JP7234539B2 - 加飾シート、及び加飾成形品の製造方法 - Google Patents
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Description
一実施形態の加飾シートの製造方法は、中間媒体上に、光沢層を形成する工程と、前記光沢層上に、隠蔽層を部分的に形成する工程と、を含み、前記光沢層、及び前記隠蔽層の形成を、溶融型熱転写方式により行う。
上記の製造方法において、前記中間媒体として、基材部と、前記基材部から分離できる剥離部とを備える中間媒体を用いて、前記剥離部側に前記光沢層を形成してもよい。
また、上記課題を解決するための本開示の実施の形態に係る加飾成形品の製造方法は、上記の加飾シートの製造方法で製造した加飾シートと、支持部材とを、前記加飾シートの前記隠蔽層側で一体化させる。
以下、本開示の実施の形態に係る加飾シートの製造方法(以下、本開示の製造方法と言う)について説明する。以下、本開示の加飾シートと言う場合には、本開示の製造方法により製造される加飾シートのことを意味する。
本開示の第1の製造方法では、図4(b)、図5(b)に示すように、溶融型熱転写方式により、中間媒体200上に光沢層2を形成する工程と、図4(d)、図5(d)に示すように、溶融型熱転写方式により、中間媒体200上に形成された光沢層2上に隠蔽層3を部分的に形成する工程を、この順で行う。
本開示の第1の製造方法に用いられる中間媒体200について限定はなく、転写される光沢層2や、隠蔽層3を保持できるものであればよい。一例としての中間媒体200は、図6(a)~(c)に示すように、基材部201と、当該基材部201上に設けられる剥離部202とを有しているが、図6(d)に示すように、剥離部202を有しない中間媒体200であってもよい。なお、図6(a)~(d)は、本開示の第1の製造方法に用いられる中間媒体200の一例を示す概略断面図である。
図1に示すように、第1形態の熱転写シート100は、基材1上に、光沢層2が設けられた構成を呈している。光沢層2は、溶融型熱転写方式によるエネルギーの印加により、基材1側から剥離可能となっている。第1形態の熱転写シート100は、光沢層2を形成する工程で用いられる熱転写シートである。
図2(a)、(b)に示すように、第2形態の熱転写シート100は、基材1上に、隠蔽層3が設けられた構成を呈している。隠蔽層3は、溶融型熱転写方式により、基材1側から剥離可能となっている。第2形態の熱転写シート100は、隠蔽層3を形成する工程で用いられる熱転写シートである。
図3(a)、(b)に示すように、第3形態の熱転写シート100は、基材1上に、光沢層2、隠蔽層3が面順次に設けられた構成を呈している。光沢層2、隠蔽層3は、溶融型熱転写方式により、基材1側から剥離可能となっている。第3形態の熱転写シート100は、光沢層2を形成する工程、及び隠蔽層3を形成する工程で用いられる熱転写シートである。
本工程は、溶融型熱転写方式を用いて、中間媒体200上に、光沢層2を形成する工程である。具体的には、基材1上に、光沢層2が設けられた上記第1形態の熱転写シート100(図1参照)、又は、上記第3形態の熱転写シート100(図3参照)を用い、中間媒体200と熱転写シート100とを重ねあわせ(図4(a)、図5(a)参照)、溶融型熱転写方式を用いて、エネルギーが印加された領域(図中の印加領域)に対応する光沢層2を、中間媒体200上に転写して、中間媒体200上に、光沢層2を形成する工程である(図4(b)、図5(b)参照)。
本工程は、溶融型熱転写方式を用いて、中間媒体200上に形成された光沢層2上に、隠蔽層3を部分的に形成する工程である。具体的には、基材1上に隠蔽層3が設けられた上記第2形態の熱転写シート100(図2(a)~(c)参照)、又は第3形態の熱転写シート100(図3(a)、(b)参照)を用い、転写により光沢層2が形成された中間媒体200と、熱転写シート100とを重ねあわせ(図4(c)、図5(c)参照)、溶融型熱転写方式を用いて、エネルギーが印加された領域に対応する隠蔽層3を、中間媒体200上に転写して、中間媒体200上に転写されている光沢層2上に、隠蔽層3を部分的に形成する工程である(図4(d)、図5(d)参照)。本工程を経ることで、中間媒体200上に光沢層2が形成され、この光沢層2上に、隠蔽層3が部分的に形成されてなる加飾シート250が製造される(図4(d)、図5(d)参照)。
