JP7477861B2 - マグネットスクリーン装置 - Google Patents

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Description

本発明はマグネットスクリーン装置に関し、より詳細にはホワイトボードや黒板などの被磁着体にスクリーン本体を展開して磁着し映写可能とするマグネットスクリーン装置に関するものである。
必要なときにスクリーン本体を収納ケースから展開してホワイトボードや黒板などの被磁着体に磁着し、スクリーン本体に画像を映写可能とするマグネットスクリーン装置がこれまでから種々提案されている。
例えば特許文献1では、黒板の上下端部にガイドレールを設けてスクリーン収納枠をガイドレールに沿って移動させながらマグネットスクリーンを黒板に展開し磁着させる据付式のマグネットスクリーン装置が提案されている。
このような据付式のマグネットスクリーン装置では、スクリーン本体を黒板にずれることなく所定位置に確実に展開することができるが、マグネットスクリーン装置は黒板から基本的に分離することはできないため、スクリーン本体を他の黒板に展開して使用することはできない。
そこで、所望の黒板に対して展開磁着可能な可搬式のマグネットスクリーン装置も提案されている(例えば特許文献2など)。
特開2015-217642号公報 特開2016-167025号公報
通常、可搬式のマグネットスクリーン装置の場合、収納ケースがマグネット部材を備えており、スクリーン本体を黒板に展開した後、収納ケースは黒板に磁着される。そして使用後には、スクリーン本体が収納ケースに巻き取り収納され、収納ケースは例えば黒板の隅部やロッカー等の被磁着体に磁着された状態で保管されることが多い。
ところで、黒板等の被磁着体は木製のものも多く、乾燥等によって変形することがある。また部材の寸法誤差や組立誤差によって歪みが生じていることもある。例えば、図11に示すような、上下方向の途中部において凹状に変形が生じている黒板MBにマグネット部材Bによって収納ケースSCを取り付ける場合、マグネット部材Mと黒板MBの表面との接触面積が少なく、また凹状変形の中央部に対向するマグネット部材Mは黒板MBの表面から完全に離間することになる。このような状況では、マグネット部材Mと黒板MBとの間の磁力が低下して、収納ケースSCが黒板MBから落下するおそれがある。
本発明はこのような従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、黒板などの被磁着体の表面が変形して凹凸が生じている場合であっても、収納ケースに設けられたマグネット部材によって収納ケースを被磁着体に安定して磁着できるようにすることにある。
また本発明の目的は、従来よりも長尺化させたスクリーン本体を巻き取り収納可能で、スクリーン本体の長尺化によって重量が増加した収納ケースであっても被磁着体に安定して磁着できるようにすることにある。
また本発明の目的は、スクリーン本体の収納ケースからの引き出しの際及び収納ケースへの巻取りの際に、スクリーン本体が長手方向にずれた場合であってもスクリーン本体の長手方向両端部がキャップ部材に摺接するのを回避することにある。
前記目的を達成する本発明に係るマグネットスクリーン装置は、マグネット部材によって被磁着体に磁着可能な収納ケースと、スクリーン層とマグネット層とが積層されたスクリーン本体と、前記収納ケース内に回動自在に取り付けられ前記スクリーン本体を巻き取る巻取ロールと、前記スクリーン本体の引き出し及び巻き取りのための前記収納ケースの長手方向に連続して形成された開口部から少なくとも一部が外方に突出するように取り付けられた押さえ部材とを備え、前記スクリーン本体が前記押さえ部材によって被磁着体に押圧されながら引き出され、巻き取られるマグネットスクリーン装置であって、前記収納ケースが、長手方向両端が開口した筒形状のケース本体と、前記ケース本体の長手方向両端の開口を封鎖する一対のキャップ部材とを備え、前記ケース本体は、長手方向に延在し、前記マグネット部材を備え被磁着体に磁着する底壁部材を有し、前記底壁部材は可撓性を有し、前記一対のキャップ部材によって支持されていることを特徴とする。
また前記構成のマグネットスクリーン装置において、前記収納ケースが、側壁と上壁とが一体成形された周壁部材をさらに有し、前記周壁部材が前記一対のキャップ部材によって支持されている構成としてもよい。
また前記構成のマグネットスクリーン装置において、前記押さえ部材が、前記一対のキャップ部材によって支持され、前記一対のキャップ部材は、前記押さえ部材と前記巻取ロールとの間に張り渡されているスクリーン本体の長手方向両端部と対向する部分に切欠きが形成されている構成としてもよい。
また前記構成のマグネットスクリーン装置において、前記押さえ部材の全体が前記収納ケースの前記開口部から前記スクリーン本体の引き出し方向に突出している構成としてもよい。
また前記構成のマグネットスクリーン装置において前記スクリーン本体の巻き取り方向の一端部におけるマグネット層側の面が、前記巻取ロールに接合され、前記スクリーン本体は、マグネット層側を内側として前記巻取ロールにロール状に巻き取られる構成としてもよい。
