JP7314851B2 - 空調用レジスタ - Google Patents

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Description

本発明は、空調用レジスタに関する。
特許文献1には、空調用空気の通風路を形成するケースと、複数のルーバを備える空調用レジスタ(以下、レジスタ)が開示されている。各ルーバの長手方向の両端部には、幅方向中間部に軸ピンが設けられている。各ルーバの長手方向の両端部の少なくとも一方には、幅方向両端部のいずれか一方に連結ピンが設けられている。各ルーバは、ケースの開口部内において並んで配列されている。各ルーバの両軸ピンは、ケースの開口部内の対向する一対の内壁に軸支されている。また、レジスタは、各ルーバの配列方向に沿って設けられ、複数の支持孔を有する連結リンクと、連結リンクに対してケースの送風方向で移動自在に重合され、複数の支持孔にそれぞれ対応する複数のガイド孔を有するガイドリンクとを備えている。支持孔とガイド孔とには、ルーバの連結ピンが挿入される。支持孔は、ルーバの連結ピンを平行送風モードで支持する一端部と、同連結ピンを拡散送風モードまたは集中送風モードで支持する他端部とを有する円弧状である。ガイド孔は、連結ピンを支持孔の一端部に閉じ込める一端部と、ガイドリンクの移動時に連結ピンを支持孔の他端部に案内する他端部を有する曲折形状である。
このレジスタでは、各ルーバが互いに平行となる平行送風モードと、各ルーバ同士の間隔が下流側ほど大きくなる拡散送風モード、または各ルーバ同士の間隔が下流側ほど小さくなる集中送風モードとを実現できる。
特開2002-293133号公報
ところで、特許文献1に記載のレジスタにおいては、複数のルーバ(以下、フィン)の回動量を異ならせることができるものの、フィンの回動量を変更するために、円弧状の支持孔内及び曲折形状のガイド孔内においてフィンの連結ピンを移動させる必要がある。そのため、支持孔及びガイド孔における連結ピンの位置によってフィンを操作する際の力が変動しやすく、操作性において改善の余地がある。
本発明の目的は、操作性を向上させつつ、複数のフィンの回動量を容易に異ならせることのできる空調用レジスタを提供することにある。
上記目的を達成するための空調用レジスタは、空調用空気の通風路を形成する筒状のリテーナと、前記リテーナ内において互いに平行に延びる複数の軸線を中心に回動可能に並んで設けられた複数のフィンと、複数の前記フィンの並び方向に沿って延在するとともに、前記並び方向に沿ってスライド可能に支持され、前記並び方向に並んで設けられる複数の歯を有するラックギアと、操作部を有し、前記並び方向に沿って前記ラックギアをスライドさせる操作機構と、を備え、複数の前記フィンは、前記ラックギアに噛合される第1ピニオンギアを有する第1フィンと、前記ラックギアに噛合されるとともに、前記第1ピニオンギアとは歯数が異なる第2ピニオンギアを有する第2フィンと、を含み、前記ラックギアのスライド動作に連動して前記第1ピニオンギア及び前記第2ピニオンギアが回動することにより、前記第1フィン及び前記第2フィンが各々の前記軸線を中心に回動されるように構成されている。
同構成によれば、ラックギアのスライド動作に連動して第1ピニオンギア及び第2ピニオンギアが回動することにより、第1フィン及び第2フィンが各々の軸線を中心に回動される。このため、一定の操作力により、第1フィン及び第2フィンを回動させることができる。
また、上記構成によれば、第2ピニオンギアの歯数が第1ピニオンギアの歯数とは異なるため、ラックギアのスライド動作に対して、第2ピニオンギアの回動量を第1ピニオンギアの回動量に対して異ならせることができる。これにより、第2フィンの回動量と第1フィンの回動量とを異ならせることができる。
したがって、操作性を向上させつつ、複数のフィンの回動量を容易に異ならせることができる。
上記空調用レジスタにおいて、前記第1フィンは、前記操作部がニュートラル位置にあるときに、前記リテーナの中心軸線に沿って延在する第1フィン本体を有しており、前記第2フィンは、前記操作部がニュートラル位置にあるときに、前記リテーナの中心軸線に対して傾斜して延在する第2フィン本体を有しており、前記第2フィンは、前記並び方向において前記第1フィンよりも外側に設けられていることが好ましい。
同構成によれば、操作部がニュートラル位置にあるときに、第1フィンの第1フィン本体は、リテーナの中心軸線に沿って延在する一方、第2フィンの第2フィン本体は、リテーナの中心軸線に対して傾斜して延在する。ここで、第2フィンは、並び方向において第1フィンよりも外側に設けられている。このように、上記構成によれば、操作部がニュートラル位置にあるときに、リテーナの中心軸線に対するフィン本体の角度が互いに異なる第1フィン及び第2フィンを備える空調用レジスタにおいて、ラックギアのスライド動作に対して、第2フィンの回動量と第1フィンの回動量とを異ならせることができる。このため、第1フィン本体と第2フィン本体とを互いに沿わせることが可能となる。
上記空調用レジスタにおいて、前記第1ピニオンギアの歯数及び前記第2ピニオンギアの歯数は、前記第1フィン及び前記第2フィンが、互いに重なり合うフィンシャット位置まで回動可能に設定されていることが好ましい。
同構成によれば、操作部がニュートラル位置にあるときに、リテーナの中心軸線に対するフィン本体の角度が互いに異なる第1フィン及び第2フィンを備える空調用レジスタにおいて、第1フィン本体と第2フィン本体とを互いに重なり合わせることができる。
また、上記構成によれば、一定の操作力により、第1フィン及び第2フィンをフィンシャット位置まで回動させることができる。
上記空調用レジスタにおいて、前記第2フィンは、前記操作部がニュートラル位置にあるとき、前記第2フィン本体の上流端縁が前記リテーナの中心軸線に向けて変位されることで前記フィンシャット位置に向けて回動されるものであり、前記第2フィン本体は、前記操作部が前記ニュートラル位置にあるときに、上流側ほど前記中心軸線に近接するように傾斜して延在しており、前記第2ピニオンギアの歯数は、前記第1ピニオンギアの歯数よりも多いことが好ましい。
