JP7288778B2 - 保護チューブ製造方法、ケーブル製造方法、保護チューブ及びケーブル - Google Patents

保護チューブ製造方法、ケーブル製造方法、保護チューブ及びケーブル Download PDF

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Description

本発明は、保護チューブ製造方法、保護チューブ製造装置、保護チューブ用シート部材、保護チューブ及びケーブルに関する。
ネズミやリスなどの小動物やカラスなどの鳥獣、蟻などの虫がケーブルを咬み、内部の光ファイバが損傷することがある。このような鳥獣虫対策(咬害対策)として、金属などの硬質材で構成した保護層をケーブルに設けることが行われている(例えば特許文献1等参照)。
特開2017-72801号公報 特開2007-11020号公報 特開2006-59695号公報 特開平10-106361号公報 特開平4-212907号公報 特開2006-119459号公報 特開平5-74230号公報
硬質な保護層を備えたケーブルを曲げ易くするために、保護層をコルゲート状(蛇腹状・波形状)に形成することがある。但し、コルゲート状の保護層の外周に外被を成形するとき、外被となる樹脂がコルゲート状の保護層の谷部(凹部)に入り込み難いために、保護層の谷部が外被と接着されない状態になり、この結果、外被が割れてしまうという問題が生じる。
本発明は、外被の割れを抑制することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、管状の保護層と、前記保護層を被覆する外被とを備えた保護チューブを製造する保護チューブ製造方法であって、基材に接着フィルムを貼り付けることによって、前記基材、下部接着層及び前記下部接着層の上に形成された上部接着層を有するシート部材を形成すること、前記シート部材を加工して、コルゲート状の前記保護層を形成すること、及び、前記外被を構成する溶融樹脂によって前記上部接着層及び前記下部接着層を溶融させ、前記上部接着層及び前記下部接着層をコルゲート状の前記保護層の谷部の隙間に充填させつつ、前記外被を押出成形することを行う保護チューブ製造方法である。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、外被の割れを抑制することができる。
図1Aは、第1実施形態のケーブル1の説明図である。図1Bは、第1実施形態のケーブル1の断面図である。 図2は、本実施形態のケーブル製造装置50の説明図である。 図3Aは、金属シート201Aの断面図である。図3Bは、金属シート201Aに接着フィルム202Aを貼付したシート部材20Aの断面図である。図3Cは、コルゲート加工後のシート部材20Aの断面図である。図3D及び図3Eは、押出成形時の接着層を説明するための断面図である。 図4Aは、本実施形態のピール強度のグラフである。図4Bは、比較例のピール強度のグラフである。 図5Aは、第2実施形態の保護チューブ3の説明図である。図5Bは、第2実施形態の保護チューブ3の断面図である。 図6は、第2実施形態の保護チューブ3の製造装置の説明図である。 図7Aは、変形例の保護チューブ3の説明図である。図7Bは、変形例の保護チューブ3の断面図である。 図8Aは、第3実施形態のシート部材20A’の断面図である。図8Bは、第3実施形態のコルゲート加工後のシート部材20A’の断面図である。図8C及び図8Dは、第3実施形態の押出成形時の接着層を説明するための断面図である。 図9A及び図9Bは、比較例の保護チューブ3の説明図である。 図10は、参考例の接着層の形成工程の説明図である。
後述する明細書及び図面の記載から、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
管状の保護層と、前記保護層を被覆する外被とを備えた保護チューブを製造する保護チューブ製造方法であって、基材に接着フィルムを貼り付けることによって、前記基材、下部接着層及び上部接着層を有するシート部材を形成すること、前記シート部材を加工して、コルゲート状の前記保護層を形成すること、及び、前記外被を構成する溶融樹脂によって前記上部接着層を溶融させつつ、前記前記外被を押出成形することを行う保護チューブ製造方法が明らかとなる。このような保護チューブ製造方法によれば、外被の割れを抑制することができる。
基材に接着フィルムを貼り付けることによって前記基材、下部接着層及び上部接着層を有するシート部材を形成した後、前記シート部材にコルゲート加工を施すことが望ましい。これにより、コルゲート状の保護層と外被との隙間に接着剤が充填され易くなる。
前記下部接着層及び前記上部接着層は、異なる物性であることが望ましい。これにより、保護層と外被とを接着する機能と、溶融した接着層によって隙間を充填する機能とを両立させ易くなる。
前記上部接着層の融点は、前記下部接着層の融点よりも低いことが望ましい。これにより、上部接着層を溶融させやすくなる。
また、前記上部接着層は、前記下部接着層よりも、溶融したときの流動性が高いことが望ましい。これにより、上部接着層が谷部の隙間に流れ込み易くなる。また、この場合、前記下部接着層は、前記上部接着層よりも難燃材料が多く含有されていることが好ましい。
管状の保護層と、前記保護層を被覆する外被とを備えたケーブルを製造するケーブル製造方法であって、基材に接着フィルムを貼り付けることによって、前記基材、下部接着層及び上部接着層を有するシート部材を形成すること、前記シート部材を加工して、内部ケーブルを収容させたコルゲート状の前記保護層を形成すること、及び、前記外被を構成する溶融樹脂によって前記上部接着層を溶融させつつ、前記前記外被を押出成形することを行うケーブル製造方法が明らかとなる。このようなケーブル製造方法によれば、外被の割れを抑制することができる。
管状の保護層と、前記保護層を被覆する外被とを備えた保護チューブを製造する保護チューブ製造装置であって、基材に接着フィルムを貼り付けることによって、前記基材、下部接着層及び上部接着層を有するシート部材を形成するとともに、前記シート部材を加工して、コルゲート状の前記保護層を形成する保護層形成部と、前記外被を構成する溶融樹脂によって前記上部接着層を溶融させつつ、前記前記外被を押出成形する押出成形部とを備える保護チューブ製造装置が明らかとなる。このような保護チューブ製造装置によれば、外被の割れを抑制することができる。
