JP7238807B2 - 水溶性界面活性剤組成物、紙コート剤及びインキ - Google Patents
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Description
1.(A)下記平均組成式(I)
で表されるチオエーテル化合物:20~95質量%、及び
(B)下記式(II)
HO(C2H4O)w(C3H6O)x(C2H4O)yH (II)
(式中、w、x、yは正数である。)で表される1種又は2種以上のポリオキシ(エチレン・プロピレン)ブロックポリマーであって、該ブロックポリマーの平均分子量が1,500~10,000であり、エチレンオキサイドの含有量を35~80質量%及びプロピレンオキサイドの含有量を20~65質量%含むポリオキシ(エチレン・プロピレン)ブロックポリマー:80~5質量%
を含有する水溶性界面活性剤組成物。
2.0.1質量%水溶液の1Hz及び10Hz時の動的表面張力がそれぞれ50mN/m以下である上記1記載の水溶性界面活性剤組成物。
3.上記1又は2記載の水溶性界面活性剤組成物を配合することを特徴とする紙コート剤。
4.上記1又は2記載の水溶性界面活性剤組成物を配合することを特徴とするインキ。
HO(C2H4O)w(C3H6O)x(C2H4O)yH (II)
(式中、w、x、yは正数である。)で表されるものである。具体的には、例えば
HO(C2H4O)w (C3H6O)20 (C2H4O)y H
(但しw+y=27)、
HO(C2H4O)w (C3H6O)30 (C2H4O)y H
(但しw+y=160)、
HO(C2H4O)w (C3H6O)35 (C2H4O)yH
(但しw+y=30)、
HO(C2H4O)w (C3H6O)35 (C2H4O)y H
(但しw+y=48)、
HO(C2H4O)w (C3H6O)20 (C2H4O)y H
(但しw+y=155)
等を挙げることができ、その1種を単独で又は2種以上を混合して使用することができる。
50℃に加温した下記表1に示される(A)チオエーテル化合物50部をプロペラ式撹拌機に投入後、攪拌しながら75℃に加温した状態で、下記表1に示される(B)B-1成分50部を添加し、2時間攪拌後、室温まで冷却した。冷却後、300メッシュ濾布にて濾過し、実施例1の界面活剤組成物を得た。
実施例1と同様に、表1で示した配合組成で実施例2~8を得た。また、実施例1と同様に、表2で示した配合組成で比較例1~9を得た。
(B)B-1成分: HO(C2H4O)w(C3H6O)35(C2H4O)yH
w+y=48、重量平均分子量4,000(GPCによる平均分子量、以下同じ)
エチレンオキサイド含有量が51質量%及びプロピレンオキサイド含有量が49質量%のポリオキシ(エチレン・プロピレン)ブロックポリマー
B-2成分: HO(C2H4O)w(C3H6O)35(C2H4O)yH
w+y=30、重量平均分子量3,300
エチレンオキサイド含有量が39質量%及びプロピレンオキサイド含有量が61質量%のポリオキシ(エチレン・プロピレン)ブロックポリマー
B-3成分: HO(C2H4O)w(C3H6O)35(C2H4O)yH
w+y=160、重量平均分子量8,800
エチレンオキサイド含有量が80質量%及びプロピレンオキサイド含有量が20質量%のポリオキシ(エチレン・プロピレン)ブロックポリマー
B’-1:HO(C2H4O)w(C3H6O)20(C2H4O)yH
w+y=155、重量平均分子量8,000
エチレンオキサイド含有量が85質量%及びプロピレンオキサイド含有量が15質量%のポリオキシ(エチレン・プロピレン)ブロックポリマー
B’-2:HO(C2H4O)w(C3H6O)20(C2H4O)yH
w+y=2、重量平均分子量1,300
エチレンオキサイド含有量7質量%及びプロピレンオキサイド含有量93質量%のポリオキシ(エチレン・プロピレン)ブロックポリマー
