JP7215630B1 - 窒化物半導体基板及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高周波損失が少なく、且つ熱伝導率が高い窒化物半導体基板及びその製造方法を提供することを目的とする。【解決手段】抵抗率が1000Ω・cm以上のシリコン基板、もしくは、抵抗率が1000Ω・cm以上のシリコン層を表面に具備するベース基板と、シリコン基板、もしくは、シリコン層上にエピタキシャル成膜されるIII族窒化物半導体薄膜と、を備えたものである窒化物半導体基板であって、III族窒化物半導体薄膜中の炭素濃度の平均値が、3E+18atoms/cm3以下であることを特徴とする窒化物半導体基板。【選択図】図1

Description

本発明は、窒化物半導体基板及びその製造方法に関する。
GaNに代表されるIII族窒化物半導体は、Si(シリコン)の材料としての限界を超える次世代の半導体材料として期待されている。GaNは飽和電子速度が大きいという特性から、高周波動作可能なデバイスの作製が可能であり、また絶縁破壊電界も大きいことから、高出力での動作が可能である。また、軽量化や小型化、低消費電力化も見込める。
近年、5G等に代表されるような通信速度の高速化、またそれ伴う高出力化の要求により、高周波、且つ高出力で動作可能なGaN HEMTが注目されている。高周波デバイスとして用いられるGaN HEMTは、MOCVD法等により、GaNエピタキシャル薄膜をベース基板上に成膜する事で得られるGaNエピタキシャル基板が主に用いられる。
ベース基板としては、熱伝導率に優れている半絶縁性SiC基板が採用される場合がある。一方半絶縁性SiC基板は価格が高価であるため、安価に製造可能なシリコン基板が採用される場合もある。
シリコン基板を高周波用途のGaN HEMTのベース基板として使用する場合、寄生容量による高周波損失を低減させるために高抵抗とする必要があることは一般的に知られている。特許文献1、特許文献2には、シリコン基板の抵抗率およびエピタキシャル層中の炭素濃度の記載があるが、熱伝導率に関する記載が無い。特許文献3、特許文献4、特許文献5は、GaNエピタキシャル層中の炭素濃度と熱伝導率の記載があるが、シリコン基板の抵抗率と高周波特性については記載されていない。
特開2010-245504 WO2011/016219 特開2008-179536 特開2007-277077 特開2009-269816
高周波用途として用いられるGaNエピタキシャル基板等の窒化物半導体基板は、基板の放熱性が悪い(熱伝導率が低い)とデバイスの発熱を逃がす事ができなくなり、長時間の使用ができなくなったり、部品劣化や温度耐性の問題で動作周波数や、入力パワーを上げることができなくなるという問題があった。
GaNエピタキシャル層を高周波デバイスとして使用するには、デバイスの仕様や用途にもより、一概には決められないが、おおよそ160W/(m・K)以上の熱伝導率がある事が好ましい。
さらに、GaNは炭素濃度が高いと転位密度が高くなり、熱伝導率が悪化する事が知られている。
また、寄生容量の増大による高周波損失が少ない事も求められる。高周波損失が大きいと入力パワーを増加させる必要があり、デバイスの効率が悪くなるだけでなく、発熱量も多くなるという問題があった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、高周波損失が少なく、且つ熱伝導率が高い窒化物半導体基板及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明では、
抵抗率が1000Ω・cm以上のシリコン基板、もしくは、抵抗率が1000Ω・cm以上のシリコン層を表面に具備するベース基板と、
前記シリコン基板、もしくは、前記シリコン層上にエピタキシャル成膜されるIII族窒化物半導体薄膜と、
を備えたものである窒化物半導体基板であって、
前記III族窒化物半導体薄膜中の炭素濃度の平均値が、3E+18atoms/cm以下である窒化物半導体基板を提供する。
このように、抵抗率が1000Ω・cm以上のシリコン基板、もしくは、抵抗率が1000Ω・cm以上のシリコン層を表面に具備するベース基板であれば、寄生容量の増大を防いで高周波損失を抑制することができる。また、III族窒化物半導体薄膜中の炭素濃度の平均値が3E+18atoms/cm以下であれば、転位密度が下がり、熱伝導率を上げることができる。その結果、高周波損失が少なく、且つ熱伝導率が高い窒化物半導体基板を提供することができる。
