JP7312554B2 - 可動コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、可動コネクタに関し、特に高速伝送に適した可動コネクタに関する。
固定ハウジングと、接続対象物と接続する可動ハウジングと、固定ハウジングに対して可動ハウジングを変位可能に支持する可動片と、接続対象物と導通接触する接触部とを有する複数の端子とを備える可動コネクタが知られている。可動コネクタは、可動片が弾性変形することで可動ハウジングが固定ハウジングに対して変位して、接続対象物との嵌合の際の位置ずれを吸収できるように構成されている。このような可動コネクタの内で、複数の接点部を有するものとして、例えば特許文献1で示すように、接続対象物としてのプラグと嵌合するソケットが知られている。
すなわち、このソケットが備えるソケット端子は、可動片を有するとともに、プラグと接触する接点部として、フロント端子に形成されたフロント接点部とリア端子に形成されたリア接点部とを有している。このような可動コネクタは、上述のように、接続対象物との嵌合の際に位置ずれを吸収するのに加えて、複数の接点部を有することで接続信頼性に優れるという作用効果を奏する。
特開2015-035407号公報、図2、図3
しかしながら、この従来技術の可動コネクタでは、空気中に露出している可動片でのインピーダンスが高くなりやすい。これに対して、フロント端子とリア端子とによる複数の接触片部で形成されている接触部では、インピーダンスが低下しやすい。このため、この可動コネクタのソケット端子は、インピーダンスが高い部分と低い部分とを有することになる。このように、端子の異なる部分でインピーダンスが不均一になると、電気信号の伝送が高速、高周波になった場合に高い信頼性を維持することが難しくなってしまう。
以上のような従来技術を背景になされたのが本発明である。本発明の目的は、高い接続信頼性を有しながら、高速伝送に適した可動コネクタを提供することにある。
上記目的を達成すべく本発明は、以下の特徴を有するものとして構成される。
すなわち、本発明は、第1のハウジングと、接続対象物と接続する第2のハウジングと、前記第1のハウジングに対して前記第2のハウジングを変位可能に支持する可動片と、前記接続対象物と導通接触する接触部とを有する複数の端子とを備える可動コネクタにおいて、前記接触部は、第1の接触片部と、前記第1の接触片部と隣接して配置される第2の接触片部とを有しており、前記複数の端子の端子配列方向における前記可動片の長さは、前記端子配列方向における前記接触部の長さよりも長く形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、可動片においては、隣接して配置される端子との間隔が接触部と比べて短くなる。このため、本発明によれば、可動片でのインピーダンスの上昇を抑制するとともに、接触部でのインピーダンスの低下を抑制することができる。すなわち、本発明によれば、端子内部におけるインピーダンスの均一化(安定化)が実現される。したがって、本発明によれば、接続対象物との嵌合時における位置ずれの吸収機能及び高い接続信頼性を有し、かつ、高速伝送に適した可動コネクタとすることができる。
前記可動片は、前記接触部に対して前記端子配列方向で突出する膨出部を有するように構成できる。
本発明によれば、可動片が膨出部を有することによって、端子配列方向における可動片の長さを接触部と比べて長くすることができる。よって、本発明によれば、可動片でのインピーダンスの上昇を抑制することができる。
前記接触部は、前記端子配列方向と交差する方向である前記接触部が前記接続対象物と接触する接触方向で、前記可動片と重なる位置に配置されているように構成できる。
本発明の接触部によれば、隣接して配置される端子との間隔を可動片と比べて長く確保することができる。このため、本発明によれば、接触部でのインピーダンスの低下を抑制することができる。
前記第1の接触片部と前記第2の接触片部は、相互の板面が前記端子配列方向で対向して配置されており、前記可動片は、その板面の面方向が前記端子配列方向に沿って配置されているように構成できる。
第1の接触片部の板面と第2の接触片部の板面が、端子配列方向に沿って配置されていると、可動コネクタが端子配列方向で大きくなる。これに対して本発明であれば、第1の接触片部と第2の接触片部の板幅が端子配列方向と直交する接続対象物との接触方向に沿うため、端子配列方向における接触部の幅を短くできる。このため本発明によれば、コネクタを端子配列方向で小型化することができる。さらに、本発明によれば、第1の接触片部と前記第2の接触片部との相互の板面が端子配列方向で対向する配置であるため、接触部において、隣接して配置される端子との間隔を長く確保しやすい。他方で、可動片の板面の面方向が端子配列方向に沿う配置であるため、可動片において、隣接して配置される端子との間隔を短くしやすい。よって、本発明によれば、接触部におけるインピーダンスの低下を抑制するとともに、可動片でのインピーダンスの上昇を抑制することができる。
