JP7466521B2 - 情報提供システム、情報提供装置、情報提供方法、及び、プログラム - Google Patents

情報提供システム、情報提供装置、情報提供方法、及び、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報提供システム、情報提供装置、情報提供方法、及び、プログラムに関する。
現在、倉庫内に保管される物品を適切に管理するために、空気の状態を示すパラメータの倉庫内における分布を取得及び提供する技術が知られている。このパラメータは、例えば、温度、湿度、空気清浄度、風量、風向である。パラメータの分布は、例えば、パラメータを測定するセンサとパラメータをシミュレートするシミュミレータとにより取得される。
例えば、特許文献1には、実測データを用いた環境シミュレーションを定期的に実施し、上記パラメータに対応する環境物理要素の3次元空間分布をリアルタイムで取得及び提供する空調環境モニタリングシステムが記載されている。ここで、環境シミュレーションでは、倉庫内の全ての箇所における環境物理要素を含む3次元空間分布が生成されるため、非常に多くの個数の環境物理要素が取得される。
特開2012-63055号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、環境シミュレーションにより取得された全ての環境物理要素が、3次元空間分布の表示のために転送及び処理される。このため、特許文献1に記載された技術では、環境物理要素を含む3次元空間分布の表示のための通信負荷と処理負荷とが非常に大きい。そこで、空気の状態を示すパラメータの分布の表示のための通信負荷と処理負荷とを低減する技術が望まれている。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、空気の状態を示すパラメータの分布の表示のための通信負荷と処理負荷とを低減する情報提供システム、情報提供装置、情報提供方法、及び、プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る情報提供システムは、
空気の状態を示すパラメータの倉庫内における分布を示す第1分布情報から、前記パラメータの前記倉庫内における分布を前記倉庫内における領域毎に前記領域に応じた分布密度で示す第2分布情報を生成する分布情報生成手段と、
前記分布情報生成手段により生成された前記第2分布情報を端末装置に送信する分布情報送信手段と、
前記端末装置が取得した情報である取得情報に基づいて、前記倉庫内における領域毎に、前記パラメータの重要度を決定する重要度決定手段と、を備え、
前記分布情報生成手段は、前記パラメータの重要度が高い領域ほど前記パラメータの分布密度が高くなるように前記第2分布情報を生成する。
本発明では、空気の状態を示すパラメータの倉庫内における分布を倉庫内における領域毎に領域に応じた分布密度で示す情報が生成される。従って、本発明によれば、パラメータの分布の表示のための通信負荷と処理負荷とを低減することができる。
本発明の実施形態1に係る情報提供システムの構成図 本発明の実施形態1に係る情報提供システムの機能構成図 本発明の実施形態1に係る端末装置の機能構成図 第1分布情報を示す図 設置位置情報を示す図 物品位置情報を示す図 対応関係情報を示す図 第2分布情報を示す図 本発明の実施形態1に係る情報提供装置が実行する情報提供処理を示すフローチャート 本発明の実施形態1に係る端末装置が実行する表示処理を示すフローチャート 設備保守員に対して表示される画面を示す図 空調機又は倉庫の隅に近い領域でパラメータの分布の密度が高いことを示す図 物品管理者に対して表示される画面を示す図 倉庫の端に近い領域でパラメータの分布の密度が高いことを示す図 倉庫の出入口に近い領域でパラメータの分布の密度が高いことを示す図 本発明の実施形態4に係る情報提供システムの機能構成図 本発明の実施形態5に係る情報提供システムの構成図
(実施形態1)
まず、図1を参照して、本発明の実施形態1に係る情報提供システム1000の構成について説明する。情報提供システム1000は、分布情報をユーザに提供するシステムである。分布情報は、空気の状態を示すパラメータの値の倉庫内における分布を示す情報、つまり、空気の状態を示すパラメータの値を倉庫内の地点毎に示す情報である。空気の状態を示すパラメータは、空気環境を示すパラメータであり、例えば、温度、湿度、空気清浄度、風量、風向である。空気清浄度は、例えば、浮遊粉塵量、一酸化炭素濃度、二酸化炭素濃度、揮発性有機化合物濃度である。以下、適宜、パラメータの値を、単に、パラメータという。
情報提供システム1000は、予め用意されている第1分布情報に基づいて第2分布情報を生成し、第2分布情報をユーザに提供する。第1分布情報は、例えば、上記パラメータの倉庫内における分布を、倉庫内の全領域に亘って第1密度で示す情報である。第2分布情報は、上記パラメータの倉庫内における分布を、倉庫内における領域毎に領域に応じた密度で示す情報である。領域に応じた密度は、上記第1密度以下の密度である。
情報提供システム1000は、上記パラメータの詳細な分布の提供が望まれる領域に対しては、上記パラメータの詳細な分布を提供する。一方、情報提供システム1000は、上記パラメータの詳細な分布の提供が望まれない領域に対しては、上記パラメータの大まかな分布を提供する。つまり、第2分布情報は、上記パラメータの重要度が高い領域ほど高い密度で上記パラメータの分布を示す。なお、端末装置200のユーザ毎に、上記パラメータの詳細な分布の提供が望まれる領域は異なると考えられる。
本実施形態では、情報提供システム1000は、第1分布情報から上記パラメータの重要度が低い領域ほど多くの上記パラメータを間引くことにより、第2分布情報を生成する。かかる構成によれば、第1分布情報の情報量が膨大であっても、第2分布情報の情報量を抑制することが可能である。以下、上記パラメータが温度である例について説明する。なお、第2分布情報は、例えば、倉庫内の空調管理、又は、倉庫内の物品管理に用いられる。
図1に示すように、情報提供システム1000は、情報提供装置100を備える。情報提供装置100と端末装置200とは、通信ネットワーク300を介して相互に接続される。
情報提供装置100は、端末装置200からの指示に従って、第1分布情報から第2分布情報を生成する装置である。情報提供装置100は、通信ネットワーク300を介して、生成した第2分布情報を端末装置200に送信する。図1に示すように、情報提供装置100は、物理的には、プロセッサ11と、ハードディスク12と、キーボード13と、液晶ディスプレイ14と、通信インターフェース15とを備える。
プロセッサ11は、情報提供装置100の全体の動作を制御する。プロセッサ11は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、RTC(Real Time Clock)などを内蔵したCPU(Central Processing Unit)である。なお、CPUは、例えば、ROMに格納されている基本プログラムに従って動作し、RAMをワークエリアとして使用する。
ハードディスク12は、各種の情報を記憶する。ハードディスク12は、例えば、プロセッサ11が実行するプログラムを記憶する。また、ハードディスク12は、情報提供処理で用いる各種のデータを記憶する。キーボード13は、ユーザによりなされた操作を検知し、検知の結果を示す信号をプロセッサ11に供給する。
液晶ディスプレイ14は、プロセッサ11による制御に従って、情報を表示する。つまり、キーボード13と液晶ディスプレイ14とは、ユーザインターフェースである。通信インターフェース15は、情報提供装置100を通信ネットワーク300に接続するための通信インターフェースである。通信インターフェース15は、例えば、NIC(Network Interface Card)である。
端末装置200は、ユーザが使用する装置である。端末装置200は、端末装置200による要求に従って情報提供装置100が生成した第2分布情報を、通信ネットワーク300を介して情報提供装置100から受信する。図1に示すように、端末装置200は、物理的には、プロセッサ21と、フラッシュメモリ22と、タッチスクリーン23と、通信インターフェース24とを備える。
