JP7128873B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技を行うことが可能なパチンコ遊技機等の遊技機に関する。
遊技機として、遊技媒体である遊技球を発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域
に設けられている入賞口などの入賞領域に遊技球が入賞すると、所定の入賞価値を遊技者
に与えるように構成されたものがある。さらに、識別情報を可変表示(「変動」ともいう
。)可能な可変表示手段が設けられ、可変表示手段において識別情報の可変表示の表示結
果が特定表示結果となった場合に、所定の遊技価値を遊技者に与えるように構成されたも
のがある(いわゆるパチンコ機)。
なお、入賞価値とは、入賞領域への遊技球の入賞に応じて賞球を払い出したり得点や景
品を付与したりすることである。また、遊技価値とは、特定表示結果となった場合に遊技
機の遊技領域に設けられた可変入賞球装置の状態が打球が入賞しやすい遊技者にとって有
利な状態になることや、遊技者にとって有利な状態になるための権利を発生させたりする
ことや、賞球払出の条件が成立しやすくなる状態になることである。
パチンコ遊技機では、始動入賞口に遊技球が入賞したことにもとづいて可変表示手段に
おいて開始される特別図柄(識別情報)の可変表示の表示結果として、あらかじめ定めら
れた特定の表示態様が導出表示された場合に、「大当り(有利状態)」が発生する。なお
、導出表示とは、図柄を停止表示させることである。大当りが発生すると、例えば、大入
賞口が所定回数開放して打球が入賞しやすい大当り遊技状態に移行する。そして、各開放
期間において、所定個(例えば10個)の大入賞口への入賞があると大入賞口は閉成する
。そして、大入賞口の開放回数は、所定回数(例えば16ラウンド)に固定されている。
なお、各開放について開放時間(例えば29秒)が決められ、入賞数が所定個に達しなく
ても開放時間が経過すると大入賞口は閉成する。以下、各々の大入賞口の開放期間をラウ
ンドということがある。
そのような遊技機として、特許文献1に示すように、2つの特別図柄(特定識別情報)
が同時に可変表示され、一方の特別図柄の可変表示の表示結果が大当りとなるときに、他
方の特別図柄の変動パターンを、一方の特別図柄の変動表示が終了するまでの変動時間を
有する変動パターンとする遊技機が提案されている。
特開2017-086690号公報 特開2015-156952号公報
特許文献に記載されたような2つの特定識別情報の可変表示を並行して実行可能な遊技機において、特許文献1に記載された特別演出を実行する構成を適用した場合に、特別演出に関する演出制御を適切に行う必要がある。
この発明は、上記の実状に鑑みてなされたものであり、2つの特定識別情報の可変表示を並行して実行可能な遊技機において、特別演出に関する演出制御を適切に行うことにある。
手段0の遊技機は、
遊技者にとって有利な有利状態に制御可能な遊技状態制御手段を有する遊技機であって、
第1始動条件が成立した後に第1開始条件が成立したことに基づいて第1特定識別情報の可変表示を実行するとともに、第2始動条件が成立した後に第2開始条件が成立したことに基づいて第2特定識別情報の可変表示を実行し、第1特定識別情報の可変表示と第2特定識別情報の可変表示とを並行して実行可能な特定識別情報可変表示手段と、
遊技状態に応じて、第1特定識別情報の可変表示及び第2特定識別情報の可変表示のいずれか一方に対応して所定領域において装飾識別情報の可変表示を実行可能な装飾識別情報可変表示手段と、
装飾識別情報の可変表示が実行されていないときに特別演出を実行可能な特別演出実行手段と、を備え、
前記遊技状態制御手段は、前記有利状態と異なる状態であって遊技者にとって有利な特殊状態に制御可能であり、
第1特定識別情報と第2特定識別情報のうち、装飾識別情報の可変表示に対応した対応識別情報の可変表示に基づいて前記有利状態に制御されるときに、前記所定領域において装飾識別情報の可変表示結果として前記有利状態に制御されることを示唆する特定表示結果を導出表示可能であり、
第1特定識別情報と第2特定識別情報のうち、装飾識別情報の可変表示に対応しない非対応識別情報の可変表示に基づいて前記有利状態に制御されるときに、前記所定領域において、前記特定表示結果を導出表示せずに前記有利状態に制御されることを示唆する特別表示を表示可能であり、
前記特別演出の実行中において、前記第1開始条件及び前記第2開始条件が成立可能な場合に、前記第1始動条件及び前記第2始動条件のいずれか一方が成立したことに基づいて前記特別演出を終了させることが可能であり、
前記特別演出の実行中において、前記第1開始条件及び前記第2開始条件が成立不能な場合に、前記第1始動条件及び前記第2始動条件のいずれか一方が成立したときに前記特別演出を継続させることが可能であり、
前記特別演出の実行中において、前記有利状態に制御されるときに前記特別演出を終了させる一方、前記特殊状態に制御されるときに前記特別演出を継続させることが可能であり、該特殊状態に制御されているときに前記第1始動条件が成立した場合に、該特殊状態の終了後に、該第1始動条件に対応した装飾識別情報の可変表示を開始することが可能である、
ことを特徴とする。
手段G1の遊技機は、
第1特定識別情報の可変表示(第1特別図柄の変動表示)と第2特定識別情報の可変表示(第2特別図柄の変動表示)とを並行して実行可能であり、遊技者にとって有利な有利状態(大当り遊技状態)に制御可能な遊技機(パチンコ遊技機1)であって、
演出を実行可能な演出実行手段(演出制御用CPU120)を備え、
前記演出実行手段(演出制御用CPU120)は、
第1特定識別情報の可変表示に対応して、前記有利状態に制御されることを示唆する特定演出を実行可能であり(図11-7及び図11-8に示すように、第1特別図柄の変動表示に対応したバトル演出を実行しており)、
前記有利状態に制御されない第1特定識別情報の可変表示に対応して前記特定演出を実行した(図11-7(2)及び(3)、並びに、図11-8(2)及び(3)に示すように、表示結果が「はずれ」となる第1特別図柄の変動表示に対応したバトル演出及び敗北演出を実行した)後に、前記有利状態に制御される第2特定識別情報の可変表示に対応して前記特定演出に関連した関連演出を実行可能である(図11-7(4)~(6)に示すように、表示結果が「大当り」となる第2特別図柄の変動表示に対応したショート復活演出を実行する。また、図11-8(4)~(8)に示すように、表示結果が「大当り」となる第2特別図柄の変動表示に対応したロング復活演出を実行する)
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、一方の特定識別情報の可変表示のうち有利状態の制御に対応しない可変表示と他方の特定識別情報の可変表示のうち有利状態の制御に対応した可変表示とが同時に実行されているときの演出の興趣を向上させることができる。
手段G2の遊技機は、
手段G1の遊技機であって、
前記有利状態(大当り遊技状態)とは異なる遊技状態であって、遊技価値を付与可能な
特殊状態(小当り遊技状態)に制御可能な特殊状態制御手段(遊技制御用マイクロコンピ
ュータ100)と、
前記有利状態の終了後に前記特殊状態に制御される頻度が高い特別状態(第1KT状態
、第2KT状態)に制御可能な特別状態制御手段(遊技制御用マイクロコンピュータ10
0)と、を備える
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、特別状態に制御可能な遊技機において、有利状態とは異なる
遊技状態を実現できる。
手段G3の遊技機は、
手段G1又は手段G2の遊技機であって、
特定識別情報の可変表示結果が前記有利状態に対応した可変表示結果となった後に、特
定領域を遊技媒体が通過したことに基づいて前記有利状態に制御可能であり(第2特別図
柄の変動表示の表示結果として大当り図柄が導出表示された後に、通過ゲート41を遊技
球が通過し、ゲートスイッチ21で検出されたことを条件として大当り遊技状態に移行さ
せることが可能であり)、
特定識別情報の可変表示結果が前記有利状態に対応した可変表示結果となった後に、前
記関連演出を終了させることが可能である(図11-6(A)に示すように、第2特別図
柄の変動表示の表示結果が「大当り」となったT6のタイミングの後に、ショート復活演
出をT8のタイミングで終了させている。また、図11-6(B)に示すように、第2特
別図柄の変動表示の表示結果が「大当り」となったT8のタイミングの後に、ショート復
活演出をT10のタイミングで終了させている)
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、2つの特定識別情報の可変表示が同時に実行される遊技機に
おいて、関連演出の演出パターンを限定することができ、演出実行手段の処理負担を軽減
することができる。
手段G4の遊技機は、
手段G1~手段G3から選択される何れかの遊技機であって、
前記演出実行手段(演出制御用CPU120)は、
演出期間が異なる複数種類の関連演出を実行可能であり(実行期間が15秒であるショ
ート復活演出と、実行期間が305秒であるロング復活演出とを実行可能であり)、
他方の特定識別情報の可変表示状況に応じて、実行する関連演出の種類を異ならせるこ
とが可能である(第2特別図柄の変動表示の残り時間に応じて、ショート復活演出とロン
グ復活演出の何れの演出が選択されるかが異なる)
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、特定識別情報の可変表示状況に対応した適切な関連演出を実
行することができる。
手段G5の遊技機は、
手段G1~手段G4から選択される何れかの遊技機であって、
第1特定識別情報の可変表示(第1特別図柄の変動表示)及び第2特定識別情報の可変
表示(第2特別図柄の変動表示)のうち遊技状態に対応した特定識別情報の可変表示に対
応して装飾識別情報の可変表示(飾り図柄の変動表示)を実行可能な装飾識別情報可変表
示手段(演出制御用CPU120)を備える(図10-1(1)に示すように、遊技状態
が非KT状態(通常状態)である場合には、飾り図柄が第1特別図柄に対応しており、図
10-1(2)~(4)に示すように、遊技状態がKT状態(第1KT状態又は第2KT
状態)である場合には、飾り図柄が第2特別図柄に対応している)
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、遊技者は、装飾識別情報の可変表示の状況を確認することに
よって、遊技状態に対応した特定識別情報の可変表示の状況を把握することができる。
手段G6の遊技機は、
手段G1~手段G5から選択される何れかの遊技機であって、
前記演出実行手段(演出制御用CPU120)は、第1特定識別情報の可変表示(第1
特別図柄の変動表示)及び第2特定識別情報の可変表示(第2特別図柄の変動表示)のい
ずれか一方の可変表示のうち前記有利状態の制御に対応しない可変表示に対応して前記特
定演出(図11-7(2)及び(3)、並びに、図11-8(2)及び(3)に示すよう
に、表示結果が「はずれ」となる第1特別図柄の変動表示に対応したバトル演出及び敗北
演出)を実行した後、一方の可変表示の終了後に、他方の特定識別情報の可変表示のうち
前記有利状態の制御に対応した可変表示に対応して前記特定演出に関連した関連演出を実
行可能である(図11-7(4)~(6)に示すように、表示結果が「大当り」となる第
2特別図柄の変動表示に対応したショート復活演出を実行する。また、図11-8(4)
~(8)に示すように、表示結果が「大当り」となる第2特別図柄の変動表示に対応した
ロング復活演出を実行する)
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、遊技状態に対応しない特定識別情報の可変表示に対応した関
連演出を実行可能であり、興趣を向上させることができる。
遊技機として、特開2013-255758号公報(図45)に示すように、大当り遊
技状態に制御されている期間に継続的に出力される大当り信号、確変状態に制御されてい
る期間に継続的に出力される確変信号、小当り遊技状態に制御される頻度が向上する特別
遊技状態に制御されている期間に継続して出力される特別遊技状態信号等を外部出力する
ことにより、ホールコンピュータにおける遊技データの集計を可能とする遊技機が提案さ
れている。特開2013-255758号公報(図45)に記載されたような有利状態(
大当り遊技状態)とは異なる特殊状態(小当り遊技状態)に制御可能な遊技機において、
遊技機の遊技状態を外部に適切に通知する必要がある。手段F1~手段F6に係る発明は
、上記の実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、特殊状態に制御可能な遊技機に
おいて、遊技機の遊技状態を外部に適切に通知することにある。
手段F1の遊技機は、
遊技の進行を制御する遊技制御手段(遊技制御用マイクロコンピュータ100)を備え
る遊技機(パチンコ遊技機1)であって、
前記遊技制御手段(遊技制御用マイクロコンピュータ100)は、
遊技者にとって有利な有利状態(大当り遊技状態)と、前記有利状態とは異なる特殊状
態(小当り遊技状態)と、前記有利状態の終了後に制御される遊技状態であって前記特殊
状態により遊技価値が付与されやすい特別状態(第2KT状態)と、前記有利状態の終了
後に制御される遊技状態であって前記特別状態とは異なる特定状態(第1KT状態)と、
に制御可能であり、
前記有利状態の制御期間(大当り遊技状態の制御期間)と、前記特別状態の制御期間(
第2KT状態の制御期間)と、前記特定状態の制御期間(第1KT状態の制御期間)のそ
れぞれの制御期間を特定可能に複数種類の信号を遊技機外部(ホールコンピュータ等の外
部装置)へ出力可能である(遊技状態が大当り遊技状態に制御されている場合には、大当
り信号が「ON」、特殊信号1が「ON」、特殊信号2が「ON」、且つ、特殊信号3が
「ON」となっており、遊技状態が第1KT状態に制御されている場合には、大当り信号
が「OFF」、特殊信号1が「ON」、特殊信号2が「ON」、且つ、特殊信号3が「O
FF」となっており、遊技状態が第2KT状態に制御されている場合には、大当り信号が
「OFF」、特殊信号1が「ON」、特殊信号2が「OFF」、且つ、特殊信号3が「O
N」となっている)とともに、遊技価値の付与に対応した付与信号を遊技機外部へ出力可
能である(賞球が10個払い出される毎にパルス状の賞球信号が出力される)
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、外部装置において、遊技機の遊技状態が、有利状態、特別状
態、及び特定状態の何れの遊技状態であるかを適切に判別可能である。
手段F2の遊技機は、
手段F1の遊技機であって、
前記遊技制御手段(遊技制御用マイクロコンピュータ100)は、信号出力手段(遊技
制御用マイクロコンピュータ100におけるステップS23の情報出力処理)を有し、
前記信号出力手段は、前記有利状態の制御期間(大当り遊技状態の制御期間)を特定す
るための有利信号(大当り信号)と、前記特別状態の制御期間(第2KT状態の制御期間
)を特定するための特別信号(特殊信号3)とを異なる信号出力端子から出力可能である
(図11-1に示すように、外部出力端子板の端子05には、大当り遊技状態中に連続し
て外部出力される大当り信号が割り当てられており、外部出力端子板の端子08には、第
2KT状態中に連続して外部出力される特殊信号3が割り当てられており、パチンコ遊技
機1はホールコンピュータ等の外部装置に大当り信号及び特殊信号3を外部出力すること
が可能である)
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、有利信号と特別信号とにより、現在制御されている遊技状態
を遊技機外部に適切に通知することができる。
手段F3の遊技機は、
手段F1又は手段F2の遊技機であって、
前記遊技制御手段(遊技制御用マイクロコンピュータ100)は、信号出力手段(遊技
制御用マイクロコンピュータ100におけるステップS23の情報出力処理)を有し、
前記信号出力手段は、前記有利状態、前記特別状態、及び前記特定状態のうちの何れか
の遊技状態に制御されている期間を特定するための所定信号を出力可能である(図11-
1に示すように、外部出力端子板の端子06には、大当り遊技状態中、第1KT状態中、
及び第2KT状態中に連続して外部出力される連荘中であることを示す特殊信号1が割り
当てられており、パチンコ遊技機1はホールコンピュータ等の外部装置に特殊信号1を外
部出力することが可能である)
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、所定信号により、遊技状態が有利状態、特別状態、及び特定
状態の何れかの遊技状態に制御されていることを遊技機外部に適切に通知することができ
る。
手段F4の遊技機は、
手段F1~手段F3から選択される何れかの遊技機であって、
前記遊技制御手段(遊技制御用マイクロコンピュータ100)は、信号出力手段(遊技
制御用マイクロコンピュータ100におけるステップS23の情報出力処理)を有し、
前記信号出力手段は、前記特別状態の制御期間(第2KT状態の制御期間)を特定する
ための特別信号(特殊信号3)を出力可能であり、
前記特別信号の出力期間には、前記特別状態における前記特殊状態の制御期間が含まれ
(図11-4に示すように、第2KT状態中における小当り遊技状態中には、特殊信号3
が「ON」となっており)、前記特別状態及び前記特定状態の何れの遊技状態とも異なる
通常状態における前記特殊状態の制御期間は含まれない(図11-2に示すように、非K
T状態(通常状態)中における小当り遊技状態中には、特殊信号3が「OFF」となって
いる)
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、通常状態における特殊状態の制御期間には、特別信号を遊技
機外部に出力しないことにより、信号制御の処理負担を軽減することができる。
手段F5の遊技機は、
手段F1~手段F4から選択される何れかの遊技機であって、
前記遊技制御手段(遊技制御用マイクロコンピュータ100)は、信号出力手段(遊技
制御用マイクロコンピュータ100におけるステップS23の情報出力処理)を有し、
前記信号出力手段は、前記特定状態の制御期間(第1KT状態の制御期間)を特定する
ための特定信号(特殊信号2)を出力可能であり、
前記特定信号の出力期間には、前記特定状態における前記特殊状態の制御期間が含まれ
(図11-3に示すように、第1KT状態中における小当り遊技状態中には、特殊信号2
が「ON」となっており)、前記特別状態及び前記特定状態の何れの遊技状態とも異なる
通常状態における前記特殊状態の制御期間は含まれない(図11-2に示すように、非K
T状態(通常状態)中における小当り遊技状態中には、特殊信号2が「OFF」となって
いる)
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、通常状態における特殊状態の制御期間には、特定信号を遊技
機外部に出力しないことにより、信号制御の処理負担を軽減することができる。
手段F6の遊技機は、
手段F1~手段F5から選択される何れかの遊技機であって、
前記遊技制御手段(遊技制御用マイクロコンピュータ100)は、
信号出力手段(遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップS23の情報
出力処理)と、
第1特定識別情報の可変表示(第1特別図柄の変動表示)と第2特定識別情報の可変表
示(第2特別図柄の変動表示)とを並行して実行可能な特定識別情報可変表示手段(遊技
制御用マイクロコンピュータ100)と、
第1特定識別情報及び第2特定識別情報のうちの一方の特定識別情報の可変表示結果が
前記有利状態及び前記特殊状態の何れかに対応した可変表示結果となったことに伴い、他
方の特定識別情報の可変表示結果を前記有利状態及び前記特殊状態の何れにも対応しない
可変表示結果とする可変表示結果制御(図10-7に示すように、第1特別図柄変動処理
において、第2特別図柄表示装置4Bに大当り図柄が導出表示されていれば(ステップ0
26IWS1124AでYES)、第1特別図柄の変動表示の表示結果を強制的にはずれ
とする制御)を実行可能な可変表示結果制御手段(CPU103)と、を有し、
前記信号出力手段は、第1特定識別情報の可変表示が終了したときと、第2特定識別情
報の可変表示が終了したときに、共通の終了信号出力端子から終了信号(図柄確定信号)
を出力可能であり(図11-1に示すように、外部出力端子板の端子03には、第1特別
図柄が確定停止する毎、及び、第2特別図柄が確定停止する毎に外部出力される図柄確定
信号が割り当てられており、パチンコ遊技機1はホールコンピュータ等の外部装置に図柄
確定信号を外部出力することが可能である)、前記可変表示結果制御が実行されることな
く一方の特定識別情報の可変表示が終了したときには前記終了信号出力端子から終了信号
を出力し(図11-3に示すように、第1特別図柄の変動表示が実行されていないときに
第2特別図柄の変動表示の表示結果として大当り図柄が導出表示されると、外部出力端子
板の端子03から図柄確定信号として1つのパルスが外部出力され)、前記可変表示結果
制御が実行されることなく他方の特定識別情報の可変表示が終了したときには前記終了信
号出力端子から終了信号を出力し(第2特別図柄の変動表示が実行されていないときに第
1特別図柄の変動表示の表示結果として大当り図柄が導出表示されると、外部出力端子板
の端子03から図柄確定信号として1つのパルスが外部出力され)、前記可変表示結果制
御が実行されたときには前記終了信号出力端子から終了信号を間隔をおいて複数回出力す
る(図11-2に示すように、第1特別図柄の変動表示が実行されているときに第2特別
図柄の変動表示の表示結果として大当り図柄が導出表示されたこと(ステップ026IW
S1124AでYES)により、第1特別図柄の変動表示が強制はずれとなるような制御
が実行されたときには、図柄確定信号として2つのパルスが外部出力されている)
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、可変表示結果制御が実行されたときに、遊技機外部に第1特
定識別情報の可変表示及び第2特定識別情報の可変表示の両方の特定識別情報の可変表示
が終了したことを適切に通知することができる。
遊技機として、特開2014-50425号公報(図35)に示すように、2つの特別
図柄(特定識別情報)が同時に可変表示され、第2特別図柄の可変表示に対応したバトル
演出を全画面で実行可能であるとともに、第1特別図柄の可変表示に対応した演出を、第
1特別図柄の可変表示に対応した第1演出図柄の可変表示を行う第1演出図柄表示領域で
実行可能な遊技機が提案されている。特開2014-50425号公報(図35)に記載
されたような2つの特定識別情報の可変表示を並行して実行可能な遊技機において、特定
識別情報の可変表示に対応して実行される演出の興趣を向上させる余地がある。手段H1
~手段H6に係る発明は、上記の実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、2つの
特定識別情報の可変表示を並行して実行可能な遊技機において、特定識別情報の可変表示
に対応して実行される演出の興趣を向上させることにある。
手段H1の遊技機は、
第1特定識別情報の可変表示(第1特別図柄の変動表示)と第2特定識別情報の可変表
示(第2特別図柄の変動表示)とを並行して実行可能であり、遊技者にとって有利な有利
状態(大当り遊技状態)に制御可能な遊技機(パチンコ遊技機1)であって、
演出を実行可能な演出実行手段(演出制御用CPU120)を備え、
前記演出実行手段(演出制御用CPU120)は、
第1特定識別情報の可変表示に対応して、前記有利状態に制御されることを示唆する特
定演出を実行可能であり(図11-10に示すように、第1特別図柄の変動表示に対応し
た飾り図柄の変動表示であって、例えば飾り図柄の表示態様がリーチ状態となる変動表示
を実行可能であり)、
前記有利状態に制御されない第1特定識別情報の可変表示にて前記特定演出を実行する
場合に、前記有利状態に制御される第2特定識別情報の可変表示が行われるときには、前
記特定演出を特別態様により実行可能である(図11-10に示すように、表示結果が「
はずれ」となる第1特別図柄の変動表示に対応した飾り図柄の変動表示が実行されている
ときに、表示結果が「大当り」となる第2特別図柄の変動表示が開始されると、語呂合わ
せ可能な飾り図柄の組み合わせを仮停止させた後に飾り図柄を再変動させる擬似連を伴う
チャンス目RUSH演出を実行可能である)
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、一方の特定識別情報の可変表示であって有利状態に対応しな
い可変表示の実行中に、他方の特定識別情報の可変表示であって有利状態に対応した可変
表示が実行されるときの演出効果を高め、興趣を向上させることができる。
手段H2の遊技機は、
手段H1の遊技機であって、
前記有利状態(大当り遊技状態)とは異なる遊技状態であって、遊技価値を付与可能な
特殊状態(小当り遊技状態)に制御可能な特殊状態制御手段(遊技制御用マイクロコンピ
ュータ100)と、
前記有利状態の終了後に前記特殊状態に制御される頻度が高い特別状態(第1KT状態
、第2KT状態)に制御可能な特別状態制御手段(遊技制御用マイクロコンピュータ10
0)と、を備える
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、特別状態に制御可能な遊技機において、有利状態とは異なる
遊技状態を実現できる。
手段H3の遊技機は、
手段H1又は手段H2の遊技機であって、
第1特定識別情報の可変表示(第1特別図柄の変動表示)及び第2特定識別情報の可変
表示(第2特別図柄の変動表示)のうち遊技状態に対応した特定識別情報の可変表示に対
応して装飾識別情報の可変表示(飾り図柄の変動表示)を実行可能な装飾識別情報可変表
示手段(演出制御用CPU120)を備える(図10-1(1)に示すように、遊技状態
が非KT状態(通常状態)である場合には、飾り図柄が第1特別図柄に対応しており、図
10-1(2)~(4)に示すように、遊技状態がKT状態(第1KT状態又は第2KT
状態)である場合には、飾り図柄が第2特別図柄に対応している)
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、遊技者は、装飾識別情報の可変表示の状況を確認することに
よって、遊技状態に対応した特定識別情報の可変表示の状況を把握することができる。
手段H4の遊技機は、
手段H1又は手段H2の遊技機であって、
第1特定識別情報の可変表示に対応して第1装飾識別情報の可変表示を実行可能であり
、第2特定識別情報の可変表示に対応して第2装飾識別情報の可変表示を実行可能な装飾
識別情報可変表示手段を備える(図11-14(1)に示すように、演出制御用CPU1
20は、第1特別図柄の変動表示に対応した第1飾り図柄の変動表示を実行可能であり、
第2特別図柄の変動表示に対応した第2飾り図柄の変動表示を実行可能である)
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、遊技者は、第1装飾識別情報の可変表示の状況を確認するこ
とによって第1特定識別情報の可変表示の状況を把握可能であるとともに、第2装飾識別
情報の可変表示の状況を確認することによって第2特定識別情報の可変表示の状況を把握
可能である。
手段H5の遊技機は、
手段H1~手段H4から選択される何れかの遊技機であって、
前記演出実行手段は、第1特定識別情報の可変表示及び第2特定識別情報の可変表示の
いずれか一方の可変表示のうち前記有利状態の制御に対応しない可変表示にて前記特定演
出を実行する場合に、他方の特定識別情報の可変表示にて前記有利状態に対応した可変表
示が開始されたときに、前記特定演出を特別態様により実行可能である(図11-10に
示すように、表示結果が「はずれ」となる第1特別図柄の変動表示に対応した飾り図柄の
変動表示が実行されているときに、表示結果が「大当り」となる第2特別図柄の変動表示
が開始されると、語呂合わせ可能な飾り図柄の組み合わせを仮停止させた後に飾り図柄を
再変動させる擬似連を伴うチャンス目RUSH演出を実行可能である)
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、有利状態に対応した可変表示を実行するときの演出の興趣を
向上させることができる。
手段H6の遊技機は、
手段H1~手段H5から選択される何れかの遊技機であって、
第1特定識別情報の可変表示が実行される前に前記有利状態に制御されるか否かを判定
可能であり、第2特定識別情報の可変表示が実行される前に前記有利状態に制御されるか
否かを判定可能な判定手段を備え(CPU103は、第1特別図柄の変動表示が開始され
る前にRAM102に設けられた第1保留記憶バッファに記憶された第1特別図柄に関す
る表示結果が「大当り」であるか否かを判定可能であり、第2特別図柄の変動表示が開始
される前に第2保留記憶バッファに記憶された第2特別図柄に関する表示結果が「大当り
」であるか否かを判定可能であり)、
前記演出実行手段(演出制御用CPU120)は、
第1特定識別情報の可変表示及び第2特定識別情報の可変表示のいずれか一方の可変表
示のうち前記有利状態の制御に対応しない可変表示にて前記特定演出を実行した場合に、
他方の特定識別情報の可変表示が開始されていないときに、他方の特定識別情報の可変表
示に関する前記判定手段の判定結果に基づいて、前記特定演出を前記特別態様で実行可能
である(表示結果が「はずれ」となる第1特別図柄の変動表示を実行しているときに、R
AM102に設けられた第2保留記憶バッファに記憶された第2特別図柄に関する表示結
果が「大当り」である場合に、演出制御用CPU120は、「大当り」となる第2特別図
柄の変動表示が開始される前に、複数変動に亘って語呂合わせ可能な飾り図柄の組み合わ
せを確定停止させる連続予告演出を実行可能である)
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、開始されていない特定識別情報の可変表示に関する判定手段
の判定結果に基づいて特定演出を特別態様で実行可能であることにより、特定演出の興趣
を向上させることができる。
遊技機として、特開2018-33787号公報(図18)に示すように、大入賞口が
複数回にわたって開放される大当たり遊技と、大入賞口が所定のパターンで開放される小
当たり遊技とがあり、始動口への遊技球の入賞を条件として実行される特別図柄判定によ
って大当たり遊技を実行すると判定される割合が高く、特別図柄判定によって小当たり遊
技を実行すると判定される割合が高い確変遊技状態に制御可能な遊技機が提案されている
。特開2018-33787号公報(図18)に記載されたような特殊状態(小当り遊技
状態)において遊技価値が付与されやすい特別状態に制御可能な遊技機において、特別状
態における演出の興趣を向上させる余地がある。手段I1~手段I6に係る発明は、上記
の実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、特別状態に制御可能な遊技機において
、特別状態における演出の興趣を向上させることにある。
手段I1の遊技機は、
遊技の進行を制御する遊技制御手段(遊技制御用マイクロコンピュータ100)と、演
出を実行可能な演出実行手段(演出制御用CPU120)とを備える遊技機(パチンコ遊
技機1)であって、
前記遊技制御手段は、遊技者にとって有利な有利状態(大当り遊技状態)と、前記有利
状態とは異なる特殊状態(小当り遊技状態)と、前記有利状態の終了後に制御される遊技
状態であって前記特殊状態により遊技価値が付与されやすい特別状態(第2KT状態)と
、に制御可能であり、
前記演出実行手段は、前記特別状態において、所定期間内に前記特殊状態に複数回制御
されたことに対応した特殊演出を実行可能である(図11-20(12)に示すように、
演出制御用CPU120は、第2KT状態中に、小当りが連続して12回発生している期
間に付与された賞球数が30個×12回=360個であることに対応して、第3態様の小
当りエンディング演出を実行している)
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、特別状態において、特殊状態に複数回制御されたときの興趣
を向上させることができる。
手段I2の遊技機は、
手段I1の遊技機であって、
前記演出実行手段は、前記特別状態において、所定期間内に前記特殊状態に連続して制
御されたことに対応した演出を前記特殊演出として実行可能である(図11-20(12
)に示すように、演出制御用CPU120は、第2KT状態中に、小当りが連続して12
回発生している期間に付与された賞球数が30個×12回=360個であることに対応し
て、第3態様の小当りエンディング演出を実行している)
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、特別状態において、特殊状態に連続して制御されたときの興
趣を向上させることができる。
手段I3の遊技機は、
手段I1又は手段I2の遊技機であって、
前記演出実行手段は、前記特別状態において、所定期間内に前記特殊状態に複数回制御
されたことにより付与された遊技価値に対応した演出を前記特殊演出として実行可能であ
る(図11-20(12)に示すように、演出制御用CPU120は、第2KT状態中に
、小当りが連続して12回発生している期間に付与された賞球数が30個×12回=36
0個であることに対応して、第3態様の小当りエンディング演出を実行している)
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、特別状態において、特殊状態に複数回制御されたときの興趣
を向上させることができる。
手段I4の遊技機は、
手段I1~手段I3から選択される何れかの遊技機であって、
前記演出実行手段は、前記特殊状態に複数回制御されることに対応した所定演出を実行
可能である(図11-19(4)に示すように、小当り遊技状態に10回連続で制御され
たことに対応して、第2態様の小当り連続演出を実行する)
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、特別状態において、特殊状態に連続して制御されたときの興
趣を向上させることができる。
手段I5の遊技機は、
手段I4の遊技機であって、
可変表示(変動表示)を実行可能な可変表示手段(遊技制御用マイクロコンピュータ1
00)と、
可変表示が実行される前に前記特殊状態(小当り遊技状態)に制御されるか否かを判定
可能な判定手段(遊技制御用マイクロコンピュータ100)と、を備え、
前記演出実行手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて前記所定演出を実行可能であ
る(図11-16に示すように、演出制御用CPU120は、小当り終了処理において、
次の第2保留記憶に対応した表示結果が「小当り」であれば(ステップS10TM200
0でYES)、小当り連続演出を実行することに決定する(ステップS10TM2020
))
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、可変表示が実行される前に、判定手段の判定結果に基づいて
所定演出を実行可能であることにより、所定演出の興趣を向上させることができる。
手段I6の遊技機は、
手段I4又は手段I5の遊技機であって、
前記演出実行手段は、前記特殊状態に制御される回数に対応して前記所定演出の演出態
様を変化させることが可能である(図11-16に示すように、演出制御用CPU120
は、小当り終了処理において、小当り保留連続数カウンタの値に基づいて小当り連続演出
の演出態様を決定している(ステップS10TM2030))
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、所定演出の興趣を一層向上させることができる。
遊技機として、特開2017-086690号公報(図22)に示すように、可変表示
の実行状況に応じてデモ表示(特別演出)を行う遊技機が提案されている。また、特開2
015-156952号公報(段落0050)に示すように、第1特別図柄(第1特定識
別情報)および第2特別図柄(第2特定識別情報)が同時に可変表示される遊技機が提案
されている。特開2015-156952号公報(段落0050)に記載されたような2
つの特定識別情報の可変表示を並行して実行可能な遊技機に対して、特開2017-08
6690号公報(図22)に記載された特別演出を実行する構成を適用した場合に、特別
演出に関する演出制御を適切に行う必要がある。手段A1~手段A9に係る発明は、上記
の実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、2つの特定識別情報の可変表示を並行
して実行可能な遊技機において、特別演出に関する演出制御を適切に行うことにある。
手段A1の遊技機は、
遊技者にとって有利な有利状態(大当り遊技状態)に制御可能な遊技機(パチンコ遊技
機1)であって、
第1始動条件(入賞球装置6Aへの始動入賞が発生)が成立した後に第1開始条件が成
立した(図10-3に示すように、第1特別図柄通常処理において、第2特別図柄の変動
表示結果に基づく大当り遊技状態及び小当り遊技状態の何れにも制御されておらず且つ第
1保留記憶数が0でない)ことに基づいて第1特定識別情報(第1特別図柄)の可変表示
を実行するとともに、第2始動条件(可変入賞球装置6Bへの始動入賞が発生)が成立し
た後に第2開始条件が成立した(図10-4に示すように、第2特別図柄通常処理におい
て、第1特別図柄の変動表示結果に基づく大当り遊技状態及び小当り遊技状態の何れにも
制御されておらず且つ第2保留記憶数が0でない)ことに基づいて第2特定識別情報(第
2特別図柄)の可変表示を実行し、第1特定識別情報の可変表示(第1特別図柄の変動表
示)と第2特定識別情報の可変表示(第2特別図柄の変動表示)とを並行して実行可能な
特定識別情報可変表示手段(遊技制御用マイクロコンピュータ100)と、
遊技状態(非KT状態、KT状態)に応じて、第1特定識別情報の可変表示(第1特別
図柄の変動表示)及び第2特定識別情報の可変表示(第2特別図柄の変動表示)のいずれ
か一方に対応して装飾識別情報の可変表示(飾り図柄の変動表示)を実行可能な装飾識別
情報可変表示手段(演出制御用CPU120)と、
装飾識別情報の可変表示(飾り図柄の変動表示)が実行されていないときに特別演出(
第1デモ表示、第2デモ表示)を実行可能な特別演出実行手段(演出制御用CPU120
)と、を備え、
前記特別演出(第1デモ表示、第2デモ表示)の実行中において、前記第1開始条件及
び前記第2開始条件が成立可能なときに、前記第1始動条件及び前記第2始動条件のいず
れか一方が成立したことに基づいて前記特別演出を終了させることが可能であり(図9-
38に示すように、第1特別図柄の変動表示が開始されると(ステップ026IWS47
14でYES)、第1デモ表示が終了し(ステップ026IWS4716)、図9-39
に示すように、第2特別図柄の変動表示が開始されると(ステップ026IWS4814
でYES)、第2デモ表示が終了し(ステップ026IWS4816))、
前記特別演出(第1デモ表示、第2デモ表示)の実行中において、前記第1開始条件及
び前記第2開始条件が成立不能な(図10-3に示すように、第1特別図柄通常処理にお
いて、第2特別図柄の変動表示結果に基づいて小当り遊技状態に制御されている(ステッ
プS06TM1000AでYES)、図10-4に示すように、第2特別図柄通常処理に
おいて、第1特別図柄の変動表示結果に基づいて小当り遊技状態に制御されている(ステ
ップS06TM1000BでYES))ときに、前記第1始動条件及び前記第2始動条件
のいずれか一方が成立したか否かにかかわらず前記特別演出を継続させることが可能であ
る(図9-38に示すように、第1特別図柄の変動表示が開始されず(ステップ026I
WS4714でNO)、小当り遊技状態に制御されているので(ステップ026IWS4
715でNO)、第1デモ表示が終了せず、図9-39に示すように、第2特別図柄の変
動表示が開始されず(ステップ026IWS4814でNO)、小当り遊技状態に制御さ
れているので(ステップ026IWS4815でYES)、第2デモ表示が終了しない)
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、特定識別情報の変動表示の状況に対応した適切な演出制御を
実現できる。
手段A2の遊技機は、
手段A1の遊技機であって、
前記装飾識別情報可変表示手段(演出制御用CPU120)は、第1遊技状態(非KT
状態)に制御されているときに第1特定識別情報の可変表示(第1特別図柄の変動表示)
に対応して装飾識別情報の可変表示(飾り図柄の変動表示)を実行可能であり、第2遊技
状態(KT状態)に制御されているときに第2特定識別情報の可変表示(第2特別図柄の
変動表示)に対応して装飾識別情報の可変表示(飾り図柄の変動表示)を実行可能であり

前記特別演出(第1デモ表示)の実行中に前記第1遊技状態(非KT状態)に制御され
ている場合には、前記第1開始条件が成立可能なときに、前記第1始動条件が成立(入賞
球装置6Aへの始動入賞が発生)したことに応じて前記特別演出を終了させる(図9-3
8に示すように、入賞球装置6Aへの始動入賞が発生すると、第1特別図柄の変動表示が
開始され(ステップ026IWS4714でYES)、第1デモ表示は終了する(ステッ
プ026IWS4716))一方、前記第2始動条件が成立したときには前記特別演出を
継続させ(図9-38に示すように、可変入賞球装置6Bへの始動入賞が発生すると、第
2特別図柄の変動表示が開始されるが、第1特別図柄の変動表示が開始されず(ステップ
026IWS4714でNO)、大当り遊技状態に制御されていないので(ステップ02
6IWS4715でNO)、第1デモ表示は終了せず(ステップ026IWS4716)
)、
前記特別演出(第2デモ表示)の実行中に前記第2遊技状態(KT状態)に制御されて
いる場合には、前記第2開始条件が成立可能なときに、前記第2始動条件が成立したこと
に応じて前記特別演出を終了させる(図9-39に示すように、可変入賞球装置6Bへの
始動入賞が発生すると、第2特別図柄の変動表示が開始され(ステップ026IWS48
14でYES)、第2デモ表示は終了する(ステップ026IWS4816))一方、前
記第1始動条件が成立したときには前記特別演出を継続させ(図9-39に示すように、
入賞球装置6Aへの始動入賞が発生すると、第1特別図柄の変動表示が開始されるが、第
2特別図柄の変動表示が開始されず(ステップ026IWS4814でNO)、KT状態
に制御されているので(ステップ026IWS4815でYES)、第2デモ表示は終了
せず(ステップ026IWS4816))、
前記特別演出(第1デモ表示、第2デモ表示)の実行中において、前記第1開始条件及
び前記第2開始条件が成立不能な(図10-3に示すように、第1特別図柄通常処理にお
いて、第2特別図柄の変動表示結果に基づく小当り遊技状態に制御されている(ステップ
S06TM1000AでYES)、図10-4に示すように、第2特別図柄通常処理にお
いて、第1特別図柄の変動表示結果に基づく小当り遊技状態に制御されている(ステップ
S06TM1000BでYES))ときに、前記第1始動条件が成立したか否かにかかわ
らず当該特別演出を継続させ(図9-38に示すように、第1特別図柄の変動表示が開始
されず(ステップ026IWS4714でNO)、小当り遊技状態に制御されているので
(ステップ026IWS4715でNO)、第1デモ表示を終了させず、また、図9-3
9に示すように、第2特別図柄の変動表示が開始されず(ステップ026IWS4814
でNO)、小当り遊技状態に制御されているので(ステップ026IWS4815でYE
S)、第2デモ表示を終了させない)、前記第2始動条件が成立したか否かにかかわらず
当該特別演出を継続させる(図9-38に示すように、可変入賞球装置6Bへの始動入賞
が発生すると、第1特別図柄の変動表示が開始されず(ステップ026IWS4714で
NO)、小当り遊技状態に制御されているので(ステップ026IWS4715でNO)
、第1デモ表示を終了させず、また、図9-39に示すように、第2特別図柄の変動表示
が開始されず(ステップ026IWS4814でNO)、小当り遊技状態に制御されてい
るので(ステップ026IWS4815でYES)、第2デモ表示を終了させない)
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、特定識別情報の変動表示の状況に対応した適切な演出制御を
実現できる。
手段A3の遊技機は、
手段A1又は手段A2の遊技機であって、
前記有利状態(大当り遊技状態)とは異なる特殊状態(小当り遊技状態)に制御可能で