前記第1の接触片部と前記第2の接触片部は、相互の板面が前記端子配列方向で対向して重ねて配置されているように構成できる。
本発明によれば、接続対象物との接触方向における接触部の長さを短くすることができる。このため、第1の接触片部と前記第2の接触片部とが端子配列方向で重なっていない形状のコネクタと比べて、接触部でのインピーダンスの低下を抑制することができる。さらに、本発明によれば、第1の接触片部と第2の接触片部との相互の板面が端子配列方向で対向して配置されることによって、端子配列方向における接触部の幅を短くできる。そして、第1の接触片部と前記第2の接触片部とが端子配列方向で重ねて配置されることによって、接続対象物との接触方向における接触部の幅を短くできる。よって、本発明によれば、コネクタを小型化することができる。
前記端子は、前記接触部と前記可動片との間に位置する基部と、前記基部と前記第1の接触片部とを連結する第1の連結部と、前記第1の接触片部と前記第2の接触片部とを連結する第2の連結部とを有するように構成できる。
例えば、基部を中心として対称に、第1の接触片部と連結する第1の連結部と、第2の接触片部と連結する第2の連結部とを設けるコネクタ構造では、製法上、第1の接触片部と第2の接触片部とを近接させることが難しい。これに対し、本発明によれば、第2の接触片部は、第1の連結部を有している基部ではなく、第1の接触片部と直接第2の連結部でつながっている。したがって、本発明によれば、第1の接触片部と第2の接触片部とを容易に近接させることができ、接触部において、隣接して配置される端子との間隔を長く確保しやすい。
前記第1の連結部は、前記基部から端子配列方向と直交する接続対象物との接触方向に屈曲して形成されており、前記第2の連結部は、前記第2の接触片部が前記基部と前記接触方向で対向するように、前記第1の接触片部から前記端子配列方向に向けて屈曲して形成されているように構成できる。
本発明によれば、端子配列方向において、基部に対して第1の接触片部が位置する方向とは逆方向に第2の連結部が屈曲して形成されている。すなわち、本発明によれば、第2の連結部は、端子配列方向において、基部に対して第1連結部が屈曲することによる変位から戻る方向に屈曲している。このため、接続対象物との接触方向において、第1の接触片部と第2の接触片部とが基部と可及的に重なるように配置することができる。よって、本発明によれば、端子が端子配列方向で大型化してしまうことを抑制することができる。
前記第1の接触片部は、第1の弾性片と、前記第1の弾性片から前記接続対象物との接触方向に向けて突出して伸長する第1の鎌刃状接触片とを有するように構成できる。
本発明によれば、第1の接触片部が第1の鎌刃状接触片を有することによって、端子の伸長方向に沿って、第1の接触片部の板幅が急激に変化する部分のない接触片を形成できる。よって、第1の接触片部の内部でのインピーダンスの変化を抑制することができる。
前記第2の接触片部は、第2の弾性片と、前記第2の弾性片から前記接続対象物との接触方向に向けて突出して伸長する第2の鎌刃状接触片とを有するように構成できる。
本発明によれば、第2の接触片部が第2の鎌刃状接触片を有することによって、端子の伸長方向に沿って、第2の接触片部の板幅が急激に変化する部分のない接触片を形成できる。よって、第2の接触片部の内部でのインピーダンスの変化を抑制することができる。
本発明の可動コネクタによれば、高い接続信頼性を有しながら、端子内部でのインピーダンスを均一化させることができる。したがって、本発明の可動コネクタによれば、電気信号の高速伝送が必要な機器に用いることができる。
本実施形態による可動コネクタの正面、右側面、平面を含む外観斜視図。 図1のII-II線断面図。 図1の可動コネクタが有する複数の端子の正面、右側面、平面を含む外観斜視図。 単一の端子の背面、左側面、平面を含む外観斜視図。 図4の端子の背面図。 図4の端子の正面図。 図4の端子の右側面図。 図3の複数の端子の正面図。
以下、本発明の「可動コネクタ」の一実施形態としてのソケットコネクタ1について図面を参照しつつ説明する。ソケットコネクタ1は、回路基板P(図2参照)に実装されて、「接続対象物」としての図示せぬプラグコネクタを回路基板Pに導通接続するものである。
本明細書及び特許請求の範囲に「第1」、「第2」と記載する場合、それらは、発明の異なる構成要素を区別するために用いるものであり、特定の順序や優劣等を示すために用いるものではない。本明細書及び特許請求の範囲では、便宜上、図1等に示されるように、ソケットコネクタ1の幅方向(左右方向)をX方向、奥行き方向(前後方向)をY方向、高さ方向(上下方向)をZ方向として記載する。そして、ソケットコネクタ1のZ方向における回路基板Pの側を下側とし、ソケットコネクタ1の側を上側として記載する。しかしながら、それらは、ソケットコネクタ1等の嵌合接続の方向や回路基板Pに対する実装の仕方を限定するものではない。ここでのソケットコネクタ1は、「端子配列方向」がX方向、「接続対象物との接触方向」がY方向、「接続対象物の挿抜方向」がZ方向となるように配置されている。