また前記構成のマグネットスクリーン装置において前記収納ケースから引き出し可能な前記スクリーン本体の長さが1m以上4m以下であり、前記巻取ロールに内蔵された前記バネのバネ定数が3.5N/m以上5.0N/m以下の範囲である構成としてもよい。
また前記構成のマグネットスクリーン装置において前記スクリーン本体を前記収納ケースから2m引き出したときの前記バネの弾性力が15N以下である構成としてもよい。
なお、本明細書におけるバネ定数は、スクリーン本体を収納ケースから所定距離引き出したときのバネの弾性力を測定し、図8に示すような、横軸をスクリーン本体の収納ケースからの引き出し長さとし、縦軸をバネの弾性力として、測定データをプロットして求めた近似直線の傾きである。
本発明のマグネットスクリーン装置では、収納ケースが、長手方向に延在しマグネット部材を備え被磁着体に磁着する底壁部材を有し、この底壁部材が可撓性を有し、収納ケースの長手方向両端部の一対のキャップ部材によて支持されているので、黒板などの被磁着体の表面に凹凸が生じている場合であっても、底壁部材が被磁着体の表面形状に合わせて撓み変形可能となり、マグネット部材によって収納ケースは被磁着体に安定して磁着される。
本発明に係るマグネットスクリーン装置の一実施形態を示す全体斜視図である。 図1のマグネットスクリーン装置の底面斜視図である。 図1のA-A線断面図である。 収納ケース1の組立斜視図である。 キャップ部材12aの斜視図である。 キャップ部材12bの斜視図である。 巻取バネユニットUを内蔵した巻取ロールの断面図である。 スクリーン本体3の引き出し長さとコイルバネ27の弾性力との関係を示すグラフである。 スクリーン本体を黒板に展開する工程を示す正面図である。 図9のB-B線断面図である。 従来のマグネットスクリーン装置を示す説明図である。
以下、本発明を図に基づきさらに詳しく説明するが本発明はこれらの実施形態に何ら限定されるものではない。
(マグネットスクリーン装置の構成)
図1は、本発明に係るマグネットスクリーン装置Sの一実施形態を示す全体斜視図であり、図2は図1のマグネットスクリーン装置の底面斜視図であり、図3は図1のA-A線断面図である。これらの図に示すマグネットスクリーン装置Sは、長手方向に長い収納ケース1と、収納ケース1内に回動自在に取り付けられた巻取ロール2と、引き出し方向後端部が巻取ロール2に接合されて、巻取ロール2に巻き取られるスクリーン本体3と、スクリーン本体3の引き出し方向先端部に接合された固定用バー4と、押さえロール(押さえ部材)5とを有する。
(収納ケース1)
図4に、収納ケース1の組立斜視図を示す。収納ケース1は、長手方向両端部が開口で筒形状のケース本体11と、ケース本体11の長手方向両端部の開口を封鎖する一対のキャップ部材12a,12bとを有する。
(ケース本体1)
ケース本体1は長手方向に延在する略板状の底壁部材11a及び側壁部111と断面略円弧形状の上壁部112とが連続一体成形され長手方向に延在する周壁部材11bから構成される。
(底壁部材11a)
底壁部材11aは長手方向に延在する略板状体であって、底壁部材11aの短手方向両端部に、上方に突出し長手方向に延在する一対の第1突条113a,113bと、下方に突出し長手方向に延在する一対の第2突条114a,114bとを有する。一対の第1突条113a,113bの各々の先端には断面円弧形状の溝部115a,115bが長手方向に連続して形成されている。後述するように、この溝部115a,115bの長手方向両端部には、キャップ部材と底壁部材11aとがネジ部材18によって固定される際にネジ部材18のネジ部が螺入する。
一方、一対の第2突条114aと第2突条114bとの間には、第2突条114a,114bの高さと略同一の高さを有するマグネット部材16が取り付けられる。マグネット部材16の長手方向の長さ及び取り付け位置は、図2のマグネットスクリーン装置Sの底面斜視図に示すように、底壁部材11aの長手方向両端部及び中央部である。勿論、マグネット部材16の長手方向の長さ及び底壁部材11aへの取り付け位置は、マグネットスクリーン装置Sが被磁着体に安定して磁着できる限りにおいて、これに限定されるものではない。例えばマグネット部材16の長手方向長さは底壁部材11aの長手方向の略全体であっても構わない。またマグネット部材16の底壁部材11aへの取り付け位置は、底壁部材11aの長手方向の両端部のみ、あるいは中央部のみなどいずれの位置であってもよい。なお、一対の第2突条114a,114bの間の長手方向両端部には、キャップ部材12a,12bと底壁部材11aとが固定される際に、キャップ部材12a、12bの位置決め用突出部127a,127b(図5,図6に図示)が係入する。
