JP7234539B2 - 加飾シート、及び加飾成形品の製造方法 - Google Patents

加飾シート、及び加飾成形品の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、加飾シート、及び加飾成形品の製造方法に関する。
成形品の表面の装飾を目的として種々の加飾シートが用いられており、加飾シートで装飾された加飾成形品は、家電筐体、建築内外装材、車両内外装部品等、種々用途で使用されている。このような加飾成形品を得るための加飾シートは、通常、インキを用いた印刷法(例えば、オフセット印刷)により、基材上に、各層(例えば、金属を含有する金属層等)を印刷して製造されている。例えば、特許文献1には、インキを3層以上重ね印刷する加飾シートの製造方法が開示されている。また、特許文献2には、グラビア印刷機を用いた加飾シートの製造方法が開示されている。また、特許文献3には、加飾シートの図柄を型押しにより形成する加飾シートの製造方法が開示されている。
現在までに提案がされているこれらの加飾シートの製造方法は、小ロットの製造に適しておらず、加飾シートの製造の簡便性の点で改善の余地が残されている。また、製造される加飾シートの意匠性についても改善の余地が残されている。
特開2001-342398号公報 特開2011-73385号公報 特開2015-142985号公報
上記課題を解決するための本開示の実施の形態に係る加飾シートの製造方法は、透明性を有する中間媒体上に、光沢層を形成する工程と、前記光沢層上に、隠蔽層を網点状に形成する工程と、を含み、前記光沢層、及び前記隠蔽層の形成を溶融型熱転写方式により行い、前記光沢層を形成する工程、及び前記隠蔽層を部分的に形成する工程では、前記加飾シートの製造方法で製造された加飾シートと、画像を有する支持部材とを、前記加飾シートの隠蔽層側で、前記支持部材と一体化させた場合において、前記製造された加飾シートの前記光沢層側から前記隠蔽層を介して前記支持部材の画像を視認できるように、前記光沢層、及び前記隠蔽層を形成する。
一実施形態の加飾シートの製造方法は、中間媒体上に、光沢層を形成する工程と、前記光沢層上に、隠蔽層を部分的に形成する工程と、を含み、前記光沢層、及び前記隠蔽層の形成を、溶融型熱転写方式により行う。
上記課題を解決するための本開示の実施の形態に係る加飾シートの製造方法は、中間媒体上に、光沢層を形成する工程と、前記光沢層上に、隠蔽層を部分的に形成する工程と、を含み、前記光沢層、及び前記隠蔽層の形成を、溶融型熱転写方式により行う。
上記の製造方法において、前記隠蔽層を、網点状に形成してもよい。
上記の製造方法において、基材上に転写層が設けられ、前記転写層が、前記基材側から、隠蔽層、光沢層がこの順で積層され、且つ、前記基材と前記光沢層との間に、前記隠蔽層が部分的に位置する熱転写シートを用い、前記中間媒体上に、前記転写層を転写して、前記光沢層、及び前記隠蔽層を一体に形成してもよい。
上記の製造方法において、前記中間媒体として、基材部と、前記基材部から分離できる剥離部とを備える中間媒体を用いて、前記剥離部側に前記光沢層を形成してもよい。
また、上記課題を解決するための本開示の実施の形態に係る加飾シートの製造方法は、溶融型熱転写方式により、中間媒体上に、光沢層を形成する工程と、溶融型熱転写方式により、前記光沢層上に、受容層を形成する工程と、基材上に昇華性染料層が設けられた熱転写シートを用い、昇華型熱転写方式により、前記受容層上に、前記昇華性染料層が含有している昇華性染料を移行させて、隠蔽層を形成する工程と、を含む。
上記の製造方法において、前記昇華性染料層が、イエロー染料層、マゼンタ染料層、シアン染料層を含み、前記隠蔽層を形成する工程では、前記イエロー染料層が含有しているイエロー染料、前記マゼンタ染料層が含有しているマゼンタ染料、及び前記シアン染料層が含有しているシアン染料を移行させて、これらの染料により形成される画像を重ね合わせた隠蔽層を形成してもよい。
上記の製造方法において、基材上に転写層が設けられ、前記転写層が、前記基材側から、受容層、光沢層がこの順で積層された熱転写シートを用い、前記中間媒体上に、前記転写層を転写して、前記光沢層、及び前記受容層を一体に形成してもよい。
また、上記の製造方法において、前記受容層が、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体と、シリコーンオイルとを含有してもよい。
また、上記の製造方法において、前記中間媒体として、その表面に画像が形成された中間媒体を用いてもよい。
また、上記の製造方法において、前記隠蔽層上に、ヒートシール層を転写する工程を含んでもよい。
また、上記課題を解決するための本開示の実施の形態に係る加飾成形品の製造方法は、上記の加飾シートの製造方法で製造した加飾シートと、支持部材とを、前記加飾シートの前記隠蔽層側で一体化させる。
本開示の実施の形態に係る加飾シートの製造方法によれば、加飾成形品に良好な意匠性を付与できる加飾シートを簡便に製造できる。
本開示の加飾シートの製造方法に用いられる熱転写シートの一例を示す概略断面図である。 (a)~(c)は、本開示の加飾シートの製造方法に用いられる熱転写シートの一例を示す概略断面図である。 (a)、(b)は、本開示の加飾シートの製造方法に用いられる熱転写シートの一例を示す概略断面図である。 (a)~(d)は、本開示の加飾シートの製造方法の一例を示す工程図である。 (a)~(d)は、本開示の加飾シートの製造方法の一例を示す工程図である。 (a)~(d)は、本開示の加飾シートの製造方法に用いられる中間媒体の一例を示す概略断面図である。 本開示の加飾シートの製造方法に用いられる熱転写シートの一例を示す概略断面図である。 本開示の加飾シートの製造方法の一例を示す工程図である。 本開示の加飾シートの別の製造方法に用いられる熱転写シートの一例を示す概略断面図である。 本開示の加飾シートの別の製造方法に用いられる熱転写シートの一例を示す概略断面図である。 (a)、(b)は、本開示の加飾シートの別の製造方法に用いられる熱転写シートの一例を示す概略断面図である。 (a)~(f)は、本開示の加飾シートの別の製造方法の一例を示す工程図である。 (a)~(d)は、本開示の加飾シートの別の製造方法の一例を示す工程図である。 (a)、(b)は、加飾シートを用いて製造される加飾成形品の一例を示す概略断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面等を参照しながら説明する。なお、本発明は多くの異なる態様で実施でき、以下に例示する実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。また、説明の便宜上、上又は下等という語句を用いて説明するが、上下方向が逆転してもよい。左右方向についても同様である。
<<加飾シートの製造方法>>
以下、本開示の実施の形態に係る加飾シートの製造方法(以下、本開示の製造方法と言う)について説明する。以下、本開示の加飾シートと言う場合には、本開示の製造方法により製造される加飾シートのことを意味する。
本開示の製造方法により製造される本開示の加飾シート250は、当該加飾シート250と、支持部材300とが一体化されてなり、支持部材300、隠蔽層3、光沢層2がこの順で積層された加飾成形品500(図14(a)、(b)参照)を得るために用いられる。
本開示の製造方法は、中間媒体200上に、光沢層2を形成する工程(図4(b)、図5(b)参照)と、光沢層2上に、隠蔽層3を部分的に形成する工程(図4(d)、図5(d)参照)とを含む。そして、本開示の製造方法は、光沢層2の形成、及び隠蔽層3の形成を、溶融型熱転写方式により行う。
本開示の製造方法によれば、溶融型熱転写方式を用いることで、簡便に、加飾シートを製造できる。また、溶融型熱転写方式を用いることで、オンデマンドでの加飾シートの製造が可能となる。つまり、本開示の製造方法は、オンデマンドによる小ロットの加飾シートの製造等に適する。
