JP7490481B2 - センサパッケージの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、センサパッケージの製造方法に関し、特にインサートモールドにより実装基板の外周部に樹脂枠を成形してセンサパッケージを製造する技術に関する。
デジタルカメラに用いられるCMOSセンサ等の撮像センサのセンサパッケージには、以下の第1の形態と第2の形態が知られている。第1の形態は、基板に対してリフロー実装が可能なセラミックパッケージに撮像センサをダイボンディングし、ワイヤボンディング処理の後に蓋部材で封止したものである。第2の形態は、基板に撮像センサを直接ダイボンディングし、基板の外周部に枠部材を形成し、ワイヤボンディング処理の後に蓋部材で封止したものである。
前述の第2の形態には、撮像センサと基板の線膨張係数の違いに起因して撮像センサに反りが生じるおそれがある等の問題はあるが、セラミックパッケージが不要となり、小型化と軽量化を図ることができる。また、第2の形態は、第1の形態と比較すると、撮像センサからバイパスコンデンサまでの信号距離を短くすることができるため、LVDSやSLVS等の高速信号への磁気ノイズの影響を低減することが可能になるという利点がある。なお、LVDSは、Low Voltage Differential Signaling、の略語である。SLVSは、Scalable Low Voltage Signaling、の略語である。このような理由から、第1の形態よりも第2の形態が主流になりつつある。
そして、第2の形態に関して特許文献1には、開口部を有する枠部材に基板を嵌め込み、枠部材の内壁と基板の側面を接着する技術が開示されている。これにより、センサパッケージを薄型化し、また、基板側面からの吸湿(水分の侵入)を防ぐことができる。
特開2009-81358号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された技術では、枠部材の内壁と基板の側面を接着する構成上、枠部材の開口と基板の外形寸法のバラつきが大きい場合には、所望する接着強度を得ることができない。また、接着することができたとしても、温度変化による基板の反りや、外部からの衝撃により接着が剥がれてしまうおそれがある。
このような問題に対して、基板に対して枠部材をインサートモールドにより成型する技術がある。インサートモールドは、基板の上下を金型でクランプし、基板周辺部に設定した金型のキャビティへ樹脂を射出成型し、枠部材を形成する技術である。インサートモールドを用いることにより、基板と枠部材を強固に接続することができるため、温度変化や衝撃によって枠部材が基板から剥がれる懸念が少なくなる。また、金型のキャビティを基板側面に設けることにより、基板側面にもモールド成型を行うことができることで、基板側面からの吸湿や塵埃の発生(発塵)を防ぐことができる。
一方で、インサートモールドにより枠部材を成型する場合に基板の厚みにバラつきがあると、枠部材の成型時に樹脂漏れが生じるおそれがある。つまり、上下の金型には基板をクランプする隙間が設定されているが、基板の厚みが称呼寸法よりも小さい場合には、基板と金型のクランプ部に隙間が生じ、枠部材の成型時に樹脂漏れが生じるおそれがある。樹脂漏れによって樹脂が基板の中心部へ向けて侵入すると、基板内部の部品や端子に付着する可能性が高くなる。これに対して、基板厚みが称呼寸法よりも大きい場合には、金型のクランプ部が基板に食い込むことで、基板がダメージを受けてしまう。
本発明は、実装基板に枠部材をインサートモールドにより成型するセンサパッケージの製造方法において、部品や端子への樹脂の付着防止、基板へのダメージを軽減することを目的とする。
本発明に係るセンサパッケージの製造方法は、基板に設けられた複数の端子部から前記基板の外周に向けて導電部が延設されると共に前記導電部を接続するめっき接続部が前記端子部の外側に形成された前記基板の前記端子部、前記導電部および前記接続部に電解めっき処理を施す工程と、前記接続部を除去することにより前記基板に溝部を形成する工程と、前記溝部が形成された前記基板を金型で保持し、前記基板の前記溝部の外側にインサートモールド成型により樹脂で枠部を形成する工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、実装基板に枠部材をインサートモールドにより成型するセンサパッケージの製造方法において、部品や端子への樹脂の付着を防止し、且つ、基板へのダメージを軽減することが可能になる。
