JP7401933B2 - 紙巻タバコの挿入バー及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本願はタバコの技術分野に関し、特に紙巻タバコの挿入バー及びその製造方法に関する。
栽培された産業用大麻の花や葉から抽出されたカンナビジオール(Cannabidiol、略語CBD)などのカンナビノイドは、産業用大麻中の主要な化学成分であり、中毒性のない成分でもあり、抗痙攣、抗不安、抗炎症の薬理作用を有し、さまざまな難治性疾患の治療に有用である。
市販の紙巻タバコにもカンナビノイドが添加され、大麻の花や葉を粉砕したものを紙巻タバコの刻みタバコと混合するのがよく使用されている添加手段である。しかし、このような添加手段を採用する場合、大麻の花や葉の特殊な形状及び物理的特性により、粉砕プロセスを受けた花や葉が細かい断片状であり、通常の紙巻タバコの刻みタバコとうまく混合できず、配合過程中に断片が刻みタバコの隙間から落ちることがあり、そして、紙巻タバコ製品の使用際にも花や葉の断片が落ちてしまい、即ち、一般的に「灰落ち」や「滓落ち」などと呼ばれる問題が存在する。また、花や葉が少量であると担持されたカンナビノイドの含有量が不足するが、大麻の花や葉の配合量を増大すると、紙巻タバコの巻き作業がうまくできないという問題が生じる。したがって、カンナビノイドの添加プロセスを最適化させ、紙巻タバコの燃焼過程にわたってカンナビノイドを均一に放出することは当業者にとって解決しなければならない課題となっている。
以上に鑑み、本願は、紙巻タバコの挿入バーにおけるカンナビノイドの分布が均一であり、着脱可能な紙巻タバコの挿入バーと紙巻タバコとを配合して点火すると、紙巻タバコの挿入バー中のカンナビノイドが自然に放出されるような効果を使用者によりよく感じさせることができる紙巻タバコの挿入バー、及びその製造方法を提供する。
第1の態様では、本願は、前記紙巻タバコの挿入バーは有効成分と基材とを含み、前記有効成分はカンナビノイドを含み、前記カンナビノイドの前記紙巻タバコの挿入バーにおける質量比が0.1%~70%である、紙巻タバコの挿入バーを提供する。
可能な実施形態では、前記有効成分は大麻抽出物及び/又は大麻植物体成分を含み、前記大麻抽出物及び/又は大麻植物体成分がカンナビノイドを含む。
可能な実施形態では、前記大麻植物体成分が大麻の葉及び/又は大麻の花を含む。
可能な実施形態では、前記カンナビノイドがカンナビジオール及び/又は他の異性体である。
可能な実施形態では、前記紙巻タバコの挿入バーは、下記の(1)及び(2)の特徴のうちの少なくとも1つを有する。
(1)前記基材と前記有効成分との質量比が10:(1~50)であること、
(2)前記基材が、緑茶植物体成分、紅茶植物体成分、薄荷植物体成分、蓮葉植物体成分、菊花植物体成分、カンゾウ植物体成分、カッコン植物体成分、コケ植物体成分、ユカン植物体成分、ハマナス植物体成分、及びラベンダー植物体成分のうちの少なくとも1種を含むこと。
可能な実施形態では、前記紙巻タバコの挿入バーは、下記の(1)~(6)の特徴のうちの少なくとも1つを有する。
(1)前記紙巻タバコの挿入バーは金型で成形される、及び/又は、スクリュー押出装置でプレス成形されること、
(2)前記紙巻タバコの挿入バーの断面形状が、円形及び/又は多角形であること、
(3)前記紙巻タバコの挿入バーの長さが1cm~7cmであること、
(4)前記紙巻タバコの挿入バーの幅が1mm~3mmであること、
(5)前記紙巻タバコの挿入バーの密度が0.1g/cm3~3.5g/cm3であること、
(6)前記紙巻タバコの挿入バーの硬度が38HD~80HDであること。
第2の態様では、本願は、
基材原料を粉砕して篩分けし、有効成分と混合して、混合粉末を得るステップと、
真空環境では、混合粉末にバインダーを加えて均一に撹拌し、ウェットミックスを得るステップと、
ウェットミックスを成形して、紙巻タバコの挿入バーを得るステップとを含む、紙巻タバコの挿入バーの製造方法を提供する。
可能な実施形態では、前記製造方法は、また、
基材原料を粉砕して篩分けし、基材原料の粉末を得るステップと、
真空環境では、基材原料の粉末にバインダーを加えて均一に撹拌し、基材湿潤材料を得るステップと、
基材湿潤材料を成形して、有効成分をスプレーし、紙巻タバコの挿入バーを得るステップと、を含む製造方法であっても良い。
可能な実施形態では、前記製造方法は、下記の(1)~(9)の特徴のうちの少なくとも1つを有する。
(1)前記基材原料が、緑茶植物体成分、紅茶植物体成分、薄荷植物体成分、蓮葉植物体成分、菊花植物体成分、カンゾウ植物体成分、カッコン植物体成分、コケ植物体成分、ユカン植物体成分、ハマナス植物体成分、及びラベンダー植物体成分のうちの少なくとも1種を含むこと、
(2)篩分けされた前記基材原料の粒子径の大きさが300メッシュ~500メッシュであること、
(3)前記基材原料と前記有効成分との質量比が10:(1~50)であること、
(4)前記有効成分は大麻抽出物及び/又は大麻植物体成分を含み、前記大麻抽出物及び/又は大麻植物体成分がカンナビノイドを含むこと、
