JP7134924B2 - 樹脂挙動解析装置、樹脂挙動解析方法および樹脂挙動解析プログラム - Google Patents
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Description
本発明は、繊維強化樹脂を成形するときの繊維の挙動を解析する樹脂挙動解析装置、樹脂挙動解析方法および樹脂挙動解析プログラムに関する。
従来より、シート状の繊維強化樹脂を加圧成形等により金型内で成形して所望の形状の製品を得るときの、成形中の樹脂内で流動する複数の繊維の挙動を解析するようにした装置が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1記載の装置では、複数の節点と節点同士を接続するビーム要素とにより繊維モデルを構成し、成形条件に応じて繊維モデルを用いたシミュレーションを行うことにより、流動中の繊維の挙動を解析する。
ところで、一般的な繊維強化樹脂のシート材は、複数本の繊維が結合した繊維束を構成要素として複数の繊維束が集合して構成される。したがって、繊維束を考慮して繊維の挙動解析を行うことが好ましい。しかしながら、上記特許文献1記載の装置では繊維束が考慮されないため、シート内における繊維の挙動を正確に解析することが難しい。
本発明の一態様は、複数本の繊維の集合である繊維束を含む繊維強化樹脂のシート材を成形するときの、繊維の挙動を解析する樹脂挙動解析装置であって、シート材をモデル化したシートモデルを生成するシートモデル生成部と、シートモデル生成部により生成されたシートモデル内に、繊維束をモデル化した繊維束モデルを生成する繊維束モデル生成部と、繊維束モデル生成部により生成された繊維束モデル内に、繊維をモデル化した繊維モデルを生成する繊維モデル生成部と、シート材を成形するときの条件に基づいて、繊維モデル生成部により生成された繊維モデルの挙動を解析する挙動解析部と、を備える。
本発明の他の態様は、複数本の繊維の集合である繊維束を含む繊維強化樹脂のシート材を成形するときの、繊維の挙動をコンピュータにより解析する樹脂挙動解析方法であって、コンピュータが、シート材をモデル化したシートモデルを生成し、生成したシートモデル内に、繊維束をモデル化した繊維束モデルを生成し、生成した繊維束モデル内に、繊維をモデル化した繊維モデルを生成し、シート材を成形するときの条件に基づいて、生成した繊維モデルの挙動を解析することを含む。
本発明のさらに他の態様は、複数本の繊維の集合である繊維束を含む繊維強化樹脂のシート材を成形するときの、繊維の挙動をコンピュータにより解析する樹脂挙動解析プログラムであって、コンピュータに、シート材をモデル化したシートモデルを生成するシートモデル生成ステップと、シートモデル生成ステップで生成されたシートモデル内に、繊維束をモデル化した繊維束モデルを生成する繊維束モデル生成ステップと、繊維束モデル生成ステップで生成された繊維束モデル内に、繊維をモデル化した繊維モデルを生成する繊維モデル生成ステップと、シート材を成形するときの条件に基づいて、繊維モデル生成ステップで生成された繊維モデルの挙動を解析する挙動解析ステップと、を実行させる。
本発明によれば、繊維強化樹脂のシート材に含まれる繊維の挙動を正確に解析することができる。
以下、図1A~図22を参照して本発明の実施形態について説明する。本発明の実施形態に係る樹脂挙動解析装置は、コンピュータを用いた有限差分法や有限要素法、有限体積法などの解析手法により製品設計の事前検討等を行うCAE(Computer Aided Engineering)解析装置であり、特に、繊維強化樹脂のシート材を成形して製品を製造するときの繊維強化樹脂の挙動を解析する装置である。
図1A~図1Cは、本発明の実施形態に係る樹脂挙動解析装置が適用される、繊維強化樹脂のシート材1を成形して製品(試作品)2を製作するときの成形工程の一例を概略的に示す断面図である。図1A~図1Cの例では、上型3aと下型3bとを有する略四角錐台形状の金型3を用いてシート材1を加圧して成形するときの成形工程を示す。シート材1は、炭素繊維やガラス繊維等の繊維4が混入されたシート状の樹脂により構成される。シート材1に混入される繊維4は、図1A~図1Cに示すような不連続な繊維(不連続繊維)や、シートの一端から他端まで連続した繊維(連続繊維)により構成される。
金型3による成形工程では、先ず図1Aに示すように、下型3b上にシート材1が載置され、次いで図1Bに示すように、所定の成形条件の下で上型3aが降下されてシート材1が加圧される。これによりシート材1の樹脂が金型3のキャビティ3c内を流動し、図1Cに示すように、一定形状(図1Cでは中空の略四角錐台形状、ハット形状)の製品2として成形される。このように成形された製品2は性能試験により剛性や強度等の製品性能が評価され、目標値が達成されるまで設計や成形条件等が見直され、試作および性能試験が繰り返される。このような試作および性能試験をCAE解析に置き換えることで、実際に金型3や製品2を試作することなく製品性能を評価することが可能となる。
一般に、シート材1の成形過程では、シート材1の樹脂が流動することで、樹脂に混入された繊維4の配向や分布、曲がり(うねり)の状態等が変化し、これにより製品2の剛性や強度等の製品性能が変化する。したがってCAE解析では、シート材1に含まれる繊維4の流動挙動を精度よく解析することが重要となる。このような挙動解析の精度を向上するには、解析に用いるモデルの精度を向上する、すなわち、より実際に近いモデルを用いることが好ましい。この点、金型3のキャビティ3c部分のモデルとしては、金型3のCAD(Computer-Aided Design)設計データを利用することができる。一方、シート材1に混入される繊維4については、実際に近い本数や形状でモデル化すると挙動解析時の演算負荷が膨大になるという問題がある。
