以下、本発明を実施するための形態について、図を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施形態は、あくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。本発明の技術的範囲には、様々な変形例も含まれる。
図1は、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るWebサーバにより提供されるサービスの例の概要を説明する図である。
ここでは営業支援サービス会社SCに着目し、本サービスについて具体的に説明する。
営業支援サービス会社SCは、提携企業CCを顧客とする。この提携企業CCは、営業支援サービス会社SCにとっては広告を掲載する広告主である。営業支援サービス会社SCは、顧客として登録した提携企業CCに対し、その提携企業CCにとって営業を行うのに望ましい組織、或いは個人の情報を提供する。組織、或いは個人に対しては、望ましい提携企業CCを検討するための広告である情報を提供する。それにより、営業支援サービス会社SCは、提携企業CCと組織、或いは個人とを結びつけるための場を提供し、提携企業CCと、組織、或いは個人との双方に対しサービスを行う。
組織とは、具体的には企業、教育機関、官公庁、各種組合等である。営業支援サービス会社SCは、組織、或いは個人のうちで会員Mとして登録した組織、或いは個人に対してサービスを提供する。ここでは、混乱を避けるために、以降、提携企業CCが営業を行う対象となる組織、或いは個人は会員Mと総称する。営業支援サービス会社SCが提供するサービスを利用する利用者である会員Mは、提携企業CCの広告の閲覧を想定する主な閲覧者である。
提携企業CCは、例えば自身が広告を掲載する広告媒体を有するか、或いは広告媒体を使用することが可能な企業である。広告媒体上に掲載する広告を作成するのを支援する企業も提携企業CCに含まれる。また、各種セミナーを開催する企業も提携企業CCに含まれる。ここでは混乱を避けるために、以降、特に断らない限り、提携企業CCとしては、広告媒体を有する企業を想定して説明する。
この想定では、提携企業CCは、自身が有する広告媒体に広告を掲載する会員Mを対象として、自身の広告の掲載を営業支援サービス会社SCに対して依頼することになる。会員Mのうちで提携企業CCの広告を実際に閲覧するのは主にマーケターとなる。会員Mによる広告と、提携企業CCによる広告との混乱を避けるために、以降、提携企業CCによる広告のための情報は「媒体資料MM」と表記する。
この媒体資料MMは、例えば提携企業CCが提供するサービスの詳細、及びそのサービスによって得られる利点等がまとめられたコンテンツである。会員Mが提携企業CCに対して掲載を依頼する広告は、例えばその会員Mが提供する製品、或いはサービスを周知させ、その製品の購入、或いはサービスの利用を組織、或いは個人に促すためのものである。
媒体資料MMは、ダウンロード(DL)用の情報としている。これは、媒体資料MMの情報量が比較的に大きく、全体を検討するのに時間を要する、検討している間、媒体資料MMは繰り返し閲覧されると想定される、といった理由からである。ダウンロードによって媒体資料MMが会員Mの使用する端末上、或いはその端末がアクセス可能な記録媒体上に保存されることから、会員Mがより有用と予想する媒体資料MMをダウンロードすることを期待できることも理由の一つである。
図1に示すように、営業支援サービス会社SCは、媒体資料MMを登録させる場合、リンク文書LD、及び詳細ページDPを併せて提携企業CCに登録させるようにしている。リンク文書LDは、例えば詳細ページDP、及び媒体資料MMへのアクセスのための2つの参照情報が埋め込まれるコンテンツである。より具体的には、リンク文書LDは、例えば文章の他に、1つ以上の画像を含むコンテンツである。詳細ページDPは、リンク文書LDより情報量が大きく、媒体資料MMへの参照情報が埋め込まれるコンテンツである。より具体的には、詳細ページDPは、例えばリンク文書LDよりも詳報量の大きい文章、及びリンク文書LDよりも多くの画像を含むコンテンツである。参照情報は、例えば1つ以上の画像、或いは1つ以上の文章に埋め込まれる。画像は、参照情報が埋め込まれたボタンであっても良い。図1において、リンク文書LD、詳細ページDP、及び媒体資料MMの間に示す矢印は、埋め込まれる参照情報によるアクセス先を表している。
リンク文書LDは、例えば詳細ページDPの一部か、或いはその内容の一部を抜粋して作成されたものである。媒体資料MMは、例えば詳細ページDPと比較して、より情報の多い文章、及びより多くの画像を含むコンテンツである。それにより、これらの間の情報量としては、最大が媒体資料MM、次に大きいのが詳細ページDP、最小なのがリンク文書LDという関係が成立している。以降は、リンク文書LD、詳細ページDP及び媒体資料MMをまとめて、適宜、「掲載資料」と表記し、リンク文書LD、詳細ページDP及び媒体資料MMの1以上を指す意味でも用いる。この掲載資料は、本実施形態における閲覧情報に相当する。媒体資料MMは、第1の情報に相当する。
営業支援サービス会社SCは、複数のプランを用意し、媒体資料MMの登録を依頼する提携企業CCに対し、プランを選択させるようにしている。プランの選択結果を含むプラン情報P1は、掲載資料とともに営業支援サービス会社SCに送られる。
プラン情報P1において、図1に表記の「種別」は、提携企業CCが選択したプランの種類を示す情報である。選択可能なプランは、例えば無料プラン、有料プランの2つである。有料プランを選択した提携企業CCは、1会員Mによる1回の媒体資料MMのダウンロード単価である入札額を設定する必要がある。媒体資料MMの登録時には、これらはプラン情報P1として営業支援サービス会社SCに送信される。この入札額は、本実施形態における設定金額に相当する。
なお、登録する媒体資料MM毎にプランを提携企業CCに選択させるのは、位置づけの異なる、例えば対象とする会員Mの属性の異なる複数の媒体資料MMを提携企業CCが登録させることがあり得るからである。例えば比較的に重要視していない媒体資料MMの登録は無料プラン、重要と考える媒体資料MMの登録は有料プランといったように、提携企業CCが媒体資料MMによってプランを変えたいと望むことがあり得るからである。
営業支援サービス会社SCは、有料プランが選択された媒体資料MMのダウンロードにより、その媒体資料MMを掲載させた提携企業CCに対し、入札額に応じた支払いを請求するようになっている。提携企業CCには、媒体資料MMをダウンロードさせた会員Mを見込み客として、その会員Mの情報を提供する。このようにして、営業支援サービス会社SCは、提携企業CCと会員Mとの双方にとってより望ましいビジネスがより容易に行えるように支援する。
本実施形態においては、有料プランを選択した提携企業CCは、掲載資料が想定する会員Mの対象範囲を指定する情報である会員ステータスを任意に設定可能である。この会員ステータスは、プラン情報P1に含まれる。
対象範囲への提携企業CCの様々な要望に対応可能とするために、会員ステータスには、複数の項目が用意されている。提携企業CCは、項目毎に、設定を行うことができる。入札額による課金の対象となる会員Mは、会員ステータスが指定する対象範囲に入っている会員Mのみとしている。これは、会員ステータスの設定を通して、提携企業CCが望ましいと考える見込み客、つまりより優良と考える会員Mを指定している形となるからである。
そのため、提携企業CCにとっては、望ましいと考える見込み客に対してのみ支払いをすれば良いことになり、会員ステータスによる支払いの対象を制限しない場合と比較して、費用対効果の面で利点がある。これは、営業支援サービス会社SCから情報が提供される見込み客(会員M)のうちで実際に営業の対象となる見込み客の割合がより大きくなると強く期待できるからである。それにより、実際に営業を行う1見込み客当たりの支払い額はより小さくなると強く期待できる。
そのような見込み客、つまりより優良な会員Mの情報を提供することにより、提携企業CCにとっては、人的資源をより有効、且つより効率的に使えるようになる。そのような利便性の向上により、提携企業CCは、より軽い負荷でより多くの契約を結ぶことができるようになる。必要な人的資源もより抑えることが可能となる。このような利点が得られることから、提携企業CCは、より大きい入札額を設定できるようにもなる。これは、営業支援サービス会社SCにとっては、会員ステータスの設定を可能にすることに伴うサービス料収入の低減が少なくとも抑えられることを意味する。
媒体資料MMを含む掲載資料は、営業を行う対象として望ましい会員Mを想定して作成される。このため、媒体資料MMは、想定された会員Mにとって有用である確率は高い。
媒体資料MMをダウンロードさせるまでに、会員Mは、リンク文書LD、及び詳細ページDPの各内容を確認することができる。媒体資料MMのダウンロードは、リンク文書LD、及び詳細ページDPのうちの何れかから行わなければならないことから、会員Mは、少なくともリンク文書LDの内容は確認していると言える。このことからも、想定された会員Mが媒体資料MMをダウンロードさせた場合、その会員Mは提携企業CCにとって望ましい見込み客である確率は高いと言えることになる。
会員ステータスの項目には目的が含まれる。この目的は、会員Mが媒体資料を利用する目的により、会員Mを判別するのを可能にするために設けられた項目である。会員ステータスで指定する提携企業CC側の目的と、会員M側の目的とを区別するために、以下、前者は「利用目的」、後者は「閲覧目的」と夫々表記する。