また、前記ベース基板は、複数の層が積層された複合基板上に平坦化層を介して前記シリコン層が積層された構成であって、
前記複合基板は、
多結晶セラミックコアと、
前記多結晶セラミックコア全体に積層された第1の接着層と、
前記第1の接着層全体に積層されたバリア層と、
を含む支持構造と、
前記支持構造の裏面に積層された第2の接着層と、
前記第2の接着層のさらに裏面に積層された導電層と、
を備え、
前記平坦化層が前記複合基板の前記支持構造の表面に積層され、
前記シリコン層が前記平坦化層上に積層されたものである
ことが好ましい。
このようなベース基板であれば、比較的容易に高周波損失が少なく、且つ熱伝導率が高い窒化物半導体基板を提供することができる。
また、前記III族窒化物半導体薄膜は、GaN、AlN、AlGaNのいずれか一つ以上を含むことが好ましい。
このようなIII族窒化物半導体薄膜であれば、比較的容易に高周波損失が少なく、且つ熱伝導率が高い窒化物半導体基板を提供することができる。
また、前記III族窒化物半導体薄膜の膜厚は、1.0μm以上5μm以下であることが好ましい。
本発明では、III族窒化物半導体薄膜の膜厚をこのような厚さとすることができる。
また本発明では、窒化物半導体基板の製造方法であって、
(1)抵抗率が1000Ω・cm以上のシリコン基板、もしくは、抵抗率が1000Ω・cm以上のシリコン層を表面に具備するベース基板を準備する工程、
(2)前記シリコン基板、もしくは、前記シリコン層上にIII族窒化物半導体薄膜をエピタキシャル成膜する工程
を含み、
前記III族窒化物半導体薄膜中の炭素濃度の平均値が、3E+18atoms/cm以下となるようにエピタキシャル成膜する、
窒化物半導体基板の製造方法を提供する。
このように、抵抗率が1000Ω・cm以上のシリコン基板、もしくは、抵抗率が1000Ω・cm以上のシリコン層を表面に具備するベース基板を用いて、III族窒化物半導体薄膜中の炭素濃度の平均値を3E+18atoms/cm以下となるようにエピタキシャル成膜する製造方法であれば、比較的容易に高周波損失が少なく、且つ熱伝導率が高い窒化物半導体基板を製造することができる。
また、前記工程(2)において、
前記III族窒化物半導体薄膜中の炭素濃度の平均値が、3E+18atoms/cm以下となるように成膜温度を調整することが好ましい。
このように成膜温度を調整すれば、比較的容易にIII族窒化物半導体薄膜中の炭素濃度を調整でき、高周波損失が少なく、且つ熱伝導率が高い窒化物半導体基板を製造することができる。
また、前記工程(1)において、
前記ベース基板を、複数の層が積層された複合基板上に平坦化層を介して前記シリコン層が積層された構成であって、
前記複合基板は、
多結晶セラミックコアと、
前記多結晶セラミックコア全体に積層された第1の接着層と、
前記第1の接着層全体に積層されたバリア層と、
を含む支持構造と、
前記支持構造の裏面に積層された第2の接着層と、
前記第2の接着層のさらに裏面に積層された導電層と、
を備え、
前記平坦化層が前記複合基板の前記支持構造の表面に積層され、
前記シリコン層が前記平坦化層上に積層されたものとする
ことが好ましい。
このようなベース基板であれば、比較的容易に高周波損失が少なく、且つ熱伝導率が高い窒化物半導体基板を製造することができる。
また、前記シリコン基板、もしくは、前記シリコン層上にエピタキシャル成膜するIII族窒化物半導体薄膜は、GaN、AlN、AlGaNのいずれか一つ以上を含むものとすることが好ましい。
このようなIII族窒化物半導体薄膜であれば、比較的容易に高周波損失が少なく、且つ熱伝導率が高い窒化物半導体基板を製造することができる。
また、前記III族窒化物半導体薄膜の膜厚は、1.0μm以上5μm以下であるものとすることが好ましい。
本発明では、III族窒化物半導体薄膜の膜厚をこのような厚さに製造することができる。