また、本実施形態における底壁部材11aは長手方向に撓み変形可能(可撓性)であることが重要である。底壁部材11aがこのような可撓性を有していることによって、表面に凹凸のある被磁着体にマグネットスクリーン装置Sが磁着される場合に、被磁着体の表面形状に合わせて底壁部材11aが撓み変形しマグネット部材16が被磁着体の表面に接触しやすくなってマグネットスクリーン装置Sが安定且つ持続して被磁着体に固定されるようになる。マグネットスクリーン装置Sの実使用状況を勘案すると、底壁部材11aの撓み量は、例えば底壁部材11aの長手方向長さ1120mm、短手方向長さ40mmで長手方向中央部に荷重20Nの力を加えた場合に、長手方向中央部が4mm~5mm程度撓むのが好ましい。底壁部材11aの材質としてはこのような可撓性を発揮するものであれば特に限定はなく、アルミニウムなどの金属材料や樹脂材料など従来公知の材料を用いることができる。
(周壁部材11b)
図4において、周壁部材11bは、高さ方向に立ち上がった側壁部111と断面略円弧形状の上壁部112とが連続一体成形され長手方向に延在する。周壁部材11bは、側壁部111の下端部及び上壁部112の先端部に、内側に向かって突出し長手方向に延在する第3突条116及び第4突条117を有する。第3突条116と第4突条117の先端には断面円弧形状の溝部118,119が長手方向に連続して形成されている。これらの溝部118,119の長手方向両端部には、キャップ部材12a,12bと周壁部材11bとがネジ部材18によって固定される際にネジ部材18のネジ部が螺入する。また、周壁部材11bの側壁部111と上壁部112との境界近傍には断面四角形状の2本の線状リブ110a,110bが長手方向に連続して形成されている。これらの線状リブ110a,110bによって周壁部材11bの長手方向の剛性が高められる。周壁部材11bの材質はアルミニウムなどの金属材料や樹脂材料など従来公知の材料を用いることができる。なお、本実施形態では周壁部材11bは側壁部111と上壁部112との一体成形物とされていたが、側壁部111と上壁部112とを別部材として成形しても勿論構わない。また、周壁部材11bの側壁部111の長手方向中央部には把持部19が設けられている。
(キャップ部材)
図5及び図6にキャップ部材12a及びキャップ部材12bの斜視図をそれぞれ示す。一対のキャップ部材12a,12bは、巻取ロール2を支持する第1ボス部122a,122bの形状を除き左右対称の形状を有する。すなわち、一対のキャップ部材12a,12bは、上縁が円弧状で略四角形の本体部120a,120bと、本体部120a,120bの短手方向一方側の側辺の上側から外方に向かって斜め下方に延出する腕状部121a,121bとが一体に成形されてなる。
キャップ部材12aの本体部120aは、内側面に、巻取ロール2を支持するための四角筒形状の第1ボス122aを有しているのに対して、キャップ部材12bのキャップ本体120bは、内側面に、巻取ロール2を支持するための円筒形状の第1ボス122bを有している。これは、後述するように、巻取ロール2に設けられた第1軸部材23aをキャップ部材12aの第1ボス部122aで回転不能に支持し、巻取ロール2に設けられた第2軸部材23bをキャップ部材12bの第1ボス部122bで回動可能に支持するためである。
本体部120a,120bの第1ボス122a,122bの外周には周方向に等間隔で、第1ボス122a,122bの先端部から半径方向外方に向かって本体部の表面方向に傾斜した三角形の4つの板状リブ123a,123bが形成され、板状リブ123a,123bの途中部には本体部120a,120bに対して垂直に突出し第1ボス122a,122bと略同一高さの円柱124a,124bが板状リブ123a,123bと一体に形成されている。
また、本体部120a,120bの第1ボス122a,122bの上方、下方及び腕状部121a,121bとは反対側の側方には、キャップ部材12aとケース本体とを接続したときに、ケース本体の内周面と接触して位置決めするための突出部125a,125b、突出部126a,126b、突出部127a,127bが本体部120a,120bの内側面に対して垂直に形成されている。突出部126a,126bと突出部127a,127bの突出方向に垂直な断面形状は四角形であり、突出部125a,125bの断面形状は周壁部材11bの円弧形状の上壁部112に対応する曲率の円弧形状とされている。
そしてまた、本体部120a,120bのそれぞれにおけるケース本体11の4つの溝部115a,115b,118,119に対応する位置には、キャップ部材12a,12bとケース本体11とを固定するためのネジ部材18のネジ部が挿通する4つの貫通孔128a,128bが形成されている。
一方、本体部120a,120bの側辺の上側から外方に向かって斜め下方に延出する腕状部121a,121bの先端部の内側面には、押さえロール5を支持するための円筒形状の第2ボス129a,129bが形成されている。この第2ボス129a,129bによって押さえロール5の長手方向両端部の支持軸(不図示)が回動自在に支持される。
またこの腕状部122a,122bと本体部120a,120bとの間に形成されている三角形状の隙間(切欠き)CTは、押さえロール5と巻取ロール2との間に張り渡されているスクリーン本体3の長手方向両端部と対向する部分に位置するように設定されている。これにより、引き出されていたスクリーン本体3が巻取ロール2に巻き取られる際に、スクリーン本体3が長手方向にずれたときでもスクリーン本体3の長手方向両端部がキャップ部材12a,12bに接触しないか、接触したとしてもその距離が短く抑えられる。