本実施形態では利用目的を「自社導入」、「代理販売」、「自社導入及び代理販売」に分類している。「自社導入」は、掲載資料の登録が、主に自社導入を意図した会員Mに対するものである場合等に適用される。具体的に、提携企業CCが有する広告媒体に広告を掲載させるか否かの判断を自社で行える会員Mを指定する。また「代理販売」は、掲載資料の登録が、主に代理販売を意図した会員Mに対するものである場合等に適用される。具体的に、提携企業CCが有する広告媒体に広告を掲載させるか否かの判断を自社のみで行うのが困難であり、通常、契約者(組織、或いは個人)の承諾等を必要とする会員Mを指定する。「自社導入及び代理販売」は、掲載資料の登録が、自社導入及び代理販売の双方を意図した会員Mに対するものである場合等に適用される。具体的に、提携企業CCが有する広告媒体に広告を掲載させるか否かの判断を自社のみで行える部分と、契約者の承諾等を必要とする部分とが存在する会員Mを指定する。
「自社導入」、「代理販売」、は、その何れか一方のみを選択させるものではなく、両方を選択することも可能である。「自社導入及び代理販売」は、その両方が選択されたことを表している。ここでは、混乱を避けるために、以降も「自社導入及び代理販売」を1つの分類として表記する。
例えば代理販売の立場の会員Mは、契約者側の考え、或いは方針等に従う必要がある。そのため、独自の判断で提携企業CCとの契約を行えるのは非常に稀である。会員Mの判断が契約者側の判断と一致しないことは多い。
このようなことから、例え同じ媒体資料MMをダウンロードしたとしても、代理販売の立場の会員Mは、自社導入を想定する会員Mと比較し、実際に提携企業CCと契約する確率が低いのが実情である。これは、提携企業CCにとって、自社導入を想定する会員Mは、代理販売の立場の会員Mよりも優良な見込み客であることを意味する。
本実施形態において、提携企業CCに利用目的を選択させるのは、会員Mの立場によって契約に期待できる度合いが異なる、ターゲットとする会員Mが掲載資料によって異なる、といった理由からである。それにより、本実施形態では、選択された利用目的により、媒体資料MMをダウンロードさせた会員Mを分類して、提携企業CCにとってより優良な会員Mを抽出し、抽出した会員Mの会員情報を提携企業CCに提供可能にしている。
広告を掲載させることを望む企業のうちには、その広告の掲載を別の企業に委託しているものもある。そのような企業は、例え会員登録していたとしても、契約を結ぶのは非常に困難である。その広告を掲載する契約を望む提携企業CCにとっては、事実上、代理販売の立場の会員Mをターゲットにしなければならない。また、広告の掲載のうちの一部を別の企業に委託している企業も存在する。
このようなことから、提携企業CCにとって望ましい会員Mは、自社導入のみを想定する会員Mだけであるとは限らない。それにより、営業支援サービス会社SCは、利用目的の選択を通して、提携企業CCがターゲットと想定する会員Mの会員情報をより高い精度で提供する。結果、提携企業CCは、より優良な見込み客と見なせる会員Mに絞った営業をより容易に行うことができる。
会員Mにとっては、閲覧目的と利用目的が一致する提携企業CCとの契約がより容易に行えるようになると期待できる。会員Mにとって、閲覧目的と利用目的が一致する提携企業CCは、利用目的が一致しない提携企業CCと比較し、より望ましい相手である確率が高いと期待できる。このようなことから、閲覧目的、利用目的を用いて優先順位を操作しても、閲覧者である会員Mにとっては、媒体資料MMのダウンロードを行ううえでの利便性の低下は事実上、回避できるか、例え回避できないとしても、利便性の低下は抑えられる。
会員ステータスに含まれる他の項目も、提携企業CCにとってより優良な会員Mを指定することができる。そのため、提携企業CCは、会員ステータスの設定を通して、自身にとって優良と考える見込み客の情報を取得することができる。以下、会員ステータスは、会員Mを表す属性を指す意味でも用いる。また、「会員ステータスが一致する」等の表現は、会員ステータスによって指定される対象範囲内に入ることを指す意味で用いる。
営業支援サービス会社SCは、提携企業CCから登録を依頼された媒体資料MM、詳細ページDP、及びリンク文書LDを保存し、詳細ページDP、及びリンク文書LDには必要な参照情報を埋め込む。それにより、リンク文書LDから詳細ページDP、及び媒体資料MMへのアクセス、並びに詳細ページDPから媒体資料MMへのアクセスを可能にさせる。
営業支援サービス会社SCは、登録した媒体資料MMに対し、キーワードを付与する。このキーワードは、会員Mが望む検索を可能にする他に、各種分類別にリンク文書LDの選択表示を可能にするためのものである。各種分類の項目としては、広告媒体、或いはその広告媒体に掲載される情報の種類による分類であるカテゴリ、広告の対象による分類であるターゲット、広告を掲載する意図による分類である目的、課金上の分類である料金形態、等がある。媒体資料MMが該当する分類は、提携企業CC側で指定することができる。
営業支援サービス会社SCは、リンク文書LDを配置したWebページWPを生成することにより、そのWebページWPを閲覧した会員Mが希望する詳細ページDPの送信、或いは媒体資料MMのダウンロードを可能にさせる。
WebページWPに配置すべきリンク文書LDは、付与されたキーワードから特定される。そのこともあり、本実施形態では、媒体資料MMに対し、事前の評価を行わないようにしている。
営業支援サービス会社SCは、会員Mの指定した内容に従って、その内容によって特定されるリンク文書LDを配置したWebページWPを生成して送信する。それにより、営業支援サービス会社SCは、会員Mが望む媒体資料MMをより容易、且つ短時間にダウンロードすることを可能にしている。
上記のように、媒体資料MMをダウンロードさせた会員Mは、その媒体資料MMを登録させた提携企業CCにとっては優良な見込み客である確率が高い。会員ステータスで指定される対象範囲内の会員Mは、より優良な見込み客である確率が高い。一方、会員M側にとっては、より多くダウンロードされた媒体資料MM程、高価値である確率が高いことになる。これは、より良いサービスを提供する提携企業CCほど、その提携企業CCが掲載した媒体資料MMがダウンロードされると推定できるからである。そのような提携企業CCを利用した場合、より多くの組織、或いは個人に広告を提示できると期待することができる。また、見込み客についての情報を強く望む提携企業CCは、有料プランを選択し、より高い入札額を設定すると予想される。
これらのことから、WebページWP上に配置するリンク文書LDの配置上の優先順位を、会員ステータスによる判別結果、入札額、及び媒体資料MMの評価であるダウンロード(DL)数に応じて決定することが考えられる。そのようにリンク文書LDの配置を決定することにより、会員Mが自身の望む媒体資料MMのダウンロードを容易、且つ短時間に行えるようにしつつ、媒体資料MMを登録させる提携企業CCの要望にも沿うことができる。
会員ステータスによる判別結果をリンク文書LDの配置に反映させることにより、提携企業CCにとってより優良な会員Mによる媒体資料MMのダウンロードがより多くなると期待できる。これは、会員Mが対象範囲内に入る会員ステータスが設定されたリンク文書LDの配置上の優先順位がより高くなるように操作することができるからである。リンク文書LDは、優先順位が高くなるほど、視認しやすい位置に配置される。
対象範囲内に入ると見なされる会員Mにとっては、提携企業CCとの契約がより容易に行えるようになると期待できる。これは、提携企業CCにとって、会員Mは営業の対象となる確率が高い見込み客であるだけでなく、会員Mにとっても提携企業CCは望ましい契約相手である確率が高いからである。このこともあり、会員ステータスによる判別結果をリンク文書LDの配置に反映させたとしても、会員Mにとっては、媒体資料MMのダウンロードを行ううえでの利便性の低下は事実上、回避できるか、例え回避できないとしても、利便性の低下は抑えられる。
なお、本実施形態では、媒体資料MMをダウンロードして利用することを前提に、ダウンロード数をリンク文書(媒体資料MM)の優先順位の決定に用いている。しかしながら媒体資料MMは、保存を前提とするのではなく、単に表示することを想定しているものであってもよい。このこともあり、媒体資料MMのような第1の情報へのアクセスの方法は特に限定されない。
図1に示す例では、提携企業CCであるA~C社の3社がそれぞれ登録させたリンク文書LDA~LDCの間の優先順位は、1位、つまり優先順位の最も高いのがA社のリンク文書LDA、2位がB社のリンク文書LDB、3位がC社のリンク文書LDCという関係になっている。そのため、A社のリンク文書LDAが最も会員Mにとって視認しやすい位置となるWebページWPの上方に配置されている。
なおダウンロード数により優先順位を設定する場合、ダウンロード数の多い媒体資料MMを登録させた提携企業CCにとっては、入札額を抑えつつ、多くの見込み客についての情報である会員情報を得ることが期待できる。このようなことから、入札額の他に、DL数を考慮してリンク文書LDのWebページWP上の配置を決定することは、会員M、及び提携企業CCの双方にとっての利点がある。
以降は、図2~図12を参照しつつ、図1に例示する本サービスの実現方法について詳細に説明する。
図2は、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るWebサーバによるサービスの提供のために構築されたシステム、及びそのシステムが接続されたネットワーク環境の例を説明する図である。
そのシステムは、本実施形態に係るWebサーバ1とDB(Data Base)サーバ2とを例えばLAN(Local Area Network)により接続させたものであり、1つのWebサイト3を実現させている。なお、Webサーバ1、及びDBサーバ2は、上記のように、営業支援サービス会社SCが設置したものであっても良いが、クラウドサービスにより提供されたものであっても良い。
Webサーバ1は、営業支援サービス会社SCが本サービスの提供用に設置するか、或いはクラウドサービス提供会社から提供された情報処理装置であり、ネットワークNと接続されている。このため、Webサーバ1は、そのネットワークNを介した通信が可能な情報処理装置を端末として使用するユーザに対してサービスを提供することができる。図2では、提携企業CCで使用される端末として企業側端末4-1~4-Kを示している。同様に、会員Mで使用される端末として会員側端末5-1~5-Lを示している。特に限定するような必要のない場合、企業側端末4-1~4-Kの総称として「企業側端末4」を用いる。同様に、会員側端末5-1~5-Lの総称として「会員側端末5」を用いる。企業側端末4、及び会員側端末5の種類は、特に限定されない。