あり、
前記有利状態(大当り遊技状態)に制御されているときに前記第1開始条件及び前記第
2開始条件が成立不能であり(図10-3に示すように、第1特別図柄通常処理において
、第2特別図柄の変動表示結果に基づく大当り遊技状態に制御されており(ステップS0
6TM1000AでYES)、図10-4に示すように、第2特別図柄通常処理において
、第1特別図柄の変動表示結果に基づく大当り遊技状態に制御されており(ステップS0
6TM1000BでYES))、
前記特殊状態(小当り遊技状態)に制御されているときに前記第1開始条件及び前記第
2開始条件が成立不能である(図10-3に示すように、第1特別図柄通常処理において
、第2特別図柄の変動表示結果に基づく小当り遊技状態に制御されているときは(ステッ
プS06TM1000AでYES)、第1特別図柄の変動表示が開始されず、図10-4
に示すように、第2特別図柄通常処理において、第1特別図柄の変動表示結果に基づく小
当り遊技状態に制御されているときは(ステップS06TM1000BでYES)、第2
特別図柄の変動表示が開始されない)
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、有利状態に制御されているときに開始条件が成立不能である
ことにより、遊技者を有利状態における遊技に集中させることができる。また、特殊状態
に制御されているときに開始条件が成立不能であることにより、遊技者を有利状態におけ
る遊技に集中させることができる。
手段A4の遊技機は、
手段A3の遊技機であって、
前記特殊状態(小当り遊技状態)に制御される頻度が高い特別状態(KT状態)に制御
可能である
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、遊技者にとって有利な遊技状態として有利状態とは異なる遊
技状態を実現できる。
手段A5の遊技機は、
手段A1~手段A4から選択される何れかの遊技機であって、
遊技状態によらず、第1特定識別情報の可変表示(第1特別図柄の変動表示)に対応し
て装飾識別情報(飾り図柄)よりも視認性が低い第1特殊識別情報の可変表示を実行可能
(第1特別図柄の変動表示に対応して第1小図柄の変動表示を実行可能)であり、第2特
定識別情報の可変表示(第2特別図柄の変動表示)に対応して装飾識別情報(飾り図柄)
よりも視認性が低い第2特殊識別情報の可変表示を実行可能(第2特別図柄の変動表示に
対応して第2小図柄の変動表示を実行可能)である
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、遊技者は、特殊識別情報の可変表示の状況を確認することに
よって、特定識別情報の可変表示の状況を把握することができる。
手段A6の遊技機は、
手段A1~手段A5から選択される何れかの遊技機であって、
前記特定識別情報可変表示手段(遊技制御用マイクロコンピュータ100)を有する遊
技制御部(主基板11)と、
前記装飾識別情報可変表示手段(演出制御用CPU120)と前記特別演出実行手段(
演出制御用CPU120)とを有する演出制御部(演出制御基板12)と、を含み、
前記遊技制御部(主基板11)は、前記第1始動条件が成立しておらず(入賞球装置6
Aへの始動入賞が発生しておらず)且つ第1特定識別情報の可変表示が実行されていない
(第1特別図柄の変動表示が実行されていない)ことに対応した第1特別コマンド(第1
客待ちデモ表示指定コマンド)と、前記第2始動条件が成立しておらず(可変入賞球装置
6Bへの始動入賞が発生しておらず)且つ第2特定識別情報の可変表示が実行されていな
い(第1特別図柄の変動表示が実行されていない)ことに対応した第2特別コマンド(第
2客待ちデモ表示指定コマンド)とを送信可能であり、
前記演出制御部(演出制御基板12)は、前記第1特別コマンドを受信したときに第1
遊技状態であることに応じて前記特別演出実行手段により第1特別演出を実行可能であり
(図9-38に示すように、演出制御用CPU120は、第1客待ちデモ表示指定コマン
ドを受信したときに(ステップ026IWS4701でYES)、非KT状態であること
に基づいて(ステップ026IWS4702でYES)、第1デモ表示を開始し(ステッ
プ026IWS4711))、前記第2特別コマンドを受信したときに第2遊技状態であ
ることに応じて前記特別演出実行手段により第2特別演出を実行可能である(図9-39
に示すように、演出制御用CPU120は、第2客待ちデモ表示指定コマンドを受信した
ときに(ステップ026IWS4801でYES)、KT状態であることに基づいて(ス
テップ026IWS4802でYES)、第2デモ表示を開始する(ステップ026IW
S4811))
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、現在の遊技状態に対応したコマンドを受信した場合にのみ、
特別演出を開始させることが可能となり、遊技状態に応じて適切なタイミングで特別演出
を開始させることができる。
手段A7の遊技機は、
手段A6の遊技機であって、
前記第1特別演出(第1デモ表示)を実行しているときに、前記第1開始条件が成立し
た(図10-3に示すように、第1特別図柄通常処理において、第2特別図柄の変動表示
結果に基づく大当り遊技状態及び小当り遊技状態の何れにも制御されておらず且つ第1保
留記憶数が0でない)ことに応じて前記第1特別演出を終了させ(図9-38に示すよう
に、第1特別図柄の変動表示が開始されると(ステップ026IWS4714でYES)
、第1デモ表示を終了させ(ステップ026IWS4716))、
前記第2特別演出(第2デモ表示)を実行しているときに、前記第2開始条件が成立し
た(図10-4に示すように、第2特別図柄通常処理において、第1特別図柄の変動表示
結果に基づく大当り遊技状態及び小当り遊技状態の何れにも制御されておらず且つ第2保
留記憶数が0でない)ことに応じて前記第2特別演出を終了させる(図9-39に示すよ
うに、第2特別図柄の変動表示が開始されると(ステップ026IWS4814でYES
)、第2デモ表示をさせる(ステップ026IWS4816))
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、特定識別情報の可変表示の実行状況に対応した適切な演出制
御を実現可能となる。
手段A8の遊技機は、
手段A1~手段A7から選択される何れかの遊技機であって、
前記特別演出(第1デモ表示)の実行中において、前記第1開始条件が成立可能なとき
に、前記第1始動条件の成立(入賞球装置6Aへの始動入賞の発生)に応じて前記第1始
動条件の成立に対応した保留記憶数を第1態様で表示可能であり(図10-1に示すよう
に、第1保留記憶数が4であるときに、第1保留表示領域06TM011に4個の第1保
留表示06TM010を表示可能であり)、
前記特別演出(第1デモ表示)の実行中において、前記第1開始条件が成立不能な(図
10-3に示すように、第1特別図柄通常処理において、第2特別図柄の変動表示結果に
基づく大当り遊技状態又は小当り遊技状態に制御されている)ときに、前記第1始動条件
の成立(入賞球装置6Aへの始動入賞の発生)に応じて前記第1始動条件の成立に対応し
た保留記憶数を前記第1態様よりも視認性が低い第2態様で表示可能であり(図10-6
に示すように、第1保留記憶数が1であるときに、第1保留記憶数特別表示領域06TM
015に「1」を表示可能であり)、
前記特別演出(第2デモ表示)の実行中において、前記第2開始条件が成立可能なとき
に、前記第2始動条件の成立(可変入賞球装置6Bへの始動入賞の発生)に応じて前記第
2始動条件の成立に対応した保留記憶数を第1態様で表示可能であり(図10-1に示す
ように、第2保留記憶数が4であるときに、第2保留表示領域06TM021に4個の第
2保留表示06TM020を表示可能であり)、
前記特別演出(第2デモ表示)の実行中において、前記第2開始条件が成立不能な(図
10-4に示すように、第2特別図柄通常処理において、第1特別図柄の変動表示結果に
基づく大当り遊技状態又は小当り遊技状態に制御されている)ときに、前記第2始動条件
の成立(可変入賞球装置6Bへの始動入賞の発生)に応じて前記第2始動条件の成立に対
応した保留記憶数を前記第1態様よりも視認性が低い第2態様で表示可能である(図10
-6に示すように、第2保留記憶数が0であるときに、第2保留記憶数特別表示領域06
TM025に「0」を表示可能である)
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、第1態様よりも視認性の低い第2態様で保留記憶数を表示さ
せることで、保留記憶数を適切に報知することができる。
手段A9の遊技機は、
手段A1~手段A8から選択される何れかの遊技機であって、
第1特定識別情報の可変表示(第1特別図柄の変動表示)及び第2特定識別情報の可変
表示(第2特別図柄の変動表示)のうちの一方の特定識別情報の可変表示中(第1特別図
柄の変動表示中)に、他方の特定識別情報の可変表示結果(第2特別図柄の変動表示結果
が「小当り」となること)に基づいて前記有利状態(大当り遊技状態)とは異なる特殊状
態(小当り遊技状態)に制御されるときに、一方の特定識別情報の可変表示(第1特別図
柄の変動表示)を中断させる可変表示中断手段(遊技制御用マイクロコンピュータ100
)と、
前記特殊状態(小当り遊技状態)の終了に伴う終了演出(小当り終了指定コマンドの受
信に応じて実行される演出であり、例えば、図10-12(A4)に示すように、開放し
ていた特殊可変入賞球装置17を閉鎖後に、画像表示装置5にキャラクタ及び「30pt
GET!」の文字を表示させる演出等)を実行可能な終了演出実行手段(演出制御用C
PU120)と、を備え、
前記特殊状態(小当り遊技状態)に制御される頻度が高い特別状態(第2KT状態)よ
りも、非特別状態(第1KT状態)の方が前記終了演出(図10-12(B3)に示すよ
うに、開放していた特殊可変入賞球装置17を閉鎖後に、画像表示装置5のアクティブ表
示領域06TM031に表示されていたアクティブ表示06TM030と、第2保留表示
領域06TM021に表示されていた4個の第2保留表示06TM020とを消去する演
出)の実行期間が短い(図10-11(A)に示すように、第2KT状態では、小当りエ
ンディング期間が3秒である一方で、図10-11(B)に示すように、第1KT状態で
は、小当りエンディング期間が0.5秒である)
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、非特別状態において、一方の特定識別情報の可変表示を中断
させる期間を短くすることができ、一方の特定演出情報の可変表示状況と一方の特定識別
情報に対応した演出との不整合を抑制することができる。
遊技機として、特開2017-086690号公報(図22)に示すように、可変表示
の実行状況に応じてデモ表示(特別演出)を行う遊技機が提案されている。また、特開2
015-156952号公報(段落0050)に示すように、第1特別図柄(第1特定識
別情報)および第2特別図柄(第2特定識別情報)が同時に可変表示される遊技機が提案
されている。特開2015-156952号公報(段落0050)に記載されたような2
つの特定識別情報の可変表示を並行して実行可能な遊技機に対して、特開2017-08
6690号公報(図22)に記載された特別演出を実行する構成を適用した場合に、特別
演出に関する演出制御を適切に行う必要がある。手段B1~手段B9に係る発明は、上記
の実状に鑑みてなされたものであり、2つの特定識別情報の可変表示を並行して実行可能
な遊技機において、特別演出に関する演出制御を適切に行うことにある。
手段B1の遊技機は、
遊技者にとって有利な有利状態(大当り遊技状態)に制御可能な遊技機(パチンコ遊技
機1)であって、
第1始動条件(入賞球装置6Aへの始動入賞が発生)が成立した後に第1開始条件が成
立した(図10-3に示すように、第1特別図柄通常処理において、第2特別図柄の変動
表示結果に基づく大当り遊技状態及び小当り遊技状態の何れにも制御されておらず且つ第
1保留記憶数が0でない)ことに基づいて第1特定識別情報(第1特別図柄)の可変表示
を実行するとともに、第2始動条件(可変入賞球装置6Bへの始動入賞が発生)が成立し
た後に第2開始条件が成立した(図10-4に示すように、第2特別図柄通常処理におい
て、第1特別図柄の変動表示結果に基づく大当り遊技状態及び小当り遊技状態の何れにも
制御されておらず且つ第2保留記憶数が0でない)ことに基づいて第2特定識別情報(第
2特別図柄)の可変表示を実行し、第1特定識別情報の可変表示(第1特別図柄の変動表
示)と第2特定識別情報の可変表示(第2特別図柄の変動表示)とを並行して実行可能な
特定識別情報可変表示手段(遊技制御用マイクロコンピュータ100)と、
遊技状態(非KT状態、KT状態)に応じて、第1特定識別情報の可変表示(第1特別
図柄の変動表示)及び第2特定識別情報の可変表示(第2特別図柄の変動表示)のいずれ
か一方に対応して装飾識別情報の可変表示(飾り図柄の変動表示)を実行可能な装飾識別
情報可変表示手段(演出制御用CPU120)と、
装飾識別情報の可変表示(飾り図柄の変動表示)が実行されていないときに特別演出(
第1デモ表示、第2デモ表示)を実行可能な特別演出実行手段(演出制御用CPU120
)と、を備え、
前記特別演出(第1デモ表示、第2デモ表示)の実行中において、前記第1開始条件及
び前記第2開始条件が成立可能であるか否かにかかわらず、前記第1始動条件及び前記第
2始動条件のいずれか一方が成立したことに基づいて前記特別演出を終了させる(図10
-21に示すように、入賞球装置6Aへの始動入賞が発生し、第1保留記憶数が1となる
と(ステップS06TM1400でNO)、第1デモ表示を終了させ、図10-22に示
すように、可変入賞球装置6Bへの始動入賞が発生し、第2保留記憶数が1となると(ス
テップS06TM1500でNO)、第2デモ表示を終了させる)
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、特定識別情報の始動条件の成立状況に応じた適切な演出制御
を実現できる。
手段B2の遊技機は、
手段B1の遊技機であって、
前記装飾識別情報可変表示手段(演出制御用CPU120)は、第1遊技状態(非KT
状態)に制御されているときに第1特定識別情報の可変表示(第1特別図柄の変動表示)
に対応して装飾識別情報の可変表示(飾り図柄の変動表示)を実行可能であり、第2遊技
状態(KT状態)に制御されているときに第2特定識別情報の可変表示(第2特別図柄の
変動表示)に対応して装飾識別情報の可変表示(飾り図柄の変動表示)を実行可能であり

前記特別演出(第1デモ表示、第2デモ表示)の実行中において、前記第1開始条件又
は前記第2開始条件が成立可能な(図10-3に示すように、第1特別図柄通常処理で、
第2特別図柄の変動表示結果に基づいて大当り遊技状態若しくは小当り遊技状態に制御さ
れておらず、第1保留記憶数が0でない、又は、図10-4に示すように、第2特別図柄
通常処理で、第1特別図柄の変動表示結果に基づいて大当り遊技状態若しくは小当り遊技
状態に制御されておらず、第2保留記憶数が0でない)ときに、前記第1始動条件の成立
(入賞球装置6Aへの始動入賞が発生)に応じて前記特別演出を終了させ(図10-21
に示すように、入賞球装置6Aへの始動入賞が発生すると、第1特別図柄の変動表示が開
始され(026IWS4714でYES)、第1デモ表示を終了させ)、前記第2始動条
件の成立に応じて前記特別演出を終了させ(図10-22に示すように、可変入賞球装置
6Bへの始動入賞が発生すると、第2特別図柄の変動表示が開始され(026IWS48
14でYES)、第2デモ表示を終了させ)、
前記特別演出(第1デモ表示、第2デモ表示)の実行中において、前記第1開始条件又
は前記第2開始条件が成立不能な(図10-3に示すように、第1特別図柄通常処理で、
第2特別図柄が大当り遊技状態若しくは小当り遊技状態に制御されている、又は、図10
-4に示すように、第2特別図柄通常処理で、第1特別図柄が大当り遊技状態若しくは小
当り遊技状態に制御されている)ときに、前記第1始動条件の成立に応じて当該特別演出
を終了させ(図10-21に示すように、入賞球装置6Aへの始動入賞が発生しても、第
1特別図柄の変動表示は開始されない(ステップ026IWS4714でNO)が、第1
保留記憶数が1となり(ステップS06TM1400でNO)、第1デモ表示を終了させ
)、前記第2始動条件の成立に応じて当該特別演出を終了させる(図10-22に示すよ
うに、可変入賞球装置6Bへの始動入賞が発生しても、第2特別図柄の変動表示は開始さ
れない(ステップ026IWS4814でNO)が、第2保留記憶数が1となり(ステッ
プS06TM1500でNO)、第2デモ表示を終了させ)
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、特定識別情報の始動条件の成立状況に応じた適切な演出制御
を実現できる。
手段B3の遊技機は、
手段B1又は手段B2の遊技機であって、
前記有利状態(大当り遊技状態)とは異なる特殊状態(小当り遊技状態)に制御可能で
あり、
前記有利状態(大当り遊技状態)に制御されているときに前記第1開始条件及び前記第
2開始条件が成立不能であり(図10-3に示すように、第1特別図柄通常処理において
、第2特別図柄の変動表示結果に基づく大当り遊技状態に制御されており(ステップS0
6TM1000AでYES)、図10-4に示すように、第2特別図柄通常処理において
、第1特別図柄の変動表示結果に基づく大当り遊技状態に制御されており(ステップS0
6TM1000BでYES))、
前記特殊状態(小当り遊技状態)に制御されているときに前記第1開始条件及び前記第
2開始条件が成立不能である(図10-3に示すように、第1特別図柄通常処理において
、第2特別図柄の変動表示結果に基づく小当り遊技状態に制御されているときは(ステッ
プS06TM1000AでYES)、第1特別図柄の変動表示が開始されず、図10-4
に示すように、第2特別図柄通常処理において、第1特別図柄の変動表示結果に基づく小
当り遊技状態に制御されているときは(ステップS06TM1000BでYES)、第2
特別図柄の変動表示が開始されない)
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、有利状態に制御されているときに開始条件が成立不能である
ことにより、遊技者を有利状態における遊技に集中させることができる。また、特殊状態
に制御されているときに開始条件が成立不能であることにより、遊技者を有利状態におけ
る遊技に集中させることができる。
手段B4の遊技機は、
手段B3の遊技機であって、
前記特殊状態(小当り遊技状態)に制御される頻度が高い特別状態(KT状態)に制御
可能である
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、遊技者にとって有利な遊技状態として有利状態とは異なる遊
技状態を実現できる。
手段B5の遊技機は、
手段B1~手段B4から選択される何れかの遊技機であって、
遊技状態によらず、第1特定識別情報の可変表示(第1特別図柄の変動表示)に対応し
て装飾識別情報(飾り図柄)よりも視認性が低い第1特殊識別情報の可変表示を実行可能
(第1特別図柄の変動表示に対応して第1小図柄の変動表示を実行可能)であり、第2特
定識別情報の可変表示(第2特別図柄の変動表示)に対応して装飾識別情報(飾り図柄)
よりも視認性が低い第2特殊識別情報の可変表示を実行可能(第2特別図柄の変動表示に
対応して第2小図柄の変動表示を実行可能)である
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、遊技者は、特殊識別情報の可変表示の状況を確認することに
よって、特定識別情報の可変表示の状況を把握することができる。
手段B6の遊技機は、
手段B1~手段B5から選択される何れかの遊技機であって、
前記特定識別情報可変表示手段(遊技制御用マイクロコンピュータ100)を有する遊
技制御部(主基板11)と、
前記装飾識別情報可変表示手段(演出制御用CPU120)と前記特別演出実行手段(
演出制御用CPU120)とを有する演出制御部(演出制御基板12)と、を含み、
前記遊技制御部(主基板11)は、前記第1始動条件が成立しておらず(入賞球装置6
Aへの始動入賞が発生しておらず)且つ第1特定識別情報の可変表示が実行されていない
(第1特別図柄の変動表示が実行されていない)ことに対応した第1特別コマンド(第1
客待ちデモ表示指定コマンド)と、前記第2始動条件が成立しておらず(可変入賞球装置
6Bへの始動入賞が発生しておらず)且つ第2特定識別情報の可変表示が実行されていな
い(第1特別図柄の変動表示が実行されていない)ことに対応した第2特別コマンド(第
2客待ちデモ表示指定コマンド)とを送信可能であり、
前記演出制御部(演出制御基板12)は、前記第1特別コマンドを受信したときに第1
遊技状態であることに応じて前記特別演出実行手段により第1特別演出を実行可能であり
(図9-38に示すように、演出制御用CPU120は、第1客待ちデモ表示指定コマン
ドを受信したときに(ステップ026IWS4701でYES)、非KT状態であること
に基づいて(ステップ026IWS4702でYES)、第1デモ表示を開始し(ステッ
プ026IWS4711))、前記第2特別コマンドを受信したときに第2遊技状態であ
ることに応じて前記特別演出実行手段により第2特別演出を実行可能である(図9-39
に示すように、演出制御用CPU120は、第2客待ちデモ表示指定コマンドを受信した
ときに(ステップ026IWS4801でYES)、KT状態であることに基づいて(ス
テップ026IWS4802でYES)、第2デモ表示を開始する(ステップ026IW
S4811))
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、現在の遊技状態に対応したコマンドを受信した場合にのみ、
特別演出を開始させることが可能となり、遊技状態に応じて適切なタイミングで特別演出
を開始させることができる。
手段B7の遊技機は、
手段B6の遊技機であって、
前記第1特別演出(第1デモ表示)を実行しているときに、前記第1開始条件が成立し
た(図10-3に示すように、第1特別図柄通常処理において、第2特別図柄の変動表示
結果に基づく大当り遊技状態及び小当り遊技状態の何れにも制御されておらず且つ第1保
留記憶数が0でない)ことに応じて前記第1特別演出を終了させ(図9-38に示すよう
に、第1特別図柄の変動表示が開始されると(ステップ026IWS4714でYES)
、第1デモ表示を終了させ(ステップ026IWS4716))、
前記第2特別演出(第2デモ表示)を実行しているときに、前記第2開始条件が成立し
た(図10-4に示すように、第2特別図柄通常処理において、第1特別図柄の変動表示
結果に基づく大当り遊技状態及び小当り遊技状態の何れにも制御されておらず且つ第2保
留記憶数が0でない)ことに応じて前記第2特別演出を終了させる(図9-39に示すよ
うに、第2特別図柄の変動表示が開始されると(ステップ026IWS4814でYES
)、第2デモ表示をさせる(ステップ026IWS4816))
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、特定識別情報の可変表示の実行状況に対応した適切な演出制
御を実現可能となる。
手段B8の遊技機は、
手段B1~手段B7から選択される何れかの遊技機であって、
前記特別演出(第1デモ表示)の実行中において、前記第1開始条件が成立可能なとき
に、前記第1始動条件の成立(入賞球装置6Aへの始動入賞の発生)に応じて前記第1始
動条件の成立に対応した保留記憶数を第1態様で表示可能であり(図10-1に示すよう
に、第1保留記憶数が4であるときに、第1保留表示領域06TM011に4個の第1保
留表示06TM010を表示可能であり)、
前記特別演出(第1デモ表示)の実行中において、前記第1開始条件が成立不能な(図
10-3に示すように、第1特別図柄通常処理において、第2特別図柄の変動表示結果に
基づく大当り遊技状態又は小当り遊技状態に制御されている)ときに、前記第1始動条件
の成立(入賞球装置6Aへの始動入賞の発生)に応じて前記第1始動条件の成立に対応し
た保留記憶数を前記第1態様よりも視認性が低い第2態様で表示可能であり(図10-6
に示すように、第1保留記憶数が1であるときに、第1保留記憶数特別表示領域06TM
015に「1」を表示可能であり)、
前記特別演出(第2デモ表示)の実行中において、前記第2開始条件が成立可能なとき
に、前記第2始動条件の成立(可変入賞球装置6Bへの始動入賞の発生)に応じて前記第
2始動条件の成立に対応した保留記憶数を第1態様で表示可能であり(図10-1に示す
ように、第2保留記憶数が4であるときに、第2保留表示領域06TM021に4個の第
2保留表示06TM020を表示可能であり)、
前記特別演出(第2デモ表示)の実行中において、前記第2開始条件が成立不能な(図
10-4に示すように、第2特別図柄通常処理において、第1特別図柄の変動表示結果に
基づく大当り遊技状態又は小当り遊技状態に制御されている)ときに、前記第2始動条件
の成立(可変入賞球装置6Bへの始動入賞の発生)に応じて前記第2始動条件の成立に対
応した保留記憶数を前記第1態様よりも視認性が低い第2態様で表示可能である(図10
-6に示すように、第2保留記憶数が0であるときに、第2保留記憶数特別表示領域06
TM025に「0」を表示可能である)
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、第1態様よりも視認性の低い第2態様で保留記憶数を表示さ
せることで、保留記憶数を適切に報知することができる。
手段B9の遊技機は、
手段B1~手段B8から選択される何れかの遊技機であって、
第1特定識別情報の可変表示(第1特別図柄の変動表示)及び第2特定識別情報の可変
表示(第2特別図柄の変動表示)のうちの一方の特定識別情報の可変表示中(第1特別図
柄の変動表示中)に、他方の特定識別情報の可変表示結果(第2特別図柄の変動表示結果
が「小当り」となること)に基づいて前記有利状態(大当り遊技状態)とは異なる特殊状
態(小当り遊技状態)に制御されるときに、一方の特定識別情報の可変表示(第1特別図
柄の変動表示)を中断させる可変表示中断手段(遊技制御用マイクロコンピュータ100
)と、
前記特殊状態(小当り遊技状態)の終了に伴う終了演出(小当り終了指定コマンドの受
信に応じて実行される演出であり、例えば、図10-12(A4)に示すように、開放し
ていた特殊可変入賞球装置17を閉鎖後に、画像表示装置5にキャラクタ及び「30pt
GET!」の文字を表示させる演出等)を実行可能な終了演出実行手段(演出制御用C
PU120)と、を備え、
前記特殊状態(小当り遊技状態)に制御される頻度が高い特別状態(第2KT状態)よ
りも、非特別状態(第1KT状態)の方が前記終了演出(図10-12(B3)に示すよ
うに、開放していた特殊可変入賞球装置17を閉鎖後に、画像表示装置5のアクティブ表
示領域06TM031に表示されていたアクティブ表示06TM030と、第2保留表示
領域06TM021に表示されていた4個の第2保留表示06TM020とを消去する演
出)の実行期間が短い(図10-11(A)に示すように、第2KT状態では、小当りエ
ンディング期間が3秒である一方で、図10-11(B)に示すように、第1KT状態で
は、小当りエンディング期間が0.5秒である)
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、非特別状態において、一方の特定識別情報の可変表示を中断
させる期間を短くすることができ、一方の特定演出情報の可変表示状況と一方の特定識別
情報に対応した演出との不整合を抑制することができる。
遊技機として、特開2013-138737(図65)に示すように、2つの特別図柄
(特定識別情報)が同時に可変表示され、一方の特別図柄に対応した装飾識別情報の可変
表示中に、他方の特別図柄の可変表示結果が大当りとなる場合に、装飾識別情報に対応し
た特別図柄が一方の特別図柄から他方の特別図柄に切り替わり、他方の特別図柄に対応し
た装飾識別情報の可変表示結果として大当り図柄が表示される遊技機が提案されている。
特開2013-138737(図65)に示すように、2つの特定識別情報の可変表示が
同時に行われているときに、装飾識別情報に対応した特定識別情報が一方の特定識別情報
から他方の特定識別情報に切り替わるような構成を適用した場合、装飾識別情報の表示結
果が何れの特定識別情報の表示結果に対応したものであるのか不明確であり、遊技者が誤
認しうるため、装飾識別情報と特定識別情報との対応関係に関する適切な制御を行う必要
がある。手段C1~手段C9に係る発明は、上記の実状に鑑みてなされたものであり、装
飾識別情報と特定識別情報との対応関係に関する適切な制御を行う遊技機を提供すること
にある。
手段C1の遊技機は、
遊技者にとって有利な有利状態(大当り遊技状態)に制御可能な遊技機(パチンコ遊技
機1)であって、
第1特定識別情報の可変表示(第1特別図柄の変動表示)と第2特定識別情報の可変表
示(第2特別図柄の変動表示)とを並行して実行可能な特定識別情報可変表示手段(遊技
制御用マイクロコンピュータ100)と、
遊技状態(非KT状態、KT状態)に応じて、第1特定識別情報の可変表示(第1特別
図柄の変動表示)及び第2特定識別情報の可変表示(第2特別図柄の変動表示)のいずれ
か一方に対応して装飾識別情報の可変表示(飾り図柄の変動表示)を実行可能な装飾識別
情報可変表示手段(演出制御用CPU120)と、
第1特定識別情報の可変表示(第1特別図柄の変動表示)及び第2特定識別情報の可変
表示(第2特別図柄の変動表示)のうち、装飾識別情報の可変表示(飾り図柄の変動表示
)に対応した特定識別情報の可変表示に基づいて前記有利状態(大当り遊技状態)に制御
されるとき(図10-14(A1)~(A4)に示すように、飾り図柄に対応する第1特
別図柄の変動表示の表示結果が「大当り」となるとき)に、装飾識別情報の可変表示結果
を報知する報知演出(図10-14(A4)に示すように、大当りとなる飾り図柄の組み
合わせ(本例では、「222」)を停止表示させる演出)を実行可能な報知演出実行手段
(演出制御用CPU120)と、を備え、
第1特定識別情報の可変表示(第1特別図柄の変動表示)及び第2特定識別情報の可変
表示(第2特別図柄の変動表示)のうち、装飾識別情報の可変表示に対応しない特定識別
情報の可変表示に基づいて前記有利状態に制御されるとき(図10-14(B1)~(B
4)に示すように、飾り図柄に対応しない第2特別図柄の変動表示の表示結果が「大当り
」となるとき)には、前記報知演出を実行しない(図10-14(B1)に示すように、
大当りとなる飾り図柄の組み合わせを停止表示させる演出を実行せずに、「FEVER」
の文字を表示することで大当りの発生を報知している)
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、装飾識別情報に対応しない特定識別情報の可変表示に基づい
て有利状態に制御されるときには、報知演出を実行しないことによって、いずれの特定識
別情報の可変表示に基づいて有利状態に制御されたかを遊技者が誤認してしまうことを防
ぐことができる。
手段C2の遊技機は、
手段C1の遊技機であって、
第1特定識別情報の可変表示(第1特別図柄の変動表示)及び第2特定識別情報の可変
表示(第2特別図柄の変動表示)のうち、装飾識別情報の可変表示に対応した特定識別情
報の可変表示に基づいて前記有利状態に制御されるとき(図10-14(A1)~(A4
)に示すように、飾り図柄に対応する第1特別図柄の変動表示の表示結果が「大当り」と
なるとき)に、可動体を用いた可動体演出(図10-14(A3)に示すように、可動体
06TM100を傾倒位置から起立位置に動作させる可動体動作演出)を実行可能な可動
体演出実行手段(演出制御用CPU120)を備え、
第1特定識別情報の可変表示(第1特別図柄の変動表示)及び第2特定識別情報の可変
表示(第2特別図柄の変動表示)のうち、装飾識別情報の可変表示に対応しない特定識別
情報の可変表示に基づいて前記有利状態に制御されるとき(図10-14(B1)~(B
4)に示すように、飾り図柄に対応しない第2特別図柄の変動表示の表示結果が「大当り
」となるとき)には、前記可動体演出を実行しない(図10-14(B3)及び(B4)
に示すように、可動体動作演出を実行しない)
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、装飾識別情報の可変表示に注目している遊技者が予期しない
不規則なタイミングで可動体演出が実行されてしまうことにより、有利状態に制御される
割合の高い可動体演出の興趣の低下を防ぐ。
手段C3の遊技機は、
手段C1又は手段C2の遊技機であって、
第1始動条件が成立(入賞球装置6Aへの始動入賞が発生)した後に第1開始条件が成
立した(図10-3に示すように、第1特別図柄通常処理において、第2特別図柄の変動
表示結果に基づく大当り遊技状態及び小当り遊技状態の何れにも制御されておらず且つ第
1保留記憶数が0でない)ことに基づいて第1特定識別情報(第1特別図柄)の可変表示
(変動表示)を実行し、
第2始動条件が成立(可変入賞球装置6Bへの始動入賞が発生)した後に第2開始条件
が成立した(図10-4に示すように、第2特別図柄通常処理において、第2特別図柄の
変動表示結果に基づく大当り遊技状態及び小当り遊技状態の何れにも制御されておらず且
つ第2保留記憶数が0でない)ことに基づいて第2特定識別情報(第2特別図柄)の可変
表示(変動表示)を実行し、
前記有利状態(大当り遊技状態)とは異なる特殊状態(小当り遊技状態)に制御可能で
あり、
前記有利状態(大当り遊技状態)に制御されているときに前記第1開始条件及び前記第
2開始条件が成立不能であり(図10-3に示すように、第1特別図柄通常処理において
、第2特別図柄の変動表示結果に基づく大当り遊技状態に制御されており(ステップS0
6TM1000AでYES)、図10-4に示すように、第2特別図柄通常処理において
、第1特別図柄の変動表示結果に基づく大当り遊技状態に制御されており(ステップS0
6TM1000BでYES))、
前記特殊状態(小当り遊技状態)に制御されているときに前記第1開始条件及び前記第
2開始条件が成立不能である(図10-3に示すように、第1特別図柄通常処理において
、第2特別図柄の変動表示結果に基づく小当り遊技状態に制御されているときは(ステッ
プS06TM1000AでYES)、第1特別図柄の変動表示が開始されず、図10-4
に示すように、第2特別図柄通常処理において、第1特別図柄の変動表示結果に基づく小
当り遊技状態に制御されているときは(ステップS06TM1000BでYES)、第2
特別図柄の変動表示が開始されない)
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、有利状態に制御されているときに開始条件が成立不能である
ことにより、遊技者を有利状態における遊技に集中させることができる。また、特殊状態
に制御されているときに開始条件が成立不能であることにより、遊技者を有利状態におけ
る遊技に集中させることができる。
手段C4の遊技機は、
手段C3の遊技機であって、
前記特殊状態(小当り遊技状態)に制御される頻度が高い特別状態(KT状態)に制御
可能である
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、遊技者にとって有利な遊技状態として有利状態とは異なる遊
技状態を実現できる。
手段C5の遊技機は、
手段C1~手段C4から選択される何れかの遊技機であって、
遊技状態によらず、第1特定識別情報の可変表示(第1特別図柄の変動表示)に対応し
て装飾識別情報(飾り図柄)よりも視認性が低い第1特殊識別情報の可変表示を実行可能
(第1特別図柄の変動表示に対応して第1小図柄の変動表示を実行可能)であり、第2特
定識別情報の可変表示(第2特別図柄の変動表示)に対応して装飾識別情報(飾り図柄)
よりも視認性が低い第2特殊識別情報の可変表示を実行可能(第2特別図柄の変動表示に
対応して第2小図柄の変動表示を実行可能)である
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、遊技者は、特殊識別情報の可変表示の状況を確認することに
よって、特定識別情報の可変表示の状況を把握することができる。
手段C6の遊技機は、
手段C1~手段C5から選択される何れかの遊技機であって、
前記特定識別情報可変表示手段(遊技制御用マイクロコンピュータ100)を有する遊
技制御部(主基板11)と、
前記装飾識別情報可変表示手段(演出制御用CPU120)と、装飾識別情報の可変表
示(飾り図柄の変動表示)が実行されていないときに特別演出(第1デモ表示、第2デモ
表示)を実行可能な特別演出実行手段(演出制御用CPU120)とを有する演出制御部
(演出制御基板12)と、を含み、
前記特定識別情報可変表示手段(遊技制御用マイクロコンピュータ100)は、第1始
動条件が成立(入賞球装置6Aへの始動入賞が発生)した後に第1開始条件が成立した(
図10-3に示すように、第1特別図柄通常処理において、第2特別図柄の変動表示結果
に基づく大当り遊技状態及び小当り遊技状態の何れにも制御されておらず且つ第1保留記
憶数が0でない)ことに基づいて第1特定識別情報の可変表示(第1特別図柄の変動表示
)を実行し、第2始動条件が成立(可変入賞球装置6Bへの始動入賞が発生)した後に第
2開始条件が成立した(図10-4に示すように、第2特別図柄通常処理において、第1
特別図柄の変動表示結果に基づく大当り遊技状態及び小当り遊技状態の何れにも制御され
ておらず且つ第2保留記憶数が0でない)ことに基づいて第2特定識別情報の可変表示(
第2特別図柄の変動表示)を実行し、
前記遊技制御部(主基板11)は、前記第1始動条件が成立しておらず(入賞球装置6
Aへの始動入賞が発生しておらず)且つ第1特定識別情報の可変表示が実行されていない
(第1特別図柄の変動表示が実行されていない)ことに対応した第1特別コマンド(第1
客待ちデモ表示指定コマンド)と、前記第2始動条件が成立しておらず(可変入賞球装置
6Bへの始動入賞が発生しておらず)且つ第2特定識別情報の可変表示が実行されていな
い(第1特別図柄の変動表示が実行されていない)ことに対応した第2特別コマンドと(
第2客待ちデモ表示指定コマンド)を送信可能であり、
前記演出制御部(演出制御基板12)は、前記第1特別コマンドを受信したときに第1
遊技状態であることに応じて前記特別演出実行手段により第1特別演出を実行可能であり
(図9-38に示すように、演出制御用CPU120は、第1客待ちデモ表示指定コマン
ドを受信したときに(ステップ026IWS4701でYES)、非KT状態であること
に基づいて(ステップ026IWS4702でYES)、第1デモ表示を開始し(ステッ
プ026IWS4711))、前記第2特別コマンドを受信したときに第2遊技状態であ
ることに応じて前記特別演出実行手段により第2特別演出を実行可能である(図9-39
に示すように、演出制御用CPU120は、第2客待ちデモ表示指定コマンドを受信した
ときに(ステップ026IWS4801でYES)、KT状態であることに基づいて(ス
テップ026IWS4802でYES)、第2デモ表示を開始する(ステップ026IW
S4811))
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、現在の遊技状態に対応したコマンドを受信した場合にのみ、
特別演出を開始させることが可能となり、遊技状態に応じて適切なタイミングで特別演出
を開始させることができる。
手段C7の遊技機は、
手段C6の遊技機であって、
前記第1特別演出(第1デモ表示)を実行しているときに、第1特定識別情報(第1特
別図柄)に対応した開始条件が成立した(図10-3に示すように、第1特別図柄通常処
理において、第2特別図柄の変動表示結果に基づく大当り遊技状態及び小当り遊技状態の
何れにも制御されておらず且つ第1保留記憶数が0でない)ことに応じて前記第1特別演
出を終了させ(図9-38に示すように、第1特別図柄の変動表示が開始されると(ステ
ップ026IWS4714でYES)、第1デモ表示を終了させ(ステップ026IWS
4716))、
前記第2特別演出(第2デモ表示)を実行しているときに、第2特定識別情報(第2特
別図柄)に対応した開始条件が成立した(図10-4に示すように、第2特別図柄通常処
理において、第1特別図柄の変動表示結果に基づく大当り遊技状態及び小当り遊技状態の
何れにも制御されておらず且つ第2保留記憶数が0でない)ことに応じて前記第2特別演
出を終了させる(図9-39に示すように、第2特別図柄の変動表示が開始されると(ス
テップ026IWS4814でYES)、第2デモ表示をさせる(ステップ026IWS
4816))
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、特定識別情報の可変表示の実行状況に対応した適切な演出制
御を実現可能となる。
手段C8の遊技機は、
手段C1~手段C7から選択される何れかの遊技機であって、
前記特定識別情報可変表示手段(遊技制御用マイクロコンピュータ100)は、第1始
動条件が成立(入賞球装置6Aへの始動入賞が発生)した後に第1開始条件が成立した(
図10-3に示すように、第1特別図柄通常処理において、第2特別図柄の変動表示結果
に基づく大当り遊技状態及び小当り遊技状態の何れにも制御されておらず且つ第1保留記
憶数が0でない)ことに基づいて第1特定識別情報の可変表示(第1特別図柄の変動表示
)を実行し、第2始動条件が成立(可変入賞球装置6Bへの始動入賞が発生)した後に第
2開始条件が成立した(図10-4に示すように、第2特別図柄通常処理において、第1
特別図柄の変動表示結果に基づく大当り遊技状態及び小当り遊技状態の何れにも制御され
ておらず且つ第2保留記憶数が0でない)ことに基づいて第2特定識別情報の可変表示(
第2特別図柄の変動表示)を実行し、
前記特別演出(第1デモ表示)の実行中において、前記第1開始条件が成立可能なとき
に、前記第1始動条件の成立(入賞球装置6Aへの始動入賞の発生)に応じて前記第1始
動条件の成立に対応した保留記憶数を第1態様で表示可能であり(図10-1に示すよう
に、第1保留記憶数が4であるときに、第1保留表示領域06TM011に4個の第1保
留表示06TM010を表示可能であり)、
前記特別演出(第1デモ表示)の実行中において、前記第1開始条件が成立不能な(図
10-3に示すように、第1特別図柄通常処理において、第2特別図柄の変動表示結果に
基づく大当り遊技状態又は小当り遊技状態に制御されている)ときに、前記第1始動条件
の成立(入賞球装置6Aへの始動入賞の発生)に応じて前記第1始動条件の成立に対応し
た保留記憶数を前記第1態様よりも視認性が低い第2態様で表示可能であり(図10-6
に示すように、第1保留記憶数が1であるときに、第1保留記憶数特別表示領域06TM
015に「1」を表示可能であり)、
前記特別演出(第2デモ表示)の実行中において、前記第2開始条件が成立可能なとき
に、前記第2始動条件の成立(可変入賞球装置6Bへの始動入賞の発生)に応じて前記第
2始動条件の成立に対応した保留記憶数を第1態様で表示可能であり(図10-1に示す
ように、第2保留記憶数が4であるときに、第2保留表示領域06TM021に4個の第
2保留表示06TM020を表示可能であり)、
前記特別演出(第2デモ表示)の実行中において、前記第2開始条件が成立不能な(図
10-4に示すように、第2特別図柄通常処理において、第1特別図柄の変動表示結果に
基づく大当り遊技状態又は小当り遊技状態に制御されている)ときに、前記第2始動条件
の成立(可変入賞球装置6Bへの始動入賞の発生)に応じて前記第2始動条件の成立に対
応した保留記憶数を前記第1態様よりも視認性が低い第2態様で表示可能である(図10
-6に示すように、第2保留記憶数が0であるときに、第2保留記憶数特別表示領域06
TM025に「0」を表示可能である)
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、第1態様よりも視認性の低い第2態様で保留記憶数を表示さ
せることで、保留記憶数を適切に報知することができる。
手段C9の遊技機は、
手段C1~手段C8から選択される何れかの遊技機であって、
第1特定識別情報の可変表示(第1特別図柄の変動表示)及び第2特定識別情報の可変
表示(第2特別図柄の変動表示)のうちの一方の特定識別情報の可変表示中(第1特別図
柄の変動表示中)に、他方の特定識別情報の可変表示結果(第2特別図柄の変動表示結果
が「小当り」となること)に基づいて前記有利状態(大当り遊技状態)とは異なる特殊状
態(小当り遊技状態)に制御されるときに、一方の特定識別情報の可変表示(第1特別図
柄の変動表示)を中断させる可変表示中断手段(遊技制御用マイクロコンピュータ100
)と、