本開示の第2の製造方法は、中間媒体200上に光沢層2を形成する工程と、中間媒体200上に形成された光沢層2上に隠蔽層3を形成する工程を一括して行う製造方法である。換言すれば、中間媒体200上への光沢層2の形成、及び光沢層2上への隠蔽層3の部分的な形成を一体に行う製造方法である。
図7に示すように、第4形態の熱転写シート100は、基材1上に、転写層10が設けられている。第4形態の熱転写シート100の転写層10は、基材1側から、隠蔽層3、光沢層2がこの順で積層されてなる積層構造を呈している。また、隠蔽層3は、基材1上に、部分的に設けられている。
図9に示すように、第5形態の熱転写シート100は、基材1上に、受容層205が設けられた構成を呈している。第5形態の熱転写シート100は、光沢層2上に、受容層205を形成する工程で用いられる熱転写シートである。
図10に示すように、第6形態の熱転写シート100は、基材1上に、転写層10が設けられ、当該転写層10は、基材1側から、受容層205、光沢層2がこの順で積層されなる積層構造を呈している。第6形態の熱転写シート100は、中間媒体200上に、光沢層2、受容層205を一体に形成するときに用いる熱転写シートである。
図11(a)、(b)に示すように、第7形態の熱転写シート100は、基材1上に、昇華性染料層11が設けられている。第7形態の熱転写シート100は、昇華型熱転写方式により、中間媒体200上に形成された受容層205上に、隠蔽層3を形成する工程で用いられる熱転写シートである。
第7形態の熱転写シートの昇華性染料層11は、図11(a)に示すように、単一の染料層であってもよく、複数の昇華性染料層、例えば、図11(b)に示すように、イエロー染料層11Y、マゼンタ染料層11M、シアン染料層11Cを面順次に設けたものであってもよい。
基材1と昇華性染料層11との間に、染料プライマー層(図示しない)を設けることもできる。染料プライマー層の材料としては、ポリエステル、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、ポリアクリル酸エステル、ポリ酢酸ビニル、ウレタン樹脂、アクリル-スチレン共重合体、ポリアクリルアミド、ポリアミド、ポリエーテル、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアセトアセタールやポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール等を例示できる。
本工程は、溶融型熱転写方式を用いて、中間媒体200上に、光沢層2を形成する工程である。具体的には、基材1上に、光沢層2が設けられている、上記第1形態の熱転写シート100(図1参照)を用い、中間媒体200と、熱転写シート100とを重ねあわせ(図12(a)参照)、溶融型熱転写方式を用いて、エネルギーが印加された領域に対応する光沢層2を、中間媒体200上に転写して、中間媒体200上に、光沢層2を形成する工程である(図12(b)参照)。
本工程は、溶融型熱転写方式を用いて、中間媒体200上に形成された光沢層2上に、受容層205を形成する工程である。具体的には、基材1上に、受容層205が設けられている、上記第5形態の熱転写シート100(図9参照)を用い、光沢層2が形成されている中間媒体200と、熱転写シート100とを重ねあわせ(図12(c)参照)、溶融型熱転写方式を用いて、エネルギーが印加された領域に対応する受容層205を、光沢層2上に転写して、中間媒体200上に転写されている光沢層2上に、受容層205を形成する工程である(図12(d)参照)。
本工程は、図11(a)、(b)に示す形態の熱転写シート100を用いて、上記で形成した受容層205上(転写層10上)に、隠蔽層3を形成する工程である。そして、本開示の別の製造方法では、昇華型熱転写方式を用いて、受容層205上に、昇華性染料を移行して、隠蔽層3を形成している。本工程を経ることで、中間媒体200上に、光沢層2、受容層205が形成され、受容層205上に、隠蔽層3が形成された加飾シート250を製造できる。隠蔽層3は、受容層205上の全面に形成してもよく、受容層205上の一部に形成してもよい。例えば、上記昇華型熱転写方式を用いて、隠蔽層3を網点状に形成してもよい。
