JP7461265B2 - 積込機械の制御システム、積込機械、及び積込機械の制御方法 - Google Patents

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Description

本開示は、積込機械の制御システム、積込機械、及び積込機械の制御方法に関する。
作業機を有する積込機械に係る技術分野において、特許文献1に開示されているような、効率的な掘削動作を実施可能な積込機械が知られている。
特開2019-203381号公報
ある特定の作業サイクルによれば、積込機械は、作業機で掘削対象を掘削した後、掘削物を運搬車両に積み込む。掘削物を運搬車両に積み込むとき、積込機械は、運搬車両にとって最適な重量となるように、掘削物の重量を調整して積み込むことが望ましい。
本開示は、積込機械による積込作業を最適化することを目的とする。
本開示に係るバケットを含む作業機を有する積込機械の制御システムは、制御装置を備える。制御装置は、掘削作業中にバケットによって掘削された掘削物の第1表面を検出し、第1表面の検出データに基づいて、水平面に対する第1表面の角度を示す掘削中積荷角を算出し、掘削中積荷角に基づいて、掘削物の重量を推定する。
本開示によれば、積込機械による積込作業を最適化することができる。
図1は、第1実施形態に係る積込機械を示す側面図である。 図2は、第1実施形態に係るバケットを示す斜視図である。 図3は、第1実施形態に係るバケットを模式的に示す側面図である。 図4は、第1実施形態に係る作業機の動作を説明する図である。 図5は、第1実施形態に係る積込機械を示す構成図である。 図6は、第1実施形態に係る積込機械の作業モードを説明する図である。 図7は、第1実施形態に係る積込機械の掘削作業及び掘削対象離隔動作を説明する図である。 図8は、第1実施形態に係る積込機械の積込作業及び積込対象離隔動作を説明する図である。 図9は、第1実施形態に係る形状センサにより検出される掘削作業中の掘削物を説明する図である。 図10は、第1実施形態に係る形状センサにより検出される掘削作業後の掘削物を説明する図である。 図11は、第1実施形態に係るバケットに保持された掘削物の状態を説明する図である。 図12は、第1実施形態に係る積込機械の制御システムを示す機能ブロック図である。 図13は、第1実施形態に係る積込機械の制御装置を示すブロック図である。 図14は、第1実施形態に係る掘削作業中の掘削物を説明する図である。 図15は、第1実施形態に係る積込機械の制御方法を示すフローチャートである。 図16は、第1実施形態に係るキャリブレーション方法を示すフローチャートである。 図17は、第1実施形態に係る掘削方法を示すフローチャートである。 図18は、第2実施形態に係る積込機械の制御システムを示す機能ブロック図である。 図19は、第2実施形態に係る掘削方法を示すフローチャートである。 図20は、第2実施形態に係る積込機械の制御システムの変形例を示す図である。 図21は、第3実施形態に係る形状センサにより検出される掘削物を説明する図である。
以下、本開示に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本開示は実施形態に限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
実施形態においては、積込機械1にローカル座標系を設定し、ローカル座標系を参照しながら各部の位置関係について説明する。ローカル座標系において、積込機械1の左右方向(車幅方向)に延伸する第1軸をX軸とし、積込機械1の前後方向に延伸する第2軸をY軸とし、積込機械1の上下方向に延伸する第3軸をZ軸とする。X軸とY軸とは直交する。Y軸とZ軸とは直交する。Z軸とX軸とは直交する。+X方向は右方向であり、-X方向は左方向である。+Y方向は前方向であり、-Y方向は後方向である。+Z方向は上方向であり、-Z方向は下方向である。
[第1実施形態]
第1実施形態について説明する。
<積込機械の概要>
図1は、実施形態に係る積込機械1を示す側面図である。実施形態に係る積込機械1は、例えばホイールローダである。以下の説明において、積込機械1を適宜、ホイールローダ1、と称する。
図1に示すように、ホイールローダ1は、車体2と、アーティキュレート機構3と、キャブ4と、車輪5と、作業機6とを備える。ホイールローダ1は、車輪5により、作業現場を走行する。ホイールローダ1は、作業現場において、作業機6を用いる作業を実施する。ホイールローダ1は、作業機6を用いて、掘削作業、積込作業、運搬作業、及び除雪作業等の作業を実施することができる。
車体2は、作業機6を支持する。車体2は、車体前部2Fと、車体後部2Rとを含む。車体前部2Fは、車体後部2Rよりも前方に配置される。車体前部2Fと車体後部2Rとは、アーティキュレート機構3により連結される。アーティキュレート機構3は、アーティキュレートシリンダ11を含む。アーティキュレートシリンダ11は、車体前部2Fと車体後部2Rとを連結する。アーティキュレートシリンダ11が伸縮することにより、車体前部2Fは、車体後部2Rに対して左右方向に屈曲する。車体前部2Fが車体後部2Rに対して屈曲することにより、ホイールローダ1の走行方向が調整される。アーティキュレートシリンダ11は、例えば油圧シリンダである。
キャブ4は、車体2に支持される。実施形態において、キャブ4は、車体後部2Rの上部に配置される。キャブ4の内部には、オペレータが着座するシートと、後述する操作装置25とが配置される。
車輪5は、車体2を支持する。車輪5は、前輪5Fと、後輪5Rとを含む。前輪5Fは、後輪5Rよりも前方に配置される。前輪5Fは、車体前部2Fに装着される。後輪5Rは、車体後部2Rに装着される。なお、図1では、左側の前輪5F及び後輪5Rのみが図示されている。
実施形態において、X軸は、前輪5Fの回転軸CXfと平行である。Z軸は、地面200と接触する前輪5Fの接地面と直交する。ホイールローダ1が直進状態で走行するとき、前輪5Fの回転軸CXfと後輪5Rの回転軸CXrとは、平行である。
作業機6は、車体2に支持される。作業機6は、車体前部2Fに連結される。作業機6は、ブーム12と、バケット13と、ベルクランク14と、バケットリンク15と、リフトシリンダ18と、バケットシリンダ19とを有する。
ブーム12の基端部は、車体前部2Fに回動可能に連結される。ブーム12は、車体前部2Fに対して、回動軸AXaを中心に回動する。ブーム12の中間部に、ブラケット16が固定される。
バケット13の基端部は、ブーム12の先端部に回動可能に連結される。バケット13は、ブーム12に対して、回動軸AXbを中心に回動する。バケット13は、前輪5Fよりも前方に配置される。バケット13の一部に、ブラケット17が固定される。
ベルクランク14の中間部は、ブーム12のブラケット16に回動可能に連結される。ベルクランク14は、ブーム12のブラケット16に対して、回動軸AXcを中心に回動する。ベルクランク14の下端部は、バケットリンク15の基端部に回動可能に連結される。
バケットリンク15の先端部は、バケット13のブラケット17に回動可能に連結される。バケットリンク15は、バケット13のブラケット17に対して、回動軸AXdを中心に回動する。ベルクランク14は、バケットリンク15を介してバケット13に連結される。
リフトシリンダ18は、ブーム12を動作させる。リフトシリンダ18の基端部は、車体前部2Fに連結される。リフトシリンダ18の先端部は、ブーム12に連結される。ブーム12は、リフトシリンダ18に対して、回動軸AXeを中心に回動する。リフトシリンダ18は、例えば油圧シリンダである。
バケットシリンダ19は、バケット13を動作させる。バケットシリンダ19の基端部は、車体前部2Fに連結される。バケットシリンダ19の先端部は、ベルクランク14の上端部に連結される。ベルクランク14は、バケットシリンダ19に対して、回動軸AXfを中心に回動する。バケットシリンダ19は、例えば油圧シリンダである。
<バケット>
図2は、実施形態に係るバケット13を示す斜視図である。図3は、実施形態に係るバケット13を模式的に示す側面図である。バケット13は、掘削対象を掘削する作業部材である。バケット13は、掘削物300を保持する。バケット13は、底板部131と、背板部132と、上板部133と、右板部134と、左板部135とを含む。底板部131の先端部には下端部である刃先端部13Aが設けられる。上板部133の先端部には上端部13Bが設けられる。右板部134の先端部には右端部13Cが設けられる。左板部135の先端部には左端部13Dが設けられる。刃先端部13Aは、左右方向に延伸する。上端部13Bは、左右方向に延伸する。右端部13Cは、上下方向又は前後方向に延伸する。左端部13Dは、上下方向又は前後方向に延伸する。実施形態において、刃先端部13Aと上端部13Bとは、平行である。右端部13Cと左端部13Dとは、平行である。刃先端部13Aと上端部13Bと右端部13Cと左端部13Dとの間に、バケット13の開口部136が規定される。バケット13の開口部136は、刃先端部13Aと、刃先端部13Aと向かい合う上端部13Bと、右端部13Cと、右端部13Cと向かい合う左端部13Dとによって規定される。刃先端部13Aには、刃先又は刃が取り付けられる。
実施形態において、上下方向又は前後方向における開口部136の寸法、すなわち、YZ平面において刃先端部13Aと上端部13Bとを結ぶ直線の寸法を、長さLとする。左右方向における開口部136の寸法を、幅Hとする。YZ平面において底板部131の内面と刃先端部13Aと上端部13Bを結ぶ直線とがなす角度を、開口角θ3とする。
<作業機の動作>
図4は、実施形態に係る作業機6の動作を説明する図である。実施形態において、作業機6は、掘削作業においてバケット13の開口部136が前方を向くフロントローディング方式の作業機である。リフトシリンダ18が伸縮することによって、ブーム12が上げ動作又は下げ動作する。バケットシリンダ19が伸縮することによって、バケット13がチルト動作又はダンプ動作する。
ブーム12の上げ動作とは、ブーム12の先端部が地面200から離隔するように、ブーム12が回動軸AXaを中心に回動する動作をいう。ブーム12の下げ動作とは、ブーム12の先端部が地面200に接近するように、ブーム12が回動軸AXaを中心に回動する動作をいう。
