JP7307790B2 - 薬剤投与装置 - Google Patents
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Description
本発明は、患者に薬剤を投与する薬剤投与装置に関する。
従来より、患者の体に装着して液状の薬剤を投与する薬剤投与装置が知られている。例えば、特開2018-082924号公報は、筐体の内部に、シリンジ及びそのプランジャを動作させるアクチュエータを収容した薬剤投与装置が開示されている。この薬剤投与装置では、シリンジの薬剤排出部(チップ)に装着されたチューブを介して患者の皮下に穿刺された針管に薬剤が送り込まれる。
ところで、薬剤投与装置において、シリンジの薬剤排出部の耐圧性を高めるために、シリンジ先端の薬剤排出部の外周部にアダプタを設け、そのアダプタにコネクタ付きのチューブをねじ止めにより接続するルアーテーパー構造とすることが考えられる。
しかし、ねじ機構による固定では、使用している間に徐々にねじが緩むことがある。このため、患者が定期的にコネクタとアダプタとの締め込み具合を管理する必要があり、煩雑であるという問題がある。
また、コネクタとアダプタとを介して外部から入力された荷重が、シリンジから縮径して延び出た薬剤排出部に集中しやすくなる。そのため、例えば、落下等による衝撃的な荷重が加わった際に、薬剤排出部が折れやすくなるという問題がある。
そこで、煩雑なねじ機構の締め込みの管理を不要とするとともに、薬剤排出部の破損を防ぐことができる薬剤投与装置が望まれる。
以下の開示の一観点は、内部に収容空間を有するケース本体と、筒状の本体部と、前記本体部の先端側に縮径して突出する薬剤排出部とを備え、前記本体部が前記ケース本体の前記収容空間に収容され、前記薬剤排出部が前記ケース本体から突出したシリンジと、筒状に形成されて前記薬剤排出部の外方に装着されるアダプタと、前記薬剤排出部を収容する嵌合凹部を有し、前記薬剤排出部に接続される接続部材と、前記ケース本体から一体的に延び出て、前記薬剤排出部、前記アダプタ及び前記接続部材の下方を覆う支持部材と、前記支持部材の上方に装着されることで、前記薬剤排出部、前記アダプタ、及び前記接続部材の上方を覆うとともに、前記アダプタと前記接続部材とを挟み込んで押圧する挟持構造を有する蓋部材と、を備える、薬剤投与装置にある。
上記観点の薬剤投与装置によれば、煩雑なねじ機構の締め込みの管理が不要となるとともに、薬剤排出部(チップ部)の破損を防ぐことができる。
以下、本発明の好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上、誇張されて実際の比率とは異なる場合がある。また、以下の説明において、シリンジ18から薬剤排出部20が突出する方向を「先端側」と呼び、その反対側を「基端側」と呼ぶ。
実施形態に係る薬剤投与装置10は、図1に示すように、扁平な箱型の筐体11を備えており、その内部に薬剤(液体)を収容したシリンジ18(図2参照)を内蔵している。薬剤投与装置10は、使用状態において、筐体11からシリンジ18に連通したチューブ16が延び出ている。チューブ16の先端には、患者の皮膚に穿刺された針管(不図示)が接続されており、チューブ16を介して患者に薬剤を投与できるように構成されている。このような薬剤投与装置10は、筐体11を患者の体等に装着して、連続的に又は間欠的に薬剤を患者に投与するために用いられる。
以下、薬剤投与装置10の詳細について説明する。
薬剤投与装置10の筐体11は、基端側に設けられたケース本体12と、ケース本体12から先端側に延び出た支持部材13と、支持部材13の上方を覆うように配設された蓋部材14とを備えている。ケース本体12の内部には収納空間12aが設けられており、その収納空間12aには、シリンジ18(図2参照)と、シリンジ18のプランジャを動作させるアクチュエータ(不図示)が収容されている。
図2に示すように、蓋部材14は、連結部14h及びヒンジ部13dを介して支持部材13に取り付けられている。蓋部材14は、ヒンジ部13dを中心に回動可能に構成され、図1に示すように支持部材13の上方を覆うように閉塞可能となっている。支持部材13及び蓋部材14に覆われる部分の内側は接続部材収容室13fとなっている。支持部材13の先端側には第1切欠部13eが設けられ、蓋部材14の先端側には第2切欠部14gが設けられており、第1切欠部13e及び第2切欠部14gを通じてチューブ16が筐体11の外側に延び出るように構成されている。