本発明の実施形態に係る撮像装置の概略構成を示す図である。 第1の実施形態に係るセンサパッケージの斜視図である。 図2のセンサパッケージの分解斜視図である。 図2のセンサパッケージを構成するプリント基板に設けられたワイヤボンディング端子部の拡大図である。 図4のプリント基板に金型が取り付けられている状態を図2(a)中に示す矢視A-Aの断面で示す図である。 プリント基板の厚み公差に起因する問題を図5に示す領域Bでの構成を用いて説明する図である。 図5に示す領域Bの拡大図である。 第2の実施形態に係るセンサパッケージを構成するプリント基板に設けられたワイヤボンディング端子部の拡大図である。 図8のプリント基板に金型が取り付けられている状態を図5に示す領域Bでの構成を用いて説明する図である。 第3の実施形態に係るセンサパッケージを構成するプリント基板に設けられたワイヤボンディング端子部の拡大図である。 図10のプリント基板に金型が取り付けられている状態を図10に示す矢視B-Bでの断面で表した図である。 図10のプリント基板に金型が取り付けられている状態を図10に示す矢視C-Cでの断面で表した図である。 第4の実施形態に係るセンサパッケージを構成するプリント基板に金型が取り付けられている状態を、図7と同様にして示す図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。最初に、後述する本発明の各実施形態に係るセンサパッケージが適用される撮像装置について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置の概略構成を示す図である。図1に示す撮像装置は、具体的には、デジタル一眼レフカメラである。撮像装置は、大略的に、レンズユニット10とカメラボディ20から構成される。
レンズユニット10は、レンズ群11、レンズ駆動部12、レンズ制御回路13及びレンズマウント接点14を有する。レンズ群11は、焦点距離を一定の範囲で自在に変化させるための複数のズームレンズと、被写体にピントを合わせる(合焦させる)ための複数のフォーカスレンズで構成される。レンズ駆動部12は、ズームレンズの光軸方向での位置を変化させて被写体像の光学的な倍率を変化させるアクチュエータを有する。また、レンズ駆動部12は、フォーカスレンズの光軸方向での位置を変化させて被写体にピントを合わせるアクチュエータを有する。これらのアクチュエータには、例えばステッピングモータや振動型アクチュエータ等が用いられるが、これらに限定されるものではない。
レンズ制御回路13は、ズームレンズとフォーカスレンズの移動量と移動速度に必要な駆動量をレンズ駆動部12に供給することによりレンズ駆動部12の動作を制御する。レンズマウント接点14は、レンズユニット10がカメラボディ20に接続されると、カメラボディ20に設けられた不図示のカメラマウント接点と接続される。これにより、カメラボディ20に設けられた後述のCPU21とレンズ制御回路13の間での通信が可能になる。
カメラボディ20は、CPU21、ミラーユニット22、ミラー駆動部23、ファインダユニット24、シャッタユニット25、シャッタ駆動回路26、センサパッケージ100、画像処理部27、外部メモリ28、表示ユニット29及び電源80を有する。なお、外部メモリ28と電源80は、カメラボディ20に対して着脱可能となっている。
CPU21は、レンズユニット10とカメラボディ20の各部の動作を統括的に制御することにより撮像装置としての各種の機能を実現する演算処理装置である。ミラーユニット22はメインミラー22aとサブミラー22bを有し、メインミラー22aとサブミラー22bの角度位置を変更することによって、レンズユニット10を通過する撮影光束(入射光束)の向きを変更する。ミラー駆動部23は、不図示のモータやギヤトレイン等から構成され、CPU21から受信した信号にしたがってメインミラー22aとサブミラー22bを駆動する。
ファインダユニット24は、メインミラー22aによって反射された撮影光束を正立正像に変換反射するペンタプリズム24aと、被写体の明るさを検知する不図示の測光センサ等を有する。シャッタユニット25は、例えば機械式フォーカルプレーンシャッタであり、不図示の先羽根群と後羽根群を走行させる機構を備える。シャッタ駆動回路26は、CPU21からの制御信号を受けて、ユーザがファインダユニット24を通して被写体像を観察しているときには撮影光束を遮り、撮像時にはレリーズ信号に応じて所望の露光時間を得るようにシャッタユニット25の動作を制御する。
センサパッケージ100は、レンズ群11を通過した入射光を受光する撮像センサ300(図2参照)を有する。センサパッケージ100の詳細な構成(物理的(機械的)構造)については後述する。
撮像センサ300は、例えばCMOSセンサであり、被写体を撮像するための撮像画素と、撮像面位相差方式のオートフォーカスに用いられ、被写体像の位相差を検出するための位相差検出画素と、を有する。CPU21は、位相差検出画素から出力される画素信号から得られる、分割領域ごとの被写体像(瞳分割された像)の位相差(瞳分割された像間の距離)に基づいて、デフォーカス量を算出する。そして、CPU21は、算出したデフォーカス量をレンズマウント接点14を通してレンズ制御回路13に送信する。レンズ駆動部12はレンズ制御回路13からの制御信号にしたがってレンズ群11のフォーカスレンズを駆動する。
また、撮像センサ300上の撮像画素に結像した被写体像(光学像)は、光電変換により撮像信号(アナログ信号)に変換されて、画像処理部27に送られる。画像処理部27は、撮像センサ300から送られてきたアナログ信号をデジタル信号に変換した後、デジタル信号に対して色補正やデモザイク処理、階調補正(γ補正)、YC分離処理等の画像処理を行うことにより、画像データを生成する。