(収納ケース1の組立)
一対のキャップ部材12a,12bの突出部125a,125b、突出部126a,126b、突出部127a,127bに周壁部材11b及び底壁部材11aの長手方向両端部の内周面が接触するように、底壁部材11a及び周壁部材11bが一対のキャップ部材12a,12bに対して位置付けされる。これにより底壁部材11a及び周壁部材11bの4つの溝部115a,115b,118,119の長手方向両端部がキャップ部材12a,12bの各々の4つの貫通孔128a,128bと対向するように位置される。そして、ネジ部材18がキャップ部材12a,12bの外側からキャップ部材12a,12bの貫通孔128a,128bを通って溝部115a,115b,118,119の端部開口に螺入されることによって収納ケース1が組み立てられる。図1及び図3に示されているように、組み立てられたケース本体11における底壁部材11aと周壁部材11bのスクリーン本体3の引き出し方向側の端部間は高さ方向に離間し、スクリーン本体3の引き出し及び巻き取りのための開口部13が形成される。ここで重要なことは、底壁部材11aが周壁部材11bと別体で長手方向両端部で支持されていることである。このような構成によって底壁部材11aの長手方向における撓み変形が許容される。
なお、後述するように、収納ケース1の組立の際には同時に、一対のキャップ部材12a,12bの第1ボス122a,122bに巻取ロール2の長手方向両端部の軸部23a,23bが挿入して支持され、第2ボス部129a,129bに押さえロール5の長手方向両端部の支持軸(不図示)が挿入して軸支される。
(巻取ロール2)
図7に、巻取バネユニットUを内蔵した巻取ロール2の断面図を示す。巻取ロール2は、円筒形状の巻取パイプ21と、巻取パイプ21の軸方向両端開口に嵌合する第1蓋部材22a及び第2蓋部材22bと、この第1蓋部材22a及び第2蓋部材22bに取り付けられた第1軸部材23aと第2軸部材23bと、巻取パイプ21に内蔵された巻取バネユニットUとを備える。第1軸部材23aは、巻取バネユニットUの一部を構成し、第1蓋部材22aに対して相対回動可能に取り付けられている。一方、第2軸部材23bは第2蓋部材22bに形成された貫通孔221に嵌め入れられ第2蓋部材22bに固定されている。巻取ロール2は、第1蓋部材22aに取り付けられた第1軸部材23aと第2蓋部材22bに固定された第2軸部材23bとが、キャップ部材12a,12bの第1ボス122a,122bにそれぞれ取り付けられることによって収納ケース1に回動可能に軸支されている。
(押さえロール5)
図1及び図3に示すように、押さえロール5は円筒形状を有し、長手方向の長さはスクリーン本体3の長さ以上である。押さえロール5の全体は収納ケース1の開口部13から外に突出して露出している。押さえロール5の長手方向両端部には、押さえロール5の軸中心を通り外方に突出する支持軸(不図示)が設けられている。そして、支持軸がキャップ部材12a,12bの第2ボス129a,129b内に係入することによって、押さえロール5は軸中心が巻取ロール2の軸中心と平行で且つ収納ケース1に回動自在に取り付けられる。図1及び図4に示すように、第2ボス129a,129bは、キャップ部材12a,12bの腕状部121a,121bの先端部に形成されているので、第2ボス129a,129bに軸支された押さえロール5は全体が収納ケース1の開口部13から外方に突出している。押さえロール5の直径は小さくする方がマグネットスクリーン装置Sの小型・軽量化が図れるが、極度に小さくすると長手方向において押さえロール5が撓むおそれがある。押さえロール5の好適な直径は10mm以上20mm以下の範囲である。また、押さえロール5の断面形状は円形でなくてもよく、また回動不能に取り付けられていてもよいが、収納ケース1からスクリーン本体3を引き出し・巻き取る際の押さえロール5とスクリーン本体3との摺擦を低減する観点からは、押さえロール5は断面形状が円形で且つ回動可能であるのが望ましい。
(スクリーン本体3)
スクリーン本体3は正面視において四角形状であり、使用時における表面側にスクリーン層31を有し、使用時における裏面側にマグネット層32を有する(図3の拡大図を参照)。もちろん、スクリーン層31及びマグネット層32の外にコート層など他の層を有していても構わない。スクリーン本体3の引き出し方向後端部は、巻取ロール2に接合されている。具体的には、スクリーン本体3の引き出し方向後端部におけるマグネット層32側の面(裏面側)が巻取ロール2に接合されている。これにより、スクリーン本体3はマグネット層32側を内側として巻取ロール2にロール状に巻き取られて、スクリーン本体3を収納ケース1から引き出して展開した際の長手方向端部の捲れ上がりが抑制される。
(固定用バー4)