プロセッサ21は、端末装置200の全体の動作を制御する。プロセッサ21は、例えば、ROM、RAM、RTCなどを内蔵したCPUである。なお、CPUは、例えば、ROMに格納されている基本プログラムに従って動作し、RAMをワークエリアとして使用する。フラッシュメモリ22は、各種の情報を記憶する不揮発性メモリである。フラッシュメモリ22は、例えば、プロセッサ21が実行するプログラムを記憶する。
タッチスクリーン23は、ユーザによりなされた操作を検知し、検知の結果を示す信号をプロセッサ21に供給する。また、タッチスクリーン23は、プロセッサ21による制御に従って、情報を表示する。通信インターフェース24は、端末装置200を通信ネットワーク300に接続するための通信インターフェースである。通信インターフェース24は、例えば、NICである。
通信ネットワーク300は、広域ネットワークであり、例えば、インターネットである。通信ネットワーク300は、情報提供装置100と端末装置200とを相互に接続する。
次に、図2を参照して、情報提供システム1000の機能について説明する。図2に示すように、情報提供システム1000は、機能的には、分布情報記憶部101と、設置位置記憶部102と、レイアウト記憶部103と、物品位置記憶部104と、対応関係記憶部105と、取得情報受信部106と、取得情報判別部107と、重要度決定部108と、分布情報生成部109と、分布情報送信部110とを備える。
分布情報記憶手段は、例えば、分布情報記憶部101に対応する。設置位置記憶手段は、例えば、設置位置記憶部102に対応する。物品位置記憶手段は、例えば、物品位置記憶部104に対応する。対応関係記憶手段は、例えば、対応関係記憶部105に対応する。取得情報受信手段は、例えば、取得情報受信部106に対応する。取得情報判別手段は、例えば、取得情報判別部107に対応する。重要度決定手段は、例えば、重要度決定部108に対応する。分布情報生成部手段は、例えば、分布情報生成部109に対応する。分布情報送信手段は、例えば、分布情報送信部110に対応する。
分布情報記憶部101は、空気の状態を示すパラメータの倉庫内における分布を示す情報である第1分布情報を記憶する。倉庫は、例えば、物品を低温で保管する低温倉庫である。物品は、例えば、冷凍保存される魚介類である。第1分布情報は、倉庫内の各地点における上記パラメータを示す情報である。つまり、第1分布情報は、倉庫内の各地点におけるパラメータの集合体である。このパラメータは、例えば、倉庫内に設けられたセンサが出力するセンサ値、又は、このセンサ値に基づいてシミュレーションするシミュレータが出力する算出値である。
第1分布情報は、上記パラメータの倉庫内における分布を示す情報であれば、どのような形式であってもよい。第1分布情報は、例えば、図4に示すように、温度IDとX座標[m]とY座標[m]とZ座標[m]と温度[度]とを備えるレコードにより、倉庫内の温度の分布を示す情報である。1つのレコードは、倉庫内の1つの地点における温度を示す。本実施形態では、各地点は、X座標[m]とY座標[m]とZ座標[m]とを含む直交座標によりに示される。なお、Z軸は、鉛直方向と平行な軸である。X軸は、Z軸と直交する軸である。Y軸は、X軸とZ軸とに直交する軸である。
倉庫内の温度は、例えば、X軸方向とY軸方向とZ軸方向とのそれぞれについて1m間隔で管理される。ここで、例えば、倉庫のX軸方向の長さが50m、倉庫のY軸方向の長さが20m、倉庫のZ軸方向の長さが10mであるものとする。この場合、レコードの個数は、50×20×10=10000個程度である。つまり、第1分布情報は、膨大な量の情報である。
ただし、本実施形態では、図面を用いた説明での理解を容易にするため、倉庫内の温度は、X軸方向とY軸方向とについては2m間隔、Z軸方向については3m間隔で管理されているものとする。また、倉庫のX軸方向の長さが18m、倉庫のY軸方向の長さが8m、倉庫のZ軸方向の長さが12mであるものとする。そして、レコードの個数は、9×4×4=144個程度であるものとする。この場合、第1分布情報は、倉庫内における温度の分布を、倉庫内の全領域に亘って、2×2×3=12立方m当たり1つの温度という密度で示す情報であるものとする。分布情報記憶部101の機能は、例えば、ハードディスク12の機能により実現される。
設置位置記憶部102は、倉庫内における空調機の設置位置を示す情報である設置位置情報を記憶する。設置位置情報は、空調機の位置を示す情報であれば、どのような形式であってもよい。本実施形態では、図5に示すように、設置位置情報が、設置位置IDとX座標[m]とY座標[m]とZ座標[m]とを備えるレコードにより、空調機の位置を示す情報である。1つのレコードは、倉庫内の空間を1m間隔の立方格子状に分割した場合において、空調機が含まれる1つの立方格子の座標を示す。
この座標は、立方格子の中心位置を示す座標でもよいし、立方格子が備える8つの頂点のうちのいずれかの座標でもよい。本実施形態では、設置位置情報は、このようなレコードにより空調機の位置を示すため、1つの空調機に対して複数のレコードが設けられることがある。設置位置記憶部102の機能は、例えば、ハードディスク12の機能により実現される。
レイアウト記憶部103は、倉庫のレイアウトを示す情報であるレイアウト情報を記憶する。レイアウト情報は、倉庫のレイアウトを示す情報であれば、どのような形式であってもよい。レイアウト情報は、例えば、倉庫の隅の座標、倉庫の端の座標、倉庫の出入口の座標を示す情報である。倉庫の隅には、狭義の倉庫の隅と、広義の倉庫の隅とがある。狭義の倉庫の隅は、例えば、倉庫がほぼ直方体である場合、この直方体が備える6つの面のうち3つの面が交差する8つの頂点からの距離が閾値以下の部分である。広義の倉庫の隅は、上記6つの面のうち2つの面が交差する8つの線分からの距離が閾値以下の部分である。また、倉庫の端は、上記6つの面からの距離が閾値以下の部分である。レイアウト記憶部103の機能は、例えば、ハードディスク12の機能により実現される。
物品位置記憶部104は、倉庫内における物品の位置を示す情報である物品位置情報を記憶する。物品位置情報は、物品の位置を示す情報であれば、どのような形式であってもよい。本実施形態では、図6に示すように、物品位置情報が、物品位置IDとX座標[m]とY座標[m]とZ座標[m]とを備えるレコードにより、物品の位置を示す情報である。1つのレコードは、倉庫内の空間を1m間隔の立方格子状に分割した場合において、物品が含まれる1つの立方格子の座標を示す。本実施形態では、物品位置情報は、このようなレコードにより物品の位置を示すため、1つの物品に対して複数のレコードが設けられることがある。物品位置記憶部104の機能は、例えば、ハードディスク12の機能により実現される。
対応関係記憶部105は、ユーザ識別情報とユーザ分類情報とが対応付けられた対応関係情報を記憶する。ユーザ識別情報は、ユーザを識別するための情報である。ユーザ識別情報は、例えば、ユーザの氏名、ユーザのIDを示す情報である。ユーザ分類情報は、ユーザ分類を示す情報である。ユーザ分類は、例えば、ユーザの役割、ユーザの権限である。本実施形態では、図7に示すように、対応関係情報が、ユーザIDとユーザ分類とを備えるレコードにより、ユーザ分類を示す情報である。
図7には、ユーザ分類として、設備保守員と物品管理者とがあることを示している。設備保守員は、倉庫内に設置される空調機を保守する役割を担う人である。つまり、設備保守員は、空調機の管理者である。設備保守員は、例えば、空調管理に関わる所望の領域のパラメータが保証範囲内であるかを確認する人である。物品管理者は、倉庫内で管理される物品を管理する役割を担う人である。物品管理者は、例えば、物品管理に関わる所望の領域のパラメータが保証範囲内であるかを確認する人である。対応関係記憶部105の機能は、例えば、ハードディスク12の機能により実現される。
取得情報受信部106は、端末装置200が取得した情報である取得情報を端末装置200から受信する。取得情報は、例えば、ユーザ識別情報である。取得情報受信部106の機能は、例えば、通信インターフェース15の機能により実現される。
取得情報判別部107は、取得情報受信部106が受信した取得情報を判別する。例えば、取得情報判別部107は、取得情報が、倉庫内に配置される空調機による空調管理に対応する情報であるか否かを判別する。具体的には、対応関係情報において、取得情報に含まれるユーザ識別情報に対応付けられたユーザ分類情報により示される分類が、空調機の管理者を示す分類である場合、取得情報が空調管理に対応する情報であると判別する。
