JP7129440B2 - 道路とその施工方法 - Google Patents

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Description

特許法第30条第2項適用 令和1年7月31日に三井住友建設株式会社がウェブサイトのアドレス「https://www.smcon.co.jp/topics/2019/07311400/」に掲載した。 令和1年7月31日に西日本高速道路株式会社がウェブサイトのアドレス「https://corp.w-nexco.co.jp/corporate/release/hq/r1/0731b/」に掲載した。 令和1年7月31日に里深一浩(西日本高速道路株式会社社員)が堂島アバンザ19階会議室にて公開で記者会見を行った。
本発明は道路とその施工方法に関し、特に壁高欄の構成に関する。
橋梁や高速道路の壁高欄は、施工期間や現場作業量の削減のためプレキャスト製とされることがある。プレキャスト壁高欄は床版とは別の部材として製作され、現場で床版に取り付けられる。プレキャスト壁高欄は底部から突き出す定着筋を有していることがあり、その場合床版には定着筋が挿入される受入孔が形成される。プレキャスト壁高欄の定着筋を受入孔に挿入し、モルタルで固定することによって、プレキャスト壁高欄は床版に固定される。特許文献1には、引抜抵抗力を増すため、先端にナットが螺合された鉄筋を定着筋として用いることが開示されている。
特開2019-148158号公報
特許文献1に記載された定着筋は鉄筋であるため、塩分による腐食に対する耐性が低く、壁高欄のメンテナンスや補修の頻度を抑えることが困難である。また、鉄筋は付着強度に限界があり、長い定着長さを必要とする。
本発明は、プレキャスト壁高欄の定着筋の腐食に対する耐性が高く、且つ定着長さを抑制することが容易な道路を提供することを目的とする。
本発明は、床版と、床版に取り付けられたプレキャスト壁高欄と、を有する道路に関する。床版は、道路の延伸方向に沿って配列した複数の第1の受入孔と、複数の第1の受入孔の外側を延伸方向に沿って配列した複数の第2の受入孔と、を有している。プレキャスト壁高欄は、複数の第1の受入孔にそれぞれ挿入された複数の第1の定着筋と、複数の第2の受入孔にそれぞれ挿入された複数の第2の定着筋と、を有している。第1の定着筋は第1の受入孔に充填された第1のモルタルで床版に固定され、第2の定着筋は第2の受入孔に充填された第2のモルタルで床版に固定されている。
一実施態様では、第1及び第2の定着筋はガラス繊維強化プラスチックであり、第1及び第2のモルタルの強度は80N/mm 2 以上であり、付着強度が18N/mm 2 以上であり、プレキャスト壁高欄と床版との接合面は斜面を備えた段差を有し、斜面は水平面との間で60~80度の角度をなす。
他の実施態様では、第1及び第2の定着筋は非金属であり、壁高欄は、道路の内側に面する第1の面と、第1の面の裏面である第2の面とを有し、第1の面は床版に近づくにつれ道路の内側に張り出しており、第1の定着筋は、壁高欄の上部を第2の面に沿って鉛直方向に延びる上部部分と、上部部分に接続され、上部部分の下方を第2の面から第1の面に向けて斜めに延びる中央部分と、中央部分に接続され、中央部分の下方を鉛直方向に第1の受入孔まで延びる下部部分と、からなり、第2の定着筋は、第2の面に沿って鉛直方向に第2の受入孔まで延びる。
本発明によれば、プレキャスト壁高欄の定着筋の腐食に対する耐性が高く、且つ定着長さを抑制することが容易な道路を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る床版と壁高欄の斜視図である。 図1に示す床版と壁高欄の部分拡大図である。 図1に示す床版と壁高欄の側方断面図である。 図1に示す壁高欄の正面図と水平断面図である。 壁高欄の施工方法を示す概念図である。 他の実施形態に係る床版と壁高欄の側方断面図である。
