JP7487702B2 - 単結晶ダイヤモンド基板の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、単結晶ダイヤモンド基板の製造方法及び単結晶ダイヤモンド基板に関する。
ダイヤモンドは5.47eVのバンドギャップを有し、シリコン、SiC、GaNと比べて高い熱伝導率、キャリア移動度、及び絶縁破壊電圧をもつことから、パワーデバイスへの応用が期待されている。また、ダイヤモンド中の窒素と空孔の複合体(NVセンター)を用いた、超高感度な磁気センサーの開発が期待されている。これらのデバイスを量産するためには大面積の単結晶ダイヤモンド基板が必要となるが、単結晶ダイヤモンド基板は4インチ(約100mm)程度が最大であり、一般的に使われる単結晶シリコン基板と比較すると小さな基板しか作製できないという問題がある。
単結晶ダイヤモンド基板の製造方法としては、高圧合成法とCVD法の2つがあるが、高圧合成法では形成できる単結晶ダイヤモンドのサイズは数十mmが最大であり、大直径化が困難である。このため、高圧合成法で形成できるサイズよりも大きな単結晶ダイヤモンド基板はCVD法により製造される。CVD法には大きくわけてマイクロ波プラズマCVD法とホットフィラメントCVD法の2つがある。
マイクロ波プラズマCVD法は、マイクロ波により高密度のプラズマを形成して単結晶ダイヤモンドを成膜することができる。マイクロ波プラズマCVD法では、高圧合成法で形成したダイヤモンド基板を種基板としてホモエピタキシャル成長を行うことができる。また、マイクロ波プラズマCVDではバイアス促進核形成(Bias Enhanced Nucleation:BEN)法を用いることにより、異種基板上にダイヤモンドの核を形成できるため、ヘテロエピタキシャル成長も可能である。一方で、基板のサイズはマイクロ波の波長のおよそ半分に限られるため、日本国内で工業的に利用できる2.45GHzでは2インチ(約50mm)が限界である。また、日本国内では電波遮蔽などの特別な設備が必要となる915MHzを使用した場合には原理的には6インチ(約150mm)が最大であるが、報告されているのは4インチ(約100mm)程度にとどまっている。
他方、ホットフィラメントCVD法は、ダイヤモンドの原料ガスを高温に加熱した高融点金属からなる線で分解することで、ダイヤモンドを成膜する。ホットフィラメントCVD法は、装置のサイズは12インチ(約300mm)以上の基板にも対応できるが、先述したように単結晶ダイヤモンド基板は4インチ(約100mm)が最大のため、4インチ(約100mm)より大きな単結晶ダイヤモンド基板をホモエピタキシャル成長により作製することはできない。また、ホットフィラメントCVD法では、一般的にBEN法を用いることができないため、異種基板上に単結晶ダイヤモンドを成膜できないという問題があった。
先行技術について言及する。特許文献1には、単結晶ダイヤモンド基板にイオン注入を行ってから分離し、その分離した基板を並べてからダイヤモンドの成膜を行うことで、大面積の単結晶ダイヤモンド基板を製造する方法が記載されている。
特許文献2には、オリフラ面(オリエンテーションフラット面)が設けられた、直径が2インチ(約50mm)以上の単結晶ダイヤモンド基板、及び柱状の構造を形成したダイヤモンド基板を並べて大面積の単結晶ダイヤモンド基板を製造する方法が記載されている。
特許文献3には、単結晶ダイヤモンド基板に溝を形成してから単結晶ダイヤモンドを成長させる方法が記載されている。
特開2010-150069号公報 国際公開第WO2015/190427号 国際公開第WO2016/024564号
上記のように、単結晶ダイヤモンド基板の製造は従来から行われてきた。しかし、大直径の単結晶ダイヤモンド基板を製造するには問題があった。
例えば、特許文献1および特許文献2に記載の技術では、高価な単結晶ダイヤモンドから成る子基板を高精度に加工して並べる必要があった。子基板の側面に凸凹があると、子基板間に許容量以上の隙間が空いてしまうことがあるため欠陥の発生源となる。また、子基板間の結晶方位のミスマッチは子基板間の界面付近に欠陥を発生させるため、最も硬く加工が困難な単結晶ダイヤモンド子基板を結晶方位を揃えて高精度に研磨してから並べる必要があった。さらに、ダイヤモンドの接合不良を避けるために、子基板の厚さを揃えなければならないという問題があった。
特許文献2には、柱状の構造を形成することで子基板間の界面付近に欠陥が発生するのを防げるとしているが、結晶方位が異なる場合には界面に粒界が形成されるため、特許文献1と同様に結晶方位のミスマッチや隙間の影響により子基板間の界面付近に欠陥が発生すると考えられる。また、ダイヤモンドの接合不良を避けるために、子基板の厚さを揃えなければならないという問題があった。
