JP7367624B2 - 計測情報処理装置 - Google Patents

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Description

本開示は、計測情報処理装置に、関する。
特許文献1に開示の技術では、リアル空間中の物理量が複数位置で計測され、それら各計測位置での物理量に関する画像がバーチャル空間中に表示される。
特許第4785662号公報
さて、特許文献1に開示の技術では、複数位置において計測された物理量と、それら各計測位置での物理量に基づく解析結果とが、バーチャル空間中に画像表示される。そのため、複数位置での計測が完了してから、ユーザが画像表示を視認することになる。しかし、計測目的に対して計測不良又は計測不要となるような計測位置に対しては、計測完了後の画像表示により初めて計測結果の物理量がユーザに把握されることから、さらに追加となる再計測によって利便性の低下するおそれがあった。
本開示の課題は、利便性の高い計測情報処理装置を、提供することにある。
以下、課題を解決するための本開示の技術的手段について、説明する。尚、特許請求の範囲及び本欄に記載された括弧内の符号は、後に詳述する実施形態に記載された具体的手段との対応関係を示すものであり、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
本開示の第一態様は、
リアル空間(Sr)中においてユーザ(2)により変化する計測位置(Pr)での物理量を、計測する計測ユニット(20)と、
計測された物理量を表す計測画像(Iv)を、計測情報として生成する情報生成ユニット(50)と、
生成された計測画像を、ユーザに向けたバーチャル空間(Sv)中に表示する表示ユニット(30)と、を備え、
情報生成ユニットは、
バーチャル空間中において現在の計測位置と対応する仮想位置(Pv)に表示される計測画像を、仮配置する仮配置部(500)と、
計測位置での計測を確定する計測確定条件が成立すると、計測画像を仮想位置に固定配置する固定配置部(510)と、を有する計測情報処理装置である。
本開示の第二態様は、
リアル空間(Sr)中においてユーザ(2)により変化する計測位置(Pr)での物理量を、計測する計測ユニット(20)と、
計測された物理量を表してユーザに向けたバーチャル空間(Sv)中に表示される計測画像(Iv)を、計測情報として生成する情報生成ユニット(50)と、
を備え、
少なくとも一部が計測ユニットと一体に構成される情報生成ユニットは、
バーチャル空間中において現在の計測位置と対応する仮想位置(Pv)に表示される計測画像を、仮配置する仮配置部(500)と、
計測位置での計測を確定する計測確定条件が成立すると、計測画像を仮想位置に固定配置する固定配置部(510)と、を有する計測情報処理装置である。
本開示の第三態様は、
リアル空間(Sr)中においてユーザ(2)により変化する計測位置(Pr)での物理量を、計測する計測ユニット(20)と、
計測された物理量を表してユーザに向けたバーチャル空間(Sv)中に表示される計測画像(Iv)を、計測情報として生成する情報生成ユニット(50)と、
を備え、
情報生成ユニットは、
バーチャル空間中において現在の計測位置と対応する仮想位置(Pv)に表示される計測画像を、仮配置する仮配置部(500)と、
計測位置での計測を確定する計測確定条件が成立すると、計測画像を仮想位置に固定配置する固定配置部(510)と、を有する計測情報処理装置である。
これら第一~第三態様によると、バーチャル空間中においてユーザにより変化する現在の計測位置と対応した仮想位置には、仮配置された計測画像が表示されることになる。これによれば、計測位置での物理量に関する計測画像は、計測位置の変化に合わせてリアルタイムに表示され得る。さらに第一~第三態様では、計測位置での計測を確定する計測確定条件が成立すると、計測画像が仮想位置に固定配置される。以上によりユーザは、バーチャル空間中での計測画像のリアルタイム表示を計測位置の変化により移動させることで、計測確定条件の成立に伴って固定配置される計測画像を、計測目的に適正な物理量を表すように取得することができる。故に、利便性を高めることが可能となる。
さらに第二態様によると、計測画像を仮配置及び固定配置する情報生成ユニットの少なくとも一部が計測ユニットと一体に構成される。これによりユーザは、リアル空間中において物理量の計測をしながら、当該リアル空間に対応して表示されるバーチャル空間中に、計測画像を容易に配置することができる。故に、計測対象となるリアル空間の制限なく、利便性を高めることが可能となる。
基本形態による計測情報処理装置の構成を示すブロック図である。 基本形態による計測情報処理装置を説明するための模式図である。 基本形態による計測情報処理装置を説明するための模式図である。 基本形態による計測情報処理装置を説明するための模式図である。 基本形態による計測情報処理装置を説明するための模式図である。 基本形態による計測情報処理装置を説明するための模式図である。 基本形態による計測情報処理装置を説明するための模式図である。 基本形態による計測情報処理装置を説明するための模式図である。 基本形態による計測情報処理装置を説明するための模式図である。 基本形態による計測情報処理装置を説明するための模式図である。 基本形態による計測情報処理装置を説明するための模式図である。 基本形態による計測情報処理装置を説明するための模式図である。 基本形態による計測情報処理装置を説明するための模式図である。 基本形態による計測情報処理装置を説明するための模式図である。 基本形態による計測情報処理方法の基本フローを示すフローチャートである。 第一実施形態による計測情報処理装置を説明するための模式図である。 第一実施形態による計測情報処理装置の構成を示すブロック図である。 第一実施形態による計測情報処理装置を説明するための模式図である。 第一実施形態による計測情報処理装置を説明するための表である。 第一実施形態による計測情報処理装置を説明するための模式図である。 第一実施形態の変形例による計測情報処理装置を説明するための表である。 第二実施形態による計測情報処理装置の構成を示すブロック図である。 第二実施形態による計測情報処理装置を説明するための模式図である。 第二実施形態による計測情報処理装置を説明するための表である。 第二実施形態の変形例による計測情報処理装置を説明するための表である。 第三実施形態による計測情報処理装置の構成を示すブロック図である。 第四実施形態による計測情報処理装置の構成を示すブロック図である。 第四実施形態の変形例による計測情報処理装置の構成を示すブロック図である。