外被に被覆される管状の保護層を形成するための保護チューブ用シート部材であって、基材と、基材に形成された下部接着層と、前記下部接着層の上に形成され、前記外被よりも融点の低い上部接着層とを備え、前記基材、前記下部接着層及び前記上部接着層による積層構造を有しつつ、コルゲート状に形成されたことを特徴とする保護チューブ用シート部材が明らかとなる。このような保護チューブ用シート部材によれば、外被を被覆するときに上部接着剤が谷部の隙間に充填され易い構造のため、外被の割れを抑制できる。
シート部材を管状に加工したコルゲート状の保護層と、前記保護層を被覆する外被とを備え、前記シート部材の下部接着層の上に形成された上部接着層を構成する樹脂が、コルゲート状の前記保護層の山部から谷部に入り込むことによって、前記谷部に充填されていることを特徴とする保護チューブが明らかとなる。このような保護チューブによれば、外被の割れを抑制可能な構造になる。
保護チューブと、前記保護チューブの内側に収容される内部ケーブルとを備え、前記保護チューブは、基材、下部接着層及び上部接着層による積層構造を有するシート部材を管状に加工したコルゲート状の保護層と、前記保護層を被覆する外被とを備え、前記下部接着層の上に形成された前記上部接着層を構成する樹脂が、コルゲート状の前記保護層の山部から谷部に入り込むことによって、前記谷部に充填されていることを特徴とするケーブルが明らかとなる。このようなケーブルによれば、外被を被覆するときに上部接着剤が谷部の隙間に充填され易い構造のため、外被の割れを抑制できる。
===第1実施形態===
<ケーブル1及び保護チューブ3の構成>
ケーブル1の製造方法について説明する前に、ケーブル1の構成について説明する。図1Aは、第1実施形態のケーブル1の説明図である。図1Bは、第1実施形態のケーブル1の断面図である。
ケーブル1は、内部ケーブル10と、保護チューブ3(保護層20及び外被31)とを有する。
内部ケーブル10は、保護チューブ3の内側に収容されたケーブルである。本実施形態の内部ケーブル10は、複数の光ファイバ12を外被(内部シース14)で被覆した光ケーブルである。本実施形態では、内部ケーブル10は、スロットレス構造のセンターチューブ型の光ケーブルであるが、スロット型ケーブルやルースチューブケーブルでも良い。なお、内部ケーブル10は、光ファイバ12を有する光ケーブルに限られるものではなく、例えば電線ケーブルでもよい。本実施形態の内部ケーブル10は、コア11と、内部シース14とを有する。
コア11は、複数の光ファイバ12を備え、内部シース14に収容される部材である。本実施形態のコア11は、複数の光ファイバ12を押え巻きテープ13によって包むことによって構成されている。複数の光ファイバ12は、ここでは間欠連結型の光ファイバテープ(光ファイバリボン)によって構成されている。但し、複数の単心の光ファイバ12によってコア11が構成されても良い。また、複数の光ファイバ12がバンドル材で束ねられていても良い。
内部シース14は、コア11を被覆する部位である。内部シース14は、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニル(PVC)等の樹脂によって構成されている。本実施形態の内部シース14には、抗張力体15やリップコード16が埋設されている。抗張力体15は、例えば金属線(鋼線)や繊維強化プラスチックなどで構成された部材である。少なくとも一対の抗張力体15(ここでは二対の抗張力体15)がコア11を挟むように配置されている。本実施形態では、抗張力体15は内部シース14に埋設されているが、抗張力体15が内部シース14に埋設されていなくても良い。例えば、内部ケーブル10がスロット型ケーブルで構成されている場合には、スロットロッドの中心に抗張力体が配置され、内部シース14には埋設されない。また、抗張力体15やリップコード16が内部ケーブル10に設けられていなくても良い。
保護チューブ3は、保護層20と、外被31(外層シース)とを有する。
保護層20は、ケーブル1(又は保護チューブ3)を保護する部位である。保護層20は、内部ケーブル10を保護するために、内部ケーブル10の外周を包囲するように管状に形成されている。管状の保護層20の内側には内部ケーブル10が配置されており、外側には外被31が配置されている。言い換えると、保護層20は、内部ケーブル10(内部シース14)と外被31との間に配置されている。
保護層20の内側には、内部ケーブル10だけでなく、リップコード32も配置されている。ここでは、一対のリップコード32が内部ケーブル10を挟むように、内部ケーブル10に縦添えされている。但し、保護層20の内側にリップコード32を配置しなくても良い。
保護層20(詳しくは、保護層20の基材200:図3E参照)は、ステンレス鋼、銅、銅合金などの金属製である。金属のような硬質材で保護層20を構成することにより、鳥獣虫による咬害を抑制することができる。但し、保護層20は、鳥獣虫による咬害を抑制できれば、金属に限られるものではない。
保護層20は、コルゲート状(蛇腹状・波形状)に形成されている。なお、保護層20は管状であるため、保護層20は、コルゲート管状に形成されていることになる。コルゲート状の保護層20の外周面には、山部21及び谷部22が形成されている。山部21は、保護層20の外周面において外側に突出した部位(凸部)である。谷部22は、保護層20の外周面において内側に凹んだ部位(凹部)である。山部21は、管状の保護層20の周方向に沿って突条に形成されている。谷部22は、管状の保護層20の周方向に沿って溝状に形成されている。山部21と山部21との間に谷部22が形成されており、谷部22と谷部22との間に山部21が形成されている。つまり、ケーブル1の長手方向に沿って、山部21と谷部22が交互に配置されている。なお、山部21や谷部22は、周方向に一致させて形成されていなくてもよく、周方向に対して傾くように螺旋状に形成されていても良い。山部21では、保護層20の直径が比較的大きくなっており、谷部22では、保護層20の直径が比較的小さくなっている。なお、本実施形態のコルゲート状の保護層20は、ピッチ(山部21と山部21との間隔)は1.5mm~3.5mmであり、谷部22の深さは0.15mm~0.6mmである。但し、コルゲート状の保護層20のピッチや谷部22の深さは、これに限られるものではない。
本実施形態では、保護層20は、シート部材20A(ここでは金属シート)の幅方向の両縁を重ね合わせて渦巻き状(筒状)にフォーミングすることによって、管状に形成されている。シート部材20Aの両縁が重ねられている部位のことをオーバーラップ部23と呼ぶことがある。オーバーラップ部23では、ホットメルト接着剤(熱可塑性樹脂:例えばエチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン-アクリル酸エチル共重合体(EEA)等)によってシート部材20Aの両縁が固定されている。これにより、渦巻き状に形成されたシート部材20Aが開いてしまうことを抑制できる。なお、シート部材20Aの表面のホットメルト接着剤(接着層)については、後述する。