図3は、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るWebサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。次に図3を参照し、Webサーバ1のハードウェア構成例について具体的に説明する。
Webサーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memoy)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、出力部16、入力部17と、記憶部18と、2つの通信部19、20と、ドライブ21と、を備えている。
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。Webサーバ1として機能させるアプリケーション・プログラムは、例えば記憶部18に記憶されている。そのアプリケーション・プログラムをCPU11が実行することにより、Webサーバ1は、企業側端末4、及び会員側端末5に対し、各種要求に応じた情報を送信することができる。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。そのデータには、CPU11が実行する各種プログラムも含まれる。
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、出力部16、入力部17、記憶部18、2つの通信部19、20及びドライブ21が接続されている。
出力部16は、例えば液晶等のディスプレイを含む構成である。出力部16は、CPU11の制御により、各種画像を表示する。
入力部17は、例えばキーボード等の各種ハードウェア釦等を含む構成である。それにより、操作者は、入力部17を介して各種情報を入力することができる。
記憶部18は、例えばハードディスク装置、或いはSSD(Solid State Drive)等の補助記憶装置である。データ量の大きいデータは、この記憶部18に記憶される。
通信部19は、ネットワークNを介した企業側端末4、及び会員側端末5との間の通信を可能にする。通信部20は、DBサーバ2との間の通信を可能にする。以降、混乱を避けるために、通信部19は「端末通信部19」、通信部20は「DB通信部20」とそれぞれ表記する。
ドライブ21は、必要に応じて設けられる。ドライブ21には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリカード等のリムーバブルメディア31を装着させることができる。プログラムが記録されたリムーバブルメディア31をドライブ21に装着させた場合、そのプログラムを記憶部18に記憶させることができる。また、リムーバブルメディア31は、記憶部18に記憶されている各種データのコピー先、或いは移動先として用いることができる。
このようなWebサーバ1が備えるハードウェア資源を各種プログラムによって制御することにより、Webサーバ1は提携企業CC、及び会員Mに対してサービスを提供することができる。各種プログラムには、OS(Operating System)、及びサービス提供用に開発されたアプリケーション・プログラムが含まれる。後述する各種処理は、OS上でそのアプリケーション・プログラムが実行されることにより実現される。
DBサーバ2としては、Webサーバ1のハードウェア構成と基本的に同じものを採用することができる。そのため、ここでの詳細な説明は省略する。ただし、DBサーバ2としては、大容量のストレージが搭載されるか、或いはそのストレージと接続されたものを採用することが望ましい。
また、企業側端末4、及び会員側端末5としては、例えば一般的なPC(Personal Computer)、スマートフォン、或いはタブレットPC等を用いることができる。このことから、企業側端末4、及び会員側端末5についての詳細な説明も省略する。
図4は、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るWebサーバ上に実現される機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。次に図4を参照し、Webサーバ1上に実現される機能的構成について詳細に説明する。
Webサーバ1のCPU11上には、機能的構成として、図4に示すように、要求解析部111、会員情報管理部112、提携企業情報管理部113、掲載資料管理部114、DL監視部115、計数部116、情報書込部117、情報取得部118、DL実行部119、優先順位決定部120、及びページ生成部121が実現されている。これらの機能的構成要素は何れも、CPU11がOS、及びアプリケーション・プログラムを実行することにより実現される。それにより、記憶部18上には、会員情報格納部181、提携企業情報格納部182、掲載管理情報格納部183、及びDL管理情報格納部184が情報の格納領域として確保されている。DBサーバ2の記憶部200上には、掲載資料格納部201が掲載資料の格納領域として確保されている。この記憶部200は、例えば大容量の1つ以上のストレージである。
企業側端末4、及び会員側端末5は、表示されたWebページWPに対するクリック操作に応じた要求をWebサーバ1に対して行う。その要求は、端末通信部19によって受信され、CPU11に入力される。要求解析部111は、入力された要求を解析し、その解析結果に応じた制御を行う機能である。会員側端末5から会員の登録要求が送信された場合、要求解析部111は、要求の種類を認識し、その登録要求とともに送信された会員情報を会員情報管理部112に渡し、会員情報の保存を指示する。それにより、会員情報管理部112は、要求解析部111から渡された会員情報を会員情報格納部181に格納させる。
図5は、会員情報の構成例を説明する図である。
会員情報は、図5に示すように、会員ID(IDentifier)、企業名、企業URL(Uniform Resource Locator)、所在地、部署名、担当者名、電話番号、ドメイン名(メールアドレス)、担当区分、役職、及び閲覧目的の各情報を含む構成である。このような構成の会員情報は、提携企業CCへの提供を前提として、会員登録を行う組織、或いは個人に入力が求められる。それにより、営業支援サービス会社SCは、見込み客とする会員Mの会員情報を提携企業CCに対して提供することができる。
会員情報中の会員IDは、会員Mを一意に識別することを可能にする識別情報である。この会員IDは、会員情報管理部112によって自動的に決定されて追加される。
会員情報には、会員Mを表す情報が含まれる。このこともあり、本実施形態では、会員ステータスの項目を全て会員情報にも含めている。それにより、提携企業CCが設定した会員ステータスによって指定される対象範囲内に会員Mが入るか否かの判断は、会員情報の参照により可能とさせている。その会員ステータスに含まれる項目の情報は、会員情報とは別に入力させるようにしても良い。
会員Mがログインするためのログイン情報は、会員情報に含めても良いが、会員情報とは別にしても良い。ここでは便宜的に、ログイン情報は会員情報とは別であると想定する。
会員情報とは別にする場合、ログイン情報には、ログイン用のID、パスワードの他に、会員IDを含める必要がある。その会員IDにより、ログイン情報と会員情報との間の対応関係が特定可能になる。このようなログイン情報の管理、及びログインを要求した閲覧者が会員Mか否かの判断は、会員情報管理部112に行わせれば良い。
なお、ログイン時には、会員IDは、そのログインの要求を送信した端末(会員側端末5)の識別情報、例えばCookieのデータ、IP(Internet Protocol)アドレス、或いはMAC(Media Access Control)アドレスと対応付けられる。これは、提携企業CCであっても同様である。それにより、要求解析部111は、ネットワークNを介して接続された端末が会員側端末5、企業側端末4、及びその他のうちの何れに該当するかを含め、接続された端末を個別に識別することができる。
提携企業CCとして登録を望む企業は、会員登録と同様に、WebページWP上で必要な情報を入力し、提携企業登録(顧客登録)を要求することができる。そのようにして提携企業登録要求が企業側端末4から送信された場合、その要求は端末通信部19により受信され、CPU11に入力される。その結果、要求解析部111は、提携企業情報管理部113に提携企業情報を渡し、その保存を指示する。それにより、提携企業情報管理部113は、提携企業登録要求とともに送信された提携企業情報を提携企業情報格納部182に保存させる。
提携企業情報には、提携企業CCを一意に識別することを可能にする企業IDが含まれる。この企業IDは、提携企業情報管理部113によって自動的に決定され、提携企業情報に追加される。提携企業情報の詳細についての説明は省略する。
提携企業CCは、企業側端末4を使用して、リンク文書LD、詳細ページDP、及び媒体資料MMを掲載資料としてWebサーバ1に登録を要求することができる。その要求、つまり掲載資料登録要求は、例えば掲載資料、及び会員ステータス等を含むプラン情報P1とともに企業側端末4から送信され、端末通信部19によって受信される。
端末通信部19によって受信された掲載資料登録要求、及び掲載資料は、CPU11に入力される。要求解析部111は、要求が掲載資料登録要求と特定した場合、掲載資料管理部114に対して掲載資料の登録管理を指示するとともに、掲載資料を情報書込部117に渡し、掲載資料の保存を指示する。
掲載資料管理部114は、要求解析部111から登録管理を指示された場合、掲載資料を管理するための掲載管理情報を生成し、生成した掲載管理情報を掲載管理情報格納部183に保存する。要求解析部111から渡された会員ステータス等を含むプラン情報P1は、掲載管理情報の一部として用いられる。
