錠方法を提供することにある。
(1)本発明の一態様は、携帯端末と通信可能な収納箱を複数備える収納箱システムであって、複数の前記収納箱の各々は、物体を収納可能な筐体と、前記筐体に収納された前記物体の出し入れを可能にする扉と、前記扉の施解錠を行う電気錠とを備え、前記収納箱システムは、入力部と、前記入力部に第1ユーザが入力した室の室識別情報に基づいて複数の前記収納箱のうち使用可能な収納箱である使用可能収納箱を選択し、前記室識別情報と選択した前記使用可能収納箱の識別情報とに基づいて前記使用可能収納箱の電気錠を解錠するための識別コードを生成し、前記第1ユーザが所有する第1携帯端末に読み取らせるために前記識別コードを表示部に表示させる制御部と、収納箱の識別情報と前記収納箱の電気錠を解錠する鍵情報と室識別情報とを関連付けて記憶する記憶部と、前記第1ユーザとは異なる第2ユーザが所持する第2携帯端末が送信する鍵情報を受信する近距離通信部とを備え、前記使用可能収納箱の前記電気錠は、前記識別コードに基づいて解錠した後に、前記第1携帯端末が送信する鍵情報に基づいて施錠し、前記制御部は、前記使用可能収納箱の識別情報と前記使用可能収納箱の電気錠を解錠する鍵情報と室識別情報とを関連付けて前記記憶部に記憶させ、前記近距離通信部が受信した前記鍵情報と一致する鍵情報に関連付けられている収納箱の識別情報を前記記憶部から取得し、取得した前記収納箱の前記識別情報に該当する収納箱の電気錠を解錠する、収納箱システムである。
(2)本発明の一態様は、上記(1)に記載の収納箱システムにおいて、前記第1携帯端末は、前記収納箱システムを管理する管理サーバへ、前記使用可能収納箱の前記識別情報と前記室識別情報と前記第2ユーザの連絡先とを含む、前記鍵情報の発行を要求するための鍵情報発行要求を送信し、前記管理サーバは、前記鍵情報発行要求に含まれる前記使用可能収納箱の前記識別情報に基づいて前記鍵情報を発行し、発行した前記鍵情報を含む鍵情報発行応答を前記第1携帯端末に送信するとともに、発行した前記鍵情報と前記使用可能収納箱の前記識別情報とを含む不在通知を前記第2携帯端末へ送信し、取得した前記室識別情報と前記使用可能収納箱の前記識別情報と発行した前記鍵情報とを関連付けて記憶し、前記第1携帯端末は、前記管理サーバが送信した前記鍵情報発行応答に含まれる前記鍵情報を前記収納箱システムへ送信する。
(3)本発明の一態様は、上記(2)に記載の収納箱システムにおいて、前記管理サーバは、前記鍵情報発行要求に含まれる前記使用可能収納箱の前記識別情報と前記室識別情報とを取得し、取得した前記室識別情報を記憶していない場合に前記鍵情報を発行する。
(4)本発明の一態様は、上記(2)又は上記(3)に記載の収納箱システムにおいて、前記管理サーバは、前記鍵情報発行要求に含まれる前記使用可能収納箱の前記識別情報と前記室識別情報とを取得し、取得した前記室識別情報を記憶している場合に、前記室識別情報に関連付けられている鍵情報を取得し、取得した前記鍵情報を含む鍵情報発行応答を前記第1携帯端末に送信するとともに、取得した前記使用可能収納箱の前記識別情報とを含む不在通知を前記第2携帯端末へ送信し、記憶されている前記室識別情報にさらに関連付けて取得した前記使用可能収納箱の前記識別情報を関連付けて記憶する。
(5)本発明の一態様は、携帯端末と通信可能な収納箱を複数備える収納箱システムが実行する解錠方法であって、複数の前記収納箱の各々は、物体を収納可能な筐体と、前記筐体に収納された前記物体の出し入れを可能にする扉と、前記扉の施解錠を行う電気錠とを備え、前記解錠方法は、入力部に第1ユーザが入力した室の室識別情報に基づいて複数の前記収納箱のうち使用可能な収納箱である使用可能収納箱を選択するステップと、前記室識別情報と選択した前記使用可能収納箱の識別情報とに基づいて前記使用可能収納箱の電気錠を解錠するための識別コードを生成するステップと、前記第1ユーザが所有する第1携帯端末に読み取らせるために前記識別コードを表示部に表示させるステップと、前記使用可能収納箱の前記電気錠が解錠した後に、前記第1携帯端末が送信した鍵情報に基づいて前記使用可能収納箱の前記電気錠を施錠するステップと、前記使用可能収納箱の識別情報と前記使用可能収納箱の電気錠を解錠する鍵情報と室識別情報とを関連付けて記憶部に記憶させるステップと、前記第1ユーザとは異なる第2ユーザが所持する第2携帯端末が送信する鍵情報を受信するステップと、受信した前記鍵情報と一致する鍵情報に関連付けられている収納箱の識別情報を前記記憶部から取得し、取得した前記収納箱の前記識別情報に該当する収納箱の電気錠を解錠するステップとを有する、解錠方法である。
本発明によれば、収納箱を共有する場合の利便性を向上できる収納箱システム及び解錠方法を提供できる。
本発明の実施形態に係る収納箱システムの構成例を示す図である。 本実施形態に係る収納箱システムの一例を示す概要図である。 本実施形態に係る収納箱システムの詳細を示す図である。 本実施形態に係る収納箱群の例1を示す模式図である。 本実施形態に係る収納箱群の例2を示す模式図である。 本実施形態に係る収納箱システムの動作の例1を示すフローチャートである。 本実施形態に係る収納箱システムの動作の例2を示すフローチャートである。 実施形態の変形例に係る収納箱システムに含まれる管理サーバの詳細を示す図である。 実施形態の変形例に係る収納箱システムの動作の一例を示すフローチャートである。
次に、本実施形態の収納箱システム及び解錠方法を、図面を参照しつつ説明する。以下で説明する実施形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施形態は、以下の実施形態に限られない。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
また、本願でいう「XXに基づいて」とは、「少なくともXXに基づく」ことを意味し、XXに加えて別の要素に基づく場合も含む。また、「XXに基づいて」とは、XXを直接に用いる場合に限定されず、XXに対して演算や加工が行われたものに基づく場合も含む。「XX」は、任意の要素(例えば、任意の情報)である。
(実施形態)
(収納箱システム)
図1は、本発明の実施形態に係る収納箱システムの構成例を示す図である。図1において、収納箱システム1は、複数の収納箱100と管理サーバ300とを備える。収納箱100は、荷物を入れるキャビネットである。収納箱100の一例は、宅配ボックスである。図1には、複数の収納箱100のうち一の収納箱100に加え、収納箱100に荷物を収納するユーザU1と、ユーザU1が保持する携帯端末200-1と、収納箱100に収納された荷物を取り出すユーザU2と、ユーザU2が保持する携帯端末200-2とが示されている。
本実施形態では、複数の収納箱100と、複数の収納箱100の各々を制御する収納箱制御部とによって収納箱群が構成される。収納箱制御部は、入力部と表示部とを含む。
複数の収納箱100の各々と管理サーバ300とは、ネットワークNWを介して通信する。ネットワークNWは、例えば、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、プロバイダ装置、無線基地局などを含む。
図2を参照して、収納箱システム1の処理の概要について説明する。
図2は、本実施形態に係る収納箱システムの一例を示す概要図である。
ユーザU1は、携帯端末200-1にダウンロード(DL)用URL(Uniform Resource Locator)が表されたDL用QR(Quick Response)コードなどの識別コードを読み取らせる。以下、識別コードの一例としてQRコードを使用した場合について説明を続ける。例えば、DL用QRは、収納箱100の外扉に貼付されている。
携帯端末200-1は、DL用QRコードを読み取ることによってダウンロードサイトへアクセスし、収納箱100を使用するためのアプリ(以下「専用アプリAP」という)をダウンロードする。携帯端末200-1は、ダウンロードした専用アプリAPをインストールする(1)。