以下、基本形態及び複数の実施形態を図面に基づき説明する。尚、各形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことで、重複する説明を省略する場合がある。また、各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。さらに、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合わせることができる。
(基本形態)
まず、基本形態の計測情報処理装置1を図1に基づき説明する。計測情報処理装置1は、計測ユニット20、表示ユニット30、位置認識ユニット40、及び情報生成ユニット50を備えている。
計測ユニット20は、図2に示すようにリアル空間Sr中においてユーザ2により動的に変化する計測位置Prでの物理量を、計測する。計測ユニット20は、例えば把持部位等の形成により、ユーザ2に対してポータブルに構成される。計測ユニット20は、リアル空間Sr中でのユーザ2による移動に応じて、当該移動先となる計測位置Prでの計測対象物理量を、内蔵のデバイス又はセンサにより感知する。計測ユニット20は、感知した計測対象物理量の大小を表すように、計測信号を出力する。
こうした計測ユニット20の計測対象物理量は、例えば音圧、音周波数、音響インテンシティ、照度、温度、湿度、気圧、気流、気体濃度、臭気濃度、紫外線強度、赤外線強度、放射線強度、速度、加速度、電波強度、電圧、電流、電荷、電場の電界強度又は電速密度、磁場の磁界強度又は磁束密度、力、圧力、硬度、面粗度、振動強度、角度、糖度、細菌又はウィルスの濃度、花粉濃度、及び粒子濃度等のうち、少なくとも1種類である。計測ユニット20は、これらの例示のうち、ユーザ2により不可視な物理量を計測対象とすることで、表示ユニット30による当該計測対象物理量の可視化を実現することが好ましい。
図3,4に示すように表示ユニット30は、計測ユニット20によって計測された物理量を表すように情報生成ユニット50の生成する計測画像Ivを、ユーザ2に向けたバーチャル空間Sv中に表示する。表示ユニット30は、例えば脱着部品又は把持部位等の形成により、ユーザ2に対してポータブルに構成されることが好ましい。また、そうしたポータブルの中でも特に表示ユニット30は、例えば脱着部品等によりユーザ2の頭部2a(図2参照)に対してウェアラブルに、構成されることがさらに好ましい。
こうした表示ユニット30は、例えばHMD、HUD、ウィンドシールドディスプレイ(WSD)、ハンドヘルドコンピュータ、スマートフォン、コンタクトレンズディスプレイ、サングラスディスプレイ、及びスカウタディスプレイ等のうち、少なくとも1種類である。これらの例示のうち、ウェアラブルな透過型(AR型)である場合の表示ユニット30は、図3に示すように、同ユニット30を通してユーザ2に透過視認されるリアル空間Sr自体に対して、バーチャル空間Sv中の計測画像Ivを重畳表示する。また例示のうち非透過型(VR型)である場合の表示ユニット30は、図4に示すように、例えば同ユニット30又は計測ユニット20と一体のカメラ等によりリアル空間Srを撮影してなるリアル画像Irに対して、バーチャル空間Sv中の計測画像Ivを重畳表示する。
図1に示すように位置認識ユニット40は、計測位置認識部400及び表示位置認識部410を有している。計測位置認識部400は、リアル空間Sr中における計測ユニット20での計測位置Prとして、同ユニット20の例えば感知部位の中心点等を、認識する。計測位置認識部400は、認識した計測位置Prを表すように、認識信号を出力する。計測位置認識部400は、計測ユニット20又は表示ユニット30に対して一体に、構成されることが好ましい。
こうした計測位置認識部400は、例えばカメラ、ジャイロセンサ、加速度センサ、慣性計測ユニット(IMU)、無線通信機、GNSS、IMES、地磁気センサ、音波センサ、可視光センサ、赤外線センサ、及び深度センサ等のうち、一体構成となる要素に応じた少なくとも1種類である。ここで特に、無線通信機である場合の計測位置認識部400には、例えばWi-Fi(登録商標)、RFID、ビーコン、及びUWB等が選択される。
表示位置認識部410は、リアル空間Sr中における表示ユニット30での表示位置Pdとして、同ユニット30の例えば表示画面のゼロ点等を、認識する。表示位置認識部410は、認識した表示位置Pdを表すように、認識信号を出力する。表示位置認識部410は、計測ユニット20又は表示ユニット30に対して一体に、構成されることが好ましい。
こうした表示位置認識部410は、例えばカメラ、ジャイロセンサ、加速度センサ、無線通信機、GNSS、IMES、地磁気センサ、音波センサ、可視光センサ、赤外線センサ、及び深度センサ等のうち、一体構成となる要素に応じた少なくとも1種類である。ここで特に、無線通信機である場合の表示位置認識部410には、例えばWi-Fi(登録商標)、RFID、ビーコン、及びUWB等が選択される。
図1に示す情報生成ユニット50は、計測ユニット20によって計測された物理量を表すと共に、表示ユニット30によってバーチャル空間Sv中に表示される計測画像Ivを、計測情報として生成する。情報生成ユニット50は、少なくとも一つの専用コンピュータを含んで構成される。情報生成ユニット50を構成する専用コンピュータは、メモリ及びプロセッサを、少なくとも1つずつ有している。メモリは、コンピュータにより読み取り可能なプログラム及びデータ等を非一時的に記憶する、例えば半導体メモリ、磁気媒体、及び光学媒体等のうち、少なくとも1種類の非遷移的実体的記憶媒体(non-transitory tangible storage medium)である。プロセッサは、例えばCPU、GPU、及びRISC-CPU等のうち、少なくとも1種類をコアとして含む。
