JP7349947B2 - 情報処理装置、作業機械、情報処理方法、情報処理プログラム - Google Patents
情報処理装置、作業機械、情報処理方法、情報処理プログラム Download PDFInfo
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しかし一方で、特に工事現場などにおいては作業安全性の確保のためには周辺の物体を監視するだけでは十分でない場合もある。特に工事現場などの作業機械を用いる現場においては自動運転での自動車の走行とは異なり、通常工事現場などにおいては、走行時に常に安定した地面を走行できるかは保証されていない。そのため、オペレータは通常周辺物体のみならず、地面の安定性や走行可能性についても考慮して操作を行わなければならない。
当該作業機械の周辺の地面の情報を取得する情報取得手段と、
前記情報取得手段が取得した地面の情報に基づいて、当該作業機械が当該地面を走行した場合の走行安全性を判定する判定手段と、を備え、
前記情報取得手段は、
当該作業機械の周辺の画像を取得する撮像手段と、
当該作業機械の周辺の二次元もしくは三次元情報を取得する測距手段と、
を含み、
前記判定手段は、
前記測距手段が取得した情報に基づいて、周辺領域のうち地面領域を検出する地面領域計算手段と、
前記撮像手段が取得した画像のうち、前記地面領域計算手段が検出した前記地面領域に対応する画像部分に基づいて、当該地面領域の表面状態を推定する表面状態計算手段と、
前記地面領域の情報と前記地面領域の表面状態とに基づいて、当該作業機械が当該地面領域を走行した場合の危険度を判定する危険度判定手段と、
を含む。
上記の情報処理装置を備える。
制御手段が、
走行可能な作業機械の周辺の地面の情報を取得する情報取得工程と、
前記情報取得工程で取得した地面の情報に基づいて、前記作業機械が当該地面を走行した場合の走行安全性を判定する判定工程と、
を実行し、
前記情報取得工程は、
前記作業機械の周辺の画像を取得する撮像工程と、
前記作業機械の周辺の二次元もしくは三次元情報を取得する測距工程と、
を含み、
前記判定工程は、
前記測距工程で取得した情報に基づいて、周辺領域のうち地面領域を検出する地面領域計算工程と、
前記撮像工程で取得した画像のうち、前記地面領域計算工程で検出した前記地面領域に対応する画像部分に基づいて、当該地面領域の表面状態を推定する表面状態計算工程と、
前記地面領域の情報と前記地面領域の表面状態とに基づいて、当該作業機械が当該地面領域を走行した場合の危険度を判定する危険度判定工程と、
を含む。
コンピュータを、
走行可能な作業機械の周辺の地面の情報を取得する情報取得手段、
前記情報取得手段が取得した地面の情報に基づいて、前記作業機械が当該地面を走行した場合の走行安全性を判定する判定手段、
として機能させ、
前記情報取得手段は、
前記作業機械の周辺の画像を取得する撮像手段と、
前記作業機械の周辺の二次元もしくは三次元情報を取得する測距手段と、
を含み、
前記判定手段は、
前記測距手段が取得した情報に基づいて、周辺領域のうち地面領域を検出する地面領域計算手段と、
前記撮像手段が取得した画像のうち、前記地面領域計算手段が検出した前記地面領域に対応する画像部分に基づいて、当該地面領域の表面状態を推定する表面状態計算手段と、
前記地面領域の情報と前記地面領域の表面状態とに基づいて、当該作業機械が当該地面領域を走行した場合の危険度を判定する危険度判定手段と、
を含む。
まず、本実施形態に係るショベル100の構成について説明する。ショベル100は、本発明に係る作業機械の一例であり、本発明の適用の範囲を制限するものではない。ショ
ベル100は、周辺地面の情報を取得して走行安全性を向上できるように構成されている。
この図に示すように、ショベル100は、下部走行体1と、旋回機構2を介して旋回可能に下部走行体1に搭載される上部旋回体3と、アタッチメントとしてのブーム4、アーム5及びバケット6と、オペレータが搭乗するキャビン10とを備える。アタッチメントは、作業要素(例えば、バケット、クラッシャー、クレーン装置等)が設けられていれば、これに限られない。
上部旋回体3は、旋回油圧モータ或いは電動機(共に不図示)等で駆動されることにより、下部走行体1に対して旋回する。
キャビン10は、オペレータが搭乗する操縦室であり、例えば上部旋回体3の前部左側に搭載される。
