JP7263572B1 - エレベータ操作盤、乗場行先階登録装置、行先階登録方法及び行先階登録プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】行先階登録を簡単化して利便性を向上させるとともに、店舗情報を簡単に配信できるエレベータ操作盤、乗場行先階登録装置及び行先階登録方法を提供する。【解決手段】乗場行先階登録装置1は、建屋に存在する店舗、又は商品を示すアイコン12を表示するアイコン表示領域13と、アイコン表示領域13に隣接する第1移動領域14及び第2移動領域15とを有するタッチパネル式の表示部10を備える。利用者によりアイコン12がアイコン表示領域13から第1移動領域14に移動されたときには、当該アイコン12が指標する店舗又は商品が有る階床を行先階として登録するとともに、第1移動領域14に当該店舗又は商品に関する広告表示と、広告表示に伴う特典とを表示する。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、エレベータ操作盤、乗場行先階登録装置、行先階登録方法及び行先階登録プログラムに関する。
エレベータ操作盤には、かご内で行先階を登録する行先階操作盤がある。また、乗場には、単に行先方向のみを登録する乗場操作盤の他に、乗場操作盤の画面上から行先階を選択して利用者の行先階登録を可能にし、利用者がいる階床にエレベータの乗りかごを配車する乗場行先階登録装置がある。
従来のエレベータにおいて、行先階登録は、利用者が行く階床の行先階登録ボタンを押圧又はタッチ操作することで行われているのが一般的である。
しかし、従来のエレベータ操作盤では、表示される階床情報は階床数となる「B1,1,2,3…R」である。特に商業施設等では、利用者が目的のテナントや商品が存在する階をまず調べてから、行先階を登録するという手順を踏む必要があり、手間暇がかかる。また、ビルの階床数やエレベータの台数やエレベータの積載人数やその時々の階床毎の利用者数により、エレベータが乗場呼びをした階床に到着するまでに長い待ち時間が発生していた。
本発明は上記事情に鑑み、行先階登録を簡単化して利便性を向上させるとともに、店舗情報を簡単に配信できるエレベータ操作盤、乗場行先階登録装置、行先階登録方法及び行先階登録プログラムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための実施形態は、乗場行先階登録装置は、建屋に存在する店舗、又は商品を示すアイコンを表示するアイコン表示領域と、アイコン表示領域に隣接する第1移動領域及び第2移動領域とを有するタッチパネル式の表示部を備える。
利用者によりアイコンがアイコン表示領域から第1移動領域に移動されたときには、当該アイコンが指標する店舗又は商品が有る階床を行先階として登録するとともに、第1移動領域に当該店舗又は商品に関する広告表示と、広告表示に伴う特典とを表示する。
利用者によりアイコンがアイコン表示領域から第2移動領域に移動されたときには、当該アイコンが指標する店舗又は商品が有る階床を行先階として登録するとともに、第2移動領域に当該店舗又は商品に関する広告を表示する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る乗場行先階登録装置の構成を示すブロック図である。
図1は、第1実施形態に係る乗場行先階登録装置の構成を示すブロック図である。
同図に示す乗場行先階登録装置1は、各階の乗場に設置され利用者が行先階を登録する際に使用される。また、乗場行先階登録装置1は、コンピュータで構成され、その機能上、表示部10と、行先階登録部20と、割当情報入力部30と、移動領域解析部40と、解析結果保存部50と、クーポン配信部60と、表示制御部70と、アイコン管理テーブル80とを備える。これらの主機能は、プログラムをコンピュータにインストールすることで構成可能である。なお、乗場行先階登録装置1は乗場壁に埋設されるが、乗場床に立柱のように配置してもよい。
表示部10は、タッチパネルで構成され、行先階ボタン11と、アイコン表示領域13と、第1移動領域14と、第2移動領域15とを備える。
行先階ボタン11は、建屋に有る階床が表示され、最初から行先階がわかっている場合には、利用者が行先階をタッチすることで行先階登録がされる。また、アイコン12の移動と連動して点灯して行先階登録がされる。
アイコン表示領域13は、建屋内に有る店舗又は商品のイメージがアイコン化され、アイコン12(121,122,…,12n)として表示される。同一階床に複数のテナントや商品がある場合は、すべてのテナントや商品をアイコンで表示する。