また、取得情報判別部107は、取得情報が、倉庫内に配置される物品に対する物品管理に対応する情報であるか否かを判別する。具体的には、対応関係情報において、取得情報に含まれるユーザ識別情報に対応付けられたユーザ分類情報により示される分類が、物品の管理者を示す分類である場合、取得情報が物品管理に対応する情報であると判別する。取得情報判別部107の機能は、例えば、プロセッサ11の機能により実現される。
重要度決定部108は、取得情報受信手段が受信した取得情報に基づいて、倉庫内における領域毎に、上記パラメータの重要度を決定する。この重要度は、閲覧の必要性の程度であり、ユーザにとって上記パラメータがどの程度重要であるかの度合いである。ここで、ユーザが注目する倉庫内の領域は、ユーザが担う役割によって異なることが多い。そこで、重要度決定部108は、ユーザが担う役割に応じて、倉庫内の領域毎に重要度を決定する。なお、ユーザが担う役割は、取得情報に含まれるユーザ識別情報と対応関係情報とから算出可能である。
重要度決定部108は、取得情報が空調管理に対応する情報であると判別された場合、空調管理に対応付けられた領域に対する上記パラメータの重要度として第1重要度を決定し、空調管理に対応付けられていない領域に対する上記パラメータの重要度として第2重要度を決定する。なお、第2重要度は、第1重要度よりも低い。つまり、重要度決定部108は、ユーザが空調管理に携わる人である場合、空調管理に深く関わる領域に対して、高い重要度を決定する。一方、重要度決定部108は、ユーザが空調管理に携わる人である場合、空調管理に深く関わらない領域に対して、低い重要度を決定する。
具体的には、重要度決定部108は、取得情報が空調管理に対応する情報であると判別された場合、設置位置記憶部102に記憶された設置位置情報に基づいて、空調機から近い領域に対する上記パラメータの重要度として第1重要度を決定する。一方、重要度決定部108は、空調機から遠い領域に対する上記パラメータの重要度として第2重要度を決定する。なお、空調機から近い領域とは、空調機からの距離が予め定められた閾値以下の領域である。一方、空調機から遠い領域とは、空調機からの距離が予め定められた閾値を超える領域である。
また、重要度決定部108は、取得情報が空調管理に対応する情報であると判別された場合、レイアウト記憶部103に記憶されたレイアウト情報に基づいて、倉庫の隅から近い領域に対する上記パラメータの重要度として第1重要度を決定する。一方、重要度決定部108は、倉庫の隅から遠い領域に対する上記パラメータの重要度として第2重要度を決定する。なお、倉庫の隅から近い領域とは、倉庫の隅からの距離が予め定められた閾値以下の領域である。一方、倉庫の隅から遠い領域とは、倉庫の隅からの距離が予め定められた閾値を超える領域である。
なお、本実施形態では、重要度は、空調機と倉庫の隅とのそれぞれに関して、第1重要度と第2重要度との2段階で決定される。ここで、空調機に関して設定される重要度と倉庫の隅とに関して設定される重要度とが矛盾しないことが好適である。そこで、空調機又は倉庫の隅から近い領域に対して第1重要度が決定され、空調機及び倉庫の隅から遠い領域に対して第2重要度が決定される。ユーザが空調管理に携わる人である場合、空調機から近い領域と倉庫の隅から近い領域との双方の領域について、上記パラメータの詳細な分布状況を把握したいことが期待されるためである。
なお、空調機の近くの領域は、温度、湿度などのパラメータが激しく変化する領域であることが多い。つまり、空調機の近くの領域は、空調管理に携わるユーザにとって、パラメータの詳細な分布が所望される領域であることが多い。また、倉庫の隅の近くの領域は、温度、湿度などのパラメータが激しく変化する領域であることが多い。或いは、倉庫の隅の近くの領域は、空調による気流が届きにくい領域であり、温度、湿度などのパラメータが所望の値に到達しにくい領域であることが多い。つまり、倉庫の隅の近くの領域は、空調管理に携わるユーザにとって、パラメータの詳細な分布が所望される領域であることが多い。そこで、ユーザが空調管理に携わる人である場合、空調機又は倉庫の隅から近い領域に対しては、高い重要度が決定され、パラメータの詳細な分布が提供される。一方、他の領域に対しては、低い重要度が決定され、パラメータの大まかな分布が提供される。
また、重要度決定部108は、取得情報が物品管理に対応する情報であると判別された場合、物品管理に対応付けられた領域に対する上記パラメータの重要度として第1重要度を決定し、物品管理に対応付けられていない領域に対する上記パラメータの重要度として第2重要度を決定する。つまり、重要度決定部108は、ユーザが物品管理に携わる人である場合、物品管理に深く関わる領域に対して、高い重要度を決定する。一方、重要度決定部108は、ユーザが物品管理に携わる人である場合、物品管理に深く関わらない領域に対して、低い重要度を決定する。
具体的には、重要度決定部108は、取得情報が物品管理に対応する情報であると判別された場合、物品位置記憶部104に記憶された設置位置情報に基づいて、物品から近い領域に対する上記パラメータの重要度として第1重要度を決定する。一方、重要度決定部108は、物品から遠い領域に対する上記パラメータの重要度として第2重要度を決定する。なお、物品から近い領域とは、物品からの距離が予め定められた閾値以下の領域である。一方、物品から遠い領域とは、物品からの距離が予め定められた閾値を超える領域である。
ここで、ユーザが物品管理に携わる人である場合、物品から近い領域について、上記パラメータの詳細な分布状況を把握したいことが期待される。そこで、ユーザが物品管理に携わる人である場合、物品から近い領域に対しては、高い重要度が決定され、パラメータの詳細な分布が提供される。一方、他の領域に対しては、低い重要度が決定され、パラメータの大まかな分布が提供される。
なお、重要度決定部108により領域毎に決定される重要度は、どのように表現されてもよい。例えば、重要度は、高い、低いなどの度合いにより表現されてもよいし、1、2などの数値により表現されてもよい。また、後述するように、重要度は、パラメータの分布の密度に直結する概念である。つまり、決定された重要度が高い領域ほど、パラメータの分布の密度が高い。このため、重要度は、実質的に、密度と同義であると考えることができる。つまり、重要度決定部108は、領域毎に密度を決定する、密度決定部又は密度分布決定部と考えることができる。重要度決定部108の機能は、例えば、プロセッサ11の機能により実現される。
分布情報生成部109は、分布情報記憶部101に記憶された第1分布情報から、第2分布情報を生成する。第2分布情報は、上記パラメータの倉庫内における分布を倉庫内における領域毎に領域に応じた密度で示す情報である。第2分布情報は、第1分布情報と同様に、倉庫内の各地点におけるパラメータの集合体である。ただし、第2分布情報は、パラメータの分布密度が領域毎に異なる点において、第1分布情報とは異なる。
第2分布情報は、上記パラメータの倉庫内における分布を示す情報であれば、どのような形式であってもよい。第2分布情報は、例えば、図8に示すように、温度IDとX座標[m]とY座標[m]とZ座標[m]と温度[度]とを備えるレコードにより、倉庫内の温度の分布を示す情報である。1つのレコードは、倉庫内の1つの地点における温度を示す。本実施形態では、各地点は、X座標[m]とY座標[m]とZ座標[m]とを含む直交座標により示される。
本実施形態では、第1重要度が決定された領域については、X軸方向とY軸方向とZ軸方向とのいずれに関してもパラメータが間引かれないものとする。また、第2重要度が決定された領域については、X軸方向に関してはパラメータが1/2に間引かれ、Y軸方向に関してはパラメータが1/3に間引かれ、Z軸方向に関してはパラメータが間引かれないものとする。この場合、仮に、全ての領域に対して第2重要度が決定されると、第1分布情報から第2分布情報が生成される際に、パラメータの個数は間引きにより1/6になる。図8は、温度IDが1から4及び13のパラメータが間引かれず、温度IDが5から12のパラメータが間引かれた例を示している。
