JP7176185B2 - 塗布具 - Google Patents

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Description

本発明は、塗布液を収容する塗布具本体に液吐出部を有する塗布具に関する。
従来、塗布幅を大きくするために先軸先端を大きくしただけの場合、先軸の先端部の幅方向両端部が確実に被塗布物に接するようにするために、塗布具を垂直に立てた状態で塗布しなければならず、使用者の塗布具の持ち方等が制限されて使い勝手が悪くなる恐れがあるため、先軸を、先軸の中心軸線を折り曲げるような向きに変形させることで、塗布する際に塗布具をその移動方向前後あるいは左右に傾けて持つようにしても、先軸を変形させることによって、少なくとも先軸の先端部を略垂直に立てた状態にすることが出来る塗布具が知られている。
実開平7-31172号公報
しかし、特許文献1に記載の塗布具では、塗布具を移動方向前後あるいは左右に傾けるために、先軸に設けられた溝部と両側部分との肉厚差を利用して先軸を変形させてはいるものの、先軸の材質そのものの変形を利用しているため、思いがけない位置で変形してしまい、思い通りの角度に傾けて塗布することが出来ない恐れがあった。
また、先軸の材質を弾性変形するもので構成している場合、折り曲げた先軸が弾性力によって元の状態に戻ろうとする不意な力が発生するので、塗布跡が思い通りにならない恐れがあった。
本発明は、塗布液を収容する塗布具本体の液吐出部に、別体の塗布部材を軸受関節構造にて回動可能に接続し、前記塗布部材が、塗布液を塗り広げる平面からなる塗布面を有する塗布具を第1の要旨とし、また、前記軸受関節構造が、液吐出部又は塗布部材の一方に凹部を他方に凸部を形成し、この凹部内面又は凸部外面の少なくとも一方を曲面にて形成したボールジョイント機構である塗布具を第2の要旨とし、更に、前記塗布面に、この塗布面と被塗布面との間に間隙部を形成する突起を形成した塗布具を第3の要旨とする。
本発明は、塗布具本体の液吐出部に、別体の塗布部材を軸受関節構造にて回動可能に接続したため、塗布部材に対して、塗布具本体が決まった範囲内で回動させることができ、塗布部材に対する塗布具本体の動きを制御しやすく、思い通りの塗布幅の大きい塗布跡を得ることが出来る。
第1実施例の塗布具の全体図 図1の縦断面図 図2の先端部分の部分拡大図 第1実施例のチップ11の斜視図 第1実施例の塗布部材3の縦断面斜視図 第1実施例において、塗布時に、塗布部材3に対して塗布具本体2を傾けた状態を示す図 図6の縦断面図 第2実施例の塗布具の全体図 図8の縦断面図 図9の先端部分の部分拡大図 第2実施例の塗布部材23の斜視図 第2実施例の塗布部材23の縦断面斜視図 第2実施例の継手部材40の斜視図 第2実施例の継手部材40の縦断面斜視図 第2実施例のチップ31の斜視図 第2実施例において、塗布時に、塗布部材23に対して塗布具本体22を傾けた状態を示す図 図16の縦断面図 第2実施例の塗布部材23の突起46と塗布面37の境界部分に面取り部47を設けた状態を示す図
本発明の塗布具は、塗布液を収容する塗布液収容部と塗布液を被塗布面に吐出する出口である吐出口が形成された液吐出部とを有する塗布具本体と、塗布具本体とは別部材として構成される塗布部材とが、蝶番やボールジョイントのような対偶素の組み合わせによる軸受による関節構造によって接続されている。
そして、前記塗布部材は、前記液吐出部から吐出された塗布液が、塗布部材と被塗布面の間に介在することで、被塗布面に塗布液を塗布することが出来る。
尚、本発明において、「前」とは液吐出部先端側を指し、「後」とはその反対側を指す。
図1~7に軸受関節構造による回動が、棒状の回転軸を中心とした蝶番状の回転運動である場合を示す。
前記塗布部材と前記塗布具本体とは、前記塗布部材と前記塗布具本体とに、凹部と凸部とを、両者の嵌め合いが塗布部材の回転拘束運動の回転軸を形成するように同軸中心を構成するよう形成し、凸部を回転軸、凹部を回転軸受とした蝶番状の軸受関節構造をなしている。この軸受関節構造により、塗布部材に対して塗布具本体が回転運動可能であることで、塗布部材に対する塗布具本体の傾きを変えることが出来るため、塗布部材に対する塗布具本体の動きを制御しやすく、思い通りの塗布幅の大きい塗布跡を得ることが出来る。なお、前記凸部は1つに限らず、直線上に延設されていれば、2つ以上形成してもよいし、前記塗布部材と前記塗布具本体とのいずれか一方に凸部と凹部とを形成し、他方にも形成した凹部と凸部が形成されるものとしてもよく、前記凸部を複数設ける場合は、前記凸部をそれぞれ内包する凹部を形成すればよい。
前記凸部の棒状の形状を円柱状とし、凸部を内包する凹部も同様に円柱状としても良く、互いに曲面同士とすることで、より円滑な回転運動をすることが出来るが、これに限らず、凸部を回転軸、凹部を回転軸受として回転運動可能であれば、凸部外面又は凹部内面のいずれか一方のみを円柱面にて形成しても良い。
前記凸部および凹部は、塗布部材や塗布具本体に一体に形成しても良いし、別体で形成しても良い。
図8~17に前記軸受関節構造が、拘束運動が一方向に規定されない球面回転運動であるボールジョイント機構である場合を示す。
前記塗布部材と前記塗布具本体は、前記塗布部材と前記塗布具本体のいずれか一方に、凸部を形成し、他方に、前記凸部を内包し、前記凸部の外面に案内されて回動する凹部を形成し、この凸部外面又は凹部内面の少なくとも一方を曲面にて形成することで、拘束運動が一方向に規定されない球面回転運動が可能なボールジョイント機構からなる軸受関節構造をなしている。この軸受関節構造により、球面回転運動の中心から後方の範囲内で、かつ、その中心から放射状のいかなる方向に対して塗布具本体の傾きを変えることが可能であり、かつ、傾けたままの状態で球面回転運動の中心を基点に、前記塗布具本体を円運動させることが出来るため、前記回転運動からなる軸受関節構造より動きの範囲が広く、かつ、塗布部材に対する塗布具本体の動きを制御しやすく、思い通りの塗布幅の大きい塗布跡を得ることが出来る。
なお、前記凸部と凹部の曲面は、球面回転運動することが出来れば、完全に連続した曲面でなくてもよい。
また、曲面を球面で形成することにより、よりスムーズな球面回転運動が可能となる。
前記凸部および凹部は、塗布部材や塗布具本体に一体に形成しても良いし、別体で形成しても良い。
前記塗布部材の材質は、ポリオキシメチレン、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリウレタン、塩化ビニル樹脂、シリコン樹脂、ゴム、エラストマーなどの樹脂材料の単独または混合物やこれら樹脂等の材料に金属メッキを施したもの、アルミニウム、鉄、ステンレス、黄銅、洋白、真鍮などの金属または合金材料、塗布部材自体がインキを保持するアクリル繊維、ナイロン繊維でもよく、塗布液による塗布部材の溶解や分解などの変質がなく、膨潤や収縮などの形状変化が回動や塗布性能を著しく損なわず、塗布具本体の回動の際に発生する軸受関節構造の耐摩耗性や、軸受関節構造の機械的な運動性などを考慮し、適宜設定すればよい。
塗布液収容部は、液吐出部に塗布液を供給可能に接続されていればよい。
塗布液を液吐出部へ供給する方法としては、塗布液の自重によって供給する方法や、塗布液収容部を可撓性のある材質で形成し、塗布液収容部を押圧して内部を圧縮することで、収容液を液吐出部へ送り出す方法や、塗布液収容部に圧縮気体を送り込むポンプ機構を設けることによって圧力で送り出す方法、塗布液収容部に予め加圧気体を封入しておき、圧力によって送り出すといった方法などがあるが、液吐出部に塗布液を供給することが出来れば、これに限らない。