情報生成ユニット50を構成する専用コンピュータにおいてプロセッサは、メモリに記憶されたプログラムに含まれる複数の命令を、実行する。これにより情報生成ユニット50を構成する専用コンピュータは、計測画像Ivを生成して表示ユニット30に表示させるための機能部(即ち、機能ブロック)を、複数構築する。これらの複数機能部には、図1に示す仮配置部500及び固定配置部510が含まれる。
仮配置部500は、バーチャル空間Sv中において現在の計測位置Pr(図2参照)と対応する仮想位置Pvに、表示ユニット30によって表示される現在の計測画像Ivを、図5に示すように仮配置する。それと共に仮配置部500は、現在から一回前の制御タイミングにおいて仮配置したが、固定配置部510によっては固定配置されなかった過去の計測画像Ivを、削除する。これらにより仮配置部500は、制御タイミング毎に計測画像Ivを仮表示する仮想位置Pvを、現在の計測位置Prにリアルタイムに追従変化させる。
このような仮配置部500は具体的には、計測ユニット20からの計測信号に基づき、現在の計測位置Prにおいて計測された物理量を、取得する。また仮配置部500は、位置認識ユニット40のうち計測位置認識部400からの認識信号に基づき、て計測ユニット20による現在の計測位置Prを取得する。さらに仮配置部500は、位置認識ユニット40のうち表示位置認識部410からの認識信号に基づき、表示ユニット30による現在の表示位置Pdを取得する。
仮配置部500は、リアル空間Sr中における計測位置Pr及び表示位置Pdの現在座標に基づき、バーチャル空間Sv中に計測画像Ivを仮配置する仮想位置Pvを、所定の制御サイクルでリアルタイムに算出する。さらに仮配置部500は、仮想位置Pvに表示させる計測画像Ivを、同位置Pvの算出と同じ制御サイクルでリアルタイムに生成する。
このとき仮配置部500は、現在の計測位置Prに対応した現在の仮想位置Pvを表す位置画像Ivpを含んで、仮配置の計測画像Ivを生成する。ここで位置画像Ivpは、例えば円図形等といったオブジェクトの中心位置により、現在の仮想位置Pvを表す。さらに仮配置部500は、現在の仮想位置Pvでの位置画像Ivpに加えて、当該現在位置Pvに対応する計測位置Prでの計測された物理量の大きさを表す物理量画像Ivqも含んで、仮配置の計測画像Ivを生成する。ここで物理量画像Ivqは、例えば数字、文字、及び記号等のうち少なくとも1種類であるテキストにより、単位を含む(図5の場合)又は含まない物理量の大きさを、位置画像Ivpの周囲に表す。尚、仮配置において物理量の大きさは、物理量画像Ivqに代えて若しくは加えて、位置画像Ivpの例えばオブジェクトサイズ又はオブジェクト色等により表されてもよい。
仮配置部500は、ユーザ2の両目視差及び陰影等のうち少なくとも1種類(図5は例示の双方の場合)を利用して立体感、奥行感乃至は遠近感を与えるように、表示ユニット30のバーチャル空間Sv中に3次元表示される計測画像Ivを、仮配置する。さらに仮配置部500は、透過型(AR型)の表示ユニット30に対してはリアル空間Sr中でのユーザ2の頭部2aの向きに合わせて、仮配置での計測画像Ivの向きを調整する。あるいは仮配置部500は、非透過型(VR型)の表示ユニット30に対してはリアル空間Sr中でのリアル画像Irの向きに合わせて、仮配置での計測画像Ivの向きを調整する。これらの調整は、図6の左右に示すような計測画像Ivの現在向きを、頭部2a又はリアル画像Irの現在向きと正対させるのに必要な、同画像Ivの3次元軸まわりでの回転角度を算出することで、図6の中央に示すように実現される。
固定配置部510は、計測位置Prでの計測を確定して記録する計測確定条件が成立すると、仮配置部500により仮想位置Pvに仮配置された現在の計測画像Ivを、図7に示すように同位置Pvにて固定配置する。即ち固定配置部510は、仮想位置Pvでの計測画像Ivの現在表示を、計測確定条件の成立に伴ってバーチャル空間Sv中に座標固定する。さらに固定配置部510は、計測開始タイミング後となる過去の制御タイミングにおいて仮想位置Pvに固定配置された計測画像Ivがあれば、当該過去画像Ivを同位置Pvに保持する。
このような固定配置部510は具体的には、ユーザ2からの指示(以下、単にユーザ指示という)に応答して計測確定条件が成立すると、計測画像Ivを固定配置してもよい。この場合にユーザ指示とは、例えばボタン又はスイッチの操作、ジェスチャ、ハンドトラッキング、音声、頭部2aの向き、アイトラッキング、及び指示棒の動作等のうち、少なくとも1種類により実現される。これら例示のユーザ指示は、その種類に応じて計測ユニット20又は表示ユニット30と一体に構成される、例えばセンサ又はカメラ等により認識されて、固定配置部510へと信号出力される。そこで固定配置部510は、ユーザ指示に応答した信号出力毎に、計測確定条件の成立判断を下して計測画像Ivの固定配置を実行するとよい。
固定配置部510は、計測開始タイミングから現在までの経過時間に応じて計測確定条件が成立すると、計測画像Ivを固定配置してもよい。この場合に計測開始タイミングとは、例えば上記例示のユーザ指示等により、計測ユニット20及び表示ユニット30のうち少なくとも一方が電源をオンされるタイミングである。そこで固定配置部510は、こうした計測開始タイミングから設定時間が経過する毎に、計測確定条件の成立判断を下して計測画像Ivの固定配置を実行するとよい。
固定配置部510は、リアル空間Sr中において図2に例示の基準位置Pbから、現在の計測位置Prまでの離間距離に応じて計測確定条件Cが成立すると、計測画像Ivを固定配置してもよい。この場合に基準位置Pbとは、例えば上記例示のユーザ指示又は自動判断等によりリアル空間Sr中に規定される、ゼロ点である。そこで固定配置部510は、こうした基準位置Pbから計測ユニット20が設定距離ずつ離間する毎に、計測確定条件の成立判断を下して計測画像Ivの固定配置を実行するとよい。