第1移動領域14は、利用者によりアイコンがアイコン表示領域から移動されたときに、アイコン12が示す店舗又は商品が有る階床を行先階として登録するとともに、店舗又は商品に関する広告を表示する。また、広告表示に伴う特典が提示される。ここで、特典とは、例えばクーポンであり、登録したアイコンに関するクーポンを登録した利用者の個人所有の携帯端末への配信を促す内容を表示する。具体的には、ビーコンを使ったプッシュ送信により利用者が所持する携帯端末200にクーポンが配信される。なお、クーポン配信は、利用者は予め携帯端末用の所定アプリケーションを、個人所有の携帯端末200にインストールしておくことが前提となる。乗場行先階登録装置1には利用者の保有する携帯端末200と通信可能な機能や通信装置が内蔵されている。
第2移動領域15は、利用者によりアイコン12がアイコン表示領域から移動されたときに、アイコンが示す店舗又は商品が有る階床を行先階として登録するとともに、店舗又は商品に関する広告を表示する。
行先階登録部20は、行先階ボタン11がタッチされたとき、又はアイコン12が第1移動領域14、第2移動領域15の何れかに移動されたときに、行先階ボタン11のタッチされた階床、又はアイコン12で示される階床を行先階として登録をする。行先階登録部20は、群管理制御装置100と接続されており、行先階情報を群管理制御装置100に送信する。
割当情報入力部30は、群管理制御装置100により割当られたかごの割当情報を入力する。
移動領域解析部40は、アイコン12がアイコン表示領域から第1移動領域14、第2移動領域15の何れに移動されたかを解析する。解析結果は解析結果保存部50に保存される。また、表示制御部70に対して広告を表示するように指示するとともに、アイコン12が第2移動領域15に移動された場合には、クーポン配信部60にクーポン配信を指示する。
解析結果保存部50は、アイコン12がアイコン表示領域13から第1移動領域14又は第2移動領域15に移動されると、移動した日時と、行先階登録された日時を保存する。保存された情報は、どの店舗の利用回数が多いか、利用日時の傾向、利用商品の傾向、アイコン配列の良否等の分析に利用される。
クーポン配信部60は、ビーコンを使ったプッシュ送信により利用者が所持する携帯端末200にクーポンを配信する。
表示制御部70は、表示部10の表示制御を実施する。具体的には、アイコン12が第1移動領域14又は第2移動領域15に移動された場合には、広告を表示するよう制御する。また、アイコン12が第2移動領域15に移動された場合には、クーポンが配信される旨を表示する。
アイコン管理テーブル80は、建屋に有る店舗又は商品のアイコンを管理する。図3はアイコン管理テーブル80の一例を示している。図3に示す例では、大型電気店のビル内の商品のアイコンと、商品が展示される階床と、広告情報と、クーポン情報とが対となってテーブル化されている。このアイコン管理テーブル80を適宜更新することにより、商品のアイコン12に紐づいた最新の広告情報、クーポン情報を管理することができる。また、建屋に入居する店舗が入れ替わった場合や商品が展示される階床が入れ替わった場合でも、アイコン管理テーブル80を書き替えるだけの作業で修正作業を完了させることができる。
次に、図4に示すフローチャートに基づき、第1実施形態の処理手順を説明する。
図4に示すように、乗場行先階登録装置1において、先ず、アイコン12を移動させたか否かが判定される(ステップS1)。乗場に来た利用者により表示されているアイコン12が移動された場合、アイコン12で示される階床が行先階として登録される(ステップS2)。
次いで、アイコン12の移動先が判定される(ステップS3)。利用者がクーポン配信を希望する場合は、第1移動領域14にアイコン12を移動させる。例えば、図2に示すように、アイコン表示領域13に表示されているアイコン123を第1移動領域14に移動させると、第1移動領域14には、移動されたアイコン123に関連する広告が表示されるとともに、クーポン情報が表示され、クーポンが配信される(ステップS4)。そして、アイコン管理テーブル80にはアイコン12の移動日時が保存される(ステップS5)。
一方、アイコン12の移動先が第1移動領域14でない場合、すなわち、第2移動領域15であれば、図2に示すように、移動されたアイコン12nに関連する広告のみが表示される(ステップS6)。そして、アイコン管理テーブル80にはアイコンの移動日時が保存される(ステップS7)。
このように第1実施形態によれば、アイコン表示画面から視覚的に行先階を選択できるので、どの階床へ行けばよいか迷うことがなく、利用者の利便性が向上する。また、かごが到着するまで、広告を見たり、クーポン情報を見たりすることができるため、利用者は退屈することなく待ち時間を過ごすことができる。
さらに、広告表示やクーポン配信を行うことで、利用者の利便性に加えてテナント側の集客力向上へ貢献できる。