以上のように、本発明であれば、シリコン基板もしくはシリコン層を表面に具備するベース基板のシリコン層の抵抗率を1000Ω・cm以上とし、且つシリコン基板もしくはシリコン層上にエピタキシャル成膜されるIII族窒化物半導体薄膜中の炭素濃度の平均値を3E+18atoms/cm以下とすることで、高周波損失が少なく、且つ熱伝導率が高い窒化物半導体基板及びその製造方法を提供することができる。
高周波損失が少なくなると、デバイスの効率が良くなり、入力を減らすことができるとともに、発熱量が少なくなる等の効果がある。
熱伝導率が高くなると、基板の放熱性が良くなり、デバイスの発熱を逃がしやすくなり、これまでよりも長時間の使用ができるし、部品の耐久性や温度耐性が良くなる可能性がある。加えて、動作周波数や入力パワーを上げられる可能性もある。
本発明の窒化物半導体基板の一例を示す概略図である。 本発明の窒化物半導体基板に用いるベース基板の一例を示す概略図である。 実施例及び比較例で製造した窒化物半導体基板の、III族窒化物半導体薄膜の熱伝導率を示すグラフである。 実施例及び比較例で製造した窒化物半導体基板の、2次高調波特性を示すグラフである。 実施例及び比較例で製造した窒化物半導体基板の、デバイス表面温度を示すグラフである。
上述のように、高周波損失が少なく、且つ熱伝導率が高い窒化物半導体基板及びその製造方法の開発が求められていた。
本発明者らは、上記課題について鋭意検討を重ねた結果、シリコン基板もしくはシリコン層を表面に具備するベース基板のシリコン層の抵抗率と、シリコン基板もしくはシリコン層上にエピタキシャル成膜されるIII族窒化物半導体薄膜中の炭素濃度と、の両方を、所定の範囲に調整する事で、高周波損失が少なく、且つ熱伝導率が高い窒化物半導体基板とすることができることを見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、抵抗率が1000Ω・cm以上のシリコン基板、もしくは、抵抗率が1000Ω・cm以上のシリコン層を表面に具備するベース基板と、シリコン基板、もしくは、シリコン層上にエピタキシャル成膜されるIII族窒化物半導体薄膜と、を備えたものである窒化物半導体基板であって、III族窒化物半導体薄膜中の炭素濃度の平均値が、3E+18atoms/cm以下である窒化物半導体基板である。
また本発明は、窒化物半導体基板の製造方法であって、(1)抵抗率が1000Ω・cm以上のシリコン基板、もしくは、抵抗率が1000Ω・cm以上のシリコン層を表面に具備するベース基板を準備する工程、(2)シリコン基板、もしくは、シリコン層上にIII族窒化物半導体薄膜をエピタキシャル成膜する工程を含み、III族窒化物半導体薄膜中の炭素濃度の平均値が、3E+18atoms/cm以下となるようにエピタキシャル成膜する、窒化物半導体基板の製造方法である。
以下、本発明について詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
[窒化物半導体基板]
ここで図1に、本発明の窒化物半導体基板の一例を示す。図1の左図はシリコン基板を用いた例であり、図1の右図はベース基板の表面にシリコン層を積層した例である。図1の左図において、窒化物半導体基板100は、抵抗率が1000Ω・cm以上のシリコン基板101上にIII族窒化物半導体薄膜102をエピタキシャル成膜した構成であり、III族窒化物半導体薄膜102中の炭素濃度の平均値が3E+18atoms/cm以下となるようにエピタキシャル成膜したものである。図1の右図において、窒化物半導体基板100は、ベース基板103の表面に抵抗率が1000Ω・cm以上のシリコン層104を積層したものであり、シリコン層104上にIII族窒化物半導体薄膜102をエピタキシャル成膜した構成であり、III族窒化物半導体薄膜102中の炭素濃度の平均値が3E+18atoms/cm以下となるようにエピタキシャル成膜したものである。
このように、抵抗率が1000Ω・cm以上のシリコン基板、もしくは、抵抗率が1000Ω・cm以上のシリコン層を表面に具備するベース基板であれば、寄生容量の増大を防いで高周波損失を抑制することができる。また、III族窒化物半導体薄膜中の炭素濃度の平均値が3E+18atoms/cm以下であれば、転位密度が下がり、熱伝導率を上げることができる。その結果、高周波損失が少なく、且つ熱伝導率が高い窒化物半導体基板を提供することができる。
