JP7251901B2 - 弾性表面波センサ及び弾性表面波センサを用いる抗体抗原混和検出方法 - Google Patents

弾性表面波センサ及び弾性表面波センサを用いる抗体抗原混和検出方法 Download PDF

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Description

本開示は、血液等の検体中の抗原の濃度を検出する技術に関する。
血液等の検体中の抗原の濃度を検出するために、弾性表面波センサを利用している(例えば、特許文献1等を参照。)。つまり、検体の導入の前後における、捕集された検体中の抗原量に基づく重量又は粘弾性の変化を、弾性表面波の伝搬振幅又は伝搬位相の変化として検出する。弾性表面波センサは、櫛形電極及び検出領域を備える。櫛形電極は、圧電基板上に形成され、弾性表面波を送信、受信又は反射する。検出領域は、圧電基板上に形成され、検体を導入される。
特開2017-009492号公報
従来技術の検体中の抗原の濃度の検出方法を図1に示す。まず、抗原AG及びサンドイッチアッセイ法の2次抗体AB2を包含する検体を、事前に十分に混和反応させる。ここで、2次抗体AB2は、モノクロナル抗体であり、抗原AGの認識の箇所を1箇所のみ有する。図1の左上欄に示したように、抗原量が2次抗体量より少ないときには、2次抗体AB2と反応した抗原AGは存在するが、2次抗体AB2と未反応の抗原AGは存在しない。図1の右上欄に示したように、抗原量が2次抗体量より多いときには、2次抗体AB2と反応した抗原AGも存在するし、2次抗体AB2と未反応の抗原AGも存在する。
次に、事前に十分に混和反応された検体を、サンドイッチアッセイ法の1次抗体AB1が固定化された検出領域211に滴下する。ここで、1次抗体AB1も、モノクロナル抗体であり、抗原AGの認識の箇所を1箇所のみ有する。ただし、1次抗体AB1と2次抗体AB2とでは、抗原AGの認識の箇所が異なる。図1の左中欄に示したように、抗原量が2次抗体量より少ないときには、2次抗体AB2と反応した抗原AGは1次抗体AB1と結合し、系全体は平衡状態になる。図1の右中欄に示したように、抗原量が2次抗体量より多いときには、2次抗体AB2と反応した抗原AGも1次抗体AB1と結合し、2次抗体AB2と未反応の抗原AGも1次抗体AB1と結合し、系全体は平衡状態になる。
次に、チャネルの出力信号に基づいて、検体中の抗原AGの濃度を検出する。ここで、チャネルの出力信号は、検体の導入の前後における、弾性表面波の伝搬振幅又は伝搬位相の変化である。そして、抗原濃度検出に先立って、検体中の2次抗体AB2の濃度を固定したうえで、検体中の抗原AGの既知の様々な濃度に対して、チャネルの出力信号を測定し、検体中の抗原AGのその他の様々な濃度に対して、チャネルの出力信号を補間し、図1の下段に示した出力信号/抗原濃度の検量線を記憶する。
図1の下段の左側に示したように、抗原量が2次抗体量より少ないときには、検体中の抗原AGの全濃度が増加するにつれて、チャネルの出力信号は単調に増加する。そして、チャネルの出力信号がSであると測定されるため、出力信号/抗原濃度の検量線に基づいて、検体中の抗原AGの全濃度はCであると正しく検出される。
図1の下段の右側に示したように、抗原量が2次抗体量より多いときには、検体中の抗原AGの全濃度が増加するにつれて、チャネルの出力信号は増加から減少へと転じる。これは、2次抗体AB2と未反応の抗原AGが、2次抗体AB2と反応した抗原AGより、質量も大きさも小さいためであり、フック現象と呼ばれる。そして、チャネルの出力信号がS(>S)であると測定されるものの、出力信号/抗原濃度の検量線に基づいて、検体中の抗原AGの全濃度は、フック状態のCHT(>C、真の値)であるか、非フック状態のCHF(>C、誤りの値)であるか、正しく検出されない。
なお、抗原AG及び2次抗体AB2を包含する検体が事前に十分に混和反応されていなければ、抗原量が2次抗体量より多いときはもちろん、抗原量が2次抗体量より少ないときであっても、2次抗体AB2と未反応の抗原AGが存在する。すると、チャネルの出力信号が本来はS又はSであるときでも測定上ばらついてしまうため、検体中の抗原AGの全濃度が正しく検出されない。よって、検体の事前の十分な混和反応が求められるが、検体の事前の混和反応の程度は分からない。
