JP7233307B2 - フューエルリッド装置の取付構造 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 平成30年11月28日にロサンゼルスオートショーにて発表 平成31年3月5日にジュネーブモーターショーにて発表
本発明は、自動車の車体の給油開口部に設けられるフューエルリッド装置の取付構造に関する。
従来より、自動車のフューエルリッド装置は、給油口が配置される凹部を有するハウジングと、ハウジングの開口を開閉する開閉体と、開閉体を支持するアームとを備えている。アームは回動軸周りに回動可能にハウジングに取り付けられていて、アームの開閉動作によって開閉体がハウジングの開口を閉じた状態と、開口を開いた状態とに切り替えられるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されているフューエルリッド装置のハウジングには、開閉体を閉じたときのアームを収容するためのアーム収容ボックス部が一体に設けられており、このアーム収容ボックス部は、ハウジング本体の車両前壁部から前方へ膨出するような形状になっている。一方、車体パネルに形成されているフューエルリッド装置の取付口はハウジング本体の形状に対応した大きさであることから、アーム収容ボックス部を有するハウジングを車体外方から内方へ向けてそのまま移動させただけではアーム収容ボックス部を取付口に挿入することができない。
そのため、特許文献1では、アーム収容ボックス部を車体の取付口に先に挿入して車体内の前方へ移動するようにハウジング全体を回動させながら、ハウジング本体を車体外方から内方へ向けて当該取付口に挿入するようにしている。このときのハウジングの回動軌跡に対応するように円弧状に湾曲した位置決めピンがハウジングのフランジ部の裏面に形成されており、ハウジングを車体に取り付ける際、当該位置決めピンを車体パネルに形成された穴部に差し込むようにしている。
特許第5636566号公報
ところで、特許文献1のようにアーム収容ボックス部がハウジング本体から車両前側へ膨出した形状の場合、アーム収容ボックス部を車体の取付口に先に挿入してハウジング全体を回動させながらハウジング本体を当該取付口に挿入する作業が必要になるので、ハウジングの取付作業及び取付後の位置合わせが煩雑である。
このことに対し、特許文献1ではハウジングに設けた湾曲した位置決めピンを車体パネルの穴部に挿入するようにしているが、この位置決めピンはハウジングのフランジ部の裏側に設けられているので、作業者から目視し難く、先端部を車体パネルの穴部に挿入する際の作業性が悪くなるおそれがある。また、特許文献1の位置決めピンは一般的な位置決めピンとは異なり、円弧状に湾曲していることから、目視が難しい状況で位置決めピンの先端部の位置を予測しづらく、このことも、作業性の悪化を招く要因となり得る。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ハウジング本体から膨出するアーム収容ボックス部を有するハウジングを車体パネルに取り付ける際の取付作業性及び位置決め作業性を良好にすることにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、上下方向に延びる車体パネル(100)の取付口(101)に取り付けられた状態で車体外方に開口する凹部(11)が形成され、前記車体パネル(100)の車幅方向内方に位置付けられるハウジング本体(12)と、前記車体パネル(100)の車幅方向内方に位置付けられ、該ハウジング本体(12)の車両前側部分において車両前側へ向けて膨出するとともに内部空間が前記凹部(11)内と連通するように形成されたアーム収容ボックス部(13)とを有するハウジング(10)と、前記凹部(11)の前記開口(11a)を開閉する開閉体(20)と、先端側が前記開閉体(20)を支持し、基端側が前記ハウジング(10)の前記アーム収容ボックス部(13)に対して回動可能に取り付けられ、前記開閉体(20)が前記開口(11a)を閉じた状態で少なくとも中間部分が前記アーム収容ボックス部(13)に収容されるアーム(30)とを備えたフューエルリッド装置(1)の取付構造において、前記ハウジング(10)における前記開口(11a)の周縁部には、該開口(11a)の外方へ延出するフランジ部(14)が設けられ、
前記アーム収容ボックス部(13)の車幅方向外側から上下方向に突出して前記フランジ部(14)の車両前側部分まで延び、前記車体パネル(100)の前記取付口(101)周縁部に接触する位置決めリブ(18、19)が設けられ、前記位置決めリブ(18、19)は、前記ハウジング(10)の前記取付口(101)への挿入軌跡に沿うように湾曲していることを特徴とする。
この構成によれば、ハウジングを車体パネルの取付口に取り付ける際には、アーム収容ボックス部がハウジング本体から車両前側へ膨出しているので、当該アーム収容ボックス部を取付口へ先に挿入してから、ハウジング本体を取付口に挿入するように、ハウジング全体を回動させながら取り付けることになる。このとき、先に挿入されることになるアーム収容ボックス部の車幅方向外側に位置決めリブが設けられていて、この位置決めリブがハウジングの取付口への挿入軌跡に沿うように湾曲しているので、位置決めリブが車体パネルの取付口周縁部に接触することで、挿入時にハウジング全体をガイドすることが可能になる。この位置決めリブは、位置決めピンのように穴部に挿入する必要はなく、車体パネルの取付口周縁部に接触させるだけでよいので、位置決めリブが目視し難い部位に形成されていたとしても、ガイドの機能が容易に得られる。