また、上記で説明した加飾シートを製造するための各種形態の熱転写シートにおいて、基材1の他方の面に、背面層(図示しない)を設けてもよい。背面層の材料について限定はなく、ポリエステル、ポリアクリル酸エステル、ポリ酢酸ビニル、アクリル-スチレン共重合体、ウレタン樹脂、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエーテル、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリカーボネート、ポリアクリルアミド、ポリビニルクロリド、ポリビニルアセトアセタールやポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール、及びこれらのシリコーン変性物等を例示できる。
以下、図14(a)、(b)を例に挙げて、本開示の製造方法や、本開示の別の製造方法により製造された加飾シートを用いた、加飾成形品500の製造方法について一例を挙げて説明する。
本工程は、本開示の製造方法や、本開示の別の製造方法で製造された加飾シート250と支持部材300とを一体化させる工程である。本工程を経ることで、支持部材300と加飾シート250が一体化されてなる加飾成形品500を得る。
基材として、厚さ5μmの易接着層付きのポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、この基材の易接着層側の一部に、下記組成の離型層用塗工液を、乾燥時の厚みが0.2μmになるように塗布・乾燥し離型層を形成した。次いで、離型層上の一部に、下記組成の光沢層用塗工液1を、乾燥時の厚みが5μmになるように塗布・乾燥し光沢層を形成した。また、離型層上の一部に、下記組成の隠蔽層用塗工液1を、乾燥時の厚みが2μmになるように塗布・乾燥し隠蔽層を形成した。また、離型層上の一部に、下記組成のヒートシール層用塗工液1を乾燥時の厚みが1μmになるように塗布・乾燥してヒートシール層を形成し、基材の易接着層側の面に、光沢層、隠蔽層、ヒートシール層が面順次に設けられた熱転写シート1を作成した。
・ポリビニルアルコール 10部
(PVA-110 (株)クラレ)
・水 70部
・イソプロピルアルコール 20部
・粒状アルミニウム顔料 20部
・塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体 20部
(ソルバイン(登録商標)CNL 日信化学工業(株))
・メチルエチルケトン 30部
・トルエン 30部
・カーボンブラック 20部
・塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体 20部
(ソルバイン(登録商標)CNL 日信化学工業(株))
・メチルエチルケトン 30部
・トルエン 30部
・ポリエステル 20部
(バイロン(登録商標)GK250 東洋紡(株))
・メチルエチルケトン 40部
・トルエン 40部
光沢層用塗工液1にかえて、下記組成の光沢層用塗工液2を用いて、光沢層を形成した以外は、全て熱転写シート1の作成方法と同様にして、熱転写シート2を作成した。
・銀パール顔料 30部
(パールグレーズ(登録商標)MM-100R 日本光研工業(株))
・塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体 10部
(ソルバイン(登録商標)CNL 日信化学工業(株))
・メチルエチルケトン 30部
・トルエン 30部
光沢層用塗工液1にかえて、下記組成の光沢層用塗工液3を用いて、光沢層を形成した以外は、全て熱転写シート1の作成方法と同様にして、熱転写シート3を作成した。
・金パール顔料 30部
(パールグレーズ(登録商標)MC-325R 日本光研工業(株))
・塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体 10部
(ソルバイン(登録商標)CNL 日信化学工業(株))
・メチルエチルケトン 30部
・トルエン 30部