外被31は、保護層20の外側を被覆する部位である。外被31は、保護層20の外周を包囲するように管状に形成されている。管状の外被31の内側には保護層20が配置されている。後述するように、外被31は、溶融樹脂31Aを押出成形することによって形成され、保護層20の外周面と接着された状態になっている。なお、288本の光ファイバ12を有するケーブル1の場合、コア11の直径は11.5mmであり、外被31の外径は19.5mmである。但し、ケーブル1の心数やコア11及び外被31の直径は、これに限られるものではない。
外被31は、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニル(PVC)等の樹脂によって構成されている。なお、本実施形態では、外被31は、水酸化マグネシウムや水酸化アルミニウムのような水和金属加工物を難燃剤として含有する難燃性樹脂組成物によって構成されている。また、外被31は、難燃材料の代わりに低発煙材料を含有した樹脂組成物で構成されても良いし、難燃性樹脂組成物に低発煙材料を更に添加した樹脂組成物で構成されても良い。なお、このように難燃材料や低発煙材料を添加した樹脂は、破断伸びが比較的小さい。また、このように難燃材料や低発煙材料を添加した溶融樹脂31Aは、粘度が比較的高くなる(流動性が比較的低くなる)。例えば、難燃でない樹脂(難燃材料を添加しない溶融樹脂31A)は、190℃、2.16kgfでMFR(流動性を示す指標)の測定結果が0.774g/10minであるのに対し、難燃材料を添加した溶融樹脂31Aは、200℃、10kgfで粘度が6.7g/10minとなる。本実施形態では、外被31に難燃材料(及び低発煙材料)を含有させることによって、IEC61034-2に基づくケーブル発煙性試験において、光透過率60%以上を実現させている(但し、IEC61034-2に基づくケーブル発煙性試験において光透過率60%未満であっても、外被31の粘度が高い場合には、後述する本実施形態の製造方法は有利である)。
ところで、本実施形態では、外被31は、保護層20の外周に溶融樹脂31Aを押し当てながら押出成形することによって形成されることになる。但し、本実施形態では、保護層20がコルゲート状に形成されているため、外被31となる溶融樹脂31Aが保護層20の谷部22に入り込み難くなる。特に、難燃材料や低発煙材料を添加した溶融樹脂31Aは、粘度が比較的高いため、保護層20の谷部22に入り込み難くなる。例えば、難燃でない樹脂(難燃材料を添加しない溶融樹脂31A)であれば谷部22の角度が90度でも溶融樹脂31Aが谷部22に入り込むのに対し、難燃材料を添加した溶融樹脂31Aは、谷部22の角度が175度(谷部22を構成する2つの傾斜面の角度であり、外被31の側の角度;図9Aのθに相当)でも谷部22に入り込み難い。
図9A及び図9Bは、比較例の保護チューブ3の説明図である。図9Aに示すように、外被31となる溶融樹脂31Aが保護層20の谷部22に入り込み難いために、外被31と保護層20(谷部22)との間に大きな隙間41が形成されている。この結果、保護層20の谷部22が外被31と接着されない状態になり、保護層20の山部21だけが外被31と接着された状態になる。図9Aに示す状態のケーブル1が曲げられると、図9Bに示すように、保護層20と接着されていない領域(隙間41の形成された領域、山部21と山部21との間の領域)において、外被31に亀裂42が生じることがある。特に、難燃材料や低発煙材料を添加した樹脂は破断伸びが比較的小さいため、外被31に亀裂42が生じ易くなってしまう。
そこで、本実施形態では、次に説明する製造方法によって、外被31と保護層20(谷部22)との間の隙間41に接着剤を充填させている。
<ケーブル製造方法及び保護チューブ製造方法>
図2は、本実施形態のケーブル製造装置50の説明図である。なお、ケーブル製造装置50の中には、保護チューブ3の製造装置(保護層形成部52)や、保護チューブ用シート部材の製造装置(保護層形成部52のフィルム貼着部520及びコルゲート加工部521)も含まれている。
ケーブル製造装置50は、供給部51と、保護層形成部52と、押出成形部53と、冷却部54とを有する。
供給部51は、保護層20の内側に配置させる部材を供給する装置である。ここでは、供給部51は、不図示の供給源から内部ケーブル10及びリップコード32(不図示)を供給する。
保護層形成部52は、保護層20を形成する装置である。ここでは、保護層形成部52は、フィルム貼着部520と、コルゲート加工部521と、フォーミング部522とを有する。
フィルム貼着部520は、接着フィルムを貼着する装置である。フィルム貼着部520には、不図示の供給源から、金属シート201Aと、接着フィルム202Aとが供給されている。図3Aは、金属シート201Aの断面図である。図3Bは、金属シート201Aに接着フィルム202Aを貼付したシート部材20Aの断面図である。
金属シート201Aは、図3Aに示すように、金属製の基材200の両面に、下部接着層201(第1接着層)が形成された汎用的な構造である。基材200の両面に形成されている下部接着層201は、通常、オーバーラップ部23の接着に用いられる。本実施形態では、金属シート201Aの両面に予め下部接着層201が形成されているが、製造ライン上において金属シート201Aに接着フィルム(下部接着フィルム)を貼着させることによって、金属シート201Aの表面に下部接着層201を形成しても良い。下部接着層201は、ホットメルト接着剤(熱可塑性樹脂)で構成されており、本実施形態ではエチレン-アクリル酸エチル共重合体(EEA)により構成されている。
接着フィルム202Aは、ホットメルト接着剤によって構成されたフィルム状の部材(上部接着フィルム)である。接着フィルム202Aは、ホットメルト接着剤(熱可塑性樹脂)で構成されており、本実施形態ではエチレン-アクリル酸エチル共重合体(EEA)により構成されている。本実施形態では、接着フィルム202Aの融点は、外被31の溶融樹脂31Aの温度よりも低く設定されている。具体的には、外被31の溶融樹脂31Aが170~200℃であるのに対し、接着フィルム202Aの融点は90℃である。接着フィルム202Aは、図3Bに示すように、金属シート201Aの片側の表面に貼付されて、上部接着層202(第2接着層)を構成する。フィルム貼着部520は、シート部材20Aを管状に加工したときに上部接着層202が外側になるように、金属シート201Aに接着フィルム202Aを貼付する。言い換えると、フィルム貼着部520は、金属シート201Aの外側になる面に接着フィルム202Aを貼付する。本実施形態では、図3Bに示すように、シート部材20Aの外側になる面に、2層構造の接着層が形成されることになる。上部接着層202の形成されたシート部材20Aは、フィルム貼着部520からコルゲート加工部521に供給されることになる。なお、本実施形態では、シート部材20Aの外側になる面に2層構造の接着層が形成されているが、接着層を3層以上の積層構造にすることも可能である(後述)。
