JP7479255B2 - プラズマ処理装置 - Google Patents

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Description

本開示は、プラズマ処理装置に関する。
例えば、特許文献1は、2つの高周波電源を有し、チャンバ上部のアンテナ及び下部電極(サセプタ)に2周波の高周波電力を供給するICP(Inductively Coupled Plasma)装置を提案する。2つの高周波電源のうち、一方の高周波電源から下部電極に、例えば13MHzの周波数のバイアス用の高周波電力が供給される。チャンバの上方にはアンテナが設けられ、他方の高周波電源からアンテナの外側コイルを構成する線路の中点またはその近傍に、例えば27MHzのプラズマ励起用の高周波電力が供給される。
特開2019-67503号公報
本開示は、複数の高周波(RF;Radio Frequency)電力パルス信号を用いてプロセスの性能を向上させることができる技術を提供する。
本開示の一の態様によれば、チャンバに結合された第1整合回路及び第2整合回路と、第1整合回路に結合され、複数のパルスサイクルを含む第1RFパルス信号を生成するように構成された第1RF生成部であり、複数のパルスサイクルの各々は、第1期間、第2期間及び第3期間を含み、第1RFパルス信号は、第1期間に第1パワーレベル、第2期間に第2パワーレベル及び第3期間に第3パワーレベルを有し、第1期間は、30μs以下である、第1RF生成部と、第2整合回路に結合され、複数のパルスサイクルを含む第2RFパルス信号を生成するように構成された第2RF生成部であり、第2RFパルス信号の周波数は、第1RFパルス信号の周波数よりも低く、第2RFパルス信号は、第1期間に第4パワーレベル、及び第2期間及び第3期間のうち少なくとも1つに第5パワーレベルを有する、第2RF生成部と、第2整合回路に結合され、複数のパルスサイクルを含む第3RFパルス信号を生成するように構成された第3RF生成部であり、第3RFパルス信号の周波数は、第2RFパルス信号の周波数よりも低く、第3RFパルス信号は、第2期間に第6パワーレベル、及び第1期間及び第3期間のうち少なくとも1つに第7パワーレベルを有する、第3RF生成部と、を有するプラズマ処理装置が提供される。
一の側面によれば、複数の高周波電力パルス信号を用いてプロセスの性能を向上させることができる。
実施形態に係るプラズマ処理システムの一例を示す断面模式図。 実施形態に係るプラズマ処理装置の一例を示す図。 実施形態に係る2つのバイアスRFパルス信号の整合回路の一例を示す図。 ラジカル、イオン、電子温度、イオンエネルギー、副生成物の一例を示す図。 実施形態に係る2周波の高周波電力パルスのパルスパターンを示す図。 実施形態に係る3周波の高周波電力パルスのパルスパターンを示す図。
以下、図面を参照して本開示を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
[プラズマ処理システム]
初めに、図1及び図2を参照しながら、実施形態に係るプラズマ処理システムについて説明する。図1は、実施形態に係るプラズマ処理システムの一例を示す断面模式図である。図2は、実施形態に係るプラズマ処理装置1の一例を示す図である。
実施形態において、プラズマ処理システムは、プラズマ処理装置1及び制御部2を含む。プラズマ処理装置1は、3つの高周波電力パルス(3つのRFパルス信号)をチャンバ10内に供給することによりチャンバ10内の処理ガスからプラズマを生成するように構成されている。プラズマ処理装置1は、2つの高周波電力パルス(2つのRFパルス信号)をチャンバ10内に供給することによりチャンバ10内の処理ガスからプラズマを生成するように構成されてもよい。そして、プラズマ処理装置1は、生成されたプラズマを基板に曝すことにより基板を処理する。
プラズマ処理装置1は、チャンバ10、基板支持部11及びプラズマ生成部を含む。チャンバ10は、プラズマ処理空間10sを規定する。また、チャンバ10は、少なくとも1つの処理ガスをプラズマ処理空間10sに供給するためのガス入口10aと、プラズマ処理空間からガスを排出するためのガス出口10bとを有する。ガス入口10aは、少なくとも1つのガス供給部20に接続される。
ガス出口10bは、例えばチャンバ10の底部に設けられた排気口であり、排気システム40に接続される。排気システム40は、圧力弁及び真空ポンプを含んでもよい。真空ポンプは、ターボ分子ポンプ、粗引きポンプ又はこれらの組み合わせを含んでもよい。
