JP7444709B2 - 広域負荷周波数制御装置、広域負荷周波数制御システム、及び広域負荷周波数制御方法 - Google Patents

広域負荷周波数制御装置、広域負荷周波数制御システム、及び広域負荷周波数制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、広域負荷周波数制御装置、広域負荷周波数制御システム、及び広域負荷周波数制御方法に関する。
近年、調整力の調達・運用コスト及び発動量の低減を目的として、調整力の広域化の検討が進められている。ここで、調整力とは、電力の供給区域(エリア)における周波数制御、需給バランス調整その他の系統安定化業務に必要となる発電設備、電力貯蔵装置、ディマンドリスポンスその他の電力需給を制御するシステムその他これに準ずるものの能力のことをいう。
調整力のうち、負荷周波数制御(LFC:Load Frequency Control)で活用される二次調整力〈1〉については、LFCの制御ロジックや制御周期がエリア毎に異なっているのが現状である。このような状況において、二次調整力〈1〉を広域的に運用するLFC(以下、「広域LFC」という)を実施すると、電力系統における周波数品質の低下を招くことが懸念される。尚、本明細書では、表記の都合上、記号「○」の内部に数字「1」が付されたものを「〈1〉」で表す。
この対策として、各エリアのLFCの制御ロジックや制御周期を統一した上で広域LFCを実施することが考えられる。しかしながら、このような広域LFCを実現するには長い期間を要するため、広域LFCの早期実現は困難となる。そこで、広域LFCの早期実現に向けて、各エリアの現状のLFCの制御方式を活用しつつ広域LFCを行う手法が提案されている。
以下の非特許文献1には、米国で採用されている広域LFCの制御方式である、ACE Diversity Interchange(以下、「ADI」という)が開示されている。ADIによる広域LFCは、各エリアのACE(Area Control Error)を合算し、その合算した値から各エリアの制御分担量を所定のルールに従って算出し、各エリアにおいて、元のACEに対して補正量を加算した値に基づいてLFCを行うものである。尚、上記のACEは、日本における地域要求量(AR:Area Requirement)に相当するものである。
以下の非特許文献2,3には、独国で採用され、欧州での採用が検討されている広域LFCの制御方式である、Control demand model(以下、「CDM」という)が開示されている。CDMによる広域LFCは、各エリアのFRCE(Frequency Restoration Control Error)に加え、各エリアにおける現在のaFRR(automatic Frequency Restoration Reserve)の発動量を合算し、その合算した値から各エリアの制御分担量を所定のルールに従って算出し、各エリアにおいて、元のFRCEに対して補正量を加算した値に基づいてLFCを行う制御方式である。尚、上記のFRCEは、上記のACE,ARに相当するものであり、上記のaFRRは、上述した二次調整力〈1〉に相当するものである。
ところで、上述したADIによる広域LFCでは、交流連系系統全体から見た需給偏差を解消するように二次調整力〈1〉を発動することになるため、エリアごとにLFCを行う場合と比べて周波数品質を向上できることが期待される。一方、各エリアの制御分担量を算出する際に、各エリアにおける二次調整力〈1〉の発動量(以下、「LFC発動量」という)は考慮されていないため、各エリアにおけるLFC発動量を低減することができない場合があると考えられる。これに対し、上述したCDMによる広域LFCでは、各エリアの制御分担量を参照する際に、各エリアにおけるaFRRの発動量(LFC発動量)が考慮されているため、ADIによる広域LFCよりもLFC発動量を低減できることが期待される。
しかしながら、CDMによる広域LFCでは、各エリアのFRCEとaFRRの発動量(LFC発動量)との合算値から制御分担量を算出している。このため、CDMによる広域LFCは、周波数品質の維持の観点からはADIによる広域LFCに比べてやや劣る場合があると考えられる。このように、ADIによる広域LFC及びCDMによる広域LFCには、周波数品質の面とLFC発動量の面とで一長一短があり、周波数品質の維持とLFC発動量の低減との双方を実現することは困難であると考えられる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、各エリアの現状のLFCの制御方式を活用しつつ、周波数品質の維持とLFC発動量の低減との双方を実現することができる広域負荷周波数制御装置、広域負荷周波数制御システム、及び広域負荷周波数制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様による広域負荷周波数制御装置(3)は、各エリア(100-1~100-n)における地域要求量を合算し、合算した地域要求量に対する前記各エリアでの制御分担量を示す第1制御分担量を算出する第1処理部(11)と、前記各エリアで実施されている負荷周波数制御の調整力の発動量を合算し、合算した発動量に対する前記各エリアでの制御分担量を示す第2制御分担量を算出する第2処理部(12)と、前記第1処理部で算出された前記第1制御分担量と、前記第2処理部で算出された前記第2制御分担量とに基づいて、前記各エリアにおける負荷周波数制御の制御量の目標値及び補正量を算出する第3処理部(13)と、を備える。
また、本発明の一態様による広域負荷周波数制御装置は、前記第1制御分担量及び前記第2制御分担量のうちの何れか一方の制御分担量を優先的に前記目標値に反映させるために、何れか他方の制御分担量を所定の範囲内に制限する制限部(14)を更に備える。
また、本発明の一態様による広域負荷周波数制御装置は、前記制限部によって発生した前記何れか他方の制御分担量の残量を、前記何れか他方の制御分担量を分担する余力のあるエリアを対象に再配分する再分配部(400)を更に備える。
また、本発明の一態様による広域負荷周波数制御装置は、前記第3処理部が、前記各エリアにおける前記第1制御分担量及び前記第2制御分担量を加算することで前記各エリアの前記目標値を算出する目標値算出部(132)と、前記各エリアの前記目標値に対して前記各エリアの前記地域要求量と前記発動量との合算値をエリア毎に差し引くことで各エリアの前記補正量を求める補正量算出部(133)と、を備える。