前記特殊状態(小当り遊技状態)の終了に伴う終了演出(小当り終了指定コマンドの受
信に応じて実行される演出であり、例えば、図10-12(A4)に示すように、開放し
ていた特殊可変入賞球装置17を閉鎖後に、画像表示装置5にキャラクタ及び「30pt
GET!」の文字を表示させる演出等)を実行可能な終了演出実行手段(演出制御用C
PU120)と、を備え、
前記特殊状態(小当り遊技状態)に制御される頻度が高い特別状態(第2KT状態)よ
りも、非特別状態(第1KT状態)の方が前記終了演出(図10-12(B3)に示すよ
うに、開放していた特殊可変入賞球装置17を閉鎖後に、画像表示装置5のアクティブ表
示領域06TM031に表示されていたアクティブ表示06TM030と、第2保留表示
領域06TM021に表示されていた4個の第2保留表示06TM020とを消去する演
出)の実行期間が短い(図10-11(A)に示すように、第2KT状態では、小当りエ
ンディング期間が3秒である一方で、図10-11(B)に示すように、第1KT状態で
は、小当りエンディング期間が0.5秒である)
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、非特別状態において、一方の特定識別情報の可変表示を中断
させる期間を短くすることができ、一方の特定演出情報の可変表示状況と一方の特定識別
情報に対応した演出との不整合を抑制することができる。
遊技機として、特開2016-187523(図73)に示すように、電断が発生し、
電断から復旧したときに、電源復旧指定コマンドを画像制御部が受信したことに基づいて
電源復旧中であることを報知する電源復旧演出を行う遊技機が提案されている。特開20
16-187523(図73)に示されている遊技機では、電断から復旧したときに、電
断が発生したときの特定識別情報の可変表示状況に応じて適切な報知を行う必要がある。
手段D1~手段D10に係る発明は、上記の実状に鑑みてなされたものであり、電断が発
生したときの特定識別情報の可変表示状況に応じて適切な報知を行う遊技機を提供するこ
とにある。
手段D1の遊技機は、
遊技者にとって有利な有利状態(大当り遊技状態)に制御可能な遊技機(パチンコ遊技
機1)であって、
第1特定識別情報の可変表示(第1特別図柄の変動表示)と第2特定識別情報の可変表
示(第2特別図柄の変動表示)とを並行して実行可能な特定識別情報可変表示手段(遊技
制御用マイクロコンピュータ100)を有する遊技制御手段(主基板11)と、
遊技状態(非KT状態、KT状態)に応じて、第1特定識別情報の可変表示(第1特別
図柄の変動表示)及び第2特定識別情報の可変表示(第2特別図柄の変動表示)のいずれ
か一方に対応して装飾識別情報の可変表示(飾り図柄の変動表示)を実行可能な装飾識別
情報可変表示手段(演出制御用CPU120)を有する演出制御手段(演出制御基板12
)と、を備え、
前記遊技制御手段(主基板11)は、第1特定識別情報の可変表示(第1特別図柄の変
動表示)に関する第1情報(第1客待ちデモ表示指定コマンド、第1特別図柄に対応した
表示結果指定コマンド、第1特別図柄に対応した変動パターンコマンド)と、第2特定識
別情報の可変表示(第2特別図柄の変動表示)に関する第2情報(第2客待ちデモ表示指
定コマンド、第2特別図柄に対応した表示結果指定コマンド、第2特別図柄に対応した変
動パターンコマンド)と、遊技状態に関する遊技状態情報(低確/非KT背景指定コマン
ド、低確/第1KT背景指定コマンド、高確/第1KT背景指定コマンド、高確/第2K
T背景指定コマンド)と、を前記演出制御手段(演出制御基板12)に送信可能であり、
前記演出制御手段(演出制御基板12)は、電源断から復旧したときに、前記第1情報
と、前記第2情報と、前記遊技状態情報と、に応じて異なる態様により復旧報知を実行可
能である(図10-15の「状況2」に示すように、低確/非KT背景指定コマンド及び
第2客待ちデモ表示指定コマンドを受信したことに基づいて、遊技状態が低確/非KT状
態(通常状態)であり、メイン図柄である第1特別図柄の変動表示が実行されており、サ
ブ図柄である第2特別図柄の変動表示が実行されていないことを特定可能であることから
、画像表示装置5の画面全体に「電源断復旧中」という文字が表示され、図10-15の
「状況4」に示すように、低確/非KT背景指定コマンド及び第1客待ちデモ表示指定コ
マンドを受信したことに基づいて、遊技状態が低確/非KT状態(通常状態)であり、メ
イン図柄である第1特別図柄の変動表示が実行されておらず、サブ図柄である第2特別図
柄の変動表示が実行されていることを特定可能であることから、サブ図柄である第2小図
柄の表示範囲(画面右上部)に「復旧中」という文字が表示され、その他の部分には各演
出用図柄(飾り図柄及び第1小図柄)及び背景画像(晴れ画像)が表示される)
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、第1特定識別情報と第2特定識別情報が並行して可変表示を
実行可能な遊技機において、電源断復旧に関する適切な報知を行うことができる。
手段D2の遊技機は、
手段D1の遊技機であって、
第1特定識別情報の可変表示(第1特別図柄の変動表示)及び第2特定識別情報の可変
表示(第2特別図柄の変動表示)のうち、装飾識別情報の可変表示(飾り図柄の変動表示
)に対応しない特定識別情報の可変表示に対応して、装飾識別情報よりも視認性が低い特
殊識別情報の可変表示(第1小図柄の変動表示、第2小図柄の変動表示)を実行可能であ

ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、遊技者は、特殊識別情報の可変表示の状況を確認することに
よって、特定識別情報の可変表示の状況を確認することができる。
手段D3の遊技機は、
手段D1又は手段D2の遊技機であって、
前記演出制御手段(演出制御用CPU120)は、電源断から復旧したときに、
前記第1情報(第1客待ちデモ表示指定コマンド、第1特別図柄に対応した表示結果指
定コマンド、第1特別図柄に対応した変動パターンコマンド)及び前記第2情報(第2客
待ちデモ表示指定コマンド、第2特別図柄に対応した表示結果指定コマンド、第2特別図
柄に対応した変動パターンコマンド)のうち、装飾識別情報の可変表示(飾り図柄の変動
表示)に対応した特定識別情報の可変表示(例えば、第1特別図柄の変動表示)に関する
情報(第1客待ちデモ表示指定コマンド、第1特別図柄に対応した表示結果指定コマンド
、第1特別図柄に対応した変動パターンコマンド)を受信していないときに、第1態様の
復旧報知(図10-16(B)に示す、画面全体に「停電復旧中」の文字が表示された復
旧画面)を実行し、
前記第1情報及び前記第2情報のうち、装飾識別情報の可変表示に対応しない特定識別
情報の可変表示(例えば、第2特別図柄の変動表示)に関する情報(第2客待ちデモ表示
指定コマンド、第2特別図柄に対応した表示結果指定コマンド、第2特別図柄に対応した
変動パターンコマンド)を受信していないときに、第2態様の復旧報知(図10-16(
A)に示す、サブ図柄に対応した第2小図柄の表示範囲(画面右上部)に「復旧中」の文
字が表示され、その他の部分には各演出用図柄(飾り図柄及び第1小図柄)及び背景画像
(晴れ画像)が表示された復旧画面)を実行し、その後、装飾識別情報の可変表示に対応
しない特定識別情報の可変表示に関する情報(第2客待ちデモ表示指定コマンド、第2特
別図柄に対応した表示結果指定コマンド、第2特別図柄に対応した変動パターンコマンド
)を受信したときに、第2態様の復旧報知を終了する(各演出用図柄(飾り図柄、第1小
図柄、第2小図柄)及び背景画像(晴れ画像)のみが表示される)
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、装飾識別情報に対応した特定識別情報の可変表示状況と装飾
識別情報に対応しない特定識別情報の可変表示状況とに応じて、適切な態様で復旧過程を
報知することが可能となる。
手段D4の遊技機は、
手段D1~手段D3から選択される何れかの遊技機であって、
第1始動条件が成立(入賞球装置6Aへの始動入賞が発生)した後に第1開始条件が成
立した(図10-3に示すように、第1特別図柄通常処理において、第2特別図柄の変動
表示結果に基づく大当り遊技状態及び小当り遊技状態の何れにも制御されておらず且つ第
1保留記憶数が0でない)ことに基づいて第1特定識別情報(第1特別図柄)の可変表示
(変動表示)を実行し、
第2始動条件が成立(可変入賞球装置6Bへの始動入賞が発生)した後に第2開始条件
が成立した(図10-4に示すように、第2特別図柄通常処理において、第2特別図柄の
変動表示結果に基づく大当り遊技状態及び小当り遊技状態の何れにも制御されておらず且
つ第2保留記憶数が0でない)ことに基づいて第2特定識別情報(第2特別図柄)の可変
表示(変動表示)を実行し、
前記有利状態(大当り遊技状態)とは異なる特殊状態(小当り遊技状態)に制御可能で
あり、
前記有利状態(大当り遊技状態)に制御されているときに前記第1開始条件及び前記第
2開始条件が成立不能であり(図10-3に示すように、第1特別図柄通常処理において
、第2特別図柄の変動表示結果に基づく大当り遊技状態に制御されており(ステップS0
6TM1000AでYES)、図10-4に示すように、第2特別図柄通常処理において
、第1特別図柄の変動表示結果に基づく大当り遊技状態に制御されており(ステップS0
6TM1000BでYES))、
前記特殊状態(小当り遊技状態)に制御されているときに前記第1開始条件及び前記第
2開始条件が成立不能である(図10-3に示すように、第1特別図柄通常処理において
、第2特別図柄の変動表示結果に基づく小当り遊技状態に制御されているときは(ステッ
プS06TM1000AでYES)、第1特別図柄の変動表示が開始されず、図10-4
に示すように、第2特別図柄通常処理において、第1特別図柄の変動表示結果に基づく小
当り遊技状態に制御されているときは(ステップS06TM1000BでYES)、第2
特別図柄の変動表示が開始されない)
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、有利状態に制御されているときに開始条件が成立不能である
ことにより、遊技者を有利状態における遊技に集中させることができる。また、特殊状態
に制御されているときに開始条件が成立不能であることにより、遊技者を有利状態におけ
る遊技に集中させることができる。
手段D5の遊技機は、
手段D4の遊技機であって、
前記特殊状態(小当り遊技状態)に制御される頻度が高い特別状態(KT状態)に制御
可能である
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、遊技者にとって有利な遊技状態として有利状態とは異なる遊
技状態を実現できる。
手段D6の遊技機は、
手段D1~手段D5から選択される何れかの遊技機であって、
遊技状態によらず、第1特定識別情報の可変表示(第1特別図柄の変動表示)に対応し
て装飾識別情報(飾り図柄)よりも視認性が低い第1特殊識別情報の可変表示を実行可能
(第1特別図柄の変動表示に対応して第1小図柄の変動表示を実行可能)であり、第2特
定識別情報の可変表示(第2特別図柄の変動表示)に対応して装飾識別情報(飾り図柄)
よりも視認性が低い第2特殊識別情報の可変表示を実行可能(第2特別図柄の変動表示に
対応して第2小図柄の変動表示を実行可能)である
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、遊技者は、特殊識別情報の可変表示の状況を確認することに
よって、特定識別情報の可変表示の状況を把握することができる。
手段D7の遊技機は、
手段D1~手段D6から選択される何れかの遊技機であって、
前記特定識別情報可変表示手段(遊技制御用マイクロコンピュータ100)を有する遊
技制御部(主基板11)と、
前記装飾識別情報可変表示手段(演出制御用CPU120)と、装飾識別情報の可変表
示(飾り図柄の変動表示)が実行されていないときに特別演出(第1デモ表示、第2デモ
表示)を実行可能な特別演出実行手段(演出制御用CPU120)とを有する演出制御部
(演出制御基板12)と、を含み、
前記特定識別情報可変表示手段(遊技制御用マイクロコンピュータ100)は、第1始
動条件が成立(入賞球装置6Aへの始動入賞が発生)した後に第1開始条件が成立した(
図10-3に示すように、第1特別図柄通常処理において、第2特別図柄の変動表示結果
に基づく大当り遊技状態及び小当り遊技状態の何れにも制御されておらず且つ第1保留記
憶数が0でない)ことに基づいて第1特定識別情報の可変表示(第1特別図柄の変動表示
)を実行し、第2始動条件が成立(可変入賞球装置6Bへの始動入賞が発生)した後に第
2開始条件が成立した(図10-4に示すように、第2特別図柄通常処理において、第1
特別図柄の変動表示結果に基づく大当り遊技状態及び小当り遊技状態の何れにも制御され
ておらず且つ第2保留記憶数が0でない)ことに基づいて第2特定識別情報の可変表示(
第2特別図柄の変動表示)を実行し、
前記遊技制御部(主基板11)は、前記第1始動条件が成立しておらず(入賞球装置6
Aへの始動入賞が発生しておらず)且つ第1特定識別情報の可変表示が実行されていない
(第1特別図柄の変動表示が実行されていない)ことに対応した第1特別コマンド(第1
客待ちデモ表示指定コマンド)と、前記第2始動条件が成立しておらず(可変入賞球装置
6Bへの始動入賞が発生しておらず)且つ第2特定識別情報の可変表示が実行されていな
い(第1特別図柄の変動表示が実行されていない)ことに対応した第2特別コマンド(第
2客待ちデモ表示指定コマンド)とを送信可能であり、
前記演出制御部(演出制御基板12)は、前記第1特別コマンドを受信したときに第1
遊技状態であることに応じて前記特別演出実行手段により第1特別演出を実行可能であり
(図9-38に示すように、演出制御用CPU120は、第1客待ちデモ表示指定コマン
ドを受信したときに(ステップ026IWS4701でYES)、非KT状態であること
に基づいて(ステップ026IWS4702でYES)、第1デモ表示を開始し(ステッ
プ026IWS4711))、前記第2特別コマンドを受信したときに第2遊技状態であ
ることに応じて前記特別演出実行手段により第2特別演出を実行可能である(図9-39
に示すように、演出制御用CPU120は、第2客待ちデモ表示指定コマンドを受信した
ときに(ステップ026IWS4801でYES)、KT状態であることに基づいて(ス
テップ026IWS4802でYES)、第2デモ表示を開始する(ステップ026IW
S4811))
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、現在の遊技状態に対応したコマンドを受信した場合にのみ、
特別演出を開始させることが可能となり、遊技状態に応じて適切なタイミングで特別演出
を開始させることができる。
手段D8の遊技機は、
手段D7の遊技機であって、
前記第1特別演出(第1デモ表示)を実行しているときに、前記第1開始条件が成立し
た(図10-3に示すように、第1特別図柄通常処理において、第2特別図柄の変動表示
結果に基づく大当り遊技状態及び小当り遊技状態の何れにも制御されておらず且つ第1保
留記憶数が0でない)ことに応じて前記第1特別演出を終了させ(図9-38に示すよう
に、第1特別図柄の変動表示が開始されると(ステップ026IWS4714でYES)
、第1デモ表示を終了させ(ステップ026IWS4716))、
前記第2特別演出(第2デモ表示)を実行しているときに、前記第2開始条件が成立し
た(図10-4に示すように、第2特別図柄通常処理において、第1特別図柄の変動表示
結果に基づく大当り遊技状態及び小当り遊技状態の何れにも制御されておらず且つ第2保
留記憶数が0でない)ことに応じて前記第2特別演出を終了させる(図9-39に示すよ
うに、第2特別図柄の変動表示が開始されると(ステップ026IWS4814でYES
)、第2デモ表示をさせる(ステップ026IWS4816))
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、特定識別情報の可変表示の実行状況に対応した適切な演出制
御を実現可能となる。
手段D9の遊技機は、
手段D1~手段D8から選択される何れかの遊技機であって、
前記特定識別情報可変表示手段(遊技制御用マイクロコンピュータ100)は、第1始
動条件が成立(入賞球装置6Aへの始動入賞が発生)した後に第1開始条件が成立した(
図10-3に示すように、第1特別図柄通常処理において、第2特別図柄の変動表示結果
に基づく大当り遊技状態及び小当り遊技状態の何れにも制御されておらず且つ第1保留記
憶数が0でない)ことに基づいて第1特定識別情報の可変表示(第1特別図柄の変動表示
)を実行し、第2始動条件が成立(可変入賞球装置6Bへの始動入賞が発生)した後に第
2開始条件が成立した(図10-4に示すように、第2特別図柄通常処理において、第1
特別図柄の変動表示結果に基づく大当り遊技状態及び小当り遊技状態の何れにも制御され
ておらず且つ第2保留記憶数が0でない)ことに基づいて第2特定識別情報の可変表示(
第2特別図柄の変動表示)を実行し、
前記特別演出(第1デモ表示)の実行中において、前記第1開始条件が成立可能なとき
に、前記第1始動条件の成立(入賞球装置6Aへの始動入賞の発生)に応じて前記第1始
動条件の成立に対応した保留記憶数を第1態様で表示可能であり(図10-1に示すよう
に、第1保留記憶数が4であるときに、第1保留表示領域06TM011に4個の第1保
留表示06TM010を表示可能であり)、
前記特別演出(第1デモ表示)の実行中において、前記第1開始条件が成立不能な(図
10-3に示すように、第1特別図柄通常処理において、第2特別図柄の変動表示結果に
基づく大当り遊技状態又は小当り遊技状態に制御されている)ときに、前記第1始動条件
の成立(入賞球装置6Aへの始動入賞の発生)に応じて前記第1始動条件の成立に対応し
た保留記憶数を前記第1態様よりも視認性が低い第2態様で表示可能であり(図10-6
に示すように、第1保留記憶数が1であるときに、第1保留記憶数特別表示領域06TM
015に「1」を表示可能であり)、
前記特別演出(第2デモ表示)の実行中において、前記第2開始条件が成立可能なとき
に、前記第2始動条件の成立(可変入賞球装置6Bへの始動入賞の発生)に応じて前記第
2始動条件の成立に対応した保留記憶数を第1態様で表示可能であり(図10-1に示す
ように、第2保留記憶数が4であるときに、第2保留表示領域06TM021に4個の第
2保留表示06TM020を表示可能であり)、
前記特別演出(第2デモ表示)の実行中において、前記第2開始条件が成立不能な(図
10-4に示すように、第2特別図柄通常処理において、第1特別図柄の変動表示結果に
基づく大当り遊技状態又は小当り遊技状態に制御されている)ときに、前記第2始動条件
の成立(可変入賞球装置6Bへの始動入賞の発生)に応じて前記第2始動条件の成立に対
応した保留記憶数を前記第1態様よりも視認性が低い第2態様で表示可能である(図10
-6に示すように、第2保留記憶数が0であるときに、第2保留記憶数特別表示領域06
TM025に「0」を表示可能である)
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、第1態様よりも視認性の低い第2態様で保留記憶数を表示さ
せることで、保留記憶数を適切に報知することができる。
手段D10の遊技機は、
手段D1~手段D9から選択される何れかの遊技機であって、
第1特定識別情報の可変表示(第1特別図柄の変動表示)及び第2特定識別情報の可変
表示(第2特別図柄の変動表示)のうちの一方の特定識別情報の可変表示中(第1特別図
柄の変動表示中)に、他方の特定識別情報の可変表示結果(第2特別図柄の変動表示結果
が「小当り」となること)に基づいて前記有利状態(大当り遊技状態)とは異なる特殊状
態(小当り遊技状態)に制御されるときに、一方の特定識別情報の可変表示(第1特別図
柄の変動表示)を中断させる可変表示中断手段(遊技制御用マイクロコンピュータ100
)と、
前記特殊状態(小当り遊技状態)の終了に伴う終了演出(小当り終了指定コマンドの受
信に応じて実行される演出であり、例えば、図10-12(A4)に示すように、開放し
ていた特殊可変入賞球装置17を閉鎖後に、画像表示装置5にキャラクタ及び「30pt
GET!」の文字を表示させる演出等)を実行可能な終了演出実行手段(演出制御用C
PU120)と、を備え、
前記特殊状態(小当り遊技状態)に制御される頻度が高い特別状態(第2KT状態)よ
りも、非特別状態(第1KT状態)の方が前記終了演出(図10-12(B3)に示すよ
うに、開放していた特殊可変入賞球装置17を閉鎖後に、画像表示装置5のアクティブ表
示領域06TM031に表示されていたアクティブ表示06TM030と、第2保留表示
領域06TM021に表示されていた4個の第2保留表示06TM020とを消去する演
出)の実行期間が短い(図10-11(A)に示すように、第2KT状態では、小当りエ
ンディング期間が3秒である一方で、図10-11(B)に示すように、第1KT状態で
は、小当りエンディング期間が0.5秒である)
ことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、非特別状態において、一方の特定識別情報の可変表示を中断
させる期間を短くすることができ、一方の特定演出情報の可変表示状況と一方の特定識別
情報に対応した演出との不整合を抑制することができる。
遊技機として、第1識別情報の可変表示および第2識別情報の可変表示を実行可能であ
り、可変手段が移動経路のうち特定経路を移動する遊技媒体が進入可能に設けられ特定経
路への遊技媒体の発射を促進するための特定報知を実行可能に構成されたものがある。例
えば、特開2017-148127号公報(段落0044)には、大当りまたは小当りが
発生すると点灯して右打ち時であることを報知する第2遊技状態表示部が設けられている
ことが記載されている。しかしながら、特開2017-148127号公報(段落004
4)に記載された遊技機では、第1識別情報の可変表示が実行される場合と第2識別情報
の可変表示が実行される場合とで区別なく特定報知を実行している。そのため、必ずしも
遊技媒体の発射の促進について適切な報知を行うことができない。そこで、手段E1~手
段E7に係る発明は、遊技媒体の発射の促進について適切な報知を行うことができる遊技
機を提供することを目的とする。
(手段E1)本発明による遊技機は、遊技を行うことが可能な遊技機であって、第1始動
領域(例えば、第1始動入賞口)を遊技媒体(例えば、遊技球)が進入したことにもとづ
いて第1識別情報(例えば、第1特別図柄)の可変表示を実行可能であり、第2始動領域
(例えば、第2始動入賞口)を遊技媒体が進入したことにもとづいて第2識別情報(例え
ば、第2特別図柄)の可変表示を実行可能な可変表示実行手段(例えば、遊技制御用マイ
クロコンピュータ100における第1特別図柄プロセス処理(ステップS25A)のステ
ップS110A~S113Aおよび第2特別図柄プロセス処理(ステップS25B)のス
テップS110A~S113Aに相当する処理を実行する部分)と、遊技媒体が進入可能
な第1状態(例えば、開状態)と遊技媒体が進入困難または進入不可能な第2状態(例え
ば、閉状態)とに変化可能な可変手段(例えば、特殊可変入賞球装置17)と、第1識別
情報および第2識別情報のいずれかの可変表示が実行された後に、遊技者にとって有利な
有利状態(例えば、大当り遊技状態)と該有利状態よりも有利度が低い特殊状態(例えば
、小当り遊技状態)とのいずれかに制御可能な状態制御手段(例えば、遊技制御用マイク
ロコンピュータ100における第1特別図柄プロセス処理(ステップS25A)のステッ
プS115A~S121Aおよび第2特別図柄プロセス処理(ステップS25B)のステ
ップS115A~S121Aに相当する処理を実行する部分)と、特殊状態に制御されて
いるときに可変手段を第1状態に制御する可変手段制御手段(例えば、遊技制御用マイク
ロコンピュータ100における第1特別図柄プロセス処理(ステップS25A)のステッ
プS119A~S121Aおよび第2特別図柄プロセス処理(ステップS25B)のステ
ップS119A~S121Aに相当する処理を実行する部分)とを備え、第1始動領域は
、遊技媒体が移動可能な移動経路のうち所定経路(例えば、遊技領域の左方領域)を移動
する遊技媒体が進入可能に設けられ、可変手段は、移動経路のうち特定経路(例えば、遊
技領域の右方領域)を移動する遊技媒体が進入可能に設けられ、特定経路への遊技媒体の
発射を促進するための特定報知(例えば、図9-48(1),(2)に示す右打ち報知)
を実行可能な特定報知実行手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけ
るステップ026IWS2012A,S2021B,S2027Bを実行する部分。例え
ば、演出制御用CPU120におけるステップ026IWS624,S634を実行する
部分。)を備え、特定報知実行手段は、第1識別情報の可変表示が実行された後に特殊状
態に制御されるときには、特定報知を実行しない(例えば、遊技制御用マイクロコンピュ
ータ100は、ステップ026IWS2024AでYのときステップ026IWS202
7Bと同様の処理を実行しない。例えば、演出制御用CPU120は、ステップ026I
WS629でYのときステップ026IWS624と同様の処理を実行しない。図9-4
8(3)参照。)ことを特徴とする。そのような構成によれば、遊技媒体の発射の促進に
ついて適切な報知を行うことができる。
(手段E2)手段1において、第1識別情報の可変表示に関する情報を、保留記憶として
記憶可能な第1保留記憶手段(例えば、第1保留記憶バッファ)と、第2識別情報の可変
表示に関する情報を、保留記憶として記憶可能な第2保留記憶手段(例えば、第2保留記
憶バッファ)とを備え、状態制御手段は、第1識別情報の可変表示の表示結果または第2
識別情報の可変表示の表示結果として特定表示結果(例えば、大当り図柄)が導出表示さ
れたときに有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能であるとともに、第1識別情
報の可変表示の表示結果または第2識別情報の可変表示の表示結果として特殊表示結果(
例えば、小当り図柄)が導出表示されたときに特殊状態(例えば、小当り遊技状態)に制
御可能であり、第2識別情報の可変表示の表示結果が特殊表示結果となる頻度を高めた特
別状態(例えば、KT状態)に制御可能であり(例えば、遊技制御用マイクロコンピュー
タ100は、ステップ026IWS2208A,S2213A,SS14A,S2219
A,S2220A,S2208B,S2213B,SS14B,S2219B,S222
0Bを実行する)、可変表示実行手段は、第1識別情報の可変表示と第2識別情報の可変
表示とを並行して実行しているときに、一方の可変表示の表示結果として特殊表示結果を
導出表示させたことにもとづいて、他方の可変表示の表示結果として特定表示結果および
特殊表示結果とは異なる所定表示結果(例えば、はずれ図柄)を導出表示させる(例えば
、演出制御用CPU120は、第1強制図柄確定指定コマンドや第2強制図柄確定指定コ
マンドを受信した場合には、ステップ026IWS9703においてはずれ図柄を確定表
示させる制御を行う)ように構成されていてもよい。そのような構成によれば、可変表示
を強制的に終了させることができ、保留記憶を円滑に消化することができる。
(手段E3)手段1または手段2において、特殊状態に制御されたときに所定価値を付与
可能(例えば、特殊入賞口への遊技球の入賞にもとづき10個の賞球を払い出す)である
とともに、有利状態に制御されたときに所定価値よりも高い価値を付与可能(例えば、大
入賞口への遊技球の入賞にもとづき15個の賞球を払い出す)な価値付与手段(例えば、
払出制御用マイクロコンピュータ21TM370)を備え、特定報知実行手段は、特定報
知として、第1特定報知(例えば、図9-48(1),(2)に示す右打ち表示器26お
よび右打ち報知用LED37の点灯)と、該第1特定報知よりも視認性が高い第2特定報
知(例えば、図9-48(1)に示す右打ち表示026IW007の表示)とを実行可能
であり、有利状態に制御されるときには、第1特定報知および第2特定報知を実行し(例
えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップ026IWS2021A,S
2022A,S2021B,S2022Bを実行し、演出制御用CPU120は、ステッ
プ026IWS624,S634を実行する。図9-48(1)参照。)、第2識別情報
の可変表示が実行された後に特殊状態に制御されるときには、第1特定報知を実行し、第
2特定報知を実行しない(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップ
026IWS2027B,S2028Bを実行し、演出制御用CPU120は、ステップ
026IWS634を実行する。図9-48(2)参照。)ように構成されていてもよい
。そのような構成によれば、付与可能な価値に対応した報知を実現することができる。
(手段E4)手段1から手段3のうちのいずれかにおいて、状態制御手段は、複数種類の
特殊状態(例えば、小当りA~C)に制御可能であり、第1識別情報の可変表示が実行さ
れた後に特殊状態に制御されるときには、第2識別情報の可変表示が実行された後に特殊
状態に制御されるときと比較して、高い割合により有利度が低い種類の特殊状態(例えば
、小当りA)に制御し、特定報知実行手段は、第2識別情報の可変表示が実行された後に
特殊状態に制御されるときに、特定報知を実行する(図9-48(2),(3)参照)よ
うに構成されていてもよい。そのような構成によれば、遊技者の有利度を考慮した適切な
報知を実現することができる。
(手段E5)手段1から手段4のうちのいずれかにおいて、少なくとも第1識別情報の可
変表示に対応して可変表示演出(例えば、飾り図柄の変動表示)を実行可能な可変表示演
出実行手段(例えば、演出制御用CPU120におけるステップS171~S173を実
行する部分)を備え、可変表示演出実行手段は、特殊状態に制御されるときと特殊状態に
制御されないときとで共通態様の可変表示演出を実行可能である(例えば、演出制御用C
PU120は、ステップ026IWS920~S922を実行し、第1特別図柄の変動表
示が実行されて小当りとなる場合には、強制的に非リーチはずれ図柄を停止表示する)よ
うに構成されていてもよい。そのような構成によれば、第1識別情報の可変表示が実行さ
れた後に特殊状態に制御されることに対する遊技者への認識性を低下させることができる
(手段E6)手段1から手段5のうちのいずれかにおいて、特定経路における可変手段の
上流側に、遊技媒体の移動を遅延させるための遅延手段(例えば、可変入賞球装置6Bに
設けられた規制片)を備えるように構成されていてもよい。そのような構成によれば、通
常時に第2識別情報の可変表示が実行された後の特殊状態への制御が実行されるタイミン
グに対して狙い打ちされることを防止することができる。
(手段E7)手段1から手段6のうちのいずれかにおいて、遊技の進行を制御する遊技制
御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)
)と、遊技制御手段からの情報にもとづいて演出を制御する演出制御手段(例えば、演出
制御用CPU120)とを備え、遊技制御手段は、所定の報知を行う報知手段(例えば、
右打ち表示器26)による報知の実行を制御し(例えば、遊技制御用マイクロコンピュー
タ100は、ステップ026IWS2021A,S2021B,S2027Bを実行する
)、演出制御手段は、特定報知実行手段を含み、特定報知実行手段は、報知手段による報
知に対応して特定報知(例えば、右打ち報知用LED37の点灯)を実行する(例えば、
演出制御用CPU120は、ステップ026IWS633でYのときステップ026IW
S634を実行する)ように構成されていてもよい。そのような構成によれば、演出制御
手段の処理負担を軽減しつつ、適切な報知を実現することができる。
この実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図である。 パチンコ遊技機に搭載された各種の制御基板などを示す構成図である。 遊技制御メイン処理の一例を示すフローチャートである。 遊技制御用タイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。 第1特別図柄プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 演出制御メイン処理の一例を示すフローチャートである。 演出制御プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 パチンコ遊技機の回路構成例を示すブロック図である。 払出制御基板の回路構成を示すブロック図である。 パチンコ遊技機を示す背面図である。 表示結果判定テーブルを示す説明図である。 (1)~(3)は、設定示唆演出の演出態様を示す説明図、(4)は、設定示唆演出の演出態様を決定するためのテーブルを示す説明図である。 電源投入時処理の一例を示すフローチャートである。 電源投入時処理の一例を示すフローチャートである。 電源投入時処理の一例を示すフローチャートである。 セキュリティ信号の出力期間を示すタイミング図である。 電源投入時に設定変更中フラグがセットされているときの報知例を示す説明図である。 電源投入時処理の一例を示すフローチャートである。 (1)は、設定値確定前に電源断が発生した場合の制御、(2)は、設定値確定後に電源断が発生した場合の制御を示す説明図である。 設定値ごとの大当り確率および小当り確率を説明するための説明図である。 設定値ごとの大当り確率および小当り確率を説明するための説明図である。 大当り種別判定テーブルを示す説明図である。 小当り種別判定テーブルを示す説明図である。 特別図柄および飾り図柄の変動パターン(変動時間)を示す説明図である。 特別図柄および飾り図柄の変動パターン(変動時間)を示す説明図である。 特別図柄および飾り図柄の変動パターン(変動時間)を示す説明図である。 小当り用変動パターンテーブルの具体例を示す説明図である。 KT状態における可変入賞球装置および特殊可変入賞球装置の開放パターンを説明するための説明図である。 KT状態における可変入賞球装置および特殊可変入賞球装置の開放パターンを説明するための説明図である。 KT状態における可変入賞球装置および特殊可変入賞球装置の開放パターンを説明するための説明図である。 演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。 演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。 第1特別図柄通常処理を示すフローチャートである。 第1変動パターン設定処理を示すフローチャートである。 第1特別図柄変動処理を示すフローチャートである。 第1特別図柄停止処理を示すフローチャートである。 第1ゲート通過待ち処理を示すフローチャートである。 第1大当り終了処理を示すフローチャートである。 第1大当り終了処理を示すフローチャートである。 第1小当り終了処理を示すフローチャートである。 第2特別図柄通常処理を示すフローチャートである。 第2特別図柄停止処理を示すフローチャートである。 第2ゲート通過待ち処理を示すフローチャートである。 第2大当り終了処理を示すフローチャートである。 第2大当り終了処理を示すフローチャートである。 第2小当り終了処理を示すフローチャートである。 遊技状態の遷移の仕方を説明するための説明図である。 外部出力信号を説明するための説明図である。 大当り信号1および大当り信号2の出力タイミングを説明するための説明図である。 普通図柄プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 普通図柄通常処理を示すフローチャートである。 普通図柄停止処理を示すフローチャートである。 普通電動役物開放前処理を示すフローチャートである。 コマンド解析処理の具体例を示すフローチャートである。 コマンド解析処理の具体例を示すフローチャートである。 コマンド解析処理の具体例を示すフローチャートである。 デモ表示制御処理を示すフローチャートである。 デモ表示制御処理を示すフローチャートである。 可変表示開始待ち処理を示すフローチャートである。 可変表示開始設定処理を示すフローチャートである。 設定値示唆演出決定テーブルの具体例を説明するための説明図である。 小当りRUSH継続示唆演出決定テーブルの具体例を説明するための説明図である。 特図当り待ち処理を示すフローチャートである。 特図当り待ち処理を示すフローチャートである。 設定値示唆演出の演出態様を説明するための説明図である。 小当りRUSH継続示唆演出の演出態様を説明するための説明図である。 右打ち報知の表示態様を説明するための説明図である。 遊技状態に対応した飾り図柄及び小図柄の具体例を示す説明図である。 各遊技状態に制御されるときの遊技フローを示す説明図である。 第1特別図柄通常処理を示すフローチャートである。 第2特別図柄通常処理を示すフローチャートである。 第1デモ表示中に始動入賞したときの各演出の実行タイミングを示すタイムチャートである。 第1デモ表示中に始動入賞したときの各演出の具体例を示す説明図である。 第1特別図柄変動処理を示すフローチャートである。 第2特別図柄変動処理を示すフローチャートである。 第1小当り終了処理を示すフローチャートである。 第2小当り終了処理を示すフローチャートである。 (A)は、高確/第2KT状態中に小当り遊技状態に制御されるときの各演出の実行タイミングを示すタイムチャートであり、(B)は、低確/第1KT状態中に小当り遊技状態に制御されるときの各演出の実行タイミングを示すタイムチャートである。 (A1)~(A5)は、高確/第2KT状態中に小当り遊技状態に制御されるときの各演出の具体例を示す説明図であり、(B1)~(B4)は、低確/第1KT状態中に小当り遊技状態に制御されるときの各演出の具体例を示す説明図である。 (A)は、飾り図柄に対応した第1特別図柄が大当りとなるときの各演出の実行タイミングを示すタイムチャートであり、(B)は、飾り図柄に対応しない第2特別図柄が大当りとなるときの各演出の実行タイミングを示すタイムチャートである。 (A1)~(A4)は、飾り図柄に対応した第1特別図柄が大当りとなるときの各演出の具体例を示す説明図であり、(B1)~(B4)は、飾り図柄に対応しない第2特別図柄が大当りとなるときの各演出の具体例を示す説明図である。 電源断復旧時の状況に応じた送信コマンドを示す図である。 復電タイミング及び復電復旧状態を示す図である。 低確/非KT状態で電源断が発生して電源復旧した場合の各表示制御の実行タイミングを示すタイムチャートである。 低確/非KT状態で電源断が発生して電源復旧した場合の各表示制御の実行タイミングを示すタイムチャートである。 高確/第2KT状態で電源断が発生して電源復旧した場合の各表示制御の実行タイミングを示すタイムチャートである。 高確/第2KT状態で電源断が発生して電源復旧した場合の各表示制御の実行タイミングを示すタイムチャートである。 デモ表示制御処理の変形例を示すフローチャートである。 デモ表示制御処理の変形例を示すフローチャートである。 第1デモ表示中に始動入賞したときの各演出の実行タイミングを示すタイムチャートである。 第1デモ表示中に始動入賞したときの各演出の演出態様を示す説明図である。 外部出力信号を説明するための説明図である。 非KT状態における外部出力信号の出力期間を示すタイミング図である。 第1KT状態における外部出力信号の出力期間を示すタイミング図である。 第2KT状態における外部出力信号の出力期間を示すタイミング図である。 遊技機の遊技状態と出力される外部出力信号との対応関係の一例を示す図である。 (A)は、ショート復活演出が実行されるときの各演出の実行タイミングを示すタイムチャートであり、(B)は、ロング復活演出が実行されるときの各演出の実行タイミングを示すタイムチャートである。 ショート復活演出が実行されるときの各演出の具体例を示す説明図である。 ロング復活演出が実行されるときの各演出の具体例を示す説明図である。 チャンス目RUSH演出が実行されるときの各演出の実行タイミングを示すタイムチャートである。 チャンス目RUSH演出が実行されるときの各演出の具体例を示す説明図である。 第2特別図柄の大当り変動中に第1特別図柄のはずれ変動が開始されたときの各演出の実行タイミングを示すタイムチャートである。 第2特別図柄の大当り変動中に第1特別図柄のはずれ変動が開始されたときの各演出の具体例を示す説明図である。 チャンス目RUSH演出が実行されるときの各演出の実行タイミングの変形例を示すタイムチャートである。 チャンス目RUSH演出が実行されるときの各演出の変形例を示す説明図である。 コマンド解析処理の具体例を示すフローチャートである。 小当り終了演出処理において実行される特図2小当り演出決定処理の具体例を示すフローチャートである。 (A)は、小当り連続演出の演出態様決定テーブルの具体例を説明するための説明図であり、(B)は、小当りエンディング演出の演出態様決定テーブルの具体例を説明するための説明図である。 小当り連続演出及び小当りエンディング演出が実行されるときの各演出の実行タイミングを示すタイムチャートである。 小当り連続演出及び小当りエンディング演出が実行されるときの各演出の具体例を示す説明図である。 小当り連続演出及び小当りエンディング演出が実行されるときの各演出の具体例を示す説明図である。 小当りエンディング演出が実行されるときの各演出の具体例を示す説明図である。
(基本説明)
まず、パチンコ遊技機1の基本的な構成及び制御(一般的なパチンコ遊技機の構成及び
制御でもある。)について説明する。
(パチンコ遊技機1の構成等)
図1は、パチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチン
コ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技
盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、遊技領
域が形成され、この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が、所定の打球発射装置から
発射されて打ち込まれる。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の右側方)には、複数種類の特別識
別情報としての特別図柄(特図ともいう)の可変表示(特図ゲームともいう)を行う第1
特別図柄表示装置4A及び第2特別図柄表示装置4Bが設けられている。これらは、それ
ぞれ、7セグメントのLEDなどからなる。特別図柄は、「0」~「9」を示す数字や「
-」などの点灯パターンなどにより表される。特別図柄には、LEDを全て消灯したパタ
ーンが含まれてもよい。
なお、特別図柄の「可変表示」とは、例えば、複数種類の特別図柄を変動可能に表示す
ることである(後述の他の図柄についても同じ)。変動としては、複数の図柄の更新表示
、複数の図柄のスクロール表示、1以上の図柄の変形、1以上の図柄の拡大/縮小などが
ある。特別図柄や後述の普通図柄の変動では、複数種類の特別図柄又は普通図柄が更新表
示される。後述の飾り図柄の変動では、複数種類の飾り図柄がスクロール表示又は更新表
示されたり、1以上の飾り図柄が変形や拡大/縮小されたりする。なお、変動には、ある
図柄を点滅表示する態様も含まれる。可変表示の最後には、表示結果として所定の特別図
柄が停止表示(導出又は導出表示などともいう)される(後述の他の図柄の可変表示につ
いても同じ)。なお、可変表示を変動表示、変動と表現する場合がある。
なお、第1特別図柄表示装置4Aにおいて可変表示される特別図柄を「第1特図」とも
いい、第2特別図柄表示装置4Bにおいて可変表示される特別図柄を「第2特図」ともい
う。また、第1特図を用いた特図ゲームを「第1特図ゲーム」といい、第2特図を用いた
特図ゲームを「第2特図ゲーム」ともいう。なお、特別図柄の可変表示を行う特別図柄表
示装置は1種類であってもよい。
また、第1特別図柄表示装置4A及び第2特別図柄表示装置4Bの下方には、遊技領域
の右方を狙って発射操作を行う右打ち操作を促すための右打ち表示器26が設けられてい
る。なお、右打ち表示器26は、例えば、LEDによって構成され、主基板11に搭載さ
れた遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)によって点灯
制御される(図2参照)。
遊技盤2における遊技領域の中央付近には画像表示装置5が設けられている。画像表示
装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)や有機EL(Electro Luminescence)等から構
成され、各種の演出画像を表示する。画像表示装置5は、プロジェクタ及びスクリーンか