前記塗布液収容部の材質は、塗布液による膨潤・溶解・分解等の変質や形状変化がなく、且つ、水蒸気透過性の低い材質であれば良く、成形性も良ければなお良い。例えば、塗布液を液吐出部へ送り出すために塗布液収容部の押圧が必要である場合には、可撓性のあるナイロンやポリプロピレン等の樹脂のブロー成形品が好ましく使用でき、また塗布液が自由落下によって塗布部に供給可能なものである等、塗布液収容部を押圧する必要がない場合には、可撓性のないステンレスや真鍮といった金属、ガラス等を使用しても良い。
また、塗布液収容部の内部に収容された塗布液が、その成分の一部が沈降したり、乾燥によって固まってしまう場合は、塗布液収容部の内部には、塗布液と共に攪拌体を収容してもよい。塗布具を使用する際に、塗布具を振ることで、前記攪拌体が塗布液収容部内で前後動し、塗布液が攪拌され、沈降した成分が再び混合され、流動性を取り戻すことができる。
液吐出部は、前記吐出口から塗布液が漏れたりしないように、液吐出部の内部に繊維体や焼結体といった塗布液を一時的に保持することが可能な保持部材を設けたり、塗布部材の被塗布面と接する部分を保持部材で形成してもよい。
また、塗布具本体内に収容された塗布液が外気に触れることで固まったり、揮発してしまうことなどを防止したり、誤って塗布液が液吐出部から漏れてしまうといった不具合を防止する目的で、前記液吐出部を塞ぐキャップを設けたり、液吐出部に弁機構を設けても良く、また、弁機構を設けた上で、塗布部材に付いて残っている塗布液で周りが汚れないようにするためのキャップを設けたりしても良い。
弁機構としては、先端の一部が吐出口から突出する芯体を配置し、その芯体の後方にスプリングや伸縮可能な材質からなる弾性部材を配置し、芯体を弾性部材で後方から押圧した状態とすることで、塗布具の不使用時には、芯体の先端から僅かに後方に形成された拡径部が、吐出口の内部に周状に当接して押し当てられた状態となり、芯体が吐出口の隙間を塞ぎ、塗布時は、前記吐出口から突出する芯体の突出部を被塗布面に押し当てて、芯体を後退させることで、芯体と吐出口との間に隙間が形成され、塗布液が吐出される機構や、一般的なボールペンのような、塗布部材としてのボールと、これを回転自在に抱持するボールホルダーとからなり、ボールの後方にスプリングや伸縮可能な材質からなる弾性部材を配置し、ボールを弾性部材で後方から押圧した状態とすることで、塗布具の不使用時には、ボールとボールホルダーの隙間を塞ぎ、使用時は、ボールが後方に押されることで、ボールとボールホルダーの間に隙間が形成され、塗布液が吐出される機構や、塗布具本体に設けた押圧部を押圧することで弁が開く機構とすることが出来る。
前記塗布部材は、先端側に塗布面が設けられており、液吐出部から吐出された塗布液が、前記塗布面と被対象面の間に介在することで、被対象面に、塗布面の幅に応じた塗布液を塗布することが出来る。
前記塗布部材の塗布面の外形は、例えば、円形、楕円形、多角形、正多角形、星形、三日月形など目的に応じた形状とすることが出来る。
前記液吐出部は、前記塗布面より後方、もしくは,面位置に配置してもよいし、前記塗布面より前方に位置するように配置してもよい。前記液吐出部の位置は、前記塗布面と被塗布面との間に塗布液を供給するように吐出することが出来る位置であれば良い。
また、塗布面と被塗布面との間に塗布液が介在しやすいように、塗布面に突起を設けて、その突起によって、塗布面と被塗布面との間に積極的に隙間を設けるようにしても良い。なお、塗布面と被塗布面を平行に保つのであれば、3点以上の同じ高さの突起を形成することが好ましい。
また、塗布面より前方に液吐出部を配置した場合、その液吐出部が突起として作用してもよい。
塗布具本体内に収容される塗布液は、被塗布面に誤って記された筆跡を覆い隠したり、覆い隠した上に改めて正しい筆跡を記すことを可能とするため、酸化チタンなどの白色隠蔽成分を配合した、いわゆる修正液であったり、水を主媒体とした水性インキや、アルコール等の有機溶剤を主媒体とした油性インキ、これらに着色成分である顔料及び/または染料、凍結防止等のための高沸点有機溶剤、被筆記面への定着性を付与する樹脂成分、表面張力や粘弾性、潤滑性等を調整する界面活性剤や多糖類、防錆・防黴剤等を配合したもの、あるいは絵の具や糊、化粧品等が挙げられるが、これに限らず、液吐出部から吐出可能で、被塗布面に塗布可能なものであれば良い。
酸化チタンなどの白色隠蔽成分を配合した修正液の例を示す。
酸化チタンは、紙面として最も多い白色を考慮し、また、修正液として下地を覆い隠すために最も隠蔽力の高い白色顔料であり、粒径はおおよそ0.15~0.5μmのものである。商品の具体例としては、TITONE SR-1(比重4.1、粒径0.30μm)、同R-650(比重4.1、粒径0.25μm)、同R-62N(比重3.9、粒径0.25μm)、同R-42(比重4.1、粒径0.29μm)、同R-7E(比重3.9、粒径0.23μm)、同R-21(比重4.0、粒径0.20μm(以上、堺化学工業(株)製)、タイピュアR-900(比重4.0、粒径0.22μm)、同R-902(比重4.0、粒径0.21μm)、同R-960(比重3.9、粒径0.21μm)(以上、デュポン・ジャパン・リミテッド製)、TITANIX JR-301(比重4.1、粒径0.30μm)、同JR-805(比重3.9、粒径0.29μm)、同JR-603(比重4.0、粒径0.28μm)、同JR800(比重3.9、粒径0.27μm)、同JR-403(比重4.0、粒径0.25μm)、JR701(比重4.1、粒径0.27μm)(以上、テイカ(株)製)などが挙げられる。酸化チタンの添加量はインキ全量に対し30~60重量%が好ましい。
炭化水素系溶剤は、塗膜の乾燥性を考慮すると沸点40~150℃の溶剤が好ましい。具体的には、ノルマルペンタン(沸点36.0℃)、シクロペンタン(沸点49.2℃)、メチルシクロペンタン(沸点71.8℃)ノルマルヘキサン(沸点68.7℃)、イソヘキサン(沸点62℃)、ノルマルヘプタン(沸点98.4℃)、ノルマルオクタンなど脂肪族炭化水素系溶剤、シクロヘキサン(沸点80.0℃)、メチルシクロヘキサン(沸点100.9℃)、エチルシクロヘキサン(沸点132℃)等の他、エクソールDSP 100/140(初留点102℃、乾点138℃)(以上エクソン化学(株)製)等の脂肪族炭化水素系溶剤の混合品などが挙げられる。これらは、単独もしくは混合して使用可能である。溶剤使用量はインキ全量に対して30~60重量%が好ましい。
上記炭化水素系溶剤に可溶な樹脂は、顔料の分散や修正液の紙面等への定着をもたらすものであり、一例を挙げると。アルキッド樹脂、熱可塑性エラストマーなども使用できるが、顔料分散性、紙面への定着性などを考慮するとアクリル系の樹脂が好ましい。