以下、図面を参照して本発明の道路1の実施形態について説明する。各図面において、延伸方向Xは道路1の延びる方向、幅方向Yは道路1の幅方向Yを意味し、「内側」は道路1の幅方向Yにおける中央側、「外側」は道路1の幅方向Yにおける端部側を意味する。延伸方向Xと幅方向Yは互いに直交する水平方向であり、鉛直方向Zと直交している。本発明の道路は構造や用途を限定されるものではなく、橋梁や高速道路など、床版と壁高欄を備える道路に広く適用することができる。
図1は床版と壁高欄の斜視図、図2は図1の部分拡大分解図である。図示は省略するが、実際の道路ではより多くの壁高欄が床版に沿って延伸方向Xに配置されている。図3(a)は床版と壁高欄の断面図、図3(b)は第1及び第2の定着筋4,5の図3(a)と同じ方向からみた側方図、図3(c)は図3(a)のA部拡大図である。図4(a)は図3(a)の方向Bからみた正面図、図4(b)は図3(a)のC―C線に沿った断面図、図4(c)は図3(a)のD―D線に沿った断面図、図4(d)は図4(b)のA部拡大図である。図4(a)は便宜上、内部の定着筋とスリット8を示している。
床版2は道路1の路面を構成する部材である。床版2はプレキャスト製であるが、現場施工されてもよい。床版2の壁高欄3が設置される部位には、一般部に対してかさ上げされた基礎部12が形成されている。基礎部12の上面は道路1の内側に位置する第1の上面13Aと、道路1の外側に位置する第2の上面13Bと、第1の上面13Aと第2の上面13Bとを接続する第1の斜面14と、を有している。第1の上面13Aと第2の上面13Bは概ね水平面であり、第2の上面13Bが第1の上面13Aより高くされている。第1の上面13Aには第1の定着筋4が挿入される複数の第1の受入孔15が、第2の上面13Bには第2の定着筋5が挿入される複数の第2の受入孔16がそれぞれ形成されている。複数の第2の受入孔16は複数の第1の受入孔15の外側を延伸方向Xに沿って配列している。複数の第1の受入孔15と複数の第2の受入孔16は道路1の延伸方向Xに沿って概ね定ピッチで配列している。第1の受入孔15と第2の受入孔16は床版2の内部を鉛直方向に延びる円形の穴であり、床版2の内部で終端している。第1の受入孔15と第2の受入孔16の内壁には一例としてらせん状の溝が形成されており、充填されるモルタルの付着性を向上させることができる。
壁高欄3はプレキャスト製であり、工場等で予め製作され現場に搬入される。基礎部12の上面と壁高欄3の下面との間には第1のギャップG1が設けられ、第1のギャップG1に無収縮モルタルからなる第4のモルタルM4が充填されている。第4のモルタルM4が充填される前の施工中の第1のギャップG1は、基礎部12の上面から上方に、または壁高欄3の下面から下方に突き出すボルト等(図示せず)によって設定することができる。壁高欄3は、道路1の内側に面する第1の面9Aと、第1の面9Aの裏面である第2の面9Bとを有し、第1の面9Aは下方に向かって幅が広くなっている(床版2に近づくにつれ道路1の内側に張り出している)。壁高欄3の底部は第1の上面13Aと対向する第1の下面10Aと、第2の上面13Bと対向する第2の下面10Bと、第1の下面10Aと第2の下面10Bとを接続し、第1の斜面14と斜め方向に対向する第2の斜面11と、を有している。
壁高欄3の内部には複数の第1の定着筋4と、複数の第2の定着筋5と、複数の第3の定着筋6と、複数の内部補強筋7とが設けられている。第1~第3の定着筋4,5,6と内部補強筋7はロッド状のガラス繊維強化プラスチック(GFRPロッド)からなる。GFRPはガラス繊維で強化された樹脂であり、後述するように、軽量、高耐腐食性、高強度、高付着強度といった特徴を持つ。これらの定着筋4~6と内部補強筋7、特に第1の定着筋4と第2の定着筋5は表面にらせん状の凹凸が形成され、且つ表面が粗な形状を有している。このため、後述するように、第1のモルタルM1と第2のモルタルM2の圧縮強度を80N/mm2以上とすることで付着強度18N/mm2を実現し、もって定着長を定着筋4,5の直径の15倍程度以下とすることが可能となる。また、第1の定着筋4と第2の定着筋5を、直線が主体の簡易な形状とすることができる。