固定配置部510は、現在の計測位置Prにおける物理量の大小に応じて計測確定条件が成立すると、計測画像Ivを固定配置してもよい。この場合に固定配置部510は、仮配置部500により計測画像Ivの仮配置された仮想位置Pvでの物理量が所定の閾値を超える場合に、計測確定条件の成立判断を下して計測画像Ivの固定配置を実行するとよい。尚、以上の他に固定配置部510は、外部指令信号の受信毎に、計測確定条件の成立判断を下して計測画像Ivの固定配置を実行してもよい。
さて、図7の空間手前側に示すように固定配置部510は、現在の仮想位置Pvでの位置画像Ivpと、当該現在位置Pvに対応する計測位置Prでの計測された物理量の大きさを表す物理量画像Ivqとを含んで、固定配置の計測画像Ivを生成する。このとき、図7の空間奥側に示すように固定配置部510は、計測開始タイミング後となる過去に固定配置された計測画像Ivがあれば、画像Ivp,Ivqを含んだままの当該過去画像Ivを保持する。ここで位置画像Ivpは、仮配置の場合と同様、オブジェクトの中心位置により現在の仮想位置Pvを表す。また物理量画像Ivqは、仮配置の場合と同様、単位を含む(図7の場合)又は含まない物理量の大きさを、テキストにより位置画像Ivpの周囲に表す。尚、固定配置においても物理量の大きさは、物理量画像Ivqに代えて又は加えて、位置画像Ivpのオブジェクトサイズにより表されてもよい。
図8の空間手前側に示すように固定配置部510は、画像Ivp,Ivqに加えてさらに、現在の仮想位置Pvに対応する計測位置Prでの計測時刻を表す時間画像Ivtを含んで、固定配置の計測画像Ivを生成してもよい。このとき、図8の空間奥側に示すように固定配置部510は、過去に固定配置された計測画像Ivがあれば、画像Ivp,Ivq,Ivtを含んだままの当該過去画像Ivを保持してもよい。ここで時間画像Ivtは、テキストにより計測時刻を位置画像Ivpの周囲に表す。
図9の空間手前側に示すように固定配置部510は、画像Ivp,Ivqに加えてさらに、現在及び過去の計測位置間Prでの差分を表す差分画像Ivdを含んで、固定配置の計測画像Ivを生成してもよい。このとき、図10の空間奥側に示すように固定配置部510は、過去に固定配置された計測画像Ivがあれば、Ivp,Ivq,Ivdの組に代えて画像Ivp,Ivq,Ivtの組を含むように、当該過去画像Ivを生成してもよい。ここで差分画像Ivdは、同画像Ivdの固定配置される現在及び過去の計測位置Pr間での、物理量の差分と計測時刻の差分とのうち少なくとも一方(図9は双方の場合)を、テキストにより位置画像Ivpの周囲に表す。このとき現在の計測位置Prと対比させられる過去の計測位置Prは、相互離間距離が所定範囲内で最短となる位置に、設定される。
以上の図7~9に示すように固定配置部510は、現在の仮想位置Pvに仮配置の計測画像Ivを、表示ユニット30によりバーチャル空間Sv中に3次元表示されるように、固定配置する。それと共に固定配置部510は、過去に固定配置した計測画像Ivがあれば、3次元表示された当該過去画像Ivを過去の仮想位置Pvに保持する。さらに固定配置部510は、透過型(AR型)の表示ユニット30に対してはリアル空間Sr中でのユーザ2の頭部2aの向きに合わせて、現在固定配置する計測画像Ivの向き及び過去に固定配置した計測画像Ivがあればその向きを、調整する。あるいは仮配置部500は、非透過型(VR型)の表示ユニット30に対してはリアル空間Sr中でのリアル画像Irの向きに合わせて、現在固定配置する計測画像Ivの向き及び過去に固定配置した計測画像Ivがあればその向きを、調整する。
図10,11に示すように固定配置部510は、リアル空間Sr中において現在の計測位置Prから設定距離ΔP外にある、過去の計測位置Prに対応して固定配置した計測画像Ivがあれば、当該過去画像Ivの表示ユニット30による表示濃度を下げてもよい。この場合に設定距離ΔPは、現在の計測位置Prを中心とした仮想円の半径(図10の場合)として、現在分の表示が過去分の表示により阻害されるのを抑制可能な適に、設定される。また表示濃度は、現在の計測位置Prから設定距離ΔP内にある計測画像Ivよりも下げられる限りにおいて、例えば非表示を意味するゼロ値(図11の場合)等に、設定されてもよい。
図12~14に示すように固定配置部510は、過去の計測位置Prに対応して固定配置した計測画像Ivがあれば、当該過去画像Ivの表示ユニット30による表示態様をユーザ指示に応じて変化させてもよい。この場合のユーザ指示も、上述の場合に準ずる。ここで表示態様の変化とは、例えば表示画像の構成(図12の場合)、表示濃度(図13の場合)、表示サイズ(図14の場合)、表示色、及び表示形状等のうち、少なくとも1種類である。ここで特に、表示画像の構成を変化させる場合の固定配置部510は、例えば時系列画像Ivsを追加した計測画像Ivと、同画像Ivsを消去した計測画像Ivとを、ユーザ指示(図12はジェスチャの例)に応じて切り替えるとよい。このとき時系列画像Ivsは、固定配置される計測画像Ivに含まれることで、過去複数の計測位置Prに跨っての物理量の時系列変化を、例えばヒストグラム等のグラフにより表す。尚、このようなユーザ指示に応じた表示態様の変化は、先述した仮配置部500による現在計測画像Ivの仮配置においても、同様に実現されてもよい。
ここまで説明した情報生成ユニット50において仮配置部500の各機能は、計測ユニット20と一体の専用コンピュータと、表示ユニット30と一体の専用コンピュータと、それらユニット20,30の双方とは別体の専用コンピュータとのうち、計測ユニット20と一体の専用コンピュータを含む少なくとも1種類により、実現される。また、情報生成ユニット50において固定配置部510の各機能も、計測ユニット20と一体の専用コンピュータと、表示ユニット30と一体の専用コンピュータと、それらユニット20,30の双方とは別体の専用コンピュータとのうち、計測ユニット20と一体の専用コンピュータを含む少なくとも1種類により、実現される。これらのことから情報生成ユニット50については、その少なくとも一部が計測ユニット20と一体に構成されるのである。