自動運転機能には、オペレータの操作装置45に対する操作や遠隔操作に応じて、操作対象の被駆動要素(油圧アクチュエータ)以外の被駆動要素(油圧アクチュエータ)を自動で動作させる機能(いわゆる「半自動運機能」)が含まれてよい。また、自動運転機能には、オペレータの操作装置45に対する操作や遠隔操作がない前提で、複数の被駆動要素(油圧アクチュエータ)の少なくとも一部を自動で動作させる機能(いわゆる「完全自動運転機能」)が含まれてよい。ショベル100において、完全自動運転機能が有効な場合、キャビン10の内部は無人状態であってよい。また、自動運転機能には、ショベル100の周囲の作業者等の人のジェスチャをショベル100が認識し、認識されるジェスチャの内容に応じて、複数の被駆動要素(油圧アクチュエータ)の少なくとも一部を自動で動作させる機能(「ジェスチャ操作機能」)が含まれてよい。また、半自動運転機能や完全自動運転機能やジェスチャ操作機能には、自動運転の対象の被駆動要素(油圧アクチュエータ)の動作内容が予め規定されるルールに従って自動的に決定される態様が含まれてよい。また、半自動運転機能や完全自動運転機能やジェスチャ操作機能には、ショベル100が自律的に各種の判断を行い、その判断結果に沿って、自律的に自動運転の対象の被駆動要素(油圧アクチュエータ)の動作内容が決定される態様(いわゆる「自律運転機能」)が含まれてもよい。
この図に示すように、ショベル100は、上記構成のほか、コントローラ30と、撮像装置40と、距離センサ41と、動作・姿勢状態センサ42と、位置センサ43と、方位センサ44と、操作装置45と、表示装置50と、音声出力装置60と、通信機器80とを備える。本発明に係る情報処理装置は、コントローラ30、撮像装置40、距離センサ41を含んで構成される。
前方カメラ40Fは、上部旋回体3の前部に取り付けられ、上部旋回体3の前方を撮像する。
後方カメラ40Bは、上部旋回体3の後部に取り付けられ、上部旋回体3の後方を撮像する。
これら前方カメラ40F及び後方カメラ40Bの各々は、上部旋回体3において、光軸が斜め下方に向くように取り付けられ、ショベル100近傍の地面からショベル100の遠方までを含む上下方向の撮像範囲(画角)を有する。また、前方カメラ40F及び後方カメラ40Bの水平方向の撮像範囲(画角)は、合わせてショベル100回りの略全方位を含む範囲となっている。
前方距離センサ41Fは、上部旋回体3の前部に取り付けられ、上部旋回体3の前方の計測を行う。前方距離センサ41Fの計測範囲は、前方カメラ40Fの撮像範囲に対応している。
後方距離センサ41Bは、上部旋回体3の後部に取り付けられ、上部旋回体3の後方の計測を行う。後方距離センサ41Bの計測範囲は、後方カメラ40Bの撮像範囲に対応している。
本実施形態では、各距離センサ41として、光を利用したLIDAR(Light Detection and Ranging)が用いられる。このほかにも、ミリ波レーダーや、ステレオカメラによる測距装置なども考えられるが、特に限定はされない。
これらのセンサは、ブーム等のシリンダのストロークセンサ、ロータリーエンコーダ等の回転情報を取得するセンサで構成されてもよく、IMUで取得される加速度(速度、位置も含んでもよい)により代替されてもよい。
アーム角度センサは、ブーム4を基準とするアーム5の回動角度(以下、「アーム角度」と称する)を検出する。
バケット角度センサは、アーム5を基準とするバケット6の回動角度(以下、「バケット角度」と称する)を検出する。
IMUは、ブーム4及びアーム5の各々に取り付けられ、所定の三軸に沿ったブーム4及びアーム5の加速度、及び、所定の三軸廻りのブーム4及びアーム5の角加速度を検出する。
旋回角度センサは、上部旋回体3の所定の角度方向を基準とする旋回角度を検出する。ただし、これに限られず、上部旋回体3に設けられたGPSやIMUセンサに基づいて旋回角度が検出されてもよい。
加速度センサは、上部旋回体3の旋回軸から離れた位置に取り付けられ、上部旋回体3の当該位置における加速度を検出する。これにより、加速度センサの検出結果に基づき、上部旋回体3が旋回しているのか、或いは、下部走行体1が走行しているのか等が判別されうる。
また、操作装置45は、撮像装置40、距離センサ41、動作・姿勢状態センサ42、位置センサ43、方位センサ44、表示装置50、音声出力装置60、通信機器80等の操作を行う、各種設定手段を含む操作手段でもあり、これら各部に対する操作指令をコントローラ30に出力する。
なお、本実施形態の状態検出部302は、少なくともショベル100の傾きと重心位置を検出できればよい。
