JP7201538B2 - 計測システム、計測方法および間隔決定方法 - Google Patents

計測システム、計測方法および間隔決定方法 Download PDF

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本発明は、計測システム、計測方法および間隔決定方法に関する。
従来の根切り・山留め工事の計測管理では、ピアノ線による山留め壁頭部変位の簡易計測や、傾斜計による水平変位の深度分布の計測等を行っている。しかしながら、従来の方法では点・線的かつ局所的な計測データしか得られず、山留め壁の全体的な挙動を一目で把握することは難しい。
上記のような背景から、山留め壁の計測管理に対して面的な評価ができる計測手法として、山留め壁の3次元計測システムが提案されている(特許文献1)。このシステムは、山留め壁の面に複数のセンサ(変位計または傾斜計)を配置し、変位データを3次元で可視化することを特徴とする。センサは、高価な高感度センサと安価な低感度センサを組み合わせて配置することにより、コストを抑えて計測を行うことができる。
特開2011-94442号公報 特開2019-52467号公報
図9は、山留め壁の変位パターンを模式的に示す側面図である。図9(a)は1次根切り後の変形例を示し、図9(b)は2次根切り後の変形例を示す。また、図9(c)は回転の変形例を示し、図9(d)は平行移動の変形例を示す。特許文献1に記載されているシステムを単独で運用した場合、不動点が設けられていない性質上、得られる変位データは山留め壁の相対変位であり、山留め壁の変形・回転は捉えられても平行移動のような挙動を捉えることはできない。また、センサは山留め壁の面に配置、すなわち掘削後に配置せざるを得ないことから、既に変位が生じたものに対する計測となっており、計測手法を再検討することが望ましい。
そこで、本願発明者は、根切り・山留め工事の計測管理において、山留め壁の芯材にMEMS型加速度センサ(以下、センサ)を取り付けて壁面水平(面外)方向の相対変位を計測する方法を提案している(特許文献2参照)。
ここで、センサの設置間隔は、山留め計測に要求される精度を満たすように決定できることが望ましい。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、根切り・山留め工事の全期間において、掘削領域の周辺を含めた地盤の全体的な挙動を精度高くモニタリングすることができる計測システム、計測方法、および間隔決定方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、鉛直方向である掘削方向に長手方向を有する芯材を用いて構成された山留め壁において、前記長手方向に所定の第1間隔で前記芯材に取り付けられた複数の傾斜角検知部から構成される第1傾斜角検知ユニットを用いて計測された前記芯材の傾斜角を表す情報を前記第1傾斜角検知ユニットから取得し、前記長手方向に対して直交する方向である水平方向に所定の第2間隔で前記芯材に取り付けられた複数の前記傾斜角検知部から構成される第2傾斜角検知ユニットを用いて計測された前記芯材の傾斜角を表す情報を前記第2傾斜角検知ユニットから取得する傾斜角情報取得部と、前記第1傾斜角検知ユニットから取得した前記傾斜角を表す情報に基づく第1相対変位を表す情報と、前記第2傾斜角検知ユニットから取得した前記傾斜角を表す情報に基づく第2相対変位を表す情報とを、出力する出力部とを備えることを特徴とする計測システムである。
また、本発明の一態様は、鉛直方向である掘削方向に長手方向を有する芯材を用いて構成された山留め壁において、前記長手方向に所定の第1間隔で前記芯材に取り付けられた複数の傾斜角検知部から構成される第1傾斜角検知ユニットを用いて計測された前記芯材の傾斜角を表す情報を前記第1傾斜角検知ユニットから取得し、前記長手方向に対して直交する方向である水平方向に所定の第2間隔で前記芯材に取り付けられた複数の前記傾斜角検知部から構成される第2傾斜角検知ユニットを用いて計測された前記芯材の傾斜角を表す情報を前記第2傾斜角検知ユニットから取得する傾斜角情報取得部を用いて、出力部によって、前記第1傾斜角検知ユニットから取得した前記傾斜角を表す情報に基づく第1相対変位を表す情報と、前記第2傾斜角検知ユニットから取得した前記傾斜角を表す情報に基づく第2相対変位を表す情報とを、出力することを特徴とする計測方法である。
また、本発明の一態様は、上記記載の計測システムにおける前記所定の第1間隔、および前記所定の第2間隔を、前記傾斜角検知部が検出する変位の最小単位、および前記傾斜角検知部が検出できる最小単位に応じて決定することを特徴とする間隔決定方法である。
本発明によれば、根切り・山留め工事の全期間において、掘削領域の周辺を含めた地盤の全体的な挙動を精度高くモニタリングすることができる。
