JP7428804B2 - 少なくとも１つのスライドドアまたはフォールディングスライドドアをガイドするためのガイドアセンブリ - Google Patents

Description

本発明は、少なくとも１つのスライドドアまたはフォールディングスライドドアを、不動の家具部分に対して相対的にガイドするためのガイドアセンブリであって、
－不動の家具部分に取り付けるべき少なくとも１つのガイドレール、
－少なくとも１つのガイド装置であって、少なくとも１つのガイドレールに摺動可能に支持可能な走行機構と、少なくとも１つのガイド装置を少なくとも１つのスライドドアまたはフォールディングスライドドアに取り付けるための取付け装置とを備えたガイド装置、
－少なくとも２つの保持装置であって、これらの保持装置を前板に組み付けるためのそれぞれ１つの組付け区分と、少なくとも１つの係止機構とを有しており、保持装置は少なくとも１つの係止機構によって少なくとも１つのガイドレールに取付け可能である、少なくとも２つの保持装置、
を含んでいるガイドアセンブリに関する。

さらに本発明は、家具であって、不動の家具部分と、少なくとも１つのスライドドアまたはフォールディングスライドドアと、不動の家具部分に対して相対的に、少なくとも１つのスライドドアまたはフォールディングスライドドアをガイドするための少なくとも１つのこのようなガイドアセンブリとを含む家具に関する。さらに本発明は、このような家具を組み付けるための方法に関する。

スライドドアをガイドするためのガイドアセンブリは、すでに国際公開第２００８／０７１０１６号の文献から公知であって、この場合、ガイドレールが、キャビネットの底部下方に取り付けられており、かつ前板が、射出成形法またはダイカスト法により製造された複数の保持装置を有しており、これらの保持装置は、前板をガイドレールに取り付けるためにそれぞれ２つの脚部と１つの係止手段とを備えている。

従来技術における欠点としては、前板がガイドレールに組み付けられる場合、保持装置が、単に、脚部と係止手段との間の領域を介してのみガイドレールに支持されているという点にある。これによって、ガイドレールに沿ってスライドドアが移動する際に、かつ／または底部に荷重が加えられた場合に、前板がガイドレールから外れることがあるという悪影響が生じる。さらに、鋳造法により保持装置を形成することによって、保持装置の支持構造体の安定性が低いと同時に、多量の材料を要する保持装置が提供される。このことは、ガイドレールに前板を組み付けたのち、前板の不安定性の原因となり、前板に僅かな力が加えられた場合、ガイドレールにおける保持装置の唯１つの接触領域により、キャビネットから前板が落下する傾向が高められている。さらに、ガイドアセンブリが、キャビネットの下面だけに、保持装置を介して取り付けられた前板が設けられるように、構造的に構成されていることが欠点である。

したがって、本発明の事実に即した技術的な課題は、従来技術に対して改善されたガイドアセンブリであって、このガイドアセンブリでは、従来技術の欠点が少なくとも部分的に解消されており、また、ガイドレールにおける保持装置を介した前板の、位置保持された位置決めによって特に優れており、この場合、ガイドレールにおける前板の快適な組付けおよび／または取外しが保証されているガイドアセンブリを提供することである。

この課題は、請求項１の特徴により解決される。

したがって本発明によれば、少なくとも２つの保持装置のうちの少なくとも一方が、好ましくは両方が、薄板曲げ部分を有しており、好ましくは薄板曲げ部分から成っていることが想定されている。

これによりまず、薄板曲げ部分を曲げることにより、少なくとも１つのガイドレール形状の特殊に構造的な構成に保持装置を適合させることが可能となる。

さらに、薄板曲げ部分を含む保持装置は、簡単に製造することができ、これにより、製造におけるコストを節約することができる。

さらに、金属薄板曲げ部分を含む保持装置は、複数の接触点を介して少なくとも１つのガイドレールに配置可能であって、この場合、少なくとも１つのガイドレールからの少なくとも１つの前板の分離を阻止するという有利な特性がある。

冒頭で述べたように、特許保護は、家具であって、不動の家具部分と、少なくとも１つのスライドドアまたはフォールディングスライドドアと、不動の家具部分に対して相対的に、少なくとも１つのスライドドアまたはフォールディングスライドドアをガイドするための少なくとも１つのこのようなガイドアセンブリとを含んでおり、この場合、家具は少なくとも１つの前板を有していて、前板には、少なくとも２つの保持装置が組付け区分を介して組み付けられており、保持装置は、少なくとも１つの係止機構によって少なくとも１つのガイドレールに取り付けられていて、ひいては前板を少なくとも１つのガイドレールに保持している家具に対しても求められる。

少なくとも１つのガイドアセンブリによって、少なくとも１つのガイドレールに対する少なくとも１つの前板の快適な組付けおよび／または取外しが少なくとも２つの保持装置を介して可能となり、外観の美しい家具が得られる。

冒頭で述べたように、特許保護は、このような家具を組み付ける方法であって、好ましくは記載された順序の時系列の、以下の方法ステップ、すなわち
－少なくとも１つのガイドレールを、好ましくは家具の天板の上方で、不動の家具部分に取り付けるステップ、
－少なくとも２つの保持装置を、少なくとも１つの前板に組付け区分を介して組み付けるステップ、
－少なくとも１つの前板を、保持装置の少なくとも１つの係止機構によって少なくとも１つのガイドレールに取り付けるステップ、
が実施される方法に対しても求められる。