分布情報生成部109は、パラメータの重要度として第1重要度が決定された領域における上記パラメータの密度が、パラメータの重要度として第1重要度よりも低い第2重要度が決定された領域における上記パラメータの密度よりも高い第2分布情報を生成する。つまり、分布情報生成部109は、パラメータが重要である領域ではパラメータの分布の密度が高く、パラメータが重要でない領域ではパラメータの分布の密度が低くなるように、第2分布情報を生成する。分布情報生成部109の機能は、例えば、プロセッサ11の機能により実現される。
分布情報送信部110は、分布情報生成部109により生成された第2分布情報を、端末装置200に送信する。分布情報送信部110は、通信ネットワーク300を介して、第2分布情報を端末装置200に送信する。分布情報送信部110の機能は、例えば、プロセッサ11と通信インターフェース15とが協働することにより実現される。
次に、図3を参照して、端末装置200の機能について説明する。図3に示すように、端末装置200は、機能的には、取得情報取得部201と、取得情報送信部202と、分布情報受信部203と、分布情報表示部204とを備える。分布情報受信手段は、例えば、分布情報受信部203に対応する。分布情報表示手段は、例えば、分布情報表示部204に対応する。
取得情報取得部201は、取得情報を取得する。例えば、取得情報取得部201は、ユーザから操作を受け付け、受け付けた操作に応じてユーザを識別するためのユーザ識別情報を含む取得情報を生成する。なお、この操作は、例えば、ユーザのIDの入力操作である。取得情報取得部201は、例えば、プロセッサ21とタッチスクリーン23とが協働することにより実現される。
取得情報送信部202は、取得情報取得部201により取得された取得情報を、情報提供装置100に送信する。例えば、取得情報送信部202は、この取得情報を、通信ネットワーク300を介して、情報提供装置100に送信する。取得情報送信部202の機能は、例えば、プロセッサ21と通信インターフェース24とが協働することにより実現される。
分布情報受信部203は、分布情報送信部110から第2分布情報を受信する。例えば、分布情報受信部203は、通信ネットワーク300を介して、分布情報送信部110から第2分布情報を受信する。分布情報受信部203の機能は、例えば、通信インターフェース24の機能により実現される。
分布情報表示部204は、分布情報受信部203が受信した第2分布情報に基づいて、上記パラメータの倉庫内における分布を倉庫内における領域毎に領域に応じた密度で示す画面を表示する。この画面は、例えば、2次元表示又は3次元表示により、倉庫内における各地点のパラメータを倉庫内における領域に応じた密度で示す画面である。なお、パラメータの値は、例えば、画面上において、図形の色、図形の大きさ、数値、文字列などにより示される。
例えば、パラメータである温度を図形の色で表現する場合、-30度未満の温度を紫色、-30以上-20度未満の温度を青色、-20以上-10度未満の温度を緑色、-10以上-0度未満の温度を黄色、0度以上10度未満の温度を橙色、10度以上の温度を赤色で表現することができる。例えば、パラメータである温度を図形の大きさで表現する場合、高い温度ほど大きな図形で表現することができる。分布情報表示部204の機能は、例えば、プロセッサ21とタッチスクリーン23とが協働することにより実現される。
次に、図9のフローチャートを参照して、情報提供装置100が実行する情報提供処理について説明する。なお、情報提供装置100が実行する情報提供方法は、情報提供処理の実行により実現される。情報提供装置100は、例えば、電源が投入されたことに応答して、情報提供処理の実行を開始する。なお、情報提供処理の実行に先立って、ハードディスク12には、第1分布情報、設置位置情報、レイアウト情報、物品位置情報、対応関係情報が記憶されているものとする。
まず、プロセッサ11は、端末装置200から要求情報を受信したか否かを判別する(ステップS101)。例えば、プロセッサ11は、通信インターフェース15から供給される情報に基づいて、通信インターフェース15が要求情報を受信したか否かを判別する。要求情報は、第2分布情報の送信を要求する情報であり、端末装置200が送信する情報である。プロセッサ11は、端末装置200から要求情報を受信していないと判別すると(ステップS101:NO)、ステップS101に処理を戻す。
プロセッサ11は、端末装置200から要求情報を受信したと判別すると(ステップS101:YES)、ユーザ識別情報を取得する(ステップS102)。例えば、通信インターフェース15が、要求情報とともにユーザ識別情報を含む取得情報を端末装置200から受信した場合、プロセッサ11は、このユーザ識別情報を通信インターフェース15から取得する。
プロセッサ11は、ステップS102の処理を完了すると、ユーザが設備保守員であるか否かを判別する(ステップS103)。例えば、プロセッサ11は、対応関係情報とユーザ識別情報とに基づいて、ユーザが設備保守員であるか否かを判別する。例えば、対応関係情報において、取得されたユーザ識別情報に対応付けられたユーザ分類情報により、ユーザ分類として設備保守員が示される場合、ユーザが設備保守員であると判別される。一方、例えば、対応関係情報において、取得されたユーザ識別情報に対応付けられたユーザ分類情報により、ユーザ分類として物品管理者が示される場合、ユーザが設備保守員でないと判別される。なお、本実施形態では、ユーザは、設備保守員と物品管理者とのいずれかに分類されるものとする。
プロセッサ11は、ユーザが設備保守員であると判別すると(ステップS103:YES)、空調機の設置位置を特定する(ステップS104)。例えば、プロセッサ11は、設置位置情報を参照して、空調機の設置位置を特定する。プロセッサ11は、ステップS104の処理を完了すると、倉庫の隅の位置を特定する(ステップS105)。例えば、プロセッサ11は、レイアウト情報を参照して、倉庫の隅の位置を特定する。
プロセッサ11は、ステップS105の処理を完了すると、空調機又は倉庫の隅付近の重要度が高い重要度分布を決定する(ステップS106)。つまり、プロセッサ11は、空調機から近い領域、又は、倉庫の隅から近い領域に対しては、パラメータの重要度として、第1の重要度を決定する。一方、プロセッサ11は、空調機と倉庫の隅とのいずれからも遠い領域に対しては、パラメータの重要度として、第2の重要度を決定する。そして、プロセッサ11は、倉庫内の全ての領域に対して、パラメータの重要度として、第1の重要度又は第2の重要度を決定する。なお、重要度分布は、倉庫内における全ての領域に対して決定された重要度の分布である。
一方、プロセッサ11は、ユーザが設備保守員でないと判別すると(ステップS103:NO)、物品の位置を特定する(ステップS107)。例えば、プロセッサ11は、物品位置情報を参照して、物品の位置を特定する。プロセッサ11は、ステップS107の処理を完了すると、物品付近の重要度が高い重要度分布を決定する(ステップS108)。つまり、プロセッサ11は、物品から近い領域に対しては、パラメータの重要度として、第1の重要度を決定する。一方、プロセッサ11は、物品から遠い領域に対しては、パラメータの重要度として、第2の重要度を決定する。そして、プロセッサ11は、倉庫内の全ての領域に対して、パラメータの重要度として、第1の重要度又は第2の重要度を決定する。
プロセッサ11は、ステップS106又はステップS108の処理を完了すると、重要度分布に基づいて第2分布情報を生成する(ステップS109)。例えば、プロセッサ11は、第1分布情報により示されるレコードから、倉庫内の領域毎に、領域毎の重要度に応じた間引き率でレコードを間引くことにより、第2分布情報を生成する。
プロセッサ11は、ステップS109の処理を完了すると、第2分布情報を端末装置200に送信する(ステップS110)。プロセッサ11は、例えば、通信インターフェース15を制御して、通信ネットワーク300を介して、第2分布情報を端末装置200に送信する。プロセッサ11は、ステップS110の処理を完了すると、ステップS101に処理を戻す。
次に、図10のフローチャートを参照して、端末装置200が実行する表示処理について説明する。端末装置200は、例えば、電源が投入されたことに応答して、表示処理の実行を開始する。