ユーザU1は、携帯端末200-1に専用アプリAPを起動させる。携帯端末200-1は、専用アプリAPを起動し、専用アプリAPの使用条件を表示する。専用アプリAPの使用条件には、電話番号などの加入者識別情報が収納箱100に自動的に保存されること、同意する場合には加入者識別情報に基づくショートメッセージサービス(SMS: Short Message Service)で送信することによって利用者登録することが含まれる。ユーザU1は、専用アプリAPの使用条件に同意する場合には、「同意する」ボタンを押す。
携帯端末200-1において、専用アプリAPは、「同意する」ボタンが押されることによって、確認コードを生成し、生成した確認コードを加入者識別情報に基づいて、SMSで管理サーバ300へ送信する。ここで、確認コードとは、一度だけ使用できるパスワードである。
さらに、携帯端末200-1において、専用アプリAPは、生成した確認コードを携帯電話回線で管理サーバ300へ送信する。携帯電話回線の一例は、LTE(Long Term Evolution)などの通信規格回線である。
管理サーバ300の一例はクラウドサーバである。管理サーバ300は、携帯電話回線で送信された確認コードと同じ確認コードを含むSMSを検索する。管理サーバ300は、携帯電話回線で送信された確認コードと一致する確認コードを含むSMSを検出した場合に、携帯端末200-1の加入者識別情報を、携帯電話回線で携帯端末200-1へ送信する。
携帯端末200-1は、管理サーバ300が送信した加入者識別情報を受信する。携帯端末200-1において、専用アプリAPは、携帯端末200-1が受信した加入者識別情報を登録する。以上によって、携帯端末200-1において、専用アプリAPは、登録した加入者識別情報を使用できる。
ユーザU1は、収納箱制御部の入力部に荷物の受取人の室番号などの室の識別情報を入力する。以下、荷物の受取人の室の識別情報の一例として荷物の受取人の室番号を使用した場合について説明を続ける。入力部の一例は、テンキーである。入力部に室番号が入力されることによって、収納箱制御部は複数の収納箱100のうち空の収納箱100があるか否かを判定する。以下、空の収納箱100がある場合について説明を続ける。空の収納箱100がない場合には、空の収納箱100がないことを表示部に表示する。
収納箱制御部は、空の収納箱(以下、「使用可能収納箱」という)100の識別情報と入力された荷物の受取人の室番号と使用可能収納箱100の扉の電気錠を解錠するときに使用する鍵(初期鍵)情報とを表した扉解錠用QRコードを生成する。収納箱制御部は、生成した扉解錠用QRコードを表示部に表示させる。
ユーザU1は、携帯端末200-1に表示部に表示された扉解錠用QRコードを読み取らせる。
携帯端末200-1は、扉解錠用QRコードを読み取ることによって使用可能収納箱100の識別情報と荷物の受取人の室番号と鍵(初期鍵)情報とを取得する。携帯端末200-1は、取得した鍵(初期鍵)情報と加入者識別情報とを収納箱群へ送信する。
収納箱群に含まれる複数の収納箱100のうち、使用可能収納箱100は、携帯端末200-1が送信した鍵(初期鍵)情報と加入者識別情報とを受信し、受信した鍵情報に基づいて扉の電気錠を解錠する(2)。
使用可能収納箱100は、加入者識別情報をログとして記憶する。ユーザU1は、使用可能収納箱100に荷物を収納し、扉を閉める(3)。
携帯端末200-1は、使用可能収納箱100の識別情報と、ユーザU2の加入者識別情報、電子メールアドレスなどの連絡先情報と、荷物の受取人の室情番号とを含む、鍵情報の発行を要求するための鍵情報発行要求を作成する。携帯端末200-1は、作成した鍵情報発行要求を、管理サーバ300へ送信する。
管理サーバ300は、携帯端末200-1が送信した鍵情報発行要求を受信し、受信した鍵情報発行要求に含まれる使用可能収納箱100の識別情報と、ユーザU2の連絡先情報と、荷物の受取人の室情報とを取得する。管理サーバ300は、鍵発行要求を受信した場合に鍵情報を発行する。鍵情報の一例は、ワンタイムパスワードである。管理サーバ300は、使用可能収納箱100の識別情報と荷物の受取人の室情報と鍵情報とを関連付けて記憶する。
管理サーバ300は、作成した鍵情報と使用可能収納箱100の識別情報とを含む鍵情報発行応答を作成し、作成した鍵情報発行応答を携帯端末200-1へ送信する。管理サーバ300は、作成した鍵情報と使用可能収納箱100の識別情報とを含む、荷物が届いたことを通知するための不在通知を作成し、作成した不在通知を携帯端末200-2へ送信する(4)。
携帯端末200-1は、管理サーバ300が送信した鍵情報発行応答を受信する。携帯端末200-1は、受信した鍵情報発行応答に含まれる鍵情報と使用可能収納箱100の識別情報とを取得する。携帯端末200-1は、取得した鍵情報を、使用可能収納箱100の識別情報に該当する使用可能収納箱100へ送信する。
使用可能収納箱100は、携帯端末200-1が送信した鍵情報を受信する。使用可能収納箱100は、受信した鍵情報を使用して施錠する。
ユーザU2は、前述した方法で携帯端末200-2に、管理サーバ300が送信した加入者識別情報を受信させる。携帯端末200-2において、専用アプリAPは、携帯端末200-2が受信した加入者識別情報を登録する。携帯端末200-2において、専用アプリAPは、登録した加入者識別情報を使用できる。
携帯端末200-2は、管理サーバ300が送信した不在通知を受信し、受信した不在通知に含まれる鍵情報と使用可能収納箱100の識別情報とを取得する。
携帯端末200-2と、使用可能収納箱100との間で近距離無線による接続が確立される。携帯端末200-2は、取得した鍵情報と加入者識別情報とを使用可能収納箱100へ送信する。
使用可能収納箱100は、携帯端末200-2が送信した鍵情報と加入者識別情報とを受信し、受信した鍵情報に基づいて扉の電気錠を解錠する(5)。使用可能収納箱100は、加入者識別情報をログとして記憶する。
ユーザU2は、使用可能収納箱100の扉を開けて荷物を取り出す(6)。ユーザU2は、使用可能収納箱100の扉を閉める(7)。使用可能収納箱100では、扉が閉められることによって、鍵情報が使用されたことを確認し、使用された鍵情報を使用済に設定する。使用可能収納箱100では、電気錠が自動的に施錠する(8)。例えば、電気錠は、初期鍵によって自動的に施錠する。
携帯端末200-1と、携帯端末200-2とのうち、任意の携帯端末を携帯端末200と記載する。
以下、収納箱システム1に含まれる収納箱群100aと、携帯端末200と、管理サーバ300との各々について、順次説明する。
図3は、本実施形態に係る収納箱システムの詳細を示す図である。
(収納箱群100a)
収納箱群100aは、複数の収納箱100と、収納箱制御部150とを備える。複数の収納箱100の各々は、同様の構成であるため、図3には収納箱100を一個示している。
収納箱100は、例えば第1通信部102-1と第2通信部102-2と制御部104と電気錠108と電池ユニット109と記憶部110とを備える。
収納箱制御部150は、通信部152と制御部154と入力部156と表示部157とを備える。
図4は、本実施形態に係る収納箱群の例1を示す模式図である。図4に示される例では、収納箱群100aは、収納箱100-1と、収納箱100-2と、収納箱100-3と、収納箱100-4と、収納箱制御部150とを備える。収納箱100-1と、収納箱100-2と、収納箱100-3と、収納箱100-4とのうち、任意の収納箱を収納箱100と記載する。収納箱の数は4個に限らず1個-3個でもよいし、5個以上でもよい。
収納箱100は、図3に加えて、物体を収納可能な筐体HOと、筐体HOに収納された物体の出し入れを可能にする扉DOとを備えている。図4には、扉DOの施解錠を行う電気錠108も示されている。