また、特許文献3には、単結晶ダイヤモンド基板に溝を形成しておくことで、剥離が容易になることが記載されているが、大直径の単結晶ダイヤモンド基板を製造する方法については何ら記載されていない。
上述のように、従来の技術では、大直径の単結晶ダイヤモンド基板を製造するために、高精度な加工や基板に特殊な加工が必要になるという問題があった。そのため、簡単かつ安価に大直径の単結晶ダイヤモンド基板を製造する方法が必要である。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、簡単かつ安価に大直径の単結晶ダイヤモンド基板を製造する方法、及び、そのような単結晶ダイヤモンド基板を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、直径が100mm以上かつ300mm以下の単結晶ダイヤモンド基板の製造方法であって、半導体種基板として、直径が100mm以上かつ300mm以下であり、ダイヤモンド以外の立方晶系又は六方晶系の半導体単結晶を準備する工程と、前記半導体種基板を複数の子基板に分割する工程と、前記分割した子基板のそれぞれにダイヤモンドの核形成を行う工程と、前記核形成を行った後に、前記子基板同士の間の隙間が20μm以下となるように、前記子基板を、前記半導体種基板を分割する前と同じ配置に並べて下地基板とする工程と、前記並べた子基板からなる前記下地基板に単結晶ダイヤモンド層を成膜する工程と、前記単結晶ダイヤモンド層を成膜した後に、前記下地基板から前記単結晶ダイヤモンド層の少なくとも一部を分離する工程とを含むことを特徴とする単結晶ダイヤモンド基板の製造方法を提供する。
このようなダイヤモンド基板以外の種基板を用いる単結晶ダイヤモンド基板の製造方法とすることで、高精度な加工や基板に特殊な加工が必要なく、そのため、簡単かつ安価に大直径の単結晶ダイヤモンド基板を製造することができる。
このとき、前記半導体種基板として、単結晶シリコン基板を用いることができる。
このように半導体種基板として単結晶シリコン基板を用いることにより、汎用性が高くなる。
また、前記半導体種基板を前記子基板に分割する前又は前記子基板に分割した後に、前記半導体種基板上又は前記子基板上に、ダイヤモンドと前記半導体種基板との格子不整合度よりもダイヤモンドとの格子不整合度が小さな中間層を形成し、前記単結晶ダイヤモンド層の成膜を前記中間層上に行うことができる。
このような中間層を形成することで、良好な品質の単結晶ダイヤモンド層を有するダイヤモンド基板を製造することができる。
このとき、前記中間層は、3C-SiC、Ir、Pt、MgO、SrTiO、YSZ、c-BNの少なくともいずれか1つを含むことができる。
このような中間層を用いれば、半導体種基板上により確実に単結晶ダイヤモンド層を成膜することができる。
また、本発明の単結晶ダイヤモンド基板の製造方法では、前記半導体種基板を複数の子基板に分割する前に、前記半導体種基板の裏面に基板反り防止膜を形成することができる。
このように半導体種基板の裏面(単結晶ダイヤモンド層の成長面とは反対の面)に膜を形成することで、単結晶ダイヤモンド成膜時に基板が反ることを抑えることができる。
このとき、前記基板反り防止膜として、SiNを形成することができる。
このような材料であれば汎用的であり、このような材料をつけることで単結晶ダイヤモンド成膜時に基板が反ることを抑えることができる。
また、本発明の単結晶ダイヤモンド基板の製造方法では、前記ダイヤモンドの核形成を、マイクロ波プラズマCVD装置で行うことができる。
このような装置を用いることでより確実にダイヤモンドの核形成ができる。
また、前記子基板を、前記半導体種基板を分割する前と同じ配置に並べる工程において、前記子基板の側面同士を貼り合わせることができる。
このように貼り合わせることにより、基板を搬送中に配置がずれるのを防止することができる。
また、前記単結晶ダイヤモンド層の成膜を、チャンバーの圧力を1kPa~50kPaとしてホットフィラメントCVD装置で行うことができる。
このような装置であれば、大面積に単結晶ダイヤモンドを成膜することができる。
また、前記下地基板から前記単結晶ダイヤモンド層の少なくとも一部を分離する工程において、前記下地基板をウェットエッチングで除去することにより、前記下地基板から前記単結晶ダイヤモンド層を分離することができる。