図1及び図3に示すように、固定用バー4はスクリーン本体3の引き出し方向先端部に接合される。固定用バー4の長手方向に対して垂直な断面外形は略三角形状で、長手方向の長さはスクリーン本体3よりも長く、収納ケース1と略同一である。そして長手方向略中央部に把持部42が設けられている。また図2に示すように、固定用バー4の被着磁体と当接する底外面の長手方向の両端部及び中央部にはマグネット部材41が取り付けられている。これらのマグネット部材41によって固定用バー4は黒板などの被磁着体に固定することができる。また、スクリーン本体3が収納ケース1に巻き取られる際には、固定用バー4は開口部13から収納ケース1内に進入することはできず、固定用バー4が収納ケース1のキャップ部材12a,12bあるいは押さえロール5に当接することでスクリーン本体3の巻き取りが完了する。
巻取ロール2の軸中心と押さえロール5の軸中心とのスクリーン本体3の短手方向の距離は30mm~45mmの範囲が好ましい。当該距離が前記範囲であることにより、装置の大型化を抑えながら押さえロール5によるスクリーン本体3の屈曲劣化や摩耗を抑えることができる。また、収納ケース1を被磁着体に磁着したときの被磁着体から押さえロール5の下端までの距離は3mm~5mmの範囲が好ましい。当該距離が前記範囲であることにより、スクリーン本体3を収納ケース1から引き出して被磁着体に磁着させたときに、巻取ロール2の近傍位置までスクリーン本体3を被磁着体に磁着させることできると共にスクリーン本体3の収納ケース1への円滑な巻き取り及び引き出しが維持される。
(巻取バネユニットU)
図7に示すように、巻取バネユニットUは巻取パイプ21内の軸方向一方側に設けられている。巻取バネユニットUは、巻取パイプ21の軸方向一方端を封鎖し巻取パイプ21と共に回動する第1蓋部材22aと、第1蓋部材22aの内面側に取り付けられた軸受28を介して第1蓋部材22aに相対回動可能に設けられた第1軸部材(不動部材)23aと、巻取パイプ21内に軸方向に移動可能で巻取パイプ21と共に回動する回動部材24と、回動部材24に固定された回動軸部材25と、一方端が第1軸部材23aに接続され他方端が回動軸部材25に接続された接続パイプ26と、接続パイプ26の外周部に装着され、一方端が第1軸部材23aに固定され、他方端が回動軸部材25に固定されたコイルバネ27とを有する。本実施形態では回動部材24と回動軸部材25とが本発明の回動部材を構成する。
なお、回動部材24と回動軸部材25とは一体に成形されていてもよい。また第1軸部材23aは第1蓋部材22aに軸受28を介さず回動可能に設けられていてもよい。
(第1蓋部材22a)
第1蓋部材22aは、円柱形状の本体部221と、本体部221の軸方向一方側(図7の右側)に形成された半径方向外方に突出したフランジ部222と、本体部221に軸方向他方側面(図7の左側面)から軸方向内方に向かって軸中心と同心円状に形成された円柱形状の凹部223とを有し、樹脂等によって一体に成形されている。そして第1蓋部材22aの軸中心には軸方向に貫通する第1貫通孔224が形成されている。第1蓋部材22aの本体部221の外径は巻取パイプ21の内径と略同一で、第1蓋部材22aのフランジ部222の外径は巻取パイプ21の外径と略同一に設定されている。
(第1軸部材23a)
第1軸部材23aは、円柱形状の本体部231と、本体部231の軸方向一方側(図7の右側)から軸方向外方に突出した四角柱形状の支持軸部232と、本体部231の軸方向他方側に(図7の左側)に形成された本体部231よりも小径で円柱形状の第1係合部233とを有し、これらが樹脂等によって一体に成形されている。第1軸部材23aの本体部231の外径は第1蓋部材22aの第1貫通孔224の内径よりもわずかに小さく設定されている。また、第1軸部材23aの第1係合部233と軸受28との間位置には、半径方向外方に突出した第1係合凸片234が形成されている。後述するように、この第1係合凸片234にコイルバネ27の一方端が係止固定される。
第1蓋部材22aの凹部223に軸受28が嵌め入れられ、第1軸部材23aは軸受28を介して第1蓋部材22aに支持軸部232が第1蓋部材22aから軸方向外方に突出するように取り付けられる。そして第1軸部材23aが取り付けられた第1蓋部材22aは、フランジ部222が巻取パイプ21の開口周部に当接するように巻取パイプ21の一方側の開口部に嵌め入れられる。嵌め入れられた第1蓋部材22aのフランジ部222の外周面と巻取パイプ21の外周面とは面一となる。
(回動部材24)
回動部材24は、巻取パイプ21の内径よりもわずかに小さい外径を有する円柱形状の本体部241と、本体部241の外周の対向する位置(図7の上下位置)に軸方向と平行に形成された2本の長溝(不図示)と、本体部241の軸中心に軸方向に貫通する第2貫通孔242とを有する。
(回動軸部材25)
回動軸部材25は円柱形状の本体部251と、本体部251の軸方向一方側(図7の右側)に本体部251の外径よりも小径で第1軸部材23aの第1係合部233と同じ外径の第2係合部252とを有する。また、第2軸部材23bの第2係合部252と回動部材24との間位置には、半径方向外方に突出した第2係合凸片253が形成されている。後述するように、この第2係合凸片253にコイルバネ27の他方端が係止固定される。