以上説明した複数機能部の共同により、計測情報処理装置1がリアル空間Sr中の物理量を計測して、当該計測結果を表す計測画像Iv等の計測情報をバーチャル空間Sv中に表示する、計測情報処理方法の基本フローを図15に基づき説明する。本フローは、時系列に設定される制御タイミングの間となる、制御サイクル毎に実行される。尚、本フローにおける各「S」は、複数のステップをそれぞれ意味する。また、ユーザ指示に応じた表示態様変化が採用される場合のステップは、基本フローと並行して実行されることになるため、以下では説明を割愛する。
S101において計測ユニット20は、リアル空間Sr中においてユーザ2により変化する現在の計測位置Prでの物理量を、計測する。このとき仮配置部500は、計測ユニット20からの計測信号に基づき、現在の計測位置Prにおいて計測された物理量を、取得する。
S102において位置認識ユニット40の計測位置認識部400は、リアル空間Sr中における計測ユニット20での現在の計測位置Prを、認識する。このとき仮配置部500は、計測位置認識部400からの認識信号に基づき、計測ユニット20による現在の計測位置Prを取得する。
S103において位置認識ユニット40の表示位置認識部410は、リアル空間Sr中における表示ユニット30での現在の表示位置Pdを、認識する。このとき仮配置部500は、表示位置認識部410からの認識信号に基づき、表示ユニット30による現在の表示位置Pdを取得する
S104において情報生成ユニット50の仮配置部500は、バーチャル空間Sv中において現在の計測位置Prと対応する仮想位置Pvに、表示ユニット30により表示される現在の計測画像Ivを、仮配置する。S105において情報生成ユニット50の仮配置部500は、現在から一回前の制御タイミングにおいて仮配置したが、当該一回前の制御タイミングでは固定配置されずに仮配置のまま残存している過去の計測画像Ivを、削除する。
S106において情報生成ユニット50の固定配置部510は、現在の制御タイミングにおいて計測確定条件が成立したか否かを、判定する。その結果、肯定判定が下された場合には、本フローがS107へ移行する。S107において情報生成ユニット50の固定配置部510は、直前のS104により仮想位置Pvに仮配置された状態の現在の計測画像Ivを、同位置Pvに固定配置する。S108において情報生成ユニット50の固定配置部510は、計測開始タイミング後となる過去に固定配置された仮想位置Pvでの計測画像Ivがあれば、当該過去画像Ivを同位置Pvに保持する。S109において情報生成ユニット50は、直前のS107,S108により固定配置状態とされた計測画像Ivを、表示ユニット30に出力して表示させる。
一方、S106において否定判定が下された場合には、本フローがS110へ移行する。S110において情報生成ユニット50の固定配置部510は、計測開始タイミング後となる過去に固定配置された仮想位置Pvでの計測画像Ivがあれば、当該過去画像Ivを同位置Pvに保持する。S111において情報生成ユニット50は、直前のS104により仮配置状態とされた計測画像Ivと、直前のS110により固定配置状態に保持された計測画像Ivとを、表示ユニット30に出力して表示させる。
(作用効果)
以上説明した基本形態の作用効果を、以下に説明する。
基本形態によると、バーチャル空間Sv中においてユーザ2により変化する現在の計測位置Prと対応した仮想位置Pvには、仮配置された計測画像Ivが表示されることになる。これによれば、計測位置Prでの物理量に関する計測画像Ivは、計測位置Prの変化に合わせてリアルタイムに表示され得る。さらに基本形態では、計測位置Prでの計測を確定する計測確定条件が成立すると、計測画像Ivが仮想位置Pvに固定配置される。以上によりユーザ2は、バーチャル空間Sv中での計測画像Ivのリアルタイム表示を計測位置Prの変化により移動させることで、計測確定条件の成立に伴って固定配置される計測画像Ivを、計測目的に適正な物理量を表すように取得することができる。故に、利便性を高めることが可能となる。
さらに基本形態によると、計測画像Ivを仮配置及び固定配置する情報生成ユニット50の少なくとも一部が計測ユニット20と一体に構成される。これによりユーザ2は、リアル空間Sr中において物理量の計測をしながら、当該リアル空間Srに対応して表示されるバーチャル空間Sv中に、計測画像Ivを容易に配置することができる。故に、計測対象となるリアル空間Srの制限なく、利便性を高めることが可能となる。
また基本形態では、計測位置Prを変化させるユーザ2に対して、表示ユニット30がポータブルであってもよい。この場合にユーザ2は、リアル空間Sr中において物理量の計測をしながら、当該リアル空間Srに対応したバーチャル空間Sv中での計測画像Ivの表示位置Pdを、自身に対して調整することができる。故に、計測位置Prを変化させるユーザ2の動きに応じた計測画像Ivの表示によって、利便性を高めることが可能となる。
また基本形態では、計測位置Prを変化させるユーザ2の頭部2aに対して、表示ユニット30がウェアラブルであってもよい。この場合にユーザ2は、リアル空間Sr中において物理量の計測をしながら、当該リアル空間Srに対応したバーチャル空間Sv中での計測画像Ivの表示位置Pdを、自身の頭部2aに対して調整することができる。故に、計測位置Prを変化させるユーザ2の頭部2aの動きに応じた計測画像Ivの表示によって、利便性を高めることが可能となる。また、ユーザ2による表示ユニット30の把持が不要となるので、計測の安全性を高めることも可能となる。
