JP7337334B1 - 煽り開閉装置 - Google Patents
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Abstract
Description
これらの煽りは、積載物から受ける荷重に耐えるために重厚に造られている。そのため煽りは重量が大きく、開閉毎に人力で煽りを開閉するのは負担が大きい。よって、通常の煽り開閉装置は、例えば図1の操作盤2の操作によって、電動ポンプにより制御油圧を供給して駆動する油圧シリンダを用いて、煽りを開閉させている。
煽りは上述したように重量が大きい上、荷物の積み込みや荷下ろしの度に開閉される。また、トラック本体の走行中にはトラック全体が不規則に揺れる。このように、比較的過酷な環境で酷使されるため、煽り開閉装置の油圧シリンダに作動油を供給する電動ポンプが度々故障していた。
このような中、従来の煽り開閉装置では、油圧シリンダに油を供給する装置は1系統の電動ポンプのみであったため、その1系統の電動ポンプやその電動ポンプを制御する装置等が故障すると煽りを開閉することができない。
しかしながら、煽りを閉じる、つまり、トラックが走行するために煽りを上げて、荷台上の積載物の落下を防止したり、走行時に不要に揺動しないようにするためには、開いている重い煽りを上に略180度回動させることが必要であった。煽りを上げて閉の状態にしないと、仮に荷台に積載物がなくても、トラック走行時に煽りが不用意に回動する等極めて危険な状態となり、トラックを運転することができない。
このような場合に油圧シリンダが駆動しないと、人力では対応できず、重機やフォークリフトによって、煽りを上げるしかなかった。しかし、速やかに重機等を借用できなかったり、そもそも周囲に重機等がなかったりするときがあり、このようなときには、現地で修理を依頼するしかなかった。
すなわち、本発明は以下の通りである。
トラックの荷台側部の煽りを、油圧シリンダにより開閉する煽り開閉装置において、
作動油が通る油圧回路により、油圧シリンダと電動ポンプが接続され、
油圧回路は切換弁を有して分岐路を有し、
分岐路の端部には接続口が設けられている煽り開閉装置。
言うまでもなく、走行時や単に停車時等の積み下ろし時以外においては煽りを上げ(上方に上げて)荷台に荷物があるときには、荷台から落下防止等をする。
このようなトラックは、煽りを油圧シリンダで開閉することが必要な程度の大きさであり、油圧シリンダは油圧回路を介して電動機に接続され、この電動機を作動させることにより作動油を油圧シリンダに供給をして、煽りを開閉する装置を有する。
その分岐路の端部から作動油を供給するために、別に用意した手動や電動などの油圧ポンプを、該分岐路の端部にホースで接続し、その油圧ポンプを駆動させる。そのようにして油圧シリンダに作動油を供給することにより、煽りを上げて荷台に固定し、トラックを走行可能な状態にすることができる。
本発明中のような切換弁、分岐路及び接続口は、1台のトラックに設けた油圧回路駆動用の電動機1台につき、1組設けることが必要である。そして通常のトラックであれば、1組設けることで良い。
なお、上記の手動や電動などの油圧ポンプは、トラックに設けた工具入れ等の任意の場所に保管しておき、必要なときに取り出して使用する。
図2は、本発明に係る煽り開閉装置が設置される煽り1が閉じた状態の断面図である。この状態においてトラックは走行できるように、トラックの荷台の煽り1が閉じた状態を示している。煽り開閉のための機構は煽り1の位置に対応して荷台の下方に設けられる。
煽り1は、煽り1の下部に固着された蝶番4によって、荷台フレーム5と連結され、荷台フレーム5に対して回転自在に取り付けられる。蝶番4の上方には、途中がフレーム6に回動可能に接続されたアーム7が移動自在に連結され、このアーム7を介して油圧シリンダ3のピストン8に連結されている。このような機構により煽り1はピストン8の伸縮によって開閉する。
電動ポンプPと油圧シリンダ3との間は、管Aと管Bで接続される。管Aと管Bのそれぞれは途中において弁が設けられ、分岐管C及びDが接続される。分岐管C及びDの端部は、通常は栓がされて、それらの端部は例えばトラックの側部の荷台の下に位置し、栓を開けたり、閉めたりしやすい位置に設けられる。なお、全ての配管の内部は作動油で満たされる。
そのため、図4では分岐管C及びDが手動油圧ポンプMに接続されているが、トラックの通常運用時には、分岐管C及びDの途中には、手動油圧ポンプMから伸びる管と接続するための接続口が設けられて、図示はしないがトラックに固定された端部を構成する。そして手動油圧ポンプMは接続されていない。
このように、油圧シリンダ3のピストン8の伸び縮させるための油圧回路として、電動ポンプPから管A又は管Bを通って作動油が油圧シリンダ3に供給される。
接続した手動油圧ポンプMを人力で操作をして油圧シリンダに作動油を供給することにより、煽りの開閉を行う。手動油圧ポンプMを使用して煽りを開く操作をするときの作動油の動きを詳述する。手動油圧ポンプから送出された作動油は、分岐管D、管Bを順に通って、油圧シリンダに送られる。油圧シリンダから排出された作動油は、管A、分岐管Cを順に通って手動油圧ポンプMに戻される。このような作動油の動きにより煽り1が上方に回動して閉められる。
このとき、電動ポンプPと管Aの弁までの間の管A内、及び電動ポンプPと管Bの弁までの間の管B内にある作動油は動かない。
上記の例は手動油圧ポンプMを使用したが、可搬式の電動ポンプ等の他の装置によって煽り1を閉じても良い。
本発明の煽り開閉装置によれば、仮にトラックに設置された電動ポンプが故障したときでも、手動油圧ポンプを操作することにより煽りを開閉できるので、トラックが立ち往生することがなくなる。
上述した例では、荷台の右側面の煽りについて説明したが、左側面や荷台後方の煽りについても同様な構成とすることができる。
2・・・操作盤
3・・・油圧シリンダ
4・・・蝶番
5・・・荷台フレーム
6・・・フレーム
7・・・アーム
8・・・ピストン
A・・・管
B・・・管
C・・・分岐管
D・・・分岐管
M・・・手動油圧ポンプ
P・・・電動ポンプ
Claims (1)
- トラックの荷台側部の煽りを、油圧シリンダにより開閉する煽り開閉装置において、
作動油が通る油圧回路により、油圧シリンダと電動ポンプが接続され、
油圧回路は切換弁を有して分岐路を有し、
分岐路の端部には接続口が設けられており、
該接続口は、該電動ポンプが作動しない場合において、可搬式手動油圧ポンプを接続するために開閉可能な接続口であり、通常運用時には可搬式手動油圧ポンプが接続されていない、
煽り開閉装置。
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022038023A JP7337334B1 (ja) | 2022-03-11 | 2022-03-11 | 煽り開閉装置 |
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JP2023132604A JP2023132604A (ja) | 2023-09-22 |
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ID=87882062
Family Applications (1)
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JP2022038023A Active JP7337334B1 (ja) | 2022-03-11 | 2022-03-11 | 煽り開閉装置 |
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JPH106781A (ja) * | 1996-06-26 | 1998-01-13 | Isuzu Tokusou Kaihatsu Kk | ウイング車の側面扉開閉装置 |
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