(5)前記大麻植物体成分が大麻の葉及び/又は大麻の花を含むこと、
(6)前記カンナビノイドがカンナビジオール及び/又は他の異性体であること、
(7)前記バインダーが水、エタノール、グアーガム、デンプンゴム、キトサン、カルボキシメチルセルロース、ペクチン、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、ゼラチン、グルコース、ポリプロピレングリコール及びフルクトースのうちの少なくとも1種を含むこと、
(8)前記成形方式が、金型成形及び/又はスクリュー押出装置によるプレス成形を含むこと、
(9)前記カンナビノイドの前記紙巻タバコの挿入バーにおける質量比が0.1%~70%であること。
可能な実施形態では、前記製造方法は、下記の(1)~(5)の特徴のうちの少なくとも1つを有する。
(1)前記紙巻タバコの挿入バーの断面形状が、円形及び/又は多角形であること、
(2)前記紙巻タバコの挿入バーの長さが1cm~7cmであること、
(3)前記紙巻タバコの挿入バーの幅が1mm~3mmであること、
(4)前記紙巻タバコの挿入バーの密度が0.1g/cm3~3.5g/cm3であること、
(5)前記紙巻タバコの挿入バーの硬度が38HD~80HDであること。
本願の技術的解決手段は少なくとも以下の有益な効果を有する。
本願で提供される紙巻タバコの挿入バーは、基材に有効成分を添加することにより、質量比0.1%~70%のカンナビノイドを紙巻タバコの挿入バーに均一に分布させ、これにより、紙巻タバコから着脱可能な紙巻タバコの挿入バーと紙巻タバコを配合して点火すると、紙巻タバコの挿入バー中のカンナビノイドが自然に放出されるような効果を使用者に良く感じさせ、使用者のエクスペリエンスを向上させる。
本願の技術的解決手段をよりよく理解できるように、以下、本願の実施例を詳細に説明する。
なお、説明される実施例は本願の実施例の一部に過ぎず、全ての実施例ではない。当業者が本願の実施例に基づいて創造的な努力を必要とせずに取得した全ての他の実施例は、本願の特許範囲に属する。
本願の実施例で使用される用語は特定の実施例の目的を説明するために過ぎず、本願を制限することを意図していない。文脈において明らかな逆の説明がない限り、本願の実施例及び添付の特許請求の範囲に使用される単数形である「1種」、「前記」及び「該」は複数形も含む。
なお、本明細書で使用される用語「及び/又は」は、関連対象の相関関係を説明するものに過ぎず、3種類の関係が存在することを表し、例えば、A及び/又はBは、Aが単独で存在すること、AとBが同時に存在すること、Bが単独で存在するという3つのケースを表す。また、本明細書における符号「/」は、一般には、その前後に記載の対象が「又は」の関係にあることを表す。
栽培された産業用大麻の花や葉から抽出されたカンナビジオール(Cannabidiol、略語CBD)などのカンナビノイドは、産業用大麻中の主要な化学成分であり、中毒性のない成分でもあり、抗痙攣、抗不安、抗炎症の薬理作用を有し、さまざまな難治性疾患の治療に有用である。
市販の紙巻タバコにもカンナビノイドが添加され、大麻の花や葉を粉砕したものを紙巻タバコの刻みタバコと混合するのがよく使用されている添加手段である。しかし、このような添加手段を採用する場合、大麻の花や葉の特殊な形状及び物理的特性により、粉砕プロセスを受けた花や葉が細かい断片状であり、通常の紙巻タバコの刻みタバコとうまく混合できず、配合過程中に断片が刻みタバコの隙間から落ちることがあり、そして、紙巻タバコ製品の使用際にも花や葉の断片が落ちてしまい、即ち、一般的に「灰落ち」や「滓落ち」などと呼ばれる問題が存在する。また、花や葉が少量であると担持されたカンナビノイドの含有量が不足するが、大麻の花や葉の配合量を増大すると、紙巻タバコの巻き作業がうまくできないという問題が生じる。したがって、カンナビノイドの添加プロセスを最適化させ、紙巻タバコの燃焼過程にわたってカンナビノイドを均一に放出することは当業者にとって解決しなければならない課題となっている。
以上に鑑み、本願は、有効成分と基材とを含み、有効成分はカンナビノイドを含み、カンナビノイドの紙巻タバコの挿入バーにおける質量比が0.1%~70%である、紙巻タバコの挿入バーを提供する。
上記態様では、紙巻タバコの挿入バーは、基材に有効成分を添加することにより、質量比0.1%~70%のカンナビノイドを紙巻タバコの挿入バーに均一に分布させ、これにより、紙巻タバコから着脱可能な紙巻タバコの挿入バーと紙巻タバコを配合して点火すると、紙巻タバコの挿入バー中のカンナビノイドが自然に放出されるような効果を使用者に良く感じさせ、使用者のエクスペリエンスを向上させる。
なお、本願のカンナビノイドはカンナビジオール及び/又は他の異性体であり、即ち、紙巻タバコの挿入バー中のカンナビノイドは全てカンナビジオールであってもよく、全て他のカンナビノイドの異性体であってもよく、カンナビジオールと他のカンナビノイドの異性体との混合物であってもよい。カンナビノイドの種類が実際のニーズに応じて決定されてもよく、ここでは限定しない。