さらに、本開示の製造方法によれば、製造される加飾シートに良好な意匠性を付与できる。換言すれば、本開示の加飾シートを用いて、意匠性が良好な加飾成形品を製造できる。具体的には、本開示の製造方法では、光沢層2上に、隠蔽層3を形成することで、光沢層2の輝度を良好なものとでき、本開示の加飾シート250を用いて、光沢層2の輝度が良好な意匠性の高い加飾成形品500を製造できる。また、本開示の製造方法では、光沢層2上に、隠蔽層3を部分的に形成していることから、隠蔽層3をベタ状に形成した場合と比較して隠蔽層3による隠蔽率を低くできる。具体的には、部分的に形成された隠蔽層3全体(部分的に形成された隠蔽層3の集合体)を1つの隠蔽層3としてみたときに、当該1つの隠蔽層3に透明感(半透明感も含む)を付与でき、結果、隠蔽層3の隠蔽率を低くできる。なお、本願明細書でいう透明感とは、隠蔽層3を下、光沢層2を上としたときに、光沢層2側から、隠蔽層3よりも下側に位置する画像等を視認できる透明感を意味する。このような本開示の加飾シートの製造方法によれば、透明感を有する隠蔽層3を有する加飾シート250を得ることができ、この加飾シート250を用いて、種々の意匠性を有する加飾成形品500を製造できる。例えば、本開示の加飾シート250と、所定の画像(以下、隠蔽層3よりも支持部材300側に位置する画像を裏画像と言う)を有する支持部材300とを一体化させた場合には、光沢層2側から平面視したときに、隠蔽層3を介して、裏画像の一部、或いは全部を視認でき、且つ光沢層2の輝度が高められた加飾成形品500を得る。さらに、光沢層2と重なる部分に位置する裏画像に金属調の意匠性を付与できる。また、支持部材300として、上記裏画像を有しない透明な支持部材300を用い、この支持部材300と、本開示の加飾シート250とを一体化させた場合には、全体として透明感を有し、且つ光沢層2の輝度が高められた加飾成形品500を得る。また、光沢層2の隠蔽層3側の面とは反対側の面上に画像(以下、隠蔽層とは反対側の光沢層上に位置する画像を表画像と言う)を位置させた場合には、当該表画像に、鮮明な金属調の意匠性を付与できる。
以下、本開示の製造方法について、第1の製造方法、第2の製造方法を例に挙げて説明する。
(第1の製造方法)
本開示の第1の製造方法では、図4(b)、図5(b)に示すように、溶融型熱転写方式により、中間媒体200上に光沢層2を形成する工程と、図4(d)、図5(d)に示すように、溶融型熱転写方式により、中間媒体200上に形成された光沢層2上に隠蔽層3を部分的に形成する工程を、この順で行う。
また、本開示の第1の製造方法は、中間媒体200上への光沢層2を形成する前に、中間媒体200上に、上記表画像を形成する工程を含んでもよい。つまりは、中間媒体200と光沢層2との間に、表画像を形成する工程を含んでもよい。また、中間媒体200として、予め、上記表画像が形成されたものを用いてもよい。また、隠蔽層3上に、上記裏画像を形成する工程を含んでもよい。後述する各種の製造方法においても同様である。
本開示の第1の製造方法では、基材1上に光沢層2が設けられた第1形態の熱転写シート100(図1参照)と、基材1上に隠蔽層3が設けられた第2形態の熱転写シート100(図2(a)~(c)参照)とを組み合わせて用いる、或いは(ii)基材1上に、光沢層2と隠蔽層3が面順次に設けられた第3形態の熱転写シート100(図3(a)、(b)参照)を用いる。
以下、本開示の第1の製造方法に用いられる中間媒体200、及び、第1形態~第3形態の熱転写シート100の構成について説明する。
(中間媒体)
本開示の第1の製造方法に用いられる中間媒体200について限定はなく、転写される光沢層2や、隠蔽層3を保持できるものであればよい。一例としての中間媒体200は、図6(a)~(c)に示すように、基材部201と、当該基材部201上に設けられる剥離部202とを有しているが、図6(d)に示すように、剥離部202を有しない中間媒体200であってもよい。なお、図6(a)~(d)は、本開示の第1の製造方法に用いられる中間媒体200の一例を示す概略断面図である。
中間媒体200の基材部201としては、耐熱性、及び機械的特性を有するものが好ましい。基材1の材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリアリレート、ポリカーボネート、ウレタン樹脂、ポリイミド、ポリエーテルイミド、セルロース誘導体、ポリエチレン、エチレン-酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ナイロン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、ポリビニルフルオライド、テトラフルオロエチレン-エチレン共重合体、テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド等の各種プラスチックフィルム、又はシート等を例示できる。基材1の厚みについて特に限定はないが、0.5μm以上50μm以下が好ましく、1μm以上20μm以下がより好ましく、1μm以上10μm以下がさらに好ましい。
また、基材部201として、光沢層2が転写される側の面に接着処理が施された基材部201を用いることもできる。
接着処理としては、コロナ放電処理、火炎処理、オゾン処理、紫外線処理、放射線処理、粗面化処理、化学薬品処理、プラズマ処理、低温プラズマ処理、プライマー処理、グラフト化処理等を例示できる。また、これらの処理を2種以上併用してもよい。
中間媒体200の剥離部202としては、図6(a)に示すように、基材部201側から、剥離層203、保護層204、受容層205がこの順で積層されてなる構成や、図6(b)に示すように、剥離層203、受容層205がこの順で積層されてなる構成、また、図6(c)に示すように、剥離層203、或いは保護層204のみからなる単層構造の剥離部202(図示する形態では、剥離層203のみからなる単層構造の剥離部202)等を例示できる。また、剥離部202を構成する層のうち、基材部201から最も遠くに接着層(図示しない)を位置させてもよい。剥離部202を構成する各層は、透明性を有していることが好ましい。本願明細書でいう透明性とは、無色透明のみならず、半透明、有色透明を含む。
剥離層203や、保護層204の成分としては、エチレン-酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、マレイン酸変性塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレン、エチレン-イソブチルアクリレート共重合体、ブチラール、ポリ酢酸ビニル、及びその共重合体、アイオノマー樹脂、酸変性ポリオレフィン、アクリル系、メタクリル系等の(メタ)アクリル樹脂、アクリル酸エステル樹脂、エチレン-(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン-(メタ)アクリル酸エステル共重合体、ポリメチルメタクリレート、セルロース樹脂、ポリビニルエーテル、ウレタン樹脂、ポリカーボネート、ポリプロピレン、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ビニル樹脂、マレイン酸樹脂、アルキッド樹脂、ポリエチレンオキサイド、ユリア樹脂、メラミン樹脂、メラミン-アルキッド樹脂、シリコーン樹脂、ゴム系樹脂、スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン-エチレン-プロピレン-スチレンブロック共重合体(SEPS)等を例示できる。剥離層4は、これらの成分として1種を単独で使用してもよく、2種以上を組合せて使用してもよい。
剥離層203の形成方法について特に限定はなく、上記で例示した成分、必要に応じて添加される添加材を適当な溶媒に分散、或いは溶解した剥離層用塗工液を調製し、この塗工液を、基材部201上、或いは基材部201上に任意に設けられる層上に、塗布・乾燥して形成できる。塗工液の塗布方法について特に限定なく、従来公知の塗布方法を適宜選択して用いることができる。塗布方法としては、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースコーティング法等を例示できる。また、これ以外の塗布方法を用いることもできる。このことは、後述する各種の塗工液の塗布方法についても同様である。剥離層203の厚みについて特に限定はないが、1μm以上15μm以下が好ましい。
保護層204の形成方法について特に限定はなく、上記で例示した成分、必要に応じて添加される添加材を適当な溶媒に分散、或いは溶解した保護層用塗工液を調製し、この塗工液を、基材部201上、或いは基材部201上に任意に設けられる層上に、塗布・乾燥して形成できる。保護層204の厚みについて特に限定はないが、1μm以上15μm以下が好ましい。
図6(a)、(b)に示す形態の中間媒体200は、最表面に受容層205が位置している。この形態の中間媒体200によれば、昇華型熱転写方式により、受容層205上に上記表画像を形成できる。
受容層205の成分としては、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、ポリアクリル酸エステル等のビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリスチレン、ポリアミド、エチレン、プロピレン等のオレフィンモノマーと他のビニルポリマーとの共重合体、アイオノマー、セルロースジアスターゼ等のセルロース樹脂、ポリカーボネート等の樹脂成分を例示できる。