高周波損失が少なくなると、デバイスの効率が良くなり、入力を減らすことができるし、発熱量が少なくなる等の効果がある。
熱伝導率が高くなると、基板の放熱性が良くなり、デバイスの発熱を逃がしやすくなり、これまでよりも長時間の使用ができるし、部品の耐久性や温度耐性が良くなる可能性がある。加えて、動作周波数や入力パワーを上げられる可能性もある。
シリコン基板もしくはベース基板
前述の通り、III族窒化物半導体薄膜をエピタキシャル成長させるための基板については、シリコン基板、もしくは、シリコン層を表面に具備するベース基板としてもよい。例えば、基板を結晶方位が〈111〉のシリコン基板とし、基板の口径は150mmφ、厚さは675μmを選んでも良い。結晶方位は〈111〉である必要があるが、数度のオフ角が掛かっていても問題ない。また、口径や基板厚はこれに限定されない。
もしくは、結晶方位が〈111〉のシリコン層が表層に設けられている基板であれば、基板全体が単体のシリコンでなく、層構造を有する貼り合わせ基板であっても問題ない。
また、シリコン基板、または表層のシリコン層の抵抗率を1000Ω・cm以上となるように調整できる。この時のドーパント元素は限定されず、したがって導電型も限定されない。
さらに、基板の厚さに関しては特に限定されないが、SEMI規格の厚さ(6inch(150mm)基板では675μm、8inch(200mm)基板では725μm、12inch(300mm)基板では775μm)が用いられる場合や、1mm、1.15mm、1.5mm等の基板が用いられる場合もある。
(ベース基板)
図2に示すように、エピタキシャル成膜用のベース基板2は、例えば、複数の層が積層された複合基板3上に平坦化層4を介してシリコン層1が積層された構成であって、
複合基板3は、多結晶セラミックコア5と、多結晶セラミックコア5全体に積層された第1の接着層6と、第1の接着層6全体に積層されたバリア層7と、を含む支持構造8と、支持構造8の裏面に積層された第2の接着層9と、第2の接着層9のさらに裏面に積層された導電層10と、を備え、平坦化層4が複合基板3の支持構造8の表面に積層され、シリコン層1が平坦化層4上に積層されたものである。
このようなベース基板2であれば、比較的容易に高周波損失が少なく、且つ熱伝導率が高い窒化物半導体基板を提供することができる。
ここで、多結晶セラミックコア5は、例えば、窒化アルミニウムの焼結体とし、焼結助剤によって約1800度の高温で焼結したものである。
第1の接着層6および第2の接着層9は、例えば、酸化ケイ素(SiO)層とし、LPCVDプロセスによって堆積されたものである。膜厚はおおよそ100nmとすることができる。
バリア層7は、例えば、窒化ケイ素層とし、LPCVDプロセス等によって堆積し、厚さは250nm程度とすることができる。
導電層10は、例えば、ポリシリコン層とし、LPCVDプロセスによって堆積し、約300nmの厚さとすることができる。
平坦化層4は、例えば、テトラエチルオルトシリケート(TEOS)又は酸化ケイ素(SiO)を含むものとし、LPCVDプロセス等によって堆積し、厚さは2000nm程度とすることができる。
シリコン層1は、例えば、結晶方位が〈111〉、厚さ350nm程度としたものである。このシリコン層1は、例えば、シリコン基板へのイオンインプラ工程と、平坦化層4へ貼り合わせる工程と、熱処理してから所定のシリコン層1を残して剥がす工程の、いわゆるイオン注入剥離技術によって作製したものとすることができる。ここで抵抗率1000Ω・cm以上のシリコン基板を用いることで、貼り合わせ後の表層シリコン層1の抵抗率を1000Ω・cm以上とすることができる。
III族窒化物半導体薄膜
上記のシリコン基板、もしくは、ベース基板のシリコン層上にIII族窒化物半導体薄膜を成膜する。
例えば、MOCVD反応炉において、成長用複合基板上にAlN、AlGaNおよびGaN等のIII族窒化物半導体薄膜をエピタキシャル成長して窒化物半導体基板を作製する。エピタキシャル層の層構造はデバイス用途に応じて調整するため特に限定はされず、AlGaNを成膜しない場合や、AlGaN成膜後さらにAlNを成膜する場合もある。また、Al組成を変化させたAlGaNを複数層成膜させる場合もある。
ここで、III族窒化物半導体中の炭素濃度を、全膜厚を10~15nm stepで測定した時の平均値で3E+18atoms/cm以下とする。
