JP7355365B2 - 密封装置 - Google Patents
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Description
本発明に係る密封装置10は、外側部材2と、外側部材2に対して軸回転する内側部材5との間に装着され、内側部材5に嵌合される第1部材13と、第1部材13に対向して配置され外側部材2に嵌合される第2部材16とを備えた環状の密封装置に関する。第1部材13は、内側部材5の外周面に嵌合されるスリンガ嵌合円筒部140とスリンガ嵌合円筒部140の外方側の端部140aから径方向外方に延びるスリンガ円板部141とを有したスリンガ14と、スリンガ円板部141の外方側の面141bに固着されスリンガ円板部141の外径側端部141aよりもさらに径方向外方に突出する突出部151を有した磁気エンコーダ15とを含む。第2部材16は、外側部材2の内周面2bに嵌合される芯金嵌合円筒部170と芯金嵌合円筒部170の内方側の端部170aから径方向内方に延出する芯金円板部171とを有した芯金17と、芯金17に固着され弾性体からなり芯金嵌合円筒部170の内周170bを覆う内周覆い部184を有したシールリップ部18とを含む。内周覆い部184の内周面184aと、磁気エンコーダ15の外径側の端部151aとの間には、外方側の空間に通じる隙間を有したラビリンス部Rが設けられている。ラビリンス部Rは、最も外方側の空間側に設けられ径方向に隙間が形成された第1ラビリンスR1と、第1ラビリンスR1に連続し且つ第1ラビリンスR1より隙間寸法が小さく形成されるとともに軸方向に隙間が形成された第2ラビリンスR2と、第2ラビリンスR2に連続し径方向に隙間が形成された第3ラビリンスR3とを有する。内周覆い部184は、外方側の空間に向けて拡径するように軸方向に対して2°以上傾斜して設けられている。以下、詳述する。
まずは第1実施形態について、図1、図2を参照しながら説明する。
図1は、自動車の車輪(不図示)を軸回転可能に支持する軸受ユニット1を示す。この軸受ユニット1は、大略的に、上述の外側部材に相当する外輪2と、上述の内側部材に相当する内輪5と、外輪2と内輪5との間に介装される2列の転動体(ボール)6…とを含んで構成される。内輪5は、ハブ輪3と内輪部材4とで回転部材として構成され、内輪部材4はハブ輪3の車体側に嵌合一体とされる。ハブ輪3にはドライブシャフト7が同軸的にスプライン嵌合され、ドライブシャフト7は等速ジョイント8を介して不図示の駆動源(駆動伝達部)に連結される。ドライブシャフト7はナット9によって、ハブ輪3と一体化され、ハブ輪3のドライブシャフト7からの脱落が防止されている。内輪5(ハブ輪3及び内輪部材4)は、外輪2に対して、軸L回りに回転可能な回転部材とされ、外輪2と、内輪5とにより、相対的に回転する2部材が構成され、環状の被シール空間Sが形成される。被シール空間S内には、2列の転動体6…が、リテーナ6aに保持された状態で、外輪2の軌道輪2a、ハブ輪3及び内輪部材4の軌道輪3a,4aを転動可能に介装されている。ハブ輪3は、円筒形状のハブ輪本体30と、ハブ輪本体30より立上基部31を介して径方向外方に延出するよう形成されたハブフランジ32とを有し、ハブフランジ32にボルト33及び不図示のナットによって車輪が取付固定される。以下において、軸L方向に沿って車輪に向く側(図1において左側)を車輪側、車体に向く側(図1において右側)を車体側と言う。
図2に示す第1実施形態に係る密封装置10には、車体側となる外輪2と内輪部材4との間の端部に装着されるパックシールタイプの密封装置10Aを示し、以下、説明する。
次に第2実施形態に係る密封装置として密封装置10Bについて、図3を参照して説明する。なお、第1実施形態と共通する部分には、可能な限り同一の符号を付し、その構成及び作用・効果等の説明は省略する。
また第2実施形態の第1ラビリンスR1も、段差部184cの軸方向の面184cbと、突出部151の軸方向の面151dとの間に形成される隙間であり、第2ラビリンスR2が、段差部184cの径方向の面184caと、突出部151の径方向の面151cとの間に形成される隙間であるのは第1実施形態と同様である。一方、第3ラビリンスR3は、突出部151に端部覆い部152が形成されていないため、内周覆い部184の内周面184aと、スリンガ円板部141の外径側端部141aとの間に形成される隙間である。それに伴い、スリンガ円板部141が図1の例と比べて外径側に若干延伸することで、第3ラビリンスR3の隙間の幅r3が、第1実施形態の第3ラビリンスR3の隙間の幅r3と略同寸法となっている。これにより、磁気エンコーダ15は、図2の例と比べて端部覆い部152が形成されていないシンプルな構成とすることができる。