そこで、前記課題を解決するために、本開示は、血液等の検体中の抗原の濃度を検出するために、弾性表面波センサ及びサンドイッチアッセイ法を利用するにあたり、抗原及び2次抗体を包含する検体の事前混和反応が十分かどうかを検出することを目的とする。
前記課題を解決するために、2次抗体が固定化された複数のチャネルを、マイクロリアクタの排出路に沿って設ける。すると、事前に2次抗体と未反応の抗原はチャネル上の2次抗体と結合可能であるが、事前に2次抗体と反応した抗原はチャネル上の2次抗体と結合不能である。よって、事前に2次抗体と未反応の抗原のみを検出することができる。
具体的には、本開示は、サンドイッチアッセイ法の2次抗体と、抗原と、を別個の導入路において導入し、合流部において合流させ、排出路において混和反応させるマイクロ流路と、前記2次抗体が固定化された第2検出領域と、弾性表面波を送信及び受信する又は送信及び反射する第2櫛形電極と、を各々備え、各々の前記第2検出領域が、前記排出路の内部に、かつ、前記合流部からの距離が異なるように配置される複数の第2チャネルと、を備えることを特徴とする弾性表面波センサである。
この構成によれば、後述の抗体抗原混和検出部を利用して、抗原及び2次抗体を包含する検体の事前混和反応が十分かどうかを検出することができる。特に、上流側のチャネルで2次抗体と未反応の抗原の濃度が高いときに、検出精度が高くなる。
また、本開示は、サンドイッチアッセイ法の1次抗体が固定化された第1検出領域と、弾性表面波を送信及び受信する又は送信及び反射する第1櫛形電極と、を各々備え、各々の前記第1検出領域が、前記排出路の内部に、かつ、各々の前記第2検出領域と並列に、かつ、前記合流部からの距離が異なるように配置される複数の第1チャネル、をさらに備えることを特徴とする弾性表面波センサである。
この構成によれば、後述の抗体抗原混和検出部を利用して、抗原及び2次抗体を包含する検体の事前混和反応が十分かどうかを検出することができる。特に、下流側のチャネルで2次抗体と反応した抗原の濃度が高いときに、検出精度が高くなる。
また、本開示は、各々の前記第2チャネルの出力信号に基づいて、前記2次抗体と前記抗原との混和反応の各々の前記第2検出領域での進行程度を検出し、又は、各々の前記第2チャネルの出力信号、各々の前記第2検出領域の前記合流部からの距離及び前記排出路の流速に基づいて、前記2次抗体と前記抗原との混和反応の速度を検出する抗体抗原混和検出部、をさらに備えることを特徴とする弾性表面波センサである。
また、本開示は、弾性表面波センサを用いる抗体抗原混和検出方法であって、前記弾性表面波センサは、サンドイッチアッセイ法の2次抗体と、抗原と、を別個の導入路において導入し、合流部において合流させ、排出路において混和反応させるマイクロ流路と、前記2次抗体が固定化された第2検出領域と、弾性表面波を送信及び受信する又は送信及び反射する第2櫛形電極と、を各々備え、各々の前記第2検出領域が、前記排出路の内部に、かつ、前記合流部からの距離が異なるように配置される複数の第2チャネルと、を備え、前記抗体抗原混和検出方法は、別個の前記導入路において前記2次抗体と前記抗原とを導入する抗体抗原導入手順と、前記合流部において前記2次抗体と前記抗原とを合流させる抗体抗原合流手順と、前記排出路において前記2次抗体と前記抗原とを混和反応させる抗体抗原混和手順と、各々の前記第2チャネルの出力信号に基づいて、前記2次抗体と前記抗原との混和反応の各々の前記第2検出領域での進行程度を検出し、又は、各々の前記第2チャネルの出力信号、各々の前記第2検出領域の前記合流部からの距離及び前記排出路の流速に基づいて、前記2次抗体と前記抗原との混和反応の速度を検出する抗体抗原混和検出手順と、を順に備える、弾性表面波センサを用いる抗体抗原混和検出方法である。
これらの構成によれば、抗原及び2次抗体を包含する検体の事前混和反応が十分かどうかを検出することができ、2次抗体と抗原との混和反応の速度を検出することができる。
また、本開示は、前記排出路は、単数配置され、各々の前記第2検出領域は、単数の前記排出路の内部に、かつ、単数の前記排出路に沿って間隔を空けて、かつ、前記合流部からの距離が異なるように配置され、又は、前記排出路は、複数配置され、各々の前記第2検出領域は、各々の前記排出路の内部に、かつ、前記合流部からの距離が異なるように配置されることを特徴とする弾性表面波センサである。
