以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
(実施の形態1)
[全体構成]
以下、実施の形態1に係る水廻りユニットの全体構成について説明する。図1及び図2は、水廻りユニットの内部構造を示す図である。図3は、水廻りユニットの内部の上面図であり、図4は、水廻りユニットの内部の側面図である。
図1~図4に示される水回りユニット10は、戸建住宅、集合住宅、ホテル、養護施設などの建物(建築物)の一部を構成するものであり、例えば、建築現場以外で予め組み立てられてのユニット化された構造体である。水廻りユニット10は、システムキッチン以外の水廻り設備をユニット化したものであり、壁部、天井部、及び、床部によって構成される本体部の内側空間に、便器20と、洗面台30と、ミラー装置40と、壁面収納庫50と、照明装置60と、シャワールーム70とを備える。図示されないが、水廻りユニット10は、浴槽を備えてもよい。
便器20は、ユーザが用を足すために使用する器具であり、メイン空間61に設置される。つまり、メイン空間61の一部はトイレとして使用される。便器20は、例えば、洋式の便器であり、温水洗浄機能を有する便座21を有する。なお、メイン空間61のうち便器20が設けられる空間は、トイレとして仕切られていてもよい。
また、便器が有する便座21には、脈波センサ91が埋め込まれている。脈波センサ91は、例えば、光電脈波法を用いて便座21に座ったユーザの脈波を計測する。光電脈波法は、赤外光または赤色光(反射型の場合は緑色光も使用可能)を体表面に照射し、体内を透過する光の変化量または体内で反射する光の変化量を、血流量の変化としてとらえる脈波の計測方法である。脈波センサ91によって出力される脈波データを解析することで、心拍数(脈拍数)、または、血圧などを推定することができる。また、脈拍変動に基づいて居住者のストレスレベルを計測することもできる。
その他に、便座21には、体脂肪センサ93が埋め込まれている。体脂肪センサ93は、例えば、ユーザの体内に微弱な電流を流してこれを計測する生体インピーダンス法を用いてユーザの体脂肪率を計測する。なお、体脂肪センサ23は、例えば、洗面台30の周囲の床、または、便器20の周囲の床に設けられていてもよい。
洗面台30は、居住者が洗面等に使用する水道設備である。洗面台30が設けられている壁の洗面台30よりも上方には、ミラー装置40が設けられている。洗面台30の下部には、洗面台30の下方の床に向けて光を発する間接照明装置31が設けられる。
ミラー装置40は、通常は鏡として機能するが、表示部44が起動すると画像の表示によりユーザへの提示を行う表示装置として機能する。また、ミラー装置40は、ミラー装置40の上方を照らす上側間接照明装置41、及び、ミラー装置40の下方を照らす下側間接照明装置42を備え、これら上側間接照明41および下側間接照明42はミラー装置40に内蔵されていてもよいし、ミラー装置40の周辺に設置されていてもよい。上側間接照明装置41及び下側間接照明装置42の点灯及び消灯は、例えば、ミラー装置40が備えるタッチパネル45への操作に基づいて行われるが、ミラー装置40が備えるマイク(図示せず)への音声入力に基づいて行われてもよい。
洗面台30の前方の床には、体重センサ92が埋め込まれている。体重センサ92は、圧力センサなどによって実現される。
壁面収納庫50は、ミラー装置40と対向する位置に設けられる収納庫である。壁面収納庫50の扉51は、発光する構造パネル80によって実現される。構造パネル80の表面には、木目調の図柄層が取り付けられている。構造パネル80は、通常は、木目調の図柄が設けられた扉51として機能し、外部から構造パネル80は視認できない。しかしながら、構造パネル80が有する光源が発光すると、光源が発する光は、図柄層を通じて外部に取り出される。このような構造パネル80は、ユーザに発光態様によりユーザへの提示を行う発光装置として機能する。
なお、図1及び図3では、壁面収納庫50の1つの扉51のみが構造パネル80を含んでいるように記載されているが、壁面収納庫50の全ての扉のそれぞれに構造パネル80が含まれてもよい。また、構造パネル80が壁面収納庫50の扉51に含まれることは必須ではなく、構造パネル80は、壁部、天井部、及び、床部のいずれかに埋め込まれていてもよい。
照明装置60は、便器及び洗面台30の周辺の空間であるメイン空間61を照明する。照明装置60は、例えば、メイン空間61の上方の天井に設置され、白色光を発する。照明装置60は、例えば、LED(Light Emitting Diode)などの発光素子によって実現される。照明装置60の点灯及び消灯は、例えば、水廻りユニット10の壁に設けられた壁スイッチ(図示せず)への操作によって行われるが、ミラー装置40が備えるタッチパネル45への操作に基づいて行われてもよいし、後述の人感センサの検知結果に基づいて行われてもよい。また、照明装置60は、調光機能及び調色機能の少なくとも一方を有していてもよい。
シャワールーム70は、ユーザが水またはお湯を浴びるための空間であり、シャワー71が設けられる。シャワールーム70とメイン空間61とは、透光性を有するスライドドア72によって仕切られる。シャワールーム70の壁の上方には、天井や壁に向けて光を発する間接照明装置73が設けられる。また、シャワールーム70の天井には、スピーカ(図示せず)が設置されている。タッチパネル45あるいは音声入力によってユーザが例えばリラックスモードを選択したときはシャワー71を浴びながらリラックス空間を演出する音楽または音がスピーカーから流れ、合わせて前述の上側間接照明装置41または下側間接照明装置42が空間演出を行う。
また、シャワールーム70には、シャワー71に代えて、または、シャワー71に加えて、イス型シャワー74が設けられてもよい。イス型シャワー74は、例えば、背もたれのあるイス型であり、両側の腕置きの位置に、温水が吹き出す複数の穴を有する棒状水吹き出し部が設けられている。また、図示されないが、シャワールーム70には、バスタブが設けられていてもよい。
[機能構成]
水廻りユニット10は、ユーザの生体情報を計測するセンサ(例えば、脈波センサ91、体重センサ92、及び、体脂肪センサ93など)を備え、これらのセンサによって計測された生体情報に基づいてユーザへの提示を行うことができる。このような提示を行う提示装置は、ミラー装置40及び構造パネル80である。以下、このような提示に関連する水廻りユニット10の機能構成について説明する。図5は、水廻りユニット10の機能構成を示すブロック図である。
図5に示されるように、水廻りユニット10は、ミラー装置40と、構造パネル80と、センサ90と、制御装置100(図1~図4で図示せず)と、人感センサ110(図1~図4で図示せず)とを備える。また、図5には、サーバ装置200も図示されている。
ミラー装置40は、表示装置の一例であり、センサ90によって計測された生体情報に基づいて画像の表示を行う表示装置である。ミラー装置40は、ユーザの操作を受け付けるユーザインターフェース装置としても機能する。水廻りユニット10においては、ミラー装置40は、制御装置100の指令にしたがって生体情報に基づく画像の表示を行うが、センサ90から直接生体情報を取得して画像の表示を行ってもよい。ミラー装置40は、上側間接照明装置41、下側間接照明装置42、カメラ43、表示部44、タッチパネル45、ミラー制御部46、及び、記憶部47を備える。