本発明の一態様による広域負荷周波数制御システムは、上記の広域負荷周波数制御装置(3)と、前記各エリアに設けられ、前記広域負荷周波数制御装置で求められた前記補正量を地域要求量に加算した値に基づいて負荷周波数制御を行う電力管理システム(2)と、を備える。
本発明の一態様による広域負荷周波数制御方法は、各エリア(100-1~100-3)における地域要求量を合算し、合算した地域要求量に対する前記各エリアでの制御分担量を示す第1制御分担量を算出する第1処理ステップ(S101)と、前記各エリアで実施されている負荷周波数制御の調整力の発動量を合算し、合算した発動量に対する前記各エリアでの制御分担量を示す第2制御分担量を算出する第2処理ステップ(S102)と、前記第1処理ステップで算出された前記第1制御分担量と、前記第2処理ステップで算出された前記第2制御分担量とに基づいて、前記各エリアにおける負荷周波数制御の制御量の目標値を算出する第3処理ステップ(S103)と、を有する。
本発明によれば、各エリアの現状のLFCの制御方式を活用しつつ、周波数品質の維持・向上とLFC発動量の低減との双方を実現することができるという効果がある。
本発明の実施形態による広域負荷周波数制御システムの概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態による広域負荷周波数制御装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態による広域負荷周波数制御装置の具体的構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態において、第1処理部で行われる処理を説明するための図である。 本発明の実施形態において、第2処理部で行われる処理を説明するための図である。 本発明の実施形態における制限部の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態において、第3処理部で行われる処理を説明するための図である。 本発明の実施形態による広域負荷周波数制御方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態による広域LFCが実施された場合における各種応動例を示す図である。 4つの制御方式における周波数偏差のシミュレーション結果を示す図である。 4つの制御方式における上げ方向及び下げ方向のLFC発動量のシミュレーション結果を示す図である。 4つの制御方式におけるLFC発動割合のシミュレーション結果を示す図である。 4つの制御方式におけるLFC発動割合のシミュレーション結果を示す図である。 4つの制御方式におけるLFC発動割合のシミュレーション結果を示す図である。 4つの制御方式におけるLFC発動割合のシミュレーション結果を示す図である。 本発明の実施形態による広域負荷周波数制御装置の第1変形例を示すブロック図である。 本発明の実施形態による広域負荷周波数制御装置の第2変形例を示すブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態による広域負荷周波数制御装置、広域負荷周波数制御システム、及び広域負荷周波数制御方法について詳細に説明する。
〔広域負荷周波数制御システム〕
図1は、本発明の実施形態による広域負荷周波数制御システムの概略構成を示すブロック図である。図1に示す通り、広域負荷周波数制御システム1は、通信ネットワークNを介して接続された複数の電力管理システム2(2-1~2-n(nは2以上の整数))と広域負荷周波数制御装置3とを備える。このような広域負荷周波数制御システム1は、電力の供給区域である複数のエリア100-1~100-nで行われる負荷周波数制御(LFC)で活用される二次調整力〈1〉を広域的に運用するシステムである。
広域負荷周波数制御システム1が日本国内の西地域において適用される場合には、例えば、エリア100-1は中部地域であり、エリア100-2は北陸地域であり、エリア100-3は関西地域であり、エリア100-4は中国地域であり、エリア100-5は四国地域であり、エリア100-6は九州地域である(n=6)。尚、以下では、複数のエリア100-1~100-nのそれぞれを区別しない場合には、単に「エリア100」と表記する場合がある。
電力管理システム2-1~2-nは、エリア100-1~100-nに対応して設けられており、対応するエリア100-1~100-nの電力を管理する。電力管理システム2-1~2-nは、各エリア100-1~100-nの中央給電指令所のシステムを備える。つまり、電力管理システム2-i(iは、1≦i≦nを満たす整数)は、エリア100-iの中央給電指令所のシステムを備える。このように、以下では、電力管理システム2-1~2-n及びエリア100-1~100-n等を、整数iによって特定する場合がある。
電力管理システム2-iは、エリア100-iの電力系統に対して電力を供給する火力発電所、水力発電所、系統用蓄電池等の電力供給装置の出力を制御する。電力管理システム2-iは、エリア100-iの電力系統における需給偏差を解消するように電力供給装置の出力を制御して電力系統の周波数やエリア間連系線の電力潮流を所定範囲内に維持するLFCを行う。
電力管理システム2-iは、通信ネットワークNを介して広域負荷周波数制御装置3との間で各種情報を送受信する。通信ネットワークNは、有線通信の伝送路、無線通信の伝送路、又は有線通信の伝送路と無線通信の伝送路との組み合わせであってもよい。通信ネットワークNは、電力管理システム2-iと広域負荷周波数制御装置3との間で各種情報を送受信できるものであれば、特に制限されない。
電力管理システム2-iは、管理しているエリア100-iのLFCに関する情報(以下、「LFC情報」という)を広域負荷周波数制御装置3に送信する。電力管理システム2-iから広域負荷周波数制御装置3に送信されるLFC情報には、地域要求量ARi、LFC発動量Ki、LFC動作可能量Fi、LFC容量Ci、及びLFC平均単価が含まれる。