また、ハウジングを車体パネルの取付口に取り付けた状態では、位置決めリブが車体パネルの取付口周縁部に接触することで、ハウジングが車体パネルに対して位置決めされる。
第2の発明は、前記アーム(30)の基端側には、上下方向に延びる支軸部(30a)が設けられ、前記アーム収容ボックス部(13)には、前記アーム(30)の前記支軸部(30a)を受けるボス部(15、16)が該アーム収容ボックス部(13)の外方へ突出するように形成され、前記位置決めリブ(18、19)は、前記ボス部(15、16)の外周面に連続するように形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、アームの支軸部を受けるボス部が位置決めリブによって補強される。
第3の発明は、前記車体パネル(100)の前記取付口(101)の周縁部には、該取付口(101)の内方へ向けて突出する車体パネル側突出部(102、103)が形成され、前記位置決めリブ(18、19)は、前記車体パネル側突出部(102、103)の縁部に接触するように形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、ハウジングを取り付ける際に、ハウジングの位置決めリブが、車体パネル側突出部の周縁部に接触することで、位置決めリブが車体パネル側突出部によって正規の位置へガイドされる。
第4の発明は、上下方向に延びる車体パネル(100)の取付口(101)に取り付けられた状態で車体外方に開口する凹部(11)が形成され、前記車体パネル(100)の車幅方向内方に位置付けられるハウジング本体(12)と、前記車体パネル(100)の車幅方向内方に位置付けられ、該ハウジング本体(12)の車両前側部分において車両前側へ向けて膨出するとともに内部空間が前記凹部(11)内と連通するように形成されたアーム収容ボックス部(13)とを有するハウジング(10)と、前記凹部(11)の前記開口(11a)を開閉する開閉体(20)と、先端側が前記開閉体(20)を支持し、基端側が前記ハウジング(10)の前記アーム収容ボックス部(13)に対して回動可能に取り付けられ、前記開閉体(20)が前記開口(11a)を閉じた状態で少なくとも中間部分が前記アーム収容ボックス部(13)に収容されるアーム(30)とを備えたフューエルリッド装置(1)の取付構造において、前記ハウジング(10)における前記開口(11a)の周縁部には、該開口(11a)の外方へ延出するフランジ部(14)が設けられ、前記フランジ部(14)の車両前側部分における裏側には、前記車体パネル(100)の前記取付口(101)の車両前縁部に形成された切欠部(109)に挿入される位置決め突出部(50)が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、ハウジングの車両前側に形成されているアーム収容ボックス部を取付口へ先に挿入してから、ハウジング本体を取付口に挿入するように、ハウジング全体を回動させながら取り付ける際、フランジ部の車両前側部分に位置決め突出部が形成されているので、位置決め突出部を車体パネルの切欠部に早期に挿入してハウジング全体をガイドすることが可能になる。この位置決め突出部は、位置決めピンのように穴部に挿入する必要はなく、車体パネルの切欠部に挿入するだけでよいので、位置決め突出部が目視し難い部位に形成されていたとしても、ガイドの機能が容易に得られる。
また、ハウジングを車体パネルの取付口に取り付けた状態では、位置決め突出部が車体パネルの切欠部に挿入されることで、ハウジングが車体パネルに対して位置決めされる。
第5の発明は、前記フランジ部(14)の車両前側部分における裏側には、前記車体パネル(100)の前記取付口(101)の車両前縁部に形成された切欠部(109)に挿入される位置決め突出部(50)が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、位置決め突出部が車体パネルの切欠部に挿入されることによっても、ハウジングが車体パネルに対して位置決めされる。
第1の発明によれば、アーム収容ボックス部の車幅方向外壁部から上下方向に突出する位置決めリブがハウジングの取付口への挿入軌跡に沿うように湾曲しているので、ハウジングを取付口へ取り付ける際に位置決めリブによってハウジングをガイドすることができ、取付作業性を良好にすることができる。また、ハウジングの取付後、位置決めリブが車体パネルの取付口周縁部に接触してハウジングを位置決めすることができるので、位置決め作業性も良好にすることができる。
第2の発明によれば、アーム収容ボックス部に形成されたボス部に位置決めリブが連続しているので、ボス部を位置決めリブによって補強してボス部の剛性を高めることができる。
第3の発明によれば、車体パネルの取付口の周縁部に車体パネル側突出部を形成し、ハウジングの位置決めリブを車体パネル側突出部の周縁部に接触させるようにしたので、ハウジングをより精密に位置決めすることができる。
第4の発明によれば、ハウジングのフランジ部の車両前側部分に位置決め突出部を設けているので、ハウジングを取付口へ取り付ける際に位置決め突出部を車体パネルの切欠部に挿入することによってハウジングをガイドすることができ、取付作業性を良好にすることができる。また、ハウジングの取付後、位置決め突出部が車体パネルの切欠部に完全に挿入されることによってハウジングを位置決めすることができるので、位置決め作業性も良好にすることができる。
第5の発明によれば、ハウジングの位置決め精度をより一層高めることができる。