以下アクリル系樹脂について説明する。使用可能なモノマーはアクリル酸エステルとしては、メチルアクリレート、エチルアクリレート、イソプロピルアクリレート、ノルマルブチルアクリレート、2-エチルヘキシルアクリレート、メタクリル酸エステルとしては、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、n-ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、tert-ブチルメタクリレート、2-エチルヘキシルメタクリレート、オクチルメタクリレート、ラウリルメタクリレート、セチルメタクリレート、ステアリルメタクリレート、オレイルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、ベンジルメタクリレートなどが挙げられる。カチオン性のモノマーとしては、N,N-ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N-ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N-ジブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N-ジプロピルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N-ジイソプロピルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N-ジ-tert-ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N-ジシクロヘキシルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,Nジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミドN,N-ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドなどが挙げられる。これらのモノマー以外にも酢酸ビニル、スチレン、ビニルトルエン、マレイン酸、イタコン酸、メタクリル酸-2-ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、アクリル酸-2-ヒドロキシプロピル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、アクリルアミド、N-メチロールアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、グリシジルメタクリレートなどの共重合可能なビニルモノマーを含有することもできる。
更に、その他の体質顔料、樹脂粒子なども適宜使用できる。具体例としては、ほぼ球形の粒子として、炭微粒子酸化チタンであるMT-150W(比重4.1、粒径0.015μm)、MT-500B(比重4.1,粒径0.035μm)、MT-600B(比重4.1,粒径0.05μm)(以上、テイカ(株)製)、架橋ポリメタクリル酸メチルよりなるテクポリマーMBX-5(比重1.20,粒径5μm)、同MBX-8(比重1.20,粒径8μm)、同MBX-20(比重1.20,粒径20μm)(以上、積水化成品工業(株)製)、ベンゾグアナミン・ホルムアルデヒド縮合物よりなるエポスターL15(比重1.4,粒径15μm)、同MS(比重1.4,粒径2μm)、ベンゾグアナミン・メラミン・ホルムアルデヒド縮合物よりなるエポスターM30(比重1.4,粒径3μm)、メラミン・ホルムアルデヒド縮合物よりなるエポスターS12(比重1.5,粒径1.2μm)、同S(比重1.6,粒径0.3μm)、シリカよりなるシーホスターKE-P30(比重2,粒径0.28μm)、同P50(比重2,粒径0.53μm)、同P100(比重2,粒径1.00μm)、同P150(比重2,粒径1.50μm)(以上、(株)日本触媒製)などが挙げられる。その添加量は1~20重量%が好ましい。
不定形の粒子として、炭酸カルシウムであるBF-200(比重2.7,粒径5.00μm)、ホワイトンB(比重2.7、粒径3.60μm)、ホワイトンSB青(比重2.7、粒径2.20μm)、ホワイトンSB赤(比重2.7、粒径1.80μm)、ホワイトンSSB青(比重2.7、粒径1.50μm)、ソフトン2200(比重2.7、粒径1.00μm)、ソフトン3200(比重2.7、粒径0.70μm)(以上、白石カルシウム(株)製)などが挙げられる。
その添加量は1~20重量%が好ましい。
針状の粒子としては、酸化チタンからなるFTL-100(長径1.68μm、短径0.13μm)、FTL-200(長径2.86μm、短径0.21μm)、FTL-300(長径5.15μm、短径0.27μm)(以上、石原産業(株)製)、炭酸カルシウムよりなるウイスカルA(長径20μm、短径1μm)(以上、丸尾カルシウム(株)製)などが挙げられる。その添加量は1~20重量%が好ましい。
板状の粒子としては、タルクからなるFK-300S(比重2.8,粒径18μm、アスペクト比70,表面積2.89平方メートル/g)、FK-500S(比重2.8,粒径10μm、アスペクト比、表面積3.42平方メートル/g)(以上、山口雲母工業所(株)製)などが挙げられる。の添加量は1~20重量%が好ましい。
また、顔料分散安定性の為に、アルキル硫酸エステル塩、アルキルリン酸塩、ポリカルボン酸高分子などの陰イオン性界面活性剤、ポリエチレンアルキルエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル等の非イオン性界面活性剤、第4級アンモニウム塩、アルキルアミン塩などの分散剤を添加することが出来る
修正液は、上記各成分をボールミル、アトライター、サンドグラインダー、インペラー等の攪拌分散機を使用して分散混合することによって得られる。
水を主媒体とする所謂水性インキ、有機溶剤を主媒体とする所謂油性インキの例を示す。
液媒体は、使用する着色成分などの配合物の溶解性や分散性を考慮して選択される。初筆カスレ性能や経時減量速度のコントロールや、インキ洩れ性能、書き味、ボテ等の性能も考慮される。
水性インキとしては、液媒体として、水の他に、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、グリセリン、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ベンジルアルコール等の水溶性有機溶剤が使用されるが、エマルションの油滴成分として有機液体成分が含有されることもある。
油性インキとしては、液媒体として主に有機溶剤が使用されるが、配合成分の溶解助剤として補助的な溶剤を用いる場合もある。特に好ましい有機溶剤は、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2-エチルヘキシルエーテル、エチレングリコールモノアリルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノ2-エチルヘキシルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールターシャリブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、3-メチル-3-メトキシ-1-ブチルアセテート等のグリコールエーテル類、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコール、3-メチル-1,3ブタンジオール、1,3-プロパンジオール、1,3-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール等のグリコール類、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、2-ブタノール、3-メトキシ-1-ブタノール、3-メチル-3-メトキシ-1-ブタノール、3-メチル-3-メトキシペンタノール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、イソデシルアルコール、イソトリデシルアルコール等のアルコール類、メチルイソプロピルエーテル、エチルエーテル、エチルプロピルエーテル、エチルブチルエーテル、イソプロピルエーテル、ブチルエーテル、ヘキシルエーテル、2-エチルヘキシルエーテル等のエーテル類、酢酸-2-エチルヘキシル、イソ酪酸イソブチル、乳酸エチル、乳酸ブチル等のエステル類、フェニルグリコール、フェニルジグリコール、ベンジルモノグリコール、ベンジルジグリコール、プロピレングリコールモノフェニルエーテルベンジルアルコール、β-フェニルエチルアルコール、α-メチルベンジルアルコールなどの芳香環を含む溶剤などがある。