いくつかの実施形態では、有効成分は大麻植物体の少なくとも一部の成分及び/又は大麻植物体から抽出された抽出物であり、大麻植物体成分は大麻の葉及び/又は大麻の花を含み、即ち、有効成分は、大麻の花や葉のみを含んでもよく、大麻抽出物のみを含んでもよく、大麻の花や葉と大麻抽出物との混合物であってもよく、これにより、大麻抽出物及び/又は大麻植物体成分は紙巻タバコの挿入バー内のカンナビノイドの由来となる。
具体的には、有効成分が大麻の花や葉のみを含む場合、カンナビノイドの含有量がより高い産業用大麻の大麻の花及び/又は大麻の葉を選択し、かつ大麻の花及び/又は大麻の葉を粉砕したものを刻みタバコと混合する場合に比べて、大麻の花及び/又は大麻の葉で製造された紙巻タバコの挿入バーを直接的に使用することにより、製造された紙巻タバコの挿入バー内のカンナビノイドの質量比が要件を満たすことができる。有効成分が大麻の抽出物のみを含む場合、大麻の花及び/又は大麻の葉をそのまま使用する場合に比べて、大麻抽出物中のカンナビノイドの含有量が高くなる。有効成分が大麻の花や葉と抽出物との混合物である場合、大麻の花及び/又は大麻の葉に含まれるカンナビノイドが少ないと、大麻抽出物と混合することにより、紙巻タバコの挿入バー内のカンナビノイドの含有量が向上する。有効成分の構成が実際のニーズに応じて決定されてもよく、ここでは限定しない。
さらに、大麻抽出物及び/又は大麻植物体成分は、カンナビノイドに加えて、他の成分を含んでいるため、紙巻タバコの挿入バー中のカンナビノイドが自然に放出されるような効果を使用者に感じさせるために、紙巻タバコの挿入バー中のカンナビノイドの質量比は0.1%~70%とし、任意選択で、紙巻タバコの挿入バー中のカンナビノイドの質量比は、具体的には、0.1%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%などとしてもよい。カンナビノイドの含有量が低すぎると、紙巻タバコと組み合わせて使用する場合、紙巻タバコの挿入バーから放出されるカンナビノイドが少なく、使用者のエクスペリエンスが低下し、カンナビノイドの含有量が高すぎると、製造コストがその分高まる。紙巻タバコの挿入バー中のカンナビノイドの質量比が実際のニーズに応じて決定されてもよく、ここでは限定しない。
いくつかの実施形態では、基材は、特定の香りをしている添加材料であり、紙巻タバコの挿入バー内に添加されると、紙巻タバコの挿入バーの口当たりを調整し、紙巻タバコの刻みタバコの辛さを部分的に除去することができる。本願で使用される基材が、緑茶植物体成分、紅茶植物体成分、薄荷植物体成分、蓮葉植物体成分、菊花植物体成分、カンゾウ植物体成分、カッコン植物体成分、コケ植物体成分、ユカン植物体成分、ハマナス植物体成分、及びラベンダー植物体成分のうちの少なくとも1種を含み、ここで、基材植物体成分は花や葉などであってもよい。基材の種類が実際のニーズに応じて決定されてもよく、ここでは限定しない。
さらに、紙巻タバコの挿入バー中に、基材と有効成分との質量比は10:(1~50)であり、具体的には、基材と有効成分との質量比は、5:1、10:3、2:1、5:3、1:1、1:2、1:3、1:4、1:5なとであってもよい。紙巻タバコの挿入バーは基材と有効成分を配合したものであり、基材は有効成分を付着させるための担体として機能する。基材と有効成分との質量比が高すぎ、即ち、紙巻タバコの挿入バー中の基材の使用量が多すぎると、有効成分の使用量が小さくなり、紙巻タバコの挿入バーの口当たりが向上されるが、カンナビノイドの放出量が要件を満たすことができない;基材と有効成分との質量比が小さすぎ、即ち紙巻タバコの挿入バー中の基材の使用量が少なくなると、有効成分の使用量が大きく、紙巻タバコの挿入バーのカンナビノイドの放出量が要件を満たすものの、製造コストが高まり、しかも、紙巻タバコの挿入バーの口当たりが劣り、使用者のエクスペリエンスが損なわれる。基材と有効成分との質量比が実際のニーズに応じて決定されてもよく、ここでは限定しない。
さらに、有効成分と基材の種類や質量比が決定されると、金型成形及び/又はスクリュー押出装置によるプレス成形によって特定の形状の紙巻タバコの挿入バーを製造することができ、具体的には、紙巻タバコの挿入バーの断面形状が円形及び/又は多角形、例えば正方形、正五角形などであり、紙巻タバコの挿入バーの断面形状が実際のニーズに応じて決定されてもよく、ここでは限定しない。
ここで、紙巻タバコの挿入バーの長さが1cm~7cm、紙巻タバコの挿入バーの幅が1mm~3mmであり、任意選択で、紙巻タバコの挿入バーの長さが、具体的には、1cm、2cm、3cm、4cm、5cm、6cm、7cmなど、紙巻タバコの挿入バーの幅が、具体的には、1mm、1.3mm、1.6mm、1.9mm、2.2mm、2.5mm、2.8mm、3mmなどとしてもよい。紙巻タバコの挿入バーの使用にあたり、紙巻タバコの刻みタバコに紙巻タバコの挿入バーを挿入し、刻みタバコとともに燃やすので、紙巻タバコの挿入バーの長さや幅が大きすぎると、様々なタイプの紙巻タバコと組み合わせて使用することができず、そして、製造コストも高まり、一方、紙巻タバコの挿入バーの長さや幅が小さすぎると、紙巻タバコの挿入バーの体積が小さくなり、使用時間が短くなり、使用者のエクスペリエンスが損なわれる。紙巻タバコの挿入バーの長さ及び幅が実際のニーズに応じて決定されてもよく、ここでは限定しない。