まず、プロセッサ21は、ユーザによる表示要求があるか否かを判別する(ステップS201)。例えば、プロセッサ21は、タッチスクリーン23に対して、表示要求に対応する操作がなされたか否かを判別する。なお、表示要求は、パラメータの倉庫内における分布を示す画面を表示することの要求である。ユーザは、例えば、パラメータの倉庫内における分布を確認したい場合、タッチスクリーン23に対して表示要求に対応する操作を実行する。プロセッサ21は、ユーザによる表示要求がないと判別すると(ステップS201:NO)、ステップS201に処理を戻す。
プロセッサ21は、ユーザによる表示要求があると判別すると(ステップS201:YES)、ユーザ識別情報を取得する(ステップS202)。例えば、プロセッサ21は、ユーザIDの入力を促す画面を、タッチスクリーン23に表示させる。そして、プロセッサ21は、ユーザにより入力されたユーザIDを示すユーザ識別情報を生成する。
プロセッサ21は、ステップS202の処理を完了すると、ユーザ識別情報を情報提供装置100に送信する(ステップS203)。例えば、プロセッサ21は、通信インターフェース24を制御して、通信ネットワーク300を介して、ユーザ識別情報を含む取得情報を情報提供装置100に送信する。
プロセッサ21は、ステップS203の処理を完了すると、第2分布情報を情報提供装置100から受信する(ステップS204)。例えば、プロセッサ21は、通信インターフェース24が情報提供装置100から受信した第2分布情報を、通信インターフェース24から取得する。
プロセッサ21は、ステップS204の処理を完了すると、温度分布を示す画面を表示する(ステップS205)。例えば、プロセッサ21は、第2分布情報により示される倉庫内における温度分布を示す画面を、タッチスクリーン23に表示させる。プロセッサ21は、ステップS205の処理を完了すると、ステップS201に処理を戻す。
次に、図11を参照して、倉庫500内における温度分布を3次元表示で示す画面のうち、設備保守員に対して表示される画面400について説明する。設備保守員は、空調管理に深く関わる領域における温度分布を詳細に確認したいという要望があると考えられる。このため画面400は、空調管理に深く関わる領域、つまり、空調機510又は倉庫500の隅から近い領域において温度の表示密度が高い画面である。画面400は、言い換えれば、空調管理に深く関わらない領域、つまり、空調機510及び倉庫500の隅から遠い領域において温度の表示密度が低い画面である。
図11において、図形600Aと図形600Bとは、倉庫500内における位置とその位置における温度とを示す図形である。図形600Aは、黒い丸で示される図形であり、図形600Aを含む領域に対して決定された重要度にかかわらず表示される図形である。つまり、図形600Aは、必ず温度が表示される位置の温度を示す図形である。一方、図形600Bは、白い丸で示される図形であり、図形600Bを含む領域に対して決定された重要度が第1重要度であるときに表示される図形である。つまり、図形600Bは、重要度が低いときには温度が表示されない位置の温度を示す図形である。図11に示すように、図形600Bは、空調機510の近く、又は、倉庫500の隅の近くのみに配置される。
図11において、X軸方向に延びる16本の破線と、Y軸方向に延びる36本の破線と、Z軸方向に延びる36本の破線とが交わる144個の交点は、第1分布情報により温度が示される位置に対応する。つまり、第1分布情報は、この144個の交点における温度を示す情報である。一方、144個の交点のうち、図形600A又は図形600Bが配置された点は、第2分布情報により温度が示される位置に対応する。つまり、第2分布情報は、この図形600A又は図形600Bが配置された点における温度を示す情報である。以下、図形600Aと図形600Bとを総称して、図形600という。
次に、図12を参照して、空調機510又は倉庫500の隅520に近い領域でパラメータの分布の密度が高い理由について説明する。なお、図12は、144個の交点のうちZ軸の座標が最も高い平面上の36個の交点のみについて示している。
本実施形態では、第1分布情報から第2分布情報が生成される際、重要度にかかわらず、X軸方向に関しては、2点につき1点は間引きされず、Y軸方向に関しては、少なくとも3点につき1点は間引きされず、Z軸方向に関しては、間引きされない。このため、図12に示す36個の交点のうち、図形600Aにより示される10個の交点については、少なくとも、間引きされずに温度表示される。
また、本実施形態では、第1分布情報から第2分布情報が生成される際、第1重要度が付与された領域では、X軸方向とZ軸方向とY軸方向とのいずれの方向に関しても、間引きされない。このため、図12に示す36個の交点のうち、図形600Bにより示される15個の交点については、間引きされずに温度表示される。
例えば、空調機510からの距離が閾値以内である領域を領域710とする。なお、この閾値は、例えば、2mである。この場合、領域710に含まれる4つの交点については、間引きされずに温度表示される。また、隅520Aからの距離が閾値以内である領域を領域720A、隅520Bからの距離が閾値以内である領域を領域720B、隅520Cからの距離が閾値以内である領域を領域720C、隅520Dからの距離が閾値以内である領域を領域720Dとする。なお、この閾値は、例えば、3mである。
この場合、領域720Aに含まれる4つの交点、領域720Bに含まれる4つの交点、領域720Cに含まれる4つの交点、領域720Dに含まれる4つの交点については、間引きされずに温度表示される。なお、隅520Aと隅520Bと隅520Cと隅520Dとを総称して、適宜、隅520という。また、領域720Aと領域720Bと領域720Cと領域720Dとを総称して、適宜、領域720という。一方、領域710及び領域720以外の領域である領域700に関しては、図形600Aにより示される交点のみについて温度が表示される。
次に、図13を参照して、倉庫500内における温度分布を3次元表示で示す画面のうち、物品管理者に対して表示される画面410について説明する。物品管理者は、物品管理に深く関わる領域における温度分布を詳細に確認したいという要望があると考えられる。このため画面410は、物品管理に深く関わる領域、つまり、物品540から近い領域において温度の表示密度が高い画面である。画面410は、言い換えれば、物品管理に深く関わらない領域、つまり、物品540から遠い領域において温度の表示密度が低い画面である。
なお、図13に、倉庫500内に棚530が設置され、この棚530に物品540が保管されている様子を示す。図13には、理解を容易にするため、棚530の内部に1つの物品540のみを示しているが、棚530に多数の物品540が保管されているものとする。この場合、物品540から近い領域は、実質的に、棚530から近い領域とみなすことができる。つまり、棚530の外部の領域のうち棚530との距離が閾値以下の領域と、棚530の内部の領域とが、物品540から近い領域であるとみなすことができる。
図13に示すように、図形600Aは、棚530との位置関係にかかわらず配置される。一方、図形600Bは、棚530の内部又は棚530の近くのみに配置される。その結果、画面410では、物品540から近い領域において温度表示の密度が高く、物品540から遠い領域において温度表示の密度が低い。
本実施形態では、空気の状態を示すパラメータの倉庫500内における分布を倉庫500内における領域毎に領域に応じた密度で示す情報が生成される。従って、本実施形態によれば、パラメータの分布の表示のための通信負荷と処理負荷とを低減することができる。なお、本実施形態による手法を採用しない場合、以下に示すように、通信負荷と処理負荷とが大きいと考えられる。
すなわち、仮に、情報提供装置100から端末装置200に、第2分布情報ではなく第1分布情報を送信する場合、少なくとも第1分布情報の通信による通信負荷が大きい。また、仮に、端末装置200が、第1分布情報から第2分布情報を生成し、第2分布情報に基づいてパラメータの分布を表示する場合、第2分布情報を生成する処理による処理負荷が大きい。また、仮に、端末装置200が、第1分布情報に基づいてパラメータの分布を表示する場合、第1分布情報を表示する処理による処理負荷が大きい。