そうする事でエピタキシャル層の転位密度が下がり、エピタキシャル層の熱伝導率が向上する。
このIII族窒化物半導体薄膜は、この上に積むデバイス層を高品質なものとするために必要な下地層の役割を果たすため、ある程度の厚さ(デバイス用途により異なるが概して1.5μm程度以上)が必要である。一方、厚すぎると原料消費や成膜時間等の面から高コストになるので、1.0μmから5μm程度が好ましい。このように一定の厚さを持つが故に、この層の放熱特性は基板全体の放熱特性にも大きな影響を与える。高周波デバイスではデバイス層自体は数nm~数100nm程度であることが多く、デバイス層のみを低炭素としても十分な放熱性は得られない。
デバイス層
上記窒化物半導体基板の表層側にはデバイス層を設けることができる。例えばHEMTの場合、デバイス層は、2次元電子ガスが発生する結晶性の高い層(チャネル層)、2次元電子ガスを発生させるための層(バリア層)、最表層にcap層を設けた構造とすることができる。バリア層はAl組成を20%程度のAlGaNを用いることができるが、例えばInGaN等も用いることができ、これに限定されない。cap層は例えばGaN層やSiN層とすることもでき、これに限定されない。また、これらのデバイス層の厚さやバリア層のAl組成は、デバイスの設計によって変更される。また、基板をHVPE法等によるバルクGaN作製のためのテンプレート基板として使用したい場合は、デバイス層を設けない事も可能である。
[窒化物半導体基板の製造方法]
上述の本発明の窒化物半導体基板は、以下のように製造することができる。以下、本発明の窒化物半導体基板の製造方法について説明する。
<工程(1)>シリコン基板もしくはベース基板の準備
工程(1)は、抵抗率が1000Ω・cm以上のシリコン基板、もしくは、抵抗率が1000Ω・cm以上のシリコン層を表面に具備するベース基板を準備する工程である。準備するシリコン基板やベース基板は前述のものとすればよい。
<工程(2)>エピタキシャル成膜する工程
工程(2)は、シリコン基板、もしくは、シリコン層上にIII族窒化物半導体薄膜をエピタキシャル成膜する工程を含み、
III族窒化物半導体薄膜中の炭素濃度の平均値が、3E+18atoms/cm以下となるようにエピタキシャル成膜する工程である。
上記のベース基板2のシリコン層1上に、MOCVD反応炉内において、GaN、AlN、及びAlGaN等のIII族窒化物半導体薄膜のエピタキシャル成長を行う。原料は、Ga源としてTMGa(トリメチルガリウム)、Al源としてTMAL(トリメチルアルミニウム)、N源としてNH(アンモニア)を用いることができる。キャリアガスはNおよびH、ないしはそのいずれかとし、成膜温度は900~1250℃程度とする。
例えば、III族窒化物半導体薄膜中の炭素濃度の平均値が、3E+18atoms/cm以下となるように成膜温度を調整する。成膜温度によってMO原料からの炭素の取り込み量が異なるので、安価で簡便に炭素濃度を調整できる。成膜温度を調整して、III族窒化物半導体薄膜中の炭素濃度の平均値を3E+18atoms/cm以下に調整し、その結果、転位密度を下げることができ、熱伝導率が高い窒化物半導体基板を製造することができる。
なお、窒化物半導体基板の表層側にはデバイス層を形成しても良い。
なお、上記ではIII族窒化物半導体薄膜全体の炭素濃度の平均値を、3E+18atoms/cm以下となるように、成膜温度によってMO原料からの炭素の取り込み量が異なることを利用したもので、安価で簡便に炭素濃度を調整できるため採用したが、炭素濃度の調整方法はこの方法に限定されず、外部ドープによる調整やその他の方法でも良いことはいうまでもない。
以上のような、抵抗率が1000Ω・cm以上のシリコン基板、もしくは、抵抗率が1000Ω・cm以上のシリコン層を表面に具備するベース基板を用いて、III族窒化物半導体薄膜中の炭素濃度の平均値を3E+18atoms/cm以下となるようにエピタキシャル成膜する製造方法であれば、比較的容易に高周波損失が少なく、且つ熱伝導率が高い窒化物半導体基板を製造することができる。
以下、実施例及び比較例を用いて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1~3)