インキに使用する着色剤としては、染料及び/又は顔料が使用できる。染料としては、酸性染料、直接染料、塩基性染料が例示できる。
染料の具体例を挙げると、ジャパノールファストブラックDコンク(C.I.ダイレクトブラック17)、同19、同22、ウォーターブラック100L(同19)、ウォーターブラックL-200(同19)、同ダイレクトファストブラックB(同22)、ダイレクトファストブラックAB(同32)、同38、同51、同71、ダイレクトディープブラックEX(同38)、ダイレクトファストブラックコンク(同51)、カヤラススプラグレイVGN(同71)、カヤラスダイレクトブリリアントエローG(C.I.ダイレクトエロー4)、同26、同44、同50、ダイレクトファストエロー5GL(同26)、アイゼンプリムラエローGCLH(同44)、ダイレクトファストエローR(同50)、アイゼンダイレクトファストレッドFH(C.I.ダイレクトレッド1)、同4、同23、同31、同37、同39、同75、同80、同81、同226、同227、ニッポンファストスカーレットGSX(同4)、ダイレクトファストスカーレット4BS(同23)、アイゼンダイレクトローデュリンBH(同31)、ダイレクトスカーレットB(同37)、カヤクダイレクトスカーレット3B(同39)、アイゼンプリムラピンク2BLH(同75)、スミライトレッドF3B(同80)、アイゼンプリムラレッド4BH(同81)、カヤラススプラルビンBL(同83)、カヤラスライトレッドF5G(同225)、カヤラスライトレッドF5B(同226)、カヤラスライトローズFR(同227)、ダイレクトスカイブルー6B(C.I.ダイレクトブルー1)、同15、同71、同86、同106、同199、ダイレクトスカイブルー5B(同15)、スミライトスプラブルーBRRコンク(同71)、ダイボーゲンターコイズブルーS(同86)、ウォーターブルー#3(同86)、カヤラスターコイズブルーGL(同86)、カヤラススプラブルーFF2GL(同106)、カヤラススプラターコイズブルーFBL(同199)等の直接染料や、アシッドブルーブラック10B(C.I.アシッドブラック1)、同2、同24、同26、同31、同52、同107、同109、同110、同119、同154、ニグロシン(同2)、スミノールミリングブラック8BX(同24)、カヤノールミリングブラックVLG(同26)、スミノールファストブラックBRコンク(同31)、ミツイナイロンブラックGL(同52)、アイゼンオパールブラックWHエクストラコンク(同52)、スミランブラックWA(同52)、ラニルブラックBGエクストラコンク(同107)、カヤノールミリングブラックTLB(同109)、スミノールミリングブラックB(同109)、カヤノールミリングブラックTLR(同110)、アイゼンオパールブラックニューコンク(同119)、ウォーターブラック187-L(同154)、カヤクアシッドブリリアントフラビンFF(C.I.アシッドエロー7:1)、同17、同19、同23、同25、同29、同38、同42、同49、同72、同61、同78、同110、同141、同135、同127、同142、カヤシルエローGG(同17)、キシレンライトエロー2G140%(同17)、スミノールレベリングエローNR(同19)、ダイワタートラジン(同23)、カヤクタートラジン(同23)、スミノールファストエローR(同25)、ダイアシッドライトエロー2GP(同29)、スミノールミリングエローO(同38)、スミノールミリングエローMR(同42)、ウォーターエロー#6(同42)、カヤノールエローNFG(同49)、スミノールミリングエロー3G(同72)、スミノールファストエローG(同61)、スミノールミリングエローG(同78)、カヤノールエローN5G(同110)、スミノールミリングエロー4G200%(同141)、カヤノールエローNG(同135)、カヤノールミリングエロー5GW(同127)、カヤノールミリングエロー6GW(同142)、スミトモファストスカーレットA(C.I.アシッドレッド8)、同9、同14、同18、同26、同27、同35、同37、同51、同52、同57、同82、同87、同92、同94、同111、同129、同131、同138、同186、同249、同254、同265、同276、カヤクシルクスカーレット(同9)、ソーラールビンエクストラ(同14)、ダイワニューコクシン(同18)、アイゼンボンソーRH(同26)、ダイワ赤色2号(同27)、スミノールレベリングブリリアントレッドS3B(同35)、カヤシルルビノール3GS(同37)、アイゼンエリスロシン(同51)、カヤクアシッドローダミンFB(同52)、スミノールレベリングルビノール3GP(同57)、ダイアシッドアリザリンルビノールF3G200%(同82)、アイゼンエオシンGH(同87)、ウォーターピンク#2(同92)、アイゼンアシッドフロキシンPB(同92)、ローズベンガル(同94)、カヤノールミリングスカーレットFGW(同111)、カヤノールミリングルビン3BW(同129)、スミノオールミリングブリリアントレッド3BNコンク(同131)、スミノールミリングブリリアントレッドBS(同138)、アイゼンオパールピンクBH(同186)、スミノールミリングブリリアントレッドBコンク(同249)、カヤクアシッドブリリアントレッド3BL(同254)、カヤクアシッドブリリドブリリアントレッドBL(同265)、カヤノールミリングレッドGW(同276)、ミツイアシッドバイオレット6BN(C.I.アシッドバイオレット15)、同17、ミツイアシッドバイオレットBN(同17)、スミトモパテントピュアブルーVX(C.I.アシッドブルー1)、同7、同9、同15、同22、同23、同25、同40、同41、同43、同62、同78、同83、同90、同93、同103、同112、同113、同158、ウォーターブルー#106(同1)、パテントブルーAF(同7)、ウォーターブルー#9(同9)、ダイワ青色1号(同9)、スプラノールブルーB(同15)、オリエントソルブルブルーOBC(同22)、スミノールレベリングブルー4GL(同23)、ミツイナイロンファストブルーG(同25)、カヤシルブルーAGG(同40)、カヤシルブルーBR(同41)、ミツイアリザリンサフィロールSE(同43)、スミノールレベリングスカイブルーRエクストラコンク(同62)、ミツイナイロンファストスカイブルーB(同78)、スミトモブリリアントインドシアニン6Bh/c(同83)、サンドランシアニンN-6B350%(同90)、ウォーターブルー#115(同90)、オリエントソルブルブルーOBB(同93)、スミトモブリリアントブルー5G(同103)、カヤノールミリングウルトラスカイSE(同112)、カヤノールミリングシアニン5R(同113)、アイゼンオパールブルー2GLH(同158)、ダイワギニアグリーンB(C.I.アシッドグリーン3)、同9、同16、同25、同27、アシッドブリリアントミリンググリーンB(同9)、ダイワグリーン#70(同16)、カヤノールシアニングリーンG(同25)、スミノールミリンググリーンG(同27)等の酸性染料、アイゼンカチロンイエロー3GLH(C.I.ベーシックイエロー11)、同15、同19、同21、同28、同51、アイゼンカチロンブリリアントイエロー5GLH(同13)、スミアクリルイエローE-3RD(同15)、マキシロンイエロー2RL(同19)、アストラゾンイエロー7GLL(同21)、カヤクリルゴールデンイエローGL-ED(同28)、アストラゾンイエロー5GL(同51)、C.I.ベーシックオレンジ30、同12、同15、同18、同27、アイゼンカチロンオレンジGLH(C.I.ベーシックオレンジ21)、C.I.ベーシックオレンジ46、アイゼンカチロンブラウン3GLH(同30)、ローダミン6GCP(C.I.