図6は、掲載管理情報の構成例を説明する図である。
掲載管理情報は、図6に示すように、資料ID、企業ID、掲載キーワード、プラン種別、入札額、予算額、総DL数、リンク文書URL、詳細ページURL、媒体資料URL、利用目的、登録日等の各情報を含む構成である。
資料IDは、掲載資料を一意に識別することを可能にする識別情報である。この資料IDは、掲載資料管理部114によって決定される。企業IDは、掲載資料の登録を要求した提携企業CCに割り当てられた企業IDである。
掲載キーワードは、掲載資料のうちのリンク文書LDを配置するWebページWPを指定する情報であり、一つ以上のキーワードが含まれる。この掲載キーワードとするキーワードは、掲載資料を登録する提携企業CCが選択可能となっている。
プラン種別の例として表記の「0」「1」は、それぞれ無料プラン、有料プランを表している。無料プランを選択した提携企業CCは、入札額、及び予算額を指定する必要はない。そのため、入札額、及び予算額の各情報は存在しない。「NULL」は、情報が存在しないことを表している。
上記のように、営業支援サービス会社SCは、媒体資料MMを会員Mがダウンロードすることにより、その媒体資料MMを登録させた提携企業CCに対し、入札額の報酬を求めるようになっている。それにより、媒体資料MMをダウンロードした会員Mの数をNとすると、提携企業CCに対し、入札額×N、により求められる金額を営業支援サービス会社SCは報酬として請求する。このことから、営業支援サービス会社SCは、報酬として支払いを求める金額の上限を提携企業CCが指定できるようにさせている。その金額の上限が予算額である。予算額としては、上限なしを選択することもできる。なお、本実施形態では、確定した請求額が予算額に達した掲載資料のリンク文書LDは、会員Mに対する閲覧対象から除外し、WebページWPに配置しないようにしている。
一方、有料プランを選択した提携企業CCでは、入札額、予算額、及び会員ステータスの入力(設定)が必須となる。そのため、プラン情報P1には、プラン種別、入札額、予算額、及び会員ステータスが含まれる。
総DL数は、媒体資料MMがダウンロードされた総回数である。その初期値は0である。この総DL数は、掲載資料管理部114によって追加される。
営業支援サービス会社SCが提携企業CCに請求する総額は、入札額に総DL数を乗算することで求められる。媒体資料MMの今後のダウンロードに対して提携企業CCが支払い可能とする金額は、その総額を予算額から減算して得られる額(=予算額-入札額×総DL数)となる。このようにして求められる金額は以降「残予算額」と表記する。
リンク文書URL、詳細ページURL、及び媒体資料URLは、それぞれ、リンク文書LD、詳細ページDP、及び媒体資料MMの保存先を表す情報である。掲載資料管理部114は、掲載資料として送信されたリンク文書LD、詳細ページDP、及び媒体資料MMの各保存先を決定し、リンク文書URL、詳細ページURL、及び媒体資料URLを生成する。生成したリンク文書URL、詳細ページURL、及び媒体資料URLは、全て情報書込部117に渡される。
情報書込部117は、要求解析部111から保存を指示されたリンク文書LDの2つの参照情報として、詳細ページURL、及び媒体資料URLを埋め込む。詳細ページDPの参照情報としては、媒体資料URLを埋め込む。その後、情報書込部117は、DB通信部20を介してDBサーバ2に対し、リンク文書URL、詳細ページURL、及び媒体資料URLで指定される場所にリンク文書LD、詳細ページDP、及び媒体資料MMをそれぞれ保存するのを要求する。この結果、DBサーバ2は、記憶部200に確保された掲載資料格納部201にリンク文書LD、詳細ページDP、及び媒体資料MMを格納する。
利用目的は、有料プランが設定されている場合に選択が必須となる情報であり、会員ステータスに含まれる項目の1つのである。上記のように、利用目的は、「自社導入」、「代理販売」、「自社導入及び代理販売」のうちの何れかを表している。なお利用目的、及び閲覧目的の分類の仕方については特に限定されない。その分類は、想定する提携企業CC、及び会員Mに応じて定めればよいものである。
掲載管理情報のうちの登録日は、掲載資料を登録した日を表している。この登録日も掲載資料管理部114によって追加される。
図7は、会員ステータスの項目例、及び各項目の設定方法例を説明する図である。
会員ステータスには、図7に示すように、メールアドレスのドメイン名、役職、所在地、職種、業種、上場/非上場、資本金、年商、従業員数、及び目的等の項目を含めることが考えられる。
上記のように、会員情報には、会員ステータスを考慮し、その会員ステータスに存在する全ての項目を含めている。ここでは、便宜的に、会員情報に含まれるそれらの項目の情報も「会員ステータス」と総称する。このことからも、「会員ステータスが一致する」等の表現は、会員ステータスによって指定される対象範囲内に会員Mが入っていることを指す意味で用いている。
各項目の設定方法は、記述式、及び選択式に大別される。記述式は、選択肢が多い場合に採用され、選択式は、選択肢を比較的に少なくできる場合に採用される。それにより、記述式は、ドメイン名、及び所在地に採用され、ドメイン名、及び所在地を除く他の全ての項目には選択式が採用されている。所在地は、都道府県の入力に選択式が採用され、それ以降の入力には記述式が採用されている。所在地は、都道府県の入力のみであっても良い。
ドメイン名は、リンク文書LDの提示が望ましくない会員Mの指定に用いられる。目的を含むそれ以外の全ての項目は、リンク文書LDの提示が望ましい会員Mの指定に用いられる。このため、会員ステータスの一致とは、ドメイン名が一致せず、且つ他の全ての項目で一致することである。
ドメイン名は、会員Mの選別力に優れた情報であり、会員Mを一意に指定することも可能である。そのため、提携企業CCは、ドメイン名の設定を通して、競合他社等の自社のリンク文書LDを閲覧されたくないと考える会員Mがより探しにくくなるように、或いは表示されないように、そのリンク文書LDの配置を操作することができる。なお、ドメイン名では、ユーザー名を含むもの、つまりメールアドレスの入力を可能としても良い。メールアドレスを入力可能とすることにより、ドメイン名を持たない会員Mにも対応できるようになる。
同様に、所在地も会員Mの選別力に優れた情報であり、会員Mを一意に指定することも可能である。そのため、提携企業CCは、所在地の設定を通して、自社のリンク文書LDの閲覧を望む大手広告代理店等の会員Mがより視認しやすくなるように、そのリンク文書LDの配置を操作することができる。
ドメイン名、及び所在地のような優れた選別力を有する情報は、別の目的で用いても良い。つまりドメイン名は望ましい会員Mの指定用に、所在地は望ましくない会員Mの指定用に夫々用いるようにしても良い。
提携企業CCによっては、望ましい会員M、及び望ましくない会員Mのうちの一方のみが存在することもありうる。その会員Mが複数、存在することもありうる。このようなことから、ドメイン名、及び所在地は、その用途を設定可能にするとともに、複数の情報入力を可能にするようにしても良い。複数の情報入力を可能とする項目では、入力された情報のうちの何れかとの一致により、項目の一致と見なせば良い。また、ドメイン名、所在地を含む項目のうちで有効とする項目を提携企業CCが任意に選択できるようにしても良い。
DL監視部115は、媒体資料MMのダウンロードを監視し、ダウンロードに係わる情報を更新する。掲載管理情報格納部183に格納された各掲載管理情報中の総DL数は、DL監視部115によって更新される。また、DL管理情報格納部184に保存されるDL管理情報の追加もDL監視部115によって行われる。これによりDL監視部115は、リンク文書LD、或いは詳細ページDPに埋め込まれた参照情報によるアクセス回数を監視する。
図8は、DL管理情報の構成例を説明する図である。
DL管理情報は、図8に示すように、資料ID、会員ID、DL日、及び閲覧目的の各情報を含む。
図8に例を示すDL管理情報は、有料プランの掲載資料を想定したものである。無料プランの掲載資料を想定したDL管理情報も存在する。そのDL管理情報も、例えば媒体資料MMのダウンロード数をアクセス回数として監視するのに用いられる。ここでは、便宜的に、特に断らない限り、DL管理情報は有料プランの掲載資料を想定したものを指す意味で用いる。
資料IDは、ダウンロードされた媒体資料MMに割り当てられた資料IDである。会員IDは、資料IDが割り当てられた媒体資料MMをダウンロードさせた会員Mの会員IDである。DL日は、媒体資料MMがダウンロードされた日である。閲覧目的は、媒体資料MMをダウンロードさせる会員Mへの問い合わせにより確認された、その媒体資料MMを閲覧する目的である。この問い合わせ等についての詳細は後述する。
このような構成のDL管理情報は、媒体資料MMのダウンロードによる請求、及びダウンロードした会員Mの情報提供を提携企業CCに対して行うために用いられる。そのため、DL管理情報の追加は、媒体資料MMのダウンロードにより、必要に応じて行われる。
本実施形態では、会員ステータスが一致する会員Mによる媒体資料MMのダウンロードに対し、提携企業CCに入札額を請求するとともに、その会員Mの会員情報を提供可能にしている。そのため、DL管理情報は全て、請求額を算出するうえでの対象となる。ここでは、混乱を避けるために、会員ステータスが一致する会員Mによるダウンロードである点を前提として説明を行う。
会員ステータスの一致を条件に、報酬の支払いを提携企業CCに求めるようにした場合、同じ入札額であれば、提携企業CCにおける1契約当たりの単価はより低くなると期待できる。これは、期待度がより高い見込み客の情報が得られるようになっても、支払いの対象となる媒体資料MMのダウンロード数自体は小さくなると考えられるからである。それにより、提携企業CCにとっては、費用対効果の面でも利点がある。