基板支持部11は、プラズマ処理空間10s内に配置され、基板Wを支持する。プラズマ生成部は、プラズマ処理空間10s内に供給された少なくとも1つの処理ガスからプラズマを生成するように構成される。プラズマ処理空間10sにおいて形成されるプラズマは、容量結合プラズマ(CCP;Capacitively Coupled Plasma)、誘導結合プラズマ(ICP;Inductively Coupled Plasma)であってもよい。
制御部2は、本開示において述べられる種々の工程をプラズマ処理装置1に実行させるコンピュータ実行可能な命令を処理する。制御部2は、ここで述べられる種々の工程を実行するようにプラズマ処理装置1の各要素を制御するように構成され得る。実施形態において、図1に示すように、制御部2の一部又は全てがプラズマ処理装置1に含まれてもよい。制御部2は、例えばコンピュータ21を含んでもよい。コンピュータ21は、例えば、処理部(CPU:Central Processing Unit)21a、記憶部21b、及び通信インターフェース21cを含んでもよい。処理部21aは、記憶部21bに格納されたプログラムに基づいて種々の制御動作を行うように構成され得る。記憶部21bは、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。通信インターフェース21cは、LAN(Local Area Network)等の通信回線を介してプラズマ処理装置1との間で通信してもよい。
以下に、図2の誘導結合プラズマ処理装置を一例として、プラズマ処理装置1の構成例について更に説明する。プラズマ処理装置1は、チャンバ10を含む。チャンバ10は、誘電体窓10c及び側壁10dを含む。誘電体窓10c及び側壁10dは、チャンバ10内のプラズマ処理空間10sを規定する。また、プラズマ処理装置1は、基板支持部11、ガス導入部13、ガス供給部20、電力供給部及びアンテナ14を含む。
基板支持部11は、チャンバ10内のプラズマ処理空間10sに配置される。アンテナ14は、チャンバ10(誘電体窓10c)の上部又は上方に配置される。
基板支持部11は、本体部及び環状部材(エッジリング)12を含む。本体部は、基板(ウェハ)Wを支持するための中央領域(基板支持面)11aと、環状部材12を支持するための環状領域(エッジリング支持面)11bと、を有する。本体部の環状領域11bは、本体部の中央領域11aを囲んでいる。基板Wは、本体部の中央領域11a上に配置され、環状部材12は、本体部の中央領域11a上の基板Wを囲むように本体部の環状領域11b上に配置される。実施形態において、本体部は、静電チャック111及び導電部材112を含む。静電チャック111は、導電部材112の上に配置される。導電部材112は、RF電極として機能し、静電チャック111の上面は、基板支持面11aとして機能する。また、図示は省略するが、実施形態において、基板支持部11は、静電チャック111及び基板Wのうち少なくとも1つをターゲット温度に調節するように構成される温調モジュールを含んでもよい。温調モジュールは、ヒータ、流路、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。流路には、冷媒、伝熱ガスのような温調流体が流れる。なお、チャンバ10、基板支持部11、及び環状部材12は、軸Zを中心軸として軸Zが一致するように配置される。
ガス導入部13は、ガス供給部20からの少なくとも1つの処理ガスをプラズマ処理空間10sに供給するように構成される。実施形態において、ガス導入部13は、基板支持部11の上方に配置され、誘電体窓10cに形成された中央開口部に取り付けられる。
ガス供給部20は、少なくとも1つのガスソース23及び少なくとも1つの流量制御器22を含んでもよい。実施形態において、ガス供給部20は、1又はそれ以上の処理ガスを、それぞれに対応のガスソース23からそれぞれに対応の流量制御器22を介してガス導入部13に供給するように構成される。各流量制御器22は、例えばマスフローコントローラ又は圧力制御式の流量制御器を含んでもよい。さらに、ガス供給部20は、1又はそれ以上の処理ガスの流量を変調又はパルス化する1又はそれ以上の流量変調デバイスを含んでもよい。
電力供給部は、チャンバ10に結合されるRF電力供給部31を含む。RF電力供給部31は、3つのRF信号(RF電力)を、基板支持部11の導電部材112又はアンテナ14に供給するように構成される。これにより、プラズマ処理空間10sに供給された少なくとも1つの処理ガスからプラズマが形成される。なお、プラズマ生成部は、プラズマ処理空間10s内に少なくとも1つの処理ガスを供給するガス供給部20と、RF電力供給部31とを含み、処理ガスからプラズマを生成するように構成されてもよい。
