JP7389998B2 - 加熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被加熱物を加熱するための加熱装置に関する。
被加熱物を誘導加熱するための誘導加熱装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。従来の誘導加熱装置は、筐体と、筐体の内部に配置された主回路及び制御回路とを備えている。
主回路は、電源回路と、整合回路とを含んでいる。電源回路は、複数のスイッチング素子を有するインバータ電源であり、複数のスイッチング素子を高速でオン・オフさせることにより高周波電流を生成する。整合回路は、電源回路と誘導コイルとの間に電気的に接続された並列共振回路である。
電源回路からの高周波電流は、整合回路を介して誘導コイルに供給される。誘導コイルは、被加熱物の周囲を覆うように配置されている。この高周波電流により生成された交番磁束が被加熱物の内部を貫通することにより、被加熱物の内部に渦電流が流れるようになる。この渦電流によるジュール熱によって、被加熱物が誘導加熱される。
また、制御回路は、主回路を制御するためのリレー回路及び基板等を含んでいる。制御回路は、筐体の内部において主回路と混在して配置されている。
特開2000-208240号公報
上述した従来の誘導加熱装置では、主回路及び制御回路が筐体の内部において混在して配置されているため、筐体が大型化するという課題が生じる。
本発明は、上述した課題を解決しようとするものであり、その目的は、筐体の小型化を図ることができる加熱装置を提供することである。
本発明の一態様に係る加熱装置は、被加熱物を加熱するための加熱装置であって、前面に形成された開口部、及び、前記開口部に対向して配置された背面板を有する筐体と、前記筐体の前記開口部を開閉する外扉と、前記筐体の内部に配置され、前記筐体の前記開口部から前記背面板に通じる通路を開閉する内扉と、前記筐体の内部において前記内扉よりも前記筐体の前記背面板側に配置され、前記被加熱物を加熱するための主回路と、前記内扉に配置され、前記主回路を制御するためのリレー回路と、前記外扉に配置され、前記主回路を制御するための基板と、を備える。
なお、これらの包括的又は具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本発明の一態様に係る加熱装置によれば、筐体の小型化を図ることができる。
実施の形態に係る誘導加熱装置の回路構成を示す図である。 外扉が閉じた状態での、実施の形態に係る誘導加熱装置の外観を示す斜視図である。 外扉が開き、且つ、内扉が閉じた状態での、実施の形態に係る誘導加熱装置の外観を示す斜視図である。 外扉及び内扉がともに開いた状態での、実施の形態に係る誘導加熱装置の外観を示す斜視図である。 図2のV-V線断面図である。
本発明の一態様に係る加熱装置は、被加熱物を加熱するための加熱装置であって、前面に形成された開口部、及び、前記開口部に対向して配置された背面板を有する筐体と、前記筐体の前記開口部を開閉する外扉と、前記筐体の内部に配置され、前記筐体の前記開口部から前記背面板に通じる通路を開閉する内扉と、前記筐体の内部において前記内扉よりも前記筐体の前記背面板側に配置され、前記被加熱物を加熱するための主回路と、前記内扉に配置され、前記主回路を制御するためのリレー回路と、前記外扉に配置され、前記主回路を制御するための基板と、を備える。
本態様によれば、主回路は、筐体の内部において内扉よりも筐体の背面板側に配置され、リレー回路及び基板はそれぞれ、内扉及び外扉に配置されている。これにより、主回路、リレー回路及び基板を、筐体の内部に高密度且つコンパクトに配置することができ、筐体の小型化を図ることができる。また、筐体の内部奥に配置された主回路と、外扉に配置された基板との距離を確保することができるので、主回路において発生した高周波電流等によるノイズが基板に影響を及ぼすのを抑制することができる。さらに、加熱装置の通電中に内扉を閉じておくことにより、主回路において発生したノイズを内扉で遮蔽することができ、ノイズ対策を効果的に行うことができる。また、ユーザは、外扉及び内扉をともに開けることにより、主回路のメンテナンス作業等を容易に行うことができる。また、一般に加熱装置では主回路から高電圧が出力される場合があるが、ユーザは、加熱装置の通電中にリレー回路及び基板のメンテナンス作業等を行う際には、内扉を閉じておくことにより、ユーザと主回路との絶縁距離を確保することができる。