ここで、ウェアラブルな表示ユニット30の場合に基本形態では、表示される計測画像Ivの向きがユーザ2の頭部2aの向きに合わせて調整される。この場合にユーザ2は、頭部2aの向きに合わせてリアルタイム表示される計測画像Ivを、計測目的に適正な物理量の仮想位置Pvに固定配置し易くなる。故に、利便性を高めることが可能である。
また、ウェアラブルな表示ユニット30の場合に基本形態では、リアル空間Srに対してバーチャル空間Sv中の計測画像Ivが重畳表示される。この場合にユーザ2は、頭部2aの動きに応じてリアルタイム表示される計測画像Ivを、リアル空間Srに重ねて直感的に固定配置することができる。故に、利便性を高めることが可能となる。
さて、基本形態の計測画像Ivは、仮配置及び固定配置されるバーチャル空間Sv中において3次元表示される。これによりユーザ2は、空間配置を直感的に把握しながら、計測目的にとって適正な物理量を計測することができる。故に、利便性を高めることが可能となる。
また基本形態の計測画像Ivによると、計測位置Prに対応した仮想位置Pvを表す位置画像Ivpの周囲には、同計測位置Prでの計測された物理量を表す物理量画像Ivqが固定配置される。これによりユーザ2は、計測位置Prでの物理量を直感的に把握することができる。故に、適正な仮想位置Pvでの計測画像Ivの固定配置を容易にして、利便性を高めることが可能となる。
また基本形態の計測画像Ivによると、計測位置Prに対応した仮想位置Pvを表す位置画像Ivpの周囲には、物理量画像Ivqに加えて、同計測位置Prでの計測時刻を表す時間画像Ivtがさらに固定配置されてもよい。この場合にユーザ2は、計測画像Ivが固定配置された複数計測位置Prでの物理量を計測時刻と共に対比させて、それら物理量の変化を把握することができる。故に、仮想位置Pvでの計測画像Ivの固定配置を適正化して、利便性を高めることが可能となる。
また基本形態の計測画像Ivによると、現在の計測位置Prに対応した仮想位置Pvでの位置画像Ivpの周囲には、物理量画像Ivqに加えて、差分画像Ivdがさらに固定配置されてもよい。ここで差分画像Ivdとは、現在及び過去の計測位置Pr間での物理量の差分と、現在及び過去の計測位置Pr間での計測時刻の差分とのうち、少なくとも一方を表す。これによりユーザ2は、計測画像Ivが固定配置された過去及び現在の計測位置Pr間における物理量の変化を、直感的に把握することができる。故に、適正な仮想位置Pvでの計測画像Ivの固定配置を容易にして、利便性を高めることが可能となる。
また基本形態によると、ユーザ2からの指示に応じて、計測画像Ivの表示態様が変化させられてもよい。この場合にユーザ2は、自身の所望する表示態様下にて計測目的に適正な物理量を把握しつつ、計測画像Ivを配置することができる。故に、利便性を高めることが可能となる。
また基本形態によると、過去の計測位置Prでの物理量の時系列変化を表す時系列画像Ivsの追加された計測画像Ivが、ユーザ2からの指示に応じて固定配置されてもよい。この場合にユーザ2は、過去複数の計測位置Pr間に跨った物理量の変化を、正確に把握することができる。故に、仮想位置Pvでの計測画像Ivの固定配置を適正化して、利便性を高めることが可能となる。
また基本形態によると、リアル空間Sr中において現在の計測位置Prから設定距離ΔP外にある過去の計測位置Prに対応した計測画像Ivは、表示濃度を下げられてもよい。これにより、現在の計測位置Prとは離間する過去の計測位置Prにて固定配置の計測画像Ivが、当該現在位置Prでの計測画像Ivの配置を阻害する事態を、抑制できる。故に、計測不良又は計測不要な物理量を表す仮想位置Pvに計測画像Ivが固定配置される事態を惹起し難くして、利便性を高めることが可能となる。
また基本形態では、ユーザ指示に応答して計測確定条件が成立すると、計測画像Ivが固定配置されてもよい。この場合にユーザ2は、計測画像Ivの仮配置でのリアルタイム表示を移動させながら、計測目的にとって適正な物理量を表す計測位置Prでの指示により、計測画像Ivの配置位置を容易に固定することができる。故に、利便性を高めることが可能である。
また基本形態では、計測開始タイミングからの経過時間に応じて計測確定条件が成立すると、計測画像Ivが固定配置されてもよい。この場合にユーザ2は、計測画像Ivの仮配置でのリアルタイム表示を移動させることで、計測開始タイミングからの経過時間に応じて固定配置される計測画像Ivを、計測目的にとって適正な物理量を表す仮想位置Pvにて取得することができる。故に、利便性を高めることが可能である。
また基本形態では、リアル空間Sr中における基準位置Pbから計測位置Prまでの離間距離に応じて計測確定条件が成立すると、計測画像Ivが固定配置されてもよい。この場合にユーザ2は、計測画像Ivの仮配置でのリアルタイム表示を移動させることで、基準位置Pbから計測位置Prまでの離間距離に応じて固定配置される計測画像Ivを、計測目的にとって適正な物理量を表す仮想位置Pvにて取得することができる。故に、利便性を高めることが可能である。
また基本形態では、計測位置Prにおける物理量の大小に応じて計測確定条件が成立すると、計測画像Ivが固定配置されてもよい。この場合にユーザ2は、計測画像Ivの仮配置でのリアルタイム表示を移動させることで、計測位置Prでの物理量の大小に応じて固定配置される計測画像Ivを、計測目的にとって適正な物理量を表す仮想位置Pvにて取得することができる。故に、利便性を高めることが可能である。
また基本形態によると、ユーザ2に不可視な物理量に関する場合の計測画像Ivは、計測位置Prの変化に合わせた仮想位置Pvにおいて、リアルタイムに可視化表示され得る。故にユーザ2は、可視化表示された計測画像Ivの仮配置でのリアルタイム表示を移動させることで、計測目的にとって適正な物理量を表す仮想位置Pvに計測画像Ivを固定配置することができる。故に、利便性を高めることが可能である。
(第一実施形態)
図16~20に示すように第一実施形態は、基本形態の一例である。