また、本実施形態では、取得情報に基づいて領域毎に決定された重要度に基づいて、領域毎にパラメータの密度が決定される。このため、パラメータの表示の必要性に応じて、領域毎に、適切な密度で、パラメータを表示することが可能となる。また、パラメータの表示の必要性が低い領域におけるパラメータの表示密度を低くすることにより、見やすさの向上が期待できる。また、パラメータの個数が少ないため、表示のための処理負荷が小さく、ユーザによるパラメータの閲覧時における操作感の低下が抑制される。
また、本実施形態では、取得情報に含まれるユーザ識別情報に基づいて、ユーザが注視する領域であるか否かが自動で判別され、判別結果に応じて、パラメータの密度が決定される。このため、ユーザの手間を増やさずに、ユーザが所望すると考えらえられる、パラメータの分布情報を提供することができる。特に、ユーザが設備保守員であると判別されると、空調管理に適した、パラメータの分布情報が提供される。一方、ユーザが物品管理者であると判別されると、物品管理に適した、パラメータの分布情報が提供される。
(実施形態2)
実施形態1では、空調機510の近くの領域710と倉庫500の隅520の近くの領域720とが空調管理にとって重要な領域であることを前提にして、重要度分布を決定する例について説明した。本実施形態では、図14を参照して、倉庫500の端550の近くの領域750が空調管理にとって重要な領域であることを前提にして、重要度分布を決定する例について説明する。
なお、倉庫500の端550の近くの領域は、温度、湿度などのパラメータが激しく変化する領域であることが多い。或いは、倉庫500の端550の近くの領域は、空調による気流が届きにくい領域であり、温度、湿度などのパラメータが所望の値に到達しにくい領域であることが多い。つまり、倉庫500の端550の近くの領域は、空調管理に携わるユーザにとって、パラメータの詳細な分布が所望される領域であることが多い。
そこで、本実施形態では、重要度決定部108は、取得情報が空調管理に対応する情報であると判別された場合、倉庫500の端550から近い領域に対するパラメータの重要度として第1重要度を決定し、倉庫500の端550から遠い領域に対するパラメータの重要度として第2重要度を決定する。なお、倉庫500の端550から遠い領域は、倉庫500の中央の領域である。
図14は、倉庫500の端550に近い領域でパラメータの分布の密度が高いことを示す図である。なお、図14は、144個の交点のうちZ軸の座標が最も高い平面上の36個の交点のみについて示している。
本実施形態においても、第1分布情報から第2分布情報が生成される際、重要度にかかわらず、X軸方向に関しては、2点につき1点は間引きされず、Y軸方向に関しては、少なくとも3点につき1点は間引きされず、Z軸方向に関しては、間引きされない。このため、図14に示す36個の交点のうち、図形600Aにより示される10個の交点については、少なくとも、間引きされずに温度表示される。
また、本実施形態では、第1分布情報から第2分布情報が生成される際、第1重要度が付与された領域では、X軸方向とZ軸方向とY軸方向とのいずれの方向に関しても、間引きされない。このため、図14に示す36個の交点のうち、図形600Bにより示される12個の交点については、間引きされずに温度表示される。
ここで、倉庫500の端550からの距離が閾値以内である領域を領域750とする。なお、この閾値は、例えば、1mである。この場合、領域750に含まれる22個の交点については、間引きされずに温度表示される。一方、領域750以外の領域である領域701に関しては、図形600Aにより示される交点のみについて温度が表示される。ただし、図14に示す例では、領域701には、図形600Aにより示される交点はない。
本実施形態では、ユーザが設備保守員であると判別されると、空調管理に適した、パラメータの分布情報が提供される。より詳細には、ユーザが設備保守員であると判別されると、設備保守員がパラメータの分布を詳細に確認したいと考えられる、倉庫500の端550に近い領域について、パラメータの分布が詳細に表示される。このように、本実施形態によれば、設備保守員が所望するパラメータの分布情報が提供される。
(実施形態3)
実施形態2では、空調機510の端550の近くの領域750が空調管理にとって重要な領域であることを前提にして、重要度分布を決定する例について説明した。本実施形態では、図15を参照して、倉庫500の出入口560の近くの領域760が空調管理にとって重要な領域であることを前提にして、重要度分布を決定する例について説明する。
なお、倉庫500の出入口560の近くの領域760は、温度、湿度などのパラメータが激しく変化する領域であることが多い。つまり、倉庫500の出入口560の近くの領域760は、空調管理に携わるユーザにとって、パラメータの詳細な分布が所望される領域であることが多い。
そこで、本実施形態では、重要度決定部108は、取得情報が空調管理に対応する情報であると判別された場合、倉庫500の出入口560から近い領域760に対するパラメータの重要度として第1重要度を決定し、倉庫500の出入口560から遠い領域702に対するパラメータの重要度として第2重要度を決定する。
図15は、倉庫500の出入口560に近い領域でパラメータの分布の密度が高いことを示す図である。なお、図15は、144個の交点のうちZ軸の座標が最も高い平面上の36個の交点のみについて示している。
本実施形態においても、第1分布情報から第2分布情報が生成される際、重要度にかかわらず、X軸方向に関しては、2点につき1点は間引きされず、Y軸方向に関しては、少なくとも3点につき1点は間引きされず、Z軸方向に関しては、間引きされない。このため、図15に示す36個の交点のうち、図形600Aにより示される10個の交点については、少なくとも、間引きされずに温度表示される。
また、本実施形態では、第1分布情報から第2分布情報が生成される際、第1重要度が付与された領域では、X軸方向とZ軸方向とY軸方向とのいずれの方向に関しても、間引きされない。このため、図15に示す36個の交点のうち、図形600Bにより示される5個の交点については、間引きされずに温度表示される。
倉庫500の出入口560からの距離が閾値以内である領域を領域760とする。なお、この閾値は、例えば、3mである。この場合、領域760に含まれる6個の交点については、間引きされずに温度表示される。一方、領域760以外の領域である領域702に関しては、図形600Aにより示される交点のみについて温度が表示される。ただし、図15に示す例では、領域702には、図形600Aにより示される交点はない。
本実施形態では、ユーザが設備保守員であると判別されると、空調管理に適した、パラメータの分布情報が提供される。より詳細には、ユーザが設備保守員であると判別されると、設備保守員がパラメータの分布を詳細に確認したいと考えられる、倉庫500の出入口560に近い領域760について、パラメータの分布が詳細に表示される。このように、本実施形態によれば、設備保守員が所望するパラメータの分布情報が提供される。
(実施形態4)
実施形態1では、情報提供システム1000が、情報提供装置100を備え、端末装置200を備えない例について説明した。本実施形態では、図16に示すように、情報提供システム1100が、情報提供装置120と端末装置220とを備える例について説明する。情報提供システム1100は、情報を表示する機能を有するため、情報表示システムと考えることもできる。なお、実施形態1と同様の構成又は機能について、説明を省略又は簡略化する。
図16に示すように、情報提供装置120は、機能的には、情報提供装置100が備える構成に加え、性能情報取得部111を更に備える。なお、性能情報取得手段は、例えば、性能情報取得部111に対応する。
性能情報取得部111は、端末装置220の通信速度と端末装置220の処理速度とのうちの少なくとも一方を示す情報である性能情報を取得する。例えば、性能情報取得部111は、通信ネットワーク300を介して、端末装置220からこの性能情報を受信する。端末装置220の通信速度は、例えば、端末装置220が備える通信インターフェース24による通信ネットワーク300を介した通信における通信速度である。端末装置220の処理速度は、例えば、端末装置220が備えるプロセッサ21及びタッチスクリーン23の処理速度であり、第2の分布情報に基づいて画面400又は画面410を表示する処理における処理速度である。性能情報取得部111の機能は、例えば、プロセッサ11と通信インターフェース15とが協働することにより実現される。