同構成によれば、第2フィン本体は、ニュートラル位置において、リテーナの中心軸線に対してフィンシャット位置寄りに傾斜している。このため、ラックギアのスライド動作に対して、フィンシャット位置までの第2フィンの回動量は、第1フィンの回動量よりも少なくなる。上記構成によるように、第2ピニオンギアの歯数を、第1ピニオンギアの歯数よりも多くすることにより、第1フィン及び第2フィンをフィンシャット位置まで回動可能に構成できる。
上記空調用レジスタにおいて、複数の前記フィンは、前記並び方向において前記第1フィンに対して前記第2フィンとは反対側に設けられるとともに、前記ラックギアに噛合される第3ピニオンギアを有する第3フィンを含み、前記第3フィンは、前記操作部がニュートラル位置にあるときに、前記第3フィンの前記軸線から前記リテーナの中心軸線に沿って上流側に向けて延びるストレート部、及び前記第3フィンの前記軸線から下流側に向けて延びるとともに下流側ほど前記中心軸線から離間するように傾斜する傾斜部を有する第3フィン本体を有しており、前記第3ピニオンギアの歯数は、前記第1フィンと互いに重なり合うフィンシャット位置まで回動可能に設定されていることが好ましい。
同構成によれば、上記並び方向において第1フィンの両側に第2フィン及び第3フィンが設けられる。第2フィン本体は、操作部がニュートラル位置にあるときに、上流側ほどリテーナの中心軸線に近接するように傾斜して延在している。また、第3フィン本体は、操作部がニュートラル位置にあるときに、第3フィンの軸線からリテーナの中心軸線に沿って上流側に向けて延びるストレート部と、第3フィンの軸線から下流側に向けて延びるとともに下流側ほど中心軸線から離間するように傾斜する傾斜部を有している。このため、空調用空気は、第2フィン本体全体及び第3フィン本体の傾斜部に沿って流れることで、並び方向の外側に向けて案内される。そして、空調用空気は、リテーナの内壁に衝突することで並び方向の内側に向けて流れるようになる。これにより、第1フィン本体に沿って、すなわちリテーナの中心軸線に沿って流れる空調用空気の指向性を高めることができる。
上記空調用レジスタにおいて、複数の前記フィンは、前記並び方向において前記第1フィンに対して前記第2フィンとは反対側に設けられるとともに、前記ラックギアに噛合される第3ピニオンギアを有する第3フィンを含み、前記第3フィンは、前記操作部がニュートラル位置にあるときに、上流側ほど前記リテーナの中心軸線に近接するように前記リテーナの中心軸線に対して傾斜して延在する第3フィン本体を有しており、前記第3ピニオンギアの歯数は、前記第1フィンと互いに重なり合うフィンシャット位置まで回動可能に設定されていることが好ましい。
同構成によれば、空調用空気は、第2フィン本体全体及び第3フィン本体全体に沿って流れることで、並び方向の外側に向けて案内される。そして、空調用空気は、リテーナの内壁に衝突することで並び方向の内側に向けて流れるようになる。これにより、第1フィン本体に沿って、すなわちリテーナの中心軸線に沿って流れる空調用空気の指向性を高めることができる。
また、上記構成によれば、第3ピニオンギアの歯数を上記のように設定することによって、第3フィン本体を上述した形状にしながらも第3フィンをフィンシャット位置まで回動させることが可能となる。したがって、第3フィンの形状を簡単にでき、レジスタの設計を容易に行うことができる。
上記空調用レジスタにおいて、前記並び方向において前記第2フィン及び前記第3フィンとそれぞれ隣り合うとともに、下流側ほど前記並び方向において内側に位置するように傾斜し、前記第2フィン及び前記第3フィンに沿ってそれぞれ案内される空調用空気を前記並び方向の内側に向けて案内する案内部が設けられていることが好ましい。
同構成によれば、空調用空気は、第2フィン本体全体及び第3フィン本体全体に沿って流れることで、並び方向の外側に向けて案内される。そして、空調用空気は、リテーナの内壁に設けられた案内部の傾斜に沿って案内されることで並び方向の内側に向けて一層流れやすくなる。これにより、第1フィン本体に沿って、すなわちリテーナの中心軸線に沿って流れる空調用空気の指向性を一層高めることができる。
上記空調用レジスタにおいて、前記第2フィンは、前記操作部がニュートラル位置にあるとき、前記第2フィン本体の上流端縁が前記リテーナの中心軸線に向けて回動されることで前記フィンシャット位置に向けて回動されるものであり、前記第2フィン本体は、前記操作部が前記ニュートラル位置にあるときに、上流側ほど前記中心軸線から離間するように傾斜して延在しており、前記第2ピニオンギアの歯数は、前記第1ピニオンギアの歯数よりも少ないことが好ましい。
同構成によれば、第2フィン本体は、ニュートラル位置において、リテーナの中心軸線に対してフィンシャット位置から離れて傾斜している。このため、ラックギアのスライド動作に対して、フィンシャット位置までの第2フィンの回動量は、第1フィンの回動量よりも多くなる。上記構成によるように、第2ピニオンギアの歯数を、第1ピニオンギアの歯数よりも少なくすることにより、第1フィン及び第2フィンをフィンシャット位置まで回動可能に構成できる。
上記空調用レジスタにおいて、複数の前記フィンは、前記並び方向において前記第1フィンに対して前記第2フィンとは反対側に設けられるとともに、前記ラックギアに噛合される第3ピニオンギアを有する第3フィンを含み、前記第3フィンは、前記操作部がニュートラル位置にあるときに、上流側ほど前記リテーナの中心軸線から離間するように前記リテーナの中心軸線に対して傾斜して延在する第3フィン本体を有しており、前記第3ピニオンギアの歯数は、前記第1フィンと互いに重なり合うフィンシャット位置まで回動可能に設定されていることが好ましい。
同構成によれば、空調用空気は、第2フィン本体全体及び第3フィン本体全体に沿って流れることで、並び方向の内側に向けて案内されて流れるようになる。これにより、第1フィン本体に沿って、すなわちリテーナの中心軸線に沿って流れる空調用空気の指向性を高めることができる。