外部メモリ28は、例えばカメラボディ20に着脱可能なSDメモリカードやコンパクトフラッシュ等の不揮発性メモリである。画像処理部27で作成された画像データは、例えばJPEG方式等の所定の圧縮方式でデータ圧縮され、外部メモリ28に保存される。表示ユニット29は、TFT液晶パネル等を含み、開閉や回転が可能に構成されている。表示ユニット29は、画像処理部27で変換された画像データや外部メモリ28から読み出されて伸張された画像データを表示する。また、動画撮影中には、撮像センサ300に結像した被写体像が所定のフレームレートで画像処理部27により画像に変換されて、表示ユニット29に表示される。電源80は、カメラボディ20に対して着脱可能な二次電池や家庭用ACアダプタ等であり、撮像装置の各部へ電力を供給する。
次に、第1の実施形態に係るセンサパッケージ100について詳細に説明する。図2(a)は、センサパッケージ100を正面側から見て示す斜視図である。図2(b)は、センサパッケージ100を背面側から見て示す斜視図である。図3は、センサパッケージ100の分解斜視図である。
センサパッケージ100は、プリント基板200、撮像センサ300、枠部400及び蓋部500を備える。なお、図面上での各部の対応関係を示すために、図2及び図3に示すように、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸を定める。Z軸は、撮像センサ300の結像面と直交しており、Y軸は撮像センサ300の短辺と平行であり、X軸は撮像センサ300の長辺と平行である。これらの座標は、図4以降の図面にも同様に付している。
センサパッケージ100は、プリント基板200に対して撮像センサ300をダイボンディングし、撮像センサ300の周囲に枠部400を取り付けた後、枠部400の開口(上面)を蓋部500で封止した構造を有する中空パッケージである。プリント基板200は、撮像センサ300を実装する実装基板の一例であり、実装基板はこれに限定されるものではない。
プリント基板200は、具体的には、ウエハース状にガラスクロス等の絶縁体と銅パターンを積み重ね、レーザー加工等により微細な層間接続ビアを形成したビルドアップ基板である。プリント基板200の最表層(表面)と最下層(裏面)の銅パターンには、絶縁のためにスプレー塗布やマスク印刷によりソルダレジスト層が設けられている。プリント基板200の表面及び裏面において部品の実装やワイヤボンディング処理を行う端子部には、ソルダレジスト層が形成されておらず、接続信頼性のために電解金めっき処理が施されている。なお、金めっき層の厚みは、無電解金めっき処理では一般的に0.1μm~0.3μmであるのに対して電解金めっき処理では数μmと厚く設定することが可能である。そのため、電解金めっき処理は、金線を溶着させるワイヤボンディング処理用の端子の金めっき処理に適している。
プリント基板200には、撮像センサ300が取り付けられるダイボンディング領域201と、枠部400を取り付ける枠領域202が設定されている。ダイボンディング領域201の外側、且つ、枠領域202の内側には、撮像センサ300をワイヤボンディングにより接続する端子部としてのワイヤボンディング端子203が設けられている。
撮像センサ300は、単位セルごとに受光素子とアンプが配置され、光電変換された電気信号の読み出しによって画像信号を出力する固体撮像素子である。撮像センサ300は、ダイボンダ装置によりプリント基板200のダイボンディング領域201に塗布された銀ペースト等の接着剤の上に固定される。撮像センサ300の中央部には撮影時の画角に対応する有効撮像領域301が設けられている。撮像センサ300の外周部には、プリント基板200のワイヤボンディング端子203と接続するためのワイヤボンディング端子302が設けられている。プリント基板200のワイヤボンディング端子203と撮像センサ300のワイヤボンディング端子302は、直径が数十μmの金線によりワイヤボンディング処理されて電気的に接続される。
枠部400は、後述するインサートモールド成型によりプリント基板200の枠領域202に熱硬化性樹脂(以下「樹脂」という)で成型されている。枠部400は撮像センサ300よりも厚み(X方向又はY方向の厚み)が大きく、枠部400の正面側に蓋部500が接着材により固定されることで、センサパッケージ100が封止される。
枠部400は更に、プリント基板200の側面部204を覆っている。プリント基板200は、通常、多数の基板を面付けした大判で製造した後、ルーターカットやダイシングにより個々の基板に分割されて製造される。そのため、プリント基板200の側面からは、表裏面からよりもガラスクロスや銅パターン等の塵埃が発生しやすい。このような塵埃がワイヤボンディング端子203に付着すると、ワイヤボンディングの強度不足が生じてしまうため、センサパッケージ100では、プリント基板200の側面部204を枠部400で覆うことにより、側面部204からの発塵を防止している。蓋部500は、ガラスや水晶で形成されており、センサパッケージ100を封止すると共に、複屈折性を活用してモアレや収差を低減させる役割を担う。
プリント基板200の撮像センサ300実装面の反対側の面には、部品実装領域205が設けられている。部品実装領域205には、例えばノイズ抑制のためのバイパスコンデンサ、撮像センサ300への電源供給のためのレギュレータ、外部との接続のためのコネクタ等の画像信号を出力するための各種の部品208が、リフロー実装によりはんだ付けされている。