なお、本実施形態では、金属シート201A(基材200及び下部接着層201)の下部接着層201の上に接着フィルム202Aを貼り付けることによって、基材200、下部接着層201及び上部接着層202を有するシート部材20Aが形成されている。但し、下部接着層201を構成する接着フィルム(下部接着フィルム)と、上部接着層202を構成する接着フィルム(上部接着フィルム)とを張り合わせて2層構造の接着フィルムを形成し、この2層構造の接着フィルムを基材200に貼り付けることによって、基材200、下部接着層201及び上部接着層202を有するシート部材20Aを形成しても良い。
本実施形態では、接着フィルム202Aは、金属シート201Aの幅よりも広い部材で構成されている。そして、本実施形態では、フィルム貼着部520は、金属シート201Aの表面に接着フィルム202Aを貼付するときに、接着フィルム202Aの幅方向の両縁の余剰部によって金属シート201Aの幅方向の両縁を包んでいる。つまり、接着フィルム202Aの幅方向の両縁がU字状に折り曲げられており、U字状に折り曲げられた接着フィルム202Aの内側に金属シート201Aの幅方向の両縁が包まれている。これにより、金属製の基材200の露出を避けることができ、錆による劣化を抑制できる。但し、接着フィルム202Aによって金属シート201Aの幅方向の両縁が包まれていなくても良い。また、接着フィルム202Aの幅が、金属シート201Aの幅以下でも良い。なお、本実施形態の金属シート201Aの幅は64mmであり、接着フィルム202Aの幅は71mmである。但し、金属シート202Aや接着フィルム202Aの幅は、これに限られるものではない。
コルゲート加工部521は、シート部材20A(ここでは金属シート)にコルゲート加工を施す装置である。つまり、コルゲート加工部521は、シート部材20Aに山部21及び谷部22を形成する装置である。図3Cは、コルゲート加工後のシート部材20Aの断面図である。本実施形態では、接着フィルム202Aを貼着させた後にシート部材20Aをコルゲート加工するため、図3Cに示すように、シート部材20Aの谷部22の底まで上部接着層(及び下部接着層)が入り込んだ状態になる。本実施形態では、保護層形成部52のフィルム貼着部520及びコルゲート加工部521によって、基材200、下部接着層201及び上部接着層202による積層構造を有しつつコルゲート状に形成されたシート部材20Aが製造されることになる。図3Cに示すシート部材20Aは、外被31に被覆される管状の保護層20を形成するための保護チューブ用シート部材となる。
フォーミング部522は、シート部材20A(保護チューブ用シート部材)を管状に加工する装置である。本実施形態では、フォーミング部522は、コルゲート加工されたシート部材20Aの幅方向の両縁を重ね合わせて渦巻き状に加工することによって、コルゲート状の管状の保護層20を形成する。保護層形成部52で形成された保護層20(コルゲート状の管状の保護層20)は、押出成形部53に供給されることになる。
押出成形部53は、外被31を押出成形する装置である。押出成形部53は、保護層形成部52から供給された保護層20の外周に外被31を押出成形することになる。押出成形部53は、ダイス531と、ニップル535とを有する。ダイス531は、外被31の外形を形成する部材であり、ダイス板532とダイスホルダ533とを有する。ダイス板532は、ダイス孔532Aを有する板状の部材であり、ダイスホルダ533に取り付けられている。ダイス孔532Aは、外被31の外形を形成するための内面形状を有する孔である。ニップル535は、外被31に収容される部材(ここでは、内部ケーブル10や保護層20)を案内する部材であり、ニップル孔535Aを有する。ダイス531の内壁とニップル535の外面との間の空間が溶融樹脂31Aの充填部537となる。本実施形態では、内部ケーブル10や保護層20がニップル535によってダイス孔532Aへ導かれるとともに、ダイス531内に充填された溶融樹脂31Aがダイス孔532Aから押し出されることによって、外被31で被覆されたケーブル1(保護チューブ3)が押出成形されることになる。
図3D及び図3Eは、押出成形時の接着層を説明するための断面図である。
ニップル孔535Aを通過した保護層20は、ダイス531内の充填部537(溶融樹脂31Aが充填されている充填部537)に突入する。保護層20がダイス531内の充填部537に入ると、保護層20の外周面が溶融樹脂31Aに接触するとともに、保護層20の外周面に溶融樹脂31Aが押し当てられる。仮に溶融樹脂31Aの粘度が低ければ、コルゲート状の保護層20の谷部22に溶融樹脂31Aが入り込むことになる。但し、本実施形態では、外被31を構成する溶融樹脂31Aの粘度が高いため、コルゲート状の保護層20の谷部22に溶融樹脂31Aが入り込み難い状態になっている。このため、保護層20がダイス531内の充填部537に入った直後の段階では、図3Dに示すように、コルゲート状の保護層20の谷部22に溶融樹脂31Aが入り込み難いため、保護層20の谷部22には隙間41が形成されている。
図3Dに示すように、谷部22に隙間41が形成されている状況下においても、山部21では、上部接着層202が溶融樹脂31Aに接触するとともに、上部接着層202に溶融樹脂31Aが押し当てられることになる。上部接着層202は、ホットメルト接着剤(熱可塑性樹脂)で構成されているため、高温の溶融樹脂31Aが接触すると、溶融樹脂31Aの熱によって上部接着層202が溶融する。言い換えると、本実施形態では、上部接着層202の融点は、溶融樹脂31Aの温度よりも低く設定されている。本実施形態では、溶融樹脂31Aは170~200℃であり、上部接着層202の融点は90℃であるため、溶融樹脂31Aの熱によって上部接着層202が溶融することになる(なお、本実施形態では、下部接着層201の融点は120℃であるため、溶融樹脂31Aの熱によって下部接着層201も溶融することになる)。また、上部接着層202に溶融樹脂31Aが押し当てられることによって、溶融した上部接着層202が谷部22の隙間41(図3D参照)に流れ込む。この結果、図3Eに示すように、隙間41に上部接着層202が充填されることになる。なお、図3Eでは、隙間41の全てに上部接着層202(及び下部接着層201)が充填されているが、隙間41の一部が残存していても良い。仮に隙間41の一部が残存していたとしても、溶融した上部接着層202が谷部22の隙間41(図3D参照)に流れ込み、隙間41の一部に上部接着層202が充填されることによって、谷部22における保護層20と外被31との接着面積が広がるため、保護層20と外被31との接着強度を高めることができる(この結果、図9Bに示すような外被31の亀裂42の発生を抑制することができる)。