第1参考例に係る計測システムの構成例を説明するための模式図である。 図1に示す山留め壁2の変位の例を模式的に示す斜視図である。 第2参考例に係る計測システムの構成例を説明するための模式図である。 図3に示す山留め壁2の変位の例を模式的に示す平面図である。 第3参考例に係る計測システムの構成例を説明するための模式図である。 図5に示すテープ式傾斜計40の構成例を示す模式図である。 図6に示すテープ式傾斜計40の芯材21への取り付け例を示す模式図である。 山留め壁の変位の算出例を示す模式図である。 山留め壁の変位の例を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係る計測システム100の構成例を説明するための模式図である。 本発明の第1実施形態に係る3軸MEMS加速度センサ(傾斜角検知部4)の構成例を説明するための模式図である。 図11に示す加速度センサの精度と深度方向(掘削方向)の設置間隔との関係を表す図である。 掘削平面における山留め壁2の相対変位の例を模式的に示す図である。 図11に示す加速度センサの精度と水平方向の設置間隔との関係を表す図である。
以下、図面を参照して参考例、本発明の実施形態について説明する。
<第1参考例>
図1は、第1参考例に係る計測システム1の構成例を説明するための模式図である。図1に示す計測システム1は、絶対位置情報取得部11と、傾斜角情報取得部12と、出力部13を備える。絶対位置情報取得部11は、掘削方向に長手方向を有する芯材21を用いて構成された山留め壁2の頭部2a(以下、山留め壁頭部2aともいう)の所定の計測点3の絶対位置を表す情報を取得する。図1に示す例において、絶対位置情報取得部11は、絶対位置計測部30によって非接触で計測された山留め壁頭部2aの所定の計測点3の絶対位置を表す情報を取得する。傾斜角情報取得部12は、芯材21の長手方向に所定の間隔で芯材21に取り付けられた複数の傾斜角検知部4を用いて計測された芯材21の傾斜角を表す情報を傾斜角検知部4毎に取得する。複数の傾斜角検知部4は、例えば、山留め壁2の施工前に予め芯材21に取り付けられている。傾斜角検知部4は、山留め壁2を構成する複数の芯材21のすべてに取り付けられていてもよいし、一部に(例えば芯材21の所定本間隔で)取り付けられていてもよい。出力部13は、絶対位置情報取得部11が取得した絶対位置を表す情報に基づく計測点3の絶対変位を表す情報と、傾斜角情報取得部12が取得した傾斜角を表す情報に基づく芯材21の相対変位を表す情報を合わせて出力する。計測システム1は、例えば、ノート型パーソナルコンピュータ等のコンピュータと、通信装置等の周辺装置との組み合わせから構成することができる。出力部13は、上記コンピュータの表示装置であったり、携帯端末等の他のコンピュータの表示装置であったりする。
絶対位置計測部30は、例えばトータルステーションを用いて構成することができる。トータルステーションは、距離を測る光波距離計と角度を測るセオドライトを組み合わせた測量機器である。この場合、例えば、山留め壁頭部2aの各計測点3に反射プリズムを固定的に設置し、不動点に設置した(または不動点を参照する)トータルステーションから順次反射プリズムの計測を行う。絶対位置情報取得部11は、トータルステーションから山留め壁頭部2aの計測点3の絶対位置を表す情報(角度と距離)を取得する。出力部13(あるいは絶対位置情報取得部11)は、例えば、取得した情報(角度と距離)に基づく座標値と、過去の計測結果に基づく座標値とを比較することで、各計測点3の絶対変位量を計算する。
あるいは、絶対位置計測部30は、全地球航法衛星システム(GNSS(Global Navigation Satellite System))を利用して位置を計測する装置(あるいはシステム)としてもよい。この場合、絶対位置計測部30は、例えば、山留め壁頭部2aの各計測点3に固定的(あるいは半固定的)に設置されたGNSS受信機と、GNSS受信機が計測した位置情報を収集して、絶対位置情報取得部11へ送信する端末とから構成することができる。この場合も、出力部13(あるいは絶対位置情報取得部11)は、例えば、取得した情報に基づく座標値と、過去の計測結果に基づく座標値とを比較することで、各計測点3の絶対変位量を計算する。
また、各傾斜角検知部4は、例えば、3軸MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)加速度センサを用いて構成することができる。各傾斜角検知部4は、直交する3軸の重力加速度を検知し、検知結果を示す情報を出力する。傾斜角情報取得部12は、各傾斜角検知部4が出力した検知結果を示す情報を、芯材21の傾斜角を表す情報として取得する。出力部13(あるいは傾斜角情報取得部12)は、3軸の重力加速度の検知結果を傾斜角に変換し、さらに傾斜角に所定の基準点からの距離を乗じることで、水平変位量を算出する。