アンテナ14は、1又は複数のコイルを含む。実施形態において、アンテナ14は、同軸上に配置された外側コイル及び内側コイルを含んでもよい。この場合、RF電力供給部31は、外側コイル及び内側コイルの双方に接続されてもよく、外側コイル及び内側コイルのうちいずれか一方に接続されてもよい。前者の場合、同一のRF生成部が外側コイル及び内側コイルの双方に接続されてもよく、別個のRF生成部が外側コイル及び内側コイルに別々に接続されてもよい。
実施形態において、RF電力供給部31は、ソースRF生成部31a、第1バイアスRF生成部31b及び第2バイアスRF生成部31cを含む。ソースRF生成部31aは、アンテナ14に結合され、第1バイアスRF生成部31b及び第2バイアスRF生成部31cは、導電部材112に結合される。ソースRF生成部31aは、第1整合回路33を介してアンテナ14に接続され、プラズマ生成用の第1RFパルス信号(以下、HF電力ともいう。)を生成するように構成される。実施形態において、第1RFパルス信号は、20MHz~60MHzの範囲内の周波数を有する。生成された第1RFパルス信号は、アンテナ14に供給される。第1RFパルス信号は、複数のパルスサイクルを含み、複数のパルスサイクルの各々は、第1期間、第2期間及び第3期間を含む。第1RFパルス信号は、第1期間に第1パワーレベル、第2期間に第2パワーレベル及び第3期間に第3パワーレベルを有し、第1期間は、30μs以下である。第1RFパルス信号は、少なくとも3つのパワーレベルを有し、各パワーレベルは、0以上である。従って、第1RFパルス信号は、High/Middle/Lowパワーレベルを有してもよく、これらは0よりも大きい。また、第1RFパルス信号は、High/Lowパワーレベル及びゼロパワーレベル(Off)を有してもよい。ソースRF生成部31aは、第1整合回路33に結合され、複数のパルスサイクルを含む第1RFパルス信号を生成するように構成された第1RF生成部の一例である。
また、第1バイアスRF生成部は、第2整合回路34及び給電ライン37を介して基板支持部11の導電部材112に接続され、第2RFパルス信号(以下、LF1電力ともいう。)を生成するように構成される。生成された第2RFパルス信号は、基板支持部11の導電部材112に供給される。実施形態において、第2RFパルス信号は、第1RFパルス信号よりも低い周波数を有する。実施形態において、第2RFパルス信号は、1MHz~15MHzの範囲内の周波数を有する。第2RFパルス信号は、第1期間に第4パワーレベル、及び前記第2期間及び前記第3期間のうち少なくとも1つに第5パワーレベルを有する。従って、第2RFパルス信号は、High/Lowパワーレベルを有してもよく、これらは0よりも大きい。また、第2RFパルス信号は、0よりも大きいパワーレベル及びゼロパワーレベル、すなわちオン/オフ信号を有してもよい。第1バイアスRF生成部は、第2整合回路34に結合され、複数のパルスサイクルを含む第2RFパルス信号を生成するように構成された第2RF生成部の一例である。
また、第2バイアスRF生成部は、第2整合回路34及び給電ライン37を介して基板支持部11の導電部材112に接続され、第3RFパルス信号(以下、LF2電力ともいう。)を生成するように構成される。生成された第3RFパルス信号は、基板支持部11の導電部材112に供給される。実施形態において、第3RFパルス信号は、第2RFパルス信号よりも低い周波数を有する。実施形態において、第3RFパルス信号は、100kHz~4MHzの範囲内の周波数を有する。第3RFパルス信号は、第2期間に第6パワーレベル、及び第1期間及び第3期間のうち少なくとも1つに第7パワーレベルを有する、第3RFパルス信号は、少なくとも2つのパワーレベルを有し、各パワーレベルは、0以上である。従って、第3RFパルス信号は、High/Lowパワーレベルを有してもよく、これらは0よりも大きい。また、第3RFパルス信号は、0よりも大きいパワーレベル及びゼロパワーレベル、すなわちオン/オフ信号を有してもよい。第2バイアスRF生成部は、第2整合回路34に結合され、複数のパルスサイクルを含む第3RFパルス信号を生成するように構成された第3RF生成部の一例である。
このように、第1RFパルス信号、第2RFパルス信号及び第3RFパルス信号はパルス化される。第2RFパルス信号及び第3RFパルス信号はオン状態とオフ状態との間、或いは2以上の異なるオン状態(High/Low)の間でパルス化される。第1RFパルス信号は2以上の異なるオン状態(High/Low)とオフ状態との間、或いは3以上の異なるオン状態(High/Middle/Low)の間でパルス化される。第1RFパルス信号は、オン状態とオフ状態との間、或いは2つの異なるオン状態(High/Low)の間でパルス化されてもよい。