さらに、アイコン管理テーブル80にはアイコンの移動日時が保存されるので、どのアイコン12が選択されたかを分析することで、どの店舗、商品に興味があるか等、経営分析に役立てることが可能になる。
なお、第1実施形態では、第1移動領域14の画面上にQRコード(登録商標)を表示させ、このQRコード(登録商標)を個人所有の携帯端末200で読み取らせることで、対象のサイトへ移動するようにしてもよい。この場合、所定のアプリケーションを個人所有の携帯端末200にインストールしていれば、この携帯端末200に所定の情報が送信される。
さらに、利用者のスマホ等の携帯端末200に表示部10と同様の画面表示をさせ、この画面上からアイコン選択による行先階登録、広告表示、クーポン配信を実現するシステムとしてもよい。利用者が入店した際にクーポンが配信されるようにしてもよい。
さらに、アイコン管理テーブル80は、乗場行先階登録装置1に保存されているが、乗場行先階登録装置1と通信可能であればエレベータ制御盤やビル側の設備に保存されていてもよい。
さらに、利用者が複数人であっても対応可能なように、関連広告表示枠は分割可能とするようにしてもよい。
<第2実施形態>
図2に示すように、第2実施形態では、エレベータ操作盤としてかご内操作盤300を想定している。
図2に示すように、第2実施形態では、エレベータ操作盤としてかご内操作盤300を想定している。
かご内操作盤300は、かごドア400に隣接する壁面に設置された操作盤であり、表示部310と、行先階出力部320と、表示制御部330とを備える。表示部310は、タッチパネルで構成され、行先階ボタン311と、アイコン表示領域312と、アイコン移動領域313とを有する。
行先階ボタン311は、建屋に有る階床が表示され、かご内から利用者が行先階をタッチすることで行先階登録がされる。また、アイコンの移動と連動して点灯する。
アイコン表示領域312は、建屋内の各階床に有る店舗又は商品に関するアイコンの中で未登録行先階となるアイコンが表示される第1領域を構成する。
アイコン移動領域313は、アイコン表示領域312から移動されることにより登録された行先階のアイコンが表示される第2領域を構成する。
行先階出力部320は、アイコン表示領域312からアイコン移動領域313にアイコンが移動されることにより登録された行先階をエレベータ制御装置へ出力する。
表示制御部330は、第1領域であるアイコン移動領域313にはかごの移動方向の階床に有る店舗又は商品のアイコンが表示されるよう制御する。また、選択されたアイコンがある階床と同じ階床にある他のアイコンは、乗りかごが着床して戸開する直前に一斉にアイコン移動領域313に移動するよう制御される。
次に、図6に示すフローチャートに基づき、第2実施形態の処理手順を説明する。
図6に示すように、エレベータの走行が開始されると、走行方向は上階か下階が判定される(ステップS11)、走行方向が上階であれば、上階に有る店舗又は商品に関するアイコンが表示される(ステップS12)。下階であれば、下階に有る店舗又は商品に関するアイコンが表示される(ステップS13)。
次いで、アイコンが移動されたか否かが判定される(ステップS14)。アイコンが移動されると、移動されたアイコンで示される階床が行先階として登録される(ステップS15)。そして、エレベータ制御装置にはアイコンの移動日時が保存される(ステップS16)。
このように第2実施形態によれば、利用者に自分が行きたい店舗が何階にあるかという行先階を店舗名によるアイコン表示で容易に分からせることができ、選択前と選択して登録した店舗及び行先階の表示領域を変えることで、視覚的に登録状況が分かりやすくなるという効果を奏する。
また、アイコン化された店舗等のアイコンが選択されて移動し、その移動日時が保存されるので、ビルオーナはどの店舗にいつ利用者が入店しているかといった集客情報を容易に収集して入手することができ、ビル全体の売上向上の事業戦略に活用ができる。また、タッチパネルにより店舗アイコンを電子的に利用するので、店舗変更時の操作盤への情報変更が楽になるという効果を奏する。
<変形例>
なお、同じ階にある店舗アイコンのすべてがアイコン表示領域312に表示されているため、同じ階床にある店舗の1つが選ばれ、このアイコンがアイコン移動領域313に移動されると、着床して戸開直前に、アイコン表示領域312の表示位置の表示はなくなり、すべてのアイコンがアイコン移動領域313に移動するようにしてもよい。
なお、同じ階にある店舗アイコンのすべてがアイコン表示領域312に表示されているため、同じ階床にある店舗の1つが選ばれ、このアイコンがアイコン移動領域313に移動されると、着床して戸開直前に、アイコン表示領域312の表示位置の表示はなくなり、すべてのアイコンがアイコン移動領域313に移動するようにしてもよい。
