JP7442397B2 - 自動車用バイザー - Google Patents
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Description
図2は、窓枠に本発明の自動車用バイザーが取り付けられた状態を示す説明図である。図3(a)は、図2における内側から見た板状部材を示す説明図、図3(b)は、図3(a)のB-B線断面を示す説明図、図3(c)は、図3(a)のC-C線断面を示す説明図である。図4は、図2のA-A線断面を示す説明図である。
自動車用バイザー1は、図2,4に示すように、板状部材4と両面テープTとを介して自動車Vの窓枠Wに取り付けられるものである。自動車用バイザー1は、窓枠Wに取り付けた後、日除け及び雨除け等として機能する。
図4は、図2のA-A線断面を示す説明図である。
まず、図4に示すように、バイザー本体2と保持部6とが当接するまで、バイザー本体2の係止突起3を板状部材4の開孔7に嵌め込む。この時、開孔7に設けられた係止爪8,8,8,8が、係止突起3の外周に接触するため、係止が強固に行われ、バイザー本体2が板状部材4から抜けることを防止できる。
バイザー本体2と板状部材4とを組み合わせた後、バイザー本体2の内側に設けられた貼着面2aに両面テープTの一方の面を貼着する。その後、窓枠Wの上端縁に板状部材4の引掛部5を係止する。そして、両面テープTの他方の面を窓枠Wに貼着することでバイザー本体2と窓枠Wとが連結され、図2に示すように、窓枠Wに自動車用バイザー1が取り付けられる。
上述の様にして自動車Vの窓枠Wに取り付けられた自動車用バイザー1に対して、図5(a),(b)に示すように、庇体Eの下端に外側から内側へ向けた外力が加わり、バイザー本体2が自動車Vから離れる方向(外方向)に力が働いた場合、窓枠Wに固定された板状部材4に対し、バイザー本体2が離れるように移動する。この時、図5(a)及び図6に示すように、架橋部9,9を介して保持部6を弾性支持する板状部材4の下端部41の前部41a及び後部41bが弾性変形することで、保持部6とバイザー本体2との当接状態が保持される。即ち、保持部6が、バイザー本体2の動きに追従し、傾くことがない。従って、図5(b)に示すように、外力が働いた際に、板状部材4には、支点が形成されず、引掛部5を力点、開孔7を作用点とする力のみが働く。保持部6がバイザー本体2に対して傾かないことから、作用点で働く力の方向は、係止突起3の突出方向となるため、係止突起3の変形等を防止できる。また、図5(c)に示すように、開孔7、特に係止突起3との係止状態にある係止爪8,8,8,8では、それぞれに負荷が均等に分散されるため、開孔7及び係止爪8,8,8,8の変形等を防止できる。よって、自動車用バイザー1の取付強度を保持できる。
このようにして構成される自動車用バイザー1によれば、自動車用バイザー1の下端が窓枠W方向に押圧されて、バイザー本体2に自動車Vから離れる方向に力が働いた場合、板状部材4の下端部41の前部41a及び後部41bの弾性変形によって、保持部6がバイザー本体2の動きに追従し、傾くことがないため、係止突起3の突出方向に力が働く。従って、係止突起3の変形を防ぐ事ができると共に、開孔7から係止突起3に加わる負荷が一点に集中することがないため、係止突起3の変形を防ぐ事ができ、自動車用バイザー1の取付強度を保持できる。
よって、板状部材のバイザー本体への係止が強固に行われ、自動車用バイザー1の取付強度を増大できる。
自動車用バイザー1aの板状部材4aは、金属製の板材で、図7(a),(b)に示すように、板状部材4aの上端部には、略U字形状に屈曲する引掛部5aが設けられている。また、引掛部5aと板状部材4aの下端部41との間には、平板状の中間部10が設けられている。
