JP7233307B2 - フューエルリッド装置の取付構造 - Google Patents
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Description
前記アーム収容ボックス部(13)の車幅方向外側から上下方向に突出して前記フランジ部(14)の車両前側部分まで延び、前記車体パネル(100)の前記取付口(101)周縁部に接触する位置決めリブ(18、19)が設けられ、前記位置決めリブ(18、19)は、前記ハウジング(10)の前記取付口(101)への挿入軌跡に沿うように湾曲していることを特徴とする。
図1は、本発明の実施形態1に係るフューエルリッド装置1を示すものであり、図1ではリッドを省略している。また、図2は、フューエルリッド装置1が取り付けられた自動車の一部を示すものであり、閉状態にあるリッド20を示している。
図4に示すように、車体パネル100は上下及び前後方向に延びており、上側へ行くほど車幅方向内方に位置するように緩やかに湾曲している。車体パネル100は、例えば鋼板等で構成されている。取付口101は、車体パネル100を車幅方向(厚み方向)に貫通するように形成されており、この実施形態では前後方向に若干長い楕円形に近い形状とされているが、取付口101の形状は円形であってもよい。
図1~図3に示すように、フューエルリッド装置1は、ハウジング10と、開閉体としてのリッド20(図2にのみ示す)と、アーム30と、ロック装置40(図1及び図3に示す)とを備えている。ハウジング10は自動車の車体パネル100に取り付けられるようになっており、そのハウジング10の内部には自動車の給油口が設けられるようになっている。リッド20はアーム30に支持されていて、給油時にはハウジング10を開放する一方、走行時等の非給油時にはハウジング10を閉塞して外部からの異物の侵入等を阻止する。ロック装置40は、リッド20をロック状態と非ロック状態(アンロック状態)とに切り替えるためのものである。
ハウジング10は、硬質樹脂材を射出成形してなるものである。硬質樹脂材とは、後述するシール材Sを構成する材料よりも硬く、車体に取り付けた状態で容易に変形しない剛性を持った樹脂材である。ハウジング10は、車体パネル100の取付口101に取り付けられた状態(図3に示す)で車体外方(左側)に開口する凹部11が形成されたハウジング本体12と、車体パネル100の車幅方向内方において該ハウジング本体12の前壁部から前側へ向けて膨出するように形成されたアーム収容ボックス部13とを有している。凹部11の開口は、各図において符号11aで示している。ハウジング本体12とアーム収容ボックス部13とは一体成形されている。
アーム30もハウジング10と同様な硬質樹脂材を射出成形してなるものである。図3に示すように、アーム30の基端側は前側であり、この基端側はアーム収容ボックス部13に対して回動可能に取り付けられる部分である。アーム30の基端側は、アーム収容ボックス部13内に配置されている。アーム30の基端側には、上下方向に延びる支軸部30aが設けられている。この支軸部30aの上端部がアーム収容ボックス部13の上側ボス部16に挿通され、支軸部30aの下端部がアーム収容ボックス部13の下側ボス部15に挿通されている。支軸部30aは、アーム30とは別体に構成することができ、例えば、アーム30の基端側をアーム収容ボックス部13内に収容した後、支軸部30aをアーム収容ボックス部13の外部から上側ボス部16、アーム30の基端側及び下側ボス部15に挿通することによってアーム30をアーム収容ボックス部13に取り付けることができる。
図2に示すリッド20は、ハウジング10の凹部11の開口11aを開閉する部材であり、このリッド20も硬質樹脂材等で構成することができる。リッド20の表面は車体パネル100と同じ色で塗装されている。リッド20がアーム30の板状部31に取り付けられていることで、アーム30の回動中心線(支軸部30aの中心線)周りに回動することになり、図2に示す閉状態と、図示しないが凹部11の開口11aを開放した開状態とに切り替えられる。リッド20は、アーム30の一部に一体成形されていてもよい。