受容層205の厚みについて特に限定はないが、1μm以上10μm以下が好ましい。受容層205は、上記で例示した成分等を適当な溶媒に分散、或いは溶解させた受容層用塗工液を調製し、この受容層用塗工液を、基材部201上、或いは基材部201上に任意に設けられる層上に、塗布・乾燥して形成できる。
(第1形態の熱転写シート)
図1に示すように、第1形態の熱転写シート100は、基材1上に、光沢層2が設けられた構成を呈している。光沢層2は、溶融型熱転写方式によるエネルギーの印加により、基材1側から剥離可能となっている。第1形態の熱転写シート100は、光沢層2を形成する工程で用いられる熱転写シートである。
基材1としては、上記で説明した中間媒体200の基材部201の構成を適宜選択して用いることができる。
一例としての光沢層2は、樹脂成分と、光沢成分とを含有している。樹脂成分としては、ポリエステル、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体等を例示できる。光沢成分としては、顔料や、金属材料等を例示できる。顔料としては、アルミニウム顔料、パール顔料、光回折顔料等を例示できる。顔料の状態について限定はなく、粒状、粉状、パウダー状、フレーク状、或いはこれ以外の状態であってもよい。また、これらの状態の顔料は、球形状、鱗片形状、偏平形状、紡錘形状、多角形状、ドーム形状、不定形状等いかなる形状であってもよい。また、これ以外の形状であってもよい。これらの顔料の中でも、アルミニウム顔料、パール顔料が好ましく、粒状アルミニウム顔料、鱗片状アルミニウムフレーク、パール顔料がより好ましい。金属材料としては、クロム、インジウム、錫、チタンなどを例示できる。
好ましい形態の光沢層2は、アルミニウム顔料、及びパール顔料の何れか一方、又は双方を含有しており、光沢層2の総質量に対する、アルミニウム顔料、及びパール顔料の何れか一方、又は双方の含有量が20質量%以上90質量%以下であり、より好ましくは、40質量%以上80質量%以下である。
光沢層2の形成方法について特に限定はなく、上記で例示した樹脂成分、光沢成分、必要に応じて添加される添加材を適当な溶媒に分散、或いは溶解した光沢層用塗工液を調製し、この塗工液を、基材1上、或いは、基材1上に任意に設けられる層上に、塗布・乾燥して形成できる。また、各種の蒸着法を用いて、光沢層2を形成してもよい。蒸着法としては、反応性スパッタリング法、真空蒸着法、イオンプレーティング、電子ビーム蒸着法等の物理的気相成長法(Physical Vapor Deposition)、熱CVD、プラズマCVD、光CVD法等の化学気相成長法(Chemical Vapor Deposition)等を例示できる。光沢層2の厚みについて限定はないが、光沢層に透明性を付与できる観点から、光沢層2の厚みは、0.5μm以上8μm以下が好ましく、1μm以上3μm以下がより好ましい。
基材1と光沢層2との間に、離型層(図示しない)を設けてもよい。後述する各種の熱転写シートにおいても同様である。基材1と光沢層2との間に離型層を設けることで、溶融型熱転写方式により、中間媒体200上に光沢層2を転写するときの、光沢層2の転写性を良好なものとできる。離型層は、中間媒体200上に光沢層2を形成するときに、熱転写シート100の基材1側に残存する層である。
離型層の成分としては、ワックス類、シリコーンワックス、シリコーン樹脂、シリコーン変性樹脂、フッ素樹脂、フッ素変性樹脂、ポリビニルアルコール、アクリル樹脂、熱架橋性エポキシ-アミノ樹脂、熱架橋性アルキッド-アミノ樹脂等を例示できる。また、離型層は、1種の樹脂からなるものであってもよく、2種以上の樹脂からなるものであってもよい。また離型層は、離型性樹脂に加えイソシアネート化合物等の架橋剤、錫系触媒、アルミニウム系触媒等の触媒を用いて形成してもよい。離型層の厚みは0.2μm以上5μm以下が一般的である。離型層の形成方法としては、上記成分を適当な溶媒に分散、或いは溶解した離型層用塗工液を調製し、この塗工液を、基材1上、或いは、基材1上に任意に設けられる層上に塗布・乾燥して形成できる。
(第2形態の熱転写シート)
図2(a)、(b)に示すように、第2形態の熱転写シート100は、基材1上に、隠蔽層3が設けられた構成を呈している。隠蔽層3は、溶融型熱転写方式により、基材1側から剥離可能となっている。第2形態の熱転写シート100は、隠蔽層3を形成する工程で用いられる熱転写シートである。
基材1としては、上記で説明した中間媒体200の基材部201の構成を適宜選択して用いることができる。
図2(a)に示す形態の熱転写シート100は、基材1上に、隠蔽層3がベタ状に設けられており、図2(b)に示す形態の熱転写シート100は、基材1上に、隠蔽層3が部分的に設けられている。図2(a)に示す形態の熱転写シート100を用いる本開示の第1の製造方法では、溶融型熱転写方式を用いて、当該熱転写シート100の隠蔽層3に、エネルギーを部分的に印加することで、エネルギーが印加された部分の隠蔽層3を、光沢層2上に転写できる。つまりは、光沢層2上に、隠蔽層3を部分的に形成できる。他方、図2(b)に示す形態の熱転写シート100を用いる本開示の第1の製造方法では、溶融型熱転写方式を用いて、当該熱転写シート100の隠蔽層3の所定の領域に、エネルギーを印加することで、エネルギーが印加された所定の領域の隠蔽層3を、光沢層2上に転写できる。この場合おいて、図2(b)に示す形態の熱転写シート100は、基材1上に、隠蔽層3が部分的に設けられていることから、隠蔽層3に、エネルギーを部分的に印加することなく、光沢層2上に、隠蔽層3を部分的に形成できる。
図2(b)に示す形態の熱転写シート100において、基材1上に部分的に設けられている隠蔽層3のパターンについて限定はなく、光沢層2上への部分的な形成を所望する隠蔽層3のパターンに応じて適宜決定すればよい。
例えば、中間媒体200上に形成された光沢層2上に、隠蔽層3を転写した後の、網点率が所定の網点率となるように、基材1上に、隠蔽層3を部分的に設けてもよい。なお、隠蔽層3の網点率を高くしていくことで、光沢層2の反射濃度を高くできる。換言すれば、光沢層2の輝度を高くでき、結果、本開示の加飾シート250を用いて製造される加飾成形品(図14(a)、(b)参照)の意匠性を良好なものとできる。他方、本開示の加飾シート250と一体化される支持部材300として、上記裏画像を有する支持部材300を用いた場合には、光沢層上2に転写される隠蔽層3の網点率を低くしていくことで、本開示の加飾シート250を用いて得られる加飾成形品500(図14(a)、(b)参照)を、光沢層2側から平面視したときの、裏画像の視認性を良好なものとできる。さらに、光沢層2と重なる部分の裏画像に、金属調の意匠性を付与できる。したがって、隠蔽層3を転写した後の、隠蔽層3の網点率は、光沢層2の輝度や、隠蔽層3を介して視認される裏画像の視認性等を考慮して適宜決定すればよい。
一例としての熱転写シート100は、中間媒体200上に形成されている光沢層2上に、隠蔽層3を転写した後に、隠蔽層3の網点率が50%以上85%以下となるように、基材1上に、隠蔽層3が部分的に設けられている。
隠蔽層3の形成方法について特に限定はなく、上記で例示した樹脂成分、着色剤、必要に応じて添加される添加材を適当な溶媒に分散、或いは溶解した隠蔽層用塗工液を調製し、この塗工液を、基材1上、或いは、基材1上に任意に設けられる層上に、塗布・乾燥して形成できる。隠蔽層3の厚みは、0.1μm以上5μm以下が好ましく、0.3μm以上4μm以下がより好ましく、1μm以上3μm以下がさらに好ましい。隠蔽層3の厚みを、上記好ましい厚みとすることで、中間媒体200上に、隠蔽層3を転写するときの転写性を良好なものとしつつ、光沢層2の輝度を、より良好なものとできる。
また、基材1と隠蔽層3との間に、離型層(図示しない)を設けてもよい。基材1と隠蔽層3との間に離型層を設けることで、溶融型熱転写方式により、中間媒体200上に形成されている光沢層上に、隠蔽層3を転写するときの、隠蔽層3の転写性を良好なものとできる。
図2(a)、(b)に示す形態の熱転写シート100にかえて、図2(c)に示すように、基材1上に、隠蔽層3を含む積層構造の転写層10が設けられた熱転写シート100としてもよい。図2(c)は、基材1上に、隠蔽層3を含む積層構造の転写層10が設けられた熱転写シート100の一例を示す概略断面図である。図示する形態の転写層10は、基材1側から、ヒートシール層21、隠蔽層3がこの順で積層されてなる積層構造を呈している。隠蔽層3は、ヒートシール層21上にベタ状に設けられていてもよく、部分的に設けられていてもよい(図示する形態では、ベタ状に設けられている)。この形態の熱転写シート100によれば、中間媒体200上に形成されている光沢層2上に、転写層10を転写したときに、隠蔽層3上にヒートシール層21を位置させることができる。これにより、本開示の製造方法により製造される加飾シート250と、支持部材300とを一体化させて、加飾成形品500を得るときの加飾シート250と支持部材300との密着性を良好なものとできる。