この構成によれば、(1)上流側のチャネルで2次抗体と未反応の抗原が捕捉されても、下流側のチャネルで2次抗体と未反応の抗原の濃度が減少しすぎないときには、マイクロリアクタの排出路をチャネル数によらず単数設ければよく、(2)上流側のチャネルで2次抗体と未反応の抗原が捕捉されると、下流側のチャネルで2次抗体と未反応の抗原の濃度が減少しすぎるときには、マイクロリアクタの排出路をチャネル数分だけ設ければよい。
このように、本開示は、血液等の検体中の抗原の濃度を検出するために、弾性表面波センサ及びサンドイッチアッセイ法を利用するにあたり、抗原及び2次抗体を包含する検体の事前混和反応が十分かどうかを検出することができる。
従来技術の検体中の抗原の濃度の検出方法を示す図である。 本開示の第1実施形態の弾性表面波センサの構成を示す図である。 本開示の第1~3実施形態の抗体抗原混和の検出手順を示す図である。 本開示の第1~3実施形態の抗体抗原混和の検出方法を示す図である。 本開示の第1~3実施形態の抗体抗原混和の検出方法を示す図である。 本開示の第2実施形態の弾性表面波センサの構成を示す図である。 本開示の第3実施形態の弾性表面波センサの構成を示す図である。
添付の図面を参照して本開示の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本開示の実施の例であり、本開示は以下の実施形態に制限されるものではない。
本開示の第1実施形態の弾性表面波センサの構成を図2に示す。弾性表面波センサSは、マイクロ流路1、弾性表面波センサ本体2及び抗体抗原混和検出装置3から構成される。マイクロ流路1は、導入路11、12、合流部13及び排出路14から構成される。弾性表面波センサ本体2は、第1チャネル21-1、・・・、21-n、第2チャネル22-1、・・・、22-n及び第3チャネル23-1、・・・、23-nから構成される。nは、チャネルセット数を表す。第1チャネル21-1、・・・、21-nは、第1検出領域211-1、・・・、211-n及び第1櫛形電極212-1、・・・、212-nから構成される。第2チャネル22-1、・・・、22-nは、第2検出領域221-1、・・・、221-n及び第2櫛形電極222-1、・・・、222-nから構成される。第3チャネル23-1、・・・、23-nは、第3検出領域231-1、・・・、231-n及び第3櫛形電極232-1、・・・、232-nから構成される。抗体抗原混和検出装置3は、非結合抗原検出部31、抗原濃度検出部32及び抗体抗原混和検出部33から構成される。
マイクロ流路1は、サンドイッチアッセイ法の2次抗体AB2と、抗原AGと、を別個の導入路11、12において導入し、合流部13において合流させ、排出路14において混和反応させる。特に合流部13の近傍では、2次抗体AB2と抗原AGとが層流状態で流れるところ、排出路14の流路幅が狭いほど、2次抗体AB2及び抗原AGの分子拡散時間が短くなり、2次抗体AB2と抗原AGとの混和反応速度が速くなる。
第1検出領域211-1、・・・、211-nは、サンドイッチアッセイ法の1次抗体AB1が固定化される。第1櫛形電極212-1、・・・、212-nは、弾性表面波を送信及び受信する又は送信及び反射する。第2検出領域221-1、・・・、221-nは、サンドイッチアッセイ法の2次抗体AB2が固定化される。第2櫛形電極222-1、・・・、222-nは、弾性表面波を送信及び受信する又は送信及び反射する。第3検出領域231-1、・・・、231-nは、リファレンス用に、抗原AGと反応しないブロッキング膜が固定化される。第3櫛形電極232-1、・・・、232-nは、リファレンス用に、弾性表面波を送信及び受信する又は送信及び反射する。