また、前記下地基板から前記単結晶ダイヤモンド層の少なくとも一部を分離する工程において、前記下地基板をプラズマエッチングで除去することにより、前記下地基板から前記単結晶ダイヤモンド層を分離することができる。
これらのような基板の除去法であれば、簡単に下地基板を除去することができる。
また、本発明は、直径が100mm以上かつ300mm以下であり、室温における熱伝導率が1000W/(m・K)以上かつ3400W/(m・K)以下であることを特徴とする単結晶ダイヤモンド基板を提供する。
このような基板であれば、デバイス製造工程で使われる汎用的な装置に導入することができる。また、このような基板を用いて製造したデバイスであれば、良好な特性を示す。
また、単結晶ダイヤモンド基板はノッチを形成することができる。
このようにノッチを形成することで、ダイヤモンド基板の結晶方位を明確にすることができる。
以上のように、本発明に係る単結晶ダイヤモンド基板の製造方法によれば、ダイヤモンド基板以外の種基板を用いるため、高精度な加工や基板に特殊な加工が必要ない。そのため、簡単かつ安価に大直径の単結晶ダイヤモンド基板を製造することができる。また、本発明によれば、大直径で良好な特性を示す単結晶ダイヤモンド基板を提供することが可能となる。
本発明の単結晶ダイヤモンド基板の製造方法の一例を示すフロー図である。 半導体種基板を模式的に示した図であり、(a)は上面図、(b)は断面図である。 半導体種基板上に中間層を形成した状態を模式的に示した図であり、(a)は上面図、(b)は断面図である。 半導体種基板を子基板に分割した状態を模式的に示した図であり、(a)は上面図、(b)は断面図である。 子基板の1つにダイヤモンド核形成を行った状態を模式的に示した図であり、(a)は上面図、(b)は断面図である。 子基板を元の配置に並べて下地基板とした状態を模式的に示した図であり、(a)は上面図、(b)は断面図である。 下地基板上に単結晶ダイヤモンド層を成膜した後の状態を模式的に示した図であり、(a)は上面図、(b)は断面図である。 単結晶ダイヤモンドからなる単結晶ダイヤモンド基板を模式的に示した図であり、(a)は上面図、(b)は断面図である。
以下、本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
上述のように、高精度な加工や基板に特殊な加工が必要ない、簡単かつ安価に大直径の単結晶ダイヤモンド基板を製造する方法が求められていた。
本発明者は、上記課題について鋭意検討を重ねた結果、直径が100mm以上かつ300mm以下の単結晶ダイヤモンド基板の製造方法であって、半導体種基板として、直径が100mm以上かつ300mm以下であり、ダイヤモンド以外の立方晶系又は六方晶系の半導体単結晶を準備する工程と、前記半導体種基板を複数の子基板に分割する工程と、前記分割した子基板のそれぞれにダイヤモンドの核形成を行う工程と、前記核形成を行った後に、前記子基板同士の間の隙間が20μm以下となるように、前記子基板を、前記半導体種基板を分割する前と同じ配置に並べて下地基板とする工程と、前記並べた子基板からなる前記下地基板に単結晶ダイヤモンド層を成膜する工程と、前記単結晶ダイヤモンド層を成膜した後に、前記下地基板から前記単結晶ダイヤモンド層の少なくとも一部を分離する工程とを含むことを特徴とする単結晶ダイヤモンド基板の製造方法により、大直径の単結晶ダイヤモンド基板を簡単かつ安価に製造することが可能となることを見出し、本発明を完成させた。
以下、図面を参照して説明する。図1は、本発明の単結晶ダイヤモンド基板の製造方法のフローを示した図である。工程S11はダイヤモンド以外の立方晶系又は六方晶系の半導体単結晶を準備する工程、工程S12は半導体種基板を複数の子基板に分割する工程、工程S13は子基板のそれぞれにダイヤモンドの核形成をする工程、工程S14は、子基板を、分割する前と同じ配置に並べて下地基板とする工程、工程S15は、下地基板に単結晶ダイヤモンド層を成膜する工程、工程S16は下地基板から単結晶ダイヤモンド層を分離する工程をそれぞれ示している。
以下、図1の各工程S11~S16について、図2~図8の各図を参照して、より詳細に説明する。
工程S11では、半導体種基板として、直径が100mm以上かつ300mm以下であり、ダイヤモンド以外の立方晶系又は六方晶系の半導体単結晶の基板を準備する。図2(a)、(b)は、単結晶の半導体種基板11を模式的に示した図である。このように、本発明では、ダイヤモンド以外の単結晶の半導体種基板として、種基板の結晶構造が立方晶系又は六方晶系の基板を用いる。ダイヤモンドの結晶構造は立方晶系であるため、同じく立方晶系の種基板を用いることで、種基板と同じ面方位のダイヤモンドを成膜できる。また、六方晶系の基板においては、適切な面方位を選択することにより、その上に立方晶系のダイヤモンドを成膜することができる。例えば、六方晶系の(0001)面は、立方晶の(111)面と原子配列が同じになるため、六方晶系の種基板上にダイヤモンドを成膜することができる。
