JP7446045B2 - 環境価値を記録するシステム、方法およびプログラム - Google Patents
環境価値を記録するシステム、方法およびプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP7446045B2 JP7446045B2 JP2022210989A JP2022210989A JP7446045B2 JP 7446045 B2 JP7446045 B2 JP 7446045B2 JP 2022210989 A JP2022210989 A JP 2022210989A JP 2022210989 A JP2022210989 A JP 2022210989A JP 7446045 B2 JP7446045 B2 JP 7446045B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- energy
- gas
- value
- fuel
- environmental
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 230000007613 environmental effect Effects 0.000 title claims description 141
- 238000000034 method Methods 0.000 title description 25
- 239000007789 gas Substances 0.000 claims description 135
- VNWKTOKETHGBQD-UHFFFAOYSA-N methane Chemical compound C VNWKTOKETHGBQD-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 110
- CURLTUGMZLYLDI-UHFFFAOYSA-N Carbon dioxide Chemical compound O=C=O CURLTUGMZLYLDI-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 64
- 239000002994 raw material Substances 0.000 claims description 49
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 claims description 48
- 239000000446 fuel Substances 0.000 claims description 47
- 239000001569 carbon dioxide Substances 0.000 claims description 32
- 229910002092 carbon dioxide Inorganic materials 0.000 claims description 32
- 239000002803 fossil fuel Substances 0.000 claims description 31
- 239000003345 natural gas Substances 0.000 claims description 27
- 239000001257 hydrogen Substances 0.000 claims description 25
- 229910052739 hydrogen Inorganic materials 0.000 claims description 25
- UFHFLCQGNIYNRP-UHFFFAOYSA-N Hydrogen Chemical compound [H][H] UFHFLCQGNIYNRP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 19
- 230000005611 electricity Effects 0.000 claims description 19
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 claims description 17
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 claims description 16
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims description 16
- 239000005431 greenhouse gas Substances 0.000 claims description 10
- 150000002431 hydrogen Chemical class 0.000 claims description 6
- 239000003245 coal Substances 0.000 claims description 5
- 150000002484 inorganic compounds Chemical class 0.000 claims description 4
- 229910010272 inorganic material Inorganic materials 0.000 claims description 4
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 claims description 4
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims description 4
- 150000002894 organic compounds Chemical class 0.000 claims description 4
- 239000011203 carbon fibre reinforced carbon Substances 0.000 claims description 3
- 239000003921 oil Substances 0.000 claims 1
