JP7207058B2 - ベーン型圧縮機 - Google Patents
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Description
(ベーン型圧縮機10)
図1~図5を参照して、実施の形態におけるベーン型圧縮機10について説明する。図1は、ベーン型圧縮機10を示す断面図である。図2は、図1中のII-II線に沿った矢視断面図であり、図3は、図1中のIII-III線に沿った矢視断面図である。
上述のとおり、各々のベーン19の底面と各々のベーン溝18aとの間はベーン背圧室41(図2,図3)とされる。ベーン19は、圧縮室21内の圧力、ベーン19に作用する遠心力、シリンダ室14dの内周面14cから受ける反力、およびベーン背圧室41内の圧力変化等により、ベーン溝18aに対して出没する。
フロントハウジング13の底壁部13pの表面13sには、一対の背圧溝13a(図1,図2)が形成されている。一対の背圧溝13aは、フロントハウジング13のうちの軸孔13hが形成されている部分を介して互いに連通している。一対の背圧溝13aは、軸孔13hから離間した位置に形成されていてもよい。一対の背圧溝13aは、いずれもほぼ扇状の形状を有している。一対の背圧溝13aの間には非連続部分13ac(図2)が設けられる。周方向で見た場合、一対の背圧溝13aは非連続部分13acを介して相互に離間している。
図4は、区画壁15をその表面15sの側から見た様子を示す図である。区画壁15のシリンダ室14dを形成している表面15s(区画壁15のシリンダ室14d側の端面)には、一対の背圧溝15a(15a1,15a2)が形成されている。一対の背圧溝15a(15a1,15a2)は、区画壁15のうちの軸孔15hが形成されている部分を介して互いに連通している。
図4を参照して、区画壁15には、一対の背圧供給穴15e(15e1,15e2)も設けられる。一対の背圧供給穴15eの各々が、「上記背圧供給路のシリンダ室14d側の開口」である。一対の背圧供給穴15eは、区画壁15のシリンダ室14d側の端面(表面15s)に開口しており、油通路15d5を介して環状通路15d2(図1)に連通している。背圧供給穴15eは、非連続部分15ac(図4)に設けられている。背圧供給穴15eは、フロントハウジング13の底壁部13pに設けてもよい。
図1に示すように、区画壁15の上部には高圧ガス供給通路15fが形成されている。高圧ガス供給通路15fは、吐出領域35の上部(冷媒ガス雰囲気)と背圧溝15aとを連通する。高圧ガス供給通路15fは、吐出領域35側に位置する大径部15gと、背圧溝15a側に位置する小径部15jとを有する。大径部15gと小径部15jとの間には弁孔が形成される。大径部15g内には、球状の弁体33がこの弁孔を開閉可能なように収容される。弁体33は、バネ33sにより開弁方向に付勢されている。ベーン型圧縮機10が起動された後、吐出領域35の圧力が所定値以上になると弁体33が高圧ガス供給通路15f(弁孔)を閉鎖する。
図5は、実施の形態におけるベーン型圧縮機10に備えられる背圧溝15aとベーン背圧室41とを回転軸16の軸方向(回転軸16の軸心Oが延びる方向)に沿って見た状態を示す図である。図5は換言すると、軸方向に対して直交する平面上にベーン背圧室41、背圧溝15aおよび背圧供給穴15eを投影して当該平面上でこれらを重ねて視た様子を示すものである。
図2を参照して、ロータ18がベーン19とともに回転されると、圧縮室21を形成している一対のベーン19のうちの先行するベーン19が、吸入孔23の始端を通過する。吸入空間20内の冷媒ガスは、吸入孔23を通して圧縮室21内に流入する。圧縮室21を形成している一対のベーン19のうちの後行するベーン19が吸入孔23を通過し終えると、この圧縮室21では圧縮行程が始まり冷媒ガスが圧縮される。本実施の形態では、圧縮室21を形成している一対のベーン19のうちの後行するベーン19が吸入孔23を通過し終えてから、先行するベーン19が吐出口31を通過し始めるまでの間の行程を、圧縮行程とする。
図6は、比較例におけるベーン型圧縮機10Zに備えられる背圧溝15aとベーン背圧室41とを回転軸16の軸方向(回転軸16の軸心Oが延びる方向)に沿って見た状態を示す図である。
上述の実施の形態は、背圧溝15a(特に背圧溝15a2)に着目して説明したが、上述の実施の形態で開示した思想は、背圧溝15a1にも適用可能であり、フロント側に設けられた一対の背圧溝13aの一方または双方にも適用可能である。
Claims (2)
- ハウジングと、
軸孔を有し、前記ハウジングとともにシリンダ室を区画する区画壁と、
前記軸孔に少なくとも一部が挿入された回転軸と、