図2(c)に示す形態の熱転写シート100の転写層10は、ヒートシール層21、隠蔽層3とともに、他の層を含んでもよい。例えば、図2(c)の構成の転写層にかえて、或いはこの転写層において、転写層10を構成する層のうち、基材1から最も遠くに、ヒートシール層21を位置させてもよい。この形態の熱転写シート100によれば、中間媒体200上に転写された光沢層2上に、隠蔽層3を形成するときに、光沢層2と隠蔽層3との密着性を良好なものとできる。
ヒートシール層21の成分としては、ウレタン樹脂、α-オレフィン-無水マレイン酸樹脂等のポリオレフィン、ポリエステル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウリア樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、シアノアクリレート樹脂等を例示できる。また、これらの樹脂を硬化剤によって硬化させたものを用いることもできる。硬化剤としては、イソシアネート化合物が一般的であるが、脂肪族アミン、環状脂肪族アミン、芳香族アミン、酸無水物等を使用できる。ヒートシール層21の厚みは、2μm以上10μm以下が一般的である。
ヒートシール層21の形成方法について特に限定はなく、上記で例示した成分、必要に応じて添加される添加材を適当な溶媒に分散、或いは溶解したヒートシール層用塗工液を調製し、この塗工液を、基材1上、或いは基材1上に任意に設けられる層(例えば、離型層)上に、塗布・乾燥して形成できる。
(第3形態の熱転写シート)
図3(a)、(b)に示すように、第3形態の熱転写シート100は、基材1上に、光沢層2、隠蔽層3が面順次に設けられた構成を呈している。光沢層2、隠蔽層3は、溶融型熱転写方式により、基材1側から剥離可能となっている。第3形態の熱転写シート100は、光沢層2を形成する工程、及び隠蔽層3を形成する工程で用いられる熱転写シートである。
第3形態の熱転写シートによれば、溶融型熱転写方式を用いた中間媒体200上への光沢層の形成、及び溶融型熱転写方式を用いた光沢層上への隠蔽層の形成を1つの熱転写シートで行うことができる。
光沢層2、隠蔽層3は、上記第1形態の熱転写シートや、第2形態の熱転写シートで説明した光沢層2、隠蔽層3の構成を適宜選択して用いることができる。また、基材1と光沢層2との間や、基材1と隠蔽層3との間に離型層を設けてもよい。また、隠蔽層3を、隠蔽層3を含む積層構造の転写層としてもよい。
図3(a)に示す形態の熱転写シート100は、基材1上に、光沢層2、及び隠蔽層3がともにベタ状に設けられており、図3(b)に示す形態の熱転写シート100は、隠蔽層3が部分的(パターン状)に設けられている。
<中間媒体上に光沢層を形成する工程(第1の製造方法)>
本工程は、溶融型熱転写方式を用いて、中間媒体200上に、光沢層2を形成する工程である。具体的には、基材1上に、光沢層2が設けられた上記第1形態の熱転写シート100(図1参照)、又は、上記第3形態の熱転写シート100(図3参照)を用い、中間媒体200と熱転写シート100とを重ねあわせ(図4(a)、図5(a)参照)、溶融型熱転写方式を用いて、エネルギーが印加された領域(図中の印加領域)に対応する光沢層2を、中間媒体200上に転写して、中間媒体200上に、光沢層2を形成する工程である(図4(b)、図5(b)参照)。
光沢層2は、中間媒体200上の全面に形成してもよく、中間媒体200上の一部に形成してもよい(図示する形態では、中間媒体200上の一部に形成している)。また、パターン状に形成してもよい。
<光沢層上に隠蔽層を形成する工程(第1の製造方法)>
本工程は、溶融型熱転写方式を用いて、中間媒体200上に形成された光沢層2上に、隠蔽層3を部分的に形成する工程である。具体的には、基材1上に隠蔽層3が設けられた上記第2形態の熱転写シート100(図2(a)~(c)参照)、又は第3形態の熱転写シート100(図3(a)、(b)参照)を用い、転写により光沢層2が形成された中間媒体200と、熱転写シート100とを重ねあわせ(図4(c)、図5(c)参照)、溶融型熱転写方式を用いて、エネルギーが印加された領域に対応する隠蔽層3を、中間媒体200上に転写して、中間媒体200上に転写されている光沢層2上に、隠蔽層3を部分的に形成する工程である(図4(d)、図5(d)参照)。本工程を経ることで、中間媒体200上に光沢層2が形成され、この光沢層2上に、隠蔽層3が部分的に形成されてなる加飾シート250が製造される(図4(d)、図5(d)参照)。
このような本開示の製造方法によれば、光沢層2上に、隠蔽層3を部分的に形成することで、光沢層2の輝度や、色調を全体的に、或いは部分的に異ならせることができ、意匠性が良好な加飾シート250とできる。
次に、中間媒体200上に転写された光沢層2上への、隠蔽層3の部分的な形成方法について説明する。
隠蔽層3の第1の形成方法は、熱転写シート100の隠蔽層3に、エネルギーを部分的に印加して、当該印加された部分に対応する隠蔽層3を、光沢層2上に転写する隠蔽層3の形成方法である。具体的には、図4(c)に示すように、光沢層2が転写された中間媒体200と、隠蔽層3がベタ状に設けられた第2形態の熱転写シート(図2(a)、(c)参照)、或いは第3形態の熱転写シート(図3(a)参照)を重ね合せ(図示する形態では、第2形態の熱転写シートを用いている)、熱転写シート100の隠蔽層3にエネルギーを部分的に印加して(図中の印加領域)、図4(d)に示すように、エネルギーが印加された部分の隠蔽層3を、光沢層2上に転写する形成方法である。
エネルギーの印加部分について限定はなく、光沢層2上への部分的な形成を所望する隠蔽層3のパターンに応じて適宜決定すればよい。例えば、光沢層2上に、隠蔽層3を網点状に形成する場合、隠蔽層3に、網点状にエネルギーを印加すればよい。
隠蔽層3の第2の形成方法は、隠蔽層3が部分的に設けられている熱転写シート100を用いて、この熱転写シート100の隠蔽層3を、光沢層2上に転写する隠蔽層3の形成方法である。具体的には、図5(c)に示すように、光沢層2が転写された中間媒体200と、第2形態の熱転写シート(図2(b)参照)、或いは第3形態の熱転写シート(図3(b)参照)を重ね合せ(図示する形態では、第2形態の熱転写シートを用いている)、熱転写シート100の隠蔽層3の所定の領域にエネルギーを部分的に印加して(図中の印加領域)、図5(d)に示すように、エネルギーが印加された所定の隠蔽層3を、光沢層2上に転写する形成方法である。第2の隠蔽層3の形成方法では、基材1上に、隠蔽層3が部分的に設けられた熱転写シート100を用いていることから、エネルギーを部分的に印加することなく、光沢層2上に、隠蔽層3を部分的に形成できる。第2の隠蔽層3の形成方法では、使用する熱転写シート100が有する隠蔽層3のパターンに応じた形状で、光沢層2上に、隠蔽層3が形成される。
(第2の製造方法)
本開示の第2の製造方法は、中間媒体200上に光沢層2を形成する工程と、中間媒体200上に形成された光沢層2上に隠蔽層3を形成する工程を一括して行う製造方法である。換言すれば、中間媒体200上への光沢層2の形成、及び光沢層2上への隠蔽層3の部分的な形成を一体に行う製造方法である。
具体的には、基材1上に、隠蔽層3、光沢層2がこの順で積層されてなる転写層10が設けられた第4形態の熱転写シート100(図7参照)を用い溶融型熱転写方式により、中間媒体200上に、転写層10を転写して、加飾シート250を製造する方法である。
(第4形態の熱転写シート)
図7に示すように、第4形態の熱転写シート100は、基材1上に、転写層10が設けられている。第4形態の熱転写シート100の転写層10は、基材1側から、隠蔽層3、光沢層2がこの順で積層されてなる積層構造を呈している。また、隠蔽層3は、基材1上に、部分的に設けられている。
本開示の第2の製造方法は、中間媒体200と、第4形態の熱転写シート(図7(参照))を重ね合せ(図8(a)参照)、熱転写シート100の転写層10の所定の領域にエネルギーを印加して(図中の印加領域)、エネルギーが印加された所定の領域の転写層10を、中間媒体200上に転写する製造方法である(図8(b)参照)。本開示の第2の製造方法では、隠蔽層3が部分的に設けられた転写層10を有する第4形態の熱転写シート100を用いており、転写層10を転写するだけで、中間媒体200上に光沢層が設けられ、この光沢層2上に、隠蔽層3が部分的に設けられた加飾シート250を製造できる。