ら構成されていてもよい。画像表示装置5には、各種の演出画像が表示される。
例えば、画像表示装置5の画面上では、第1特図ゲームや第2特図ゲームと同期して、
特別図柄とは異なる複数種類の装飾識別情報としての飾り図柄(数字などを示す図柄など
)の可変表示が行われる。ここでは、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームに同期して、「
左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて飾り図柄が可変
表示(例えば上下方向のスクロール表示や更新表示)される。なお、同期して実行される
特図ゲーム及び飾り図柄の可変表示を総称して単に可変表示ともいう。
また、例えば、画像表示装置5の画面上には、実行が保留されている可変表示に対応す
る保留表示を表示するための表示エリアが設けられている。本例では、第1特図の可変表
示に対応する保留表示を表示するための第1保留表示領域5Aと、第2特図の可変表示に
対応する保留表示を表示するための第2保留表示領域5Bとが設けられている。なお、画
像表示装置5の画面上には、実行中の可変表示に対応するアクティブ表示を表示するため
の表示エリアが設けられていてもよい。保留表示及びアクティブ表示を総称して可変表示
に対応する可変表示対応表示ともいう。
また、画像表示装置5の右方には、右打ち操作を促すための右打ち報知用LED37が
設けられている。なお、右打ち報知用LED37は、演出制御基板12に搭載された演出
制御用CPU120によって点灯制御される(図2参照)。
保留されている可変表示の数は保留記憶数ともいう。第1特図ゲームに対応する保留記
憶数を第1保留記憶数、第2特図ゲームに対応する保留記憶数を第2保留記憶数ともいう
。また、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計を合計保留記憶数ともいう。
また、遊技盤2の所定位置には、複数のLEDを含んで構成された第1保留表示器25
Aと第2保留表示器25Bとが設けられ、第1保留表示器25Aは、LEDの点灯個数に
よって、第1保留記憶数を表示し、第2保留表示器25Bは、LEDの点灯個数によって
、第2保留記憶数を表示する。
画像表示装置5の下方には、第1始動入賞口を有する入賞球装置6Aが設けられている
。第1始動入賞口に入賞した遊技球は、遊技盤2の背面に導かれ、第1始動口スイッチ2
2Aによって検出される。第1始動口スイッチ22Aによって遊技球が検出された場合に
は、この検出情報に基づき、所定個数(1個)の遊技球が賞球として払い出される。
また、第1始動入賞口の右方には、釘の列19が設けられており、遊技領域の右方から
流下した遊技球が第1始動入賞口が設けられた領域に進入しないように構成されている。
このように、遊技領域の右方から流下した遊技球が進入することを防止する釘の列19が
設けられていることによって、遊技領域の左方を狙って遊技球を発射操作(いわゆる左打
ち操作)した場合にのみ第1始動入賞口に遊技球が入賞可能に構成されている。
なお、本例では、釘の列19が設けられていることにより左打ち操作した場合にのみ第
1始動入賞口に遊技球が入賞可能に構成される場合を示しているが、そのような態様にか
ぎられない。例えば、第1始動入賞口が遊技領域の左方に設けられていることによって左
打ち操作した場合にのみ第1始動入賞口に遊技球が入賞可能に構成してもよいし、第1始
動入賞口が遊技領域の左方に設けられているとともに釘の列19も設けることによって左
打ち操作した場合にのみ第1始動入賞口に遊技球が入賞可能に構成してもよい。
画像表示装置5の右方には、通過ゲート41が設けられている。通過ゲート41を通過
した遊技球は、ゲートスイッチ21によって検出される。
通過ゲート41の下方には、大入賞口を形成する特別可変入賞球装置7が設けられてい
る。特別可変入賞球装置7は、やや傾斜した状態で左右方向に延在し、遊技球が流下する
流路の底面として形成される板状の底面部材を、前後方向に進退移動させることにより、
底面部材の下方に位置する大入賞口に遊技球が入賞可能な開状態(開放状態ともいう)と
遊技球が入賞不能な閉状態(閉鎖状態ともいう)とに変化させる。特別可変入賞球装置7
は、第1特別図柄表示装置4Aまたは第2特別図柄表示装置4Bに特定表示結果(大当り
図柄)が導出表示されたときに生起する大当り遊技状態において、底面部材を前方に向け
て前進移動させた閉状態から底面部材を後方に向けて後退移動させ、入賞領域となる大入
賞口を開状態とする開放制御を実行する。
特別可変入賞球装置7の下方には、小当り用の特殊入賞口を形成する特殊可変入賞球装
置17と、第2始動入賞口を有する可変入賞球装置6Bとが設けられており、図1に示す
ように、左側に特殊可変入賞球装置17が配置され、その右側に隣り合うように可変入賞
球装置6Bが配置されている。これら特殊可変入賞球装置17および可変入賞球装置6B
は、やや傾斜した状態で左右方向に延在し、遊技球が流下する流路の底面として形成され
る板状の底面部材を、前後方向に進退移動させることにより、底面部材の下方に位置する
特殊入賞口や第2始動入賞口に遊技球が入賞可能な開状態(開放状態ともいう)と遊技球
が入賞不能な閉状態(閉鎖状態ともいう)とに変化させる。特殊可変入賞球装置17は、
第1特別図柄表示装置4Aまたは第2特別図柄表示装置4Bに所定表示結果(小当り図柄
)が導出表示されたときに生起する小当り遊技状態において、底面部材を前方に向けて前
進移動させた閉状態から底面部材を後方に向けて後退移動させ、入賞領域となる特殊入賞
口を開状態とする開放制御を実行する。また、可変入賞球装置6Bは、普通図柄表示器2
0に当り図柄が導出表示されたときに、底面部材を前方に向けて前進移動させた閉状態か
ら底面部材を後方に向けて後退移動させ、入賞領域となる第2始動入賞口を開状態とする
開放制御を実行する。
なお、本例では、特別可変入賞球装置7と特殊可変入賞球装置17と可変入賞球装置6
Bとは、同様の構造を有するように形成されている。また、図1に示すように、特別可変
入賞球装置7は底面部材が左上から右下に向けてやや傾斜する態様で形成されているので
、特別可変入賞球装置7上に落下した遊技球は、特別可変入賞球装置7が閉状態であれば
特別可変入賞球装置7上を左上から右下に向けて移動して行き、その下の可変入賞球装置
6B上に落下する。
また、本例では、可変入賞球装置6Bと比較して特殊可変入賞球装置17の方が若干大
きい。また、図1に示すように、特殊可変入賞球装置17および可変入賞球装置6Bは底
面部材が右上から左下に向けてやや傾斜する態様で形成されているので、特殊可変入賞球
装置17や可変入賞球装置6B上の遊技球は、特殊可変入賞球装置17や可変入賞球装置
6Bが閉状態であれば特殊可変入賞球装置17や可変入賞球装置6B上を右上から左下に
向けて移動して行く。また、図1に示すように、特殊可変入賞球装置17と可変入賞球装
置6Bとは隣り合うように配置されているので、特別可変入賞球装置7に入賞することな
く可変入賞球装置6B上に落下した遊技球は、可変入賞球装置6Bの底面部材が後退移動
されて第2始動入賞口が開状態となっていれば、遊技球は第2始動入賞口に入賞し、特殊
可変入賞球装置17の方には遊技球は流れて行かない。一方、第2始動入賞口が開状態と
なっていなければ、遊技球は可変入賞球装置6Bの底面部材の上を移動して特殊可変入賞
球装置17の方に導かれる。この際に特殊可変入賞球装置17の底面部材が後退移動され
て特殊入賞口が開状態となっていれば、遊技球は特殊入賞口に入賞する。さらに、特殊入
賞口も開状態となっていなければ、遊技球は特殊可変入賞球装置17の底面部材の上を移
動して、そのままアウト口の方へ落下することになる。
また、本例では、特別可変入賞球装置7、特殊可変入賞球装置17および可変入賞球装
置6Bには、底面部材上を流下する遊技球の流下速度を低下させる複数の規制片が形成さ
れている。本例では、特別可変入賞球装置7、特殊可変入賞球装置17および可変入賞球
装置6Bにおいて規制片が設けられていることによって、左上から右下方向または右上か
ら左下方向に向けて流下する遊技球を前後方向成分の動きをもって蛇行するように、遊技
球の流下方向を変更させて、その流下にかかる時間を、規制片がない場合よりも遅延させ
る。
なお、本例では、図1に示すように、特殊可変入賞球装置17が左側に配置され、可変
入賞球装置6Bが右側に配置されているのであるが、特殊可変入賞球装置17および可変
入賞球装置6Bの底面部材が右上方から左下方に緩やかに傾斜するように形成され、底面
部材が後退しておらず閉状態である場合には可変入賞球装置6Bの方から特殊可変入賞球
装置17の方に向かって遊技球が流れるように構成されているので、この意味で、可変入
賞球装置6Bの方が上流側に設けられ、特殊可変入賞球装置17の方が下流側に設けられ
ているといえる。
大入賞口内には、大入賞口内に入賞した遊技球を検出可能なスイッチ(第1カウントス
イッチ23)が設けられている。第1カウントスイッチ23によって遊技球が検出された
場合には、この検出情報に基づき、所定個数(例えば15個)の遊技球が賞球として払い
出される。従って、特別可変入賞球装置7が開放制御されて大入賞口が開状態となれば、
遊技者にとって有利な状態となる。その一方で、特別可変入賞球装置7が閉鎖制御されて
大入賞口が閉状態となれば、大入賞口に遊技球を通過(進入)させて賞球を得ることがで
きないため、遊技者にとって不利な状態となる。
特殊入賞口内には、特殊入賞口内に入賞した遊技球を検出可能なスイッチ(第2カウン
トスイッチ24)が設けられている。第2カウントスイッチ24によって遊技球が検出さ
れた場合には、この検出情報に基づき、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として
払い出される。ここで、特殊可変入賞球装置17において開状態となった特殊入賞口を遊
技球が通過(進入)したときには、大入賞口に遊技球が入賞したときと比較すると賞球の
数が少ないものの、例えば第1始動入賞口1や第2始動入賞口といった、他の入賞口を遊
技球が通過(進入)したときよりも多くの賞球が払い出されるようになっている。従って
、特殊可変入賞球装置17が開放制御されて特殊入賞口が開状態となれば、遊技者にとっ
て有利な状態となる。その一方で、特殊可変入賞球装置17が閉鎖制御されて特殊入賞口
が閉状態となれば、特殊入賞口に遊技球を通過(進入)させて賞球を得ることができない
ため、遊技者にとって不利な状態となる。
また、第2始動入賞口内には、第2始動入賞口内に入賞した遊技球を検出可能な第2始
動口スイッチ22Bが設けられている。第2始動口スイッチ22Bによって遊技球が検出
された場合には、この検出情報に基づき、所定個数(1個)の遊技球が賞球として払い出
される。
以下、第1始動入賞口と第2始動入賞口とを総称して始動入賞口または始動口というこ
とがある。
なお、このパチンコ遊技機1では、通過ゲート41、特別可変入賞球装置7(大入賞口
)、可変入賞球装置6B(第2始動入賞口)、および特殊可変入賞球装置17(特殊入賞
口)が遊技領域の右方に設けられているので、大当り遊技中やKT状態(いわゆる小当り
タイム)中である場合には、遊技者は遊技領域の右方を狙って発射操作(いわゆる右打ち
操作)を行う。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左右下方4箇所)には、所定の玉
受部材によって常に一定の開放状態に保たれる一般入賞口10が設けられる。この場合に
は、一般入賞口10のいずれかに進入したときには、所定個数(例えば10個)の遊技球
が賞球として払い出される。
一般入賞口10を含む各入賞口に遊技球が進入することを「入賞」ともいう。特に、始
動口(第1始動入賞口、第2始動入賞口始動口)への入賞を始動入賞ともいう。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左側方)には、普通図柄表示器2
0が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、7セグメントのLEDなどか
らなり、特別図柄とは異なる複数種類の普通識別情報としての普通図柄の可変表示を行う
。普通図柄は、「0」~「9」を示す数字や「-」などの点灯パターンなどにより表され
る。普通図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。このような普通図
柄の可変表示は、普図ゲームともいう。
普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表
示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、実行が保留されている普図ゲーム
の数である普図保留記憶数をLEDの点灯個数により表示する。
なお、このパチンコ遊技機1では、通過ゲート41を遊技球が通過したことにもとづい
て普通図柄の変動表示が実行されることから、通過ゲート41は普通始動領域としての役
割を担っているのであるが、大当り図柄が導出表示された場合にも通過ゲート41を遊技
球が通過したことにもとづいて大当り遊技状態に移行するので、通過ゲート41は作動領
域としての役割も担っている。従って、通過ゲート41は、普通始動領域と作動領域との
両方の役割を担う兼用ゲートとして構成されている。
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車
及び多数の障害釘が設けられている。遊技領域の最下方には、いずれの入賞口にも進入し
なかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。
遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8R
が設けられており、さらに遊技領域周辺部には、遊技効果用の枠LED9が設けられてい
る。
遊技盤2の所定位置(図1では図示略)には、演出に応じて動作する可動体32が設け
られている。
遊技機用枠3の右下部位置には、遊技球を打球発射装置により遊技領域に向けて発射す
るために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)30が設けられてい
る。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球
や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、打球発射装置へと供給可能に保持(貯留)
する打球供給皿(上皿)が設けられている。上皿の下方には、上皿満タン時に賞球が払い
出される打球供給皿(下皿)が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が把持して傾倒操作が可
能なスティックコントローラ31Aが取り付けられている。スティックコントローラ31
Aには、遊技者が押下操作可能なトリガボタンが設けられている。スティックコントロー
ラ31Aに対する操作は、コントローラセンサユニット35A(図2参照)により検出さ
れる。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が押下操作などにより所
定の指示操作を可能なプッシュボタン31Bが設けられている。プッシュボタン31Bに
対する操作は、プッシュセンサ35B(図2参照)により検出される。
パチンコ遊技機1では、遊技者の動作(操作等)を検出する検出手段として、スティッ
クコントローラ31Aやプッシュボタン31Bが設けられるが、これら以外の検出手段が
設けられていてもよい。
(遊技の進行の概略)
このパチンコ遊技機1では、遊技状態が通常状態である場合には、遊技者は遊技領域の
左方を狙って発射操作(いわゆる左打ち操作)を行うのが有利である。パチンコ遊技機1
が備える打球操作ハンドル30への遊技者による回転操作により、左打ち操作を行い、入
賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口に遊技球が進入すると、第1特別図柄表示装置
4Aによる第1特図ゲームが開始される。
なお、特図ゲームの実行中の期間や、後述する大当り遊技状態や小当り遊技状態に制御
されている期間に、遊技球が始動入賞口へ進入(入賞)した場合(始動入賞が発生したが
当該始動入賞に基づく特図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該進入に基づく特
図ゲームは所定の上限数(例えば4)までその実行が保留される。
第1特図ゲームにおいて、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄、例えば「
7」、後述の大当り種別に応じて実際の図柄は異なる。)が停止表示されれば、「大当り
」となる。また、大当り図柄とは異なる特別図柄(ハズレ図柄、例えば「-」)が停止表
示されれば「ハズレ」となる。なお、第1特図ゲームであっても、極低い割合で小当り図
柄が停止表示され、「小当り」となる場合があるように構成してもよい。
第1特図ゲームでの表示結果が「大当り」になった後には、遊技球が通過ゲート41を
通過したことを条件として、遊技者にとって有利な有利状態として大当り遊技状態に制御
される。
大当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が所定の態様で
開放状態となる。当該開放状態は、所定期間(例えば29秒間や1.8秒間)の経過タイ
ミングと、大入賞口に進入した遊技球の数が所定個数(例えば9個)に達するまでのタイ
ミングと、のうちのいずれか早いタイミングまで継続される。前記所定期間は、1ラウン
ドにおいて大入賞口を開放することができる上限期間であり、以下、開放上限期間ともい
う。このように大入賞口が開放状態となる1のサイクルをラウンド(ラウンド遊技)とい
う。大当り遊技状態では、当該ラウンドが所定の上限回数(15回や2回)に達するまで
繰り返し実行可能となっている。
大当り遊技状態においては、遊技者は、遊技球を大入賞口に進入させることで、賞球を
得ることができる。従って、大当り遊技状態は、遊技者にとって有利な状態である。大当
り遊技状態におけるラウンド数が多い程、また、開放上限期間が長い程遊技者にとって有
利となる。
なお、「大当り」には、大当り種別が設定されている。例えば、大入賞口の開放態様(
ラウンド数や開放上限期間)や、大当り遊技状態後の遊技状態(通常状態、確変状態(高
確率状態)、KT状態、高ベース状態など)を複数種類用意し、これらに応じて大当り種
別が設定されている。大当り種別として、多くの賞球を得ることができる大当り種別や、
賞球の少ない又はほとんど賞球を得ることができない大当り種別が設けられていてもよい
大当り遊技状態が終了した後は、上記大当り種別に応じて、確変状態やKT状態、高ベ
ース状態に制御されることがある。
確変状態(確率変動状態)では、表示結果が「大当り」となる確率が通常状態よりも高
くなる確変制御が実行される。確変状態は、特別図柄の変動効率が向上することに加えて
「大当り」となりやすい状態であるので、遊技者にとってさらに有利な状態である。
KT状態では、通常状態よりも小当りになりやすいKT制御が実行される。このパチン
コ遊技機1では、小当り遊技状態でもある程度の賞球を得ることができるので、大当り遊
技状態と比べると得られる賞球が少ないが遊技者にとって有利な状態である。
高ベース状態では、平均的な特図変動時間(特図を変動させる期間)を通常状態よりも
短縮させる制御(時短制御)が実行され(時短状態)、普図ゲームで「普図当り」となる
確率を通常状態よりも向上させる等により、第2始動入賞口に遊技球が進入しやすくなる
制御(高開放制御、高ベース制御)も実行される。高ベース状態は、特別図柄(特に第2
特別図柄)の変動効率が向上する状態であるので、遊技者にとって有利な状態である。
確変状態やKT状態、高ベース状態は、所定回数の特図ゲームが実行されたことと、次
回の大当り遊技状態が開始されたこと等といった、いずれか1つの終了条件が先に成立す
るまで継続する。所定回数の特図ゲームが実行されたことが終了条件となるものを、回数
切り(回数切り確変等)ともいう。
通常状態とは、遊技者にとって有利な大当り遊技状態等の有利状態、確変状態、KT状
態、高ベース状態等の特別状態以外の遊技状態のことであり、特図ゲームにおける表示結
果が「大当り」となる確率などのパチンコ遊技機1が、パチンコ遊技機1の初期設定状態
(例えばシステムリセットが行われた場合のように、電源投入後に所定の復帰処理を実行
しなかったとき)と同一に制御される状態である。
大当り遊技を終了し、遊技状態が確変状態やKT状態、高ベース状態に制御されると、
遊技者は遊技領域の右方を狙って発射操作(右打ち操作)を行うのが有利である。パチン
コ遊技機1が備える打球操作ハンドル30への遊技者による回転操作により、右打ち操作
を行い、遊技球が通過ゲート41を通過すると、普通図柄表示器20による普図ゲームが
開始される。なお、前回の普図ゲームの実行中の期間等に遊技球が通過ゲート41を通過
した場合(遊技球が通過ゲート41を通過したが当該通過に基づく普図ゲームを直ちに実
行できない場合)には、当該通過に基づく普図ゲームは所定の上限数(例えば4)まで保
留される。
この普図ゲームでは、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄
の表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、普図当り図柄以外の
普通図柄(普図ハズレ図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図ハズレ」
となる。「普図当り」となると、可変入賞球装置6Bを所定期間開放状態とする開放制御
が行われる(第2始動入賞口が開放状態になる)。
可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口に遊技球が進入すると、第2特別図柄
表示装置4Bによる第2特図ゲームが開始される。
第2特図ゲームにおいて、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄、例えば「
7」、後述の大当り種別に応じて実際の図柄は異なる。)が停止表示されれば、「大当り
」となり、大当り図柄とは異なる所定の特別図柄(小当り図柄、例えば「2」)が停止表
示されれば、「小当り」となる。また、大当り図柄や小当り図柄とは異なる特別図柄(ハ
ズレ図柄、例えば「-」)が停止表示されれば「ハズレ」となる。
第2特図ゲームでの表示結果が「大当り」になった後には、遊技球が通過ゲート41を
通過したことを条件として、遊技者にとって有利な有利状態として大当り遊技状態に制御
される。第2特図ゲームでの表示結果が「小当り」になった後には、小当り遊技状態に制
御される。
小当り遊技状態では、特殊可変入賞球装置17により形成される特殊入賞口が所定の開
放態様で開放状態となる。なお、大当り種別と同様に、「小当り」にも小当り種別を設け
てもよい。
小当り遊技状態が終了した後は、遊技状態の変更が行われず、特図ゲームの表示結果が
「小当り」となる以前の遊技状態に継続して制御される(但し、「小当り」発生時の特図
ゲームが、上記回数切りにおける上記所定回数目の特図ゲームである場合には、当然遊技
状態が変更される)。
なお、遊技状態は、大当り遊技状態中に遊技球が特定領域(例えば、大入賞口内の特定
領域)を通過したことに基づいて、変化してもよい。例えば、遊技球が特定領域を通過し
たとき、その大当り遊技状態後に確変状態に制御してもよい。
(演出の進行など)
パチンコ遊技機1では、遊技の進行に応じて種々の演出(遊技の進行状況を報知したり
、遊技を盛り上げたりする演出)が実行される。当該演出について以下説明する。なお、
当該演出は、画像表示装置5に各種の演出画像を表示することによって行われるが、当該
表示に加えて又は代えて、スピーカ8L、8Rからの音声出力、及び/又は、枠LED9
の点等/消灯、可動体32の動作等により行われてもよい。
遊技の進行に応じて実行される演出として、画像表示装置5に設けられた「左」、「中
」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでは、第1特図ゲーム又は第2特図ゲ
ームが開始されることに対応して、飾り図柄の可変表示が開始される。第1特図ゲームや
第2特図ゲームにおいて表示結果(確定特別図柄ともいう。)が停止表示されるタイミン
グでは、飾り図柄の可変表示の表示結果となる確定飾り図柄(3つの飾り図柄の組合せ)
も停止表示(導出)される。
飾り図柄の可変表示が開始されてから終了するまでの期間では、飾り図柄の可変表示の
態様が所定のリーチ態様となる(リーチが成立する)ことがある。ここで、リーチ態様と
は、画像表示装置5の画面上にて停止表示された飾り図柄が後述の大当り組合せの一部を
構成しているときに未だ停止表示されていない飾り図柄については可変表示が継続してい
る態様などのことである。
また、飾り図柄の可変表示中に上記リーチ態様となったことに対応してリーチ演出が実
行される。パチンコ遊技機1では、演出態様に応じて表示結果(特図ゲームの表示結果や
飾り図柄の可変表示の表示結果)が「大当り」となる割合(大当り信頼度、大当り期待度
とも呼ばれる。)が異なる複数種類のリーチ演出が実行される。リーチ演出には、例えば
、ノーマルリーチと、ノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチと、があ
る。
特図ゲームの表示結果が「大当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において
、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた大当り組合せとなる確定飾り図
柄が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「大当り」となる)。一例として、「
左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン
上に同一の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示される。
大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御される「確変大当り」である場合には、奇数
の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示され、大当り遊技状態の終了後に確変
状態に制御されない「非確変大当り(通常大当り)」である場合には、偶数の飾り図柄(
例えば、「6」等)が揃って停止表示されるようにしてもよい。この場合、奇数の飾り図
柄を確変図柄、偶数の飾り図柄を非確変図柄(通常図柄)ともいう。非確変図柄でリーチ
態様となった後に、最終的に「確変大当り」となる昇格演出を実行するようにしてもよい
特図ゲームの表示結果が「小当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において
、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた小当り組合せとなる確定飾り図
柄(例えば、「1 3 5」等)が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「小当
り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、
5Rにおける所定の有効ライン上にチャンス目を構成する飾り図柄が停止表示される。な
お、特図ゲームの表示結果が、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り
遊技状態の大当り種別)の「大当り」となるときと、「小当り」となるときとで、共通の
確定飾り図柄が導出表示されてもよい。
特図ゲームの表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリー
チ態様とならずに、飾り図柄の可変表示の表示結果として、非リーチ組合せの確定飾り図
柄(「非リーチハズレ」ともいう。)が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果
が「非リーチハズレ」となる)ことがある。また、表示結果が「ハズレ」となる場合には
、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様となった後に、飾り図柄の可変表示の表示結果
として、大当り組合せでない所定のリーチ組合せ(「リーチハズレ」ともいう)の確定飾
り図柄が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「リーチハズレ」となる)こ
ともある。
パチンコ遊技機1が実行可能な演出には、上記の可変表示対応表示(保留表示やアクテ
ィブ表示)を表示することも含まれる。また、他の演出として、例えば、大当り信頼度を
予告する予告演出等が飾り図柄の可変表示中に実行される。予告演出には、実行中の可変
表示における大当り信頼度を予告する予告演出や、実行前の可変表示(実行が保留されて
いる可変表示)における大当り信頼度を予告する先読み予告演出がある。先読み予告演出
として、可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)の表示態様を通常とは異なる態
様に変化させる演出が実行されるようにしてもよい。
また、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示中に飾り図柄を一旦仮停止させた
後に可変表示を再開させることで、1回の可変表示を擬似的に複数回の可変表示のように
見せる擬似連演出を実行するようにしてもよい。
大当り遊技状態中にも、大当り遊技状態を報知する大当り中演出が実行される。大当り
中演出としては、ラウンド数を報知する演出や、大当り遊技状態の価値が向上することを
示す昇格演出が実行されてもよい。また、小当り遊技状態中にも、小当り遊技状態を報知
する小当り中演出が実行される。なお、小当り遊技状態中と、一部の大当り種別(小当り
遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別で、例えばその後の遊技状態を高確
状態とする大当り種別)での大当り遊技状態とで、共通の演出を実行することで、現在が
小当り遊技状態中であるか、大当り遊技状態中であるかを遊技者に分からないようにして
もよい。そのような場合であれば、小当り遊技状態の終了後と大当り遊技状態の終了後と
で共通の演出を実行することで、高確状態であるか低確状態であるかを識別できないよう
にしてもよい。
また、例えば特図ゲーム等が実行されていないときには、画像表示装置5にデモ(デモ
ンストレーション)画像が表示される(客待ちデモ演出が実行される)。
(基板構成)
パチンコ遊技機1には、例えば図2に示すような主基板11、演出制御基板12、音声
制御基板13、LED制御基板14、中継基板15などが搭載されている。その他にも、
パチンコ遊技機1の背面には、例えば払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、電源
基板などといった、各種の基板が配置されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における上記遊技の進行
(特図ゲームの実行(保留の管理を含む)、普図ゲームの実行(保留の管理を含む)、大
当り遊技状態、小当り遊技状態、遊技状態など)を制御する機能を有する。主基板11は
、遊技制御用マイクロコンピュータ100、スイッチ回路110、ソレノイド回路111
などを有する。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップの
マイクロコンピュータであり、ROM(Read Only Memory)101と、RAM(Random A
ccess Memory)102と、CPU(Central Processing Unit)103と、乱数回路10
4と、I/O(Input/Output port)105とを備える。
CPU103は、ROM101に記憶されたプログラムを実行することにより、遊技の
進行を制御する処理(主基板11の機能を実現する処理)を行う。このとき、ROM10
1が記憶する各種データ(後述の変動パターン、後述の演出制御コマンド、後述の各種決
定を行う際に参照される各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM102がメイン
メモリとして使用される。RAM102は、その一部または全部がパチンコ遊技機1に対
する電力供給が停止しても、所定期間記憶内容が保存されるバックアップRAMとなって
いる。なお、ROM101に記憶されたプログラムの全部又は一部をRAM102に展開
して、RAM102上で実行するようにしてもよい。
乱数回路104は、遊技の進行を制御するときに使用される各種の乱数値(遊技用乱数
)を示す数値データを更新可能にカウントする。遊技用乱数は、CPU103が所定のコ
ンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの
)であってもよい。
I/O105は、例えば各種信号(後述の検出信号)が入力される入力ポートと、各種
信号(第1特別図柄表示装置4A、第2特別図柄表示装置4B、普通図柄表示器20、第
1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cなどを制御(駆動)
する信号、ソレノイド駆動信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
スイッチ回路110は、遊技球検出用の各種スイッチ(ゲートスイッチ21、始動口ス
イッチ(第1始動口スイッチ22Aおよび第2始動口スイッチ22B)、カウントスイッ
チ(第1カウントスイッチ23および第2カウントスイッチ24))からの検出信号(遊
技球が通過又は進入してスイッチがオンになったことを示す検出信号など)を取り込んで
遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送する。検出信号の伝送により、遊技球の通
過又は進入が検出されたことになる。
ソレノイド回路111は、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆
動信号(例えば、ソレノイド81やソレノイド82、ソレノイド83をオンする信号など
)を、普通電動役物用のソレノイド81や大入賞口扉用のソレノイド82、特殊入賞口用
のソレノイド83に伝送する。
主基板11(遊技制御用マイクロコンピュータ100)は、遊技の進行の制御の一部と
して、遊技の進行に応じて演出制御コマンド(遊技の進行状況等を指定(通知)するコマ
ンド)を演出制御基板12に供給する。主基板11から出力された演出制御コマンドは、
中継基板15により中継され、演出制御基板12に供給される。当該演出制御コマンドに
は、例えば主基板11における各種の決定結果(例えば、特図ゲームの表示結果(大当り
種別を含む。)、特図ゲームを実行する際に使用される変動パターン(詳しくは後述))
、遊技の状況(例えば、可変表示の開始や終了、大入賞口の開放状況、入賞の発生、保留
記憶数、遊技状態)、エラーの発生等を指定するコマンド等が含まれる。
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、演出制御コマ
ンドを受信し、受信した演出制御コマンドに基づいて演出(遊技の進行に応じた種々の演
出であり、可動体32の駆動、エラー報知、電断復旧の報知等の各種報知を含む)を実行
する機能を有する。
演出制御基板12には、演出制御用CPU120と、ROM121と、RAM122と
、表示制御部123と、乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
演出制御用CPU120は、ROM121に記憶されたプログラムを実行することによ
り、表示制御部123とともに演出を実行するための処理(演出制御基板12の上記機能
を実現するための処理であり、実行する演出の決定等を含む)を行う。このとき、ROM
121が記憶する各種データ(各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM122が
メインメモリとして使用される。
演出制御用CPU120は、コントローラセンサユニット35Aやプッシュセンサ35
Bからの検出信号(遊技者による操作を検出したときに出力される信号であり、操作内容
を適宜示す信号)に基づいて演出の実行を表示制御部123に指示することもある。
表示制御部123は、VDP(Video Display Processor)、CGROM(Character G
enerator ROM)、VRAM(Video RAM)などを備え、演出制御用CPU120からの演
出の実行指示に基づき、演出を実行する。
表示制御部123は、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、実行す
る演出に応じた映像信号を画像表示装置5に供給することで、演出画像を画像表示装置5
に表示させる。表示制御部123は、さらに、演出画像の表示に同期した音声出力や、枠
LED9および右打ち報知用LED37の点灯/消灯を行うため、音指定信号(出力する
音声を指定する信号)を音声制御基板13に供給したり、LED信号(LEDの点灯/消
灯態様を指定する信号)をLED制御基板14に供給したりする。また、表示制御部12
3は、可動体32を動作させる信号を当該可動体32又は当該可動体32を駆動する駆動
回路に供給する。
音声制御基板13は、スピーカ8L、8Rを駆動する各種回路を搭載しており、当該音
指定信号に基づきスピーカ8L、8Rを駆動し、当該音指定信号が指定する音声をスピー
カ8L、8Rから出力させる。
LED制御基板14は、枠LED9や右打ち報知用LED37を駆動する各種回路を搭
載しており、当該LED信号に基づき枠LED9や右打ち報知用LED37を駆動し、当
該LED信号が指定する態様で枠LED9や右打ち報知用LED37を点灯/消灯する。
このようにして、表示制御部123は、音声出力、LEDの点灯/消灯を制御する。
なお、音声出力、LEDの点灯/消灯の制御(音指定信号やLED信号の供給等)、可
動体32の制御(可動体32を動作させる信号の供給等)は、演出制御用CPU120が
実行するようにしてもよい。
乱数回路124は、各種演出を実行するために使用される各種の乱数値(演出用乱数)
を示す数値データを更新可能にカウントする。演出用乱数は、演出制御用CPU120が
所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新さ
れるもの)であってもよい。
演出制御基板12に搭載されたI/O125は、例えば主基板11などから伝送された
演出制御コマンドを取り込むための入力ポートと、各種信号(映像信号、音指定信号、L
ED信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
演出制御基板12、音声制御基板13、LED制御基板14といった、主基板11以外
の基板をサブ基板ともいう。パチンコ遊技機1のようにサブ基板が機能別に複数設けられ
ていてもよいし、1のサブ基板が複数の機能を有するように構成してもよい。
(動作)
次に、パチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。
(主基板11の主要な動作)
まず、主基板11における主要な動作を説明する。パチンコ遊技機1に対して電力供給
が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103によっ
て遊技制御メイン処理が実行される。図3は、主基板11におけるCPU103が実行す
る遊技制御メイン処理を示すフローチャートである。
図3に示す遊技制御メイン処理では、CPU103は、まず、割込禁止に設定する(ス
テップS1)。続いて、必要な初期設定を行う(ステップS2)。初期設定には、スタッ
クポインタの設定、内蔵デバイス(CTC(カウンタ/タイマ回路)、パラレル入出力ポ
ート等)のレジスタ設定、RAM102をアクセス可能状態にする設定等が含まれる。
次いで、クリアスイッチからの出力信号がオンであるか否かを判定する(ステップS3
)。クリアスイッチは、例えば電源基板に搭載されている。クリアスイッチがオンの状態
で電源が投入されると、出力信号(クリア信号)が入力ポートを介して遊技制御用マイク
ロコンピュータ100に入力される。クリアスイッチからの出力信号がオンである場合(
ステップS3;Yes)、初期化処理(ステップS8)を実行する。初期化処理では、C
PU103は、RAM102に記憶されるフラグ、カウンタ、バッファをクリアするRA
Mクリア処理を行い、作業領域に初期値を設定する。
また、CPU103は、初期化を指示する演出制御コマンドを演出制御基板12に送信
する(ステップS9)。演出制御用CPU120は、当該演出制御コマンドを受信すると
、例えば画像表示装置5において、遊技機の制御の初期化がなされたことを報知するため
の画面表示を行う。
クリアスイッチからの出力信号がオンでない場合には(ステップS3;No)、RAM
102(バックアップRAM)にバックアップデータが保存されているか否かを判定する
(ステップS4)。不測の停電等(電断)によりパチンコ遊技機1への電力供給が停止し
たときには、CPU103は、当該電力供給の停止によって動作できなくなる直前に、電
源供給停止時処理を実行する。この電源供給停止時処理では、RAM102にデータをバ
ックアップすることを示すバックアップフラグをオンする処理、RAM102のデータ保
護処理等が実行される。データ保護処理には、誤り検出符号(チェックサム、パリティビ
ット等)の付加、各種データをバックアップする処理が含まれる。バックアップされるデ
ータには、遊技を進行するための各種データ(各種フラグ、各種タイマの状態等を含む)
の他、前記バックアップフラグの状態や誤り検出符号も含まれる。ステップS4では、バ
ックアップフラグがオンであるか否かを判定する。バックアップフラグがオフでRAM1
02にバックアップデータが記憶されていない場合(ステップS4;No)、初期化処理
(ステップS8)を実行する。
RAM102にバックアップデータが記憶されている場合(ステップS4;Yes)、
CPU103は、バックアップしたデータのデータチェックを行い(誤り検出符号を用い
て行われる)、データが正常か否かを判定する(ステップS5)。ステップS5では、例
えば、パリティビットやチェックサムにより、RAM102のデータが、電力供給停止時
のデータと一致するか否かを判定する。これらが一致すると判定された場合、RAM10
2のデータが正常であると判定する。
RAM102のデータが正常でないと判定された場合(ステップS5;No)、内部状
態を電力供給停止時の状態に戻すことができないので、初期化処理(ステップS8)を実
行する。
RAM102のデータが正常であると判定された場合(ステップS5;Yes)、CP
U103は、主基板11の内部状態を電力供給停止時の状態に戻すための復旧処理(ステ
ップS6)を行う。復旧処理では、CPU103は、RAM102の記憶内容(バックア
ップしたデータの内容)に基づいて作業領域の設定を行う。これにより、電力供給停止時
の遊技状態に復旧し、特別図柄の変動中であった場合には、後述の遊技制御用タイマ割込
み処理の実行によって、復旧前の状態から特別図柄の変動が再開されることになる。
そして、CPU103は、電断からの復旧を指示する演出制御コマンドを演出制御基板
12に送信する(ステップS7)。これに合わせて、バックアップされている電断前の遊
技状態を指定する演出制御コマンドや、特図ゲームの実行中であった場合には当該実行中
の特図ゲームの表示結果を指定する演出制御コマンドを送信するようにしてもよい。これ
らコマンドは、後述の特別図柄プロセス処理で送信設定されるコマンドと同じコマンドを
使用できる。演出制御用CPU120は、電断からの復旧時を特定する演出制御コマンド
を受信すると、例えば画像表示装置5において、電断からの復旧がなされたこと又は電断
からの復旧中であることを報知するための画面表示を行う。演出制御用CPU120は、
前記演出制御コマンドに基づいて、適宜の画面表示を行うようにしてもよい。
復旧処理または初期化処理を終了して演出制御基板12に演出制御コマンドを送信した
後には、CPU103は、乱数回路104を初期設定する乱数回路設定処理を実行する(
ステップS10)。そして、所定時間(例えば2ms)毎に定期的にタイマ割込がかかる
ように遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されているCTCのレジスタの設定