ここで準備する半導体種基板は、耐熱温度がダイヤモンドの成膜温度よりも高いことが望ましい。例えば、半導体種基板として、立方晶系であれば、シリコン、3C-SiC、MgO、六方晶系であれば、サファイア、GaN、AlN、4H-SiC、6H-SiCを用いることができる。
この中でも、特に、半導体種基板として、単結晶シリコン基板を用いることが特に好ましい。半導体種基板として単結晶シリコン基板を用いることで汎用性が高くなる。このとき、単結晶シリコン基板としては、イオン注入及び熱処理が施された基板を用いてもよいし、単結晶基板上にシリコン単結晶をエピタキシャル成長させたエピタキシャルウェーハを用いても良い。
このとき、用いるウェーハの製造方法は特に限定されない。半導体種基板として単結晶シリコン基板を用いる場合は、CZ(Czochralski)法により製造されたウェーハを用いても良いし、FZ(浮遊帯域溶融)法により製造されたウェーハを用いても良いし、昇華法により製造されたウェーハを用いても良い。
また、上記のように、ここで準備する半導体種基板は、直径が100mm以上かつ300mm以下のものである。このような直径の基板上に形成したダイヤモンドであれば、一般的にデバイス製造工程で使われる装置に導入することができるので汎用的である。
ダイヤモンド基板の直径は成長時間を長くすることで大きくすることは困難なため、市販されているダイヤモンド以外の大直径の基板上にダイヤモンドを成膜することで、大直径のダイヤモンド基板を製造することができる。本発明のように、単一の基板を子基板に分割してから元の配置に並べる方法であれば、子基板間の結晶方位のミスマッチや子基板間の隙間が最小限に抑えられるため、子基板間の境界部で欠陥が発生するのを防ぐことができる。また、単一の基板を子基板に分割することから、子基板の厚さは同じであるため、子基板の厚さのばらつきに起因する子基板間でのダイヤモンドの接合不良の発生を防ぐことができる。
半導体種基板の厚さは特に限定されないが、分割しやすい厚さとすることが好ましい。市販の基板の厚さのままでもよいし、研磨やエッチング等によって厚さの調整を行ってもよい。半導体種基板の材質にもよるが、例えば、単結晶シリコン基板を半導体種基板とする場合は、規格そのままの厚さでもよいし、200μm以上1000μm以下の範囲から選択することもできる。
半導体種基板には、結晶方位を明確にするために、ノッチ又はオリフラ(オリエンテーションフラット)が形成されていても良い。
工程S11の半導体種基板の準備の後は、工程S12のように半導体種基板を複数の子基板に分割するのであるが、その分割の前に、半導体種基板の裏面に基板反り防止膜を形成することができる。ここでの半導体種基板の裏面とは、工程S15の単結晶ダイヤモンド層の形成を行う側の面とは反対の面である。また、基板反り防止膜とは、基板の反りを防止するための膜である。半導体種基板とダイヤモンドでは格子定数や線膨張係数が異なるため、半導体種基板を分割して並べ直した下地基板上にダイヤモンドを成膜した場合には成膜中の基板や成膜後の基板が反ることがある。基板の反りは割れや成膜分布が不均一となる原因となるため、小さくすることが望ましい。基板の反りを防止する膜としては、下地基板上に単結晶ダイヤモンド層を成膜した場合に発生する反りを打ち消すような膜とすることができる。基板反り防止膜はCVDで形成することもできるし、スパッタリングや蒸着により形成しても良い。基板反り防止膜の厚さは、下地基板上に単結晶ダイヤモンド層を成膜した場合に発生する反りを打ち消すように設定することができる。
特に、基板反り防止膜としてSiNを用いることが好ましい。このような材料であれば汎用的であり、このような材料をつけることで単結晶ダイヤモンド成膜時に基板が反ることを防ぐことができる。基板反り防止膜としてSiNを用いる場合、厚さは100nm以上1000nm以下であることが好ましい。
また、後述のように、工程S12の前又は後に、中間層を形成することができる。図3(a)、(b)には、単結晶の半導体種基板11上に、中間層12を形成した様子を示した。
工程S12は半導体種基板を複数の子基板に分割する工程である。この分割は劈開により行うことが好ましい。劈開の起点はダイヤモンドペンによる傷付けで行ってもよいし、裏面に劈開用の溝を形成してから劈開してもよい。図4(a)、(b)には、単結晶の半導体種基板11を、10枚の子基板11aに分割した場合を模式的に示した。ただし、図4では、後述のように分割された中間層12aが形成されている。
