JP7155369B2 - カルシウム含有排水のカルシウム除去方法及びカルシウム除去設備 - Google Patents
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Description
前記導入されたカルシウム含有排水を、炭酸塩と反応させて炭酸カルシウムを生成させる反応槽へ導入し、
前記反応槽、前記所定の槽、及び前記配管の少なくともいずれかにスケール軟質化剤を添加することを特徴とするカルシウム含有排水のカルシウム除去方法。
前記配管又は前記所定の槽を介して導入された前記被処理水を、炭酸塩と反応させて炭酸カルシウムを生成させる反応槽と、
前記反応槽、前記配管、及び前記所定の槽のうち少なくともいずれかに前記炭酸カルシウムから形成されるスケールを軟質化するためのスケール軟質化剤を添加する添加手段と、
前記反応槽及び前記所定の槽のうちの少なくともいずれかの槽内に添加されたスケール軟質化剤を撹拌する攪拌手段と、
を備えたことを特徴とするカルシウム除去設備。
前記高分子凝集剤添加後の凝集フロックが形成された被処理水を、凝集沈殿して沈殿上澄水を得る沈殿槽と、
を更に備えたことを特徴とする(7)又は(8)に記載のカルシウム除去設備。
本実施例に係る図1~図9において、被処理水の導入は、配管(図示→部分に相当)から調整槽11へ導入した例を示したが、これに限らず、所定の槽として、例えば配管から反応槽12、配管を介さず直接、調整槽11のみ、反応槽12のみに導入する様にしても良い。また、所定の槽として、調整槽11に限らず、撹拌槽、混合槽、貯留槽などでも良い。
表1に記載の水質の被処理水を対象として、調整槽→反応槽→凝集槽→フロック形成槽→沈殿槽からなる実験装置を用い、図10の従来のカルシウム除去方法のフローによるカルシウム除去試験を行った。
水抜き後、反応槽の内面及び撹拌機を観察したところ、反応槽内壁、底面、撹拌機シャフトに硬いスケールが厚さ5cm以上付着しており、槽内に入って、スケール表面をハンマーで破砕したり金属製スクレーパーで削り落として剥離するなどの除去作業後、最終的には、希塩酸水溶液を水張りして残留スケールを溶解させ清掃作業を終了した。
上記と同様の実験装置を用い、反応槽12の注入点a-1(図2参照)に表2に示すスケール軟質化剤1を100mg/L注入して図1のフロー1として処理した以外は、比較例と同じ条件でカルシウム除去試験を行った。
除去試験は5週間実施したが、期間中、反応槽注入部のドラフトチューブがスケール付着による閉塞で流入水の越流が発生することはなく、また、反応槽撹拌機が電流トリップで停止することもなく連続運転のまま試験を終了した。水抜き後、反応槽の内面及び撹拌機を観察したところ、スケールも軟質化が認められ、金属製スクレーパーなどで軽く擦りながら水洗するだけで容易に剥離することができた。
また、撹拌機シャフトの付着スケールについては厚さは比較例とあまり変わらないものの、軟質化は顕著であり、ハンマーによる粉砕は不要で金属製スクレーパーで削ることにより容易に剥離除去することができた。
上記と同様の実験装置を用い、反応槽12の注入点a-1及び注入点a-2(図4参照)に表2に示すスケール軟質化剤2をそれぞれ50mg/L注入して処理した以外は実施例1と同じ条件でカルシウム除去試験を行った。
上記と同様の実験装置を用い、反応槽12にはスケール軟質化剤を注入せず、調整槽11の注入点b(図5参照)に表2に示すスケール軟質化剤3を100mg/L注入して図5のフロー2として処理した以外は実施例1と同じ条件でカルシウム除去試験を行った。
上記と同様の実験装置を用い、調整槽11の注入点b(図6参照)及び反応槽12の注入点a-2(図3参照)に表2に示すスケール軟質化剤4をそれぞれ50mg/L注入して図6のフロー3として処理した以外は実施例3と同じ条件でカルシウム除去試験を行った。
上記と同様の実験装置から凝集槽をバイパスさせてポリ鉄の添加位置を反応槽に変更するとともに、反応槽の注入点a-1及び注入点a-2(図4参照)に表3に示すスケール軟質化剤3をそれぞれ50mg/L注入して図7のフロー4として処理した以外は実施例2と同じ条件でカルシウム除去試験を行った。
実施例5と同様の実験装置を用い、反応槽12の注入点a-1及び注入点a-2(図4参照)に表2に示すスケール軟質化剤4をそれぞれ50mg/L注入して処理した以外は実施例5と同じ条件でカルシウム除去試験を行った。
反応槽にはスケール軟質化剤を注入せず、調整槽11の注入点b(図8参照)に表2に示すスケール軟質化剤5を100mg/L注入して図8のフロー5として処理した以外は実施例6と同じ条件でカルシウム除去試験を行った。
調整槽11の注入点b及び反応槽12の注入点a-2に表2に示すスケール軟質化剤6をそれぞれ50mg/L注入して図9のフロー6として処理した以外は実施例7と同じ条件でカルシウム除去処理試験を行った。
Claims (6)
- 被処理水としてのカルシウム含有排水を、配管又は所定の槽の少なくともいずれかを介して、反応槽へ導入し、
前記反応槽に導入されたカルシウム含有排水と炭酸塩とを反応させて炭酸カルシウムを前記反応槽において生成させる
カルシウム含有排水のカルシウム除去方法において、前記反応槽、前記所定の槽、及び前記配管の少なくともいずれかに添加されるスケール軟質化剤であって、
前記スケール軟質化剤が、(メタ)アクリル系ポリマーを含むことを特徴とする、スケール軟質化剤。 - 前記(メタ)アクリル系ポリマーが、ポリ(メタ)アクリル酸塩、アクリル酸-メタクリル酸共重合体塩、アクリル酸-マレイン酸共重合体塩、及びアクリル酸-スルホン酸系モノマー共重合体塩からなる群から選択される少なくとも1種を含む、請求項1に記載のスケール軟質化剤。
- 前記(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量が2000~12000である、請求項1又は2に記載のスケール軟質化剤。
- 前記スケール軟質化剤が、鉄塩及びアルミニウム塩から選択される少なくとも1種の無機塩を更に含む、請求項1~3のいずれか1項に記載のスケール軟質化剤。
- 前記スケール軟質化剤の添加量が、前記カルシウム含有排水1L当たり10~200mgである、請求項1~4のいずれか1項に記載のスケール軟質化剤。
- 前記無機塩の添加量が、前記(メタ)アクリル系ポリマー100質量部に対して100~200質量部である、請求項4に記載のスケール軟質化剤。
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