第1整合回路33は、ソースRF生成部31a及びアンテナ14に接続され、アンテナ14を介してチャンバ10に接続される。第1整合回路33は、第1RFパルス信号がソースRF生成部31aから第1整合回路33を介してアンテナ14に供給されるのを可能にする。なお、第1整合回路33は、他のプラズマ処理装置においては、アンテナ14以外の構成に接続されてもよい。例えば、2つの対向する電極を含む容量結合プラズマ処理装置においては、第1整合回路33は、2つの電極のうち一方に接続されてもよい。
第2整合回路34は、第1バイアスRF生成部31b、第2バイアスRF生成部31c及び基板支持部11(導電部材112)に接続される。第2整合回路34は、第2RFパルス信号が第1バイアスRF生成部31bから第2整合回路34を介して基板支持部11に供給されるのを可能にする。また、第2整合回路34は、第3RFパルス信号が第2バイアスRF生成部31cから第2整合回路34を介して基板支持部11に供給されるのを可能にする。
制御部2は、ソースRF生成部31a、第1バイアスRF生成部31b及び第2バイアスRF生成部31cのそれぞれに各パルス信号の供給を指示する制御信号を出力する。これにより、予め定められたタイミングに複数のパルスサイクルを含む第1RFパルス信号、第2RFパルス信号、及び第3RFパルス信号が供給され、チャンバ10内の処理ガスからプラズマが生成される。そして、生成されたプラズマを基板に曝すことにより基板処理が行われる。これにより、プロセスの効能を向上させ、高精度の基板処理を可能にする。制御部2による第1RFパルス信号、第2RFパルス信号、及び第3RFパルス信号のオン・オフ状態又は0以上のパワーレベルの制御タイミングについては後述する。
[第2整合回路の内部構成の一例]
次に、第2整合回路34の構成の一例について、図3を参照しながら説明する。図3は、実施形態に係る第2整合回路34の内部構成の一例を示す図である。
第1バイアスRF生成部31b及び第2バイアスRF生成部31cは、第2整合回路34及び給電ライン37を介して、基板支持部11(導電部材112)に接続される。第1バイアスRF生成部31bから供給される第2RFパルス信号を、以下の説明ではLF1電力(LF1 Power)とも表記する。また、第2バイアスRF生成部31cから供給される第3RFパルス信号を、以下の説明ではLF2電力(LF2 Power)とも表記する。
第1バイアスRF生成部31bから供給される第2RFパルス信号(LF1電力)が第2整合回路34内の給電ライン36を介して反対側(第2バイアスRF生成部31c側)に結合すると、チャンバ10へ供給されるLF1電力の供給効率が低下する。同様に、第2バイアスRF生成部31cから供給される第3RFパルス信号(LF2電力)が給電ライン36を介して反対側(第1バイアスRF生成部31b側)に結合すると、チャンバ10へ供給されるLF2電力の供給効率が低下する。そうすると、チャンバ10へのバイアス電力の供給が低下するために、イオンエネルギーの制御等が難しくなり、プロセスの性能が悪化する。
そこで、本実施形態に係る第2整合回路34は、第1調整回路34b1、第1分離回路34b2、第2調整回路34c1、第2分離回路34c2を有する。第1調整回路34b1及び第1分離回路34b2は、第1バイアスRF生成部31bと給電ライン37との間に接続される。第2調整回路34c1及び第2分離回路34c2は、第2バイアスRF生成部31cと給電ライン37との間に接続される。係る構成により、第1バイアスRF生成部31bにおいて生成された第2RFパルス信号(LF1電力)が、第2バイアスRF生成部31cへの結合を抑制しつつ、基板支持部11(導電部材112)に供給される。また、第2バイアスRF生成部31cにおいて生成された第3RFパルス信号(LF2電力)が、第1バイアスRF生成部31bへの結合を抑制しつつ、基板支持部11(導電部材112)に供給される。
第1調整回路34b1は、可変素子を有し、第1バイアスRF生成部31bの負荷側(基板支持部11側)のインピーダンスを、第1バイアスRF生成部31bの出力インピーダンスに整合させるよう構成されている。一実施形態において、第1調整回路34b1の可変素子は、可変コンデンサである。
第2分離回路34c2は、第2バイアスRF生成部31cと基板支持部11との間に接続され、第1バイアスRF生成部31bからのLF1電力である第2RFパルス信号の結合を防止する。
第2調整回路34c1は、可変素子を有し、第2バイアスRF生成部31cの負荷側(基板支持部11側)のインピーダンスを、第2バイアスRF生成部31cの出力インピーダンスに整合させるよう構成されている。一実施形態において、第2調整回路34c1の可変素子は、可変インダクタである。
第1分離回路34b2は、第1バイアスRF生成部31bと基板支持部11との間に接続され、第2バイアスRF生成部31cからのLF2電力である第3RFパルス信号の結合を防止する。