図3(b)に示すように、第1の定着筋4は壁高欄3の上部を第2の面9Bに沿って鉛直方向に延びる上部部分4Aと、上部部分4Aに接続され上部部分4Aの下方を第2の面9Bから第1の面9Aに向けて斜めに延びる中央部分4Bと、中央部分4Bに接続され中央部分4Bの下方を鉛直方向に第1の受入孔15まで延びる下部部分4Cと、からなる。GFRPは曲げ加工が困難であり、特に、大きな角度で曲げると強度が低下する。このため、第1の定着筋4は、上部部分4Aと中央部分4Bとの接続部及び中央部分4Bと下部部分4Cとの接続部の2箇所で20~40度程度の比較的小さい角度で曲げられている他は、ほぼ直線状である。複数の第1の定着筋4は複数の第1の受入孔15にそれぞれ挿入され、第1の受入孔15に充填された第1のモルタルM1で床版2に固定されている。第1のモルタルM1は無収縮モルタルからなる。
第2の定着筋5は第2の面9Bに沿って鉛直方向に第2の受入孔16まで延びている。複数の第2の定着筋5は複数の第2の受入孔16にそれぞれ挿入され、第2の受入孔16に充填された第2のモルタルM2で床版2に固定されている。第2のモルタルM2は無収縮モルタルからなる。第2の定着筋5の上端は第1の定着筋4の上端と一致している。
第1の定着筋4の斜め方向に延びる中央部分4Bによって、定着部で第1の定着筋4と第2の定着筋5との間のY方向の間隔Lを確保することができる。衝突荷重による曲げモーメントは概ね第2の定着筋5の定着部を中心に図3(a)において時計回りの向きに生じると考えられる。定着部で第1の定着筋4と第2の定着筋5との間の間隔L(アーム長)を確保することで、曲げモーメントに対して抵抗しやすくなり、壁高欄3の曲げ破壊耐力を向上させることができる。換言すれば、壁高欄3の下部を内側に張り出し、第1の定着筋4を下部の張り出した部分に沿わせることで、衝突荷重に対する抵抗力が高められる。なお、第1の定着筋4は緊張材として使用されないため、曲げることが可能であり、ここでは曲げ加工が可能なGFRPロッドを選定していることに留意されたい。
複数の第3の定着筋6は、隣接する壁高欄3との接合のために設けられている。以下の説明で、延伸方向Xに互いに隣接する一方の壁高欄3を第1の壁高欄3Aといい、他方の壁高欄3を第2の壁高欄3Bという。第1の壁高欄3Aの第2の壁高欄3Bに面する側面を第1の側面17Aといい、第2の壁高欄3Bの第1の壁高欄3Aに面する側面を第2の側面17Bという。第2の壁高欄3Bの第2の側面17Bには4本の第3の定着筋6が配置されている。第3の定着筋6は一部が第2の壁高欄3Bに埋め込まれ、残りが第2の側面17Bから第2の側面17Bと垂直な方向に突き出している。第3の定着筋6は鉛直方向に一列に配列している。
第1の壁高欄3Aは第3の定着筋6を受け入れるスリット8を有している。スリット8は第1の壁高欄3Aの上面18と第1の側面17Aとに開口している。第3の定着筋6はスリット8に挿入され、スリット8に充填された第3のモルタルM3で第1の壁高欄3Aに固定されている。実際には、第1の壁高欄3Aと第2の壁高欄3Bは同一の構成を有しており、第1の壁高欄3Aの第1の側面17Aの反対面にはスリット8が形成され、第2の壁高欄3Bの第2の側面17Bの反対面には第3の定着筋6が形成されている。すなわち、第1及び第2の壁高欄3A,3Bは延伸方向Xにおける一方の側面17Aまたは17Bに第3の定着筋6が配置され、他方の側面17Bまたは17Aにスリット8が配置されている。第3の定着筋6は第1及び第2の定着筋4,5と同様、GFRPからなる。第3のモルタルM3は第1及び第2のモルタルM1,M2と同様、無収縮モルタルからなる。
第3の定着筋6とスリット8は、先行して取り付けられる壁高欄3の第1の定着筋4との干渉を避けるため、壁高欄3の上半分のみに設けられている。これは、隣り合う壁高欄3同士の接合部に衝突荷重が作用したときに、接合部の水平曲げ耐力及び破壊耐力を確保する上でも有効である。一例として、第1及び第2の定着筋4,5としてはP60-18-D19相当のGFRPロッドが使用され、第3の定着筋6としてはP60-23-D22相当のGFRPロッドが使用される。