庇体Eに設けられた係止突起3aを開孔7に挿入して、庇体Eと板状部材4aとを組み合わせた後、バイザー本体2の内側に設けられた貼着面2aに両面テープTの一方の面を貼着する。その後、ガラスランGが装着された窓枠Waの下端縁に板状部材4aの引掛部5aを係止する。そして、両面テープTの他方の面を窓枠Waに貼着することで、バイザー本体2と窓枠Waとが連結され、図7(a)に示すように、窓枠Waに自動車用バイザー1aが取り付けられる。
引掛部5aと保持部6との間の距離を長く取る必要のある窓枠Waに架橋部9a,9aを備えない従来型の板状部材を備えた自動車用バイザーを適用すると、バイザー本体2に自動車から離れる方向に外力が働いた際に、図1に示した支点と力点との距離が長くなるため、作用点にかかる力が大きくなる。従って、外力が係止突起及び開孔に与える影響が大きくなる。一方、自動車用バイザー1aを適用した場合、下端部41の弾性変形により、板状部材4aには支点が形成されないため、引掛部5aと保持部6との間の距離を長く取る必要のある窓枠Waに取り付けたとしても、取付強度を維持できる。
また、架橋部と保持部との接続位置は、保持部の前後端縁であって、開孔の上下方向中央と、開孔の上下方向中央よりも保持部における上述の引掛部とは反対側に位置する端縁との間で任意に設定可能である。例えば、図8(a)に示すような保持部6の上下方向の中間部で、架橋部9と保持部6とが繋がっていても良い。
また、架橋部は、2つの架橋部が保持部の前後両端縁それぞれに繋がっていることが好ましいが、例えば、図8(b)に示すように、保持部6の前端縁又は後端縁の一方と架橋部9とが繋がるものでも良い。
また、板状部材は、引掛部又は中間部と保持部とが架橋部を介して一体に設けられていれば良く、図8(c)に示すように、架橋部9を保持部6の前後何れかの端縁に1つだけ設けたものであっても良い。
また、係止爪の形状は限定されず、例えば、台形状及び三角形状等の開孔中心に向かって先細りするものであっても良い。
また、係止爪は上下及び前後から開孔の中央に向けて突出していなくても良い。例えば、図8(d)に示すように、係止爪8は、開孔7の上下のみ、及び各方向へ2枚等の複数が形成されても良いし、前後のみに形成されても良く、斜め方向に突出して形成されても良い。
また、中間部10は、図8(e)に示すように、引掛部5と架橋部9との間でU字状に折り返す形状であっても良く、引掛部5と保持部6との間の距離を長くできれば、その形状は限定されない。
また、保持部は、開孔と係止爪との構成以外にも、例えば、開孔と板状部材とは別体に設けると共に、係止爪を備えた係止突起の抜け止め用キャップとの組み合わせ等の構成としても良い。
また、板状部材は、金属製以外にも、樹脂製である等しても良い。樹脂製とする場合、係止爪のみを金属製としても良い。
Claims (1)
- 自動車の窓枠に取付可能な長尺帯状のバイザー本体と、前記バイザー本体に沿って長尺帯状に形成された庇体とを備え、
前記バイザー本体又は前記庇体に、前記バイザー本体側又は前記庇体の内側面から前記窓枠側へ突出する係止突起が設けられ、
一方の端部の先端に引掛部を形成して前記窓枠に係止させ、他方の端部に設けられた開孔に前記係止突起を挿入して前記バイザー本体と前記窓枠とを連結する板状部材を備えた自動車用バイザーであって、
前記板状部材は、前記他方の端部にスリットが形成され、前記スリットにより前記開孔が形成される保持部と、前記保持部を前記他方の端部と連結する架橋部とが形成され、
前記保持部は、前端縁及び後端縁の少なくとも何れかにおいて、前記開孔に挿入された前記係止突起と、前記開孔に挿入された前記係止突起よりも前記保持部における前記引掛部とは反対側に位置する端縁との間で前記架橋部と接続され、
前記板状部材は、前記他方の端部において、前記保持部を、前記架橋部を介して弾性支持することで、前記保持部が、前記他方の端部内で前記バイザー本体の動きに追従して、前記架橋部及び/又は前記他方の端部が弾性変形可能としたことを特徴とする自動車用バイザー。
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