半導体種基板を分割するサイズ(子基板のサイズ)は、工程S13のダイヤモンドの核形成工程における装置に導入できるサイズ以下であればよい。子基板に分割することにより、1枚の半導体種基板に核形成するよりも、基板表面面積に対するダイヤモンド核形成面積を増大することができる。劈開できれば分割サイズに下限はないが、サイズが大きいほど基板は並べやすいため大きい方が好ましい。例えば、一辺が20mm以上の四角形とすることが好ましい。また、子基板はS13のダイヤモンドの核形成工程における装置に導入できればよいので、形状に特に制限はない。四角形状でも良いし、三角形状でも良い。
工程S12の前後(すなわち、半導体種基板を子基板に分割する前、又は、半導体種基板を子基板に分割した後)に、図3(a)、(b)に示すように、中間層を形成することができる。その際、分割前の半導体種基板上又は分割後の子基板上に、ダイヤモンドと半導体種基板との格子不整合度よりもダイヤモンドとの格子不整合度が小さな中間層を形成することが好ましい。この場合、工程S13のダイヤモンド核形成と、工程S15の単結晶ダイヤモンド層の成膜は、中間層上に行うことになる。ダイヤモンドと半導体種基板との格子不整合度よりもダイヤモンドとの格子不整合度が小さな中間層を導入することにより、工程S15の工程のダイヤモンドの成膜工程で結晶性がよいダイヤモンドを得ることができる。
特に、中間層として、3C-SiC、Ir、Pt、MgO、SrTiO、YSZ(イットリア安定化ジルコニア)、c-BNの少なくともいずれか1つを用いることが好ましい。これらの材料の少なくともいずれか1つを含む中間層であれば、中間層上に単結晶ダイヤモンド層を成長することができる。また、中間層として、複数の材料を用いることができる。例えば、YSZ又はSrTiO上にIrを積層することができる。また、中間層は半導体種基板の表面だけでなく、裏面に形成されていてもよい。中間層の形成方法に特に制限はない。中間層はCVDで形成することもできるし、スパッタリングや蒸着により形成しても良い。中間層の厚さは5nm以上とすることができる。厚さが5nm以上であれば、良質な単結晶ダイヤモンドを形成することができる。中間層の厚さの上限は特にないが、経済的な観点から10nm以下とすることが好ましい。
工程S13はダイヤモンドの核形成を行う工程である。この工程では、分割した子基板のそれぞれにダイヤモンドの核形成を行う。図5(a)、(b)には、1枚の分割した子基板11aを代表として、ダイヤモンド核14を形成した例を示した。この例では、子基板11a上に分割された中間層12aが形成されており、ダイヤモンド核14は分割された中間層12a上に形成されている。
本発明のように半導体種基板としてダイヤモンド以外の基板を用いて、ヘテロエピタキシャル成長を行う場合には、半導体種基板にダイヤモンドの核形成を行う必要がある。このときの核形成方法は、単結晶のダイヤモンドを成長可能な核形成方法であれば特に制限はないが、マイクロ波プラズマCVD装置を用いたマイクロ波プラズマCVD法により核形成を行うことが望ましい。
マイクロ波プラズマCVD法とは、マイクロ波により高密度のプラズマを生成してダイヤモンドを成膜する方法である。例えば、減圧環境下で、基板を加熱した状態で、CHとHを供給することによりダイヤモンドを成膜することができる。このとき、処理雰囲気にNやOを添加することで成長速度を速めることもできる。ただし、本発明のように半導体種基板としてダイヤモンド以外の基板を用いて、ヘテロエピタキシャル成長を行う場合には、成膜前に半導体種基板にダイヤモンドの核形成を行う必要がある。基板(子基板)にバイアス電圧を印加して、高エネルギーのイオンを基板に照射することによりダイヤモンドの核形成ができる。この方法は、バイアス促進核形成(Bias Enhanced Nucleation:BEN)法と呼ばれる。一般に、マイクロ波の周波数は915MHzか2.45GHzが使われる。均一なプラズマを形成できる領域はマイクロ波の波長のおよそ半分であるため、2.45GHzを用いた場合には直径約2インチ(50mm)、915MHzを用いた場合には原理的には直径約6インチ(150mm)の領域で核形成や成膜を行うことができる。ただし、915MHzの場合には、基板面内の温度分布やマイクロ波電源の制約から直径4インチ(100mm)が最大である。