紙巻タバコの挿入バーの硬度が38HD~80HDであり、任意選択で、紙巻タバコの挿入バーの硬度が、具体的には、38HD、40HD、50HD、60HD、65HD、70HD、80HDなどとしてもよい。紙巻タバコの挿入バーの使用にあたり、紙巻タバコの一端が紙巻タバコの内部に挿入されるので、紙巻タバコの挿入バーが挿入されるときに折れないように、紙巻タバコの挿入バーには一定の硬度が求められる。紙巻タバコの挿入バーの硬度が小さすぎると、刻みタバコに挿入するときに、紙巻タバコの挿入バーが破断しやすく、使用者のエクスペリエンスが劣り、紙巻タバコの挿入バーの硬度が高すぎると、製造コストが高まる。紙巻タバコの挿入バーの硬度が実際のニーズに応じて決定されてもよく、ここでは限定しない。
紙巻タバコの挿入バーの燃焼効果をよくするために、紙巻タバコの挿入バーが空気と効果的に接触し、より安定的に燃焼できるほど、紙巻タバコの挿入バーの密度を適切に制御する必要があり、本願で提供される紙巻タバコの挿入バーの密度は0.1g/cm3~3.5g/cm3であり、任意選択で、紙巻タバコの挿入バーの密度は、具体的には、0.1g/cm3、0.3g/cm3、0.5g/cm3、1g/cm3、1.5g/cm3、2g/cm3、3.5g/cm3などとしてもよい。紙巻タバコの挿入バーは有効成分と基材とを混合してプレスして得られるものであり、紙巻タバコの挿入バーの密度が小さすぎ、即ち締固めの程度が不十分であると、使用中に紙巻タバコの挿入バーが崩壊しやすく、紙巻タバコの挿入バーの密度が高すぎ、即ち、紙巻タバコの挿入バーの締固めの程度が高すぎると、使用中、紙巻タバコの挿入バー内のカンナビノイドが十分に放出できず、使用者のエクスペリエンスが損なわれる。紙巻タバコの挿入バーの密度が実際のニーズに応じて決定されてもよく、ここでは限定しない。
第2の態様では、本願は、
基材原料を粉砕して篩分けし、有効成分と混合して、混合粉末を得るステップS10と、
真空環境において、混合粉末にバインダーを加えて均一に撹拌し、ウェットミックスを得るステップS20と、
ウェットミックスを成形して、紙巻タバコの挿入バーを得るステップS30とを含む、紙巻タバコの挿入バーの製造方法を提供する。
なお、上記製造過程において基材原料と有効成分を混合して紙巻タバコの挿入バーを製造することに加えて、製造方法としては、基材原料を粉砕して篩分けし、基材原料の粉末を得て、真空環境において、基材原料の粉末にバインダーを加えて均一に撹拌し、基材湿潤材料を得て、さらに基材湿潤材料を成形して、それに有効成分をスプレーし、紙巻タバコの挿入バーを得るようにしてもよい。具体的には、有効成分がスプレーにより基材原料の外面に付着される場合、このような着脱可能な紙巻タバコの挿入バーと紙巻タバコを配合して点火すると、有効成分がより早く放出され、使用者のエクスペリエンスが向上し、このような製造方法は、カンナビノイドの添加量が10%以下の紙巻タバコの挿入バーに適している。有効成分が基材原料の内部にブレンドされたときに、有効成分が基材原料内に均一に分布しており、このような着脱可能な紙巻タバコの挿入バーと紙巻タバコを配合して点火すると、有効成分がより均一に放出され、このような製造方法は、カンナビノイドの添加量にかかわれず、いずれの紙巻タバコの挿入バーにも適用できる。基材原料への有効成分の付着方式が実際のニーズに応じて決定されてもよく、ここでは限定しない。
また、基材原料と混合される有効成分はカンナビノイドであり、カンナビノイドはカンナビジオール及び/又は他の異性体であり、即ち、紙巻タバコの挿入バー中のカンナビノイドは、全てカンナビジオールであるか、全て他のカンナビノイド異性体であってもよいし、カンナビジオールと他のカンナビノイド異性体との混合物であってもよい。カンナビノイドの種類が実際のニーズに応じて決定されてもよく、ここでは限定しない。
ステップS10では、基材原料が、緑茶植物体成分、紅茶植物体成分、薄荷植物体成分、蓮葉植物体成分、菊花植物体成分、カンゾウ植物体成分、カッコン植物体成分、コケ植物体成分、ユカン植物体成分、ハマナス植物体成分、及びラベンダー植物体成分のうちの少なくとも1種を含む。例えば緑茶と薄荷の2種類を混合したもの、又は薄荷、カンゾウ、蓮葉の3種類を混合したものを粉末状に粉砕して篩分けする。
ここで、篩分けにより得られた基材原料の粉末の粒子径の大きさは300メッシュ~500メッシュであり、任意選択で、粒子径の大きさは、具体的には、300メッシュ、320メッシュ、340メッシュ、360メッシュ、380メッシュ、400メッシュ、420メッシュ、440メッシュ、460メッシュ、480メッシュ、500メッシュなどであってもよく、基材原料の粒子径の大きさがこの範囲であることにより、基材原料は有効成分とよく混合できる。基材原料の粒子径の大きさが実際のニーズに応じて決定されてもよく、ここでは限定しない。