また、支持部材13には第1ロック片13iが設けられ、蓋部材14には第2ロック片14iが設けられている。第1ロック片13i及び第2ロック片14iが係合することにより、蓋部材14が支持部材13を覆う閉状態に固定される。また、第1ロック片13i及び第2ロック片14iの係合を解除すると、蓋部材14がヒンジ部13dを中心に回動可能となり、図2に示すように、蓋部材14を開放可能となるように構成されている。
図2に示すようにケース本体12は、収納空間12aの周囲を覆うように箱型に形成されている。ケース本体12の先端側には仕切壁12cが設けられており、この仕切壁12cにおいて、収納空間12aと接続部材収容室13fとが仕切られている。仕切壁12cには、シリンジ18の本体部19の先端側を接続部材収容室13fに通すための円形の開口部12bが設けられている。この開口部12bを通じてシリンジ18の本体部19の先端側が接続部材収容室13fに突出する。シリンジ18の先端側には、薬剤を排出するための薬剤排出部20と、アダプタ22とが設けられている。その薬剤排出部20及びアダプタ22には、接続部材24(コネクタ)を介してチューブ16が接続されている。
ここで、図3A及び図3Bを参照して、シリンジ18及び接続部材24について説明する。図3Aに示すように、シリンジ18は、基端側に略円筒状に形成された本体部19を備えている。本体部19の内部には、薬剤を収容する薬剤収容室18aが形成されている。本体部19の先端側には、本体部19よりも縮径して先端側に突出した薬剤排出部20が設けられている。
薬剤排出部20は、基端20dから先端側に向けて一定の直径で延び出た筒状部20aと、筒状部20aの先端側から延び出たテーパー部20bとを備えている。テーパー部20bは、先端に向かうにしたがって徐々に径が小さくなるテーパー状に形成されている。筒状部20aとテーパー部20bとの境界部分には、径方向外方に突出した抜止突起20eが形成されている。薬剤排出部20の中心部には、流路20cが軸方向に貫通して形成されている。流路20cは、基端側において、薬剤収容室18aに連通するとともに、テーパー部20bの先端部20fにおいて開口している。
薬剤排出部20の筒状部20aには、アダプタ22が装着されている。アダプタ22は、円筒状に形成された筒状体26と、筒状体26の基端側において径方向内方に縮径した基端部32とを備えて構成されている。基端部32の内周側には、筒状部20aの外径と略同じ内径の挿通孔32aが形成されている。この挿通孔32aに筒状部20aが挿入されている。アダプタ22は、挿通孔32aを通じて基端20dと抜止突起20eとの間で軸方向に移動可能に構成されている。
アダプタ22を基端20d付近に移動させると、テーパー部20bが長く突出し、アダプタ22を介さずに、テーパー部20bに直接、薬液チューブ等を装着できるように構成されている。アダプタ22の挿通孔32aの内径は抜止突起20eの外径よりも小さく形成されており、アダプタ22の先端方向への移動は、抜止突起20eによって阻止されるように構成されている。
筒状体26の内側には接続部材収容部28が形成されている。接続部材収容部28は、薬剤排出部20の外方に離間して形成されており、接続部材24のアダプタ装着部36(図3B参照)を収容可能に構成されている。接続部材収容部28には、ねじ機構35の一部を構成する第1ねじ山30が内方に突出するようにして形成されている。また、筒状体26の先端には、ねじ機構35のゆるみ止めのためのロック突起34が周方向に間隔を開けて複数設けられている。
図3Bに示すように、接続部材24は、アダプタ22に挿入されるアダプタ装着部36と、アダプタ装着部36の先端側に形成され、チューブ16が装着されるチューブ装着部40と、アダプタ装着部36とチューブ装着部40との境界付近に設けられたフランジ部38とを備える。アダプタ装着部36は略円筒形に形成されている。アダプタ装着部36の外径は、アダプタ22の接続部材収容部28に挿入可能な外径に形成されている。アダプタ装着部36の外周面36bには、第1ねじ山30に係合可能な第2ねじ山36eが形成されている。第2ねじ山36eはねじ機構35の他の一部を構成する。また、アダプタ装着部36の中心部には、テーパー部20bを収容して嵌合する嵌合凹部36aが形成されている。嵌合凹部36aは、テーパー部20bのテーパー形状に対応して、先端側に向けて徐々に内径が小さくなるテーパー形状に形成されている。