これによって、少なくとも１つの前板から、少なくとも２つの保持装置と少なくとも１つのガイドレールとを介して、不動の家具部分へ到る力結合が可能になり、少なくとも１つの前板の、家具への簡単な組付け、および／または家具からの簡単な取外しが保証される。

本発明の好適な実施形態は、従属請求項に規定されている。

本発明の有利な構成によれば、少なくとも１つのガイドレールは、少なくとも１つの走行機構用の少なくとも１つの走行軌道を有する長手方向側を有していて、この長手方向側に保持手段が設けられており、保持手段は、保持装置を少なくとも１つのガイドレールに取り付けるために、保持装置の少なくとも１つの係止機構に接続可能であることが想定されている。

少なくとも１つの走行軌道によって、少なくとも１つのガイド装置の低摩擦の走行が可能とされる。少なくとも１つのガイドレールとの保持装置の接続は、少なくとも１つのガイド装置の組付け前にまたは後に行うことができる。好ましくは、まず少なくとも１つのガイド装置が少なくとも１つのガイドレールに取り付けられ、次いで少なくとも１つの前板が保持装置を介して少なくとも１つのガイドレールに取り付けられる。特に好ましくは、少なくとも１つのガイド装置は、前板の組付け前に、少なくとも１つのガイドレールのわきに離れるように摺動させられる。

長手方向側には、保持装置を受容するための保持手段が配置されているので、少なくとも１つのガイドレールは一体に形成されていてよく、この場合、保持装置および少なくとも１つのガイド装置を配置するための別個の装置は不要である。

有利には、少なくとも２つの保持装置のうちの少なくとも一方、好ましくは両方が、
－組付け区分に含まれる少なくとも１つの当接面を有していて、この少なくとも１つの当接面は、前板の後面に、好ましくは面状に当接可能である、かつ／または
－保持装置を前板に組み付けることができる組付け手段を受容するための少なくとも１つの開口を有しており、少なくとも１つの開口は、組付け区分に含まれている、かつ／または
－好ましくはばね弾性的に形成された少なくとも１つの支持装置を有しており、この支持装置によって、保持装置は少なくとも１つのガイドレールに、使用位置で、鉛直方向で支持可能であって、好ましくはこの場合、少なくとも１つの支持装置は、当接面に対して横方向に突出する横ウェブを、および／または当接面に対して、好ましくは段部を介して平行にずらされて配置された舌片を有している、かつ／または
－中心平面に対して対称に形成されている、
ことが想定されている。

少なくとも１つの当接面により、保持装置と前板との間の面状の接触が可能となり、これにより前板における保持装置の位置保持された位置決めが得られる。

少なくとも１つの開口を通して、保持装置を取付け手段および／または組付け手段を介して前板に位置固定することができる。一般的に、取付けは、クランプ、面ファスナ、接着領域等を介して行われてよい。

少なくとも１つの支持装置によって、使用位置で、少なくとも１つのガイドレールとの接触により、鉛直方向での前板の滑脱が阻止される。さらに、前板は、少なくとも２つの保持装置のもとで定義されて水平方向に向けられるかつ／または鉛直方向で定義されて天板から離隔される。

突出する横ウェブおよび／または舌片によって、例えば曲率半径および／または製造誤差を有する少なくとも１つのガイドレールにおける保持装置の支持が特に良好になる。これにより少なくとも１つのガイドレールにおける舌片および／または横ウェブの支持は、面状に行うことができる。

保持装置が対称に形成されているならば、中心平面を中心とした保持装置の向きを、組付けの際に考慮する必要がないので、少なくとも１つのガイドレールにおける前板の組付けは容易になる。

少なくとも２つの保持装置のうちの少なくとも一方が、好ましくは両方が、少なくとも１つの係止機構に含まれる少なくとも１つのばね舌片を、好ましくは少なくとも２つのばね舌片を有しており、ばね舌片は、少なくとも１つのばね舌片の自由端部が、少なくとも１つのガイドレールの突出部に支持可能であって、これにより、少なくとも１つのガイドレールに向かう引張り力を保持装置に加えることができるように形成されており、好ましくはこの場合、
－少なくとも１つのばね舌片は、少なくとも所定の領域で曲げられて形成されている、かつ／または
－少なくとも１つのばね舌片は、少なくとも１つの傾斜面を有している、かつ／または
－互いに間隔をおいて保持装置に配置されている、かつ／または保持装置の当接面からそれぞれ異なる距離だけ突出している、少なくとも２つのばね舌片が設けられている、
ことは有利であることが実証されている。

少なくとも２つの保持装置が、少なくとも２つのばね舌片の自由端部を介して突出部に支持されていることにより、突出部および／またはばね舌片が、所定の領域で傾斜して形成されている場合には特に、少なくとも１つの前板が、少なくとも１つのガイドレールの方向に押され、これにより少なくとも１つのガイドレールにおける少なくとも１つの前板の位置保持された位置決めが改善される。

少なくとも２つのばね舌片が鉛直方向および／または水平方向で互いに間隔をおいて配置されている場合、トルクは特に良好に、少なくとも２つのばね舌片を介して少なくとも１つのガイドレールへと伝達される。

本発明の有利な実施形態によれば、少なくとも１つのガイド装置は、走行機構を取付け装置に接続する接続装置を含み、好ましくは、接続装置はヨーク状に形成されている、かつ／または少なくとも１つのガイド装置の外面に、特に好ましくは、少なくとも１つのガイド装置の使用位置で下側にまたは上側に向けられている外面に配置されていることが想定されている。