カメラ43は、ミラー装置40の前方の映像を撮影する。撮影された映像が左右反転されて表示部44に表示されることで、ミラー装置40の鏡としての機能が実現される。このように、ミラー装置40は、例えば、デジタルミラーである。
表示部44は、画像を表示する。例えば、表示部44は、ミラー制御部46の制御に基づいて、カメラ43によって撮影された画像を左右反転して表示することにより、ミラー装置40をミラーとして機能させる。また、表示部44は、表示部44の少なくとも一部の領域(例えば、洗面台30の直上の一部の領域)に生体情報に基づく情報を示す画像を表示する。表示部44は、液晶パネル、または、有機EL(Electro luminescence)パネルなどの表示パネルによって実現される。
タッチパネル45は、操作受付部の一例であり、表示部44に重ね合わされ、ユーザの操作を受け付ける。タッチパネル45は、例えば、表示部44による表示を開始するためのユーザの操作を受け付ける。なお、ミラー装置40は、ミラー装置40が備えるマイク(図示せず)によってユーザの音声入力を受け付け、ミラー制御部46は、音声入力に基づいてユーザを識別することも可能である。
ミラー制御部46は、上側間接照明装置41及び下側間接照明装置42の制御(照明制御)、並びに、表示部44への画像の表示制御を行う。ミラー制御部46は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサまたは専用回路によって実現されてもよい。
記憶部47は、ミラー制御部46が照明制御及び表示制御を行うために実行するプログラムなどが記憶される記憶装置である。記憶部47は、例えば、半導体メモリによって実現される。
構造パネル80は、建物または建具などに使用されるパネル状の部材である。構造パネル80は、発光装置の一例であり、センサ90によって計測された生体情報に基づいて発光態様が変化する。水廻りユニット10においては、構造パネル80の発光態様は、制御装置100の指令にしたがって変更されるが、構造パネル80がセンサ90から直接生体情報を取得することで変更されてもよい。構造パネル80は、具体的には、光源81、パネル制御部82、及び、記憶部83を備える。
光源81は、例えば、基板上に複数のLED素子が実装された構造を有する発光モジュールである。複数のLED素子のそれぞれは、赤色LEDチップ、青色LEDチップ、及び、緑色LEDチップを含み、各LEDチップの輝度が独立して制御可能である。これにより、光源81の発光色の変更が実現される。なお、光源81は、LED以外の発光素子(例えば、有機ELなど)によって実現されてもよい。
パネル制御部82は、光源81の発光制御を行う。パネル制御部82は、具体的には、ユーザの生体情報(より詳細には、ユーザの生体情報に基づいて制御装置100から送信される指令)に基づいてユーザの体調に変化があったと判定される場合に、光源81の発光態様を変化させる。パネル制御部82は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサまたは専用回路によって実現されてもよい。
記憶部83は、パネル制御部82が発光制御を行うために実行するプログラムなどが記憶される記憶装置である。記憶部83は、例えば、半導体メモリによって実現される。
センサ90は、ユーザの生体情報を計測する。上述のように、センサ90は、具体的には、脈波(及び脈波に基づいて算出される血圧及び心拍数)を生体情報として計測する脈波センサ91、体重を生体情報として計測する体重センサ92、または、体脂肪を生体情報として計測する体脂肪センサ93などである。
センサ90は、これらのセンサに限定されず、例えば、血圧センサ、心拍センサ、カメラ、体温センサ、脳波センサ、唾液センサ、発汗センサ、呼吸センサ、体動センサ、血流センサ、血糖値センサ、検尿センサなどであってもよい。このようなセンサ90のそれぞれは、ユーザに接触する接触型のセンサであってもよいし、ユーザに接触しない非接触型のセンサであってもよい。また、センサ90は、水廻りユニット10内のどこかに設置されればよく、例えば、便器20、洗面台30、メイン空間61、及び、シャワールーム70のいずれかに設置される。生体情報は、例えば、血圧、心拍数、瞬目・視線、眼球運動、瞳孔変動、体温、脳波、唾液量、発汗量、呼吸量、体動量、血流量、血糖値、pH、尿酸値などである。生体情報には、ユーザの便器20(トイレ)の使用回数、及び、ユーザの身体能力(筋力など)が含まれてもよい。
制御装置100は、センサ90から生体情報を取得し、取得した生体情報に基づいてミラー装置40及び構造パネル80を制御する。制御装置100は、制御部101と、記憶部102と、通信部103とを備える。
制御部101は、センサ90から生体情報を取得し、取得した生体情報に基づく指令を送信することにより、ミラー装置40及び構造パネル80の制御(つまり、情報の提示制御)を行う。制御部101は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサまたは専用回路によって実現されてもよい。
記憶部102は、制御部101が提示制御を行うために実行するプログラム、及び、提示制御を行うための各種情報などが記憶される記憶装置である。記憶部102は、例えば、半導体メモリによって実現される。
通信部103は、制御装置100が、インターネットなどの広域通信ネットワーク120を介してサーバ装置200と通信を行うための通信回路である。通信部103が行う通信は、有線通信であってもよいし無線通信であってもよい。通信部103が行う通信の通信規格についても特に限定されない。
人感センサ110は、例えば、水廻りユニット10の入り口付近に設置され、ユーザが水廻りユニット10内に入ったことを検知するセンサである。人感センサ110は、ユーザの体から発せられる赤外線を検知する焦電センサであるが、超音波または可視光を用いたセンサであってもよい。人感センサ110の検知結果は、制御装置100に送信される。なお、人感センサ110の設置位置は、特に限定されない。人感センサ110は、例えば、構造パネル80の周辺に設置される。
[構造パネルを用いた提示制御]
次に、構造パネル80を用いた提示制御について説明する。図6は、構造パネル80を用いた提示制御のフローチャートである。
制御装置100の制御部101は、センサ90がユーザ生体情報を計測するごとに、計測された生体情報を取得して記憶部102に蓄積する(S11)。上述のように、水廻りユニット10は、ユーザが意識しなくても、ユーザが便器20または洗面台30を使用すると自動的に生体情報を計測する。制御部101は、このように計測された生体情報を記憶部102に蓄積する。
ユーザが水廻りユニット10に侵入すると、人感センサ110はこれを検知する(S12)。制御部101は、ユーザが検知されたことを示す検知結果を人感センサ110から取得すると、これをトリガとして、直近の生体情報の計測値を用いてユーザが健康であるか否かの判定を行う(S13)。制御部101は、例えば、直近の生体情報の計測値と、過去の生体情報の計測値との比較を行う。過去の生体情報は、より具体的には、直近の所定期間(例えば、1週間)において計測された生体情報の平均値である。