ところで、本実施形態では、接着フィルム202A(上部接着層202)の厚さは、例えば0.05mmである。なお、厚さ0.05mmの接着フィルム202Aを1枚貼付しただけでは、谷部22の隙間41の一部が残存することがある。但し、溶融した上部接着層202が谷部22の隙間41(図3D参照)に流れ込んでいれば、隙間41の一部に上部接着層202が充填されるため、谷部22における保護層20と外被31との接着面積が広がるため、保護層20と外被31との接着強度を高めることができる。一方、接着フィルム202Aを厚くしたり、接着フィルム202Aの枚数を増やしたりすることによって、溶融した上部接着層202で谷部22の隙間41を完全に充填しても良い。
本実施形態では、保護層20がコルゲート状に加工されており、山部21と谷部22が長手方向に沿って交互に配置されているため、山部21において溶融した上部接着層202は、両側に隣接する谷部22の隙間41に流れ込み易い。また、山部21と谷部22が長手方向に沿って交互に配置されているため、谷部22の隙間41には、両側の山部21(上流側及び下流側の山部21)から溶融した上部接着層202が流れ込むことになる。このため、本実施形態では、隙間41に上部接着層202が充填され易い構造になっている。
本実施形態では、下部接着層201と上部接着層202の物性が異なっており、具体的には、下部接着層201の融点は約120℃であり、上部接着層202の融点は約90℃に構成されている。このように、上部接着層202の融点が下部接着層201の融点よりも低く設定されることによって、上部接着層202を溶融させやすくなる。但し、下部接着層201の融点が上部接着層202の融点よりも低く設定されても良い。この場合、溶融樹脂31Aの熱によって上部接着層202が溶融したときに、下部接着層201も溶融しやすくなり、これにより、下部接着層201と上部接着層202との剥離を抑制できる。
なお、下部接着層201と上部接着層202は、融点以外の物性が異なっていても良い。例えば、本実施形態では、上部接着層202は、下部接着層201よりも溶融したときの流動性が高い。これにより、上部接着層202は、両側に隣接する谷部22の隙間41に流れ込み易くなる。加えて、下部接着層201は、上部接着層202よりも流動性が低いことが許容されるため、下部接着層201は、上部接着層よりも難燃性を高く設定することが可能である(言い換えると、下部接着層201は、上部接着層202よりも難燃材料を多く含有できる)。また、上部接着層202は、下部接着層201よりも、吸水性(防水性)を高く設定してもよい(言い換えると、上部接着層202は、下部接着層201よりも吸水材料を多く含有してもよい)。これにより、コア11と保護層20との間の空隙部に配置する吸水部材(例えば吸水ヤーン)を減らすことができる。また、下部接着層201は、金属(金属製の基材200)との良好な接着性を有する樹脂で構成し、上部接着層202は、溶融樹脂31Aの熱によって溶融し易い樹脂で構成することによって、下部接着層201と上部接着層202の材質を異ならせても良い。
冷却部54は、押出成形されたケーブル1(又は保護チューブ3)を冷却する装置である。冷却されたケーブル1は、不図示のドラムに巻き取られることになる。冷却部54によってケーブル1が冷却されると、シート部材20Aの両縁が接着されることになる(オーバーラップ部23が固定されることになる)。
冷却部54によってケーブル1が冷却されると、一部溶融していた接着層(下部接着層201と上部接着層202)が硬化することになる。本実施形態では、谷部22の隙間41に上部接着層202が充填された状態で上部接着層202(及び下部接着層201)が硬化することになる。これにより、本実施形態では、製造後(冷却後)のケーブル1(又は保護チューブ3)では、保護層20の山部21だけでなく谷部22も外被31と接着された状態になり、図9Bに示すような外被31の亀裂42の発生を抑制することができる。
図10は、参考例の接着層の形成工程の説明図である。図中の参考例では、流動性を有する接着剤が接着剤充填部に充填されており、コルゲート状の保護層20を接着剤充填部の接着剤に突入させることによって、コルゲート状の保護層20の外周面に接着剤を塗布している。この参考例のように、流動性を有する接着剤を保護層20に塗布することによって、谷部22に接着剤を充填することも可能である。但し、参考例では、流動性を有する液状の接着剤を用いるため、本実施形態のように金属シート201Aに接着フィルム202Aを貼付することによって接着層を形成する場合と比べて、製造工程が複雑になる(特に、参考例では、谷部22に接着剤を充填するために粘度の低い接着剤を用いる必要があり、更に、接着剤を塗布してから外被を押出成形するまでの間、粘度の低い接着剤を谷部22に保持し続けることが必要であるため、参考例は製造工程が複雑となる)。
接着フィルム202Aを貼付することによって接着層を形成すれば、参考例のように液状の接着剤を塗布する場合と比べて、製造工程を簡易にすることができる。但し、シート部材20Aの接着層を1層にした場合(基材200に接着フィルムを直接貼付してシート部材20Aを構成した場合)、厚い接着フィルムが必要になるという製造上の制約が生じるため、製造コストが高くなってしまう。特に、溶融時に流動し易いホットメルト接着剤で厚い接着フィルムを構成しようとすると、製造コストが高くなりやすい。また、シート部材20Aの接着層を1層にした場合、ケーブルサイズや谷部22の深さ(山部21の高さ)に対応した厚さの接着フィルムが必要になるという製造上の制約も生じる。一方、汎用的な金属シートとして、図3Aに示すように、金属製の基材200の両面に下部接着層201が形成された金属シート201Aが存在する。本実施形態では、この汎用的な金属シート201Aの下部接着層201の上に接着フィルム202Aを貼り付けることによって、接着フィルム202Aを薄くすることができるため、製造コストを抑制して低コスト化を図ることができる。なお、本実施形態では、下部接着層201の上に1枚の接着フィルムを貼付しているが、下部接着層201の上に複数枚の接着フィルムを貼付しても良い。なお、複数の接着フィルムを用いることにより、ケーブルサイズや谷部22の深さ(山部21の高さ)に対応してフィルム枚数を変更することが可能になり、製造上の制約を抑制できるという利点もある。