基材原料と混合される有効成分は、大麻植物体の少なくとも一部の成分及び/又は大麻植物体から抽出された抽出物であり、大麻植物体成分は大麻の葉及び/又は大麻の花を含み、即ち、有効成分は、大麻の花や葉のみを含んでもよく、大麻抽出物のみを含んでもよく、大麻の花や葉と大麻抽出物との混合物であってもよく、これにより、大麻抽出物及び/又は大麻植物体成分は紙巻タバコの挿入バー内のカンナビノイドの由来となる。
具体的には、有効成分が大麻の花や葉のみを含む場合、カンナビノイドの含有量がより高い産業用大麻の大麻の花及び/又は大麻の葉を選択し、かつ大麻の花及び/又は大麻の葉を粉砕したものを刻みタバコと混合する場合に比べて、大麻の花及び/又は大麻の葉で製造された紙巻タバコの挿入バーを直接的に使用することにより、製造された紙巻タバコの挿入バー内のカンナビノイドの質量比が要件を満たすことができる。有効成分が大麻の抽出物のみを含む場合、大麻の花及び/又は大麻の葉をそのまま使用する場合に比べて、大麻抽出物中のカンナビノイドの含有量が高くなる。有効成分が大麻の花や葉と抽出物との混合物である場合、大麻の花及び/又は大麻の葉に含まれるカンナビノイドが少ないと、大麻抽出物と混合することにより、紙巻タバコの挿入バー内のカンナビノイドの含有量が向上する。有効成分の構成が実際のニーズに応じて決定されてもよく、ここでは限定しない。
ここで、基材原料と有効成分との質量比は、10:(1~50)であり、具体的には、基材原料と有効成分との質量比は、具体的には、5:1、10:3、2:1、5:3、1:1、1:2、1:3、1:4、1:5などとしてもよい。紙巻タバコの挿入バーは基材原料と有効成分を配合したものであり、基材は有効成分を付着させるための担体として機能する。基材原料と有効成分との質量比が高すぎ、即ち、紙巻タバコの挿入バー中の基材原料の使用量が多すぎると、有効成分の使用量が小さくなり、紙巻タバコの挿入バーの口当たりが向上されるが、カンナビノイドの放出量が要件を満たすことができない;基材原料と有効成分との質量比が小さすぎ、即ち、紙巻タバコの挿入バー中の基材原料の使用量が少なくなると、有効成分の使用量が大きく、紙巻タバコの挿入バーのカンナビノイドの放出量が要件を満たすものの、製造コストが高まり、しかも、紙巻タバコの挿入バーの口当たりが劣り、使用者のエクスペリエンスが損なわれる。基材原料と有効成分との質量比が実際のニーズに応じて決定されてもよく、ここでは限定しない。
実際に使用する際には、基材原料と有効成分の両方を同一の容器に入れて、撹拌装置を用いて基材原料と有効成分を十分に混合し、混合粉末を得る。
ステップS20では、ステップS10において得られた混合粉末に対して真空装置にてバインダーを添加し、ここで、バインダーが、水、エタノール、グアーガム、デンプンゴム、キトサン、カルボキシメチルセルロース、ペクチン、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、ゼラチン、グルコース、ポリプロピレングリコール及びフルクトースのうちの少なくとも1種を含む。本願で使用されるバインダーは、1%のカルボキシメチルセルロースナトリウムを含有する水溶液である。分散させた混合粉末をバインダーで粘着し、撹拌装置で25min~40min撹拌し、均一に混合されたウェット材料を得る。
ステップS30では、ステップS20において得られたウェット材料を、金型で成形する、及び/又は、スクリュー押出装置でプレス成形する。
具体的には、金型成形とは、挿入バー用金型にウェット材料を敷いて、油圧装置でウェット材料に対して縦方向に加圧し、一定のコンパクトさのある紙巻タバコの挿入バーを得て、紙巻タバコの挿入バーを金型から取り出しトリミングすることである。
スクリュー押出装置によるプレス成形とは、特定の形状の排出口を有する押出装置にウェット材料を投入し、駆動装置を始動させて駆動ラックを回転させ、駆動ラックでスクリューを回転させることで、ウェット材料を撹拌しながら特定の形状の排出口を押し出し、紙巻タバコの挿入バーを得る。
ステップS30の後、得られた紙巻タバコの挿入バーを無菌環境に搬送して自然乾燥するステップS40をさらに含む。
上記のステップS10、ステップS20、ステップS30及びステップS40により、一定のサイズや構造を有する紙巻タバコの挿入バーが得られる。
具体的には、紙巻タバコの挿入バーの断面形状は円形及び/又は多角形、例えば正方形、正五角形などであり、紙巻タバコの挿入バーの断面形状が実際のニーズに応じて決定されてもよく、ここでは限定しない。