ベーシックレッド1)、アイゼンアストラフロキシン(同12)、スミアクリルブリリアントレッドE-2B(同15)、アストラゾンレッドGTL(同18)、アイゼンカチロンブリリアントピンクBGH(同27)、マキシロンレッドGRL(同46)、アイゼンメチルバイオレット(C.I.ベーシックバイオレット1)、C.I.ベーシックバイオレット3、アイゼンクリスタルバイオレット(同3)、アイゼンローダミンB(同10)、C.I.ベーシックバイオレット10、アストラゾンブルーG(C.I.ベーシックブルー1)、C.I.ベーシックブルー9、同54、アストラゾンブルーBG(同3)、メチレンブルー(同9)、マキシロンブルーGRL(同41)、アイゼンカチロンブルーBRLH(同54)、C.I.ベーシックブルー3、同41、アイゼンダイヤモンドグリーンGH(C.I.ベーシックグリーン1)、C.I.ベーシックグリーン4、アイゼンマラカイトグリーン(同4)、ビスマルクブラウンG(C.I.ベーシックブラウン1)等の塩基性染料が挙げられる。油溶性の染料としては、ローダミンBベース(C.I.45170B)、ソルダンレッド3R(C.I.21260)、メチルバイオレット2Bベース(C.I.42535B)、ビクトリアブルーF4R(C.I.42563B)、ニグロシンベースLK(C.I.50415)、バリファーストイエロー#3104(C.I.13900A)、バリファーストイエロー#3105(C.I.18690)、オリエントスピリットブラックAB(C.I.50415)、バリファーストブラック#3804(C.I.12195)、バリファーストイエロー#1109、バリファーストオレンジ#2210、バリファーストレッド#1320、バリファーストブルー#1605、バリファーストバイオレット#1701、スピロンブラックGMHスペシャル、スピロンイエローC-2GH、スピロンレッドC-GH、スピロンレッドC-BH、スピロンブルーBPNH、スピロンブルーC-RH、スピロンバイオレットC-RH、S.P.T.オレンジ6、S.P.T.ブルー-111等が挙げられる。
顔料としては、アゾ系顔料、ニトロソ系顔料、ニトロ系顔料、塩基性染料系顔料、酸性染料系顔料、建て染め染料系顔料、媒染染料系顔料、及び天然染料系顔料等の有機系顔料、黄土、バリウム黄、紺青、カドミウムレッド、硫酸バリウム、酸化チタン、弁柄、鉄黒、カーボンブラック等の無機顔料からなる着色剤が使用できる。具体例を挙げると、顔料ではアゾ系顔料、ニトロソ系顔料、ニトロ系顔料、塩基性染料系顔料、酸性染料系顔料、建て染め染料系顔料、媒染染料系顔料、及び天然染料系顔料等の有機系顔料、黄土、バリウム黄、紺青、カドミウムレッド、硫酸バリウム、酸化チタン、弁柄、鉄黒、カーボンブラック、薄片粒子(例えば、金属蒸着フィルムの破砕片、ガラスフレークやアルミニウムフレーク等)等、の無機顔料等が挙げられ、これらは単独あるいは混合して使用することが出来る。具体例を挙げるとアニリンブラック(C.I.50440)、シアニンブラック、ナフトールエローS(C.I.10316)、ハンザエロー10G(C.I.11710)、ハンザエロー5G(C.I.11660)、ハンザエロー3G(C.I.11670)、ハンザエローG(C.I.11680)、ハンザエローGR(C.I.11730)、ハンザエローA(C.I.11735)、ハンザエローRN(C.I.11740)、ハンザエローR(C.I.12710)、ピグメントエローL(C.I.12720)、ベンジジンエロー(C.I.21090)、ベンジジンエローG(C.I.21095)、ベンジジンエローGR(C.I.21100)、パーマネントエローNCG(C.I.20040)、バルカンファストエロー5G(C.I.21220)、バルカンファストエローR(C.I.21135)、タートラジンレーキ(C.I.19140)、キノリンエローレーキ(C.I.47005)、アンスラゲンエロー6GL(C.I.60520)、パーマネントエローFGL、パーマネントエローH10G、パーマネントエローHR、アンスラピリミジンエロー(C.I.68420)、スダーンI(C.I.12055)、パーマネントオレンジ(C.I.12075)、リソールファストオレンジ(C.I.12125)、パーマネントオレンジGTR(C.I.12305)、ハンザエロー3R(C.I.11725)、バルカンファストオレンジGG(C.I.21165)、ベンジジンオレンジG(C.I.21110)、ペルシアンオレンジ(C.I.15510)、インダンスレンブリリアントオレンジGK(C.I.59305)、インダンスレンブリリアントオレンジRK(C.I.59105)、インダンスレンブリリアントオレンジGR(C.I.71105)、パーマネントブラウンFG(C.I.12480)、パラブラウン(C.I.12071)、パーマネントレッド4R(C.I.12120)、パラレッド(C.I.12070)、ファイヤーレッド(C.I.12085)、パラクロルオルトアニリンレッド(C.I.12090)、リソールファストスカーレット、ブリリアントファストスカーレット(C.I.12315)、ブリリアントカーミンBS、パーマネントレッドF2R(C.I.12310)、パーマネントレッドF4R(C.I.12335)、パーマネントレッドFRL(C.I.12440)、パーマネントレッドFRLL(C.I.12460)、パーマネントレッドF4RH(C.I.12420)、ファストスカーレットVD、バルカンファストルビンB(C.I.12320)、バルカンファストピンクG(C.I.12330)、ライトファストレッドトーナーB(C.I.12450)、ライトファストレッドトーナーR(C.I.12455)、パーマネントカーミンFB(C.I.12490)、ピラゾロンレッド(C.I.12120)、リソールレッド(C.I.15630)、レーキレッドC(C.I.15585)、レーキレッドD(C.I.15500)、アンソシンB(C.I.18030)、ブリリアントスカーレットG(C.I.15800)、リソールルビンGK(C.I.15825)、パーマネントレッドF5R(C.I.15865)、ブリリアントカーミン6B(C.I.15850)、ピグメントスカーレット3B(C.I.16105)、ボルドー5B(C.I.12170)、トルイジンマルーン(C.I.12350)、パーマネントボルドーF2R(C.I.12385)、ヘリオボルドーBL(C.I.14830)、ボルドー10B(C.I.15880)、ボンマルーンライト(C.I.15825)、ボンマルーンメジウム(C.I.15880)、エオシンレーキ(C.I.45380)、ローダミンレーキB(C.I.45170)、ローダミンレーキY(C.I.45160)、アリザリンレーキ(C.I.58000)、チオインジゴレッドB(C.I.73300)、チオインジゴマルーン(C.I.73385)、パーマネントレッドFGR(C.I.12370)、PVカーミンHR、ワッチングレッド,モノライトファストレッドYS(C.I.59300)、パーマネントレッドBL、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ(C.I.42535)、ジオキサジンバイオレット、アルカリブルーレーキ(C.I.42750A、C.I.42770A)、ピーコックブルーレーキ(C.I.42090)、ピーコックブルーレーキ(C.I.42025)、ビクトリアブルーレーキ(C.I.44045)、フタロシアニンブルー(C.I.74160)、ファストスカイブルー(C.I.74180)、インダンスレンブルーRS(C.I.69800)、インダンスレンブルーBC(C.I.69825)、インジゴ(C.I.73000)、ピグメントグリーンB(C.I.10006)、ナフトールグリーンB(C.I.10020)、グリーンゴールド(C.I.12775)、アシッドグリーンレーキ、マラカイトグリーンレーキ(C.I.42000)、フタロシアニングリーン等が挙げられる。