図2Aおよび図2Bは、実際のシート材1に混入される繊維4の一例を概略的に示す斜視図であり、図3は、実際のシート材1の一部を拡大し、シート材1内の繊維4を概略的に示す断面図である。また、図4は、従来のシートモデルの一部を拡大し、概略的に示す断面図であり、図5は、本発明の実施形態に係る樹脂挙動解析装置で用いられるシートモデルの一部を拡大し、概略的に示す断面図である。
図2A~図3に示すように、実際の繊維4は、複数本(実際は数千本)の繊維4が束状に集合した四角柱状(図2A)あるいは楕円柱状(図2B)の繊維束5として、図3に示すようにシート材1に分散して混入される。挙動解析では、忠実にモデル化すると演算負荷が膨大となるため、従来は繊維束5を考慮せず、図4に示すように、実際よりも著しく少ない本数の繊維モデル4Mを単独で分散させたシートモデル1Mを挙動解析に用いていた。
ところで、シートモデル1M内の各繊維モデル4Mの配向(配向分布)は、実際のシート材1内の各繊維4の配向に応じて設定される。例えば、図3に示すように、A方向の繊維4が50%、B方向の繊維4が50%であるシート材1をモデル化する場合、シートモデル1M内の繊維モデル4Mの配向分布は、図4に示すように、A方向の繊維モデル4Mが50%、B方向の繊維モデル4Mが50%となるように設定される。すなわち、従来のシートモデル1Mでは、繊維束5が考慮されず、繊維モデル4Mがシートモデル1M内に均一に分散されるため、実際のシート材1内の繊維4の分布状態が正確に反映されていなかった。
そこで、本実施形態では、図5に示すように、繊維束5を考慮して実際のシート材1内の繊維4の分布状態を正確に反映したシートモデル1Mを用い、繊維強化樹脂のシート材1に含まれる繊維4の挙動を正確に解析することができるよう、以下のように樹脂挙動解析装置を構成する。
図6は、本発明の実施形態に係る樹脂挙動解析装置(以下、装置)10の要部構成を示すブロック図である。装置10は、CPU11と、ROM,RAM等のメモリ12、およびI/Oインタフェース等その他の周辺回路などを有するコンピュータを含んで構成される。CPU11は、シートモデルを生成するシートモデル生成部13と、シートモデル内に繊維束モデルを生成する繊維束モデル生成部14と、繊維束モデル内に繊維モデルを生成する繊維モデル生成部15と、繊維モデルの挙動を解析する挙動解析部16と、製品モデルの評価を行う評価値算出部17として機能する。
メモリ12には、I/Oインタフェースを介して入力される各種設定値が記憶される。各種設定値としては特定の値を設定してもよいが、複数の値や値の範囲を設定し、解析結果に応じて自動的にスクリーニングするようにしてもよい。
メモリ12に記憶される各種設定値には、金型3のCAD設計データ、金型3の材料特性、シートモデル1Mの形状、金型3に対するシート材1の載置位置、シート材1の樹脂の物性(粘度、弾性率、熱伝導率等)等が含まれる。また、繊維モデル4Mの形状(全長、分割数)、繊維束モデル5Mの形状(全長、断面形状)、シートモデル1M内の繊維束モデル5Mの配向分布、繊維束モデル5M内の繊維モデル4Mの本数および配置位置等が含まれる。さらに、成形条件(加圧成形の場合はプレス力、プレス速度等)等が含まれる。
図7は、シートモデル生成部13により生成されるシートモデル1Mの一例を概略的に示す斜視図である。シートモデル生成部13は、メモリ12に記憶されたシートモデル1Mの形状に基づいてシートモデル1Mを生成する。図7に示すように、シートモデル1Mは、幅W1、長さL1および厚さD1により規定される立体モデルとして生成される。以下では、シートモデル1Mの幅方向をx軸方向、長さ方向をy軸方向、厚さ方向をz軸方向と定義する。シートモデル1Mの幅W1、長さL1および厚さD1は、実際のシート材1の形状に基づいて予め設定される。
図8Aは、繊維束モデル生成部14により生成される四角柱状の繊維束モデル5Mの一例を概略的に示す斜視図であり、図8Bは、楕円柱状の繊維束モデル5Mの一例を概略的に示す斜視図である。繊維束モデル生成部14は、メモリ12に記憶された繊維束モデル5Mの形状(全長、断面形状)に基づいて繊維束モデル5Mを生成する。図8Aおよび図8Bに示すように、繊維束モデル5Mは、幅W2、長さL2および厚さD2により規定される四角柱状または楕円柱状の立体モデルとして生成される。繊維束モデル5Mの幅W2、長さL2および厚さD2は、実際の繊維束5の形状(図2A、図2B)に基づいて予め設定される。
図9は、シートモデル1M内に生成される繊維束モデル5M(図8A)の一例を概略的に示す平面図であり、z軸方向から見たシートモデル1Mおよび繊維束モデル5Mを概略的に示す。図9に示すように、シートモデル生成部13は、シートモデル1M内のランダムな位置Pに、メモリ12に記憶された配向分布に応じた方向mの繊維束モデル5Mを順次、生成する。
図10A~図10Cは、繊維束モデル5Mの配向分布の一例を示す図であり、図10Aは、z軸周りのヨー角ψの分布を示し、図10Bは、x軸周りのピッチ角θの分布を示し、図10Cは、y軸周りのロール角φの分布を示す。繊維束モデル5Mの配向分布は、実際のシート材1内における繊維束5の配向分布に基づいて予め設定される。実際のシート材1内における繊維束5の配向分布は、シート材1の樹脂の物性やシート材1の製造方法等によって異なり、X線回折法等により測定することができる。なお、ピッチ角θやロール角φを一定の値としてヨー角ψのみ配向分布を設定してもよい。