図4は、プリント基板200に設けられた複数のワイヤボンディング端子203及びその近傍(以下「ワイヤボンディング端子部」という)の拡大図である。図4(a)は後述するエッチバック処理前の状態を示しており、図4(b)はエッチバック処理後の状態を示している。なお、ワイヤボンディング端子部は、図4に示すように、X軸と平行に形成されている部分とY軸と平行に形成されている部分とがあるが、どちらも構成は同じである。
図4(a)において、前述の通り、ワイヤボンディング端子203は金線との接続信頼性を向上させるために電解金めっき処理される。電解金めっき処理を行うためには、ワイヤボンディング端子203からめっきリード206(導電部)を基板外に(側面部204から外へ)延設し、電流を流しながら金めっき被膜を形成する必要がある。画像信号や電源信号、GND信号等を伝達する多数のワイヤボンディング端子203がプリント基板200に配置されている場合、全てのワイヤボンディング端子203から基板外にめっきリード206を出した場合、以下のデメリットが生ずる。
そのデメリットの1つとして、ワイヤボンディング端子203から出しためっきリード206がプリント基板200内にそのまま残るため、スタブとなって信号特性に影響を及ぼすことが挙げられる。特に、画像信号はLVDSやSLVS等の高速信号を扱うため、信号特性が著しく低下してしまう。また、デメリットの1つとして、プリント基板200のGND特性が低下してしまうことが挙げられる。何故なら、プリント基板200の周辺部の枠領域202は本来であればGND信号ベタパターンとしてプリント基板200のGND特性を確保したいところであるが、めっきリード206を基板外に出すためにGNDベタパターンが分断されてしまうからである。
そこで、本実施形態に係るセンサパッケージ100では、プリント基板200の製造時の初期状態では、それぞれのワイヤボンディング端子203からのめっきリード206を接続しておく。そして、最終的にエッチングによりめっきリードを除去するエッチバック工法を用いる。
より詳しくは、図4(a)に示すように、プリント基板200の製造過程で、エッチバック領域207にて複数のめっきリード206を接続し、めっきリード接続部206aを設ける。エッチバック領域207に対してソルダレジストを塗布せずに、銅パターンを露出させておく。更に、めっきリード接続部206aから基板外へ1本のめっきリード206bを設ける。図4(a)の状態で、単一のめっきリード206bに対して基板外から電流を流して電解金めっき処理を行うことにより、複数のワイヤボンディング端子203に金めっき被膜を形成することができる。
図4(a)に示す状態でワイヤボンディング端子203に電解金めっき処理を行った後、エッチバック領域207をエッチングして銅箔を除去すると、図4(b)に示す状態となる。エッチバック領域207には、ソルダレジストと表層の銅パターンの厚みを足した深さの溝部209(図7参照)が形成される。図4(b)の状態では、複数のワイヤボンディング端子203に電解金めっき処理が施され、且つ、基板外へ向かって延出しているリードは少数である。これにより、上述したデメリットを克服することができる。つまり、めっきリードがスタブとなって信号特性を低下させてしまうことやGND性能を低下させることなく、ワイヤボンディング処理に適したワイヤボンディング端子203を形成することが可能になる。
次に、プリント基板200の枠領域202に、インサートモールド成型により枠部400を成型する工程について説明する。図5は、図2(a)中に示す矢視A-Aでの断面図であり、ここでは、枠部400を成型するためにプリント基板200に金型600(図2(a)に不図示)が取り付けられている状態を示している。
金型600は、プリント基板200の厚み方向でプリント基板200をクランプする上金型601と下金型602の2つの金型で構成されている。上金型601がプリント基板200のダイボンディング領域201に接触してしまうと、銅パターン上に塗布されているソルダレジストの絶縁不良が引き起こされる。また、上金型601がワイヤボンディング端子203に接触してしまうと、ワイヤボンディング端子203上の傷や異物の転写を発生させてしまうため、ワイヤボンディング端子203上には空間605が設けられている。一方で、枠部400の内壁401をワイヤボンディング端子203に近付けることで、枠部400を小型化し、ひいてはセンサパッケージ100を小型化することが可能になる。これらの事情から結果的に、上金型601には、プリント基板200のワイヤボンディング端子203の外側を狭いクランプ領域603で枠状に保持する保持部を有するものが用いられる。プリント基板200を支持する下金型602には、プリント基板200に実装された部品208を避けるために、空間606が設けられる。
プリント基板200は、絶縁体と銅パターンを積層させて製造されるため、各層の厚みバラつきにより基板完成時の厚み公差が±数十μm乃至数百μmとなる。この厚み公差は積層数が多くなるに従って大きくなるため、図6を参照して以下に説明する問題が生じる。