制御部101は、直近の計測値と過去の平均値との差が所定値未満であり、ユーザが健康であると判定すると(S13でYes)、構造パネル80の光源81を電球色(第一態様の一例)で発光させる(S14)。図7は、ユーザが健康であると判定された場合の構造パネル80の発光態様を示す図である。制御部101は、具体的には、構造パネル80の光源81を電球色で発光させるための指令をパネル制御部82に送信し、パネル制御部82は、受信した指令にしたがって光源81を発光させる。
一方、制御部101は、直近の計測値と過去の平均値との差が所定値以上であり、ユーザが健康でないかバイタル値が異常であると判定すると(S13でNo)、構造パネル80の光源81を電球色と異なる昼白色(第二態様の一例)で発光させる(S15)。図8は、ユーザが健康でないと判定された場合の構造パネル80の発光態様を示す図である。制御部101は、具体的には、構造パネル80の光源81を昼白色で発光させるための指令をパネル制御部82に送信し、パネル制御部82は、受信した指令にしたがって光源81を発光させる。
以上説明したような構造パネル80を用いた提示制御によれば、健康であると判定されるユーザが水廻りユニット10に侵入すると、構造パネル80は、電球色(第一態様)で発光開始する。健康でないと判定されるユーザが水廻りユニット10に侵入すると、構造パネル80は、昼白色(第二態様)で発光開始する。したがって、ユーザは、構造パネルの発光態様により体調の異常を把握することができる。
上述のように生体情報の計測はユーザから計測を意図した操作等を受け付けずに行われ、発光態様の変化もユーザから操作等を受け付けずに行われる。つまり、ユーザは、水廻りユニット10が設けられた建物で普通に生活していれば、健康状態(体調)の悪化を示す提示を受けることができ、これにより体調の異常に気付くことができる。
なお、発光態様の変化は、発光色の変更、点滅(明滅)周期の変更、及び、明るさの変更などの少なくとも1つ以上を組み合わせて行われればよい。また、発光態様の変化は、文字情報、及び、画像情報などの詳細情報を含まないが、含んでもよい。例えば、構造パネル80は、光源81が有するLEDチップを選択的に発光させることなどにより、ミラー装置40の表示部44よりも解像度の粗い画像(模様など)を表示することができ、発光態様の変化は、このような画像の変化により実現されてもよい。
また、ユーザが健康であるか否かの判定が過去の生体情報との比較によって行われることは必須ではない。例えば、直近の生体情報の計測値が万人に共通の所定範囲(例えば、健康診断などで用いられる一般に正常とされる血圧値の範囲など)内であるか否かに基づいて行われてもよい。生体情報のうち個人差が大きいものは、過去の生体情報が比較に用いられ、生体情報のうち個人差が小さいものは、万人に共通の所定範囲が比較に用いられればよい。つまり、制御部101は、生体情報の種類に応じて判定基準を変更してもよい。
また、センサ90として、脈波センサ91、体重センサ92、及び、体脂肪センサ93の3種類のセンサが設置されているため、互いに異なる複数種類の生体情報のそれぞれが日々記憶部102に蓄積される。このような場合、例えば、複数種類の生体情報の直近の計測値のうち少なくとも1つが異常であると判定された場合に発光態様が変更される。
以上、構造パネル80を用いて発光態様に基づく提示を行う例について説明したが、このような提示は、構造パネル80以外の他の発光装置によって行われてもよい。例えば、発光態様に基づく提示は、間接照明装置31、上側間接照明装置41、下側間接照明装置42、照明装置60、または、間接照明装置73などの照明装置によって行われてもよい。
[ミラー装置を用いた提示制御]
次に、ミラー装置40を用いた提示制御について説明する。図9は、ミラー装置40を用いた提示制御のフローチャートである。
制御装置100の制御部101は、センサ90がユーザ生体情報を計測するごとに、計測された生体情報を取得して記憶部102に蓄積する(S21)。上述のように、水廻りユニット10は、ユーザが意識しなくても、ユーザが便器20または洗面台30を使用すると自動的に生体情報を計測する。制御部101は、このように計測された生体情報を記憶部102に蓄積する。
ミラー装置40のタッチパネル45がユーザの所定の操作(例えば、タップ操作)を受け付けると(S22)、ミラー制御部46は、制御装置100の制御部101に所定の操作が行われたことを通知する。
制御部101は、ミラー制御部46から通知を受けると、直近の生体情報の計測値を用いてユーザが健康であるか否かの判定を行う(S23)。ここでの判定方法は、構造パネルを用いた提示制御と同様である。
制御部101は、ユーザが健康である(言い換えれば、ユーザの体調が正常である)と判定すると(S23でYes)、表示部44に第一表示画面を表示させる(S24)。制御部101は、具体的には、第一表示画面を表示させるための指令をミラー制御部46に送信し、ミラー制御部46は、受信した指令にしたがって表示部44に第一表示画面を表示させる。図10は、第一表示画面の一例を示す図である。
図10に示されるように、第一表示画面には、例えば、直近の所定期間の生体情報を示す画像が表示される。図10の例では、直近の一週間の血圧値が折れ線グラフで表示されている。また、ユーザが健康であると判定されたことを示す文字情報も表示されている。
一方、制御部101は、ユーザが健康でない(言い換えれば、ユーザの体調が異常である)と判定すると(S23でNo)、表示部44に第二表示画面を表示させる(S25)。制御部101は、具体的には、第二表示画面を表示させるための指令をミラー制御部46に送信し、ミラー制御部46は、受信した指令にしたがって表示部44に第二の表示画面を表示させる。図11は、第二表示画面の一例を示す図である。
図11に示されるように、第二表示画面には、例えば、直近の所定期間の生体情報を示す画像が表示される。図11の例では、直近の一週間の血圧値が折れ線グラフで表示されている。また、ユーザが健康でないと判定されたことを示す文字情報も表示されている。この文字情報は、医療機関の受診を勧める旨の情報を含む。つまり、図11の第二表示画面は、ユーザへサービスの提供を受けることを提案するための画像である。
ここで、ユーザは、図11の第二表示画面において、「近隣の医療機関を表示する」と記載された領域をタップ操作することにより、水廻りユニット10が設置された建物の近辺の医療機関の一覧画面を表示することができる。図12は、医療機関の一覧画面の一例を示す図である。
例えば、制御部101は、通信部103を用いて、記憶部102にあらかじめ記憶された水廻りユニット10の設置位置情報(具体的には、水廻りユニット10が設置された建物の緯度及び経度情報、住所情報など)を、WEB検索サービスを提供するサーバ装置200aに送信する。これにより、制御部101は、水廻りユニット10が設置された建物の近辺の医療機関の情報をサーバ装置200aから取得し、図12のような一覧画面を表示部44に表示することができる。
また、ユーザによって「地図を表示」の部分がタップ操作されれば、対象の医療機関の周辺地図が表示部44に表示される。このような周辺地図の地図情報は、例えば、WEB検索サービスを提供するサーバ装置200aから提供される。
また、図12の一覧画面が表示されているときに、ユーザによって医療機関の選択操作及び予約操作が行われると、制御部101は、選択された医療機関が使用するサーバ装置200b(サーバ装置ではなく、パーソナルコンピュータなどの情報端末であってもよい)に、当該医療機関を予約するための予約要求情報と、記憶部102に蓄積されたユーザの生体情報とを送信する。