ここで、紙巻タバコの挿入バーの長さが1cm~7cm、紙巻タバコの挿入バーの幅が1mm~3mmであり、任意選択で、紙巻タバコの挿入バーの長さが、具体的には、1cm、2cm、3cm、4cm、5cm、6cm、7cmなど、紙巻タバコの挿入バーの幅が、具体的には、1mm、1.3mm、1.6mm、1.9mm、2.2mm、2.5mm、2.8mm、3mmなどとしてもよい。紙巻タバコの挿入バーの使用にあたり、紙巻タバコの刻みタバコに紙巻タバコの挿入バーを挿入し、刻みタバコとともに燃やすので、紙巻タバコの挿入バーの長さや幅が大きすぎると、様々なタイプの紙巻タバコと組み合わせて使用することができず、そして、製造コストも高まり、一方、紙巻タバコの挿入バーの長さや幅が小さすぎると、紙巻タバコの挿入バーの体積が小さくなり、使用時間が短くなり、使用者のエクスペリエンスが損なわれる。紙巻タバコの挿入バーの長さ及び幅が実際のニーズに応じて決定されてもよく、ここでは限定しない。
紙巻タバコの挿入バーの硬度が38HD~80HDであり、任意選択で、紙巻タバコの挿入バーの硬度が、具体的には、38HD、40HD、50HD、60HD、65HD、70HD、80HDなどとしてもよい。紙巻タバコの挿入バーを使用する場合は、紙巻タバコの挿入バーは、紙巻タバコの長手方向に整列するように、紙巻タバコの一端から紙巻タバコの内部に挿入されるので、紙巻タバコの挿入バーが挿入されるときに折れないように、紙巻タバコの挿入バーには一定の硬度が求められる。紙巻タバコの挿入バーの硬度が小さすぎると、刻みタバコに挿入するときに、紙巻タバコの挿入バーが破断しやすく、使用者のエクスペリエンスが劣り、紙巻タバコの挿入バーの硬度が高すぎると、製造コストが高まる。紙巻タバコの挿入バーの硬度が実際のニーズに応じて決定されてもよく、ここでは限定しない。
紙巻タバコの挿入バーの密度は0.1g/cm3~3.5g/cm3であり、任意選択で、紙巻タバコの挿入バーの密度は、具体的には、0.1g/cm3、0.3g/cm3、0.5g/cm3、1g/cm3、1.5g/cm3、2g/cm3、3.5g/cm3などとしてもよい。紙巻タバコの挿入バーは有効成分と基材を混合したものであり、紙巻タバコの挿入バーの密度が小さすぎ、即ち締固めの程度が不十分であると、使用中に紙巻タバコの挿入バーが崩壊しやすく、紙巻タバコの挿入バーの密度が高すぎ、即ち、紙巻タバコの挿入バーの締固めの程度が高すぎると、使用中、紙巻タバコの挿入バー内のカンナビノイドが十分に放出できず、使用者のエクスペリエンスが損なわれる。紙巻タバコの挿入バーの密度が実際のニーズに応じて決定されてもよく、ここでは限定しない。
紙巻タバコの挿入バー中のカンナビノイドの質量比が0.1%~70%であり、任意選択で、紙巻タバコの挿入バー中のカンナビノイドの質量比は、具体的には、0.1%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%などであってもよい。カンナビノイドの含有量が低すぎると、紙巻タバコと組み合わせて使用する場合、紙巻タバコの挿入バーから放出されたカンナビノイドが少なく、使用者のエクスペリエンスが低下し、カンナビノイドの含有量が高すぎると、製造コストが高まる。紙巻タバコの挿入バー中のカンナビノイドの質量比が実際のニーズに応じて決定されてもよく、ここでは限定しない。
以下、実施例を参照して具体的に説明する。
実施例1:
(1)カンナビジオールと薄荷粉末との質量比が7:13となるように、粒子径300メッシュ~500メッシュの薄荷粉末とカンナビジオールを均一に混合し、混合粉末を得た。
(2)真空環境において、1%カルボキシメチルセルロースナトリウムを含有する水溶液を混合粉末に加えて35min撹拌し、ウェットミックスを得た。
(3)ウェットミックスをプレス成形して乾燥させ、紙巻タバコの挿入バーを得た。
実施例1で製造された紙巻タバコの挿入バーにおいて、カンナビジオールの質量比は35%、紙巻タバコの挿入バーの密度は0.64g/cm3であった。
実施例2:
(1)カンナビジオールと薄荷粉末との質量比が1:9となるように、粒子径300メッシュ~500メッシュの薄荷粉末とカンナビジオールを均一に混合し、混合粉末を得た。
(2)真空環境において、1%カルボキシメチルセルロースナトリウムを含有する水溶液を混合粉末に加えて35min撹拌し、ウェットミックスを得た。
(3)ウェットミックスをプレス成形して乾燥させ、紙巻タバコの挿入バーを得た。
実施例2で製造された紙巻タバコの挿入バーにおいて、カンナビジオールの質量比は10%、紙巻タバコの挿入バーの密度は0.77g/cm3であった。
実施例3:
(1)カンナビジオールと薄荷粉末との質量比が7:3となるように、粒子径300メッシュ~500メッシュの薄荷粉末とカンナビジオールを均一に混合し、混合粉末を得た。
(2)真空環境において、1%カルボキシメチルセルロースナトリウムを含有する水溶液を混合粉末に加えて35min撹拌し、ウェットミックスを得た。
(3)ウェットミックスをプレス成形して乾燥させ、紙巻タバコの挿入バーを得た。
実施例3で製造された紙巻タバコの挿入バーにおいて、カンナビジオールの質量比は70%、紙巻タバコの挿入バーの密度は0.55g/cm3であった。
実施例4:
(1)カンナビジオールと薄荷粉末との質量比が99:1となるように、粒子径300メッシュ~500メッシュの薄荷粉末とカンナビジオールを均一に混合し、混合粉末を得た。
