JP7226266B2 - 分離型車両システム - Google Patents

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Description

本発明は、分離型車両システムに関する。
従来、複数のユニットを備え、それら複数のユニットを分離可能に結合して形成される分離型車両が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
独国特許出願公開第102009057693号明細書
本開示は、上記した実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザ同士の交流を支援するサービスにおけるユーザの利便性を高めることができる技術を提供することにある。
本開示に係る分離型車両システムは、ユーザ同士の交流を支援するサービスに適用される。該分離型車両システムは、
ユーザが乗車するための空間を有する車体ユニットであって、他の車体ユニットと連結されることで乗車空間を拡大可能に形成される車体ユニットと、
自律走行可能に形成されるシャーシユニットであって、前記車体ユニットと結合されることで該車体ユニットを運搬可能に形成されるシャーシユニットと、
前記車体ユニット及び前記シャーシユニットを管理するための情報処理装置と、
を備え、
複数の車体ユニットが連結されることでユーザ同士が交流するための空間を形成している状態において、
前記情報処理装置は、
前記複数の車体ユニットのうちの第1の車体ユニットに連結されている第2の車体ユニットを、該第2の車体ユニットとは異なる第3の車体ユニットへ変更するための要求である変更要求を受け付けることと、
前記第2の車体ユニットに対応するシャーシユニットに対し、前記第2の車体ユニットを前記第1の車体ユニットから離れた所定の場所へ移動させるための指令である第1の移動指令を送信することと、
前記第3の車体ユニットに対応するシャーシユニットに対し、前記第3の車体ユニットを前記第1の車体ユニットと連結可能な位置へ移動させるための指令である第2の移動指令を送信することと、
を実行する制御部を備える。
本開示によれば、ユーザ同士の交流を支援するサービスにおけるユーザの利便性を高めることができる技術を提供することができる。
分離型車両システムの概要を示す図である。 分離型車両の概略構成を示す図である。 シャーシユニット、車体ユニット、及びサーバ装置のハードウェア構成例を示す図である。 シャーシユニットの機能構成例を示すブロック図である。 車体ユニットの機能構成例を示すブロック図である。 サーバ装置の機能構成例を示すブロック図である。 第1の車体ユニットと第2の車体ユニットとが連結されている状態において、第1の車体ユニットからの変更要求を受信した際にサーバ装置で行われる処理の流れを示すフローチャートである。
本開示では、ユーザ同士の交流を支援するサービス(以下、「マッチングサービス」と記す場合もある。)に分離型車両システムを適用することで、ユーザの利便性を向上させる。マッチングサービスは、例えば、結婚や交際を希望するユーザ同士の交流を支援するサービス、異業種のユーザ同士の交流を支援するサービス、又は趣味や趣向が同じユーザ同士の交流を支援するサービス等である。なお、ここでいう「ユーザ」は、1人であってもよく、又は複数人のグループであってもよい。
ここで、建物内等に設けられた会場でマッチングサービスの提供が行われると、各ユーザが交流相手を気軽に変更することができない可能性がある。例えば、第1のユーザと第2のユーザとが交流している状況において、第1のユーザが交流相手の変更を望んでいても、第1のユーザと第2のユーザとが同じ会場内に居続けなければならないため、第1のユーザが交流相手の変更に躊躇してしまう可能性がある。また、たとえ交流相手を変更することができたとしても、第1のユーザが第2のユーザと顔を合わせた際に気まずさを覚える可能性がある。その結果、ユーザの利便性が低下する可能性がある。
そこで、本開示では、マッチングサービスに分離型車両システムを利用する。分離型車両システムは、分離型車両と情報処理装置とを備える。分離型車両は、車体ユニットと、シャーシユニットと、を含む。車体ユニットとシャーシユニットとは、互いに結合及び分離可能に構成される。車体ユニットは、ユーザが乗車するための空間を有し、他の車体ユニットと連結されることで乗車空間を拡大可能に形成される。シャーシユニットは、自律走行可能に形成され、車体ユニットと結合することで該車体ユニットを運搬可能に形成される。斯様な分離型車両を利用してマッチングサービスを提供する場合、例えば、複数の車体ユニットを連結することで、各車体ユニットのユーザが他の車体ユニットのユーザと交流を図るための空間を形成することができる。その際、各車体ユニットは、シャーシユニットから分離される。これにより、車体ユニットから分離されたシャーシユニットを他の目的で利用することが可能となる。なお、複数の車体ユニットを連結する場合、それらの車体ユニットはシャーシユニットと連結されたままでもよい。
ここで、複数の車体ユニットのうちの第1の車体ユニットに連結されている第2の車体ユニットを、該第2の車体ユニットとは異なる第3の車体ユニットへ変更するための要求(変更要求)が発生すると、情報処理装置の制御部が、該変更要求を受け付ける。その際の変更要求は、第1の車体ユニットに搭載された端末から情報処理装置へ送信されてもよい。また、変更要求は、第1の車体ユニットのユーザが使用するユーザ端末から情報処理装置へ送信されてもよい。そして、情報処理装置の制御部は、第2の車体ユニットに対応するシャーシユニットに対し、第2の車体ユニットを第1の車体ユニットから離れた所定の場所へ移動させるための指令(第1の移動指令)を送信する。「第2の車体ユニットに対応するシャーシユニット」は、第2の車体ユニットに固有のシャーシユニット(第2の車体ユニットに予め割り当てられているシャーシユニット)でもよい。また、「第2の車体ユニットに対応するシャーシユニット」は、第2の車体ユニットの近傍に位置するシャーシユニットであって且つ何れの車体ユニットとも結合されていない状態のシャーシユニ