第2検出領域221-1、・・・、221-nは、排出路14の内部に、かつ、合流部13からの距離が異なるように配置される。第1検出領域211-1、・・・、211-nは、排出路14の内部に、かつ、第2検出領域221-1、・・・、221-nと並列に、かつ、合流部13からの距離が異なるように配置される。第3検出領域231-1、・・・、231-nは、排出路14の内部に、かつ、第2検出領域221-1、・・・、221-n及び第1検出領域211-1、・・・、211-nと並列に、かつ、合流部13からの距離が異なるように配置される。2次抗体AB2及び抗原AGは、合流部13において合流した後に、不十分な事前混和反応時に、第1検出領域211-1、第2検出領域221-1及び第3検出領域231-1に到達し、・・・、十分な事前混和反応時に、第1検出領域211-n、第2検出領域221-n及び第3検出領域231-nに到達する。
本開示の第1実施形態の抗体抗原混和の検出手順/方法を図3~5に示す。まず、抗原AG及び2次抗体AB2を包含する検体を、事前に混和反応させる(ステップS1)。つまり、別個の導入路11、12において、2次抗体AB2と抗原AGとを導入し、合流部13において、2次抗体AB2と抗原AGとを合流させ、排出路14において、2次抗体AB2と抗原AGとを混和反応させる。ここで、抗原量が2次抗体量より少ないときを考える。しかし、抗原量が2次抗体量より多いときもほぼ同様である。
図4、5の左上欄に示したように、上流側の不十分な事前混和反応時には、2次抗体AB2と反応した抗原AGも存在するし、2次抗体AB2と未反応の抗原AGも存在する。図4、5の右上欄に示したように、下流側の十分な事前混和反応時には、2次抗体AB2と反応した抗原AGは存在するが、2次抗体AB2と未反応の抗原AGは存在しない。
次に、事前に混和反応された検体を、第1、2、3検出領域211-1、・・・、211-n、221-1、・・・、221-n、231-1、・・・、231-nに滴下する(ステップS2)。つまり、第1、2、3検出領域211-1、221-1、231-1において、事前に十分に混和反応されない検体を流し、第1、2、3検出領域211-n、221-n、231-nにおいて、事前に十分に混和反応された検体を流す。
図4、5の左中欄に示したように、上流側の不十分な事前混和反応時には、事前に2次抗体AB2と反応した抗原AGは、第1検出領域211-1上の1次抗体AB1とは結合可能であるが、第2検出領域221-1上の2次抗体AB2とは結合不能である。一方で、事前に2次抗体AB2と未反応の抗原AGは、第1検出領域211-1上の1次抗体AB1とも結合可能であるし、第2検出領域221-1上の2次抗体AB2とも結合可能である。そして、系全体は平衡状態になる。図4、5の右中欄に示したように、下流側の十分な事前混和反応時には、事前に2次抗体AB2と反応した抗原AGは、第1検出領域211-n上の1次抗体AB1とは結合可能であるが、第2検出領域221-n上の2次抗体AB2とは結合不能である。そして、系全体は平衡状態になる。
次に、非結合抗原検出部31は、第2、3チャネル22-1、・・・、22-n、23-1、・・・、23-nの出力信号に基づいて、検体中に2次抗体AB2と結合していない抗原AGが存在するかどうかを検出する(ステップS3)。ここで、第2チャネル22-1、・・・、22-nの出力信号は、検体の導入の前後における、弾性表面波の伝搬振幅又は伝搬位相の変化である。そして、第3チャネル23-1、・・・、23-nの出力信号をリファレンスとすることで、検体の粘弾性及び温度等の外乱の影響を除去したうえで、第2検出領域221-1、・・・、221-n上の2次抗体AB2及びこれと結合した抗原AGの影響のみを抽出する。なお、第3チャネル23-1、・・・、23-nの出力信号は、リファレンスとしてもよいが必須ではない。
図4の左下欄及び右下欄に後に示すように、検体中の2次抗体AB2と未反応の抗原AGの濃度が増加するにつれて、第2チャネル22-1、・・・、22-nの出力信号は単調に増加する。一方で、検体中の2次抗体AB2と未反応の抗原AGの濃度が増加するにつれて、第1チャネル21-1、・・・、21-nの出力信号は単調に減少する。
図4の左下欄に後に示すように、上流側の不十分な事前混和反応時には、第2チャネル22-1の出力信号がSH2(≠0)であると測定されるため、検体中に2次抗体AB2と結合していない抗原AGは有意に存在すると検出される(図5の下段も参照。)。図4の右下欄に後に示すように、下流側の十分な事前混和反応時には、第2チャネル22-nの出力信号がSN2(≒0)であると測定されるため、検体中に2次抗体AB2と結合していない抗原AGはほとんど存在しないと検出される(図5の下段も参照。)。