以下のような手順で、表1、2に示すように、ベース基板の表面のシリコン層の抵抗率とIII族窒化物半導体薄膜中の炭素濃度を変えて、実施例1~3の窒化物半導体基板を作製した。
(ベース基板の準備)
エピタキシャル成膜用のベース基板を以下の工程で準備した。
ここではシリコン基板でなく、表層がシリコンの貼り合わせ基板とした。
多結晶セラミックコア5と、前記多結晶セラミックコア5に全体に結合された第1の接着層6と、前記第1の接着層6全体に結合されたバリア層7とを含む支持構造8と、前記支持構造8の裏面側のみに結合された第2の接着層9と、前記第2の接着層9のさらに裏面側に結合された導電層10と、前記バリア層7の表層側のみに結合された平坦化層4と、平坦化層4に結合されたシリコン層1を設けた。(図2)
ここで、多結晶セラミックコア5は窒化アルミニウムの焼結体とし、焼結助剤によって約1800度の高温で焼結した。
第1の接着層6および第2の接着層9は、酸化ケイ素(SiO)層とし、LPCVDプロセスによって堆積した。膜厚はおおよそ100nmとした。
バリア層7は、窒化ケイ素層とし、LPCVDプロセス等によって堆積し、厚さは250nm程度とした。
導電層10はポリシリコン層とし、LPCVDプロセスによって堆積し、約300nmの厚さとした。
平坦化層4は、SiOとし、LPCVDプロセス等によって堆積し、厚さは2000nm程度とした。
シリコン層1は軸方位が〈111〉、厚さ350nm程度とした。このシリコン層1は、シリコン基板へのイオンインプラ工程と、平坦化層4へ貼り合わせる工程と、熱処理してから所定のシリコン層を残して剥がす工程の、いわゆるイオン注入剥離技術によって作製した。ここで抵抗率1000Ω・cm以上のシリコン基板を用いることで、貼り合わせ後の表層シリコン層の抵抗率を1000Ω・cm以上とした。実際の抵抗率は、表1、2に示した。
Figure 0007215630000002
Figure 0007215630000003
(III族窒化物半導体薄膜のエピタキシャル成膜)
上記をベース基板とし、シリコン層上に、MOCVD反応炉内において、AlN、AlGaNおよびGaN等のIII族窒化物半導体薄膜のエピタキシャル成長を行った。原料は、Ga源としてTMG(トリメチルガリウム)、Al源としてTMA(トリメチルアルミニウム)、N源としてアンモニアを用いた。キャリアガスはH、およびNを用いた。
この際のエピタキシャル層の設計は、ベース基板直上にAlN層を150nm、その上にAlGaN層を250nm設け、更にその上にGaN層を成膜し、エピタキシャル層の総膜厚は、2μm程度に設計した。この時のエピタキシャル層全体の炭素濃度の平均値は、3E+18atoms/cm3以下となるように、成膜温度を調整した。この時のGaN層の成膜温度については表1,2に示した。成膜温度によってMO原料からの炭素の取り込み量が異なることを利用したもので、安価で簡便に炭素濃度を調整できるため採用した。なお、SIMSによってエピタキシャル層の炭素濃度の測定を実施した。SIMSの炭素濃度測定は、15~20nmステップで測定し、表層の正しく炭素濃度が測定出来ていない部分は除いたGaN層の炭素濃度測定点全点で平均値を算出した。
(高周波損失の測定)
上記のようにして作製した窒化物半導体基板において、電極を形成して高周波損失の測定を実施した。これは、III族窒化物薄膜上にコプレーナ導波路と呼ばれる電極を形成した後、電極のIN側から周波数一定の高周波信号を入力し、OUT側から出力される高周波信号の強度を測定する方法である。高周波信号は100%電極中のみを伝わる事が理想であるが、信号の一部は電極中ではなく基板中を通ってOUT側から出力される。基板中を通った信号は高調波成分として検出されるため、この高調波成分の強度を測定する事で、基板側への損失量を測定する方法である。そのため、高調波信号強度が小さい方が(マイナスの値の為、絶対値が大きい方が)、電極中を伝わっている成分が多く、理想的な基板と言える。結果を図4に示す。
(熱伝導率の測定)
また、サーモリフレクタンス法によってGaNエピタキシャル層の熱伝導率を測定した。結果を図3に示す。
(比較例1~6)
表1、2に示すように、ベース基板表層のシリコン層の抵抗率、または/及び、III族窒化物半導体薄膜の平均炭素濃度を表のとおりに変更したこと以外、実施例1と同じベース基板およびIII族窒化物半導体薄膜の窒化物半導体基板を作製した。