上記空調用レジスタにおいて、前記フィンを上流フィンとするとき、複数の前記上流フィンの下流側には、前記軸線に交差する軸線を中心に回動可能に設けられる下流フィンが設けられており、前記下流フィンは、前記操作部の操作により回動されるように構成されていることが好ましい。
同構成によれば、上流フィンを操作する操作部の操作により、下流フィンを回動させることができる。
本発明によれば、操作性を向上させつつ、複数のフィンの回動量を容易に異ならせることができる。
空調用レジスタの第1実施形態を示す正面図。 第1実施形態の空調用レジスタを示す平面図。 図1の3-3線に沿った断面図。 図1の4-4線に沿った断面図。 第1実施形態の空調用レジスタを示す分解斜視図。 第1実施形態の空調用レジスタを示す側面図。 図1の7-7線に沿った断面図。 図1の8-8線に沿った断面図。 図1の9-9線に沿った断面図。 図1の10-10線に沿った断面図。 図9に対応する断面図であって、操作部が左右に操作されたときのラックギア及び各ピニオンギアの位置を示す図。 図10に対応する断面図であって、操作部が左右に操作されたときの各フィンの位置を示す図。 図9に対応する断面図であって、フィンシャット位置におけるラックギア及び各ピニオンギアの位置を示す図。 図10に対応する断面図であって、フィンシャット位置における各フィンの位置を示す図。 第2実施形態の空調用レジスタについて、図9に対応する断面図。 第2実施形態の空調用レジスタについて、図10に対応する断面図。 第2実施形態の空調用レジスタについて、フィンシャット位置における各フィンの位置を示す断面図。 第3実施形態の空調用レジスタにおいて、図9に対応する断面図。 第3実施形態の空調用レジスタについて、図10に対応する断面図。 第3実施形態の空調用レジスタについて、フィンシャット位置における各フィンの位置を示す断面図。
<第1実施形態>
以下、図1~図14を参照して、空調用レジスタの第1実施形態について説明する。
まず、空調用レジスタ(以下、レジスタ)の基本構造について説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態のレジスタは、自動車のインストルメントパネルに組み込まれるものであり、ベゼル20、リテーナ30、下流フィン、上流フィン、及び操作機構80を備えている。
次に、レジスタを構成する各部の構成について説明する。
<ベゼル20>
図1及び図2に示すように、ベゼル20は正面視横長の長方形状である。ベゼル20は、正面に開口する長方形状の吹出口21を有している。吹出口21の車幅方向の寸法は、上下方向の寸法よりも大きい。
<リテーナ30>
図3~図8に示すように、リテーナ30は、前後の両端が開放された略四角筒状をなしている。リテーナ30の車幅方向の寸法は、上下方向の寸法よりも大きい。
図8に示すように、リテーナ30の内部空間は、空調装置(図示略)から送られてくる空調用空気の流路である通風路30aを構成している。なお、リテーナ30の中心軸線Lに沿う方向において空調用空気の流れ方向の上流側及び下流側を単に上流側及び下流側として説明する。
図5に示すように、リテーナ30は、いずれも半割筒状の上側下流リテーナ31及び下側下流リテーナ32と、これら下流リテーナ31,32の上流側に隣り合って配置される四角筒状の上流リテーナ33とを備えている。
上側下流リテーナ31と下側下流リテーナ32とは、上下に互いに連結されており、筒状をなしている。
上流リテーナ33は、下流リテーナ31,32に連結されている。
上記ベゼル20は、下流リテーナ31,32の下流側に隣り合って配置されている。ベゼル20は、下流リテーナ31,32に連結されている。なお、図5においては、ベゼル20の図示を省略している。
上側下流リテーナ31の両側壁の上縁部には、下方に向けて開放された軸受部31aが形成されている。下側下流リテーナ32の両側壁の下縁部には、上方に向けて開放された軸受部32aが形成されている。軸受部31a,32aは、上下に対向している。
上側下流リテーナ31の両側壁の下流側縁部には、下流側に向けて開放された軸受部31cが形成されている。下側下流リテーナ32の両側壁の下流側縁部には、下流側に向けて開放された軸受部32cが形成されている。
下流リテーナ31,32の上流側の端縁には、上流側に向けて開放された複数(本実施形態では10)の軸受部32bが車幅方向に等間隔にて形成されている。なお、上側下流リテーナ31の軸受部については、図示を省略している。
上流リテーナ33の下流側の端縁には、下流側に向けて開放され、複数の軸受部32bにそれぞれ対向する複数の軸受部33bがそれぞれ形成されている。
上側下流リテーナ31の上面には、一対の取付ボス34が車幅方向に互いに間隔をおいて突設されている。
<下流フィン>
図5~図8に示すように、下流フィンは、1つのバレルフィン40、1つの上側水平フィン51、及び1つの下側水平フィン52を備えている。
バレルフィン40は、いずれも車幅方向に沿って延在する上側フィン41、下側フィン42、及び上側フィン41と下側フィン42との間に位置する中央フィン43を有している。上側フィン41、下側フィン42、及び中央フィン43は、車幅方向の両端部に設けられた連結部44に連結されている。
両連結部44の車幅方向における外側には、軸部を介して第1ギア45及び第2ギア46が一体に形成されている。
バレルフィン40の両軸部は、下流リテーナ31,32の軸受部31a,32aによって回動可能に支持されている。
上側水平フィン51は、車幅方向に沿って延在している。上側水平フィン51の下流端縁には、車幅方向に沿って延在する軸部51aが一体に形成されている。軸部51aの一端(図5の左端)には、ギア部51bが一体に形成されている。軸部51aが上側下流リテーナ31の一対の軸受部31cによって回動可能に支持されている。
下側水平フィン52は、上側水平フィン51と同様な形状を有しており、軸部52a及びギア部52bを有している。軸部52aが下側下流リテーナ32の一対の軸受部32cによって回動可能に支持されている。
水平フィン51,52のギア部51b,52bと、バレルフィン40の第2ギア46とは噛合している(図6参照)。
<上流フィン>