ここで、分布情報生成部109は、性能情報取得部111が取得した性能情報に応じて、第1密度と第2密度とのうち少なくとも一方の密度を変化させる。第1密度は、パラメータの重要度として第1重要度が決定された領域におけるパラメータの密度である。第2密度は、パラメータの重要度として第1重要度よりも低い第2重要度が決定された領域におけるパラメータの密度である。例えば、分布情報生成部109は、端末装置220の通信速度又は処理速度が遅いほど、第1密度と第2密度とのうちの少なくとも一方の密度を低くする。なお、密度を低くすることは、パラメータの間引き率を高くすることである。
例えば、端末装置220の通信速度及び処理速度が十分に早い場合に、第1密度が1立方mあたり1個の温度であり、第2密度が1立方mあたり1/6個の温度であるものとする。ここで、端末装置220の通信速度又は処理速度が低い場合、これらの密度を採用すると、第2の分布情報の通信に時間がかかり過ぎたり、画面400又は画面410の表示に時間を要しすぎたりする可能性が高い。
そこで、このような場合、例えば、第2密度を低く設定し、第2密度を1立方mあたり1/12個の温度とすることが好適である。或いは、例えば、第1密度と第2密度とを低く設定し、第1密度を1立方mあたり1/2個の温度とし、第2密度を1立方mあたり1/12個の温度とすることが好適である。或いは、例えば、第1密度を低く設定し、第1密度を1立方mあたり1/2個の温度とすることが好適である。
図16に示すように、端末装置220は、機能的には、端末装置200が備える構成に加え、性能情報送信部205を更に備える。性能情報送信部205は、通信ネットワーク300を介して、性能情報を情報提供装置120に送信する。性能情報送信部205の機能は、例えば、プロセッサ21と通信インターフェース24とが協働することにより実現される。
本実施形態では、情報提供装置120から端末装置220に送信される第2分布情報の情報量が、端末装置220の性能に合わせて調整される。従って、本実施形態によれば、端末装置220に処理負担をかけない範囲で、パラメータの分布を詳細に表示することが期待できる。
(実施形態5)
実施形態1では、情報提供システム1000が、1つの装置である情報提供装置100を備える例について説明した。本実施形態では、図17に示すように、情報提供システム1200が、複数の装置とこれらの複数の装置を相互に接続する通信ネットワーク300とを備える例について説明する。つまり、本実施形態では、情報提供システム1200に対応するクラウドにより、情報提供システム1000が提供するサービスと同様のサービスが提供される例について説明する。
この場合、例えば、情報提供システム1200は、分布情報データベース121と、設置位置データベース122と、レイアウトデータベース123と、物品位置データベース124と、対応関係データベース125と、取得情報判別サーバ127と、重要度決定サーバ128と、分布情報生成サーバ129とを備える。これらのデータベース及びサーバは、例えば、プロセッサ11とハードディスク12と通信インターフェース15と同様の構成を備える。
分布情報記憶手段は、例えば、分布情報データベース121に対応する。設置位置記憶手段は、例えば、設置位置データベース122に対応する。物品位置記憶手段は、例えば、物品位置データベース124に対応する。対応関係記憶手段は、例えば、対応関係データベース125に対応する。取得情報判別手段は、例えば、取得情報判別サーバ127に対応する。重要度決定手段は、例えば、重要度決定サーバ128に対応する。分布情報生成手段は、例えば、分布情報生成サーバ129に対応する。
分布情報データベース121は、分布情報記憶部101と同様に、第1分布情報を記憶する。設置位置データベース122は、設置位置記憶部102と同様に、設置位置情報を記憶する。レイアウトデータベース123は、レイアウト記憶部103と同様に、レイアウト情報を記憶する。物品位置データベース124は、物品位置記憶部104と同様に、物品位置情報を記憶する。対応関係データベース125は、対応関係記憶部105と同様に、対応関係情報を記憶する。取得情報判別サーバ127は、取得情報判別部107と同様に、取得情報を判別する。重要度決定サーバ128は、重要度決定部108と同様に、重要度を決定する。分布情報生成サーバ129は、分布情報生成部109と同様に第1分布情報から第2分布情報を生成する。
端末装置200は、通信ネットワーク300を介して、情報提供システム1200に取得情報を送信する。また、端末装置200は、通信ネットワーク300を介して、情報提供システム1200から第2分布情報を受信する。そして、端末装置200は、第2分布情報に基づいて、画面400又は画面410を表示する。
本実施形態では、空気の状態を示すパラメータの倉庫500内における分布を倉庫500内における領域毎に領域に応じた密度で示す情報が生成される。従って、本実施形態によれば、パラメータの分布の表示のための通信負荷と処理負荷とを低減することができる。
(変形例)
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明を実施するにあたっては、種々の形態による変形及び応用が可能である。
本発明において、上記実施形態において説明した構成、機能、動作のどの部分を採用するのかは任意である。また、本発明において、上述した構成、機能、動作のほか、更なる構成、機能、動作が採用されてもよい。また、上記実施形態において説明した構成、機能、動作は、自由に組み合わせることができる。
例えば、情報提供システム1000,1100,1200が備える機能が実現されるのであれば、これらの機能を実現するハードウェアの構成は、実施形態1,4,5で説明した構成に限定されない。
また、実施形態1では、第1分布情報からパラメータが間引かれることにより、第2分布情報が生成される例について説明した。第1分布情報に含まれる複数のパラメータから算出される代表値により第2分布情報が生成されてもよい。代表値は、例えば、複数のパラメータにおける、平均値、中央値、最大値、最小値である。
実施形態1では、重要度が、第1重要度と第2重要度との2段階である例について説明した。重要度は、3段階以上であってもよい。例えば、2つ以上の距離の閾値、或いは、2つ以上の要素(空調機510からの距離、倉庫500の隅520からの距離、倉庫500の端550からの距離、倉庫500の出入口560からの距離)の組み合わせにより、3段階以上の重要度が決定されてもよい。
例えば、空調機510からの距離が第1閾値以下である第1領域に第1重要度が付与され、空調機510からの距離が第1閾値を超え且つ第2閾値以下である第2領域に第2重要度が付与され、空調機510からの距離が第2閾値を超える第3領域に第3重要度が付与されてもよい。或いは、空調機510と出入口560との双方からの距離が閾値以下である第1領域に第1重要度が付与され、空調機510と出入口560との双方からの距離が閾値を超える第3領域に第3重要度が付与され、他の領域である第2領域に第2重要度が付与されてもよい。この場合、第1領域では第1密度でパラメータが表示され、第2領域では第2密度でパラメータが表示され、第3領域では第3密度でパラメータが表示される。なお、第2密度は、第1密度よりも低く第3密度よりも高い。
実施形態1では、第1分布情報は、全領域に亘って、密度が均一である例に説明した。第1分布情報において、密度が均一でなくてもよい。実施形態1では、倉庫500の隅520は、狭義の隅である例について説明した。倉庫500の隅520は、広義の隅であってもよい。また、空調管理用の第2分布情報を生成するときに、空調機510、倉庫500の隅520、倉庫500の端550、倉庫500の出入口560以外の領域に、第1重要度が設定されてもよい。また、パラメータの個数、パラメータの密度、パラメータの間引き率などは、実施形態1で説明した例に限定されないことは勿論である。また、取得情報による分類は、物品管理と空調管理とに限定されない。
実施形態1では、ユーザIDを含むユーザ識別情報が取得情報に含まれる例について説明した。ユーザ識別情報は、例えば、ユーザの指紋情報、ユーザの顔画像情報を含んでいてもよい。また、取得情報に、ユーザ識別情報でなく、物品管理と空調管理とのうちのいずれか一方を指定する指定情報が含まれていてもよい。また、実施形態4において、性能情報に、端末装置220の表示性能が含まれていてもよい。この表示性能には、例えば、画面のサイズが含まれ、画面が小さいほどパラメータの間引き率が高いことが好適である。