<実施例>
図1A及び図1Bに示す構成の光ケーブルを製造した。光ファイバ12の本数を432本とし、保護層20に上部接着層202を形成したもの(本実施形態)と、上部接着層202を形成しないもの(比較例)の2種類の光ケーブルを製造した。
第1の評価方法として、それぞれの光ケーブルに対して、70℃の環境下において、曲げ半径15D(D:ケーブル外径)で屈曲させたときの外被の亀裂の有無を評価した。この結果、本実施形態の光ケーブル(保護層20に上部接着層202を形成した光ケーブル)では外被に亀裂が無かったのに対し、比較例の光ケーブル(保護層20に上部接着層202を形成しない光ケーブル)では、外被に周方向に沿った亀裂が確認された。
第2の評価方法として、それぞれの光ケーブルに対して、外被の接着強度(外被と保護層との間の接着強度)を評価した。ここでは、接着強度として、外被をケーブル長手方向に沿って剥くときのピール強度を測定した。また、それぞれの光ケーブルに対して、周方向に120度ずつ位置を異ならせて、3箇所のピール強度を測定した。なお、2種類の光ケーブルをそれぞれ10本ずつ用意し、それぞれの光ケーブルに対して3箇所ずつピール強度を測定した。
図4Aは、本実施形態のピール強度のグラフである。図4Bは、比較例のピール強度のグラフである。なお、グラフの横軸は、10本の光ケーブルの個体番号N(1~10)を示している。グラフの縦軸は、ピール強度(N/mm)を示している。グラフに示される通り、本実施形態の光ケーブル(保護層20に上部接着層202を形成した光ケーブル)は、比較例の光ケーブル(保護層20に上部接着層202を形成しない光ケーブル)と比べて、外被のピール強度(外被と保護層との間の接着強度)が高かった。
<小括>
本実施形態の保護チューブ製造方法(ケーブル製造方法)では、保護層形成部52(フィルム貼着部520)において、下部接着層201を有する基材200に接着フィルム202Aを貼り付けて、基材200、下部接着層201及び上部接着層202を有するシート部材20Aが形成される(図2及び図3B参照)。また、保護層形成部52(コルゲート加工部521及びフォーミング部522)において、シート部材20Aが加工され、コルゲート状及び管状(コルゲート管状)の保護層20が形成される(図2及び図3C参照)。そして、押出成形部53において、保護層20を被覆する外被31が押出成形される(図2参照)。本実施形態では、外被31が押出成形されるとき、外被31を構成する溶融樹脂31Aによって山部21の上部接着層202が溶融し、溶融した上部接着層202が谷部22の隙間41(図3D参照)に流れ込み、隙間41に上部接着層202が充填される(図3E参照)。これにより、本実施形態では、保護層20の山部21だけでなく谷部22も外被31と接着された状態になり、図9Bに示すような外被31の亀裂42の発生を抑制することができる。なお、上部接着層202だけでなく、下部接着層201も溶融させて、隙間41を充填させても良い。また、隙間41の全てに上部接着層202(及び下部接着層201)が充填されても良いし、隙間41の一部が残存していても良い。溶融した上部接着層202が谷部22の隙間41(図3D参照)に流れ込み、隙間41の少なくとも一部に上部接着層202が充填されていれば、谷部22における保護層20と外被31との接着面積が広がるため、保護層20と外被31との接着強度を高めることができる。
また、本実施形態では、接着フィルム202Aを貼り付けた後のシート部材20A(基材200、下部接着層201及び上部接着層202)にコルゲート加工を施している。なお、コルゲート加工後に下部接着層201の上に接着フィルム202Aを貼り付けて、下部接着層201及び上部接着層202を有するコルゲート状の保護層20を形成することも可能である。但し、このようにフィルム貼着とコルゲート加工との順序を前後させた場合には、下部接着層201と上部接着層202との間に隙間が形成されてしまい、シート部材20Aの谷部22の底まで上部接着層が入り込み難くなる(この結果、外被31を構成する溶融樹脂31Aによって上部接着層202が溶融したときに、溶融した上部接着層202が谷部22の隙間41(図3D参照)に流れ込み難くなり、隙間41に上部接着層202が充填され難くなる)。これに対し、本実施形態のように、接着フィルム202Aを貼り付けた後のシート部材20A(基材200、下部接着層201及び上部接着層202)にコルゲート加工を施した場合、図3Cに示すように、シート部材20Aの谷部22の底まで上部接着層(及び下部接着層)が入り込んだ状態になる。これにより、本実施形態では、外被31を構成する溶融樹脂31Aによって上部接着層202が溶融したときに、溶融した上部接着層202が谷部22の隙間41(図3D参照)に流れ込み易くなり、隙間41に上部接着層202が充填され易くなる。
本実施形態では、下部接着層201と上部接着層202は、物性が異なっている。仮に下部接着層201と上部接着層202が同じ物性の場合には、保護層20と外被31とを接着する機能と、溶融した接着層によって隙間41を充填する機能とを両立させるため、接着剤の選定が困難になる(接着剤の選択肢が狭まってしまう)。これに対し、本実施形態では、物性の異なる2層構造の接着層を構成することによって、保護層20と外被31とを接着する機能と、溶融した接着層によって隙間41を充填する機能とを両立させることが容易になる。
本実施形態では、上部接着層202の融点が下部接着層201の融点よりも低い。これにより、溶融樹脂31Aの熱によって上部接着層202を溶融させやすくなる。また、本実施形態では、上部接着層202は、下部接着層201よりも、溶融したときの流動性が高い。これにより、上部接着層202が谷部22の隙間41に流れ込み易くなる。また、本実施形態では、下部接着層201は、上部接着層202よりも難燃材料が多く含有されている。このように構成できる理由は、下部接着層201は、上部接着層202よりも流動性が低いことが許容されるからである。