図1、図2、図5に示すように、上流フィンは、リテーナ30内において互いに平行に上下に延びる複数(本実施形態では10)の軸線C1を中心に回動可能に設けられた複数のフィン61,62,63を備えている。
複数の軸線C1は、車幅方向に沿って等間隔にて並んで設けられている。なお、以降において、複数の軸線C1の並び方向を並び方向Wと称する。
複数のフィン61,62,63は、並び方向Wの中央に設けられる複数(本実施形態では6)の第1フィン61と、並び方向Wにおいて第1フィン61よりも外側(図5の右側)に設けられる複数(本実施形態では2)の第2フィン62及び複数の(本実施形態では2)の第3フィン63とを備えている。
第3フィン63は、並び方向Wにおいて第1フィン61に対して第2フィン62とは反対側(図5の左側)に設けられている。
第1フィン61は、上記軸線C1に沿って延びるフィン軸61aと、フィン軸61aから上流側及び下流側に向けて延びる板状の第1フィン本体61bと、フィン軸61aの上端に設けられた第1ピニオンギア61cとを有している。
フィン軸61aが下流リテーナ31,32の軸受部32bと上流リテーナ33の軸受部33bとによって回動可能に支持されている。
第1ピニオンギア61cは、リテーナ30よりも上方に突出する(図2参照)。
第2フィン62は、第1フィン61と同様な形状を有しており、フィン軸62a、第2フィン本体62b、及び第2ピニオンギア62cを有している。
第3フィン63は、第1フィン61と同様な形状を有しており、フィン軸63a、第3フィン本体63b、及び第3ピニオンギア63cを有している。
<ラックギア70>
図2及び図5に示すように、上側下流リテーナ31の一対の取付ボス34には、ラックギア70が取り付けられている。
ラックギア70は、車幅方向、すなわち並び方向Wに沿って延在している。ラックギア70には、並び方向Wに沿って延在する一対の長孔72が上下に貫通して形成されている。
一対の連結ピン74が、各長孔72に上方から挿通されるとともに一対の取付ボス34に固定されている。これにより、ラックギア70は、リテーナ30に対して並び方向Wに沿ってスライド可能に支持されている。
図9に示すように、ラックギア70には、上記複数のフィン61,62,63のピニオンギア61c,62c,63cに噛合する複数の歯71が並び方向Wに並んで設けられている。複数の歯71は、ラックギア70の上流側(同図の上側)の縁部に並び方向Wの全体にわたって形成されている。
図5に示すように、ラックギア70の一端部(同図の左端部)には、複数の歯73が並び方向Wに並んで設けられている。複数の歯73は、ラックギア70の下流側(同図の手前側)の縁部に形成されている。
<操作機構80>
図2に示すように、操作機構80は、操作部81を有し、並び方向Wに沿ってラックギア70をスライドさせる機能と、バレルフィン40の第1ギア45を回動させる機能とを有している。
操作機構80は、並び方向Wの一端側(同図の右端側)に設けられる箱状のホルダ86を備えている。
ホルダ86には、操作部81が変位可能に支持されている。
図5に示すように、操作部81は、第1ノブ82、第2ノブ83、第3ノブ84、ピン85を備えている。
第1ノブ82は、上下方向に沿って延びる軸線Sを中心とする中心孔82aを有する略円盤状である。第1ノブ82の外周面には、使用者の手指により操作される操作突起82bが設けられている。第1ノブ82の外周面において操作突起82bとは反対側には、係合突起82cが設けられている。
第2ノブ83は、軸線Sを中心とする中心孔83a及び前後に開口するとともに第1ノブ82を収容する収容部83bを有する球体状の本体部83c、本体部83cから並び方向Wに沿う軸線Tを中心として突出する一対の軸部83d、及び一方の軸部83dの外周面に設けられたギア部83eを有している。
第3ノブ84は、軸線Sを中心とする弧状をなし、第2ノブ83の本体部83cを覆う本体部84a、本体部84aの上端及び下端から軸線Sを中心として上方及び下方にそれぞれ突出する一対の軸部84c、及び上側の軸部84cの外周面に設けられたギア部84dを有している。
本体部84aの内面には、上下に延びる係合溝84bが形成されている。
第2ノブ83の中心孔83a及び第1ノブ82の中心孔82aには、上方からピン85が挿入されている。これにより、第1ノブ82は、第2ノブ83により軸線Sを中心に回動可能に支持されている。
第2ノブ83の一対の軸部83dは、ホルダ86の一対の支持孔(図示略)によって軸線Tを中心に回動可能に支持されている。
第1ノブ82の係合突起82cは、第3ノブ84の係合溝84bに係合される。これにより、第3ノブ84は、第1ノブ82と軸線Sを中心に一体に回動する。第3ノブ84の一対の軸部84cは、ホルダ86の一対の支持孔86aによって軸線Sを中心に回動可能に支持されている。
図3に示すように、第3ノブ84のギア部84dと、ラックギア70の歯73との間には、アイドルギア87が噛合されている。アイドルギア87は、ホルダ86の上壁に固定されるピン88を介して回転可能に支持されている。
第1ノブ82の操作突起82bを軸線Sを中心に左方または右方に回動操作すると、第1ノブ82と一体に第3ノブ84が回動される。これにより、ギア部84d及びアイドルギア87を介してラックギア70が並び方向Wに沿ってスライドされる。ラックギア70のスライド動作に連動してピニオンギア61c,62c,63cが回動することにより、第1フィン61、第2フィン62、及び第3フィン63が各軸線C1を中心に回動されるように構成されている。
図4に示すように、第2ノブ83のギア部83eは、バレルフィン40の第1ギア45に噛合されている。
第1ノブ82の操作突起82bを軸線Tを中心に上方または下方に回動操作すると、第1ノブ82と一体に第2ノブ83が回動される。これにより、ギア部83e及び第1ギア45を介してバレルフィン40が回動される。バレルフィン40の回動に伴って、第2ギア46及びギア部51b,52bを介して水平フィン51,52が回動される(図6参照)。したがって、バレルフィン40、上側水平フィン51及び下側水平フィン52は、操作部81の操作により回動されるように構成されている。
