JP7146452B2 - 蚊類誘引剤及び蚊類誘引剤の製造方法 - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、蚊類を誘引し、捕獲又は殺虫するために用いられる蚊類誘引剤であって、オスの蚊類とメスの蚊類のいずれに対しても高い誘引性を示す蚊類誘引剤を提供することを課題とする。
(1)Brix値が15%以上の濃縮果汁からなる蚊類誘引剤。
(2)前記濃縮果汁が、リンゴ、オレンジ、ミカン、カキ、イチジク、モモ、ブドウ、ナシ、パイナップル及びマンゴーからなる群から選択される少なくとも1種の果実に由来する果汁である、前記(1)に記載の蚊類誘引剤。
(3)果汁含有液の水分を除去してBrix値を15%以上とすることを含む蚊類誘引剤の製造方法。
(4)煮詰め処理により前記水分を除去する、前記(3)に記載の蚊類誘引剤の製造方法。
(5)前記果汁含有液が、リンゴ、オレンジ、ミカン、カキ、イチジク、モモ、ブドウ、ナシ、パイナップル及びマンゴーからなる群から選択される少なくとも1種の果実に由来する果汁を含む、前記(3)又は(4)に記載の蚊類誘引剤の製造方法。
本実施形態の蚊類誘引剤は、Brix値が15%以上の濃縮果汁からなる。Brix値が15%以上の濃縮果汁からなる蚊類誘引剤は、オスの蚊類とメスの蚊類の双方に共通の行動欲求である食欲に対して影響を与え、オスの蚊類とメスの蚊類の区別なく誘引することができる。
本実施形態の蚊類誘引剤の製造方法は、所望の果汁を含む果汁含有液の水分を除去してBrix値を15%以上とすることを含む。果汁含有液から水分を除去する方法としては、例えば、1)加熱濃縮法(蒸発法)、2)膜濃縮法、3)凍結濃縮法、4)減圧濃縮法等の濃縮方法が挙げられる。以下、加熱濃縮法(蒸発法)により蚊類誘引剤を製造する方法を説明する。
果汁含有液は、所望の果実に由来する果汁を含む溶液であれば特に限定されない。具体的には、上記したリンゴ、オレンジ、ミカン、レモン、グレープフルーツ、ユズ、イチゴ、モモ、ブドウ、パイナップル、マンゴー、メロン、バナナ、カキ、ナシ、イチジク等の果実から得られる果汁の1種以上を含む溶液を用いることができる。
本実施形態の蚊類誘引剤及び蚊類誘引組成物は、容器に充填したり、繊維質の担体に含浸させたりして捕獲器と共に設置する。本実施形態の蚊類誘引剤により誘引された蚊類は、捕獲器に捕獲される。
リンゴ果汁A(日本果実加工株式会社製、商品名「50°BXりんご透明果汁」(濃縮果汁))とリンゴ果汁B(株式会社共進牧場製、商品名「厳選国産りんご果汁 ストレート100)のBrix値を、株式会社アタゴ製ポケット糖度計「PAL-1」により測定した。それぞれのリンゴ果汁について使用説明書に基づきBrix値を3回測定し、その平均値を求めた。リンゴ果汁AはBrix値50.7%、リンゴ果汁BはBrix値12.8%であった。
図1に示すようなオルファクトメーター10を用いた。オルファクトメーター10は、一組の透明な検体ボックス(第1検体ボックス1A,第2検体ボックス1B)と、第1検体ボックス1Aと第2検体ボックス1Bのそれぞれに接続する透明な筒状の誘引部2A,2Bと、誘引部2A,2Bに接続する透明な蚊収容ボックス3を備えている。蚊収容ボックス3と誘引部2A,2Bとの連結部には、蚊収容ボックス3から誘引部2A,2Bへ侵入した蚊が蚊収容ボックス3へ再侵入するのを防ぐ逆止弁4が設けられている。オルファクトメーター10内には清浄な空気を流し、検体ボックス1A,1B側から蚊収容ボックス3に向けて気流を0.3m/sで発生させている。
蚊収容ボックス3内にヒトスジシマカの雄成虫を30頭放ち、16時間放置した。第1検体ボックス1Aに接続する誘引部2A及び第2検体ボックス1Bに接続する誘引部2Bにそれぞれ誘引された蚊をカウントした。試験は3回行い、その平均値を求めた。結果を表1に示す。