ットでもよい。その際、第2の車体ユニットに対応するシャーシユニット(以下、「第2のシャーシユニット」と記す場合もある。)が第2の車体ユニットと分離された状態にあれば、該第2のシャーシユニットは、第2の車体ユニットの位置まで自律的に走行して、第2の車体ユニットと結合される。そして、第2の車体ユニットと結合された第2のシャーシユニットは、所定の場所へ第2の車体ユニットを移動させる。これにより、第1の車体ユニットのユーザの居場所と第2の車体ユニットのユーザの居場所とを別個の空間にすることができる。なお、第2の車体ユニットを第1の車体ユニットから分離させる作業、及び第2の車体ユニットを第2のシャーシユニットに結合させる作業は、リフトやクレーン等の重機械を搭載する外部機器によって行われてもよい。第2の車体ユニットを第1の車体ユニットから分離させる作業、及び第2の車体ユニットを第2のシャーシユニットに結合させる作業は、第2の車体ユニット若しくは第2のシャーシユニットに搭載される機器によって行われてもよい。
また、制御部は、第3の車体ユニットに対応するシャーシユニットに対し、第3の車体ユニットを第1の車体ユニットと連結可能な位置へ移動させるための指令(第2の移動指令)を送信する。「第3の車体ユニットに対応するシャーシユニット」は、第3の車体ユニットに固有のシャーシユニットでもよい。また、「第3の車体ユニットに対応するシャーシユニット」は、第3の車体ユニットの近傍に位置するシャーシユニットであって且つ何れの車体ユニットとも結合されていない状態のシャーシユニットでもよい。その際、第3の車体ユニットに対応するシャーシユニット(以下、「第3のシャーシユニット」と記す場合もある。)が第3の車体ユニットと分離された状態にあれば、該第3のシャーシユニットは、第3の車体ユニットの位置まで自律的に走行して、第3の車体ユニットと結合される。そして、第3の車体ユニットと結合された第3のシャーシユニットは、第1の車体ユニットと連結可能な位置へ自律的に走行することで、第3の車体ユニットを第1の車体ユニットと連結可能な位置へ運搬する。これにより、第1の車体ユニットに第3の車体ユニットを連結させて、双方の車体ユニットのユーザ同士が交流するための空間を形成することができる。なお、第3の車体ユニットを第3のシャーシユニットから分離させる作業、及び第3の車体ユニットを第1の車体ユニットに連結させる作業は、リフトやクレーン等の重機械を搭載する外部機器によって行われてもよい。第3の車体ユニットを第3のシャーシユニットから分離させる作業、及び第3の車体ユニットを第1の車体ユニットに連結させる作業は、第3の車体ユニット若しくは第3のシャーシユニットに搭載される機器によって行われてもよい。
本開示に係る分離型車両システムによれば、マッチングサービスの提供を受けるユーザが気軽に交流相手を変更することができる。その結果、マッチングサービスの提供を受けるユーザの利便性を高めることができる。
以下、本発明の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。本実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に記載がない限りは発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<実施形態>
本実施形態では、ユーザ同士の交流を支援するサービス(マッチングサービス)に、分離型車両システムを適用する例について述べる。
(分離型車両システムの概要)
図1は、マッチングサービスに適用される分離型車両システムの概要を示す図である。本例におけるマッチングサービスは、結婚や交際を希望するユーザ同士の交流を支援するサービス、異業種のユーザ同士の交流を支援するサービス、又は趣味や趣向が同じユーザ同士の交流を支援するサービス等である。ここでいう「ユーザ」は、前述したように、1
人であってもよく、又は複数人のグループであってもよい。
本例においてマッチングサービスに利用される分離型車両1は、図2に示すように、自動運転により自律的に走行可能なシャーシユニット100と、ユーザが乗車するための空間を有する車体ユニット200と、を含む。当該分離型車両1は、シャーシユニット100と車体ユニット200とが互いに結合及び分離可能に形成される。また、車体ユニット200は、他の車体ユニット200と連結されることで、乗車空間を拡大可能に形成される。例えば、図1に示すように、第1のユーザが乗車する車体ユニット200A(第1の車体ユニット200A)と、第2のユーザが乗車する車体ユニット200B(第2の車体ユニット200B)とを連結することができる。これにより、第1のユーザと第2のユーザとが交流するための空間(交流スペース)が形成される。その結果、第1のユーザと第2のユーザとは、上記交流スペースを利用して交流を図ることができる。
ところで、第1のユーザと第2のユーザとが交流している途中で、第1のユーザが交流相手の変更を望む場合も想定される。斯様な場合に、本例の分離型車両システムでは、第1のユーザが、第2の車体ユニット200Bを他の車体ユニット(図1に示す例では、第3の車体ユニット200C)へ変更するための要求(変更要求)を、サーバ装置300へ送信する。その際、第1のユーザは、第1の車体ユニット200Aに装備されている装置を利用して、上記変更要求をサーバ装置300へ送信する。なお、第1のユーザは、自身の使用する端末(ユーザ端末)を利用して、上記変更要求をサーバ装置300へ送信してもよい。
上記変更要求を受信したサーバ装置300は、先ず、第2の車体ユニット200Bに対応するシャーシユニット100B(第2のシャーシユニット100B)に対し、第1の移動指令を送信する。ここでいう「第1の移動指令」は、第2の車体ユニット200Bを第1の車体ユニット200Aから離れた所定の場所へ移動させるための指令である。第1の移動指令に従って第2のシャーシユニット100Bが動作すると、第2の車体ユニット200Bを第1の車体ユニット200Aから離れた場所へ移動させることができる。
次に、サーバ装置300は、第3の車体ユニット200Cに対応するシャーシユニット100C(第3のシャーシユニット100C)に対し、第2の移動指令を送信する。ここでいう「第2の移動指令」は、第3の車体ユニット200Cを第1の車体ユニット200Aと連結可能な位置へ移動させるための指令である。第2の移動指令に従って第3のシャーシユニット100Cが動作すると、第1の車体ユニット200Aに第3の車体ユニット200Cを連結することができる。