また、店舗からの広告料(操作盤への店舗アイコン表示料)の支払い額により、アイコンの大きさや、点滅、分かりやすい位置(左上)へ配置を変更するようにしてもよい。
店舗アイコンとともに、従来の行先方向を示す矢印マークが併設されるようにしてもよい。
さらに、アイコンを上段(アイコン移動領域313)から下段(アイコン表示領域312)へ移動させることでキャンセルを可能としてもよい。この場合には、キャンセルしたことを音声にてアナウンスする。
さらに、戸開中は選んだアイコンのみ移動させ、戸閉後同じ階床にあるアイコンが一斉に移動するようにしてもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…乗場行先階登録装置、10…表示部、11…行先階ボタン、12,123,12n…アイコン、13…アイコン表示領域、14…第1移動領域、15…第2移動領域、20…行先階登録部、30…割当情報入力部、40…移動領域解析部、50…解析結果保存部、60…クーポン配信部、70…表示制御部、80…アイコン管理テーブル、100…群管理制御装置、200…携帯端末、300…かご内操作盤、310…表示部、311…行先階ボタン、312…アイコン表示領域、313…アイコン移動領域、320…行先階出力部、330…表示制御部、400…かごドア
Claims (8)
- エレベータの乗場又はかご内に設置されるエレベータ操作盤であって、
タッチパネル式の表示部を備え、
前記表示部は、未登録行先階となるアイコンが表示される第1領域と、登録された行先階のアイコンが表示される第2領域とを有し、
利用者が前記第1領域の前記アイコンを指でタッチして選択し、前記第2領域へ前記アイコンを移動させることで行先階を登録する、エレベータ操作盤。 - 前記アイコンは店舗ごと又は商品ごとにアイコン化されている、請求項1に記載のエレベータ操作盤。
- 前記アイコンが第1領域から第2領域に移動されると、移動した日時と、行先階登録されたことを保存する、請求項1又は2に記載のエレベータ操作盤。
- エレベータ操作盤がかご内操作盤である場合、前記第1領域にはかごの移動方向の階床に有る店舗又は商品のアイコンが表示される、請求項1~3の何れか1項に記載のエレベータ操作盤。
- 建屋のエレベータ乗場に設置され、乗場から行先階登録が可能なタッチパネル式の乗場行先階登録装置であって、
前記建屋に存在する店舗、又は商品を示すアイコンを表示するアイコン表示領域と、前記アイコン表示領域に隣接する第1移動領域及び第2移動領域とを有する表示部と、
利用者により、アイコンが第1移動領域、又は第2領域のいずれに移動されたか否かを解析する移動領域解析部と、
利用者により前記アイコン表示領域のアイコンがタッチされたときには、当該アイコンが指標する店舗又は商品が有る階床を行先階として登録する行先階登録部と、を備え、
移動領域解析部は、
利用者により前記アイコンが前記アイコン表示領域から第1移動領域に移動されたときには、当該アイコンが指標する店舗又は商品が有る階床を行先階として登録させるとともに、前記第1移動領域に有る店舗又は商品に関する広告表示と、広告表示に伴う特典とを提示させる機能と、利用者により前記アイコンが前記アイコン表示領域から第2移動領域に移動されたときには、当該アイコンが指標する店舗又は商品が有る階床を行先階として登録させるとともに、前記第2移動領域に当該店舗又は商品に関する広告を表示する機能と、を備える乗場行先階登録装置。 - 前記特典は、クーポンの配信であり、アイコンが第1移動領域に移動された際に、当該アイコンに関連付けられたクーポン情報が利用者の携帯端末に配信される請求項5に記載の乗場行先階登録装置。
- 建屋のエレベータ乗場に設置されたタッチパネル式の乗場行先階登録装置における行先階登録方法であって、
前記乗場行先階登録装置は、前記建屋に存在する店舗、又は商品を示すアイコンを表示するアイコン表示領域と、前記アイコン表示領域に隣接する第1移動領域及び第2移動領域とを有する表示部を備え、
利用者により前記アイコンが前記アイコン表示領域から第1移動領域に移動されたときには、当該アイコンが指標する店舗又は商品が有る階床を行先階として登録するとともに、前記第1移動領域に当該店舗又は商品に関する広告表示と、広告表示に伴う特典とを表示し、
利用者により前記アイコンが前記アイコン表示領域から第2移動領域に移動されたときには、当該アイコンが指標する店舗又は商品が有る階床を行先階として登録するとともに、前記第2移動領域に当該店舗又は商品に関する広告を表示する、行先階登録方法。 - 請求項5又は6に記載の乗場行先階登録装置をコンピュータで構成するための行先階登録プログラム。
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