ヨーク状の接続装置によって、コンパクトなガイドアセンブリを実現することができ、少なくとも１つのガイドレールの大部分の領域は少なくとも１つの前板によって隠される。

ガイドアセンブリが、少なくとも１つのガイドレールとは別個の少なくとも１つの別のガイドレール、または少なくとも１つのガイドレールとは別個の少なくとも１つのガイドレール区分を含み、ガイドレール区分上に少なくとも１つのガイド装置が配置可能であることは有利であると実証された。

これにより、少なくとも１つのガイド装置は、少なくとも１つのガイドレールのわきに離れるように移動することができ、これにより、少なくとも１つの前板は、前板の前にガイド装置が配置されることなく、自由に取外し可能または取付け可能に存在しているので、少なくとも１つの前板の組付けおよび／または取外しが特に良好になる。

有利な変化態様では、ガイドアセンブリは、少なくとも１つのスライドドアまたはフォールディングスライドドアを旋回可能に支持可能である少なくとも１つの支持体を有しており、ガイドアセンブリは、少なくとも１つのガイドレールに対して横方向に配置されているまたは配置可能な少なくとも１つの支持体レールを有しており、この支持体レールに沿って少なくとも１つの支持体が摺動可能に支持可能または支持されている。

少なくとも１つの支持体により、少なくとも１つのガイドレールおよび／または少なくとも１つのガイドレール区分および／または少なくとも１つの別のガイドレールに沿って快適に移動することができる安定的なスライドドアまたはフォールディングスライドドアが保証される。

特に好ましくは、少なくとも１つの前板は、少なくとも１つのガイドレールの長手方向側を覆っていて、好ましくはこの場合、少なくとも１つの前板は、少なくとも１つのガイドレールの長手方向側を所定の領域でのみ覆っていて、特に好ましくは少なくとも１つのガイドレールの少なくとも１つの長手方向ストリップは、少なくとも１つの前板によって覆われておらず、少なくとも１つの長手方向ストリップの高さには、走行機構を取付け装置に接続する、少なくとも１つのガイド装置の接続装置が配置されているまたは配置可能である。

本発明の１つの実施例では、家具は天板を有しており、少なくとも１つのガイドレールは天板の上方に配置されていて、少なくとも１つの前板は、前板の下面と天板の上面との間に隙間が配置されるように、少なくとも１つのガイドレールを覆っていて、この隙間から少なくとも１つのガイドレールにアクセスすることができることが想定されている。

少なくとも１つの前板によってガイドレールをカバーすることにより、外観の美しい家具が提供され、少なくとも１つのガイド装置は、少なくとも１つのガイドレールに沿って移動可能であるように、隙間から配置することができる。

天板の上面と前板の下面との間の－隙間を定義する－間隔は、この隙間に少なくとも１つの接続装置を配置することができ、走行機構を取付け装置に接続することができるように、かつ／または少なくとも１つのガイドレールの可能な限り大きな範囲を前板によって覆うことができるように調整することができる。

少なくとも１つのスライドドアまたはフォールディングスライドドアに少なくとも１つのエジェクタ装置が配置されており、前板の、少なくとも２つの保持装置が組み付けられている後面の反対側に位置する前面に、少なくとも１つのエジェクタ装置のための少なくとも１つの拘束手段が、好ましくは金属プレートが配置されていることが有利であることが実証された。

少なくとも１つのエジェクタ装置によっては、少なくとも１つのスライドドアまたはフォールディングスライドドアに圧力が加えられた場合に、少なくとも１つのスライドドアまたはフォールディングスライドドアを共平面の閉鎖位置から展開させることができる。

少なくとも１つの拘束手段によっては、少なくとも１つのスライドドアまたはフォールディングスライドドアに圧力が加えられるまで、少なくとも１つのスライドドアまたはフォールディングスライドドアを、ロック状態にとどまっているエジェクタ装置によって、共平面の閉鎖位置に維持することができる。

本発明の好ましい実施形態によれば、家具は、少なくとも１つのスライドドアまたはフォールディングスライドドアによって少なくとも所定の領域で遮蔽可能な少なくとも１つの内室を有しており、内室内には、キッチン家具およびキッチン機器が配置可能でありまたは配置されていて、かつ／または家具は、少なくとも１つのスライドドアまたはフォールディングスライドドアを少なくとも部分的に収容するための、家具の奥行方向に延びる少なくとも１つの中空室を有していることが想定されている。

少なくとも１つの中空室によって、少なくとも１つのスライドドアまたはフォールディングスライドドアを隠すことができ、この場合、少なくとも１つの内室への挿入は容易にされ、外観の美しい家具が得られる。

代替的に、走行機構を介して少なくとも１つのガイドレールに摺動可能に支持された少なくとも１つのガイド装置を、さらなる方法ステップで、少なくとも１つのガイドレールに少なくとも１つの前板を取り付ける前に、少なくとも１つのガイドレールとは別個の別のガイドレールに向かって、または少なくとも１つのガイドレールとは別個のガイドレール区分に向かって摺動させることができる。

少なくとも１つのガイド装置が少なくとも１つのガイドレールとは別個の領域へと摺動させられることにより、少なくとも１つの前板が露出させられる、もしくは少なくとも１つのガイド装置によって遮蔽されない。これにより、少なくとも１つのガイドレールへの少なくとも１つの前板の組付けが容易になり、少なくとも１つのガイドアセンブリの使用における快適性が向上する。