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 description 25
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 21
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 11
- 238000005262 decarbonization Methods 0.000 description 8
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 8
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 8
- 230000006870 function Effects 0.000 description 8
- 239000003949 liquefied natural gas Substances 0.000 description 8
- 230000008859 change Effects 0.000 description 7
- 238000010248 power generation Methods 0.000 description 7
- 230000008569 process Effects 0.000 description 7
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 7
- MWUXSHHQAYIFBG-UHFFFAOYSA-N nitrogen oxide Inorganic materials O=[N] MWUXSHHQAYIFBG-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- 230000033228 biological regulation Effects 0.000 description 5
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 description 4
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 4
- 238000010792 warming Methods 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 230000004044 response Effects 0.000 description 3
- 230000007704 transition Effects 0.000 description 3
- 239000002028 Biomass Substances 0.000 description 2
- UGFAIRIUMAVXCW-UHFFFAOYSA-N Carbon monoxide Chemical compound [O+]#[C-] UGFAIRIUMAVXCW-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 2
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 2
- 229910002091 carbon monoxide Inorganic materials 0.000 description 2
- 238000011161 development Methods 0.000 description 2
- 238000000605 extraction Methods 0.000 description 2
- 238000000855 fermentation Methods 0.000 description 2
- 230000004151 fermentation Effects 0.000 description 2
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 2
- 239000012535 impurity Substances 0.000 description 2
- 230000007774 longterm Effects 0.000 description 2
- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 description 2
- 230000001737 promoting effect Effects 0.000 description 2
- 238000012502 risk assessment Methods 0.000 description 2
- RWSOTUBLDIXVET-UHFFFAOYSA-N Dihydrogen sulfide Chemical compound S RWSOTUBLDIXVET-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000004913 activation Effects 0.000 description 1
- 238000003915 air pollution Methods 0.000 description 1
- 238000013473 artificial intelligence Methods 0.000 description 1
- 230000002146 bilateral effect Effects 0.000 description 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 239000003054 catalyst Substances 0.000 description 1
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 1
- 230000002860 competitive effect Effects 0.000 description 1
- 238000012790 confirmation Methods 0.000 description 1