複数のベーン溝が形成され、前記シリンダ室内で前記回転軸と一体回転するロータと、
各々の前記ベーン溝に各々が出没可能に設けられた複数のベーンと、を備え、
前記シリンダ室内に、前記区画壁、前記ロータおよび複数の前記ベーンによって複数の圧縮室が形成され、
前記圧縮室内で圧縮された冷媒を外部に吐出する吐出領域が、前記区画壁に対して前記シリンダ室とは反対側に形成され、
各々の前記ベーンの底面と各々の前記ベーン溝との間がベーン背圧室とされ、
前記区画壁には、前記区画壁のうちの前記シリンダ室側の端面に開口し、前記吐出領域内の潤滑油を前記ベーン背圧室に供給する背圧供給路が設けられ、
前記区画壁の前記シリンダ室側の前記端面には、前記ベーン背圧室と対向して連通する背圧溝が形成され、
前記区画壁の前記シリンダ室側の前記端面には、前記背圧供給路の前記シリンダ室側の開口である、背圧供給穴が形成されており、
前記背圧供給穴と前記背圧溝とは、相互に離間して設けられており、
前記ベーン背圧室と前記背圧溝とは、所定の対向面積を有して連通し、
前記ロータの回転角の増加に対して、前記対向面積が増加する区間を増加区間とし、前記対向面積が減少する区間を減少区間とした場合、
前記減少区間における前記ロータの回転角に対する前記対向面積の平均変化率の絶対値は、前記増加区間における前記ロータの回転角に対する前記対向面積の平均変化率の絶対値よりも小さく、
前記ベーン背圧室が前記背圧溝に対向している状態では、前記ベーン背圧室が前記背圧溝に連通し、
前記ベーン背圧室が前記背圧溝に対向していない状態では、前記ベーン背圧室が前記背圧溝に連通しておらず、この状態で前記背圧供給穴から前記ベーン背圧室に向かって高圧が供給された場合に当該高圧が前記背圧溝に供給されないように構成されている、
ベーン型圧縮機。 - 前記背圧溝のうちの回転方向における先行側は、円周方向に沿って延びる第1外周縁部と、前記第1外周縁部の回転方向における先行側に連続し、前記第1外周縁部よりも小さな曲率半径を有して延びる第2外周縁部と、を含む、
請求項1に記載のベーン型圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019052862A JP7207058B2 (ja) | 2019-03-20 | 2019-03-20 | ベーン型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019052862A JP7207058B2 (ja) | 2019-03-20 | 2019-03-20 | ベーン型圧縮機 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2020153301A JP2020153301A (ja) | 2020-09-24 |
JP7207058B2 true JP7207058B2 (ja) | 2023-01-18 |
Family
ID=72558281
Family Applications (1)
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JP2019052862A Active JP7207058B2 (ja) | 2019-03-20 | 2019-03-20 | ベーン型圧縮機 |
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JP2015113731A (ja) | 2013-12-10 | 2015-06-22 | カルソニックカンセイ株式会社 | 気体圧縮機 |
CN108869285A (zh) | 2018-09-12 | 2018-11-23 | 珠海格力电器股份有限公司 | 泵体组件及具有其的压缩机 |
Family Cites Families (1)
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JPH0346236Y2 (ja) * | 1984-12-28 | 1991-09-30 |
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2019
- 2019-03-20 JP JP2019052862A patent/JP7207058B2/ja active Active
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JP2020153301A (ja) | 2020-09-24 |
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