図5は、本実施形態に係る収納箱群の例2を示す模式図である。図5は、収納箱群100aの収納箱制御部150の入力部156と、表示部157との一例を示す。前述したように入力部156の一例はテンキーであり、表示部157の一例は液晶ディスプレイである。表示部157は、ユーザUへの指示内容を表示する部分157aと、入力部156によって入力された内容を表示する部分157bとQRコードを表示する部分157cとを含む。図3に戻り説明を続ける。
第1通信部102-1は、通信モジュールによって実現される。第1通信部102-1は、ネットワークNWを介して、管理サーバ300などの外部の通信装置と通信する。第1通信部102-1は、例えば有線LANなどの通信方式で通信してもよい。また、第1通信部102-1は、例えば無線LAN又はLTE(登録商標)などの無線通信方式で通信してもよい。第1通信部102-1は、携帯端末200-1が送信した鍵情報通知を受信する。
第2通信部102-2は、通信モジュールによって実現される。第2通信部102-2は、例えばブルートゥース(登録商標)などの近距離無線通信方式で通信する。第2通信部102-2は、携帯端末200-1が送信した収納箱100の鍵情報と加入者識別情報とを受信する。第2通信部102-2は、携帯端末200-2が送信した収納箱100の鍵情報と加入者識別情報とを受信する。第2通信部102-2は、制御部104が出力した収納箱識別情報と扉解錠結果とを、携帯端末200-2へ送信する。
記憶部110は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などにより実現される。記憶部110は、荷物収納フラグFとログRとが記憶される。荷物収納フラグFは、収納箱100に荷物が収納されているか否かを示す情報である。例えば、収納箱100に荷物が収納されている場合に荷物収納フラグFがオンにされ、収納箱100に荷物が収納されていない場合に荷物収納フラグFがオフにされる。
ログRは、収納箱100の解錠を行ったユーザU1が保持する携帯端末200-1の加入者識別情報とユーザU2が保持する携帯端末200-2の加入者識別情報とを順次記憶したものである。ここで、ログRは、収納箱100の解錠を行ったユーザU1が保持する携帯端末200-1の加入者識別情報とユーザU2が保持する携帯端末200-1の加入者識別情報と解錠を行った時刻情報とを関連付けて記憶したものであってもよい。
通信部152は、通信モジュールによって実現される。通信部152は、例えばブルートゥース(登録商標)などの近距離無線通信方式で通信する。通信部152は、制御部154が出力した使用可能収納箱要求を複数の収納箱100の各々に送信する。通信部152は、一又は複数の使用可能収納箱100の各々が送信した使用可能収納箱応答を受信する。
制御部154は、入力部156に入力された室番号を取得する。制御部154は、室番号を取得した場合に、複数の収納箱100の各々に使用可能であるか否かを問い合わせるための使用可能収納箱要求を作成し、作成した使用可能収納箱要求を通信部152へ出力する。
制御部154は、通信部152から使用可能収納箱応答を一又は複数取得する。制御部154は、取得した一又は複数の使用可能収納箱応答から一の使用可能収納箱応答を選択する。制御部154は、一又は複数の使用可能収納箱応答からランダムに一の使用可能収納箱応答を選択してもよい。制御部154は、所定の時間が経過しても、通信部152から使用可能収納箱応答を取得できない場合には、表示部157に使用可能な収納箱がないことを表示させる。以下、制御部154が、一又は複数の使用可能収納箱応答から一の使用可能収納箱応答を選択した場合について説明を続ける。
制御部154は、選択した使用可能収納箱応答に含まれる収納箱の識別情報とその収納箱の扉の電気錠を解錠するときに使用する鍵(以下「初期鍵」という)情報とを取得する。制御部154は、取得した収納箱の識別情報と初期鍵情報とを表した扉解錠用QRコードを生成する。制御部154は、生成した扉解錠用QRコードを表示部157に表示させる。生成した扉解錠用QRコードを表示部157に表示させることによって、複数の室によって収納箱が共有される場合に、ユーザU1は携帯端末200-1に表示部157に表示された扉解錠用QRコードを読み取らせることで解錠できるため、利便性を向上できる。
電気錠108は、鍵を使わず鍵情報で扉の解錠ができる錠である。
制御部104は、第2通信部102-2が受信した鍵情報と加入者識別情報とを取得し、取得した鍵情報に基づいて電気錠108を解錠する。制御部104は、取得した加入者識別情報を、記憶部110のログRに記憶させる。ここで、制御部104は、時刻情報を取得し、取得した時刻情報と関連付けて加入者識別情報を記憶部110のログRに記憶させてもよい。ユーザU1が保持する携帯端末200-1の加入者識別情報が、記憶部110のログRに記憶されることによって、ログRを参照することによって収納箱100の電気錠108を解錠したユーザU1の加入者識別情報を取得できる。ユーザU1は、収納箱100に荷物を収納し、扉を閉める。
制御部104は、第2通信部102-2が受信した鍵情報通知に含まれる鍵情報を記憶部110に記憶させ、その鍵情報で電気錠108を施錠する。
ユーザU2は、収納箱群100aに近づく。ユーザU2が保持する携帯端末200-2とユーザU1が荷物を収納した収納箱100との間でペアリングが行われる。第2通信部102-2と、携帯端末200-2との間で近距離無線による接続が確立される。第2通信部102-2は、携帯端末200-2が送信した鍵情報と加入者識別情報とを受信する。
制御部104は、第2通信部102-2が受信した鍵情報と加入者識別情報とを取得する。
制御部104は、取得した鍵情報に基づいて扉の電気錠108を解錠する。制御部104は、加入者識別情報を、記憶部110のログRに記憶させる。ここで、制御部104は、時刻情報を取得し、取得した時刻情報と関連付けて加入者識別情報を記憶部110のログRに記憶させてもよい。ユーザU2が保持する携帯端末200-2の加入者識別情報が、記憶部110のログRに記憶されることによって、ログRを参照することによって収納箱100の電気錠108を解錠したユーザU2の加入者識別情報を取得できる。
ユーザU2は、収納箱100に収納された荷物を取り出し、扉を閉める。収納箱100において、扉が閉められることによって、制御部104は、鍵情報が使用されたことを確認し、記憶部110に記憶された鍵情報を使用済に設定し、電気錠108は自動的に施錠する。例えば、電気錠は、初期鍵によって自動的に施錠する。
電池ユニット109は、収納箱100の各部に電気を供給する。
制御部104と、制御部154とは、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサが記憶部110に格納されたコンピュータプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。
(携帯端末200)
携帯端末200は、スマートフォン、携帯端末、又はパーソナルコンピュータ、タブレット端末装置、あるいはその他の情報処理機器として実現される。携帯端末200は、例えば第1通信部202-1と第2通信部202-2と制御部204とコードリーダ205と表示部207と記憶部210とを備える。
第1通信部202-1は、通信モジュールによって実現される。第1通信部202-1は、ネットワークNWを介して、管理サーバ300などの外部の通信装置と通信する。第1通信部202-1は、例えば無線LAN又はLTE(登録商標)などの無線通信方式で通信してもよい。
第1通信部202-1は、制御部204が出力した確認コードを、加入者識別情報に基づいてSMSで管理サーバ300へ送信する。また、第1通信部202-1は、制御部204が出力した確認コードを、携帯電話回線で管理サーバ300へ送信する。第1通信部202-1は、管理サーバ300が送信した加入者識別情報を受信する。
第1通信部202-1は、制御部204が出力した収納箱識別情報を管理サーバ300へ送信する。