次に、抗原濃度検出部32は、非結合抗原検出部31が検体中に2次抗体AB2と結合していない抗原AGが存在することを検出したときには(ステップS4においてYES)、上流側の第2、3チャネル22-1、23-1の出力信号に基づいて、又は、上流側の第1~3チャネル21-1~23-1の出力信号に基づいて、検体中の2次抗体AB2と未反応の抗原AGの濃度を検出する(ステップS5)。一方で、抗原濃度検出部32は、非結合抗原検出部31が検体中に2次抗体AB2と結合していない抗原AGが存在しないことを検出したときには(ステップS4においてNO)、下流側の第1、3チャネル21-n、23-nの出力信号に基づいて、2次抗体AB2と抗原AGとの混和反応の完了を検出する(ステップS6)。
ここで、第1チャネル21-1、・・・、21-nの出力信号は、検体の導入の前後における、弾性表面波の伝搬振幅又は伝搬位相の変化である。そして、第3チャネル23-1、・・・、23-nの出力信号をリファレンスとすることで、検体の粘弾性及び温度等の外乱の影響を除去したうえで、第1検出領域211-1、・・・、211-n上の1次抗体AB1並びにこれと結合した2次抗体AB2及び抗原AGの影響のみを抽出する。なお、第3チャネル23-1、・・・、23-nの出力信号は、リファレンスとしてもよいが必須ではない。
そして、抗体抗原混和検出に先立って、以下の処理を実行する。まず、検体中の2次抗体AB2及び抗原AGの濃度を合流部13での濃度に固定したうえで、攪拌開始時に検体中の2次抗体AB2と未反応の抗原AGの濃度Cに対して、第1、2チャネルの出力信号を測定し、攪拌終了時に検体中の2次抗体AB2と未反応の抗原AGの濃度0に対して、第1、2チャネルの出力信号を測定し、検体中の2次抗体AB2と未反応の抗原AGのその他の様々な濃度に対して、第1、2チャネルの出力信号を補間する。結果的に、図4の左下欄及び右下欄に示した出力信号/抗原濃度の検量線を記憶する。
図4の左下欄及び右下欄に示したように、検体中の2次抗体AB2と未反応の抗原AGの濃度が増加するにつれて、第2チャネル22-1、・・・、22-nの出力信号は単調に増加する。一方で、検体中の2次抗体AB2と未反応の抗原AGの濃度が増加するにつれて、第1チャネル21-1、・・・、21-nの出力信号は単調に減少する。ここで、第1チャネル21-1、・・・、21-nの出力信号は、第2チャネル22-1、・・・、22-nの出力信号より、単調変化の速度が速い。これは、2次抗体AB2と反応した抗原AGが、2次抗体AB2と未反応の抗原AGより、質量も大きさも大きいためである。
図4の左下欄に示したように、上流側の不十分な事前混和反応時には、第2チャネル22-1の出力信号がSH2(≠0)であると測定されるため、出力信号/抗原濃度の検量線に基づいて、検体中の2次抗体AB2と未反応の抗原AGの濃度はC(≠0)であると高い精度で検出される。一方で、第1チャネル21-1の出力信号がSH1であると測定されるため、出力信号/抗原濃度の検量線に基づいて、検体中の2次抗体AB2と未反応の抗原AGの濃度はC(≠0)であると高い精度で検出される。
図4の右下欄に示したように、下流側の十分な事前混和反応時には、第2チャネル22-nの出力信号がSN2(≒0)であると測定されるため、出力信号/抗原濃度の検量線に基づいて、検体中の2次抗体AB2と未反応の抗原AGの濃度はC(≒0)であると精度は低いが検出される。一方で、第1チャネル21-nの出力信号がSN1であると測定されるため、出力信号/抗原濃度の検量線に基づいて、検体中の2次抗体AB2と未反応の抗原AGの濃度はC(≒0)であると高い精度で検出される。
次に、抗体抗原混和検出部33は、第2検出領域221-1、・・・、221-nでの検体中の2次抗体AB2と未反応の抗原AGの濃度に基づいて、第2抗体AB2と抗原AGとの混和反応の第2検出領域221-1、・・・、221-nでの進行程度を検出する(ステップS7)。又は、抗体抗原混和検出部33は、第2検出領域221-1、・・・、221-nでの検体中の2次抗体AB2と未反応の抗原AGの濃度、第2検出領域221-1、・・・、221-nの合流部13からの距離及び排出路14の流速に基づいて、2次抗体AB2と抗原AGとの混和反応の速度を検出する(ステップS7)。