回動軸部材25は本体部251が回動部材24の第2貫通孔242に嵌め入れられ、必要によりねじ等によって回動部材24に固定される。そして、回動部材24は、巻取パイプ21の内壁の周方向に所定角度(図7では180度)隔てて形成された軸方向に平行な2本の凸条29a,29bに、回動部材24の外周に形成された2本の長溝(不図示)が係合するように巻取パイプ21内に挿入される。回動部材24の長溝(不図示)と巻取パイプ21の凸条29a,29bが係合することによって、回動部材24は巻取パイプ21と共に回動するとともに巻取パイプ21内を軸方向に移動可能である。
(接続パイプ26)
接続パイプ26は円柱形状で所定の長さを有し、接続パイプ26の外周には接続パイプ26と略同一長さのコイルバネ27が装着されている。接続パイプ26の軸方向一方端側は第1軸部材23aの第1係合部233の外周に嵌め入れられ、軸方向他方端側は第2軸部材23bの第2係合部252の外周に嵌め入れられる。そして、必要によりネジ等によって接続パイプ26の軸方向両端は第1軸部材23aと回動軸部材25とに固定される。また、コイルバネ27の軸方向一方端は第1軸部材23aの第1係合凸片234に係合され、軸方向他方端は第2軸部材23bの第2係合凸片253に係合される。
このような構成の巻取バネユニットUでは、スクリーン本体3が収納ケース1から引き出されて巻取ロール2が回転すると、コイルバネ27の一方端が固定された回動軸部材25が回動部材24と共に回転する一方、コイルバネ27の他方端が固定された第1軸部材23aは回転しないため、コイルバネ27は巻かれて弾性力が蓄積される。このコイルバネ27の弾性力はスクリーン本体3の引き出し長さに比例して大きくなる。このため、従来よりも長いスクリーン本体3を使用する本発明のマグネットスクリーン装置Sにおいて、従来のコイルバネを使用するとスクリーン本体3を収納ケース1から引き出したときの弾性力が大きくなり過ぎ、スクリーン本体3が収納ケース1から引き出し難くなる。一方で、コイルバネ27の弾性力を弱くし過ぎると、スクリーン本体3の収納ケース1から引き出しは行い易くはなるが、スクリーン本体3を収納ケース1に巻き取る際に、コイルバネ27の弾性力が十分ではないためにスクリーン本体3にシワや弛み、巻取ズレが生じ易くなる。そこで本発明ではコイルバネ27のバネ定数を3.5N/m以上5.0N/m以下と定めた。
押さえロール5で被磁着体に押しつけながらスクリーン本体3を引き出し及び巻き取ることも相まって、コイルバネ27のバネ定数が3.5N/m以上であると、スクリーン本体3を巻き取る際のスクリーン本体3のシワや弛み、巻取ズレが効果的に抑制される。また、コイルバネ27のバネ定数が5.0N/m以下であると従来と同程度の力でスクリーン本体3を収納ケース1から引き出すことができる。
また、スクリーン本体1を収納ケース1から2m引き出したときのコイルバネ27の弾性力は15N以下であるのが好ましい。これによりスクリーン本体3の収納ケース1からの引き出し作業性が容易になると共に、スクリーン本体3を巻取ロール2に巻き取る際のシワや弛み、巻取ズレが一層抑制される。
なお、コイルバネ27が巻かれると外径が小さくなり通常状態よりも軸方向に伸びることになるが、コイルバネ27の一方端が係合している回動軸部材25が回動部材24と共に巻取パイプ21内を軸方向に移動可能であるので、コイルバネ27の軸方向の伸びは回動軸部材25及び回動部材24の巻取パイプ21内の軸方向への移動によって吸収される。
図8に、本発明者らが行ったコイルバネ27の弾性力の測定データの一例を示す。図8は、横軸をスクリーン本体3の収納ケース1からの引き出し長さとし、縦軸をコイルバネ27の弾性力として、スクリーン本体3を収納ケース1から所定距離引き出したときのコイルバネ27の弾性力をプロットしたものである。図8から明らかなように、スクリーン本体3の収納ケース1からの引き出し長さとコイルバネ27の弾性力とは一次比例し、図8の実線で示す近似直線の傾きがコイルバネ27のバネ定数となる。なお、スクリーン本体3の引き出し長さ「0m」のときのコイルバネ27の弾性力、すなわちスクリーン本体3が収納ケースに収納された状態におけるコイルバネ27の弾性力は、巻取バネユニットUを組み立てる際にコイルバネ27を予め巻いておく程度によって調整される。
本発明者らはバネ定数が3.5N/m~5.0N/mのコイルバネを用いてスクリーン本体3の収納ケース1からの引き出し及び巻き取りを実際に行ったところ実使用上問題はなかった。一方、従来のコイルバネ(バネ定数6N/m)を用いて同様の実験を行ったところ、スクリーン本体3を1m以上引き出すのに大きな力が必要であった。
(使用手順)
上記構成のマグネットスクリーン装置Sの使用手順について図9及び図10に基づいて説明する。図9は、被磁着体として黒板MBにマグネットスクリーン装置Sを磁着させる工程を示す正面図であり、図10は、図9のB-B線断面図である。なお、図9における上下方向、左右方向及び紙面奥行き方向が装置の上下方向、左右方向及び高さ方向である。