実施例1~3と同様に、窒化物半導体基板上に電極を形成して高周波損失の測定をすると共に、およびサーモリフレクタンス法によるGaNエピタキシャル層の熱伝導率を測定した。結果を図3、図4に示す。
尚、実施例、比較例のIII族窒化物半導体薄膜構成において、GaN層が総厚の大部分を占め基板熱伝導率特性を決める層となっていることから、GaN層の炭素濃度を把握すれば良いと考えており、GaN層のみの成膜温度と炭素濃度結果を表1、2に示した。
比較例1,2、3では、シリコン層は1000Ω・cm以上となっているものの、エピタキシャル層の炭素濃度が高いため熱伝導率が低い基板であった(図3)。高周波ロスが小さく入力電力を大きくする必要は無いが、発生した熱を放熱しきれず、デバイスの動作不良が発生し得る。
比較例4、5、6は、シリコン層の抵抗率が低かったため、高周波ロスが大きい基板であった(図4)。実施例と比較するとより大きいパワーが必要となり、エピタキシャル層の熱伝導率は高くとも、放熱しきれない程高温の動作となり、デバイスの動作不良が発生し得る。
実施例では、いずれの問題も解決されたため、高い周波数・入力電力でのデバイス動作が可能である事が示された。
(デバイスの表面温度の測定)
実施例1、2、3、比較例1~6の基板を使用した高周波デバイスを作製し、ソース-ドレイン間の電圧VDS=28V、入力の周波数f=3.5GHzで動作させ、20分後のデバイス表面温度を調査した。その結果を図5に示す。
比較例のように、エピタキシャル層の炭素濃度、もしくはシリコン層の抵抗率のいずれかを満たしていても、デバイスの発熱温度が上昇してしまう事が確認でき、動作不良を起こす可能性がある。
なお、成長温度によって原料の分解で生じる生成分子の種類や割合が変わるため、質および効率の良い結晶成長に適した温度範囲がある。GaNエピタキシャル層の場合900~1250℃程度が適切であって、むやみに高温にしてもGaNエピタキシャル層が適切に成長しない。
また、他の手法を使って極めて低炭素なGaNエピタキシャル層を得た場合、放熱性の観点のみにおいてはシリコン層の抵抗率が1000Ωcm未満のものを使用しても許容できる場合があるが、高調波成分が大きい状態(基板への信号の漏れ)は変わらないため総合的なデバイス特性として許容できない。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
1、104…シリコン層、 2、103…ベース基板、 3…複合基板、
4…平坦化層、 5…多結晶セラミックコア、 6…第1の接着層、 7…バリア層、
8…支持構造、 9…第2の接着層、 10…導電層、 100…窒化物半導体基板、
101…シリコン基板、 102…III族窒化物半導体薄膜。

Claims (14)

  1. 抵抗率が1000Ω・cm以上のシリコン基板、もしくは、抵抗率が1000Ω・cm以上のシリコン層を表面に具備するベース基板と、
    前記シリコン基板、もしくは、前記シリコン層上にエピタキシャル成膜されるIII族窒化物半導体薄膜と、
    を備えたものである窒化物半導体基板であって、
    前記III族窒化物半導体薄膜中の炭素濃度の平均値が、3E+18atoms/cm以下であることを特徴とする窒化物半導体基板。
  2. 前記ベース基板は、複数の層が積層された複合基板上に平坦化層を介して前記シリコン層が積層された構成であって、
    前記複合基板は、
    多結晶セラミックコアと、
    前記多結晶セラミックコア全体に積層された第1の接着層と、
    前記第1の接着層全体に積層されたバリア層と、
    を含む支持構造と、
    前記支持構造の裏面に積層された第2の接着層と、
    前記第2の接着層のさらに裏面に積層された導電層と、
    を備え、
    前記平坦化層が前記複合基板の前記支持構造の表面に積層され、
    前記シリコン層が前記平坦化層上に積層されたものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体基板。
  3. 前記III族窒化物半導体薄膜は、GaN、AlN、AlGaNのいずれか一つ以上を含むことを特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体基板。