図1で示すように、ソケットコネクタ1は、「第1のハウジング」としての固定ハウジング2と、「第2のハウジング」としての可動ハウジング3と、複数の端子4とを備えている。このソケットコネクタ1は、回路基板Pの一方面である上面に実装される。プラグコネクタは、ソケットコネクタ1の上方から挿入して導通接続するように構成されている。
固定ハウジング2
固定ハウジング2は、樹脂成形体で形成されている。固定ハウジング2は、角筒状に形成された外周壁2aを有している。外周壁2aの内側には、可動ハウジング3の収容室2bが形成されている(図1、図2)。外周壁2aのX方向における両側面には、Y方向における中央かつZ方向における下端から上方に向かって直方体状に欠落した変位規制凹部2cが形成されている。図2で示すように、外周壁2aのY方向における両内側面には、Z方向における下端から上方に向かって溝状に欠落した固定側端子固定溝2dがX方向に沿って複数並んで形成されている。
可動ハウジング3
図1で示すように、可動ハウジング3は、X方向及びY方向で固定ハウジング2の収容室2bに収容可能な大きさの樹脂成形体にて形成されている。可動ハウジング3は、収容室2bの下方から挿入される。可動ハウジング3は、収容室2bの室内空間を三次元方向に変位可能として複数の端子4に支持されている。
可動ハウジング3は、角筒状に形成された外壁3aを有している。外壁3aのX方向とY方向とにおける中央の上端には、上方に向かって開口するプラグコネクタの挿入口3bが形成されている。可動ハウジング3には、挿入口3bから、外壁3aのZ方向における中央付近に至るまでの範囲に空隙が形成されている。この空隙は、端子4と、プラグコネクタが有するプラグ端子とが導通接触する接触室3cとして構成されている。挿入口3bは、X方向における両端についてはZ方向における上方に向かって傾斜する誘導傾斜面を有するとともに、Y方向における両端についてはZ方向における下方に向かって傾斜する誘導傾斜面を有している。
外壁3aのX方向における両外側面には、Y方向における中央かつZ方向における下部からX方向における両外方に向かってそれぞれ突出する直方体状の変位規制突起3dが形成されている。変位規制突起3dは、固定ハウジング2の変位規制凹部2cの内部に突出して配置される。可動ハウジング3の変位量は、変位規制突起3dがY方向及びZ方向における上方で変位規制凹部2cと接触するまでの距離である。さらに、可動ハウジング3のX方向における変位は、可動ハウジング3の外壁3aが固定ハウジング2の外周壁2aに接触することで規制される。そして、可動ハウジング3のZ方向における下方の変位は、変位規制突起3dが回路基板Pに対して接触することで規制される。
図2で示すように、可動ハウジング3のY方向における中心を対称としてY方向における両外側の下端には、上方に位置する接触室3cに向かって貫通する貫通孔がX方向に沿って複数並んで形成されている。そして、貫通孔のそれぞれのY方向における両外側おいて、Z方向における下端から上方に向かって溝状に欠落した可動側端子固定溝3eがX方向に沿って複数並んで形成されている。
端子4
図4等で示すように、端子4は、その一方の端部から他方の端部に向かって順に、基板接続部5と、固定ハウジング用固定部6と、可動片7と、基部8と、接触部9とを有している。本実施形態の端子4は、平板の導電性金属片をプレス加工で打ち抜いた抜き端子として形成したものである。そして、端子4の各機能部及びその形状は、打ち抜いた導電性金属片が屈曲加工されて一体に形成されている。すなわち、本実施形態の端子4は、単一部品として形成されている。
本実施形態のソケットコネクタ1は、図3で示すように、複数の端子4を有しており、Y方向に沿って2行、X方向に沿って4列の合計8本の端子4で構成されている。これらの複数の端子4は、ソケットコネクタ1のX方向とY方向とにおける中心点を軸として点対称に配置されている。そして、複数の端子4は、それぞれが主にY方向とZ方向とに沿って伸長するように配置されている。端子4は、Y方向における前方に向かって伸長する前側端子4Aと、後方に向かって伸長する後側端子4Bとに区分することができる。前側端子4Aと後側端子4Bとは、それぞれがソケットコネクタ1のX方向に沿って等間隔に複数配置されている(図3及び図8参照)。そして、前側端子4Aと後側端子4Bとは同様の構造を有している。したがって、ここでは、Y方向における前方に向かって伸長する前側端子4Aを示して端子4について説明する。
図4で示すように、基板接続部5は、端子4の一方の端部に形成されている。図1及び図2で示すように、基板接続部5は、固定ハウジング2の下方かつ正面から前方に突出するように配置されている。基板接続部5は、回路基板Pに対してはんだ付けで固定される(図2参照)。
固定ハウジング用固定部6は、基板接続部5から上方に向かって伸長している。固定ハウジング用固定部6には、X方向における両端の板縁部から、X方向における両外方に向かってそれぞれ突出するテーパ状の固定側突起6aが形成されている。固定ハウジング用固定部6は、固定ハウジング2の固定側端子固定溝2dに対して圧入固定される。