提携企業CCへの請求対象となる媒体資料MMを会員Mが初めてダウンロードさせた場合、DL管理情報格納部184にDL管理情報が追加される。また、会員Mが初めて媒体資料MMをダウンロードさせてから設定期間が経過した後、同じ媒体資料MMを同じ閲覧目的で会員Mが再度ダウンロードさせた場合にも、DL管理情報が追加される。
そのようにして、本実施形態では、営業支援サービス会社SCは、媒体資料MMをダウンロードさせてから設定期間が経過するまでの間に同じ媒体資料MMに対して同じ閲覧目的で行われたダウンロードには報酬を求めないようにしている。これは、ダウンロードさせた媒体資料MMを会員Mが誤って消去する、媒体資料MMの保存場所が分からなくなった、といったことが発生する可能性も考えられるからである。
なお、無料プランでは、媒体資料MMのダウンロードに対して報酬を求めないことから、設定期間を設けなくとも良い。つまり媒体資料MMのダウンロード毎に、DL監視部115にDL管理情報を追加させるようにしても良い。
上記のように、媒体資料MMを参照しての検討には或る程度の期間が必要であると想定される。その期間内には、上記可能性により、同じ会員Mが同じ媒体資料MMを複数回、ダウンロードする可能性が比較的に高いと考えられる。これらのことから、本実施形態では、媒体資料MMを参照しての検討に必要とする期間を考慮して設定期間を設定し、その設定期間内で同じ媒体資料MMに対して行われた2回目以降のダウンロードには報酬を求めないようにしている。それにより、入札額を報酬として求める上で有効なダウンロードは、会員Mにとって初めての媒体資料MMのダウンロードか、或いは設定期間内ではない同じ媒体資料MMのダウンロードとしている。このことに合わせ、DL管理情報中のDL日は、有効なダウンロードが行われた日としている。
このような設定期間を設けることにより、提携企業CCに対しては、設定期間内に同じ媒体資料MMに対して行われたダウンロードの数に応じた金額を請求しなくとも済む。つまり、提携企業CCに対しては、媒体資料MMがダウンロードされた数ではなく、見込み客と見なせる会員Mの数に応じた金額を請求できるようになる。そのため、提携企業CCにとっては、見込み客と見なせる会員Mの数に応じた金額の支払いをすれば良いことになって、事実上、無駄な支払いが回避される。設定期間を設けることには、このような利点がある。具体的な設定期間としては、3ヶ月程度が考えられる。
計数部116は、DL管理情報格納部184に格納されたDL管理情報を参照し、媒体資料MM毎に、ダウンロードされた数を計数する。本実施形態では、計数対象期間を定め、計数を行う日から計数対象期間前までの間にダウンロードされた数を媒体資料MM毎に計数するようにしている。これは、無料プランでも同様である。
上記のように、DL数は、WebページWP上に配置するリンク文書LDの配置上の優先順位の決定に用いられる。本実施形態では、有料プラン、無料プランのプラン別に優先順位を夫々決定するようにして、有料プランのリンク文書LDは無料プランのリンク文書LDよりも優先順位を高くさせるようにしている。DL数は、プラン別に、リンク文書LD間の優先順位を決定するための指標とするスコアの算出に用いられる。それにより、スコアが異なる2つのリンク文書LDでは、優先順位はスコアが高いほうのリンク文書LDが高くなる。リンク文書LDは、優先順位が高くなるほど、より視認しやすい位置に配置される。
DL数は、掲載資料の登録日が早いほど多くなる傾向にある。しかし、単位期間当たりにダウンロードされる数は、常に一定であるとは限らない。状況によって変化することがあり得る。一時期、比較的に多くの会員Mによってダウンロードされたような媒体資料MMもあり得る。このようなことから、本実施形態では、計数対象期間を設定することにより、現在の状況がより強く反映されるスコアを算出できるようにしている。それにより、会員Mにとっては、より望ましいリンク文書LDが容易、且つ短時間に探せるようになる。提携企業CCにとっては、会員Mに対して有益な媒体資料MMを登録することにより、支払い金額を抑えつつ、より多くの見込み客となる会員Mの情報を得られるようになる。
なお、計数対象期間は、特に限定されるものではないが、例えば1週間程度の期間とすることが考えられる。計数対象期間は、全体的な媒体資料MMのダウンロード頻度、その頻度が変化する傾向の他に、或いは代えて、媒体資料MMの種類、掲載資料が登録されてから次の掲載資料が登録されるまでの平均的な間隔等を考慮して設定するようにしても良い。
スコアの算出を含む優先順位の決定は、優先順位決定部120によって行われる。要求解析部111は、リンク文書LDを配置させたWebページWPを送信すべき要求が会員側端末5から送信された場合、会員情報管理部112、掲載資料管理部114、計数部116、及び優先順位決定部120への指示を行う。要求解析部111は、その指示を通して、要求に付加されたキーワードによる検索により配置すべきリンク文書LDを特定させ、特定したリンク文書LDの配置を決定させる。ページ生成部121には、この特定されたリンク文書LDを、決定された配置により配置したWebページWPの生成を指示する。そのようにして生成されたWebページWPは、端末通信部19、更にはネットワークNを介して会員側端末5に送信される。
本実施形態では、媒体資料MMのダウンロードは会員Mのみ可能とさせている。しかし、リンク文書LDを配置させたWebページWPを送信すべき要求は、非会員であっても行わせるのを可能とさせている。そのため、ログインしていない会員Mも、その要求を行わせるのが可能である。このことから、要求解析部111は、その要求を受信した場合、その要求が、ログインした会員Mが使用する会員側端末5から送信されたものか否か確認し、その確認結果を会員情報管理部112、及び優先順位決定部120に渡す。
渡す確認結果は、例えば会員IDとすることが考えられる。これは、閲覧者のログインが確認できない端末からの要求であることが確認できた場合、割り当て対象外の内容の会員IDを渡せば良いからである。そのような会員IDにより、会員情報管理部112、及び優先順位決定部120は、ログインしている会員Mによる要求か否かの確認結果を特定することができる。以降、割り当て対象外の内容の会員IDは「非会員ID」と表記して区別する。また、非会員は、特に断らない限り、ログインしていない会員Mを含む意味で用いる。非会員が使用する端末は単に「端末」と表記し、会員側端末5と区別する。
なお、会員Mのログインは、その要求により、要求解析部111がログイン用のWebページWPの作成をページ生成部121に指示して送信させることで行われる。
会員Mは、例えばそのWebページWP上にログイン用のID、及びパスワードを入力した後、送信を指示する。要求解析部120は、そのようにして送信されるID、及びパスワードを会員情報管理部112に渡し、会員情報管理部112は、その組み合わせを格納したログイン情報が存在するか否か確認し、その確認結果を要求解析部120に渡す。その組み合わせを格納したログイン情報が存在する場合、会員IDが確認結果とともに要求解析部120に渡される。そのようにして、会員Mの認証が行われる。
要求解析部120からの指示により、掲載資料管理部114は、掲載管理情報を参照し、有料プラン、無料プランに分けて、配置対象となるリンク文書LDの資料IDを特定する。有料プランのリンク文書LDでは、資料IDから、入札額、予算額、総DL数、及び会員ステータスを併せて特定する。計数部116は、掲載資料管理部114が特定した資料ID毎に、計測対象期間内での媒体資料MMのDL数を計数する。
会員情報管理部112は、要求解析部111から会員IDが渡された場合、その会員IDを含む会員情報を参照し、会員ステータスを特定する。非会員IDが渡された場合、会員情報管理部112による会員ステータスの特定は行われない。
優先順位決定部120は、有料プラン、無料プランに分けて、資料ID毎にスコアを算出する。
無料プランでは、優先順位決定部120は、例えば資料ID毎に、DL数を用いてスコアを算出して優先順位を決定する。この場合、DL数をスコアと見なすようにしても良い。しかし、DL数を用いることなく、優先順位を決定するようにしても良い。例えば予め定めた評価方法を用いて評価し、優先順位を決定するか、或いは予め定めた規則に沿って、優先順位を決定するようにしても良い。予め定めた規則の例としては、ラウンドロビンで、或いはラウンドロビン的に各資料IDの優先順位を順次、変更させるようなものであっても良い。
有料プランでは、優先順位決定部120は、ログインした会員Mからの要求か否か、つまり要求解析部120から渡されたのが会員IDか否かで分け、資料ID毎にスコアを算出する。有料プランの資料IDのうちで、確定した支払い総額が予算額に達しているものは、予算額を超える金額の請求を回避させるために、スコアを算出する対象から除外される。除外された資料IDのリンク文書LDは、配置の対象から除外される。
要求解析部120から渡されたのが非会員IDであった場合、優先順位決定部120は、残予算額による判別を行い、資料IDを第1類、及び第2類のうちの何れかに分類する。それにより、資料ID毎のスコアの算出、算出したスコアによる優先順位の決定は、類毎に行われる。スコアの算出は、DL数、及び入札額を用いて行われ、算出したスコアにより、類毎に、優先順位が決定される。
一方、要求解析部120から渡されたのが会員IDであった場合、優先順位決定部120は、会員ステータス、及び残予算額による判別をそれぞれ行い、資料IDを第1~第3類のうちの何れかに分類する。非会員時と同様に、資料ID毎のスコアの算出、算出したスコアによる優先順位の決定は、類毎に行われる。スコアの算出も、DL数、及び入札額を用いて行われる。
会員ステータスによるリンク文書LDの判別は、会員ステータスが一致するか否かにより行うようにしている。残予算額によるリンク文書LDの判別は、会員Mか否かに係わらず、予め閾値として定めた金額αより残予算額が大きいか否かにより行うようにしている。それにより、第1類に分類するのは、会員Mでは、会員ステータスが一致し、且つ残予算額が金額αより大きいという条件を満たす資料ID(リンク文書LD)であり、非会員では、残予算額が金額αより大きいという条件を満たす資料IDである。なお、金額αの具体額としては、例えば1万円程度とすることが考えられる。