更に、分散性を高めるために、顔料の表面を分散剤で表面処理するなど、顔料の機能性を高めるために加工した加工顔料も使用可能である。具体例を挙げると、RenolYellow GG-HW30、同HR-HW30、同OrangeRL-HW30、同Red HF2B-HW30、同FGR-HW30、同F5RK-HW30、同CarmineFBB-HW30、同Violet RL-HW30、同BlueB2G-HW30、同CF-HW30、同GreenGG-HW30、同BrownHFR-HW30、BlackR-HW30(以上、クラリアントジャパン株式会社製)、UTCO-001エロー、同012エロー、同021オレンジ、同031レッド、同032レッド、同042バイオレット、同051ブルー、同052ブルー、同061グリーン、同591ブラック、同592ブラック(以上、大日精化工業株式会社製)、MICROLITH Yellow 4G-A、同MX-A、同2R-A、Brown 5R-A、Scarlet R-A、Red2C-A、同3R-A、Magenta2B-A、VioletB-A、Blue4G-A、GreenG-A(以上チバスペシャリティケミカルズ株式会社製)等の加工顔料を使用しても良い。
金属蒸着フィルム破砕物として、例えば、「エルジーneo」シリーズ(尾池イメージング(株)製)のうち、SILVER、R-GOLD、B-GOLD、S-GOLD、RED、BLUE、GREEN、VIOLET、BLACK、COPPER、PINK、YELLOW等の各種色調であり、且つ、#35、#100(平均粒子径115μm)、#150(平均粒子径95μm)、#200(平均粒子径60μm)、#325(平均粒子径35μm)、#500(平均粒子径15μm)のものや、「ダイヤモンドピース」シリーズ(ダイヤ工業(株)製)のうち、LG Gold、DG Gold、Green、Blue、Red、Maroon、Ocean Green、Sky Blue、Emerald、Copper、Black、Pink、Violet、Lavender等の各種色調であり、且つ、No.55、H25(平均粒子径100μm)、H55(平均粒子径150μm)、CO-40UCの品番のものを用いることができる。
また、アルミニウムフレークとして、メタシャインMC1030RS(平均粒子径30μm)、同1030RY(平均粒子径30μm)、同1030RR(平均粒子径30μm)、同1030RB(平均粒子径30μm)、同1030RG(平均粒子径30μm)、同1040RS(平均粒子径40μm)、同1040RY(平均粒子径40μm)、同1040RR(平均粒子径40μm)、同1040RB(平均粒子径40μm)、同1040RG(平均粒子径40μm)、同1080RS(平均粒子径80μm)、同1080RY(平均粒子径80μm)、同1080RR(平均粒子径80μm)、同1080RB(平均粒子径80μm)、同1080RG(平均粒子径80μm)、同1080RS(平均粒子径80μm)、メタシャインMC1120RS(平均粒子径120μm)、同1120RY(平均粒子径120μm)、同1120RR(平均粒子径120μm)、同1120RB(平均粒子径120μm)、同1120RG(平均粒子径120μm)、メタシャインSC1018RS(平均粒子径18μm)、同1018RY(平均粒子径18μm)、同1018RR(平均粒子径18μm)、同1018RB(平均粒子径18μm)、同1018RG(平均粒子径18μm)、メタシャインMC1030TY(平均粒子径30μm)、同1030TZ(平均粒子径30μm)、同1030TP(平均粒子径30μm)、同1030TA(平均粒子径30μm)、同1080TY(平均粒子径80μm)、同1080TZ(平均粒子径80μm)、同1080TP(平均粒子径80μm)、同1080TA(平均粒子径80μm)、同1080KY(平均粒子径80μm)、同1080KR(平均粒子径80μm)、メタシャインMT1030GP(平均粒子径30μm)、同2080GP(平均粒子径80μm)(以上、日本板硝子(株)製)等がガラスフレークとして挙げられる。また、同D452BL(平均粒子径11μm)、同D462BL(平均粒子径14μm)、同D851BL(平均粒子径23μm)、同D451RE(平均粒子径11μm)、同D462RE(平均粒子径14μm)、同D111RE(平均粒子径23μm)、同D452YE(平均粒子径11μm)、同D462YE(平均粒子径14μm)、同D851YE(平均粒子径23μm)(以上、東洋アルミニウム(株)製)、Paliocrom Brilliant Orange L2850、Paliocrom Gold L2000、Paliocrom Gold L2020、Paliocrom Gold L2035、Paliocrom Orange L2800、Paliocrom Sparkling Red L3505、Paliocrom Copper L3101、Paliocrom Copper L3011、Paliocrom Sparkling Red L3505、Paliocrom Blue Silver L6000、Paliocrom Blue Silver L6001(以上、BASF(株)製)、等が着色アルミニウムフレークとして挙げられ、ペースト状のもの使用することができる。
着色剤に顔料を用いた場合は、その顔料を安定に分散させるために分散剤を使用することは差し支えない。分散剤として、従来一般に用いられている水溶性樹脂もしくは水可溶性樹脂や、アニオン系もしくはノニオン系の界面活性剤など、顔料の分散剤として用いられるものが使用できる。一例として、高分子分散剤として、リグニンスルホン酸塩、セラックなどの天然高分子、ポリアクリル酸塩、スチレン-アクリル酸共重合物の塩、ビニルナフタレン-マレイン酸共重合物の塩、β-ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩、リン酸塩、などの陰イオン性高分子やポリビニルアルコール、ポリエチレングリコールなどの非イオン性高分子などが挙げられる。また、界面活性剤として、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、アルキルスルホカルボン酸塩、α-オレフィンスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩などの陰イオン界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ソルビタンアルキルエステル類、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル類などの非イオン性界面活性剤が挙げられる。
上記の他に、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸等の樹脂やヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体、ガーガム、キサンタンガム、ヒアルロン酸等の多糖類からなる粘度調整剤、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、アルキルスルホカルボン酸塩、α-オレフィンスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩などの陰イオン界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ソルビタンアルキルエステル類、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル類などの非イオン性界面活性剤等の界面活性剤、ベンゾトリアゾール、エチレンジアミン四酢酸等の防錆剤、デハイドロ酢酸ナトリウム、1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン等の防黴・防腐剤、場合によっては、アスコルビン酸、コウジ酸やハイドロキノン、レゾルシン、カテコール、ピロガロール、タンニン酸、没食子酸等のポリフェノール類などの還元性を有する物質などが使用できる。