本発明の実施形態1に係るフューエルリッド装置を上方から見た斜視図である。 フューエルリッド装置が取り付けられた自動車の一部を示す側面図である。 図2におけるIII-III線断面図である。 取付口が形成された車体パネルの一部を示す側面図である。 ハウジングの右側面図である。 ハウジングの底面図である。 ハウジングの位置決めリブ周辺部分を拡大して示す平面図である。 図5におけるVIII-VIII線断面図である。 図5におけるIX-IX線断面図である。 図5におけるX-X線断面図である。 図5におけるXI-XI線断面図である。 実施形態1の変形例1に係る図6相当図である。 実施形態1の変形例2に係る図6相当図である。 実施形態1の変形例3に係る図6相当図である。 実施形態2に係る図6相当図である。 実施形態2に係る図4相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るフューエルリッド装置1を示すものであり、図1ではリッドを省略している。また、図2は、フューエルリッド装置1が取り付けられた自動車の一部を示すものであり、閉状態にあるリッド20を示している。
フューエルリッド装置1は、自動車の側部において上下方向に延びる車体パネル100の取付口101に取り付けられて使用されるものである。この実施形態では、自動車の右側部の車体パネル100にフューエルリッド装置1が取り付けられる場合について説明するが、左側部の車体パネル(図示せず)にフューエルリッド装置1が取り付けられてもよい。フューエルリッド装置1は、自動車の燃料タンクに燃料を給油する時に図示しない給油ノズルを差し込む際に使用される。この実施形態の説明では、車両前側を単に前といい、車両後側を単に後という。また、フューエルリッド装置1の左側が車両左側であり、フューエルリッド装置1の右側が車両右側である。実施形態における車幅方向は左右方向と一致する。また、フューエルリッド装置1の上下方向は、車両の上下方向と一致している。尚、上下方向や左右方向は図示した方向に限定されるものではなく、フューエルリッド装置1を使用することができれば、上下方向が反転されてもよいし、左右方向が反転されてもよい。
(車体パネル100の構成)
図4に示すように、車体パネル100は上下及び前後方向に延びており、上側へ行くほど車幅方向内方に位置するように緩やかに湾曲している。車体パネル100は、例えば鋼板等で構成されている。取付口101は、車体パネル100を車幅方向(厚み方向)に貫通するように形成されており、この実施形態では前後方向に若干長い楕円形に近い形状とされているが、取付口101の形状は円形であってもよい。
車体パネル100の取付口101が形成された部分110は、当該部分110の周囲よりも車室内側に位置するように窪んでいる。この窪んだ部分110に、後述するリッド20が配置されるようになっている。
車体パネル100の取付口101の周縁部には、その前側に、上側前部車体パネル側突出部102と、下側前部車体パネル側突出部103とが形成されている。上側前部車体パネル側突出部102は、車体パネル100の取付口101の前縁部の上側部分から取付口101の内方へ向けて突出している。下側前部車体パネル側突出部103は、車体パネル100の取付口101の前縁部の下側部分から取付口101の内方へ向けて突出している。上側前部車体パネル側突出部102と下側前部車体パネル側突出部103とは、上下方向に所定の間隔をあけて配置されている。
また、車体パネル100の取付口101の周縁部には、その後側に、上側後部車体パネル側突出部104と、下側後部車体パネル側突出部105とが形成されている。上側後部車体パネル側突出部104は、車体パネル100の取付口101の後縁部の上側部分から取付口101の内方へ向けて突出している。下側後部車体パネル側突出部105は、車体パネル100の取付口101の後縁部の下側部分から取付口101の内方へ向けて突出している。上側後部車体パネル側突出部104と下側後部車体パネル側突出部105も、上下方向に所定の間隔をあけて配置されている。
(フューエルリッド装置1の全体構成)
図1~図3に示すように、フューエルリッド装置1は、ハウジング10と、開閉体としてのリッド20(図2にのみ示す)と、アーム30と、ロック装置40(図1及び図3に示す)とを備えている。ハウジング10は自動車の車体パネル100に取り付けられるようになっており、そのハウジング10の内部には自動車の給油口が設けられるようになっている。リッド20はアーム30に支持されていて、給油時にはハウジング10を開放する一方、走行時等の非給油時にはハウジング10を閉塞して外部からの異物の侵入等を阻止する。ロック装置40は、リッド20をロック状態と非ロック状態(アンロック状態)とに切り替えるためのものである。
(ハウジング10の構成)
ハウジング10は、硬質樹脂材を射出成形してなるものである。硬質樹脂材とは、後述するシール材Sを構成する材料よりも硬く、車体に取り付けた状態で容易に変形しない剛性を持った樹脂材である。ハウジング10は、車体パネル100の取付口101に取り付けられた状態(図3に示す)で車体外方(左側)に開口する凹部11が形成されたハウジング本体12と、車体パネル100の車幅方向内方において該ハウジング本体12の前壁部から前側へ向けて膨出するように形成されたアーム収容ボックス部13とを有している。凹部11の開口は、各図において符号11aで示している。ハウジング本体12とアーム収容ボックス部13とは一体成形されている。
図3に示すように、ハウジング本体12の凹部11は、右側へ向かって窪むように形成されており、この凹部11内に、図示しないが自動車の給油口及び該給油口を開閉するキャップが位置するようになっている。凹部11の底部となる右側に位置する壁部には、貫通孔11bが形成されており、この貫通孔11b内に、燃料タンクに接続された給油パイプ(図示せず)が配置される。