可動片7は、固定ハウジング2に対して可動ハウジング3を変位可能に支持する機能を有している。可動片7は、図2~図4及び図7で示すように、第1の屈曲部7aと、第1の伸長部7bと、第2の屈曲部7cと、第2の伸長部7dと、第3の屈曲部7eと、第3の伸長部7fと、第4の屈曲部7gと、第4の伸長部7hと、第5の屈曲部7iとを有している。
可動片7は、端子4の材料とする導電性金属片の板面の面方向が端子配列方向であるX方向に沿って配置されている。また、導電性金属片をプレス加工で打ち抜いた破断面がX方向と面するように配置されている。言い換えると、可動片7は、その板幅方向がX方向に沿うようにして、Y方向及びZ方向に伸長している。このようにして、可動片7は、端子配列方向に板面を向けることなく伸長する。
第1の屈曲部7aは、固定ハウジング用固定部6の上端からY方向における後方に向かって屈曲している。第1の伸長部7bは、第1の屈曲部7aの後端からY方向における後方に向かって水平に伸長している。第2の屈曲部7cは、第1の伸長部7bの後端からZ方向における上方に向かって屈曲している。第2の伸長部7dは、第2の屈曲部7cの上端からZ方向における上方に向かって鉛直に伸長している。第3の屈曲部7eは、第2の伸長部7dの上端からZ方向における下方に向かって折り返されている。第3の伸長部7fは、第3の屈曲部7eの後端からZ方向における下方かつY方向における後方に向かって伸長している。第4の屈曲部7gは、第3の伸長部7fの下(後)端からY方向における後方に向かって屈曲している。第4の伸長部7hは、第4の屈曲部7gの後端からY方向における後方に向かって水平に伸長している。第5の屈曲部7iは、第4の伸長部7hの後端からZ方向における上方に向かって屈曲している。
可動片7は、図2で示すように、第1の屈曲部7a、第1の伸長部7b及び第2の屈曲部7cを有することによって、第2の伸長部7dを固定ハウジング2の外周壁2aから離間させている。これによって、可動ハウジング3が固定ハウジング2に対してY方向における前後に大きく変位した場合でも、端子4、特に第2の伸長部7d及び第3の屈曲部7eを固定ハウジング2の外周壁2aに衝突しにくくすることができる。さらに、可動片7は、第4の伸長部7hを有するとともに、第3の伸長部7fが傾斜するように配置されている。これによって、可動ハウジング3が固定ハウジング2に対してY方向における前後に大きく変位した場合でも、端子4、特に第3の伸長部7fを可動ハウジング3の外壁3aに衝突しにくくできる。
図4で示すように、可動片7は、第2の屈曲部7cから第4の屈曲部7gに至るまでの範囲に膨出部10を有している。膨出部10は、接触部9に対して端子配列方向(X方向)で突出する板幅を有するように構成されている。可動片7のうち基部8に隣接する第5の屈曲部7i、第4の伸長部7hと固定ハウジング用固定部6に隣接する第1の屈曲部7a、第1の伸長部7bは、膨出部10の板幅よりも細い板幅を有している。これによって、固定ハウジング用固定部6の板幅及び基部8の板幅が大きくなり、固定ハウジング2及び可動ハウジング3がX方向に大きくなってしまうことを防ぐことができる。なお、そうした作用効果がなくても良ければ、膨出部10は、可動片7の全長に亘って形成することもできる。
膨出部10には、第2の屈曲部7cから第3の伸長部7fの途中までの範囲及び第3の伸長部7fの途中から第4の屈曲部7gに至るまでの範囲に、それぞれ端子4の板厚方向に貫通するスリット10a及びスリット10bが形成されている。スリット10a及びスリット10bは、いずれも可動片7の板幅方向(X方向)における中間位置に、可動片7の伸長方向に沿って形成されている。さらに、スリット10a及びスリット10bのX方向における長さは、端子4の板厚よりも短い。
可動片7には、スリット10aをX方向における両側から挟むようにして第1の左側弾性片10cと、第1の右側弾性片10dとが形成されている。同様に、可動片7には、スリット10bをX方向における両側から挟むようにして第2の左側弾性片10eと、第2の右側弾性片10fとが形成されている。可動片7は、第1の左側弾性片10c、第1の右側弾性片10d、第2の左側弾性片10e及び第2の右側弾性片10fのX方向に沿う板幅が細くなるように形成されているため、ばねとしての柔らかさを発揮できる。
他方で、第3の伸長部7fの伸長方向(Y方向及びZ方向)における中間部は、スリット10a及びスリット10bを有しておらず、中実部10gとなっている。これによって、可動片7は、固定ハウジング2に対して可動ハウジング3が変位した際に、第1の左側弾性片10cと第1の右側弾性片10dとの間隔及び第2の左側弾性片10eと第2の右側弾性片10fとの間隔が変化してしまうことを防ぐことができる。