本発明の第1実施例を図1~7に示し説明する。
図1~図2に示すように、塗布具1は、塗布具本体2と塗布部材3とから構成されている。
そして、前記塗布具本体2は、塗布液収容部4と液吐出部5から構成されている。
前記塗布液収容部4は、内部に塗布液6を収容可能な空間が内部に形成されており、製造時の塗布液の充填作業や、使用後に消費した塗布液の補充などのために、ねじ螺合によって着脱可能な前軸7と後軸8にて構成されている。また、本実施例は、被塗布面Pに誤って描かれた筆跡を覆い隠したり、覆い隠した上に改めて正しい筆跡を描くことを可能とするための塗布液を内蔵する塗布具であり、塗布液収容部4の内部に収容された塗布液6は、その成分の一部が沈降したり、固まってしまう場合があるため、塗布液収容部4の内部には、塗布液6と共に攪拌体9が収容されている。塗布具1を使用する前に、塗布具1を振ることで、前記攪拌体9が塗布液収容部4内で前後動し、塗布液6が攪拌され、沈降した成分が再び混合され、流動性を取り戻すことができる。
また、塗布液収容部4の後軸8は、ナイロン樹脂のブロー成形品で形成されており可撓性を有しているため、後軸8の側面を押圧することで、後軸8を内側に変形させることが可能となっている。これにより、塗布液収容部4内が圧縮され、その圧縮力により塗布液を前方へ押し出すことで、塗布液6が液吐出部5へ供給される。
前記塗布液収容部4の前軸7の前端には、前記液吐出部5が圧入によって固定されている。その液吐出部5は、前記塗布液収容部4から供給された塗布液6を塗布具1の外部に吐出するための吐出口10が形成された筒状のチップ11からなり、そのチップ11の内部には、芯体12が配置されている。そして、この芯体の12後方には、コイルスプリング13が配置されており、芯体12を弾性部材であるコイルスプリング13で後方から押圧した状態とすることで、塗布具の不使用時には、芯体の先端から僅かに後方に形成された拡径部14が、液吐出部5の内部に形成された縮径部15に押し当てられた状態となり、芯体12が吐出口10を塞ぐため、塗布具の不使用時に塗布液が吐出口10から漏れ出すことを防ぐことが出来る。そして、塗布時は、前記吐出口10から突出する芯体の先端部分(突出部16)を被塗布面Pに押し当てて、芯体12を後退させることで、芯体12の拡径部14と液吐出部5の縮径部15の間に隙間が形成され、塗布液が吐出される弁機構となっている。
前記塗布部材3は、前端に外形が正方形の平面からなる塗布面17が形成されている。また、塗布部材3の中央には、前端に形成された前記塗布面17から塗布部材3の後端に連通する連通路18が形成されている。
なお、前記塗布部材の材質は、塗布液による溶解や分解などの変質がなく、膨潤や収縮などの形状変化が液吐出部との摺動性や塗布性能を著しく損なわないことに加え、被塗布面Pに対するすべり性、塗布部材に付着した塗布液の除去性等を考慮し、ポリオキシメチレンを使用している。
前記連通路18の内部には、前記液吐出部5が挿入されており、蝶番状の軸受関節構造によって、接続されている。
本実施例における軸受関節構造について説明する。(図3~7参照)
前記液吐出部5の外周面には、その外周面から液吐出部の軸芯に垂直な方向に突出する円柱状の凸部19aと凸部19bが形成されている。前記凸部19aと凸部19bは互いに対向する位置で、かつ、互いの軸芯が直線上になるように形成されている。(図3~4参照)
また、前記塗布部材3の連通路18の内面には、前記内面から外側に向かって凹み、前記凸部19aを内方する円柱状の凹部20aと、前記凸部19bを内包する円柱状の凹部20bが形成されている。前記凹部20aと凹部20bも、前記19aと19bと同様に、互いに対向する位置で、かつ、互いに軸芯が直線上になるように形成されている。(図5参照)
前記連通路18の内部に、前記液吐出部5が挿入され、前記19a、19bを前記20a、前記20bが内包することで、前記塗布部材3は、前記液吐出部5に係合するが、前記凹部20a、20bは、凸部19a、凸部19bより若干大きめとなっているため、前記前記凸部19a、凸部19bの外周面に、前記凹部20a、20bの内周面が接触しながら回転移動し、前記凸部が回転軸、前記凹部が回転軸受となる蝶番状の軸受関節構造をなしている。(図3参照)
この軸受関節構造により、図6~7のように、前記塗布部材3の塗布面17に対して、前記塗布具本体2を一定範囲内で自在に傾けることが可能なため、塗布部材に対する塗布具本体の動きを制御しやすく、思い通りの塗布跡を得ることが出来る。
なお、図6~7は、塗布時に、塗布部材3に対して塗布具本体2を傾けた状態を示しているため、芯体12の突出部16が被塗布面Pによって後方に押圧され、芯体12が後方に移動した状態となっている。
本発明の第2実施例を図8~18に示し説明する。
図8~9に示すように、塗布具21は、塗布具本体22と塗布部材23から構成されている。
そして、前記塗布具本体22は、塗布液収容部24と液吐出部25から構成されている。
前記塗布液収容部24は、内部に塗布液26を収容可能な空間が形成されており、製造時の塗布液26の充填作業や、使用後に消費した塗布液26の補充などのために、ねじ螺合によって着脱可能な前軸27と後軸28にて構成されている。また、本実施例は、被塗布面Pに誤って描かれた筆跡を覆い隠したり、覆い隠した上に改めて正しい筆跡を描くことを可能とするための塗布液を内蔵する塗布具であり、塗布液収容部24の内部に収容された塗布液26は、その成分の一部が沈降したり、固まってしまう場合があるため、塗布液収容部24の内部には、塗布液26と共に攪拌体29が収容されている。塗布具21を使用する前に、塗布具21を振ることで、前記攪拌体29が塗布液収容部24内で前後動し、塗布液26が攪拌され、沈降した成分が再び混合され、流動性を取り戻すことができる。
また、塗布液収容部24の後軸28は、ナイロン樹脂のブロー成形品で形成されており可撓性を有しているため、後軸28の側面を押圧することで、後軸28を内側に変形させることが可能となっている。これにより、塗布液収容部24内が圧縮され、その圧縮力により塗布液26を前方へ押し出すことで、塗布液26が液吐出部25へ供給される。
前記塗布液収容部24の前軸27の前端には、前記液吐出部25が圧入によって固定されている。その液吐出部25は、前記塗布液収容部24から供給された塗布液26を塗布具21の外部に吐出するための吐出口30が形成された筒状のチップ31からなり、そのチップ31の内部には、芯体32が配置されている。そして、この芯体の32後方には、コイルスプリング33が配置されており、芯体32を弾性部材であるコイルスプリング33で後方から押圧した状態とすることで、塗布具の不使用時には、芯体の先端から僅かに後方に形成された拡径部34が、液吐出部25の内部に形成された縮径部35に押し当てられた状態となり、芯体32が吐出口30を塞ぐため、塗布具の不使用時に塗布液が吐出口30から漏れ出すことを防ぐことが出来る。そして、塗布時は、前記吐出口30から突出する芯体の先端部分(突出部36)を被塗布面Pに押し当てて、芯体32を後退させることで、芯体32の拡径部34と液吐出部25の縮径部35の間に隙間が形成され、塗布液が吐出される弁機構となっている。