第2分離回路34c2は、インダクタL2を含むRFチョーク回路である。第1分離回路34b2は、コンデンサC1とインダクタL1とを含む共振回路である。第1分離回路34b2は、コンデンサC1とインダクタL1により構成される。第2分離回路34c2は、インダクタL2により構成される。
第1分離回路34b2は、第2RFパルス信号からはインピーダンスが0または0近くに見え、第3RFパルス信号からはインピーダンスが高く、第1バイアスRF生成部31b側が壁に見えるようにC1とL1の回路定数を設定する。これにより、第1分離回路34b2において第3RFパルス信号から見たインピーダンスをZLF2とし、プラズマの負荷インピーダンスをZchamberと表記すると、ZLF2>>Zchamberが成立する。
また、第2分離回路34c2は、第3RFパルス信号からはインピーダンスが0又は0近くに見え、第2RFパルス信号からはインピーダンスが高く、第2バイアスRF生成部31c側が壁に見えるようにL2の回路定数を設定する。これにより、第2分離回路34c2において第2RFパルス信号から見たインピーダンスをZLF1とすると、ZLF1>>Zchamberが成立する。
このように、第1分離回路34b2の回路定数を上記のように設定することで、第1分離回路34b2では、インピーダンスZLF2がプラズマの負荷インピーダンスZchamberよりもはるかに大きくなる。これにより、第1分離回路34b2は、第2バイアスRF生成部31cからの第3RFパルス信号の結合を防止する(図3の「LF2 Power→×」)。この結果、LF2電力は、給電ライン37を介してチャンバ10内に供給され、これにより、LF2電力の供給効率の低下を抑制できる。
同様に、第2分離回路34c2の回路定数を上記のように設定することで、第2分離回路34c2では、インピーダンスZLF1がプラズマの負荷インピーダンスZchamberよりもはるかに大きくなる。これにより、第2分離回路34c2は、第1バイアスRF生成部31bからの第2RFパルス信号の結合を防止する(図3の「LF1 Power→×」)。この結果、LF1電力は、給電ライン37を介してチャンバ10内に供給され、これにより、LF1電力の供給効率の低下を抑制できる。
係る構成により、異なる周波数を有する2つのバイアス電力(LF1電力及びLF2電力)のパルス信号を基板支持部11に効率良く供給することができる。
[パルス信号]
例えば、アスペクト比が高い深穴をエッチングするプロセスの場合、HF電力、LF1電力及びLF2電力のパルス信号を用いて、イオンの入射角を垂直にしたり、マスク選択比を高めたりすることができる。
図4は、ラジカル、イオン、電子温度、イオンエネルギー、副生成物の一例を示す図である。図4の横軸は、RF電力の供給を停止(オフ)した後の経過時間(1周期)を示す。図4の縦軸は、オフ時間におけるラジカル(Radical)、イオン(Ions)、電子温度(Te)、イオンエネルギー(ε)、副生成物(By-products)の各時間における状態を示す。
これによれば、ラジカル(Radical)は、RF電力をオフ状態にしてからの変化が緩やかであるのに対して、イオン(Ions)及びプラズマ温度(Te)はRF電力をオフ状態にしてからの変化がラジカルよりも早い。このようなプラズマ中のラジカルやイオンの減衰やエネルギーの変化等を考慮してHF電力及びLF電力(例えばLF1電力及びLF2電力)のパルス信号を制御する。HF電力をオフ状態にした後に供給するLF電力のパルス信号の一例としては、プラズマ温度(Te)が高い初期時間は、LF電力をオフ状態にし、プラズマ温度(Te)が低下した後にLF電力をオン状態にする制御が考えられる。これによれば、イオンはまだ残っているが、プラズマ温度(Te)が低い時間にLF電力を用いて、イオンの基板への引き込みを効率的に行うことができる。
HF電力をオフ状態にした後に供給するLF電力のパルス信号の他の例としては、プラズマパラメータとしてイオンエネルギーを示すεを用い、プラズマ電子温度Teがほぼ変化しない時間にLF2電力を制御する。これにより、イオンエネルギーεをコントロールしてイオンの入射角をより垂直に制御することができる。
このように、HF電力及びLF電力をオン・オフ状態にするタイミングを、ラジカル、イオン、プラズマ電子温度、イオンエネルギー、副生成物等のプラズマパラメータの動きに応じて細かく制御する。これにより、プロセスの性能を向上させることができる。以下、高周波電力のパルス信号の供給タイミングについて、図5~図6を参照しながら説明する。なお、高周波電力のパルス信号の供給タイミングは、制御部2により制御される。
(2周波のパルス信号)