ソケットコネクタ1は、可動片7によって可動ハウジング3が固定ハウジング2に対して三次元方向(X方向、Y方向及びZ方向並びにこれらを組み合わせた方向)に変位可能として支持される。このため、プラグコネクタとの嵌合接続時におけるプラグ端子の挿入位置のずれを可動ハウジング3の変位によって吸収して、ソケットコネクタ1とプラグコネクタとを正しく嵌合接続することができる。さらに、ソケットコネクタ1は、プラグ端子が正規の接触位置で導通接続した嵌合接続状態で、プラグ端子や回路基板Pが振動や衝撃によって変位した場合には、可動ハウジング3の変位によって振動等を吸収することができる。
基部8は、第5の屈曲部7iの上端からZ方向における上方に向かって鉛直に伸長している。基部8は、Z方向における下側に位置する下側固定突起8aと、Z方向における上端に位置する上側固定突起8bとを有している。下側固定突起8a及び上側固定突起8bは、いずれもX方向における両端の板縁部から、X方向における両外方に向かってそれぞれテーパ状に突出するように形成されている。基部8は、可動ハウジング3の可動側端子固定溝3eに挿入される。その際に、下側固定突起8a及び上側固定突起8bは、可動側端子固定溝3eに対して圧入固定される。これによって、基部8は、可動ハウジング3に固定されるように構成されている。可動片7と接触部9との間に位置する基部8が確実に可動ハウジング3に固定されているため、可動片7及び接触部9がそれぞれ変位することで生じる応力は、基部8を越えて反対側に伝わることがない。
接触部9は、基部8の可動側端子固定溝3eへの挿入に伴って可動ハウジング3の貫通孔に収容されており、プラグ端子に対して導通接続する。接触部9は、図4~図7等で示すように、第1の連結部9aと、第1の接触片部9bと、第2の連結部9cと、第2の接触片部9dとを有している。
第1の連結部9aは、図3、図6及び図7で示すように、一端が基部8の一方(右側)の板縁につながり、他端が第1の接触片部9bの手前側における板縁につながるばね片として形成されている。すなわち、第1の連結部9aは、X方向に沿って伸長する基部8と、Y方向に沿って伸長する第1の接触片部9bとを連結している。
第1の連結部9aは、基部8の下側固定突起8aと上側固定突起8bとの間につながっている。よって、第1の連結部9aは、可動ハウジング3にしっかりと固定された基部8とつながっているため、接触部9がぐらつくことを効果的に防ぐことができる。
第1の接触片部9bは、第1の連結部9aから上方に向かって伸長している。第1の接触片部9bは、第1の弾性片9b1と、第1の鎌刃状接触片9b2とを有している。
第1の弾性片9b1は、その板面をY方向に向けて、正面視(及び背面視)で鉛直に伸長している(図5及び図6参照)。そして、第1の弾性片9b1は、その下端付近における前側の板縁で、第1の連結部9aと連結している。これによって、第1の弾性片9b1は、第1の連結部9aと連結する第1の弾性片9b1の下側部分を軸として、その上側部分が前後方向に変位しやすく構成されている。そして、第1の弾性片9b1は、図7の右側面視で示すように、その下側では一定幅を有しているのに対し、その上側では上方に向かってその幅を減少させるとともに、僅かに後ろ側への傾きを有している。
第1の鎌刃状接触片9b2は、第1の弾性片9b1の上端につながっており、第1の弾性片9b1によって変位可能に支持されている。第1の鎌刃状接触片9b2は、プラグ端子に対して、端子配列方向と交差する方向である「接続対象物との接触方向」、すなわちY方向における前方から後方に向けて押圧接触するように構成されている。
第1の鎌刃状接触片9b2は、その下側部分では後方に向かって直線状に突出し、その上側部分では後方及び上方に向かって突出するように湾曲して形成されている。第1の鎌刃状接触片9b2は、プラグ端子と接触するその後縁の形状と対応するように、その前縁が欠落している。これによって、第1の鎌刃状接触片9b2は、端子4の板片が伸長する方向に沿ってその板幅がほぼ一定となるように構成されている。そして、第1の鎌刃状接触片9b2は、その後縁の一部が接触室3cに露出するように配置されている。
第2の連結部9cは半円筒状に形成されている。第2の連結部9cは、第1の接触片部9bの下端と、第2の接触片部9dの下端とにつながるばね片として形成されている。
第2の接触片部9dは、第2の連結部9cの上端から上方に向かって伸長している。第2の接触片部9dは、第2の弾性片9d1と、第2の鎌刃状接触片9d2とを有している。第2の接触片部9dは、第2の弾性片9d1が第1の弾性片9b1と比べて短く形成されている点を除いて、第1の接触片部9bと略同じ形状を有している。したがって、第2の接触片部9dでは、第1の接触片部9bと同様の作用効果を奏することができる。
第2の接触片部9dは、第1の連結部9aを有している基部8ではなく、第1の接触片部9bと直接第2の連結部9cでつながっている。ここで、仮に、基部8を中心として対称に、第1の接触片部9bと連結する第1の連結部9aと、第2の接触片部9dと連結する第2の連結部9cとを設ける端子構造の場合では、製法上、第1の接触片部9bと第2の接触片部9dとを近接させることが難しい。これに対し、本実施形態のソケットコネクタ1では、第1の接触片部9bと第2の接触片部9dとを容易に近接させることができ、接触部9において、接触部間隔d4を長く確保しやすい。