第4形態の熱転写シートの基材1は、上記第1形態の熱転写シートで説明した基材1を適宜選択して用いることができる。隠蔽層3、光沢層2の成分についても同様である。
第4形態の熱転写シートにおいて、転写層10を構成する隠蔽層3は、基材1上に部分的に設けられている。基材1上に部分的に設けられている隠蔽層3のパターンについて限定はなく、光沢層2上への形成を所望する、隠蔽層3のパターンに応じて適宜決定すればよい。
第4形態の熱転写シート100において、転写層10を構成する層のうち基材1から最も近くに位置する層、及び基材1から最も遠くに位置する層の何れか一方、又は双方の層を、ヒートシール層としてもよい(図示しない)。
第4形態の熱転写シート100は、基材1と転写層10との間に離型層を有していてもよい。また、転写層10を構成する層のうち、基材1から最も近くに、或いは、何れかの層間に、上記で説明した剥離層や、保護層を位置させてもよい。
次に、本開示の別の実施の形態に係る加飾シートの製造方法(以下、本開示の別の製造方法と言う)について説明する。
本開示の別の製造方法は、基材1上に、光沢層2が設けられた熱転写シート(図1参照)を用い、溶融型熱転写方式により、中間媒体200上に、光沢層2を形成する工程(図12(b)参照)と、基材1上に、受容層205が設けられた熱転写シート(図9参照)を用い、溶融型熱転写方式により、光沢層2上に、受容層205を形成する工程(図12(d)参照)と、基材1上に昇華性染料層が設けられた熱転写シート(図11(a)、(b)参照)を用い、昇華型熱転写方式により、受容層205上に、昇華性染料層が含有している昇華性染料を移行させて、隠蔽層3を形成する工程(図12(f)参照)と、を含む。
また、本開示の別の製造方法は、基材1上に、受容層205、光沢層2がこの順で積層されてなる転写層10が設けられた熱転写シート100(図10参照)を用い、溶融型熱転写方式により、中間媒体200上に、転写層10を転写する工程(図13(b)参照)と、基材1上に昇華性染料層が設けられた熱転写シート(図11(a)、(b)参照)を用い、昇華型熱転写方式により、転写層10上(受容層205)上に、昇華性染料層が含有している昇華性染料を移行させて、隠蔽層を形成する工程(図13(d)参照)と、を含む。
本開示の別の製造方法によれば、溶融型熱転写方式と、昇華型熱転写方式を組み合わせて用いることで、簡便に、加飾シートを製造できる。また、オンデマンドでの加飾シートの製造が可能となる。さらに、本開示の製造方法によれば、昇華型熱転写方式を用いて、昇華性染料層が含有している昇華性染料を移行させて、光沢層2上に隠蔽層3を形成することで、製造される加飾シートの意匠性を良好なものとできる。換言すれば、本開示の別の製造方法で製造された加飾シートを用いて、意匠性が良好な加飾成形品を製造できる。
以下、本開示の別の製造方法に用いられる中間媒体200、及び、第5形態~第7形態の熱転写シート100の構成について説明する。
本開示の別の製造方法に用いられる中間媒体200は、上記本開示の製造方法で説明した中間媒体200を適宜選択して用いることができる。
(第5形態の熱転写シート)
図9に示すように、第5形態の熱転写シート100は、基材1上に、受容層205が設けられた構成を呈している。第5形態の熱転写シート100は、光沢層2上に、受容層205を形成する工程で用いられる熱転写シートである。
受容層205としては、上記中間媒体200で説明した受容層205を適宜選択して用いることができる。第5形態の熱転写シート100における受容層205は、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体と、シリコーンオイルを含有していることが好ましい。このような受容層205を有する熱転写シートを用いることで、受容層205上に、隠蔽色や透過性を任意に組み合わせた隠蔽層を容易に形成でき、加飾シートの意匠性を良好なものとできる。受容層205の厚みについて特に限定はないが、1μm以上10μm以下が好ましい。
図9に示す形態の第5形態の熱転写シート100において、基材1と受容層205との間に、離型層(図示しない)を設けてもよい。離型層を設けることで、受容層205の転写性を良好なものとできる。また、受容層205上にヒートシール層(図示しない)を設けてもよい。
(第6形態の熱転写シート)
図10に示すように、第6形態の熱転写シート100は、基材1上に、転写層10が設けられ、当該転写層10は、基材1側から、受容層205、光沢層2がこの順で積層されなる積層構造を呈している。第6形態の熱転写シート100は、中間媒体200上に、光沢層2、受容層205を一体に形成するときに用いる熱転写シートである。
(第7形態の熱転写シート)
図11(a)、(b)に示すように、第7形態の熱転写シート100は、基材1上に、昇華性染料層11が設けられている。第7形態の熱転写シート100は、昇華型熱転写方式により、中間媒体200上に形成された受容層205上に、隠蔽層3を形成する工程で用いられる熱転写シートである。
(昇華性染料層)
第7形態の熱転写シートの昇華性染料層11は、図11(a)に示すように、単一の染料層であってもよく、複数の昇華性染料層、例えば、図11(b)に示すように、イエロー染料層11Y、マゼンタ染料層11M、シアン染料層11Cを面順次に設けたものであってもよい。
昇華性染料層11は、バインダー樹脂と、昇華性染料とを含有している。昇華性染料層11が含有しているバインダー樹脂について特に限定はなく、昇華性染料層の分野で従来公知のバインダー樹脂を適宜選択して用いることができる。昇華性染料層11のバインダー樹脂としては、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース等のセルロース樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセトアセタール、ポリビニルピロリドン等のビニル樹脂、ポリ(メタ)アクリレート、ポリ(メタ)アクリルアミド等のアクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリアミド、ポリエステル等の樹脂成分を例示できる。
バインダー樹脂の含有量について特に限定はないが、昇華性染料層11の総質量に対するバインダー樹脂の含有量は20質量%以上が好ましい。昇華性染料層11の総質量に対するバインダー樹脂の含有量を20質量%以上とすることで、昇華性染料層11中で昇華性染料を十分に保持でき、結果、保存性を向上させることができる。バインダー樹脂の含有量の上限値について特に限定はなく、昇華性染料や、任意の添加材の含有量に応じて適宜設定すればよい。
昇華性染料層11が含有している昇華性染料について特に限定はないが、十分な着色濃度を有し、光、熱、温度等により変退色しないものが好ましい。染料としては、ジアリールメタン系染料、トリアリールメタン系染料、チアゾール系染料、メロシアニン染料、ピラゾロン染料、メチン系染料、インドアニリン系染料、アセトフェノンアゾメチン、ピラゾロアゾメチン、イミダゾルアゾメチン、イミダゾアゾメチン、ピリドンアゾメチン等のアゾメチン系染料、キサンテン系染料、オキサジン系染料、ジシアノスチレン、トリシアノスチレン等のシアノスチレン系染料、チアジン系染料、アジン系染料、アクリジン系染料、ベンゼンアゾ系染料、ピリドンアゾ、チオフェンアゾ、イソチアゾールアゾ、ピロールアゾ、ピラゾールアゾ、イミダゾールアゾ、チアジアゾールアゾ、トリアゾールアゾ、ジスアゾ等のアゾ系染料、スピロピラン系染料、インドリノスピロピラン系染料、フルオラン系染料、ローダミンラクタム系染料、ナフトキノン系染料、アントラキノン系染料、キノフタロン系染料等が挙げられる。具体的には、MSRedG(三井東圧化学(株))、Macrolex Red Violet R(バイエル社)、Ceres Red 7B(バイエル社)、Samaron Red F3BS(三菱ケミカル(株))等の赤色染料、ホロンブリリアントイエロー6GL(クラリアント社)、PTY-52(三菱ケミカル(株))、マクロレックスイエロー6G(バイエル社)等の黄色染料、カヤセット(登録商標)ブルー714(日本化薬(株))、ホロンブリリアントブルーS-R(クラリアント社)、MSブルー100(三井東圧化学(株))、C.I.ソルベントブルー63等の青色染料等を例示できる。
昇華性染料の含有量は、バインダー樹脂の総質量に対し、50質量%以上350質量%以下が好ましく、80質量%以上300質量%以下がより好ましい。昇華性染料の含有量を上記好ましい含有量とすることで、印画濃度や、保存性のさらなる向上を図ることができる。
(染料プライマー層)
