JP7234267B2 - 造形プレートおよびそれを用いた立体物の造形方法 - Google Patents
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以下、本発明にかかる造形プレートの好ましい形態について詳細に説明する。
A×B<S (1)
C<D (2)
の関係を満たしている。式(2)関係を満たせば、ベース基板18bと水溶性材料を含む領域18aとの接触面積を増やすことができ、造形時に物理的負荷を受けても水溶性材料を含む領域18aがベース基板18bから剥がれにくくなるため好ましい。
次に、本発明にかかる造形プレートを用いて積層造形法にて立体物を得るための製造方法について説明する。
(I)造形プレートを造形ステージの上に設置する工程
(II)造形物を造形プレートの上に形成する工程
(III)造形物が形成された造形プレートを造形ステージから取り外す工程
(IV)造形物が形成された造形プレートを、水を含む溶媒に接触させる工程
本発明にかかる造形プレートに設けられている取付け部と、造形ステージの取付け部とを利用して、造形プレートを造形ステージ上に固定する。この時、造形時の振動や応力によって、造形プレートと造形ステージとの相対位置がずれないように固定しておく。
本工程では、造形物を造形プレートの上に形成する。その際、造形物を造形プレートに固定することが必要である。
造形が完了した後、(I)とは逆の作業を行って、造形物が形成された造形プレートを造形ステージから取り外す。熱エネルギーを利用する造形法式を用いる場合は、造形物の温度が十分冷えてから取り外すのが好ましい。
(I)ステージから取り外した造形物付き造形プレートを、水を含む溶媒に接触させる。全体を溶媒に浸漬したり、溶媒をシャワー状に噴出して造形物付き造形プレートに浴びせかけたりして、水を含む溶媒と水溶性材料を含む領域とを接触させる。この工程により、造形プレートの水溶性材料を含む領域が溶解し、造形物と造形プレートとが分離される。造形物と造形プレートとの分離の際、外力を加える必要がない為、造形物の変形や破壊を抑制することができる。
図1の造形システムとは異なる造形法を用い、本発明にかかる造形プレートを好適に用いることのできる造形システムの実施形態を説明する。
種々の構成の造形プレートを作製し、造形プレートとして好適かどうかの評価を行った実験例について説明する。
ベース基板Aとして、70mm×70mm×10mmのABS基板を複数作成した。
70mm×70mmの厚さ5mmのSUS板を削り、50mm×50mm×1mmの凹部を有する型を作製した。SUSの型内に厚さ100μmのポリテトラフルオロエチレンシートを敷き、ポリエチレングリコールの粉体(PEG6000 日油株式会社製)を2.4g秤量した後に、ベース基板Aを載せ55℃にて12.4MPaの圧力で10min加熱し、造形プレート1を得た。
マルトテトラオースの粉体(日食フジオリゴ#450 日本食品化工株式会社製)60gとラクチトール(ラクチトールLC-0 物産フードサイエンス株式会社製)26gを水340gに溶解させた後に乾燥、固化したものを粉砕し粉体1を得た。
マルトテトラオースの粉体(日食フジオリゴ#450 日本食品化工株式会社製)60gとラクチトール(ラクチトールLC-0 物産フードサイエンス株式会社製)26g、セルロースファイバー(セリッシュFD200L ダイセルファインケム株式会社)15gを水340gに溶解させた後に乾燥、固化したものを粉砕し粉体2を得た。
70mm×70mm×10mmのABS基板に5mmφの貫通孔を5mm間隔で中央から20箇所あけたものをベース基板Bとした。ベース基板Aの代わりにベース基板Bを使用し、加熱温度を120℃から90℃に変更する以外は造形プレート3の作製方法と同様にして基板4を得た。得られた造形プレート4の断面観察をしたところ、図2(b)のように、貫通孔の途中まで粉体2からなる領域が形成されているのが確認された。
加熱条件を120℃に変更する以外は造形プレート4と同様にして造形プレート5を得た。造形プレート5の断面を観察したところ、造形プレート4と同様の構成が確認された。
造形プレート1と同じポリテトラフルオロエチレンシートを敷いたSUSの型内に、粉体2を3.6g秤量した後に、ポリテトラフルオロエチレンシートおよび50mm×50mm×1mmのSUS板を載せ120℃にて12.4MPaの圧力で10min加熱し、造形プレート6を得た。
ベース基板Aを造形プレート7とした。
作製した造形プレート1~7それぞれについて下記の評価を行った。
13、321 造形ステージ
18、340 造形プレート
18a、340a 水溶性材料を含む領域
18b、340b ベース基板
17、350 造形物
Claims (20)
- 積層造形法による造形を行う造形システムの造形ステージに設置される造形プレートであって、非水溶性のベース基板と、前記ベース基板の造形が行われる側の面に設けられた水溶性材料を含む層と、を有し、
前記ベース基板は、前記面に接する前記水溶性材料を含む層へ延びる、複数の貫通孔を有することを特徴とする造形プレート。 - 前記貫通孔が、前記造形面に垂直な方向に対して傾斜した方向に延びていることを特徴とする請求項1に記載の造形プレート。
- 前記貫通孔の孔径が、前記造形される側の面に近い側から遠い側に向かって大きくなっていることを特徴とする請求項1に記載の造形プレート。
- 前記貫通孔の最小孔径が1mm以上であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の造形プレート。
- 積層造形法による造形を行う造形システムの造形ステージに設置される造形プレートであって、非水溶性のベース基板と、前記ベース基板の造形が行われる側の面に設けられた水溶性材料を含む層と、を有し、
前記水溶性材料を含む層の表面が凹凸構造を有することを特徴とする造形プレート。 - 前記ベース基板が高分子材料、金属材料、セラミックス材料の群から選択されるいずれか1種の材料からなることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の造形プレート。
- 前記水溶性材料の水に対する溶解度が1以上であることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の造形プレート。
- 前記水溶性材料を含む層が、さらに非水溶性材料を含むことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の造形プレート。
- 前記非水溶性材料が、繊維状材料であることを特徴とする請求項8に記載の造形プレート。
- 前記繊維状材料が、セルロースファイバーまたはアラミドファイバーであることを特徴とする請求項9に記載の造形プレート。
- 3次元モデルのスライスデータに基づいて造形ステージの上に造形材料を積層する造形部を備える造形装置を用いた立体物の製造方法であって、
造形装置の造形ステージの上に造形プレートを設置する工程と、
前記造形プレートの上に前記造形材料を積層する工程と、
を有し、
前記造形プレートが非水溶性のベース基板と、前記ベース基板の造形が行われる側の面に設けられた水溶性材料を含む層とを有し、
前記ベース基板は、前記面に接する前記水溶性材料を含む層へ延びる、複数の貫通孔を有することを特徴とする立体物の製造方法。 - 前記貫通孔が、前記造形面に垂直な方向に対して傾斜した方向に延びていることを特徴とする請求項11に記載の立体物の製造方法。
- 前記貫通孔の孔径が、前記造形される側の面に近い側から遠い側に向かって大きくなっていることを特徴とする請求項11に記載の立体物の製造方法。
- 前記貫通孔の最小孔径が1mm以上であることを特徴とする請求項11から13のいずれか一項に記載の立体物の製造方法。
- 3次元モデルのスライスデータに基づいて造形ステージの上に造形材料を積層する造形部を備える造形装置を用いた立体物の製造方法であって、
造形装置の造形ステージの上に造形プレートを設置する工程と、
前記造形プレートの上に前記造形材料を積層する工程と、
を有し、
前記造形プレートが非水溶性のベース基板と、前記ベース基板の造形が行われる側の面に設けられた水溶性材料を含む層とを有し、
前記水溶性材料を含む層の表面が凹凸構造を有することを特徴とする立体物の製造方法。 - 前記ベース基板が高分子材料、金属材料、セラミックス材料の群から選択されるいずれか1種の材料からなることを特徴とする請求項11から15のいずれか一項に記載の立体物の製造方法。
- 前記水溶性材料の水に対する溶解度が1以上であることを特徴とする請求項11から16のいずれか一項に記載の立体物の製造方法。
- 前記水溶性材料を含む層が、さらに非水溶性材料を含むことを特徴とする請求項11から17のいずれか一項に記載の立体物の製造方法。
- 前記非水溶性材料が、セルロースファイバーまたはアラミドファイバーであることを特徴とする請求項18に記載の立体物の製造方法。
- 前記造形材料の積層する工程を複数回行ったのち、前記水溶性材料を含む層を、水を含む溶媒と接触させる工程をさらに含むことを特徴とする請求項11から19のいずれか一項に記載の立体物の製造方法。
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