例えば、前記内扉には、前記主回路を制御するための他の基板が配置されていないように構成してもよい。
本態様によれば、内扉には他の基板が配置されていないので、主回路において発生したノイズが内扉に配置された基板に影響を及ぼすということが無く、ノイズ対策をより一層効果的に行うことができる。
例えば、前記外扉は、前記筐体の前記開口部に配置された第1のヒンジ部に回動可能に支持され、前記内扉は、前記筐体の内部に配置された第2のヒンジ部に回動可能に支持されており、前記外扉の開閉方向は、前記内扉の開閉方向と反対方向であるように構成してもよい。
本態様によれば、外扉の開閉方向は、内扉の開閉方向と反対方向であるので、外扉が開いている状態で、ユーザが内扉を開いた際に、内扉が外扉に配置された基板等に接触するのを抑制することができる。
例えば、前記加熱装置は、さらに、前記外扉の外面に配置され、挿通孔を有する操作パネルを備え、前記基板は、前記外扉の内面に配置され、コネクタが実装された第1の基板と、前記操作パネルの前記挿通孔に挿通され、前記第1の基板の前記コネクタに電気的に接続された第2の基板と、を含むように構成してもよい。
本態様によれば、第2の基板は、操作パネルの挿通孔に挿通されることにより、第1の基板のコネクタに電気的に接続される。これにより、外扉を閉じた状態で、ユーザは第2の基板のメンテナンス作業等を容易に行うことができる。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、特許請求の範囲を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、必ずしも厳密に図示したものではない。各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態)
[1.誘導加熱装置の回路構成]
まず、図1を参照しながら、実施の形態に係る誘導加熱装置2(加熱装置の一例)の回路構成について説明する。図1は、実施の形態に係る誘導加熱装置2の回路構成を示す図である。
図1に示すように、誘導加熱装置2は、被加熱物4a,4b,4cを誘導加熱するための主回路6と、主回路6を制御するための制御回路8とを備えている。誘導加熱装置2は、例えば、寸法又は種類等の異なる被加熱物4a,4b,4cをそれぞれ10kHz、50kHz及び100kHzの高周波で誘導加熱(いわゆる、高周波焼き入れ)するための装置である。なお、高周波焼き入れとは、高周波の電磁誘導を起こすことにより、被加熱物4a,4b,4cの各表面を加熱させて焼き入れを行う熱処理である。被加熱物4a,4b,4cの各々は、例えば車両又は工作機械等に用いられる金属部品等である。
図1に示すように、主回路6は、電源回路10と、整合回路12a,12b,12cとを含んでいる。
電源回路10は、10kHz、50kHz及び100kHzの周波数の高周波電流を生成するための発振器である。電源回路10は、整流回路16と、チョークコイル18,20と、インバータ回路22とを有している。整流回路16は、例えば6個のサイリスタ24を用いて、商用電源等からの3相60Hz(又は50Hz)の交流電力を直流電力に変換する。チョークコイル18,20は、整流回路16の出力側(直流側)に電気的に接続されており、整流回路16からの直流電力を平滑化する。インバータ回路22は、チョークコイル18,20を介して整流回路16の出力側に電気的に接続されている。インバータ回路22は、例えば4個のスイッチング素子26を高速でオン・オフさせることにより、平滑化された直流電力を単相の高周波電力に変換する。これにより、電源回路10は、例えば10kHz、50kHz及び100kHzの周波数の高周波電流を生成する。なお、各スイッチング素子26は、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)で構成されている。