このようにユーザの生体情報が事前に提供されれば、ユーザがその後、選択した医療機関を受診する際に、当該医療機関に属する医師は、計測された生体情報を考慮して診断を行うことができる。つまり、水廻りユニット10は、医師の診断を支援することができる。
なお、第二表示画面がユーザへサービスの提供を受けることを提案するための画像であることは必須ではない。第二表示画面は、ユーザへ商品の購入を提案するための画像であってもよい。図13は、このような第二表示画面の別の一例を示す図である。
図13の第二表示画面は、健康でないと判定される根拠となった生体情報の改善が見込める商品の購入を勧める文字情報を含む。この文字情報は、例えば、広告情報であり、広告を提供するサーバ装置200cから提供される。サーバ装置200cは、広告情報が表示された回数に応じて課金処理を行う。どのような生体情報が悪化したときにどのような広告情報が表示されるかは、例えば、所定のアルゴリズムに基づいてサーバ装置200cが決定する。なお、ユーザによって「購入」の部分がタップ操作されれば、この商品を購入するためのWebサイトが表示部44に表示される。
なお、広告情報は、商品を対象としたものに限定されず、サービスを対象としたものであってもよい。例えば、広告情報は、生体情報の改善のために運動施設(トレーニングジム)の利用を勧めるものであってもよい。
また、第二表示画面は、ユーザに生活習慣に関するアドバイスを行うための改善を促す画像であってもよい。図14は、このような第二表示画面の別の一例を示す図である。
図14の第二表示画面は、健康でないと判定される根拠となった生体情報の改善するための、生活習慣に関するアドバイス情報(文字情報)を含む。生活習慣に関するアドバイス情報は、具体的には、運動に関するアドバイス、または、食事に関するアドバイスなどである。どのような生体情報の数値が悪化したときにどのようなアドバイス情報が表示されるかは、例えば、所定のアルゴリズムに基づいて制御部101が決定する。表示の候補となるアドバイス情報は、例えば、記憶部102にあらかじめ記憶される。
以上のようなミラー装置40を用いた提示制御によれば、水廻りユニット10は、ユーザに生体情報の計測結果を提示することができる。また、水廻りユニット10は、ユーザの健康状態が良くないと判定された場合には、医療機関の受診、商品の購入、サービスの提供を受けること、及び、生活習慣の是正を提案することができる。
また、センサ90として、脈波センサ91、体重センサ92、及び、体脂肪センサ93の3種類のセンサが設置されているため、互いに異なる複数種類の生体情報のそれぞれが日々記憶部102に蓄積される。このような場合、表示部44の表示画面を画面遷移させることにより、複数種類の生体情報を個別に表示することが可能となる。
以上、ミラー装置40を用いて画像の表示に基づく提示を行う例について説明したが、このような提示は、ミラー装置40以外の他の表示装置によって行われてもよい。例えば、画像の表示に基づく提示は、シャワールーム70またはメイン空間61に表示装置が設置されるような場合、この表示装置を用いて行われてもよい。
[提示制御の連動]
なお、上記実施の形態1では、ミラー装置40を用いた提示制御は、所定の操作に基づいて開始されたが、構造パネル80を用いた提示制御と同様に、人感センサ110の検知結果に基づいて開始されてもよい。つまり、人感センサ110によって人が検知されると、ミラー装置40を用いた提示制御、及び、構造パネル80を用いた提示制御の両方が開始されてもよい。
また、構造パネル80を用いた提示制御においてユーザが健康でないと判定され、構造パネル80が第二発光態様で発光したときにのみ、ミラー装置40を用いた提示制御が自動的に開始されてもよい。つまり、ミラー装置40を用いた提示制御、及び、構造パネル80を用いた提示制御が連動してもよい。
この場合、構造パネル80を用いた提示制御においてユーザが健康であると判定され、構造パネル80が第一発光態様で発光したときには、所定の操作が行われない限りミラー装置40を用いた提示制御は開始されず、表示部44はスリープ状態(透明)のままとなる。このように健康状態が悪化していると判定され、ユーザが詳細な情報を知りたいときにのみ選択的にミラー装置40を用いた提示制御が開始されることで、ユーザへの効果的な情報提示が実現される。
[変形例]
上記実施の形態1において、第二表示画面は、商品の購入を提案するための画像、サービスの提供を受けることを提案するための画像、計測された生体情報を示す画像、及び、生活習慣に関するアドバイスを行うための画像のうち任意の2つ以上の画像を含んでもよい。また、上記実施の形態1では、第一表示画面には、商品の購入を提案するための画像、サービスの提供を受けることを提案するための画像、及び、生活習慣に関するアドバイスを行うための画像が含まれなかったが、第一表示画面は、これらの画像を1つまたは複数含んでもよい。
また、上記実施の形態1では、構造パネルの発光態様は、ユーザが健康であるか否かの判定に基づいて2段階で変化したが、発光態様の変化は、複数の閾値と計測された生体情報との比較により3段階以上に細かく行われてもよい。例えば、構造パネルの発光態様は、生体情報が健康と考えられる数値から離れるほど構造パネルが発する光の色温度が高くなる(あるいは低くなる)ように連続的に変化してもよい。
また、上記実施の形態1では、ミラー装置は、ユーザが健康でないと判定されたときに各種画像を表示したが、ユーザが健康であると判定されたときに各種画像を表示してもよい。各種画像とは、商品の購入を提案するための画像、サービスの提供を受けることを提案するための画像、及び、生活習慣に関するアドバイスを行うための画像などである。
また、上記実施の形態1の水廻りユニットは、さらに、水廻りユニットの外部に設けられたセンサから当該センサによって計測されたユーザの生体情報を取得し、取得した生体情報に基づく提示を行ってもよい。例えば、水廻りユニットは、水廻りユニットが設けられる建物の他の部屋(寝室など)に設けられたセンサから当該センサによって計測されたユーザの生体情報を取得し、取得した生体情報に基づく提示を行ってもよい。
(実施の形態2)
[構成]
実施の形態2では、複数の水廻りユニット10のそれぞれにおいて計測された生体情報が集約される第1サーバ装置と、第1サーバ装置から生体情報の提供を受ける第2サーバ装置とを含む情報処理システムについて説明する。図15は、実施の形態2に係る情報処理システムの機能構成を示すブロック図である。
情報処理システム250は、複数の水廻りユニット10と、第1サーバ装置300と、複数の第2サーバ装置400と、複数の環境センサ500と、携帯端末600とを備える。
第1サーバ装置300は、複数の水廻りユニット10のそれぞれから当該水廻りユニット10に設けられたセンサ90によって計測された生体情報を取得し管理する。第1サーバ装置300は、例えば、水廻りユニット10の製造事業者によって使用されるサーバ装置であり、水廻りユニット10と連携して様々なサービスを実現する。第1サーバ装置300は、通信部301と、情報処理部302と、記憶部303とを備える。
通信部301は、第1サーバ装置300が、インターネットなどの広域通信ネットワーク120を介して、複数の水廻りユニット10、複数の第2サーバ装置400、及び、複数の環境センサ500のそれぞれと通信するための通信回路である。通信部301が行う通信は、有線通信であってもよいし無線通信であってもよい。通信部301が行う通信の通信規格についても特に限定されない。