  4. 前記III族窒化物半導体薄膜は、GaN、AlN、AlGaNのいずれか一つ以上を含むことを特徴とする請求項2に記載の窒化物半導体基板。
  5. 前記III族窒化物半導体薄膜の膜厚は、1.0μm以上5μm以下であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の窒化物半導体基板。
  6. 窒化物半導体基板の製造方法であって、
    (1)抵抗率が1000Ω・cm以上のシリコン基板、もしくは、抵抗率が1000Ω・cm以上のシリコン層を表面に具備するベース基板を準備する工程、
    (2)前記シリコン基板、もしくは、前記シリコン層上にIII族窒化物半導体薄膜をエピタキシャル成膜する工程
    を含み、
    前記III族窒化物半導体薄膜中の炭素濃度の平均値が、3E+18atoms/cm以下となるようにエピタキシャル成膜する、
    ことを特徴とする窒化物半導体基板の製造方法。
  7. 前記工程(2)において、
    前記III族窒化物半導体薄膜中の炭素濃度の平均値が、3E+18atoms/cm以下となるように成膜温度を調整する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の窒化物半導体基板の製造方法。
  8. 前記工程(1)において、
    前記ベース基板を、複数の層が積層された複合基板上に平坦化層を介して前記シリコン層が積層された構成であって、
    前記複合基板は、
    多結晶セラミックコアと、
    前記多結晶セラミックコア全体に積層された第1の接着層と、
    前記第1の接着層全体に積層されたバリア層と、
    を含む支持構造と、
    前記支持構造の裏面に積層された第2の接着層と、
    前記第2の接着層のさらに裏面に積層された導電層と、
    を備え、
    前記平坦化層が前記複合基板の前記支持構造の表面に積層され、
    前記シリコン層が前記平坦化層上に積層されたものとする
    ことを特徴とする請求項6に記載の窒化物半導体基板の製造方法。
  9. 前記工程(1)において、
    前記ベース基板を、複数の層が積層された複合基板上に平坦化層を介して前記シリコン層が積層された構成であって、
    前記複合基板は、
    多結晶セラミックコアと、
    前記多結晶セラミックコア全体に積層された第1の接着層と、
    前記第1の接着層全体に積層されたバリア層と、
    を含む支持構造と、
    前記支持構造の裏面に積層された第2の接着層と、
    前記第2の接着層のさらに裏面に積層された導電層と、
    を備え、
    前記平坦化層が前記複合基板の前記支持構造の表面に積層され、
    前記シリコン層が前記平坦化層上に積層されたものとする
    ことを特徴とする請求項7に記載の窒化物半導体基板の製造方法。
  10. 前記シリコン基板、もしくは、前記シリコン層上にエピタキシャル成膜するIII族窒化物半導体薄膜は、GaN、AlN、AlGaNのいずれか一つ以上を含むものとすることを特徴とする請求項6に記載の窒化物半導体基板の製造方法。
  11. 前記シリコン基板、もしくは、前記シリコン層上にエピタキシャル成膜するIII族窒化物半導体薄膜は、GaN、AlN、AlGaNのいずれか一つ以上を含むものとすることを特徴とする請求項7に記載の窒化物半導体基板の製造方法。
  12. 前記シリコン基板、もしくは、前記シリコン層上にエピタキシャル成膜するIII族窒化物半導体薄膜は、GaN、AlN、AlGaNのいずれか一つ以上を含むものとすることを特徴とする請求項8に記載の窒化物半導体基板の製造方法。
  13. 前記シリコン基板、もしくは、前記シリコン層上にエピタキシャル成膜するIII族窒化物半導体薄膜は、GaN、AlN、AlGaNのいずれか一つ以上を含むものとすることを特徴とする請求項9に記載の窒化物半導体基板の製造方法。
  14. 前記III族窒化物半導体薄膜の膜厚は、1.0μm以上5μm以下とすることを特徴とする請求項6から13のいずれか一項に記載の窒化物半導体基板の製造方法。
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