さらに、第1の連結部9aは、基部8からY方向に屈曲して形成されており、第2の連結部9cは、第2の接触片部9dが基部8とY方向で対向するように、第1の接触片部9bからX方向に向けて屈曲して形成されている。本実施形態のソケットコネクタ1は、X方向において、基部8に対して第1の接触片部9bが位置する方向(右側)とは逆方向(左側)に第2の連結部9cが屈曲して形成されている。第2の連結部9cは、X方向において、基部8から第1の連結部9aが屈曲することによる右側への変位から戻る方向である左側に向かって屈曲している。このため、正面視(及び背面視)であるY方向において、第1の接触片部9bと第2の接触片部9dとが、基部8と可及的に重なるように配置することができる(図5参照)。よって、本実施形態のソケットコネクタ1では、端子4が端子配列方向で大型化してしまうことを抑制することができる。
ここで、基部8を中心として対称に、第1の接触片部9bと連結する第1の連結部9aと、第2の接触片部9dと連結する第2の連結部9cとを設ける構造である比較例と、本実施形態の端子4とを比較する。
本実施形態の端子4は、屈曲加工される前段階の展開した状態、すなわち平板の導電性金属片が打ち抜き加工された状態では、基部8の伸長方向に沿ってその片側に接触部9が伸長する形状を有している。これに対し、比較例では、基部8の伸長方向に沿ってその両側に第1の接触片部9bと第2の接触片部9dとがそれぞれ伸長することになる。このため、本実施形態の端子4では、比較例の端子構造と比べて、端子4の板幅方向について短い長さで材料取りすることができる。このため、平板の導電性金属片材料において、隣接する別の端子4との間隔を大きく確保する必要がなく、端子4を連続プレス加工で製造する際の材料の無駄が少ない。
さらに、固定ハウジング2及び可動ハウジング3に、複数の端子4を一括して挿入する際に、端子4どうしの間隔を狭くすることができる。このため、狭ピッチコネクタの組立時に、複数の端子4を複数回に分けて挿入しなくても良く、製造の工程数が増加することを抑制できる。
第1の接触片部9bと第2の接触片部9dとは、端子4の材料とする導電性金属片の板面の面方向がY方向及びZ方向に沿って配置されている。また、導電性金属片をプレス加工で打ち抜いた破断面がY方向及びZ方向と面するように配置されている。図5及び図6で示すように、第1の接触片部9bと第2の接触片部9dとは、相互の板面が端子配列方向であるX方向で対向して配置されている。仮に、第1の接触片部9bの板面と第2の接触片部9dの板面が、端子配列方向に沿って配置されていると、ソケットコネクタ1が端子配列方向で大きくなる。これに対して本実施形態であれば、第1の接触片部9bの板幅と第2の接触片部9dの板幅との双方が端子配列方向と直交する「接続対象物との接触方向」であるY方向に沿うため、端子配列方向における接触部9の幅を短くできる。このため本実施形態によれば、ソケットコネクタ1を端子配列方向で小型化することができる。
さらに、第1の接触片部9bと第2の接触片部9dは、端子配列方向で重ねて配置されている。これによって、「接続対象物との接触方向」における接触部9の長さを短くすることができる。
ソケットコネクタ1は、プラグとの嵌合接続状態においては第1の鎌刃状接触片9b2及び第2の鎌刃状接触片9d2の双方がプラグ端子に対して押圧状態で導通接触する。このため、そのいずれか一方の導通接触に不具合があっても、そのいずれか他方によって導通接触が維持される。このため、ソケットコネクタ1では、接続信頼性の高い導通接続を実現することができる。
ここで、端子4の内部におけるインピーダンスについて説明する。
上述のように、ソケットコネクタ1において、可動片7は、図2で示すように、固定ハウジング2及び可動ハウジング3の樹脂に覆われておらずに空気中に露出している。このような可動片7においては、その内部を通過する電気によって発生する磁界が広がりにくく、インピーダンスが高くなりやすい。他方で、第1の接触片部9bと第2の接触片部9dとによる2本の接触片部で形成されている接触部9では、インピーダンスが低下しやすい。このため、このソケットコネクタ1の端子4は、その内部でインピーダンスが高い部分と低い部分とを有することになる。このように、端子4の内部でインピーダンスが不均一になると、伝送が高速、高周波になった場合には、通過する電気の波形が乱れ、高い信頼性を維持することが難しくなってしまう。
これに対し、図5で示すように、本実施形態のソケットコネクタ1は、複数の端子4の端子配列方向における可動片7の長さである可動片長さd1が、端子配列方向における接触部9の長さである接触部長さd2よりも長く形成されている。これによって、図8で示すように、可動片7においては、隣接して配置される端子4との間隔である可動片間隔d3が接触部9での接触部間隔d4と比べて短くなる。このように構成されているソケットコネクタ1では、可動片7でのインピーダンスの上昇を抑制するとともに、後述のように接触部9ではインピーダンスの低下を抑制することができる。すなわち、本実施形態のソケットコネクタ1では、端子4内部におけるインピーダンスの均一化(安定化)が実現される。したがって、本実施形態によれば、接続対象物との嵌合時における位置ずれの吸収機能及び高い接続信頼性を有し、かつ、高速伝送に適したソケットコネクタ1とすることができる。