第一実施形態では、バーチャル空間Sv中の計測画像Ivを基本フローのS109,S111によりリアル空間Srに重畳表示する表示ユニット30として、ユーザ2の頭部2aにポータブル且つウェアラブルな透過型(AR型)のHMD300が採用されている。そこで第一実施形態では、基本フローのS102,S103をそれぞれ実行する位置認識ユニット40の計測位置認識部400及び表示位置認識部410として、カメラユニット420及び慣性計測ユニット430がHMD300と一体に構成されている。また第一実施形態の情報生成ユニット50では、基本フローのS102S~S105,S107~S111を実行する専用コンピュータとしての表示制御コンピュータ520が、HMD300と一体に構成されている。
第一実施形態では、基本フローのS101においてリアル空間Sr中での音圧及び音周波数を計測する計測ユニット20として、ユーザ2にポータブルなマイクユニット200が採用されている。そこで第一実施形態では、基本フローのS102において計測位置Prを認識するためにカメラユニット420により撮影されるマーカ220が、マイクユニット200と一体に構成されている。また第一実施形態では、基本フローのS106において計測確定条件の成立判定(即ち、肯定判定)を生じさせるユーザ指示のためのボタンユニット210が、マイクユニット200と一体に構成されている。さらに第一実施形態の情報生成ユニット50では、基本フローのS101,S106を実行する専用コンピュータとしての計測制御コンピュータ530が、マイクユニット200と一体に構成されている。
尚、第一実施形態の制御コンピュータ520,530同士は、直接的若しくは間接的に、無線通信又は有線通信可能に構成される。また、図21に示すように第一実施形態の変形例では、基本フローのS104,S107がの表示制御コンピュータ520に代えて、計測制御コンピュータ530により実行されてもよい。
(第二実施形態)
図22~24に示すように第二実施形態は、基本形態の一例であって、第一実施形態の変形例である。
第二実施形態の情報生成ユニット50では、基本フローのS104,S105,S107~S111を実行する専用コンピュータとしてのモバイル制御コンピュータ540が、HMD300及びマイクユニット200と別体に構成されていている。このモバイル制御コンピュータ540は特に、ユーザ2に対してポータブル且つウェアラブルである。
こうした第二実施形態では、基本フローのS109,S111の実行にあたり、モバイル制御コンピュータ540からの出力に従って表示制御コンピュータ520がHMD300を制御することで、計測画像Ivが表示される。一方、第二実施形態においても基本フローのS101,S106は、計測制御コンピュータ530により実行される。
尚、第二実施形態の制御コンピュータ520,530,540同士は、直接的若しくは間接的に、無線通信又は有線通信可能に構成される。また、図25に示すように第二実施形態の変形例では、基本フローのS104,S107がのモバイル制御コンピュータ540に代えて、計測制御コンピュータ530により実行されてもよい。
(第三実施形態)
図26に示すように第三実施形態は、基本形態の一例であって、第一実施形態の変形例である。
第三実施形態では、計測ユニット20として複数のマイクユニット200が採用されている。そこで第三実施形態では、各マイクユニット200と個別に一体化されたボタンユニット210のそれぞれにより、基本フローのS106におけるユーザ指示が入力される。また第三実施形態では、各マイクユニット200と個別に一体化された計測制御コンピュータ530のそれぞれにより、基本フローのS106が実行される。
尚、第三実施形態の変形例として、複数ずつのマイクユニット200、ボタンユニット210及び計測制御コンピュータ530が、第二実施形態に適用されてもよい。
(第四実施形態)
図27に示すように第四実施形態は、基本形態の一例であって、第一実施形態の変形例である。
第四実施形態では、表示ユニット30として複数のHMD300が採用されている。そこで第四実施形態では、各HMD300と個別に一体化されたカメラユニット420のそれぞれにより、基本フローのS102が実行される。また第四実施形態では、各HMD300と個別に一体化された慣性計測ユニット430のそれぞれにより、基本フローのS103が実行される。さらに第四実施形態では、各HMD300と個別に一体化された表示制御コンピュータ520のそれぞれにより、基本フローのS104,S105,S107~S111が実行される。
尚、図28に示すように第四実施形態の変形例では、第三実施形態による複数ずつのマイクユニット200、ボタンユニット210及び計測制御コンピュータ530が、適用されてもよい。また第四実施形態の変形例として、複数ずつのHMD300、カメラユニット420、慣性計測ユニット430、及び表示制御コンピュータ520が、第二実施形態に適用されてもよい。
(他の実施形態)
以上、基本形態及び複数の実施形態について説明したが、本開示は、それらの形態に限定して解釈されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において種々の形態及び組み合わせに適用することができる。
変形例において情報生成ユニット50を構成する専用コンピュータは、無線通信又は有線通信可能な少なくとも一つの外部コンピュータであってもよい。変形例において情報生成ユニット50を構成する専用コンピュータは、デジタル回路及びアナログ回路のうち、少なくとも一方をプロセッサとして含んでいてもよい。ここでデジタル回路とは、例えばASIC、FPGA、SOC、PGA、及びCPLD等のうち、少なくとも1種類である。またこうしたデジタル回路は、プログラムを格納したメモリを、有していてもよい。
2 ユーザ、20 計測ユニット、30 表示ユニット、50 情報生成ユニット、500 仮配置部、510 固定配置部、Iv 計測画像、Ivd 差分画像、Ivp 位置画像、Ivq 物理量画像、Ivs 時系列画像、Ivt 時間画像、Pr 計測位置、Pv 仮想位置、Sr リアル空間、Sv バーチャル空間、ΔP 設定距離

Claims (20)

  1. リアル空間(Sr)中においてユーザ(2)により変化する計測位置(Pr)での物理量を、計測する計測ユニット(20)と、