リフトシリンダ18が伸びると、ブーム12が上げ動作する。リフトシリンダ18が縮むと、ブーム12が下げ動作する。
バケット13のチルト動作とは、バケット13の開口部136が上方を向き刃先端部13Aが地面200から離隔するように、バケット13が回動軸AXbを中心に回動する動作をいう。バケット13のダンプ動作とは、バケット13の開口部136が下方を向き刃先端部13Aが地面200に接近するように、バケット13が回動軸AXbを中心に回動する動作をいう。
詳しくは、バケットシリンダ19が伸びると、ベルクランク14の上端部が前方に移動し、ベルクランク14の下端部が後方に移動するように、ベルクランク14が回動する。ベルクランク14の下端部が後方に移動すると、バケット13は、バケットリンク15により後方に引かれ、チルト動作する。バケットシリンダ19が縮むと、ベルクランク14の上端部が後方に移動し、ベルクランク14の下端部が前方に移動するように、ベルクランク14が回動する。ベルクランク14の下端部が前方に移動すると、バケット13は、バケットリンク15により前方に押され、ダンプ動作する。
バケット13をチルト動作させることにより、掘削物300がバケット13によって掬い取られ、バケット13に保持することができる。バケット13をダンプ動作させることにより、バケット13に保持されている掘削物300をバケット13から排出させることができる。
<積込機械の構成>
図5は、実施形態に係るホイールローダ1を示す構成図である。図5に示すように、ホイールローダ1は、動力源20と、PTO(Power Take Off)21と、動力伝達装置22と、油圧ポンプ23と、制御弁24と、操作装置25と、制御装置50とを備える。
動力源20は、例えばディーゼルエンジンである。
PTO21は、動力源20の駆動力の少なくとも一部を油圧ポンプ23に伝達する。PTO21は、動力源20の駆動力を動力伝達装置22と油圧ポンプ23とに分配する。
動力伝達装置22は、動力源20の駆動力を車輪5に伝達する。動力伝達装置22は、ホイールローダ1の速度範囲及び進行方向を制御する。動力伝達装置22は、例えば、HST(Hydro Static Transmission)でもよいし、HMT(Hydraulic Mechanical Transmission)でもよい。動力伝達装置22は、例えば、トルクコンバータを有するトランスミッションでもよいし、複数の変速ギアを有するトランスミッションでもよい。
油圧ポンプ23は、動力源20によって駆動され、作動油を吐出する。油圧ポンプ23から吐出された作動油の少なくとも一部は、アーティキュレートシリンダ11に供給される。油圧ポンプ23から吐出された作動油の少なくとも一部は、制御弁24を介して、リフトシリンダ18及びバケットシリンダ19のそれぞれに供給される。制御弁24は、油圧ポンプ23からリフトシリンダ18及びバケットシリンダ19のそれぞれに供給される作動油の流量及び方向を制御する。アーティキュレート機構3及び作業機6のそれぞれは、油圧ポンプ23からの作動油により動作する。
操作装置25は、キャブ4の内部に配置される。操作装置25は、オペレータにより操作される。操作装置25は、駆動系操作装置25Aと、作業機操作装置25Bとを含む。
駆動系操作装置25Aは、動力源20及び動力伝達装置22の一方又は両方を動作させるための操作信号を生成する。オペレータは、駆動系操作装置25Aを操作して、動力伝達装置22を動作させる。駆動系操作装置25Aは、例えば、前後進操作装置253を含む。
前後進操作装置253は、例えばホイールローダ1の前進と後進とを切り換えるために操作される。制御装置50は、前後進操作装置253が生成した操作信号に基づいて、動力伝達装置22を制御する。動力伝達装置22が制御されることにより、ホイールローダ1の前進と後進とが切り換えられる。
作業機操作装置25Bは、作業機6を動作させるための操作信号を生成する。オペレータは、作業機操作装置25Bを操作して、作業機6を動作させる。作業機操作装置25Bは、ブーム操作部254と、バケット操作部255とを含む。
ブーム操作部254は、ブーム12を動作させるために操作される。制御装置50は、ブーム操作部254が生成した操作信号に基づいて、制御弁24を制御する。制御弁24が制御されることにより、リフトシリンダ18が駆動し、ブーム12が動作する。
バケット操作部255は、バケット13を動作させるために操作される。制御装置50は、バケット操作部255が生成した操作信号に基づいて、制御弁24を制御する。制御弁24が制御されることにより、バケットシリンダ19が駆動し、バケット13が動作する。
また、ホイールローダ1は、傾斜センサ30と、ブーム角センサ31と、バケット角センサ32と、重量計測装置33と、形状センサ34とを有する。
傾斜センサ30は、車体2の傾きを検出する。より詳しくは、傾斜センサ30は、水平面に対する車体2の傾斜角度を示す車体傾斜角θaを検出する。傾斜センサ30は、車体2の少なくとも一部に配置される。傾斜センサ30として、慣性計測装置(IMU:Inertial Measurement Unit)が例示される。傾斜センサ30により検出された車体傾斜角θaの検出データは、制御装置50に送信される。
ブーム角センサ31は、ブーム12の角度を検出する。より詳しくは、ブーム角センサ31は、ローカル座標系における車体2に対するブーム12の角度を示すブーム角θbを検出する。ブーム角センサ31として、車体前部2Fとブーム12との連結部に配置される角度センサが例示される。実施形態において、ブーム角θbは、回動軸AXaと回動軸AXbとを結ぶ線と、回転軸CXfと回転軸CXrとを結ぶ線とがなす角度である。ブーム角センサ31により検出されたブーム角θbの検出データは、制御装置50に送信される。なお、ブーム角センサ31は、リフトシリンダ18のストロークを検出するストロークセンサでもよい。
バケット角センサ32は、バケット13の角度を検出する。より詳しくは、バケット角センサ32は、ローカル座標系におけるブーム12に対するベルクランク14の角度を示すベルクランク角θcを検出する。バケット角センサ32として、ブーム12とベルクランク14との連結部に配置される角度センサが例示される。実施形態において、ベルクランク角θcは、回動軸AXcと回動軸AXfとを結ぶ線と、回動軸AXaと回動軸AXbとを結ぶ線とがなす角度である。ローカル座標系におけるブーム12に対するバケット13の角度とベルクランク角θcとは、1対1で対応する。ベルクランク角θcが検出されることにより、ローカル座標系におけるブーム12に対するバケット13の角度が検出される。バケット角センサ32により検出されたベルクランク角θcの検出データは、制御装置50に送信される。なお、バケット角センサ32は、バケットシリンダ19のストロークを検出するストロークセンサでもよい。
重量計測装置33は、バケット13に保持された掘削物300の重量Waを計測する。重量計測装置33として、リフトシリンダ18の作動油の圧力を検出する圧力センサ又はバケットシリンダ19の作動油の圧力を検出する圧力センサが例示される。掘削物300がバケット13に保持されている状態と保持されていない状態とで、作業機6に掛かる負荷が変化する。重量計測装置33は、作業機6に掛かる負荷の変化を検出することによって、バケット13における掘削物300の有無、及びバケット13に保持された掘削物300の重量Waを計測することができる。重量計測装置33により計測された掘削物300の重量Waの計測データは、制御装置50に送信される。なお、重量計測装置33は、作業機6の少なくとも一部に配置された荷重計でもよい。重量計測装置33は、掘削物300の重量Waを直接的に計測してもよい。
形状センサ34は、車体2よりも前方の検出対象の形状を検出する。形状センサ34は、ホイールローダ1に搭載される。図1及び図4に示すように、形状センサ34は、キャブ4の上部に配置される。なお、形状センサ34は、車体前部2Fに配置されてもよい。形状センサ34は、検出対象の形状を検出対象に非接触で検出する非接触センサである。形状センサ34は、光学センサでもよいし、カメラでもよい。形状センサ34として、レーザ光を射出することにより検出対象を検出するレーザセンサ(LIDAR:Light Detection and Ranging)、電波を射出することにより検出対象を検出するレーダセンサ(RADAR:Radio Detection and Ranging)、赤外光を射出することにより検出対象を検出する赤外線センサ、単眼カメラ、及びステレオカメラが例示される。
<積込機械の作業モード>
図6は、実施形態に係るホイールローダ1の作業モードを説明する図である。ホイールローダ1は、複数の作業モードで作業する。ホイールローダ1の作業モードは、掘削作業M1と、掘削対象離隔動作M2と、積込作業M3と、積込対象離隔動作M4とを含む。
掘削作業M1は、掘削対象に接近するように前進してバケット13で掘削対象を掘削する作業モードである。実施形態において、掘削対象は、地面200に置かれた地山210である。地山210とは、土砂により構成される山をいう。掘削作業M1において、ホイールローダ1は、地山210に接近するように前進して、バケット13で地山210を掘削する。
掘削対象離隔動作M2は、バケット13で掘削物300を保持した状態で掘削対象から離隔するように後進する作業モードである。掘削作業M1の終了後、ホイールローダ1は、バケット13で掘削物300を保持した状態で、地山210から離隔するように後進する。
積込作業M3は、積込対象に接近するように前進してバケット13に保持されている掘削物300を積込対象に積み込む作業モードである。実施形態において、積込対象は、地面200を走行可能な運搬車両220のダンプボディ230である。運搬車両220として、ダンプトラックが例示される。掘削対象離隔動作M2の終了後、ホイールローダ1は、運搬車両220に接近するように旋回しながら前進して、バケット13から掘削物300を排出して、ダンプボディ230に積み込む。
積込対象離隔動作M4は、積込対象から離隔するように後進する作業モードである。積込作業M3の終了後、ホイールローダ1は、運搬車両220から離れるように後進する。