可動片長さd1を長くする1つの方法として、本実施形態のソケットコネクタ1では、端子配列方向であるX方向で、接触部9に対して突出する膨出部10を有するように可動片7が構成されている。膨出部10は、可動片7の第2の屈曲部7cから第4の屈曲部7gに至るまでの範囲に形成されている。このように、可動片7が膨出部10を有することによって、可動片長さd1を接触部長さd2と比べて長くすることができる。このようにソケットコネクタ1が構成されることによって、可動片7でのインピーダンスの上昇を抑制することができる。
さらに、本実施形態のソケットコネクタ1では、接触部9は、「接続対象物との接触方向」であるY方向で、可動片7と重なる位置に配置されている。すなわち、接触部9は、X方向で可動片7からはみ出さないように構成されている。これによって、図8で示すように、接触部9において、接触部間隔d4を可動片間隔d3と比べて長く確保することができる。このようにソケットコネクタ1が構成されることによって、接触部9でのインピーダンスの低下を抑制することができる。
接触部間隔d4を長くする1つの方法として、本実施形態のソケットコネクタ1では、第2の接触片部9dは、第1の連結部9aを有している基部8ではなく、第1の接触片部9bと直接第2の連結部9cでつながっている。これによって、本実施形態のソケットコネクタ1では、第1の接触片部9bと第2の接触片部9dとを容易に近接させることができ、接触部9において、接触部間隔d4を長く確保しやすい。このようにソケットコネクタ1が構成されることによって、接触部9でのインピーダンスの低下を抑制することができる。
さらに、本実施形態のソケットコネクタ1では、第2の連結部9cは、X方向において、基部8から第1連結部が屈曲することによる右側への変位から戻る方向である左側に向かって屈曲している。このため、正面視(及び背面視)であるY方向において、第1の接触片部9bと第2の接触片部9dとが基部8と重なるように配置することができ(図5参照)、接触部9において、接触部間隔d4を長く確保しやすい。このようにソケットコネクタ1が構成されることによって、接触部9でのインピーダンスの低下を抑制することができる。
さらに、本実施形態のソケットコネクタ1は、第1の接触片部9bと第2の接触片部9dとの相互の板面が端子配列方向であるX方向で対向する配置である。このため、ソケットコネクタ1は、接触部9において、接触部間隔d4を長く確保しやすい構成である。他方、本実施形態のソケットコネクタ1は、可動片7の板面の面方向が端子配列方向に沿う配置である。このため、ソケットコネクタ1は、可動片7において、可動片間隔d3を短くしやすい構成である。このようにソケットコネクタ1が構成されることによって、接触部9におけるインピーダンスの低下を抑制するとともに、可動片7でのインピーダンスの上昇を抑制することができる。
さらに、本実施形態のソケットコネクタ1では、第1の接触片部9bと第2の接触片部9dとの相互の板面が端子配列方向であるX方向で対向して重ねて配置されている。このため、本実施形態のソケットコネクタ1は、Y方向における接触部9の長さを短くしやすい構成である。このようにソケットコネクタ1が構成されることによって、第1の接触片部9bと第2の接触片部9dとが端子配列方向で重なっていない場合と比べて、接触部9でのインピーダンスの低下を抑制することができる。
本実施形態のソケットコネクタ1は、端子4の伸長方向に沿って、第1の接触片部9bの板幅及び第2の接触片部9dの板幅がそれぞれ急激に変化する部分のない第1の鎌刃状接触片9b2及び第2の鎌刃状接触片9d2を有している。このため、本実施形態のソケットコネクタ1では、第1の接触片部9bの内部でのインピーダンスの変化及び第2の接触片部9dの内部でのインピーダンスの変化を抑制することができる。
1 ソケットコネクタ
2 固定ハウジング
2a 外周壁
2b 収容室
2c 変位規制凹部
2d 固定側端子固定溝
3 可動ハウジング
3a 外壁
3b 挿入口
3c 接触室
3d 変位規制突起
3e 可動側端子固定溝
4 端子
4A 前側端子
4B 後側端子
5 基板接続部
6 固定ハウジング用固定部
6a 固定側突起
7 可動片
7a 第1の屈曲部
7b 第1の伸長部
7c 第2の屈曲部
7d 第2の伸長部
7e 第3の屈曲部
7f 第3の伸長部
7g 第4の屈曲部
7h 第4の伸長部
7i 第5の屈曲部
8 基部
8a 下側固定突起
8b 上側固定突起
9 接触部
9a 第1の連結部
9b 第1の接触片部
9b1 第1の弾性片
9b2 第1の鎌刃状接触片
9c 第2の連結部
9d 第2の接触片部
9d1 第2の弾性片
9d2 第2の鎌刃状接触片
10 膨出部
10a スリット
10b スリット
10c 第1の左側弾性片