B’-3:HO(C2H4O)w(C3H6O)20(C2H4O)yH
w+y=250、重量平均分子量12,000
エチレンオキサイド含有量84質量%及びプロピレンオキサイド含有量16質量%のポリオキシ(エチレン・プロピレン)ブロックポリマー
<水溶解性>
上記水溶液の外観及び不溶解物の有無の確認を目視により行った。
○:水溶液が透明で、不溶解物が認められない
△:水溶液が白濁しているが、不溶解物は認められない
×:一部不溶解物が認められる
協和界面科学社製表面張力計DY-500を用いて、界面活性剤組成物の0.1%水溶液の静的表面張力を室温にて測定した。
KRUSS社製バブルプレッシャー型動的表面張力計クルスBP-100を用いて、界面活性剤組成物の0.1%水溶液の1Hz及び10Hzの動的表面張力を室温にて測定した。
界面活性剤組成物の0.1%水溶液をバーコーターNo.7でPETフィルムに塗布し、塗布直後のハジキを目視により観察した。
〇:ハジキ又はピンホールが見られない
△:一部ハジキ又はピンホールが認められる
×:ハジキ又はピンホールが多く認められる
[実施例コ-1]
紙コート剤として、(株)クラレ製の商品名「クラレポバール117」(重合度1,700、ケン化度98~99モル%ポリビニルアルコール)の2.5%水溶液100部に対し、実施例1の界面活性剤組成物を1部、気相法シリカ微粒子(AEROSIL300SF75,日本アエロジル製、平均一次粒子径7nm)を10部添加し、プロペラ式攪拌機で30分攪拌した後、紙コート剤配合物(以下、これを「実施例コ-1」という)を得た。
実施例コ-1と同様にして、表3で示した配合で実施例2~8を用いた紙コート剤配合物(以下、「実施例コ-2~コ-8」という)を得た。
また、表4で示した配合で比較例1~9を用いた紙コート剤配合物(以下、「比較例コ-1~コ-9」という)を得た。
表4で示した配合で比較例1を用いた紙コート剤「比較例コ-10」を得た。
表4で示した配合で比較例2を用いた紙コート剤「比較例コ-11」を得た。
[紙コート剤の評価]
1)ハジキ
日商グラビア社製印刷適正試験機(GRAVO-PROOF)にて、紙コート剤を50m/分の塗工速度で無サイズ紙に8g/m2塗工し、塗工面のハジキなどの状態を目視にて確認した。
○:ハジキ及びピンホールが認められない
△:一部ハジキ又はピンホールが認められる
×:ハジキ又はピンホールが多く認められる
紙コート剤をコート剤/水=1/2の比率で希釈し、サンプルとした。このサンプル20mlを100mlメスシリンダーに入れ、180回往復/分のシェーカーで1分間振とうし、振とう終了直後及び5分後の泡のml数を測定した。振とう終了直後起泡性は20ml以下で、15ml以下が好ましく、5分後の起泡性は15ml以下で、10ml以下が好ましい。
Claims (4)
- (A)下記平均組成式(I)
で表されるチオエーテル化合物:20~95質量%、及び
(B)下記式(II)
HO(C2H4O)w(C3H6O)x(C2H4O)yH (II)
(式中、w、x、yは正数である。)で表される1種又は2種以上のポリオキシ(エチレン・プロピレン)ブロックポリマーであって、該ブロックポリマーの平均分子量が1,500~10,000であり、エチレンオキサイドの含有量を35~80質量%及びプロピレンオキサイドの含有量を20~65質量%含むポリオキシ(エチレン・プロピレン)ブロックポリマー:80~5質量%
を含有する水溶性界面活性剤組成物。 - 0.1質量%水溶液の1Hz及び10Hz時の動的表面張力がそれぞれ50mN/m以下である請求項1記載の水溶性界面活性剤組成物。
- 請求項1又は2記載の水溶性界面活性剤組成物を配合することを特徴とする紙コート剤。
- 請求項1又は2記載の水溶性界面活性剤組成物を配合することを特徴とするインキ。
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