を行い(ステップS11)、割込みを許可する(ステップS12)。その後、ループ処理
に入る。以後、所定時間(例えば2ms)ごとにCTCから割込み要求信号がCPU10
3へ送出され、CPU103は定期的にタイマ割込み処理を実行することができる。
こうした遊技制御メイン処理を実行したCPU103は、CTCからの割込み要求信号
を受信して割込み要求を受け付けると、図4のフローチャートに示す遊技制御用タイマ割
込み処理を実行する。図4に示す遊技制御用タイマ割込み処理を開始すると、CPU10
3は、まず、所定のスイッチ処理を実行することにより、スイッチ回路110を介してゲ
ートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、第1カウン
トスイッチ23、第2カウントスイッチ24といった各種スイッチからの検出信号の受信
の有無を判定する(ステップS21)。続いて、所定のメイン側エラー処理を実行するこ
とにより、パチンコ遊技機1の異常診断を行い、その診断結果に応じて必要ならば警告を
発生可能とする(ステップS22)。この後、所定の情報出力処理を実行することにより
、例えばパチンコ遊技機1の外部に設置されたホール管理用コンピュータに供給される大
当り情報(大当りの発生回数等を示す情報)、始動情報(始動入賞の回数等を示す情報)
、確率変動情報(確変状態となった回数等を示す情報)などのデータを出力する(ステッ
プS23)。
情報出力処理に続いて、主基板11の側で用いられる遊技用乱数の少なくとも一部をソ
フトウェアにより更新するための遊技用乱数更新処理を実行する(ステップS24)。こ
の後、CPU103は、第1特別図柄プロセス処理を実行する(ステップS25A)。C
PU103がタイマ割込み毎に第1特別図柄プロセス処理を実行することにより、第1特
図ゲームの実行及び保留の管理や、大当り遊技状態や小当り遊技状態の制御、遊技状態の
制御などが実現される(詳しくは後述)。また、CPU103は、第2特別図柄プロセス
処理を実行する(ステップS25B)。CPU103がタイマ割込み毎に第2特別図柄プ
ロセス処理を実行することにより、第2特図ゲームの実行及び保留の管理や、大当り遊技
状態や小当り遊技状態の制御、遊技状態の制御などが実現される。なお、このパチンコ遊
技機1では、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを同時に並行して実行
することが可能である。
第1特別図柄プロセス処理および第2特別図柄プロセス処理に続いて、普通図柄プロセ
ス処理が実行される(ステップS26)。CPU103がタイマ割込み毎に普通図柄プロ
セス処理を実行することにより、ゲートスイッチ21からの検出信号に基づく(通過ゲー
ト41に遊技球が通過したことに基づく)普図ゲームの実行及び保留の管理や、「普図当
り」に基づく可変入賞球装置6Bの開放制御などを可能にする。普図ゲームの実行は、普
通図柄表示器20を駆動することにより行われ、普図保留表示器25Cを点灯させること
により普図保留数を表示する。
普通図柄プロセス処理を実行した後、遊技制御用タイマ割込み処理の一部として、電断
が発生したときの処理、賞球を払い出すための処理等などが行われてもよい。その後、C
PU103は、コマンド制御処理を実行する(ステップS27)。CPU103は、上記
各処理にて演出制御コマンドを送信設定することがある。ステップS27のコマンド制御
処理では、送信設定された演出制御コマンドを演出制御基板12などのサブ側の制御基板
に対して伝送させる処理が行われる。コマンド制御処理を実行した後には、割込みを許可
してから、遊技制御用タイマ割込み処理を終了する。
また、図4では記載を省略しているが、遊技制御用タイマ割込み処理では、遊技機の制
御状態を遊技機外部で確認できるようにするための試験信号を出力するための処理である
試験端子処理も実行される。試験端子処理では、CPU103は、右打ち操作を行う期間
であることを特定可能な試験信号(右打ち試験信号)も出力する制御を行う。具体的には
、試験端子処理において、CPU103は、大当り遊技中や、第2特別図柄の変動表示に
もとづく小当り遊技中、KT状態中に右打ち試験信号を出力する制御を行う。一方、試験
端子処理において、CPU103は、第1特別図柄の変動表示にもとづく小当り遊技中に
は右打ち試験信号を出力する制御を行わない。
図5は、第1特別図柄プロセス処理として、図4に示すステップS25Aにて実行され
る処理の一例を示すフローチャートである。この第1特別図柄プロセス処理において、C
PU103は、まず、第1始動入賞判定処理を実行する(ステップS101A)。
第1始動入賞判定処理では、第1始動入賞口への始動入賞の発生を検出し、RAM10
2の所定領域に保留情報を格納し第1保留記憶数を更新する処理が実行される。第1始動
入賞口への始動入賞が発生すると、表示結果(大当り種別を含む)や変動パターンを決定
するための乱数値が抽出され、保留情報としてRAM102に設けられた第1保留記憶バ
ッファに記憶される。また、抽出した乱数値に基づいて、表示結果や変動パターンを先読
み判定する処理が実行されてもよい。保留情報や第1保留記憶数を記憶した後には、演出
制御基板12に始動入賞の発生、第1保留記憶数、先読み判定等の判定結果を指定するた
めの演出制御コマンドを送信するための送信設定が行われる。こうして送信設定された始
動入賞時の演出制御コマンドは、例えば第1特別図柄プロセス処理が終了した後、図4に
示すステップS27のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板11から演
出制御基板12に対して伝送される。
S101にて第1始動入賞判定処理を実行した後、CPU103は、RAM102に設
けられた第1特図プロセスフラグの値に応じて、ステップS110A~S121Aの処理
のいずれかを選択して実行する。なお、第1特別図柄プロセス処理の各処理(ステップS
110A~S121A)では、各処理に対応した演出制御コマンドを演出制御基板12に
送信するための送信設定が行われる。
ステップS110Aの第1特別図柄通常処理は、第1特図プロセスフラグの値が“0”
(初期値)のときに実行される。この第1特別図柄通常処理では、保留情報の有無などに
基づいて、第1特図ゲームを開始するか否かの判定が行われる。また、第1特別図柄通常
処理では、表示結果決定用の乱数値に基づき、第1特別図柄や飾り図柄の表示結果を「大
当り」または「小当り」とするか否かや「大当り」とする場合の大当り種別を、その表示
結果が導出表示される以前に決定(事前決定)する。さらに、第1特別図柄通常処理では
、決定された表示結果に対応して、第1特図ゲームにおいて停止表示させる確定特別図柄
(大当り図柄や小当り図柄、ハズレ図柄のいずれか)が設定される。その後、第1特図プ
ロセスフラグの値が“1”に更新され、第1特別図柄通常処理は終了する。
乱数値に基づき各種の決定を行う場合には、ROM101に格納されている各種のテー
ブル(乱数値と比較される決定値が決定結果に割り当てられているテーブル)が参照され
る。主基板11における他の決定、演出制御基板12における各種の決定についても同じ
である。演出制御基板12においては、各種のテーブルがROM121に格納されている
ステップS111Aの第1変動パターン設定処理は、第1特図プロセスフラグの値が“
1”のときに実行される。この第1変動パターン設定処理には、表示結果を「大当り」ま
たは「小当り」とするか否かの事前決定結果等に基づき、変動パターン決定用の乱数値を
用いて変動パターンを複数種類のいずれかに決定する処理などが含まれている。第1変動
パターン設定処理では、変動パターンを決定したときに、第1特図プロセスフラグの値が
“2”に更新され、第1変動パターン設定処理は終了する。
変動パターンは、特図ゲームの実行時間(特図変動時間)(飾り図柄の可変表示の実行
時間でもある)や、飾り図柄の可変表示の態様(リーチの有無等)、飾り図柄の可変表示
中の演出内容(リーチ演出の種類等)を指定するものであり、可変表示パターンとも呼ば
れる。
ステップS112Aの第1特別図柄変動処理は、第1特図プロセスフラグの値が“2”
のときに実行される。この第1特別図柄変動処理には、第1特別図柄表示装置4Aにおい
て第1特別図柄を変動させるための設定を行う処理や、その第1特別図柄が変動を開始し
てからの経過時間を計測する処理などが含まれている。また、計測された経過時間が変動
パターンに対応する特図変動時間に達したか否かの判定も行われる。そして、第1特別図
柄の変動を開始してからの経過時間が特図変動時間に達したときには、第1特図プロセス
フラグの値が“3”に更新され、第1特別図柄変動処理は終了する。
なお、本例では、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とは並行して実行
可能であるので、例えば、第1特別図柄変動処理(ステップS112A)に移行して第1
特別図柄の変動表示中であるときに、第2特別図柄の変動表示において小当りとなり小当
り遊技に制御される場合がある。この場合、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具
体的には、CPU103)は、小当り遊技中であるか否かを判定し(具体的には、第2特
図プロセスフラグの値が第2小当り開放前処理~第2小当り終了処理に相当する値である
か否かを判定し)、小当り遊技中であれば、第1特図プロセスフラグの値を第1特別図柄
変動処理に相当する値から変更しないようにし、小当り遊技中でなければ、第1特図プロ
セスフラグの値を次の第1特別図柄停止処理に相当する値に更新可能としている。そのよ
うな制御を行うことにより、第2特別図柄の変動表示にもとづく小当り遊技中では第1特
別図柄の変動表示を中断し、その小当り遊技の終了後に第1特別図柄の変動表示を再開す
るように制御している。なお、そのような制御にかぎらず、例えば、第2特別図柄の変動
表示にもとづく小当り遊技中は、第1特別図柄が変動を開始してからの経過時間を計測す
る処理を中断(タイマの更新を中断)するように構成してもよい。
また、例えば、小当り終了処理期間としての小当りエンディング期間を遊技状態によっ
て異ならせるように構成してもよい。例えば、通常状態において、第1特別図柄の変動表
示を中断するように構成すると、第1特別図柄の変動表示の中断期間が長くなり、第1特
別図柄の変動表示の実行期間と中断期間との差が大きくなると飾り図柄の揺れ停止などに
より中断期間を吸収する必要があり、遊技者に違和感を与える演出になってしまう。その
ため、通常状態では、小当りエンディング期間をKT状態(第1KT状態、第2KT状態
)よりも短くすることが望ましい。この場合、例えば、通常状態では小当りエンディング
期間が0.5秒であるのに対して、KT状態では小当りエンディング期間が3秒であるよ
うに構成してもよい。
また、上記のように構成する場合、例えば、第1KT状態では、小当り制御において実
質的に遊技球が入賞困難であり特に演出を行わないので、第2KT状態に比べて小当りエ
ンディング期間を短くするように構成してもよい。一方、第2KT状態では、小当り制御
において遊技球が入賞容易であり小当り制御を強調する演出を実行するので、第1KT状
態に比べて小当りエンディング期間を長くするように構成してもよい。この場合、例えば
、第1KT状態では小当りエンディング期間が0.5秒であるのに対して、第2KT状態
では小当りエンディング期間が3秒であるように構成してもよい。
さらに、小当り開放前処理期間としての小当りファンファーレ期間についても、上記の
小当りエンディング期間と同様に、遊技状態によって期間の長さを異ならせてもよい。
ステップS113Aの第1特別図柄停止処理は、第1特図プロセスフラグの値が“3”
のときに実行される。この第1特別図柄停止処理には、第1特別図柄表示装置4Aにて第
1特別図柄の変動を停止させ、第1特別図柄の表示結果となる確定特別図柄を停止表示(
導出)させるための設定を行う処理が含まれている。そして、表示結果が「大当り」であ
る場合には第1特図プロセスフラグの値が“4”に更新される。その一方で、大当りフラ
グがオフであり、表示結果が「小当り」である場合には、第1特図プロセスフラグの値が
“9”に更新される。また、表示結果が「ハズレ」である場合には、第1特図プロセスフ
ラグの値が“0”に更新される。表示結果が「小当り」又は「ハズレ」である場合、確変
状態やKT状態、高ベース状態に制御されているときであって、回数切りの終了成立する
場合には、遊技状態も更新される。第1特図プロセスフラグの値が更新されると、第1特
別図柄停止処理は終了する。
ステップS114Aの第1ゲート通過待ち処理は、第4特図プロセスフラグの値が“4
”のときに実行される。この第1ゲート通過待ち処理では、通過ゲート41への遊技球の
通過を待機する制御を行う。通過ゲート41への遊技球の通過を検知したときには第1特
図プロセスフラグの値が“5”に更新される。
ステップS115Aの第1大当り開放前処理は、第1特図プロセスフラグの値が“5”
のときに実行される。この第1大当り開放前処理には、表示結果が「大当り」となったこ
となどに基づき、大当り遊技状態においてラウンドの実行を開始して大入賞口を開放状態
とするための設定を行う処理などが含まれている。大入賞口を開放状態とするときには、
大入賞口扉用のソレノイド82に対してソレノイド駆動信号を供給する処理が実行される
。このときには、例えば大当り種別がいずれであるかに対応して、大入賞口を開放状態と
する開放上限期間や、ラウンドの上限実行回数を設定する。これらの設定が終了すると、
第1特図プロセスフラグの値が“6”に更新され、第1大当り開放前処理は終了する。
ステップS116Aの第1大当り開放中処理は、第1特図プロセスフラグの値が“6”
のときに実行される。この第1大当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの
経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間や第1カウントスイッチ23によって
検出された遊技球の個数などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミ
ングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。そして、大入賞口を閉鎖状態に
戻すときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対するソレノイド駆動信号の供給を停止
させる処理などを実行した後、第1特図プロセスフラグの値が“7”に更新し、第1大当
り開放中処理を終了する。
ステップS117Aの第1大当り開放後処理は、第1特図プロセスフラグの値が“7”
のときに実行される。この第1大当り開放後処理には、大入賞口を開放状態とするラウン
ドの実行回数が設定された上限実行回数に達したか否かを判定する処理や、上限実行回数
に達した場合に大当り遊技状態を終了させるための設定を行う処理などが含まれている。
そして、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達していないときには、第1特図プロセス
フラグの値が“6”に更新される一方、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達したとき
には、第1特図プロセスフラグの値が“8”に更新される。第1特図プロセスフラグの値
が更新されると、第1大当り開放後処理は終了する。
ステップS118Aの第1大当り終了処理は、第1特図プロセスフラグの値が“8”の
ときに実行される。この第1大当り終了処理には、大当り遊技状態の終了を報知する演出
動作としてのエンディング演出が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機
する処理や、大当り遊技状態の終了に対応して確変制御やKT制御、高ベース制御を開始
するための各種の設定を行う処理などが含まれている。こうした設定が行われたときには
、第1特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、第1大当り終了処理は終了する。
ステップS119Aの第1小当り開放前処理は、第1特図プロセスフラグの値が“9”
のときに実行される。この第1小当り開放前処理には、表示結果が「小当り」となったこ
とに基づき、小当り遊技状態において特殊入賞口を開放状態とするための設定を行う処理
などが含まれている。このときには、第1特図プロセスフラグの値が“10”に更新され
、第1小当り開放前処理は終了する。
ステップS120Aの第1小当り開放中処理は、第1特図プロセスフラグの値が“10
”のときに実行される。この第1小当り開放中処理には、特殊入賞口を開放状態としてか
らの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間などに基づいて、特殊入賞口を開
放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている
。特殊入賞口を閉鎖状態に戻して小当り遊技状態の終了タイミングとなったときには、第
1特図プロセスフラグの値が“11”に更新され、第1小当り開放中処理は終了する。
ステップS121Aの第1小当り終了処理は、第1特図プロセスフラグの値が“11”
のときに実行される。この第1小当り終了処理には、小当り遊技状態の終了を報知する演
出動作が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理などが含まれて
いる。ここで、小当り遊技状態が終了するときには、小当り遊技状態となる以前のパチン
コ遊技機1における遊技状態を継続させる。小当り遊技状態の終了時における待ち時間が
経過したときには、第1特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、第1小当り終了処
理は終了する。
なお、第2特別図柄プロセス処理(ステップS25B)において実行される処理は、第
1特別図柄プロセス処理(ステップS25A)において実行される処理と同様である。す
なわち、図5で説明した第1特別図柄プロセス処理において、「第1」を「第2」と読み
替えれば、第2特別図柄プロセス処理が説明されることになる。また、第2特別図柄プロ
セス処理(ステップS25B)の第1始動入賞判定処理で抽出された各乱数値は、保留情
報としてRAM102に設けられた第2保留記憶バッファに記憶される。
なお、本例では、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とは並行して実行
可能であるので、例えば、第2特別図柄変動処理に移行して第2特別図柄の変動表示中で
あるときに、第1特別図柄の変動表示において小当りとなり小当り遊技に制御される場合
もある。この場合、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103
)は、小当り遊技中であるか否かを判定し(具体的には、第1特図プロセスフラグの値が
第1小当り開放前処理~第1小当り終了処理に相当する値であるか否かを判定し)、小当
り遊技中であれば、第2特図プロセスフラグの値を第2特別図柄変動処理に相当する値か
ら変更しないようにし、小当り遊技中でなければ、第2特図プロセスフラグの値を次の第
2特別図柄停止処理に相当する値に更新可能としている。そのような制御を行うことによ
り、第1特別図柄の変動表示にもとづく小当り遊技中では第2特別図柄の変動表示を中断
し、その小当り遊技の終了後に第2特別図柄の変動表示を再開するように制御している。
なお、そのような制御にかぎらず、例えば、第1特別図柄の変動表示にもとづく小当り遊
技中は、第2特別図柄が変動を開始してからの経過時間を計測する処理を中断(タイマの
更新を中断)するように構成してもよい。
なお、第2特別図柄の変動表示にもとづく小当り制御に関しても、遊技状態によって小
当りファンファーレ期間や小当りエンディング期間の長さを異ならせるように構成しても
よい。
(演出制御基板12の主要な動作)
次に、演出制御基板12における主要な動作を説明する。演出制御基板12では、電源
基板等から電源電圧の供給を受けると、演出制御用CPU120が起動して、図6のフロ
ーチャートに示すような演出制御メイン処理を実行する。図6に示す演出制御メイン処理
を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、所定の初期化処理を実行して(ステッ
プS71)、RAM122のクリアや各種初期値の設定、また演出制御基板12に搭載さ
れたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定等を行う。また、初期動作制御処理
を実行する(ステップS72)。初期動作制御処理では、可動体32を駆動して初期位置
に戻す制御、所定の動作確認を行う制御といった可動体32の初期動作を行う制御が実行
される。
その後、タイマ割込みフラグがオンとなっているか否かの判定を行う(ステップS73
)。タイマ割込みフラグは、例えばCTCのレジスタ設定に基づき、所定時間(例えば2
ミリ秒)が経過するごとにオン状態にセットされる。このとき、タイマ割込みフラグがオ
フであれば(ステップS73;No)、ステップS73の処理を繰り返し実行して待機す
る。
また、演出制御基板12の側では、所定時間が経過するごとに発生するタイマ割込みと
は別に、主基板11からの演出制御コマンドを受信するための割込みが発生する。この割
込みは、例えば主基板11からの演出制御INT信号がオン状態となることにより発生す
る割込みである。演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みが発生すると、
演出制御用CPU120は、自動的に割込み禁止に設定するが、自動的に割込み禁止状態
にならないCPUを用いている場合には、割込み禁止命令(DI命令)を発行することが
望ましい。演出制御用CPU120は、演出制御INT信号がオン状態となることによる
割込みに対応して、例えば所定のコマンド受信割込み処理を実行する。このコマンド受信
割込み処理では、I/O125に含まれる入力ポートのうちで、中継基板15を介して主
基板11から送信された制御信号を受信する所定の入力ポートより、演出制御コマンドを
取り込む。このとき取り込まれた演出制御コマンドは、例えばRAM122に設けられた
演出制御コマンド受信用バッファに格納する。その後、演出制御用CPU120は、割込
み許可に設定してから、コマンド受信割込み処理を終了する。
ステップS73にてタイマ割込みフラグがオンである場合には(ステップS73;Ye
s)、タイマ割込みフラグをクリアしてオフ状態にするとともに(ステップS74)、コ
マンド解析処理を実行する(ステップS75)。コマンド解析処理では、例えば主基板1
1の遊技制御用マイクロコンピュータ100から送信されて演出制御コマンド受信用バッ
ファに格納されている各種の演出制御コマンドを読み出した後に、その読み出された演出
制御コマンドに対応した設定や制御などが行われる。例えば、どの演出制御コマンドを受
信したかや演出制御コマンドが特定する内容等を演出制御プロセス処理等で確認できるよ
うに、読み出された演出制御コマンドをRAM122の所定領域に格納したり、RAM1
22に設けられた受信フラグをオンしたりする。また、演出制御コマンドが遊技状態を特
定する場合、遊技状態に応じた背景の表示を表示制御部123に指示してもよい。
ステップS75にてコマンド解析処理を実行した後には、演出制御プロセス処理を実行
する(ステップS76)。演出制御プロセス処理では、例えば画像表示装置5の表示領域
における演出画像の表示動作、スピーカ8L、8Rからの音声出力動作、枠LED9及び
装飾用LEDといった装飾発光体における点灯動作、可動体32の駆動動作といった、各
種の演出装置を動作させる制御が行われる。また、各種の演出装置を用いた演出動作の制
御内容について、主基板11から送信された演出制御コマンド等に応じた判定や決定、設
定などが行われる。
ステップS76の演出制御プロセス処理に続いて、演出用乱数更新処理が実行され(ス
テップS77)、演出制御基板12の側で用いられる演出用乱数の少なくとも一部がソフ
トウェアにより更新される。その後、ステップS73の処理に戻る。ステップS73の処
理に戻る前に、他の処理が実行されてもよい。
図7は、演出制御プロセス処理として、図6のステップS76にて実行される処理の一
例を示すフローチャートである。図7に示す演出制御プロセス処理において、演出制御用
CPU120は、まず、先読予告設定処理を実行する(ステップS161)。先読予告設
定処理では、例えば、主基板11から送信された始動入賞時の演出制御コマンドに基づい
て、先読み予告演出を実行するための判定や決定、設定などが行われる。また、当該演出
制御コマンドから特定される保留記憶数に基づき保留表示を表示するための処理が実行さ
れる。
ステップS161の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、例えばRAM12
2に設けられた演出プロセスフラグの値に応じて、以下のようなステップS170~S1
77の処理のいずれかを選択して実行する。
ステップS170の可変表示開始待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“0”(初期
値)のときに実行される処理である。この可変表示開始待ち処理は、主基板11から可変
表示の開始を指定するコマンドなどを受信したか否かに基づき、画像表示装置5における
飾り図柄の可変表示を開始するか否かを判定する処理などを含んでいる。画像表示装置5
における飾り図柄の可変表示を開始すると判定された場合、演出プロセスフラグの値を“
1”に更新し、可変表示開始待ち処理を終了する。
ステップS171の可変表示開始設定処理は、演出プロセスフラグの値が“1”のとき
に実行される処理である。この可変表示開始設定処理では、演出制御コマンドにより特定
される表示結果や変動パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の表示結果(確定飾り図
柄)、飾り図柄の可変表示の態様、リーチ演出や各種予告演出などの各種演出の実行の有
無やその態様や実行開始タイミングなどを決定する。そして、その決定結果等を反映した
演出制御パターン(表示制御部123に演出の実行を指示するための制御データの集まり
)を設定する。その後、設定した演出制御パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の実
行開始を表示制御部123に指示し、演出プロセスフラグの値を“2”に更新し、可変表
示開始設定処理を終了する。表示制御部123は、飾り図柄の可変表示の実行開始の指示
により、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示を開始させる。
ステップS172の可変表示中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“2”のときに
実行される処理である。この可変表示中演出処理において、演出制御用CPU120は、
表示制御部123を指示することで、ステップS171にて設定された演出制御パターン
に基づく演出画像を画像表示装置5の表示画面に表示させることや、可動体32を駆動さ
せること、音声制御基板13に対する指令(効果音信号)の出力によりスピーカ8L、8
Rから音声や効果音を出力させること、LED制御基板14に対する指令(電飾信号)の
出力により枠LED9や装飾用LEDを点灯/消灯/点滅させることといった、飾り図柄
の可変表示中における各種の演出制御を実行する。こうした演出制御を行った後、例えば
演出制御パターンから飾り図柄の可変表示終了を示す終了コードが読み出されたこと、あ
るいは、主基板11から確定飾り図柄を停止表示させることを指定するコマンドを受信し
たことなどに対応して、飾り図柄の表示結果となる確定飾り図柄を停止表示させる。確定
飾り図柄を停止表示したときには、演出プロセスフラグの値が“3”に更新され、可変表
示中演出処理は終了する。
ステップS173の特図当り待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“3”のときに実
行される処理である。この特図当り待ち処理において、演出制御用CPU120は、主基
板11から大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマン
ドの受信があったか否かを判定する。そして、大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始
することを指定する演出制御コマンドを受信したきに、そのコマンドが大当り遊技状態の
開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を“6”に更新する。これに対し
て、そのコマンドが小当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグ
の値を小当り中演出処理に対応した値である“4”に更新する。また、大当り遊技状態又
は小当り遊技状態を開始することを指定するコマンドを受信せずに、当該コマンドの受信
待ち時間が経過したときには、特図ゲームにおける表示結果が「ハズレ」であったと判定
して、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新する。演出プロセスフラグの
値を更新すると、特図当り待ち処理を終了する。
ステップS174の小当り中演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が“4”のとき
に実行される処理である。この小当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、
例えば小当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設
定内容に基づく小当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、小当り中演出
処理では、例えば主基板11から小当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受
信したことに対応して、演出プロセスフラグの値を小当り終了演出に対応した値である“
5”に更新し、小当り中演出処理を終了する。
ステップS175の小当り終了演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が“5”のと
きに実行される処理である。この小当り終了演出処理において、演出制御用CPU120
は、例えば小当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定
内容に基づく小当り遊技状態の終了時における各種の演出制御を実行する。その後、演出
プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、小当り終了演出処理を終了する。
ステップS176の大当り中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“6”のときに実
行される処理である。この大当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例え
ば大当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内
容に基づく大当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、大当り中演出処理
では、例えば主基板11から大当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信し
たことに対応して、演出制御プロセスフラグの値をエンディング演出処理に対応した値で
ある“7”に更新し、大当り中演出処理を終了する。
ステップS177のエンディング演出処理は、演出プロセスフラグの値が“7”のとき
に実行される処理である。このエンディング演出処理において、演出制御用CPU120
は、例えば大当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定
内容に基づく大当り遊技状態の終了時におけるエンディング演出の各種の演出制御を実行
する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、エンディング演
出処理を終了する。
(基本説明の変形例)
この発明は、上記基本説明で説明したパチンコ遊技機1に限定されず、本発明の趣旨を
逸脱しない範囲で、様々な変形及び応用が可能である。
上記基本説明のパチンコ遊技機1は、入賞の発生に基づいて所定数の遊技媒体を景品と
して払い出す払出式遊技機であったが、遊技媒体を封入し入賞の発生に基づいて得点を付
与する封入式遊技機であってもよい。
特別図柄の可変表示中に表示されるものは1種類の図柄(例えば、「-」を示す記号)
だけで、当該図柄の表示と消灯とを繰り返すことによって可変表示を行うようにしてもよ
い。さらに可変表示中に当該図柄が表示されるものも、可変表示の停止時には、当該図柄
が表示されなくてもよい(表示結果としては「-」を示す記号が表示されなくてもよい)
上記基本説明では、遊技機としてパチンコ遊技機1を示したが、メダルが投入されて所
定の賭け数が設定され、遊技者による操作レバーの操作に応じて複数種類の図柄を回転さ
せ、遊技者によるストップボタンの操作に応じて図柄を停止させたときに停止図柄の組合
せが特定の図柄の組み合わせになると、所定数のメダルが遊技者に払い出されるゲームを
実行可能なスロット機(例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、RT、AT、A
RT、CZ(以下、ボーナス等)のうち1以上を搭載するスロット機)にも本発明を適用
可能である。
本発明を実現するためのプログラム及びデータは、パチンコ遊技機1に含まれるコンピ
ュータ装置などに対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定される
ものではなく、予めコンピュータ装置などの有する記憶装置にインストールしておくこと
で配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラム及び
データは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワ
ーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するもの
だけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモ
リ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネッ
トワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としても
よい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うこ
とによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
なお、本明細書において、演出の実行割合などの各種割合の比較の表現(「高い」、「
低い」、「異ならせる」などの表現)は、一方が「0%」の割合であることを含んでもよ
い。例えば、一方が「0%」の割合で、他方が「100%」の割合又は「100%」未満
の割合であることも含む。
[特徴部21TMに関する説明]
次に、特徴部21TMに関して説明する。パチンコ遊技機1には、例えば図8-1に示
すような主基板11、演出制御基板12、ターミナル基板(情報出力基板)21TM01
6といった、各種の制御基板が搭載されている。また、パチンコ遊技機1には、主基板1
1と演出制御基板12との間で伝送される各種の制御信号を中継するための中継基板15
なども搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1における遊技盤2などの背面には
、例えば払出制御基板、発射制御基板、インタフェース基板などといった、各種の基板が
配置されている。
なお、前述した図2に示すように、主基板11には、第1始動口スイッチ22A及び第
2始動口スイッチ22B、並びに、第1特別図柄表示装置4A及び第2特別図柄表示装置
4B等の各種部品が接続されており、演出制御基板12には、スピーカ8L、8R、枠L
ED9等の各種演出装置が接続されているが、図8-1では、これらを省略している。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、図8-3に示すように、基板ケース21T
M201に収納された状態でパチンコ遊技機1の背面に搭載され、パチンコ遊技機1にお
ける遊技の進行を制御するための各種回路が搭載されている。主基板11は、主として、
特図ゲームにおいて用いる乱数の設定機能、所定位置に配設されたスイッチ等からの信号
の入力を行う機能、演出制御基板12などからなるサブ側の制御基板に宛てて、指令情報
の一例となる制御コマンドを制御信号として出力して送信する機能、ホールの管理コンピ
ュータに対して各種情報を出力する機能などを備えている。また、主基板11は、第1特
別図柄表示装置4Aと第2特別図柄表示装置4Bを構成する各LED(例えばセグメント
LED)などの点灯/消灯制御を行って第1特図や第2特図の変動表示を制御することや
、普通図柄表示器20の点灯/消灯/発色制御などを行って普通図柄表示器20による普
通図柄の変動表示を制御することといった、所定の表示図柄の変動表示を制御する機能も
備えている。
また、主基板11には、図8-3に示すように、パチンコ遊技機1の背面側から視認可
能な表示モニタ21TM029が設けられており、該表示モニタ21TM029に、入賞
に関する各種の入賞情報を表示する機能も備えている。尚、表示モニタ21TM029の
左側方には表示切替スイッチ21TM030が設けられており、該表示切替スイッチ21
TM030の操作によって表示モニタ21TM029に表示されている情報を切り替える
ことが可能となっている。
主基板11には、例えば遊技制御用マイクロコンピュータ100や、遊技球検出用の各
種スイッチからの検出信号の他、電源断信号、クリア信号、リセット信号等の各種信号を
取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送するスイッチ回路110、ター
ミナル基板21TM016からセキュリティ信号等の各種の信号の出力を行うための情報
出力回路112が搭載されている。
また、図8-1に示す主基板11は、図8-3に示すように、透過性を有する合成樹脂
材からなる基板ケース21TM201に封入されており、主基板11の中央には表示モニ
タ21TM029(例えば、7セグメント)が配置され、表示モニタ21TM029の右
側には表示切替スイッチ21TM030が配置されている。表示モニタ21TM029及
び表示切替スイッチ21TM030は、主基板11を視認する際の正面に配置されている
。主基板11の背面中央下部には、後述する設定変更モードまたは設定確認モードに切り
替えるための錠スイッチ21TM051(図8-1参照)が設けられている。主基板11
は、遊技機用枠3を開放していない状態では視認できないので、主基板11を視認する際
の正面とは、遊技機用枠3を開放した状態における遊技盤2の裏面側を視認する際の正面
であり、パチンコ遊技機1の正面とは異なる。ただし、主基板11を視認する際の正面と
パチンコ遊技機1の正面とが共通するようにしてもよい。
また、主基板11(遊技制御用マイクロコンピュータ100)は、各入賞口(大入賞口
、第2始動入賞口、第1始動入賞口、第1~第4一般入賞口、以下、「進入領域」ともい
う)への遊技球の進入数の集計を行い、該集計による連比、役比などの各種の入賞情報が
表示モニタ21TM029に表示されるようになっており、これら入賞情報が表示される
ことで、遊技場に設置後における連比、役比などの各種の入賞情報を確認できる。つまり
、パチンコ遊技機1のメーカ側においては、予め定められた頻度で一般入賞口に遊技球が
進入するように(試験を通過するように)遊技盤面を設計することが通常である。また、
試験を行う際には、あらかじめ定められた頻度で一般入賞口に遊技球が進入しているかが
確認される。さらに、パチンコ遊技機1を設置した後においても、どのような調整が行わ
れているか、その調整の結果、設計どおりの頻度で一般入賞口に遊技球が進入しているか
が確認される。そこで、本実施例のパチンコ遊技機1では、当該パチンコ遊技機1におい
て、設置後にどのような調整を加えられたかを認識できるようになっている。
また、電源基板は、透過性を有する合成樹脂材からなる基板ケースに封入されており、
電源基板の背面右側下部には、後述する大当りの当選確率(出玉率)等の設定値を変更す
るための設定スイッチとして機能するクリアスイッチ(設定切替スイッチ)21TM05
2と、電源スイッチ21TM055が設けられている。遊技場の店員等が、パチンコ遊技
機1に電源電圧が供給されていない状態で、電源スイッチ21TM055を操作すること
で、主基板11、演出制御基板12、払出制御基板21TM037等の各基板に所定の動
作電圧が供給される。さらに、電源スイッチ21TM055が操作されるタイミングで、
クリアスイッチ(設定切替スイッチ)21TM052が操作されていれば、遊技制御用マ
イクロコンピュータ100にクリア信号が入力され、後述する初期化処理(RAMクリア
)が実行される。同じ電源基板上において、電源スイッチ21TM055とクリアスイッ
チ(設定切替スイッチ)21TM052を近くに配置することで、電源投入操作及び初期
化操作を行い易いようにしている。
尚、錠スイッチ21TM051及びクリアスイッチ(設定切替スイッチ)21TM05
2は、パチンコ遊技機1の背面側に設けられており、所定のキー操作により開放可能な遊
技機用枠3を開放しない限り操作不可能とされており、所定のキーを所持する店員のみが
操作可能となる。また、錠スイッチ21TM051はキー操作を要することから、遊技店
の店員のなかでも、錠スイッチ21TM051の操作を行うキーを所持する店員のみ操作
が可能とされている。また、錠スイッチ21TM051は、所定のキーによってONとO
FFの切替操作を実行可能なスイッチであるが、該切替操作を実行可能であると共に該切
替操作とは異なる操作(例えば、押込み操作)を実行可能なスイッチであっても良い。
なお、錠スイッチ21TM051は、ON状態又はOFF状態を維持可能である。即ち
、遊技場の店員等により力を加えられなくても、錠スイッチ21TM051は、ON状態
又はOFF状態を維持可能である。また、錠スイッチ21TM051は、OFF状態での
みキーを挿抜可能な構成とする。このような構成によれば、遊技場の店員等は、キーを回
収するために錠スイッチ21TM051をOFF状態としなければならないので、遊技場
の店員等が錠スイッチ21TM051をON状態としたまま放置してしまうことを防ぐこ
とができる。
尚、図8-3に示すように、パチンコ遊技機1の背面側の下部には、各入賞口に入賞し
た遊技球やアウト口に進入した遊技球をパチンコ遊技機1外に排出するためのノズル(排
出口)が設けられており、該ノズル内には、パチンコ遊技機1内から排出される遊技球を
検出する(発射された遊技球を検出する)ための排出口スイッチ21TM070が設けら
れている。該排出口スイッチ21TM070は、スイッチ回路110に接続されている。
主基板11から演出制御基板12に向けて伝送される制御信号は、中継基板15によっ
て中継される。中継基板15を介して主基板11から演出制御基板12に対して伝送され
る制御コマンドは、例えば電気信号として送受信される演出制御コマンドである。演出制
御コマンドには、例えば画像表示装置5における画像表示動作を制御するために用いられ
る表示制御コマンドや、スピーカ8L、8Rからの音声出力を制御するために用いられる
音声制御コマンド、枠LED9や装飾用LEDの点灯動作などを制御するために用いられ
るLED制御コマンドが含まれている。
図8-2は、払出制御基板21TM037および球払出装置21TM097などの払出
に関連する構成要素を示すブロック図である。図8-2に示すように、払出制御基板21
TM037には、払出制御用CPU21TM371を含む払出制御用マイクロコンピュー
タ21TM370が搭載されている。この実施の形態では、払出制御用マイクロコンピュ
ータ21TM370は、1チップマイクロコンピュータであり、少なくともRAMが内蔵
されている。払出制御用マイクロコンピュータ21TM370、RAM(図示せず)、払
出制御用プログラムを格納したROM(図示せず)およびI/Oポート等は、払出制御基
板21TM037を構成する。すなわち、払出制御基板21TM037は、払出制御用C