- 238000013461 design Methods 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 238000005868 electrolysis reaction Methods 0.000 description 1
- 238000005265 energy consumption Methods 0.000 description 1
- 231100000290 environmental risk assessment Toxicity 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 230000002250 progressing effect Effects 0.000 description 1
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 1
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
- 230000002194 synthesizing effect Effects 0.000 description 1
- 230000029305 taxis Effects 0.000 description 1
- 230000002747 voluntary effect Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
- Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)
Description
カーボンニュートラル天然ガスの取引において、それがカーボンニュートラルであることを示す証明するものが求められている。
炭素文明とは、イギリスで起こった産業革命の射程内の文明である。産業革命は資本主義を生み、石油資源の獲得が先進国が先進国であり続けるための手段であった。
一方、脱炭素は「水素社会」への移行であると言われている。これは、ガスパイプラインが整備されている欧米の論理である。水素はガスパイプラインで運ぶのである。
(1)環境リスク評価:欧州では、グリーン証券(調達資金が低炭素プロジェクトに用いられる証券)の普及に向けて、環境リスクを評価する共通の枠組みを策定する動きが進んでいる。19年12月には、欧州議会とEU理事会が、「EUタクソノミー(持続的な環境活動に関する基準)」案の合意に達した。これにより、環境に配慮した経済活動の分類が明確になり、リスク評価を容易にすることが期待される。リスク評価の統一で、グリーン投資間の比較が可能になり、投資が促進される効果が考えられる。
ガスの脱炭素化技術にはいくつか選択肢があるが、もっとも有望視されているのは、水素(H2)と二酸化炭素(CO2)を反応させ、天然ガスの主な成分であるメタン(CH4)を合成する「メタネーション」である。
本明細書において「ガス」とは、メタンを主成分とする気体であっても良い。特に、天然ガスであっても良い。天然ガスは、メタンを主成分としていて、有害な一酸化炭素をはじめとする不純物をほとんど含まず、燃焼したときに発生する窒素酸化物、二酸化炭素の量が石炭や石油より少ないことが知られている。天然ガスの生産地は世界各地に広く分布していて、埋蔵量も豊富であり、長期的な安定供給・環境負荷の小ささという点で今後もさらに利用が進んでいくと期待されている。
「化石燃料由来の原材料」とは、天然ガスやシェールガス、石油が気化したものであり得る。
「ガスの化石燃料由来の燃料を用いて製造されているガス」とは、例えば、石油火力発電によって得られる電力を使って水を電気分解し、その結果得られる水素と二酸化炭素を反応させて得られるメタンであり得る。
「エネルギー価値」は、可燃ガスの反応に伴い発生するエネルギーに関する量である。そして、「エネルギー価値」は、経済的価値に換算することも可能である。
環境価値の取引は、マッチング形式でもオークション形式でも、取引市場として機能し得るあらゆる形式で行われて良い。また、環境価値の取引は人口知能(AI)を利用したインターネット上の取引市場で行われても良い。
本願発明の一形態に従う記録媒体は、環境価値があることを保証するための原産地が記録されていても良い。
本願発明の一形態に従う記録媒体は、紙、金属、有機化合物、無機化合物、または電子媒体であり得るが、これらに限定されない。
本願発明の一形態に従う記録媒体は、電子媒体は、改竄、複製防止のための仕組みが備わっていても良い。
算出された前記第一のエネルギー割合と第二のエネルギー割合の少なくとも一つに基づき前記環境価値を算出することと、前記環境価値を記録媒体に記録すること、を含むことを特徴とする。
ここで、環境価値は取引に利用され得る。
本願発明の一形態に従う方法は、さらに、記録されたものを改竄、複製防止するための仕組みを用いることが備わっていても良い。
本願発明の一形態に従う方法では、改竄、複製防止のための仕組みはブロックチェーンを応用した仕組みであっても良い。
本願発明の一形態に従うプログラムでは、カーボンフリーの可燃ガスには、バイオ起源のガス、カーボンフリーの水素、または温室効果ガスの排出として届け出済みの二酸化炭素とカーボンフリーの水素から製造されるメタンが含まれ得る。
本願発明の一形態に従うプログラムでは、環境価値は、一次エネルギー供給において温室効果ガスの排出に寄与しないエネルギーである。
本願発明の一形態に従うプログラムでは、環境価値を記録する手段は、紙、金属、有機化合物、無機化合物、または電子媒体に前記環境価値を記録する手段であっても良い。
本願発明の一形態に従うプログラムは、さらに、コンピュータを、記録の改竄、複製防止する仕組みを用いる手段として機能させることを含んでも良い。
本願発明の一形態に従うプログラムでは、改竄、複製防止のための仕組みはブロックチェーンを応用した仕組みであっても良い。
さらに、上記のような構成のシステム、方法およびプログラムによれば、ガスに含まれる環境価値についてその規模に応じた公正な経済的価値を持たすことが可能となる。すなわち、