本発明の有利な構成によれば、走行機構を介して少なくとも１つのガイドレールに摺動可能に支持された少なくとも１つのガイド装置を、さらなる方法ステップで、取付け装置を用いて少なくとも１つのスライドドアまたはフォールディングスライドドアに取り付けることが想定されている。

これにより、少なくとも１つのスライドドアまたはフォールディングスライドドアの移動の際に、少なくとも１つのガイド装置によるガイドが可能となり、この場合、移動は、定義された軌道をたどり、スライドドアまたはフォールディングスライドドアが使用時にひっかかったり、摩耗したりすることがない。

本発明のさらなる詳細および利点を、図面の説明につき、図面に示した実施例に関して以下に詳しく説明する。

ガイドアセンブリの一部およびスライドドアを備えた家具の一部を示す斜視図である。 図１に示した家具部分を上方から見た図である。 図１に示した家具部分を側方から見た図である。 スライドドアなしで家具部分を拡大して示す、好適な実施形態によりガイドレールに沿って部分的に移動させられたガイド装置の斜視図である。 図３ａに対応する平面図である。 ガイドアセンブリとフォールディングスライドドアとを含む好適な実施例による家具を前板と共に示す斜視図である。 図４ａの家具を前板なしで示す斜視図である。 図４ｂに示した実施例による家具を、家具へのガイドレールの取付け部の細部の拡大図と共に示す斜視図である。 ガイドアセンブリの概略図である。 好適な実施形態による保持装置を介して行われるガイドレールへの前板の組付け前の状態でガイドレールと前板とを示す図である。 ガイドレールに前板を組み付けるための保持装置を前方および後方から示した斜視図、ならびに側方から示した図である。 ガイドレールに組み付けるための４つの保持装置を備えた前板を、保持装置の細部の拡大図と共に示す斜視図である。 ガイドレールに組み付けられた前板を、１つの係止機構が初めて保持手段に接触した状態で示す斜視図および細部の拡大図である。 図８ａの前板を側方から見た図および細部の拡大図である。 ガイドレールに組み付けられた前板を、２つの係止機構、１つの支持装置、３つの保持手段が接触した状態で示す斜視図および細部の拡大図である。 図９ａの前板を側方から見た図および細部の拡大図である。 ガイドレールに組み付けられた前板を、２つの係止機構および１つの支持装置が、３つの保持手段に配置されている状態で示す斜視図および細部の拡大図である。 図１０ａの前板を側方から見た図および細部の拡大図である。 保持装置の別の好適な実施形態を示す、後方から見た斜視図、前方から見た斜視図、および側方から見た図である。 保持装置のさらに別の好適な実施形態を示す、後方から見た斜視図、前方から見た斜視図、および側方から見た図である。 保持装置のさらに別の好適な実施形態を示す、後方から見た斜視図、前方から見た斜視図、および側方から見た図である。 ガイドレールに配置された図１１ａの実施例による保持装置を備えた別の好適な実施形態によるガイドレールを側方から見た図および細部の拡大図である。 ガイドレールに配置された図１１ｃの実施例による保持装置を備えたさらに別の好適な実施形態によるガイドレールを側方から見た図および細部の拡大図である。

図１は、不動の家具部分３に対して相対的にスライドドア２ａをガイドするためのガイドアセンブリ１を有する家具３６の一部を示しており、この家具は、不動の家具部分３に取り付けられたガイドレール４と、前板１０によって所定の領域で覆われたガイド装置５とを含む。

家具３６は、天板３８を有している。ガイドレール４は、天板３８の上側に配置されている。前板１０は、前板１０の下面３９と天板３８の上面４０との間に隙間４１が配置されるようにガイドレール４を覆っていて、この隙間からガイドレール４にアクセスすることができる。

図２ａは、上方から見た家具３６の一部を示している。ガイド装置５は、不動の家具部
分３の方向で当接部まで移動させられている。スライドドア２ａは閉鎖位置にある。

ガイドレール４は、ねじ接続と、不動の家具部分３に配置された受容部とを介して、不動の家具部分３に接続されている。

図２ｂは、側方から見た家具３６の一部を示していて、この場合、ガイド装置５は、ガイドレール４に摺動可能に支持されている走行機構６と、ガイド装置５をスライドドア２ａに取り付けるための取付け装置７とを有している。

走行機構６は、ガイドレール４の３つの走行軌道１４に配置されている。走行機構６は、これらの３つの走行軌道１４に沿った走行機構の転動運動のために４つの転動体を有している。しかしながら、転動体の数は任意である。

２つの保持装置８が、ガイドレール４と前板１０との間に配置されており、この場合、第２の保持装置８はこの図では第１の保持装置８によって覆われていて見えていない。保持装置８は、ガイドレール４を前板１０に接続する。

ガイド装置５は、走行機構６を取付け装置７に接続する接続装置３０を含んでいて、この接続装置は隙間４１内に配置されている。接続装置３０は、ヨーク状に形成されている。ガイド装置５の使用位置では、接続装置３０は、ガイド装置５の、下側に向けられている外面に配置されている。

図３ａは、家具３６の一部を拡大図で示しており、ガイド装置は、不動の家具部分３から少し離れた方向へと移動させられている。

ガイド装置５の取付け装置７には、スライドドア２ａまたはフォールディングスライドドア２ｂが、好適には取付け手段を介して取り付け可能である。

図３ｂは、上方から見た家具３６の一部を拡大図で示している。前板１０は、前面４３と後面４４とを有しており、この場合、後面４４はガイドレール４に面していて、前面４３は取付け装置７に面している。