図6(a)~(c)は、インサートモールド成型によりプリント基板200に枠部400を成型する際のプリント基板200の厚み公差に起因する問題を、図5に示す領域Bの構成を用いて説明する図である。
図6(a)は、プリント基板200の厚みが設計値通りに仕上がった場合のプリント基板200と金型600の関係を示している。この場合、上金型601がプリント基板200をクランプするクランプ領域603の隙間はゼロ(0)となり、外部から樹脂を射出成型することで枠部400を適切に成型することができる。
図6(b)は、プリント基板200の厚みが設計値よりも大きく(厚めに)仕上がった場合のプリント基板200と金型600の関係を示している。この場合、上金型601のクランプ領域603がプリント基板200にめり込み(食い込み)ことで、プリント基板200に大きなダメージを受けることになる。具体的には、プリント基板200のソルダレジスト層が損傷し或いは銅パターンを切断するおそれがある。その結果、プリント基板200が破壊され、或いは、破壊に至らなくともソルダレジストの損傷によって生じる粉塵がワイヤボンディング端子203に付着することでワイヤボンディング処理に支障が生じるおそれがある。
図6(c)は、プリント基板200にエッチバック領域207が設けられておらず、且つ、プリント基板200の厚みが設計値よりも小さく(薄めに)仕上がった場合のプリント基板200と金型600の関係を示している。この場合、上金型601のクランプ領域603とプリント基板200の間に数μm乃至数十μmの隙間604が生じる。枠部400を成型するために外部から樹脂を金型600内に射出すると、樹脂が隙間604からプリント基板200のクランプ領域603の内側に漏れ出す。ここで、枠部400の内壁401をワイヤボンディング端子203に近付けていることがあり、漏れ出した樹脂がワイヤボンディング端子203に付着してしまうと、ワイヤボンディング処理に支障が生じ、製造歩留まりが低下してしまう。
図6(b),(c)の場合に生じる種々の問題を回避する方法としては、プリント基板200の厚みに応じて上金型601と下金型602の間にスペーサを設ける等の方法が考えられる。しかし、プリント基板200の厚みを1枚ずつ測定して、その都度、金型600を調整すると、生産性が低下し、製造コストの増加を招いてしまう。本実施形態では、以下に図7を参照して説明する構成とすることで、これらの問題を解決している。
図7は、本実施形態に係るプリント基板200の構成を示す図であり、図5の領域Bの拡大図である。なお、図7では各部の寸法を明らかにするために、部材の断面であることを示すハッチングを省略している。
プリント基板200のワイヤボンディング端子203の外側には、図4を参照して説明したように、エッチバック領域207が設けられている。プリント基板200の厚みが設計値よりも小さく仕上がった場合には、図6(c)の場合と同様に、プリント基板200と上金型601の隙間604から樹脂漏れが生じる。
しかし、隙間604とワイヤボンディング端子203の間にエッチバック領域207が設けられているため、漏れ出した樹脂はエッチバック領域207に設けられた溝部209に溜まる。隙間604の高さT1が数μm乃至数十μmであるのに対して、溝部209の深さT2はソルダレジストと表層の銅パターンの厚みを足した深さがあり、高さT1よりも大きい数十μm乃至数百μmである。また、隙間604の高さT1と隙間604の幅W1の積と、溝部209の深さT2と溝部209の幅W2の積とを比較して(隙間604と溝部209の同一断面での断面積を比較して)、溝部209の断面積の方が大きくなるように溝部209の幅W2を設定する。これにより、漏れ出した樹脂が溝部209を超えてワイヤボンディング端子203へ到達することを防止することができる。
以上の説明の通り、第1の実施形態に係るセンサパッケージ100を構成するプリント基板200には、ワイヤボンディング端子203と枠部400の間にエッチバックによる溝部209が設けられる。これにより、金型600とプリント基板200に隙間604が生じても、枠部400を成型する際に漏れ出した樹脂がワイヤボンディング端子203に付着することを防止することができる。また、プリント基板200の厚みの製造バラつきを考慮して常に隙間604が生じるように金型600を調整しても、プリント基板200に枠部400を安定してインサートモールド成型することができるため、製造コストの増加を防ぐことができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係るセンサパッケージについて説明する。図8は、第2の実施形態に係るセンサパッケージを構成するプリント基板200Aに設けられた複数のワイヤボンディング端子部の拡大図である。なお、プリント基板200Aの構成要素であって、プリント基板200の構成要素と共通するものについては、同じ名称と符号を用いる。図8(a)は、エッチバック処理前のプリント基板200Aの状態を示しており、図8(b)はエッチバック処理後のプリント基板200Aの状態を示している。
エッチバック処理前の状態では、レジスト開口部210内で多数のワイヤボンディング端子203のそれぞれから引き出されためっきリード206がめっきリード接続部206aで統合され、1本のめっきリード206bとなって基板外に引き出されている。この状態で電解金めっき処理を行うことにより、ワイヤボンディング端子203のそれぞれに金めっき処理が施される。