整合回路12a,12b,12cは、電源回路10のインバータ回路22の出力側(交流側)に電気的に並列接続されている。整合回路12a,12b,12cは、電源回路10により生成された有効電力を高効率で誘導コイル14a,14b,14cにそれぞれ供給するためのものである。整合回路12aは、コンデンサ28a及び整合トランス30aで構成された10kHz用の並列共振回路である。整合回路12bは、コンデンサ28b及び整合トランス30bで構成された50kHz用の並列共振回路である。整合回路12cは、コンデンサ28c及び整合トランス30cで構成された100kHz用の並列共振回路である。
整合回路12a,12b,12cの各入力側にはそれぞれ、切替スイッチ32a,32b,32cが電気的に接続されている。図1に示すように、切替スイッチ32aがオン、且つ、切替スイッチ32b,32cがオフした際には、整合回路12aが電源回路10のインバータ回路22の出力側に電気的に接続され、且つ、整合回路12b,12cが電源回路10のインバータ回路22の出力側から電気的に遮断される。図示しないが、切替スイッチ32bがオン、且つ、切替スイッチ32a,32cがオフした際には、整合回路12bが電源回路10のインバータ回路22の出力側に電気的に接続され、且つ、整合回路12a,12cが電源回路10のインバータ回路22の出力側から電気的に遮断される。また、図示しないが、切替スイッチ32cがオン、且つ、切替スイッチ32a,32bがオフした際には、整合回路12cが電源回路10のインバータ回路22の出力側に電気的に接続され、且つ、整合回路12a,12bが電源回路10のインバータ回路22の出力側から電気的に遮断される。
整合回路12a,12b,12cの各出力側にはそれぞれ、誘導コイル14a,14b,14cが電気的に接続されている。誘導コイル14a,14b,14cはそれぞれ、被加熱物4a,4b,4cを誘導加熱するためのものであり、被加熱物4a,4b,4cの各周囲を覆うように配置される。
整合回路12aが電源回路10のインバータ回路22の出力側に電気的に接続された状態で、電源回路10により生成された10kHzの高周波電流が整合回路12aを介して誘導コイル14aに供給された際には、被加熱物4aが誘導コイル14aにより誘導加熱される。
同様に、整合回路12bが電源回路10のインバータ回路22の出力側に電気的に接続された状態で、電源回路10により生成された50kHzの高周波電流が整合回路12bを介して誘導コイル14bに供給された際には、被加熱物4bが誘導コイル14bにより誘導加熱される。
また、整合回路12cが電源回路10のインバータ回路22の出力側に電気的に接続された状態で、電源回路10により生成された100kHzの高周波電流が整合回路12cを介して誘導コイル14cに供給された際には、被加熱物4cが誘導コイル14cにより誘導加熱される。
図1に示すように、制御回路8は、検出部34と、操作パネル36と、入力部38と、制御部40とを含んでいる。
検出部34は、誘導コイル14a,14b,14cに供給される高周波電圧及びその周波数を検出する。検出部34は、検出した高周波電圧及びその周波数を制御部40に出力する。
操作パネル36は、誘導加熱装置2を操作するための制御盤である。ユーザは、操作パネル36を操作することにより、例えば電源回路10における高周波電流の周波数が10kHz、50kHz及び100kHzのいずれかに設定される。この時、操作パネル36は、高周波電流の周波数を10kHz、50kHz及び100kHzにそれぞれ設定するための周波数設定信号A、周波数設定信号B及び周波数設定信号Cのうちいずれかの周波数設定信号を入力部38に出力する。
なお、被加熱物4aを誘導コイル14aにより誘導加熱する際には、操作パネル36は、周波数設定信号Aを入力部38に出力する。被加熱物16bを誘導コイル8bにより誘導加熱する際には、操作パネル36は、周波数設定信号Bを入力部38に出力する。被加熱物16cを誘導コイル8cにより誘導加熱する際には、操作パネル36は、周波数設定信号Cを入力部38に出力する。
また、ユーザは、操作パネル36を操作することにより、例えば被加熱物4a,4b,4cの誘導加熱の開始が指示される。この時、操作パネル36は、被加熱物4a,4b,4cの誘導加熱を指示するための加熱指令信号を入力部38に出力する。