図8は、4個の傾斜角検知部4について傾斜角と相対変位(基準線に対する変位)との関係を模式的に示す側面図である。図8では、4個の傾斜角検知部4の位置をそれぞれ測点P~Pとして示している。基準線は、測点Pを通る鉛直方向の直線である。θは基準線に対して測点Pと測点Pn+1を結ぶ測線がなす傾斜角、δは基準線に対する測点Pn+1の変位、lは測点間距離(各傾斜角検知部4間の距離)である(ただし、n=1~3)。測線がn本のときのPn+1の変位δはδ=l×(θ+θ+…θn-1+θ)で表される。
なお、傾斜角検知部4は、3軸の加速度センサに限らず、重力方向に吊るした錘や液面と、傾いた物体との偏差を検出することで傾斜角を検知する振り子式、フロート式等の傾斜センサを用いて構成してもよい。
また、本参考例、実施形態において「山留め壁」とは、掘削に際して、根切り側面を保護したり、土砂の崩壊や湧水を防いだり、近傍の他の構造物の安全を確保したりするための仕切りである。山留め壁は、土留め壁等ともいわれる。山留め壁には、例えば、親杭横矢板壁、鋼矢板壁、鋼管矢板壁、ソイルセメント固化連続壁、地中連続壁等がある。親杭横矢板壁は、親杭(H型鋼)を所定の間隔で地中に打ち込み、親杭間(図1の間部22)に横矢板をはめ込んで構築された壁である。この場合、親杭が芯材である。鋼矢板壁は、複数の鋼矢板の継手部を互いにかみ合わせることで地中に連続して構築された壁である。この場合、鋼矢板が芯材である。鋼管矢板壁は、複数の鋼管矢板の継手部を互いにかみ合わせることで地中に連続して構築された壁である。この場合、鋼管矢板が芯材である。また、図1の間部22は存在しない。ソイルセメント固化連続壁または地中連続壁は、芯材(H型鋼または鉄筋かご)とコンクリート(セメントミルク)から地中に連続的に構築された壁等である。また、「根切り」とは、基礎や地下構造物を作るため地盤面下の土砂や岩盤を掘削することである。「芯材」とは、山留め壁の一部として耐力を分担する部材であり、例えば、H型鋼、鋼矢板、鋼管矢板、コンクリート2次製品等である。
また、「山留め壁の頭部の所定の計測点の絶対位置を表す情報」とは、当該計測点の絶対位置を表す数値データと、絶対位置を算出する際に基準となる数値データを含む。例えば、所定の測地系における緯度、経度および高さで絶対位置を表す場合、計測点の絶対位置を表す数値データは、緯度、経度および高さを表す数値データである。また、絶対位置を算出する際に基準となる数値データは、所定の変換処理によって、緯度、経度および高さを表す数値データに変換することができる数値データであって、絶対位置を算出する際に計測点の位置を特定する数値データである。絶対位置を算出する際に基準となる数値データは、例えば、不動点からの(あるいは不動点を参照した)計測点までの距離と角度を表す数値データである。
また、「芯材の傾斜角を表す情報」とは、芯材21における所定の位置(所定の点、所定の線または所定の面)を基準として、当該芯材21に取り付けられている各傾斜角検知部4が検知した傾斜角を表す情報と、各傾斜角検知部4に対応する傾斜角を算出する際に基準となる情報を含む。検知した傾斜角を表す情報は、傾斜角を表す1軸または2軸の角度を表すデジタルまたはアナログのデータである。傾斜角を算出する際に基準となる情報は、例えば、3軸の重力加速度を表すデジタルまたはアナログのデータである。
また、「絶対変位」とは、所定の測地系における計測点の位置の時間的(経時的)な変化、あるいは所定の不動点を基準とした計測点の位置の時間的な変化である。また、芯材の「相対変位」とは、芯材上の所定点(所定の基準線あるい基準面)を基準とした芯材の変形に伴う芯材上の各計測点の位置の変化(偏差)である。
出力部13は、例えば図2に示すようにして、計測点3の絶対変位ADを表す情報と、芯材21の各傾斜角検知部4における相対変位RDを表す情報を合わせて出力する。図2は、図1に示す山留め壁2の変位の例を模式的に示す斜視図である。図2では、図1に示すものと同一の構成に同一の符号を用いている。図2は、計測点3の絶対変位ADを鎖線の矢印で示し、各傾斜角検知部4に対応する相対変位RDを実線の矢印で示す。また、施工時(掘削前)の山留め壁2および芯材21を鎖線で示し、変位発生時の山留め壁2を破線で示し、変位発生時の芯材21を実線で示している。
以上のように、本参考例の計測システム1は、絶対位置情報取得部11と、傾斜角情報取得部12と、出力部13を備える。そして、絶対位置情報取得部11は、掘削方向に長手方向を有する芯材21を用いて構成された山留め壁頭部2aの所定の計測点3の絶対位置を表す情報を取得する。また、傾斜角情報取得部12は、長手方向に所定の間隔で芯材21に取り付けられた複数の傾斜角検知部4を用いて計測された芯材21の傾斜角を表す情報を傾斜角検知部4毎に取得する。また、出力部13は、絶対位置情報取得部11が取得した絶対位置を表す情報に基づく絶対変位を表す情報と、傾斜角情報取得部12が取得した傾斜角を表す情報に基づく相対変位を表す情報を合わせて出力する。よって、根切り・山留め工事の全期間において、掘削領域の周辺を含めた地盤の全体的な挙動を容易にモニタリングすることができる。
