JP7324921B2 - 余剰水の処理方法及び余剰水の処理システム - Google Patents
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Description
本発明の一態様に係る余剰水の処理方法は、原子力プラントの系統の化学除染時に、前記系統中の機器に純水を供給することにより生じるシュウ酸を含む余剰水の処理方法であって、前記余剰水が貯留されたタンクにpH調整剤を添加し、前記余剰水のpHを6.0以下に調整するpH調整工程と、前記pH調整工程後の前記余剰水に過マンガン酸カリウムを添加して前記余剰水中のシュウ酸を分解するシュウ酸分解工程と、前記シュウ酸分解工程後の前記余剰水に亜硫酸水素ナトリウムを添加して前記余剰水中の過マンガン酸イオンを分解する過マンガン酸イオン分解工程と、前記過マンガン酸イオン分解工程後の前記余剰水にアルカリ金属の水酸化物を添加する水酸化物添加工程と、を含む。
以下、本発明に係る実施形態について図1から図4を参照して説明する。
まず、化学除染方法S1の対象となる除染対象物Zについて説明する。化学除染の対象となる除染対象物Zは、原子力プラントの系統を構成する配管、容器、各種機器等の部品であって、炉水が接触する部品である。
次に、本発明の余剰水の処理方法の第二実施形態について、図5及び図6を参照して説明する。第二実施形態で示す余剰水の処理方法は、pH調整工程が濃縮工程後に実施される点が第一実施形態と異なっている。したがって、第二実施形態の説明においては、第一実施形態と同一部分に同一符号を付して説明するとともに重複説明を省略する。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
各実施形態に記載の余剰水の処理方法は、例えば以下のように把握される。
P 原子力発電プラント
51 燃料棒
50 加圧水型原子炉
52 加圧器
53 蒸気発生器
54 一次冷却材ポンプ
56 蒸気タービン
57 発電機
58 復水器
59 給水ポンプ
55a 一次冷却水配管
55b 一次冷却水配管
55c 蒸気配管
55d 給水配管
100、110 余剰水の処理システム
111 第一ホールドアップタンク
112 第二ホールドアップタンク
141 第一薬注ライン
142 第二薬注ライン
143 第三薬注ライン
145 第一薬剤供給部
147 第二薬剤供給部
149 第三薬剤供給部
150 ウェストホールドアップタンク
151 移送ライン
160 廃液エバポレータ
161 廃液ライン
162 戻しライン
S1 化学除染方法
S2 酸化工程
S3 還元工程
S4 除染工程
S5 分解工程
S6 浄化工程
S100,S101 余剰水の処理方法
S200 第一余剰水取得工程
S210,S290 pH調整工程
S220 第一シュウ酸分解工程
S230 第一過マンガン酸イオン分解工程
S240,S241 第一水酸化物添加工程
S300 第二余剰水取得工程
S310 第二シュウ酸分解工程
S320 第二過マンガン酸イオン分解工程
S330 第二水酸化物添加工程
S400 濃縮工程
S500,S501 廃棄工程
S600 シュウ酸再分解工程
S610 過マンガン酸イオン再分解工程
S620 水酸化物再添加工程
S630 再濃縮工程
Claims (10)
- 原子力プラントの系統の化学除染時に、前記系統中の機器に純水を供給することにより生じるシュウ酸を含む余剰水の処理方法であって、
前記余剰水が貯留されたタンクにpH調整剤を添加し、前記余剰水のpHを6.0以下に調整するpH調整工程と、
前記pH調整工程後の前記余剰水に過マンガン酸カリウムを添加して前記余剰水中のシュウ酸を分解するシュウ酸分解工程と、
前記シュウ酸分解工程後の前記余剰水に亜硫酸水素ナトリウムを添加して前記余剰水中の過マンガン酸イオンを分解する過マンガン酸イオン分解工程と、
前記過マンガン酸イオン分解工程後の前記余剰水にアルカリ金属の水酸化物を添加する水酸化物添加工程と、を含む余剰水の処理方法。 - 前記水酸化物添加工程後に、前記余剰水を濃縮する濃縮工程と、を含む請求項1に記載の余剰水の処理方法。
- 前記pH調整工程では、前記余剰水のpHが3.0以上6.0以下に調整される請求項1または請求項2に記載の余剰水の処理方法。
- 前記pH調整工程では、前記余剰水のpHが4.0以上5.0以下に調整される請求項1または請求項2に記載の余剰水の処理方法。