図４ａは、不動の家具部分３と、図１に示したスライドドア２ａの代わりに、フォールディングスライドドア２ｂと、不動の家具部分３に対して相対的にフォールディングスライドドア２ｂをガイドするためのガイドアセンブリ１とを含む家具３６を示している。

家具３６は、フォールディングスライドドア２ｂにより遮蔽可能な内室４７を有し、この内室内には、キッチン家具およびキッチン機器が配置可能である。家具は、家具３６の奥行方向４９に延在する、フォールディングスライドドア２ｂを収容するための中空室５０を有している。

フォールディングスライドドア２ｂには、エジェクタ装置が配置されていて（図示せず）、このエジェクタ装置は、フォールディングスライドドア２ｂの２つの板の間に配置されており、これら２つの板のうちの１つに結合されている。前板１０の前面４３には、エジェクタ装置用の金属プレート４６の形態の拘束手段４５が配置されている。

前板１０は家具３６に配置されていて、前板１０には、保持装置８が組付け区分９を介して組み付けられている。保持装置８は、係止機構１１を用いてガイドレール４に取り付けられていて、これにより前板１０がガイドレール４に保持される。

フォールディングスライドドア２ｂは、家具３６の上方に配置されたガイドレール４を介してガイドされている。しかしながらフォールディングスライドドア２ｂは、一般的には、例えば家具３６の下方に配置された、例えば別のレールの形態のガイドアセンブリを介してガイドされてもよい。

図４ｂは、家具３６を前板１０なしで示しており、ガイドレール４は露出している。フォールディングスライドドア２ｂは、ガイドレール４の側方に移動させられていて、これにより、保持装置８を介してガイドレール４に前板１０を簡単に組み付けることができる。

図５ａは、家具３６を前板１０なしで、ガイドレール４の細部を示す拡大図で示しており、この場合、ガイドレールは、不動の家具部分３に位置固定されていて、天板３８の上面４０の上方に配置されている。

図５ｂは、ガイドアセンブリ１を概略的に示しており、この場合、ガイド装置５が配置されているガイドレール４の右側には、ガイドレール４とは別個の別のガイドレール３２と、ガイドレール４とは別個のガイドレール区分３３とが設けられている。

フォールディングスライドドア２ｂは、２つの板のうちの一方で支持体３４に配置される。第２の板に接続されているガイド装置５は、支持体３４に配置された別個のガイドレール区分３３に向かって走行することができる。フォールディングスライドドア２ｂは、例えばシャフト内に進入させることができるようにするために、別個のガイドレール区分３３から別のガイドレール３２に向かって走行することができる。

別のガイドレール３２に沿ってフォールディングスライドドア２ｂが走行する際には、支持体３４は、２つの支持体レール３５に沿ってガイドされる。

ガイドアセンブリ１は、支持体３４を有しており、支持体には、スライドドア２ａまたはフォールディングスライドドア２ｂが旋回可能に支持可能である。ガイドアセンブリ１は、ガイドレール４に対して横方向に配置されている２つの支持体レール３５を有しており、この支持レールに、支持体３４が摺動可能に支持されている。

図６ａには、ガイドレール４と前板１０とが分解された状態で前方から示されている。前板１０の前面４３の２つの孔を介して、拘束手段４５が取り付け可能である。

ガイドレール４は、走行機構６用の３つの走行軌道１４を有する長手方向側１３を有していて、この長手方向側１３に保持手段１５が設けられており、この保持手段は、保持装置８をガイドレール４に取り付けるために、保持装置８の係止機構１１に接続可能である。

図６ｂは、保持装置８を３つの視点で示している。保持装置８は、保持装置８を前板１０に組み付けるための組付け区分９と、３つの係止機構１１とを有している。保持装置８は、係止機構１１によってガイドレール４に取り付け可能である。

保持装置８は、薄板曲げ部分（Blechbiegeteil）１２から成っている。薄板曲げ部分１２は、例えば打抜き機により製造することができ、次いで曲げ法により製造することができる。

保持装置８は、組付け区分９に含まれる当接面１６を有し、この当接面はガイドレール４に当接可能である。

保持装置８は、保持装置８を前板１０に組み付けることができる組付け手段を受容するための２つの開口１７を有している。２つの開口１７は、組付け区分９に含まれている。開口１７の数は、一般に任意である。

図７は、ガイドレール４と前板１０とを後面４４から示しており、後面４４には、４つの保持装置８が組み付けられている。

細部の拡大図では、前板１０における保持装置８の配置が見て取れる。組付け区分９の当接面１６は、前板１０の後面４４に面状に載置されている。係止機構１１は、後面４４から横方向に突出していて、ガイドレール４に配置することができる。

図８ａは、前板１０を示しており、この場合、前板１０はガイドレール４に配置される。細部の拡大図は、保持装置８とガイドレール４との接触を側方から見た斜視図で示している。

図８ｂは、保持装置８とガイドレール４との最初の接触を示している。保持装置８は、ばね弾性に形成された支持装置１９を有しており、保持装置８は、この支持装置で、少なくとも１つのガイドレール４に、使用位置で、鉛直方向２０で支持可能である。

支持装置１９は、当接面１６に対して横方向に突出する横ウェブ２２を有している。横ウェブ２２を介して、前板１０の組付け状態においてガイドレール４との面状の接触が可能である。

保持装置８は、３つの係止機構１１に含まれている３つのばね舌片２６を有している。

図９ａは、前板１０がさらに少しガイドレール４の方向に移動させられた点でのみ図８ａと相違している。

図９ｂは、前板１０がガイドレール４の長手方向側１３を所定の領域で覆っている様子を示している。ガイドレール４の長手方向ストリップ３７は前板１０によって覆われていない。長手方向ストリップ３７の高さには、ガイド装置５の接続装置３０が配置可能であり、この接続装置は、走行機構６を取付け装置７に接続する。