図11Aは、シートモデル1M内に生成される繊維束モデル5M同士の干渉について説明するための図であり、図11Bは、実際のシート材1内の繊維束5同士の積み重なりの状態について説明するための図である。シートモデル1M内のランダムな位置Pに繊維束モデル5Mを順次、生成すると、図11Aに示すように、新たに生成された繊維束モデル5M(実線で示す)が先に生成された繊維束モデル5M(破線で示す)と干渉(貫通)する場合がある。一方、実際のシート材1内では、図11Bに示すように、繊維束5同士が厚さ方向(z軸方向)に積み重なるように配置される。
このような繊維束5同士の積み重なりの状態を反映して繊維束モデル5Mを配置するため、繊維束モデル生成部14は、生成した繊維束モデル5M(図9)をz軸方向に順次、積み重ねて配置する。繊維束モデル生成部14による繊維束モデル5Mの配置について、図12~図14を参照して具体的に説明する。
図12は、図9と同様に、z軸方向から見たシートモデル1Mおよび繊維束モデル5Mを概略的に示す平面図である。図12に示すように、繊維束モデル生成部14は、シートモデル1M内のランダムな位置Pに1番目の繊維束モデル5Mを生成するとともに、シートモデル1Mの底面を第1層101として第1層101の全面を均等に分割し、三角形等の複数の面(face)120を生成する。
図13は、図12の繊維束モデル5Mをz軸に直交する方向から見た図であり、図12の繊維束モデル5Mの下方に位置する頂点130(図12,13では2個の頂点130)を通る仮想線140に直交する方向から見た繊維束モデル5Mを示す。図13に示すように、繊維束モデル生成部14は、ランダムな位置Pに生成した1番目の繊維束モデル5Mをz軸方向に沿って第1層101に投影するとともに、厚さD2の繊維束モデル5Mとして配置を確定する。
さらに繊維束モデル生成部14は、繊維束モデル5Mの下方に位置する頂点130をz軸方向に沿って繊維束モデル5Mの上面まで厚さD2分、移動するとともに、移動後の頂点130に対応してface120のスムージング処理を行い、第2層102を生成する。すなわち、第2層102以降は、先に生成および配置された繊維束モデル5Mを避けるように生成される。繊維束モデル生成部14は、以後、順次、ランダムな位置Pに2番目、3番目、・・・の繊維束モデル5Mを生成して第2層102、第3層103、・・・に配置する。
図14は、シートモデル1M内の繊維束モデル5M同士の積み重なりの状態について説明するための図であり、z軸に直交する方向から見た繊維束モデル5Mを概略的に示す。図14に示すように、繊維束モデル生成部14は、n番目に生成した繊維束モデル5Mをz軸方向に沿って第n層に投影するとともに、厚さD2の繊維束モデル5Mとして配置を確定する。このように、n番目の繊維束モデル5Mを1番目から(n-1)番目までの繊維束モデル5Mを避けるように生成された第n層に配置することで、繊維束モデル5M同士を干渉させることなく、z軸方向に順次、積み重ねて配置することができる。
繊維束モデル生成部14は、シートモデル1Mの底面に相当する第1層101と、第n層との間の厚さ(z軸方向の高さ)の平均値Dnが、予め設定されたシートモデル1Mの厚さD1に達するまで、繊維束モデル5Mの生成および配置を繰り返す。
図15は、繊維モデル生成部15により生成される繊維モデル4Mの一例を示す斜視図である。繊維モデル生成部15は、メモリ12に記憶された繊維モデル4Mの形状に基づいて、繊維束モデル5M内に繊維モデル4Mを生成する。図15に示すように、各繊維モデル4Mは、全長L2および分割数(図15では分割数=6)により規定され、複数(図15では7個)の節点41と、節点41同士を連結する分割数分のビーム要素42とを有する。
繊維モデル生成部15は、メモリ12に記憶された繊維束モデル5M内の繊維モデル4Mの本数および配置位置に基づいて、繊維束モデル生成部14により生成されてシートモデル1M内における配置が確定した繊維束モデル5M内に繊維モデル4Mを配置する。これにより、各繊維モデル4Mの各節点41には、それぞれシートモデル1M内における3次元座標が付与される。挙動解析では、各節点41の3次元座標を用いて繊維モデル4Mの挙動が解析される。
図8Aおよび図8Bに示すように、各繊維束モデル5M内には少なくとも4本の繊維モデル4Mが配置される。これにより、各繊維束モデル5Mの形状およびシートモデル1M内における配置が、各繊維モデル4Mの各節点41の3次元座標によって表現される。すなわち、図5に概略的に示すような、シート材1内に混入される実際の繊維束5の分布状態が、各節点41の3次元座標に反映される。
図16は、各繊維束モデル5M内に生成される繊維モデル4Mの本数について説明するための図である。図16に示すように、各繊維束モデル5M内には4本以上の繊維モデル4Mを配置することができる。各繊維束モデル5M内に配置される繊維モデル4Mの本数を多く設定するほど挙動解析に用いる節点41の数が増加するため、解析精度が向上する一方、挙動解析時の演算負荷が増大する。したがって、各繊維束モデル5M内に配置される繊維モデル4Mの本数は、例えば、挙動解析に使用するコンピュータの性能や製品2の開発工数などの各種制約に応じて設定される。