上記した分離型車両システムによれば、第1の車体ユニット200Aと連結される車体ユニットを第2の車体ユニット200Bから第3の車体ユニット200Cへ入れ替えることができる。これにより、第1のユーザは、第1の車体ユニット200Aと第3の車体ユニット200Cとの連結によって新たに形成される交流スペースを利用して、第3のユーザと交流を図ることができる。つまり、第1のユーザは、交流相手となるユーザを第2のユーザから第3のユーザへ変更することができる。その際、第2のユーザの居場所が第1のユーザの居場所とは別個の空間になるため、第1のユーザが交流相手の変更に躊躇したり、又は交流相手の変更後に第1のユーザが第2のユーザと顔を合わせることに起因する気まずさを覚えたりすることも抑制される。その結果、第1のユーザは、交流相手の変更を気軽に行うことが可能になる。
(分離型車両システムのハードウェア構成)
次に、本実施形態における分離型車両システムの構成要素について、詳しく説明する。図3は、図1及び図2に示したシャーシユニット100、車体ユニット200、及びサー
バ装置300のハードウェア構成例を示す図である。なお、図3に示す例では、分離型車両1が1台のみ図示されているが、サーバ装置300の管理下にある分離型車両1が複数台であってもよい。
分離型車両1のシャーシユニット100は、前述したように、所定の運行指令に従って、道路上を自律走行する。斯様なシャーシユニット100は、プロセッサ101、主記憶部102、補助記憶部103、周辺状況検出センサ104、位置情報取得部105、駆
動部106、及び通信部107等を含んで構成される。本例におけるシャーシユニット100は、電動モータを原動機として駆動される、電気自動車である。シャーシユニット100の原動機は、電動モータに限定されるものではなく、内燃機関、又は内燃機関と電動モータとのハイブリット機構であってもよい。
プロセッサ101は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、又はDSP(Digital Signal Processor)である。プロセッサ101は、シャーシユニット100を制御
し、様々な情報処理の演算を行う。主記憶部102は、例えば、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等を含む。補助記憶部103は、例えば、EPROM(Erasable Programmable ROM)、又はハードディスクドライブ(Hard Disk Drive
:HDD)である。また、補助記憶部303は、リムーバブルメディア、即ち可搬記録媒体
を含むことができる。リムーバブルメディアは、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ、又はCD(Compact Disc)、又はDVD(Digital Versatile Disc)等のようなディスク記録媒体である。
補助記憶部103は、各種のプログラム、各種のデータ及び各種のテーブルを読み書き自在に記録媒体に格納する。補助記憶部103には、オペレーティングシステム(Operating System :OS)と、各種プログラムと、各種テーブル等が格納される。なお、これらの情報の一部又は全部は、主記憶部102に格納されてもよい。また、主記憶部102に格納される情報は、補助記憶部103に格納されてもよい。
周辺状況検出センサ104は、車両周辺のセンシングを行う手段であり、典型的にはステレオカメラ、レーザスキャナ、LIDAR、又はレーダ等を含んで構成される。周辺状況検出センサ104が取得した情報は、プロセッサ101に渡される。
位置情報取得部105は、シャーシユニット100の現在位置を取得する機器であり、典型的にはGPS受信器等を含んで構成される。位置情報取得部105は、所定の周期でシャーシユニット100の現在位置を取得する。位置情報取得部105によって取得された位置情報は、後述の通信部107を介してサーバ装置300へ送信される。つまり、シャーシユニット100の位置情報は、所定の周期でシャーシユニット100からサーバ装置300へ送信される。これにより、サーバ装置300は、各シャーシユニット100の現在位置を把握することが可能になる。
駆動部106は、シャーシユニット100を走行させる機器であり、例えば、原動機(内燃機関、電動モータ、又は内燃機関と電動モータとのハイブリット機構等)、制動装置、操舵装置、車輪等を含んで構成される。
通信部107は、シャーシユニット100をネットワークN1に接続するための機器である。通信部107は、例えば、5G(5th Generation)若しくはLTE(Long Term Evolution)等の移動体通信を利用して、ネットワークN1に接続する。通信部107は、
DSRC(Dedicated Short Range Communications)等の狭帯域通信、又はWi-Fi(登録
商標)等を利用して、ネットワークN1に接続してもよい。これにより、通信部107は、ネットワークN1経由で他の装置(例えば、車体ユニット200、又はサーバ装置30
0等)と通信を行うことができる。例えば、通信部107は、位置情報取得部105によって取得される現在位置情報等を、ネットワークN1経由でサーバ装置300へ送信する。ここでいうネットワークN1は、例えば、インターネット等の世界規模の公衆通信網であるWAN(Wide Area Network)、又はその他の通信網等である。
なお、シャーシユニット100のハードウェア構成は、図3に示す例に限らず、適宜構成要素の省略、置換、追加が行われてもよい。例えば、シャーシユニット100には、該シャーシユニット100と車体ユニット200との結合作業及び分離作業を行うための機器が搭載されてもよい。斯様な機器は、例えば、リフト若しくはクレーン等を備えた重機械、又は電磁石等である。また、シャーシユニット100で実行される一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。