図１０ａは、４つの保持装置８（３つの保持装置８は、ガイドレール４によって隠されている）を介して組み付けられた前板１０を備えたガイドレール４を示している。

図１０ｂは、保持装置８を介してガイドレール４に組み付けられた前板１０の側面図を示している。

ガイドレール４は、保持装置８の係止機構１１に接続可能な保持手段１５を有している。

３つのばね舌片２６は、２つのばね舌片２６の２つの自由端部が、ガイドレール４の２つの突出部２８に支持されていて、これにより、ガイドレール４に向かう引張り力が保持装置８に加えられるように形成されている。これによって、ガイドレール４からの前板１０の意図しない分離が阻止される。

３つのばね舌片２６は、所定の領域で曲げられて形成されている。３つのばね舌片２６のうちの２つのばね舌片は、２つの傾斜面を有しており、第３のばね舌片２６は、１つの傾斜面を有している。３つのばね舌片２６は、鉛直方向２０で互いに間隔をおいて保持装置８に配置されていて、保持装置８の当接面１６からそれぞれ異なる距離だけ突出している。

図１１ａは、好適な別の実施例による保持装置８を３つの視点で示しており、この場合、保持装置８は、中心平面２５に対して対称に形成されている。

保持装置８は、当接面１６に対して段部を介して平行にずらされて配置された２つの舌片２４を有している。保持装置８は、中心平面２５を中心として鏡像対称的に形成されている。

保持装置８は、２つのばね舌片２６を有しており、これらのばね舌片２６は、曲げられていて、ばね弾性的に形成されている。

図１１ｂは、別の好適な実施例による保持装置８を示しており、この場合、支持装置１９は、丸み付け部により形成されており、舌片２４は設けられていない。

下側のばね舌片２６は、３つの傾斜面を有しており、上側のばね舌片２６は、１つの傾斜面を有している。

２つの開口１７は、図１１ａに示した保持装置８に対して、当接面１６に沿って上に向かってずらされている。これによって、下側の係止機構１１からの比較的大きなトルクを、前板１０からガイドレール４に伝達することができるので、下側のばね舌片２６を介して良好な力伝達が行われる。

保持装置８は、例えばアルミニウム薄板、鋼薄板および／またはプラスチックから成形することができる。

図１１ｃは、別の好適な実施例による保持装置８を示していて、この保持装置は、２つのばね舌片２６と、段部を介して当接面１６に対して平行にずらされて配置されている１つの舌片２４とを有している。

保持装置８は、２つの係止機構１１を介して、位置保持されてガイドレール４に位置決め可能であり、この場合、舌片２４を介して保持装置８をガイドレール４に鉛直方向２０で支持することができる。

図１２ａは、別の好適な実施例によるガイドレール４を示しており、この場合、ガイドレール４は対称に形成されており、２つの走行軌道１４を有している。

ガイドレール４の、走行軌道１４から横方向に突出している下側の段部は、ガイド装置５を配置するために利用することができ、これにより、ガイド装置５がガイドレール４から離れるように傾くことが抑制され、ガイドレール４に沿ったガイド装置５の低摩擦の転動が促進される。

ガイドレール４には、図１１ｃに示した実施例による保持装置８が組み付けられている。左側には、細部の拡大図が示されている。

舌片２４の形態の支持装置１９は、ガイドレール４の突出部２８の形態の保持手段１５に支持されている。

２つのばね舌片２６は、ガイドレール４の２つの別の突出部２８に支持されていて、これにより、保持装置８に組み付けるべき前板１０は、ガイドレール４に向かって押される。

図１２ｂは、別の好適な実施例によるガイドレール４における、図１１ａに示した実施例による保持装置８の組付けを示しており、この場合、左側に配置された拡大図には、ガイドレール４の突出部２８における下側の舌片２４の支持が示されている。

対称に配置されたばね舌片２６は、ガイドレール４の２つの別の突出部２８に配置されており、ガイドレール４からの保持装置８の意図しない滑脱を阻止する。これによって、ガイドレール４における前板１０の位置保持された配置が促進される。

例えば、次のように、保持装置８を介して前板１０をガイドレール４に組み付けることができ、すなわち、
－ガイドレール４を、家具３６の天板３８の上方で、不動の家具部分３に取り付ける、
－保持装置８を、組付け区分９を介して前板１０に組み付ける、
－走行機構６を、ガイドレール４に配置する、
－走行機構６を介してガイドレール４に摺動可能に支持されたガイド装置５を、取付け装置７を用いてスライドドア２ａまたはフォールディングスライドドア２ｂに取り付ける、
－走行機構６を介してガイドレール４に摺動可能に支持されたガイド装置５を、ガイドレール４に前板１０を取り付ける前に、ガイドレール４とは別個の別のガイドレール３２に向かって、またはガイドレール４とは別個のガイドレール区分３３に向かって摺動させる、
－前板１０を、保持装置８の係止機構１１によってガイドレール４に取り付ける。

Claims (26)