試験例1で用いたリンゴ果汁Bを50g測り取り、グラニュー糖59gを加えて溶解させてリンゴ果汁Cを調製した。株式会社アタゴ製ポケット糖度計「PAL-1」によりリンゴ果汁CのBrix値を測定したところ、糖度検出器の上限である53%を示し、53%以上のBrix値を有することを確認した。
誘引対比試験には、試験例1で用いたものと同様のオルファクトメーター10を用いた。試験例1と同様にしてヒトスジシマカの誘引試験を行い、それぞれの誘引部に誘引された蚊をカウントした。試験は3回行い、その平均値を求めた。結果を表2に示す。
リンゴ果汁E(キリンビバレッジ株式会社製、商品名「トロピカーナ100% アップル」、Brix値11.0%)を煮詰めてリンゴ果汁Dを調製した。株式会社アタゴ製ポケット糖度計「PAL-1」によりリンゴ果汁DのBrix値を測定したところ、Brix値42.4%であった。
誘引対比試験には、試験例1で用いたものと同様のオルファクトメーター10を用いた。試験例1と同様にしてヒトスジシマカの誘引試験を行い、それぞれの誘引部に誘引された蚊をカウントした。結果を表3に示す。
オレンジ果汁B(キリンビバレッジ株式会社製、商品名「トロピカーナ100% オレンジ」、Brix値11.2%)を煮詰めてオレンジ果汁Aを調製した。株式会社アタゴ製ポケット糖度計「PAL-1」(品番)によりオレンジ果汁AのBrix値を測定したところ、Brix値47.8%であった。
誘引対比試験には、試験例1で用いたものと同様のオルファクトメーター10を用いた。試験例1と同様にしてヒトスジシマカの誘引試験を行い、それぞれの誘引部に誘引された蚊をカウントした。結果を表4に示す。
1B 第2検体ボックス
2A,2B 誘引部
3 蚊収容ボックス
4 逆止弁
10 オルファクトメーター
Claims (5)
- Brix値が15%以上の濃縮果汁からなる蚊類誘引剤。
- 前記濃縮果汁が、リンゴ、オレンジ、ミカン、カキ、イチジク、モモ、ブドウ、ナシ、パイナップル及びマンゴーからなる群から選択される少なくとも1種の果実に由来する果汁である、請求項1に記載の蚊類誘引剤。
- 果汁含有液の水分を除去してBrix値を15%以上とすることを含む蚊類誘引剤の製造方法。
- 煮詰め処理により前記水分を除去する、請求項3に記載の蚊類誘引剤の製造方法。
- 前記果汁含有液が、リンゴ、オレンジ、ミカン、カキ、イチジク、モモ、ブドウ、ナシ、パイナップル及びマンゴーからなる群から選択される少なくとも1種の果実に由来する果汁を含む、請求項3又は4に記載の蚊類誘引剤の製造方法。
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2018
- 2018-05-29 JP JP2018102425A patent/JP7146452B2/ja active Active
Non-Patent Citations (2)
Title |
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池庄司 敏明,生物コーナー 蚊の誘引物質,化学と生物,1976年,Vol. 14, No. 8,pp. 538-541,ISSN 0453-073X |
社会を今より良くするプロダクト 蚊を減らすアイデア ~考察編~,Hatena Blog,[検索日 2019.07.24],2016年06月28日,インターネット:<URL:http://isip-works.hatenablog.com/entry/2016/06/28/155508>, 5-6頁 |
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