なお、操作パネル36は、設定された高周波電流の周波数(10kHz、50kHz及び100kHzのいずれか)に基づいて、切替スイッチ32a,32b,32cのオン・オフを制御する。具体的には、高周波電流の周波数が10kHzに設定された際には、操作パネル36は、切替スイッチ32aをオン、且つ、切替スイッチ32b,32cをオフさせる。高周波電流の周波数が50kHzに設定された際には、操作パネル36は、切替スイッチ32bをオン、且つ、切替スイッチ32a,32cをオフさせる。高周波電流の周波数が100kHzに設定された際には、操作パネル36は、切替スイッチ32cをオン、且つ、切替スイッチ32a,32bをオフさせる。
入力部38は、操作パネル36からの周波数設定信号(周波数設定信号A~Cのいずれか)を受け付け、受け付けた周波数設定信号を制御部40に出力する。また、入力部38は、操作パネル36からの加熱指令信号を受け付け、受け付けた加熱指令信号を制御部40に出力する。
制御部40は、入力部38により受け付けられた周波数設定信号に基づいて、電源回路10のインバータ回路22における高周波電流の周波数を制御する。例えば、入力部38により周波数設定信号Aが受け付けられた際には、制御部40は、周波数設定信号Aに基づいて、10kHzの高周波電流が生成されるように電源回路10を制御する。また、入力部38により周波数設定信号Bが受け付けられた際には、制御部40は、周波数設定信号Bに基づいて、50kHzの高周波電流が生成されるように電源回路10を制御する。また、入力部38により周波数設定信号Cが受け付けられた際には、制御部40は、周波数設定信号Cに基づいて、100kHzの高周波電流が生成されるように電源回路10を制御する。
さらに、制御部40は、入力部38からの加熱指令信号に基づいて、電源回路10の整流回路16及びインバータ回路22の制御を開始することにより、被加熱物4a,4b,4cの誘導加熱を開始する。また、制御部40は、入力部38からの加熱指令信号が入力されなくなった際には、電源回路10の整流回路16及びインバータ回路22の制御を停止することにより、被加熱物4a,4b,4cの誘導加熱を終了する。なお、制御部40は、検出部34により検出された高周波電圧及びその周波数に基づいて、電源回路10のインバータ回路22の出力電圧等をフィードバック制御する。
ここで、上述した誘導加熱装置2の動作について説明する。被加熱物4aを誘導加熱する際には、ユーザは、操作パネル36を操作することにより、電源回路10における高周波電流の周波数を10kHzに設定するとともに、被加熱物4aの誘導加熱を指示する。これにより、入力部38は、操作パネル36からの周波数設定信号A及び加熱指令信号を受け付ける。その結果、操作パネル36が切替スイッチ32aをオン、且つ、切替スイッチ32b,32cをオフすることにより、整合回路12aが電源回路10のインバータ回路22の出力側に電気的に接続され、且つ、整合回路12b,12cが電源回路10のインバータ回路22の出力側から電気的に遮断される。また、制御部40は、入力部38により受け付けられた周波数設定信号A及び加熱指令信号に基づいて、10kHzの高周波電流が生成されるように電源回路10を制御する。これにより、電源回路10からの10kHzの高周波電流が整合回路12aを介して誘導コイル14aに供給され、被加熱物4aが誘導加熱される。
また、被加熱物4bを誘導加熱する際には、ユーザは、操作パネル36を操作することにより、電源回路10における高周波電流の周波数を50kHzに設定するとともに、被加熱物4bの誘導加熱を指示する。これにより、入力部38は、操作パネル36からの周波数設定信号B及び加熱指令信号を受け付ける。その結果、操作パネル36が切替スイッチ32bをオン、且つ、切替スイッチ32a,32cをオフすることにより、整合回路12bが電源回路10のインバータ回路22の出力側に電気的に接続され、且つ、整合回路12a,12cが電源回路10のインバータ回路22の出力側から電気的に遮断される。また、制御部40は、入力部38により受け付けられた周波数設定信号B及び加熱指令信号に基づいて、50kHzの高周波電流が生成されるように電源回路10を制御する。これにより、電源回路10からの50kHzの高周波電流が整合部12bを介して誘導コイル14bに供給され、被加熱物4bが誘導加熱される。