(2)真空環境において、1%カルボキシメチルセルロースナトリウムを含有する水溶液を混合粉末に加えて35min撹拌し、ウェットミックスを得た。
(3)ウェットミックスをプレス成形して乾燥させ、紙巻タバコの挿入バーを得た。
実施例4で製造された紙巻タバコの挿入バーにおいて、カンナビジオールの質量比は99%、紙巻タバコの挿入バーの密度は0.43g/cm3であった。
実施例5:
(1)大麻の花や葉の粉末と薄荷粉末との質量比が7:13となるように、粒子径300メッシュ~500メッシュの薄荷粉末と大麻の花や葉の粉末とを均一に混合し、混合粉末を得た。
(2)真空環境において、1%カルボキシメチルセルロースナトリウムを含有する水溶液を混合粉末に加えて35min撹拌し、ウェットミックスを得た。
(3)ウェットミックスをプレス成形して乾燥させ、紙巻タバコの挿入バーを得た。
実施例5で製造された紙巻タバコの挿入バーにおいて、カンナビジオールの質量比は0.35%、紙巻タバコの挿入バーの密度は1.12g/cm3であった。
実施例6:
(1)混合物と薄荷粉末との質量比が7:13となるように、粒子径300メッシュ~500メッシュの薄荷粉末と、カンナビジオールと大麻の花や葉の粉末との混合物とを均一に混合し、混合粉末を得た。
(2)真空環境において、1%カルボキシメチルセルロースナトリウムを含有する水溶液を混合粉末に加えて35min撹拌し、ウェットミックスを得た。
(3)ウェットミックスをプレス成形して乾燥させ、紙巻タバコの挿入バーを得た。
実施例6で製造された紙巻タバコの挿入バーにおいて、カンナビジオールの質量比は1%、紙巻タバコの挿入バーの密度は0.76g/cm3であった。
実施例7:
(1)カンナビジオールと薄荷粉末との質量比が7:13となるように、粒子径300メッシュ~500メッシュの薄荷粉末とカンナビジオールを均一に混合し、混合粉末を得た。
(2)真空環境において、1%カルボキシメチルセルロースナトリウムを含有する水溶液を混合粉末に加えて35min撹拌し、ウェットミックスを得た。
(3)ウェットミックスをプレス成形して乾燥させ、紙巻タバコの挿入バーを得た。
実施例7で製造された紙巻タバコの挿入バーにおいて、カンナビジオールの質量比は35%、紙巻タバコの挿入バーの密度は0.32g/cm3であった。
実施例8:
(1)カンナビジオールと薄荷粉末との質量比が7:13となるように、粒子径300メッシュ~500メッシュの薄荷粉末とカンナビジオールを均一に混合し、混合粉末を得た。
(2)真空環境において、1%カルボキシメチルセルロースナトリウムを含有する水溶液を混合粉末に加えて35min撹拌し、ウェットミックスを得た。
(3)ウェットミックスをプレス成形して乾燥させ、紙巻タバコの挿入バーを得た。
実施例8で製造された紙巻タバコの挿入バーにおいて、カンナビジオールの質量比は35%、紙巻タバコの挿入バーの密度が1.3g/cm3であった。
実施例9:
(1)薄荷植物体成分を粉砕して、粒子径300メッシュ~500メッシュの薄荷粉末とした。
(2)真空環境において、1%カルボキシメチルセルロースナトリウムを含有する水溶液を薄荷粉末に加えて35min撹拌し、基材湿潤材料を得た。
(3)基材湿潤材料をプレス成形してカンナビジオールをスプレーし、乾燥させて、カンナビジオールと薄荷粉末との質量比が7:13の紙巻タバコの挿入バーを得た。
実施例9で製造された紙巻タバコの挿入バーにおいて、カンナビジオールの質量比は10%、紙巻タバコの挿入バーの密度は0.8g/cm3であった。
比較例1:
大麻の花や葉を粉砕したものを一般的な刻みタバコと混合し、大麻の花や葉の質量比が33%である紙巻タバコを得た。
比較例1で製造された紙巻タバコの挿入バー中のカンナビジオールの含有量は0.33質量%であった。
テスト:実施例1~9で製造された紙巻タバコの挿入バーと紙巻タバコを配合して点火した。
Figure 0007401933000001
実施例1と比較例1から分かるように、紙巻タバコの挿入バーと紙巻タバコを組み合わせて使用すると、紙巻タバコの挿入バー中のカンナビノイドの含有量が高く、且つ、カンナビノイドが均一に放出され、使用者のエクスペリエンスがより良好である。
なお、以上の各実施例は本願の技術的解決手段を説明するものに過ぎず、限定的なものではない。前述各実施例を参照して本願を詳細に説明したが、当業者にとって明らかなように、前述の各実施例に記載の技術的解決手段を修正したり、その技術的特徴の一部又は全部を同等置換したりすることができる。これらの修正や同等置換により、対応する技術的解決手段の主旨は本願の各実施例の技術的解決手段の範囲から逸脱することはない。

Claims (10)

  1. 紙巻タバコの挿入バーであって、有効成分、基材およびバインダーを含み、前記有効成分がカンナビノイドを含み、前記カンナビノイドの前記紙巻タバコの挿入バーにおける質量比が0.1%~70%であ前記紙巻タバコの挿入バーは、前記紙巻タバコの内部に着脱可能に挿入されることを特徴とする紙巻タバコの挿入バー。