嵌合凹部36aの先端側には、テーパー部20bの先端部20fが当接する隔壁36cが設けられている。この隔壁36cの中央部には、連通孔36dが形成されている。連通孔36dは、嵌合凹部36aとチューブ装着部40の収容凹部40aと連通させる。
チューブ装着部40は、アダプタ装着部36の外径と略同じ外径に形成された円筒状の部材であり、アダプタ装着部36と一体的に形成されて先端側に延び出ている。チューブ装着部40の内側には、チューブ16を収容する収容凹部40aが形成されている。チューブ16は、端部16aが隔壁36c付近にまで収容凹部40aに挿入されている。チューブ16の端部16aの付近の外周部には、チューブ16を補強するとともに、密封性を発揮する補強部材44が装着されている。さらに、補強部材44の外周部には、弾性材料等により構成された封止部材42が装着されている。チューブ16は、封止部材42及び補強部材44を介して収容凹部40aに挿入されて固定されている。チューブ16の流路16bは、連通孔36dを通じて嵌合凹部36aと連通している。
フランジ部38は、アダプタ装着部36とチューブ装着部40との境界付近から外周方向に拡径して形成された部分である。フランジ部38は、円板状に形成されており、外径はアダプタ装着部36及びチューブ装着部40の外径よりも大きく形成されている。
接続部材24は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリスチレン、アクリル等の合成樹脂で構成することができる。
また、シリンジ18及びアダプタ22は、透明性と耐熱性に優れた環状ポリオレフィンコポリマー(COC)又は環状オレフィンポリマー(COP)で構成することができる。だたし、環状ポリオレフィンコポリマー又は環状オレフィンポリマーは、衝撃的な荷重が入力されると割れやすく、接続部材24を装着した状態で落下させると、薬剤排出部20の基端20d付近に荷重が集中して折れやすくなってしまう。そこで、本実施形態の薬剤投与装置10は、薬剤排出部20への荷重の集中を防ぐために、ケース本体12の先端側に支持部材13及び蓋部材14を設けて接続部材24を支持するように構成されている。以下、支持部材13及び蓋部材14について説明する。なお、アダプタ22は、シリンジ18とは異なる材料、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリスチレン、アクリル等の合成樹脂で構成することができる。
図2に示すように、支持部材13は、ケース本体12の底部12dと面一に延び出た平坦な底部13aと、底部13aの周縁部から上方に立ち上がって形成された第1側壁13bとを備えている。底部13aは、平面視して矩形状に形成されている。第1側壁13bの第1側方には第1ロック片13iが設けられている。また、第1側壁13bの第2側方には、ヒンジ部13dが設けられている。
底部13aからは、支持板13cと、リブ13hが上方に向けて突出して形成されている。支持板13cは、接続部材24のフランジ部38に対応する部分の底部13aから突出して形成されている。支持板13cの上端部は、フランジ部38の外周部と面接触するべく、円弧状に切り欠いた曲面で構成されている。この支持板13cは、フランジ部38を下方から支持することにより、接続部材24に入力される衝撃的な荷重を底部13a側に逃がすように構成されている。
リブ13hは、支持部材13の剛性を高めるべく、シリンジ18の軸方向に平行な向きに延びて形成されている。
蓋部材14は、平面視して略矩形状の天板14aと、天板14aの周縁部から下方に向けて延び出た第2側壁14fとを備えている。天板14aの外面は、蓋部材14を閉じた際に、ケース本体12の上面と面一となるように構成されている。第2側壁14fの第1側方の端部には、第2ロック片14iが形成されている。また、第2側壁14fの第2側方の端部には、ヒンジ部13dに連結される連結部14hが設けられている。連結部14hは、ヒンジ部13dと連通する軸孔を備えている。軸孔にシャフト(不図示)を挿入することで、ヒンジ部13dに連結部14hが回動自在に連結される。
また、第2側壁14fの先端側には、チューブ16を通すための第2切欠部14gがU字型に形成されている。第2側壁14fは、第1側壁13bよりも高さ方向の突出長さが大きく形成されている。蓋部材14を閉じると、第2側壁14fの下端部と第1側壁13bの上端部とが当接して、接続部材収容室13fが区画される。