(1)メタン発酵等によるバイオガス、再生可能エネルギー電力を利用して製造された水素等のゼロ炭素ガスの持つ「環境価値」が高セキュリティで取引可能となり、「環境価値」に経済的価値を与えることを可能とする、(2)ブロックチェーン技術による電子取引技術を「環境価値」取引に適用することで、「環境価値」の市場形成、取引の活性化を実現する、(3)左記(1)及び(2)によって、再生可能エネルギーの経済性を高め、再生可能エネルギーの普及拡大を図ることができる、
(4)左記(3)によって、地球環境の保全に寄与することができる、
等の利点を得ることができる。
これらの購入された「環境価値」は、自らのガス消費の「ゼロ炭素の証明」に使用することができるようになる。
ENTSOGは、再生可能、脱炭素ガスの国境を越えた取引可能性に関する欧州スキームと欧州連合域内排出量取引制度(EU Emissions Trading System、ETS)・輸送セクターへのリンク、および「再生可能」、「脱炭素」をカバーする加盟国間で交換されるすべての種類のガスの気候価値取引を推進しており、次のような試みが必要であるとしている。
(1)再生可能、脱炭素のための標準化されたEU全体の証明書フレームワークを確立する、
(2)国境を越えた転送可能性と同様に、ガス原産地/あるエネルギーキャリアから別のエネルギーキャリア(分子と電子)への転送可能性の確認、
(3)ガスの原産地 /証明書フレームワークを排出量取引制度および輸送部門と互換性のあるものにする、
(4)合成メタンを再生可能エネルギーとして分類できるようにする。 ただし、原料二酸化炭素(CO2)の提供者と利用者の間でCO2削減の二重計算を回避する。
再生可能エネルギーの持つ価値には、エネルギー(電力、ガス、熱)としての価値の他に、「環境価値」がある。ここで環境価値とは、上述のように「ゼロ炭素」の価値でもある。欧米においては、「環境価値」の価値のみを証書化し、エネルギー価値とは別に、市場を設け流通させることにより「ゼロ炭素」の価値経済的価値を生んでいる。
そして、本発明の記録媒体、方法およびプログラムは、エネルギー価値と環境価値を切り離した取引の仕組みを提供するものである。
以下、図を参照して本発明の環境価値が記録されている記録媒体の例について説明する。
図1は、ガスに関わる環境価値取引が行われるシステムの概略を示す図である。システム10は、ガスネットワーク100、コンピュータネットワーク200、及びガスネットワーク100に接続されたガスの需要家300a、300b(総称して需要家300と呼ぶこともある)、再生可能エネルギーガス製造者400a、400b(総称して再生可能エネルギーガス製造者400と呼ぶこともある)を含んでいる。そして、コンピュータネットワーク200上では、コンピュータ700によって書き換え、上書き、追記等がなされる環境価値が記録されている記録媒体500a、500b、500cに記録された環境価値(ゼロ炭素価値または環境価値とも呼ぶことがある)が取引される。環境価値が記録されている記録媒体500a、500b(総称して500と呼ぶこともある)の他に、エネルギー価値が記録されている記録媒体600a、600b(総称して600と呼ぶこともある)があっても良い。
これらのコンピュータ310、410、および700は、コンピュータネットワーク200によって互いに電気的に接続されている。
環境価値が記録される記録媒体500には、製造される再生可能エネルギーガスの単位熱量毎に対応するゼロ炭素価値が記録される。
エネルギー割合算出部720は、ガスの製造履歴を参照して、原材料および燃料のうち化石燃料由来の原材料または燃料を用いて製造されている第一の部分から得られるエネルギーのエネルギー価値に対する割合である第一のエネルギー割合を算出する。さらに、エネルギー割合算出部720は、第一の部分以外の第二の部分、すなわち、原材料および燃料のうち化石燃料由来の原材料または燃料を用いずに製造されている部分から得られるエネルギーのエネルギー価値に対する割合である第二のエネルギー割合を算出する。ここではエネルギー割合算出部720は、第一のエネルギー割合と第二のエネルギー割合の両方を算出するとしたが、どちらか一方でも良い。ここで、「エネルギー」の単位はカロリーでも良い。
例えば、太陽光発電装置によって発電された電力を使って水を電気分解して水素を作り、その水素と二酸化炭素をメタン化触媒を使って反応させてメタン10トンを生成したとする。すると、このメタンは、化石燃料由来の原材料または燃料を用いずに製造されているので、エネルギー価値としてメタンを10トンが持つカロリーを持ち、さらに環境価値としてメタンを10トンが持つカロリーを持つことになる。しかし、仮に水の電気分解に石炭火力発電所によって発電された電力を使えば、それは化石燃料由来の原材料または燃料を用いて製造されたガスとなる。
記録部740は、環境価値算出部730で算出された環境価値を記録媒体500に記録する。
環境価値が記録される記録媒体500には、再生可能エネルギーガス製造熱量502に応じて記録される環境価値は、取引履歴503、原産地証明501とともにコンピュータ700で管理される。原産地証明501には、原産地504、属性505が含まれ得る。属性505には製造地点、時刻、製造者、製造方法、製造量、および製造期間、環境価値所有者が含まれる。図示されている環境価値が記録される記録媒体500のフォーマットは一例であり、これらの一部が記録されていても良い。
このような構成では、取引所210において、需要家300及び製造者400によって申請された再生可能エネルギーガス製造熱量とこれに対応する環境価値(ゼロ炭素価値または環境価値とも呼ぶこともある)の真偽(不正がないこと)をチェックすることが容易となる。同時に、その再生可能エネルギーガス製造熱量、すなわち環境価値と紐づけられた仮想通貨は、ブロックチェーン技術に基づく分散型台帳によって管理することもできる。
環境価値が記録される記録媒体500には、少なくとも需要家300及び製造者400の氏名又は名称、製造場所、製造方式、製造量、および製造期間が記録される。これらは属性620に記録されても良い。
図1において、需要家300は、ぞれぞれ、(図示されていない)熱量を計量する熱量計量器と、(図示されていない)各需要家の自家使用分又は余剰分を計算するエネルギー管理装置と、熱量計量器及びエネルギー管理装置と通信可能なコンピュータ310とをそれぞれ有し、且つ、コンピュータ700を含む全てのコンピュータはコンピュータネットワーク200を介して対等に接続されている。