    計測された前記物理量を表す計測画像(Iv)を、計測情報として生成する情報生成ユニット(50)と、
    生成された前記計測画像を、前記ユーザに向けたバーチャル空間(Sv)中に表示する表示ユニット(30)と、を備え、
    前記情報生成ユニットは、
    前記バーチャル空間中において現在の前記計測位置と対応する仮想位置(Pv)に表示される前記計測画像を、仮配置する仮配置部(500)と、
    前記計測位置での計測を確定する計測確定条件が成立すると、前記計測画像を前記仮想位置に固定配置する固定配置部(510)と、を有する計測情報処理装置。
  2. 前記表示ユニットは、前記ユーザに対してポータブルである請求項1に記載の計測情報処理装置。
  3. 前記表示ユニットは、前記ユーザの頭部に対してウェアラブルである請求項2に記載の計測情報処理装置。
  4. 前記仮配置部及び前記固定配置部は、前記表示ユニットにより表示される前記計測画像の向きを、前記頭部の向きに合わせて調整する請求項3に記載の計測情報処理装置。
  5. 前記表示ユニットは、前記リアル空間に対して前記バーチャル空間中の前記計測画像を重畳表示する請求項3又は4に記載の計測情報処理装置。
  6. 前記仮配置部及び前記固定配置部は、前記表示ユニットにより前記バーチャル空間中に3次元表示される前記計測画像を、配置する請求項1~5のいずれか一項に記載の計測情報処理装置。
  7. 前記計測画像は、前記仮想位置を表す位置画像(Ivp)と、前記計測位置での計測された前記物理量を表す物理量画像(Ivq)と、を含み、
    前記固定配置部は、前記表示ユニットにより前記位置画像の周囲に表示される前記物理量画像を、固定配置する請求項1~6のいずれか一項に記載の計測情報処理装置。
  8. 前記計測画像は、前記計測位置での計測時刻を表す時間画像(Ivt)、をさらに含み、
    前記固定配置部は、前記表示ユニットにより前記位置画像の周囲に表示される前記時間画像を、固定配置する請求項7に記載の計測情報処理装置。
  9. 前記計測画像は、現在及び過去の前記計測位置間での前記物理量の差分と、現在及び過去の前記計測位置間での計測時刻の差分とのうち、少なくとも一方を表す差分画像(Ivd)、をさらに含み、
    前記固定配置部は、前記表示ユニットにより現在の前記計測位置での前記位置画像の周囲に表示される前記差分画像を、固定配置する請求項7又は8に記載の計測情報処理装置。
  10. 前記固定配置部は、前記表示ユニットによる前記計測画像の表示態様を、前記ユーザからの指示に応じて変化させる請求項1~9のいずれか一項に記載の計測情報処理装置。
  11. 前記計測画像は、過去の前記計測位置での前記物理量の時系列変化を表す時系列画像(Ivs)を、含み、
    前記固定配置部は、前記時系列画像を追加した前記計測画像を、前記ユーザからの指示に応じて固定配置する請求項10に記載の計測情報処理装置。
  12. 前記固定配置部は、前記リアル空間中において現在の前記計測位置から設定距離(ΔP)外にある過去の前記計測位置に対応した前記計測画像の、前記表示ユニットによる表示濃度を下げる請求項1~11のいずれか一項に記載の計測情報処理装置。
  13. 前記固定配置部は、前記ユーザからの指示に応答して前記計測確定条件が成立すると、前記計測画像を固定配置する請求項1~12のいずれか一項に記載の計測情報処理装置。
  14. 前記固定配置部は、計測開始タイミングからの経過時間に応じて前記計測確定条件が成立すると、前記計測画像を固定配置する請求項1~12のいずれか一項に記載の計測情報処理装置。
  15. 前記固定配置部は、前記リアル空間中における基準位置から前記計測位置までの離間距離に応じて前記計測確定条件が成立すると、前記計測画像を固定配置する請求項1~12のいずれか一項に記載の計測情報処理装置。
  16. 前記固定配置部は、前記計測位置における前記物理量の大小に応じて前記計測確定条件が成立すると、前記計測画像を固定配置する請求項1~12のいずれか一項に記載の計測情報処理装置。
  17. 前記計測ユニットは、前記ユーザに不可視な前記物理量を、計測する請求項1~15のいずれか一項に記載の計測情報処理装置。
  18. 前記情報生成ユニットの少なくとも一部と一体に構成される前記計測ユニットは、前記ユーザに対してポータブルである請求項1~16のいずれか一項に記載の計測情報処理装置。
  19. リアル空間(Sr)中においてユーザ(2)により変化する計測位置(Pr)での物理量を、計測する計測ユニット(20)と、
    計測された前記物理量を表して前記ユーザに向けたバーチャル空間(Sv)中に表示される計測画像(Iv)を、計測情報として生成する情報生成ユニット(50)と、
    を備え、
    少なくとも一部が前記計測ユニットと一体に構成される前記情報生成ユニットは、
    前記バーチャル空間中において現在の前記計測位置と対応する仮想位置(Pv)に表示される前記計測画像を、仮配置する仮配置部(500)と、
    前記計測位置での計測を確定する計測確定条件が成立すると、前記計測画像を前記仮想位置に固定配置する固定配置部(510)と、を有する計測情報処理装置。
  20. リアル空間(Sr)中においてユーザ(2)により変化する計測位置(Pr)での物理量を、計測する計測ユニット(20)と、
    計測された前記物理量を表して前記ユーザに向けたバーチャル空間(Sv)中に表示される計測画像(Iv)を、計測情報として生成する情報生成ユニット(50)と、
    を備え、
    前記情報生成ユニットは、
    前記バーチャル空間中において現在の前記計測位置と対応する仮想位置(Pv)に表示される前記計測画像を、仮配置する仮配置部(500)と、
    前記計測位置での計測を確定する計測確定条件が成立すると、前記計測画像を前記仮想位置に固定配置する固定配置部(510)と、を有する計測情報処理装置。
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