本発明のマグネットスクリーン装置Sは可搬性を有し、スクリーン本体3が収納ケース1に巻き取られた収納状態で把持部19を持って運ぶことができる。そして、黒板(被磁着体)MBの所望の位置にまず固定用バー4を磁着させた後、収納ケース1を移動させながらスクリーン本体3を引き出して黒板MBに磁着させる。
図9(a)及び図10(a)は、マグネットスクリーン装置Sがマグネット部材16,41によって黒板MBに磁着した状態図である。ここで、マグネットスクリーン装置Sの黒板MBにおける取付位置は固定用バー4が所定位置すなわちスクリーン本体3を展開したとき右端となる位置である。
次いで、図9(b)及び図10(b)に示すように、収納ケース1を左方向に移動させる。収納ケース1を移動させることによって、スクリーン本体3が収納ケース1から引き出されて順次黒板MBに磁着していく。このとき、巻取ロール2に内蔵されたコイルバネ27のバネ定数が特定の範囲に設定されているので、従来の装置と同様の力でスクリーン本体3を収納ケース1から引き出すことができる。また、スクリーン本体3のマグネット層32と黒板MBとの磁力にのみ頼ってスクリーン本体3を黒板MBに磁着させた場合には、スクリーン本体3と黒板MBとの間に空気が入り込んだりシワや弛みが生じるおそれがあったが、本発明のマグネットスクリーン装置Sでは、収納ケース1の開口部13の外方に突出した押さえロール55が、収納ケース1から引き出されるスクリーン本体3を黒板MBに押圧するように、黒板MBに対して収納ケース1を傾けた状態で移動させる。これにより、引き出されたスクリーン本体3は押さえロール5で黒板MBに押圧されながら磁着していくので、スクリーン本体3と黒板MBとの間に空気が入り込みにくくなりシワや弛みの発生が防止される。また、収納ケース1の移動方向が長手方向に対して直交する方向となるように移動方向の矯正もなされる。黒板MBに対する収納ケース1の傾き角度は、ケース本体11の開口部13の周縁がスクリーン本体3及び黒板MBに接触せず且つ押さえロール5のみがスクリーン本体3に接触し押圧する角度範囲である。
そして、図9(c)及び図10(c)に示すように、スクリーン本体3が所望の長さW引き出されたところで、収納ケース1を元の状態に戻して収納ケース1をマグネット部材16によって黒板MBに固定する。このとき、収納ケース1の底壁部材11aは長手方向両端部がキャップ部材12a,12bによって支持されているだけであるので、黒板MBの表面が凹凸変形していた場合であっても、黒板MBの表面形状に合わせて底壁部材11aが撓み変形しマグネット部材16と黒板MBとが密着して収納ケース1は黒板MBに強く固定されるようになる。
本発明で使用するスクリーン本体3の引き出し可能長さを2m以上4m以下と従来(1.5m程度)よりも長くした場合には、例えば2つの画像を並べて映写することが可能となる。また、前述のように、押さえロール5の高さ方向下端と黒板MBとの距離が3mm以上5mm以下の範囲であると、巻取ロール2の近傍位置までスクリーン本体3を黒板MBに磁着させることでき広い映写可能範囲を確保できる。
使用後のスクリーン本体3の収納ケース1への巻き取りは、前述の引き出し手順と逆の手順で行われる。すなわち、図9(c)及び図10(c)のスクリーン本体3を引き出して展開した状態から、図9(b)及び図10(b)に示すように、収納ケース1を黒板MBに対して傾けた状態で固定用バー4の方向に移動させてスクリーン本体3を巻取ロール2に巻き取る。このとき、巻取ロール2に内蔵されたコイルバネ27のバネ定数が特定の範囲に設定されているので、シワや弛み、軸方向の巻取ズレなどが生じることなくスクリーン本体3は収納ケース1に巻き取られる。加えて、押さえロール5と巻取ロール2との間の距離が短く、しかもロール間のスクリーン本体3は張架されているので、一層確実に長手方向のズレや弛みなくスクリーン本体3は巻取ロール2に巻き取られる。また、たとえスクリーン本体3が長手方向にズレて巻き取られることがあったときでも、キャップ部材12a,12bの、押さえロール5と巻取ロール2との間に張り渡されているスクリーン本体3の長手方向両端部と対向する部分に三角形状の隙間(切欠き)CTが形成されているので、スクリーン本体3の長手方向両端部がキャップ部材12a,12bに接触しないか、接触したとしてもその距離が短く抑えられる。そして、図9(a)及び図10(a)のスクリーン本体3が収納ケース1に収納された状態となったところで巻き取りが完了する。その後は、必要により、マグネット部材16,41の磁力に抗してマグネットスクリーン装置Sを黒板MBから所望の場所に移動させて保管する。例えば、ロッカーなどの側壁にマグネットスクリーン装置Sを磁着して保管する場合に、ロッカー側壁の表面が凹凸変形していても、ロッカー側壁の表面形状に合わせて収納ケース1の底壁部材11aが撓み変形しマグネット部材16とロッカー側壁とが密着して収納ケース1はロッカー側壁に強く固定されるようになる。なお、前述のように、スクリーン本体3には巻取ロール2のコイルバネ27によって巻き取られる方向に常に付勢力が付与されているので、引き出す方向に外力が加わらない限りスクリーン本体3は収納状態を維持する。