地域要求量ARiは、エリア100-iにおける需給偏差である。尚、地域要求量AR(Area Requirement)は、米国におけるADIによる広域LFCで用いられるACE(Area Control Error)、欧州におけるCDMによる広域LFCで用いられるFRCE(Frequency Restoration Control Error)に相当するものである。
LFC発動量Kiは、エリア100-iにおける二次調整力〈1〉の発動量である。例えば、LFC発動量Kiは、エリア100-iにおいて地域要求量ARiを解消するために用いられている電力である。地域要求量ARiを解消するために用いられている電力は、電力管理システム2-iが調整可能な電力であって、例えば、前述した電力供給装置(火力発電所、水力発電所、系統用蓄電池等)の出力である。
LFC動作可能量Fiは、一定時間において、エリア100-iで変化させることが可能な二次調整力〈1〉(例えば、電力)の量である。換言すると、LFC動作可能量Fiは、エリア100-iにおける二次調整力〈1〉の変化速度である。一例として、LFC動作可能量Fiは、広域LFCの制御周期(例えば、5秒)における二次調整力〈1〉の変化可能量である。
LFC容量Ciは、エリア100-iのLFCにおいて実際に使用できる二次調整力〈1〉の量である。例えば、LFC容量Ciは、エリア100-iで使用可能な二次調整力〈1〉の量である。
LFC平均単価は、二次調整力〈1〉を増減させる平均単価である。具体的に、LFC平均単価は、LFC対象発電機のある時点の出力における調整単価[円/kWh]をLFC動作可能量の加重平均で算出したものであり、エリア毎に上げ方向と下げ方向とが別々に算出される。例えば、2つの発電機A,Bの上げ方向の調整単価がそれぞれ5[円/kWh],10[円/kWh]であり、LFC動作可能量が両者とも5MWである場合には、上げ方向のLFC平均単価は(5×5+10×5)/(5+5)=7.5[円/kWh]になる。
電力管理システム2-iは、広域負荷周波数制御装置3から送信されてくるエリア100-iの補正量Ziを受信する。そして、電力管理システム2-iは、自系統の地域要求量ARiと補正量Ziとを用いてLFCを行う。具体的に、電力管理システム2-iは、補正量Ziを用いて自系統の地域要求量ARiを補正し、補正した地域要求量ARiが解消するように(ゼロとなるように)LFCを行う。尚、補正量Ziの詳細については後述する。
広域負荷周波数制御装置3は、各電力管理システム2-1~2-nからLFC情報を受信し、受信したLFC情報に基づいて各電力管理システム2-1~2-nの補正量Z1~Znをそれぞれ算出する。そして、広域負荷周波数制御装置3は、算出した補正量Z1~Znを各電力管理システム2-1~2-nにそれぞれ送信する。つまり、広域負荷周波数制御装置3は、算出した補正量Ziを電力管理システム2-iに送信する。尚、広域負荷周波数制御装置3の詳細は以下で説明する。
〔広域負荷周波数制御装置〕
図2は、本発明の実施形態による広域負荷周波数制御装置の要部構成を示すブロック図である。図2に示す通り、広域負荷周波数制御装置3は、通信部10、第1処理部11、第2処理部12、第3処理部13、及び制限部14を備える。
通信部10は、通信ネットワークNを介して各電力管理システム2-1~2-nとの間で各種情報を送受信する。通信部10は、通信ネットワークNを介して送信されてくる各電力管理システム2-1~2-nのLFC情報を受信する。また、通信部10は、電力管理システム2-iに対し、通信ネットワークNを介して補正量Ziを送信する。通信部10で受信されたLFC情報は、第1処理部11、第2処理部12、第3処理部13、及び制限部14のそれぞれに直接的又は間接的に出力される。
第1処理部11は、通信部10で受信されたLFC情報に基づいて各エリア100-1~100-nにおける地域要求量AR1~ARnを合算する。そして、第1処理部11は、地域要求量AR1~ARnを合算した値(以下、「第1合算値」という)Sxに対する各エリア100-1~100-nでの制御分担量(以下、「第1制御分担量」という)Dx(Dx1~Dxn)を算出する。
第1制御分担量Dx1~Dxnの算出方法は、特に限定されないが、例えば、第1処理部11は、LFC動作可能量F1~Fnの比率に基づいて第1制御分担量Dx1~Dxnを算出してもよい。例えば、第1処理部11は、各エリア100-1~100-nのうち、LFC動作可能量Fiが大きいエリア100ほど、第1制御分担量Dxが多くなるように算出してもよい。例えば、第1処理部11は、各エリア100-1~100-nのメリットオーダーに基づいて第1制御分担量Dx1~Dxnを算出してもよい。例えば、第1処理部11は、各エリア100-1~100-nのうち、LFC平均単価が低いエリア100ほど、第1制御分担量Dxが多くなるように算出してもよい。
第2処理部12は、通信部10で受信されたLFC情報に基づいて各エリア100-1~100-nでのLFC発動量K1~Knを合算する。そして、第2処理部12は、LFC発動量K1~Knを合算した値(以下、「第2合算値」という)Syに対する各エリア100-1~100-nでの制御分担量(以下、「第2制御分担量」という)Dy(Dy1~Dyn)を算出する。
第2制御分担量Dy1~Dynの算出方法は、特に限定されないが、例えば、第2処理部12は、LFC容量C1~Cnの比率に基づいて第2制御分担量Dy1~Dynを算出してもよい。例えば、第2処理部12は、各エリア100-1~100-nのうち、LFC容量Ciが大きいエリア100ほど、第2制御分担量Dyが多くなるように算出してもよい。例えば、第2処理部12は、各エリア100-1~100-nのメリットオーダーに基づいて第2制御分担量Dy1~Dynを算出してもよい。例えば、第2処理部12は、各エリア100-1~100-nのうち、LFC平均単価が低いエリア100ほど、第2制御分担量Dyが多くなるように算出してもよい。
第3処理部13は、第1処理部11で算出された第1制御分担量Dx1~Dxnと、第2処理部12で算出された第2制御分担量Dy1~Dynと、に基づいて、各エリアにおける負荷周波数制御の制御量の目標値M(M1~Mn)を算出する。そして、第3処理部13は、目標値M1~Mnに基づいて各エリア100の補正量Z1~Znを算出する。