ハウジング本体12における開口11aの周縁部には、該開口11aの外方へ延出するフランジ部14が設けられている。フランジ部14は、開口11aの全周を囲むように当該開口11aの周方向に連続する環状をなしている。フランジ部14には、シール材Sが例えば二色成形法等により一体成形されている。シール材Sは、例えばゴムやエラストマー等で構成されており、フランジ部14を全周に亘って囲むように環状に延びるとともに、フランジ部14の先端部から径方向外方へ延出している。シール材Sの先端部は、図3に示す取付状態では車体パネル100の窪んだ部分110に当接して弾性変形するようになっている。これにより、フランジ部14と車体パネル100との間が全周に亘ってシールされる。
シール材Sの成形方法としては、特に限定されるものではないが、たとえばハウジング10を成形した後、当該ハウジング10を図示しないが型内に配置した状態で流動性を有する弾性材料を型内に射出することにより、弾性材料をハウジング10のフランジ部14近傍に流入させて該フランジ部14に接触させて成形することができる。この場合、弾性材料がハウジング10のフランジ部14に接触することによってハウジング10に接着される。
図8~図11に、フランジ部14の一部とシール材Sの断面を示している。図8は、後側部分の断面を示しており、図9は、前側部分の断面を示している。これら図8及び図9に示すように、ロック装置40近傍のフランジ部14にあたるシール材Sの後側部分は前側部分に比べて薄くなっている。例えば、シール材Sの先端部の厚みは、S1>S10であり、S2>S20となるように設定されている。これにより、リッド20を閉方向へ押圧した際に、リッド20の後側部分がシール材Sの後側部分に強く接触し難くなり、リッド20を確実に閉じることができるようになる。シール材Sの先端部の厚みの差は任意に設定することができる。
また、図10は、フランジ部14の一部とシール材Sの上側部分の断面を示しており、図11は、下側部分の断面を示している。図10に示すように、フランジ部14の上側部分には、上側凸部14aが形成されている。上側凸部14aは、その全体がシール材Sを構成する弾性材からなるものである。一方、図11に示すように、フランジ部14の下側部分には、下側凸部14bが形成されている。下側凸部14bは、フランジ部14の下側部分に一体成形された小突起14cを、シール材Sを構成する弾性材で覆うことによって形成されたものである。小突起14cが樹脂材で構成されているので、小突起14cの硬度は、シール材Sの硬度よりも高くなる。このため、上側凸部14aと下側凸部14bの突出高さが同じであるとした場合、同じ荷重が作用したとき、下側凸部14bの方が上側凸部14aよりも変形し難くなる。これにより、リッド20を閉方向へ押圧した際に、リッド20の下側部分が車体パネル100に接触し難くなるので、車体パネル100への傷付きが抑制される。小突起14cの高さは、リッド20の下側部分が車体パネル100に接触し難くなるように設定することができる。
図1及び図6に示すように、フランジ部14の裏側には、複数の係合爪17が周方向に互いに間隔をあけて形成されている。係合爪17は、車体パネル100の取付口101の周縁部に対して車幅方向内方から引っ掛かるようにして係合する部分である。係合爪17が車体パネル100の取付口101の周縁部に係合することによってハウジング10が車体パネル100に固定されるようになっている。係合爪17の数は3つ以上が好ましいが、特に限定されるものではない。
アーム収容ボックス部13は、図3に示すように、リッド20がハウジング本体12の開口11aを閉じた状態でアーム30の少なくとも中間部分を収容するためのものである。アーム収容ボックス部13はハウジング本体12よりも前側に位置しており、ハウジング本体12よりも小さく形成されている。図3に示すように、ハウジング10を車体パネル100の取付口101に取り付けた状態で、アーム収容ボックス部13は、取付口101の前縁部よりも前方に位置付けられる。従って、ハウジング10を車体パネル100の取付口101に取り付ける際には、アーム収容ボックス部13をその前端側から取付口101に挿入し、その後、ハウジング本体12を取付口101に挿入するように、ハウジング10を全体として図3に矢印200で示すように回動させる必要がある。
アーム収容ボックス部13内の空間は、アーム30の少なくとも中間部分を収容可能な大きさとされており、ハウジング本体12の凹部11内に連通している。すなわち、アーム収容ボックス部13と、ハウジング本体12との間には隔壁等が無く、ハウジング本体12の凹部11内の空間と、アーム収容ボックス部13内の空間とが互いに連通して大きな1つの空間を形成している。
図1に示すように、アーム収容ボックス部13の上壁部13bには、車幅方向外側かつ前側部分に、上側ボス部16が上方へ突出するように形成されている。上側ボス部16は、アーム30の基端側に設けられた支軸部30aを回転可能に支持する部分である。また、アーム収容ボックス部13の下壁部13aには、上側ボス部16の直下方に位置するように、下側ボス部15が下方へ突出するように形成されている。下側ボス部15もアーム30の基端側に設けられた支軸部30aを回転可能に支持する部分である。上側ボス部16の中心線と下側ボス部15の中心線とは、上下方向に延びる同一直線上に位置するようになっている。
(アーム30の構成)