ホイールローダ1は、掘削物300が運搬車両220に目標積載量Trで積み込まれるまで、掘削作業M1、掘削対象離隔動作M2、積込作業M3、及び積込対象離隔動作M4を繰り返す。
掘削作業M1において、作業機6は、オート掘削モード又はマニュアルによる掘削操作で動作する。オート掘削モードでは、作業機操作装置25Bの操作によらずに、制御装置50から出力される制御指令に基づいて、作業機6が動作する。マニュアルによる掘削操作では、オペレータによって作業機操作装置25Bが操作されることにより生成された操作信号に基づいて、作業機6が動作する。この実施形態においては、作業機6は、オート掘削モードで動作することとする。
<掘削作業及び掘削対象離隔動作>
図7は、実施形態に係るホイールローダ1の掘削作業M1及び掘削対象離隔動作M2を説明する図である。図7(A)及び図7(B)のそれぞれは、掘削作業M1を示す。図7(C)は、掘削対象離隔動作M2を示す。
図7(A)に示すように、掘削作業M1において、オペレータは、駆動系操作装置25Aを操作して、ホイールローダ1が地山210に接近するように、ホイールローダ1を前進させる。ホイールローダ1を前進させるとき、オペレータは、作業機操作装置25Bを操作して、バケット13で地山210が掘削されるように、作業機6の姿勢を制御する。より詳しくは、オペレータは、作業機操作装置25Bを操作して、バケット13の刃先端部13Aが地面200に接近するように、作業機6の姿勢を制御する。刃先端部13Aが地面200に接近している状態で、ホイールローダ1が前進することにより、バケット13の刃先端部13Aが地山210の下端部に挿入される。
図7(B)に示すように、バケット13の刃先端部13Aが地山210に挿入された後、制御装置50は、バケット13をチルト動作させる。これにより、地山210がバケット13により掘削される。バケット13は、掘削物300を掬い取る。掘削物300は、バケット13に保持される。
図7(C)に示すように、掘削対象離隔動作M2において、オペレータは、駆動系操作装置25Aを操作して、ホイールローダ1が地山210から離隔するように、ホイールローダ1を後進させる。制御装置50は、バケット13から掘削物300がこぼれないように、作業機6の姿勢を制御する。
<積込作業及び積込対象離隔動作>
図8は、実施形態に係るホイールローダ1の積込作業M3及び積込対象離隔動作M4を説明する図である。図8(A)及び図8(B)のそれぞれは、積込作業M3を示す。図8(C)は、積込対象離隔動作M4を示す。
図8(A)に示すように、積込作業M3において、オペレータは、駆動系操作装置25Aを操作して、ホイールローダ1が運搬車両220に接近するように、ホイールローダ1を前進させる。制御装置50は、バケット13に保持されている掘削物300が運搬車両220のダンプボディ230に積み込まれるように、作業機6の姿勢を制御する。制御装置50は、バケット13から掘削物300がこぼれないように、且つ、バケット13がダンプボディ230の上端部よりも上方に配置されるように、作業機6の姿勢を制御する。なお、バケット13に保持されている掘削物300を積み込む際の作業機6の姿勢は、作業機操作装置25Bの操作によって制御されてもよい。
図8(B)に示すように、バケット13がダンプボディ230の上方に配置された後、制御装置50は、バケット13をダンプ動作させる。これにより、バケット13から掘削物300が排出される。掘削物300は、ダンプボディ230に積み込まれる。なお、バケット13のダンプ動作は、作業機操作装置25Bの操作によって制御されてもよい。
図8(C)に示すように、積込対象離隔動作M4において、オペレータは、駆動系操作装置25Aを操作して、ホイールローダ1が運搬車両220から離隔するように、ホイールローダ1を後進させる。
<掘削作業中及び掘削作業後の掘削物の検出>
図9は、実施形態に係る形状センサ34により検出される掘削作業中の掘削物300を説明する図である。図10は、実施形態に係る形状センサ34により検出される掘削作業後の掘削物300を説明する図である。実施形態において、形状センサ34は、バケット13により掘削される掘削物300の表面の形状を検出する。掘削物300とは、バケット13により地山210から分離される地山210の一部をいう。
形状センサ34は、バケット13が地山210を掘削作業中及び掘削作業後のそれぞれにおいて、掘削物300の表面の形状を検出することができる。図9に示すように、バケット13が地山210を掘削作業中とは、バケット13の少なくとも一部が地山210に挿入された状態で、バケット13がチルト動作している期間をいう。図10に示すように、バケット13が地山210を掘削作業後とは、バケット13が掘削物300を保持した状態で、バケット13及び掘削物300が地山210の表面210Sよりも外側に配置される期間をいう。
図9及び図10に示すように、バケット13が地山210を掘削することにより、掘削物300の少なくとも一部は、開口部136よりもバケット13の外側に配置される。以下の説明において、開口部136よりもバケット13の外側に配置される掘削物300を適宜、掘削物300の露出部330、と称する。
図9に示すように、掘削作業中において、掘削物300の表面の一部が、地山210の表面210Sよりも外側に配置される。形状センサ34は、バケット13が地山210を掘削作業中において、地山210の表面210Sの外側に配置された掘削物300の表面の一部の形状を検出する。
掘削作業中において、地山210の表面210Sの外側に配置された掘削物300の表面の一部は、バケット13の上端部13Bから前方に向かって上方に傾斜する。以下の説明において、上端部13Bから前方に向かって上方に傾斜する掘削物300の表面の一部を適宜、第1表面310、と称する。
掘削作業中において、第1表面310は、地山210の表面210Sよりも外側に配置される。第1表面310は、露出部330の表面の一部である。第1表面310は、上端部13Bに繋がるように形成される。掘削作業中において、形状センサ34は、第1表面310の形状を検出する。
図10に示すように、掘削作業後において、掘削物300の表面の全部が、地山210の表面210Sよりも外側に配置される。形状センサ34は、バケット13が地山210を掘削作業後において、地山210の表面210Sの外側に配置された掘削物300の表面の形状を検出する。
掘削作業後において、地山210の表面210Sの外側に配置された掘削物300の表面の一部は、バケット13の刃先端部13Aから後方に向かって上方に傾斜する。以下の説明において、刃先端部13Aから後方に向かって上方に傾斜する掘削物300の表面の一部を適宜、第2表面320、と称する。
掘削作業後においても、掘削物300の表面の一部に第1表面310が形成される。
掘削作業後において、第1表面310及び第2表面320のそれぞれが、地山210の表面210Sよりも外側に配置される。第1表面310及び第2表面320のそれぞれは、露出部330の表面の一部である。第1表面310は、上端部13Bに繋がるように形成される。第2表面320は、刃先端部13Aに繋がるように形成される。掘削作業後において、形状センサ34は、第1表面310の形状及び第2表面320の形状のそれぞれを検出する。
以下の説明において、掘削作業中にバケット13に保持される掘削物300を適宜、掘削作業中の掘削物300、と称し、掘削作業後にバケット13に保持される掘削物300を適宜、掘削作業後の掘削物300、と称する。掘削作業中の掘削物300の表面は、第1表面310を含み、第2表面320を含まない。掘削作業後の掘削物300の表面は、第1表面310及び第2表面320の両方を含む。
<バケットに保持された掘削物の状態>
図11は、実施形態に係るバケット13に保持された掘削物300の状態を説明する図である。図11は、掘削作業後の掘削物300を示す。図11に示すように、露出部330は、開口部136からバケット13の外側に突出するように形成される。
露出部330の表面は、第1表面310と第2表面320とを含む。第2表面320は、第1表面310よりも前方に配置される。第1表面310は、前方に向かって上方に傾斜する。第2表面320は、前方に向かって下方に傾斜する。第1表面310の後端部は、上端部13Bに繋がる。第2表面320の前端部は、刃先端部13Aに繋がる。第1表面310の前端部と第2表面320の後端部とが繋がる。回動軸AXbと直交する断面において、第1表面310と、第2表面320と、右端部13C(左端部13D)とにより、実質的に三角形が形成される。
図11(A)に示すバケット13と図11(B)にバケット13とにおいて、水平面に対する底板部131の角度を示すバケット角θbkが異なる。図11(A)は、バケット角θbkが第1角度θbk1である例を示す。図11(B)は、バケット角θbkが第1角度θbk1よりも大きい第2角度θbk2である例を示す。
実施形態において、水平面に対する第1表面310の角度を適宜、積荷角θ1、と称する。また、掘削作業中の掘削物300の積荷角θ1を適宜、掘削中積荷角θ1d、と称し、掘削作業後の掘削物300の積荷角θ1を適宜、掘削後積荷角θ1aと称する。図11において、積荷角θ1は、掘削後積荷角θ1aを示す。
図11に示すように、バケット角θbkが変化すると、積荷角θ1は、変化する。バケット角θbkが大きくなると、積荷角θ1が大きくなる。バケット角θbkが小さくなると、積荷角θ1が小さくなる。掘削作業中の掘削物300及び掘削作業後の掘削物300のそれぞれにおいて、バケット角θbkが変化すると、積荷角θ1は、変化する。すなわち、バケット角θbkの変化により、掘削中積荷角θ1d及び掘削後積荷角θ1aのそれぞれが変化する。
水平面に対する第2表面320の角度は、掘削物300の安息角θ2(停止安息角)を示す。
図11に示すように、バケット角θbkが変化しても、安息角θ2は、実質的に変化しない。安息角θ2は、掘削物300(地山210)の性状に基づいて一義的に定められる。掘削物300の性状が一定である場合、バケット角θbkが変化しても、安息角θ2は、実質的に変化しない。
本発明者は、バケット角θbkが変化すると、上端部13B側の積荷角θ1が変化し、刃先端部13A側に安息角θ2が形成されるという知見を得た。