制限部14は、第1制御分担量Dx及び第2制御分担量Dyのうちの何れか一方の制御分担量を優先的に目標値Mに反映させるために、何れか他方の制御分担量を所定の範囲H内に制限する。換言すると、制限部14は、第1制御分担量Dx及び第2制御分担量Dyのうちの何れか一方を優先的に分配するために、何れか他方の制御分担量を所定の範囲H内に制限する。本実施形態の一例では、制限部14は、第2制御分担量Dyを所定の範囲H内に制限する。ただし、これに限定されず、制限部14は、第1制御分担量Dxを所定の範囲H内に制限してもよい。
以上説明した広域負荷周波数制御装置3の構成要素(通信部10、第1処理部11、第2処理部12、第3処理部13、及び制限部14)は、例えば、CPU等のプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することで実現される。また、この機能部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等のハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。
図3は、本発明の実施形態による広域負荷周波数制御装置の具体的構成例を示すブロック図である。尚、図3においては、図2に示す第1処理部11、第2処理部12、及び第3処理部13の具体的構成及び制限部14のみを図示しており、通信部10については図示を省略している。以下、第1処理部11、第2処理部12、制限部14、及び第3処理部13の詳細を順に説明する。
図3に示す通り、第1処理部11は、合算部20及び分配部21を備える。合算部20は、図4に示す通り、通信部10で受信された複数のLFC情報に含まれる地域要求量AR1~ARnを合算して第1合算値Sxを求める。図4は、本発明の実施形態において、第1処理部で行われる処理を説明するための図である。
分配部21は、合算部210、分配比率算出部211、及び制御分担量算出部212を備える。合算部210は、図4に示す通り、通信部10で受信された複数のLFC情報に含まれるLFC動作可能量F1~Fnを合算して第3合算値Sfを求める。
分配比率算出部211は、第1制御分担量Dx1~Dxnを算出するための第1分配比率Rx1~Rxnを求める。この第1分配比率Rxiは、第3合算値Sfに対するLFC動作可能量Fiの割合を示す値である。具体的に、分配比率算出部211は、図4に示す通り、LFC動作可能量F1を第3合算値Sfで除算することでエリア100-1の第1分配比率Rx1を算出し、LFC動作可能量F2を第3合算値Sfで除算することでエリア100-2の第1分配比率Rx2を算出する。このように、分配比率算出部211は、LFC動作可能量Fiを第3合算値Sfで除算することでエリア100-iの第1分配比率Rxiを算出する。
制御分担量算出部212は、図4に示す通り、合算部20で求められた第1合算値Sxに対し、分配比率算出部211で求められた第1分配比率Rx1~Rxnを乗算することで第1制御分担量Dx1~Dxnをそれぞれ算出する。つまり、制御分担量算出部212は、第1合算値Sxに対して第1分配比率Rxiを乗算することでエリア100-iの第1制御分担量Dxiを算出する。以上の処理が第1処理部11で行われることにより、エリア100-1~100-nの第1制御分担量Dx(Dx1~Dxn)が算出される。
図3に示す通り、第2処理部12は、合算部30及び分配部31を備える。合算部30は、図5に示す通り、通信部10で受信された複数のLFC情報に含まれるLFC発動量K1~Knを合算することで第2合算値Syを求める。図5は、本発明の実施形態において、第2処理部で行われる処理を説明するための図である。
分配部31は、合算部310、分配比率算出部311、及び制御分担量算出部312を備える。合算部310は、図5に示す通り、通信部10で受信された複数のLFC情報に含まれるLFC容量C1~Cnを合算することで第4合算値Scを求める。
分配比率算出部311は、第2制御分担量Dy1~Dynを算出するための第2分配比率Ry1~Rynを求める。この第2分配比率Ryiは、第4合算値Scに対するLFC容量Ciの割合を示す値である。具体的に、分配比率算出部311は、図5に示す通り、LFC容量C1を第4合算値Scで除算することでエリア100-1の第2分配比率Ry1を算出し、LFC容量C2を第4合算値Scで除算することでエリア100-2の第2分配比率Ry2を算出する。このように、分配比率算出部311は、LFC容量Ciを第4合算値Scで除算することでエリア100-iの第2分配比率Ryiを算出する。
制御分担量算出部312は、図5に示す通り、合算部30で求められた第2合算値Syに対し、分配比率算出部311で求められた第2分配比率Ry1~Rynを乗算することで第2制御分担量Dy1~Dynをそれぞれ算出する。つまり、制御分担量算出部312は、第2合算値Syに対して第2分配比率Ryiを乗算することでエリア100-iの第2制御分担量Dyiを算出する。以上の処理が第2処理部12で行われることにより、エリア100-1~100-nの第2制御分担量Dy(Dy1~Dyn)が算出される。
図6は、本発明の実施形態における制限部の構成例を示すブロック図である。図6に示す通り、制限部14は、判定部141、設定部142、及びリミッタ143を備える。判定部141は、合算後のLFC発動量が上げ方向と下げ方向との何れかであるかをエリア100-i毎に判定する。
設定部142は、第2制御分担量Dy1~Dynのそれぞれにおいて、所定の範囲Hの上限値H1及び下限値H2を設定する。ここで、合算後のLFC発動量が上げ方向又は下げ方向かで所定の範囲H(上限値H1及び下限値H2)の設定方法が異なる。
設定部142は、第2制御分担量Dyiの上限値H1及び下限値H2を設定するにあたって、合算後のLFC発動量が上げ方向である場合には、以下の(1),(2)式に示す値のうちの低い値を上限値H1に設定し、以下の(3),(4)式に示す値のうちの高い値を下限値H2に設定する。
・LFC容量Ci-第1制御分担量Dxi …(1)
・LFC発動量Ki+LFC動作可能量Fi-第1制御分担量Dxi …(2)
・0(ゼロ) …(3)
・LFC発動量Ki-LFC動作可能量Fi-第1制御分担量Dxi …(4)
以下において、合算後のLFC発動量が上げ方向である場合における上限値H1及び下限値H2の考え方について説明する。