第1の壁高欄3Aと第2の壁高欄3Bとの間には施工性を考慮して30mm程度の第2のギャップG2が設けられている。第2のギャップG2は第1の壁高欄3Aの第1の側面17Aと第2の壁高欄3Bの第2の側面17Bとの間に形成される。第2のギャップG2には第3のモルタルM3が充填される。第1の側面17Aには鉛直方向に延びる溝20が、第2の側面17Bには溝20と対向し鉛直方向に延びる凸条19が形成されている。スリット8は溝20の底面から水平方向に延びている。上述のように、第3の定着筋6はGFRPからなるため、引張強度は高いがせん断力に対する強度が小さい。凸条19と溝20は第3のモルタルM3を介して互いに係合し、衝突荷重が掛った際のせん断力を吸収するせん断キーとして機能する。凸条19と溝20はどちらの壁高欄3に設けられてもよい。すなわち、第1及び第2の壁高欄3Bの一方に凸条19が、他方に凸条19と係合する溝20が設けられ、スリット8は凸条19または溝20に開口している。スリット8は目粗しが施されることが好ましいが、第2のギャップG2は目粗しを行う必要はない。
複数の内部補強筋7は壁高欄3の内部に収容されている。内部補強筋7は延伸方向及び鉛直方向に格子状に配置されている。個々の内部補強筋7はほぼ直線状に延びている。このため、曲げ加工に伴う強度低下を防止することができるだけでなく、内部補強筋7にプレストレスを導入することが可能である。プレストレスを導入することでコンクリートのせん断強度が上がるため、押し抜きせん断破壊に対する耐性を向上させることができる。なお、押し抜きせん断破壊に対する耐性を向上させるため、コンクリートに短繊維を混合した短繊維補強コンクリートを用いてもよい。
上述の説明から明らかな通り、壁高欄3と床版2との接合面は第1の斜面14と第2の斜面11を備えた段差を有している。段差は衝突荷重が掛った際にせん断力を吸収し、第1の定着筋4を保護するせん断キーとして作用する。GFRPロッドはせん断力に対する強度が低いため、段差がせん断力を負担することで、GFRPロッドに加わるせん断力を低減することができる。一方、壁高欄3が衝突荷重によるせん断力で床版2から浮き上がると、段差がせん断力を伝達する性能が低下することがある。このため、第1及び第2の定着筋4,5に高い付着強度を持たせ、壁高欄3の浮き上がりを抑制している。このような構成によって、せん断力に対する必要な抵抗性能を確保することができる。本実施形態では第1の斜面14と第2の斜面11は水平面との間で75度の角度θをなす。角度が小さい場合(例えば、一般的なせん断キーの角度である45度である場合)、せん断キーとしての効果(キーのせん断力)が低下する。角度θが大きいとせん断キーとしての効果は高まるが、モルタルの充填性が悪化する。角度θを75度程度とすることでせん断キーとしての性能とモルタルの充填性とを両立することができる。角度θは75度に限らず60~80度の範囲から選択することができる。
第1及び第2の定着筋4,5は上述の通り高い付着強度を有している。このため、定着長さを一般的な鉄筋と比べて大幅に低減することができる。表1には様々な種類の定着筋の付着強度を示している。表1は出願人が行った試験結果に基づくデータ、または公開されている文献に記載のデータである。鉄筋はエポキシ樹脂で塗装されている。これは壁高欄3においては、塩害に強いエポキシ樹脂塗装鉄筋を使用することが一般的であるためである。また、表1には、比較の基準として、エポキシ樹脂塗装を行っていない鉄筋も記載している。表1を参照すると、GFRPの付着強度は鉄筋の3倍弱である(母材の破断が先に生じたため、実際の付着強度は表に記載の値より大きい可能性がある)。これは、GFRPの表面が鉄筋と比べて粗く、コンクリートの噛み込みが向上するためであると考えられる。付着力は付着強度と定着長さに比例するため、GFRPで鉄筋と同程度の付着力を得る場合、定着長さは鉄筋の1/3程度でよいことになる。ただし、高い付着強度を確保するため、モルタルの強度をこれに応じて高める必要がある。GFRPと組み合わせた無収縮モルタルの強度が設計値で80N/mm2以上あれば、少なくとも表に記載の付着強度は確保できることになる。