図5は、実施形態に係る2周波の高周波電力パルスのパルスパターンを示す図である。図5に示す2周波の高周波電力パルスであるHF電力(Source Power)と、LF1電力(Bias Power)のパルス信号のそれぞれは、複数のパルスサイクルを含む。以下、各パルス信号の供給タイミングについて説明する。図5の横軸は、1周期の時間を示し、縦軸は、HF電力及びLF1電力のオン・オフ状態を示す。期間(1)及び期間(2)を1周期として、HF電力及びLF1電力の各パルス信号の制御が繰り返される。
2周波の高周波電力パルスの制御では、HF電力のオン状態とLF1電力のオン状態とは時間的にオーバーラップし、HF電力をオン状態にしている間、LF1電力をオン状態にし、HF電力をオフ状態にしている間、LF1電力をオフ状態にする。ソースRF生成部31aは、第1RFパルス信号(HF電力)を生成するように構成され、本実施形態では、第1RFパルス信号は、2つのパワーレベル(On/Off)を有する。例えば第1RFパルス信号は、27MHzの周波数を有してもよい。
第1バイアスRF生成部31bは、第2RFパルス信号(LF1電力)を生成するように構成され、本実施形態では、第2RFパルス信号は、2つのパワーレベル(On/Off)を有する。第2RFパルス信号の周波数は、第1RFパルス信号の周波数よりも低い。例えば第2RFパルス信号は、13MHzの周波数を有する。
図5の期間(1)では、HF電力及びLF1電力はオン状態に維持される。つまり、時刻tにおいてHF電力及びLF1電力はオン状態に遷移し、時刻tにおいてHF電力及びLF1電力はオフ状態に遷移する。これにより、時刻tから時刻tまでの時間は、HF電力の供給により、ラジカルとイオンを含むプラズマが生成され、LF1電力の供給により、エッチングする凹部の底部に到達させるイオンフラックス(イオン量)を制御し、エッチングを促進する。
期間(1)後の時刻tにHF電力及びLF1電力はオフ状態に遷移し、期間(2)においてHF電力及びLF1電力はオフ状態に維持される。期間(2)では、HF電力がオフ状態であるため、図4に一例を示すように、ラジカル、イオン、プラズマ温度はそれぞれの時定数をもって減衰する。また、期間(2)では、HF電力及びLF1電力がオフ状態であるため、副生成物が排気される。排気期間を示す期間(2)は、副生成物が基板W上に付着しない時間に予め設定されている。
排気期間が経過した時刻tに、期間(2)から期間(1)に戻り、時刻tにおいて再びHF電力及びLF1電力がオン状態に遷移する。そして、期間(1)及び期間(2)を1周期として、HF電力及びLF1電力の各パルス信号の制御が繰り返される。1周期は10kHz~20kHzである。複数のパルスサイクルは、同一の時間期間を有し、各パルスサイクルは、50μs~100μsの時間期間を有する。すなわち、パルスサイクルの1周期は50μs~100μsである。
本例では、第1バイアスRF生成部31bは、第2RFパルス信号のパワーレベルの変化のタイミングを、第1RFパルス信号のパワーレベルの変化のタイミングに対して同期させるように構成される。
また、期間(1)は、30μs以下に設定される。次の期間(2)は、任意の時間に設定され、30μsよりも長くてもよい。つまり、本例ではHF電力及びLF1電力は、期間(1)において30μs以下の時間、オン状態に維持され、期間(2)の任意の時間、オフ状態に維持され、オン・オフを繰り返す。このようにして、LF1電力の1周期における供給時間を30μs以下にすることで、イオンを垂直に制御し、異方性の高いエッチングが可能になる。
なお、期間(1)のHF電力のパワーレベルは、第1パワーレベルの一例であり、期間(2)のHF電力のパワーレベルは、第2パワーレベルの一例である。期間(1)のLF1電力のパワーレベルは、第3パワーレベルの一例であり、期間(2)のLF1電力のパワーレベルは、第4パワーレベルの一例である。
(3周波のパルス信号)
図6は、実施形態に係る3周波の高周波電力パルスのパルスパターンを示す図である。まず、図6に示す3周波の高周波電力であるHF電力(Source Power)と、LF1電力(Bias1 Power)と、LF2電力(Bias2 Power)のパルス信号のそれぞれは、複数のパルスサイクルを含む。以下、各パルス信号の供給タイミングについて説明する。図6の横軸は、1周期の時間を示し、縦軸は、HF電力、LF1電力及びLF2電力のオン・オフ状態を示す。期間(1)~(3)を1周期として、HF電力、LF1電力及びLF2電力の各パルス信号の制御が繰り返される。
3周波の高周波電力パルスの制御では、LF1電力のオン状態とLF2電力のオン状態とは時間的にオーバーラップせず、LF1電力をオン状態にしている間、LF2電力をオフ状態にし、LF1電力をオフ状態にしている間、LF2電力をオン状態にする。HF電力のオン状態とLF1電力のオン状態、及びHF電力のオン状態とLF2電力のオン状態は時間的にオーバーラップしてもよいし、しなくてもよい。