第2通信部202-2は、通信モジュールによって実現される。第2通信部202-2は、例えばブルートゥース(登録商標)などの近距離無線通信方式で通信する。第2通信部202-2は、制御部204が出力した鍵情報と加入者識別情報とを、収納箱100へ送信する。第2通信部202-2は、制御部204が出力した鍵情報と加入者識別情報とを収納箱100へ送信する。第2通信部202-2は、収納箱100が送信した収納箱識別情報と扉解錠結果とを受信する。
記憶部210は、HDDやフラッシュメモリ、RAM、ROMなどにより実現される。記憶部210は、専用アプリが記憶される。
コードリーダ205は、QRコードなどの識別コードを読み取ることによって、識別コードに表されている情報を取得する。本実施形態では、一例として、識別コードがQRコードである場合について説明する。
ユーザU1が、携帯端末200に外扉に貼付されたDL用QRコードを読み取らせる操作を行う。制御部204は、コードリーダ205に、DL用QRコードを読み取らせる。コードリーダ205は、DL用QRコードを読み取ることによって、DL用QRコードに表されているDL用URLを取得する。
制御部204は、コードリーダ205が取得したDL用URLに基づいてダウンロードサイトへアクセスし、専用アプリAPをダウンロードする。制御部204は、ダウンロードした専用アプリAPをインストールする。制御部204は、専用アプリAPを起動する。制御部204は、表示部207に専用アプリの使用条件を表示させる。
ユーザU1が、表示部207に表示された「同意する」ボタンを押す操作を行うことによって、制御部204は、確認コードを生成する。制御部204は、生成した確認コードを加入者識別情報に基づいて、SMSで第1通信部202-1から管理サーバ300へ送信させる。
さらに制御部204は、生成した確認コードを携帯電話回線で第1通信部202-1から管理サーバ300へ送信する。携帯電話回線の一例は、LTE(Long Term Evolution)などの通信規格回線にしたがった回線である。
制御部204は、第1通信部202-1が受信した加入者識別情報を取得する。制御部204は、取得した加入者識別情報を、専用アプリAPに登録する。
ユーザU1は、携帯端末200に収納箱群100aの表示部157に表示された鍵解錠用QRコードを読み取らせる操作を行う。制御部204は、コードリーダ205に、鍵解錠用QRコードを読み取らせる。コードリーダ205は、鍵解錠用QRコードを読み取ることによって、鍵解錠用QRコードに表されている鍵情報と、収納箱の識別情報と、荷物の受取人の室情報とを取得する。制御部204は、コードリーダ205が取得した鍵情報と、収納箱の識別情報と、荷物の受取人の室情報とを取得する。制御部204は、取得した鍵情報と加入者識別情報とを、第2通信部202-2へ出力する。
制御部204は、ユーザU1が荷物を収納した収納箱の識別情報と、ユーザU2の連絡先情報と、荷物の受取人の室番号とを含む、管理サーバ300を宛先とする鍵情報発行要求を作成する。制御部204は、作成した鍵情報発行要求を、第1通信部202-1へ出力する。
制御部204は、第1通信部202-1が受信した鍵情報発行応答を取得する。制御部204は、取得した鍵情報発行応答に含まれる鍵情報を取得し、取得した鍵情報を含む鍵情報通知を作成する。制御部204は、作成した鍵情報通知を第2通信部202-2へ出力する。
ユーザU2は、不在通知に含まれる収納箱の識別情報に該当する収納箱100に近づく。ユーザU2が保持する携帯端末200-2と収納箱100との間でペアリングが行われる。第2通信部202-2と、収納箱100の第2通信部202-2との間でブルートゥース(登録商標)などの近距離無線による接続が確立される。制御部204は、鍵情報と加入者識別情報とを、第2通信部202-2へ出力する。
収納箱100は、携帯端末200-2が送信した鍵情報と加入者識別情報とを受信し、受信した鍵情報で扉の電気錠108を解錠する。
ユーザU2は、収納箱100から荷物を取り出し、収納箱100の扉を閉める。収納箱100では、扉が閉められることによって電気錠108は自動的に施錠する。例えば、電気錠は、初期鍵によって自動的に施錠する。
制御部204は、第2通信部202-2が受信した収納箱識別情報と扉解錠結果とを取得する。制御部204は、取得した鍵解錠結果に基づいて表示部207に鍵解錠結果を表示させる。制御部204は、鍵解錠が成功した場合に、収納箱識別情報を第1通信部202-1へ出力する。
制御部204は、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサが記憶部110に格納されたコンピュータプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPUなどのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。
(管理サーバ300)
管理サーバ300は、スマートフォン、携帯端末、又はパーソナルコンピュータ、タブレット端末装置、あるいはその他の情報処理機器として実現される。管理サーバ300は、例えば通信部302と制御部304と記憶部310とを備える。
通信部302は、通信モジュールによって実現される。通信部302は、ネットワークNWを介して、携帯端末200-1、携帯端末200-2などの外部の通信装置と通信する。通信部302は、例えば有線LANなどの通信方式で通信してもよい。また、通信部302は、例えば無線LAN又はLTE(登録商標)などの無線通信方式で通信してもよい。
通信部302は、携帯端末200が加入者識別コードに基づいてSMSで送信した確認コードを受信する。通信部302は、携帯端末200がLTEなどの携帯電話回線で送信した確認コードを受信する。通信部302は、制御部304が出力した加入者識別情報を携帯端末200へ送信する。通信部302は、携帯端末200が送信した収納箱識別情報と加入者識別情報とを受信する。通信部302は、携帯端末200-1が送信した鍵情報発行要求を受信する。通信部302は、制御部304が出力した鍵情報発行応答を、携帯端末200-1へ送信する。通信部302は、制御部304が出力した不在通知を、携帯端末200-2へ送信する。
制御部304は、通信部302が受信したSMSで送信された確認コードと、携帯電話回線で送信された確認コードとを取得する。制御部304は、携帯電話回線で送信された確認コードと一致する確認コードを含むSMSを検索する。制御部304は、検索することによって、携帯電話回線で送信された確認コードと一致する確認コードを含むSMSを取得した場合に、SMSの加入者識別情報を、携帯電話回線で通信部302から携帯端末200-1へ送信する。
制御部304は、通信部302が受信した鍵情報発行要求を取得する。制御部304は、取得した鍵情報発行要求に含まれる使用可能収納箱100の識別情報とユーザU2の連絡先情報と荷物の受取人の室番号とを取得する。制御部304は、鍵情報を発行する。鍵情報の一例は、ワンタイムパスワードである。
制御部304は、作成した鍵情報と使用可能収納箱100の識別情報とを含む、携帯端末200-1を宛先とする鍵情報発行応答を作成し、作成した鍵情報発行応答を通信部302へ出力する。制御部304は、作成した鍵情報と使用可能収納箱100の識別情報とを含む、携帯端末200-2を宛先とする不在通知を作成し、作成した不在通知を通信部302へ出力する。
制御部304は、鍵情報と、収納箱の識別情報と、荷物の受取人の室番号とを関連付けた情報を収納箱使用情報として記憶部310に記憶させる。
制御部304は、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサが記憶部310に格納されたコンピュータプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPUなどのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。