本実施形態では、保護層形成部52のフィルム貼着部520及びコルゲート加工部521において、外被31に被覆される管状の保護層20を形成するためのシート部材20A(保護チューブ用シート部材)が製造されている。図3Cに示すように、このシート部材20A(保護チューブ用シート部材)は、基材200と、基材に形成された下部接着層201と、下部接着層の上に形成され外被31よりも融点の低い上部接着層202とによる積層構造を有しつつ、コルゲート状に形成されている。このようなシート部材20A(保護チューブ用シート部材)では、図3Cに示すように、シート部材20Aの谷部22の底まで上部接着層(及び下部接着層)が入り込んだ状態になっている。このため、図3Cに示すシート部材20A(保護チューブ用シート部材)を用いた管状の保護層20を外被31で被覆すると、溶融樹脂31Aによって上部接着層202が溶融したときに、溶融した上部接着層202が谷部22の隙間41(図3D参照)に流れ込み易くなり、隙間41に上部接着層202が充填され易くなる。
また、本実施形態の保護チューブ3(ケーブル1)は、シート部材20Aを管状に加工したコルゲート状の保護層20と、保護層20を被覆する外被31とを備えている。そして、本実施形態の保護チューブ3では、図3Eに示すように、シート部材20Aの下部接着層201の上に形成された上部接着層202を構成する樹脂が、山部21から谷部22に入り込むことによって、谷部22に充填されている。これにより、本実施形態では、保護層20の山部21だけでなく谷部22も外被31と接着された状態になり、図9Bに示すような外被31の亀裂42の発生を抑制することができる。
===第2実施形態===
図5Aは、第2実施形態の保護チューブ3の説明図である。図5Bは、第2実施形態の保護チューブ3の断面図である。
第2実施形態の保護チューブ3は、保護層20と、外被31とを有する。本実施形態の保護チューブ3は、例えばガス管である。第2実施形態では、保護層20の内側には収容物(例えば内部ケーブル10)が無く、保護層20の内側は空洞である。なお、第2実施形態においても、保護層20は、コルゲート状に形成されており、外周面には山部21及び谷部22が形成されている。
第2実施形態に示すように、保護チューブ3の内側に内部ケーブル10(図1A参照)が配置されていなくても良い。第2実施形態の保護チューブ3においても、保護層20と外被31との間には接着層が形成されている。また、第2実施形態においても、図3Eに示すように、シート部材20Aの下部接着層201の上に形成された上部接着層202を構成する樹脂が、山部21から谷部22に入り込むことによって、谷部22に充填されている。これにより、第2実施形態においても、保護層20の山部21だけでなく谷部22も外被31と接着された状態になり、図9Bに示すような外被31の亀裂42の発生を抑制することができる。
図6は、第2実施形態の保護チューブ3の製造装置の説明図である。第2実施形態においても、保護層形成部52のフィルム貼着部520において、下部接着層201を有する基材200に接着フィルム202Aが貼り付けられて、基材200、下部接着層201及び上部接着層202を有するシート部材20Aが形成される(図3B参照)。また、保護層形成部52のコルゲート加工部521において、シート部材20Aが加工され、図3Cに示すシート部材20A(外被31に被覆される管状の保護層20を形成するための保護チューブ用シート部材)が製造される。また、保護層形成部52(フォーミング部522)において、シート部材20Aが管状(コルゲート管状)に加工されて、管状の保護層20が形成される(図3C参照)。そして、押出成形部53において、保護層20を被覆する外被31が押出成形される(図2参照)。第2実施形態においても、外被31が押出成形されるとき、外被31を構成する溶融樹脂31Aによって山部21の上部接着層202が溶融し、溶融した上部接着層202が谷部22の隙間41(図3D参照)に流れ込み、隙間41に上部接着層202が充填される(図3E参照)。これにより、第2実施形態においても、保護層20の山部21だけでなく谷部22も外被31と接着された状態になり、図9Bに示すような外被31の亀裂42の発生を抑制することができる。
<変形例>
前述の実施形態では、管状の保護層20は、シート部材20Aの幅方向の両縁を重ね合わせたオーバーラップ部23を有していた(図1B及び図5B参照)。言い換えると、前述の実施形態では、管状の保護層20は、シート部材20Aを渦巻き状にフォーミングすることによって、形成されていた。但し、管状の保護層20は、オーバーラップ部23を有していなくても良い。言い換えると、管状の保護層20は、渦巻き状にフォーミングされていなくても良い。
図7Aは、変形例の保護チューブ3の説明図である。図7Bは、変形例の保護チューブ3の断面図である。変形例の保護チューブ3の保護層20は、前述のオーバーラップ部23の代わりに、突き合わせ部24を有している。突き合わせ部24は、シート部材20Aの幅方向の両縁を突き合わせた部位である。変形例の保護層20は、シート部材20Aの幅方向の両縁を突き合わせて管状にフォーミングされており、渦巻き状には形成されていない。
突き合わせ部24では、シート部材20Aの幅方向の両縁が接合されていても良いし、接合されていなくても良い。シート部材20Aの幅方向の両縁を接合する場合には、接着剤によって接合されていても良いし、接着剤以外の接合手段(例えば溶接)で接合されていても良い。ここでは、図7Aに示すように、シート部材20Aの幅方向の両縁は、突き当て部24において長手方向に連続して接合されている。但し、シート部材20Aの幅方向の両縁が、突き当て部24において長手方向に間接的に接合されていても良い。例えば、シート部材20Aの幅方向の両縁が溶接される場合、突き当て部24において長手方向に連続溶接されていても良いし、長手方向に間欠的にスポット溶接されていても良い。なお、外被31が押出成形されるとき、溶融した上部接着層202によってシート部材20Aの幅方向の両縁が接合(接着)されても良い。
変形例の保護チューブ3においても、保護層20と外被31との間には接着層が形成されている。また、変形例においても、図3Eに示すように、シート部材20Aの下部接着層201の上に形成された上部接着層202を構成する樹脂が、山部21から谷部22に入り込むことによって、谷部22に充填されている。これにより、変形例においても、保護層20の山部21だけでなく谷部22も外被31と接着された状態になり、図9Bに示すような外被31の亀裂42の発生を抑制することができる。
===第3実施形態===
前述の実施形態では、シート部材20Aの外側になる面に2層構造の接着層が形成されている。但し、接着層を3層以上の積層構造にすることも可能である。
図8Aは、第3実施形態のシート部材20A’の断面図である。第3実施形態では、基材200に4層構造の接着層が形成されている。この場合、4層構造の接着層のうち、最上層が上部接着層202’を構成し、上部接着層202’よりも下層の接着層(ここでは3層の接着層201X~201Z)が下部接着層201’を構成する。 このように、接着層が3層以上の場合には、最上層が「上部接着層」に相当し、上部接着層よりも基材側の接着層が「下部接着層」に相当することになる。