ソースRF生成部31aは、第1RFパルス信号(HF電力)を生成するように構成され、本実施形態では、第1RFパルス信号は、3つのパワーレベル(High/Low/Off)を有する。これらのパワーレベルは対象プロセスに応じて任意に設定及び変更可能である。例えば第1RFパルス信号は、27MHzの周波数を有する。
第1バイアスRF生成部31bは、第2RFパルス信号(LF1電力)を生成するように構成され、本実施形態では、第2RFパルス信号は、2つのパワーレベル(On/Off)を有する。つまり、第2RFパルス信号は、ゼロパワーレベルを含む2つまたはそれ以上のパワーレベルを有する。第2RFパルス信号の周波数は、第1RFパルス信号の周波数よりも低い。例えば第2RFパルス信号は、13MHzの周波数を有する。
第2バイアスRF生成部31cは、第3RFパルス信号(LF2電力)を生成するように構成され、本実施形態では、第3RFパルス信号は、2つのパワーレベル(On/Off)を有する。つまり、第3RFパルス信号は、ゼロパワーレベルを含む2つまたはそれ以上のパワーレベルを有する。第3RFパルス信号の周波数は、第2RFパルス信号の周波数よりも低い。例えば第3RFパルス信号は、1.2MHzの周波数を有する。
図6では、Source Power(HF電力)が第1RFパルス信号、Bias Power1(LF1電力)が第2RFパルス信号、Bias Power2(LF2電力)が第3RFパルス信号の状態を示す。
図6の期間(1)では、HF電力は、Highパワーレベルを有し、LF1電力は、オン状態であり、LF2電力は、オフ状態である。つまり、時刻tから時刻t11までの時間Tは、HF電力の供給により、ラジカルとイオンを含むプラズマが生成される。また、時刻tから時刻t11までの時間は、LF1電力の供給により、エッチングする凹部の底部に到達させるイオンフラックス(イオン量)を制御でき、エッチングを促進できる。これにより、図6(a)に示すように、マスク101を介してエッチング対象膜100がエッチングされ、エッチング対象膜100に形成されたホールHLの内壁に、主にラジカルRが付着する。また、イオンを制御し、エッチングされた凹部の底部に到達させるイオンフラックスを制御する。
更に期間(1)は、30μs以下の時間に設定される。なお、次の期間(2)及び(3)は、任意の時間に設定され、30μsよりも長くてもよい。つまり、本例ではHF電力及びLF1電力は、期間(1)において30μs以下の時間、オン状態に維持される。このようにして、期間(1)においてLF1電力の供給を30μs以下の短時間行うことで、更にイオンを垂直に制御し、異方性の高いエッチングが可能になる。
期間(1)経過後、時刻t11においてHF電力がHighパワーレベルからLowパワーレベル(又はオフ状態)に遷移し、LF1電力がオフ状態に遷移し、LF2電力がオン状態に遷移する。そうすると、図4に一例を示すように、ラジカル、イオン、プラズマ温度はそれぞれの時定数をもって減衰する。これらのプラズマパラメータの減衰状態に応じて、HF電力のパワーレベルを下げる又はオフ状態に制御されている期間(2)及び副生成物を排気する期間(3)にLF2電力をオンするタイミングを制御する。
本実施形態では、期間(2)では、HF電力は、Lowパワーレベルに維持され、LF1電力はオフ状態に維持され、LF2電力は、オン状態に維持される。期間(2)では、期間(1)で供給したLF1電力の周波数よりも低い周波数のLF2電力を供給する。LF2電力のVppはLF1電力のVppよりも大きい。これにより、期間(2)では、期間(1)よりもバイアス電圧のVppをより大きくでき、イオンエネルギーεをより大きくし、イオン入射角をより垂直に制御できる。これにより、期間(2)においてエッチングされた凹部の底部に到達させるイオンフラックスを制御でき、図6(b)に示すように、ホールHLの底部の角部等に残った副生成物B等がエッチングされ、エッチングを促進できる。
時刻t12において、HF電力は、オフ状態(又はLowパワーレベル)に遷移し、LF1電力は、オフ状態を維持し、LF2電力は、オフ状態に遷移する。期間(3)では、副生成物の排気を制御する。つまり、期間(3)において、HF電力、LF1電力及びLF2電力はオフ状態に維持される。これにより、図6(c)に示すように、ホールHL内に付着した副生成物Bを排気する。これにより、次のサイクルのエッチングを促進できる。期間(3)は、副生成物Bが基板W上に再付着しない時間に予め設定されている。
時刻t13において、期間(1)に戻り、HF電力は、Highパワーレベルに遷移し、LF1電力は、オン状態に遷移し、LF2電力は、オフ状態を維持する。期間(1)~(3)は繰り返され、1周期は10kHz~20kHzであり、期間(1)は30μs以下である。複数のパルスサイクルの各々は、50μs~100μsである。
