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ブロック共重合体
JP7319466B2
Japan
Description
translated from
前記生分解性セグメントAは、繰り返し単位の90モル%以上がグリコール酸単位からなり、前記ブロック共重合体中に5~39重量%含まれ、
前記生分解性セグメントBは、繰り返し単位の90モル%以上が下記化学式(A):
[3]共重合体がセグメントAを両端部に有する、[1]又は[2]に記載のブロック共重合体。
[4]金属成分を含まない、[1]~[3]のいずれかに記載のブロック共重合体。
[5]重量平均分子量が4万以上20万以下である、[1]~[4]のいずれかに記載のブロック共重合体。
[6][1]~[5]のいずれかに記載のブロック共重合体を含む組成物。
[7][1]~[5]のいずれかに記載のブロック共重合体を含む成形体。
[8][1]~[5]のいずれかに記載のブロック共重合体を含む医療用具。
[9][1]~[5]のいずれかに記載のブロック共重合体を含む農林業用資材。
本開示のブロック共重合体(本明細書中において「本開示の共重合体」ともいう。)は、生分解性セグメントAと生分解性セグメントBとからなる。以下、生分解性セグメントAと生分解性セグメントBをそれぞれセグメントA、セグメントBと称することがある。
このような本開示の共重合体は、例えば、以下の方法により製造することができる。まず、反応容器に加えたトルエン、クロロホルム又はジクロロメタン等の適切な極性溶媒に、軟構造セグメントのモノマーを添加する。続いて、二官能開始剤又は多官能開始剤と、有機触媒を不活性ガス雰囲気下にて添加して、溶解又は懸濁させて重合を行うことで、軟構造セグメントを合成する。続いて、合成した軟構造セグメントに対してグリコリドを不活性ガス雰囲気下にて追加添加し、トルエン、クロロホルム、ジクロロメタン等の適切な溶媒中で溶解又は懸濁させて重合を行うことで、軟構造セグメントの末端部に硬構造セグメントが化学的に結合されたブロック共重合体を製造することができる。
本開示の共重合体は、組成物に使用する場合、上述するような共重合体を単体として用いてもよいし、組成比や化学構造の異なる共重合体の混合物として用いてもよい。その際、目的に応じてその他の物質を加えた組成物として用いることもできる。その他の物質としては、以下の物質を例示できる。例えば樹脂(ポリマー)としては、ポリグリコール酸、ポリカプロラクトン、乳酸とグリコール酸との共重合体、乳酸とカプロラクトンとの共重合体、ポリヒドロキシ酪酸、ポリヒドロキシブチレート吉草酸、ポリリンゴ酸、ポリ-α-アミノ酸、ポリオルソエステル、セルロース、コラーゲン、ラミニン、ヘパラン硫酸、フィブロネクチン、ビトロネクチン、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、桂皮酸、桂皮酸誘導体等の生分解性樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ(エチレン-2,6-ナフタレート)等のポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ABS樹脂が挙げられる。樹脂以外の物質としては、金属や金属塩等の無機化合物、酸化防止剤やその他の有機又は無機の添加剤、有機溶媒等が挙げられる。
本開示の共重合体は、破断強度及び伸長回復率に優れており、またヤング率が低く、破断応力が高い。その特徴を生かして、フィルム状、シート状、繊維状、テープ状、板状、チューブ状、箱状、その他の三次元形状、発泡体、又は繊維構造体等の任意の形状に加工することができ、様々な成形品に応用することができる。
破断伸度、ヤング率及び破断応力は、テンシロンRTE-1210(商品名、エー・アンド・デイ社製)を24±1℃下にて通常試験モードで使用して得られる応力-歪み曲線から算出した。測定試料は、以下の操作により得た。実施例1~4及び比較例3の重合体は1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロ-2-プロパノールに、比較例1~2の重合体はジクロロメタンに、それぞれ濃度が10重量%以上20重量%以下となるように溶解した。各溶液を水平台上にキャストし、60℃にて、24時間減圧乾燥した後、JIS K 6251の8号形のダンベル状に打ち抜き、測定試料として使用した。測定は、引張速度:200mm/min、初期つかみ間隔:30mmで行い、3点の測定試料の特性値を取得して、破断伸度は中央値から、ヤング率及び破断応力は平均値から算出した。なお、試料厚みは、測定試料をチャック装着する際、厚み計を用いて測定して35μmになっていることを確認し、各種特性値を算出した。
伸長回復率は、テンシロンRTE-1210(商品名、エー・アンド・デイ社製)を24±1℃下にてサイクル試験モードで使用して得られる20回目の応力-歪み曲線から下記計算式を用いて伸長回復率を算出し、伸長回復性の指標とした。