ここで推定される「表面状態」とは、当該地面でのショベル100の走行性に影響する情報であって、地面の素材(砂、土、水たまり等を含む)、固さ、工材の破砕片(ガラ)等の有無を含む。地面の固さを推定する場合、画像情報と固さとの対応関係を表すデータを予め記憶しておき、推定の際に参照すればよい。このデータは機械学習等を用いて作成しておくのが好ましい。
また、ショベル100は、通信ネットワークNWを通じて、支援装置300と相互に通信可能に構成されてもよい。
管理装置200は、上述の如く、通信ネットワークNWを通じて、ショベル100及び支援装置300のそれぞれと相互に通信を行うことができる。これにより、管理装置200は、ショベル100からアップロードされる各種情報を受信し、記憶(蓄積)しておくことができる。また、管理装置200は、支援装置300からの要求に応じて、支援装置300に各種情報を送信することができる。
支援装置300は、通信ネットワークNWを通じて、管理装置200と相互に通信を行うことができる。これにより、支援装置300は、管理装置200から送信される情報を受信し、自身に搭載される表示装置を通じて、ユーザに情報を提供することができる。また、支援装置300は、通信ネットワークNWを通じて、ショベル100と相互に通信可能に構成されてもよい。
続いて、周辺の地面の情報を取得して走行安全性を判定する走行性判定処理を実行する際のショベル100の動作について説明する。
図3は、この走行性判定処理でのデータの流れを示すデータフロー図である。図4(a)は、ショベル100の周辺状態の一例を示す図であり、図4(b)は、図4(a)の周辺状態に対応する表示画像例を示す図である。図5は、図4(b)の表示画像の変形例を示す図である。
また、コントローラ30は、上部旋回体3を旋回させながら周囲全周の撮影・計測を行ってもよい。
ここでは、例えば図4(a)に示すように、一定以上の傾斜が付いており、履帯が滑って操作が困難になることや崩落等が予測される領域Da、砂利やガラで走行が困難と予測される領域Db、地面と認識できなかった領域(物体の領域を含む)Dcなどが、危険領域として抽出される。そして、各危険領域について、車体の自重、アーム5やバケット6等の車体状態、予測される地面の摩擦係数等を勘案して、走行時の危険度を計算する。地面の摩擦係数は表面状態から予測される。
本実施形態では、例えば図4(b)に示すように、算出された危険度に基づいて、上述の領域Da、Dcが走行不能領域(走行できない領域)、領域Dbが走行注意領域(走行時に注意が必要な領域)とされ、表示装置50に平面表示される。ただし、この表示態様は、オペレータに周辺地面の走行安全性を周知できるものであれば特に限定されない。
例えば、図5(a)に示すように、移動目的地Pがオペレータにより入力された場合に、現在地から移動目的地Pまでの走行安全性が最も高い(危険度が最も低い)走行ルート(経路)を算出し、図5(b)に示すように、この走行ルートRを表示装置50に表示させてもよい。なお、この表示は、例えば「1:右方向回転10°、2:前進10m、3:右方向回転30°、4:前進5m」のように、テキストで操作手順を表示させるものでもよい。さらに、オペレータの判断で走行ルートRに沿った自動操縦を実行できるようにしてもよい。
以上のように、本実施形態によれば、ショベル100周辺の地面の情報が取得され、この地面の情報に基づいて、ショベル100が当該地面を走行した場合の走行安全性が判定される。
これにより、走行安全性に関するオペレータの判断要素を減らし、ショベル100の走行安全性を向上させることができる。
さらに、オペレータ操作により移動目的地Pが入力された場合には、現在地から移動目的地Pまでの走行安全性が最も高い走行ルートRが算出されて、表示装置50に表示される。これにより、オペレータは移動目的地Pまで安全にショベル100を走行させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態やその変形例に限られない。
例えば、上記実施形態では、前方センサユニット46Fと後方センサユニット46Bがショベル100の前部と後部に設けられることとした。しかし、撮像装置40と距離センサ41のセンサユニットは、少なくとも1組設けられていればよく、前方と後方に加え、さらにショベル100の左右側方を撮影・計測する側方センサユニットを設けてもよい。
その他、実施の形態で示した細部は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
30 コントローラ
40 撮像装置
40F 前方カメラ
40B 後方カメラ
41 距離センサ