<第2参考例>
次に、図3および図4を参照して第2参考例に係る計測システム1aについて説明する。図3は、第2参考例に係る計測システム1aの構成例を説明するための模式図である。図4は、図3に示す山留め壁2の変位の例を模式的に示す平面図である。なお、図3および図4において、図1および図2に示すものと同一の構成には同一の符号を用いている。
図3に示す計測システム1aは、データ処理装置8と、ノート型パーソナルコンピュータ9を備える。図3に示すデータ処理装置8は、図1に示す第1参考例の絶対位置情報取得部11と傾斜角情報取得部12に対応する。また、図3に示すノート型パーソナルコンピュータ9は、図1に示す第1参考例の出力部13に対応する。
図3に示す計測システム1aは、山留め壁頭部2aを対象とした水平・鉛直方向の絶対変位の計測と、山留め壁2内に配置した傾斜角検知部4による壁面水平(面外)方向の相対変位の計測とを組み合わせ、根切り・山留め工事における掘削領域周辺を含めた地盤の全体的な挙動を3次元的に可視化する計測システムである。
山留め壁頭部2aを対象とした絶対変位の計測には、非接触型計測器を用いる。例えば、山留め壁頭部2aに反射プリズム3aを設置し、不動点に設置した(または不動点を参照する)トータルステーション31から順次反射プリズム3aの計測を行い、各点の絶対変位量を計算する。精度が確保できるのであれば、山留め壁頭部2aにGNSS観測点を設けて全地球航法衛星システムの衛星32を利用して絶対変位を計測する手法であってもよい。
山留め壁2の相対変位は、山留め施工前に予め(あるいは施工と同時に)設置した傾斜角検知部4を用いて計測する。傾斜角検知部4としては、傾斜計に対して安価なMEMS加速度センサを山留め芯材21(H型鋼)に設置することができる。相対変位の計測は山留め壁2の面的な挙動を捉えることを意図しており、複数の傾斜角検知部4を配置した芯材21を2~5本間隔で建込むことによって実現される。
上記の手法で計測した山留め壁2の絶対変位データと相対変位データを組み合わせることで、掘削時に発生する山留め壁2の全体的な挙動を3次元的に把握することができる。得られる計測結果の平面的な模式図を図4に示す。図4では、採掘前の山留め壁2を山留め壁2-1として示し、採掘後の山留め壁2を山留め壁2-2として示す。図4に示す例では、山留め壁2-2において、山留め壁2-1に対する平行移動である絶対変位ADと、山留め壁2-1に対する変形である相対変位RDが発生している。
図3に示す計測システム1aは、計測データを無線通信によってデータ処理装置8に取り込み、それらのデータを山留め壁2の面に対応させた表示画面91にプロットし、変位した山留め壁2の映像として可視化する。
さらに、掘削領域の周辺に構造物5が近接する場合は、構造物5に反射プリズム301aを設置し、トータルステーション31から順次反射プリズム301aの計測を行い、各点の絶対変位量を計算する。非接触計測器を用いて近傍の構造物5の変位を計測することで、山留め壁2変位による周辺への影響を定量的に評価することができる。
本参考例によれば、根切り・山留め工事の全期間において、掘削領域の周辺を含めた地盤の全体的な挙動を容易にモニタリングすることができる。これによって、変位の原因となる事象が捉え易くなる。すなわち、本システムは、施工時における安全確保および不具合発生時における対策工選定の意思決定に供するものとなる。
<第3参考例>
次に、図5~図7を参照して第3参考例に係る計測システム1bについて説明する。図5は、第3参考例に係る計測システム1bの構成例を説明するための模式図である。図6は、図5に示すテープ式傾斜計40の構成例を模式的に示す平面図である。図7は、図6に示すテープ式傾斜計40の芯材21への取り付け例を示す模式図である。なお、図5~図7において、図1および図2に示すものと同一の構成には同一の符号を用いている。
図5に示す計測システム1bは、図1に示す計測システム1あるいは図3に示す計測システム1aと同様の構成を有する。この場合、図5に示す計測システム1bは、現場事務所201に設置されている。第3参考例では、計測システム1bが用いる情報を計測するための構成であって、芯材21の傾斜角を計測するための構成が、第1参考例および第2参考例と異なる。なお、図5では、絶対変位の計測に係る構成の図示を省略している。
図5に示す計測システム1bは、図6に示すテープ式傾斜計40を用いて芯材21の傾斜角を計測する。また、計測システム1bは、テープ式傾斜計40が計測したデータを送信部101および受信部102を介して取得する。送信部101は、図6に示すように、電源401と、データロガー402と、発信機403を備える。電源401は、テープ式傾斜計40に所定の電力を供給する。データロガー402は、テープ式傾斜計40で計測されたデータを記録したり、テープ式傾斜計40との間で所定の制御信号を送受信したりする。発信機403は、データロガー402に記録されたデータを受信部102へ送信する。また、受信部102は、発信機403が送信したデータを受信し、計測システム1bへ送信する。