上記(1)式に示す値は、LFC発動量KiがLFC容量Ciを超過しないように制御するために設定されている。上記(2)式に示す値は、第2制御分担量Dyiが追従不可能な指令にならないように制御するための制約である。つまり、上記(2)式に示す値は、二次調整力〈1〉の変化速度の制約である。具体的に、上記(2)式に示す値は、第2制御分担量Dyiを、現在のLFC発動量Kiに上げLFC動作可能量Fi(+LFC動作可能量Fi)を加算した範囲(即ち、制御周期で変化できる範囲)までに制約する。尚、上記(1),(2)では、共に第1制御分担量Dxiを差し引いている。これは、第1制御分担量Dxiを優先するためである。つまり、第1制御分担量Dxiのために使用する分のLFC動作可能量Fiは、第2制御分担量Dyiのためには使用できないようにするために、上記(1),(2)式において共に第1制御分担量Dxiを差し引いている。
合算後のLFC発動量が上げ方向の場合には、第2制御分担量Dy1~Dynは、全て0以上となる。そのため、上記(3)式において下限値の「0」を設けている。上記(4)式に示す値は、上記(2)式と同様に、二次調整力〈1〉の変化速度の制約である。具体的に、上記(4)式に示す値は、第2制御分担量Dyiを、現在のLFC発動量Kiに下げLFC動作可能量Fi(-LFC動作可能量Fi)を加算した範囲(即ち、制御周期で変化できる範囲)までに制約する。尚、上記(4)式において第1制御分担量Dxiを差し引いているのは、上記(1),(2)式と同様に、第1制御分担量Dxiを優先するためである。
設定部142は、第2制御分担量Dyiの上限値H1及び下限値H2を設定するにあたって、合算後のLFC発動量が下げ方向である場合には、以下の(5),(6)式に示す値のうちの低い値を上限値H1に設定し、以下の(7),(8)に示す値のうちの高い値を下限値H2に設定する。
・0(ゼロ) …(5)
・LFC発動量Ki+LFC動作可能量Fi-第1制御分担量Dxi …(6)
・LFC容量Ci-第1制御分担量Dxi …(7)
・LFC発動量Ki-LFC動作可能量Fi-第1制御分担量Dxi …(8)
尚、合算後のLFC発動量が下げ方向である場合における上限値H1及び下限値H2の考え方は、合算後のLFC発動量が上げ方向である場合における上限値H1及び下限値H2の考え方と同様であるため、説明を省略する。
設定部142は、図6に示す通り、低値選択部142a及び高値選択部142bを備える。低値選択部142aは、判定部141から上げ方向信号を取得した場合には、上記(1),(2)式に示す値のうちの低い値を上限値H1に設定する。低値選択部142aは、判定部141から下げ方向信号を取得した場合には、上記(5),(6)に示す値のうちの低い値を上限値H1に設定する。低値選択部142aは、設定した上限値H1をリミッタ143に出力する。
高値選択部142bは、判定部141から下げ方向信号を取得した場合には、上記(3),(4)式に示す値のうちの高い値を下限値H2に設定する。高値選択部142bは、判定部141から下げ方向信号を取得した場合には、上記(7),(8)式に示す値のうちの高い値を下限値H2に設定する。高値選択部142bは、設定した下限値H2をリミッタ143に出力する。
リミッタ143は、第2制御分担量Dyiが、低値選択部142aで設定された上限値H1と高値選択部142bで設定された下限値H2との範囲(所定の範囲H)内に収まるようにする。リミッタ143は、第2制御分担量Dyiが所定の範囲H内であれば、第2制御分担量Dyiをそのまま第3処理部13に出力する。リミッタ143は、第2制御分担量Dyiが所定の範囲H外であれば、第2制御分担量Dyiを上限値H1又は下限値H2に制限した上で第3処理部13に出力する。リミッタ143は、第2制御分担量Dyiが上限値H1を超える場合には、その第2制御分担量Dyiを上限値H1と同一の値に設定して第3処理部13に出力する。リミッタ143は、第2制御分担量Dyiが下限値H2を下回る場合には、その第2制御分担量Dyiを下限値H2と同一の値に設定して第3処理部13に出力する。
図3に示す通り、第3処理部13は、合算部131、目標値算出部132、及び補正量算出部133を備える。合算部131は、図7に示す通り、通信部10で受信されたLFC情報に含まれる地域要求量AR1とLFC発動量K1とを合算することで第5合算値T1を求め、地域要求量AR2とLFC発動量K2とを合算することで第5合算値T2を求める。このように、合算部131は、地域要求量ARiとLFC発動量Kiとを合算することで第5合算値Tiを求める。図7は、本発明の実施形態において、第3処理部で行われる処理を説明するための図である。
目標値算出部132は、図7に示す通り、エリア100-iにおける第1制御分担量Dxiと第2制御分担量Dyiとを加算することでエリア100-iの目標値Mi(M1~Mn)を算出する。具体的に、目標値算出部132は、制御分担量算出部212から出力された第1制御分担量Dxiと、制限部14のリミッタ143(図6参照)から出力された第2制御分担量Dyiとを加算することでエリア100-iの目標値Miを算出する。
補正量算出部133は、図7に示す通り、目標値M1から第5合算値T1を差し引くことでエリア100-1の補正量Z1を求め、目標値M2から第5合算値T2を差し引くことでエリア100-2の補正量Z2を求める。このように、補正量算出部133は、目標値Miから第5合算値Tiを差し引くことでエリア100-iの補正量Zi求める。尚、補正量算出部133によって参照された補正量Ziは、通信部10によって電力管理システム2-iに送信される。
〔広域負荷周波数制御方法〕
図8は、本発明の実施形態による広域負荷周波数制御方法を示すフローチャートである。図8のフローチャートの処理は、広域負荷周波数制御装置3において、予め設定された制御周期(例えば、5秒)で実行される。
図8に示すフローチャートの処理が開始されると、まず、各エリア100-1~100-nの地域要求量AR1~ARnを合算してLFC動作可能量Fの比で案分することでエリア100毎の第1制御分担量Dx(Dx-1~Dx-n)を算出する処理が行われる(ステップS101)。また、各エリア100-1~100-nのLFC発動量K1~Knを合算してLFC容量Cの比で案分することでエリア100毎の第2制御分担量Dy(Dy-1~Dy-n)を算出する処理が行われる(ステップS102)。