天板14aの内側には、接続部材24及びアダプタ22を押圧するための第1押圧板14b及び第2押圧板14cと、接続部材24の側方への変位を防止する第1側板14d及び第2側板14eと、が下方に向けて突出して形成されている。第1押圧板14bは、シリンジ18の軸方向に対して略垂直な方向(幅方向)に延びて形成されており、接続部材24のフランジ部38の先端側に当接可能な位置に形成されている。
第1押圧板14bの中央部には、接続部材24のチューブ装着部40を通すための半円形状の切欠部14b2が形成されている。また、第1押圧板14bの基端側には、フランジ部38に当接する当接面14b1が形成されている。この当接面14b1は、天板14aに接近するにしたがって、第2押圧板14c側(基端側)に突出する傾斜面として構成されている。すなわち、第1押圧板14bをフランジ部38に押し込むとフランジ部38を基端側に付勢する力が発生するように構成されている。なお、当接面14b1を傾斜面とする代わりに、フランジ部38又は第2押圧板14cに傾斜面を設けてもよい。また、十分な組付け精度が得られる場合には、当接面14b1に傾斜面を設けなくても、接続部材24を押圧する付勢力を発生させることができる。
第2押圧板14cは、アダプタ22の基端部32に当接可能な位置に形成されている。第2押圧板14cは、第1押圧板14bと平行な向きに形成されている。第2押圧板14cは、第1押圧板14bと所定距離だけ離間して配置されている。この距離は、アダプタ22を接続部材24に締め込んだ状態において、フランジ部38の先端側の面から、アダプタ22の基端部32までの距離と同等又はこれよりもわずかに狭く形成されている。すなわち、第1押圧板14b及び第2押圧板14cを接続部材24及びアダプタ22に押し込むと、接続部材24及びアダプタ22が第1押圧板14b及び第2押圧板14cによって挟持されて軸方向に押圧した状態となるように構成されている。これらの、第1押圧板14b及び第2押圧板14cによって、アダプタ22と接続部材24とを挟持する挟持構造17が構成される。
第1側板14dは、接続部材24のフランジ部38に対して第2側方から当接する位置に設けられている。また、第2側板14eは、接続部材24のフランジ部38に対して第1側方から当接する位置に設けられている。第1側板14d及び第2側板14eは、接続部材24を側方から挟み込むことで、接続部材24の側方への移動を阻止するように構成されている。
上記の第1押圧板14b、第2押圧板14c、第1側板14d及び第2側板14eは、一体的に形成されており、互いに補強し合うことで、蓋部材14の剛性を高めるように構成されている。
本実施形態の薬剤投与装置10は、以上のように構成され、以下その作用及び使用方法について、図4~図7を参照しつつ説明する。
図4に示すように、薬剤投与装置10は、シリンジ18のアダプタ22にキャップ48を装着した状態で製品提供される。シリンジ18の内部には所定量の薬剤が充填されている。キャップ48はアダプタ22とねじ機構(図5参照)により接合されており、シリンジ18の薬剤排出部20の流路20cを封止している。キャップ48は、アダプタ22の先端のロック突起34(図3A参照)によって輸送時の振動等で緩まないように固定されている。
使用する際には、まず薬剤投与装置10をパッケージから取り出し、図示のように蓋部材14を開けてキャップ48を露出させる。その後、キャップ48及びアダプタ22の一方又は両方を回転させて、図5に示すようにキャップ48を取り外す。これにより、シリンジ18の薬剤排出部20のテーパー部20bが露出する。
次に、図2に示すように、接続部材24をアダプタ22に挿入し、接続部材24及びアダプタ22の両方又は一方を回転させて、ねじ機構35(図3A及び図3B参照)を介して接続部材24をアダプタ22に装着する。その後、図1に示すように蓋部材14を閉じて、第1ロック片13i及び第2ロック片14iを係合させて、蓋部材14をロックする。
図7に示すように、蓋部材14を閉じることにより、第1押圧板14b及び第2押圧板14cが接続部材24及びアダプタ22に押し込まれる。その結果、接続部材24のフランジ部38が第1押圧板14bによりシリンジ18側に押圧され、第2押圧板14cで支持されたアダプタ22に接続部材24が押し付けられた状態に保持される。この場合に、図3Aに示すように、アダプタ22の挿通孔32aが抜止突起20eを基端側から当接して薬剤排出部20を支持することにより、薬剤排出部20のテーパー部20bが接続部材24の嵌合凹部36aと密着する。