情報処理部302は、通信部301を介して取得された生体情報の記憶部303への記憶などの情報処理を行う。情報処理部302は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサまたは専用回路によって実現されてもよい。
記憶部303は、通信部301によって取得された生体情報がビッグデータとして記憶される記憶装置である。記憶部303は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)などによって実現される。
第2サーバ装置400は、サービス事業者が第1サーバ装置300から生体情報の提供を受けるために使用するサーバ装置である。サービス事業者は、具体的には、水廻りユニット10の設置位置を含む地域でサービス事業を行っている者、または、当該地域でサービス事業の開始を検討している者である。サービス事業者は、さらに具体的には、介護施設の運営事業者、健康施設の運営事業者、保険会社、食品会社、旅行会社、宿泊施設の運営事業者、自治体、機器メーカ、または、医療機関などである。なお、この場合の地域は、集合住宅、病院、または、介護施設のように小規模な単位の地域であってもよいし、行政区域(つまり、市町村、都道府県など)のように大規模な単位の地域であってもよい。
環境センサ500は、温度、湿度、紫外線量、及び、PM2.5濃度の少なくとも1つを示す環境情報を計測するセンサである。環境センサ500は、具体的には、温度センサ、湿度センサ、紫外線センサ、または、PM2.5センサなどである。環境センサ500によって計測された環境情報は、環境センサ500に接続された通信回路によって第1サーバ装置300に送信される。なお、環境センサ500は、水廻りユニット10に備えられてもよい。
携帯端末600は、水廻りユニット10のユーザが第1サーバ装置300から送信されるサービス情報を受診するための情報端末である。ユーザは、言い換えれば、センサ90の計測対象者である。携帯端末600は、具体的には、スマートフォンまたはタブレット端末などである。
[動作例1]
次に、情報処理システム250の動作例1について説明する。図16は、情報処理システム250の動作例1のフローチャートである。
まず、第1サーバ装置300の通信部301は、複数の水廻りユニット10から当該水廻りユニット10が備えるセンサ90によって計測された生体情報を取得する(S101)。図17は、通信部301によって取得される生体情報の一例を示す図である。図17に示されるように、通信部301によって取得される生体情報は、例えば、水廻りユニット10のID、生体情報の種別、生体情報の計測値、計測時刻などを含む情報である。
一方、記憶部303には、あらかじめ水廻りユニット10のユーザ情報が記憶されている。図18は、ユーザ情報の一例を示す図である。図18に示されるユーザ情報は、水廻りユニット10のID、ユーザID、ユーザの性別、ユーザの年齢、ユーザの身長、水廻りユニット10の設置位置(例えば、緯度及び経度であるが、住所であってもよい)などを含む。ユーザ情報は、あらかじめユーザ登録などによって記憶部303に記憶される。
そこで、情報処理部302は、水廻りユニット10のIDをキーとして、ステップS101において取得された生体情報(図17)を、ユーザ情報(図18)と紐づけて記憶部303に記憶する(S102)。なお、ユーザ情報は、あらかじめ記憶されるのではなく、ステップS101において通信部301によって取得される生体情報に含まれてもよい。この結果、記憶部303に記憶される、サービス事業者への提供の対象となる生体情報は、生体情報の種別、生体情報の計測値、計測時刻、ユーザの性別、ユーザの年齢、ユーザの身長、水廻りユニット10の設置位置などを含む。
情報処理部302は、複数のサービス事業者のうちの1つのサービス事業者に提供する1以上の生体情報を、記憶部303に記憶された複数の生体情報の中から規則に基づいて選択する(S103)。図19は、生体情報を提供する際の規則を示す情報(以下、規則情報とも記載される)の一例を示す図である。
第1サーバ装置300がサービス事業者(第2サーバ装置400)に生体情報を提供する場合、全ての生体情報を提供する必要がない場合がある。例えば、サービス事業者が高齢者向け介護施設を運営している事業者である場合、このような事業者が高齢者の生体情報のみを必要として、若年層の生体情報は必要としないことがある。このような生体情報の提供先の事業者の要求に個別に対応するために、図19に示されるような規則情報が用いられる。規則情報は、生体情報の提供先のサービス事業者(より詳細には、サービス事業者のID)と、サービス事業者の業種を示す情報と、生体情報の具体的な提供方法とを含む。
規則情報は、生体情報のフィルタ方法を含んでいる。生体情報のフィルタ方法とは、記憶部303に記憶された複数の生体情報のうちどの生体情報を提供するかの選択方法(選択基準)である。60歳以上のユーザの生体情報のみを選択する、あるいは、生体情報の種別(血圧値、心拍数、体重、体脂肪率)のうち一部を選択するなどの生体情報の選択方法を意味する。
また、規則情報は、生体情報の加工方法を含んでいる。生体情報の加工方法とは、生体情報をどのような形式で提供するかの加工方法(加工基準)である。図19の例では、事業者Cに対する加工方法として、1週間分の血圧値を平均化して提供することが定められている。つまり、生体情報の加工方法として統計処理を行うことが定められている。なお、統計処理には、平均化処理の他に、標準偏差を算出する処理、及び、度数分布を算出する処理などが含まれる。また、生体情報の加工方法には、生体情報の計測結果をマップ化する方法が含まれてもよい。マップ化された生体情報は、この地域には高血圧の人が多いなどの生体情報の地域性を示す。
また、図19の例では、事業者Dに対する加工方法として、個人情報(ユーザ情報のうち住所、氏名などの個人を特定できる情報)を削除して提供することが定められている。つまり、事業者Dに対する加工方法は、プライバシー保護の観点に基づいた方法である。
このように、第1サーバ装置300は、規則情報に基づいてサービス事業者ごとに異なる態様で生体情報を提供することができる。
ステップS103の後、情報処理部302は、通信部301を用いて、選択した1つ以上の生体情報を、サービス事業者(言い換えれば、第2サーバ装置400)に提供する(S104)。なお、ステップS102~ステップS104の処理は、生体情報の提供を受けることを希望するサービス事業者からの求め(つまり、第2サーバ装置400から送信される生体情報の提供要求)に応じて行われてもよいし、定期的に行われてもよい。
ステップS104の後、第1サーバ装置300は、ステップS104において生体情報を提供したサービス事業者から、提供されることを望む生体情報に関する要求を取得する(S105)。この要求は、言い換えれば、サービス事業者が今後提供を希望する生体情報のフィルタ方法、及び、加工方法を示すフィードバック情報である。この要求は、例えば、電子データとして、サービス事業者が使用する第2サーバ装置400から送信され、第1サーバ装置300の通信部301によって取得される。しかしながら、この要求は、第1サーバ装置300の管理者が、第1サーバ装置300が備えるユーザインターフェース装置(図示せず)を操作すること(つまり、手動入力)により第1サーバ装置300によって取得されてもよい。