(収納箱システム1の動作)
図6は、本実施形態に係る収納箱システムの動作の例1を示すフローチャートである。図6を参照して、ユーザU1が、携帯端末200-1を使用して収納箱100に荷物を収納するときの動作について説明する。
(ステップS1-1)
ユーザU1は、収納箱制御部150の入力部156に荷物の受取人の室番号を入力する。収納箱群100aにおいて、入力部156に荷物の受取人の室番号が入力されることによって、制御部154は、入力部156に入力された荷物の受取人の室番号を取得する。
(ステップS2-1)
収納箱群100aにおいて、制御部154は、使用可能収納箱100があるか否かを判定する。制御部154は、複数の収納箱100の各々に使用可能であるか否かを問い合わせる使用可能収納箱要求を作成し、作成した使用可能収納箱要求を通信部152へ出力する。通信部152は、制御部154が出力した使用可能収納箱要求を、複数の収納箱100の各々に送信する。
複数の収納箱100の各々において、制御部104は使用可能収納箱要求を取得し、荷物収納フラグFを参照し、荷物収納フラグFがオフである場合には、収納箱識別情報とその収納箱の扉の電気錠を解錠するときに使用する初期鍵情報とを含む使用可能収納箱応答を作成し、収納箱制御部150へ送信する。
制御部154は、通信部152から使用可能収納箱応答を一又は複数取得した場合に空の収納箱があると判定し、所定の時間が経過しても、通信部152から使用可能収納箱応答を取得できない場合には使用可能収納箱100がないと判定する。
(ステップS3-1)
収納箱群100aにおいて、制御部154は、使用可能収納箱100がないと判定した場合に、表示部157に使用可能収納箱100がないことを表示させる。
(ステップS4-1)
収納箱群100aにおいて、制御部154は、使用可能収納箱100があると判定した場合に、一又は複数の使用可能収納箱応答から一の使用可能収納箱応答を選択する。制御部154は、選択した使用可能収納箱応答に含まれる収納箱の識別情報とその収納箱の扉の電気錠を解錠するときに使用する初期鍵情報とを取得する。制御部154は、取得した収納箱の識別情報と初期鍵情報と室番号とを表した扉解錠用QRコードを生成する。
(ステップS5-1)
収納箱群100aにおいて、制御部154は、生成した扉解錠用QRコードを表示部157に表示させる。
(ステップS6-1)
携帯端末200-1において、制御部204は、コードリーダ205に、表示部157に表示されている鍵解錠用QRコードを読み取らせる。コードリーダ205は、鍵解錠用QRコードを読み取ることによって、鍵解錠用QRコードに表されている収納箱の識別情報と初期鍵情報と荷物の受取人の室番号とを取得する。制御部204は、コードリーダ205が取得した収納箱の識別情報と初期鍵情報と荷物の受取人の室番号とを取得する。制御部204は、取得した初期鍵情報と加入者識別情報とを、第2通信部202-2へ出力する。
(ステップS7-1)
携帯端末200-1において、第2通信部202-2は、制御部204が出力した初期鍵情報と加入者識別情報とを、収納箱群100aへ送信する。
収納箱群100aに含まれる収納箱100において、第2通信部102-2は、携帯端末200-1が送信した初期鍵情報と加入者識別情報とを受信する。
(ステップS8-1)
収納箱100において、制御部104は、第2通信部102-2が受信した初期鍵情報と加入者識別情報とを取得する。制御部104は、取得した鍵情報を使用して電気錠108を解錠することによって扉を解錠する。
(ステップS9-1)
収納箱100において、制御部104は、荷物の受取人の室番号と収納箱識別情報と加入者識別情報とを関連付けて、記憶部110のログRに記憶させる。
(ステップS10-1)
収納箱100において、制御部104は、記憶部110の荷物収納フラグFをオンにする。
(ステップS11-1)
携帯端末200-1において、制御部204は、ユーザU1が荷物を収納した収納箱の識別情報と、ユーザU2の連絡先情報と、荷物の受取人の室番号とを含む、管理サーバ300を宛先とする鍵情報発行要求を作成する。
(ステップS12-1)
携帯端末200-1において、制御部204は、作成した鍵情報発行要求を、第1通信部202-1へ出力する。第1通信部202-1は制御部204が出力した鍵情報発行要求を、管理サーバ300へ送信する。
(ステップS13-1)
管理サーバ300において、通信部302は、携帯端末200-1が送信した鍵情報発行要求を受信する。制御部304は、通信部302が受信した鍵情報発行要求を取得する。制御部304は、取得した鍵情報発行要求に含まれる使用可能収納箱100の識別情報と、ユーザU2の連絡先情報と、荷物の受取人の室情報とを取得する。制御部304は、鍵情報を発行する。
(ステップS14-1)
管理サーバ300において、制御部304は、作成した鍵情報と使用可能収納箱100の識別情報とを含む、携帯端末200-1を宛先とする鍵情報発行応答を作成する。
(ステップS15-1)
管理サーバ300において、制御部304は、作成した鍵情報発行応答を通信部302へ出力する。通信部302は、制御部304が出力した鍵情報発行応答を、携帯端末200-1へ送信する。
(ステップS16-1)
管理サーバ300において、制御部304は、作成した鍵情報と使用可能収納箱100の識別情報とを含む、携帯端末200-2を宛先とする不在通知を作成する。
(ステップS17-1)
管理サーバ300において、制御部304は、作成した不在通知を通信部302へ出力する。通信部302は、制御部304が出力した不在通知を携帯端末200-2へ送信する。
(ステップS18-1)
管理サーバ300において、制御部304は、使用可能収納箱100の識別情報と鍵情報と荷物の受取人の室情報とを関連付けた情報を、収納箱使用情報として記憶部310に記憶させる。
(ステップS19-1)
携帯端末200-1において、第1通信部202-1は、管理サーバ300が送信した鍵情報発行応答を受信する。制御部204は、第1通信部202-1が受信した鍵情報発行応答を取得する。制御部204は、取得した鍵情報発行応答に含まれる鍵情報を取得し、取得した鍵情報を含む鍵情報通知を作成する。
(ステップS20-1)
携帯端末200-1において、制御部204は、作成した鍵情報通知を第2通信部202-2へ出力する。第2通信部202-2は、制御部204が出力した鍵情報通知を、収納箱100へ送信する。
(ステップS21-1)
収納箱100において、第2通信部102-2は、携帯端末200-1が送信した鍵情報通知を受信する。制御部104は、第2通信部102-2が受信した鍵情報通知に含まれる鍵情報を記憶部110に記憶させ、その鍵情報に基づいて、電気錠108を施錠する。
図7は、本実施形態に係る収納箱システムの動作の例2を示すフローチャートである。図7を参照して、ユーザU2が、携帯端末200-2を使用して収納箱100に収納された荷物を取得するときの動作について説明する。
(ステップS1-2)
ユーザU2は、収納箱100に近づく。携帯端末200-2において、第2通信部202-2は、収納箱100の第2通信部102-2との間で近距離無線通信を確立する処理を行う。制御部204は、収納箱100と近距離無線接続が確立したかを判定する。近距離無線通信が確立していない場合には、ステップS1-2へ戻る。
(ステップS2-2)
携帯端末200-2において、近距離無線通信が確立した場合に、制御部204は、鍵情報と加入者識別情報とを、第1通信部202-1へ出力する。第1通信部202-1は、制御部204が出力した鍵情報と加入者識別情報とを、収納箱100へ送信する。
収納箱100において、第1通信部102-1は、携帯端末200が送信した鍵情報と加入者識別情報とを受信する。
(ステップS3-2)
収納箱100において、制御部104は、第1通信部102-1が受信した鍵情報と加入者識別情報とを取得する。制御部104は、荷物収納フラグFを参照し、荷物収納フラグFがオンであるか否かを判定する。