このようなマイクロ波プラズマCVD装置を用いた核形成は、例えば、温度を700~1300℃、バイアス電圧を10~1000V、圧力を1kPa~50kPa、CHの割合を0.1~30%とすることによりできる。このとき、ダイヤモンドの核形成密度を1×10個/cm以上とすることが望ましい。核形成密度の上限は特にない。
工程S14は子基板を並べる工程である。この工程では、ダイヤモンド核形成処理を行った子基板を、半導体種基板を分割する前と同じ配置に並べる。このように並べた基板を工程S15の単結晶ダイヤモンド層の成膜用下地基板とする。このように、1枚の基板(半導体種基板)から分割された子基板を元と同じ配置に並べることで、子基板間の結晶方位のミスマッチや子基板間に隙間ができることを防ぐことができる。このとき、子基板同士の間の隙間は20μm以下とする。隙間が20μm以下であれば、工程S15の単結晶ダイヤモンドを成膜する工程で子基板間の境界部分に欠陥が発生するのを防ぐことができる。隙間は小さい方がよいので、隙間の下限はない。図6(a)、(b)には、子基板11aを、半導体種基板を分割する前と同じ配置(図2~4参照)に並べて下地基板15とする様子を示した。図6中には、子基板11a上に分割された中間層12aが形成されている例を示した。
また、この工程S14において、子基板の側面同士を貼り合わせてもよい。貼り合わせはウェットプロセス又はドライプロセスで行うことができる。例えば、ウェットプロセスであれば、子基板に親水化処理を施して貼り合わせることができる。半導体種基板としてシリコン基板を用いた場合には、SC1洗浄で表面を親水化することで貼り合わせることができる。貼り合わせた後に熱処理を行って貼り合わせ部の接合強度を高めることもできる。また、ドライプロセスであれば、子基板の側面をスパッタ又はプラズマ処理により活性化して貼り合わせることができる。
工程S15は単結晶ダイヤモンドの成膜工程である。この工程では、S14で並べた子基板からなる下地基板に単結晶ダイヤモンド層を成膜する。図7(a)、(b)には、下地基板15上に単結晶ダイヤモンド層13を形成した例を示した。成膜方法は、単結晶ダイヤモンドを成長できるのであれば特に方法に制限はないが、ホットフィラメントCVD法を用いることが好ましい。
ホットフィラメントCVD法とは、CHやHの原料ガスを高温に加熱した高融点金属からなる線(フィラメント)で分解することにより、ダイヤモンドを成膜する方法である。グラファイトよりダイヤモンドが安定となるのは高圧環境下の場合のみのため、CVD法で用いられる大気圧以下の圧力ではダイヤモンドよりグラファイトの方が安定となってしまう。このため、フィラメントにより生成されたCHなどのC源によりダイヤモンドが成長するのと同時に、グラファイトが生成されてしまう。一方で、フィラメントにより水素分子から熱解離した水素原子はダイヤモンドよりグラファイトをエッチングしやすいため、水素原子を導入することによりダイヤモンドのみを選択的に成長させることができる。また、水素原子はCHからCHやCHのような反応性の高い分子を生成する役割ももつ。また、先述したように、大気圧以下の圧力ではダイヤモンドよりグラファイトの方が安定であるが、減圧環境とすることで、グラファイトの生成が抑えられるため、減圧環境下で成膜することが望ましい。
ホットフィラメントCVD装置による単結晶ダイヤモンド層の成膜は、例えば、フィラメントの材料として、W、Ta、Mo、Reを用い、フィラメントの温度を1700~2400℃、基板の温度を700~1300℃、基板とフィラメントの距離を5~30mm、チャンバーの圧力を1kPa~50kPaとすることでできる。成長する単結晶ダイヤモンド層の厚さは子基板間のダイヤモンドが十分に接合される厚さとすればよく、例えば、10~1000μmとすることができる。
工程S16は下地基板から単結晶ダイヤモンド層を分離する工程である。「下地基板」とは、上記のように、半導体種基板を子基板に分割した後元の配置に並べたものであり、中間層を有する場合もある。工程S16では、下地基板から単結晶ダイヤモンド層を分離することにより、単結晶ダイヤモンドの自立基板を製造することができる。図8(a)、(b)には、単結晶ダイヤモンド層13を下地基板から分離した例を示した。単結晶ダイヤモンド層の全体を下地基板から分離しても良いし、単結晶ダイヤモンド層の一部のみを分離して、下地基板上に単結晶ダイヤモンド層が残っている状態としても良い。ダイヤモンド基板を分離する方法に特に制限はない。例えば、ダイヤモンドにイオン注入を行って改質層を形成してから、単結晶ダイヤモンド層を分離することができる。また、下地基板を除去することで、単結晶ダイヤモンド層の分離を行っても良い。下地基板の除去方法に特に制限はないが、ウェットエッチングやプラズマエッチングにより除去することができる。ダイヤモンドは化学的に安定であるため、ウェットエッチングにより容易に下地基板を除去することができる。例えば、半導体種基板にシリコン基板を用いた場合にはフッ硝酸を用いることにより下地基板のみを除去することができる。また、プラズマエッチングを用いても容易に下地基板を除去することができる。例えば、半導体種基板にシリコン基板を用いた場合には、ハロゲンを含むプラズマにより容易にエッチングできる。下地基板が中間層を有する場合も、中間層の材料に応じて分離方法を選択することができる。