掘削作業中においては、バケット13は、刃先端部13Aを地山210に挿入した状態で、バケット角θbkを変化させる。第1表面310の少なくとも一部は、地山210の表面210Sによって形成される。刃先端部13Aが地山210に挿入された状態でバケット角θbkが変化すると、地山210の表面210Sが動き、上端部13B側の掘削物300の表面である第1表面310の角度が変化する。そのため、バケット角θbkが変化すると、上端部13B側の積荷角θ1が変化すると考えられる。
掘削作業後においては、バケット13は、掘削物300を保持した状態で、地山210から抜去される。バケット13が地山210から抜去されると、重力の作用により、掘削物300の少なくとも一部が刃先端部13Aからこぼれる。掘削物300の少なくとも一部が刃先端部13Aからこぼれることにより、刃先端部13A側の掘削物300の表面である第2表面320は、掘削物300の性状に応じた角度に落ち着く。そのため、刃先端部13A側に安息角θ2が形成されると考えられる。
<制御システム>
図12は、実施形態に係るホイールローダ1の制御システム40を示す機能ブロック図である。制御システム40は、制御装置50と、操作装置25と、制御弁24と、リフトシリンダ18と、バケットシリンダ19と、傾斜センサ30と、ブーム角センサ31と、バケット角センサ32と、重量計測装置33と、形状センサ34と、キャリブレーションスイッチ26とを有する。
制御装置50は、コンピュータシステムを含む。制御装置50は、ホイールローダ1を制御する制御指令を出力する。
図13は、実施形態に係るホイールローダ1の制御装置50を示すブロック図である。図13に示すように、制御装置50は、プロセッサ51と、メインメモリ52と、ストレージ53と、インタフェース54とを有する。プロセッサ51は、コンピュータプログラムを実行することによって、作業機6の動作を演算処理する。プロセッサ51として、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)が例示される。メインメモリ52として、不揮発性メモリ又は揮発性メモリが例示される。不揮発性メモリとして、ROM(Read Only Memory)が例示される。揮発性メモリとして、RAM(Random Access Memory)が例示される。ストレージ53は、一時的でない有形の記憶媒体である。ストレージ53として、磁気ディスク、光磁気ディスク、及び半導体メモリ等が例示される。ストレージ53は、制御装置50のバスに直接接続された内部メディアでもよいし、インタフェース54又は通信回線を介して制御装置50に接続される外部メディアでもよい。ストレージ53は、作業機6を制御するためのコンピュータプログラムを記憶する。
図12に示すように、制御装置50は、作業判定部60と、キャリブレーション部70と、推定部80と、目標重量設定部90と、作業機制御部100と、特性記憶部120と、バケットデータ記憶部130と、目標積載量記憶部140と、実積載量記憶部150とを有する。制御装置50は、操作装置25、制御弁24、傾斜センサ30、ブーム角センサ31、バケット角センサ32、重量計測装置33、形状センサ34、及びキャリブレーションスイッチ26のそれぞれと通信する。
(作業判定部)
作業判定部60は、ホイールローダ1が地山210を掘削作業中か否かを判定する。作業判定部60は、例えば、ホイールローダ1の進行方向と、牽引力と、作業機6に掛かる負荷と、作業機6の姿勢とに基づいて、バケット13が地山210を掘削作業中か否かを判定する。ホイールローダ1の進行方向は、ホイールローダ1の前進又は後進を示す。作業判定部60は、駆動系操作装置25Aの前後進操作装置253の操作信号に基づいて、ホイールローダ1が前進しているか否かを判定することができる。なお、車輪5の回転方向を検出する回転センサが設けられている場合、作業判定部60は、回転センサにより検出された車輪5の回転方向の検出データに基づいて、ホイールローダ1が前進しているか否かを判定してもよい。作業判定部60は、ホイールローダ1の牽引力を取得することができる。牽引力は、例えば、動力源20の出力トルクと動力伝達装置22の入出力の速度比と車輪5の負荷半径とに基づいて算出される値である。作業判定部60は、重量計測装置33からバケット13に保持される掘削物300の重量Waの計測データを取得することができる。作業判定部60は、作業機6の姿勢を取得することができる。作業機6の姿勢は、ブーム角θb及びベルクランク角θcを含む。作業判定部60は、ブーム角センサ31からブーム角θbの検出データを取得し、バケット角センサ32からベルクランク角θcの検出データを取得することができる。なお、ホイールローダ1が地山210を掘削作業中か否かを判定するための要素として、ホイールローダ1の進行方向、牽引力、作業機6に掛かる負荷、及び作業機6の姿勢を例示したが、これらに限定されない。ホイールローダ1が地山210を掘削作業中か否かを判定するための要素は、上述の要素のいくつか又は全てを含み得る。
バケット13が地山210を掘削作業中である場合、ホイールローダ1は前進し、バケット13の刃先端部13Aが地山210に挿入されることで牽引力が増加し、バケット13に保持される掘削物300によって作業機6に掛かる負荷が増加し、バケット13は刃先端部13Aが地面200に接近している状態からチルト動作する。したがって、作業判定部60は、ホイールローダ1の進行方向と、牽引力と、作業機6に掛かる負荷と、作業機6の姿勢とに基づいて、バケット13が地山210を掘削作業中であることを判定することができる。
バケット13が地山210を掘削作業後である場合、ホイールローダ1は後進する。したがって、作業判定部60は、ホイールローダ1の進行方向に基づいて、バケット13が地山210を掘削作業後であることを判定することができる。
(キャリブレーション部)
キャリブレーション部70は、掘削作業後においてバケット13に保持された掘削物300に基づいて、掘削物300の特性データを算出する。掘削物300の特性データは、掘削物300の安息角θ2及び掘削物300の密度ρを含む。
キャリブレーション部70は、形状取得部71と、安息角算出部72と、掘削後積荷角算出部73と、バケット角算出部74と、体積算出部75と、密度算出部76とを有する。
形状取得部71は、形状センサ34により検出された掘削作業後の掘削物300の表面の形状の検出データを取得する。形状取得部71は、作業判定部60の判定結果に基づいて、掘削作業後の掘削物300の表面の形状の検出データを取得することができる。
安息角算出部72は、掘削物300の水平面に対する第2表面320の角度を示す安息角θ2を算出する。安息角算出部72は、車体2の角度の検出データと、形状取得部71により取得された掘削物300の第2表面320の検出データとに基づいて、安息角θ2を算出する。車体2の角度の検出データは、傾斜センサ30により検出される水平面に対する車体2の車体傾斜角θaの検出データである。すなわち、安息角算出部72は、掘削作業後に検出された掘削物300の第2表面320の検出データに基づいて、水平面に対する安息角θ2を算出する。
掘削後積荷角算出部73は、掘削作業後の掘削物300の水平面に対する第1表面310の角度を示す掘削後積荷角θ1aを算出する。掘削後積荷角算出部73は、車体2の角度の検出データと、形状取得部71により取得された掘削物300の第1表面310の検出データに基づいて、掘削後積荷角θ1aを算出する。すなわち、掘削後積荷角算出部73は、掘削作業後に検出された掘削物300の第1表面310の検出データに基づいて、水平面に対する掘削後積荷角θ1aを算出する。
バケット角算出部74は、水平面に対する掘削作業後のバケット13の角度を示すバケット角θbkを算出する。バケット角算出部74は、車体2の角度の検出データと、作業機6の角度の検出データとに基づいて、掘削作業後のバケット角θbkを算出する。作業機6の角度の検出データは、ブーム角センサ31により検出されるローカル座標系におけるブーム12の角度を示すブーム角θbの検出データと、バケット角センサ32により検出されるローカル座標系におけるベルクランク14の角度を示すベルクランク角θcの検出データとを含む。したがって、バケット角算出部74は、車体傾斜角θaの検出データ、ブーム角θbの検出データ、及びベルクランク角θcの検出データに基づいて、バケット角θbkを算出することができる。
体積算出部75は、掘削作業後の掘削物300の体積Vaを算出する。体積算出部75は、安息角算出部72により算出された安息角θ2と、掘削後積荷角算出部73により算出された掘削後積荷角θ1aと、バケット角算出部74により算出されたバケット角θbkと、バケットデータ記憶部130に記憶されているバケット13の寸法とに基づいて、バケット13に保持された掘削作業後の掘削物300の体積Vaを算出する。
回動軸AXbと直交する露出部330の断面積A1は、以下の(1)式に基づいて算出される。
Figure 0007461265000001
回動軸AXbと直交するバケット13の断面積A2は、バケットデータ記憶部130に記憶されているバケット13の寸法から導出される。回動軸AXbと直交する掘削作業後の掘削物300の断面積Aaは、以下の(2)式に基づいて算出される。
Figure 0007461265000002
掘削物300の体積Vaは、以下の(3)式に基づいて算出される。
Figure 0007461265000003
密度算出部76は、重量計測装置33により計測されたバケット13に保持された掘削作業後の掘削物300の重量Waの計測データと、体積算出部75により算出された掘削作業後の掘削物300の体積Vaとに基づいて、掘削物300の密度ρを算出する。密度ρは、以下の(4)式に基づいて算出される。
Figure 0007461265000004
特性記憶部120は、キャリブレーション部70により算出された掘削物300の特性データを記憶する。特性記憶部120は、特性データとして、安息角算出部72により算出された掘削物300の安息角θ2と、密度算出部76により算出された掘削物300の密度ρとを記憶する。
(推定部)
推定部80は、バケット13が地山210を掘削作業中において、バケット13に保持される掘削物300の重量Wpを推定する。推定部80は、形状センサ34により検出された掘削作業中の掘削物300の検出データに基づいて、掘削作業後の掘削物300の重量Wpを推定する。