ステップS105の後、情報処理部302は、取得した要求に基づいて規則(規則情報)を変更する(S106)。例えば、ステップS105で取得された要求が事業者Aからの要求であって生体情報のフィルタ方法(例えば、対象年齢)の変更を指示するものである場合、図20に示されるように、生体情報の対象年齢が指定された年齢(例えば、55歳以上)に変更される。図20は、変更後の規則情報の一例を示す図である。なお、ステップS105で取得された要求は、対象年齢のように計測対象者を変更する指示に限定されない。要求は、生体情報のフィルタ方法の変更を指示するものであってもよいし、生体情報の加工方法の変更を指示するものであってもよい。また、要求は、フィルタ方法及び加工方法を変更しない(現状を維持する)ことを示すものであってもよい。
このように、第1サーバ装置300は、規則を更新することにより、サービス事業者への生体情報の提供方法を動的に(言い換えれば、適応的に)変更することができる。
ステップS106の後、情報処理部302は、生体情報の提供に対する対価を、生体情報の提供を受けたサービス事業者に求めるための課金処理を行う(S107)。課金処理は、例えば、生体情報の提供を受けたサービス事業者のIDと、当該サービス事業者への請求金額とを紐づけて記憶部303に記憶する処理である。
なお、生体情報を提供するための規則(規則情報)は、機械学習によって変更されてもよい。例えば、規則は機械学習モデルによって実現されてもよい。生体情報を提供するための機械学習モデルは、生体情報の提供を受けるサービス事業者に関する情報を入力とし、価値関数に基づいて、当該サービス事業者へ提供する生体情報を出力する。サービス事業者に関する情報には、例えば、業種を示す情報、従業員数を示す情報、資本金を示す情報、及び、主たる事業所の所在地を示す情報などが含まれる。
また、この学習モデルは、当該サービス事業者からの要求(当該サービス事業者が今後提供を希望する生体情報)を報酬として用いる機械学習(例えば、強化学習)によって価値関数を更新する。つまり、サービス事業者の要望に応じて規則が変更される。
このように、生体情報を提供するための規則が機械学習モデルによって実現されれば、第1サーバ装置300は、新たに生体情報の提供を開始する未知のサービス事業者に関する情報が第1サーバ装置300に入力されることで、当該未知のサービス事業者が希望すると考えられる生体情報を提供することができる。
[動作例2]
また、第1サーバ装置300は、生体情報に加えて、または、生体情報に代えて、環境センサ500によって計測された環境情報をサービス事業者に提供してもよい。図21は、このような情報処理システム250の動作例2のフローチャートである。
まず、第1サーバ装置300の通信部301は、複数の環境センサ500から当該環境センサ500によって計測された環境情報を取得する(S111)。通信部301によって取得される環境情報は、例えば、環境センサ500のID、環境情報の種別(温度、湿度、紫外線量、及び、PM2.5濃度など)、環境情報の計測値)、計測時刻などを含む情報である。情報処理部302は、ステップS111において取得された環境情報を、記憶部303に記憶する(S112)。
ステップS112の後、情報処理部302は、複数のサービス事業者のうちの1つのサービス事業者に提供する1以上の環境情報を、記憶部303に記憶された複数の環境情報の中から規則に基づいて選択する(S113)。環境情報を提供する際の規則(規則情報)については、生体情報を提供する際の規則と同様である。
ステップS113の後、情報処理部302は、通信部301を用いて、選択した1つ以上の環境情報を、サービス事業者(言い換えれば、第2サーバ装置400)に提供する(S114)。なお、ステップS112~ステップS114の処理は、環境情報の提供を受けることを希望するサービス事業者からの求め(つまり、第2サーバ装置400から送信される環境情報の提供要求)に応じて行われてもよいし、定期的に行われてもよい。
ステップS114の後、第1サーバ装置300は、ステップS114において環境情報を提供したサービス事業者から、提供されることを望む環境情報に関する要求を取得する(S115)。この要求は、言い換えれば、サービス事業者が今後提供を受けることを希望する環境情報のフィルタ方法、及び、加工方法を示すフィードバック情報である。この要求は、例えば、電子データとして、サービス事業者が使用する第2サーバ装置400から送信され、第1サーバ装置300の通信部301によって取得される。しかしながら、この要求は、第1サーバ装置300の管理者が、第1サーバ装置300が備えるユーザインターフェース装置(図示せず)を操作すること(つまり、手動入力)により第1サーバ装置300によって取得されてもよい。
ステップS115の後、情報処理部302は、取得した要求に基づいて規則(規則情報)を変更する(S116)。
このように、第1サーバ装置300は、規則を更新することにより、サービス事業者への環境情報の提供方法を動的に(言い換えれば、適応的に)変更することができる。
ステップS116の後、情報処理部302は、環境情報の提供に対する対価を、環境情報の提供を受けたサービス事業者に求めるための課金処理を行う(S117)。課金処理は、例えば、環境情報の提供を受けたサービス事業者のIDと、当該サービス事業者への請求金額とを紐づけて記憶部303に記憶する処理である。
なお、生体情報を提供するための規則(規則情報)と同様に、環境情報を提供するための規則(規則情報)は、機械学習によって変更されてもよい。例えば、規則は機械学習モデルによって実現されてもよい。環境情報を提供するための機械学習モデルは、環境情報の提供を受けるサービス事業者に関する情報を入力とし、価値関数に基づいて、当該サービス事業者へ提供する環境情報を出力する。また、この学習モデルは、当該サービス事業者からの要求(当該サービス事業者が今後提供を希望する環境情報)を報酬として用いる機械学習(例えば、強化学習)によって価値関数を更新する。つまり、サービス事業者の要望に応じて規則が変更される。
このように、環境情報を提供するための規則が機械学習モデルによって実現されれば、第1サーバ装置300は、新たに環境情報の提供を開始する未知のサービス事業者に関する情報が第1サーバ装置300に入力されることで、当該未知のサービス事業者が希望すると考えられる環境情報を提供することができる。
[動作例3]
動作例1及び動作例2では、生体情報または環境情報の提供方法を規則にしたがって選択したが、第1サーバ装置300は、生体情報または環境情報の提供先を規則にしたがって選択してもよい。図22は、このような情報処理システム250の動作例3のフローチャートである。
まず、第1サーバ装置300の通信部301は、複数の水廻りユニット10から当該水廻りユニット10が備えるセンサ90によって計測された生体情報を取得する(S101)。情報処理部302は、水廻りユニット10のIDをキーとして、ステップS101において取得された生体情報(図17)を、ユーザ情報(図18)と紐づけて記憶部303に記憶する(S102)。
ステップS102の後、情報処理部302は、記憶部303に記憶された生体情報の提供先のサービス事業者を複数のサービス事業者の中から規則(図19に示される規則情報)に基づいて選択する(S121)。
例えば、生体情報が70歳の男性の血圧値である場合、図19の規則情報に基づき、提供先のサービス事業者としては、事業者A、事業者C、事業者D、及び、事業者Eが選択される。生体情報の加工については、例えば、事業者の選択後に別途行われる。