次に、図9~図14を参照して、第1フィン61、第2フィン62及び第3フィン63の構成について更に詳細に説明する。
図9及び図10は、操作部81がニュートラル位置にあるときの各フィン61,62,63の位置を示している。
図10に示すように、各第1フィン本体61bは、リテーナ30の中心軸線Lに沿って延在している。
各第2フィン本体62bは、リテーナ30の中心軸線Lに対して傾斜して延在している。より詳しくは、第2フィン本体62bは、上流側ほどリテーナ30の中心軸線Lに近接するように傾斜して延在している。なお、2つの第2フィン本体62bのうち、並び方向Wの外側に位置するものは、内側に位置するものよりも前後(同図の上下)の長さが短い。
各第3フィン本体63bは、第3フィン63の軸線C1からリテーナ30の中心軸線Lに沿って上流側に向けて延びるストレート部64、及び軸線C1から下流側に向けて延びるとともに下流側ほど中心軸線Lから離間するように傾斜する傾斜部65を有している。なお、2つの第3フィン本体63bのうち、並び方向Wの外側に位置するものは、内側に位置するものよりも前後の長さが短い。
図11及び図12において、実線は、操作部81が右側に操作されたときの各フィン61,62,63の位置を示している。また、二点鎖線は、操作部81が左側に操作されたときの各フィン61,62,63の位置を示している。
図13及び図14は、操作部81が最も右側まで操作されたときの各フィン61,62,63の位置、すなわちフィンシャット位置を示している。
図10、図12、及び図14に示すように、第2フィン62は、第2フィン本体62bの上流端縁62dがリテーナ30の中心軸線Lに向けて変位されることでフィンシャット位置に向けて回動されるものである。
図14に示すように、フィンシャット位置においては、並び方向Wにおいて隣り合うフィン61,62,63同士が互いに重なり合う。
第1ピニオンギア61cの歯数n1、第2ピニオンギア62cの歯数n2、及び第3ピニオンギア63cの歯数n3は、上記フィンシャット位置まで回動可能に設定されている。
本実施形態では、第2ピニオンギア62cの歯数n2は、第1ピニオンギア61cの歯数n1よりも多い。また、第3ピニオンギア63cの歯数n3は、第1ピニオンギア61cの歯数n1と同一である(n3=n1<n2)。ピニオンギア61c,62c,63cにおいては、歯数が多くなるほど、歯同士の間のピッチが小さくなる。
図10に示すように、バレルフィン40の両連結部44の内面には、下流側ほど並び方向Wにおいて内側に位置するように傾斜し、第2フィン62及び第3フィン63に沿ってそれぞれ案内される空調用空気を並び方向Wの内側に向けて案内する案内部47が設けられている。すなわち、両案内部47は、中央フィン43よりも上流側に設けられており、並び方向Wにおいて第2フィン62及び第3フィン63とそれぞれ隣り合っている。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
(1)ラックギア70のスライド動作に連動して第1ピニオンギア61c及び第2ピニオンギア62cが回動することにより、第1フィン61及び第2フィン62が各々の軸線C1を中心に回動される。このため、一定の操作力により、第1フィン61及び第2フィン62を回動させることができる。
また、上記構成によれば、第2ピニオンギア62cの歯数n2が第1ピニオンギア61cの歯数n1とは異なるため、ラックギア70のスライド動作に対して、第2ピニオンギア62cの回動量を第1ピニオンギア61cの回動量に対して異ならせることができる。これにより、第2フィン62の回動量と第1フィン61の回動量とを異ならせることができる。
したがって、操作性を向上させつつ、複数のフィン61,62の回動量を容易に異ならせることができる。
(2)操作部81がニュートラル位置にあるときに、第1フィン61の第1フィン本体61bは、リテーナ30の中心軸線Lに沿って延在する一方、第2フィン62の第2フィン本体62bは、リテーナ30の中心軸線Lに対して傾斜して延在する。ここで、第2フィン62は、並び方向Wにおいて第1フィン61よりも外側に設けられている。このように、ラックギア70のスライド動作に対して、第2フィン62の回動量と第1フィン61の回動量とを異ならせることができる。このため、第1フィン本体61bと第2フィン本体62bとを互いに沿わせることが可能となる(図12参照)。
(3)第1ピニオンギア61cの歯数n1及び第2ピニオンギア62cの歯数n2は、第1フィン61及び第2フィン62が、互いに重なり合うフィンシャット位置まで回動可能に設定されている。
こうした構成によれば、操作部81がニュートラル位置にあるときに、リテーナ30の中心軸線Lに対するフィン本体61b,62bの角度が互いに異なる第1フィン61及び第2フィン62を備える空調用レジスタにおいて、第1フィン本体61bと第2フィン本体62bとを互いに重なり合わせることができる。また、上記構成によれば、一定の操作力により、第1フィン61及び第2フィン62をフィンシャット位置まで回動させることができる。
(4)第2フィン62は、操作部81がニュートラル位置にあるとき、第2フィン本体62bの上流端縁62dがリテーナ30の中心軸線Lに向けて変位されることでフィンシャット位置に向けて回動されるものである。第2フィン本体62bは、操作部81がニュートラル位置にあるときに、上流側ほどリテーナ30の中心軸線Lに近接するように傾斜して延在している。第2ピニオンギア62cの歯数n2は、第1ピニオンギア61cの歯数n1よりも多い。
こうした構成によれば、第2フィン本体62bは、ニュートラル位置において、リテーナ30の中心軸線Lに対してフィンシャット位置寄りに傾斜している。このため、ラックギア70のスライド動作に対して、フィンシャット位置までの第2フィン62の回動量は、第1フィン61の回動量よりも少なくなる。上記構成によるように、第2ピニオンギア62cの歯数n2を、第1ピニオンギア61cの歯数n1よりも多くすることにより、第1フィン61及び第2フィン62をフィンシャット位置まで回動可能に構成できる。