Figure 0007129440000001
GFRPは引張強度が1000MPa以上あり、これは一般的な鉄筋の約3倍である。換言すれば、GFRPは、高い付着強度に見合った高い引張強度を有している。従って、鉄筋と同等の定着長を確保する場合、第1及び第2の定着筋4,5の本数を鉄筋と比べて本数を大幅に低減することも可能となる。また、高い引張強度のため接合部の強度も増加する。
第1及び第2の定着筋4,5の定着長さを低減することで、床版2への影響を抑えることができる。図3(a)に破線で示すように、定着長さが長い場合、床版2の厚さが不足する可能性がある。その場合、壁高欄3の設置位置で床版2の打ち増しが必要となり、プレキャストの製作性や現場の施工性に影響が生じる。床版2の厚さは通常25~30cm程度であり、鉄筋の定着長さをこの範囲に収めることは困難である。配置密度に制約がある場合、定着長さを短くして鉄筋の本数を増加することも難しい。本実施形態では、床版2の打ち増しは最小限に抑えることができ、場合により打ち増しを不要とすることができる。
以上より、付着強度が18N/mm2以上であり、第1及び第2のモルタルM1,M2の強度が80N/mm2以上であれば本発明の効果を十分に奏することができる。GFRPはこの条件を満たす好ましい例であるが、第1及び第2の定着筋4,5がGFRPに限定されないことに留意されたい。
GFRPの他のメリットとして高い耐腐食性が挙げられる。鉄筋を用いた壁高欄3は、海岸沿いなど塩分濃度の高い環境下で腐食を起こしやすく、長期間健全性を維持することが困難な場合がある。GFRPは非鉄且つ非金属の材料であり、塩分による腐食が生じない。このため、鉄筋を用いた壁高欄3と比べて長寿命化、メンテナンスの負荷の低減を図ることが容易である。また、鉄筋は腐食防止のために一定の鉄筋かぶり(例えば70mm程度)を必要とするが、GFRPではその必要がない。骨材の回り込みを確保するための最小限のかぶりは必要であるが、これは腐食防止のための鉄筋かぶりより大幅に小さい。このため、第1及び第2の定着筋4,5の配置の自由度が高い。必要なかぶりが小さいことから、外形上の制約がなければ壁高欄3のコンクリート量を削減することも可能となる。さらに、GFRPは軽量であるため、鉄筋と比べて組立時の作業性が向上する。
次に、図5を参照して道路1の施工方法について説明する。まず図5(a)に示すように複数の床版2を取り付ける。複数の床版2には予め第1及び第2の受入孔15,16が形成されている。第1及び第2の受入孔15,16は、床版2のコンクリートを打設する前に鋼製シースを設定し、コンクリートの打設後に鋼製シースを抜き取ることによって形成される。鋼製シースの外表面にはらせん状の溝が設けられているため、第1及び第2の受入孔15,16の内壁にもらせん状の溝が形成される。次に、第1の受入孔15に第1のモルタルM1を、第2の受入孔16に第2のモルタルM2を充填する。次に、図5(b)に示すように、第1の壁高欄3Aの第1及び第2の定着筋4,5を第1及び第2の受入孔15,16に挿入する。第3の定着筋6は先に取り付けられた壁高欄30のスリット8に挿入される。同様に、第2の壁高欄3Bの第1及び第2の定着筋4,5を第1及び第2の受入孔15,16に挿入する。第3の定着筋6は第1の壁高欄3Aのスリット8に挿入される。図示は省略するが、さらに他の壁高欄3を同様にして床版2に取り付ける。次に、図5(c)に示すように、先に取り付けられた壁高欄30のスリット8からモルタルを充填する。壁高欄3の第1の面9Aと第2の面9Bにはモルタルを閉じ込めるための板(図示せず)が予め設置される。モルタルはスリット8、先に取り付けられた壁高欄30と第1の壁高欄3Aとの間の第2のギャップG2に充填され、さらに第1の壁高欄3Aと床版2との間の第1のギャップG1に充填される。充填可能なスペースがある場合、モルタルは第1及び第2の受入孔15,16にも充填される。壁高欄30のスリット8がモルタルで充填されると、モルタルの充填口を第1の壁高欄3Aと第2の壁高欄3Bとの間のスリット8に切り替えて、同様の工程を繰り返す。