伸長回復率(%)={(伸長伸度(mm)※)―(20回目のサイクルの復路において応力が初荷重まで戻った際の伸度(mm))}/(伸長伸度(mm)※)×100
※伸長伸度(mm):15mm(30mm(初期つかみ間隔)×50%伸度)
(なお、応力が初荷重まで戻った際の伸度が0mmであれば、伸長回復率100%となる。)
共重合体の化学構造の繰返し単位は、核磁気共鳴装置(ECA-500(商品名)、日本電子株式会社製)を用いて、重トリフルオロ酢酸溶媒中の1H核のNMRスペクトルにて観測される2.0~2.1ppmのピークの積算値及び4.8~5.0ppmのピークの積算値を用いて以下の数式1~2から、又は、重クロロホルム溶媒中の1H核のNMRスペクトルにて観測される2.0~2.1ppmのピークの積算値及び5.1~5.2ppmのピークの積算値を用いて以下の数式3~4から、算出した。共重合体の組成がグリコール酸単位(GA)とトリメチレンカーボネート単位(TMC)からなる場合には以下の数式1~2を用いて算出し、共重合体の組成がL-乳酸単位(LLA)とトリメチレンカーボネート単位(TMC)からなる場合には以下の数式3~4を用いて算出した。
TMC組成比[重量%]=[(2.0~2.1ppmのピークの積算値)×102.1)]/{[(2.0~2.1ppmのピークの積算値)×102.1)+(4.8~5.0ppmのピークの積算値)×58.1)]}
GA組成比[重量%]=[(4.8~5.0ppmのピークの積算値)×58.1)]/{[(2.0~2.1ppmのピークの積算値)×102.1)+(4.8~5.0ppmのピークの積算値)×58.1)]}
TMC組成比[重量%]=[(2.0~2.1ppmのピークの積算値)×102.1)×1/2]/{[(2.0~2.1ppmのピークの積算値)×102.1)×1/2+(5.1~5.2ppmのピークの積算値)×72.1)]}
LLA組成比[重量%]=[(5.1~5.2ppmのピークの積算値)×58.1)]/{[(2.0~2.1ppmのピークの積算値)×102.1)×1/2+(5.1~5.2ppmのピークの積算値)×72.1)]}
共重合体の金属成分の含有量は、発光分光分析装置(ICP-OES-5100(商品名)、アジレント・テクノロジー株式会社製)を用いてICP(誘導結合プラズマ)発光分析法により測定した。
共重合体の軟構造セグメントに由来するガラス転移温度は示差走査熱量計(DSC-25(商品名)、TAインスツルメンツ社製)を用いて測定した。
共重合体の重量平均分子量は、HLC-8320(商品名、東ソー株式会社製)を用いてサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)にて、測定した。実施例1~4及び比較例3においては、直鎖ポリメチルメタクリレートを標準物質として、溶媒として1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロ-2-プロパノールを用い、流速:0.3ml/min、カラム温度:40℃の条件で求めた。比較例1~2においては、直鎖ポリスチレンを標準物質として、溶媒としてクロロホルムを用い、流速:1.0ml/min、カラム温度:40℃の条件で求めた。
GA/TMC=5/95の組成のブロック共重合体
1,3-ジオキサン-2-オン(9.28重量%、重合反応開始時の重量比率を示す。以下同じ。)をジクロロメタン(61.70重量%)に溶解させ、反応容器に入れた。その後不活性ガス雰囲気下において、THFとトルエンの混合溶媒(0.50重量%)に溶解させた1,16-ヘキサデカンジオール(0.01重量%)、及び1,5,7-トリアザビシクロ[4.4.0]デカ-5-エン(0.04重量%)を加えて、室温で105分間保持した。その後、ジクロロメタン(27.44重量%)に溶解させたグリコリド(1.03重量%)を反応容器に追加添加した。その後、室温で5分間保持し、酢酸を加えた後、反応容器内の混合物のエタノールへの再沈殿により重合体を回収し、分析した。
GA/TMC=15/85の組成のブロック共重合体
1,3-ジオキサン-2-オン(6.84重量%)をジクロロメタン(45.52重量%)に溶解させ、反応容器に入れた。その後不活性ガス雰囲気下において、THFとトルエンの混合溶媒(0.37重量%)に溶解させた1,16-ヘキサデカンジオール(0.01重量%)、及び1,5,7-トリアザビシクロ[4.4.0]デカ-5-エン(0.03重量%)を加えて、室温で105分間保持した。その後、ジクロロメタン(45.52重量%)に溶解させたグリコリド(1.71重量%)を反応容器に追加添加した。その後、室温で5分間保持し、酢酸を加えた後、反応容器内の混合物のエタノールへの再沈殿により重合体を回収し、分析した。
GA/TMC=25/75の組成のブロック共重合体