分離型車両1の車体ユニット200は、前述したように、ユーザが乗車する空間を有し、他の車体ユニット200と連結可能に構成される。複数の車体ユニット200を連結する方法としては、例えば、はめあい式の凹凸を用いて機械的に連結する方法、又は電磁石を用いて電気的に連結する方法等を用いることができる。また、車体ユニット200における他の車体ユニット200との結合部分に望む部位には、後述する開閉部207が設けられ、該開閉部207を開くことで、複数の車体ユニット200間をユーザが行き来できるようになっている。斯様な車体ユニット200は、プロセッサ201、主記憶部202、補助記憶部203、表示部204、入力部205、位置情報取得部206、開閉部207、及び通信部208等を含んで構成される。プロセッサ201、主記憶部202、補助記憶部203、位置情報取得部206、及び通信部208については、シャーシユニット100と同様であるため、その説明が省略される。表示部204は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、又はEL(Electroluminescence)パネル等である。入力部2
05は、例えば、ユーザが文字等の記号を入力可能なタッチパネル若しくは押しボタン、ユーザが音声を入力可能なマイクロフォン、又は動画像若しくは静止画像を撮像可能なカメラ等を含む。開閉部207は、車体ユニット200における他の車体ユニット200との結合部分に望む部位に設けられ、開閉自在な窓又は扉等で構成される。
車体ユニット200のハードウェア構成は、図3に示す例に限らず、適宜構成要素の省略、置換、追加が行われてもよい。例えば、車体ユニット200には、照明装置、空調装置、又はAV(Audio Visual)装置等のように、ユーザが乗車空間を快適に過ごすための機器が装備されてもよい。また、車体ユニット200で実行される一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。
サーバ装置300は、シャーシユニット100及び車体ユニット200を管理するための装置(本開示に係る情報処理装置に相当する。)であり、一般的なコンピュータの構成を有する。すなわち、サーバ装置300は、プロセッサ301、主記憶部302、補助記憶部303、及び通信部304等を含んで構成される。これらプロセッサ301、主記憶部302、補助記憶部303、及び通信部304等は、互いにバスによって接続される。プロセッサ301、主記憶部302、及び補助記憶部303は、シャーシユニット100のプロセッサ101、主記憶部102、及び補助記憶部103と同様であるため、その説明が省略される。通信部304は、外部の装置とサーバ装置300との間における情報の送受信を行う。通信部304は、例えば、LAN(Local Area Network)インターフェースボード、又は無線通信のための無線通信回路である。LANインターフェースボード又は無線通信回路は、ネットワークN1に接続される。なお、サーバ装置300のハードウェア構成は、図3に示す例に限らず、適宜構成要素の省略、置換、追加が行われてもよい。また、サーバ装置300で実行される一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。
(シャーシユニットの機能構成)
ここで、シャーシユニット100の機能構成について、図4に基づいて説明する。本例におけるシャーシユニット100は、図4に示すように、その機能構成要素として、運行計画生成部F110、環境検出部F120、走行制御部F130、及び結合制御部F140を含む。これらの機能構成要素は、主記憶部102又は補助記憶部103に記憶されるプログラムをプロセッサ101が実行することで実現される。なお、運行計画生成部F110と環境検出部F120と走行制御部F130と結合制御部F140との何れか又はその一部は、ハードウェア回路により形成されてもよい。また、上記した機能構成要素の何れか又はその処理の一部は、ネットワークN1に接続される他のコンピュータにより実行されてもよい。例えば、運行計画生成部F110に含まれる各処理と、環境検出部F120に含まれる各処理と、走行制御部F130に含まれる各処理と、結合制御部F140に含まれる各処理とは、別々のコンピュータにより実行されてもよい。
運行計画生成部F110は、ユーザ又はサーバ装置300からの運行指令に基づいて、シャーシユニット100の運行計画を生成する。運行計画とは、シャーシユニット100が走行する経路と、経路の一部又は全部においてシャーシユニット100が行うべき処理を規定したデータである。運行計画に含まれるデータの例として、例えば、以下のようなものが挙げられる。
(1)シャーシユニット100が走行する予定の経路(走行予定経路)を、道路リンクの集合によって表したデータ
ここでいう「走行予定経路」は、例えば、運行計画生成部F110が、補助記憶部103等に記憶されている地図データを参照しつつ、サーバ装置300からの指令に基づいて生成してもよい。また、「走行予定経路」は、外部のサービスを利用して生成されてもよく、又はサーバ装置300から提供されてもよい。
(2)走行予定経路上の任意の地点において、シャーシユニット100が行うべき処理を表したデータ
ここでいう「任意の地点」は、例えば、シャーシユニット100と車体ユニット200とを分離又は結合させる場所、又は車体ユニット200の運搬先等である。そして、上記したような任意の地点でシャーシユニット100が行うべき処理には、例えば、「シャーシユニット100と車体ユニット200とを分離又は結合する」といったものがあるが、これらに限られない。
環境検出部F120は、周辺状況検出センサ104が取得したデータに基づいて、シャーシユニット周辺の環境を検出する。検出対象は、例えば、車線の数及び位置、シャーシユニット100の周辺に存在する車両の数及び位置、シャーシユニット100の周辺に存在する障害物(例えば歩行者、自転車、構造物、建築物等)の数及び位置、道路の構造、道路標識等であるが、これらに限られない。つまり、検出の対象は、シャーシユニット100が自律的な走行を行うために必要なものであれば、どのようなものであってもよい。また、環境検出部F120は、検出した物体をトラッキングしてもよい。例えば、1ステップ前に検出した物体の座標と、現在の物体の座標との差分から、当該物体の相対速度を求めてもよい。
走行制御部F130は、運行計画生成部F110が生成した運行計画と、環境検出部F120が生成した環境データと、位置情報取得部105が取得したシャーシユニット100の位置情報とに基づいて、シャーシユニット100の走行を制御する。例えば、走行制御部F130は、運行計画生成部F110によって生成される走行予定経路に沿ってシャーシユニット100を走行させる。その際、走行制御部F130は、シャーシユニット100を中心とする所定の安全領域内に障害物が進入しないようにシャーシユニット100を走行させる。なお、シャーシユニット100を自律走行させる方法については、公知の