PU21TM371、RAMおよびROMを有する払出制御用マイクロコンピュータ21
TM370と、I/Oポートとで実現される。また、I/Oポートは、払出制御用マイク
ロコンピュータ21TM370に内蔵されていてもよい。
球切れスイッチ21TM187、満タンスイッチ21TM048および払出個数カウン
トスイッチ21TM301からの検出信号は、中継基板21TM072を介して払出制御
基板21TM037のI/Oポート21TM372fに入力される。なお、この実施の形
態では、払出個数カウントスイッチ21TM301からの検出信号は、払出制御用マイク
ロコンピュータ21TM370に入力されたあと、I/Oポート21TM372aおよび
出力回路21TM373Bを介して主基板11に出力される。
また、払出制御基板21TM037には、図8-2に示すように、遊技盤2を支持固定
する遊技機用枠3の開放を検知する遊技機枠開放センサと、遊技盤2の前面を開閉可能に
覆うガラス扉枠3aの開放を検知する扉枠開放センサと、を備える遊技機枠・扉枠開放セ
ンサ21TM300が接続されており、これらのセンサから出力される検知信号に基づい
て、各種の異常(エラー)の発生を判定する機能も備えている。なお、遊技機用枠3の開
放が検知されたときの検知信号と、ガラス扉枠3aの開放が検知されたときの検出信号と
は、異なる端子に入力されることにより、払出制御用マイクロコンピュータ21TM37
0は、遊技機用枠3の開放状態と、ガラス扉枠3aの開放状態とを、区別して認識可能と
なっている。
また、払出モータ位置センサ21TM295からの検出信号は、中継基板21TM07
2を介して払出制御基板21TM037のI/Oポート21TM372eに入力される。
払出モータ位置センサ21TM295は、払出モータ21TM289の回転位置を検出す
るための発光素子(LED)と受光素子とによるセンサであり、遊技球が詰まったこと、
すなわちいわゆる球噛みを検出するために用いられる。払出制御基板21TM037に搭
載されている払出制御用マイクロコンピュータ21TM370は、球切れスイッチ21T
M187からの検出信号が球切れ状態を示していたり、満タンスイッチ21TM048か
らの検出信号が満タン状態を示していると、球払出処理を停止する。
さらに、満タンスイッチ21TM048からの検出信号が満タン状態を示していると、
払出制御用マイクロコンピュータ21TM370は、打球発射装置からの球発射を停止さ
せるために、発射基板21TM090に対してローレベルの満タン信号を出力する。発射
基板21TM090のAND回路21TM091が出力する発射モータ21TM094へ
の発射モータ信号は、発射基板21TM090から発射モータ21TM094に伝えられ
る。払出制御用マイクロコンピュータ21TM370からの満タン信号は、発射基板21
TM090に搭載されたAND回路21TM091の入力側の一方に入力され、駆動信号
生成回路21TM092からの駆動信号(発射モータ21TM094を駆動するための信
号であって、電源基板からの電源を供給する役割を果たす信号である。)は、AND回路
21TM091の入力側の他方に入力される。そして、AND回路21TM091の発射
モータ信号が発射モータ21TM094に入力される。すなわち、払出制御用マイクロコ
ンピュータ21TM370が満タン信号を出力している間は、発射モータ21TM094
への発射モータ信号の出力が停止される。
払出制御用マイクロコンピュータ21TM370には、遊技制御用マイクロコンピュ
ータ100とシリアル通信で信号を入出力(送受信)するためのシリアル通信回路21T
M380が内蔵されている。この実施の形態では、遊技制御用マイクロコンピュータ10
0と 払出制御用マイクロコンピュータ21TM370とは、シリアル通信回路21TM
505,21TM380を介して、遊技制御用マイクロコンピュータ100と 払出制御
用マイクロコンピュータ21TM370との間の接続確認を行うために、一定の間隔(例
えば1秒)で信号(賞球要求信号、受信ACK信号)をやり取り(送受信)している。す
なわち、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、シリアル通信回路21TM505を
介して、一定の間隔で接続確認を行うための信号(この実施の形態における賞球要求信号
)を送信し、 払出制御用マイクロコンピュータ21TM370は、遊技制御用マイクロ
コンピュータ100からの賞球要求信号を受信した場合、その旨を通知する信号(受信A
CK信号)を遊技制御用マイクロコンピュータ100に送信する。この実施の形態では、
賞球要求信号や受信ACK信号に特定のデータを乗せることにより、賞球要求信号や受信
ACK信号を送受信するタイミングにおいて、遊技制御用マイクロコンピュータ100と
払出制御用マイクロコンピュータ21TM370との間で特定のデータをやり取りするよ
うに構成している。例えば、入賞が発生した場合には、遊技制御用マイクロコンピュータ
100は、払い出すべき賞球個数を示すデータを、賞球要求信号の所定ビットを異ならせ
ることにより設定し、当該設定がなされた賞球要求信号を 払出制御用マイクロコンピュ
ータ21TM370に送信する。そして、 払出制御用マイクロコンピュータ21TM3
70は、賞球払出動作が終了すると、賞球終了を示すデータを、受信ACK信号の所定ビ
ットを異ならせることにより設定し、当該設定がなされた受信ACK信号を遊技制御用マ
イクロコンピュータ100に送信する。また、所定のエラー(球貸し、満タン、球切れな
どのエラー)が発生した場合には、エラーの内容を示すデータを、受信ACK信号の所定
ビットを異ならせることにより設定し、当該設定がなされた受信ACK信号を遊技制御用
マイクロコンピュータ100に送信する。
払出制御用マイクロコンピュータ21TM370は、出力ポート21TM372bを
介して、賞球払出数を示す賞球情報信号および貸し球数を示す球貸し個数信号をターミナ
ル基板(枠用外部端子基板と盤用外部端子基板とを含む)21TM160に出力する。な
お、出力ポート21TM372bの外側に、ドライバ回路が設置されているが、図8-2
では記載省略されている。
また、 払出制御用マイクロコンピュータ21TM370は、出力ポート21TM37
2cを介して、7セグメントLEDによるエラー表示用LED21TM374にエラー信
号を出力する。さらに、出力ポート21TM372bを介して、点灯/消灯を指示するた
めの信号を賞球LED21TM053および球切れLED21TM054に出力する。な
お、払出制御基板21TM037の入力ポート21TM372fには、エラー状態を解除
するためのエラー解除スイッチ21TM375からの検出信号が入力される。エラー解除
スイッチ21TM375は、ソフトウェアリセットによってエラー状態を解除するために
用いられる。
さらに、 払出制御用マイクロコンピュータ21TM370からの払出モータ21TM
289への駆動信号は、出力ポート21TM372aおよび中継基板21TM072を介
して球払出装置21TM097の払出機構部分における払出モータ21TM289に伝え
られる。なお、出力ポート21TM372aの外側に、ドライバ回路(モータ駆動回路)
が設置されているが、図8-3では記載省略されている。
遊技機に隣接して設置されているカードユニット21TM050には、カードユニット
制御用マイクロコンピュータが搭載されている。また、カードユニット21TM050に
は、使用可表示ランプ、連結台方向表示器、カード投入表示ランプおよびカード挿入口が
設けられている。インタフェース基板(中継基板)21TM066には、度数表示LED
21TM060、球貸し可LED21TM061、球貸スイッチ21TM062および返
却スイッチ21TM063が接続される。
インタフェース基板21TM066からカードユニット21TM050には、遊技者の
操作に応じて、球貸スイッチ21TM062が操作されたことを示す球貸スイッチ信号お
よび返却スイッチ21TM063が操作されたことを示す返却スイッチ信号が与えられる
。また、カードユニット21TM050からインタフェース基板21TM066には、プ
リペイドカードの残高を示すカード残高表示信号および球貸し可表示信号が与えられる。
カードユニット21TM050と払出制御基板21TM037の間では、接続信号(VL
信号)、ユニット操作信号(BRDY信号)、球貸し要求信号(BRQ信号)、球貸し完
了信号(EXS信号)およびパチンコ機動作信号(PRDY信号)が入力ポート21TM
372fおよび出力ポート21TM372dを介して送受信される。カードユニット21
TM050と払出制御基板21TM037の間には、インタフェース基板21TM066
が介在している。よって、接続信号(VL信号)等の信号は、図8-2に示すように、イ
ンタフェース基板21TM066を介してカードユニット21TM050と払出制御基板
21TM037の間で送受信されることになる。
パチンコ遊技機1の電源が投入されると、払出制御基板21TM037に搭載されてい
る 払出制御用マイクロコンピュータ21TM370は、カードユニット21TM050
にPRDY信号を出力する。また、カードユニット制御用マイクロコンピュータは、電源
が投入されると、VL信号を出力する。 払出制御用マイクロコンピュータ21TM37
0は、VL信号の入力状態によってカードユニット21TM050の接続状態/未接続状
態を判定する。カードユニット21TM050においてカードが受け付けられ、球貸スイ
ッチが操作され球貸スイッチ信号が入力されると、カードユニット制御用マイクロコンピ
ュータは、払出制御基板21TM037にBRDY信号を出力する。この時点から所定の
遅延時間が経過すると、カードユニット制御用マイクロコンピュータは、払出制御基板2
1TM037にBRQ信号を出力する。
そして、 払出制御用マイクロコンピュータ21TM370は、カードユニット21T
M050に対するEXS信号を立ち上げ、カードユニット21TM050からのBRQ信
号の立ち下がりを検出すると、払出モータ21TM289を駆動し、所定個の貸し球を遊
技者に払い出す。そして、払出が完了したら、 払出制御用マイクロコンピュータ21T
M370は、カードユニット21TM050に対するEXS信号を立ち下げる。その後、
カードユニット21TM050からのBRDY信号がオン状態でないことを条件に、遊技
制御用マイクロコンピュータ100から払出指令信号を受けると賞球払出制御を実行する
カードユニット21TM050で用いられる電源電圧AC24Vは払出制御基板21T
M037から供給される。すなわち、カードユニット21TM050に対する電源基板か
らの電力供給は、払出制御基板21TM037およびインタフェース基板21TM066
を介して行われる。この例では、インタフェース基板21TM066内に配されているカ
ードユニット21TM050に対するAC24Vの電源供給ラインに、カードユニット2
1TM050を保護するためのヒューズが設けられ、カードユニット21TM050に所
定電圧以上の電圧が供給されることが防止される。
本実施例のパチンコ遊技機1は、設定値に応じて大当りの当選確率(出玉率)が変わる
構成とされている。詳しくは、後述する特別図柄プロセス処理の特別図柄通常処理におい
て、設定値に応じた表示結果判定テーブル(当選確率)を用いることにより、大当りの当
選確率(出玉率)が変わるようになっている。設定値は1~6の6段階からなり、6が最
も出玉率が高く、6,5,4,3,2,1の順に値が小さくなるほど出玉率が低くなる。
すなわち、設定値として6が設定されている場合には遊技者にとって最も有利度が高く、
5,4,3,2,1の順に値が小さくなるほど有利度が段階的に低くなる。
図8-4(A)~(F)は、各設定値に対応する表示結果判定テーブルを示す説明図で
ある。表示結果判定テーブルとは、ROM101に記憶されているデータの集まりであっ
て、MR1と比較される当り判定値が設定されているテーブルである。各表示結果判定テ
ーブルは、変動特図指定バッファが1(第1)である、つまり、第1特別図柄が変動表示
の対象とされている場合と、変動特図指定バッファが2(第2)である、つまり、第2特
別図柄が変動表示の対象とされている場合のそれぞれについて、大当りとする判定値が設
定されている。
図8-4(A)に示すように、設定値1に対応する表示結果判定テーブルを用いるとき
に、変動特図指定バッファが第1である場合、つまり、第1特別図柄が変動表示の対象と
されている場合には、設定値が「2」、「3」、「4」、「5」、「6」である場合より
も低い確率(1/300)で大当りに当選するようになっている。また、変動特図指定バ
ッファが第2である場合には、大当りに対応する判定値として、変動特図指定バッファが
第1である場合と同様の判定値が設定されており、第2特別図柄が変動表示の対象とされ
ている場合にも、第1特別図柄が変動表示の対象とされている場合と同じ確率(1/30
0)で大当りに当選するようになっている。
また、図8-4(B)に示すように、設定値2に対応する表示結果判定テーブルを用い
るときに、変動特図指定バッファが第1である場合には、設定値が「1」である場合より
も高い確率(1/280)で大当りに当選するようになっている。また、変動特図指定バ
ッファが第2である場合には、大当りに対応する判定値として、変動特図指定バッファが
第1である場合と同様の判定値が設定されており、第2特別図柄が変動表示の対象とされ
ている場合にも、第1特別図柄が変動表示の対象とされている場合と同じ確率(1/28
0)で大当りに当選するようになっている。
また、図8-4(C)に示すように、設定値3に対応する表示結果判定テーブルを用い
るときに、変動特図指定バッファが第1である場合には、設定値が「1」、「2」である
場合よりも高い確率(1/280)で大当りに当選するようになっている。また、変動特
図指定バッファが第2である場合には、大当りに対応する判定値として、変動特図指定バ
ッファが第1である場合と同様の判定値が設定されており、第2特別図柄が変動表示の対
象とされている場合にも、第1特別図柄が変動表示の対象とされている場合と同じ確率(
1/280)で大当りに当選するようになっている。
また、図8-4(D)に示すように、設定値4に対応する表示結果判定テーブルを用い
るときに、変動特図指定バッファが第1である場合には、設定値が「1」、「2」、「3
」である場合よりも高い確率(1/250)で大当りに当選するようになっている。また
、変動特図指定バッファが第2である場合には、大当りに対応する判定値として、変動特
図指定バッファが第1である場合と同様の判定値が設定されており、第2特別図柄が変動
表示の対象とされている場合にも、第1特別図柄が変動表示の対象とされている場合と同
じ確率(1/250)で大当りに当選するようになっている。
また、図8-4(E)に示すように、設定値5に対応する表示結果判定テーブルを用い
るときに、変動特図指定バッファが第1である場合には、設定値が「1」、「2」、「3
」、「4」である場合よりも高い確率(1/235)で大当りに当選するようになってい
る。また、変動特図指定バッファが第2である場合には、大当りに対応する判定値として
、変動特図指定バッファが第1である場合と同様の判定値が設定されており、第2特別図
柄が変動表示の対象とされている場合にも、第1特別図柄が変動表示の対象とされている
場合と同じ確率(1/235)で大当りに当選するようになっている。
また、図8-4(F)に示すように、設定値5に対応する表示結果判定テーブルを用い
るときに、変動特図指定バッファが第1である場合には、設定値が「1」、「2」、「3
」、「4」、「5」である場合よりも高い確率(1/220)で大当りに当選するように
なっている。また、変動特図指定バッファが第2である場合には、大当りに対応する判定
値として、変動特図指定バッファが第1である場合と同様の判定値が設定されており、第
2特別図柄が変動表示の対象とされている場合にも、第1特別図柄が変動表示の対象とさ
れている場合と同じ確率(1/220)で大当りに当選するようになっている。
つまり、CPU103は、その時点で設定されている設定値に対応する表示結果判定テ
ーブルを参照して、MR1の値が図8-4(A)~(F)に示す大当りに対応するいずれ
かの当り判定値に一致すると、特別図柄に関して大当り(大当りA~大当りF)とするこ
とを決定する。すなわち、設定値に応じた確率で大当りの当選を決定する。尚、図8-4
(A)~(F)に示す「確率」は、大当りになる確率(割合)を示す。また、大当りにす
るか否か決定するということは、大当り遊技状態に制御するか否か決定するということで
あるが、第1特別図柄表示装置4Aまたは第2特別図柄表示装置4Bにおける停止図柄を
大当り図柄にするか否か決定するということでもある。
また、本実施例では、CPU103は、図8-4(A)~(F)に示す表示結果判定テ
ーブルを用いて大当りとするか否かを判定するようになっているが、大当り判定テーブル
を別個に設け、大当りの判定は、変動特図指定バッファによらず第1特別図柄の変動表示
である場合と第2特別図柄の変動表示である場合とで共通のテーブルを用いて行うように
してもよい。
尚、本実施例では、パチンコ遊技機1に設定可能な設定値として1~6の計6個の設定
値を設けているが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ遊技機1に設定可
能な設定値は、2個、3個、4個、5個、または7個以上であってもよい。
(設定示唆演出)
設定コマンドを受信した演出制御用CPU120は、設定コマンドが指定する設定値に
応じた演出を実行することにより、設定値を示唆することが可能である。例えば、大当り
遊技状態が終了したときに実行されるエンディング演出の態様を、指定された設定値に応
じて異ならせることで、遊技者に設定値を示唆することが可能である。図8-5(1)、
(2)、及び(3)は、設定示唆演出の例を示している。図8-5(1)は、大当り終了
画面において「晴れ」態様のエンディング画像が選択された例、図8-5(2)は、大当
り終了画面において「曇り」態様のエンディング画面が選択された例、図8-5(3)は
、大当り終了画面において「雨」態様のエンディング画像が選択された例を示している。
また、図8-5(4)は、設定示唆演出の態様を、設定コマンドが指定した設定値に基づ
いて決定するためのテーブルの具体例を示す説明図である。
CPU103は、設定値を指定する設定コマンドを演出制御用CPU120に送信して
いる。また、CPU103は、大当り遊技状態が終了したときに、画像表示装置5におい
てエンディング演出を実行するための演出制御用コマンドを演出制御用CPU120に送
信する。演出制御用CPU120は、受信した設定コマンドにより指定された設定値をR
AM102に記憶することにより、記憶した設定値に基づいてエンディング演出の態様を
決定可能である。例えば、大当り遊技状態が終了したときに送信される演出制御用コマン
ドに基づいて、画像表示装置5に、大当り遊技状態が終了したことを報知する文字(「B
ONUS終了」の文字)と共に、記憶している設定値に基づいて決定された態様(晴れの
態様、曇りの態様、雨の態様)のエンディング画像を表示することが可能となる。
図8-5(4)に示すテーブルには、設定コマンドで指定された設定値が「1,2」で
ある場合、「3,4」である場合、及び「5,6」である場合について、それぞれ、設定
示唆演出の態様を、図8-5(1)に示す「晴れ」態様に決定する場合、図8-5(2)
に示す「曇り」態様に決定する場合、及び図8-5(3)に示す「雨」態様に決定する場
合、の判定値が割り振られている。
演出制御用CPU120は、受信した設定コマンドで指定された設定値が「1」又は「
2」である場合には、低い割合(例えば20%)で(1)に示す「晴れ」態様の設定示唆
演出(エンディング演出)を実行することに決定し、中程度の割合(例えば40%)で(
2)に示す「曇り」態様の設定示唆演出(エンディング演出)を実行することに決定し、
中程度の割合(例えば40%)で(3)に示す「雨」態様の設定示唆演出(エンディング
演出)を実行することに決定する。また、演出制御用CPU120は、受信した設定コマ
ンドで指定された設定値が「3」又は「4」である場合には、低い割合(例えば20%)
で(1)に示す「晴れ」態様の設定示唆演出(エンディング演出)を実行することに決定
し、高い割合(例えば50%)で(2)に示す「曇り」態様の設定示唆演出(エンディン
グ演出)を実行することに決定し、中程度の割合(例えば30%)で(3)に示す「雨」
態様の設定示唆演出(エンディング演出)を実行することに決定する。また、演出制御用
CPU120は、受信した設定コマンドで指定された設定値が「5」又は「6」である場
合には、高い割合(例えば50%)で(1)に示す「晴れ」態様の設定示唆演出(エンデ
ィング演出)を実行することに決定し、低い割合(例えば20%)で(2)に示す「曇り
」態様の設定示唆演出(エンディング演出)を実行することに決定し、中程度の割合(例
えば30%)で(3)に示す「雨」態様の設定示唆演出(エンディング演出)を実行する
ことに決定する。
このように、設定値に応じて設定示唆演出の各態様の決定割合を異ならせることにより
、遊技者は設定示唆演出がどのような態様で実行されるかに関心を抱くことになり、設定
示唆演出の興趣を向上させることができる。本例では、遊技者は、大当り遊技状態が終了
したときに実行されるエンディング演出がどのような態様で実行されるかに関心を抱くこ
とになり、特に、「晴れ」態様でエンディング演出が実行されることに期待することにな
る。
(電源投入時処理)
次に、電源投入時処理について説明する。
図8-6~図8-8は、パチンコ遊技機1の電源投入時に遊技制御用マイクロコンピュ
ータ100において実行される処理の一例を示す図である。
図8-6に示すように、遊技制御用マイクロコンピュータ100のCPU103は、電
源が投入された後に、バックアップRAM領域のデータチェックを行う(ステップS21
TM4010)。この処理は、データチェックとしてパリティチェックを行う。
チェック結果が正常であれば(ステップS21TM4010でYES)、CPU103
は、RAM102の設定値格納領域に格納されている設定値が、正規の値、例えば、0~
5の何れかに合致するか否かを確認する(ステップS21TM4020)。本例では設定
値格納領域に格納されている設定値として、0、1、2、3、4、及び5の6つの数字を
正規の値としており、大当り確率が異なる6段階の設定値を設けている。本例における設
定値0は前述した図8-4等で示す設定値1に相当し、本例における設定値1は前述した
図8-4等で示す設定値2に相当し、本例における設定値2は前述した図8-4等で示す
設定値3に相当し、本例における設定値3は前述した図8-4等で示す設定値4に相当し
、本例における設定値4は前述した図8-4等で示す設定値5に相当し、本例における設
定値5は前述した図8-4等で示す設定値6に相当する。
ここで、本例では、パチンコ遊技機1が遊技機メーカから出荷される際(遊技場に設置
される前)には、設定値格納領域に、上記正規の値のうち最も大当り確率が低い値(本例
では0)が記憶されているものとする。なお、設定値格納領域のデータが壊れている場合
には、正規の値となっていない場合がある。設定値が正規の値であれば(ステップS21
TM4020でYES)、設定変更中フラグがセットされているか否かを確認する(ステ
ップS21TM4030)。設定変更中フラグは、後述する設定変更モードに移行したと
きにセットされ(ステップS21TM4580)、錠スイッチ21TM051がOFF状
態に切り替えられたときにクリアされる(ステップS21TM4720)。
設定変更中フラグがセットされていなければ(ステップS21TM4030でNO)、
CPU103は、クリアスイッチ(設定切替スイッチ)21TM052がON状態である
か否かを確認する(ステップS21TM4040)。
クリアスイッチ(設定切替スイッチ)21TM052がON状態であれば(ステップS
21TM4040でYES)、CPU103は、RAMクリアフラグを1に設定する(ス
テップS21TM4050)。RAMクリアフラグの値は、RAMクリア(遊技状態の初
期化)が実行されることに決定されたか否かを示す値であり、値が1である場合にはRA
Mクリアが実行されることに決定されたことを示している。本例では、RAMクリアフラ
グが1にセットされた時点では実際にRAMクリアは実行されておらず、設定変更モード
に制御される場合には、設定変更モードに関する処理が終了した後にRAMクリアが実行
されることになる。
RAMクリアフラグの値が格納される領域は、バックアップRAM領域には含まれない
。そのため電源断が発生した場合にはRAMクリアフラグの値は保持されず、電源復旧時
のRAMクリアフラグの値は0(初期値が非セット状態)となっている。なお、遊技状態
が初期化されることの報知は、設定変更モード又は設定確認モードに制御される前に行わ
れるようにしても良く、後述するように、設定変更モード又は設定確認モードの終了後に
行われるようにしても良い。
一方、クリアスイッチ(設定切替スイッチ)21TM052がOFF状態であれば(ス
テップS21TM4040でNO)、CPU103は、ステップS21TM4060に移
行する。
次いで、CPU103は、遊技機用枠3又はガラス扉枠3aが開放状態となっているか
否かを確認する(ステップS21TM4060)。ここで、前述したように、遊技機用枠
3の開放状態、ガラス扉枠3aの開放状態は、遊技機枠・扉枠開放センサ21TM300
により検出可能となっており、遊技機枠・扉枠開放センサ21TM300から払出制御用
マイクロコンピュータ21TM370に、遊技機用枠3の開放状態が検出されたことを示
す検出信号、ガラス扉枠3aの開放状態が検出されたことを示す検出信号が出力される。
払出制御用マイクロコンピュータ21TM370が、遊技機用枠3の開放状態が検出され
たことを認識すると、遊技制御用マイクロコンピュータ100に、遊技機用枠3の開放状
態が検出された旨を通知し、ガラス扉枠3aの開放状態が検出されたことを認識すると、
遊技制御用マイクロコンピュータ100に、ガラス扉枠3aの開放状態が検出された旨を
通知することで、遊技制御用マイクロコンピュータ100側で、遊技機用枠3の開放状態
と、ガラス扉枠3aの開放状態とを、個別に認識可能となっている。
なお、遊技機枠・扉枠開放センサ21TM300から遊技制御用マイクロコンピュータ
100に対して、遊技機用枠3の開放状態が検出されたことを示す検出信号、ガラス扉枠
3aの開放状態が検出されたことを示す検出信号が出力される構成とした場合(即ち、遊
技制御用マイクロコンピュータ100が遊技機枠・扉枠開放センサ21TM300を備え
る場合)には、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、これらの検出信号の入力によ
って、遊技機用枠3の開放状態と、ガラス扉枠3aの開放状態とを、個別に認識可能とな
る。
CPU103が、遊技機用枠3の開放状態又はガラス扉枠3aの開放状態を認識した場
合には(ステップS21TM4060でYES)、錠スイッチ21TM051がON状態
であるか否かを確認する(ステップS21TM4070)。そして、錠スイッチ21TM
051がON状態であれば(ステップS21TM4070でYES)、図8-7に示す、
設定変更モード又は設定確認モードに関連したステップS21TM4510以降の処理、
に移行する。設定変更モードに移行した場合には設定値の確認及び変更が可能となり、設
定確認モードに移行した場合には設定値の確認が可能となる。
即ち、バックアップRAM領域のデータチェック結果が正常であり(ステップS21T
M4010でYES)、設定値が正規の値であり(ステップS21TM4020でYES
)、設定変更中に電源断が発生していない場合には(ステップS21TM4030でNO
)、遊技機用枠3が開放状態であり(ステップS21TM4060でYES)、且つ、錠
スイッチ21TM051がON状態である(ステップS21TM4070でYES)こと
を条件として、設定値の変更及び/又は確認が可能となる。一方、遊技機用枠3が閉鎖状
態であるか(ステップS21TM4060でNO)、又は、錠スイッチ21TM051が
OFF状態である(ステップS21TM4070でNO)場合には、設定変更モード及び
設定確認モードの何れのモードにも制御されることなく、後述するステップS21TM4
760(設定コマンドの送信)に移行する。
本実施形態では、設定値の変更を許可しないものの設定値を確認することが可能な状態
(設定確認モード)とするためには、(1)遊技機用枠3が開放状態であり、(2)錠ス
イッチ21TM051がON状態である、という2つの条件が必要となっている。CPU
103は、ステップS21TM4060及びステップS21TM4070の判定処理によ
って、これら(1)及び(2)の条件が何れも成立していることを確認したときに、設定
値を確認することが可能な状態(設定確認モード)に移行可能としている。また、これら
(1)及び(2)の条件に加えて、さらに、(3)クリアスイッチ(設定切替スイッチ)
21TM052がON状態である(YES)と判定されたことに基づいてRAMクリアフ
ラグがセットされていることを条件として、後述するように、設定値を変更することが可
能な状態(設定変更モード)に移行可能となっている。
前述したように、設定値を確認又は変更するために操作しなければならない錠スイッチ
21TM051は、遊技盤2の裏面側に設けられており、遊技機用枠3を開放状態としな
ければ操作することができない。仮に、遊技機用枠3が開放状態となっていないにもかか
わらず、錠スイッチ21TM051が操作されたということは、遊技機枠・扉枠開放セン
サ21TM300に異常があるか、又は、何らかの不正な手段で設定値の確認又は変更が
行われようとしている可能性がある。このような状態で、設定値の確認又は変更を許可す
ることは不適切であるため、本実施形態では、遊技機用枠3が開放状態となっていないと
きには、パチンコ遊技機1を設定確認モード及び設定変更モードの何れにも制御させない
ようにしている。
なお、本実施形態では、(1)の条件として、遊技機用枠3又はガラス扉枠3aの何れ
か一方が開放状態となっているときには、パチンコ遊技機1を設定確認モード又は設定変
更モードに制御可能としているが、このような形態に限らず、仮に、ガラス扉枠3aが開
放状態となっていても、遊技機用枠3が開放状態となっていなければ、設定確認モード及
び設定変更モードの何れにも制御させないようにしても良い。
一方、ステップS21TM4060で、遊技機用枠3の開放状態又はガラス扉枠3aの
開放状態を認識しなかった場合(ステップS21TM4060でNO)、即ち、遊技機用
枠3及びガラス扉枠3aが何れも閉鎖状態となっている場合には、設定変更モード及び設
定確認モードの何れのモードにも制御されることなく、後述するステップS21TM47
60(設定コマンドの送信)に移行する。また、ステップS21TM4070で、錠スイ
ッチ21TM051がOFF状態であることが確認されると(ステップS21TM407
0でNO)、設定変更モード及び設定確認モードの何れのモードにも制御されることなく
、後述するステップS21TM4760(設定コマンドの送信)に移行する。
バックアップRAM領域のデータチェックにおいて(ステップS21TM4010)、
チェック結果が異常であれば(ステップS21TM4010でNO)、CPU103は、
ステップS21TM4120に移行する。また、設定値格納領域に格納されている値のチ
ェックにおいて(ステップS21TM4020)、設定値格納領域に正規の値(0~5)
が格納されていない場合には(ステップS21TM4020でNO)、CPU103は、
ステップS21TM4120に移行する。また、設定変更中フラグのチェックにおいて(
ステップS21TM4030)、設定変更中フラグがセットされていることが確認された
場合には(ステップS21TM4030でYES)、CPU103は、ステップS21T
M4120に移行する。
ここで、仮に、設定値格納領域に正規の値(0~5)が格納されている場合であっても
、バックアップRAM領域の一部が壊れている場合には、ステップS21TM4010で
NOと判定されて、ステップS21TM4120に移行する。即ち、設定値格納領域に格
納されている値が不適切である可能性がある場合には、設定変更モード移行条件(後述す
るステップS21TM4120~ステップS21TM4140)が成立していることに基
づいて設定変更モードに制御されることになる。また、仮に、バックアップRAM領域の
データチェックにおいて(ステップS21TM4010)、チェック結果が正常であって
も(ステップS21TM4010でYES)、設定値格納領域に正規の値(0~5)が格
納されていない場合には(ステップS21TM4020でNO)、設定変更モード移行条
件(後述するステップS21TM4120~ステップS21TM4140)が成立してい
ることに基づいて設定変更モードに制御されることになる。また、前回の電源断発生時に
設定変更モードに制御されていた場合には、設定変更モード移行条件(後述するステップ
S21TM4120~ステップS21TM4140)が成立していることに基づいて設定
変更モードに制御されることになる。
ステップS21TM4120において、CPU103は、遊技機用枠3又はガラス扉枠
3aが開放状態となっているか否かを確認する(ステップS21TM4120)。CPU
103が、遊技機用枠3の開放状態又はガラス扉枠3aの開放状態を認識した場合には(
ステップS21TM4120でYES)、錠スイッチ21TM051がON状態であるか
否かを確認する(ステップS21TM4130)。
錠スイッチ21TM051がON状態であれば(ステップS21TM4130でYES
)、CPU103は、クリアスイッチ(設定切替スイッチ)21TM052がON状態で
あるか否かを確認する(ステップS21TM4140)。
クリアスイッチ(設定切替スイッチ)21TM052がON状態であれば(ステップS
21TM4140でYES)、CPU103は、RAMクリアフラグを1に設定する(ス
テップS21TM4150)。そして、図8-7に示す、設定変更モードに関連したステ
ップS21TM4510以降の処理が実行される。
一方、ステップS21TM4120で、遊技機用枠3の開放状態又はガラス扉枠3aの
開放状態を認識しなかった場合(ステップS21TM4120でNO)、即ち、遊技機用
枠3及びガラス扉枠3aが何れも閉鎖状態となっている場合、ステップS21TM413
0で、錠スイッチ21TM051がON状態となっていない場合(ステップS21TM4
130でNO)、ステップS21TM4140において、クリアスイッチ(設定切替スイ
ッチ)21TM052がON状態となっていない場合(ステップS21TM4140でN
O)には、CPU103は、設定変更モードに関連したステップS21TM4510以降
の処理を実行することなく、設定値格納領域に格納されている設定値が異常である可能性
があることを示す設定値異常エラーコマンドを演出制御用CPU120に送信する。
演出制御用CPU120は、設定値異常エラーコマンドを受信すると、画像表示装置5
において、設定値が異常である可能性があることを報知する。例えば「設定値が異常であ
る可能性があります」というメッセージを表示する。さらに、演出制御用CPU120は
、画像表示装置5において、一旦は電源断の状態(電源スイッチ21TM055をOFF
)にした後、電源再投入時(電源スイッチ21TM055をON時)に設定変更モードに
移行させて設定値を変更するための操作を行う(設定値を確定させる)ように促す報知を
行う。例えば「電源断後に電源を再投入して設定変更モードに移行させて下さい」という
メッセージを表示する。なお、スピーカ8L、8Rからの音声出力により、同様の報知を
行うようにしても良い。
次いで、演出制御用CPU120は、電源断となるまで所定のループ処理(ステップS
21TM4200~ステップS21TM4220の繰り返し)を実行する。
このループ処理では、CPU103が、4msのウエイト(ステップS21TM420
0)を行った後に、表示モニタ21TM029に「E」の文字を表示すること等により、
「設定値が正規の値(0~5)ではない可能性があるにもかかわらず設定変更モードに制
御するための移行条件(ステップS21TM4120~ステップS21TM4140で全
てYESと判定されること)が成立しておらず設定変更モードに移行していないこと」を
報知する(ステップS21TM4210)。そして、セキュリティ信号線の一端が接続さ
れている出力端子(端子番号10)からセキュリティ信号を出力する(ステップS21T
M4220)。セキュリティ信号はセキュリティ信号線の他端が接続されている外部装置
(例えば、複数の遊技機の情報を管理するホールコンピュータ、当該遊技機に対応して設
けられるカードユニット又は呼出ランプ装置等)に入力される。
ループ処理の期間は、表示モニタ21TM029が備える7セグメント表示器に、4m
s毎に「E」の文字が表示されることになる。4msのウエイトを設けることで7セグメ
ント表示器に過度の熱が滞留して表示器にダメージを及ぼすことを防止するようにしてい
る。また、ループ処理の期間はセキュリティ信号が継続して出力されている。セキュリテ
ィ信号を外部出力することで、ホールコンピュータ等の外部装置において、セキュリティ
信号が入力されたことに基づいて当該パチンコ遊技機1で所定事象(本例では、設定値が
正規の値(0~5)ではない可能性があるにもかかわらず設定変更モードに制御するため
の移行条件が成立しておらず設定変更モードに移行していないこと)が発生した可能性を
特定可能となる。
ステップS21TM4200~ステップS21TM4220のループ処理は、電力供給
が停止するまで(電源スイッチ21TM055がOFFとされるまで)継続されることに
なる。
即ち、バックアップRAM領域のデータチェック結果が異常である場合(ステップS2
1TM4010でNO)、設定値が正規の値ではない場合(ステップS21TM4020
でNO)、及び、設定変更中に電源断が発生した場合(即ち、電源投入時に設定変更中フ
ラグがセットされていた場合であり、ステップS21TM4030でYESと判定される
場合)、のいずれかに該当する場合には、この状態で遊技を行わせるべきではなく、通常
遊技処理(例えば、賞球処理や特別図柄プロセス処理等を含む遊技制御用タイマ割込処理
)に移行する前に、設定値格納領域の設定値を正規の値に確定させる必要がある。そのた
め、RAMクリアフラグをセットして設定変更モードに移行させるようにしている。
本実施形態では、設定値の変更が可能な状態(設定変更モード)とするためには、(1
)遊技機用枠3が開放状態であり、(2)錠スイッチ21TM051がON状態であり、
(3)クリアスイッチ(設定切替スイッチ)21TM052がON状態である、という3
つの条件が必要となっている。CPU103は、ステップS21TM4120、ステップ
S21TM4130、及びステップS21TM4140の判定処理によって、これら(1
)~(3)の条件が何れも成立していることを確認したときに、設定値の変更が可能な状
態(設定変更モード)に移行可能としている。
仮に、(1)~(3)の条件のうち何れかの条件が成立していなければ、設定値の変更
が許可されないため、設定値格納領域の設定値を正規の値に確定させることができず、通
常遊技処理に移行させることができない。そのため、ステップS21TM4120、ステ
ップS21TM4130、及びステップS21TM4140の判定処理のうち、何れかで
NOと判定された場合には、前述したループ処理(ステップS21TM4200~ステッ
プS21TM4220)に移行する。
ループ処理(ステップS21TM4200~ステップS21TM4220)に移行して
しまうと通常遊技処理に移行することができなくなるため、遊技場の店員等は、一旦パチ
ンコ遊技機1を電源断として再度電源を投入しなければならない。このように、設定変更
モードに移行するための条件が成立していない場合には、一旦は電源断を行わせて、次の
電源投入時に(1)~(3)の条件を全て成立させるようにして、設定変更モードに移行
させ、設定値格納領域の設定値を正規の値に確定させるようにしている。
なお、CPU103は、(1)~(3)の条件のうち何れかの条件が成立していない場
合には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bを、予め定められた電源
断指示態様で発光させることにより、電源をOFF状態とするように促すようにしても良
い。
本実施形態では、設定変更中フラグがセットされていない場合(ステップS21TM4
030でNO)、設定値の変更を許可しないものの、設定値を確認することが可能な状態
(設定確認モード)とするために、(1)遊技機用枠3が開放状態であり(ステップS2
1TM4060でYES)、(2)錠スイッチ21TM051がON状態である(ステッ
プS21TM4070でYES)、という2つの条件が必要となっている。
しかしながら、設定変更中フラグがセットされている場合には(ステップS21TM4
030でYES)、(1)遊技機用枠3が開放状態であり(ステップS21TM4120
でYES)、(2)錠スイッチ21TM051がON状態である(ステップS21TM4
130でYES)、という2つの条件が成立している場合であっても、設定確認モードに
制御されることはない。これら(1)及び(2)の条件が成立している場合であっても、
(3)ステップS21TM4140でクリアスイッチ(設定切替スイッチ)21TM05
2がON状態でない(NO)と判定された場合には、設定変更モード及び設定確認モード
の何れのモードにも制御されることなく遊技停止状態(ステップS21TM4200~ス
テップS21TM4220のループ処理)に制御されることになる。
次に、設定変更モード及び設定確認モードに関連する処理について、図8-7及び図8
-8を用いて説明する。図8-7の処理において、CPU103は、RAM102の設定
値格納領域に格納されている設定値が、正規の値(本例では0~5の何れか)に合致する
か否かを確認する(ステップS21TM4510)。設定値格納領域に正規の値(0~5
)が格納されている場合には(ステップS21TM4510でYES)、ステップS21
TM4530に移行する。設定値格納領域に正規の値(0~5)が格納されていない場合
には(ステップS21TM4510でNO)、CPU103は、設定値格納領域に、正規
の値として、最も大当り確率が低い「0」を格納する(ステップS21TM4520)。
そして、ステップS21TM4530に移行する。
次いで、CPU103は、4msのウエイト(ステップS21TM4530)を行った
後に、電源断用処理を実行する(ステップS21TM4540)。電源断用処理において
、CPU103は、不測の停電等を含む電源断に基づく電源断信号が入力されているか否
かを確認して、電源断信号が入力されている場合には、当該電力供給の停止によって動作
できなくなる直前に、電源供給停止時処理を実行する。この電源供給停止時処理では、R
AM102にデータをバックアップすることを示すバックアップフラグをオンする処理、
RAM102のデータ保護処理等が実行される。データ保護処理には、誤り検出符号(チ
ェックサム、パリティビット等)の付加、各種データをバックアップする処理が含まれる
。バックアップされるデータには、遊技を進行するための各種データ(各種フラグ、各種
タイマの状態等を含む)の他、前記バックアップフラグの状態や誤り検出符号も含まれる
。即ち、電源断用処理では所定のバックアップ領域にチェックデータを格納する。
これにより、設定変更モード又は設定確認モードに制御されているときに(ステップS
21TM4530~ステップS21TM4620の繰返し処理、又は、ステップS21T
M4530~ステップS21TM4570及びステップS21TM4650の繰返し処理
が行われているときに)、電源断が発生した場合、電源復旧後のステップS21TM40
10で適切にデータチェックが実行されることになる。
次いで、CPU103は、設定値格納領域に格納されている設定値(本例では0~5)
に対応した値を、表示モニタ21TM029に表示させる(ステップS21TM4550
)。ここで、表示モニタ21TM029に表示される値は、設定値格納領域に格納されて
いる値(0~5)に1を加算した値(1~6)である。遊技場の店員は通常、設定値の範
囲を1~6と認識しているため、設定値格納領域に格納されている値をそのまま表示モニ
タ21TM029に表示させてしまうと、遊技場の店員が実際の設定値を誤って認識して
しまうおそれがある。従って、本例では[設定値格納領域に格納されている値+1]を、
設定値として表示モニタ21TM029に表示させるようにしている。次いで、CPU1
03は、セキュリティ信号を出力する(ステップS21TM4560)。
次いで、CPU103は、RAMクリアフラグが0であるか否かを確認する(ステップ
S21TM4570)。RAMクリアフラグが0であれば(ステップS21TM4570
でYES)、即ち、モード(ここでは設定確認モード)終了後にRAMクリアが実行され
ない場合には、CPU103は、設定確認モードに制御されたことを指定する設定確認モ