アーム30もハウジング10と同様な硬質樹脂材を射出成形してなるものである。図3に示すように、アーム30の基端側は前側であり、この基端側はアーム収容ボックス部13に対して回動可能に取り付けられる部分である。アーム30の基端側は、アーム収容ボックス部13内に配置されている。アーム30の基端側には、上下方向に延びる支軸部30aが設けられている。この支軸部30aの上端部がアーム収容ボックス部13の上側ボス部16に挿通され、支軸部30aの下端部がアーム収容ボックス部13の下側ボス部15に挿通されている。支軸部30aは、アーム30とは別体に構成することができ、例えば、アーム30の基端側をアーム収容ボックス部13内に収容した後、支軸部30aをアーム収容ボックス部13の外部から上側ボス部16、アーム30の基端側及び下側ボス部15に挿通することによってアーム30をアーム収容ボックス部13に取り付けることができる。
一方、アーム30の先端側は後側である。アーム30の後側部分は、上下方向及び前後方向に延びる板状部31を有している。この板状部31の表側にリッド20の裏側が固定されている。板状部31には、ロック装置40の係合部材41(図3等に示す)が係脱するようになっている。
また、アーム30の基端側と先端側との間の中間部分は、車幅方向内方へ向かって屈曲した屈曲部32とされている。屈曲部32は、リッド20がハウジング10の開口11aを閉じた状態でアーム収容ボックス部13に収容されるようになっている(図3参照)。
(リッド20の構成)
図2に示すリッド20は、ハウジング10の凹部11の開口11aを開閉する部材であり、このリッド20も硬質樹脂材等で構成することができる。リッド20の表面は車体パネル100と同じ色で塗装されている。リッド20がアーム30の板状部31に取り付けられていることで、アーム30の回動中心線(支軸部30aの中心線)周りに回動することになり、図2に示す閉状態と、図示しないが凹部11の開口11aを開放した開状態とに切り替えられる。リッド20は、アーム30の一部に一体成形されていてもよい。
(ロック装置40)
図3に示すロック装置40は、従来から周知で、この種のフューエルリッド装置1に設けられている装置として一般的なものである。ロック装置40は、アーム30の板状部31に係合する係合部材41を備えている。ロック装置40の本体部分はハウジング10の車幅方向内側に固定されている。係合部材41は棒状に形成されて、ハウジング10の壁部を貫通してアーム30の板状部31に係合可能に配置されている。
そして、リッド20が閉状態とされたときに、ロック装置40の係合部材41がアーム30の板状部31に係合することによってリッド20が開放されないように保持する一方、所定の操作によって係合部材41の係合状態を解除することができ、これにより、リッド20を開状態に切り替えることができる。ロック装置40の構成は、特に限定されるものではなく、従来からフューエルリッド装置1に設けられている様々なロック装置を使用することができる。ロック装置40の配設位置は図示した位置に限られるものではなく、任意の位置に設定することができる。
(ハウジング10の位置決め構造)
次に、ハウジング10の位置決め構造について説明する。図5に示すように、ハウジング10には、上側位置決めリブ19及び下側位置決めリブ18が設けられている。図1や図6に示すように、上側位置決めリブ19は、アーム収容ボックス部13の車幅方向外側から上方向に突出してフランジ部14の車両前側部分まで延びている。具体的には、上側位置決めリブ19は、アーム収容ボックス部13の上壁部13bの車幅方向外側において後側部分から前側部分に向かって設けられており、後述するハウジング10の取付時に車体パネル100の取付口101の周縁部に接触するように配置されている。
また、上側位置決めリブ19は、ハウジング10の取付口101への挿入軌跡に沿うように湾曲している。すなわち、ハウジング10の取付口101への挿入軌跡は、図3に矢印200で示すような形になるので、上側位置決めリブ19は、後側へ行くほど車幅方向外側に位置するように湾曲することになる。また、上側位置決めリブ19は、前側端部19s近傍では車幅方向内側に位置するようになだらかに湾曲しながらアーム収容ボックス部13の上壁部13bに接触することになる。また、前側端部19sと上壁部13bとが接触する部分に段差が無いことが望ましい。
また、上側位置決めリブ19の上縁部は、図4に示す車体パネル100の上側前部車体パネル側突出部102の下縁部に接触するように配置されている。上側位置決めリブ19の上縁部の位置は、上側位置決めリブ19の上方向への突出量によって任意に調整することができる。
また、図5のみに示す上側位置決めリブ19は、アーム収容ボックス部13の車幅方向外側から上方向に突出してフランジ部14の車両前側部分まで延びている。すなわち、上側位置決めリブ19は、アーム収容ボックス部13の上壁部13bの車幅方向外側において後側部分から前側部分に向かって設けられており、ハウジング10の取付時に車体パネル100の取付口101の周縁部に接触するように配置されている。下側位置決めリブ18も上側位置決めリブ19と同様に、後側へ行くほど車幅方向外側に位置するように湾曲している。
また、下側位置決めリブ18の下縁部は、図4に示す車体パネル100の下側前部車体パネル側突出部103の上縁部に接触するように配置されている。下側位置決めリブ18の下縁部の位置は、下側位置決めリブ18の下方向への突出量によって任意に調整することができる。また、下側位置決めリブ18も、上側位置決めリブ19と同じように、前側端部18s近傍では車幅方向内側に位置するようになだらかに湾曲しながらアーム収容ボックス部13の下壁部13aに接触することになる。また、前側端部18sと下壁部13aとが接触する部分に段差が無いことが望ましい。