次に、第1制御分担量Dx及び第2制御分担量Dyをエリア100毎に合算することで各エリア100の目標値M(M1~Mn)を算出する処理が行われる(ステップS103)。そして、各エリア100の目標値Mと、各エリア100の地域要求量AR及びLFC発動量Kの合算値(第5合算値T)との差分を求めることで各エリア100の補正量Zを算出する処理が行われる(ステップS104)。このようにして、エリア100-1~100-n毎の補正量Z1~Znが求められる。
図9は、本発明の実施形態による広域LFCが実施された場合における各種応動例を示す図である。尚、ここでは、2つのエリア(エリア100-1,100-2)について広域LFCが実施されるものとした(n=2)。また、説明の便宜上、エリア100-1とエリア100-2とのLFC動作可能量Fの比率を2:1とし、エリア100-1とエリア100-2のLFC容量Cの比率を1:1とした。尚、図9では、比較のため、現状運用における各種応動例も示している。ここで、現状運用とは、広域LFCを行っていない制御方式での運用である。
図9に示す例では、時刻t1においてエリア100-2の需要変動が生じ、時刻t2においてエリア100-1の需要変動が生じているとしている。時刻t1におけるエリア100-2の需要変動は0から-60に変動するものであり、時刻t2におけるエリア100-1の需要変動は0から120に変動するものである。このような需要変動が生ずると、エリア100-2では、時刻t1において目標値Mが0から-60に変化し、エリア100-1では、時刻t0において目標値Mが0から120に変化する。
以上の需要変動があった後に、広域負荷周波数制御装置3の制御周期である時刻t11が到来したとする。尚、時刻t11においては、地域要求量AR1=100,地域要求量AR2=-40であるとする。このとき、広域負荷周波数制御装置3では、第1制御分担量Dx1=40、第1制御分担量Dx2=20が求められる。また、時刻t11においては、LFC発動量K1=20,LFC発動量K2=-20であるとする。このとき、広域負荷周波数制御装置3では、第2制御分担量Dy1=0、第2制御分担量Dy2=0が求められる。即ち、逆方向に発生していたLFC発動量K1とLFC発動量K2が互いに相殺されるため、LFC発動量が低減される。従って、時刻t11においては、目標値M1=40、目標値M2=20となり、補正量Z1=-80、補正量Z2=80となる。
時刻t11における広域LFCにより、電力管理システム2-1は、補正量Z1=-80を受信すると、エリア100-1の二次調整力〈1〉の目標値を120から40に変更する。一方、電力管理システム2-2は、補正量Z2=80を受信すると、エリア100-2の二次調整力〈1〉の目標値を-60から20に変更する。即ち、電力管理システム2-1及び電力管理システム2-2は、エリア100-1とエリア100-2との合計の需給偏差(以下、「合計需給偏差」という)を解消するようにLFCを行う。その結果、エリア100-1とエリア100-2との合計の需給偏差がゼロに向かって推移するため、周波数の品質向上が期待される。
時刻t11が経過した後に、広域負荷周波数制御装置3の次の制御周期である時刻t12が到来したとする。尚、時刻t12においては、地域要求量AR1=80,地域要求量AR2=-80となり、合計需給偏差は解消されている。従って、広域負荷周波数制御装置3では、第1制御分担量Dx1=0及び第1制御分担量Dx2=0が求められる。また、時刻t12においては、LFC発動量K1=40,LFC発動量K2=20であるため、広域負荷周波数制御装置3では、第2制御分担量Dy1=30及び第2制御分担量Dy2=30が求められる。従って、時刻t12においては、目標値M1=30、目標値M2=30となり、補正量Z1=-90、補正量Z2=90となる。
時刻t12における広域LFCにより、電力管理システム2-1は、補正量Z1=-90を受信すると、エリア100-1の二次調整力〈1〉を30まで下げ調整する。一方、電力管理システム2-2は、補正量Z2=90を受信すると、エリア100-2の二次調整力〈1〉を30まで上げ調整する。これにより、エリア100-1のLFC発動量K1と、エリア100-2のLFC発動量K2との比は1:1となって均等化する。
次に、中西地域を対象に4つの制御方式のそれぞれにおいて周波数偏差とLFC発動量のシミュレーション結果について説明する。ここで、4つの制御方式とは、現状運用(広域LFCを行わない現状の制御方式での運用)、ADIによる広域LFC、CDMによる広域LFC、本発明による広域LFCである。
図10は、4つの制御方式における周波数偏差のシミュレーション結果を示す図である。図10は、シミュレーション期間中における周波数偏差の絶対値の95.45パーセンタイル値(以下、「2σ値」という)の比較結果を示している。図10に示す通り、ADIによる広域LFCと本発明による広域LFCとでは、周波数偏差が同程度となっており、最も良好な結果を示している。ADIによる広域LFCでは、合算後の地域要求量を対象に各エリアの制御分担量を算出する。つまり、ADIでは、中西系統全体の需給偏差(周波数偏差)を解消するように各エリアがLFCを行うため、周波数偏差が抑制されていると考えられる。本発明による広域LFCにおいても、合算後の地域要求量の制御分担量(第1制御分担量Dx)についてはADIと同様に算出するため、周波数偏差をADIと同程度に抑制することができたと考えられる。
CDMによる広域LFCについては、現状運用よりも周波数偏差が大きくなるケースも見られた。CDMによる広域LFCで算出される制御分担量は、各エリアの地域要求量とLFC発動量とを合算した値がLFC容量の比率となるように算出している。そのため、CDMによる広域LFCで、各エリアのLFCが必ずしも需給偏差を解消するように行われる訳ではない。このことは、周波数偏差が低減できない要因の一つであると考えられる。