なお、抗体抗原混和検出部33は、第2チャネル22-1、・・・、22-nの出力信号(図4の下段を参照。)に基づいて、第2抗体AB2と抗原AGとの混和反応の第2検出領域221-1、・・・、221-nでの進行程度を検出してもよい。又は、抗体抗原混和検出部33は、第2チャネル22-1、・・・、22-nの出力信号(図4の下段を参照。)、第2検出領域221-1、・・・、221-nの合流部13からの距離及び排出路14の流速に基づいて、2次抗体AB2と抗原AGとの混和反応の速度を検出してもよい。
図5の下段の左側に示したように、上流側の不十分な事前混和反応時には、第2検出領域221-1の合流部13からの距離はDであり、2次抗体AB2と抗原AGとの混和反応の時間(Dの距離を排出路14の流速で割ったもの)はTであり、検体中の2次抗体AB2と未反応の抗原AGの濃度は初期でのCから上流でのCへと減少している。
図5の下段の右側に示したように、下流側の十分な事前混和反応時には、第2検出領域221-nの合流部13からの距離はDであり、2次抗体AB2と抗原AGとの混和反応の時間(Dの距離を排出路14の流速で割ったもの)はTであり、検体中の2次抗体AB2と未反応の抗原AGの濃度は初期でのCから下流でのCへと減少している。
図5の下段の左側に示したように、上流側の不十分な事前混和反応時には、第2抗体AB2と抗原AGとの混和反応の第2検出領域221-1での進行程度は、C-Cと評価される。図5の下段の右側に示したように、下流側の十分な事前混和反応時には、第2抗体AB2と抗原AGとの混和反応の第2検出領域221-nでの進行程度は、C-Cと評価される。図5の下段に示したように、2次抗体AB2と抗原AGとの混和反応の速度は、検体中の2次抗体AB2と未反応の抗原AGの濃度の減少の時定数と評価される。
このように、抗原AG及び2次抗体AB2を包含する検体の事前混和反応が十分かどうかを検出することができ、2次抗体AB2と抗原AGとの混和反応の速度を検出することができる。特に、上流側で2次抗体AB2と未反応の抗原AGの濃度が高いときに、第2チャネル22-1の検出精度が高くなる。特に、下流側で2次抗体AB2と反応した抗原AGの濃度が高いときに、第1チャネル21-nの検出精度が高くなる。
本開示の第2実施形態の弾性表面波センサの構成を図6に2種類示す。図6では、排出路14は、単数配置される。図6の上段では、第1、2、3検出領域211-1、・・・、211-n、221-1、・・・、221-n、231-1、・・・、231-nは、排出路14の内部に、かつ、排出路14に沿って間隔を空けて、かつ、合流部13からの距離が異なるように配置される。図6の下段では、抗体抗原混和検出に不可欠である第2、3検出領域221-1、・・・、221-n、231-1、・・・、231-nは、図6の上段と同様に配置されるが、抗体抗原混和検出に必ずしも不可欠でない第1検出領域211-1、・・・、211-nは、図6の上段と異なり配置されない。
このように、上流側のチャネルで2次抗体AB2と未反応の抗原AGが捕捉されても、下流側のチャネルで2次抗体AB2と未反応の抗原AGの濃度が減少しすぎないときには、マイクロ流路1の排出路14をチャネルセット数nによらず単数設ければよい。
本開示の第3実施形態の弾性表面波センサの構成を図7に2種類示す。図7では、排出路14-1、・・・14-nは、複数配置される。図7の上段では、第1、2、3検出領域211-1、・・・、211-n、221-1、・・・、221-n、231-1、・・・、231-nは、排出路14-1、・・・14-nの内部に、かつ、合流部13からの距離が異なるように配置される。図7の下段では、抗体抗原混和検出に不可欠である第2、3検出領域221-1、・・・、221-n、231-1、・・・、231-nは、図7の上段と同様に配置されるが、抗体抗原混和検出に必ずしも不可欠でない第1検出領域211-1、・・・、211-nは、図7の上段と異なり配置されない。
このように、上流側のチャネルで2次抗体AB2と未反応の抗原AGが捕捉されると、下流側のチャネルで2次抗体AB2と未反応の抗原AGの濃度が減少しすぎるときには、マイクロ流路1の排出路14をチャネルセット数n分だけ設ければよい。