10d 第1の右側弾性片
10e 第2の左側弾性片
10f 第2の右側弾性片
10g 中実部
d1 可動片長さ
d2 接触部長さ
d3 可動片間隔
d4 接触部間隔
P 回路基板
X 幅方向、左右方向
Y 奥行き方向、前後方向
Z 高さ方向、上下方向

Claims (8)

  1. 第1のハウジングと、
    接続対象物と接続する第2のハウジングと、
    前記第1のハウジングに対して前記第2のハウジングを変位可能に支持する可動片と、前記接続対象物と導通接触する接触部とを有する複数の端子とを備える可動コネクタにおいて、
    前記接触部は、第1の接触片部と、前記第1の接触片部と隣接して配置される第2の接触片部とを有しており、
    前記端子の端子配列方向における前記可動片の長さは、前記端子配列方向における前記接触部の長さよりも長く形成されており、
    前記第1の接触片部と前記第2の接触片部は、相互の板面が前記端子配列方向で対向して配置されており、
    前記可動片は、その板面の面方向が前記端子配列方向に沿って配置されている
    可動コネクタ。
  2. 第1のハウジングと、
    接続対象物と接続する第2のハウジングと、
    前記第1のハウジングに対して前記第2のハウジングを変位可能に支持する可動片と、前記接続対象物と導通接触する接触部とを有する複数の端子とを備える可動コネクタにおいて、
    前記接触部は、第1の接触片部と、前記第1の接触片部と隣接して配置される第2の接触片部とを有しており、
    前記端子の端子配列方向における前記可動片の長さは、前記端子配列方向における前記接触部の長さよりも長く形成されており、
    前記第1の接触片部と前記第2の接触片部は、相互の板面が前記端子配列方向で対向して重ねて配置されている
    可動コネクタ。
  3. 第1のハウジングと、
    接続対象物と接続する第2のハウジングと、
    前記第1のハウジングに対して前記第2のハウジングを変位可能に支持する可動片と、前記接続対象物と導通接触する接触部とを有する複数の端子とを備える可動コネクタにおいて、
    前記接触部は、第1の接触片部と、前記第1の接触片部と隣接して配置される第2の接触片部とを有しており、
    前記端子の端子配列方向における前記可動片の長さは、前記端子配列方向における前記接触部の長さよりも長く形成されており、
    前記端子は、
    前記接触部と前記可動片との間に位置する基部と、
    前記基部と前記第1の接触片部とを連結する第1の連結部と、
    前記第1の接触片部と前記第2の接触片部とを連結する第2の連結部とを有し、
    前記第1の連結部は、前記基部から前記端子配列方向と直交する前記接続対象物との接触方向に屈曲して形成されており、
    前記第2の連結部は、前記第1の接触片部から前記端子配列方向に向けて屈曲して形成されている
    可動コネクタ。
  4. 第1のハウジングと、
    接続対象物と接続する第2のハウジングと、
    前記第1のハウジングに対して前記第2のハウジングを変位可能に支持する可動片と、前記接続対象物と導通接触する接触部とを有する複数の端子とを備える可動コネクタにおいて、
    前記接触部は、第1の接触片部と、前記第1の接触片部と隣接して配置される第2の接触片部とを有しており、
    前記端子の端子配列方向における前記可動片の長さは、前記端子配列方向における前記接触部の長さよりも長く形成されており、
    前記端子は、
    前記接触部と前記可動片との間に位置する基部と、
    前記基部と前記第1の接触片部とを連結する第1の連結部と、
    前記第1の接触片部と前記第2の接触片部とを連結する第2の連結部とを有し、
    前記第1の連結部は、前記基部から前記端子配列方向と直交する前記接続対象物との接触方向に屈曲して形成されており、
    前記第2の連結部は、前記第2の接触片部が前記基部と前記接触方向で対向するように、前記第1の接触片部から前記端子配列方向に向けて屈曲して形成されている
    可動コネクタ。
  5. 前記可動片は、前記接触部に対して前記端子配列方向で突出する膨出部を有する
    請求項1~請求項いずれか1項記載の可動コネクタ。
  6. 前記接触部は、前記端子配列方向と交差する方向である前記接触部が前記接続対象物と接触する接触方向で、前記可動片と重なる位置に配置されている
    請求項1~請求項いずれか1項記載の可動コネクタ。
  7. 前記第1の接触片部は、第1の弾性片と、前記第1の弾性片から前記接続対象物との接触方向に向けて突出して伸長する第1の鎌刃状接触片とを有する
    請求項1~請求項いずれか1項記載の可動コネクタ。
  8. 前記第2の接触片部は、第2の弾性片と、前記第2の弾性片から前記接続対象物との接触方向に向けて突出して伸長する第2の鎌刃状接触片とを有する
    請求項1~請求項いずれか1項記載の可動コネクタ。
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