これにより、図6に示すように、接続部材24がシリンジ18の薬剤排出部20と液密に密着し、チューブ16の流路16bがシリンジ18の薬剤収容室18aと連通する。また、接続部材24とアダプタ22が押圧された状態に保たれるため、使用中に振動等による荷重が作用した場合であっても、接続部材24とアダプタ22とを接合するねじ機構35の緩みを阻止することができる。したがって、ねじ機構35の締め具合を管理等の煩雑な操作を要せずに、長時間使用し続けることができる。
さらに、接続部材24のフランジ部38は、支持板13cで下方から支持されるとともに、蓋部材14の天板14aによって上方への変位が阻止される。また、フランジ部38の側方には、第1側板14d及び第2側板14eが設けられている。これらにより、薬剤投与装置10を落下させる等して、接続部材24に衝撃的な荷重が作用した場合であっても、フランジ部38を介して荷重を支持部材13及び蓋部材14に分散させることができる。その結果、薬剤排出部20への荷重の集中を防ぐことができ、薬剤排出部20の破損を防ぐことができる。
上記の説明では、接続部材24をねじ機構35によりアダプタ22に接合する例を示したが、本実施形態はこれに限定されるものではない。図8に示すように、薬剤投与装置10は、ねじ機構35を有さない接続部材24Aをアダプタ22に装着してもよい。
このような接続部材24Aは、ねじ山(ねじ機構)が形成されていないアダプタ装着部36Aを備えている。このアダプタ装着部36Aをアダプタ22に挿入して蓋部材14を閉じると、第1押圧板14b及び第2押圧板14cとで接続部材24Aとアダプタ22とが挟持される。第1押圧板14bと第2押圧板14cとの間に発生する付勢力によって、ねじ機構がない場合であっても、接続部材24Aをシリンジ18の薬剤排出部20に密着させることができる。このように、薬剤投与装置10は、構造を変えることなく複数種類の接続部材24、24Aを接続して使用することが可能である。
本実施形態の薬剤投与装置10は、以下の効果を奏する。
上記の薬剤投与装置10は、内部に収納空間12aを有するケース本体12と、筒状の本体部19と、本体部19の先端側に縮径して突出する薬剤排出部20とを備え、本体部19がケース本体12の収納空間12aに収容され、薬剤排出部20がケース本体12から突出したシリンジ18と、筒状に形成されて薬剤排出部20の外方に装着されるアダプタ22と、薬剤排出部20を収容する嵌合凹部36aを有し、薬剤排出部20に接続される接続部材24と、ケース本体12から一体的に延び出て、薬剤排出部20、アダプタ22及び接続部材24の下方を覆う支持部材13と、支持部材13の上方に装着されることで、薬剤排出部20、アダプタ22、及び接続部材24の上方を覆うとともに、アダプタ22と接続部材24とを挟み込んで押圧する挟持構造17を有する蓋部材14と、を備える。
このように、挟持構造17でアダプタ22と接続部材24とを挟み込んで押圧することにより、ねじ機構の締り具合の管理といった煩雑な操作を行うことなく、薬剤投与装置10を長時間にわたって使用することができる。
上記の薬剤投与装置10において、蓋部材14の挟持構造17は、接続部材24の上方から延び出て接続部材24の先端側に当接することで接続部材24をシリンジ18に向けて押圧する第1押圧板14bと、アダプタ22の上方から延び出てアダプタ22の基端側に当接することでアダプタ22を基端側から支持する第2押圧板14cと、を備えてもよい。このような構成により、蓋部材14を閉じることにより、第1押圧板14bと第2押圧板14cとの間で接続部材24とアダプタ22とを挟み込んで押さえることができ、簡便な操作で薬剤投与装置10を使用することができる。
上記の薬剤投与装置10において、第1押圧板14bは、接続部材24と当接する当接面14b1が傾斜面で構成されていてもよい。この構成によれば、接続部材24をシリンジ18側に押圧する付勢力を確実に作用させることができる。
上記の薬剤投与装置10において、支持部材13は、接続部材24に向けて延び出て接続部材24を支持する支持板13cを備えていてもよい。これにより、接続部材24に衝撃的な荷重が作用した場合であっても、支持板13cに荷重を分散させることができ、シリンジ18の薬剤排出部20への荷重の集中を防ぐことができる。