その後、第1の実施形態での説明に準じたエッチバック処理を行う。第1の実施形態(プリント基板200)では、めっきリード接続部206aに対してエッチバック処理を行ってパターンを除去した。これに対して、第2の実施形態(プリント基板200A)では、めっきリード206とめっきリード接続部206aの間のエッチバック領域211に対してエッチバック処理を行う。エッチバック領域211にてめっきリード206の一部が除去されることで、めっきリード接続部206aとワイヤボンディング端子203とは絶縁される。これにより、図8(b)に示されるように、めっきリード接続部206a(導体部)がエッチバック処理後もプリント基板200上に残り、且つ、表面に露出している状態となる。
図9は、プリント基板200Aに金型600が取り付けられている状態を、図5に示す領域Bでの構成を用いて説明する図である。金型600の上金型601は、プリント基板200Aに対して隙間604を持っている。枠部400を形成するために金型600に流し込まれた樹脂は、隙間604からプリント基板200の内側へ漏れ出す。図8で述べたレジスト開口部210は、ソルダレジストと表層の銅パターンが一部除去されており、数十μm乃至数百μmの溝部209となっている。
ここで、枠部400の形成に用いられる樹脂(熱硬化性樹脂)は一般的に嫌気性であり、嫌気性樹脂は金属イオン存在下で酸素を遮断することで結合(硬化)する。嫌気性樹脂の一例である液状アクリル系樹脂には、空気に触れている状態では硬化が進まず、金属に触れている状態で硬化が促進される性質がある。
隙間604から漏れ出した樹脂は、まず溝部209に流れ込む。そして、図8(b)及び図9に示すように、レジスト開口部210ではめっきリード接続部206aが露出している。そのため、溝部209に流れ込んだ樹脂は、めっきリード接続部206aに接触して硬化が促進される。これにより、めっきリード接続部206aの内側のワイヤボンディング端子203へ樹脂が侵入するのを防止することができる。
このように第2の実施形態ではワイヤボンディング端子203と枠部400の間に、めっきリード接続部206aが露出した溝部209が形成されている。そのため、金型600とプリント基板200に隙間604が生じていても、漏れ出した樹脂を溝部209で吸収し、さらにめっきリード接続部206aに接触させて硬化を促進させることができる。その結果、漏れ出した樹脂がワイヤボンディング端子203に付着するのを防止しながら、プリント基板200Aに枠部400を安定してインサートモールド成型することができるため、製造コストの増加を防ぐことができる。また、プリント基板200Aの厚みバラつきの許容幅を広くすることが可能になるため、プリント基板200Aの製造歩留まりが高くなることで、センサパッケージの製造コストを下げることが可能となる。
次に、本発明の第3の実施形態に係るセンサパッケージについて説明する。図10は、第3の実施形態に係るセンサパッケージを構成するプリント基板200Bに設けられたワイヤボンディング端子部の拡大図である。なお、プリント基板200Bの構成要素であって、プリント基板200,200Aの構成要素と共通するものについては、同じ名称と符号を用いる。
プリント基板200Bは、多層基板であり、ワイヤボンディング端子部と破線で示した枠部400との間にはビアホール212が設けられている。ビアホール212は、プリント基板200Bにおいて表層又は内層の信号を他層へ導くために、配線層間の絶縁層にレーザ又はドリルにて穴部を形成した後、穴部の内壁にめっき処理を施すことによって形成される。なお、図10では、複数のワイヤボンディング端子203はそれぞれ、不図示の配線を介してビアホール212と接続されて、同電位となっている。但し、これらは必ずしも同電位である必要はない。ワイヤボンディング端子203への電解金めっき処理は、ビアホール212と接続された配線を用いて行うことができる。
図11は、プリント基板200Bに金型600が取り付けられている状態を、図10に示す矢視B-Bでの断面で表した図である。なお、図11に示されている部分は図5に示す領域Bに対応しており、図11では各部の寸法を明らかにするために部材の断面であることを示すハッチングを省略している。また、説明の簡略化のため、図11に示す各部について、図6及び図7と共通する部位については、図6及び図7で用いている符号及びこれに対応する名称を用いることとする。
金型600の上金型601は、プリント基板200Bに対して隙間607を持っている。枠部400を形成するために金型600に流し込まれた樹脂は、隙間607からプリント基板200Bの内側へ漏れ出す。隙間607の高さT3は、数十μmである。これに対して、ビアホール212の穴部の深さT4は、表層の銅パターンと絶縁層の厚みとを足した数十μm乃至数百μmの深さを有しており、高さT3よりも大きい(T3<T4)。そのため、隙間607から漏れ出した樹脂は、ビアホール212の穴部に溜まる。こうして、所定のワイヤボンディング端子203に対してビアホール212を設けることにより、枠部400を成型する際に隙間607から漏れ出した樹脂がワイヤボンディング端子203に付着することを回避することができる。