基材として、厚さ5μmの易接着層付きのポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、この基材の易接着層側の一部に、上記組成の離型層用塗工液を、乾燥時の厚みが0.2μmになるように塗布・乾燥し離型層を形成した。次いで、離型層上の一部に、下記組成の受容層用塗工液1を、乾燥時の厚みが2μmとなるように塗布・乾燥し受容層を形成した。この受容層上に、上記組成の光沢層用塗工液1を、乾燥時の厚みが5μmになるように塗布・乾燥し光沢層を形成した。また、離型層上の一部に、上記組成のヒートシール層用塗工液1を乾燥時の厚みが1μmになるように塗布・乾燥してヒートシール層を形成した。また、基材の易接着層側の一部に、下記組成の染料プライマー層用塗工液を乾燥時の厚みが0.15μmになるように塗布・乾燥して染料プライマー層を形成した。この染料プライマー層上に、下記組成のイエロー、マゼンタ、シアン昇華性染料層用塗工液を、乾燥時の厚みが0.7μmとなるように面順次に塗工して、イエローの昇華性染料層、マゼンタの昇華性染料層、シアンの昇華性染料層を形成することで、基材の易接着層側の面に、転写層、ヒートシール層、イエローの昇華性染料層、マゼンタの昇華性染料層、シアンの昇華性染料層が面順次に設けられた熱転写シート4を作成した。熱転写シート4における転写層は、基材側から受容層、光沢層がこの順で積層されてなる積層構造を呈している。
・塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体 18部
(ソルバイン(登録商標)CNL 日信化学工業(株))
・シリコーンオイル 2部
(X-22-3000T 信越化学工業(株))
・メチルエチルケトン 40部
・トルエン 40部
・コロイダルアルミナ(固形分10.5%) 3.5部
(アルミナゾル200 日産化学工業(株))
・酢酸ビニル-ビニルピロリドン共重合体 1.5部
(PVP/VA E-335 アイエスピー・ジャパン(株))
・水 47.5部
・イソプロピルアルコール 47.5部
・ソルベントイエロー93 2.5部
・ディスパースイエロー201 2.5部
・ポリビニルアセトアセタール 4部
(エスレック(登録商標)KS-5 積水化学工業(株))
・有機変性シリコーンオイル 0.04部
・トルエン 50部
・メチルエチルケトン 50部
・ディスパースレッド60 3部
・ディスパースバイオレット26 3部
・ポリビニルアセトアセタール 5部
(エスレック(登録商標)KS-5 積水化学工業(株))
・有機変性シリコーンオイル 0.05部
・トルエン 50部
・メチルエチルケトン 50部
・ソルベントブルー63 3部
・ディスパースブルー354 4部
・ポリビニルアセトアセタール 5部
(エスレック(登録商標)KS-5 積水化学工業(株))
・有機変性シリコーンオイル 0.05部
・トルエン 50部
・メチルエチルケトン 50部
受容層用塗工液1を、下記組成の受容層用塗工液2に変更して受容層を形成した以外は、全て熱転写シート4の作成方法と同様にして、熱転写シート5を作成した。
・アクリル樹脂 20部
(ダイヤナール(登録商標)BR-87 三菱ケミカル(株))
・シリコーンオイル 1部
(X-22-3000T 信越化学工業(株))
・メチルエチルケトン 79部
基材部として厚さ16μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、該基材部上に、下記組成の剥離層用塗工液を乾燥時の厚みが1μmになるように塗布・乾燥し剥離層を形成した。次いで、剥離層上に下記組成の受容層用塗工液3を乾燥時の厚みが1.5μmになるように塗布・乾燥し受容層を形成することで、基材部上に、剥離層、受容層がこの順で積層されてなる剥離部が設けられた中間媒体を得た。
・アクリル樹脂 29部
(ダイヤナール(登録商標)BR-87 三菱ケミカル(株))
・ポリエステル 1部
(バイロン(登録商標)200 東洋紡(株))
・メチルエチルケトン 35部
・トルエン 35部
・塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体 20部
(ソルバイン(登録商標)CNL 日信化学工業(株))
・シリコーンオイル 1部
(X-22-3000T 信越化学工業(株))
・メチルエチルケトン 79部