推定部80は、形状取得部81と、掘削中積荷角算出部82と、バケット角モニタ部83と、重量算出部84とを有する。
形状取得部81は、形状センサ34により検出された掘削作業中の掘削物300の表面の形状の検出データを取得する。形状取得部81は、作業判定部60の判定結果に基づいて、掘削作業中の掘削物300の表面の形状の検出データを取得することができる。
掘削中積荷角算出部82は、掘削作業中の掘削物300の水平面に対する第1表面310の角度を示す掘削中積荷角θ1dを算出する。掘削中積荷角算出部82は、車体2の角度の検出データと、形状取得部81により取得された掘削物300の第1表面310の検出データとに基づいて、掘削中積荷角θ1dを算出する。すなわち、掘削中積荷角算出部82は、掘削作業中に検出された掘削物300の第1表面310の検出データに基づいて、水平面に対する掘削中積荷角θ1dを算出する。
バケット角モニタ部83は、水平面に対する掘削作業中のバケット13の角度を示すバケット角θbkを算出する。バケット角モニタ部83は、車体2の角度の検出データと、作業機6の角度の検出データとに基づいて、掘削作業中のバケット角θbkを算出する。
重量算出部84は、掘削中積荷角算出部82により算出された掘削中積荷角θ1dに基づいて、掘削物300の重量Wpを算出する。重量算出部84により算出される重量Wpは、推定部80により推定される重量Wpである。重量算出部84は、重量Wpの算出結果を、作業機制御部100に出力する。
図14は、実施形態に係る掘削作業中の掘削物300を説明する図である。図14に示すように、バケット13が地山210を掘削作業中においては、刃先端部13Aを含むバケット13の一部が地山210の内部に配置される。バケット13が地山210を掘削作業中において、掘削物300の第1表面310は、地山210の表面210Sよりも外側に配置される。したがって、形状センサ34は、バケット13が地山210を掘削作業中において、掘削物300の第1表面310を検出することができる。バケット角θbkが小さい場合、第1表面310は、図14のラインE1で示すように形成される。バケット13がチルト動作して、バケット角θbkが徐々に大きくなると、掘削中積荷角θ1dが徐々に大きくなり、第1表面310は、図14のラインE2で示すように形成される。
バケット13が地山210を掘削作業中において、掘削物300の第2表面320は、地山210の表面210Sの外側に現れない。
掘削中積荷角算出部82は、形状センサ34により検出された掘削作業中の掘削物300の第1表面310の検出データに基づいて、掘削中積荷角θ1dを算出する。重量算出部84は、掘削中積荷角θ1dが維持された状態でバケット13が地山210から抜去されたときにバケット13に保持される掘削物300の重量Wpを推定する。
掘削物300の特性データは、特性記憶部120に記憶されている。掘削作業中のバケット角θbkは、バケット角モニタ部83により算出される。重量算出部84は、掘削中積荷角算出部82により算出された掘削中積荷角θ1dと、特性記憶部120に記憶されている安息角θ2及び密度ρを含む掘削物300の特定データとに基づいて、重量Wpを算出することができる。回動軸AXbと直交する掘削作業中の露出部330の断面積A3は、以下の(5)式に基づいて算出される。
Figure 0007461265000005
回動軸AXbと直交する掘削作業中の掘削物300の断面積Adは、以下の(6)式に基づいて算出される。
Figure 0007461265000006
掘削物300の体積Vpは、以下の(7)式に基づいて算出される。
Figure 0007461265000007
重量Wpは、以下の(8)式に基づいて算出される。
Figure 0007461265000008
(目標重量設定部)
目標重量設定部90は、バケット13に保持される掘削物300の重量Waの目標値を示す目標重量Wrを設定する。ダンプボディ230に対する掘削物300の目標積載量Trが目標積載量記憶部140に記憶されている。目標積載量Trは、運搬車両220に定められる固有の値である。目標重量設定部90は、目標積載量記憶部140に記憶されている目標積載量Trに基づいて、目標重量Wrを設定する。
(作業機制御部)
作業機制御部100は、推定部80により推定される重量Wpが目標重量Wrになるように、バケット13の姿勢を制御する。バケット13の姿勢は、水平面に対するバケット13の角度を示すバケット角θbkを含む。バケット角θbkが変化すると、掘削中積荷角θ1dは変化する。作業機制御部100は、掘削作業中において、リフトシリンダ18及びバケットシリンダ19の少なくとも一方を制御して、バケット角θbkを調整する。バケット角θbkが調整されることにより、掘削中積荷角θ1dが調整される。掘削中積荷角θ1dが調整されることにより、掘削物300の重量Wpが調整される。掘削作業中において、掘削中積荷角算出部82は、バケット角θbkが変化しているときの第1表面310の検出データに基づいて、バケット角θbkが変化しているときの掘削中積荷角θ1dを算出する。掘削作業中において、重量算出部84は、バケット角θbkが変化しているときの掘削中積荷角θ1dに基づいて、バケット角θbkが変化しているときの掘削物300の重量Wpを算出する。掘削作業中において、作業機制御部100は、重量算出部84により算出される重量Wpが目標重量Wrになるように、第1表面310の検出データに基づいて、バケット13の姿勢を示すバケット角θbkを制御する。
作業機制御部100は、重量Wpが目標重量Wrになったときの掘削中積荷角θ1d及びバケット角θbkを維持した状態で、バケット13を地山210から抜去する。これにより、バケット13に保持される掘削作業後の掘削物300の重量Waと目標重量Wrとの差が小さくなる。
(特性記憶部)
特性記憶部120は、安息角θ2及び密度ρを含む掘削物300の特性データを記憶する。特性記憶部120は、キャリブレーション部70により算出された掘削物300の特性データを記憶する。
(バケットデータ記憶部)
バケットデータ記憶部130は、バケット13の寸法を含むバケット13の諸元データ又は設計データを記憶する。
(目標積載量記憶部)
目標積載量記憶部140は、ダンプボディ230に対する掘削物300の目標積載量Trを記憶する。
(実積載量記憶部)
実積載量記憶部150は、ダンプボディ230に積載された掘削物300の実際の積載量を示す実積載量Tpを記憶する。1台の運搬車両220に対して、掘削作業M1及び積込作業M3を含む作業モードは、複数回実施される。重量算出部84は、複数回の掘削作業M1のそれぞれにおいて算出した掘削物300の重量Wpを加算して、実積載量Tpを実積載量記憶部150に記憶させる。
<制御方法>
図15は、実施形態に係るホイールローダ1の制御方法を示すフローチャートである。図15は、1台の運搬車両220に対するホイールローダ1の作業を示すフローチャートである。図15に示すように、ホイールローダ1は、掘削作業M1と、掘削対象離隔動作M2と、積込作業M3と、積込対象離隔動作M4とを実施する。掘削作業M1において、オート掘削(ステップSA)が実施される。掘削対象離隔動作M2において、キャリブレーション(ステップSB)が実施される。
(キャリブレーション)
図16は、実施形態に係るキャリブレーション方法を示すフローチャートである。キャリブレーションとは、バケット13に保持された掘削作業後の掘削物300に基づいて、掘削物300の特性データを算出する処理をいう。キャリブレーションは、掘削作業後に実施される。キャリブレーションは、キャリブレーション部70により実施される。
キャリブレーションは、第1回目の作業モードにおいて実施される。第1回目の作業モードにおける掘削作業M1においては、推定部80による重量Wpの推定は実施されない。第1回目の掘削作業M1においては、作業機制御部100は、適量の掘削物300をバケット13に保持させる。
図15に示すように、キャリブレーション部70は、掘削対象離隔動作M2において、キャリブレーションを開始するか否かを判定する(ステップSC)。ステップSCにおいて、キャリブレーションを開始すると判定した場合(ステップSC:Yes)、キャリブレーション部70は、掘削対象離隔動作M2において、キャリブレーションを開始する。ステップSCにおいて、キャリブレーションを開始しないと判定した場合(ステップSC:No)、キャリブレーションが実施されることなく、掘削対象離隔動作M2が実施される。
キャリブレーションを実施する場合、オペレータは、キャリブレーションスイッチ26を操作する。キャリブレーションスイッチ26が操作され、作業判定部60により掘削作業後であることが判定されると、キャリブレーションが開始される。
傾斜センサ30は、車体2の車体傾斜角θaを検出する。ブーム角センサ31は、ブーム角θbを検出する。バケット角センサ32は、ベルクランク角θcを検出する。重量計測装置33は、掘削作業後の掘削物300の重量Waを計測する。形状センサ34は、掘削作業後の掘削物300の表面の形状を検出する。
図16に示すように、安息角算出部72は、車体2の角度の検出データと、掘削作業後の掘削物300の第2表面320の検出データとに基づいて、水平面に対する掘削物300の安息角θ2を算出する(ステップSB1)。
掘削後積荷角算出部73は、車体2の角度の検出データと、掘削作業後の掘削物300の第1表面310の検出データとに基づいて、水平面に対する掘削後積荷角θ1aを算出する(ステップSB2)。
バケット角算出部74は、車体2の角度の検出データと、ブーム角θbの検出データと、ベルクランク角θcの検出データとに基づいて、バケット角θbkを算出する(ステップSB3)。
体積算出部75は、ステップSB1において算出された安息角θ2と、ステップSB2において算出された掘削後積荷角θ1aと、ステップSB3において算出されたバケット角θbkと、バケットデータ記憶部130に記憶されているバケット13の寸法とに基づいて、掘削作業後の掘削物300の体積Vaを算出する(ステップSB4)。体積算出部75は、(1)式、(2)式、及び(3)式に基づいて、掘削作業後の掘削物300の体積Vaを算出する。
密度算出部76は、掘削作業後の掘削物300の重量Waの計測データと、ステップSB4において算出された掘削物300の体積Vaとに基づいて、掘削物300の密度ρを算出する(ステップSB5)。密度算出部76は、(4)式に基づいて、掘削物300の密度ρを算出する。