(5)第3フィン63は、ストレート部64及び傾斜部65を有する第3フィン本体63bを有している。ストレート部64は、操作部81がニュートラル位置にあるときに、第3フィン63の軸線C1からリテーナ30の中心軸線Lに沿って上流側に向けて延びる。傾斜部65は、操作部81がニュートラル位置にあるときに、第3フィン63の軸線C1から下流側に向けて延びるとともに下流側ほど中心軸線Lから離間するように傾斜する。第3ピニオンギア63cの歯数n3は、第1フィン61と互いに重なり合うフィンシャット位置まで回動可能に設定されている。
こうした構成によれば、空調用空気は、第2フィン本体62b全体及び第3フィン本体63bの傾斜部65に沿って流れることで、並び方向Wの外側に向けて案内される。そして、空調用空気は、リテーナ30の内壁に衝突することで並び方向の内側に向けて流れるようになる。これにより、第1フィン本体61bに沿って、すなわちリテーナ30の中心軸線Lに沿って流れる空調用空気の指向性を高めることができる。
また、上記構成によれば、第3フィン63に上記傾斜部65を設けることによって、第3ピニオンギア63cの歯数n3を第1ピニオンギア61cの歯数n1と同一にしながらも第3フィン63をフィンシャット位置まで回動させることが可能となる。したがって、ピニオンギア61c,62c,63cの歯数の種類を減らすことができ、レジスタの設計を容易に行うことができる。
(6)並び方向Wにおいて第2フィン62及び第3フィン63とそれぞれ隣り合うとともに、下流側ほど並び方向Wにおいて内側に位置するように傾斜し、第2フィン62及び第3フィン63に沿ってそれぞれ案内される空調用空気を並び方向Wの内側に向けて案内する案内部47が設けられている。
こうした構成によれば、空調用空気は、第2フィン本体62b全体及び第3フィン本体63b全体に沿って流れることで、並び方向Wの外側に向けて案内される。そして、空調用空気は、案内部47の傾斜に沿って案内されることで並び方向Wの内側に向けて一層流れやすくなる。これにより、第1フィン本体61bに沿って、すなわちリテーナ30の中心軸線Lに沿って流れる空調用空気の指向性を一層高めることができる。
(7)複数のフィン61,62,63の下流側には、軸線C1に交差する軸線C2,C3,C4を中心に回動可能に設けられる下流フィンとしてのバレルフィン40、上側水平フィン51及び下側水平フィン52が設けられている。バレルフィン40、上側水平フィン51及び下側水平フィン52は、操作部81の操作により回動されるように構成されている。
こうした構成によれば、上流フィンとしての複数のフィン61,62,63と共通の操作部81の操作により、下流フィンとしてのバレルフィン40、上側水平フィン51及び下側水平フィン52を回動させることができる。
<第2実施形態>
次に、図15~図17を参照して、第2実施形態について説明する。本実施形態では、第3フィンの構成が第1実施形態と相違している。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。なお、以降において、第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付すとともに、対応する構成については、第1実施形態の符号「**」に対して「100」を加算した符号「1**」を付すことにより、重複する説明を省略する。
図15及び図16は、操作部81がニュートラル位置にあるときの各フィン61,62,163の位置を示している。
図16に示すように、各第3フィン本体163bは、上流側ほどリテーナ30の中心軸線Lに近接するようにリテーナ30の中心軸線Lに対して傾斜して延在している。
図17に示すように、フィンシャット位置においては、並び方向Wにおいて隣り合うフィン61,62,163同士が互いに重なり合う。
第3ピニオンギア163cの歯数n3は、第1フィン61と互いに重なり合うフィンシャット位置まで回動可能に設定されている。
本実施形態では、第3ピニオンギア63cの歯数n3は、第1ピニオンギア61cの歯数n1よりも少ない(n3<n1<n2)。
なお、本実施形態のバレルフィン40には、案内部47が設けられていない。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。本実施形態によれば、第1実施形態の作用効果(1)~(4)及び(7)に加えて、新たに以下の作用効果(8)を奏することができる。
(8)第3フィン163は、操作部81がニュートラル位置にあるときに、上流側ほどリテーナ30の中心軸線Lに近接するようにリテーナ30の中心軸線Lに対して傾斜して延在する第3フィン本体163bを有している。第3ピニオンギア163cの歯数n3は、第1フィン61と互いに重なり合うフィンシャット位置まで回動可能に設定されている。
こうした構成によれば、空調用空気は、第2フィン本体62b全体及び第3フィン本体163b全体に沿って流れることで、並び方向Wの外側に向けて案内される。そして、空調用空気は、リテーナ30の内壁に衝突することで並び方向Wの内側に向けて流れるようになる。これにより、第1フィン本体61bに沿って、すなわちリテーナ30の中心軸線Lに沿って流れる空調用空気の指向性を高めることができる。
また、上記構成によれば、第3ピニオンギア163cの歯数n3を上記のように設定することによって、第3フィン本体163bを上述した形状にしながらも第3フィン163をフィンシャット位置まで回動させることが可能となる。したがって、第3フィン163の形状を簡単にでき、レジスタの設計を容易に行うことができる。
<第3実施形態>
次に、図18~図20を参照して、第3実施形態について説明する。本実施形態では、第2フィン及び第3フィンの構成が第1実施形態と相違している。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。なお、以降において、第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付すとともに、対応する構成については、第1実施形態の符号「**」に対して「200」を加算した符号「2**」を付すことにより、重複する説明を省略する。