上記で作成した熱転写シート4と上記で作成した中間媒体とを組合せ、熱転写シート4が有する昇華性染料層を用いて、下記プリンタにより、中間媒体の受容層上の全面に、グラデーション画像を形成した。
サーマルヘッド:KEE-57-12GAN2-STA(京セラ(株))
発熱体平均抵抗値:3303(Ω)
主走査方向印字密度:300(dpi)
副走査方向印字密度:300(dpi)
ライン周期:3.0(msec./line)
印字開始温度:35(℃)
パルスDuty比:85(%)
印画電圧:18.0(V)
上記グラデーション画像を形成した中間媒体と、上記で作成した熱転写シート1とを組み合わせ、上記プリンタを用い、熱転写シート1の光沢層に、55/255階調(エネルギー階調)のエネルギーを印加し、上記中間媒体のグラデーション画像を覆うように光沢層を形成した。次いで、熱転写シート1の隠蔽層に、55/255階調(エネルギー階調)のエネルギーを部分的に印加し、光沢層上に、網点率が90%となるように隠蔽層をパターン形成した。次いで、熱転写シート1のヒートシール層に、55/255階調(エネルギー階調)のエネルギーを印加し、光沢層、及び隠蔽層を覆うように、ヒートシール層を転写して、実施例1の加飾シートを製造した。
ヒートシール層を転写しない以外は、全て実施例1と同様にして、実施例2の加飾シートを製造した。
網点率が80%となるように隠蔽層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例3の加飾シートを製造した。
網点率が60%となるように隠蔽層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例4の加飾シートを製造した。
網点率が40%となるように隠蔽層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例5の加飾シートを製造した。
熱転写シート1にかえて、上記で作成した熱転写シート2を用いて、光沢層の形成、網点率を80%とした隠蔽層の形成、ヒートシール層の形成をした以外は、全て実施例1の加飾シートの製造方法と同様にして、実施例6の加飾シートを製造した。
熱転写シート1にかえて、上記で作成した熱転写シート3を用いて、光沢層の形成、網点率を80%とした隠蔽層の形成、ヒートシール層の形成をした以外は、全て実施例1の加飾シートの製造方法と同様にして、実施例7の加飾シートを製造した。
上記グラデーション画像を形成した中間媒体と、上記で作成した熱転写シート4とを組み合わせ、上記プリンタを用い、熱転写シート4の転写層に、55/255階調(エネルギー階調)のエネルギーを印加し、上記中間媒体のグラデーション画像を覆うよう転写層を転写した。次いで、熱転写シート4が有する昇華性染料層を用いて、中間媒体上に転写された転写層(受容層)に、隠蔽層としての黒ベタ画像(画像階調:0/255)を形成した。次いで、熱転写シート4のヒートシール層に、55/255階調(エネルギー階調)のエネルギーを印加し、転写層を覆うように、ヒートシール層を転写して、実施例8の加飾シートを製造した。
隠蔽層としての黒ベタ画像(画像階調:0/255)の形成にかえて、隠蔽層としてのグレーベタ画像(画像階調:128/255)を形成した以外は、全て実施例8の加飾シートの製造方法と同様にして、実施例9の加飾シートを製造した。
熱転写シート4にかえて、上記で作成した熱転写シート5を用いて、転写層の転写、隠蔽層としての黒ベタ画像(画像階調:0/255)の形成、ヒートシール層の形成をした以外は、全て実施例8の加飾シートの製造方法と同様にして、実施例10の加飾シートを製造した。
網点率が100%となるように隠蔽層を形成し、ヒートシール層を形成しない以外は、全て実施例1と同様にして、比較例1の加飾シートを製造した。
隠蔽層、及びヒートシール層を形成しない以外は、全て実施例1と同様にして、比較例2の加飾シートを製造した。
厚みが2mmの透明ポリカーボネート板(支持部材として)と、上記で製造した各実施例、及び比較例の加飾シートとを組み合わせ、上記プリンタを用い、各実施例、及び比較例の加飾シートに、55/255階調(エネルギー階調)のエネルギーを印加し、支持部材と、加飾シートとを一体化させた後に、加飾シートを構成する中間媒体の基材部を剥離して、各実施例、及び比較例の加飾成形品を製造した。