上側位置決めリブ19と下側位置決めリブ18のいずれか一方のみ設けてもよい。また、上側位置決めリブ19及び下側位置決めリブ18の長さや幅は同じであってもよいし、一方が他方に比べて長く形成されていてもよいし、一方が他方に比べて幅広に形成されていてもよい。また、ハウジング10の取付時に、上側位置決めリブ19及び下側位置決めリブ18が取付口101の周縁部に同時に接触するようにしてもよいし、一方が先に接触して他方が後に接触するようにしてもよい。上側位置決めリブ19及び下側位置決めリブ18の形状は任意の形状にすることができる。
(ハウジング10の取付要領)
次に、ハウジング10の取付要領について説明する。まず、ハウジング10を車体パネル100の取付口101よりも車幅方向外側に配置する。そして、アーム収容ボックス部13をその前端側から取付口101に挿入する。このとき、ハウジング本体12の大部分が取付口101よりも車幅方向外側に残るように、ハウジング10を配置する。図7は、ハウジング10の下側位置決めリブ18周辺部分を拡大して示す図であり、この図における符号100Aで示すものは車体パネルであり、符号101Aで示すものは取付口である。ハウジング10と車体パネル100Aとが図7に示すような位置関係となるように、ハウジング10の角度を設定することで、アーム収容ボックス部13をその前端側から取付口101に挿入することができる。下側位置決めリブ18が取付口101Aの周縁部に接触しているので、ハウジング10を下側位置決めリブ18によって所定位置に配置することができる。
その後、ハウジング本体12を取付口101に挿入するように、ハウジング10を全体として図3に矢印200で示すように回動させる。図7では、回動させる途中の車体パネルを符号100B、取付口を符号101Bで示している。このように、下側位置決めリブ18に取付口101Bの周縁部を接触させながらハウジング10を回動させることができるので、下側位置決めリブ18によってハウジング10を所定の回動軌跡となるように回動させることができる。尚、上側位置決めリブ19も取付口101の周縁部に接触させることができるので、上側位置決めリブ19によってもハウジング10をガイドすることができる。ハウジング10のガイドは、上側位置決めリブ19だけで行ってもよいし、下側位置決めリブ18だけで行ってもよい。
また、上側位置決めリブ19の上縁部が図4に示す車体パネル100の上側前部車体パネル側突出部102の下縁部に接触するように配置されているので、ハウジング10の上方向への移動が抑制される。さらに、下側位置決めリブ18の下縁部が図4に示す車体パネル100の下側前部車体パネル側突出部103の上縁部に接触するように配置されているので、ハウジング10の下方向への移動が抑制される。これにより、ハウジング10が所定位置から上下方向に移動しないようにガイドされる。
また、下側位置決めリブ18が前側端部18s近傍では車幅方向内側に位置するようになだらかに湾曲しながらアーム収容ボックス部13の下壁部13aに段差なく接触するように形成され、さらに下側位置決めリブ18の下縁部が図4に示す車体パネル100の下側前部車体パネル側突出部103の上縁部に接触するように配置されているので、ハウジング10の下方向への移動がスムーズに行える。
また、上側位置決めリブ19も同様に前側端部19s近傍では車幅方向内側に位置するようになだらかに湾曲しながらアーム収容ボックス部13の上壁部13bに段差なく接触するように形成され、さらに上側位置決めリブ19の下縁部が図4に示す車体パネル100の下側前部車体パネル側突出部102の下縁部に接触するように配置されているので、ハウジング10の下方向への移動がスムーズに行える。
図3に示すように、ハウジング本体12を取付口101に完全に挿入すると、上側位置決めリブ19のフランジ部14側の端部に、取付口101の周縁部が接触するとともに、下側位置決めリブ18のフランジ部14側の端部に、取付口101の周縁部が接触する。これにより、ハウジング10が前後方向に位置決めされる。さらに、上側位置決めリブ19の上縁部が図4に示す車体パネル100の上側前部車体パネル側突出部102の下縁部に接触し、下側位置決めリブ18の下縁部が図4に示す車体パネル100の下側前部車体パネル側突出部103の上縁部に接触するので、ハウジング10が上下方向に位置決めされる。
ハウジング本体12を取付口101に完全に挿入すると、係合爪17が車体パネル100の取付口101の周縁部に係合し、ハウジング10が車体パネル100に固定される。
(実施形態の作用効果)
以上説明したように、この実施形態に係るフューエルリッド装置1の取付構造によれば、ハウジング10を車体パネル100の取付口101に取り付ける際には、アーム収容ボックス部13がハウジング本体12から車両前側へ膨出しているので、当該アーム収容ボックス部13を取付口101へ先に挿入してから、ハウジング本体12を取付口101に挿入するように、ハウジング10全体を回動させながら取り付ける。このとき、先に挿入されることになるアーム収容ボックス部13の車幅方向外側に位置決めリブ18、19が設けられていて、この位置決めリブ18、19がハウジング10の取付口101への挿入軌跡に沿うように湾曲しているので、位置決めリブ18、19が車体パネル100の取付口101周縁部に接触することで、挿入時にハウジング10全体をガイドすることが可能になる。この位置決めリブ18、19は、位置決めピンのように穴部に挿入する必要はなく、車体パネル100の取付口101周縁部に接触させるだけでよいので、位置決めリブ18、19が目視し難い部位に形成されていたとしても、ガイドの機能を容易に得ることができ、取付作業性を良好にすることができる。