シートモデル生成部13によりシートモデル1M、すなわち繊維束モデル5Mの生成領域が生成され、繊維束モデル生成部14により繊維束モデル5Mが生成、配置され、繊維モデル生成部15により繊維モデル4Mが生成されると、シートモデル1Mが完成する。このように完成したシートモデル1Mは、図17Aの例に示すように、切断面A,Bを指定して切断し、複数(図17Aでは3枚)のシートモデル1Ma~1Mcに分割することができる。また、図17Bに示すように、シートモデル1Ma~1Mc同士を積層することができる。なお、切断面A,Bと交差する繊維束モデル5Mや繊維モデル4Mは、切断面A,Bとの交点で切断してもよく、切断せずにシートモデル1M外に延在させてもよく、あるいは、シートモデル1M内から削除してもよい。
挙動解析部16は、メモリ12に記憶された成形条件等に基づいて、繊維モデル4Mを用いた挙動解析を行う。すなわち、成形中にシート材1の樹脂内で流動する繊維4の挙動を、繊維モデル4Mの節点41の3次元座標を用いてシミュレーションする。具体的には、挙動解析部16は、金型3のCAD設計データ、金型3に対するシート材1の載置位置(図1A)、シート材1の樹脂の物性、プレス力やプレス速度等の成形条件に基づいて、有限要素法や有限体積法等を用いて、単位時間ごとの3次元空間における樹脂の流動速度分布を算出する。さらに挙動解析部16は、算出した流動速度分布に基づいて、樹脂内で流動する各繊維モデル4Mの各節点41の3次元座標を単位時間ごとに算出する。なお、このシミュレーションでは繊維束モデル5Mの形状やシートモデル1M内における配置は使用されないため、繊維束モデル5Mそのものはシミュレーションを行う前に削除される。繊維束モデル5Mを削除することでシミュレーションを行うときの演算負荷を低減することができる。
図18は、挙動解析後の製品モデル2Mの一例を示す斜視図であり、図1Cの製品2に対応するハット形状の製品モデル2Mを概略的に示す。図18に示すように、挙動解析部16による挙動解析が完了すると、成形後の製品2内における繊維4(図1C)の配向や分布、曲がり(うねり)の状態等が反映された製品モデル2Mが得られる。CAE解析では、挙動解析後の製品モデル2M内における繊維モデル4Mの配向や分布、曲がり(うねり)等の状態を評価することで、製品2の剛性や強度等の製品性能を予測し、製品設計の事前検討が行われる。したがって、挙動解析後の製品モデル2M内における繊維モデル4Mの本数が多いほど評価精度が向上する。
一方、繊維モデル4Mの本数が多いほど挙動解析時の演算負荷が増大するため、挙動解析前の繊維モデル4Mの本数は、挙動解析に使用するコンピュータの性能や製品2の開発工数などの各種制約に応じて実際よりも少ない本数に設定される。このため、図18の例に示すように、挙動解析後の製品モデル2M内には繊維モデル4Mの存在割合が低い領域21が生じ得る。このような領域21でも十分な評価精度を確保するため、挙動解析後の製品モデル2M内に繊維モデル4Mを追加的に生成する。
図19Aおよび図19Bは、繊維束モデル生成部14および繊維モデル生成部15による仮想繊維束モデル5Mpstおよび仮想繊維モデル4Mpstの追加生成について説明するための図であり、挙動解析後の繊維束モデル5Mおよび繊維モデル4Mを概略的に示す。
図19Aに示すように、繊維束モデル生成部14は、製品モデル2M内(特に、領域21内)の一対の繊維束モデル5Ma,5Mbの節点41の3次元座標に基づいて、仮想繊維束モデル5Mpstを追加的に生成する。例えば、一方の繊維束モデル5Maの各節点411a,412a,413a,・・・と他方の繊維束モデル5Mbの各節点411b,412b,413b,・・・との中点として、仮想繊維束モデル5Mpstの各節点411pst,412pst,413pst,・・・の3次元座標を算出する。繊維束モデル生成部14により追加生成される仮想繊維束モデル5Mpstは、一対の繊維束モデル5Ma,5Mbの中点に限らず、任意の比率の内分点または外分点であってもよい。
図19Aに示すように、繊維モデル生成部15は、繊維束モデル生成部14により追加生成された仮想繊維束モデル5Mpst内に、繊維モデル4Mと同様の形状の仮想繊維モデル4Mpstを追加生成する。仮想繊維モデル4Mpstは、繊維束モデル5M内における繊維モデル4Mと同様の本数および配置位置で仮想繊維束モデル5Mpst内に追加生成される。これにより、挙動解析後の製品モデル2M内に仮想繊維束モデル5Mpstおよび仮想繊維モデル4Mpstが追加的に生成される。
また、繊維モデル生成部15は、図19Bに示すように、各繊維束モデル5M内の一対の繊維モデル4Ma,4Mbの節点41の3次元座標に基づいて、仮想繊維モデル4Mpstを追加的に生成する。例えば、一方の繊維モデル4Maの各節点411a,412a,413a,・・・と他方の繊維モデル4Mbの各節点411b,412b,413b,・・・との中点として、仮想繊維モデル4Mpstの各節点411pst,412pst,413pst,・・・の3次元座標を算出する。繊維モデル生成部15により追加生成される仮想繊維モデル4Mpstは、一対の繊維モデル4Ma,4Mbの中点に限らず、任意の比率の内分点であってもよい。また、各仮想繊維束モデル5Mpst内に仮想繊維モデル4Mpstを追加生成してもよい。これにより、挙動解析後の製品モデル2M内に仮想繊維モデル4Mpstが追加的に生成される。