このように製造した単結晶ダイヤモンド基板は半導体種基板と同じ直径が100mm以上かつ300mm以下であるため、一般的にデバイス製造工程で使われる装置に導入することができる。また、このようにして製造した単結晶ダイヤモンド基板は室温において1000W/(m・K)以上の高い熱伝導率を有する。また、単結晶ダイヤモンドを12Cの存在比が99.9%以上となるようにすることで室温において3400W/(m・K)という極めて高い熱伝導率も達成できる。炭素の安定同位体としては、12Cと13Cが存在し、それらの天然存在比は98.93%と1.07%である。12C中に含まれる13Cはフォノンの散乱源となり熱伝導率を低下させるため、13Cの含有量を少なくした12Cが99.9%以上含まれるC原料ガスを単結晶ダイヤモンド成膜工程で用いることにより極めて高い熱伝導率を実現することができる。このような熱伝導率が1000W/(m・K)以上かつ3400W/(m・K)以下の単結晶ダイヤモンド基板であれば、ダイヤモンド基板上に形成したデバイスから発生する熱をデバイス領域から効率よく逃がすことができるため、良好なデバイス特性を実現できる。
また、単結晶ダイヤモンド基板にはノッチを形成することで、結晶方位を明確にすることができる。
以下、本発明の実施例及び比較例を挙げて本発明についてより具体的に説明するが、これは本発明を限定するものではない。
[実施例1]
単結晶の半導体種基板として単結晶シリコン基板を準備した(図1の工程S11、図2参照)。単結晶シリコン基板の導電型、直径、結晶面方位は以下の通りである。
基板の導電型 :p型
直径 :150mm
結晶面方位 :(100)
次に、準備した単結晶シリコン基板の自然酸化膜を水素ベークにより除去してから、減圧CVDで中間層として厚さ1μmの3C-SiC層を形成した(図3参照)。ガスは、C、SiH,Hを用い、温度は1330℃とした。次に、単結晶シリコン基板を一辺の長さが50mm以下となるように10分割した(図1の工程S12、図4参照)。その後、分割した子基板をマイクロ波プラズマCVD装置に導入し、ダイヤモンドの核形成を行う工程を子基板1枚につき1回、合計10回行った(図1の工程S13、図5参照)。周波数は2.45GHzであり、温度は800℃、バイアス電圧は200V、圧力は20kPa、CH濃度は4%とした。
次に、直径150mmの単結晶シリコンウェーハ上で分割した10枚の子基板を子基板間の隙間が20μm以下となるように並べてから(図1の工程S14、図6参照)、ホットフィラメントCVD装置に基板を導入し、厚さ50μmの単結晶ダイヤモンドを成膜した(図1の工程S15、図7参照)。フィラメントの温度は2200℃、基板の温度は900℃、基板とフィラメントの距離は10mm、チャンバーの圧力は20kPaとした。その後、フッ硝酸により単結晶シリコン基板を除去することで、直径150mmの単結晶ダイヤモンド基板を製造した(図1の工程S16、図8参照)。
[比較例1]
単結晶の半導体種基板として実施例1と同じ単結晶シリコン基板を2枚準備した。単結晶シリコン基板を分割してから、同一基板から分割したものではない2枚の子基板を並べる以外は実施例1と同じ工程で単結晶ダイヤモンドの成膜を行った。この場合、単結晶シリコン基板間に50μm以上の隙間があったため、1枚の大きな基板を得ることはできなかった。
[比較例2]
単結晶ダイヤモンド基板を2枚準備した。単結晶ダイヤモンド基板のサイズ、結晶面方位は以下の通りである。
サイズ :10mm×10mm
結晶面方位 :(100)
次に、2枚の単結晶ダイヤモンド基板を直径150mmの単結晶シリコンウェーハ上で並べてから、ホットフィラメントCVD装置に基板を導入し、厚さ50μmの単結晶ダイヤモンドを成膜した。フィラメントの温度は2200℃、基板の温度は900℃、基板とフィラメントの距離は10mm、チャンバーの圧力は20kPaとした。この場合、単結晶ダイヤモンド基板間に50μm以上の隙間があったため、1枚の大きな基板を得ることはできなかった。