図6に示すテープ式傾斜計40は、テープ状のフレキシブル基板41、複数のセンサ42、センサ42を電気的に接続する配線51~55、電極金具43~47、63~67等によって構成されている。センサ42は、MEMS3軸加速度センサとCPU(中央処理装置)を搭載している。信号の伝送には、例えば、複数のセンサ42を芋づる式に1本のケーブルに接続して計測する通信規格(1-WIRE(登録商標)、SDI(シリアルデジタルインタフェース)など)を使用する。センサ42は、第1参考例および第2参考例における傾斜角検知部4に対応する構成である。すなわち、テープ式傾斜計40では、傾斜角検知部4に対応する構成であるセンサ42がテープ状の基板上で連続的に接続されている。
テープ式傾斜計40では、一個のセンサ42を有するユニット4aが複数・連続的に結合しており、センサ42は例えば、数十cm間隔で配列されている。また、センサ42には識別ID(識別符号)が振られている。水平変位量の測定は、センサ42によって直交する3軸の重力加速度変化を検出し、これを傾斜角に変換し、さらに傾斜角に距離を乗じて水平変位量に変換する。
ユニット4a間を電気的に接続する電極金具63~67は幅方向に切断可能な構造とし、切断されたユニット4a間には切断箇所から配線可能な電極が形成される。電源はテープ端(フレキシブル基板41端)の電極金具43および44から供給し、計測データはテープ端の電極金具45~47とデータロガー402とを接続することで収集する。
傾斜データの収集は以下の手順で実施する。(1)データロガー402側からIDを指定して計測要求を出す。(2)IDに対応したセンサ42のみが応答し、計測データを送信する。(3)データロガー402がデータを解釈し、保存する。
次に、図7を参照して、テープ式傾斜計40の芯材21への取り付け例について説明する。テープ式傾斜計40は、図7に示すように、山留め芯材21に設置することができる。例えば芯材21がH型鋼である場合、芯材21の長さに合わせて切断したテープ式傾斜計40は、接着剤等を用いてウェブ21a(図7(a))、またはフランジ21b(図7(b))に貼り付けることができる。
図5に示すように、山留め壁2に設置されたテープ式傾斜計40が計測したデータは、図6に示すデータロガー402で収集され、収集されたデータは無線通信によって現場事務所201の受信部102へ送信され、現場事務所201では詳細な山留め壁変位を常時モニタリングすることが可能となる。
第3参考例によれば、比較的安価なセンサを用いることにより、従来の傾斜計を用いた計測に対して物的コストの低減が可能となる。また、山留め壁変位の高密度・連続データを取得することが可能となり、詳細な変位分布が得られる。
<第1実施形態>
次に、図10、図11、図12、図13、図14および図8を参照して本発明の第1実施形態に係る計測システム100について説明する。
図10は、本発明の第1実施形態に係る計測システム100の構成例を説明するための模式図である。また、図11は、本発明の第1実施形態に係る3軸MEMS加速度センサ(傾斜角検知部4)の構成例を説明するための模式図である。また、図12は、図11に示す加速度センサの精度と深度方向(掘削方向)の設置間隔との関係を表す図である。また、図13は、掘削平面における山留め壁2の相対変位の例を模式的に示す図である。また、図14は、図11に示す加速度センサの精度と水平方向の設置間隔との関係を表す図である。
なお、図10において、図1に示すものと同一の構成には同一の符号を用いている。すなわち、計測システム100は、図1に示す計測システム1に対応した形で構成される。
ここで、図1と図10とで相違する点は以下の通りである。
すなわち、計測システム100を示す図10においては、傾斜角検知部は、長手方向(掘削方向)に所定の第1間隔lvで芯材21に取り付けられた複数の傾斜角検知部4から構成される傾斜角検知ユニット4v(第1傾斜角検知ユニット)である。
つまり、計測システム1を示す図1においては、芯材21には、長手方向(掘削方向)に5つ(複数)の傾斜角検知部4が所定の間隔(一定間隔)で取り付けられている。
これに対して、計測システム100を示す図10においては、芯材21には、長手方向(掘削方向)に傾斜角検知ユニット4vを構成する5つ(複数)の傾斜角検知部4が所定の第1間隔lvで取り付けられている。
また、計測システム100を示す図10においては、傾斜角検知部は、長手方向に対して直交する方向である水平方向に所定の第2間隔lhで芯材21に取り付けられた複数の傾斜角検知部4から構成される傾斜角検知ユニット4h(第2傾斜角検知ユニット)である。