ステップS121の後、情報処理部302は、通信部301を用いて、生体情報を、ステップS121で選択した1以上のサービス事業者(言い換えれば、選択した1以上の第2サーバ装置400)に提供する(S122)。
ステップS122の後、第1サーバ装置300は、ステップS122において生体情報を提供した1以上のサービス事業者の少なくとも1つから、提供されることを望む生体情報に関する要求を取得する(S105)。ステップS105の後、情報処理部302は、取得した要求に基づいて規則(規則情報)を変更する(S106)。例えば、図19に示される規則情報が、図20のように変更される。ステップS106の後、情報処理部302は、生体情報の提供に対する対価を、生体情報の提供を受けたサービス事業者に求めるための課金処理を行う(S107)。
このように、第1サーバ装置300は、規則情報に基づいて生体情報の提供先のサービス事業者を決定することができる。また、第1サーバ装置300は、規則が変更されることで生体情報の提供先のサービス事業者を適応的に変更することができる。
なお、動作例3においても、生体情報の提供先を選択するための規則(規則情報)は、機械学習によって変更されてもよい。例えば、規則は機械学習モデルによって実現されてもよい。生体情報の提供先を選択するための機械学習モデルは、生体情報を入力とし、価値関数に基づいて、当該生体情報を提供すべきサービス事業者に関する情報(例えば、サービス事業者の業種を示す情報)を出力する。また、この学習モデルは、当該サービス事業者からの要求(当該サービス事業者が今後も同じ生体情報の提供を希望するか否かを示す情報)を報酬として用いる機械学習(例えば、強化学習)によって価値関数を更新する。つまり、サービス事業者の要望に応じて規則が変更される。
このように、生体情報の提供先を選択するための規則が機械学習モデルによって実現されれば、第1サーバ装置300は、新たに生体情報の提供を開始する未知のサービス事業者に関する情報が第1サーバ装置300に入力されることで、当該未知のサービス事業者が希望すると考えられる生体情報を提供することができる。
なお、動作例3は、環境センサによって計測された環境情報の提供においても適用できる。つまり、動作例3において、生体情報は、環境情報に読み代えられてよい。
[動作例4]
実施の形態1において、水廻りユニット10のミラー装置40には、医療機関の受診を勧める情報(図11及び図12の画像)、食品提供者による摂取すべき食品を示す情報(図13の画像)、及び、運動施設の利用を勧める情報(図示せず)などが表示された。このような情報の表示は、第1サーバ装置300から提供される情報に基づいて行われてもよい。第1サーバ装置300は、具体的には、サービス事業者との契約に基づいて、サービス事業者が使用する第2サーバ装置400から取得したサービス情報を水廻りユニット10に提供してもよい。図23は、このような情報処理システム250の動作例4のフローチャートである。
まず、第1サーバ装置300の通信部301は、広域通信ネットワーク120を通じて、サービス事業者(第2サーバ装置400)から送信されたサービス情報を取得する(S131)。サービス情報は、例えば、当該サービス事業者が提供するサービスに関する表示を行うための情報であり、取得されたサービス情報は、記憶部303に記憶される。
次に、通信部301は、水廻りユニット10からサービス情報の要求を取得する(S132)。通信部301は、広域通信ネットワーク120を通じて、水廻りユニット10の通信部103からサービス情報の要求を取得する。サービス情報の要求は、例えば、ユーザが健康でないと判定されたときに水廻りユニット10から送信される。
次に、情報処理部302は、取得されたサービス情報の要求に応じて記憶部303からサービス情報を読み出し、読み出したサービス情報を、サービス情報の送信元の水廻りユニット10に送信する(S133)。この結果、水廻りユニット10のミラー装置40は、サービス情報を取得し、サービス事業者が提供するサービスに関する表示を行うことができる。つまり、サービス情報が水廻りユニット10のユーザ(センサ90の計測対象者)に提供される。
水廻りユニット10にサービス情報が提供された後、情報処理部302は、サービス情報の水廻りユニット10のユーザへの提供に対する対価を、サービス事業者に求めるための課金処理を行う課金処理を行う(S134)。課金処理は、例えば、サービス事業者のIDと、当該サービス事業者への請求金額とを紐づけて記憶部303に記憶する処理である。
以上のように、第1サーバ装置300は、サービス事業者のサービス情報を水廻りユニット10のユーザに提供することができる。
なお、水廻りユニット10のミラー装置40を介してサービス情報がユーザに提供されることは必須ではなく、サービス情報は、ユーザの携帯端末600を介してユーザに提供されてもよい。例えば、図18のユーザ情報にユーザの携帯端末へのサービス情報を送信するための情報(電子メールアドレス、SNSアカウントなど)が含まれれば、第1サーバ装置300は、ユーザの携帯端末600へサービス情報を送信し、携帯端末600は、これを取得してサービス事業者が提供するサービスに関する表示を行うことができる。つまり、サービス情報が水廻りユニット10のユーザ(センサ90の計測対象者)に提供される。
また、動作例4では、実施の形態1で説明されたミラー装置40の制御が第1サーバ装置300の情報処理部302によって行われる例について説明されたが、同様に、実施の形態1で説明された構造パネル80の制御が情報処理部302によって行われてもよい。構造パネル80に代えて間接照明装置31、上側間接照明装置41、下側間接照明装置42、照明装置60、または、間接照明装置73などの照明装置が制御される場合も同様である。
[効果等]
以上説明したように、情報処理システム250は、生体情報を計測する複数のセンサ90と、情報処理部302とを備える。情報処理部302は、複数のセンサ90によって計測された複数の生体情報を記憶部303に記憶し、サービス事業者に提供する1つ以上の生体情報を記憶部303に記憶された複数の生体情報の中から規則に基づいて選択し、選択した1つ以上の生体情報をサービス事業者に提供し、上記規則を変更する。なお、実施の形態2では、センサ90は、水廻りユニット10の外部に配置されたセンサであってもよい。
このような情報処理システム250は、上記規則がサービス事業者の要望に基づいて定められることで、サービス事業者が希望する生体情報だけを選択的に提供することができる。また、情報処理システム250は、不必要な生体情報がサービス事業者の第2サーバ装置400に送信されなくなるため、通信量を低減することができる。また、情報処理システム250は、規則を変更することで、適応的に生体情報を提供することができる。
また、例えば、情報処理部302は、機械学習により上記規則を変更する。
このような情報処理システム250は、新たに生体情報の提供を開始する未知のサービス事業者に、当該未知のサービス事業者が希望すると考えられる生体情報を提供することができる。
また、例えば、上記規則は、選択した1つ以上の生体情報の加工方法を含んでいる。
このような情報処理システム250は、生体情報を加工してサービス事業者に提供することができる。
また、例えば、加工方法は、プライバシー保護の観点に基づいた方法である。
このような情報処理システム250は、生体情報をプライバシー保護の観点に基づいて加工してサービス事業者に提供することができる。