方法を採用することができる。また、走行制御部F130は、サーバ装置300からの指令に従ってシャーシユニット100の走行を制御する機能も有する。
結合制御部F140は、シャーシユニット100と車体ユニット200との結合及び分離を制御する。シャーシユニット100と車体ユニット200との結合作業及び分離作業が外部機器により行われる場合、結合制御部F140は、無線通信等を通じて上記外部機器を制御することで、シャーシユニット100と車体ユニット200との結合作業及び分離作業を行う。なお、シャーシユニット100と車体ユニット200との結合及び分離を行うための機器がシャーシユニット100に搭載される場合は、結合制御部F140は、上記機器を制御することで、シャーシユニット100と車体ユニット200との結合作業及び分離作業を行う。
(車体ユニットの機能構成)
次に、車体ユニット200の機能構成について、図5に基づいて説明する。本例における車体ユニット200は、図5に示すように、変更要求生成部F210、及び連結制御部F220を含む。これらの機能構成要素は、主記憶部202又は補助記憶部203に記憶されるプログラムをプロセッサ201が実行することで実現される。なお、変更要求生成部F210と連結制御部F220との何れか又はその一部は、ハードウェア回路により形成されてもよい。また、上記した機能構成要素の何れか又はその処理の一部は、ネットワークN1に接続される他のコンピュータにより実行されてもよい。例えば、変更要求生成部F210に含まれる各処理と、連結制御部F220に含まれる各処理とは、別々のコンピュータにより実行されてもよい。
変更要求生成部F210は、ユーザが入力部205を通じて交流相手を変更するための情報を入力したときに、変更要求を生成する。変更要求は、自身の車体ユニット200に連結されている車体ユニットを他の車体ユニットへ変更するための要求であり、自身の車体ユニット200に連結されている車体ユニットの識別情報、及び自身の車体ユニット200の位置情報等を含む。なお、ユーザは、マッチングサービスに加入しているユーザの中から特定のユーザを新たな交流相手として指定してもよい。その場合、変更要求生成部F210は、特定のユーザを識別するための情報も含めた変更要求を生成すればよい。変更要求生成部F210により生成される変更要求は、通信部208を通じてサーバ装置300へ送信される。
連結制御部F220は、車体ユニット200と他の車体ユニット200との連結及び分離を制御する。車体ユニット200と他の車体ユニット200との連結作業及び分離作業が外部機器によって行われる場合、連結制御部F220は、無線通信等を通じて上記外部機器を制御することで、車体ユニット200と他の車体ユニット200との連結作業及び分離作業を行う。なお、車体ユニット200と他の車体ユニット200との連結作業及び分離を行うための機器が車体ユニット200に搭載される場合は、連結制御部F220は、上記機器を制御することで、車体ユニット200と他の車体ユニット200との連結作業及び分離作業を行う。
(サーバ装置の機能構成)
次に、サーバ装置300の機能構成について、図6に基づいて説明する。本例におけるサーバ装置300は、その機能構成要素として、変更要求受付部F310、第1の移動指令生成部F320、及び第2の移動指令生成部F330を含む。これらの機能構成要素は、主記憶部302又は補助記憶部303に記憶されるプログラムをプロセッサ301が実行することが実現される。なお、変更要求受付部F310と第1の移動指令生成部F320と第2の移動指令生成部F330との何れか又はその一部は、ハードウェア回路によって形成されてもよい。また、上記した機能構成要素の何れか又はその処理の一部は、ネッ
トワークN1に接続される他のコンピュータにより実行されてもよい。例えば、変更要求受付部F310に含まれる各処理と、第1の移動指令生成部F320に含まれる各処理と、第2の移動指令生成部F330に含まれる各処理とは、別々のコンピュータにより実行されてもよい。
変更要求受付部F310は、前述の変更要求を受け付ける。具体的には、変更要求受付部F310は、車体ユニット200から送信される変更要求を、通信部304を介して受信することで、変更要求の受け付けを行う。変更要求受付部F310により受け付けられた変更要求は、第1の移動指令生成部F320及び第2の移動指令生成部F330へ渡される。
第1の移動指令生成部F320は、上記変更要求に基づいて、第1の移動指令を生成する。具体的には、第1の移動指令生成部F320は、先ず、上記変更要求における変更の対象となる車体ユニットの識別情報に基づいて、該車体ユニットに対応するシャーシユニットを特定する。なお、以降の説明を簡略化するため、上記変更要求の要求元である車体ユニットを第1の車体ユニット200Aと称する。また、上記変更要求における変更の対象となる車体ユニット(第1の車体ユニット200Aに連結されている車体ユニット)を第2の車体ユニット200Bと称する。また、第2の車体ユニット200Bに対応するシャーシユニットを第2のシャーシユニット100Bと称する。
第2のシャーシユニット100Bを特定する際に、第2の車体ユニット200Bに固有のシャーシユニットが利用不可能な状態にあれば、移動指令生成部F320は、該シャーシユニット以外のシャーシユニットを第2のシャーシユニット100Bとして特定する。ここで、シャーシユニットが利用不可能な状態とは、該シャーシユニットが他の目的で使用中の状態、又は該シャーシユニットが第2の車体ユニット200Bから離れた位置にある状態等をいう。その場合に第2のシャーシユニット100Bとして特定されるシャーシユニットは、例えば、第2の車体ユニット200Bの近傍に位置するシャーシユニットであって且つ何れの車体ユニットにも結合されていないシャーシユニットである。なお、第2の車体ユニット200Bに固有のシャーシユニットが利用可能な状態にあれば、該シャーシユニットが第2のシャーシユニット100Bとして特定されればよい。