ードコマンドを送信し(ステップS21TM4650)、ステップS21TM4680に
移行する。演出制御用CPU120は、設定確認モードコマンドを受信したことに基づい
て、遊技制御用マイクロコンピュータ100が設定確認モードに移行したことを特定可能
である。従って、画像表示装置5やスピーカ8L、8Rにより、当該遊技機が設定確認モ
ードに制御されていることを報知することが可能となる。
一方、RAMクリアフラグが1であれば(ステップS21TM4570でNO)、即ち
、モード(ここでは設定変更モード)終了後にRAMクリアが実行される場合には、CP
U103は、設定値の変更が行われている可能性があることを示す設定変更中フラグをセ
ットする(ステップS21TM4580)。設定変更中フラグの値が格納される領域は、
バックアップRAM領域に含まれるため、電源断の状態となっても、設定変更中フラグの
値は保持される。そのため設定変更モードに制御されているときに電源断が発生した場合
には、次回の電源投入時に設定変更中フラグの値が1の状態(セット状態)となっている
次いで、CPU103は、設定変更モードに制御されたことを指定する設定変更モード
コマンドを送信する(ステップS21TM4590)。演出制御用CPU120は、設定
変更モードコマンドを受信したことに基づいて、遊技制御用マイクロコンピュータ100
が設定変更モードに移行したことを特定可能である。従って、画像表示装置5やスピーカ
8L、8Rにより、当該遊技機が設定変更モードに制御されていることを報知することが
可能となる。
次いで、CPU103は、設定切替スイッチ(クリアスイッチ)21TM052が操作
されたか否かを示す設定切替スイッチ情報を入力し(ステップS21TM4600)、設
定切替スイッチ(クリアスイッチ)21TM052が操作されたか否かを確認する(ステ
ップS21TM4610)。
設定切替スイッチ(クリアスイッチ)21TM052が操作されていなければ(ステッ
プS21TM4610でNO)、CPU103は、ステップS21TM4680に移行す
る。設定切替スイッチ(クリアスイッチ)21TM052が操作された場合には(ステッ
プS21TM4610でYES)、CPU103は、RAM102の設定値格納領域に格
納されている設定値を更新して(ステップS21TM4620)、ステップS21TM4
680に移行する。更新された設定値は次回のステップS21TM4550で表示モニタ
21TM029に表示される。
遊技場の店員が、設定切替スイッチ(クリアスイッチ)21TM052を操作する(ス
テップS21TM4610でYES)毎に、設定値格納領域に格納されている設定値が更
新される(ステップS21TM4620)。例えば、正規の設定値が0~5の範囲であり
、設定変更モードに制御されたとき(電源投入時、前回の電源断発生時)に設定値格納領
域に格納されていた設定値が3であったとすると、設定変更操作毎に、設定値格納領域に
格納される設定値が、3→4→5→0→1→2→3の順序で更新され、これに応じて、表
示モニタ21TM029に表示される情報が、4→5→6→1→2→3→4の順序で更新
されることになる。
ここで、現在の設定値の表示(ステップS21TM4550)及びセキュリティ信号の
出力(ステップS21TM4560)、並びに設定確認モードコマンドの送信(ステップ
S21TM4650)を実行可能であるが、設定変更モードコマンドの送信(ステップS
21TM4590)及び設定値の更新(ステップS21TM4620)を実行できない状
態は、設定値の確認は可能であるか設定値の変更はできない設定確認モードに相当する。
設定確認モードに制御されている期間は、ステップS21TM4530~ステップS21
TM4570及びステップS21TM4650の処理が繰り返し実行されることになる。
設定確認モードには、錠スイッチ21TM051がON状態であり(ステップS21T
M4070でYESと判定され)、クリアスイッチ(設定切替スイッチ)21TM052
がOFF状態であること(ステップS21TM4040でNOと判定されてRAMクリア
フラグが0のままであること)に基づいて制御される。
また、現在の設定値の表示(ステップS21TM4550)及びセキュリティ信号の出
力(ステップS21TM4560)を実行可能であると共に、設定変更モードコマンドの
送信(ステップS21TM4590)及び設定値の更新(ステップS21TM4620)
を実行可能な状態は、設定値の確認及び変更が可能な設定変更モードに相当する。
設定変更モードには、錠スイッチ21TM051がON状態であり(ステップS21T
M4070又はステップS21TM4130でYESと判定され)、クリアスイッチ(設
定切替スイッチ)21TM052がON状態であること(ステップS21TM4040又
はステップS21TM4140でYESと判定されて、ステップS21TM4050又は
ステップS21TM4150でRAMクリアフラグが1に設定されていること)に基づい
て制御される。
なお、設定確認モードコマンドに関しては、設定確認モード制御時に1回のみ送信され
るコマンドである。そのため、CPU103は、設定確認モードコマンドを送信したとき
に、設定確認モードコマンドを送信したことを特定可能であり電源断時のバックアップ記
憶が不要な設定確認モードコマンド送信フラグをセットするようにしておき、設定変更中
フラグがクリアされたとき(ステップS21TM4720)に、設定確認モードコマンド
送信フラグをクリアするようにしても良い。そして、設定確認モードコマンド送信フラグ
がセットされていない場合にのみ、設定確認モードコマンドを送信可能としても良い。同
様に、設定変更モードコマンドに関しては、設定変更モード制御時に1回のみ送信される
コマンドである。そのため、CPU103は、設定変更モードコマンドを送信したときに
、設定変更モードコマンドを送信したことを特定可能であり電源断時のバックアップ記憶
が不要な設定変更モードコマンド送信フラグをセットするようにしておき、設定変更中フ
ラグがクリアされたとき(ステップS21TM4720)に、設定変更モードコマンド送
信フラグをクリアするようにしても良い。そして、設定変更モードコマンド送信フラグが
セットされていない場合にのみ、設定変更モードコマンドを送信可能としても良い。
CPU103は、ステップS21TM4680において、錠スイッチ21TM051が
OFF状態であるか否かを確認する。そして、錠スイッチ21TM051がON状態であ
れば(ステップS21TM4680でNO)、再び4msのウエイト(ステップS21T
M4530)を行った後にステップS21TM4540以降の処理を繰り返す。即ち、R
AMクリアフラグの値が0であれば設定確認モードの制御を継続し、RAMクリアフラグ
の値が1であれば設定変更モードの制御を継続する。
ステップS21TM4680において、錠スイッチ21TM051がOFF状態であれ
ば(ステップS21TM4680でYES)、CPU103は、設定変更モード又は設定
確認モードを終了させて、セキュリティ信号タイマの値として1000msを設定する(
ステップS21TM4710)。セキュリティ信号タイマの値として所定時間が設定され
ることで、その後、通常遊技処理に移行した際の情報出力処理において、セキュリティ信
号タイマの値が所定時間から0msになるまでセキュリティ信号が継続して出力されるこ
とになる。例えば、遊技制御用タイマ割込処理が2ms毎に実行される場合には、セキュ
リティ信号タイマの値が2msずつ減算され、0msになった時点でセキュリティ信号の
出力が停止される。従って、ステップS21TM4710の時点では、設定変更モードが
終了したのか、あるいは、設定確認モードが終了したのかにかかわらず、セキュリティ信
号の残り出力期間が1000msに設定されていることになる。
即ち、図8-9(1)に示すように、設定変更モード及び設定確認モードの何れかの制
御の開始に対応してセキュリティ信号の出力を開始し(ステップS21TM4560)、
設定変更モード及び設定確認モードの何れかの制御の終了に対応して、設定変更モード及
び設定確認モードの何れかの制御の終了から少なくとも1secが経過するまでセキュリ
ティ信号を継続して出力するようにセキュリティ信号タイマの値をセットする(ステップ
S21TM4710)。
ここで、ステップS21TM4560でセキュリティ信号の出力を開始する処理は、設
定変更モードに制御されるか、あるいは設定確認モードに制御されるかにかかわらず(何
れのモードに制御されるかの判定を行うことなく)共通の処理として実行されている。ま
た、ステップS21TM4710においてセキュリティ信号の残り出力期間をセットする
処理も、設定変更モードに制御されたのか、あるいは設定確認モードに制御されたのかに
かかわらず(何れのモードに制御されたかの判定を行うことなく)共通の処理として実行
されている。このように、設定変更モードに制御される場合と、設定確認モードに制御さ
れる場合とで、セキュリティ信号の出力開始制御及び出力終了制御を共通化することによ
り、セキュリティ信号の出力制御を簡素化し、制御負担を軽減させることができる。
また、設定変更モード及び設定確認モードの何れかの制御の開始に対応してセキュリテ
ィ信号の出力を開始し、設定変更モード及び設定確認モードの何れかの制御の終了に対応
してセキュリティ信号の出力を停止することにより、ホールコンピュータ等の外部装置に
対して、当該遊技機が設定変更モード又は設定確認モードに制御された可能性があること
を適切に通知することができる。
ここで、設定変更モード又は設定確認モードの制御が終了した直後のステップS21T
M4710では、設定変更モードに制御された場合と、設定確認モードに制御された場合
とで共通の値(1000ms)をセキュリティ信号タイマにセットしている。しかしなが
ら、設定変更モードに制御された場合と、設定変更モードに制御された場合とで、セキュ
リティ信号の出力開始制御及び出力終了制御を両方とも共通化してしまうと、外部装置側
で何れのモードに制御されたのかを把握することが困難となってしまう。
そこで、本実施形態では、図8-9(2)に示すように、設定変更モードに制御された
場合、即ちRAMクリアフラグが1にセットされている場合には、一旦はステップS21
TM4710でセキュリティ信号タイマの値として1000msをセットした後に、後述
するステップS21TM4770でNOと判定されたことに基づいて、RAMクリア後の
ステップS21TM1465でセキュリティ信号タイマの値として30000msを再セ
ットする(上書きする)ようにしている。即ち、セキュリティ信号の残り出力期間を一旦
は1secにセットした後に、セキュリティ信号の残り出力期間を30secに再セット
する(上書きする)ようにしている。
以上に示した信号出力制御を行った場合、セキュリティ信号の最終的な出力停止タイミ
ングは、図8-9(2)に示すように、設定確認モードに制御されていた場合には設定確
認モード終了から1secが経過したタイミングとなり、設定変更モードに制御されてい
た場合には設定変更モード終了から30secが経過したタイミングとなる。
具体的には、設定確認モードに制御されていた場合(RAMクリアが行われず、セキュ
リティ信号タイマの値が1秒から変更されなかった場合)には、割込許可後の遊技制御用
タイマ割込処理(例えば、情報出力処理)において、セキュリティ信号タイマの値が10
00msから0msになるまでセキュリティ信号の出力を継続し、設定変更モードに制御
されていた場合(RAMクリアが行われた場合であり、セキュリティ信号タイマの値が1
秒から30秒に変更された場合)には、割込許可後の遊技制御用タイマ割込処理(例えば
、情報出力処理)において、セキュリティ信号タイマの値が30000msから0msに
なるまでセキュリティ信号の出力を継続することになる。なお、設定確認モードに制御さ
れていた場合、設定変更モードに制御されていた場合に、遊技制御用タイマ割込処理に移
行する前のタイミングで、セキュリティ信号タイマの値が所定時間(1000ms又は3
0000ms)から0msになるまでセキュリティ信号の出力を継続するようにして、セ
キュリティ信号の出力終了後に遊技制御用タイマ割込処理に移行するようにしても良い。
このように、設定確認モードの制御が終了した場合と、設定変更モードの制御が終了し
た場合とで、少なくとも1secはセキュリティ信号が継続して出力されることになり、
設定変更モードに制御された場合には、設定変更モードの制御が終了してから30sec
が経過するまでセキュリティ信号が継続して出力されることになる。このような構成によ
り、セキュリティ信号の出力制御を共通化しつつ、設定確認モードに制御された場合と、
設定変更モードに制御された場合とで、セキュリティ信号の出力期間を異ならせることが
できる。
その結果、外部装置においては、初期化処理が実行されずに設定確認モードに制御され
たのか、又は、初期化処理が実行されて設定変更モードに制御されたのかを把握すること
も可能となる。例えば、セキュリティ信号の出力期間が30秒未満であれば初期化処理が
実行されることなく設定確認モードに制御されたことを特定可能であり、セキュリティ信
号の出力期間が30秒以上であれば初期化処理が実行されて設定変更モードに制御された
可能性があることを推定可能となる。
なお、磁気異常等の遊技停止対象エラーが異常検出センサにより検出された場合にも、
セキュリティ信号が出力されることになる。この場合のセキュリティ信号は、遊技機の電
源がOFFとなるまで継続して出力される。また、CPU103は、異常検出センサによ
り異常が検出されたことに基づいてRAM102のバックアップ領域(ただし初期化処理
によりクリアされる領域)に異常検出フラグをセットする。そして、電源復旧時に異常検
出フラグがセットされていることに基づいて、セキュリティ信号を4分間出力するものと
する。
ここで、電源復旧時に設定確認モードに制御された場合には、RAMクリアが実行され
ないため、信号出力処理において異常検出フラグの値が初期化されずにセットされたまま
の状態となっており、セキュリティ信号を電源ONから4分間継続して出力することが可
能である。即ち、セキュリティ信号の出力期間を、設定確認モードの制御終了から1秒が
経過するまでの期間に限定させないことが可能となる。一方で、電源復旧時に設定変更モ
ードに制御された場合には、RAMクリアが実行されることになるため、その後の信号出
力処理において異常検出フラグがクリアされた状態となっており(電源断発生時に異常が
検出されていたか否かが不明な状態となっており)、結果として、セキュリティ信号の出
力期間は、設定変更モードの終了から30秒が経過するまでの期間(RAMクリアの実行
に応じた期間)となる。
なお、図8-7のステップS21TM4710に示す例では、セキュリティ信号タイマ
の値として1秒を設定するようにしているが、このような形態に限らず、設定変更モード
又は設定確認モードの終了後に最初に設定するセキュリティ信号タイマの値は、少なくと
もセキュリティ信号が出力されたことを外部装置側で認識可能な期間であれば良く、例え
ば50ms以上であれば良い。即ち、設定変更モードが終了した場合と設定確認モードが
終了した場合とで、共通の50msをセキュリティ信号タイマの値として設定しても良い
ステップS21TM4710の処理の後、CPU103は、設定変更中フラグをクリア
する(ステップS21TM4720)。ここで、設定変更中フラグがクリアされたことに
より、これ以降に電源断が発生した場合には、電源復旧時に設定変更中フラグがセットさ
れていない(ステップS21TM4030でNO)と判定されることになる。
次いで、CPU103は、表示モニタ21TM029に表示している設定値を消去する
(ステップS21TM4730)。そして、設定値格納領域に格納されている設定値(0
~5の何れか)を設定コマンドにセットして、その設定コマンドを送信する(ステップS
21TM4760)。なお、電源投入時に設定変更モード及び設定確認モードの何れのモ
ードにも制御されない場合であっても、ステップS21TM4760の処理は実行される
ことになり、設定コマンドが送信される。
ここで、遊技者は通常、設定値の範囲を1~6と認識しており、演出制御用CPU12
0側で、設定コマンドが指定する値(設定値格納領域に格納されている値)をそのまま画
像表示装置5に表示してしまうと、遊技者が設定値を誤って理解してしまうおそれがある
。そこで、本実施形態では、演出制御用CPU120側で、設定コマンドにより指定され
る値(0~5)に1を加算した値を設定値(1~6)として認識し、設定値1~6の範囲
で、設定値を示唆する演出を実行するようにしている。
なお、このような形態に限らず、CPU103が、設定値格納領域に格納されている設
定値(0~5)に1を加算した値(1~6)を設定コマンドにセットして、演出制御用C
PU120に送信するようにしても良い。これにより、設定コマンドが指定する設定値の
範囲は1~6となり、遊技者が通常認識している範囲と合致することになる。演出制御用
CPU120側では、設定コマンドが指定する設定値(1~6)をそのまま画像表示装置
5に表示したり、あるいは、設定コマンドが指定する設定値(1~6)を示唆する演出を
実行することで、適切に設定値を報知又は示唆することができる。また、演出制御用CP
U120側で、受信した設定コマンドが指定する設定値に対して加算処理を行うことも不
要となり、演出制御用CPU120側の制御負担を軽減できる。
前述したように、演出制御用CPU120は、設定コマンドの受信により、設定確認モ
ード又は設定変更モードが終了したことを特定可能である。また、設定コマンドが指定す
る設定値に応じた演出を実行することにより、設定値を示唆することが可能である。例え
ば、大当り遊技状態が終了したときに実行されるエンディング演出の態様を、指定された
設定値に応じて異ならせることで、遊技者に設定値を示唆することが可能である。
次いで、CPU103は、RAMクリアフラグの値が0であるか否かを確認する(ステ
ップS21TM4770)。
ここで、RAMクリアフラグの値が0である(ステップS21TM4770でYES)
ということは、バックアップRAM領域のデータチェック結果が正常であり(ステップS
21TM4010でYES)、設定値が正規の値である(ステップS21TM4020で
YES)、と判定され、且つ、設定変更中に電源断が発生しておらず(ステップS21T
M4030でNO)、さらに、クリアスイッチ(設定切替スイッチ)21TM052がO
FF状態である(ステップS21TM4040でNO)ということであるから、RAMク
リアを伴わない電源断復旧時の処理を実行すれば良い。
CPU103は、RAMクリアフラグの値が0である場合、電源投入時にバックアップ
RAM領域のデータチェック結果が正常であった場合の処理を実行して、割込許可後に遊
技制御用タイマ割込処理(特別図柄プロセス処理等を含む)に移行すれば良い。即ち、設
定変更モード及び設定確認モードの何れにも制御されなかった場合、又は、設定確認モー
ドの制御が終了した場合には、CPU103は、RAMクリアフラグの値が0であること
に基づいてRAMクリアを実行することなく、電源断復旧時のコマンドとしてバックアッ
プコマンドを送信して、通常遊技処理に移行することになる。
演出制御用CPU120では、このバックアップコマンド(復旧時のコマンド)を受信
したことに基づいて、電力供給停止時のデータに基づいて電源断からの復旧が行われたこ
と(RAMクリアは行われてないこと)を認識する。演出制御用CPU120は、バック
アップコマンドを受信すると、例えば画像表示装置5、スピーカ8L、8R、枠LED9
等の演出装置において、電力供給停止時のデータに基づいて電源断からの復旧が行われた
こと(RAMクリアは行われてないこと)を報知することが可能である。
一方、RAMクリアフラグの値が1である(ステップS21TM4770でNO)とい
うことは、ステップS21TM4050又はステップS21TM4150で、RAMクリ
アが1に設定されており、RAMクリアを実行することに決定されているということであ
るから、RAMクリアを伴う電源投入時の処理を実行すれば良い。
CPU103は、RAMクリアフラグの値が1である場合、セキュリティ信号タイマの
値として30秒を設定する処理、及び電源投入時にバックアップRAM領域のデータチェ
ック結果が異常であった場合の処理を実行して、割込許可後に遊技制御用タイマ割込処理
(特別図柄プロセス処理等を含む)に移行すれば良い。
図8-8に示すように、CPU103は、RAMクリアフラグが1であることに基づい
てRAMクリア処理を行う(ステップS21TM1410)。RAMクリア処理では、R
AM102の遊技状態情報格納領域に格納されている電力供給停止前の遊技状態を示すデ
ータ(特別図柄プロセスフラグ、確変フラグ、時短フラグ、保留記憶等)はクリアされて
、初期値が設定されるが、RAM102の設定値格納領域に格納されている設定値はクリ
アされず、RAMクリア処理の前から変更されない。また、設定値毎に、連比、役比、及
びベース等の各集計値(表示モニタ21TM029に表示可能な遊技情報)が記憶されて
いる領域も、クリアされず、これら設定値毎の各集計値は、RAMクリア処理の前から変
更されない。そして、表示モニタ21TM029に「C」の文字を表示すること等により
、遊技状態が初期化されたことを報知する(ステップS21TM1420)。なお、RA
Mクリア処理によって、所定のデータ(例えば、普通図柄当り判定用乱数を生成するため
のカウンタのカウント値のデータ)は0に初期化されるが、任意の値またはあらかじめ決
められている値に初期化するようにしてもよい。また、RAM102の全領域を初期化せ
ず、所定のデータ(例えば、普通図柄当り判定用乱数を生成するためのカウンタのカウン
ト値のデータ)をそのままにしてもよい。
このRAMクリア処理において設定値格納領域に格納されている設定値をクリアさせな
い理由は、(a)設定変更モードに制御されなかった場合には、電源投入時に設定値格納
領域には正規の値が格納されていたことになり(ステップS21TM4020でYES)
、(b)設定変更モードに制御された場合には、設定値格納領域の値が0に設定されたか
(ステップS21TM4520)又は設定変更モード中の操作によって正規の値が格納さ
れている(ステップS21TM4610及びステップS21TM4620)ためである。
さらに、RAMクリア処理以降は、設定変更モードに制御することができず、設定値格納
領域に格納されている値を変更する機会がないためである。
次いで、CPU103は、ROM101に格納されている初期化時設定テーブルの先頭
アドレスをポインタに設定し(ステップS21TM1430)、初期化時設定テーブルの
内容を順次作業領域に設定する(ステップS21TM1440)。ステップS21TM1
430およびステップS21TM1440の処理によって、例えば、普通図柄当り判定用
乱数カウンタ、特別図柄バッファ、総賞球数格納バッファ、特別図柄プロセスフラグなど
制御状態に応じて選択的に処理を行うためのフラグに初期値が設定される。
ステップS21TM1430、ステップS21TM1440の実行後、CPU103は
、RAM102の設定値格納領域に格納されている設定値を読み出す(ステップS21T
M1450)。後述する遊技制御用タイマ割込処理では、ここで読み出された設定値に基
づいて特別図柄プロセス処理における大当り判定が実行される。次いで、CPU103は
、電源投入時(あるいは設定変更モードの終了時)に初期化処理が行われたことを指定す
る初期化コマンドを送信する(ステップS21TM1460)。演出制御用CPU120
では、この初期化コマンドを受信したことに基づいて、初期化処理が行われたこと(電力
供給停止時のデータに基づいて電源断からの復旧が行われずに、RAMクリアが行われた
こと)を認識する。演出制御用CPU120は、初期化コマンドを受信すると、例えば画
像表示装置5、スピーカ8L、8R、枠LED9等の演出装置において、遊技状態等の初
期化が行われたこと(電力供給停止時のデータに基づいて電源断からの復旧が行われずに
、RAMクリアが行われたこと)を報知することが可能である。
次いで、CPU103は、セキュリティ信号タイマの値として30秒を設定する(ステ
ップS21TM1465)。これにより、設定変更モード終了後のステップS21TM4
710で設定されていたセキュリティ信号タイマの値(1秒)が、RAMクリアが実行さ
れたことに対応した値(30秒)に変更(上書き)されることになる。また、設定変更モ
ード及び設定確認モードの何れのモードにも制御されることなくRAMクリアが実行され
た場合には、ステップS21TM4710が実行されることなく(セキュリティ信号タイ
マの値として1秒が設定されることなく)、セキュリティ信号タイマの値が、RAMクリ
アが実行されたことに対応した30秒に設定される。一方、RAMクリアが実行されなか
った場合(設定確認モードに制御された場合を含む)には、このステップS21TM14
65の処理は実行されないので、セキュリティ信号タイマの値はステップS21TM47
10で設定された1秒のままである。
このステップS21TM1465又は前述したステップS21TM4710で、セキュ
リティ信号タイマの値が設定されたことにより、割込許可後の遊技制御用タイマ割込処理
においてセキュリティ信号が出力されることになり(情報出力処理)、その後、割込許可
により遊技制御用タイマ割込処理が実行される毎に、セキュリティ信号タイマの値が2m
sずつ減算され、セキュリティ信号タイマの値が0となったタイミングでセキュリティ信
号の出力が停止されることになる。
そして、CPU103は、シリアル通信回路21TM505の設定処理を実行する(ス
テップS21TM1480)。この設定処理では、主基板11の出力回路21TM067
から払出制御基板21TM037の入力回路21TM373Aに接続確認信号が出力され
る。また、遊技制御用マイクロコンピュータ100のシリアル通信回路21TM505と
、払出制御用マイクロコンピュータ21TM370のシリアル通信回路21TM380と
の通信を実行可能な状態に設定する。
次に、CPU103は、乱数回路104を初期設定する乱数回路設定処理を実行する(
ステップS21TM1490)。CPU103は、例えば、乱数回路設定プログラムに従
って処理を実行することによって、乱数回路104に特図表示結果判定用の乱数値MR1
の値を更新させるための設定を行う。
そして、ステップS21TM1500において、CPU103は、所定時間(例えば2
ms)毎に定期的にタイマ割込がかかるように遊技制御用マイクロコンピュータ100に
内蔵されているCTCのレジスタの設定を行う。すなわち、初期値として例えば2msに
相当する値が所定のレジスタ(時間定数レジスタ)に設定される。この実施例では、2m
s毎に定期的にタイマ割込がかかるとする。
次いで、CPU103は、表示用乱数更新処理(ステップS21TM1520)および
初期値用乱数更新処理(ステップS21TM1530)を繰返し実行する。表示用乱数更
新処理および初期値用乱数更新処理を実行するときには割込禁止状態に設定し(ステップ
S21TM1510)、表示用乱数更新処理および初期値用乱数更新処理の実行が終了す
ると割込許可状態に設定する(ステップS21TM1540)。これにより、遊技制御用
タイマ割込み処理を実行可能な通常遊技処理に移行する。本実施例では、表示用乱数とは
、大当りとしない場合の特別図柄の停止図柄を決定するための乱数や大当りとしない場合
にリーチとするか否かを決定するための乱数であり、表示用乱数更新処理とは、表示用乱
数を発生するためのカウンタのカウント値を更新する処理である。また、初期値用乱数更
新処理とは、初期値用乱数を発生するためのカウンタのカウント値を更新する処理である
。この実施例では、初期値用乱数とは、普通図柄に関して当りとするか否か決定するため
の乱数を発生するためのカウンタ(普通図柄当り判定用乱数発生カウンタ)のカウント値
の初期値を決定するための乱数である。後述する遊技の進行を制御する遊技制御処理(遊
技制御用マイクロコンピュータ100が、遊技機に設けられている演出表示装置、可変入
賞球装置、球払出装置等の遊技用の装置を、自身で制御する処理、または他のマイクロコ
ンピュータに制御させるために指令信号を送信する処理、遊技装置制御処理ともいう)に
おいて、普通図柄当り判定用乱数のカウント値が1周(普通図柄当り判定用乱数の取りう
る値の最小値から最大値までの間の数値の個数分歩進したこと)すると、そのカウンタに
初期値が設定される。
なお、本例では、CPU103は、ステップS21TM4770でRAMクリアフラグ
が0である(YES)と判定された場合、遊技機用枠3及びガラス扉枠3aが何れも閉鎖
状態となっているか否かを確認することなく(遊技機用枠3又はガラス扉枠3aの状態に
よらず)、電源断復旧時の処理に移行しているが、このような形態に限らず、ステップS
21TM4770でRAMクリアフラグが0である(YES)と判定された場合、遊技機
用枠3及びガラス扉枠3aが何れも閉鎖状態となっていることを条件として(遊技機用枠
3又はガラス扉枠3aの状態に応じて)、電源断復旧時の処理に移行しても良い。
また、本例では、CPU103は、ステップS21TM4770でRAMクリアフラグ
が1である(NO)と判定された場合、遊技機用枠3及びガラス扉枠3aが何れも閉鎖状
態となっているか否かを確認することなく(遊技機用枠3又はガラス扉枠3aの状態によ
らず)、電源投入時の処理(ステップS21TM1410(RAMクリア)以降の処理)
に移行しているが、このような形態に限らず、ステップS21TM4770でRAMクリ
アフラグが1である(NO)と判定された場合、遊技機用枠3及びガラス扉枠3aが何れ
も閉鎖状態となっていることを条件として(遊技機用枠3又はガラス扉枠3aの状態に応
じて)、電源投入時の処理(ステップS21TM1410(RAMクリア)以降の処理)
に移行しても良い。
以上に示したように、遊技場の店員等は、電源投入時に錠スイッチ21TM051をO
N状態とし、クリアスイッチ(設定切替スイッチ)21TM052をON状態とすること
で、パチンコ遊技機1を設定変更モードに制御させることが可能であると共に、遊技状態
等を初期化させること(RAMクリアを実行させること)ことが可能となる。また、電源
投入時に錠スイッチ21TM051をON状態とし、クリアスイッチ(設定切替スイッチ
)21TM052をOFF状態とすることで、パチンコ遊技機1を設定確認モードに制御
させることが可能であると共に、遊技状態等を初期化させない(ステップS21TM40
40又はステップS21TM4140でNOと判定させてRAMクリアフラグを1に設定
させないこと)ことが可能となる。このように、遊技場の店員は、パチンコ遊技機1を設
定変更モード及び設定確認モードの何れに制御させるのかを選択可能であると共に、遊技
状態等を初期化させるか否かも選択可能となっている。
前述したように、電源投入時に設定変更中フラグがセットされている場合には、電源断
発生時に設定変更モードに制御されていたことになるため、設定値が不安定な状態となっ
ており、遊技場側で確定させようとしている設定値が設定値格納領域に格納されていない
可能性がある。図8-6~図8-8に示した例では、CPU103は、設定変更中フラグ
がセットされていること(ステップS21TM4030でYES)に基づいて、通常遊技
処理に移行させず遊技停止状態(ステップS21TM4200~ステップS21TM42
20のループ処理)に制御可能なようにしており、遊技停止状態への制御に対応してセキ
ュリティ信号を出力するようにしている(ステップS21TM4220)。
このような構成とすることにより、設定値が不安定な状態で遊技が開始される(遊技制
御用タイマ割込処理が実行される)ことを防止するとともに、電源が投入されたときに、
電源断発生時に設定変更モードに制御されていたことを外部装置に通知可能としている。
また、図8-6~図8-8に示した例では、CPU103は、設定変更中フラグがセッ
トされていること(ステップS21TM4030でYES)に基づいて、設定変更モード
に移行するための条件(ステップS21TM4120~ステップS21TM4140が全
てYESであること)が成立していない場合に、設定値異常エラーコマンドを送信する(
ステップS21TM4190)とともに、遊技停止状態(ステップS21TM4200~
ステップS21TM4220のループ処理)において表示モニタ21TM029に「E」
の文字を表示するエラー表示を行う(ステップS21TM4210)。
図8-10に示す例では、表示モニタ21TM029を構成する各7セグメント表示器
21TM029A~21TM029Dに、それぞれ「E」の文字を表示することで、遊技
場の店員に異常の発生(設定変更モードに制御されていた状態で電源断が発生した可能性
があること)を明確に報知するようにしている。また、設定値異常エラーコマンドを受信
した演出制御用CPU120は、画像表示装置5に「電源断後に電源を再投入して設定変
更モードに移行させて下さい」というメッセージを表示することにより、遊技場の店員等
に、一旦は電源断の状態(電源スイッチ21TM055をOFF)にした後、電源再投入
時(電源スイッチ21TM055をON時)に設定変更モードに移行させて設定値を変更
するための操作を行う(設定値を確定させる)ように促す報知を行う。
本例では、(a)電源投入時に設定変更中フラグがセットされていた場合において、設
定変更モードに制御するための移行条件が成立している場合、即ち、(i)遊技機用枠3
が開放状態であり(ステップS21TM4120でYES)、(ii)錠スイッチ21T
M051がON状態であり(ステップS21TM4130でYES)、且つ、(iii)
クリアスイッチ(設定切替スイッチ)21TM052がON状態である(ステップS21
TM4140でYES)、と判定された場合には、設定変更モードに制御される。その結
果、主基板11側でのエラー表示(ステップS21TM4210:表示モニタ21TM0
29における「E」の表示)は実行されず、演出制御基板12側でのメッセージ表示(「
電源断後に電源を再投入して設定変更モードに移行させて下さい」)も行われないことに
なる。
ここで、設定変更モードコマンド(ステップS21TM4590)を受信した演出制御
用CPU120では、画像表示装置5に設定変更モードに制御されたこと、即ち、設定変
更操作(設定切替スイッチ(クリアスイッチ)21TM052の操作)に応じて設定値の
変更が可能であることを報知できる。例えば、「設定変更モード中です」というメッセー
ジや、「設定変更操作を行って設定値を変更して下さい」というメッセージを画像表示装
置5に表示させることができる。これにより、遊技場の店員等は、設定変更モードに制御
されていることを把握可能であり、設定切替スイッチ(クリアスイッチ)21TM052
を操作することで、設定値格納領域に格納されている設定値を、予定していた設定値に変
更した後に、錠スイッチ21TM051をOFF状態に切り替えることで、設定値を確定
させてパチンコ遊技機1を通常遊技処理に移行させることができる。
一方で、(b)電源投入時に設定変更中フラグがセットされていた場合において、設定
変更モードに制御するための移行条件が成立していない場合、即ち、上記(i)~(ii
i)のうちの何れかの条件が不成立の場合には、設定変更モードに制御されることなく、
設定値異常エラーコマンド送信(ステップS21TM4190)後に遊技停止状態(ステ
ップS21TM4200~ステップS21TM4220のループ処理)に制御される。そ
の結果、主基板11側でのエラー表示(ステップS21TM4210:表示モニタ21T
M029における「E」の表示)が実行されるとともに、演出制御基板12側でのメッセ
ージ表示(「電源断後に電源を再投入して設定変更モードに移行させて下さい」)も行わ
れることになる。
このように、主基板11側でのエラー表示(ステップS21TM4210:表示モニタ
21TM029における「E」の表示)が実行されるとともに、演出制御基板12側での
メッセージ表示(「電源断後に電源を再投入して設定変更モードに移行させて下さい」)
も行われる場合には、遊技機の状態として、設定変更モード中に電源断が発生したにもか
かわらず電源復旧後に設定変更モードへの移行条件が成立していない状態であることが報
知されることになる。この場合には、遊技場の店員等は、設定変更モードに制御されてお
らず、遊技停止状態となっていること(電源を再投入して設定変更モードに制御させる必
要があること)を把握可能である。従って、一端電源をOFFにした後に、設定変更モー
ドへの移行条件(i)~(iii)が全て成立するように操作して電源を再投入する。そ
して、設定変更モードにおいて、設定切替スイッチ(クリアスイッチ)21TM052を
操作することで、設定値格納領域に格納されている設定値を、予定していた設定値に変更
した後に、錠スイッチ21TM051をOFF状態に切り替えることで、設定値を確定さ
せてパチンコ遊技機1を通常遊技処理に移行させることができる。
このように、設定変更モードにおいて電源断が発生した場合には、電源復旧時に遊技機
の状態を適切に報知することができる。
ここで、電源復旧時に設定変更モードへの移行条件が成立している(a)の場合には、
主基板11側でのエラー表示(ステップS21TM4210:表示モニタ21TM029
における「E」の表示)が行われることなく自動的に設定変更モードに移行されることに
なり、不要なエラー表示を回避して適切に設定値の変更を促すことができる。
一方で、電源復旧時に設定変更モードへの移行条件が成立していない(b)の場合には
、設定変更モード中に電源断が発生したにもかかわらず、電源復旧時に設定変更モードに
移行できない状態となっているため、強制的に遊技停止状態(ステップS21TM420
0~ステップS21TM4220のループ処理)に制御され、主基板11側でのエラー表
示(ステップS21TM4210:表示モニタ21TM029における「E」の表示)が
行われることになる。これにより、設定値が確定していない不安定な状態での遊技の進行
を制限することができ、適切な遊技制御を実現できる。
なお、設定変更中フラグがセットされている場合に(ステップS21TM4030でY
ES)、設定変更モードに移行するための移行条件(i)~(iii)が全て成立してい
る場合と、移行条件(i)~(iii)の何れかが成立していない場合とで、設定値が異
常である可能性があることを示すコマンドとして異なるコマンドを送信するようにしても
良い。
例えば、移行条件が成立している場合には、設定値が異常である可能性があることを示
すコマンドであり且つ設定変更モードに移行されたこと(あるいは移行する条件が成立し
ていること)を示すコマンドを送信し、このコマンドを受信した演出制御用CPU120
では、「設定値が異常である可能性があります」というメッセージ及び「自動的に設定変
更モードに制御されます」というメッセージを画像表示装置5に表示させるようにすると
良い。一方、移行条件が成立していない場合には、前述したようにステップS21TM4
190の設定値異常エラーコマンドを送信すると良い。
設定変更モード又は設定確認モードが終了して通常遊技処理へ移行した後は、遊技機用
枠3及びガラス扉枠3aが何れも閉鎖状態となっているときに、(1)錠スイッチ21T
M051が操作されたこと(OFF状態からON状態となったこと)に応じて、遊技制御
用マイクロコンピュータ100から演出制御用CPU120に対して、錠スイッチ操作コ
マンドが送信され、(2)設定切替スイッチ(クリアスイッチ)21TM052が操作さ
れたこと(OFF状態からON状態となったこと)に応じて、遊技制御用マイクロコンピ
ュータ100から演出制御用CPU120に対して、設定切替スイッチ操作コマンドが送
信されることになる。
そして、演出制御基板12(演出制御用CPU120)は、錠スイッチ操作コマンド、
及び/又は、設定切替スイッチ操作コマンドを受信したことに基づいて、設定変更モード
及び設定確認モードの何れにも制御されていないにもかかわらず、設定値を変更させるた
めの操作が行われたことを特定して、その旨を報知可能である。例えば、錠スイッチ操作
コマンドを受信したことに基づいて、画像表示装置5において「錠スイッチの操作を検出
しました。」の文字を表示する異常操作警告報知を実行する。また、設定切替スイッチ操
作コマンドを受信したことに基づいて、「設定切替スイッチの操作を検出しました。」の
文字を表示する異常操作警告報知を実行する。これにより、遊技場の店員等は、設定変更
モード及び設定確認モードの何れにも制御されていないにもかかわらず設定値を変更させ
るための操作が行われたことを明確に把握して、不正が行われていないか等を確認するこ
とができる。
なお、このような形態に限らず、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、設定変更
モード又は設定確認モードが終了して通常遊技処理へ移行した後は、錠スイッチ21TM
051が操作されたか否か、及び、設定切替スイッチ(クリアスイッチ)21TM052
が操作されたか否か、を確認することなく、錠スイッチ操作コマンド及び設定切替スイッ
チ操作コマンドを送信しないようにしても良い。このように、通常遊技処理(遊技制御用
タイマ割込処理)が実行されている期間は、設定値を変更するための操作及び設定値を確
認するための操作の実行状況を確認しないようにすることで、遊技制御用マイクロコンピ
ュータ100の制御負担を軽減することが可能になる。
(電源投入時処理の変形例)
図8-6に示した例では、電源投入時に設定変更中フラグがセットされていた場合には
(ステップS21TM4030でYES)、(i)遊技機用枠3が開放状態であり(ステ
ップS21TM4120でYES)、(ii)錠スイッチ21TM051がON状態であ
り(ステップS21TM4130でYES)、且つ、(iii)クリアスイッチ(設定切
替スイッチ)21TM052がON状態である(ステップS21TM4140でYES)
、という3条件が成立していることを確認した場合にのみ、RAMクリアフラグを1に設
定して(ステップS21TM4150)、設定変更モードに移行した(ステップS21T
M4570でNO)。
このような形態に限らず、図8-11に示すように、電源投入時に設定変更中フラグが
セットされていた場合には(ステップS21TM4030でYES)、(i)~(iii
)の3条件が成立しているか否かを確認することなく、RAMクリアフラグを1に設定し
て(ステップS21TM4150)、設定変更モードに移行する(ステップS21TM4
570でNO)ようにしても良い。
図8-11に示す処理では、バックアップRAM領域のデータチェック結果が異常であ
る場合(ステップS21TM4010でNO)、設定値が正規の値ではない場合(ステッ
プS21TM4020でNO)、設定変更中フラグがセットされている場合(ステップS
21TM4030でYES)に、(i)~(iii)の条件が成立しているか否かを判定
することなく、RAMクリアフラグを1に設定して(ステップS21TM4150)、設
定変更モードに制御され(ステップS21TM4570でNO)、遊技停止状態(ステッ
プS21TM4200~ステップS21TM4220のループ処理に相当する処理)には
制御されない部分が、図8-6に示した処理と異なる。それ以外の部分は、図8-6~図
8-8に示した処理と同様である。
このような形態とした場合であっても、電源投入時に設定変更中フラグがセットされて
いることに基づいて、RAMクリアフラグが1に設定されて設定変更モードに移行される
ことになり、設定変更中に電源断が発生した場合の遊技機の状態を適切に定めることがで
きる。
図8-11に示す例では、設定変更中フラグがセットされていない場合には(ステップ
S21TM4030でNO)、(i)遊技機用枠3が開放状態であり、(ii)錠スイッ
チ21TM051がON状態であり、且つ、(iii)クリアスイッチ(設定切替スイッ
チ)21TM052がON状態である、という3条件が成立していることに基づいて、設
定変更モードに制御される(ステップS21TM4570でNOと判定されて、設定値格
納領域の設定値を変更可能な状態となる)のに対して、設定変更中フラグがセットされて
いる場合(ステップS21TM4030でYES)には、(i)~(iii)の3条件が
成立しているか否かにかかわらず、強制的に設定変更モードに制御されることになる。
このように、設定変更モードに制御されているときに電源断が発生した場合には、電源
復旧時に設定変更中フラグが設定されていることに基づいて、(i)~(iii)の3条
件が成立しているか否かにかかわらず自動的に設定変更モードに制御されることにより、
設定値を確定させるための作業性を向上させることができる。
ここで、設定変更中フラグがセットされている場合(ステップS21TM4030でY
ES)には、(ii)錠スイッチ21TM051がON状態である(ステップS21TM
4130でYES)という条件が成立していない場合でも、設定変更モードに制御される
ことになる。その結果、設定変更モードにおいては、錠スイッチ21TM051がOFF
状態のままで、設定切替スイッチ(クリアスイッチ)21TM052を操作することで、
設定値格納領域に格納されている設定値が変更されることになる(図8-7のステップS
21TM4610~ステップS21TM4620)。