41F 前方距離センサ
41B 後方距離センサ
42 動作・姿勢状態センサ
45 操作装置
46F 前方センサユニット
46B 後方センサユニット
50 表示装置
200 管理装置
300 支援装置
301 物体検出部
302 状態検出部
303 地面領域計算部
304 地面領域抽出部
305 表面状態計算部
306 危険度判定部
310 記憶部
P 移動目的地
R 走行ルート
Claims (8)
- 走行可能な作業機械などに搭載される情報処理装置であって、
当該作業機械の周辺の地面の情報を取得する情報取得手段と、
前記情報取得手段が取得した地面の情報に基づいて、当該作業機械が当該地面を走行した場合の走行安全性を判定する判定手段と、を備え、
前記情報取得手段は、
当該作業機械の周辺の画像を取得する撮像手段と、
当該作業機械の周辺の二次元もしくは三次元情報を取得する測距手段と、
を含み、
前記判定手段は、
前記測距手段が取得した情報に基づいて、周辺領域のうち地面領域を検出する地面領域計算手段と、
前記撮像手段が取得した画像のうち、前記地面領域計算手段が検出した前記地面領域に対応する画像部分に基づいて、当該地面領域の表面状態を推定する表面状態計算手段と、
前記地面領域の情報と前記地面領域の表面状態とに基づいて、当該作業機械が当該地面領域を走行した場合の危険度を判定する危険度判定手段と、
を含む、
情報処理装置。 - 当該作業機械の状態を検出する状態検出手段を備え、
前記危険度判定手段は、前記地面領域の情報、前記地面領域の表面状態、当該作業機械の状態に基づいて、当該作業機械が当該地面領域を走行した場合の危険度を判定する、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記状態検出手段が検出する当該作業機械の状態は、当該作業機械の傾きと重心位置を含む、
請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記判定手段が判定した周辺地面の走行安全性を表示手段に表示させる表示制御手段を備える、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - オペレータ操作により移動目的地が入力された場合に、現在地から前記移動目的地までの走行安全性が最も高い経路を算出する算出手段を備え、
前記表示制御手段は、前記経路を前記表示手段に表示させる、
請求項4に記載の情報処理装置。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の情報処理装置を備える作業機械。
- 制御手段が、
走行可能な作業機械の周辺の地面の情報を取得する情報取得工程と、
前記情報取得工程で取得した地面の情報に基づいて、前記作業機械が当該地面を走行した場合の走行安全性を判定する判定工程と、
を実行し、
前記情報取得工程は、
前記作業機械の周辺の画像を取得する撮像工程と、
前記作業機械の周辺の二次元もしくは三次元情報を取得する測距工程と、
を含み、
前記判定工程は、
前記測距工程で取得した情報に基づいて、周辺領域のうち地面領域を検出する地面領域計算工程と、
前記撮像工程で取得した画像のうち、前記地面領域計算工程で検出した前記地面領域に対応する画像部分に基づいて、当該地面領域の表面状態を推定する表面状態計算工程と、
前記地面領域の情報と前記地面領域の表面状態とに基づいて、当該作業機械が当該地面領域を走行した場合の危険度を判定する危険度判定工程と、
を含む、
情報処理方法。 - コンピュータを、
走行可能な作業機械の周辺の地面の情報を取得する情報取得手段、
前記情報取得手段が取得した地面の情報に基づいて、前記作業機械が当該地面を走行した場合の走行安全性を判定する判定手段、
として機能させ、
前記情報取得手段は、
前記作業機械の周辺の画像を取得する撮像手段と、
前記作業機械の周辺の二次元もしくは三次元情報を取得する測距手段と、
を含み、
前記判定手段は、
前記測距手段が取得した情報に基づいて、周辺領域のうち地面領域を検出する地面領域計算手段と、
前記撮像手段が取得した画像のうち、前記地面領域計算手段が検出した前記地面領域に対応する画像部分に基づいて、当該地面領域の表面状態を推定する表面状態計算手段と、
前記地面領域の情報と前記地面領域の表面状態とに基づいて、当該作業機械が当該地面領域を走行した場合の危険度を判定する危険度判定手段と、
を含む、
情報処理プログラム。
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