第2のシャーシユニット100Bが特定されると、第1の移動指令生成部F320は、第2のシャーシユニット100Bに対する第1の移動指令を生成する。第1の移動指令は、第2の車体ユニット200Bを第1の車体ユニット200Aから離れた所定の場所へ移動させるための指令である。第1の移動指令は、例えば、第2のシャーシユニットの現在位置から第2の車体ユニット200Bの現在位置を経由して所定の場所まで走行するための運行指令を含む。さらに、第1の移動指令は、第2の車体ユニット200Bの現在位置において第2の車体ユニット200Bを第2のシャーシユニット100Bに結合させるための指令を含む。第1の移動指令生成部F320により生成される第1の移動指令は、通信部304を通じて第2のシャーシユニット100Bへ送信される。
第2の移動指令生成部F330は、上記変更要求に基づいて、第2の移動指令を生成する。その際、第2の移動指令生成部F330は、先ず、第2の車体ユニット200Bの代わりに第1の車体ユニット200Aと連結される車体ユニット(以降の説明簡略化のため、「第3の車体ユニット200C」と称する。)を決定する。例えば、第2の移動指令生成部F330は、マッチングサービスに加入しているユーザが乗車している車体ユニットのうち、第1の車体ユニット200Aの近傍に位置する車体ユニットを、第3の車体ユニット200Cに決定してもよい。なお、新たな交流相手を指定する情報が上記変更要求に含まれている場合には、第2の移動指令生成部F330は、指定された交流相手が乗車している車体ユニットを、第3の車体ユニット200Cに決定する。
第3の車体ユニット200Cが決定されると、第2の移動指令生成部F330は、第3の車体ユニット200Cに対応するシャーシユニット(以降の説明簡略化のため、「第3のシャーシユニット100C」と称する。)を特定する。その際、第3の車体ユニット200Cに固有のシャーシユニットが利用可能な状態にあれば、該シャーシユニットが第3のシャーシユニット100Cとして特定される。また、第3の車体ユニット200Cに固有のシャーシユニットが利用不可能な状態あれば、該シャーシユニット以外のシャーシユニットが第3のシャーシユニット100Cとして特定される。つまり、第3の車体ユニット200Cの近傍に位置するシャーシユニットであって、且つ何れの車体ユニットにも結合されていないシャーシユニットが、第3のシャーシユニット100Cとして特定される。
第3のシャーシユニット100Cが特定されると、第2の移動指令生成部F330は、第3のシャーシユニット100Cに対する第2の移動指令を生成する。第2の移動指令は、第3の車体ユニット200Cを第1の車体ユニット200Aと連結可能な位置へ移動させるための指令である。第2の移動指令は、例えば、第3のシャーシユニット100Cの現在位置から第3の車体ユニット200Cの現在位置を経由して第1の車体ユニット200Aと連結可能な位置まで走行するための運行指令を含む。さらに、第2の移動指令は、第3の車体ユニット200Cの現在位置において第3の車体ユニット200Cを第3のシャーシユニット100Cに結合させるための指令、及び第1の車体ユニット200Aと連結可能な位置において第3の車体ユニット200Cを第3のシャーシユニット100Cから分離させるための指令を含む。第2の移動指令生成部F330により生成される第2の移動指令は、通信部304を通じて第3のシャーシユニット100Cへ送信される。
(処理の流れ)
次に、本実施例におけるサーバ装置300で行われる処理の流れについて、図7に基づいて説明する。図7は、第1の車体ユニット200Aと第2の車体ユニット200Bとが連結されている状態において、第1の車体ユニット200Aからの変更要求を受信した際にサーバ装置300で行われる処理の流れを示すフローチャートである。
図7では、サーバ装置300の通信部304が第1の車体ユニット200Aからの変更要求を受信すると、該変更要求が変更要求受付部F310によって受け付けられる(ステップS101)。変更要求受付部F310により受け付けられた変更要求は、第1の移動指令生成部F320及び第2の移動指令生成部F330へ渡される。
上記変更要求が第1の移動指令生成部F320へ渡されると、第1の移動指令生成部F320が、第2のシャーシユニット100Bを特定する(ステップS102)。具体的には、第1の移動指令生成部F320は、第2の車体ユニット200Bの識別情報を上記変更要求から抽出し、該識別情報に基づいて第2のシャーシユニット100Bを特定する。その際、前述したように、第2の車体ユニット200Bに固有のシャーシユニットが利用可能な状態にあれば、該シャーシユニットが第2のシャーシユニット100Bとして特定される。また、第2の車体ユニット200Bに固有のシャーシユニットが利用不可能な状態にあれば、該シャーシユニット以外のシャーシユニットが第2のシャーシユニット100Bとして特定される。つまり、第2の車体ユニット200Bの近傍に位置するシャーシユニットであって且つ何れの車体ユニットにも結合されていないシャーシユニットが、第2のシャーシユニット100Bとして特定される。
次に、第1の移動指令生成部F320は、第2のシャーシユニット100Bに対する移動指令(第1の移動指令)を生成する(ステップS103)。第1の移動指令は、第2のシャーシユニットの現在位置から第2の車体ユニット200Bの現在位置を経由して所定
の場所まで走行するための運行指令、及び第2の車体ユニット200Bの現在位置において第2の車体ユニット200Bを第2のシャーシユニット100Bに結合させるための指令を含む。