基材1と昇華性染料層11との間に、染料プライマー層(図示しない)を設けることもできる。染料プライマー層の材料としては、ポリエステル、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、ポリアクリル酸エステル、ポリ酢酸ビニル、ウレタン樹脂、アクリル-スチレン共重合体、ポリアクリルアミド、ポリアミド、ポリエーテル、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアセトアセタールやポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール等を例示できる。
<光沢層を形成する工程>
本工程は、溶融型熱転写方式を用いて、中間媒体200上に、光沢層2を形成する工程である。具体的には、基材1上に、光沢層2が設けられている、上記第1形態の熱転写シート100(図1参照)を用い、中間媒体200と、熱転写シート100とを重ねあわせ(図12(a)参照)、溶融型熱転写方式を用いて、エネルギーが印加された領域に対応する光沢層2を、中間媒体200上に転写して、中間媒体200上に、光沢層2を形成する工程である(図12(b)参照)。
光沢層2は、中間媒体200上の全面に形成してもよく、中間媒体200上の一部に形成してもよい。また、パターン状に形成してもよい。図示する形態では、中間媒体200上の全面に光沢層2を形成している。
<光沢層上に受容層を形成する工程>
本工程は、溶融型熱転写方式を用いて、中間媒体200上に形成された光沢層2上に、受容層205を形成する工程である。具体的には、基材1上に、受容層205が設けられている、上記第5形態の熱転写シート100(図9参照)を用い、光沢層2が形成されている中間媒体200と、熱転写シート100とを重ねあわせ(図12(c)参照)、溶融型熱転写方式を用いて、エネルギーが印加された領域に対応する受容層205を、光沢層2上に転写して、中間媒体200上に転写されている光沢層2上に、受容層205を形成する工程である(図12(d)参照)。
受容層205は、中間媒体200に転写されている光沢層2上の全面に形成してもよく、光沢層2上の一部に形成してもよい。また、中間媒体200上に、光沢層2を部分的に形成する場合には、光沢層2上にのみ、或いは、光沢層2上、及び光沢層2が形成されていない領域上に、受容層205を形成してもよい。
また、光沢層を形成する工程、及び光沢層上に受容層を形成する工程を、一括して行うこともできる。具体的には、上記第6形態の熱転写シート(図10参照)を用い、中間媒体200と、熱転写シート100とを重ねあわせ(図13(a)参照)、溶融型熱転写方式を用いて、エネルギーが印加された領域に対応する転写層10を、中間媒体200上に転写して、中間媒体200上に転写層10を形成することで、中間媒体200上への光沢層2の形成と、光沢層2上への受容層205の形成を一括して行うことができる。
<隠蔽層を形成する工程>
本工程は、図11(a)、(b)に示す形態の熱転写シート100を用いて、上記で形成した受容層205上(転写層10上)に、隠蔽層3を形成する工程である。そして、本開示の別の製造方法では、昇華型熱転写方式を用いて、受容層205上に、昇華性染料を移行して、隠蔽層3を形成している。本工程を経ることで、中間媒体200上に、光沢層2、受容層205が形成され、受容層205上に、隠蔽層3が形成された加飾シート250を製造できる。隠蔽層3は、受容層205上の全面に形成してもよく、受容層205上の一部に形成してもよい。例えば、上記昇華型熱転写方式を用いて、隠蔽層3を網点状に形成してもよい。
隠蔽層3の形成は、複数の昇華性染料が含有している昇華性染料を順次移行させて行うことが好ましい。具体的には、イエロー染料層、マゼンタ染料層、シアン染料層が含有している昇華性染料を順次移行させて、イエローの昇華性染料による画像、マゼンタの昇華性染料による画像、シアンの昇華性染料による画像を重ねて、隠蔽層3を形成することが好ましい。昇華性染料を用いて形成される隠蔽層3によれば、隠蔽層3を部分的に形成した場合のみならず、隠蔽層3をベタ状に形成した場合においても、隠蔽層3に透明感を付与でき、上記溶融型熱転写方式により部分的に形成される隠蔽層3と同様の作用効果を奏する。なお、隠蔽層3をベタ状に形成する場合には、形成される隠蔽層3が透明感を有するように、印加エネルギーを適宜設定すればよい。また、上記溶融型熱転写方式により形成される隠蔽層3と同様に、光沢層2の輝度を良好なものとできる。
(背面層)
また、上記で説明した加飾シートを製造するための各種形態の熱転写シートにおいて、基材1の他方の面に、背面層(図示しない)を設けてもよい。背面層の材料について限定はなく、ポリエステル、ポリアクリル酸エステル、ポリ酢酸ビニル、アクリル-スチレン共重合体、ウレタン樹脂、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエーテル、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリカーボネート、ポリアクリルアミド、ポリビニルクロリド、ポリビニルアセトアセタールやポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール、及びこれらのシリコーン変性物等を例示できる。
また、背面層には、上記の材料に加え、スリップ性を向上させる目的で、ワックス、高級脂肪酸アミド、リン酸エステル化合物、金属石鹸、シリコーンオイル、界面活性剤等の離型剤、フッ素樹脂等の有機粉末、シリカ、クレー、タルク、炭酸カルシウム等の無機粒子等の各種添加材が含有されていることが好ましく、リン酸エステル又は金属石鹸の少なくとも1種が含有されていることが特に好ましい。背面層の厚みは、0.1μm以上5μm以下が好ましく、0.3μm以上2μm以下がより好ましい。
また、上記で説明した加飾シートを製造するための各種形態の熱転写シートを適宜組み合わせた構成としてもよい。
<<加飾成形品の製造方法>>
以下、図14(a)、(b)を例に挙げて、本開示の製造方法や、本開示の別の製造方法により製造された加飾シートを用いた、加飾成形品500の製造方法について一例を挙げて説明する。
一例としての加飾成形品500の製造方法は、加飾シート250と支持部材300とを一体化させる一体化工程を含む。
(一体化工程)
本工程は、本開示の製造方法や、本開示の別の製造方法で製造された加飾シート250と支持部材300とを一体化させる工程である。本工程を経ることで、支持部材300と加飾シート250が一体化されてなる加飾成形品500を得る。
支持部材300と一体化される部分について特に限定はなく、図14(a)に示すように、加飾シート250全体であってもよく、中間媒体200を、基材部201と剥離部202とから構成する場合、図14(b)に示すように、支持部材300と一体化される部分を、基材部201を除いた部分としてもよい。図14(b)に示す形態の加飾成形品500は、例えば、加飾シート250と支持部材300とを一体化させた後に、基材部201を剥離することで得る。また、加飾シート250と支持部材300とを一体化させつつ、当該加飾シート250から基材部201を剥離してもよく、加飾シート250から基材部201を剥離し、基材部201が剥離された加飾シート250と支持部材300とを一体化させてもよい。図14(a)、(b)は、本開示の加飾成形品の製造方法で製造される加飾成形品500の一例を示す概略断面図である。
支持部材について限定はなく、普通紙、上質紙、トレーシングペーパー、各種プラスチック板、各種プラスチック成型物、各種金属、木材、革製品等を例示できる。支持部材300の形状について限定はなく、平板であってもよく、立体物であってもよい。また、支持部材300を、複数の部材から構成してもよい。また、予め所定の画像(上記裏画像)が形成された支持部材300を用いることもできる。
支持部材300と、加飾シート250とを一体化させる方法について限定はなく、上記転写層の転写方法で例示した各種の熱転写方式を用いて行ってもよく、上記転写層の転写方法で例示した熱転写方式以外の転写方式を用いて行ってもよい。また、インモールド転写方式、TOM(Three dimension Overlay Method)成型転写方式、水圧転写方式、感圧転写方式等の転写方式を用いてもよい。また、加飾シート250を射出成型型にセットし、最終的に支持部材300となる流動状態の樹脂を型内に射出することにより、支持部材300と加飾シート250とを一体化するインサート成形法や、射出成型の際に金型内に挿入された加飾シート250を、キャビティー内に射出注入され、最終的に支持部材300となる溶融樹脂と一体化させる射出成型法等を用いてもよい。
また、加飾シート250の支持部材300と接する部分が接着性を有していない場合には、一体化工程に先立ち、加飾シート250上にヒートシール層21を転写する工程を含むことが好ましい。