(その他)
以上説明した実施形態では、スクリーン本体3はマグネット層32側を内側として巻取ロール2に巻き取られていたが、スクリーン層31を内側として巻取ロール2に巻き取られる形態としても構わない。ただし、このような形態の場合、巻取ロール2に巻き取られている間の癖によってスクリーン本体3を展開したときに長手方向両端部が捲れ上がるおそれがあるので、スクリーン本体3はマグネット層32側を内側として巻取ロール2に巻き取られる形態が推奨される。
また、前記実施形態では、押さえロール5の長手方向長さはスクリーン本体3の幅以上であったが、押さえロール5の長手方向長さはスクリーン本体3の幅未満であっても構わない。例えば、スクリーン本体3の幅よりの短い複数本の押さえロール5が、スクリーン本体3の長手方向両端部及び必要により長手方向中央部を押圧するように設けられた形態としても構わない。
また、図9及び図10に示した前記実施形態では、収納ケース1は左右方向に移動させてスクリーン本体3の引き出し及び巻き取りを行っていたが、上下方向に収納ケース1を移動させてスクリーン本体3の引き出し及び巻き取りを行っても勿論構わない。あるいは斜め方向に収納ケース1を移動させてスクリーン本体3の引き出し及び巻き取りを行っても構わない。
本発明のマグネットスクリーン装置Sは、被磁着体の表面が凹凸形状に変形している場合であっても、収納ケースに設けられたマグネット部材によって被磁着体に安定して磁着可能である。
S マグネットスクリーン装置
U 巻取バネユニット
1 収納ケース
2 巻取ロール
3 スクリーン本体
4 固定用バー
5 押さえロール(押さえ部材)
11 ケース本体
11a 底壁部材
11b 周壁部材
12a,12b キャップ部材
13 開口部
16 マグネット部材
19 把持部
21 巻取パイプ
23a 第1軸部材(固定部材)
24 回動部材
25 回動軸部材
27 コイルバネ
41 マグネット部材
CT 隙間(切欠き)
MB 黒板(被磁着体)
120a,120b 本体部
121a,121b 腕状部
122a,122b 第1ボス
123a,123b 板状リブ
124a,124b 円柱
125a,125b 突出部
126a,126b 突出部
127a,127b 突出部
128a,128b 貫通孔
129a,129b 第2ボス

Claims (7)

  1. マグネット部材によって被磁着体に磁着可能な収納ケースと、
    スクリーン層とマグネット層とが積層されたスクリーン本体と、
    前記収納ケース内に回動自在に取り付けられ前記スクリーン本体を巻き取る巻取ロールと、
    前記スクリーン本体の引き出し及び巻き取りのための前記収納ケースの長手方向に連続して形成された開口部から少なくとも一部が外方に突出するように取り付けられた押さえ部材とを備え、
    前記スクリーン本体が前記押さえ部材によって被磁着体に押圧されながら引き出され、巻き取られるマグネットスクリーン装置であって、
    前記収納ケースが、
    長手方向両端が開口した筒形状のケース本体と、
    前記ケース本体の長手方向両端の開口を封鎖する一対のキャップ部材とを備え、
    前記ケース本体は、
    長手方向に延在し、前記マグネット部材を備え被磁着体に磁着する底壁部材を有し、
    前記底壁部材は可撓性を有し、前記一対のキャップ部材によって長手方向両端部が支持されていることを特徴とするマグネットスクリーン装置。
  2. 前記収納ケースが、側壁と上壁とが一体成形された周壁部材をさらに有し、前記周壁部材は前記一対のキャップ部材によって長手方向両端部が支持されている請求項1に記載のマグネットスクリーン装置。
  3. 前記押さえ部材が、前記一対のキャップ部材によって支持され、
    前記一対のキャップ部材は、前記押さえ部材と前記巻取ロールとの間に張り渡されているスクリーン本体の長手方向両端部と対向する部分に切欠きが形成されている請求項1又は2に記載のマグネットスクリーン装置。
  4. 前記押さえ部材の全体が前記収納ケースの前記開口部から前記スクリーン本体の引き出し方向に突出している請求項1~3のいずれかに記載のマグネットスクリーン装置。
  5. 前記スクリーン本体の巻き取り方向の一端部におけるマグネット層側の面が、前記巻取ロールに接合され、
    前記スクリーン本体は、マグネット層側を内側として前記巻取ロールにロール状に巻き取られる請求項1~4のいずれかに記載のマグネットスクリーン装置。
  6. 前記収納ケースから引き出し可能な前記スクリーン本体の長さが1m以上4m以下であり、
    前記巻取ロールに内蔵されたバネのバネ定数が3.5N/m以上5.0N/m以下の範囲である請求項1~5のいずれかに記載のマグネットスクリーン装置。
  7. 前記スクリーン本体を前記収納ケースから2m引き出したときの前記バネの弾性力が15N以下である請求項6記載のマグネットスクリーン装置。
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