特許文献1に開示された壁高欄では、鉄筋の先端に定着具(ナット)が螺合されているため、受入孔と鉄筋との間隔が小さく、受入孔に鉄筋を挿入する際の作業性が低下する。本実施形態ではこのような定着具が不要であり、壁高欄3Aと床版2との間の接合構造が簡易化されるため、第1及び第2の受入孔15,16と第1及び第2の定着筋4,5との間の隙間を確保することが容易で作業性が向上する。
図6は本発明の他の実施形態を示す図3(a)と同様の図である。壁高欄3と床版2との間には地覆21が設けられている。地覆21はプレキャスト製であり、接合用の補強筋22によって床版2に接合されている。地覆21は床版2と一体化されて現場に搬入されるが、現場で一体化されてもいい。地覆21の上面には上述した実施形態と同様の段差12が設けられており、同様にして壁高欄3が取り付けられる。本実施形態によれば、床版2が薄い場合に第1及び第2の受入孔15,16の深さを確保するのが容易である。本実施形態では第1の定着筋104は上部部分104Aと下部部分104Bとからなっている。上部部分104Aは壁高欄3の第1の面9Aに沿って延びているが、鉛直方向Zに対して傾斜しているため、定着部で第1の定着筋104と第2の定着筋5との間のY方向の間隔を確保することができる。また、上述のように第1の定着筋104は必要なかぶりが小さくてよいため、第1の面9Aに寄せて配置することができる。これによっても、上記Y方向の間隔を確保することができる。
1 道路
2 床版
3 壁高欄
4 第1の定着筋
4A 上部部分
4B 中央部分
4C 下部部分
5 第2の定着筋
6 第3の定着筋
8 スリット
9A~9B 第1~第2の面
12 基礎部
15 第1の受入孔
16 第2の受入孔
17A~17B 第1及び第2の側面
18 壁高欄の上面
19 凸条
20 溝
M1~M3 第1~第3のモルタル
X 道路の延伸方向

Claims (7)

  1. 床版と、前記床版に取り付けられたプレキャスト壁高欄と、を有する道路であって、
    前記床版は、道路の延伸方向に沿って配列した複数の第1の受入孔と、前記複数の第1の受入孔の外側を前記延伸方向に沿って配列した複数の第2の受入孔と、を有し、
    前記プレキャスト壁高欄は、前記複数の第1の受入孔にそれぞれ挿入された複数の第1の定着筋と、前記複数の第2の受入孔にそれぞれ挿入された複数の第2の定着筋と、を有し、
    前記第1の定着筋は前記第1の受入孔に充填された第1のモルタルで前記床版に固定され、前記第2の定着筋は前記第2の受入孔に充填された第2のモルタルで前記床版に固定され、前記第1及び第2の定着筋はガラス繊維強化プラスチックであり、前記第1及び第2のモルタルの強度は80N/mm2以上であり、付着強度が18N/mm2以上であり、
    前記プレキャスト壁高欄と前記床版との接合面は斜面を備えた段差を有し、前記斜面は水平面との間で60~80度の角度をなす道路。
  2. 床版と、前記床版に取り付けられたプレキャスト壁高欄と、を有する道路であって、
    前記床版は、道路の延伸方向に沿って配列した複数の第1の受入孔と、前記複数の第1の受入孔の外側を前記延伸方向に沿って配列した複数の第2の受入孔と、を有し、
    前記プレキャスト壁高欄は、前記複数の第1の受入孔にそれぞれ挿入された複数の第1の定着筋と、前記複数の第2の受入孔にそれぞれ挿入された複数の第2の定着筋と、を有し、
    前記第1の定着筋は前記第1の受入孔に充填された第1のモルタルで前記床版に固定され、前記第2の定着筋は前記第2の受入孔に充填された第2のモルタルで前記床版に固定され、前記第1及び第2の定着筋は非金属であり、
    前記壁高欄は、道路の内側に面する第1の面と、前記第1の面の裏面である第2の面とを有し、前記第1の面は前記床版に近づくにつれ道路の内側に張り出しており、