繊維束モデル生成部14および繊維モデル生成部15による仮想繊維束モデル5Mpstおよび仮想繊維モデル4Mpstの追加生成は、挙動解析後の製品モデル2M内に指定された領域21(図18)に対して行ってもよく、製品モデル2M内の全領域に対して行ってもよい。指定された領域21内で仮想繊維束モデル5Mpstおよび仮想繊維モデル4Mpstの追加生成を行う場合は、例えば、繊維モデル4Mおよび仮想繊維モデル4Mpstの存在割合が指定された存在割合に達するまで追加生成の処理が繰り返される。製品モデル2M内の全領域で仮想繊維束モデル5Mpstおよび仮想繊維モデル4Mpstの追加生成を行う場合は、例えば、繊維モデル4Mおよび仮想繊維モデル4Mpstの本数が指定された本数に達するまで追加生成の処理が繰り返される。
図20Aおよび図20Bは、繊維モデル生成部15による仮想繊維モデル4Mpstの追加生成の変形例について説明するための図である。図20Aは、挙動解析後の繊維束モデル5Mを概略的に示す斜視図であり、図20Bは、金型モデル3Mおよび挙動解析後の繊維束モデル5Mを概略的に示す断面図である。
図20Aに示すように、繊維モデル生成部15により追加生成される仮想繊維モデル4Mpstの各仮想節点41pstは、繊維モデル4Mの一対の節点412,413を通る直線上の点に限らず、節点411~413を通る曲線上の点であってもよい。すなわち、繊維モデル生成部15は、節点411~413の3次元座標に基づいて繊維束モデル5Mの各辺22に相当する曲線の近似式を決定するとともに、辺22上の点(例えば、節点412,413の中点)として仮想節点41pstの3次元座標を算出する。各辺22に相当する曲線は、n次の多項式や円または楕円、正弦曲線等として、例えば最小二乗法等により近似することができる。
さらに繊維モデル生成部15は、金型3の形状データを考慮して追加生成した仮想節点41pstの3次元座標を補正する。図20Bに示すように、仮想節点41pstが金型モデル3M内に追加生成された場合、繊維モデル生成部15は、金型3の形状データおよび節点411,412の3次元座標に基づいて、繊維束モデル5Mの各辺22に相当する曲線の近似式を決定する。次いで、仮想節点41pstを辺22上の点(例えば、節点411,412の中点)41crtとして補正する。
このように繊維束モデル5Mの各辺22を曲線とすることで、数千本の繊維4により構成されて滑らかに変形する繊維束5の形状をより正確に反映した位置に、仮想繊維モデル4Mpstを追加生成することができる。また、金型3の形状データを考慮して追加生成した仮想節点41pstの3次元座標を補正することで、金型3のキャビティ3cに相当する金型空間外に仮想繊維モデル4Mpstが追加生成されることを防ぐことができる。
評価値算出部17は、挙動解析後の節点41および仮想節点41pst,41crtの3次元座標に基づいて、製品モデル2Mの各種評価を行う。評価値算出部17により算出される各種評価値の一例について、図21を参照して簡単に説明する。
評価値算出部17は、製品モデル2Mにおける局所的な平均繊維束体積比率VEbdl、平均繊維体積比率VEfを算出する。図21は、挙動解析後の製品モデル2Mにおける微小要素6を概略的に示す断面図である。図21の例では、微小要素6内に繊維束モデル5Ma~5Mcが含まれる。ここで、微小要素6内における繊維束モデル5Ma~5Mcの体積比率をa~c、微小要素6の体積をV、各繊維束モデル5Ma~5Mcの体積をVa~Vc、実際の繊維4の1本当たりの体積をVf、実際の繊維束5の1束当たりの繊維4の本数をNとする。
評価値算出部17は、各繊維束モデル5Ma~5Mcについて予測される繊維4の体積比率(繊維体積比率)VEfa~VEfc、例えば繊維束モデル5Maの繊維体積比率VEfaを、以下の式(i)により算出する。
VEfa=N×Vf/Va・・・(i)
なお、実際の繊維束5当たりの繊維4の本数Nに代えて、各繊維束モデル5Ma~5Mc内における繊維モデル4Mの本数Na~Ncを用いてもよい。
VEfa=N×Vf/Va・・・(i)
なお、実際の繊維束5当たりの繊維4の本数Nに代えて、各繊維束モデル5Ma~5Mc内における繊維モデル4Mの本数Na~Ncを用いてもよい。
また、評価値算出部17は、微小要素6における繊維束モデル5Ma~5Mcの体積比率(平均繊維束体積比率)VEbdlを、以下の式(ii)により算出する。
VEbdl=(a×Va+b×Vb+c×Vc)/V・・・(ii)
評価値算出部17はさらに、微小要素6について予測される繊維4の体積比率(平均繊維体積比率)VEfを、以下の式(iii)により算出する。
VEf=(a×Va×VEfa+b×Vb×VEfb+c×Vc×VEfc)/V・・・(iii)
VEbdl=(a×Va+b×Vb+c×Vc)/V・・・(ii)
評価値算出部17はさらに、微小要素6について予測される繊維4の体積比率(平均繊維体積比率)VEfを、以下の式(iii)により算出する。
VEf=(a×Va×VEfa+b×Vb×VEfb+c×Vc×VEfc)/V・・・(iii)
また、評価値算出部17は、微小要素6における繊維モデル4Mの平均配向度fを算出する。すなわち、図21に示すように、微小要素6に含まれるN本の繊維モデル4Ma2~4Mc3の平均配向度fは、基準方向と各繊維モデル4Mの延在方向とのなす角度をα、平均配向係数を(cosα)^2として、以下の式(ix)により算出することができる。
f=(3(cos2α)^2-1)/2・・・(ix)
f=(3(cos2α)^2-1)/2・・・(ix)