1,3-ジオキサン-2-オン(5.12重量%)をジクロロメタン(34.04重量%)に溶解させ、反応容器に入れた。その後不活性ガス雰囲気下において、THFとトルエンの混合溶媒(0.28重量%)に溶解させた1,16-ヘキサデカンジオール(0.01重量%)、及び1,5,7-トリアザビシクロ[4.4.0]デカ-5-エン(0.02重量%)を加えて、室温で90分間保持した。その後、ジクロロメタン(58.35重量%)に溶解させたグリコリド(2.19重量%)を反応容器に追加添加した。その後、室温で5分間保持し、酢酸を加えた後、反応容器内の混合物のエタノールへの再沈殿により重合体を回収し、分析した。
GA/TMC=37/63の組成のブロック共重合体
1,3-ジオキサン-2-オン(3.83重量%)をジクロロメタン(25.47重量%)に溶解させ、反応容器に入れた。その後不活性ガス雰囲気下において、THFとトルエンの混合溶媒(0.21重量%)に溶解させた1,16-ヘキサデカンジオール(0.01重量%)、及び1,5,7-トリアザビシクロ[4.4.0]デカ-5-エン(0.02重量%)を加えて、室温で90分間保持した。その後、ジクロロメタン(67.92重量%)に溶解させたグリコリド(2.55重量%)を反応容器に追加添加した。その後、室温で5分間保持し、酢酸を加えた後、反応容器内の混合物のエタノールへの再沈殿により重合体を回収し、分析した。
LLA/TMC=16/84の組成のブロック共重合体
1,3-ジオキサン-2-オン(22.49重量%)をジクロロメタン(59.83重量%)に溶解させ、反応容器に入れた。その後不活性ガス雰囲気下において、THFとトルエンの混合溶媒(1.82重量%)に溶解させた1,16-ヘキサデカンジオール(0.03重量%)、及び1,5,7-トリアザビシクロ[4.4.0]デカ-5-エン(0.11重量%)を加えて、室温で15分間保持した。その後、ジクロロメタン(11.22重量%)に溶解させたラクチド(4.50重量%)を反応容器に追加添加した。その後、室温で10分間保持し、酢酸を加えた後、反応容器内の混合物のエタノールへの再沈殿により重合体を回収し、分析した。
LLA/TMC=47/53の組成のブロック共重合体
1,3-ジオキサン-2-オン(8.12重量%)をジクロロメタン(61.69重量%)に溶解させ、反応容器に入れた。その後不活性ガス雰囲気下において、THFとトルエンの混合溶媒(0.44重量%)に溶解させた1,16-ヘキサデカンジオール(0.01重量%)、及び1,5,7-トリアザビシクロ[4.4.0]デカ-5-エン(0.04重量%)を加えて、室温で120分間保持した。その後、ジクロロメタン(21.59重量%)に溶解させたラクチド(8.12重量%)を反応容器に追加添加した。その後、室温で5分間保持し、酢酸を加えた後、反応容器内の混合物のエタノールへの再沈殿により重合体を回収し、分析した。
GA/TMC=67/33の組成のブロック共重合体
1,3-ジオキサン-2-オン(1.77重量%)をジクロロメタン(11.39重量%)に溶解させ、反応容器に入れた。その後不活性ガス雰囲気下において、THFとトルエンの混合溶媒(0.09重量%)に溶解させた1,16-ヘキサデカンジオール(0.01重量%)、及び1,5,7-トリアザビシクロ[4.4.0]デカ-5-エン(0.01重量%)を加えて、室温で90分間保持した。その後、ジクロロメタン(83.60重量%)に溶解させたグリコリド(3.14重量%)を反応容器に追加添加した。その後、室温で5分間保持し、酢酸を加えた後、反応容器内の混合物のエタノールへの再沈殿により重合体を回収し、分析した。
Claims (9)
Hide Dependent
translated from
- 生分解性セグメントAと生分解性セグメントBとのブロック共重合体であって、
前記生分解性セグメントAは、繰り返し単位の90モル%以上がグリコール酸単位からなり、前記ブロック共重合体中に5~39重量%含まれ、
前記生分解性セグメントBは、繰り返し単位の90モル%以上が下記化学式(A):
で表される単量体単位であり、共重合体中に61~95重量%含まれ、重量平均分子量が4万以上20万以下であり、生分解性セグメントAの構成要素をA、生分解性セグメントBの構成要素をBと称した場合に、前記ブロック共重合体の配列はABA型又はABABA型である、ブロック共重合体。
- 生分解性セグメントBが、重合体中で81~95重量%含まれる、請求項1に記載のブロック共重合体。
- 共重合体がセグメントAを両端部に有する、請求項1又は2に記載のブロック共重合体。
- 金属成分を含まない、請求項1~3のいずれか一項に記載のブロック共重合体。
- 前記生分解性セグメントBはトリメチレンカーボネート単位を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載のブロック共重合体。
- 請求項1~5のいずれか一項に記載のブロック共重合体を含む組成物。
- 請求項1~5のいずれか一項に記載のブロック共重合体を含む成形体。
- 請求項1~5のいずれか一項に記載のブロック共重合体を含む医療用具。
- 請求項1~5のいずれか一項に記載のブロック共重合体を含む農林業用資材。