  2. 前記有効成分は大麻抽出物及び/又は大麻植物体成分を含み、前記大麻抽出物及び/又は大麻植物体成分がカンナビノイドを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の紙巻タバコの挿入バー。
  3. 前記大麻植物体成分が大麻の葉及び/又は大麻の花を含む、ことを特徴とする請求項2に記載の紙巻タバコの挿入バー。
  4. 前記カンナビノイドはカンナビジオール及び/又はほかの異性体である、ことを特徴とする請求項2に記載の紙巻タバコの挿入バー。
  5. 前記紙巻タバコの挿入バーは、下記の(1)及び(2)の特徴のうちの少なくとも1つを有する、ことを特徴とする請求項1に記載の紙巻タバコの挿入バー。
    (1)前記基材と前記有効成分との質量比が10:(1~50)であること、
    (2)前記基材が、緑茶植物体成分、紅茶植物体成分、薄荷植物体成分、蓮葉植物体成分、菊花植物体成分、カンゾウ植物体成分、カッコン植物体成分、コケ植物体成分、ユカン植物体成分、ハマナス植物体成分、及びラベンダー植物体成分のうちの少なくとも1種を含むこと。
  6. 前記紙巻タバコの挿入バーは、下記の(1)~(6)の特徴のうちの少なくとも1つを有する、ことを特徴とする請求項1に記載の紙巻タバコの挿入バー。
    (1)前記紙巻タバコの挿入バーが、金型で成形される及び/又はスクリュー押出装置でプレス成形されること、
    (2)前記紙巻タバコの挿入バーの断面形状が円形及び/又は多角形であること、
    (3)前記紙巻タバコの挿入バーの長さが1cm~7cmであること、
    (4)前記紙巻タバコの挿入バーの幅が1mm~3mmであること、
    (5)前記紙巻タバコの挿入バーの密度が0.1g/cm3~3.5g/cm3であること、
    (6)前記紙巻タバコの挿入バーの硬度が38HD~80HDであること。
  7. 請求項1~6のいずれか1項に記載の紙巻タバコの挿入バーの製造方法であって、
    基材原料を粉砕して篩分けし、有効成分と混合して、混合粉末を得るステップと、
    真空環境において、混合粉末にバインダーを加えて均一に撹拌し、ウェットミックスを得るステップと、
    ウェットミックスを成形して、紙巻タバコの挿入バーを得るステップと、を含むことを特徴とする紙巻タバコの挿入バーの製造方法。
  8. 基材原料を粉砕して篩分けし、基材原料の粉末を得るステップと、
    真空環境において、基材原料の粉末にバインダーを加えて均一に撹拌し、基材湿潤材料を得るステップと、
    基材湿潤材料を成形して、有効成分をスプレーし、紙巻タバコの挿入バーを得るステップと、を含むことを特徴とする請求項7に記載の製造方法。
  9. 前記製造方法は、下記の(1)~(9)の特徴のうちの少なくとも1つを有する、ことを特徴とする請求項7に記載の製造方法。
    (1)前記基材原料が、緑茶植物体成分、紅茶植物体成分、薄荷植物体成分、蓮葉植物体成分、菊花植物体成分、カンゾウ植物体成分、カッコン植物体成分、コケ植物体成分、ユカン植物体成分、ハマナス植物体成分、及びラベンダー植物体成分のうちの少なくとも1種を含むこと、
    (2)篩分けされた前記基材原料の粒子径の大きさが300メッシュ~500メッシュであること、
    (3)前記基材原料と前記有効成分との質量比が10:(1~50)であること、
    (4)前記有効成分が大麻抽出物及び/又は大麻植物体成分を含み、前記大麻抽出物及び/又は大麻植物体成分がカンナビノイドを含むこと、
    (5)前記大麻植物体成分が大麻の葉及び/又は大麻の花を含むこと、
    (6)前記カンナビノイドがカンナビジオール及び/又は他の異性体であること、
    (7)前記バインダーが水、エタノール、グアーガム、デンプンゴム、キトサン、カルボキシメチルセルロース、ペクチン、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、ゼラチン、グルコース、ポリプロピレングリコール及びフルクトースのうちの少なくとも1種を含むこと、
    (8)前記成形方式が金型成形及び/又はスクリュー押出装置によるプレス成形を含むこと、
    (9)前記カンナビノイドの前記紙巻タバコの挿入バーにおける質量比が0.1%~70%であること。
  10. 前記製造方法は、下記の(1)~(5)の特徴のうちの少なくとも1つを有する、ことを特徴とする請求項7に記載の製造方法。
    (1)前記紙巻タバコの挿入バーの断面形状が円形及び/又は多角形であること、
    (2)前記紙巻タバコの挿入バーの長さが1cm~7cmであること、
    (3)前記紙巻タバコの挿入バーの幅が1mm~3mmであること、
    (4)前記紙巻タバコの挿入バーの密度が0.1g/cm3~3.5g/cm3であること、
    (5)前記紙巻タバコの挿入バーの硬度が38HD~80HDであること。
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