S10では、コンピュータ700の参照部710が、化学反応によって得られるエネルギーをエネルギー価値として持つガスの、原材料および前記ガスの製造過程で用いられる燃料を含む製造履歴を参照する。
S20では、コンピュータ700のエネルギー割合算出部720が、ガスの製造履歴を参照して、原材料および前記燃料のうち化石燃料由来の原材料または燃料を用いて製造されている第一の部分から得られるエネルギーのエネルギー価値に対する割合である第一のエネルギー割合と、第一の部分以外の第二の部分であって、原材料および燃料のうち化石燃料由来の原材料または燃料を用いずに製造されている部分から得られるエネルギーのエネルギー価値に対する割合である第二のエネルギー割合の少なくとも一つを算出する。
S30では、コンピュータ700の環境価値算出部730が、算出された前記第一のエネルギー割合と第二のエネルギー割合の少なくとも一つに基づき前記環境価値を算出する。
S40では、コンピュータ700の記録部740が、S30でコンピュータ700の環境価値算出部730によって算出された環境価値を記録媒体500に記録する。
上記のような処理を行うことによって、既述の効果を得ることが出来る。
100 ガスネットワーク
200 コンピュータネットワーク
300(300a、300b) ガスの需要家
310(310a、310b) ガスの需要家のコンピュータ
400(400a、400b) 再生可能エネルギーガス製造者
410(410a、410b) 再生可能エネルギーガス製造者のコンピュータ
500(500a、500b) 環境価値が記録されている記録媒体
501 原産地証明
502 環境価値製造熱量
503 環境価値
504 原産地
505 属性
600(600a、600b) エネルギー価値が記録されている記録媒体
700 環境価値を記録媒体500に記録したり、取引に用いられるコンピュータ
51 CPU
52 メモリ(ROM)
53 メモリ(RAM)
54 ハードディスク
55 ディスプレイ
56 記録装置
57 記録媒体
Claims (10)
- 化学反応によって得られるエネルギーをエネルギー価値として持つガスの、原材料ならびに前記ガスの製造過程で用いられる化学反応を引き起こすための熱及び/または電力を得るための燃料を含む製造履歴を参照する参照部と、
前記ガスの前記製造履歴を参照して、前記原材料および前記燃料のうち化石燃料由来の原材料または燃料を用いて製造されている第一の部分から得られるエネルギーの前記エネルギー価値に対する割合である第一のエネルギー割合と、前記第一の部分以外の第二の部分であって、原材料および前記燃料のうち化石燃料由来の原材料または燃料を用いずに製造されている部分から得られるエネルギーの前記エネルギー価値に対する割合である第二のエネルギー割合の少なくとも一つを算出するエネルギー割合算出部と、
算出された前記第一のエネルギー割合と第二のエネルギー割合の少なくとも一つに基づき温室効果ガスの排出に寄与しないエネルギーに関する量として環境価値を算出する環境価値算出部と、
前記環境価値を記録媒体に記録する記録部と、
を含むシステム。 - 前記記録媒体は、前記ガスの前記エネルギー価値とは独立に前記環境価値の取引に利用される、請求項1に記載のシステム。
- 前記ガスの化石燃料由来の原材料または燃料を用いずに製造されている部分は、カーボンフリーの可燃ガスである、請求項2に記載のシステム。
- 前記カーボンフリーの可燃ガスには、バイオ起源のガス、カーボンフリーの水素、または温室効果ガスの排出として届け出済みの二酸化炭素とカーボンフリーの水素から製造されるメタンが含まれる、請求項3に記載のシステム。
- 前記ガスの化石燃料由来の原材料または燃料には、天然ガス、石油、石炭が含まれる、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のシステム。
- さらに、前記ガスの前記製造履歴には、前記原材料および製造過程で用いられる前記燃料に加えて、前記環境価値があることを保証するための製造方法および/または原産地が記録されている、請求項5に記載のシステム。
- 前記記録媒体は紙、金属、有機化合物、無機化合物、または電子媒体である、請求項5に記載のシステム。
- 前記電子媒体は、改竄、複製防止のための仕組みが備わっている、請求項7に記載のシステム。
- 前記改竄、複製防止のための仕組みはブロックチェーンを応用した仕組みである、請求項8に記載のシステム。
- コンピュータを、
化学反応によって得られるエネルギーをエネルギー価値として持つガスの、原材料ならびに前記ガスの製造過程で用いられる化学反応を引き起こすための熱及び/または電力を得るための燃料を含む製造履歴を参照する手段と、
前記ガスの前記製造履歴を参照して、前記原材料および前記燃料のうち化石燃料由来の原材料または燃料を用いて製造されている第一の部分から得られるエネルギーの前記エネルギー価値に対する割合である第一のエネルギー割合と、前記第一の部分以外の第二の部分であって、原材料および前記燃料のうち化石燃料由来の原材料または燃料を用いずに製造されている部分から得られるエネルギーの前記エネルギー価値に対する割合である第二のエネルギー割合の少なくとも一つを算出する手段と、
算出された前記第一のエネルギー割合と第二のエネルギー割合の少なくとも一つに基づき一次エネルギー供給において温室効果ガスの排出に寄与しないエネルギーに関する量として環境価値を算出する手段と、
前記環境価値を記録媒体に記録する手段と、
として機能させるためのプログラム。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021215315 | 2021-12-28 | ||
JP2021215315 | 2021-12-28 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023098710A JP2023098710A (ja) | 2023-07-10 |
JP7446045B2 true JP7446045B2 (ja) | 2024-03-08 |
Family
ID=87072041