つまり、計測システム1を示す図1においては、芯材21には、長手方向に対して直角の方向である水平方向に2つ(2つ)の傾斜角検知部4が所定の間隔(一定間隔)で取り付けられている。
これに対して、計測システム100を示す図10においては、芯材21には、長手方向に対して直角の方向である水平方向に傾斜角検知ユニット4hを構成する2つ(複数)の傾斜角検知部4が所定の第2間隔lhで取り付けられている。
このように、本実施形態における計測システム100においては、山留め壁2の計測管理において、山留め壁2の芯材21にMEMS型加速度センサ(傾斜角検知部4)を取り付けて壁面水平(面外)方向の相対変位を計測する際に、傾斜角検知ユニット4v、4hはセンサ精度を踏まえたセンサの合理的な設置方法によって決定された設置間隔(所定の第1間隔lv、所定の第2間隔lh)を有している。
また、図10に示すように、出力部13は、所定の第1間隔lvを決定する第1間隔決定部13vと、所定の第2間隔lhを決定する第2間隔決定部13hと、を含んで構成されている。
[深度方向における設置間隔lvについての決定]
そこで、まず、深度方向における設置間隔lv(所定の第1間隔)についての決定方法について説明する。
3軸MEMS加速度センサ(傾斜角検知部4)は、図11に示すように、重力の作用方向を検出することで測点の傾斜角を検出できる。図11に示すように、三次元直交座標系O-xyzにおいて、傾斜角検知部4がy軸回りを1軸回転するとき、傾斜角検知部4によって検出される加速度をαx,αzとすると、y軸回りの傾斜角θyは、次式(1)で計算される。
θy=sin-1(αx/1G)…(1)
なお、「1G」は、地球に加わる重力=約9.806m/sec^2を表す。
ここで、傾斜角θyに基点からの距離lを乗じることで、次式(2)に表すように測点の水平変位量δxが得られる。
δx=l・sinθy…(2)
よって、傾斜角検知部4によって検出される加速度αx、基点からの距離l、および測点の水平変位量δxの相関関係は、式(1)と式(2)とを用いて次式(3)で表される。
l=δx・(1G/αx)…(3)
ここで、上式(3)のαxに傾斜角検知部4が検出できる最小単位αx_minを、δxに山留め計測管理に要求される変位の最小単位δx_minを代入すると、山留め壁の深度方向におけるセンサ(傾斜角検知部4)設置間隔lvは次式(4)で表される。
lv=δx_min・(1G/αx_min)…(4)
従来の山留め計測では、多段式傾斜計や挿入式傾斜計を用いてミリメートル(mm)単位の変位計測が実施されてきた。
従って、δx_min=0.01mmでは過剰な計測精度を持つこととなり、δx_min=1mmではミリメートル単位の分解能を保証するための計測精度としては不十分である。
これらを勘案すると、センサ(傾斜角検知部4)に要求される変位の最小単位δx_minは、次式(5)で表すように、実用上0.05~0.5mmとするのが合理的である。
0.05≦δx_min≦0.5…(5)
ここで、上式(5)を満たすδx_min=0.1とした場合、式(4)を用いて、深度方向に関する設置間隔lvを試算すると、図12のようになる。
すなわち、図12に示すように、センサが検出できる最小単位αx(加速度センサの精度)と深度方向(掘削方向)の設置間隔lvとの関係が判る。
つまり、出力部13における第1間隔決定部13vは、センサ(傾斜角検知部4)に要求される変位の最小単位δx_min(傾斜角検知部が検出する変位の最小単位)、およびセンサが検出できる最小単位αxに応じて、図12に示すような設置間隔lvを決定する。
これにより、出力部13は、決定された設置間隔lvを用いて、図8に示すように、測線がn本のときの測点P1(基点:掘削方向の一番下の傾斜角検知部4の位置)を通る鉛直方向(掘削方向)の直線である基準線に対応する測点P2(掘削方向の一番下から2番目の傾斜角検知部4の位置)の水平変位量δ1、…、測点Pn+1(掘削方向の一番下から(n+1)番目の傾斜角検知部4の位置)の水平変位量δnを、すなわち、n個の水平変位量δ1~水平変位量δn(第1相対変位を表す情報)を精度よく求めることができる。
[水平方向における設置間隔lhについての決定]
続いて、水平方向における設置間隔lh(所定の第2間隔)についての決定方法について説明する。
山留め支保工である腹起しの管理は、簡易に応力状態を計測することが困難であるため、目視による観察が主体となっている。しかしながら、腹起しは山留め壁や切梁の点検通路で隠れてしまうことが多く、目視観察自体が難しいという問題を抱えている。
ここで、「腹起し」とは、地面を掘削するときに、土が崩れないように山留めに使う部材であり、すなわち、地中を掘削するとき、廻りの土が崩れないように矢板などで山留めをおこなうが、山留め壁2が崩れないように押さえる部材のことを言う。本実施形態において、「腹起し」は、例えば特開2018-188874に記載されているように、深度方向の山留め壁頭部2aの所定の距離だけ離れたところにおいて、芯材21に取り付けられている。