図18及び図19は、操作部81がニュートラル位置にあるときの各フィン61,262,263の位置を示している。
図19に示すように、第2フィン本体262bは、上流側ほどリテーナ30の中心軸線Lから離間するように傾斜して延在している。
第3フィン本体263bは、上流側ほどリテーナ30の中心軸線Lから離間するようにリテーナ30の中心軸線Lに対して傾斜して延在している。
図20に示すように、フィンシャット位置においては、並び方向Wにおいて隣り合うフィン61,262,263同士が互いに重なり合う。
第2ピニオンギア262cの歯数n2及び第3ピニオンギア263cの歯数n3は、第1フィン61と互いに重なり合うフィンシャット位置まで回動可能に設定されている。
本実施形態では、第2ピニオンギア262cの歯数n2は、第1ピニオンギア61cの歯数n1よりも少ない。第3ピニオンギア263cの歯数n3は、第1ピニオンギア61cの歯数n1よりも多い(n2<n1<n3)。
なお、本実施形態のバレルフィン40には、案内部47が設けられていない。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。本実施形態によれば、第1実施形態の効果(1)~(4)及び(7)に加えて、新たに以下の作用効果(9)、(10)を奏することができる。
(9)第2フィン本体262bは、操作部81がニュートラル位置にあるときに、上流側ほどリテーナ30の中心軸線Lから離間するように傾斜して延在している。第2ピニオンギア262cの歯数n2は、第1ピニオンギア61cの歯数n1よりも少ない。
こうした構成によれば、第2フィン本体262bは、ニュートラル位置において、リテーナ30の中心軸線Lに対してフィンシャット位置から離れて傾斜している。このため、ラックギア70のスライド動作に対して、フィンシャット位置までの第2フィン262の回動量は、第1フィン61の回動量よりも多くなる。上記構成によるように、第2ピニオンギア262cの歯数n2を、第1ピニオンギア61cの歯数n1よりも少なくすることにより、第1フィン61及び第2フィン62をフィンシャット位置まで回動可能に構成できる。
(10)第3フィン263は、操作部81がニュートラル位置にあるときに、上流側ほどリテーナ30の中心軸線Lから離間するようにリテーナ30の中心軸線Lに対して傾斜して延在する第3フィン本体263bを有している。第3ピニオンギア263cの歯数n3は、第1ピニオンギア61cの歯数n1よりも多い。
こうした構成によれば、空調用空気は、第2フィン本体262b全体及び第3フィン本体263b全体に沿って流れることで、並び方向Wの内側に向けて案内されて流れるようになる。これにより、第1フィン本体61bに沿って、すなわちリテーナ30の中心軸線Lに沿って流れる空調用空気の指向性を高めることができる。
<変形例>
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・下流フィンを構成するバレルフィン40、水平フィン51,52を、上記実施形態において例示した操作機構80、すなわち上流フィンを操作するものとは別の操作機構によって操作するようにしてもよい。
・下流フィンを構成する水平フィン51,52を省略することもできる。また、バレルフィン40を省略することもできる。
・各実施形態において、第3フィン63,163,263を省略することもできる。
・第1フィン及び第2フィンは、フィンシャット位置まで回動できないものであってもよい。
・第2フィンは、操作部81がニュートラル位置にあるときに、リテーナ30の中心軸線Lに対して傾斜して延在する第2フィン本体を有するものに限定されず、第1フィン61と同様に、リテーナ30の中心軸線Lに沿って延在するものであってもよい。要するに、第2ピニオンギアの歯数が第1ピニオンギアの歯数と異なっていればよい。
20…ベゼル
21…吹出口
30…リテーナ
30a…通風路
31…下側下流リテーナ
32…上側下流リテーナ
33…上流リテーナ
31a,32a…軸受部
31c,32c…軸受部
32b,33b…軸受部
34…取付ボス
40…バレルフィン
41…上側フィン
42…下側フィン
43…中央フィン
44…連結部
45…第1ギア
46…第2ギア
47…案内部
51…上側水平フィン
51a…軸部
51b…ギア部
52…下側水平フィン
52a…軸部
52b…ギア部
61…第1フィン
62,262…第2フィン
63,163,263…第3フィン
61a,62a,63a…フィン軸
61b…第1フィン本体
62b,262b…第2フィン本体
63b,163b,263b…第3フィン本体
61c…第1ピニオンギア
62c,262c…第2ピニオンギア
63c,163c,263c…第3ピニオンギア
62d…上流端縁
64…ストレート部
65…傾斜部
70…ラックギア
71…歯
72…長孔
73…歯
74…連結ピン
80…操作機構
81…操作部
82…第1ノブ
82a…中心孔
82b…操作突起
82c…係合突起
83…第2ノブ
83a…中心孔
83b…収容部
83c…本体部
83d…軸部
83e…ギア部
84…第3ノブ
84a…本体部
84b…係合溝
84c…軸部
84d…ギア部
85…ピン
86…ホルダ
86a…支持孔
87…アイドルギア
88…ピン

Claims (7)

  1. 空調用空気の通風路を形成する筒状のリテーナと、
    前記リテーナ内において互いに平行に延びる複数の軸線を中心に回動可能に並んで設けられた複数のフィンと、
    複数の前記フィンの並び方向に沿って延在するとともに、前記並び方向に沿ってスライド可能に支持され、前記並び方向に並んで設けられる複数の歯を有するラックギアと、
    操作部を有し、前記並び方向に沿って前記ラックギアをスライドさせる操作機構と、を備え、
    複数の前記フィンは、前記ラックギアに噛合される第1ピニオンギアを有する第1フィンと、前記ラックギアに噛合されるとともに、前記第1ピニオンギアとは歯数が異なる第2ピニオンギアを有する第2フィンと、を含み、
    前記ラックギアのスライド動作に連動して前記第1ピニオンギア及び前記第2ピニオンギアが回動することにより、前記第1フィン及び前記第2フィンが各々の前記軸線を中心に回動されるように構成されており、