特性記憶部120は、ステップSB1において算出された安息角θ2と、ステップSB5において算出された密度ρとを記憶する(ステップSB6)。
図15に示すように、掘削対象離隔動作M2が終了した後、バケット13に保持されている掘削物300をダンプボディ230に積み込む積込作業M3が実施される。バケット13に保持されている掘削物300は、ダンプボディ230に積み込まれる。
積込作業M3において、実積載量記憶部150に記憶される実積載量Tpの更新が実施される。キャリブレーション部70は、キャリブレーション(ステップSB)において算出した掘削物300の重量Waを実積載量記憶部150に送信する。実積載量記憶部150は、実積載量Tpを更新する(ステップSD)。
運搬車両220に対して積込作業M3が未だ実施されていない場合、実積載量Tpは、重量Waに等しい。運搬車両220のダンプボディ230に積載量Tbの掘削物300が既に積み込まれている場合、実積載量Tpは、積載量Tbから積載量[Tb+Wa]に更新される。
(掘削方法)
図17は、実施形態に係る掘削方法を示すフローチャートである。図17は、第2回目以降の作業モードにおける掘削作業M1を示す。第2回目以降の作業モードにおける掘削作業M1においては、推定部80による重量Wpの推定が実施される。特性記憶部120には、安息角θ2及び密度ρが記憶されている。
目標重量設定部90は、実積載量記憶部150に記憶されている実積載量Tpと、目標積載量記憶部140に記憶されている目標積載量Trとに基づいて、目標重量Wrを設定する(ステップSA1)。
例えば、目標積載量Trと実積載量Tpとの差がΔTであり、あと4回の積込作業M3で目標積載量Trに到達すると判定した場合、目標重量設定部90は、目標重量Wrを、例えば[ΔT/4]に設定する。
掘削作業M1が開始され、バケット13の少なくとも一部が地山210に挿入されると、作業機制御部100は、バケット13をチルト動作させる(ステップSA2)。バケット13がチルト動作することにより、バケット角θbkが変化する。
傾斜センサ30は、車体2の車体傾斜角θaを検出する。ブーム角センサ31は、ブーム角θbを検出する。バケット角センサ32は、ベルクランク角θcを検出する。形状センサ34は、掘削作業中の掘削物300の表面の形状を検出する。
掘削中積荷角算出部82は、車体2の角度の検出データと、掘削作業中の掘削物300の第1表面310の検出データとに基づいて、水平面に対する掘削中積荷角θ1dを算出する(ステップSA3)。
重量算出部84は、ステップSA3において算出された掘削中積荷角θ1dと、バケット角θbkと、特性記憶部120に記憶されている安息角θ2及び密度ρとに基づいて、掘削作業後の掘削物300の重量Wpを算出する(ステップSA4)。重量算出部84は、(5)式、(6)式、(7)式、及び(8)式に基づいて、重量Wpを算出する。
作業機制御部100は、ステップSA4において算出された重量Wpと、ステップSA1において設定された目標重量Wrとの差が予め定められている閾値以下か否かを判定する(ステップSA5)。
ステップSA5において、重量Wpと目標重量Wrとの差が閾値以下であると判定した場合、すなわち、重量Wpと目標重量Wrとが一致又は近似すると判定した場合(ステップSA5:Yes)、作業機制御部100は、重量Wpと目標重量Wrとの差が閾値以下であると判定したときのバケット角θbkを維持した状態で、バケット13を地山210から抜去する(ステップSA6)。これにより、1回の掘削作業M1が終了する。
ステップSA5において、重量Wpと目標重量Wrとの差が閾値以下でないと判定した場合、すなわち、重量Wpと目標重量Wrとが異なると判定した場合(ステップSA5:No)、作業機制御部100は、バケット13のチルト動作を継続する(ステップSA2)。
チルト動作によりバケット角θbkが変化すると、掘削中積荷角θ1dも変化する。掘削中積荷角算出部82は、変化する掘削中積荷角θ1dを算出する(ステップSA3)。重量算出部84は、変化する掘削中積荷角θ1dに基づいて、掘削物300の重量Wpを算出する(ステップSA4)。ステップSA4において重量Wpと目標重量Wrとの差が閾値以下であると判定されるまで、ステップSA2からステップSA4の処理が継続される。
図15に示すように、掘削作業M1が終了し、掘削対象離隔動作M2が終了した後、バケット13に保持されている掘削物300をダンプボディ230に積み込む積込作業M3が実施される。バケット13に保持されている掘削物300は、ダンプボディ230に積み込まれる。
積込作業M3において、実積載量記憶部150に記憶される実積載量Tpの更新が実施される。推定部80は、掘削作業M1において推定した掘削物300の重量Wpを実積載量記憶部150に送信する。実積載量記憶部150は、実積載量Tpを更新する(ステップSD)。
運搬車両220のダンプボディ230に積載量Tbの掘削物300が既に積み込まれている場合、実積載量Tpは、積載量Tbから積載量[Tb+Wp]に更新される。
図15に示すように、積込作業M3及び積込対象離隔動作M4が終了した後、目標重量設定部90は、実積載量Tpが目標積載量Trに到達したかを判定する(ステップSE)。
ステップSEにおいて、実積載量Tpが目標積載量Trに到達したと判定された場合(ステップSE:Yes)、1台の運搬車両220に対する作業が終了する。
ステップSEにおいて、実積載量Tpが目標積載量Trに到達していないと判定された場合(ステップSE:No)、実積載量Tpが目標積載量Trに到達するまで、作業が継続される。
なお、実施形態においては、第1回目の作業モードにおいてキャリブレーションが実施され、第2回目以降の作業モードにおいて重量Wpの推定が実施されることとした。複数回の作業モードにおいてキャリブレーションが実施され、キャリブレーションが終了した後の作業モードにおいて重量Wpの推定が実施されてもよい。キャリブレーションが複数回実行され、安息角θ2及び密度ρが複数算出された場合、特性記憶部120は、複数の安息角θ2の平均値を記憶してもよいし、最も新しい安息角θ2を記憶してもよい。同様に、特性記憶部120は、複数の密度ρの平均値を記憶してもよいし、最も新しい密度ρを記憶してもよい。
<効果>
以上説明したように、実施形態においては、バケット13が地山210を掘削作業中において、掘削物300の第1表面310が形状センサ34により検出される。掘削中積荷角算出部82は、車体2の角度の検出データと第1表面310の検出データとに基づいて、水平面に対する掘削中積荷角θ1dを算出する。掘削中積荷角θ1dが算出されることにより、重量算出部84は、掘削中積荷角θ1dに基づいて、掘削作業後にバケット13に保持される掘削物300の重量Wpを推定することができる。推定部80は、掘削作業中において、バケット13に保持される掘削物300の重量Wpを把握することができる。掘削作業中において掘削物300の重量Wpが把握されることにより、作業機制御部100は、重量Wpと目標重量Wrとの差が小さくなるように、掘削作業中において作業機6を制御することができる。これにより、運搬車両220に対する掘削物300の重量Wpが自動調整され、掘削物300は、運搬車両220に目標積載量Trで積み込まれる。したがって、ホイールローダ1による積込作業が最適化される。
掘削物300の第1表面310とは、掘削作業中において、地山210の表面210Sよりも外側に配置される掘削物300の表面をいう。これにより、形状センサ34は、第1表面310を検出することができる。
実施形態において、第1表面310は、バケット13の上端部13Bに繋がるように形成される。第2表面320は、バケット13の刃先端部13Aに繋がるように形成される。上端部13B及び刃先端部13Aに基づいて、第1表面310の位置及び第2表面320の位置が特定される。したがって、形状センサ34は、第1表面310の及び第2表面320のそれぞれを検出することができる。
掘削物300の特性データは、特性記憶部120に記憶される。これにより、重量算出部84は、掘削中積荷角θ1dと掘削物300の特性データとに基づいて、掘削物300の重量Wpを算出することができる。
キャリブレーション部70は、掘削作業M1において掘削された掘削物300に基づいて、特性データを算出する。これにより、特性データは、作業現場の生産性の低下が抑制された状態で算出される。
安息角算出部72は、車体2の角度の検出データと掘削作業後の掘削物300の第2表面320の検出データとに基づいて、特性データの1つである安息角θ2を算出することができる。
密度算出部76は、掘削作業後の掘削物300の重量Waと体積Vaとに基づいて、特性データの1つである密度ρを算出することができる。
作業判定部60は、ホイールローダ1のバケット13が掘削作業中か否かを判定することができる。推定部80は、掘削作業中において、掘削物300の重量Wpを推定することができる。キャリブレーション部70は、掘削作業後において、掘削物300の特性データを算出することができる。
[第2実施形態]
第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成要素については、同一の符号を付し、その構成要素の説明を簡略又は省略する。
上述の第1実施形態においては、作業機6がオート掘削モードで掘削作業する例について説明した。第2実施形態においては、作業機6がマニュアルによる掘削操作で掘削作業する例について説明する。
<制御システム>
図18は、実施形態に係るホイールローダ1の制御システム400を示す機能ブロック図である。制御システム400は、上述の実施形態に係る制御システム40に加えて、出力制御部160及び出力装置170を備える。
制御装置50は、出力制御部160を有する。出力制御部160は、推定部80により推定される掘削物300の重量Wpを出力装置170に出力させる。
出力装置170は、出力制御部160から送信された出力データを出力する。出力装置170は、推定部80により推定された掘削物300の重量Wpを出力する。出力装置170として、表示装置又は音声出力装置が例示される。表示装置として、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)又は有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electroluminescence Display)のようなフラットパネルディスプレイが例示される。出力装置170は、ホイールローダ1のキャブ4の内部に配置される。