ところで、プリント基板200B上に設けられるワイヤボンディング端子203は数百~数千箇所に及ぶため、全てのワイヤボンディング端子203に対応するようにビアホール212を設けようとすると、以下の第1及び第2の問題が生じる。第1の問題とは、ビアホール212はレーザやドリルを用いて成型するため、全てのワイヤボンディング端子203の個々に対応するようにビアホール212を設けると、プリント基板200Bの製造タクトが上がり、製造コストが増加してしまうことである。第2の問題とは、ワイヤボンディング端子203の近傍に多数のビアホール212を設けると、プリント基板200Bの強度が低下してしまうことである。特に、本実施形態でのセンサパッケージ100の製造工程には、プリント基板200Bに対して枠部400の成型や撮像センサ300の実装(貼り付け)、ワイヤボンディング等の外部から圧力や熱を加える工程がある。そのため、プリント基板200Bの強度低下によって、枠部400の成型不良やワイヤボンディング剥離等の致命的な欠陥が生じるおそれがある。
プリント基板200Bは上記第1及び第2の問題を解決する構成を備えており、その構成について図12を参照して説明する。図12は、プリント基板200Bに金型600が取り付けられている状態を、図10に示す矢視C-Cでの断面で表した図である。
金型600の上金型601は、ワイヤボンディング端子203に対してビアホール212が形成されていない領域では、プリント基板200Bに対して隙間608を持っている。そして、隙間608の高さT5は、隙間607(図11参照)の高さT3よりも小さい(T5<T3)。金型600に樹脂が射出された際に、溶融した樹脂は一定の粘度を有するため、プリント基板200と上金型601の間に高さの異なる隙間が形成されている場合には、樹脂は大きい隙間から優先的に漏れ出す。つまり、樹脂は隙間608よりも隙間607から優先的に漏れ出す。
前述の通り、隙間607とワイヤボンディング端子203の間にはビアホール212が設けられており、プリント基板200Bの内側へ漏れ出した樹脂がビアホール212に溜まって堰き止められることで、ワイヤボンディング端子203への付着は防止される。隙間608からプリント基板200Bの内側へは少量の樹脂漏れが生じる。しかし、隙間608と隙間607の相対的な高さ、ビアホール212の深さ、ワイヤボンディング端子203から隙間608,607までの距離等を調整するが可能である。よって、これらのパラメータを適切に設定することにより、隙間608からプリント基板200Bの内側へ漏れ出した樹脂がワイヤボンディング端子203へ到達することを防止することができる。
次に、本発明の第4の実施形態に係るセンサパッケージについて説明する。図13は、第4の実施形態に係るセンサパッケージを構成するプリント基板200Cに金型600が取り付けられている状態を示す断面図である。なお、図13は、図5に示す領域Bに対応する領域を図7と同様に示しており、各部の寸法を明らかにするために部材の断面であることを示すハッチングを省略している。また、以下の説明では、プリント基板200Cの構成要素であって、プリント基板200,200A,200Bの構成要素と共通するものについては、同じ名称と符号を用いる。
金型600の上金型601は、プリント基板200Cに対して隙間607を持っている。枠部400を形成するために金型600に流し込まれた熱硬化性樹脂は、隙間607からプリント基板200Cの内側へ漏れ出す。隙間607とワイヤボンディング端子203の間には基板内層実装用の溝部213が設けられ、溝部213にはチップ部品214が実装されている。
チップ部品214は、例えば抵抗やコンデンサ等の電気部品又は電子部品であり、基板内層実装技術を用いて溝部213に実装される。基板内層実装技術とは、基板内層に所望の部品を搭載可能な空間を設け、その空間にその部品を実装する技術である。基板内層実装技術を用いて基板内部に部品を実装した基板(以下「内層実装基板」という)では、部品を含めた基板厚みを薄くすることができる。その結果、センサパッケージ100の小型化が可能になる。また、部品が基板表面に実装された表面実装基板では、基板内の信号を基板表面の部品へ導くために、基板内から基板表層へ信号線を引き出す必要がある。これに対して、内層実装基板では、基板内から基板表層へ信号線を引き出す必要がなく、基板内部で配線(接続)が可能であるため、配線長の短縮による信号品質の向上を図ることができる。
基板内層に空間を設ける方法としては、ドリル加工で溝形状を設ける方法や、部品の形状に合わせた切り欠きを持つ絶縁層や導体層を積層させて空間を設ける方法等がある。プリント基板200Cでは、基板表面に溝部を設けるため、上述したドリル加工と、切り欠きを設けた絶縁層と導体層の積層加工のいずれの加工方法を用いても構わない。
プリント基板200Cでは、チップ部品214の高さT7は溝部213の深さT6よりも低い(T7<T6)。隙間607から漏れ出した樹脂は、溝部213に流れ込む。なお隙間607から漏れ出した樹脂の一部は、チップ部品214に乗り上げる場合がある。ここで、チップ部品214は、プリント基板200Cに実装するための金属端子部214aを備える。そして、前述したように、枠部400に用いられる熱硬化性樹脂は、嫌気性を有しており、金属と接触することにより硬化が促進される。よって、溝部213に流れ込んだ樹脂は、さらに金属端子部214aと接触して、硬化が促進される。その結果、漏れ出した樹脂がワイヤボンディング端子203へ到達することを防ぐことができる。
なお、本実施形態では、チップ部品214の高さT7を溝部213の深さT6よりも低くしている。これにより、基板厚みを薄くすることができるという基板内層実装技術により得られる効果を、十分に活かすことができる。一方、基板厚みを薄くする必要性が低い場合には、チップ部品214の高さT7が溝部213の深さT6よりも高い構成であってもよい。その場合も、隙間607から漏れ出した樹脂は、溝部213に流れ込み、チップ部品214により堰き止められ、金属端子部214aに触れて硬化が促進される。つまり、第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、第3の実施形態と同様に、プリント基板200Cには、数百乃至数千箇所のワイヤボンディング端子203が形成される。そのため、全てのワイヤボンディング端子203に対して溝部213を設けると共に、溝部213にチップ部品214を実装した場合、プリント基板200Cの製造タクトと強度の低下を招くおそれがある。そのため、第3の実施形態で金型600とプリント基板200Bとの間に高さの異なる隙間607,608を設けたことと同様に、優先的に樹脂漏れが生じる起こす箇所を設けておく。そして、優先的に樹脂漏れが生じる箇所に溝部213を設けると共にチップ部品214を実装することで、樹脂漏れを抑制する。これにより、溝部213とチップ部品214を設ける場所を少なくして(局所的として)、製造タクトと強度の低下を回避することができる。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。更に、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
例えば本発明の実施形態に係るセンサパッケージは、デジタル一眼レフカメラに限らず、ミラーレス一眼レフカメラやコンパクトカメラ等の他の撮像装置、撮像機能を備える各種の電子機器にも適用することができる。また、プリント基板200の特徴的な構成である溝部209及びプリント基板200Aの特徴的な構成であるめっきリード接続部206aの両方を備えた構成としてもよい。これにより、より確実に枠部400をインサートモールド成型する際に、ワイヤボンディング端子203へ付着することを防止することができる。
100 センサパッケージ
200,200A,200B,200C プリント基板
201 ダイボンディング領域
202 枠領域
203 ワイヤボンディング端子
206 めっきリード
206a めっきリード接続部
206b めっきリード
207,211 エッチバック領域
209,213 溝部
212 ビアホール
214 チップ部品
300 撮像センサ
400 枠部
500 蓋部
600 金型

Claims (4)

  1. センサパッケージの製造方法であって、
    基板に設けられた複数の端子部から前記基板の外周に向けて導電部が延設されると共に前記導電部を接続するめっき接続部が前記端子部の外側に形成された前記基板の前記端子部、前記導電部および前記接続部に電解めっき処理を施す工程と、
    前記接続部を除去することにより前記基板に溝部を形成する工程と、
    前記溝部が形成された前記基板を金型で保持し、前記基板の前記溝部の外側にインサートモールド成型により樹脂で枠部を形成する工程と、を有することを特徴とするセンサパッケージの製造方法。
  2. センサパッケージの製造方法であって、
    基板に設けられた複数の端子部から前記基板の外周に向けて導電部が延設されると共に前記導電部を接続する接続部が前記端子部の外側に形成された前記基板の前記端子部、前記導電部および前記接続部に電解めっき処理を施す工程と、
    前記導電部の少なくとも一部をエッチングにより除去して前記基板に溝部を形成することにより前記端子部と前記接続部とを絶縁させる工程と、
    前記端子部と前記接続部とが絶縁された前記基板を金型で保持し、前記基板の前記接続部の外側にインサートモールド成型により嫌気性を有する熱硬化性樹脂で枠部を形成する工程と、を有することを特徴とするセンサパッケージの製造方法。
  3. センサパッケージの製造方法であって、
    基板に設けられた複数の端子部の外側に溝部を形成する工程と、
    前記溝部にチップ部品を実装する工程と、
    前記溝部に前記チップ部品が実装された前記基板を金型で保持し、前記基板の前記溝部の外側にインサートモールド成型により樹脂で枠部を形成する工程と、を有することを特徴とするセンサパッケージの製造方法。
  4. 前記金型は前記基板を保持する保持部を有し、
    前記保持部において前記基板と前記金型の間に形成される隙間の断面積は、同一の断面において前記溝部の断面積よりも小さいことを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載のセンサパッケージの製造方法。
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