第2類に分類するのは、会員Mでは、会員ステータスが一致し、且つ残予算額が金額α以下という条件を満たす資料IDであり、非会員では、残予算額が金額α以下という条件を満たす資料IDである。第3類に分類するのは、会員Mのときだけであり、資料IDは、会員ステータスが一致しないという条件を満たす資料IDである。
会員Mによっては、第1~第3類の1つ以上の類に、分類された資料IDが存在しないことがあり得る。非会員では、第1類、及び第2類のうちの何れかに、分類された資料IDが存在しないことがあり得る。しかし、ここでは、混乱を避けるため、全ての類に1つ以上の資料IDが分類されるものと想定し説明することとする。
類間にも優先順位が設定されている。類の間に設定された優先順位は、会員Mか否かに係わらず、第1類が最も高く、第2類が次に高いというものである。第3類の優先順位は最低としている。それにより、リンク文書LDは、類別に分けられ、類毎に決定された優先順位に従って、WebページWPに配置されるようになっている。そのようにして、本実施形態では、DL数、及び入札額の他に、非会員では残予算額、会員Mでは会員ステータス、残予算額を優先順位の決定に用いている。
会員ステータスを用いた分類により、会員Mにとっては、会員ステータスが一致する媒体資料MMのダウンロードが容易に行える環境が実現されることになる。これは、提携企業CCにとっては、より望ましい見込み客と言える会員Mによる媒体資料MMのダウンロードがより高い確率で行われる環境が実現されることを意味する。
一方、残予算額を用いた分類では、以下のような利点がある。
残予算額が小さくなるほど、媒体資料MMの総DL数は大きくなる。つまり、残予算額と総DL数とはトレードオフの関係にある。予算額、及び入札額が同じ複数の資料ID(掲載資料)を想定した場合、残予算額が小さくなる主な要因としては、媒体資料MMの単位期間当たりのDL数がより大きい、掲載資料の登録がより早い、の2つが考えられる。
単位期間当たりのDL数が比較的に大きい掲載資料、つまり人気度の高い掲載資料は、計数されるDL数も比較的に大きく、優先順位は高くなりやすい。そのため、確定した支払い総額が予算額に達している掲載資料を配置の対象から除外する場合、単位期間当たりのDL数が大きくなるほど、配置の対象となる期間は短くなる。これは、会員Mにとっては、ダウンロードする媒体資料MMの選択肢が少なくなりやすいことを意味する。
残予算額を用いた分類を行う場合、人気度の高い掲載資料は、残予算額が金額α以下となることにより、第1類から第2の類に分類が変わり、優先順位は強制的に低くされる。それにより、媒体資料MMはダウンロードされ難くなって、配置の対象となる期間はより長くなる。それよりも優先順位が低い掲載資料は、人気の掲載資料が第2類に分類されることに伴い、優先順位がより高くなって、媒体資料MMがよりダウンロードされやすくなる。
このようなことから、残予算額を用いた分類により、会員M、或いは非会員である閲覧者にとっては、媒体資料MMの選択肢が少なくなるのが抑えられることになる。人気の掲載資料を登録させた提携企業CCにとっては、予算額を使い切る前に、優先順位が強制的に低くされることから、全体として、見込み客となる会員Mの情報が得られる単位期間当たりの数が抑えられることになる。それにより、見込み客への対応に要する単位期間当たりの負荷も抑えられることになる。これは、必要な人的資源もより抑えられることを意味する。また、人気のない掲載資料を登録させた提携企業CCにとっては、優先順位がより高くなる機会が強制的に得られることから、媒体資料MMがより多くダウンロードされると期待できる環境が実現されることになる。これは、掲載資料を登録させてから余り時間が経っていない提携企業CCにとっても同様である。従って、残予算額を用いた分類を行った場合、会員Mを含む閲覧者、及び提携企業CCの双方にとっての利点がある。
優先順位決定部120は、リンク文書LDを配置すべき資料IDとともに、決定した優先順位をページ生成部121に渡す。この結果、ページ生成部121は、少なくとも、有料プラン、無料プランに分け、決定された優先順位に従って、配置対象となるリンク文書LDのみを配置したWebページWPを生成する。ログインした会員Mによる要求から、WebページWPを生成する場合、ページ生成部121は、有料プランのリンク文書LDを、第1~第3類に分け、決定された優先順位に従って配置する。非会員による要求から、WebページWPを生成する場合、ページ生成部121は、有料プランのリンク文書LDを、第1類、及び第2類に分け、決定された優先順位に従って配置する。配置するリンク文書LDは、掲載資料管理部114が情報取得部118に対してリンク文書URLを指定することにより、情報取得部118によってDB通信部20を介してDBサーバ2から取得され、ページ生成部121に渡される。
会員側端末5から媒体資料MMのダウンロードが要求された場合、要求解析部111は、その会員側端末5に対し、閲覧目的を問い合わせるためのWebページ、例えばポップアップの生成をページ生成部121に指示する。要求解析部111は、そのWebページ上で会員Mが選択した閲覧目的を受信した後、ダウンロード要求とともに送信された媒体資料URLを情報取得部118に渡し、媒体資料MMのDBサーバ2からの取得を指示する。それにより、情報取得部118は、その媒体資料URLで指定される場所に格納されている媒体資料MMをDBサーバ2から取得し、取得した媒体資料MMをDL実行部119に渡す。この結果、DL実行部119は、端末通信部19を介して、情報取得部118から渡された媒体資料MMを送信する。一方の会員側端末5では、会員Mの指定する保存場所に、送信された媒体資料MMを保存することになる。
その一方、要求解析部111は、例えば受信した閲覧目的とともに、会員ID、及び資料IDをDL監視部115に渡し、DL管理情報の必要に応じた生成を指示する。その指示により、DL監視部115は、会員情報中の会員ステータスに含まれる閲覧目的を、渡された閲覧目的に変えて、媒体資料MMのダウンロードが請求の対象か否かの判断を行い、請求の対象と判断した場合に、DL管理情報を生成してDL管理情報格納部184に格納する。
図5に示すように、会員情報の項目には閲覧目的が存在する。しかし、閲覧目的が全ての媒体資料MMで同じであるとは限らない。このことから、本実施形態では、媒体資料MMのダウンロード時にも、会員Mに閲覧目的を入力させて確認するようにしている。それにより、営業支援サービス会社SCは、会員ステータスが一致する会員Mによる媒体資料MMのダウンロードに対する請求をより高精度に行うことができる。
なお、媒体資料MMによって会員ステータスに含まれる各項目の内容が変化しない、或いは変化する可能性が低いような場合、会員ステータスが一致する会員Mか否かを高精度に判断できることから、問い合わせは行わなくとも良い。問い合わせを行うか否かは、会員ステータスで採用する項目、媒体資料MMが有する傾向、等により、決定すれば良い。
会員Mが使用しているのが確認できていない端末から媒体資料MMのダウンロードが要求された場合、要求解析部111は、その端末に対し、会員Mの認証のための画面(以降「ログイン画面」)の生成をページ生成部121に指示する。それにより、要求を受信した端末にログイン画面が送信され、端末を使用する非会員にログインすることが要求される。このログイン画面は、例えばID、パスワードを夫々入力するための入力ボックス、及び2つ以上のボタンが配置されたものである。
要求解析部111は、ログイン画面の送信、その後の認証により、端末を使用する非会員が会員Mであることが確認できた場合、以降は会員Mによるダウンロード要求の受信時と同じ制御を実行する。例えば媒体資料MMのダウンロードの前に、閲覧目的を問い合わせるためのWebページ、例えばポップアップの生成をページ生成部121に指示する。
このようにして、要求解析部111は、非会員による媒体資料MMのダウンロード要求であっても、認証により非会員が会員Mであることが確認できた場合、その媒体資料MMをダウンロードさせる。DL監視部115には、閲覧目的、会員ID、及び資料IDを渡す。この結果、会員ステータスが一致する会員Mが行った媒体資料MMのダウンロードに対する提携企業CCへの請求、及び媒体資料MMをダウンロードした会員Mの情報の提携企業CCへの提供が可能になる。一方、非会員が会員Mであることが確認できなかった場合、ダウンロード要求は無効とされる。
提携企業CCは、企業側端末4を用いて、媒体資料MMをダウンロードさせた会員Mの会員情報の提供を営業支援サービス会社SCに対して要求することができる。その要求は、期間を指定して行うことができる。
その要求が受信された場合、要求解析部111は、例えばDL監視部115に期間、及び資料IDを渡して、その資料IDが割り当てられた媒体資料MMをダウンロードさせた会員Mの会員IDを抽出させる。この会員IDの抽出は、DL監視部115が、DL管理情報格納部184に格納されたDL管理情報を参照することにより行われる。より具体的には、DL監視部115が、全てのDL管理情報のうちから、渡された資料ID、及びその期間内のDL日を有するDL管理情報を抽出することで行われる。
抽出された会員IDは、例えば要求解析部111を介して会員情報管理部112に渡され、その会員IDを有する会員情報の抽出が会員情報管理部112に対して指示される。会員情報管理部112は、抽出した会員情報をページ生成部121に渡す。それにより、ページ生成部121は、会員情報管理部112から渡された会員情報を配置したWebページWPを生成し、端末通信部19を介して、生成したWebページWPを企業側端末4に送信することになる。この結果、提携企業CCは、媒体資料MMをダウンロードさせた会員Mを見込み客として、営業のための連絡を行うことができる。この会員Mは、媒体資料MMに設定された会員ステータスと一致する会員ステータスの会員Mである。
以降は、上記アプリケーション・プログラムをCPU11が実行することで実現される各種処理について、図9~図12を参照して詳細に説明する。