なお、本開示の第1実施形態から第3実施形態での第3チャネルについては、抗体抗原反応に因らず外乱のみに影響する場合、チャネルセット毎に複数配置する必要がない。例えば、合流部13の直後近傍の最初の第3チャネル23-1のみを配置してもよい。或いは、排出路14の排出口近傍の最後の第3チャネル23-nのみを配置してもよい。
本開示の弾性表面波センサ及び抗体抗原混和検出方法は、サンドイッチアッセイ法を利用して、血液等の検体中の抗原の濃度を検出する用途に、適用することができる。
S:弾性表面波センサ
AB1:1次抗体
AB2:2次抗体
AG:抗原
1:マイクロ流路
2:弾性表面波センサ本体
3:抗体抗原混和検出装置
11、12:導入路
13:合流部
14、14-1、14-n:排出路
21-1、21-n:第1チャネル
22-1、22-n:第2チャネル
23-1、23-n:第3チャネル
31:非結合抗原検出部
32:抗原濃度検出部
33:抗体抗原混和検出部
211:検出領域
211-1、211-n:第1検出領域
212-1、212-n:第1櫛形電極
221-1、221-n:第2検出領域
222-1、222-n:第2櫛形電極
231-1、231-n:第3検出領域
232-1、232-n:第3櫛形電極

Claims (5)

  1. サンドイッチアッセイ法の2次抗体と、抗原と、を別個の導入路において導入し、合流部において合流させ、排出路において混和反応させるマイクロ流路と、
    前記2次抗体が固定化された第2検出領域と、弾性表面波を送信及び受信する第2櫛形電極と、を各々備え、各々の前記第2検出領域が、前記排出路の内部に、かつ、前記合流部からの距離が異なるように配置される複数の第2チャネルと、
    を備えることを特徴とする弾性表面波センサ。
  2. サンドイッチアッセイ法の1次抗体が固定化された第1検出領域と、弾性表面波を送信及び受信する第1櫛形電極と、を各々備え、各々の前記第1検出領域が、前記排出路の内部に、かつ、各々の前記第2検出領域と並列に、かつ、前記合流部からの距離が異なるように配置される複数の第1チャネル、
    をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の弾性表面波センサ。
  3. 各々の前記第2チャネルの出力信号に基づいて、前記2次抗体と前記抗原との混和反応の各々の前記第2検出領域での進行程度を検出する抗体抗原混和検出部、
    をさらに備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載の弾性表面波センサ。
  4. 前記排出路は、単数配置され、各々の前記第2検出領域は、単数の前記排出路の内部に、かつ、単数の前記排出路に沿って間隔を空けて、かつ、前記合流部からの距離が異なるように配置され、又は、前記排出路は、複数配置され、各々の前記第2検出領域は、各々の前記排出路の内部に、かつ、前記合流部からの距離が異なるように配置される
    ことを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の弾性表面波センサ。
  5. 弾性表面波センサを用いる抗体抗原混和検出方法であって、
    前記弾性表面波センサは、
    サンドイッチアッセイ法の2次抗体と、抗原と、を別個の導入路において導入し、合流部において合流させ、排出路において混和反応させるマイクロ流路と、
    前記2次抗体が固定化された第2検出領域と、弾性表面波を送信及び受信する第2櫛形電極と、を各々備え、各々の前記第2検出領域が、前記排出路の内部に、かつ、前記合流部からの距離が異なるように配置される複数の第2チャネルと、
    を備え、
    前記抗体抗原混和検出方法は、
    別個の前記導入路において前記2次抗体と前記抗原とを導入する抗体抗原導入手順と、
    前記合流部において前記2次抗体と前記抗原とを合流させる抗体抗原合流手順と、
    前記排出路において前記2次抗体と前記抗原とを混和反応させる抗体抗原混和手順と、
    各々の前記第2チャネルの出力信号に基づいて、前記2次抗体と前記抗原との混和反応の各々の前記第2検出領域での進行程度を検出する抗体抗原混和検出手順と、
    を順に備える、弾性表面波センサを用いる抗体抗原混和検出方法。
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