第3実施形態のシート部材20A’(図8A参照)は、前述のフィルム貼着部520において、両面に接着層201Aを有する金属シート201A(図3A参照)に、3層構造の接着フィルム(下部接着層の2層(201Y,201X)と上部接着層202’とを構成する接着フィルム)を貼り付けることによって形成されている。但し、基材200に4層構造の接着フィルムを貼り付けることによって、図8Aに示すシート部材20A’が形成されても良い。また、3層構造の下部接着層201’を有する基材200に、上部接着層202’を構成する接着フィルム(1層構造の接着フィルム)を貼り付けることによって、図8Aに示すシート部材20A’が形成されても良い。
図8Bは、第3実施形態のコルゲート加工後のシート部材20A’の断面図である。第3実施形態においても、前述のコルゲート加工部521において、シート部材20A’が加工され、図8Bに示すシート部材20A’(外被31に被覆される管状の保護層20を形成するための保護チューブ用シート部材)が製造されることになる。第3実施形態においても、接着フィルムを貼着させた後にシート部材20A’をコルゲート加工するため、シート部材20A’の谷部22の底まで上部接着層202’(及び下部接着層201’)が入り込んだ状態になる。また、第3実施形態においても、前述のフォーミング部522において、管状(コルゲート管状)の保護層20が形成されることになる。
図8C及び図8Dは、第3実施形態の押出成形時の接着層を説明するための断面図である。第3実施形態においても、外被31が押出成形されるとき、外被31を構成する溶融樹脂31Aによって山部21の上部接着層202’が溶融し、溶融した上部接着層202’が谷部22の隙間41(図8C参照)に流れ込み、隙間41に上部接着層202’が充填される(図8D参照)。これにより、第3実施形態においても、保護層20の山部21だけでなく谷部22も外被31と接着された状態になり、図9Bに示すような外被31の亀裂42の発生を抑制することができる。なお、外被31が押出成形されるとき、上部接着層202’だけでなく、下部接着層201’の少なくとも一部が溶融しても良い。
===その他===
上述の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。
1 ケーブル、3 保護チューブ、
10 内部ケーブル、11 コア、12 光ファイバ、
13 押え巻きテープ、14 内部シース、
15 抗張力体、16 リップコード、
20 保護層、20A シート部材、
200 基材、201 下部接着層、201A 金属シート、
202 上部接着層、202A 接着フィルム、
21 山部、22 谷部、23 オーバーラップ部、
31 外被、31A 溶融樹脂、32 リップコード、
41 隙間、42 亀裂、
50 ケーブル製造装置、51 供給部、
52 保護層形成部、520 フィルム貼着部、
521 コルゲート加工部、522 フォーミング部、
53 押出成形部、531 ダイス、
532 ダイス板、532A ダイス孔、533 ダイスホルダ、
535 ニップル、535A ニップル孔、537 充填部、
54 冷却部

Claims (9)

  1. 管状の保護層と、前記保護層を被覆する外被とを備えた保護チューブを製造する保護チューブ製造方法であって、
    基材に接着フィルムを貼り付けることによって、前記基材、下部接着層及び前記下部接着層の上に形成された上部接着層を有するシート部材を形成すること、
    前記シート部材を加工して、コルゲート状の前記保護層を形成すること、及び、
    前記外被を構成する溶融樹脂によって前記上部接着層及び前記下部接着層を溶融させ、前記上部接着層及び前記下部接着層をコルゲート状の前記保護層の谷部の隙間に充填させつつ、前記外被を押出成形すること
    を行う保護チューブ製造方法。
  2. 請求項1に記載の保護チューブ製造方法であって、
    基材に接着フィルムを貼り付けることによって前記基材、前記下部接着層及び前記上部接着層を有するシート部材を形成した後、前記シート部材にコルゲート加工を施すことを特徴とする保護チューブ製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の保護チューブ製造方法であって、
    前記下部接着層及び前記上部接着層は、異なる物性であることを特徴とする保護チューブ製造方法。
  4. 請求項3に記載の保護チューブ製造方法であって、
    前記上部接着層の融点は、前記下部接着層の融点よりも低いことを特徴とする保護チューブ製造方法。
  5. 請求項3又は4に記載の保護チューブ製造方法であって、
    前記上部接着層は、前記下部接着層よりも、溶融したときの流動性が高いことを特徴とする保護チューブ製造方法。
  6. 請求項5に記載の保護チューブ製造方法であって、
    前記下部接着層は、前記上部接着層よりも難燃材料が多く含有されていることを特徴とする保護チューブ製造方法。
  7. 管状の保護層と、前記保護層を被覆する外被とを備えたケーブルを製造するケーブル製造方法であって、
    基材に接着フィルムを貼り付けることによって、前記基材、下部接着層及び前記下部接着層の上に形成された上部接着層を有するシート部材を形成すること、
    前記シート部材を加工して、内部ケーブルを収容させたコルゲート状の前記保護層を形成すること、及び、
    前記外被を構成する溶融樹脂によって前記上部接着層及び前記下部接着層を溶融させ、前記上部接着層及び前記下部接着層をコルゲート状の前記保護層の谷部の隙間に充填させつつ、前記外被を押出成形すること
    を行うケーブル製造方法。
  8. 基材、下部接着層及び前記下部接着層の上に形成された上部接着層による積層構造を有するシート部材を管状に加工したコルゲート状の保護層と、
    前記保護層を被覆する外被と
    を備え、
    前記外被を構成する溶融樹脂によって前記上部接着層及び前記下部接着層を溶融させ、前記上部接着層及び前記下部接着層を構成する樹脂が、コルゲート状の前記保護層の山部から谷部に入り込むことによって、前記谷部に充填されていることを特徴とする保護チューブ。
  9. 請求項8に記載の保護チューブと、
    前記保護チューブの内側に収容される内部ケーブルと
    を備えることを特徴とするケーブル。
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