すなわち、センサ(傾斜角検知部4)としての傾斜角検知ユニット4h(第2傾斜角検知ユニット)は、芯材21に取り付けられた腹起しの配置位置(図1に示す芯材21において、山留め壁頭部2aから1つ目の傾斜角検知部4を含んで構成される傾斜角検知ユニット4hから5つ目の傾斜角検知部4を含んで構成される傾斜角検知ユニット4hのいずれかの傾斜角検知ユニット4hの配置位置)に対応して取り付けられているものとする。
そこで、本実施形態においては、腹起しの計測管理を対象として、水平方向におけるセンサ(傾斜角検知ユニット4h)を構成する傾斜角検知部4の設置間隔lhを提案する。なお、提案された設置間隔lhは、水平方向におけるセンサ(傾斜角検知ユニット4h)を構成する傾斜角検知部4の設置間隔lhとして、第2間隔決定部13hにより決定されるものとする。
まず、腹起しのたわみ角θxは、次式(6)で表される。
θx=δx’/Le…(6)
ここで、Leは腹起しの有効スパン長、δx’は腹起しのたわみである。
腹起しの許容たわみは山留め架構の設置状況によって異なるため、山留め設計指針に具体的なたわみ制限は記載されていない。設計では、腹起しは等分布荷重を受ける梁材として応力照査を行い、安全性を確認する。両端固定梁(1端の山留め壁に取り付けられた腹起しと、他端の山留め壁に取り付けられた腹起しとの間の切梁)の最大たわみは、鋼構造設計基準において1/300以下となるように示されている。
したがって、腹起しの許容たわみ角θxはθx≦1/300とするのが合理的である。
腹起し長は0.1m(100mm)単位で設計されるため、式(6)にLe=100(mm)を代入すると、腹起しのたわみの最小単位δx_min’(mm)に関する条件は次式(7)のようになる。
δx_min’≦1/3…(7)
ここで、掘削平面における山留め壁2の相対変位の例を模式的に示す図13において示されているl、θx、δxを、下記式(11)~(12)に代入することによって、式(13)を得ることができる。
θx=sin-1(αx/1G)…(11)
δx=l・sinθx…(12)
l=δx・(1G/αx)…(13)
ここで、上式(13)のαxに傾斜角検知部4が検出できる最小単位αx_minを、δxに山留め計測管理に要求される変位の最小単位δx_min’を代入すると、山留め壁の水平方向におけるセンサ(傾斜角検知部4)設置間隔lhは、式(4)と同形として、次式(8)で表される。
lh=δx_min’・(1G/αx_min)…(8)
ここで、式(7)を満たすδx_min’=0.3とした場合、式(8)を用いて、水平方向に関する設置間隔lhを試算すると、図14のようになる。
すなわち、図14に示すように、センサが検出できる最小単位αx(加速度センサの精度)と水平方向の設置間隔lhとの関係が判る。
つまり、出力部13における第2間隔決定部13hは、センサ(傾斜角検知部4)に要求される変位の最小単位δx_min’(傾斜角検知部が検出する変位の最小単位)、およびセンサが検出できる最小単位αxに応じて、図14に示すような設置間隔lhを決定する。
これにより、出力部13は、決定された設置間隔lhを用いて、図8に示すように、測線がn本のときの測点P1(基点:変形前の掘削平面の4隅に最も近い位置に取り付けられた傾斜角検知部4の位置)を通る水平方向の直線である基準線に対応する測点P2(測点P1から設置間隔lh離れた2番目の傾斜角検知部4の位置)の水平変位量δ1、…、測点Pn+1(測点P1から設置間隔lh×n離れた(n+1)番目の傾斜角検知部4の位置)の水平変位量δnを、すなわち、n個の水平変位量δ1~水平変位量δn(第2相対変位を表す情報)を精度よく求めることができる。
上述したように、計測システム100においては、山留め計測に用いる加速度センサ(傾斜角検知部4)の深度方向における設置間隔は、式(4)に基づいて設計する。これにより、式(4)のδx_minは実用上、式(5)の範囲(0.05~0.5mm)をとることができる。
また、計測システム100は、腹起しのたわみの計測管理に用いることができる。
また、計測システム100においては、山留め計測に用いる加速度センサ(傾斜角検知部4)の水平方向における設置間隔は、式(8)に基づいて設計する。これにより、式(8)のδx_min’は実用上、式(7)の範囲(1/3mm以下)をとることができる。
このように、山留め計測に加速度センサ(傾斜角検知部4)を利用する場合、計測システム100においては、提案した設計式(5)および(7)を用いることで、山留め計測に要求される精度(センサ(傾斜角検知部4)に要求される変位の最小単位δx_min)を満たすようなセンサの性能・設置間隔(所定の第1間隔、所定の第2間隔)を決定できる。