また、被加熱物4cを誘導加熱する際には、ユーザは、操作パネル36を操作することにより、電源回路10における高周波電流の周波数を100kHzに設定するとともに、被加熱物4cの誘導加熱を指示する。これにより、入力部38は、操作パネル36からの周波数設定信号C及び加熱指令信号を受け付ける。その結果、操作パネル36が切替スイッチ32cをオン、且つ、切替スイッチ32a,32bをオフすることにより、整合回路12cが電源回路10のインバータ回路22の出力側に電気的に接続され、且つ、整合回路12a,12bが電源回路10のインバータ回路22の出力側から電気的に遮断される。また、制御部40は、入力部38により受け付けられた周波数設定信号C及び加熱指令信号に基づいて、100kHzの高周波電流が生成されるように電源回路10を制御する。これにより、電源回路10からの100kHzの高周波電流が整合回路12cを介して誘導コイル14cに供給され、被加熱物4cが誘導加熱される。
[2.誘導加熱装置の構造]
次に、図2~図5を参照しながら、誘導加熱装置2の構造について説明する。図2は、外扉44が閉じた状態での、実施の形態に係る誘導加熱装置2の外観を示す斜視図である。図3は、外扉44が開き、且つ、内扉46が閉じた状態での、実施の形態に係る誘導加熱装置2の外観を示す斜視図である。図4は、外扉44及び内扉46がともに開いた状態での、実施の形態に係る誘導加熱装置2の外観を示す斜視図である。図5は、図2のV-V線断面図である。なお、図2~図5において、筐体42の幅方向をX軸方向、筐体42の奥行き方向をY軸方向、筐体42の高さ方向をZ軸方向とする。
図2~図5に示すように、誘導加熱装置2は、筐体42と、外扉44と、内扉46とを備えている。
筐体42は、例えば箱形状に形成され、鉄等の金属で形成されている。図3に示すように、筐体42の奥行き方向(Y軸方向)における前面には、矩形状の開口部48が形成されている。また、図4及び図5に示すように、筐体42の奥行き方向における背面には、矩形状の背面板50が配置されている。背面板50は、開口部48に対向して配置されている。図5に示すように、筐体42の内部には、筐体42の奥行き方向に、開口部48から背面板50に通じる通路52が形成されている。
図4に示すように、筐体42の高さ方向(Z軸方向)における天面及び底面にはそれぞれ、矩形状の天板54及び底板56が配置されている。また、筐体42の幅方向(X軸方向)における左側面及び右側面にはそれぞれ、左側板58及び右側板60が配置されている。図2に示すように、右側板60の前端部(開口部48の周縁部)には、複数の第1のヒンジ部62が取り付けられている。複数の第1のヒンジ部62は、筐体42の高さ方向に間隔を置いて配置されている。また、図3に示すように、左側板58の内面には、複数の第2のヒンジ部64が取り付けられている。複数の第2のヒンジ部64は、筐体42の高さ方向に間隔を置いて配置されている。
図4及び図5に示すように、筐体42の内部には、上述した主回路6が配置されている。具体的には、主回路6は、内扉46よりも筐体42の背面板50側に配置されている。主回路6の出力電力は例えば120kWであり、出力電圧は例えば1.2kVである。なお、説明の都合上、図4及び図5では、主回路6を簡略化して図示してある。
外扉44は、筐体42の開口部48を開閉するための扉であり、例えば片開き(右開き)タイプの回動扉である。外扉44は、筐体42の外部に配置され、複数の第1のヒンジ部62に回動可能に支持されている。外扉44は、例えば矩形状の板状に形成され、鉄等の金属で形成されている。図2に示すとともに図5において実線で示すように、外扉44が閉じた状態では、筐体42の開口部48が外扉44により閉塞される。図3及び図4に示すとともに図5において一点鎖線で示すように、外扉44が開いた状態では、筐体42の開口部48が開放される。また、図2に示すように、外扉44の外面には、外扉44を開閉するための取っ手66が配置されている。
図2に示すように、外扉44の外面には、上述した操作パネル36が配置されている。操作パネル36には、誘導加熱装置2を操作するための操作スイッチ群68が配置されている。操作スイッチ群68は、例えば、a)高周波電流の周波数を10kHz、50kHz及び100kHzのいずれかに設定するためのスイッチ、b)主回路6の出力電圧を調整するためのボリューム、及び、c)被加熱物4a,4b,4cの誘導加熱の開始を指示するためのスイッチ等を含んでいる。