図11は、4つの制御方式における上げ方向及び下げ方向のLFC発動量のシミュレーション結果を示す図である。図12~図15は、4つの制御方式におけるLFC発動割合のシミュレーション結果を示す図である。尚、図12は、現状運用のシミュレーション結果であり、図13は、ADIによる広域LFCのシミュレーション結果であり、図14は、CDMによる広域LFCのシミュレーション結果であり、図15は、本発明による広域LFCのシミュレーション結果である。ここで、LFC発動割合は、各エリアの1日のLFC発動量(MWh)について、LFC容量を基準とした%値に換算した値である。
図11に示す通り、LFC発動量はCDMによる広域LFCと本発明による広域LFCとで同程度であり、最も良好な結果を示している。これは、各エリアの制御分担量がLFC発動量に基づいて算出されることにより、逆方向のLFC発動量の発生を防ぐことができたためと考えられる。また、図12~図15に示す通り、各エリアのLFC発動割合は、現状運用の場合と比べて、CDMによる広域LFC及び本発明による広域LFCでは均等化されていること分かる。一方、図11に示す通り、ADIについては、現状運用よりもLFC発動量が大きくなるケースも見られた。ADIでは制御分担量の算出においてLFC発動量が考慮されていないことが要因の一つであると考えられる。
このように、シミュレーション結果からもわかる通り、本実施形態によれば、電力系統の周波数品質を向上しながら、LFC発動量を低減できることが明らかになった。
以上説明した通り、本実施形態によれば、広域負荷周波数制御装置3が、各エリア100の地域要求量ARと、各エリア100のLFC発動量Kとをそれぞれ個別で合算し、合算した各合算値を個別で案分することで各エリアでの制御分担量をそれぞれ算出するようにしている。このため、広域負荷周波数制御装置3を備える広域負荷周波数制御システム1では、周波数品質の向上と、LFC発動量の低減との双方を実現できる。
尚、広域負荷周波数制御装置3は、第1制御分担量Dx及び第2制御分担量Dyのうちの何れか一方の制御分担量を優先的に目標値Mに反映させるために、何れか他方の制御分担量を所定の範囲H内に制限してもよい。例えば、広域負荷周波数制御装置3は、第2制御分担量Dyを所定の範囲Hに制限することで第1制御分担量Dxを優先的に目標値Mに反映させてもよい。また、広域負荷周波数制御装置3は、第1制御分担量DxをLFC動作可能量Fの比率で算出し、且つ第1制御分担量Dxを優先的に目標値Mに反映させてもよい。その結果、広域負荷周波数制御装置3は、需給偏差が大きい場合(即ち、周波数偏差が大きい場合)にはその解消を優先させることができる。広域負荷周波数制御装置3は、周波数品質の向上と、LFC発動量の低減との何れを優先させるのかを自由に設定することができる。
以上、本発明の実施形態による広域負荷周波数制御装置、広域負荷周波数制御システム、及び広域負荷周波数制御方法について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、広域負荷周波数制御装置3は、制限部14によって制御分担量(第1制御分担量Dx又は第2制御分担量Dy)の残量が発生した場合には、図16に示す通り、余力のあるエリアを対象にその残量を再配分する再分配部400を備えてもよい。再分配部400は、複数のエリア100のうち制御分担量が所定の範囲H内に収まっているエリア100がある場合には、そのエリア100に対して残量を分配してもよい。再分配部400は、複数のエリア100のうち制御分担量が所定の範囲H内に収まっているエリアがない場合には、全てのエリア100に対して残量を分配してもよい。
図16は、本発明の実施形態による広域負荷周波数制御装置の第1変形例を示すブロック図である。図16に示す通り、再分配部400は、残量算出部410、残量合算部420、LFC容量合算部430、容量比算出部440、再分配量算出部450及び加算部460を備える。尚、図13に示す例では、第2制御分担量Dyが制限部14により制限される。
残量算出部410は、制御分担量算出部312から出力される第2制御分担量Dyiから、制限部14のリミッタ143(図6参照)から出力された第2制御分担量Dyiを差し引くことで、エリア100-iの第2制御分担量Dyiの残量ΔDyiを求める。尚、第2制御分担量Dyiがリミッタ143によって制限されていなければ、残量ΔDyi=0となる。残量合算部420は、残量ΔDy1~ΔDynを合算することで第6合算値Sdを求める。
LFC容量合算部430は、複数のエリア100-1~100-nのうち、所定の範囲Hまでにおいて余力のあるエリア100(以下、「余力エリア」という)のLFC容量Cを合算して第7合算値Seを求める。余力エリア100とは、第2制御分担量Dyiが所定の範囲H内に収まっているエリアである。例えば、余力エリアは、制御分担量算出部312で算出された第2制御分担量Dyiが上限値H1未満であり、且つ、下限値H2を超えているエリアである。LFC容量合算部430は、第7合算値Seを容量比算出部440に出力する。尚、余力エリアではないエリアのLFC容量Cは「0」である。
容量比算出部440は、第7合算値Seに対する余力エリアのLFC容量Cの比率(以下、「再分配比率」という)を余力エリア毎に求める。再分配量算出部450は、第6合算値Sdに対して各再分配比率を乗算することで、余力エリアに再分配する再分配量を余力エリア毎に求める。容量比算出部440は、各余力エリアの再分配量を加算部460に出力する。
加算部460は、制限部14から出力された第2制御分担量Dy1~Dynのうち、余力エリアに対応する第2制御分担量に対して、その余力エリアの再分配量を加算する。これにより、広域負荷周波数制御装置3は、制限部14により残量が発生した場合には、余力エリアのみを対象に、LFC容量Cの比で残量を再分配することができる。
ここで、再分配後の第2制御分担量が所定の範囲Hを超えてしまう場合がある。従って、再分配部400は、加算部460の後段に、制限部14を更に備えてもよい。また、図16に示す再分配部400は、余力エリアに対して残量の再分配を1回のみ行う構成を有しているが、これに限定されず、複数回にわたって再分配してもよい。例えば、再分配部400は、全ての残量がなくなるまで又は余力エリアがなくなるまで、上述の再分配を繰り返えしてもよい。ここで、例えば、全ての残量がなくなるまでとは、再分配後の全ての第2制御分担量が所定の範囲H内になるまでである。