第1の移動指令生成部F320により生成された第1の移動指令は、通信部304を介して第2のシャーシユニット100Bへ送信される(ステップS104)。その場合、第2のシャーシユニット100Bでは、運行計画生成部F110が、第1の移動指令に含まれる運行指令に基づいて、運行計画を生成する。運行計画は、前述したように、第2のシャーシユニット100Bの走行予定経路を道路リンクの集合によって表したデータ、及び走行予定経路上の任意の地点で第2のシャーシユニット100Bが行うべき処理を表したデータを含む。この場合の走行予定経路は、第2のシャーシユニット100Bの現在位置から第2の車体ユニット200Bの現在位置を経由して所定の場所へ至る経路である。また、任意の地点で第2のシャーシユニット100Bが行うべき処理は、第2の車体ユニット200Bの現在位置において第2の車体ユニットを第2のシャーシユニット100Bに結合させる作業である。次に、第2のシャーシユニット100Bの走行制御部F130が、上記運行計画と、環境検出部F120が生成する環境データと、位置情報取得部105が取得する位置情報と、に基づいて、第2のシャーシユニット100Bを走行させる。これにより、第2のシャーシユニット100Bが第2の車体ユニット200Bの現在位置に移動することができる。第2のシャーシユニット100Bが第2の車体ユニット200Bの現在位置に到着すると、第2のシャーシユニット100Bと第2の車体ユニット200Bとの結合作業が行われる。具体的には、第2のシャーシユニット100Bの結合制御部F140が、外部機器又は第2のシャーシユニット100Bに搭載されている機器を制御することで、第2のシャーシユニット100Bと第2の車体ユニット200Bとを結合させる。なお、第2のシャーシユニット100Bと第2の車体ユニット200Bとを結合するにあたり、第2の車体ユニット200B側では、該第2の車体ユニット200Bを第1の車体ユニット200Aから分離させる作業が行われる。つまり、第2の車体ユニット200Bの連結制御部F220が、外部機器又は第2の車体ユニット200Bに搭載れている機器を制御することで、第2の車体ユニット200Bを第1の車体ユニット200Aから分離させる。第1の車体ユニット200Aと第2の車体ユニット200Bとの分離作業、及び第2のシャーシユニット100Bと第2の車体ユニット200Bとの結合作業が終了すると、走行制御部F130が、上記運行計画に従って第2のシャーシユニット100Bの走行を再開させる。その際、走行制御部F130が、上記運行計画と上記環境データと上記位置情報とに基づいて第2のシャーシユニット100Bを走行させることで、第2の車体ユニット200Bを所定の場所へ運搬することができる。これにより、第1の車体ユニット200Aのユーザの居場所と第2の車体ユニット200Bのユーザの居場所とを、別個の空間にすることができる。
また、上記変更要求が第2の移動指令生成部F330に渡されると、第2の移動指令生成部F330が、第3の車体ユニット200Cを決定する(ステップS105)。ここでいう第3の車体ユニット200Cは、前述したように、第2の車体ユニット200Bの代わりに第1の車体ユニット200Aに連結される車体ユニットである。斯様な第3の車体ユニット200Cを決定するにあたり、第2の移動指令生成部F330は、先ず、上記変更要求から第1の車体ユニット200Aの位置情報を抽出する。そして、第2の移動指令生成部F330は、第1の車体ユニットの位置情報に基づいて、第3の車体ユニット200Cを決定する。例えば、第2の移動指令生成部F330は、マッチングサービスに加入しているユーザが乗車している車体ユニットのうち、第1の車体ユニット200Aの近傍に位置する車体ユニットであって且つ何れの車体ユニットとも連結されていない車体ユニットを、第3の車体ユニット200Cに決定する。
第3の車体ユニット200Cが決定されると、第2の移動指令生成部F330が、第3
のシャーシユニット100Cを特定する(ステップS106)。具体的には、第2の移動指令生成部F330は、先ず、第3の車体ユニット200Cに固有のシャーシユニットが利用可能状態にあるかを判別する。その際、第3の車体ユニット200Cに固有のシャーシユニットが利用可能状態にあれば、第2の移動指令生成部F330は、該シャーシユニットを第3のシャーシユニット100Cとして特定する。一方、第3の車体ユニット200Cに固有のシャーシユニットが利用不可能な状態にあれば、第2の移動指令生成部F330は、該シャーシユニット以外のシャーシユニットを第3のシャーシユニット100Cとして特定する。つまり、第3の車体ユニット200Cの近傍に位置するシャーシユニットであって且つ何れの車体ユニットにも結合されていないシャーシユニットが、第3のシャーシユニット100Cとして特定される。
第3のシャーシユニット100Cが特定されると、第2の移動指令生成部F330が、第3のシャーシユニット100Cに対する移動指令(第2の移動指令)を生成する(ステップS107)。第2の移動指令は、第3のシャーシユニット100Cの現在位置から第3の車体ユニット200Cの現在位置を経由して第1の車体ユニット200Aと連結可能な位置まで走行するための運行指令を含む。さらに、第2の移動指令は、第3の車体ユニット200Cの現在位置において第3の車体ユニット200Cを第3のシャーシユニット100Cに結合させるための指令、及び第1の車体ユニット200Aと連結可能な位置において第3の車体ユニット200Cを第3のシャーシユニット100Cから分離させるための指令を含む。
第2の移動指令生成部F330により生成された第2の移動指令は、通信部304を介して第3のシャーシユニット100Cへ送信される(ステップS108)。その場合、第3のシャーシユニット100Cでは、運行計画生成部F110が、第2の移動指令に含まれる運行指令に基づいて、運行計画を生成する。その場合の運行計画に含まれる走行予定経路は、第3のシャーシユニット100Cの現在位置から第3の車体ユニット200Cの現在位置を経由して第1の車体ユニット200Aと連結可能な位置へ至る経路である。また、走行予定経路上の任意の地点で第3のシャーシユニット100Cが行うべき処理は、第3の車体ユニット200Cの現在位置において第3の車体ユニット200Cを第3のシャーシユニット100Cに結合する作業、及び第1の車体ユニット200Aと連結可能な位置で第3の車体ユニット200Cを分離する作業である。そして、第3のシャーシユニット100Cの走行制御部F130が、上記運行計画と、環境検出部F120が生成する環境データと、位置情報取得部105が取得する位置情報とに基づいて、第3のシャーシユニット100Cを走行させる。これにより、第3のシャーシユニット100Cが第3の車体ユニット200Cの現在位置へ移動することができる。第3のシャーシユニット100Cが第3の車体ユニット200Cの現在位置に到着すると、第3のシャーシユニット100Cと第3の車体ユニット200Cとの結合作業が行われる。具体的には、第3のシャーシユニット100Cの結合制御部F140が、外部機器又は第3のシャーシユニット100Cに搭載されている機器を制御することで、第3のシャーシユニット100Cと第3の車体ユニット200Cとを結合させる。第3のシャーシユニット100Cと第3の車体ユニット200Cとの結合作業が終了すると、走行制御部F130が、上記運行計画に従って第3のシャーシユニット100Cの走行を再開させる。その際、走行制御部F130が、上記運行計画と上記環境データと上記位置情報とに基づいて第3のシャーシユニット100Cを走行させることで、第3の車体ユニット200Cを、第1の車体ユニット200Aと連結可能な位置へ運搬することができる。第3の車体ユニット200Cを第1の車体ユニット200Aに連結させることが可能な位置に第3のシャーシユニット100Cが到着すると、第3のシャーシユニット100Cと第3の車体ユニット200Cとの分離作業が行われる。具体的には、第3のシャーシユニット100Cの結合制御部F140が、外部機器又は第3のシャーシユニット100Cに搭載されている機器を制御することで、第3のシャーシユニット100Cと第3の車体ユニット200Cとを分離させる。第3の