このようにして、アスペクト比が高い深穴をエッチングするプロセスにおいて、HF電力、LF1電力及びLF2電力のパルス信号を用いて、マスク選択比を高め、イオンの入射角を垂直にすることができる。これにより、エッチング形状を垂直にしたり、エッチングを促進したりすることができる。ただし、アスペクト比が高い深穴をエッチングするプロセスは基板処理の一例であり、プロセスの種類はこれに限らない。
図6の例では、HF電力のパワーレベルを3レベルに制御し、LF1電力及びLF2電力のパワーレベルをオン・オフ状態の2レベルに制御したが、これに限らない。例えば、HF電力のパワーレベルを4レベル又はそれ以上に制御してもよい。
なお、期間(1)のHF電力のパワーレベルは、第1パワーレベルの一例であり、期間(2)のHF電力のパワーレベルは、第2パワーレベルの一例であり、期間(3)のHF電力のパワーレベルは、第3パワーレベルの一例である。期間(1)のLF1電力のパワーレベルは、第4パワーレベルの一例であり、期間(2)及び/又は期間(3)のLF1電力のパワーレベルは、第5パワーレベルの一例である。期間(2)のLF2電力のパワーレベルは、第6パワーレベルの一例であり、期間(1)及び/又は期間(3)のLF1電力のパワーレベルは、第7パワーレベルの一例である。
以上に説明したように、本実施形態のプラズマ処理装置及びプラズマ処理方法によれば、複数の高周波電力パルス信号を用いてプロセスの性能を向上させることができる。
今回開示された実施形態に係るプラズマ処理装置及びプラズマ処理方法は、すべての点において例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。実施形態は、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な形態で変形及び改良が可能である。上記複数の実施形態に記載された事項は、矛盾しない範囲で他の構成も取り得ることができ、また、矛盾しない範囲で組み合わせることができる。
1 プラズマ処理装置
2 制御部
10 チャンバ
10s プラズマ処理空間
11 基板支持部
12 環状部材
13 ガス導入部
14 アンテナ
20 ガス供給部
21 コンピュータ
21a 処理部
21b 記憶部
21c 通信インターフェース
31 RF電力供給部
31a ソースRF生成部
31b 第1バイアスRF生成部
34b1 第1調整回路
34b2 第1分離回路
34c1 第2調整回路
34c2 第2分離回路
31c 第2バイアスRF生成部
33 第1整合回路
34 第2整合回路
37 給電ライン

Claims (3)

  1. チャンバと、
    前記チャンバに結合された第1整合回路と、
    前記チャンバに結合された第2整合回路と、
    前記第1整合回路に結合され、第1RFパルス信号を生成するように構成された第1RF生成部であり、前記第1RFパルス信号は、各サイクル内の第1期間にゼロより大きい第1パワーレベルを有し各サイクル内の前記第1期間の後の第2期間に前記第1パワーレベルよりも小さくゼロより大きい第2パワーレベルを有し、各サイクル内の前記第2期間の後の第3期間にゼロパワーレベルを有し、前記第1期間は、30μs以下である、第1RF生成部と、
    前記第2整合回路に結合され、第2RFパルス信号を生成するように構成された第2RF生成部であり、前記第2RFパルス信号の周波数は、前記第1RFパルス信号の周波数よりも低く、前記第2RFパルス信号は、前記第1期間にゼロより大きいパワーレベルを有し、前記第2期間及び前記第3期間にゼロパワーレベルを有する、第2RF生成部と、
    前記第2整合回路に結合され、第3RFパルス信号を生成するように構成された第3RF生成部であり、前記第3RFパルス信号の周波数は、前記第2RFパルス信号の周波数よりも低く、前記第3RFパルス信号は、前記第2期間にゼロより大きいパワーレベルを有し、前記第1期間及び前記第3期間にゼロパワーレベルを有する、第3RF生成部と、を有する、
    プラズマ処理装置。
  2. サイクルは、50μs~100μsの期間を有する
    請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記第1RFパルス信号は、20MHz~60MHzの周波数であり、
    前記第2RFパルス信号は、1MHz~15MHzの周波数であり、
    前記第3RFパルス信号は、100kHz~4MHzの周波数である、
    請求項1又は請求項2に記載のプラズマ処理装置。
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