次に第3実施形態に係る密封装置として密封装置10Cについて、図4を参照して説明する。なお、第1実施形態と共通する部分には、可能な限り同一の符号を付し、その構成及び作用・効果等の説明は省略する。
2 外輪部材
5 内輪部材
13 第1部材
14 スリンガ
140 スリンガ嵌合円筒部
140a 外方側の端部
141 スリンガ円板部
141a 外径側端部
141b 外方側の面
15 磁気エンコーダ
151 突出部
151a 外径側の端部
16 第2部材
17 芯金
170 芯金嵌合円筒部
170a 内方側の端部
170b 内周
171 芯金円板部
18 シールリップ部
184 内周覆い部
184a 内周面
R ラビリンス部
R1 第1ラビリンス
R2 第2ラビリンス
R3 第3ラビリンス
Claims (8)
- 外側部材と、該外側部材に対して軸回転する内側部材との間に装着され、前記内側部材に嵌合される第1部材と、該第1部材に対向して配置され前記外側部材に嵌合される第2部材とを備えた環状の密封装置において、
前記第1部材は、前記内側部材の外周面に嵌合されるスリンガ嵌合円筒部と前記スリンガ嵌合円筒部の外方側の端部から径方向外方に延びるスリンガ円板部とを有したスリンガと、該スリンガ円板部の外方側の面を覆うように固着されるエンコーダ本体部と該エンコーダ本体部から径方向外方に延出して形成され、前記スリンガ円板部の外径側端部よりもさらに径方向外方に突出する突出部とを有した磁気エンコーダと、を含み、
前記第2部材は、前記外側部材の内周面に嵌合される芯金嵌合円筒部と前記芯金嵌合円筒部の内方側の端部から径方向内方に延出する芯金円板部とを有した芯金と、前記芯金に固着され弾性体からなり前記芯金嵌合円筒部の内周を覆う内周覆い部を有したシールリップ部とを含み、
前記内周覆い部の内周面と、前記磁気エンコーダの外径側の端部との間には、外方側の空間に通じる隙間を有したラビリンス部が設けられ、
前記ラビリンス部は、最も外方側の空間側に設けられ径方向に隙間が形成された第1ラビリンスと、該第1ラビリンスに連続し且つ前記第1ラビリンスより隙間寸法が小さく形成されるとともに軸方向に隙間が形成された第2ラビリンスと、該第2ラビリンスに連続し径方向に隙間が形成された第3ラビリンスとを有し、
該内周覆い部は、外方側の空間に向けて拡径するように軸方向に対して2°以上傾斜して設けられていることを特徴とする密封装置。 - 請求項1において、
前記第1ラビリンス及び前記第2ラビリンスは、前記内周覆い部と、前記突出部とによって形成される隙間で構成されることを特徴とする密封装置。 - 請求項1または請求項2において、
前記磁気エンコーダは、前記スリンガ円板部の前記外径側端部を覆う端部覆い部を有していることを特徴とする密封装置。 - 請求項1~請求項3のいずれか1項において、
前記スリンガは、前記スリンガ円板部の前記外径側端部から軸方向に且つ前記外方側の空間とは反対側に延出して形成されたスリンガ外径円筒部を有していることを特徴とする密封装置。 - 請求項4において、
前記磁気エンコーダは、前記スリンガ外径円筒部を覆う外径覆い部を有していることを特徴とする密封装置。 - 請求項1~請求項5のいずれか1項において、
前記内周覆い部の外方側の空間側の端部には、段差状に形成された段差部が形成されており、
前記第1ラビリンスは、前記段差部の径方向に向く面と、前記突出部の径方向に向く面との間に形成される隙間であり、
前記第2ラビリンスは、前記段差部の軸方向に向く面と、前記突出部の軸方向に向く面との間に形成される隙間であることを特徴とする密封装置。 - 請求項1~請求項6のいずれか1項において、
前記ラビリンス部は、前記第1ラビリンスと前記第3ラビリンスとが、直線的に連通して形成されないように設けられていることを特徴とする密封装置。 - 請求項1~請求項7のいずれか1項において、
前記第1ラビリンスを構成する突出部の外径側の角部は、傾斜した傾斜面を有していることを特徴とする密封装置。
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