1. 少なくとも１つのスライドドア（２ａ）またはフォールディングスライドドア（２ｂ）を、不動の家具部分（３）に対して相対的にガイドするためのガイドアセンブリ（１）であって、
   －前記不動の家具部分（３）に取り付けるべき少なくとも１つのガイドレール（４）、
   －少なくとも１つのガイド装置（５）であって、前記少なくとも１つのガイドレール（４）に摺動可能に支持可能な走行機構（６）と、前記少なくとも１つのガイド装置（５）を前記少なくとも１つのスライドドア（２ａ）またはフォールディングスライドドア（２ｂ）に取り付けるための取付け装置（７）とを備えたガイド装置（５）、
   －少なくとも２つの保持装置（８）であって、前記保持装置（８）を前板（１０）に組み付けるためのそれぞれ１つの組付け区分（９）と、少なくとも１つの係止機構（１１）とを有しており、前記保持装置（８）は前記少なくとも１つの係止機構（１１）によって前記少なくとも１つのガイドレール（４）に取付け可能である、少なくとも２つの保持装置（８）、
   を含み、
   前記少なくとも２つの保持装置（８）のうちの少なくとも一方が、薄板曲げ部分（１２）を有している、
   ガイドアセンブリ（１）において、
   前記少なくとも２つの保持装置（８）うちの少なくとも一方が、前記組付け区分（９）に含まれ、かつ、前記前板（１０）の後面（４４）に当接可能な少なくとも1つの当接面（１６）を有し、前記少なくとも２つの保持装置（８）のうちの少なくとも一方が、少なくとも２つのばね舌片（２６）を有し、前記ばね舌片は、前記少なくとも１つの係止機構（１１）に含まれ、かつ、前記少なくとも１つのばね舌片（２６）の自由端部が、前記少なくとも１つのガイドレール（４）の突出部（２８）に支持可能であって、これにより、前記少なくとも１つのガイドレール（４）に向かう引張り力を前記保持装置（８）に加えることができるように形成されている
   ことを特徴とする、ガイドアセンブリ（１）。
2. 前記少なくとも１つのガイドレール（４）は、前記少なくとも１つの走行機構（６）用の少なくとも１つの走行軌道（１４）を有する長手方向側（１３）を有していて、前記長手方向側（１３）に保持手段（１５）が設けられており、前記保持手段は、前記保持装置（８）を前記少なくとも１つのガイドレール（４）に取り付けるために、前記保持装置（８）の前記少なくとも１つの係止機構（１１）に接続可能である、請求項１記載のガイドアセンブリ（１）。
3. 前記少なくとも２つの保持装置（８）のうちの少なくとも一方が、
   －前記組付け区分（９）に含まれる少なくとも１つの当接面（１６）を有していて、前記少なくとも１つの当接面は、前記前板（１０）の後面（４４）に面状に当接可能である、かつ／または
   －前記保持装置（８）を前記前板（１０）に組み付けることができる組付け手段を受容するための少なくとも１つの開口（１７）を有しており、前記少なくとも１つの開口（１７）は、前記組付け区分（９）に含まれている、かつ／または
   －少なくとも１つの支持装置（１９）を有しており、前記支持装置によって、前記保持装置（８）は前記少なくとも１つのガイドレール（４）に、使用位置で、鉛直方向（２０）で支持可能である、かつ／または
   －中心平面（２５）に対して対称に形成されている、
   請求項１または２記載のガイドアセンブリ（１）。
4. 前記少なくとも１つの支持装置（１９）は、ばね弾性的に形成されている、請求項３記載のガイドアセンブリ（１）。
5. 前記少なくとも１つの支持装置（１９）は、当接面（１６）に対して横方向に突出する横ウェブ（２２）を、および／または当接面（１６）に対して平行に配置された舌片（２４）を有している、請求項３記載のガイドアセンブリ（１）。
6. 前記舌片（２４）は、当接面（１６）に対して段部を介してずらされて配置されている、請求項５記載のガイドアセンブリ（１）。
7. 前記少なくとも１つのばね舌片（２６）は、少なくとも所定の領域で曲げられて形成されている、請求項１から６までのいずれか１項記載のガイドアセンブリ（１）。
8. 前記少なくとも１つのばね舌片（２６）は、少なくとも１つの傾斜面を有している、請求項１から７までのいずれか１項記載のガイドアセンブリ（１）。
9. 互いに間隔を置いて前記保持装置（８）に配置されている、かつ／または前記保持装置（８）の当接面（１６）からそれぞれ異なる距離だけ突出している、少なくとも２つのばね舌片（２６）が設けられている、請求項１から８までのいずれか１項記載のガイドアセンブリ（１）。
10. 前記少なくとも１つのガイド装置（５）は、前記走行機構（６）を前記取付け装置（７）に接続する接続装置（３０）を含む、請求項１から９までのいずれか１項記載のガイドアセンブリ（１）。
11. 前記接続装置（３０）は、ヨーク状に形成されている、請求項１０記載のガイドアセンブリ（１）。
12. 前記接続装置（３０）は、前記少なくとも１つのガイド装置（５）の外面に配置されている、請求項１０または１１記載のガイドアセンブリ（１）。
13. 前記接続装置（３０）は、前記少なくとも１つのガイド装置（５）の使用位置で下側にまたは上側に向けられている、前記少なくとも１つのガイド装置（５）の外面に配置されている、請求項１０または１１記載のガイドアセンブリ（１）。
14. 前記ガイドアセンブリ（１）は、前記少なくとも１つのガイドレール（４）とは別個の少なくとも１つの別のガイドレール（３２）、または前記少なくとも１つのガイドレール（４）とは別個の少なくとも１つのガイドレール区分（３３）を含み、前記ガイドレール区分上に前記少なくとも１つのガイド装置（５）が配置可能である、請求項１から１３までのいずれか１項記載のガイドアセンブリ（１）。