前記塗布部材23は、前端に外形が円形状の平面からなる塗布面37が形成されている。また、塗布部材23の中央には、前端に形成された前記塗布面37から塗布部材23の後端に連通する連通路38が形成されている。(図11~12参照)
前記連通路38の内部には、前記液吐出部25が挿入されており、軸受関節構造によって、接続されている。
なお、前記塗布部材23の材質は、塗布液26による溶解や分解などの変質がなく、膨潤や収縮などの形状変化が液吐出部25との摺動性や塗布性能を著しく損なわないことに加え、射出成形性や、被塗布面Pに対するすべり性、塗布部材23に付着した塗布液26の除去性等を考慮し、ポリオキシメチレンを使用している。
本実施例における軸受関節構造について説明する。(図10~15参照)
本実施例の軸受関節構造は、いわゆるボールジョイントからなる軸受関節構造である。
前記連通路38の内部に挿入されている前記液吐出部25の外周部39に、リング状の継手部材40が固定されている。具体的には、前記外周部39の前後には、径方向に拡径する段部41が形成されているため、液吐出部25の前方から挿入されたリング状の継手部材40の中心穴が、外周部39の前方に形成された段部41を乗り越えた後は、継手部材40の前端面42と後端面43が前記段部41に挟まれるため、前記継手部材40が液吐出部25から抜けることを防止している。(図10、図13~15参照)
前記継手部材40の外周面は外側に向かって膨らむ球面(継手部材側球面44)で形成されている(図10、図13~14参照)。対して、塗布部材23の連通路38の内面には、前記継手部材側球面44と同じ曲率で形成され、外側に向かって凹んだ球面(塗布部材側球面45)が形成されている(図10~12参照)。そして、前記塗布部材側球面45に前記継手部材側球面44を係合させることにより、互いの球面同士が接触し移動する、いわゆるボールジョイントからなる軸受関節構造となる。(図10参照)
この軸受関節構造により、図16~17のように、塗布部材23に形成された塗布面37に対して、前記塗布具本体22は、球面からなる球の中心を中心として、その中心から後方の範囲内で、かつ、その中心から放射状のいかなる方向に対して塗布具本体22の傾きを変えることが可能であり、かつ、傾けたままの状態で球の中心を基点に、前記塗布具本体22を円運動させることが出来るため、前記回転運動からなる軸受関節構造より動きの範囲が広く、かつ、塗布部材23に対する塗布具本体22の動きを制御しやすく、思い通りの塗布幅の大きい塗布跡を得ることが出来る。
なお、図16~17は、塗布時に、塗布部材23に対して塗布具本体22を傾けた状態を示しているため、芯体32の突出部36が被塗布面Pによって後方に押圧され、芯体32が後方に移動した状態となっている。
前記継手部材側球面44と前記塗布部材側球面45の球面は、球面と球面が摺動する際の動きに影響が無く、継手部材40と塗布部材23の係合が外れなければ、球面の一部がカットされ、平面が形成された不連続の球面でも構わない。本実施例では、継手部材40を射出成形によって作製する際に、成形材料を流し込む入り口であるゲート部を継手部材側の外面上に配置する場合、そのゲート部分がバリとして残ってしまい(ゲート残り)、球面と球面の摺動を妨げる恐れがあるため、球面の一部に、球面から僅かに内側にカットされた平面部分(平面部44a)を設け、その平面上にゲート部を配置している。これにより、球面より外側にバリが飛び出ないようにしている。
また、本実施例では、前記継手部材側球面44と前記塗布部材側球面45の球面を同じ曲率にしているが、球面と球面が摺動する際の動きに影響が無ければ、互いの球面の曲率が異なっていても構わない。
本実施例では、前記チップ31と前記継手部材40が別体で形成されているが、一部材で形成しても良い。
本実施例では、塗布時に突出部36を被塗布面Pに押し当てて、後退させることで、塗布液26を吐出口30から吐出する弁機構となっているため、液吐出部25のチップ31の先端部分と突出部36が、前記塗布面37より前方に位置するように配置されている。
また、前記塗布面37には、塗布面37から前方に向かって突出する突起46を、放射状に等間隔に4つ設けている。その4つの突起の塗布面からの高さを同じにすることで、塗布時に塗布面と被塗布面Pの間に均一な隙間を形成し、塗布面と被塗布面Pの間に塗布液が介在しやすいようにしている。そのため、塗布時に前記液吐出部25の突出部36を押圧した際に、前記芯体32の拡径部34と前記液吐出部25の縮径部35の間にできる隙間から狙いの量の塗布液が吐出できる分だけ芯体32が後退できるように、前記突出部36の先端の位置が、前記4点の突起46の先端を通る平面より前方に位置するように設定されている。
前記突起46の前記塗布面との境界部分は、図18に示すように、R面取り(面取り部47)を形成することで、成形時の樹脂の流れが良くなり、塗布時に境界部分にかかる応力が分散し突起が破損しにくくなり、塗布具として使用後に前記境界部分で塗布液が固まって残ってしまった場合に、取り除き易くすることが出来る。
なお、第1実施例、第2実施例に使用する修正液の例を2点、下記に挙げる。
(修正液の実施例1)
TITANIX JR800(酸化チタン、テイカ(株)製) 34.5重量部
ウイスカルA(針状炭酸カルシウム、丸尾カルシウム(株)製) 10.0重量部
メチルシクロヘキサン 7.0重量部
イソヘキサン 40.5重量部
ダイヤナールBR105(アクリル樹脂、三菱レイヨン(株)製) 7.0重量部
Disperbyk108(界面活性剤、BYK Chemie製、独国)1.0重量部
上記各成分をボールミルで24時間分散処理し、修正液を得た。
(修正液の実施例2)
TITONE R-7E(酸化チタン、堺化学(株)製) 39.5重量部
スーパー#1500(不定形炭酸カルシウム、丸尾カルシウム(株)製) 5.0重量部
シクロペンタン 7.0重量部
イソヘキサン 40.5重量部
ダイヤナールBR105(アクリル樹脂、三菱レイヨン(株)製) 7.0重量部
Disperbyk108(界面活性剤、BYK Chemie製、独国)1.0重量部
上記各成分をボールミルで24時間分散処理し、修正液を得た。
1 塗布具
2 塗布具本体
3 塗布部材
4 塗布液収容部
5 液吐出部
6 塗布液
7 前軸
8 後軸
9 攪拌体
10 吐出口
11 チップ
12 芯体
13 コイルスプリング
14 拡径部
15 縮径部
16 突出部
17 塗布面
18 連通路
19a 凸部
19b 凸部
20a 凹部
20b 凹部
21 塗布具
22 塗布具本体
23 塗布部材
24 塗布液収容部
25 液吐出部
26 塗布液
27 前軸
28 後軸
29 攪拌体
30 吐出口
31 チップ
32 芯体
33 コイルスプリング
34 拡径部
35 縮径部
36 突出部
37 塗布面
38 連通路
39 外周部
40 継手部材
41 段部
42 前端面
43 後端面
44 継手部材側球面
44a 平面部
45 塗布部材側球面
46 突起
47 面取り部
P 被塗布面

Claims (3)

  1. 塗布液を収容する塗布具本体の液吐出部に、別体の塗布部材を軸受関節構造にて回動可能に接続し、前記塗布部材が、塗布液を塗り広げる平面からなる塗布面を有し、前記塗布面に、この塗布面と被塗布面との間に間隙部を形成する突起を形成した塗布具。
  2. 前記軸受関節構造が、液吐出部又は塗布部材の一方に凹部を他方に凸部を形成し、この凹部内面又は凸部外面の少なくとも一方を曲面にて形成したボールジョイント機構である請求項1に記載の塗布具。
  3. 前記突起が3点以上設けられ、前記塗布面からの各突起の高さが同じである請求項1又は請求項2に記載の塗布具。
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