(ステップS4-2)
収納箱100において、制御部104は、荷物収納フラグFがオンである場合には、取得した鍵情報を使用して電気錠108を解錠することによって扉を解錠する。
(ステップS5-2)
収納箱100において、制御部104は、解錠が成功したか否かを判定する。
(ステップS6-2)
収納箱100において、制御部104は、解錠が成功した場合に取得した加入者識別情報を、記憶部110のログRに記憶させる。
(ステップS7-2)
収納箱100において、制御部104は、記憶部110の荷物収納フラグFをオフにする。
(ステップS8-2)
収納箱100において、ステップS3-2で荷物フラグFがオフである場合、ステップS5-2で解錠が失敗した場合、又はステップS7-2で荷物フラグFをオフにした後に、制御部104は、収納箱100の収納箱識別情報と扉解錠結果とを、第2通信部102-2へ出力する。第2通信部102-2は、制御部104が出力した収納箱識別情報と、扉解錠結果とを、携帯端末200-2へ送信する。
携帯端末200-2において、第2通信部202-2は、収納箱100が送信した収納箱識別情報と、扉解錠結果とを受信する。
(ステップS9-2)
携帯端末200-2において、制御部204は、第2通信部202-2が受信した収納箱識別情報と、扉解錠結果とを取得する。制御部204は、表示部207に表示されているアプリ画面に扉解錠結果を表示させる。
(ステップS10-2)
携帯端末200-2において、制御部204は、扉解錠結果が解錠成功であるか否かを判定する。解錠が失敗である場合に終了する。
(ステップS11-2)
携帯端末200-2において、制御部204は、解錠が成功である場合に収納箱識別情報を、第1通信部202-1へ出力する。第1通信部202-1は、制御部204が出力した収納箱識別情報を管理サーバ300へ送信する。
(ステップS12-2)
管理サーバ300において、通信部302は、携帯端末200-1が送信した収納箱識別情報を受信する。制御部304は、通信部302が受信した収納箱識別情報を取得する。制御部304は、取得した収納箱識別情報を含む収納箱使用情報を記憶部310から削除する。
前述した実施形態では、収納箱100と、収納箱制御部150とがそれぞれ制御部を備える場合について説明したがこの例に限られない。例えば、収納箱制御部150の制御部154が、前述した制御部154の処理に加えて、収納箱100の制御部104の処理を実行するようにしてもよい。
本実施形態に係る収納箱システム1によれば、収納箱システム1は、携帯端末200と通信可能な収納箱100を複数備える。複数の収納箱100の各々は、物体を収納可能な筐体HOと、筐体HOに収納された物体の出し入れを可能にする扉DOと、扉DOの施解錠を行う電気錠108とを備える。
収納箱システム1は、入力部156と、入力部156に第1ユーザ(実施形態ではユーザU1)が入力した室の室識別情報に基づいて複数の収納箱のうち使用可能な収納箱である使用可能収納箱100を選択し、室識別情報と選択した使用可能収納箱100の識別情報とに基づいて使用可能収納箱100の電気錠108を解錠するための識別コードを生成し、第1ユーザが所有する第1携帯端末(実施形態では携帯端末200-1)に読み取らせるために識別コードを表示部157に表示させる制御部154と、収納箱100の識別情報と収納箱100の電気錠を解錠する鍵情報と室識別情報とを関連付けて記憶する記憶部110と、第1ユーザとは異なる第2ユーザ(実施形態ではユーザU2)が所持する第2携帯端末(実施形態では携帯端末200-2)が送信する鍵情報を受信する近距離通信部としての第2通信部102-2とを備える。
使用可能収納箱100の電気錠108は、識別コードに基づいて解錠した後に、第1携帯端末が送信する鍵情報に基づいて施錠し、制御部154は、使用可能収納箱100の識別情報と使用可能収納箱100の電気錠を解錠する鍵情報と室識別情報とを関連付けて記憶部110に記憶させ、近距離通信部が受信した鍵情報と一致する鍵情報に関連付けられている収納箱の識別情報を記憶部110から取得し、取得した収納箱の識別情報に該当する収納箱の電気錠を解錠する。
このように構成することによって、収納箱システム1は、入力部156に第1ユーザが入力した室の室識別情報に基づいて複数の収納箱のうち使用可能な収納箱である使用可能収納箱100を選択し、室識別情報と選択した使用可能収納箱100の識別情報とに基づいて使用可能収納箱100の電気錠108を解錠するための識別コードを生成し、生成した識別コードを表示部157に表示させることができる。
第1ユーザは、第1携帯端末で表示部157に表示された識別コードを読み取らせることによって、使用可能収納箱100の電気錠108を解錠できる。複数のQRコードを宅配ボックスに貼付することなく、配達員が扉を解錠するQRコード探す手間を削減できるため、複数の室で収納箱を共有する場合の利便性を向上できる。
また、収納箱システム1において、第1携帯端末は、収納箱システムを管理する管理サーバ300へ、使用可能収納箱100の識別情報と室識別情報と第2ユーザの連絡先とを含む、鍵情報の発行を要求するための鍵情報発行要求を送信する。管理サーバ300は、鍵情報発行要求に含まれる使用可能収納箱100の識別情報に基づいて鍵情報を発行し、発行した鍵情報を含む鍵情報発行応答を第1携帯端末に送信するとともに、発行した鍵情報と使用可能収納箱100の識別情報とを含む不在通知を第2携帯端末へ送信し、取得した室識別情報と使用可能収納箱100の識別情報と発行した鍵情報とを関連付けて記憶し、第1携帯端末は、管理サーバが送信した鍵情報発行応答に含まれる鍵情報を収納箱システムへ送信する。
このように構成することによって、収納箱100の電気錠108を解錠する度に鍵情報を変更できるため、セキュリティー性を高めることができる。
(実施形態の変形例)
実施形態の変形例に係る収納箱システム1aの構成例は、図1を適用できる。ただし、管理サーバ300の代わりに管理サーバ300aを備える。
管理サーバ300aは、鍵情報発行要求に含まれる使用可能収納箱100の識別情報と荷物の受取人の室番号とを取得する。管理サーバ300aは、取得した荷物の受取人の室番号を含む収納箱使用情報を記憶していない場合に鍵情報を発行する。
管理サーバ300aは、荷物の受取人の室番号を含む収納箱使用情報を記憶している場合に、荷物の受取人の室番号を含む収納箱使用情報に含まれる鍵情報を取得する。管理サーバ300aは、取得した鍵情報を含む鍵情報発行応答を第1携帯端末に送信するとともに、取得した鍵情報と使用可能収納箱100の識別情報とを含む不在通知を第2携帯端末へ送信し、荷物の受取人の室番号を含む収納箱使用情報にさらに使用可能収納箱100の識別情報を含めて記憶する。
以下、収納箱システム1aに含まれる収納箱群100aと、携帯端末200と、管理サーバ300aとのうち、実施形態とは異なる管理サーバ300aについて説明する。
図8は、実施形態の変形例に係る収納箱システムに含まれる管理サーバの詳細を示す図である。
(管理サーバ300a)
管理サーバ300aは、スマートフォン、携帯端末、又はパーソナルコンピュータ、タブレット端末装置、あるいはその他の情報処理機器として実現される。管理サーバ300aは、例えば通信部302と制御部304aと記憶部310とを備える。
制御部304aは、通信部302が受信したSMSで送信された確認コードと、携帯電話回線で送信された確認コードとを取得する。制御部304aは、携帯電話回線で送信された確認コードと一致する確認コードを含むSMSを検索する。制御部304aは、検索することによって、携帯電話回線で送信された確認コードと一致する確認コードを含むSMSを取得した場合に、SMSの加入者識別情報を、携帯電話回線で通信部302から携帯端末200-1へ送信する。