実施例1、比較例1、2からもわかるように、本発明に係る単結晶ダイヤモンド基板の製造方法であれば、簡単かつ安価に大直径の単結晶ダイヤモンド基板を製造することができるとともに、大直径の単結晶ダイヤモンド基板を得ることが可能となる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
11…単結晶の半導体種基板、
11a…子基板、
12…中間層、
12a…分割された中間層、
13…単結晶ダイヤモンド層、
14…ダイヤモンド核、
15…下地基板。

Claims (11)

  1. 直径が100mm以上かつ300mm以下の単結晶ダイヤモンド基板の製造方法であって、
    半導体種基板として、直径が100mm以上かつ300mm以下であり、ダイヤモンド以外の立方晶系又は六方晶系の半導体単結晶を準備する工程と、
    前記半導体種基板を複数の子基板に分割する工程と、
    前記分割した子基板のそれぞれにダイヤモンドの核形成を行う工程と、
    前記核形成を行った後に、前記子基板同士の間の隙間が20μm以下となるように、前記子基板を、前記半導体種基板を分割する前と同じ配置に並べて下地基板とする工程と、
    前記並べた子基板からなる前記下地基板に単結晶ダイヤモンド層を成膜する工程と、
    前記単結晶ダイヤモンド層を成膜した後に、前記下地基板から前記単結晶ダイヤモンド層の少なくとも一部を分離する工程と
    を含むことを特徴とする単結晶ダイヤモンド基板の製造方法。
  2. 前記半導体種基板として、単結晶シリコン基板を用いることを特徴とする請求項1に記載の単結晶ダイヤモンド基板の製造方法。
  3. 前記半導体種基板を前記子基板に分割する前又は前記子基板に分割した後に、
    前記半導体種基板上又は前記子基板上に、ダイヤモンドと前記半導体種基板との格子不整合度よりもダイヤモンドとの格子不整合度が小さな中間層を形成し、前記単結晶ダイヤモンド層の成膜を前記中間層上に行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の単結晶ダイヤモンド基板の製造方法。
  4. 前記中間層は、3C-SiC、Ir、Pt、MgO、SrTiO、YSZ、c-BNの少なくともいずれか1つを含むことを特徴とする請求項3に記載の単結晶ダイヤモンド基板の製造方法。
  5. 前記半導体種基板を複数の子基板に分割する前に、前記半導体種基板の裏面に基板反り防止膜を形成することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の単結晶ダイヤモンド基板の製造方法。
  6. 前記基板反り防止膜として、SiNを形成することを特徴とする請求項5に記載の単結晶ダイヤモンド基板の製造方法。
  7. 前記ダイヤモンドの核形成を、マイクロ波プラズマCVD装置で行うことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の単結晶ダイヤモンド基板の製造方法。
  8. 前記子基板を、前記半導体種基板を分割する前と同じ配置に並べる工程において、
    前記子基板の側面同士を貼り合わせることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の単結晶ダイヤモンド基板の製造方法。
  9. 前記単結晶ダイヤモンド層の成膜を、チャンバーの圧力を1kPa~50kPaとしてホットフィラメントCVD装置で行うことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の単結晶ダイヤモンド基板の製造方法。
  10. 前記下地基板から前記単結晶ダイヤモンド層の少なくとも一部を分離する工程において、前記下地基板をウェットエッチングで除去することにより、前記下地基板から前記単結晶ダイヤモンド層を分離することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の単結晶ダイヤモンド基板の製造方法。
  11. 前記下地基板から前記単結晶ダイヤモンド層の少なくとも一部を分離する工程において、前記下地基板をプラズマエッチングで除去することにより、前記下地基板から前記単結晶ダイヤモンド層を分離することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の単結晶ダイヤモンド基板の製造方法。
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