再分配部400は、余力エリアが存在しない状態で残量が発生した場合には、第2処理部12で合算される前のLFC発動量Kの比で残量を再分配してもよい。ここで、再分配される対象のエリアは、「第2処理部12で合算される前のLFC発動量K」と「第2処理部12で合算された後のLFC発動量K」が同方向となるエリアとする。換言すると、再分配部400は、余力エリアが存在しない状態で残量が発生した場合には、LFC発動量が相殺されたエリア100には再分配せずに、それ以外のエリアに再分配する。
図17は、本発明の実施形態による広域負荷周波数制御装置の第2変形例を示すブロック図である。本変形例に係る広域負荷周波数制御装置3は、第2処理部12が各エリア100-1~100-nのメリットオーダーに基づいて第2制御分担量Dy1~Dynを算出するものである。本変形例にかかる広域負荷周波数制御装置3は、第2処理部12が、合算部30及び分配部31Bを備える。
分配部31Bは、各エリア100-1~100-nのLFC平均単価に基づいて第2制御分担量Dy1~Dynを求める。例えば、第2合算値Syが上げ方向の場合、分配部31Bは、各エリア100-1~100-nのうち、LFC平均単価が安いエリア100から順に第2合算値Syを配分することで第2制御分担量Dy1~Dynを求める。或いは、第2合算値Syが下げ方向の場合、分配部31Bは、各エリア100-1~100-nのうち、LFC平均単価が高いエリア100から順に第2合算値Syを配分することで第2制御分担量Dy1~Dynを求める。尚、分配部31Bは、LFC平均単価が安いエリア100-iから順に第2合算値Syを配分するにあって、以下の(9)式に示す範囲内で最大限配分してもよい。
・LFC発動量Ki±LFC動作可能量Fi-第1制御分担量Dxi …(9)
尚、図17に示す第2処理部12の後段に、図16に示す再分配部400を設けてもよい。また、第1処理部11は、第1合算値Sxに対する各エリア100-1~100-nでの第1制御分担量Dx1~Dxnを算出するにあたって、LFC平均単価に基づいて算出してもよい。更に、第1処理部11及び第2処理部12は、ともにメリットオーダー(例えば、LFC平均単価順)に基づいて制御分担量(第1制御分担量Dx1~Dxn及び第2制御分担量Dy1~Dyn)を算出してもよい。
尚、上述した広域負荷周波数制御装置3の全部又は一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。上記コンピュータは、CPU、GPU等のプロセッサ及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えてもよい。そして、上述した広域負荷周波数制御装置3の全部又は一部の機能をコンピュータで実現するためのプログラムを上記コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムを上記プロセッサに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。
ここで、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。更に「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、更に前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
1 広域負荷周波数制御システム
2 電力管理システム
3 広域負荷周波数制御装置
11 第1処理部
12 第2処理部
13 第3処理部
14 制限部
132 目標値算出部
133 補正量算出部
400 再分配部
100-1~100-n エリア

Claims (6)

  1. 各エリアにおける地域要求量を合算し、合算した地域要求量に対する前記各エリアでの制御分担量を示す第1制御分担量を算出する第1処理部と、
    前記各エリアで実施されている負荷周波数制御の調整力の発動量を合算し、合算した発動量に対する前記各エリアでの制御分担量を示す第2制御分担量を算出する第2処理部と、
    前記第1処理部で算出された前記第1制御分担量と、前記第2処理部で算出された前記第2制御分担量とに基づいて、前記各エリアにおける負荷周波数制御の制御量の目標値及び補正量を算出する第3処理部と、
    を備える広域負荷周波数制御装置。
  2. 前記第1制御分担量及び前記第2制御分担量のうちの何れか一方の制御分担量を優先的に前記目標値に反映させるために、何れか他方の制御分担量を所定の範囲内に制限する制限部を更に備える請求項1記載の広域負荷周波数制御装置。
  3. 前記制限部によって発生した前記何れか他方の制御分担量の残量を、前記何れか他方の制御分担量を分担する余力のあるエリアを対象に再配分する再分配部を更に備える請求項2記載の広域負荷周波数制御装置。
  4. 前記第3処理部は、
    前記各エリアにおける前記第1制御分担量及び前記第2制御分担量を加算することで前記各エリアの前記目標値を算出する目標値算出部と、
    前記各エリアの前記目標値に対して前記各エリアの前記地域要求量と前記発動量との合算値をエリア毎に差し引くことで各エリアの前記補正量を求める補正量算出部と、
    を備える請求項1から請求項3の何れか一項に記載の広域負荷周波数制御装置。
  5. 請求項1から請求項4の何れか一項に記載の広域負荷周波数制御装置と、
    前記各エリアに設けられ、前記広域負荷周波数制御装置で求められた前記補正量を地域要求量に加算した値に基づいて負荷周波数制御を行う電力管理システムと、
    を備える広域負荷周波数制御システム。
  6. 各エリアにおける地域要求量を合算し、合算した地域要求量に対する前記各エリアでの制御分担量を示す第1制御分担量を算出する第1処理ステップと、
    前記各エリアで実施されている負荷周波数制御の調整力の発動量を合算し、合算した発動量に対する前記各エリアでの制御分担量を示す第2制御分担量を算出する第2処理ステップと、
    前記第1処理ステップで算出された前記第1制御分担量と、前記第2処理ステップで算出された前記第2制御分担量とに基づいて、前記各エリアにおける負荷周波数制御の制御量の目標値を算出する第3処理ステップと、
    を有する広域負荷周波数制御方法。
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