制御部304aは、通信部302が受信した鍵情報発行要求を取得する。制御部304aは、取得した鍵情報発行要求に含まれる使用可能収納箱100の識別情報とユーザU2の連絡先情報と荷物の受取人の室番号とを取得する。制御部304aは、取得した荷物の受取人の室番号を記憶しているか否かを判定する。具体的には、制御部304aは、取得した荷物の受取人の室番号を含む収納箱使用情報を記憶しているか否かを判定する。
(荷物の受取人の室番号を記憶していない場合)
制御部304aは、取得した荷物の受取人の室番号を記憶していない場合には、鍵情報を発行する。鍵情報の一例は、ワンタイムパスワードである。制御部304aは、発行した鍵情報と使用可能収納箱100の識別情報とを含む、携帯端末200-1を宛先とする鍵情報発行応答を作成し、作成した鍵情報発行応答を通信部302へ出力する。
制御部304aは、作成した鍵情報と使用可能収納箱100の識別情報とを含む、携帯端末200-2を宛先とする不在通知を作成し、作成した不在通知を通信部302へ出力する。制御部304aは、鍵情報と、収納箱の識別情報と、荷物の受取人の室番号とを関連付けた情報を、収納箱使用情報として記憶部310に記憶させる。
(室番号を記憶している場合)
制御部304aは、取得した荷物の受取人の室番号を記憶している場合には、鍵情報を発行しない。制御部304aは、取得した荷物の受取人の室情報と関連して記憶されている鍵情報を取得する。具体的には、制御部304aは、取得した荷物の受取人の室情報を含む収納箱使用情報を記憶部310から取得し、取得した収納箱使用情報に含まれる鍵情報を取得する。
制御部304aは、取得した鍵情報と使用可能収納箱100の識別情報とを含む、携帯端末200-1を宛先とする鍵情報発行応答を作成し、作成した鍵情報発行応答を通信部302へ出力する。制御部304aは、使用可能収納箱100の識別情報を含む、携帯端末200-2を宛先とする不在通知を作成し、作成した不在通知を通信部302へ出力する。
このように構成することによって、ユーザU2に使用可能収納箱100に収納されている荷物を以前の不在通知で通知した鍵情報で解錠できることを通知できる。ここで、制御部304aは、取得した鍵情報と使用可能収納箱100の識別情報とを含む、携帯端末200-2を宛先とする不在通知を作成し、作成した不在通知を通信部302へ出力してもよい。このように構成することによって、ユーザU2に使用可能収納箱100に収納されている荷物を以前の不在通知で通知した鍵情報で解錠できるが、念のために鍵情報を通知できる。
制御部304aは、記憶している鍵情報と、収納箱の識別情報と、荷物の受取人の室番号とを関連付けた情報に、さらに取得した荷物の受取人の室番号を関連付けて記憶部310に記憶させる。つまり、制御部304aは、取得した荷物の受取人の室情報を含む収納箱使用情報に、取得した荷物の受取人の室番号を含めて記憶する。
制御部304aは、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサが記憶部310に格納されたコンピュータプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPUなどのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。
(収納箱システム1aの動作)
ユーザU1が、携帯端末200-1を使用して収納箱100に荷物を収納するときの動作については、図6を適用できる。ただし、ステップS11-1以降の処理が異なるため、ステップS11-1以降の処理について説明する。
図9は、実施形態の変形例に係る収納箱システムの動作の一例を示すフローチャートである。
(ステップS1-3)
携帯端末200-1において、制御部204は、ユーザU1が荷物を収納した収納箱の識別情報と、ユーザU2の連絡先情報と、室番号とを含む、管理サーバ300を宛先とする鍵情報発行要求を作成する。
(ステップS2-3)
携帯端末200-1において、制御部204は、作成した鍵情報発行要求を、第1通信部202-1へ出力する。第1通信部202-1は制御部204が出力した鍵情報発行要求を、管理サーバ300へ送信する。
(ステップS3-3)
管理サーバ300aにおいて、通信部302は、携帯端末200-1が送信した鍵情報発行要求を受信する。制御部304aは、通信部302が受信した鍵情報発行要求を取得する。制御部304aは、取得した鍵情報発行要求に含まれる使用可能収納箱100の識別情報と、ユーザU2の連絡先情報と、荷物の受取人の室情報とを取得する。制御部304aは、取得した荷物の受取人の室番号が、記憶部310に記憶されているか否かを判定する。
(ステップS4-3)
管理サーバ300aにおいて、制御部304aは、取得した荷物の受取人の室番号が記憶部310に記憶されていないと判定した場合に、鍵情報を発行する。
(ステップS5-3)
管理サーバ300aにおいて、制御部304aは、取得した荷物の受取人の室番号が記憶部310に記憶されていると判定した場合に、荷物の受取人の室番号を含む収納箱使用情報に含まれる鍵情報を取得する。
(ステップS6-3)
管理サーバ300aにおいて、制御部304aは、取得した荷物の受取人の室番号が記憶部310に記憶されていない場合に、発行した鍵情報と使用可能収納箱100の識別情報とを含む、携帯端末200-1を宛先とする鍵情報発行応答を作成する。又は、制御部304aは、取得した荷物の受取人の室番号が記憶部310に記憶されている場合に、記憶部310から取得した鍵情報と使用可能収納箱100の識別情報とを含む、携帯端末200-1を宛先とする鍵情報発行応答を作成する。
(ステップS7-3)
管理サーバ300aにおいて、制御部304aは、作成した鍵情報発行応答を通信部302へ出力する。通信部302は、制御部304aが出力した鍵情報発行応答を、携帯端末200-1へ送信する。
(ステップS8-3)
管理サーバ300aにおいて、制御部304aは、取得した荷物の受取人の室番号が記憶部310に記憶されていない場合に、発行した鍵情報と使用可能収納箱100の識別情報とを含む、携帯端末200-2を宛先とする不在通知を作成する。又は、制御部304aは、取得した荷物の受取人の室番号が記憶部310に記憶されている場合に、使用可能収納箱100の識別情報を含む、携帯端末200-2を宛先とする不在通知を作成する。ここで、制御部304aは、記憶部310から取得した鍵情報と使用可能収納箱100の識別情報とを含む、携帯端末200-2を宛先とする不在通知を作成するようにしてもよい。
(ステップS9-3)
管理サーバ300aにおいて、制御部304aは、作成した不在通知を通信部302へ出力する。通信部302は、制御部304が出力した不在通知を携帯端末200-2へ送信する。
(ステップS10-3)
管理サーバ300aにおいて、制御部304aは、鍵情報を発行した場合には使用可能収納箱100の識別情報と鍵情報と室情報とを関連付けた情報を、収納箱使用情報として記憶部310に記憶させる。制御部304aは、鍵情報を取得した場合には取得した鍵情報を含む収納箱使用情報に、取得した荷物の受取人の室情報を関連付けて記憶部310に記憶させる。
(ステップS11-3)
携帯端末200-1において、第1通信部202-1は、管理サーバ300aが送信した鍵情報発行応答を受信する。制御部204は、第1通信部202-1が受信した鍵情報発行応答を取得する。制御部204は、取得した鍵情報発行応答に含まれる鍵情報を取得し、取得した鍵情報を含む鍵情報通知を作成する。
(ステップS12-3)
携帯端末200-1において、制御部204は、作成した鍵情報通知を第2通信部202-2へ出力する。第2通信部202-2は、制御部204が出力した鍵情報通知を、収納箱100へ送信する。
(ステップS13-3)
収納箱100において、第2通信部102-2は、携帯端末200-1が送信した鍵情報通知を受信する。制御部104は、第2通信部102-2が受信した鍵情報通知に含まれる鍵情報を記憶部110に記憶させ、その鍵情報に基づいて、電気錠108を施錠する。
実施形態の変形例に係る収納箱システム1aによれば、収納箱システム1において、管理サーバ300aは、鍵情報発行要求に含まれる使用可能収納箱100の識別情報と室識別情報とを取得し、取得した室識別情報が記憶されていない場合に鍵情報を発行する。
このように構成することによって、管理サーバ300aは、鍵情報発行要求に含まれる室識別情報に該当する室宛の荷物が収納されている場合に鍵情報が発行しないようにできるため、同じ室宛に複数の鍵情報が発行されることを防止できる。
収納箱システム1において、管理サーバ300aは、鍵情報発行要求に含まれる使用可能収納箱100の識別情報と室識別情報とを取得し、取得した室識別情報が記憶されている場合に、室識別情報に関連付けられている鍵情報を取得し、取得した鍵情報を含む鍵情報発行応答を第1携帯端末に送信するとともに、使用可能収納箱100の識別情報を含む不在通知を第2携帯端末へ送信し、記憶されている室識別情報にさらに関連付けて使用可能収納箱100の識別情報を関連付けて記憶する。
このように構成することによって、管理サーバ300aは、鍵情報発行要求に含まれる室識別情報に該当する室宛の荷物が収納されている場合に、室情報と関連付けて記憶されている鍵情報を含む鍵情報発行応答を第1携帯端末に送信できる。収納箱は、第1携帯端末から送信される鍵情報で施錠する。このため、同じ室宛の荷物を収納する複数の収納箱を同じ鍵情報で施錠できる。また、管理サーバ300aは、使用可能収納箱100の識別情報を含む不在通知を第2携帯端末へ送信する。このため、不在通知を取得した第2ユーザは、一つの鍵情報で、複数の収納箱を解錠できる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、上述した各装置の機能を実現するためのコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたコンピュータプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disc)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してコンピュータプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。
さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
1、1a…収納箱システム、100…収納箱、100a…収納箱群、102-1…第1通信部、102-2…第2通信部、104…制御部、108…電気錠、109…電池ユニット、110…記憶部、150…収納箱制御部、152…通信部、154…制御部、156…入力部、157…表示部、200-1、200-2、200…携帯端末、202-1…第1通信部、202-2…第2通信部、204…制御部、205…コードリーダ、207…表示部、210…記憶部、300、300a…管理サーバ、302…通信部、304、304a…制御部、310…記憶部

Claims (5)

  1. 携帯端末と通信可能な収納箱を複数備える収納箱システムであって、
    複数の前記収納箱の各々は、
    物体を収納可能な筐体と、
    前記筐体に収納された前記物体の出し入れを可能にする扉と、
    前記扉の施解錠を行う電気錠と
    を備え、
    前記収納箱システムは、
    入力部と、
    前記入力部に第1ユーザが入力した室の室識別情報に基づいて複数の前記収納箱のうち使用可能な収納箱である使用可能収納箱を選択し、前記室識別情報と選択した前記使用可能収納箱の識別情報とに基づいて前記使用可能収納箱の電気錠を解錠するための識別コードを生成し、前記第1ユーザが所有する第1携帯端末に読み取らせるために前記識別コードを表示部に表示させる制御部と、
    収納箱の識別情報と前記収納箱の電気錠を解錠する鍵情報と室識別情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
    前記第1ユーザとは異なる第2ユーザが所持する第2携帯端末が送信する鍵情報を受信する近距離通信部と
    を備え、
    前記使用可能収納箱の前記電気錠は、前記識別コードに基づいて解錠した後に、前記第1携帯端末が送信する鍵情報に基づいて施錠し、
    前記制御部は、前記使用可能収納箱の識別情報と前記使用可能収納箱の電気錠を解錠する鍵情報と室識別情報とを関連付けて前記記憶部に記憶させ、
    前記近距離通信部が受信した前記鍵情報と一致する鍵情報に関連付けられている収納箱の識別情報を前記記憶部から取得し、取得した前記収納箱の前記識別情報に該当する収納箱の電気錠を解錠する、収納箱システム。
  2. 前記第1携帯端末は、前記収納箱システムを管理する管理サーバへ、前記使用可能収納箱の前記識別情報と前記室識別情報と前記第2ユーザの連絡先とを含む、前記鍵情報の発行を要求するための鍵情報発行要求を送信し、
    前記管理サーバは、前記鍵情報発行要求に含まれる前記使用可能収納箱の前記識別情報に基づいて前記鍵情報を発行し、発行した前記鍵情報を含む鍵情報発行応答を前記第1携帯端末に送信するとともに、発行した前記鍵情報と前記使用可能収納箱の前記識別情報とを含む不在通知を前記第2携帯端末へ送信し、取得した前記室識別情報と前記使用可能収納箱の前記識別情報と発行した前記鍵情報とを関連付けて記憶し、
    前記第1携帯端末は、前記管理サーバが送信した前記鍵情報発行応答に含まれる前記鍵情報を前記収納箱システムへ送信する、請求項1に記載の収納箱システム。
  3. 前記管理サーバは、前記鍵情報発行要求に含まれる前記使用可能収納箱の前記識別情報と前記室識別情報とを取得し、取得した前記室識別情報を記憶していない場合に前記鍵情報を発行する、請求項2に記載の収納箱システム。
  4. 前記管理サーバは、前記鍵情報発行要求に含まれる前記使用可能収納箱の前記識別情報と前記室識別情報とを取得し、取得した前記室識別情報を記憶している場合に、前記室識別情報に関連付けられている鍵情報を取得し、取得した前記鍵情報を含む鍵情報発行応答を前記第1携帯端末に送信するとともに、取得した前記使用可能収納箱の前記識別情報とを含む不在通知を前記第2携帯端末へ送信し、記憶されている前記室識別情報にさらに関連付けて取得した前記使用可能収納箱の前記識別情報を関連付けて記憶する、請求項2又は請求項3に記載の収納箱システム。
  5. 携帯端末と通信可能な収納箱を複数備える収納箱システムが実行する解錠方法であって、
    複数の前記収納箱の各々は、物体を収納可能な筐体と、前記筐体に収納された前記物体の出し入れを可能にする扉と、前記扉の施解錠を行う電気錠とを備え、
    前記解錠方法は、
    入力部に第1ユーザが入力した室の室識別情報に基づいて複数の前記収納箱のうち使用可能な収納箱である使用可能収納箱を選択するステップと、
    前記室識別情報と選択した前記使用可能収納箱の識別情報とに基づいて前記使用可能収納箱の電気錠を解錠するための識別コードを生成するステップと、
    前記第1ユーザが所有する第1携帯端末に読み取らせるために前記識別コードを表示部に表示させるステップと、
    前記使用可能収納箱の前記電気錠が解錠した後に、前記第1携帯端末が送信した鍵情報に基づいて前記使用可能収納箱の前記電気錠を施錠するステップと、 前記使用可能収納箱の識別情報と前記使用可能収納箱の電気錠を解錠する鍵情報と室識別情報とを関連付けて記憶部に記憶させるステップと、
    前記第1ユーザとは異なる第2ユーザが所持する第2携帯端末が送信する鍵情報を受信するステップと、
    受信した前記鍵情報と一致する鍵情報に関連付けられている収納箱の識別情報を前記記憶部から取得し、取得した前記収納箱の前記識別情報に該当する収納箱の電気錠を解錠するステップと
    を有する、解錠方法。
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