作業機6は、作業機操作装置25Bの操作信号に基づいて動作する。作業機操作装置25Bは、オペレータにより操作される。掘削作業M1において、出力制御部160は、推定部80により推定される掘削物300の重量Wpを出力装置170に出力させる。掘削作業M1において、オペレータは、出力装置170から出力される掘削物300の重量Wpを確認しながら、重量Wpが目標重量Wrになるように、作業機操作装置25Bを操作する。作業機操作装置25Bが操作され、バケット角θbk及び掘削中積荷角θ1dが変化すると、推定部80により推定される掘削物300の重量Wpも変化する。出力装置170は、変化する掘削物300の重量Wpをリアルタイムに出力する。オペレータは、リアルタイムに変化する掘削物300の重量Wpを確認しながら、重量Wpが目標重量Wrになるように、作業機操作装置25Bを操作することができる。
<掘削方法>
図19は、実施形態に係る掘削方法を示すフローチャートである。目標重量設定部90は、上述の実施形態に従って、実積載量Tpと目標積載量Trとに基づいて、目標重量Wrを設定する(ステップSA10)。
掘削作業M1において、オペレータは、バケット13の少なくとも一部が地山210に挿入された状態で、バケット13がチルト動作するように、作業機操作装置25Bを操作する。作業機操作装置25Bが操作されると、作業機操作装置25Bから操作信号が出力される。作業機制御部100は、作業機操作装置25Bから操作信号を取得する(ステップSA15)。
作業機制御部100は、作業機操作装置25Bからの操作信号に基づいて、地山210に挿入されているバケット13をチルト動作させる(ステップSA20)。
掘削中積荷角算出部82は、上述の実施形態に従って、車体2の角度の検出データと、第1表面310の検出データとに基づいて、水平面に対する掘削中積荷角θ1dを算出する(ステップSA30)。
重量算出部84は、上述の実施形態に従って、ステップSA30において算出された掘削中積荷角θ1dに基づいて、掘削物300の重量Wpを算出する(ステップSA40)。
出力制御部160は、ステップSA40において算出された掘削物300の重量Wpを出力装置170に出力させる(ステップSA45)。
出力制御部160は、ステップSA40において算出された重量Wpと、ステップSA10において設定された目標重量Wrとの差が予め定められている閾値以下か否かを判定する(ステップSA50)。
ステップSA50において、重量Wpと目標重量Wrとの差が閾値以下であると判定した場合、すなわち、重量Wpと目標重量Wrとが一致又は近似すると判定した場合(ステップSA50:Yes)、出力制御部160は、推定部80により推定される重量Wpと目標重量Wrとの差が閾値以下であることを示す報知データを出力装置170に出力させる(ステップSA55)。
報知データが出力装置170に出力されることにより、オペレータは、重量Wpと目標重量Wrとが一致又は近似したことを認識することができる。オペレータは、重量Wpと目標重量Wrとが一致又は近似したときのバケット角θbkが維持された状態で、バケット13が地山210から抜去されるように、作業機操作装置25Bを操作する。作業機制御部100は、作業機操作装置25Bからの操作信号に基づいて、地山210からバケット13を抜去させる(ステップSA60)。
ステップSA50において、重量Wpと目標重量Wrとの差が閾値以下でないと判定した場合、すなわち、重量Wpと目標重量Wrとが異なると判定した場合(ステップSA50:No)、報知データは出力されない。オペレータは、報知データが出力装置170に出力されるまで、作業機操作装置25Bを操作する。
<効果>
以上説明したように、実施形態によれば、出力制御部160は、推定部80により推定される掘削物300の重量Wpを出力装置170に出力させる。掘削作業中の掘削物300の重量Wpが出力装置170に出力されることにより、オペレータは、出力装置170を確認しながら、重量Wpと目標重量Wrとの差が小さくなるように、作業機操作装置25Bを操作することができる。これにより、掘削物300は、運搬車両220に目標積載量Trで積み込まれる。
出力制御部160は、推定部80により推定される重量Wpと目標重量Wrとの差が閾値以下であることを示す報知データを出力装置170に出力させる。報知データが出力装置170に出力されることにより、オペレータは、掘削作業中において、重量Wpと目標重量Wrとが一致又は近似したことを認識することができる。
<変形例>
図20は、実施形態に係るホイールローダ1の制御システム400の変形例を示す図である。上述の実施形態においては、出力装置170は、ホイールローダ1のキャブ4の内部に配置されることとした。図20に示すように、出力装置1700がホイールローダ1の外部に配置されてもよい。
図20に示す例において、制御システム400は、遠隔操作システムを含む。制御システム400は、作業現場で稼動するホイールローダ1を遠隔操作する。
制御システム400の少なくとも一部は、遠隔操作エリア600に配置される。遠隔操作エリア600は、作業現場から離れた遠隔操作地に設置される。制御システム400は、遠隔操作装置250と、出力装置1700と、制御装置500とを備える。
遠隔操作装置250は、遠隔操作エリア600に配置される。遠隔操作装置250は、遠隔操作エリア600においてオペレータに操作される。オペレータは、シート800に座った状態で、遠隔操作装置250を操作することができる。
出力装置1700は、遠隔操作エリア600に配置される。出力装置1700は、表示装置である。出力装置1700は、作業現場の画像を表示する。遠隔操作エリア600のオペレータは、作業現場の状況を直接視認することが困難な場合がある。遠隔操作エリア600のオペレータは、出力装置1700を介して作業現場の状況を確認することができる。オペレータは、出力装置1700に表示される作業現場の画像を見ながら、遠隔操作装置250を操作する。ホイールローダ1は、遠隔操作装置250により遠隔操作される。遠隔操作装置250が操作されることにより、車輪5及び作業機6のそれぞれが動作する。
制御装置500は、遠隔操作エリア600に配置される。制御装置500は、コンピュータシステムを含む。
ホイールローダ1の制御装置50と遠隔操作エリア600の制御装置500とは、通信システム700を介して通信する。通信システム700として、インターネット(internet)、ローカルエリアネットワーク(LAN:Local Area Network)、携帯電話通信網、及び衛星通信網が例示される。
ホイールローダ1の出力制御部160は、推定部80により推定される掘削物300の重量Wpを、通信システム700を介して制御装置500に送信する。制御装置500は、推定部80により推定される掘削物300の重量Wpを出力装置1700に表示させる。遠隔操作エリア600のオペレータは、出力装置1700を確認しながら、重量Wpと目標重量Wrとの差が小さくなるように、遠隔操作装置250を操作することができる。これにより、掘削物300は、運搬車両220に目標積載量Trで積み込まれる。
なお、図20に示す例において、制御装置500が推定部80の機能を有してもよい。形状センサ34による第1表面310の検出データが通信システム700を介して制御装置500に送信される。制御装置500が推定部80は、第1表面310の検出データに基づいて、重量Wpを推定することができる。
[第3実施形態]
第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成要素については、同一の符号を付し、その構成要素の説明を簡略又は省略する。
上述の実施形態においては、掘削物300の第2表面320が形状センサ34により検出されることとした。第1表面310が形状センサ34により検出され、第2表面320が形状センサ34とは別の形状センサで検出されてもよい。
図21は、実施形態に係る形状センサ34及び形状センサ340により検出される掘削物300を説明する図である。図21に示すように、掘削作業後において、第1表面310がホイールローダ1に搭載されている形状センサ34により検出され、第2表面320がホイールローダ1の外部に配置される形状センサ340により検出されてもよい。形状センサ340により検出された第2表面320の検出データは、ホイールローダ1の制御装置50に送信される。
実施形態において、形状センサ340は、ホイールローダ1とは別の移動体35に搭載される。移動体35として、無人航空機(UAV:Unmanned Aerial Vehicle)が例示される。
なお、形状センサ340は、移動体35に搭載されなくてもよい。形状センサ340は、例えば地面200に設置されてもよい。
なお、形状センサ34がホイールローダ1の外部に配置されてもよい。ホイールローダ1の外部に配置された形状センサ34が第1表面310を検出し、形状センサ340が第2表面320を検出してもよい。
なお、形状センサ34は、省略されてもよい。ホイールローダ1の外部に配置された形状センサ340が、第1表面310及び第2表面320の両方を検出してもよい。
[その他の実施形態]
上述の実施形態においては、掘削物300の重量Waが、ホイールローダ1に設けられている重量計測装置33により計測されることとした。掘削物300の重量Waが、運搬車両220に設けられている重量計測装置により計測されてもよい。バケット13により掘削物300がダンプボディ230に積み込まれることにより、運搬車両220に掛かる負荷が変化する。運搬車両220に設けられている重量計測装置は、掘削物300がダンプボディ230に積み込まれる前に運搬車両220に掛かる第1負荷と、掘削物300がダンプボディ230に積み込まれた後に運搬車両220に掛かる第2負荷とを計測する。運搬車両220に設けられている重量計測装置の計測データは、ホイールローダ1の制御装置50に送信される。バケット13に保持された掘削物300の重量Waは、第1負荷と第2負荷との差に相当する。密度算出部76は、第1負荷と第2負荷との差に基づいて算出される掘削物300の重量Waと掘削物300の体積Vaとに基づいて、密度ρを算出することができる。