本発明に係る情報提供装置100,120の動作を規定する動作プログラムを既存のパーソナルコンピュータや情報端末装置に適用することで、当該パーソナルコンピュータ等を本発明に係る情報提供装置100,120として機能させることも可能である。また、このようなプログラムの配布方法は任意であり、例えば、CD-ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布してもよいし、インターネットなどの通信ネットワークを介して配布してもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
本発明は、パラメータの倉庫内における分布を示す情報を表示するシステムに適用可能である。
11,21 プロセッサ、12 ハードディスク、13 キーボード、14 液晶ディスプレイ、15,24 通信インターフェース、22 フラッシュメモリ、23 タッチスクリーン、100,120 情報提供装置、101 分布情報記憶部、102 設置位置記憶部、103 レイアウト記憶部、104 物品位置記憶部、105 対応関係記憶部、106 取得情報受信部、107 取得情報判別部、108 重要度決定部、109 分布情報生成部、110 分布情報送信部、111 性能情報取得部、121 分布情報データベース、122 設置位置データベース、123 レイアウトデータベース、124 物品位置データベース、125 対応関係データベース、127 取得情報判別サーバ、128 重要度決定サーバ、129 分布情報生成サーバ、200,220 端末装置、201 取得情報取得部、202 取得情報送信部、203 分布情報受信部、204 分布情報表示部、205 性能情報送信部、300 通信ネットワーク、400,410 画面、500 倉庫、510 空調機、520,520A,520B,520C,520D 隅、530 棚、540 物品、550 端、560 出入口、600,600A,600B 図形、700,701,702,710,720,720A,720B,720C,720D,750,760 領域、1000,1100,1200 情報提供システム

Claims (14)

  1. 空気の状態を示すパラメータの倉庫内における分布を示す第1分布情報から、前記パラメータの前記倉庫内における分布を前記倉庫内における領域毎に前記領域に応じた分布密度で示す第2分布情報を生成する分布情報生成手段と、
    前記分布情報生成手段により生成された前記第2分布情報を端末装置に送信する分布情報送信手段と、
    前記端末装置が取得した情報である取得情報に基づいて、前記倉庫内における領域毎に、前記パラメータの重要度を決定する重要度決定手段と、を備え、
    前記分布情報生成手段は、前記パラメータの重要度が高い領域ほど前記パラメータの分布密度が高くなるように前記第2分布情報を生成する、
    情報提供システム。
  2. 前記重要度決定手段は、前記取得情報が前記倉庫内に配置される空調機による空調管理に対応する情報である場合、前記倉庫内における前記空調管理に対応付けられた領域に対する前記パラメータの重要度が高くなるように前記パラメータの重要度を決定する、
    請求項1に記載の情報提供システム。
  3. 前記重要度決定手段は、前記倉庫内における前記空調機の設置位置に近い領域に対する前記パラメータの重要度が高くなるように前記パラメータの重要度を決定する、
    請求項2に記載の情報提供システム。
  4. 前記重要度決定手段は、前記倉庫の隅から近い領域に対する前記パラメータの重要度が高くなるように前記パラメータの重要度を決定する、
    請求項2に記載の情報提供システム。
  5. 前記重要度決定手段は、前記倉庫の端から近い領域に対する前記パラメータの重要度が高くなるように前記パラメータの重要度を決定する、
    請求項2に記載の情報提供システム。
  6. 前記重要度決定手段は、前記倉庫の出入口から近い領域に対する前記パラメータの重要度が高くなるように前記パラメータの重要度を決定する、
    請求項2に記載の情報提供システム。
  7. 前記重要度決定手段は、前記取得情報が前記倉庫内に配置される物品に対する物品管理に対応する情報である場合、前記倉庫内における前記物品管理に対応付けられた領域に対する前記パラメータの重要度が高くなるように前記パラメータの重要度を決定する、
    請求項1に記載の情報提供システム。
  8. 前記重要度決定手段は、前記倉庫内における前記物品から近い領域に対する前記パラメータの重要度が高くなるように前記パラメータの重要度を決定する、
    請求項7に記載の情報提供システム。
  9. 前記端末装置のユーザを識別するためのユーザ識別情報を含む前記取得情報を前記端末装置から受信する取得情報受信手段を更に備え、
    前記分布情報生成手段は、前記ユーザ識別情報に対応付けられた前記ユーザが担う役割に応じて、前記倉庫内の特定の領域における前記パラメータの分布密度が前記倉庫内の他の領域における前記パラメータの分布密度よりも高くなるように前記第2分布情報を生成する、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の情報提供システム。
  10. 前記端末装置の通信速度と前記端末装置の処理速度とのうちの少なくとも一方を示す情報である性能情報を取得する性能情報取得手段を更に備え、
    前記分布情報生成手段は、前記性能情報取得手段が取得した前記性能情報に応じて、前記パラメータの分布密度を変化させる、
    請求項1から9のいずれか1項に記載の情報提供システム。
  11. 前記端末装置を更に備え、
    前記端末装置は、
    前記分布情報送信手段から前記第2分布情報を受信する分布情報受信手段と、
    前記分布情報受信手段が受信した前記第2分布情報に基づいて、前記パラメータの前記倉庫内における分布を前記倉庫内における領域毎に前記領域に応じた分布密度で示す画面を表示する分布情報表示手段と、を備える、
    請求項1から10のいずれか1項に記載の情報提供システム。
  12. 空気の状態を示すパラメータの倉庫内における分布を示す第1分布情報から、前記パラメータの前記倉庫内における分布を前記倉庫内における領域毎に前記領域に応じた分布密度で示す第2分布情報を生成する分布情報生成手段と、
    前記分布情報生成手段により生成された前記第2分布情報を端末装置に送信する分布情報送信手段と、
    前記端末装置が取得した情報である取得情報に基づいて、前記倉庫内における領域毎に、前記パラメータの重要度を決定する重要度決定手段と、を備え、
    前記分布情報生成手段は、前記パラメータの重要度が高い領域ほど前記パラメータの分布密度が高くなるように前記第2分布情報を生成する、
    情報提供装置。
  13. 空気の状態を示すパラメータの倉庫内における分布を示す第1分布情報から、前記パラメータの前記倉庫内における分布を前記倉庫内における領域毎に前記領域に応じた分布密度で示す第2分布情報を生成し、
    生成した前記第2分布情報を端末装置に送信し、
    前記端末装置が取得した情報である取得情報に基づいて、前記倉庫内における領域毎に、前記パラメータの重要度を決定し、
    前記パラメータの重要度が高い領域ほど前記パラメータの分布密度が高くなるように前記第2分布情報を生成する、
    情報提供方法。
  14. コンピュータを、
    空気の状態を示すパラメータの倉庫内における分布を示す第1分布情報から、前記パラメータの前記倉庫内における分布を前記倉庫内における領域毎に前記領域に応じた分布密度で示す第2分布情報を生成する分布情報生成手段、
    前記分布情報生成手段により生成された前記第2分布情報を端末装置に送信する分布情報送信手段、
    前記端末装置が取得した情報である取得情報に基づいて、前記倉庫内における領域毎に、前記パラメータの重要度を決定する重要度決定手段、として機能させるプログラムであって、
    前記分布情報生成手段は、前記パラメータの重要度が高い領域ほど前記パラメータの分布密度が高くなるように前記第2分布情報を生成する、
    プログラム。
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