上記の薬剤投与装置10において、アダプタ22及び接続部材24はねじ機構35により接合されるとともに、第1押圧板14b及び第2押圧板14cによって挟持されるように構成してもよい。このような構成により、ねじ機構35の緩みを防ぐことができる。
上記の薬剤投与装置10において、接続部材24は、ねじ機構が形成されていないアダプタ装着部36Aと、アダプタ装着部36Aの外方に拡径して形成されたフランジ部38と、を有し、第1押圧板14bがフランジ部38と当接して押圧することにより、接続部材24と薬剤排出部20とを密着させるように構成してもよい。
上記の薬剤投与装置10において、蓋部材14は、支持部材13に設けられたヒンジ部13dを中心に回動可能に支持部材13に取り付けられていてもよい。これにより、装置構成が簡素化されるとともに、簡便な操作で薬剤投与装置10を使用できる。
上記の薬剤投与装置10において、蓋部材14は、接続部材24の両側部に当接して接続部材24の側方への移動を阻止する一対の側方支持板(第1側板14d、第2側板14e)を備えていてもよい。これにより、接続部材24に衝撃的な荷重が作用した場合であっても、薬剤排出部20への荷重の集中を防ぐことができる。
上記の薬剤投与装置10において、シリンジ18はシクロオレフィンポリマー樹脂を用いることができる。本実施形態の薬剤投与装置10によれば、シリンジ18はシクロオレフィンポリマー樹脂を使用しても、薬剤排出部20の破損を防ぐことができる。
上記において、薬剤投与装置について好適な実施形態を挙げて説明したが、薬剤投与装置は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。
Claims (9)
- 内部に収容空間を有するケース本体と、
筒状の本体部と、前記本体部の先端側に縮径して突出する薬剤排出部とを備え、前記本体部が前記ケース本体の前記収容空間に収容され、前記薬剤排出部が前記ケース本体から突出したシリンジと、
筒状に形成されて前記薬剤排出部の外方に装着されるアダプタと、
前記薬剤排出部を収容する嵌合凹部を有し、前記薬剤排出部に接続される接続部材と、
前記ケース本体から一体的に延び出て、前記薬剤排出部、前記アダプタ及び前記接続部材の下方を覆う支持部材と、
前記支持部材の上方に装着されることで、前記薬剤排出部、前記アダプタ、及び前記接続部材の上方を覆うとともに、前記アダプタと前記接続部材とを挟み込んで押圧する挟持構造を有する蓋部材と、を備える、
薬剤投与装置。 - 請求項1記載の薬剤投与装置であって、前記蓋部材の挟持構造は、前記接続部材の上方から延び出て前記接続部材の先端側に当接することで前記接続部材を前記シリンジに向けて押圧する第1押圧板と、前記アダプタの上方から延び出て前記アダプタの基端側に当接することで前記アダプタを基端側から支持する第2押圧板と、を備える、薬剤投与装置。
- 請求項2記載の薬剤投与装置であって、前記第1押圧板は、前記接続部材と当接する面が傾斜面で構成されている、薬剤投与装置。
- 請求項1~3のいずれか1項に記載の薬剤投与装置であって、前記支持部材は、前記接続部材に向けて延び出て前記接続部材を支持する支持板を備える、薬剤投与装置。
- 請求項2又は3記載の薬剤投与装置であって、前記アダプタ及び前記接続部材はねじ機構により接合されるとともに、前記第1押圧板及び前記第2押圧板によって挟持される、薬剤投与装置。
- 請求項2又は3記載の薬剤投与装置であって、前記接続部材は、ねじ機構が形成されていないアダプタ装着部と、前記アダプタ装着部の外方に拡径して形成されたフランジ部と、を有し、前記第1押圧板が前記フランジ部と当接して押圧することにより、前記接続部材と前記薬剤排出部とを密着させる、薬剤投与装置。
- 請求項1~6のいずれか1項に記載の薬剤投与装置であって、前記蓋部材は、前記支持部材に設けられたヒンジ部を中心に回動可能に前記支持部材に取り付けられている、薬剤投与装置。
- 請求項1~7のいずれか1項に記載の薬剤投与装置であって、前記蓋部材は、前記接続部材の両側部に当接して前記接続部材の側方への移動を阻止する一対の側方支持板を備えている、薬剤投与装置。
- 請求項1~8のいずれか1項に記載の薬剤投与装置であって、前記シリンジはシクロオレフィンポリマー樹脂よりなる、薬剤投与装置。
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