上述の実施形態において、キャリブレーション(ステップSB)は、作業モードの一部において実施されることとした。キャリブレーションは、作業モードとは別に実施されてもよい。
上述の実施形態において、掘削物300の特性データは、掘削作業後の掘削物300に基づいて算出されることとした。掘削物300の特性データは、バケット13に保持されない掘削物300に基づいて算出されてもよい。例えば実験施設又は評価施設において、掘削物300の特性データが算出されてもよい。また、掘削物300の特性データが既知である場合、掘削物300の特性データを算出する処理は省略されてもよい。掘削作業M1の前に、掘削物300(地山210)の特性データが特性記憶部120に記憶されていればよい。
上述の実施形態においては、掘削対象が地山210であることとした。掘削対象は、地山210でなくてもよい。掘削対象として、例えば、岩山、石炭、飼料、又は壁面でもよい。岩山とは、岩又は石により構成された山をいう。
上述の実施形態においては、積込対象が運搬車両220であることとした。積込対象は、運搬車両220でなくてもよい。積込対象として、ホッパ、ベルトコンベヤ、及びクラッシャの少なくとも一つが例示される。
上述の実施形態においては、積込機械1がホイールローダであることとした。積込機械1は、フロントローディング方式の作業機を有する油圧ショベルでもよい。積込機械1は、掘削作業においてバケットの開口部が後方を向くバックホー方式の作業機を有する油圧ショベルでもよい。
1…ホイールローダ(積込機械)、2…車体、2F…車体前部、2R…車体後部、3…アーティキュレート機構、4…キャブ、5…車輪、5F…前輪、5R…後輪、6…作業機、11…アーティキュレートシリンダ、12…ブーム、13…バケット、13A…刃先端部、13B…上端部、13C…右端部、13D…左端部、14…ベルクランク、15…バケットリンク、16…ブラケット、17…ブラケット、18…リフトシリンダ、19…バケットシリンダ、20…動力源、21…PTO、22…動力伝達装置、23…油圧ポンプ、24…制御弁、25…操作装置、25A…駆動系操作装置、25B…作業機操作装置、26…キャリブレーションスイッチ、30…傾斜センサ、31…ブーム角センサ、32…バケット角センサ、33…重量計測装置、34…形状センサ、35…移動体、40…制御システム、50…制御装置、51…プロセッサ、52…メインメモリ、53…ストレージ、54…インタフェース、60…作業判定部、70…キャリブレーション部、71…形状取得部、72…安息角算出部、73…掘削後積荷角算出部、74…バケット角算出部、75…体積算出部、76…密度算出部、80…推定部、81…形状取得部、82…掘削中積荷角算出部、83…バケット角モニタ部、84…重量算出部、90…目標重量設定部、100…作業機制御部、120…特性記憶部、130…バケットデータ記憶部、131…底板部、132…背板部、133…上板部、134…右板部、135…左板部、136…開口部、140…目標積載量記憶部、150…実積載量記憶部、160…出力制御部、170…出力装置、200…地面、210…地山(掘削対象)、210S…表面、220…運搬車両、230…ダンプボディ(積込対象)、250…遠隔操作装置、253…前後進操作装置、254…ブーム操作部、255…バケット操作部、300…掘削物、310…第1表面、320…第2表面、330…露出部、340…形状センサ、400…制御システム、500…制御装置、600…遠隔操作エリア、700…通信システム、800…シート、1700…出力装置、A1…断面積、A2…断面積、A3…断面積、Aa…断面積、Ad…断面積、AXa…回動軸、AXb…回動軸、AXc…回動軸、AXd…回動軸、AXe…回動軸、AXf…回動軸、CXf…回転軸、CXr…回転軸、E1…ライン、E2…ライン、H…幅、L…長さ、M1…掘削作業、M2…掘削対象離隔動作、M3…積込作業、M4…積込対象離隔動作、Tb…積載量、Tp…実積載量、Tr…目標積載量、Va…体積、Vp…体積、Wa…重量、Wp…重量、Wr…目標重量、θ1…積荷角、θ1a…掘削後積荷角、θ1d…掘削中積荷角、θ2…安息角、θ3…開口角、θa…車体傾斜角、θb…ブーム角、θbk…バケット角、θbk1…第1角度、θbk2…第2角度、θc…ベルクランク角、ρ…密度。

Claims (15)

  1. バケットを含む作業機を有する積込機械の制御システムであって、
    制御装置を備え、
    前記制御装置は、
    前記バケットの少なくとも一部が地山に挿入された状態で前記バケットがチルト動作している期間である掘削作業中に前記バケットによって掘削された前記地山から分離される前記地山の一部である掘削物の前記バケットの上端部から前方に向かって上方に傾斜する第1表面を検出し、
    前記掘削物の表面の形状を検出する形状センサにより検出された前記第1表面の形状の検出データに基づいて、前記掘削作業中の水平面に対する前記第1表面の角度を示す掘削中積荷角を算出し、
    前記掘削中積荷角と、前記掘削物の性状に基づいて一義的に定められる水平面に対する前記掘削物の安息角及び前記掘削物の密度を含む前記掘削物の特性データとに基づいて、前記掘削物の重量を推定する、
    積込機械の制御システム。
  2. 前記掘削作業中において、前記第1表面は、前記地山の表面よりも外側に配置される、
    請求項1に記載の積込機械の制御システム。
  3. 前記バケットは、底板部と、前記底板部の先端部に設けられ左右方向に延伸する刃先端部と、上板部と、前記上板部の先端部に設けられ前記刃先端部と向かい合い前記刃先端部と平行な上端部と、右板部と、前記右板部の先端部に設けられる右端部と、左板部と、前記左板部の先端部に設けられ前記右端部と平行な左端部と、前記刃先端部と前記上端部と前記右端部と前記左端部との間に規定される開口部と、を含み、
    前記第1表面は、前記上端部に繋がるように形成される、
    請求項1又は請求項2に記載の積込機械の制御システム。
  4. 前記制御装置は、
    前記特性データを記憶する、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の積込機械の制御システム。
  5. 前記制御装置は、
    掘削作業後において前記バケットに保持された掘削物に基づいて、前記特性データを算出し、
    前記算出された前記特性データを記憶する、
    請求項4に記載の積込機械の制御システム。
  6. 前記制御装置は、
    前記掘削作業後において前記バケットに保持され前記バケットの刃先端部から後方に向かって上方に傾斜する前記掘削物の第2表面の形状を検出し、
    前記第2表面の形状の検出データに基づいて前記安息角を算出する、
    請求項に記載の積込機械の制御システム。
  7. 記制御装置は、
    前記掘削作業後において前記バケットに保持された前記掘削物の第1表面を検出し、
    前記第1表面の検出データに基づいて、水平面に対する前記第1表面の角度を示す掘削後積荷角を算出し、
    前記作業機を支持する前記積込機械の車体の角度の検出データと前記作業機の角度の検出データとに基づいて、水平面に対する前記底板部の角度を示すバケット角を算出し、
    前記安息角と前記掘削後積荷角と前記バケット角と前記バケットの断面積、前記刃先端部と前記上端部とを結ぶ直線の寸法である長さ、左右方向における前記開口部の寸法である幅を含む前記バケットの寸法とに基づいて、前記バケットに保持された前記掘削物の体積を算出し、
    前記バケットに保持された前記掘削物の重量データと前記体積とに基づいて、前記密度を算出する、
    請求項に記載の積込機械の制御システム。
  8. 前記積込機械の進行方向と前記作業機の姿勢とに基づいて、前記バケットが掘削作業中か否かを判定する作業判定部を備える、
    請求項1から請求項のいずれか一項に記載の積込機械の制御システム。
  9. 前記制御装置は、
    前記推定される前記重量が目標重量になるように、水平面に対する前記バケットの角度を示すバケット角を含む前記バケットの姿勢を制御する、
    請求項1から請求項のいずれか一項に記載の積込機械の制御システム。
  10. 前記制御装置は、
    積込対象に対する前記掘削物の目標積載量を記憶し、
    前記目標積載量に基づいて、前記目標重量を設定する、
    請求項に記載の積込機械の制御システム。
  11. 前記制御装置は、
    前記推定される前記重量を出力装置に出力する、
    請求項1から請求項のいずれか一項に記載の積込機械の制御システム。
  12. 前記制御装置は、
    前記推定される前記重量と目標重量との差が閾値以下であることを示す報知データを出力する、
    請求項11に記載の積込機械の制御システム。
  13. 前記出力装置は、前記積込機械の運転室に配置される、
    請求項11又は請求項12に記載の積込機械の制御システム。
  14. 請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の積込機械の制御システムを備える、
    積込機械。
  15. バケットを含む作業機を有する積込機械の制御方法であって、
    前記バケットの少なくとも一部が地山に挿入された状態で前記バケットがチルト動作している期間である掘削作業中に前記バケットによって掘削された前記地山から分離される前記地山の一部である掘削物の前記バケットの上端部から前方に向かって上方に傾斜する第1表面を検出することと、
    前記掘削物の表面の形状を検出する形状センサにより検出された前記第1表面の形状の検出データに基づいて、前記掘削作業中の水平面に対する前記第1表面の角度を示す掘削中積荷角を算出することと、
    前記掘削中積荷角と、前記掘削物の性状に基づいて一義的に定められる水平面に対する前記掘削物の安息角及び前記掘削物の密度を含む前記掘削物の特性データとに基づいて、前記掘削物の重量を推定することと、
    前記重量の推定結果を出力することと、を含む、
    積込機械の制御方法。
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