図9は、リンク文書配置のWebページ送信処理の例を示すフローチャートである。この処理は、会員側端末5からの要求により、その会員側端末5に対し、会員Mが望むリンク文書LDを配置させたWebページWPを送信するための処理である。この処理の実行により、要求解析部111、会員情報管理部112、掲載資料管理部114、計数部116、情報取得部118、優先順位決定部120、及びページ生成部121のそれぞれの機能の一部が実現される。ここでは、処理を実行する主体としてCPU11を想定する。
先ず、ステップS1では、CPU11は、掲載管理情報格納部183に格納された掲載管理情報を参照し、会員側端末5の要求に該当する掲載資料を特定する。続くステップS2では、CPU11は、特定した掲載資料のうちから、有料プランの掲載資料を抽出する。このとき、確定した支払い額の総額が予算額に達している掲載資料は除外される。それにより、結果的に抽出される掲載資料は、WebページWPに配置すべき対象のみとなる。
次にステップS3では、CPU11は、抽出した有料プランの掲載資料を対象に、その掲載資料の間の配置上の優先順位を決定する優先順位決定処理を実行する。この優先順位決定処理では、上記のように、リンク文書LDが配置されたWebページWPの送信を要求したのが会員Mか否かにより、異なる処理が実行される。詳細は後述する。
次に移行するステップS4では、CPU11は、抽出した無料プランの掲載資料を対象に、その掲載資料の間の配置上の優先順位を決定する。その後、ステップS5に移行する。
ステップS5では、CPU11は、抽出した掲載資料のリンク文書LDをDBサーバ2から取得し、決定した優先順位に従って、有料プラン、無料プランで分けてリンク文書LDを配置させたWebページWPを生成する。次に移行するステップS6では、CPU11は、端末通信部19を介して、生成したWebページWPを送信させる。その後、このWebページ送信処理が終了する。このWebページ送信処理を実行することにより、営業支援サービス会社SCは、図1に示すようなWebページWPを生成して会員Mに閲覧させることができる。
図10、及び図11は、上記ステップS3として実行される優先順位決定処理の例を示すフローチャートである。次に図10、及び図11を参照して、この決定処理について詳細に説明する。この決定処理で優先順位を決定する対象となるのは、有料プランの掲載資料である。この決定処理の実行により、優先順位決定部120の一部が実現される。
先ず、ステップS11では、CPU11は、掲載資料毎に、計数対象期間内でのDL数を計数する。上記のように、このDL数の計数は、実際には資料ID毎に、DL日が計数対象期間内となっているDL管理情報の数を計数することで行われる。
ステップS11に続くステップS12~S19では、リンク文書LDを配置させたWebページWPの要求がログイン済みの会員Mか否かを考慮しつつ、配置の対象となる掲載資料を第1~第3類のうちの何れかに分類するための処理が実行される。掲載資料は、後述のように、ログイン済みの会員では第1~第3類のうちの何れかに分類され、非会員では第1類、及び第2類のうちの何れかに分類される。
先ずステップS12では、CPU11は、対象の掲載資料のうちの1つを選択する。続くステップS13では、CPU11は、WebページWPの送信を要求させたのが会員Mか否か、つまりログインした会員Mが使用する会員側端末5からその要求を受信したか否か判断する。その要求がログイン済みの会員Mによるものであった場合、ステップS13の判断はYESとなってステップS14に移行する。その要求が非会員によるものであった場合、ステップS13の判断はNOとなってステップS15に移行する。
ステップS14では、CPU11は、会員Mが、選択した掲載資料で設定された会員ステータスと一致するか否か判断する。掲載資料を登録させた提携企業CCにとって、会員Mが望ましい見込み客であった場合、会員ステータスが一致する。そのため、ステップS14の判断はYESとなってステップS15に移行する。そうでない場合、つまり提携企業CCにとって、会員Mが見込み客として望ましくない場合、ステップS14の判断はNOとなってステップS18に移行する。
ステップS15では、CPU11は、残予算額が金額αより大きいか否か判断する。その大小関係が成立している場合、ステップS15の判断はYESとなってステップS16に移行する。一方、その大小関係が成立していない場合、ステップS15の判断はNOとなってステップS17に移行する。
ステップS16では、CPU11は、選択した掲載資料を第1類に分類する。同様に、ステップS17では、CPU11は、選択した掲載資料を第2類に分類する。ステップS18では、CPU11は、選択した掲載資料を第3類に分類する。そのようにして、ステップS16~S18のうちの何れかにより、選択した掲載資料の分類を行った後、ステップS19に移行する。
上記のように、ステップS13の判断がNOであった場合、つまりWebページの要求が非会員によるものであった場合、ステップS15に移行し、ステップS14の判断処理は実行されない。そのため、非会員では、掲載資料は第1類、及び第2類のうちの何れかに分類されることとなる。
ステップS19では、CPU11は、分類していない掲載資料があるか否か判断する。分類していない掲載資料が残っている場合、ステップS19の判断はYESとなって上記ステップS12に戻る。それにより、分類されていない別の掲載資料が選択されることになる。一方、分類していない掲載資料が存在しない場合、ステップS19の判断はNOとなって、図11のステップS20に移行する。
このようにして、処理ループを形成するステップS12~S19を実行することにより、リンク文書LDが配置対象となっている掲載資料は、第1類、及び第2類のうちの何れか、或いは第1~第3類のうちの何れかに分類される。それにより、図11のステップS20以降では、類別に、掲載資料のスコアの算出、算出したスコアによる優先順位の決定のための処理が実行される。
ステップS20では、CPU11は、スコアの算出対象とする類を選択し、以下のステップで選択された類に含まれる掲載資料のスコアを算出する。続くステップS21では、CPU11は、選択した類に分類した掲載資料のうちの1つをスコアの算出対象として選択する。次に移行するステップS22では、CPU11は、選択した掲載資料の入札額に応じた補正値βを決定する。
補正値βの決定後に移行するステップS23では、CPU11は、選択した掲載資料の入札額、決定した補正値β、及び計数したDL数を用いてスコアを算出する。このスコアの算出は、例えば以下の式により行われる。
スコア=(入札額-β)×(DL数+1) (1)
DL数に加算する1は、登録直後の掲載資料ではDLが行われていない可能性が高いために設定された値である。この値を設定することにより、入札額によってスコアの値を変化させることができる。つまり入札額が大きくなるほど、スコアの値も大きくさせることができる。また、補正値βは、入札額のスコアへの影響を緩和させ、DL数がスコアに影響する度合いをより高めることも想定して用いている。これらの値を用いた式(1)により、入札額、及びDL数をより適切に反映させたスコアを算出することができる。それにより、提携企業CCに対しては、適切と思われる金額を超える入札額を設定して、リンク文書LDの優先順位を上げようとする行為が行われないように抑制させることができる。なお、スコアの算出方法は、式(1)に限定されない。
式(1)により算出されるスコアは、入札額が高くなるほど、DL数が大きくなるほど大きくなる。このため、会員Mにとっては、人気度の高い媒体資料MMのダウンロードが容易に行える環境が実現されることになる。提携企業CCにとっては、登録する掲載資料の質だけでなく、入札額の設定を通して、会員Mによる媒体資料MMのダウンロードが行われる確率を操作することができる。
なお、無料プランの掲載資料でも、優先順位の低い掲載資料の優先順位を強制的に、一時的にでも高くさせるようにしても良い。例えば登録直後の掲載資料は、一時的に比較的に高い優先順位としても良い。これは、DL数を用いてスコアを算出する場合、掲載資料間の優先順位が変化しにくくなるからである。優先順位が高い掲載資料は、視認のしやすさから、以後も媒体資料MMのダウンロードが行われやすいと言えるからである。
ステップS23に続くステップS24では、CPU11は、選択した類に分類されている掲載資料のうちでスコアを算出していない掲載資料があるか否か判断する。スコアを算出していない掲載資料が残っている場合、ステップS24の判断はYESとなって上記ステップS21に戻る。それにより、スコアが算出されていない別の掲載資料が選択されることになる。一方、スコアを算出していない掲載資料が存在しない場合、ステップS21の判断はNOとなって、ステップS25に移行する。
ステップS25では、CPU11は、同スコアの掲載資料があるか否か判断する。複数の掲載資料で同じスコアが算出されていた場合、ステップS25の判断はYESとなってステップS26に移行する。各掲載資料で算出されたスコアが全て異なっている場合、ステップS25の判断はNOとなってステップS27に移行する。
ステップS26では、CPU11は、同スコアの掲載資料間での優先順位を決定する。この優先順位の決定では、例えばDL数(人気度)、及び登録日に着目して行うようにしても良い。より具体的には、始めにDL数に着目し、DL数が大きい掲載資料ほど、優先順位を高くさせる。DL数が同じ掲載資料が複数、存在する場合、登録日に着目し、例えば登録日が新しい掲載資料ほど、優先順位を高くさせる。このようにして、同スコアの掲載資料間の優先順位を決定するようにしても良い。
なお、同スコアとなった掲載資料間の優先順位の決定方法は、特に限定されない。例えばDL数、及び登録日に代えて、或いは加えて、DL日に着目しても良い。例えばダウンロードが行われたタイミングがより遅い掲載資料の優先順位をより高くさせるようにしても良い。また、ダウンロードが行われる頻度の変化に着目しても良い。例えばダウンロードの頻度がより増大傾向にある掲載資料の優先順位をより高くするようにしても良い。