また、操作パネル36には、複数の挿通孔70が形成されている。複数の挿通孔70にはそれぞれ、複数のサブ基板72(第2の基板の一例)が着脱可能に挿通されている。複数のサブ基板72の各々は、上述した制御回路8の一部を構成する複数の電子部品が実装されたプリント配線基板である。
図3に示すように、外扉44の内面には、メイン基板74(第1の基板の一例)が配置されている。メイン基板74は、上述した制御回路8の一部を構成する複数の電子部品が実装されたプリント配線基板(マザーボード)であり、例えばDC3Vで駆動される。メイン基板74は、例えば、高周波電流の周波数を設定する機能、主回路6の出力電圧を調整する機能、及び、エラーを検出する機能等を有している。メイン基板74には、複数のコネクタ(図示せず)が実装されている。上述した複数のサブ基板72の各々は、操作パネル36の挿通孔70に挿通されることにより、メイン基板74のコネクタに電気的に接続される。これにより、外扉44を閉じた状態で、ユーザはサブ基板72のメンテナンス作業等を容易に行うことができる。メイン基板74は、電線(図示せず)を介して、主回路6及びリレー回路86(後述する)の各々に電気的に接続されている。
内扉46は、筐体42の内部の通路52を開閉するための扉であり、例えば片開き(左開き)タイプの回動扉である。内扉46は、筐体42の内部に配置され、複数の第2のヒンジ部64に回動可能に支持されている。内扉46は、例えば矩形状の板状に形成され、鉄等の金属で形成されている。図3に示すとともに図5において実線で示すように、内扉46が閉じた状態では、筐体42の通路52が内扉46により閉塞される。この時、内扉46は、筐体42の開口部48及び背面板50の各々に対向して配置され、筐体42の通路52を筐体42の奥行き方向に仕切るようになる。また、図4に示すとともに図5において一点鎖線で示すように、内扉46が開いた状態では、筐体42の通路52が開放される。
なお、内扉46の開閉方向は、外扉44の開閉方向と反対方向である。具体的には、図5に示すように、XY平面視において、外扉44の開く方向は反時計方向(矢印76で示す方向)であるのに対し、内扉46の開く方向は時計方向(矢印78で示す方向)である。また、外扉44の閉じる方向は時計方向(矢印80で示す方向)であるのに対し、内扉46の閉じる方向は反時計方向(矢印82で示す方向)である。このように構成することにより、外扉44が開いている状態で、ユーザが内扉46を開いた際に、内扉46が外扉44に配置されたメイン基板74等に接触するのを抑制することができる。
図3に示すように、内扉46の外面(開口部48に面する側の面)には、筐体42の高さ方向に並んで配置された複数の棚84が形成されている。各棚84には、リレー回路86が配置されている。リレー回路86は、制御回路8の一部を構成する複数の電磁リレー88で構成されている。リレー回路86は、電線(図示せず)を介して、主回路6及びメイン基板74の各々に電気的に接続されている。リレー回路86は、例えばDC24V、AC100V又はAC200Vで駆動される。なお、内扉46には、制御回路8の一部を構成する複数の電子部品が実装された基板は配置されていない。
[3.効果]
本実施の形態では、主回路6は、筐体42の内部において内扉46よりも筐体42の背面板50側に配置されている。また、リレー回路86は内扉46に配置され、メイン基板74及び複数のサブ基板72は外扉44に配置されている。これにより、主回路6、リレー回路86、メイン基板74及び複数のサブ基板72を、筐体42の内部に高密度且つコンパクトに配置することができ、筐体42の小型化を図ることができる。
また、筐体42の内部奥に配置された主回路6と、外扉44に配置されたメイン基板74及び複数のサブ基板72との距離を確保することができるので、主回路6において発生した高周波電流等によるノイズが、メイン基板74及び複数のサブ基板72に影響を及ぼすのを抑制することができる。さらに、誘導加熱装置2の通電中に内扉46を閉じておくことにより、主回路6において発生したノイズを内扉46で遮蔽することができ、ノイズ対策を効果的に行うことができる。
なお、主回路6と内扉46に配置されたリレー回路86との距離は、主回路6と外扉44に配置されたメイン基板74及び複数のサブ基板72との距離よりも近いが、一般にリレー回路86はノイズに強いという性質を有する。そのため、リレー回路86が主回路6において発生したノイズの影響を受けるおそれは少ない。