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022210989A Active JP7446045B2 (ja) | 2021-12-28 | 2022-12-27 | 環境価値を記録するシステム、方法およびプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7446045B2 (ja) |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002099674A (ja) | 2000-09-21 | 2002-04-05 | Ricoh Co Ltd | 環境負荷情報システム及び環境負荷情報提供方法 |
JP2010191832A (ja) | 2009-02-20 | 2010-09-02 | Hitachi Ltd | カーボントレーサビティ管理システム |
JP2011145903A (ja) | 2010-01-14 | 2011-07-28 | Omron Corp | 温室効果ガスの排出抑制量管理システム、排出抑制量管理方法、および排出抑制量管理プログラム |
US20140351014A1 (en) | 2013-05-22 | 2014-11-27 | Eqs, Inc. | Property valuation including energy usage |
WO2015012778A2 (en) | 2013-07-22 | 2015-01-29 | Kale Ertuğrul | Method for supplying companies with readymade infrastructure for global carbon balancing system |
US20190057396A1 (en) | 2017-08-18 | 2019-02-21 | HEPU Technology Development (Beijing) Co. LTD. | Blockchain-based carbon trading system |
JP2022121428A (ja) | 2021-02-08 | 2022-08-19 | booost technologies株式会社 | 情報出力装置、情報出力方法、及びプログラム |
JP2023006881A (ja) | 2021-06-30 | 2023-01-18 | Jfe条鋼株式会社 | 情報処理方法 |
-
2022
- 2022-12-27 JP JP2022210989A patent/JP7446045B2/ja active Active
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002099674A (ja) | 2000-09-21 | 2002-04-05 | Ricoh Co Ltd | 環境負荷情報システム及び環境負荷情報提供方法 |
JP2010191832A (ja) | 2009-02-20 | 2010-09-02 | Hitachi Ltd | カーボントレーサビティ管理システム |
JP2011145903A (ja) | 2010-01-14 | 2011-07-28 | Omron Corp | 温室効果ガスの排出抑制量管理システム、排出抑制量管理方法、および排出抑制量管理プログラム |
US20140351014A1 (en) | 2013-05-22 | 2014-11-27 | Eqs, Inc. | Property valuation including energy usage |
WO2015012778A2 (en) | 2013-07-22 | 2015-01-29 | Kale Ertuğrul | Method for supplying companies with readymade infrastructure for global carbon balancing system |
US20190057396A1 (en) | 2017-08-18 | 2019-02-21 | HEPU Technology Development (Beijing) Co. LTD. | Blockchain-based carbon trading system |
JP2022121428A (ja) | 2021-02-08 | 2022-08-19 | booost technologies株式会社 | 情報出力装置、情報出力方法、及びプログラム |
JP2023006881A (ja) | 2021-06-30 | 2023-01-18 | Jfe条鋼株式会社 | 情報処理方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2023098710A (ja) | 2023-07-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Kar et al. | Overview of hydrogen economy in Australia | |
Southworth | Corporate voluntary action: A valuable but incomplete solution to climate change and energy security challenges | |
Salimi et al. | The Role of clean hydrogen value chain in a successful energy transition of Japan | |
Zha et al. | When energy meets blockchain: A systematic exposition of policies, research hotspots, applications, and prospects | |
Wei et al. | Corporate green bonds and carbon performance: An economic input–output life cycle assessment model‐based analysis | |