図3に示すロック装置40は、従来から周知で、この種のフューエルリッド装置1に設けられている装置として一般的なものである。ロック装置40は、アーム30の板状部31に係合する係合部材41を備えている。ロック装置40の本体部分はハウジング10の車幅方向内側に固定されている。係合部材41は棒状に形成されて、ハウジング10の壁部を貫通してアーム30の板状部31に係合可能に配置されている。
次に、ハウジング10の位置決め構造について説明する。図5に示すように、ハウジング10には、上側位置決めリブ19及び下側位置決めリブ18が設けられている。図1や図6に示すように、上側位置決めリブ19は、アーム収容ボックス部13の車幅方向外側から上方向に突出してフランジ部14の車両前側部分まで延びている。具体的には、上側位置決めリブ19は、アーム収容ボックス部13の上壁部13bの車幅方向外側において後側部分から前側部分に向かって設けられており、後述するハウジング10の取付時に車体パネル100の取付口101の周縁部に接触するように配置されている。
次に、ハウジング10の取付要領について説明する。まず、ハウジング10を車体パネル100の取付口101よりも車幅方向外側に配置する。そして、アーム収容ボックス部13をその前端側から取付口101に挿入する。このとき、ハウジング本体12の大部分が取付口101よりも車幅方向外側に残るように、ハウジング10を配置する。図7は、ハウジング10の下側位置決めリブ18周辺部分を拡大して示す図であり、この図における符号100Aで示すものは車体パネルであり、符号101Aで示すものは取付口である。ハウジング10と車体パネル100Aとが図7に示すような位置関係となるように、ハウジング10の角度を設定することで、アーム収容ボックス部13をその前端側から取付口101に挿入することができる。下側位置決めリブ18が取付口101Aの周縁部に接触しているので、ハウジング10を下側位置決めリブ18によって所定位置に配置することができる。
以上説明したように、この実施形態に係るフューエルリッド装置1の取付構造によれば、ハウジング10を車体パネル100の取付口101に取り付ける際には、アーム収容ボックス部13がハウジング本体12から車両前側へ膨出しているので、当該アーム収容ボックス部13を取付口101へ先に挿入してから、ハウジング本体12を取付口101に挿入するように、ハウジング10全体を回動させながら取り付ける。このとき、先に挿入されることになるアーム収容ボックス部13の車幅方向外側に位置決めリブ18、19が設けられていて、この位置決めリブ18、19がハウジング10の取付口101への挿入軌跡に沿うように湾曲しているので、位置決めリブ18、19が車体パネル100の取付口101周縁部に接触することで、挿入時にハウジング10全体をガイドすることが可能になる。この位置決めリブ18、19は、位置決めピンのように穴部に挿入する必要はなく、車体パネル100の取付口101周縁部に接触させるだけでよいので、位置決めリブ18、19が目視し難い部位に形成されていたとしても、ガイドの機能を容易に得ることができ、取付作業性を良好にすることができる。
図15及び図16は、本発明の実施形態2に係るものである。実施形態2は、車体パネル100に対するハウジング10の位置決め構造が実施形態1とは異なっており、他の部分は実施形態1と同じであるため、以下、実施形態1と同じ部分には同じ符号を付して説明を省略し、異なる部分について詳細に説明する。
10 ハウジング
11 凹部
12 ハウジング本体
13 アーム収容ボックス部
14 フランジ部
15 下側ボス部
16 上側ボス部
18 上側位置決めリブ
19 下側位置決めリブ
20 リッド(開閉体)
30 アーム
30a 支軸部
100 車体パネル
101 取付口
102 上側前部車体パネル側突出部
103 下側前部車体パネル側突出部
Claims (5)