- 原子力プラントの系統の化学除染時に、前記系統中の機器に純水を供給することにより生じるシュウ酸を含む余剰水の処理方法であって、
前記余剰水が貯留されたタンクにpH調整剤として硫酸を添加し、前記余剰水のpHを6.0以下に調整するpH調整工程と、
前記pH調整工程後の前記余剰水に過マンガン酸カリウムを添加して前記余剰水中のシュウ酸を分解するシュウ酸分解工程と、
前記シュウ酸分解工程後の前記余剰水に亜硫酸水素ナトリウムを添加して前記余剰水中の過マンガン酸イオンを分解する過マンガン酸イオン分解工程と、
前記過マンガン酸イオン分解工程後に、前記余剰水にアルカリ金属の水酸化物を添加する水酸化物添加工程と、
前記水酸化物添加工程後に、前記余剰水を濃縮する濃縮工程と、を含み、
前記pH調整工程は、前記濃縮工程後に実施される余剰水の処理方法。 - 還元剤が添加された前記余剰水を第一余剰水として取水する第一余剰水取得工程と、
酸化剤が添加された前記余剰水を第二余剰水として取水する第二余剰水取得工程と、を含み、
前記濃縮工程では、前記第一余剰水及び前記第二余剰水をまとめた余剰水が濃縮される請求項5に記載の余剰水の処理方法。 - 原子力プラントの系統の化学除染時に、前記系統中の機器に純水を供給することにより生じるシュウ酸を含む余剰水の処理方法であって、
前記余剰水が貯留されたタンクにpH調整剤として硫酸を添加し、前記余剰水のpHを6.0以下に調整するpH調整工程と、
前記pH調整工程後の前記余剰水に過マンガン酸カリウムを添加して前記余剰水中のシュウ酸を分解するシュウ酸分解工程と、
還元剤が添加された前記余剰水を第一余剰水として取水する第一余剰水取得工程と、
酸化剤が添加された前記余剰水を第二余剰水として取水する第二余剰水取得工程と、
前記余剰水に亜硫酸水素ナトリウムを添加して前記余剰水中の過マンガン酸イオンを分解する過マンガン酸イオン分解工程と、
前記過マンガン酸イオン分解工程後に、前記余剰水にアルカリ金属の水酸化物を添加する水酸化物添加工程と、
前記水酸化物添加工程後に、前記余剰水を濃縮する濃縮工程と、を含み、
前記pH調整工程は、前記濃縮工程前に、前記第一余剰水に対して実施される余剰水の処理方法。 - 前記水酸化物添加工程は、
前記第一余剰水に前記水酸化物を添加する第一水酸化物添加工程と、
前記第二余剰水に前記水酸化物を添加する第二水酸化物添加工程と、を含む請求項7に記載の余剰水の処理方法。 - 原子力プラントの系統の化学除染時に、前記系統中の機器に純水を供給することにより生じるシュウ酸を含む余剰水の処理システムであって、
前記余剰水が貯留されたタンクと、
前記タンクにpH調整剤を添加し、前記余剰水のpHを6.0以下に調整するpH調整部と、
前記pH調整部でpHが調整された前記余剰水に過マンガン酸カリウムを添加して前記余剰水中のシュウ酸を分解するシュウ酸分解部と、
前記シュウ酸分解部で前記過マンガン酸カリウムが添加された前記余剰水に亜硫酸水素ナトリウムを添加して前記余剰水中の過マンガン酸イオンを分解する過マンガン酸イオン分解部と、
前記過マンガン酸イオン分解部で前記亜硫酸水素ナトリウムが添加された前記余剰水にアルカリ金属の水酸化物を添加する水酸化物添加部と、を備える余剰水の処理システム。 - 原子力プラントの系統の化学除染時に、前記系統中の機器に純水を供給することにより生じるシュウ酸を含む余剰水の処理システムであって、
前記余剰水が貯留されたタンクと、
前記タンクにpH調整剤として硫酸を添加し、前記余剰水のpHを6.0以下に調整するpH調整部と、
前記pH調整部でpHが調整された前記余剰水に過マンガン酸カリウムを添加して前記余剰水中のシュウ酸を分解するシュウ酸分解部と、
前記シュウ酸分解部で前記シュウ酸が分解された後の前記余剰水に亜硫酸水素ナトリウムを添加して前記余剰水中の過マンガン酸イオンを分解する過マンガン酸イオン分解部と、
前記過マンガン酸イオン分解部で前記亜硫酸水素ナトリウムが添加された前記余剰水にアルカリ金属の水酸化物を添加する水酸化物添加部と、
前記水酸化物添加部で前記水酸化物が添加された前記余剰水を濃縮する濃縮部と、を備え、
前記pH調整部には、前記濃縮部で濃縮された前記余剰水が供給される余剰水の処理システム。
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