すなわち、計測システム100においては、山留め壁2の計測管理において、山留め壁2の芯材にMEMS型加速度センサ(傾斜角検知部4)を取り付けて壁面水平(面外)方向の相対変位を計測する際に、傾斜角検知ユニット4v、4hはセンサ精度を踏まえたセンサの合理的な設置方法によって決定された設置間隔(所定の第1間隔lv、所定の第2間隔lh)を有している。
そのため、本発明の実施形態によれば、根切り・山留め工事の全期間において、掘削領域の周辺を含めた地盤の全体的な挙動を、所定の第1間隔lvを持って配置された傾斜角検知ユニット4v(第1傾斜角検知ユニット)、所定の第2間隔lhを持って配置された傾斜角検知ユニット4h(第2傾斜角検知ユニット)により、精度高くモニタリングすることができる。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。例えば、計測システム100は、図10に示すように、絶対位置計測部30によって非接触で計測された山留め壁頭部2aの所定の計測点3の絶対位置を表す情報を取得する絶対位置情報取得部11を有してもよい。計測システム100は、これにより、絶対位置を表す情報に基づく絶対変位を表す情報と、第1相対変位を表す情報と、第2相対変位を表す情報と、合わせて出力することができる。
1,1a,1b,100…計測システム、2…山留め壁、2a…山留め壁頭部、3…計測点、4…傾斜角検知部、4v,4h…傾斜角検知ユニット、11…絶対位置情報取得部、12…傾斜角情報取得部、13…出力部、21…芯材、40…テープ式傾斜計、42…センサ

Claims (6)

  1. 鉛直方向である掘削方向に長手方向を有する芯材を用いて構成された山留め壁において、前記長手方向に所定の第1間隔で前記芯材に取り付けられた複数の傾斜角検知部から構成される第1傾斜角検知ユニットを用いて計測された前記芯材の傾斜角を表す情報を前記第1傾斜角検知ユニットから取得し、
    前記長手方向に対して直交する方向である水平方向に所定の第2間隔で前記芯材に取り付けられた複数の前記傾斜角検知部から構成される第2傾斜角検知ユニットを用いて計測された前記芯材の傾斜角を表す情報を前記第2傾斜角検知ユニットから取得する傾斜角情報取得部と、
    前記第1傾斜角検知ユニットから取得した前記傾斜角を表す情報に基づく第1相対変位を表す情報と、前記第2傾斜角検知ユニットから取得した前記傾斜角を表す情報に基づく第2相対変位を表す情報とを、出力する出力部と
    を備えることを特徴とする計測システム。
  2. 前記出力部は、前記所定の第1間隔、および前記所定の第2間隔を、前記傾斜角検知部が検出する変位の最小単位、および前記傾斜角検知部が検出できる最小単位に応じて決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の計測システム。
  3. 前記第2傾斜角検知ユニットは、前記芯材に取り付けられた腹起しの配置位置に対応して取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の計測システム。
  4. 前記長手方向における前記山留め壁の頭部の所定の計測点の絶対位置を表す情報を取得する絶対位置情報取得部と、を備え、
    前記出力部は、
    前記第1相対変位を表す情報と、前記第2相対変位を表す情報と、前記絶対位置情報取得部が取得した前記絶対位置を表す情報に基づく絶対変位を表す情報と、を出力する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の計測システム。
  5. 鉛直方向である掘削方向に長手方向を有する芯材を用いて構成された山留め壁において、前記長手方向に所定の第1間隔で前記芯材に取り付けられた複数の傾斜角検知部から構成される第1傾斜角検知ユニットを用いて計測された前記芯材の傾斜角を表す情報を前記第1傾斜角検知ユニットから取得し、
    前記長手方向に対して直交する方向である水平方向に所定の第2間隔で前記芯材に取り付けられた複数の前記傾斜角検知部から構成される第2傾斜角検知ユニットを用いて計測された前記芯材の傾斜角を表す情報を前記第2傾斜角検知ユニットから取得する傾斜角情報取得部を用いて、
    出力部によって、前記第1傾斜角検知ユニットから取得した前記傾斜角を表す情報に基づく第1相対変位を表す情報と、前記第2傾斜角検知ユニットから取得した前記傾斜角を表す情報に基づく第2相対変位を表す情報とを、出力する
    ことを特徴とする計測方法。
  6. 請求項1に記載の計測システムにおける前記所定の第1間隔、および前記所定の第2間隔を、前記傾斜角検知部が検出する変位の最小単位、および前記傾斜角検知部が検出できる最小単位に応じて決定する
    ことを特徴とする間隔決定方法。
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