また、ハウジング10を車体パネル100の取付口101に取り付けた状態では、位置決めリブ18、19が車体パネル100の取付口101周縁部に接触することで、ハウジング10を車体パネル100に対して容易に位置決めすることができる。
図12は、本発明の実施形態1の変形例1を示すものである。この変形例1では、下側位置決めリブ18がアーム収容ボックス部13の下側ボス部15の外周面に連続するように形成されている。すなわち、下側位置決めリブ18の前側部分は、アーム収容ボックス部13の下壁部13aに沿って後方へ延長されており、下側位置決めリブ18の前端部が下側ボス部15と一体化されている。これにより、下側位置決めリブ18によって下側ボス部15とフランジ部14とを連結することができるので、下側ボス部15及びフランジ部14の強度を高めることができる。図示しないが、上側位置決めリブも同様に、上側ボス部16の外周面に連続するように形成することができる。
図13は、本発明の実施形態1の変形例2を示すものである。この変形例2では、変形例1の下側位置決めリブ18に対して第1分岐リブ18aを一体成形するようにしている。第1分岐リブ18aは、上側位置決めリブ18の前後方向中間部から後側へ延びるように形成されている。第1分岐リブ18aの後端部は、ハウジング本体12の外周面に連続している。これにより、下側ボス部15とハウジング本体12とを連結することができるので、下側ボス部15及びハウジング本体12の強度を高めることができる。図示しないが、上側位置決めリブも同様に、ハウジング本体12の外周面に連続するように形成することができる。
図14は、本発明の実施形態1の変形例3を示すものである。この変形例3では、変形例2の下側位置決めリブ18に対して第2分岐リブ18bを一体成形するようにしている。第2分岐リブ18bは、下側位置決めリブ18の前後方向中間部から前側へ延びるように形成されている。第2分岐リブ18bの前端部は、下側ボス部15の外周面に連続している。これにより、下側ボス部15の2箇所とハウジング本体12とを連結することができるので、下側ボス部15及びハウジング本体12の強度をより一層高めることができる。図示しないが、上側位置決めリブも同様に構成することができる。
(実施形態2)
図15及び図16は、本発明の実施形態2に係るものである。実施形態2は、車体パネル100に対するハウジング10の位置決め構造が実施形態1とは異なっており、他の部分は実施形態1と同じであるため、以下、実施形態1と同じ部分には同じ符号を付して説明を省略し、異なる部分について詳細に説明する。
図16は、実施形態2に係る車体パネル100を示している。実施形態2の車体パネル100には、切欠部109が形成されている。切欠部109は、車体パネル100の取付口101の前縁部に形成されており、具体的には、取付口101の前縁部における上側前部車体パネル側突出部102と下側前部車体パネル側突出部103との間に形成されている。切欠部109は後側に開放されている。
一方、図15は、実施形態2に係るハウジング10を示しており、フランジ部14の前側部分における裏側には、車体パネル100の切欠部109に挿入される位置決め突出部50が形成されている。位置決め突出部50は、アーム収容ボックス部13の車幅方向外側の壁部13cから車室外側へ突出してフランジ部14の裏側に達している。また、位置決め突出部50の後側はハウジング本体12の外周面に連続している。さらに、位置決め突出部50の車幅方向の寸法(突出高さ)は、後側へ行くほど長くなるように設定されていて、位置決め突出部50はフランジ部14の裏面と連結している。そして、位置決め突出部50の前側端部はフランジ部14の前端部よりも前方から形成されていてもよく、位置決め突出部50の前側端部の位置は図示した位置に限られるものではない。位置決め突出部50とフランジ部14とが連結していることで、フランジ部14を位置決め突出部50によって補強することができる。
この実施形態2によれば、ハウジング10の前側に形成されているアーム収容ボックス部13を取付口101へ先に挿入してから、ハウジング本体12を取付口101に挿入するように、ハウジング10全体を回動させながら取り付ける際、フランジ部14の前側部分に位置決め突出部50が形成されているので、位置決め突出部50を車体パネル100の切欠部109に早期に挿入してハウジング10全体をガイドすることが可能になる。この位置決め突出部109は、位置決めピンのように穴部に挿入する必要はなく、車体パネル100の切欠部109に挿入するだけでよいので、位置決め突出部50が目視し難い部位に形成されていたとしても、ガイドの機能が容易に得られる。
また、位置決め突出部50の前側端部をフランジ部14の前端部よりも前方から形成することができる。この場合は、位置決め突出部50を目視しやすくなるので、車体パネル100の切欠部109に挿入する際の作業性がより一層良好になり、ハウジング10全体を確実にガイドすることが可能になる。また、ハウジング10を取り付ける際に、ハウジング10の位置決めリブ50が、車体パネル100の周縁部に接触することで、位置決めリブ50が車体パネル100の周縁部によって正規の位置へガイドされる。これにより、ハウジング10の位置決め精度を高めることができる。
また、ハウジング10の車両前側に形成されているアーム収容ボックス部13を取付口101へ先に挿入してから、ハウジング本体12を取付口101に挿入するように、ハウジング10全体を回動させながら取り付けることができる。