また、評価値算出部17は、微小要素6における繊維モデル4Mの平均繊維曲がり率Afを算出する。すなわち、図21に示すように、微小要素6に含まれるN本の繊維モデル4Ma2~4Mc3の曲がり率をAfa2~Afc3として、以下の式(x)により平均繊維曲がり率Afを算出する。
Af=(Afa2+Afa3+・・・Afc2+Afc3+・・・)/N・・・(x)
なお、繊維モデル4Mごとの曲がり率Afa2~Afc3に代えて、各繊維モデル4Mの微小要素6に含まれる部分の曲がり率を用いてもよい。
Af=(Afa2+Afa3+・・・Afc2+Afc3+・・・)/N・・・(x)
なお、繊維モデル4Mごとの曲がり率Afa2~Afc3に代えて、各繊維モデル4Mの微小要素6に含まれる部分の曲がり率を用いてもよい。
図22は、予めメモリに記憶されたプログラムに従い装置10により実行される処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、I/Oインタフェースを介して各種設定値が入力されると実行される。
まず、ステップS1で、メモリ12に記憶された各種設定値を読み込み、ステップS2で、シートモデル生成部13での処理により、繊維束モデル5Mの生成領域であるシートモデル1M(図7)を生成する。次いで、ステップS3で、繊維束モデル生成部14での処理により、ステップS2で生成されたシートモデル1M内に繊維束モデル5M(図8A、図8B)を生成し、配置する。次いで、ステップS4で、ステップS3で生成され、配置された繊維束モデル5Mの厚さの平均値Dnが予め設定されたシートモデル1Mの厚さD1未満か否かを判定する。ステップS4で肯定されるとステップS3に戻り、肯定されるとステップS5に進む。ステップS5では、繊維モデル生成部15での処理により、ステップS3で生成され、配置された各繊維束モデル5M内に繊維モデル4M(図15)を生成する。
次いで、ステップS6では、挙動解析部16での処理により、ステップS5で生成された繊維モデル4Mを用いた挙動解析を行い、製品モデル2M(図18)を生成する。次いで、ステップS7で、繊維束モデル5Mまたは繊維モデル4Mを追加する必要があるか否かを判定する。なお、ステップS7の判定処理は、コンピュータのディスプレイ等に表示された製品モデル2Mを目視確認したユーザにより入力される指令に応じて行ってもよく、予め設定された繊維モデル4Mの存在割合に基づいて自動的に行ってもよい。
ステップS7で肯定されるとステップS8に進み、繊維束モデル生成部14および繊維モデル生成部15での処理により、仮想繊維束モデル5Mpstおよび仮想繊維モデル4Mpst(図19A、図19B)を追加的に生成する。一方、ステップS7で否定されるとステップS9に進み、評価値算出部17での処理により、各種評価値を算出する。
繊維モデル4Mがシートモデル1M内に直接配置されるのではなく、シートモデル1M内に配置された繊維束モデル5M内に配置されるため、実際のシート材1内に繊維束5として混入される繊維4の分布状態を反映したシートモデル1Mを生成することができる(図22のステップS1~S5)。これにより、繊維モデル4Mの挙動解析の精度を向上し(ステップS6)、精度の高い製品モデル2Mを得ることができるため、製品モデル2Mの評価精度を向上することができる(ステップS9)。
また、挙動解析後の製品モデル2M内に、必要に応じて繊維束モデル5Mや繊維モデル4Mが追加生成されるため(ステップS7,S8)、挙動解析時の演算負荷を増大することなく製品モデル2Mの評価精度を向上することができる。
本発明の実施形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)装置10は、複数本の繊維4の集合である繊維束5を含む繊維強化樹脂のシート材1を成形するときの、繊維4の挙動を解析する。装置10は、シート材1をモデル化したシートモデル1Mを生成するシートモデル生成部13と、シートモデル生成部13により生成されたシートモデル1M内に、繊維束5をモデル化した繊維束モデル5Mを生成する繊維束モデル生成部14と、繊維束モデル生成部14により生成された繊維束モデル5M内に、繊維4をモデル化した繊維モデル4Mを生成する繊維モデル生成部15と、シート材1を成形するときの条件に基づいて、繊維モデル生成部15により生成された繊維モデル4Mの挙動を解析する挙動解析部と、を備える(図6)。
(1)装置10は、複数本の繊維4の集合である繊維束5を含む繊維強化樹脂のシート材1を成形するときの、繊維4の挙動を解析する。装置10は、シート材1をモデル化したシートモデル1Mを生成するシートモデル生成部13と、シートモデル生成部13により生成されたシートモデル1M内に、繊維束5をモデル化した繊維束モデル5Mを生成する繊維束モデル生成部14と、繊維束モデル生成部14により生成された繊維束モデル5M内に、繊維4をモデル化した繊維モデル4Mを生成する繊維モデル生成部15と、シート材1を成形するときの条件に基づいて、繊維モデル生成部15により生成された繊維モデル4Mの挙動を解析する挙動解析部と、を備える(図6)。
シートモデル1M内に繊維束モデル5Mを生成、配置し、繊維束モデル5M内に繊維モデル4Mを生成、配置することで、実際のシート材1における繊維4の分布状態を反映した精度の高いシートモデル1Mを生成することができる。これにより、繊維モデル4Mの挙動解析の精度および製品モデル2Mの評価精度を向上することができる。