上記で製造した各実施例、及び加飾成形品のグラデーション画像を、グラデーション画像側から目視で確認し、下記評価基準に基づいて加飾性評価を行った。評価結果を表1に示す。
A・・・グラデーション画像が極めて鮮明な金属調を有している。
B・・・グラデーション画像が鮮明な金属調を有している。
C・・・鮮明ではないが、グラデーション画像が金属調を有している。
NG・・・グラデーション画像が金属調を有していない。
各実施例、及び比較例の加飾成形品を、加飾成形品の透明ポリカーボネート板と、裏画像が形成された厚さ1mmの白色塩化ビニルシートとが接するように重ねあわせ、加飾成形品側から、白色塩化ビニルシートを平面視したときの、白色塩化ビニルシートが有する裏画像の視認性を下記評価基準に基づいて評価した。評価結果を表1に示す。
A・・・金属調を有する裏画像を極めて鮮明に確認できる。
B・・・金属調を有する裏画像を鮮明に確認できる。
C・・・金属調を有する裏画像を確認できる。
NG・・・裏画像を確認できない。
上記で製造した各実施例、及び比較例の加飾成形品に対し、JIS K5600-5-6に準拠したクロスカット試験を行い、下記評価基準に基づいて密着性評価を行った。評価結果を表1に示す。
A・・・加飾成形品から、隠蔽層の剥がれがなく、且つ、隠蔽層と光沢層が密着している。
NG・・・加飾成形品から隠蔽層の剥がれがある、又は、隠蔽層と光沢層との密着性不足による光沢層の剥がれがある。
1・・・基材
2・・・光沢層
3・・・隠蔽層
4・・・剥離層
10・・・転写層
11・・・昇華性染料層
21・・・ヒートシール層
200・・・中間媒体
201・・・基材部
202・・・剥離部
203・・・剥離層
204・・・保護層
205・・・受容層
250・・・加飾シート
300・・・支持部材
500・・・加飾成形品
Claims (10)
- 加飾シートの製造方法であって、
透明性を有する中間媒体上に、光沢層を形成する工程と、
前記光沢層上に、隠蔽層を網点状に形成する工程と、を含み、
前記光沢層、及び前記隠蔽層の形成を溶融型熱転写方式により行い、
前記光沢層を形成する工程、及び前記隠蔽層を部分的に形成する工程では、前記加飾シートの製造方法で製造された加飾シートと、画像を有する支持部材とを、前記加飾シートの隠蔽層側で、前記支持部材と一体化させた場合において、前記製造された加飾シートの前記光沢層側から前記隠蔽層を介して前記支持部材の画像を視認できるように、前記光沢層、及び前記隠蔽層を形成する、加飾シートの製造方法。 - 網点率が50%以上85%以下となるように前記隠蔽層を網点状に形成する、請求項1に記載の加飾シートの製造方法。
- 基材上に転写層が設けられ、前記転写層が、前記基材側から、隠蔽層、光沢層がこの順で積層され、且つ、前記基材と前記光沢層との間に、前記隠蔽層が部分的に位置する熱転写シートを用い、前記中間媒体上に前記転写層を転写して、前記光沢層、及び前記隠蔽層を一体に形成する、請求項1又は2に記載の加飾シートの製造方法。
- 前記中間媒体として、その表面に画像が形成された中間媒体を用いる、請求項1乃至3の何れか1項に記載の加飾シートの製造方法。
- 前記隠蔽層上に、ヒートシール層を転写する工程を含む、請求項1乃至4の何れか1項に記載の加飾シートの製造方法。
- 前記中間媒体として、基材部と、前記基材部から分離できる剥離部とを備える中間媒体を用いて、前記剥離部側に前記光沢層を形成する、請求項1乃至5の何れか1項に記載の加飾シートの製造方法。
- 加飾成型品の製造方法であって、
請求項1乃至5の何れか1項に記載の加飾シートの製造方法で製造した加飾シートと、支持部材とを、前記加飾シートの前記隠蔽層側で一体化させる、加飾成型品の製造方法。 - 加飾成型品の製造方法であって、
請求項6に記載の加飾シートの製造方法で製造した加飾シートと、支持部材とを、前記加飾シートの前記隠蔽層側で一体化させ、
前記一体化の前、又は後に、前記中間媒体の前記基材部を前記剥離部から分離する、加飾成型品の製造方法。 - 前記支持部材として透明性を有する支持部材を用いる、請求項7又は8に記載の加飾成型品の製造方法。
- 前記支持部材として画像を有する支持部材を用いる、請求項7乃至9の何れかに記載の加飾成型品の製造方法。
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