- 上下方向に延びる車体パネル(100)の取付口(101)に取り付けられた状態で車体外方に開口する凹部(11)が形成され、前記車体パネル(100)の車幅方向内方に位置付けられるハウジング本体(12)と、前記車体パネル(100)の車幅方向内方に位置付けられ、該ハウジング本体(12)の車両前側部分において車両前側へ向けて膨出するとともに内部空間が前記凹部(11)内と連通するように形成されたアーム収容ボックス部(13)とを有するハウジング(10)と、
前記凹部(11)の前記開口(11a)を開閉する開閉体(20)と、
先端側が前記開閉体(20)を支持し、基端側が前記ハウジング(10)の前記アーム収容ボックス部(13)に対して回動可能に取り付けられ、前記開閉体(20)が前記開口(11a)を閉じた状態で少なくとも中間部分が前記アーム収容ボックス部(13)に収容されるアーム(30)とを備えたフューエルリッド装置(1)の取付構造において、
前記ハウジング(10)における前記開口(11a)の周縁部には、該開口(11a)の外方へ延出するフランジ部(14)が設けられ、
前記アーム収容ボックス部(13)の車幅方向外側から上下方向に突出して前記フランジ部(14)の車両前側部分まで延び、前記車体パネル(100)の前記取付口(101)周縁部に接触する位置決めリブ(18、19)が設けられ、
前記位置決めリブ(18、19)は、前記ハウジング(10)の前記取付口(101)への挿入軌跡に沿うように湾曲していることを特徴とするフューエルリッド装置(1)の取付構造。 - 請求項1に記載のフューエルリッド装置(1)の取付構造において、
前記アーム(30)の基端側には、上下方向に延びる支軸部(30a)が設けられ、
前記アーム収容ボックス部(13)には、前記アーム(30)の前記支軸部(30a)を受けるボス部(15、16)が該アーム収容ボックス部(13)の外方へ突出するように形成され、
前記位置決めリブ(18、19)は、前記ボス部(15、16)の外周面に連続するように形成されていることを特徴とするフューエルリッド装置(1)の取付構造。 - 請求項1または2に記載のフューエルリッド装置(1)の取付構造において、
前記車体パネル(100)の前記取付口(101)の周縁部には、該取付口(101)の内方へ向けて突出する車体パネル側突出部(102、103)が形成され、
前記位置決めリブ(18、19)は、前記車体パネル側突出部(102、103)の縁部に接触するように形成されていることを特徴とするフューエルリッド装置(1)の取付構造。 - 上下方向に延びる車体パネル(100)の取付口(101)に取り付けられた状態で車体外方に開口する凹部(11)が形成され、前記車体パネル(100)の車幅方向内方に位置付けられるハウジング本体(12)と、前記車体パネル(100)の車幅方向内方に位置付けられ、該ハウジング本体(12)の車両前側部分において車両前側へ向けて膨出するとともに内部空間が前記凹部(11)内と連通するように形成されたアーム収容ボックス部(13)とを有するハウジング(10)と、
前記凹部(11)の前記開口(11a)を開閉する開閉体(20)と、
先端側が前記開閉体(20)を支持し、基端側が前記ハウジング(10)の前記アーム収容ボックス部(13)に対して回動可能に取り付けられ、前記開閉体(20)が前記開口(11a)を閉じた状態で少なくとも中間部分が前記アーム収容ボックス部(13)に収容されるアーム(30)とを備えたフューエルリッド装置(1)の取付構造において、
前記ハウジング(10)における前記開口(11a)の周縁部には、該開口(11a)の外方へ延出するフランジ部(14)が設けられ、
前記フランジ部(14)の車両前側部分における裏側には、前記車体パネル(100)の前記取付口(101)の車両前縁部に形成された切欠部(109)に挿入される位置決め突出部(50)が形成されていることを特徴とするフューエルリッド装置(1)の取付構造。 - 請求項1に記載のフューエルリッド装置(1)の取付構造において、
前記フランジ部(14)の車両前側部分における裏側には、前記車体パネル(100)の前記取付口(101)の車両前縁部に形成された切欠部(109)に挿入される位置決め突出部(50)が形成されていることを特徴とするフューエルリッド装置(1)の取付構造。
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