また、ハウジング10を車体パネル100の取付口101に取り付けた状態では、位置決め突出部50が車体パネル100の切欠部109に挿入されることで、ハウジング10が車体パネル100に対して位置決めされる。
尚、実施形態2では、位置決めリブ18を省略してもよい。また、位置決め突出部は複数形成してもよい。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係るフューエルリッド装置の取付構造は、自動車の車体の給油開口部に設けることができる。
1 フューエルリッド装置
10 ハウジング
11 凹部
12 ハウジング本体
13 アーム収容ボックス部
14 フランジ部
15 下側ボス部
16 上側ボス部
18 上側位置決めリブ
19 下側位置決めリブ
20 リッド(開閉体)
30 アーム
30a 支軸部
100 車体パネル
101 取付口
102 上側前部車体パネル側突出部
103 下側前部車体パネル側突出部

Claims (5)

  1. 上下方向に延びる車体パネル(100)の取付口(101)に取り付けられた状態で車体外方に開口する凹部(11)が形成され、前記車体パネル(100)の車幅方向内方に位置付けられるハウジング本体(12)と、前記車体パネル(100)の車幅方向内方に位置付けられ、該ハウジング本体(12)の車両前側部分において車両前側へ向けて膨出するとともに内部空間が前記凹部(11)内と連通するように形成されたアーム収容ボックス部(13)とを有するハウジング(10)と、
    前記凹部(11)の前記開口(11a)を開閉する開閉体(20)と、
    先端側が前記開閉体(20)を支持し、基端側が前記ハウジング(10)の前記アーム収容ボックス部(13)に対して回動可能に取り付けられ、前記開閉体(20)が前記開口(11a)を閉じた状態で少なくとも中間部分が前記アーム収容ボックス部(13)に収容されるアーム(30)とを備えたフューエルリッド装置(1)の取付構造において、
    前記ハウジング(10)における前記開口(11a)の周縁部には、該開口(11a)の外方へ延出するフランジ部(14)が設けられ、
    前記アーム収容ボックス部(13)の車幅方向外側から上下方向に突出して前記フランジ部(14)の車両前側部分まで延び、前記車体パネル(100)の前記取付口(101)周縁部に接触する位置決めリブ(18、19)が設けられ、
    前記位置決めリブ(18、19)は、前記ハウジング(10)の前記取付口(101)への挿入軌跡に沿うように湾曲していることを特徴とするフューエルリッド装置(1)の取付構造。
  2. 請求項1に記載のフューエルリッド装置(1)の取付構造において、
    前記アーム(30)の基端側には、上下方向に延びる支軸部(30a)が設けられ、
    前記アーム収容ボックス部(13)には、前記アーム(30)の前記支軸部(30a)を受けるボス部(15、16)が該アーム収容ボックス部(13)の外方へ突出するように形成され、
    前記位置決めリブ(18、19)は、前記ボス部(15、16)の外周面に連続するように形成されていることを特徴とするフューエルリッド装置(1)の取付構造。
  3. 請求項1または2に記載のフューエルリッド装置(1)の取付構造において、
    前記車体パネル(100)の前記取付口(101)の周縁部には、該取付口(101)の内方へ向けて突出する車体パネル側突出部(102、103)が形成され、
    前記位置決めリブ(18、19)は、前記車体パネル側突出部(102、103)の縁部に接触するように形成されていることを特徴とするフューエルリッド装置(1)の取付構造。
  4. 上下方向に延びる車体パネル(100)の取付口(101)に取り付けられた状態で車体外方に開口する凹部(11)が形成され、前記車体パネル(100)の車幅方向内方に位置付けられるハウジング本体(12)と、前記車体パネル(100)の車幅方向内方に位置付けられ、該ハウジング本体(12)の車両前側部分において車両前側へ向けて膨出するとともに内部空間が前記凹部(11)内と連通するように形成されたアーム収容ボックス部(13)とを有するハウジング(10)と、
    前記凹部(11)の前記開口(11a)を開閉する開閉体(20)と、
    先端側が前記開閉体(20)を支持し、基端側が前記ハウジング(10)の前記アーム収容ボックス部(13)に対して回動可能に取り付けられ、前記開閉体(20)が前記開口(11a)を閉じた状態で少なくとも中間部分が前記アーム収容ボックス部(13)に収容されるアーム(30)とを備えたフューエルリッド装置(1)の取付構造において、
    前記ハウジング(10)における前記開口(11a)の周縁部には、該開口(11a)の外方へ延出するフランジ部(14)が設けられ、
    前記フランジ部(14)の車両前側部分における裏側には、前記車体パネル(100)の前記取付口(101)の車両前縁部に形成された切欠部(109)に挿入される位置決め突出部(50)が形成されていることを特徴とするフューエルリッド装置(1)の取付構造。
  5. 請求項1に記載のフューエルリッド装置(1)の取付構造において、
    前記フランジ部(14)の車両前側部分における裏側には、前記車体パネル(100)の前記取付口(101)の車両前縁部に形成された切欠部(109)に挿入される位置決め突出部(50)が形成されていることを特徴とするフューエルリッド装置(1)の取付構造。
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