(2)繊維束モデル5Mは、平面または曲面を含む複数の面によって囲まれた立体モデルである(図8A、図8B)。繊維束モデル生成部14は、複数本の繊維4が延在する繊維方向に沿って柱状に延在するように繊維束モデル5Mを生成する。実際の繊維束5(図2A、図2B)の形状を反映した一定の立体形状とすることで、簡易に精度の高い繊維束モデル5Mを生成することができる。
(3)繊維束モデル5Mは、複数本の繊維4が延在する繊維方向に沿って延在する四角柱状である(図8A)。繊維モデル生成部15は、繊維束モデル5Mの辺上に少なくとも4本の繊維モデル4Mを生成する。限られた本数の繊維モデル4Mにより実際の繊維束5(図2A)の形状を反映した四角柱形状の繊維束モデル5Mを規定するため、挙動解析時の演算負荷を抑制することができる。
(4)繊維束モデル5Mは、複数本の繊維4が延在する繊維方向に沿って延在する円柱状である(図8B)。繊維モデル生成部15は、繊維束モデル5Mの側面上に少なくとも4本の繊維モデル4Mを生成する。限られた本数の繊維モデル4Mにより実際の繊維束5(図2B)の形状を反映した楕円柱形状の繊維束モデル5Mを規定するため、挙動解析時の演算負荷を抑制することができる。
(5)シートモデル1Mは、互いに異なる方向に延在する複数の繊維束モデル5Mを含んで構成される(図10A~図10C)。シートモデル1M内の繊維束モデル5Mの配向分布に実際のシート材1内の繊維束5の配向分布を反映することで、より精度の高いシートモデル1Mを生成することができる。
(6)複数の繊維束モデル5Mは、シートモデル1M内に積層して配置される(図14)。シートモデル1M内の繊維束モデル5Mの配置に実際のシート材1内の繊維束5同士の積み重なりの状態を反映することで、より精度の高いシートモデル1Mを生成することができる。
(7)繊維束モデル生成部14は、挙動解析部16による繊維モデル4Mの挙動の解析前の繊維束モデル5Mを生成するとともに、解析後の仮想繊維束モデル5Mpstを生成する(図18A)。仮想繊維束モデル5Mpstは、繊維束モデル5Mに追加して生成される。挙動解析後に仮想繊維束モデル5Mpstを追加生成するため、挙動解析時の演算負荷を増大することなく、製品モデル2Mの評価精度を向上することができる。
(8)繊維モデル生成部15は、挙動解析部16による繊維モデル4Mの挙動の解析前の繊維モデル4Mを生成するとともに、解析後の仮想繊維モデル4Mpstを生成する(図18A、図18B)。仮想繊維モデル4Mpstは、繊維モデル4Mに追加して生成される。挙動解析後に仮想繊維モデル4Mpstを追加生成するため、挙動解析時の演算負荷を増大することなく、製品モデル2Mの評価精度を向上することができる。
上記実施形態は種々の形態に変形することができる。以下、変形例について説明する。上記実施形態では、シート材1を加圧して成形するときの繊維4の挙動を解析するとしたが、シート材を成形するときの繊維の挙動を解析する樹脂挙動解析装置はこのようなものに限らない。樹脂挙動解析装置は、シート材が変形するプレス成形やシート材が流動するコンプレッション成形だけでなく、加圧成形以外の成形工程における樹脂の挙動を解析するものであってもよい。
上記実施形態では、繊維束モデル生成部14が、シートモデル1M内に配置された繊維束モデル5Mの厚さの平均値Dnが予め設定されたシートモデル1Mの厚さD1に達するまで、繊維束モデル5Mを生成するとしたが、シートモデル内に繊維束モデルを生成する繊維束モデル生成部はこのようなものに限らない。予め設定された束数に達するまで繊維束モデルを生成してもよい。
以上では、本発明を樹脂挙動解析装置10として説明したが、本発明は、複数本の繊維4の集合である繊維束5を含む繊維強化樹脂のシート材1を成形するときの、繊維4の挙動をコンピュータにより解析する樹脂挙動解析方法として用いることもできる。すなわち、樹脂挙動解析方法は、コンピュータが、シート材1をモデル化したシートモデル1Mを生成し(図22のステップS2)、生成したシートモデル1M内に、繊維束5をモデル化した繊維束モデル5Mを生成し(ステップS3)、生成した繊維束モデル5M内に、繊維4をモデル化した繊維モデル4Mを生成し(ステップS5)、シート材1を成形するときの条件に基づいて、生成した繊維モデル4Mの挙動を解析する(ステップS6)ことを含む。
また、本発明は、複数本の繊維4の集合である繊維束5を含む繊維強化樹脂のシート材1を成形するときの、繊維4の挙動をコンピュータにより解析する樹脂挙動解析プログラムとして用いることもできる。すなわち、樹脂挙動解析プログラムは、コンピュータに、シート材1をモデル化したシートモデル1Mを生成するシートモデル生成ステップS2と、シートモデル生成ステップS2で生成されたシートモデル1M内に、繊維束5をモデル化した繊維束モデル5Mを生成する繊維束モデル生成ステップS3と、繊維束モデル生成ステップS3で生成された繊維束モデル5M内に、繊維4をモデル化した繊維モデル4Mを生成する繊維モデル生成ステップS5と、シート材1を成形するときの条件に基づいて、繊維モデル生成ステップS5で生成された繊維モデル4Mの挙動を解析する挙動解析ステップS6と、を実行させる(図22)。
以上の説明はあくまで一例であり、本発明の特徴を損なわない限り、上述した実施形態および変形例により本発明が限定されるものではない。上記実施形態と変形例の一つまたは複数を任意に組み合わせることも可能であり、変形例同士を組み合わせることも可能である。