以上、本開示の加飾シート250の製造方法や、及び加飾成形品の製造方法について図面を参照して説明を行ったが、本開示の加飾シート250の製造方法や、加飾成形品の製造方法は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、各種の変更が可能である。また、図示する形態に限定されるものではない。また、各図に示す構成を適宜組み合わせてもよい。
次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。以下、特に断りのない限り、部または%は質量基準であり、溶媒を除く成分については、固形分に換算後の配合を示している。
(熱転写シート1の作成)
基材として、厚さ5μmの易接着層付きのポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、この基材の易接着層側の一部に、下記組成の離型層用塗工液を、乾燥時の厚みが0.2μmになるように塗布・乾燥し離型層を形成した。次いで、離型層上の一部に、下記組成の光沢層用塗工液1を、乾燥時の厚みが5μmになるように塗布・乾燥し光沢層を形成した。また、離型層上の一部に、下記組成の隠蔽層用塗工液1を、乾燥時の厚みが2μmになるように塗布・乾燥し隠蔽層を形成した。また、離型層上の一部に、下記組成のヒートシール層用塗工液1を乾燥時の厚みが1μmになるように塗布・乾燥してヒートシール層を形成し、基材の易接着層側の面に、光沢層、隠蔽層、ヒートシール層が面順次に設けられた熱転写シート1を作成した。
<離型層用塗工液>
・ポリビニルアルコール 10部
(PVA-110 (株)クラレ)
・水 70部
・イソプロピルアルコール 20部
<光沢層用塗工液1>
・粒状アルミニウム顔料 20部
・塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体 20部
(ソルバイン(登録商標)CNL 日信化学工業(株))
・メチルエチルケトン 30部
・トルエン 30部
<隠蔽層用塗工液1>
・カーボンブラック 20部
・塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体 20部
(ソルバイン(登録商標)CNL 日信化学工業(株))
・メチルエチルケトン 30部
・トルエン 30部
<ヒートシール層用塗工液1>
・ポリエステル 20部
(バイロン(登録商標)GK250 東洋紡(株))
・メチルエチルケトン 40部
・トルエン 40部
(熱転写シート2の作成)
光沢層用塗工液1にかえて、下記組成の光沢層用塗工液2を用いて、光沢層を形成した以外は、全て熱転写シート1の作成方法と同様にして、熱転写シート2を作成した。
<光沢層用塗工液2>
・銀パール顔料 30部
(パールグレーズ(登録商標)MM-100R 日本光研工業(株))
・塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体 10部
(ソルバイン(登録商標)CNL 日信化学工業(株))
・メチルエチルケトン 30部
・トルエン 30部
(熱転写シート3の作成)
光沢層用塗工液1にかえて、下記組成の光沢層用塗工液3を用いて、光沢層を形成した以外は、全て熱転写シート1の作成方法と同様にして、熱転写シート3を作成した。
<光沢層用塗工液3>
・金パール顔料 30部
(パールグレーズ(登録商標)MC-325R 日本光研工業(株))
・塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体 10部
(ソルバイン(登録商標)CNL 日信化学工業(株))
・メチルエチルケトン 30部
・トルエン 30部
(熱転写シート4の作成)
基材として、厚さ5μmの易接着層付きのポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、この基材の易接着層側の一部に、上記組成の離型層用塗工液を、乾燥時の厚みが0.2μmになるように塗布・乾燥し離型層を形成した。次いで、離型層上の一部に、下記組成の受容層用塗工液1を、乾燥時の厚みが2μmとなるように塗布・乾燥し受容層を形成した。この受容層上に、上記組成の光沢層用塗工液1を、乾燥時の厚みが5μmになるように塗布・乾燥し光沢層を形成した。また、離型層上の一部に、上記組成のヒートシール層用塗工液1を乾燥時の厚みが1μmになるように塗布・乾燥してヒートシール層を形成した。また、基材の易接着層側の一部に、下記組成の染料プライマー層用塗工液を乾燥時の厚みが0.15μmになるように塗布・乾燥して染料プライマー層を形成した。この染料プライマー層上に、下記組成のイエロー、マゼンタ、シアン昇華性染料層用塗工液を、乾燥時の厚みが0.7μmとなるように面順次に塗工して、イエローの昇華性染料層、マゼンタの昇華性染料層、シアンの昇華性染料層を形成することで、基材の易接着層側の面に、転写層、ヒートシール層、イエローの昇華性染料層、マゼンタの昇華性染料層、シアンの昇華性染料層が面順次に設けられた熱転写シート4を作成した。熱転写シート4における転写層は、基材側から受容層、光沢層がこの順で積層されてなる積層構造を呈している。
<受容層用塗工液1>
・塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体 18部
(ソルバイン(登録商標)CNL 日信化学工業(株))
・シリコーンオイル 2部
(X-22-3000T 信越化学工業(株))
・メチルエチルケトン 40部
・トルエン 40部
<染料プライマー層用塗工液>
・コロイダルアルミナ(固形分10.5%) 3.5部
(アルミナゾル200 日産化学工業(株))
・酢酸ビニル-ビニルピロリドン共重合体 1.5部
(PVP/VA E-335 アイエスピー・ジャパン(株))
・水 47.5部
・イソプロピルアルコール 47.5部
<イエロー昇華性染料層用塗工液>
・ソルベントイエロー93 2.5部
・ディスパースイエロー201 2.5部
・ポリビニルアセトアセタール 4部
(エスレック(登録商標)KS-5 積水化学工業(株))
・有機変性シリコーンオイル 0.04部
・トルエン 50部
・メチルエチルケトン 50部
<マゼンタ昇華性染料層用塗工液>
・ディスパースレッド60 3部
・ディスパースバイオレット26 3部
・ポリビニルアセトアセタール 5部
(エスレック(登録商標)KS-5 積水化学工業(株))
・有機変性シリコーンオイル 0.05部
・トルエン 50部
・メチルエチルケトン 50部
<シアン昇華性染料層用塗工液>
・ソルベントブルー63 3部
・ディスパースブルー354 4部
・ポリビニルアセトアセタール 5部
(エスレック(登録商標)KS-5 積水化学工業(株))
・有機変性シリコーンオイル 0.05部
・トルエン 50部
・メチルエチルケトン 50部
(熱転写シート5の作成)
受容層用塗工液1を、下記組成の受容層用塗工液2に変更して受容層を形成した以外は、全て熱転写シート4の作成方法と同様にして、熱転写シート5を作成した。
<受容層用塗工液2>
・アクリル樹脂 20部
(ダイヤナール(登録商標)BR-87 三菱ケミカル(株))
・シリコーンオイル 1部
(X-22-3000T 信越化学工業(株))
・メチルエチルケトン 79部
(中間媒体の作成)
基材部として厚さ16μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、該基材部上に、下記組成の剥離層用塗工液を乾燥時の厚みが1μmになるように塗布・乾燥し剥離層を形成した。次いで、剥離層上に下記組成の受容層用塗工液3を乾燥時の厚みが1.5μmになるように塗布・乾燥し受容層を形成することで、基材部上に、剥離層、受容層がこの順で積層されてなる剥離部が設けられた中間媒体を得た。
<剥離層用塗工液>
・アクリル樹脂 29部
(ダイヤナール(登録商標)BR-87 三菱ケミカル(株))
・ポリエステル 1部
(バイロン(登録商標)200 東洋紡(株))
・メチルエチルケトン 35部
・トルエン 35部
<受容層用塗工液3>
・塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体 20部
(ソルバイン(登録商標)CNL 日信化学工業(株))
・シリコーンオイル 1部
(X-22-3000T 信越化学工業(株))
・メチルエチルケトン 79部
(熱転写画像の形成)
上記で作成した熱転写シート4と上記で作成した中間媒体とを組合せ、熱転写シート4が有する昇華性染料層を用いて、下記プリンタにより、中間媒体の受容層上の全面に、グラデーション画像を形成した。
(プリンタ)
サーマルヘッド:KEE-57-12GAN2-STA(京セラ(株))
発熱体平均抵抗値:3303(Ω)
主走査方向印字密度:300(dpi)
副走査方向印字密度:300(dpi)