シャーシユニット100Cと第3の車体ユニット200Cとの分離作業が終了すると、第3の車体ユニット200Cと第1の車体ユニット200Aとの連結作業が行われる。具体的には、第3の車体ユニット200Cの連結制御部F220が、外部機器又は第2の車体ユニット200Bに搭載れている機器を制御することで、第3の車体ユニット200Cを第1の車体ユニット200Aに連結させる。これにより、第1の車体ユニット200Aのユーザと第3の車体ユニット200Cのユーザとが交流するための交流スペースが形成される。
本実施例で述べた分離型車両システムによれば、マッチングサービスの提供を受けるユーザが交流相手の変更を望んだ場合に、元の交流相手を、ユーザの居場所とは異なる別個の空間に移動させることができる。これにより、ユーザが交流相手の変更に躊躇し難くなる。また、交流相手の変更が行われた後に、ユーザと元の交流相手とが顔を合わせなくなるため、ユーザの気まずさを低減することもできる。よって、ユーザが気軽に交流相手を変更することができる。その結果、マッチングサービスの提供を受けるユーザの利便性を高めることができる。
<その他>
上記した実施形態はあくまでも一例であって、本発明はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
また、本開示において説明した処理や手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。さらに、1つの装置が行うものとして説明した処理が、複数の装置によって分担して実行されてもよい。あるいは、異なる装置が行うものとして説明した処理が、1つの装置によって実行されても構わない。コンピュータシステムにおいて、各機能をどのようなハードウェア構成で実現するかは柔軟に変更可能である。
また、本開示は、上記の実施形態で説明した機能を実装したコンピュータプログラムをコンピュータに供給し、当該コンピュータが有する1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行することによっても実現可能である。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータのシステムバスに接続可能な非一時的なコンピュータ可読記憶媒体によってコンピュータに提供されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータに提供されてもよい。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、又は化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体である。斯様な記録媒体は、例えば、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクドライブ(HDD)等)、光ディスク(CD-ROM、DVDディスク・ブルーレイディスク等)など任意のタイプのディスク、読み込み専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気カード、フラッシュメモリ、光学式カード、SSD(Solid State Drive)等の
媒体である。
1 分離型車両
100 シャーシユニット
100B 第2のシャーシユニット
100C 第3のシャーシユニット
200 車体ユニット
200A 第1の車体ユニット
200B 第2の車体ユニット
200C 第3の車体ユニット
300 サーバ装置
301 プロセッサ
302 主記憶部
303 補助記憶部
304 通信部
F110 運行計画生成部
F120 環境検出部
F130 走行制御部
F140 結合制御部
F210 変更要求生成部
F220 連結制御部
F310 変更要求受付部
F320 第1の移動指令生成部
F330 第2の移動指令生成部

Claims (1)

  1. ユーザ同士の交流を支援するサービスに適用される分離型車両システムであって、
    ユーザが乗車するための空間を有する車体ユニットであって、他の車体ユニットと連結されることで乗車空間を拡大可能に形成される車体ユニットと、
    自律走行可能に形成されるシャーシユニットであって、前記車体ユニットと結合されることで該車体ユニットを運搬可能に形成されるシャーシユニットと、
    前記車体ユニット及び前記シャーシユニットを管理するための情報処理装置と、
    を備え、
    複数の車体ユニットが連結されることでユーザ同士が交流するための空間を形成している状態において、
    前記情報処理装置は、
    前記複数の車体ユニットのうちの第1の車体ユニットに連結されている第2の車体ユニットを、該第2の車体ユニットとは異なる第3の車体ユニットへ変更するための要求である変更要求を受け付けることと、
    前記第2の車体ユニットに対応するシャーシユニットに対し、前記第2の車体ユニットを前記第1の車体ユニットから離れた所定の場所へ移動させるための指令である第1の移動指令を送信することと、
    前記第3の車体ユニットに対応するシャーシユニットに対し、前記第3の車体ユニットを前記第1の車体ユニットと連結可能な位置へ移動させるための指令である第2の移動指令を送信することと、
    を実行する制御部を備える、
    分離型車両システム。
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