Krupnick et al. | Incentives for clean hydrogen production in the Inflation Reduction Act | |
He et al. | Distributed energy transaction model based on the alliance blockchain in case of China | |
US20240161126A1 (en) | Methods and apparatus for dlt-enabled digitized tokens for carbon credits | |
Szemat-Vielma et al. | Sun Powered Green Hydrogen-A Comparative Analysis From The Kingdoms of Morocco and Saudi Arabia | |
Zhao et al. | Techno-economic analysis of converting low-grade heat into electricity and hydrogen | |
JP7446045B2 (ja) | 環境価値を記録するシステム、方法およびプログラム | |
Neacsa et al. | Hydrogen–Natural Gas Mix—A Viable Perspective for Environment and Society | |
Saraji et al. | Blockchain applications in the energy industry | |
Du et al. | Greenhouse Gas Reduction Potential and Economics of Green Hydrogen via Water Electrolysis: A Systematic Review of Value-Chain-Wide Decarbonization | |
Hook et al. | Hydrogen's Potential Role in LDCS'Transition to a Low-Carbon Future | |
Wuisan et al. | Reliable smart grid for blockchain technology transactions | |
Shapsugova | Decentralized energy: a prerequisite for the distribution of decentralized technology | |
de Villiers et al. | Dissolving Metaphors in Peer-to-Peer Energy Trading: Towards a More Concrete Understanding of Metering, Legitimacy and Revenue Flows | |
Massey et al. | The UK-The Global Hydrogen Centre | |
Kelly et al. | Hydrogen fuel for transport in India | |
Barclay et al. | HydroLink Technical Whitepaper | |
Kobayashi | Potential Utilisation of Fuel Ammonia in ASEAN Countries | |
Kemabonta et al. | A community based approach to universal energy access | |
Abbaspour et al. | Environment Trade-Off in Using Renewable Energy in Oil-Rich Countries | |
KR20230036788A (ko) | 에너지 생산 및 코인 유통을 접목한 수입창출 서비스 제공 시스템 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
AA64 | Notification of invalidation of claim of internal priority (with term) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A241764 Effective date: 20230206 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230308 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20230317 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20230317 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230630 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20230825 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20231029 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20240126 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20240202 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20240215 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20240220 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7446045 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |