JP7552140B2 - エアレスタイヤ - Google Patents
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Description
図面は、本発明の理解を助けるために、誇張表現や、実際の構造の寸法比とは異なる表現が含まれていることが理解されなければならない。また、複数の実施形態がある場合、明細書を通して、同一又は共通する要素については同一の符号が付されており、重複する説明が省略される。さらに、実施形態及び図面に表された具体的な構成は、本発明の内容理解のためのものであって、本発明は、図示されている具体的な構成に限定されるものではない。
本実施形態のエアレスタイヤの基本構造が説明される。
図1は、エアレスタイヤ1の一例を示す側面図である。図2は、その斜視図である。図3は、図1の要部拡大断面図である。図1ないし図3に示されるように、エアレスタイヤ1は、トレッドリング2と、そのタイヤ半径方向内側に配されるハブ3と、トレッドリング2とハブ3とを連結するスポーク部4とを備えている。
トレッドリング2は、環状のゴム部材である。トレッドリング2は、例えば、加硫ゴムで形成される。トレッドリング2のタイヤ半径方向の外側面は、地面(路面)と接触するための接地面2aとして形成される。この接地面2aには、各種の排水用の溝(図示省略)が形成されても良い。また、トレッドリング2のタイヤ半径方向の内周面2bには、スポーク部4が接合されている。
ハブ3は、車軸(図示省略)を固定するためのものである。本実施形態のハブ3は、金属材料によって構成されている。ハブ3は、例えば、ディスク部3aと、そのタイヤ半径方向外側に形成された円筒状部3bとを一体に備える。ディスク部3aは、トレッドリング2と同芯に配されている。ディスク部3aには、例えば、センターボア3cや取付孔3dなどが形成されている。
スポーク部4は、トレッドリング2とハブ3との間に形成され、これらを一体に連結している。
本実施形態のエアレスタイヤ1は、図3に示されるように、ハブ3とスポーク部4との間に、ポリアミド樹脂9を含む接着補強層5を有する。ポリアミド樹脂9は、金属及び樹脂(又はエラストマー材料)の双方との接着性に優れる性質を有している。このため、接着補強層5は、金属材料からなるハブ3と、樹脂又はエラストマー材料8からなるスポーク部4との間の接着強度を高めることができる。これにより、本実施形態のエアレスタイヤ1は、接着補強層5を有しない従来のエアレスタイヤ(図示省略)に比べて、ハブ3とスポーク部4との剥離を効果的に防ぐことができるため、耐久性を向上させることができる。
次に、エアレスタイヤ1の製造方法が説明される。
本実施形態は、トレッドリング2(図8に示す)とハブ3(図6に示す)とを準備する工程を含む。トレッドリング2は、例えば、慣例にしたがって、未加硫ゴム材料やコード材料等を所定形状に成型し、これを金型等で加硫することにより得られる。一方、ハブ3は、鋳造、鍛造、切削等の各種の方法により製造される。ハブ3の外周面3eには、ショットブラストなどの下地処理及び/又は接着剤が塗布されてもよい。これは、ハブ3と接着補強層5との接着力を高めるのに役立つ。
本実施形態は、ハブ3の外周面3eに、ポリアミド樹脂9を含む接着補強層5を形成する工程を含む。これにより、ハブ3の外周面3eに接着補強層5が形成されたハブ複合体21(図4に示す)が得られる。接着補強層5の形成には、第1金型10(図5に示す)が用いられる。図4は、ハブ複合体21の一例を示す平面図である。図5は、第1金型10の一例を示す平面図である。
本実施形態は、ハブ複合体21を第1金型10から取り出す工程を含む。具体的には、第1金型10を開き、ハブ複合体21(図4に示す)が取り出される。
図7は、第2金型22の一例を示す平面図である。図8は、第2金型22に配置されたトレッドリング2及びハブ複合体21の一例を示す平面図である。
本実施形態は、第2金型22に配置されたトレッドリング2とハブ複合体21との間に、溶融した熱可塑性の樹脂又はエラストマー材料8を射出して、トレッドリング2とハブ3(ハブ複合体21)とを連結するスポーク部4を成形する工程を含む。このスポーク部4の成形により、エアレスタイヤ1が一体成型される。
本実施形態は、エアレスタイヤ1を第2金型22から取り出す工程を含む。具体的には、第2金型22を開き、エアレスタイヤ1が取り出される。
図1~3の基本構造をなすエアレスタイヤ(タイヤサイズ145/70R12に相当するタイヤ)が試作された(実施例1)。実施例1のエアレスタイヤの製造方法は、次の通りである。
<外側補強コード層>
・プライ数:2枚
・補強コード:スチールコード
・コードの角度:+21度/-21度
<内側補強コード層>
・プライ数:2枚
・補強コード:スチールコード
・コードの角度:+21度/-21度
評価対象のエアレスタイヤについて、ハブとスポーク部との間の接着強度が、JISK6854に準拠して実施される剥離試験(T字剥離)によって評価された。結果は、実施例1の接着強度を100とする指数で示されている。数値が大きいほど、接着強度が高く、良好であること示している。なお、耐久性は、数値が60以上であれば良好であることを示している。
テストの結果が、表1に示される。
図1~3の基本構造をなすエアレスタイヤ(タイヤサイズは、実施例Aと同一)が試作された(実施例1~6)。実施例2~6の構成は、接着補強層の厚さW1を除いて、実質的に実施例1の構成(実施例Aに記載)と同一である。
評価対象のタイヤが、車両(小型EV:商品名COMS)の4輪に装着され、1名乗車にてドライアスファルト路面のタイヤテストコースを走行し、乗り心地性能についてドライバーの官能評価によって評価された。結果は、実施例1を100とする指数で示されており、数値の大きいほど、良好であることが示されている。テストの結果が、表2に示される。
図1~3の基本構造をなすエアレスタイヤ(タイヤサイズは、実施例Aと同一)が試作された(実施例1及び実施例7~11)。実施例7~11の構成は、接着補強層の曲げ弾性率を除いて、実質的に実施例1の構成(実施例Aに記載)と同一である。
2 トレッドリング
3 ハブ
4 スポーク部
5 接着補強層
Claims (6)
- 接地面を有する環状のトレッドリングと、前記トレッドリングのタイヤ半径方向内側に配されるハブと、前記トレッドリングと前記ハブとを連結するスポーク部とを備えたエアレスタイヤであって、
前記ハブは、金属材料からなり、
前記スポーク部は、樹脂又はエラストマー材料からなり、
前記ハブと前記スポーク部との間に、ポリアミド樹脂を含む接着補強層を有し、
前記接着補強層の厚さが1~10(mm)である、
エアレスタイヤ。 - 前記接着補強層の曲げ弾性率が50~300(MPa)である、請求項1に記載のエアレスタイヤ。
- 前記接着補強層は、前記ハブの外周面の全周に亘って形成されている、請求項1又は2に記載のエアレスタイヤ。
- 前記ポリアミド樹脂は、ポリアミド6又はポリアミド12をハードセグメント部とするポリアミドエラストマーである、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のエアレスタイヤ。
- 前記スポーク部は、熱可塑性の樹脂又はエラストマーからなる、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のエアレスタイヤ。
- 前記熱可塑性の樹脂は、ポリウレタン樹脂又はポリウレタンエラストマーである、請求項5記載のエアレスタイヤ。
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