1 シート材、2 製品(試作品)、3 金型、4 繊維、5 繊維束、10 樹脂挙動解析装置(装置)、11 CPU、12 メモリ、13 シートモデル生成部、14 繊維束モデル生成部、15 繊維モデル生成部、16 挙動解析部、17 評価値算出部、1M シートモデル、2M 製品モデル、3M 金型モデル、4M 繊維モデル、5M 繊維束モデル
Claims (12)
- 複数本の繊維の集合である繊維束を含む繊維強化樹脂のシート材を成形するときの、前記繊維の挙動を解析する樹脂挙動解析装置であって、
前記シート材をモデル化したシートモデルを生成するシートモデル生成部と、
前記シートモデル生成部により生成された前記シートモデル内に、前記繊維束をモデル化した繊維束モデルを生成する繊維束モデル生成部と、
前記繊維束モデル生成部により生成された前記繊維束モデル内に、前記繊維をモデル化した繊維モデルを生成する繊維モデル生成部と、
前記シート材を成形するときの条件に基づいて、前記繊維モデル生成部により生成された前記繊維モデルの挙動を解析する挙動解析部と、を備えることを特徴とする樹脂挙動解析装置。 - 請求項1に記載の樹脂挙動解析装置において、
前記繊維束モデルは、平面または曲面を含む複数の面によって囲まれた立体モデルであり、
前記繊維束モデル生成部は、前記複数本の繊維が延在する繊維方向に沿って柱状に延在するように前記繊維束モデルを生成することを特徴とする樹脂挙動解析装置。 - 請求項2に記載の樹脂挙動解析装置において、
前記繊維束モデルは、前記複数本の繊維が延在する繊維方向に沿って延在する四角柱状であり、
前記繊維モデル生成部は、前記繊維束モデルの辺上に少なくとも4本の前記繊維モデルを生成することを特徴とする樹脂挙動解析装置。 - 請求項2に記載の樹脂挙動解析装置において、
前記繊維束モデルは、前記複数本の繊維が延在する繊維方向に沿って延在する円柱状であり、
前記繊維モデル生成部は、前記繊維束モデルの側面上に少なくとも4本の前記繊維モデルを生成することを特徴とする樹脂挙動解析装置。 - 請求項1~4のいずれか1項に記載の樹脂挙動解析装置において、
前記シートモデルは、互いに異なる方向に延在する複数の前記繊維束モデルを含んで構成されることを特徴とする樹脂挙動解析装置。 - 請求項1~5のいずれか1項に記載の樹脂挙動解析装置において、
複数の前記繊維束モデルは、前記シートモデル内に積層して配置されることを特徴とする樹脂挙動解析装置。 - 請求項1~6のいずれか1項に記載の樹脂挙動解析装置において、
前記繊維束モデル生成部は、前記挙動解析部による前記繊維モデルの挙動の解析前の第1繊維束モデルを生成する第1繊維束モデル生成部と、解析後の第2繊維束モデルを生成する第2繊維束モデル生成部とを有し、
前記第2繊維束モデルは、前記第1繊維束モデルに追加して生成されることを特徴とする樹脂挙動解析装置。 - 請求項1~7のいずれか1項に記載の樹脂挙動解析装置において、
前記繊維モデル生成部は、前記挙動解析部による前記繊維モデルの挙動の解析前の第1繊維モデルを生成する第1繊維モデル生成部と、解析後の第2繊維モデルを生成する第2繊維モデル生成部とを有し、
前記第2繊維モデルは、前記第1繊維モデルに追加して生成されることを特徴とする樹脂挙動解析装置。 - 請求項1~8のいずれか1項に記載の樹脂挙動解析装置において、
前記挙動解析部による前記繊維モデルの挙動の解析結果に基づいて前記シート材を成形して得られる成形品を評価するための評価値を算出する評価値算出部をさらに備えることを特徴とする樹脂挙動解析装置。 - 繊維強化樹脂のシート材を成形するときの、前記シート材に含まれる繊維の挙動を解析する樹脂挙動解析装置であって、
前記シート材をモデル化したシートモデルを生成するシートモデル生成部と、
前記シートモデル生成部により生成された前記シートモデル内に、平面または曲面を含む複数の面によって囲まれた柱状の立体モデルの側面上に延在するように複数本の前記繊維をモデル化した繊維モデルを生成する繊維モデル生成部と、
前記シート材を成形するときの条件に基づいて、前記繊維モデル生成部により生成された前記繊維モデルの挙動を解析する挙動解析部と、を備えることを特徴とする樹脂挙動解析装置。 - 複数本の繊維の集合である繊維束を含む繊維強化樹脂のシート材を成形するときの、前記繊維の挙動をコンピュータにより解析する樹脂挙動解析方法であって、
前記コンピュータが、
前記シート材をモデル化したシートモデルを生成し、
生成した前記シートモデル内に、前記繊維束をモデル化した繊維束モデルを生成し、
生成した前記繊維束モデル内に、前記繊維をモデル化した繊維モデルを生成し、
前記シート材を成形するときの条件に基づいて、生成した前記繊維モデルの挙動を解析することを含むことを特徴とする樹脂挙動解析方法。 - 複数本の繊維の集合である繊維束を含む繊維強化樹脂のシート材を成形するときの、前記繊維の挙動をコンピュータにより解析する樹脂挙動解析プログラムであって、
前記コンピュータに、
前記シート材をモデル化したシートモデルを生成するシートモデル生成ステップと、
前記シートモデル生成ステップで生成された前記シートモデル内に、前記繊維束をモデル化した繊維束モデルを生成する繊維束モデル生成ステップと、
前記繊維束モデル生成ステップで生成された前記繊維束モデル内に、前記繊維をモデル化した繊維モデルを生成する繊維モデル生成ステップと、
前記シート材を成形するときの条件に基づいて、前記繊維モデル生成ステップで生成された前記繊維モデルの挙動を解析する挙動解析ステップと、を実行させることを特徴とする樹脂挙動解析プログラム。
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