ライン周期:3.0(msec./line)
印字開始温度:35(℃)
パルスDuty比:85(%)
印画電圧:18.0(V)
(実施例1)
上記グラデーション画像を形成した中間媒体と、上記で作成した熱転写シート1とを組み合わせ、上記プリンタを用い、熱転写シート1の光沢層に、55/255階調(エネルギー階調)のエネルギーを印加し、上記中間媒体のグラデーション画像を覆うように光沢層を形成した。次いで、熱転写シート1の隠蔽層に、55/255階調(エネルギー階調)のエネルギーを部分的に印加し、光沢層上に、網点率が90%となるように隠蔽層をパターン形成した。次いで、熱転写シート1のヒートシール層に、55/255階調(エネルギー階調)のエネルギーを印加し、光沢層、及び隠蔽層を覆うように、ヒートシール層を転写して、実施例1の加飾シートを製造した。
(実施例2)
ヒートシール層を転写しない以外は、全て実施例1と同様にして、実施例2の加飾シートを製造した。
(実施例3)
網点率が80%となるように隠蔽層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例3の加飾シートを製造した。
(実施例4)
網点率が60%となるように隠蔽層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例4の加飾シートを製造した。
(実施例5)
網点率が40%となるように隠蔽層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例5の加飾シートを製造した。
(実施例6)
熱転写シート1にかえて、上記で作成した熱転写シート2を用いて、光沢層の形成、網点率を80%とした隠蔽層の形成、ヒートシール層の形成をした以外は、全て実施例1の加飾シートの製造方法と同様にして、実施例6の加飾シートを製造した。
(実施例7)
熱転写シート1にかえて、上記で作成した熱転写シート3を用いて、光沢層の形成、網点率を80%とした隠蔽層の形成、ヒートシール層の形成をした以外は、全て実施例1の加飾シートの製造方法と同様にして、実施例7の加飾シートを製造した。
(実施例8)
上記グラデーション画像を形成した中間媒体と、上記で作成した熱転写シート4とを組み合わせ、上記プリンタを用い、熱転写シート4の転写層に、55/255階調(エネルギー階調)のエネルギーを印加し、上記中間媒体のグラデーション画像を覆うよう転写層を転写した。次いで、熱転写シート4が有する昇華性染料層を用いて、中間媒体上に転写された転写層(受容層)に、隠蔽層としての黒ベタ画像(画像階調:0/255)を形成した。次いで、熱転写シート4のヒートシール層に、55/255階調(エネルギー階調)のエネルギーを印加し、転写層を覆うように、ヒートシール層を転写して、実施例8の加飾シートを製造した。
(実施例9)
隠蔽層としての黒ベタ画像(画像階調:0/255)の形成にかえて、隠蔽層としてのグレーベタ画像(画像階調:128/255)を形成した以外は、全て実施例8の加飾シートの製造方法と同様にして、実施例9の加飾シートを製造した。
(実施例10)
熱転写シート4にかえて、上記で作成した熱転写シート5を用いて、転写層の転写、隠蔽層としての黒ベタ画像(画像階調:0/255)の形成、ヒートシール層の形成をした以外は、全て実施例8の加飾シートの製造方法と同様にして、実施例10の加飾シートを製造した。
(比較例1)
網点率が100%となるように隠蔽層を形成し、ヒートシール層を形成しない以外は、全て実施例1と同様にして、比較例1の加飾シートを製造した。
(比較例2)
隠蔽層、及びヒートシール層を形成しない以外は、全て実施例1と同様にして、比較例2の加飾シートを製造した。
(加飾成形品の製造(一体化工程))
厚みが2mmの透明ポリカーボネート板(支持部材として)と、上記で製造した各実施例、及び比較例の加飾シートとを組み合わせ、上記プリンタを用い、各実施例、及び比較例の加飾シートに、55/255階調(エネルギー階調)のエネルギーを印加し、支持部材と、加飾シートとを一体化させた後に、加飾シートを構成する中間媒体の基材部を剥離して、各実施例、及び比較例の加飾成形品を製造した。
(金属調評価)
上記で製造した各実施例、及び加飾成形品のグラデーション画像を、グラデーション画像側から目視で確認し、下記評価基準に基づいて加飾性評価を行った。評価結果を表1に示す。
「評価基準」
A・・・グラデーション画像が極めて鮮明な金属調を有している。
B・・・グラデーション画像が鮮明な金属調を有している。
C・・・鮮明ではないが、グラデーション画像が金属調を有している。
NG・・・グラデーション画像が金属調を有していない。
(視認性評価)
各実施例、及び比較例の加飾成形品を、加飾成形品の透明ポリカーボネート板と、裏画像が形成された厚さ1mmの白色塩化ビニルシートとが接するように重ねあわせ、加飾成形品側から、白色塩化ビニルシートを平面視したときの、白色塩化ビニルシートが有する裏画像の視認性を下記評価基準に基づいて評価した。評価結果を表1に示す。
「評価基準」
A・・・金属調を有する裏画像を極めて鮮明に確認できる。
B・・・金属調を有する裏画像を鮮明に確認できる。
C・・・金属調を有する裏画像を確認できる。
NG・・・裏画像を確認できない。
(密着性評価)
上記で製造した各実施例、及び比較例の加飾成形品に対し、JIS K5600-5-6に準拠したクロスカット試験を行い、下記評価基準に基づいて密着性評価を行った。評価結果を表1に示す。
「評価基準」
A・・・加飾成形品から、隠蔽層の剥がれがなく、且つ、隠蔽層と光沢層が密着している。
NG・・・加飾成形品から隠蔽層の剥がれがある、又は、隠蔽層と光沢層との密着性不足による光沢層の剥がれがある。
Figure 0007234539000001
100・・・熱転写シート
1・・・基材
2・・・光沢層
3・・・隠蔽層
4・・・剥離層
10・・・転写層
11・・・昇華性染料層
21・・・ヒートシール層
200・・・中間媒体
201・・・基材部
202・・・剥離部
203・・・剥離層
204・・・保護層
205・・・受容層
250・・・加飾シート
300・・・支持部材
500・・・加飾成形品

Claims (10)

  1. 加飾シートの製造方法であって、
    透明性を有する中間媒体上に、光沢層を形成する工程と、
    前記光沢層上に、隠蔽層を網点状に形成する工程と、を含み、
    前記光沢層、及び前記隠蔽層の形成を溶融型熱転写方式により行い、
    前記光沢層を形成する工程、及び前記隠蔽層を部分的に形成する工程では、前記加飾シートの製造方法で製造された加飾シートと、画像を有する支持部材とを、前記加飾シートの隠蔽層側で、前記支持部材と一体化させた場合において、前記製造された加飾シートの前記光沢層側から前記隠蔽層を介して前記支持部材の画像を視認できるように、前記光沢層、及び前記隠蔽層を形成する、加飾シートの製造方法。
  2. 網点率が50%以上85%以下となるように前記隠蔽層を網点状に形成する、請求項1に記載の加飾シートの製造方法。
  3. 基材上に転写層が設けられ、前記転写層が、前記基材側から、隠蔽層、光沢層がこの順で積層され、且つ、前記基材と前記光沢層との間に、前記隠蔽層が部分的に位置する熱転写シートを用い、前記中間媒体上に前記転写層を転写して、前記光沢層、及び前記隠蔽層を一体に形成する、請求項1又は2に記載の加飾シートの製造方法。
  4. 前記中間媒体として、その表面に画像が形成された中間媒体を用いる、請求項1乃至3の何れか1項に記載の加飾シートの製造方法。
  5. 前記隠蔽層上に、ヒートシール層を転写する工程を含む、請求項1乃至4の何れか1項に記載の加飾シートの製造方法。
  6. 前記中間媒体として、基材部と、前記基材部から分離できる剥離部とを備える中間媒体を用いて、前記剥離部側に前記光沢層を形成する、請求項1乃至5の何れか1項に記載の加飾シートの製造方法。
  7. 加飾成型品の製造方法であって、
    請求項1乃至5の何れか1項に記載の加飾シートの製造方法で製造した加飾シートと、支持部材とを、前記加飾シートの前記隠蔽層側で一体化させる、加飾成型品の製造方法。
  8. 加飾成型品の製造方法であって、
    請求項6に記載の加飾シートの製造方法で製造した加飾シートと、支持部材とを、前記加飾シートの前記隠蔽層側で一体化させ、
    前記一体化の前、又は後に、前記中間媒体の前記基材部を前記剥離部から分離する、加飾成型品の製造方法。
  9. 前記支持部材として透明性を有する支持部材を用いる、請求項7又は8に記載の加飾成型品の製造方法。
  10. 前記支持部材として画像を有する支持部材を用いる、請求項7乃至9の何れかに記載の加飾成型品の製造方法。
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