ステップS26に続くステップS27では、CPU11は、スコアの算出をしていない類があるか否か判断する。そのような類が存在する場合、ステップS26の判断はYESとなって上記ステップS20に戻る。それにより、スコアの算出をしていない類が選択される。一方、スコアの算出をしていない類が存在しない場合、つまり全ての類でのスコアの算出が終了した場合、ステップS27の判断はNOとなってステップS28に移行する。
ステップS28では、CPU11は、有料プランの掲載資料間の優先順位を決定する。
ここでの優先順位の決定は、例えば類で分けつつ、各類の掲載資料を優先順位に沿ってソートする操作である。有料プランの掲載資料が第1類、及び第2類ののうちの何れかに分類されている場合、第1類、第2類の順序で、各類に分類された掲載資料が優先順位に沿ってソートされる。有料プランの掲載資料が第1~第3類のうちの何れかに分類されている場合、第1類、第2類、第3類の順序で、各類に分類された掲載資料が優先順位に沿ってソートされる。それにより、第1類の優先順位が最も高く、第2類の優先順位が次に高く、第3類の優先順位が最も低いという関係性が実現される。ソートは、この関係性の実現のために行われる。
このような操作を行った後、優先順位決定処理が終了する。
このようにして、WebページWPに配置される有料プランのリンク文書LDは、入札額、及びDL数が反映されたスコアにより優先順位が決定される。WebページWPの送信先が会員側端末5であった場合、会員ステータス、及び残予算額を用いたそれぞれの分類により、有料プランのリンク文書LDは、第1~第3類に分け、WebページWPに配置される。その結果、会員Mにとっては、会員ステータスが一致するリンク文書LDがWebページWP上の最も視認しやすい位置、或いは範囲に配置されることとなる。リンク文書LDは、入札額が高くなるほど、またDL数が大きくなるほど、算出されるスコアが大きくなって、WebページWP上のより視認しやすい位置に配置されることとなる。
また、WebページWPの送信先が会員側端末5でなかった場合、残予算額を用いた分類が行われ、有料プランのリンク文書LDは、第1類、及び第2類に分けられて、WebページWPに配置される。その結果、非会員では、残予算額が金額αを超えるリンク文書LDがWebページWP上の最も視認しやすい位置、或いは範囲に配置されることとなる。
図12は、DL監視処理の例を示すフローチャートである。最後に図12を参照して、DL監視処理について詳細に説明する。このDL監視処理は、有料プランの媒体資料MMのダウンロードにより実行される処理であり、提携企業CCへの請求、及び会員Mの情報の提携企業CCへの提供を可能にする処理に相当する。このDL監視処理の実行により、DL監視部115の一部が実現される。上記のように、DL監視処理の実行時には、媒体資料MMのダウンロードを要求した会員Mにより選択された閲覧目的が受信済みである。会員Mによる媒体資料MMのダウンロードにより、媒体資料MMの資料ID、及び会員Mの会員IDも特定済みである。
先ず、ステップS31では、CPU11は、資料IDに対応する会員ステータス中のドメイン名が一致するか否か判断する。それらが一致しない場合、つまり会員Mが、提携企業CCがドメイン名で指定した望ましくない会員Mではない場合、ステップS31の判断はNOとなってステップS32に移行する。そうでない場合、つまり会員Mが、提携企業CCがドメイン名で指定した望ましくない会員Mであった場合、ステップS31の判断はYESとなり、ここでDL監視処理が終了する。
ステップS32では、CPU11は、会員ステータスのドメイン名を除く全ての項目が一致するか否か判定する。全ての項目が一致した場合、ステップS32の判断はYESとなってステップS33に移行する。一致しない項目が存在した場合、ステップS32の判断はNOとなり、ここでDL監視処理が終了する。
ステップS33では、CPU11は、ダウンロードされた媒体資料MMの資料ID、及びその媒体資料MMをダウンロードした会員Mの会員IDを用いて、DL管理情報格納部184に格納されているDL管理情報のサーチを行う。
続くステップS34では、CPU11は、サーチにより特定したDL管理情報のうちに、同じ会員ID、同じ資料IDを有するDL管理情報があるか否か判断する。会員Mがダウンロードした媒体資料MMを再度ダウンロードさせた場合、サーチに用いた資料ID、及び会員IDを有するDL管理情報がDL管理情報格納部184に格納されている。このため、その場合、ステップS34の判断はYESとなってステップS35に移行する。一方、ダウンロードされた媒体資料MMが会員Mにとって初めてダウンロードさせたものであった場合、ステップS34の判断はNOとなってステップS36に移行する。
ステップS35では、CPU11は、サーチに用いた資料ID、及び会員IDを有する既存のDL管理情報中のDL日を参照し、設定期間内に会員Mがダウンロードしているか否か判断する。会員Mを見込み客と見なすダウンロードが行われた後、設定期間が経過する前に同じ媒体資料MMを会員Mが再度ダウンロードした場合、設定期間内のDL日を有するDL管理情報がDL管理情報格納部184に格納されている。このため、ステップS35の判断はYESとなり、ここでDL監視処理が終了する。一方、会員Mを見込み客と見なすダウンロードが行われてから設定期間が経過した後に再度ダウンロードされたものであった場合、ステップS35の判断はNOとなってステップS36に移行する。
ステップS36では、CPU11は、サーチに用いた資料ID、会員ID、今日とするDL日、及び受信した閲覧目的を格納したDL管理情報を生成してDL管理情報格納部184に追加する。続くステップS37では、CPU11は、掲載管理情報格納部183に格納された掲載管理情報のうちで、サーチに用いた資料IDを有する掲載管理情報中の総DL数をインクリメントすることで更新する。その後、DL監視処理が終了する。
このようにして、媒体資料MMのダウンロードにより、必要に応じて、DL管理情報格納部184に新たなDL管理情報が保存される。新たなDL管理情報は、提携企業CCに報酬として請求する金額の算出のために参照される情報である。そのため、新たなDL管理情報が保存される場合、その媒体資料MMの掲載管理情報中の総DL数が併せて更新される。それにより、有料プランが適用された媒体資料MMは、予算額に達しない範囲内でリンク文書LDがWebページWP上に配置される。また、DL管理情報格納部184に格納されたDL管理情報の参照により、指定された期間内に行われた有効なDL数の計数を行うことができる。
なお、本実施形態では、媒体資料MMをWebサーバ1が送信することにより、媒体資料MMのDL数をWebサーバ1が計数するようになっているが、その計数は、別の情報処理装置が行っても良い。例えばWebサーバ1は、ダウンロードする媒体資料MMをDBサーバ2から取得することから、DL数の計数をDBサーバ2に行わせ、その計数結果をWebサーバ1に取得させるようにしても良い。つまり、DL数は、計数部116に実際に計数させることで取得するのではなく、情報取得部118等に情報として取得させるようにしても良い。
なお会員ステータスが一致するか否かにより、優先順位を変動させるようにしているが、これに代えて会員ステータスが一致しないリンク文書LDを表示対象から除外するようにしても良い。この除外を行わせるか否かは、提携企業CCに選択可能にさせても良いが、会員Mに選択可能にさせても良い。或いは会員ステータスが一致するリンク文書LDの数に応じて、除外を行うか否かを自動的に判断させるようにしても良い。
掲載資料の残予算額による分類に用いる金額αは、1つのみとしているが、複数としても良い。複数の金額αを用いることに合わせ、掲載資料を4以上の類に分類するようにしても良い。金額αは、提携企業CCが任意に設定できるようにさせても良い。
本実施形態では、会員ステータスが一致し、且つ残予算額が金額α以下となった掲載資料は第2類に分類しているが、第2類、及び第3類を一つの類としても良い。第2類を設けたのは、残予算額が小さくなっても、提携企業CCが見込み客についての情報を求めている可能性が考えられるためである。そのため、第2類の優先順位は第3類の優先順位よりも高くさせている。
上記実施形態では、会員ステータスが一致するか否か判断し、一致していない場合、媒体資料MMのダウンロードが行われても報酬は請求しないようにしている。しかし、一致するか否かにより、報酬として求める入札額を異ならせるようにしても良い。或いは会員ステータスが一致する程度を算出し、その算出結果に応じて、請求する金額を異ならせるようにしても良い。このことから、会員ステータスにより、掲載資料を複数の類に分類するようにしても良い。報酬を請求する場合、媒体資料MMをダウンロードさせた会員Mの情報は提携企業CCに提供可能にする必要がある。
スコアの算出時で想定する会員Mの閲覧目的は、会員登録時に選択された閲覧目的としているが、ダウンロードの履歴、つまりDL管理情報から推定される閲覧目的としても良い。例えば会員Mがダウンロードさせた媒体資料MMを分類し、分類毎に、会員Mが選択した閲覧目的の傾向を解析して、最も可能性が高い閲覧目的を推定することにより、推定した閲覧目的を会員情報中の閲覧目的の代わりに用いるようにしても良い。そのようにすることにより、会員Mを想定した掲載資料の分類をより適切に行えるようになると期待できる。しかし、そのような閲覧目的を用いる場合であっても、媒体資料MMのダウンロード時には、会員ステータスと一致するか否かを高精度に判断するために、閲覧目的を確認することが望ましい。
媒体資料MMのダウンロード時に会員Mに問い合わせる項目は、目的(閲覧目的)としているが、項目は、目的に限定されない。また、項目数も1つでなくとも良い。つまり複数の項目を会員Mに問い合わせるようにしても良い。組み合わせを含む問い合わせる項目は、固定としても良いが、媒体資料MM毎に、提携企業CCが任意に選択可能としても良い。このこともあり、会員ステータスに含める項目の組み合わせも、提携企業CCが任意に選択可能にしても良い。