また、例えば、情報処理部302は、サービス事業者からの、提供されることを望む生体情報に関する要求を取得し、取得した要求に基づいて上記規則を変更する。
このような情報処理システム250は、上記規則をサービス事業者からの要求に応じて変更することができる。
また、例えば、情報処理システム250は、さらに、サービス事業者から送信されたサービス情報を取得し、取得したサービス情報をセンサ90の計測対象者に提供する情報提供装置を備える。
このような情報処理システム250は、サービス事業者のサービス情報をセンサ90の計測対象者に提供することができる。
また、例えば、サービス情報は、医療機関の受診を勧める情報と、運動施設の利用を勧める情報と、食品提供者による摂取すべき食品を示す情報と、の少なくとも1つを含む。
このような情報処理システム250は、医療機関の受診を勧める情報、運動施設の利用を勧める情報、及び、食品提供者による摂取すべき食品を示す情報の少なくとも1つをセンサ90の計測対象者に提供することができる。
また、例えば、上記情報提供装置は、便器、洗面台、並びに、シャワー及び浴槽の少なくとも一方を内部に有する水廻りユニットの内部に設けられた第1表示装置である。第1表示装置は、例えば、ミラー装置40であるが、その他の表示装置であってもよい。水廻りユニット10には、計測対象者の生体情報を計測したセンサ90が取り付けられている。
また、例えば、水廻りユニット10は、さらに、機器を有し、情報処理部302は、さらに、水廻りユニット10に取り付けられたセンサ90が計測した生体情報に基づいて機器を制御する。
このような情報処理システム250は、生体情報に基づいて、水廻りユニット10が有する機器を制御することができる。
また、例えば、上記機器は、照明装置60、または、第1表示装置よりも解像度が粗い第2表示装置である。第2表示装置は、例えば、構造パネル80であるが、その他の表示装置であってもよい。
このような情報処理システム250は、生体情報に基づいて、照明装置60または第2表示装置を制御することができる。
また、例えば、上記情報提供装置は、計測対象者の携帯端末600である。
このような情報処理システム250は、携帯端末600を介して計測対象者にサービス情報を提供することができる。
また、例えば、生体情報は、体重、体脂肪、血圧、血糖値、トイレの使用回数、および、身体能力の少なくとも1つである。
このような情報処理システム250は、体重、体脂肪、血圧、血糖値、トイレの使用回数、および、身体能力などの生体情報をサービス事業者に提供することができる。
また、例えば、サービス事業者は、複数のセンサ90の設置位置を含む地域でサービス事業を行っている者、または、当該地域でサービス事業の開始を検討している者である。
このような情報処理システム250は、複数のセンサ90の設置位置を含む地域でサービス事業を行っている者、または、当該地域でサービス事業の開始を検討している者にセンサ90で計測した生体情報を提供することができる。
また、例えば、上記地域は、集合住宅、病院、介護施設または行政区域である。
このような情報処理システム250は、集合住宅、病院、介護施設または行政区域などでサービス事業を行っている者、または、当該集合住宅、病院、介護施設または行政区域などでサービス事業の開始を検討している者に生体情報を提供することができる。
また、例えば、情報処理システム250は、さらに、温度、湿度、紫外線量及びPM2.5濃度の少なくとも1つを示す環境情報を計測する複数の環境センサ500を備える。情報処理部302は、さらに、複数の環境センサ500によって計測された複数の環境情報を記憶部303に記憶し、記憶部303に記憶された複数の環境情報から1つ以上の環境情報を、規則に基づいて選択し、選択した1つ以上の環境情報を、サービス事業者に提供する。
このような情報処理システム250は、上記規則がサービス事業者の要望に基づいて定められることで、サービス事業者が希望する環境情報だけを選択的に提供することができる。また、不必要な環境情報がサービス事業者の第2サーバ装置400に送信されなくなるため、通信量を低減することができる。
また、例えば、情報処理部302は、さらに、センサ90によって計測された生体情報の提供先となる1以上のサービス事業者を複数のサービス事業者の中から規則に基づいて選択し、生体情報を選択したサービス事業者に提供し、上記規則を変更する。
このような情報処理システム250は、上記規則がサービス事業者の要望に基づいて定められることで、生体情報を希望するサービス事業者に選択的に当該生体情報を提供することができる。また、情報処理システム250によれば、生体情報が当該生体情報を必要としていないサービス事業者の第2サーバ装置400に送信されなくなるため、通信量を低減することができる。また、情報処理システム250は、規則を変更することで、適応的に生体情報を提供することができる。
また、情報処理システム250などのコンピュータによって実行される情報処理方法は、複数の生体情報を計測し、複数の生体情報を記憶部303に記憶し、サービス事業者に提供する1つ以上の生体情報を記憶部303に記憶された複数の生体情報の中から規則に基づいて選択し、選択した1つ以上の生体情報を、サービス事業者に提供し、上記規則を変更する。
このような情報処理方法は、上記規則がサービス事業者の要望に基づいて定められることで、サービス事業者が希望する生体情報だけを選択的に提供することができる。また、情報処理方法は、不必要な生体情報がサービス事業者の第2サーバ装置400に送信されなくなるため、通信量を低減することができる。また、情報処理方法は、規則を変更することで、適応的に生体情報を提供することができる。
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、情報処理システムは、単一の装置として実現されてもよいし、複数の装置によって実現されてもよい。情報処理システムが複数の装置によって実現される場合、情報処理システムが備える構成要素は、複数の装置にどのように振り分けられてもよい。
また、上記実施の形態における装置間の通信方法については特に限定されるものではない。また、装置間の通信においては、図示されない中継装置が介在してもよい。
また、上記実施の形態において、特定の処理部が実行する処理を別の処理部が実行してもよい。また、複数の処理の順序が変更されてもよいし、複数の処理が並行して実行されてもよい。
また、上記実施の形態において、制御部などの各構成要素は、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
また、制御部などの各構成要素は、ハードウェアによって実現されてもよい。各構成要素は、回路(または集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
また、本発明の全般的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
例えば、本発明は、上記実施の形態の情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよいし、このようなプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現されてもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。