15. 前記ガイドアセンブリ（１）は、前記少なくとも１つのスライドドア（２ａ）またはフォールディングスライドドア（２ｂ）を旋回可能に支持可能である少なくとも１つの支持体（３４）を有しており、前記ガイドアセンブリ（１）は、前記少なくとも１つのガイドレール（４）に対して横方向に配置されているまたは配置可能な少なくとも１つの支持体レール（３５）を有しており、前記支持体レールに沿って前記少なくとも１つの支持体（３４）は摺動可能に支持されているまたは支持可能である、請求項１から１４までのいずれか１項記載のガイドアセンブリ（１）。
16. 家具（３６）であって、不動の家具部分（３）と、少なくとも１つのスライドドア（２ａ）またはフォールディングスライドドア（２ｂ）と、前記不動の家具部分（３）に対して相対的に、前記少なくとも１つのスライドドア（２ａ）またはフォールディングスライドドア（２ｂ）をガイドするための少なくとも１つのガイドアセンブリ（１）とを含む家具（３６）において、
    前記少なくとも１つのガイドアセンブリ（１）は、請求項１から１５までのいずれか１項により形成されていて、前記家具（３６）は少なくとも１つの前板（１０）を有していて、前記前板には、組付け区分（９）を介して少なくとも２つの保持装置（８）が組み付けられており、前記保持装置（８）は、少なくとも１つの係止機構（１１）によって少なくとも１つのガイドレール（４）に取り付けられていて、ひいては前記前板（１０）を前記少なくとも１つのガイドレール（４）に保持していることを特徴とする、家具（３６）。
17. 前記少なくとも１つの前板（１０）は、前記少なくとも１つのガイドレール（４）の長手方向側（１３）を覆っている、請求項１６記載の家具（３６）。
18. 前記少なくとも１つの前板（１０）は、前記少なくとも１つのガイドレール（４）の前記長手方向側（１３）を所定の領域のみで覆っている、請求項１７記載の家具（３６）。
19. 前記少なくとも１つの前板（１０）によって覆われていない、前記少なくとも１つのガイドレール（４）の少なくとも１つの長手方向ストリップ（３７）の高さには、走行機構（６）を取付け装置（７）に接続する、少なくとも１つのガイド装置（５）の接続装置（３０）が配置されているまたは配置可能である、請求項１８記載の家具（３６）。
20. 前記家具（３６）は天板（３８）を有しており、前記少なくとも１つのガイドレール（４）は前記天板（３８）の上方に配置されていて、前記少なくとも１つの前板（１０）は、前記前板（１０）の下面（３９）と前記天板（３８）の上面（４０）との間に隙間（４１）が配置されるように、前記少なくとも１つのガイドレール（４）を覆っていて、前記隙間から前記少なくとも１つのガイドレール（４）にアクセスすることができる、請求項１６から１９までのいずれか１項記載の家具（３６）。
21. 前記少なくとも１つのスライドドア（２ａ）またはフォールディングスライドドア（２ｂ）に少なくとも１つのエジェクタ装置が配置されている、請求項１６から２０までのいずれか１項記載の家具（３６）。
22. 前記家具（３６）は、前記少なくとも１つのスライドドア（２ａ）またはフォールディングスライドドア（２ｂ）によって少なくとも所定の領域で遮蔽可能な少なくとも１つの内室（４７）を有しており、前記内室内には、キッチン家具およびキッチン機器が配置可能でありまたは配置されていて、かつ／または前記家具（３６）は、前記少なくとも１つのスライドドア（２ａ）またはフォールディングスライドドア（２ｂ）を少なくとも部分的に収容するための、前記家具（３６）の奥行方向（４９）に延びる少なくとも１つの中空室（５０）を有している、請求項１６から２１までのいずれか１項記載の家具（３６）。
23. 請求項１６から２２までのいずれか１項記載の家具（３６）を組み付ける方法であって、
    －少なくとも１つのガイドレール（４）を、不動の家具部分（３）に取り付けるステップと、
    －少なくとも２つの保持装置（８）を、少なくとも１つの前板（１０）に組付け区分（９）を介して組み付けるステップと、
    －前記少なくとも１つの前板（１０）を、前記保持装置（８）の少なくとも１つの係止機構（１１）によって少なくとも１つのガイドレール（４）に取り付けるステップと、
    を有していることを特徴とする方法。
24. 少なくとも１つのガイドレール（４）は、前記家具（３６）の天板（３８）の上方で、不動の家具部分（３）に取り付けられる、請求項２３記載の方法。
25. 走行機構（６）を介して前記少なくとも１つのガイドレール（４）に摺動可能に支持された少なくとも１つのガイド装置（５）を、さらなる方法ステップで、前記少なくとも１つのガイドレール（４）に前記少なくとも１つの前板（１０）を取り付ける前に、前記少なくとも１つのガイドレール（４）とは別個の別のガイドレール（３２）に向かって、または前記少なくとも１つのガイドレール（４）とは別個のガイドレール区分（３３）に向かって摺動させる、請求項２３または２４記載の方法。
26. 前記走行機構（６）を介して前記少なくとも１つのガイドレール（４）に摺動可能に支持された前記少なくとも１つのガイド装置（５）を、さらなる方法ステップで、取付け装置（７）を用いて前記少なくとも１つのスライドドア（２ａ）またはフォールディングスライドドア（２ｂ）に取り付ける、請求項２３から２５までのいずれか１項記載の方法。

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