    前記第1の定着筋は、前記壁高欄の上部を前記第2の面に沿って鉛直方向に延びる上部部分と、前記上部部分に接続され、前記上部部分の下方を前記第2の面から前記第1の面に向けて斜めに延びる中央部分と、前記中央部分に接続され、前記中央部分の下方を鉛直方向に前記第1の受入孔まで延びる下部部分と、からなり、
    前記第2の定着筋は、前記第2の面に沿って鉛直方向に前記第2の受入孔まで延びる道路。
  3. 前記第1及び第2のモルタルの強度は80N/mm 2 以上であり、付着強度が18N/mm 2 以上である、請求項2に記載の道路。
  4. 前記延伸方向に互いに隣接して設けられた第1及び第2のプレキャスト壁高欄を有し、
    前記第1のプレキャスト壁高欄は、前記第2のプレキャスト壁高欄に面する第1の側面と、上面と、前記第1の側面と前記上面とに開口するスリットと、を有し、
    前記第2のプレキャスト壁高欄は、前記第1のプレキャスト壁高欄に面する第2の側面と、前記第2の側面から突き出し前記スリットに収容される第3の定着筋と、を有し、
    前記第3の定着筋は前記スリットに充填された第3のモルタルで前記第1のプレキャスト壁高欄に固定されており、前記第3の定着筋はガラス繊維強化プラスチックからなる、請求項1からのいずれか1項に記載の道路。
  5. 前記第1の側面と前記第2の側面の一方は凸条を、他方は前記凸条と係合する溝を有し、前記スリットは前記凸条または前記溝に開口している、請求項に記載の道路。
  6. 床版と、前記床版に取り付けられたプレキャスト壁高欄と、を有する道路の施工方法であって、
    前記床版の、道路の延伸方向に沿って配列した複数の第1の受入孔に第1のモルタルを充填し、前記床版の、前記複数の第1の受入孔の外側を前記延伸方向に沿って配列した複数の第2の受入孔に第2のモルタルを充填することと、
    前記プレキャスト壁高欄の複数の第1の定着筋と複数の第2の定着筋を、前記第1のモルタルが充填された前記複数の第1の受入孔と、前記第2のモルタルが充填された前記複数の第2の受入孔にそれぞれ挿入し、前記プレキャスト壁高欄を前記床版に固定すること
    と、を有し、
    前記第1及び第2の定着筋はガラス繊維強化プラスチックからなり、前記第1及び第2のモルタルの強度は80N/mm2以上であり、付着強度が18N/mm2以上であり、
    前記プレキャスト壁高欄と前記床版との接合面は斜面を備えた段差を有し、前記斜面は水平面との間で60~80度の角度をなす、道路の施工方法。
  7. 床版と、前記床版に取り付けられたプレキャスト壁高欄と、を有する道路の施工方法であって、
    前記床版の、道路の延伸方向に沿って配列した複数の第1の受入孔に第1のモルタルを充填し、前記床版の、前記複数の第1の受入孔の外側を前記延伸方向に沿って配列した複数の第2の受入孔に第2のモルタルを充填することと、
    前記プレキャスト壁高欄の複数の第1の定着筋と複数の第2の定着筋を、前記第1のモルタルが充填された前記複数の第1の受入孔と、前記第2のモルタルが充填された前記複数の第2の受入孔にそれぞれ挿入し、前記プレキャスト壁高欄を前記床版に固定すること
    と、を有し、
    前記第1及び第2の定着筋は非金属であり、
    前記壁高欄は、道路の内側に面する第1の面と、前記第1の面の裏面である第2の面とを有し、前記第1の面は前記床版に近づくにつれ道路の内側に張り出しており、
    前記第1の定着筋は、前記壁高欄の上部を前記第2の面に沿って鉛直方向に延びる上部部分と、前記上部部分に接続され、前記上部部分の下方を前記第2の面から前記第1の面に向けて斜めに延びる中央部分と、前記中央部分に接続され、前記中央部分の下方を鉛直方向に前記第1の受入孔まで延びる下部部分と、からなり、
    前記第2の定着筋は、前記第2の面に沿って鉛直方向に前記第2の受入孔まで延びる、
    道路の施工方法。
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