    前記第1フィンは、前記操作部がニュートラル位置にあるときに、前記リテーナの中心軸線に沿って延在する第1フィン本体を有しており、
    前記第2フィンは、前記操作部がニュートラル位置にあるときに、前記リテーナの中心軸線に対して傾斜して延在する第2フィン本体を有しており、
    前記第2フィンは、前記並び方向において前記第1フィンよりも外側に設けられており、
    前記第1ピニオンギアの歯数及び前記第2ピニオンギアの歯数は、前記第1フィン及び前記第2フィンが、互いに重なり合うフィンシャット位置まで回動可能に設定されており、
    前記第2フィンは、前記操作部がニュートラル位置にあるとき、前記第2フィン本体の上流端縁が前記リテーナの中心軸線に向けて変位されることで前記フィンシャット位置に向けて回動されるものであり、
    前記第2フィン本体は、前記操作部が前記ニュートラル位置にあるときに、上流側ほど前記中心軸線に近接するように傾斜して延在しており、
    前記第2ピニオンギアの歯数は、前記第1ピニオンギアの歯数よりも多い、
    空調用レジスタ。
  2. 複数の前記フィンは、前記並び方向において前記第1フィンに対して前記第2フィンとは反対側に設けられるとともに、前記ラックギアに噛合される第3ピニオンギアを有する第3フィンを含み、
    前記第3フィンは、前記操作部がニュートラル位置にあるときに、前記第3フィンの前記軸線から前記リテーナの中心軸線に沿って上流側に向けて延びるストレート部、及び前記第3フィンの前記軸線から下流側に向けて延びるとともに下流側ほど前記中心軸線から離間するように傾斜する傾斜部を有する第3フィン本体を有しており、
    前記第3ピニオンギアの歯数は、前記第1フィンと互いに重なり合うフィンシャット位置まで回動可能に設定されている、
    請求項に記載の空調用レジスタ。
  3. 複数の前記フィンは、前記並び方向において前記第1フィンに対して前記第2フィンとは反対側に設けられるとともに、前記ラックギアに噛合される第3ピニオンギアを有する第3フィンを含み、
    前記第3フィンは、前記操作部がニュートラル位置にあるときに、上流側ほど前記リテーナの中心軸線に近接するように前記リテーナの中心軸線に対して傾斜して延在する第3フィン本体を有しており、
    前記第3ピニオンギアの歯数は、前記第1フィンと互いに重なり合うフィンシャット位置まで回動可能に設定されている、
    請求項に記載の空調用レジスタ。
  4. 前記並び方向において前記第2フィン及び前記第3フィンとそれぞれ隣り合うとともに、下流側ほど前記並び方向において内側に位置するように傾斜し、前記第2フィン及び前記第3フィンに沿ってそれぞれ案内される空調用空気を前記並び方向の内側に向けて案内する案内部が設けられている、
    請求項または請求項に記載の空調用レジスタ。
  5. 空調用空気の通風路を形成する筒状のリテーナと、
    前記リテーナ内において互いに平行に延びる複数の軸線を中心に回動可能に並んで設けられた複数のフィンと、
    複数の前記フィンの並び方向に沿って延在するとともに、前記並び方向に沿ってスライド可能に支持され、前記並び方向に並んで設けられる複数の歯を有するラックギアと、
    操作部を有し、前記並び方向に沿って前記ラックギアをスライドさせる操作機構と、を備え、
    複数の前記フィンは、前記ラックギアに噛合される第1ピニオンギアを有する第1フィンと、前記ラックギアに噛合されるとともに、前記第1ピニオンギアとは歯数が異なる第2ピニオンギアを有する第2フィンと、を含み、
    前記ラックギアのスライド動作に連動して前記第1ピニオンギア及び前記第2ピニオンギアが回動することにより、前記第1フィン及び前記第2フィンが各々の前記軸線を中心に回動されるように構成されており、
    前記第1フィンは、前記操作部がニュートラル位置にあるときに、前記リテーナの中心軸線に沿って延在する第1フィン本体を有しており、
    前記第2フィンは、前記操作部がニュートラル位置にあるときに、前記リテーナの中心軸線に対して傾斜して延在する第2フィン本体を有しており、
    前記第2フィンは、前記並び方向において前記第1フィンよりも外側に設けられており、
    前記第1ピニオンギアの歯数及び前記第2ピニオンギアの歯数は、前記第1フィン及び前記第2フィンが、互いに重なり合うフィンシャット位置まで回動可能に設定されており、
    前記第2フィンは、前記操作部がニュートラル位置にあるとき、前記第2フィン本体の上流端縁が前記リテーナの中心軸線に向けて回動されることで前記フィンシャット位置に向けて回動されるものであり、
    前記第2フィン本体は、前記操作部が前記ニュートラル位置にあるときに、上流側ほど前記中心軸線から離間するように傾斜して延在しており、
    前記第2ピニオンギアの歯数は、前記第1ピニオンギアの歯数よりも少ない、
    調用レジスタ。
  6. 複数の前記フィンは、前記並び方向において前記第1フィンに対して前記第2フィンとは反対側に設けられるとともに、前記ラックギアに噛合される第3ピニオンギアを有する第3フィンを含み、
    前記第3フィンは、前記操作部がニュートラル位置にあるときに、上流側ほど前記リテーナの中心軸線から離間するように前記リテーナの中心軸線に対して傾斜して延在する第3フィン本体を有しており、
    前記第3ピニオンギアの歯数は、前記第1フィンと互いに重なり合うフィンシャット位置まで回動可能に設定されている、
    請求項に記載の空調用レジスタ。
  7. 前記フィンを上流フィンとするとき、
    複数の前記上流フィンの下流側には、前記軸線に交差する軸線を中心に回動可能に設けられる下流フィンが設けられており、
    前記下流フィンは、前記操作部の操作により回動されるように構成されている、
    請求項1~請求項のいずれか一項に記載の空調用レジスタ。
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