また、ユーザは、例えば誘導加熱装置2の非通電時に、外扉44及び内扉46をともに開けることにより、主回路6のメンテナンス作業等を容易に行うことができる。また、一般に誘導加熱装置2では主回路6から高電圧(例えば1.2kV)が出力されるが、ユーザは、誘導加熱装置2の通電中にリレー回路86及びメイン基板74のメンテナンス作業等を行う際には、内扉46を閉じておくことにより、ユーザと主回路6との絶縁距離を確保することができる。
(変形例等)
以上、本発明の1つ又は複数の態様に係る加熱装置について、上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の1つ又は複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
上記実施の形態では、外扉44及び内扉46の各々を、片開きタイプの回動扉としたが、これに限定されず、例えば観音開きタイプの回動扉としてもよい。
また、上記実施の形態では、内扉46の開閉方向を外扉44の開閉方向と反対方向としたが、これに限定されず、外扉44の開閉方向と同方向としてもよい。この場合、例えば、複数の第2のヒンジ部64は、右側板60の内面に取り付けられる。
また、上記実施の形態では、誘導加熱装置2を操作パネル36で操作するようにしたが、これに限定されず、例えば誘導加熱装置2から離れた位置に配置された制御盤により、誘導加熱装置2をリモート操作してもよい。
また、上記実施の形態では、加熱装置を誘導加熱装置2で構成したが、これに限定されず、被加熱物を誘導加熱以外の加熱方式(例えば誘電加熱等)で加熱する任意の加熱装置で構成してもよい。
本発明に係る加熱装置は、例えば金属部品の高周波焼き入れ等に適用することができる。
2 誘導加熱装置
4a,4b,4c 被加熱物
6 主回路
8 制御回路
10 電源回路
12a,12b,12c 整合回路
14a,14b,14c 誘導コイル
16 整流回路
18,20 チョークコイル
22 インバータ回路
24 サイリスタ
26 スイッチング素子
28a,28b,28c コンデンサ
30a,30b,30c 整合トランス
32a,32b,32c 切替スイッチ
34 検出部
36 操作パネル
38 入力部
40 制御部
42 筐体
44 外扉
46 内扉
48 開口部
50 背面板
52 通路
54 天板
56 底板
58 左側板
60 右側板
62 第1のヒンジ部
64 第2のヒンジ部
66 取っ手
68 操作スイッチ群
70 挿通孔
72 サブ基板
74 メイン基板
76,78,80,82 矢印
84 棚
86 リレー回路
88 電磁リレー

Claims (4)

  1. 被加熱物を加熱するための加熱装置であって、
    前面に形成された開口部、及び、前記開口部に対向して配置された背面板を有する筐体と、
    前記筐体の前記開口部を開閉する外扉と、
    前記筐体の内部に配置され、前記筐体の前記開口部から前記背面板に通じる通路を開閉する内扉と、
    前記筐体の内部において前記内扉よりも前記筐体の前記背面板側に配置され、前記被加熱物を加熱するための主回路と、
    前記内扉の外面に配置され、前記主回路を制御するためのリレー回路と、
    前記外扉に配置され、前記主回路を制御するための基板と、を備える
    加熱装置。
  2. 前記内扉には、前記主回路を制御するための他の基板が配置されていない
    請求項1に記載の加熱装置。
  3. 前記外扉は、前記筐体の前記開口部に配置された第1のヒンジ部に回動可能に支持され、
    前記内扉は、前記筐体の内部に配置された第2のヒンジ部に回動可能に支持されており、
    前記外扉の開閉方向は、前記内扉の開閉方向と反対方向である
    請求項1又は2に記載の加熱装置。
  4. 前記加熱装置は、さらに、前記外扉の外面に配置され、挿通孔を有する操作パネルを備え、
    前記基板は、
    前記外扉の内面に配置され、コネクタが実装された第1の基板と、
    前記操作パネルの前記挿通孔に挿通され、前記第1の基板の前記コネクタに電気的に接続された第2の基板と、を含む
    請求項1~3のいずれか1項に記載の加熱装置。
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