前述したように、設定変更モードを終了させる条件は、錠スイッチ21TM051をO
N状態からOFF状態に切り替えることである(ステップS21TM4680でYESと
判定させることである)。そのため、設定値の変更操作を行った遊技場の店員は、設定値
を確定して設定変更モードを終了させるために、錠スイッチ21TM051がOFF状態
であれば、一旦、錠スイッチ21TM051をOFF状態からON状態に切り替えた後に
、錠スイッチ21TM051をON状態からOFF状態に切り替える(ステップS21T
M4680でYESと判定させる)ことになる。
このように、設定変更中フラグがセットされていない場合と(ステップS21TM40
30でNO)、設定変更中フラグがセットされている場合とで(ステップS21TM40
30でYES)、設定変更モードの制御を開始させる条件を異ならせる一方で、設定変更
モードの制御を終了させる条件(錠スイッチ21TM051をON状態からOFF状態に
切り替える操作)は共通化することで、設定変更モードの制御を終了させる条件を明確に
して、適切に通常遊技処理に移行させるようにしている。
ここで、設定変更中フラグがセットされている(ステップS21TM4030でYES
)ことに基づいて設定変更モードに制御された場合に、錠スイッチ21TM051をON
状態にするように促す報知を行うようにしても良い。例えば、CPU103は、設定変更
中フラグがセットされている場合に(ステップS21TM4030でYES)、ステップ
S21TM4150でRAMクリアフラグを1に設定するとともに、設定値異常エラーコ
マンドを送信する(前述したステップS21TM4190に相当する処理を実行する)よ
うにしておき、設定値異常エラーコマンド(ステップS21TM4110)を受信した演
出制御用CPU120が、「錠スイッチを一旦ONにして、設定値変更後にOFFに切り
替えて下さい」というメッセージを画像表示装置5に表示するようにしても良い。
なお、図8-6~図8-8、並びに図8-11に示した処理においては、設定変更中フ
ラグがセットされている状態では通常遊技処理に移行できないようになっている。そのた
め、遊技機メーカーが、パチンコ遊技機1を出荷する際(遊技場への設置前)に、予め設
定変更中フラグをセットさせておくことで、その後、遊技場側では、設定変更モードを経
て設定値を変更し、設定変更モードを終了させなければ、当該パチンコ遊技機1での遊技
を行わせることができなくなる。これにより、遊技場でパチンコ遊技機1を設置する際に
、確実に設定変更モードに制御させて設定変更操作を行わせ、設定値を確定させる措置を
とるようにすることができる。
(設定値変更中に電源断が発生した場合の設定値記憶制御)
次に、設定値変更中に電源断が発生した場合の設定値記憶制御に関して、図8-12を
用いて説明する。図8-7に示した例では、設定変更モードにおいて、設定切替スイッチ
(クリアスイッチ)21TM052が操作されることで、設定値格納領域に格納されてい
る設定値自体が変更されることになる。
まず、設定変更モード中に設定値の変更操作が行われて、錠スイッチ21TM051が
ON状態からOFF状態に切り替えられる前(設定変更モード終了前)に電源断が発生し
た場合の制御に関して、図8-12(1)を用いて説明する。
順番1に示すように、電源投入時に錠スイッチ21TM051をON状態として(クリ
アスイッチ21TM052もON状態として)設定変更モードに制御させるものとする。
本例では、この電源投入時において、RAM102の設定値格納領域に設定値として「0
」が格納されている。次いで、順番2に示すように、設定変更モードが開始されたことに
伴い、RAM102の設定値格納領域に格納されている設定値「0」が読み出されて、読
み出された設定値に1を加算した「1」が表示モニタ21TM029に表示されることに
なる。この時点で錠スイッチ21TM051はON状態のままである。
次いで、順番3に示すように、設定変更モードにおいて、1回目の設定切替スイッチ(
クリアスイッチ)21TM052の操作が行われたことに基づいて、設定値格納領域に格
納される設定値が「0」から「1」に変更され、変更後の設定値に1を加算した「2」が
表示モニタ21TM029に表示されることになる。この時点で錠スイッチ21TM05
1はON状態のままである。さらに、順番4に示すように、設定変更モードにおいて、2
回目の設定切替スイッチ(クリアスイッチ)21TM052の操作が行われたことに基づ
いて、設定値格納領域に格納される設定値が「1」から「2」に変更され、変更後の設定
値に1を加算した「3」が表示モニタ21TM029に表示されることになる。この時点
で錠スイッチ21TM051はON状態のままである。
次いで、順番5に示すように、設定変更モードにおいて、錠スイッチ21TM051が
ON状態のままで、即ち、設定変更モードを終了させる操作が行われる前に、電源断が発
生したものとする。このとき、設定値格納領域には、2回目の設定切替スイッチ(クリア
スイッチ)21TM052の操作が行われた後の設定値「2」が格納された状態である。
電源断の状態では、RAM102のバックアップ領域に形成された設定値格納領域に格納
されている設定値「2」がそのまま保持されることになる。
次いで、順番6に示すように、電源投入時に錠スイッチ21TM051をON状態とし
て(クリアスイッチ21TM052もON状態として)設定変更モードに制御させるもの
とする。この電源投入時において、RAM102の設定値格納領域に設定値として「2」
が格納されている。この設定値「2」は、前回の設定変更モード中の電源断発生時に設定
値格納領域に格納されていた値である。
次いで、順番7に示すように、設定変更モードが開始されたことに伴い、RAM102
の設定値格納領域に格納されている設定値「2」が読み出されて、読み出された設定値に
1を加算した「3」が表示モニタ21TM029に表示されることになる。この時点で錠
スイッチ21TM051はON状態のままである。
なお、順番6の電源投入時には、設定変更中フラグがセットされた状態であるため、前
述した図8-11に示した制御を適用する場合、錠スイッチ21TM051がOFF状態
であっても(又はクリアスイッチ21TM052がOFF状態であっても)、自動的に設
定変更モードに制御されることになる。そのため、順番6及び順番7における錠スイッチ
21TM051の状態は、OFF状態である場合がある。
このように、設定変更モードにおいて設定値の変更が行われて、錠スイッチ21TM0
51がOFF状態とされることなく(設定変更モードを終了させることなく)電源断が発
生した場合には、電源復旧時に、前回の設定変更モードにおける変更後の設定値が設定値
格納領域に保持された状態となっている。従って、電源復旧時には、既に予定していた設
定値が設定されている場合もあり、この場合には、遊技場の店員は改めて設定値を変更す
る操作を行わずとも、設定変更モードを終了させて遊技機を通常遊技処理に移行させれば
良いため、作業性を向上させることができる。
次に、設定変更モード中に設定値の変更操作が行われて、錠スイッチ21TM051が
ON状態からOFF状態に切り替えられた後(設定変更モード終了後)に電源断が発生し
た場合の制御に関して、図8-12(2)を用いて説明する。
順番1~順番4に関しては、図8-12(1)に示した例と同様であり、説明を省略す
る。次いで、順番5に示すように、設定変更モードにおいて、錠スイッチ21TM051
がON状態からOFF状態に切り替えられたことにより、設定変更モードが終了する。こ
れにより、2回目の設定切替スイッチ(クリアスイッチ)21TM052の操作が行われ
た後の設定値「2」が、最終的な設定値として確定する。このとき設定値格納領域には設
定値として「2」が格納されており、表示モニタ21TM029には、確定した設定値に
1を加算した「3」が表示されている。
その後に、順番6に示すように、電源スイッチ21TM055をOFF状態とする操作
が行われて、電力供給が停止された状態となったものとする。この電源断の状態では、R
AM102のバックアップ領域に形成された設定値格納領域に格納されている設定値「2
」がそのまま保持されることになる。
次いで、順番7に示すように、電源投入時に錠スイッチ21TM051をON状態とし
て(クリアスイッチ21TM052もON状態として)設定変更モードに制御させるもの
とする。この電源投入時において、RAM102の設定値格納領域に設定値として「2」
が格納されている。この設定値「2」は、前回の設定変更モード終了時に最終的に設定値
格納領域に格納されていた値である。
次いで、順番8に示すように、設定変更モードが開始されたことに伴い、RAM102
の設定値格納領域に格納されている設定値「2」が読み出されて、読み出された設定値に
1を加算した「3」が表示モニタ21TM029に表示されることになる。この時点で錠
スイッチ21TM051はON状態のままである。
図8-12(1)及び(2)に示すように、設定変更モードに制御されているときに電
源断が発生した場合と、設定変更モードの制御が終了した後に電力供給が停止された場合
とで、何れの場合にも、電源復旧時には、前回の設定変更モードにおける設定変更操作に
応じて変更された後の設定値、即ち電源断直前に設定値格納領域に格納されていた設定値
が、有効な設定値(電源復旧時に設定格納領域に格納されている設定値)となっている。
なお、図8-12に示した設定値の記憶制御に限られない。即ち、設定変更モードに制
御されたときに設定値格納領域に格納されている設定値を設定情報一時記憶領域にコピー
して、設定変更モードに制御されているときに設定切替スイッチ(クリアスイッチ)21
TM052が操作された場合には、設定値格納領域の設定値を変更せずに設定情報一時記
憶領域に記憶されている設定値を変更し、設定変更モードを終了させる操作(錠スイッチ
21TM051をON状態からOFF状態に切り替える操作)が行われたことに基づいて
、設定情報一時記憶領域に記憶されている設定値を設定値格納領域に格納して(上書きし
て)設定値を確定させるようにしても良い。なお、この場合に表示モニタ21TM029
に表示させる設定値は、設定情報一時記憶領域に記憶されている設定値(0~5)に1を
加算した値(1~6)となり、設定情報一時記憶領域に記憶されている設定値が変更され
ることに応じて、表示モニタ21TM029に表示される設定値も変化することになる。
このような構成とすることで、電源投入に伴い設定変更モードに制御され、設定変更操
作が行われた場合(表示モニタ21TM029に表示される設定値が変更された場合)で
あっても、設定変更モードを終了させる操作が完了することなく(錠スイッチ21TM0
51がOFF状態に切り替えられることなく)、電源断が発生した場合には、RAM10
2の設定値格納領域に格納されている設定値は、電源投入時(設定変更モードにおいて設
定変更操作が行われる前)から変更されていないことになる。即ち、電力供給停止状態で
は、前回の電源投入時に設定値格納領域に格納されていた設定値が引き続き保持されてい
ることになる。従って、電源復旧後に設定変更モード又は設定確認モードに制御されたと
きに表示モニタ21TM029(第1表示部21TM029A)に表示される設定値は、
前回の電源投入時にRAM102の設定値格納領域に格納されていた設定値に応じた値と
なる。
このように、設定変更モードに制御されているときに電源断が発生した場合の設定値を
適切に定めることができる。また、設定変更モードが終了していない不安定な状態におい
て電力供給が停止された場合に、設定値の変更を制限することができる。
上記の実施形態に示した設定変更モード及び設定確認モードに関連した制御は、複数の
設定値(例えば0~5)が設けられており、設定値に応じて大当り確率が異なる遊技機に
対して適用可能であるが、これに限らず、複数の設定値(例えば0~5)が設けられてい
るものの、設定値によらず大当り確率は共通である(例えば、設定値0~5の全てに関し
て大当り確率が300分の1である)遊技機に対しても適用可能である。
また、本特徴部21TMでは、以下に示す発明が開示されている。
特開2010-200902号公報(段落0007)に示すように、複数段階の設定値
を外部からの設定変更操作に基づいて変更する設定変更手段を備える遊技機が提案されて
いる。また、特開2014-200506号公報(段落0102)に示すように、主制御
基板の外部出力端子から、「大当たり信号」等が出力される遊技機が提案されている。特
開2010-200902号公報(段落0007)に記載されたような遊技機に関しては
、設定値の変更等の際に、設定に関連する制御状態を外部装置側で把握することが必要と
なる場合があるが、特開2014-200506号公報(段落0102)に記載されてい
る従来の遊技機の信号出力技術を適用しても、外部装置側でこれを把握することが困難で
あるという課題がある。手段O1~手段O4に係る発明は、上記の実状に鑑みてなされた
ものであり、設定に関連する制御状態を遊技機外部に適切に通知可能な遊技機を提供する
ことにある。
手段O1の遊技機は、
設定値(大当り判定用乱数の範囲が異なる設定値0~5の6段階)に応じた制御(特別
図柄プロセス処理における大当り判定処理等)を実行可能な遊技機(パチンコ遊技機1)
であって、
設定値を変更可能な設定変更モードに制御可能な設定変更モード制御手段(ステップS
21TM4530~ステップS21TM4620を実行可能な遊技制御用マイクロコンピ
ュータ100)と、
設定値を確認可能な設定確認モードに制御可能な設定確認モード制御手段(ステップS
21TM4530~ステップS21TM4570及びステップS21TM4650を実行
可能な遊技制御用マイクロコンピュータ100)と、
前記設定変更モード及び前記設定確認モードの何れかの制御の開始に対応して特定信号
(セキュリティ信号)を出力する特定信号出力手段(ステップS21TM4560でセキ
ュリティ信号を出力する遊技制御用マイクロコンピュータ100)と、
特定信号が出力される期間に関する値(セキュリティ信号タイマの値)を設定する設定
手段(セキュリティ信号タイマの値をセットする遊技制御用マイクロコンピュータ100
)と、を備え、
前記設定手段は、前記設定変更モードに制御される場合と前記設定確認モードに制御さ
れる場合とで共通の所定値を設定可能であり(ステップS21TM4710でセキュリテ
ィ信号タイマの値として1秒を設定し)、
前記特定信号出力手段は、前記設定変更モード及び前記設定確認モードの何れかの制御
の終了に対応して、少なくとも前記所定値に対応した期間が経過するまで特定信号を出力
する(設定確認モードの終了に伴い設定確認モードの終了から1秒が経過するまでセキュ
リティ信号を継続して出力し、設定変更モードの終了に伴い設定変更モードの終了から3
0秒が経過するまでセキュリティ信号を継続して出力する)
ことを特徴とする。
これによれば、設定に関連する遊技機の状態を外部装置に適切に通知できる。
手段O2の遊技機は、
手段O1の遊技機であって、
遊技状態を初期化する初期化手段(ステップS21TM4050、ステップS21TM
4150でRAMクリアフラグがセットされていることに基づいてRAMクリア(ステッ
プS21TM1410)を実行する遊技制御用マイクロコンピュータ100)を備え、
前記初期化手段は前記設定変更モードの制御に伴い遊技状態を初期化し(設定変更モー
ドに制御される場合には、設定変更モードに制御された後にRAMクリアが実行されてお
り)、
前記設定手段は、前記所定値を設定した後(ステップS21TM4710でセキュリテ
ィ信号タイマの値として1秒を設定した後)に、前記所定値に対応した期間よりも長い期
間に対応した特定値を設定可能であり(RAMクリアが実行される場合にはステップS2
1TM1465でセキュリティ信号タイマの値として30秒を設定可能であり)、
前記特定信号出力手段は、前記設定変更モードの制御の終了に対応して、前記特定値に
対応した期間が経過するまで特定信号を出力する(設定変更モードの終了に伴い設定変更
モードの終了から30秒が経過するまでセキュリティ信号を継続して出力する)
ことを特徴とする。
これによれば、設定変更モードの制御が終了した場合及び設定確認モードの制御が終了
した場合の何れの場合にも少なくとも所定値に対応した期間は特定信号が出力されること
になり、設定変更モードに制御された場合には所定値に対応した期間よりも長い期間、特
定信号が出力されることになるため、設定手段による設定処理を共通化しつつ設定変更モ
ードと設定確認モードとで異なる出力期間を設定することが可能となる。
手段O3の遊技機は、
手段O1又は手段O2の遊技機であって、
前記設定変更モードにおいて、前記設定変更モードを終了させるための特定操作(ステ
ップS21TM4680で錠スイッチ21TM051がOFFとされたことの検出)が行
われることなく当該遊技機への電力供給が停止された場合に特定情報(設定変更中フラグ
)を記憶する特定情報記憶手段(RAM102のバックアップ領域において、設定変更モ
ードに移行したことに基づいてステップS21TM4580で設定変更中フラグをセット
し、設定変更モードが終了したことに基づいてステップS21TM4720で設定変更中
フラグをクリアする遊技制御用マイクロコンピュータ100)を備え、
当該遊技機への電力供給が開始された場合に前記特定情報記憶手段に前記特定情報が記
憶されているときに(電源復旧時のステップS21TM4030で設定変更中フラグがセ
ットされていると判定された場合に)、遊技停止状態とするとともに特定信号を出力する
(設定変更モードに移行するための条件が成立していないことに基づいてステップS21
TM4200~ステップS21TM4220の処理を電源断まで繰り返し実行する)こと
が可能である
ことを特徴とする。
これによれば、設定変更モードの制御中に電力供給が停止された場合に、電力供給再開
時に遊技機の状態を外部装置に適切に通知することができる。
手段O4の遊技機は、
手段O1~手段O3から選択される何れかの遊技機であって、
遊技の進行を制御する遊技制御手段(遊技制御用タイマ割込処理を実行する遊技制御用
マイクロコンピュータ100)と、
演出の実行を制御する演出制御手段(演出制御用CPU120)と、を備え、
前記遊技制御手段は、
表示手段(表示モニタ21TM029)と、
前記設定変更モード制御手段(ステップS21TM4530~ステップS21TM46
20の処理を実行する遊技制御用マイクロコンピュータ100)と、
前記設定変更モードにおいて、前記設定変更モードを終了させるための特定操作が行わ
れることなく(ステップS21TM4680で錠スイッチ21TM051がOFFとされ
る操作が検出されることなく)当該遊技機への電力供給が停止された場合に特定情報を記
憶する特定情報記憶手段(RAM102のバックアップ領域において、設定変更モードに
移行したことに基づいてステップS21TM4580で設定変更中フラグをセットし、設
定変更モードが終了したことに基づいてステップS21TM4720で設定変更中フラグ
をクリアする遊技制御用マイクロコンピュータ100)と、を有し、
当該遊技機への電力供給が開始された場合に前記特定情報記憶手段に前記特定情報が記
憶されているときに(電源復旧時のステップS21TM4030で設定変更中フラグがセ
ットされていると判定された場合に)、前記表示手段においてエラー報知を実行するとと
もに前記演出制御手段にエラーコマンドを送信することが可能であり(ステップS21T
M4190で設定値異常エラーコマンドを送信し、ステップS21TM4210のエラー
表示において表示モニタ21TM029に「E」の文字を表示することが可能であり)、
前記演出制御手段は、前記エラーコマンドを受信したことに応じて、設定値を変更する
ための操作を促す報知を行う(画像表示装置5に「電源断後に電源を再投入して設定変更
モードに移行させて下さい」というメッセージを表示する)
ことを特徴とする。
これによれば、遊技場の店員に対して遊技機の状態を適切に報知できるとともに、設定
値を変更するための操作を促すことができる。
また、特開2010-200902号公報(段落0007)に示すように、複数段階の
設定値を外部からの設定変更操作に基づいて変更する設定変更手段を備える遊技機が提案
されている。特開2010-200902号公報(段落0007)に記載されたような遊
技機では、設定値を変更する際に電力供給が停止された場合に、遊技機の状態を適切に報
知する必要がある。手段P1~手段P4に係る発明は、上記の実状に鑑みてなされたもの
であり、設定値を変更する際に電力供給が停止された場合に、遊技機の状態を適切に報知
する遊技機を提供することにある。
手段P1の遊技機は、
設定値(大当り判定用乱数の範囲が異なる設定値0~5の6段階)に応じた制御(特別
図柄プロセス処理における大当り判定処理等)を実行可能な遊技機(パチンコ遊技機1)
であって、
設定値を変更可能な設定変更モードに制御可能な設定変更モード制御手段(ステップS
21TM4530~ステップS21TM4620を実行可能な遊技制御用マイクロコンピ
ュータ100)と、
前記設定変更モードに制御されたことを特定可能な特定情報を記憶する特定情報記憶手
段(設定変更モードに移行したことに基づいてステップS21TM4580で設定変更中
フラグをセットし、設定変更モードが終了したことに基づいてステップS21TM472
0で設定変更中フラグをクリアする遊技制御用マイクロコンピュータ100)と、を備え

前記特定情報記憶手段は、当該遊技機への電力供給が停止された後も前記特定情報を記
憶可能であり(設定変更中フラグの値はRAM102のバックアップ領域に格納されてお
り)、
当該遊技機への電力供給が開始された場合に前記特定情報記憶手段に前記特定情報が記
憶されているときに(電源復旧時のステップS21TM4030で設定変更中フラグがセ
ットされていると判定された場合に)、エラー報知を実行可能なエラー報知手段(設定変
更モードへの移行条件が成立していない場合にステップS21TM4210でエラー表示
を行う遊技制御用マイクロコンピュータ100)をさらに備える
ことを特徴とする。
これによれば、設定変更モードにおいて電力供給が停止された場合に遊技機の状態を適
切に報知することができる。
手段P2の遊技機は、
手段P1の遊技機であって、
前記設定変更モード制御手段は、設定変更条件が成立していること(電源投入時に、遊
技機用枠3が開放状態となっており、錠スイッチ21TM051がON状態であり、且つ
、クリアスイッチ(設定切替スイッチ)21TM052がON状態であること)に基づい
て前記設定変更モードに制御可能であり、
当該遊技機への電力供給が開始された場合に前記特定情報記憶手段に前記特定情報が記
憶されているときに(電源復旧時のステップS21TM4030で設定変更中フラグがセ
ットされていると判定された場合に)、前記設定変更条件が成立していることに基づいて
、前記エラー報知を実行することなく前記設定変更モードに制御可能である(電源投入時
に、ステップS21TM4120、ステップS21TM4130、ステップS21TM4
140ですべてYESと判定されたことに基づいて、ステップS21TM4200~ステ
ップS21TM4220のループ処理に移行することなく設定変更モードに移行する)
ことを特徴とする。
これによれば、設定変更モードに制御される条件が成立しているときにはエラー報知を
実行することなく設定変更モードに制御されることになり、不要なエラー報知を回避して
適切に設定値の変更を促すことができる。
手段P3の遊技機は、
手段P1又は手段P2の遊技機であって、
当該遊技機への電力供給が開始された場合に前記特定情報記憶手段に前記特定情報が記
憶されているときに(電源復旧時のステップS21TM4030で設定変更中フラグがセ
ットされていると判定された場合に)、前記エラー報知を実行するとともに遊技停止状態
とすることが可能である(電源投入時に、設定変更モードへの移行条件が成立していない
場合には(ステップS21TM4120~ステップS21TM4140の何れかでNOと
判定された場合には)、設定変更モードに移行することなくステップS21TM4200
~ステップS21TM4220のループ処理に移行する)
ことを特徴とする。
これによれば、設定値が不安定な状態での遊技の進行を制限することができ、適切な遊
技制御を実現できる。
手段P4の遊技機は、
手段P1~手段P3から選択される何れかの遊技機であって、
遊技の進行を制御する遊技制御手段(遊技制御用タイマ割込処理を実行する遊技制御用
マイクロコンピュータ100)と、
演出の実行を制御する演出制御手段(演出制御用CPU120)と、を備え、
前記遊技制御手段は、
表示手段(表示モニタ21TM029)と、
前記設定変更モード制御手段(ステップS21TM4530~ステップS21TM46
20の処理を実行する遊技制御用マイクロコンピュータ100)と、
前記特定情報記憶手段と、を有し、
当該遊技機への電力供給が開始された場合に前記特定情報記憶手段に前記特定情報が記
憶されているときに(電源復旧時のステップS21TM4030で設定変更中フラグがセ
ットされていると判定された場合に)、前記表示手段において前記エラー報知を実行する
とともに前記演出制御手段にエラーコマンドを送信することが可能であり(ステップS2
1TM4190で設定値異常エラーコマンドを送信し、ステップS21TM4210のエ
ラー表示において表示モニタ21TM029に「E」の文字を表示することが可能であり
)、
前記演出制御手段は、前記エラーコマンドを受信したことに応じて、設定値を変更する
ための操作を促す報知を行う(画像表示装置5に「電源断後に電源を再投入して設定変更
モードに移行させて下さい」というメッセージを表示する)
ことを特徴とする。
これによれば、遊技場の店員に対して遊技機の状態を適切に報知できるとともに、設定
値を変更するための操作を促すことができる。
また、特開2010-200902号公報(段落0007)に示すように、複数段階の
設定値を外部からの設定変更操作に基づいて変更する設定変更手段を備える遊技機が提案
されている。特開2010-200902号公報(段落0007)に記載されたような遊
技機では、設定値を変更する際に電力供給が停止された場合に、遊技機の状態を適切に定
める必要がある。手段Q1~手段Q5に係る発明は、上記の実状に鑑みてなされたもので
あり、設定値を変更する際に電力供給が停止された場合に、遊技機の状態を適切に定める
遊技機を提供することにある。
手段Q1の遊技機は、
設定値(大当り判定用乱数の範囲が異なる設定値0~5の6段階)に応じた制御(特別
図柄プロセス処理における大当り判定処理等)を実行可能な遊技機(パチンコ遊技機1)
であって、
設定値を変更可能な設定変更モードに制御可能な設定変更モード制御手段(ステップS
21TM4530~ステップS21TM4620を実行可能な遊技制御用マイクロコンピ
ュータ100)と、
前記設定変更モードに制御されたことを特定可能な特定情報を記憶する特定情報記憶手
段(設定変更モードに移行したことに基づいてステップS21TM4580で設定変更中
フラグをセットし、設定変更モードが終了したことに基づいてステップS21TM472
0で設定変更中フラグをクリアする遊技制御用マイクロコンピュータ100)と、を備え

前記特定情報記憶手段は、当該遊技機への電力供給が停止された後も前記特定情報を記
憶可能であり(設定変更中フラグの値はRAM102のバックアップ領域に格納されてお
り)、
前記設定変更モード制御手段は、当該遊技機への電力供給が開始された場合に前記特定
情報記憶手段に前記特定情報が記憶されているときに(電源復旧時のステップS21TM
4030で設定変更中フラグがセットされていると判定された場合に)、前記設定変更モ
ードに制御する(電源投入時に、遊技機用枠3が開放状態となっており、錠スイッチ21
TM051がON状態であり、且つ、クリアスイッチ(設定切替スイッチ)21TM05
2がON状態である、という設定変更モードに移行するための条件が成立しているか否か
にかかわらず、自動的に設定変更モードに制御する)
ことを特徴とする。
これによれば、遊技状態の初期化を伴う設定変更モードにおいて電力供給が停止された
場合に遊技機の状態を適切に定めることができる。
なお、手段Q1の遊技機が、前記設定変更モードの制御に対応して遊技状態を初期化す
る初期化手段(例えば、ステップS21TM4050、ステップS21TM4150でR
AMクリアフラグがセットされていることに基づいてRAMクリア(ステップS21TM
1410)を実行する遊技制御用マイクロコンピュータ100)を更に備えていても良い
手段Q2の遊技機は、
手段Q1の遊技機であって、
前記設定変更モード制御手段は、当該遊技機への電力供給が開始された場合に、前記特
定情報記憶手段に前記特定情報が記憶されていないときには設定変更条件が成立している
ことに基づいて前記設定変更モードに制御し(電源投入時に、設定変更中フラグがセット
されていない場合には(ステップS21TM4030でNO)、遊技機用枠3が開放状態
となっており、錠スイッチ21TM051がON状態であり、且つ、RAMクリアフラグ
が1である(クリアスイッチ(設定切替スイッチ)21TM052がON状態であったこ
とにより設定変更モード終了後にRAMクリアが実行される)、という設定変更モードに
移行するための条件が成立していることに基づいて設定変更モードに移行し)、前記特定
情報記憶手段に前記特定情報が記憶されている場合には前記設定変更条件が成立している
か否かにかかわらず前記設定変更モードに制御する(電源投入時に、設定変更中フラグが
セットされている場合には(ステップS21TM4030でYES)、設定変更モードに
移行するための条件が成立しているか否かにかかわらず、自動的に設定変更モードに制御
する)
ことを特徴とする。
これによれば、設定変更モード制御中に電源断が発生した場合には、電源復旧時に特定
情報が記憶されていることに基づいて、設定変更条件が成立していないときにも設定変更
モードに制御されることになるため、作業性を向上させることができる。
手段Q3の遊技機は、
手段Q1又は手段Q2の遊技機であって、
前記設定変更モード制御手段は、当該遊技機への電力供給が開始された場合の移行操作
(電源投入時に、設定変更中フラグがセットされていないときには(ステップS21TM
4030でNO)、遊技機用枠3が開放状態となっており、錠スイッチ21TM051が
ON状態であり、且つ、RAMクリアフラグが1である(クリアスイッチ(設定切替スイ
ッチ)21TM052がON状態であったことにより設定変更モード終了後にRAMクリ
アが実行される)、という設定変更モードに移行するための条件が成立していること)に
基づいて前記設定変更モードに制御することが可能であり、前記設定変更モードに制御さ
れているときの特定操作(ステップS21TM4680で錠スイッチ21TM051がO
FFになったことが確認されたこと)に基づいて前記設定変更モードを終了させることが
可能であり、
前記特定情報記憶手段は、前記設定変更モードに制御されるときに前記特定情報を記憶
し(設定変更モードの制御が開始されたステップS21TM4580のタイミングで設定
変更中フラグをセットし)、前記特定操作に基づいて前記設定変更モードが終了するとき
に前記特定情報を消去し(設定変更モードの制御が終了したステップS21TM4720
のタイミングで設定変更中フラグをクリアし)、
前記設定変更モード制御手段は、当該遊技機への電力供給が開始された場合に、前記特
定情報記憶手段に前記特定情報が記憶されているときには前記移行操作が行われたか否か
にかかわらず前記設定変更モードに制御し(電源投入時に、設定変更中フラグがセットさ
れている場合には(ステップS21TM4030でYES)、設定変更モードに移行する
ための条件が成立しているか否かにかかわらず、自動的に設定変更モードに制御し)、前
記特定操作に基づいて前記設定変更モードを終了させる(ステップS21TM4680で
錠スイッチ21TM051がOFFになったことが確認されたことに基づいて設定変更モ
ードを終了させる)
ことを特徴とする。
これによれば設定変更モードの制御を終了させる条件を適切に定めることができる。
手段Q4の遊技機は、
手段Q1~手段Q3から選択される何れかの遊技機であって、
設定値(大当り判定用乱数の範囲が異なる設定値0~5の6段階)を記憶する設定値記
憶手段(設定値が格納されるRAM102の設定値格納領域)を備え、
前記設定値記憶手段に記憶されている設定値に応じた制御(特別図柄プロセス処理にお
ける大当り判定処理等)を実行可能であり、
前記設定変更モードに制御されているときの変更操作に基づいて前記設定値記憶手段に
記憶されている設定値を変更し(ステップS21TM4610で設定切替スイッチ(クリ
アスイッチ)21TM052が操作された場合には設定値格納領域に格納されている設定
値を変更し)、
前記設定変更モード制御手段は、前記設定変更モードに制御されているときの特定操作
に基づいて前記設定変更モードを終了させ(ステップS21TM4680で錠スイッチ2
1TM051がOFFになったことが確認されたことに基づいて設定変更モードを終了さ
せ)、
前記設定値記憶手段は、前記設定変更モードに制御されている場合に前記特定操作が行
われることなく当該遊技機への電力供給が停止されたときに、前記設定変更モードにおい
て前記変更操作により変更された後の設定値を継続して記憶する(設定値格納領域はRA
M102のバックアップ領域に形成されており、設定変更モード中に設定切替スイッチ(
クリアスイッチ)21TM052が操作されると設定値格納領域に格納されている設定値
自体が変更されることになるため、設定変更モード中に電源断が発生した場合でも変更操
作により変更された後の設定値が保持される)
ことを特徴とする。
これによれば、電力供給が再開されたときに、電源断発生前の設定変更モードにおいて
変更操作により変更された後の設定値が設定値記憶手段に記憶されており、当該設定値に
応じた制御が実行されることになるため作業性を向上できる。
手段Q5の遊技機は、
手段Q1~手段Q3から選択される何れかの遊技機であって、
設定値(大当り判定用乱数の範囲が異なる設定値0~5の6段階)を記憶する設定値記
憶手段(設定値が格納されるRAM102の設定値格納領域)を備え、
前記設定値記憶手段に記憶されている設定値に応じた制御(特別図柄プロセス処理にお
ける大当り判定処理等)を実行可能であり、
前記設定変更モード制御手段は、前記設定変更モードに制御されているときの変更操作
と(設定変更モードにおいて設定切替スイッチ(クリアスイッチ)21TM052が操作
された場合には設定値格納領域に格納されている設定値ではなく設定情報一時記憶領域に
記憶されている設定値のみを変更し)、該変更操作後の特定操作とに基づいて前記設定値
記憶手段に記憶されている設定値を変更するとともに前記設定変更モードを終了させ(設
定変更モードにおいて錠スイッチ21TM051がOFFになったことが確認されたこと
に基づいてそのとき設定情報一時記憶領域に記憶されている設定値を設定値格納領域に格
納して有効な設定値として確定させるとともに設定変更モードを終了させ)、
前記設定値記憶手段は、前記設定変更モードに制御されている場合に前記特定操作が行
われることなく当該遊技機への電力供給が停止されたときに、前記設定変更モードにおい
て前記変更操作が行われる前の設定値を記憶する(設定変更モード中に設定切替スイッチ
(クリアスイッチ)21TM052が操作された場合でも錠スイッチ21TM051がO
FFに切り替えられなければ設定値格納領域に格納されている設定値自体は変更されない
ため、設定変更モード中に電源断が発生した場合には設定変更モードに制御される前の設
定値が保持される)
ことを特徴とする。
これによれば、設定変更モードが終了していない不安定な状態において電力供給が停止
された場合に、設定値の変更を制限することができる。
(特徴部026IWに関する説明)
次に、特徴部026IWについて説明する。まず、本特徴部026IWにおける遊技状
態について説明する。まず、本特徴部026IWにおける遊技状態には、通常状態(低確
率/非KT状態)と、通常状態よりも小当りになりやすいKT状態(いわゆる小当りタイ
ム)とがある。さらに、KT状態には第1KT状態と第2KT状態との2種類があり、こ
の特徴部026IWでは、遊技状態には、低確率状態且つ非KT状態(低確率/非KT状
態:通常状態)に制御されている場合と、低確率且つ第1KT状態(低確率/第1KT状
態)に制御されている場合と、高確率且つ第1KT状態(高確率/第1KT状態)に制御
されている場合と、高確率且つ第2KT状態(高確率/第2KT状態)に制御されている
場合とがある。
KT状態のうち第1KT状態は、後述するように、小当りが発生しやすく特殊可変入賞
球装置17が開状態となりやすいものの、上流側の可変入賞球装置6Bの開放時間が極め
て長く、小当りが発生しても下流側の特殊可変入賞球装置17に遊技球が入賞するケース
は極めて少ない(例えば、100変動するごとに1球程度)。具体的には、第1KT状態
では、小当りが発生しやすい状態に制御されるとともに高ベース状態に制御されて可変入
賞球装置6Bの開放時間が長くなるように制御される。また、KT状態のうち第2KT状
態は、後述するように、上流側の可変入賞球装置6Bの開放時間が短く、小当りが発生し
た場合に下流側の特殊可変入賞球装置17に遊技球が入賞しやすい。具体的には、第2K
T状態では、小当りが発生しやすい状態に制御されるとともに低ベース状態に制御されて
可変入賞球装置6Bの開放時間が短くなるように制御される。
また、KT状態は、通常状態(低確率/非KT状態)よりも小当りになりやすい遊技状
態である。具体的には、この特徴部026IWでは、普図当りとなって可変入賞球装置6
Bが開状態となる確率はKT状態の方が通常状態より高くなっている。そして、第1特別
図柄の変動時には小当りと決定される割合が低いのに対して、第2特別図柄の変動時には
小当りと決定される割合が高くなるよう構成されている(ただし、後述する強制はずれの
場合を除く)ため、KT状態を、通常状態よりも小当りになりやすい遊技状態としている
。これにより、KT状態では、主に第2特別図柄の変動を行わせることにより小当りを頻
繁に発生させ、遊技者に有利な遊技状態となっている。
なお、KT状態を、通常状態よりも小当りになりやすい遊技状態とするための構成とし
ては、これに限るものではない。例えば、KT状態であっても普図当りとなって可変入賞
球装置6Bが開状態となる確率は通常状態と同じ(例えば、10%または100%)であ
るが、第2特別図柄の変動時に選択する変動パターンの有する変動時間が、KT状態の方
が通常状態よりも短く構成することにより、KT状態の方が通常状態よりも一定時間に対
する変動回数の割合が高くなり、KT状態を通常状態よりも小当りになりやすい遊技状態
とするものであってもよい。
また、本特徴部026IWでは、遊技球が通過ゲート41を通過してから可変入賞球装
置6Bに到達するまでの所要時間が0.6秒以上になるよう構成されている。具体的には
、通過ゲート41および可変入賞球装置6Bの設置位置や、遊技球の流下経路を形成する
釘群により調整されている。詳しくは後述するが、本特徴部026IWでは遊技球が通過
ゲート41を通過したことにもとづいて可変入賞球装置6Bが開放状態に制御され得る構
成であり、後述する第1KT状態では遊技球が通過ゲート41を通過してから可変入賞球
装置6Bが開放状態に制御されるまでの時間が0.5秒となっており、遊技球が通過ゲー
ト41を通過してから可変入賞球装置6Bに到達するまでの所要時間である0.6秒より
も短いことから、第1KT状態において一の遊技球が通過ゲート41を通過した場合に可
変入賞球装置6Bが開放状態に制御された場合、該一の遊技球がそのまま可変入賞球装置
6Bに入賞可能となっている。
(大当り確率、小当り確率)
図9-1および図9-2は、設定値ごとの大当り確率および小当り確率を説明するため
の説明図である。このうち、図9-1は、第1特別図柄の変動表示が実行される場合の大
当り確率および小当り確率を示している。また、図9-2は、第2特別図柄の変動表示が
実行される場合の大当り確率および小当り確率を示している。また、図9-1および図9
-2に示すように、本例では、設定値「1」~「6」の6段階に設定変更可能に構成する
場合が示されている。なお、6段階に設定変更可能である場合にかぎらず、例えば、2~
5段階に設定変更可能に構成したり、7段階以上に設定変更可能に構成したりしてもよい
まず、図9-1を用いて、第1特別図柄の変動表示が実行される場合の大当り確率およ
び小当り確率について説明する。図9-1(A)に示す例では、非確変状態(低確率状態
)では、設定値「1」の場合が大当り確率「205/65536」と最も低く、遊技者に
とって最も不利な設定となっている。そして、設定値「2」、設定値「3」、設定値「4
」、設定値「5」の順に大当り確率が高くなり、設定値「6」の場合が大当り確率「24
7/65536」と最も高く、遊技者にとって最も有利な設定となっている。また、図9
-1(B)に示す例では、確変状態(高確率状態)では、非確変状態(低確率状態)と比
較して全体に大当りの当選確率が10倍となっており、設定値「1」の場合が大当り確率
「2050/65536」と最も低く、遊技者にとって最も不利な設定となっている。そ
して、設定値「2」、設定値「3」、設定値「4」、設定値「5」の順に大当り確率が高
くなり、設定値「6」の場合が大当り確率「2470/65536」と最も高く、遊技者
にとって最も有利な設定となっている。
一方で、小当りに関しては、図9-1(A),(B)に示すように、設定値「1」~「
6」のいずれであるかに関係なく、また、非確変状態(低確率状態)と確変状態(高確率
状態)とのいずれであるかに関係なく、小当り確率が「6298/65536」と一定で
ある。すなわち、本例では、小当り判定用の判定値は、設定値によらず共通であり、かつ
非確変状態と確変状態とで共通である。このように設定値に応じて大当り確率を異ならせ
る一方で小当り確率は一定となるように構成する場合であっても、図9-1(A),(B
)に示すように、はずれ確率を設定値「1」~「6」で異ならせることによって、設定値
ごとの判定値数が整合するように構成すればよい。
次に、図9-2を用いて、第2特別図柄の変動表示が実行される場合の大当り確率およ
び小当り確率について説明する。図9-2(A)に示す例では、非確変状態(低確率状態
)では、設定値「1」の場合が大当り確率「205/65536」と最も低く、遊技者に
とって最も不利な設定となっている。そして、設定値「2」、設定値「3」、設定値「4
」、設定値「5」の順に大当り確率が高くなり、設定値「6」の場合が大当り確率「24
7/65536」と最も高く、遊技者にとって最も有利な設定となっている。また、図9
-2(B)に示す例では、確変状態(高確率状態)では、非確変状態(低確率状態)と比
較して全体に大当りの当選確率が10倍となっており、設定値「1」の場合が大当り確率
「2050/65536」と最も低く、遊技者にとって最も不利な設定となっている。そ
して、設定値「2」、設定値「3」、設定値「4」、設定値「5」の順に大当り確率が高
くなり、設定値「6」の場合が大当り確率「2470/65536」と最も高く、遊技者
にとって最も有利な設定となっている。
一方で、小当りに関しては、図9-2(A),(B)に示すように、設定値「1」~「
6」のいずれであるかに関係なく、また、非確変状態(低確率状態)と確変状態(高確率
状態)とのいずれであるかに関係なく、小当り確率が「62986/65536」と一定
である。すなわち、本例では、小当り判定用の判定値は、設定値によらず共通であり、か
つ非確変状態と確変状態とで共通である。ただし、本例では、第2特別図柄の変動表示の
場合(図9-2参照)には、第1特別図柄の変動表示を実行する場合(図9-1参照)と
比較すると、小当りの当選確率が約10倍になっている(すなわち、第2特別図柄の変動
表示を実行する場合の小当り判定用の判定値の数は、第1特別図柄の変動表示を実行する
場合の小当り判定用の判定値の数よりも多い)。このように設定値に応じて大当り確率を
異ならせる一方で小当り確率は一定となるように構成する場合であっても、図9-2(A
),(B)に示すように、はずれ確率を設定値「1」~「6」で異ならせることによって
、設定値ごとの判定値数が整合するように構成すればよい。
なお、本例では、図9-1および図9-2に示すように、はずれに対応する判定値は、
全ての設定値「1」~「6」に対応する判定値に含まれる(図9-1および図9-2に示
すように、はずれ確率が0となる設定値はない)。そして、はずれに対応する判定値は、
設定値に応じて異なっている(図9-1および図9-2に示すように、設定値「1」~「
6」のいずれであるかに応じて、はずれ確率が異なっている)。
なお、本例で示した態様にかぎらず、例えば、はずれ確率が0となる場合(すなわち、
はずれに対応する判定値が含まれない設定値)があるように構成してもよい。例えば、有
利度が最も高い(大当り確率が最も高い)設定値「6」では、はずれ確率が0となり、は
ずれに対応する判定値が含まれないように構成してもよい。
また、本例で示した態様にかぎらず、例えば、小当り確率が0となる場合(すなわち、
小当りに対応する判定値が含まれない判定値)があるように構成してもよい。例えば、第
1特別図柄の変動表示を実行する場合(図9-1)には、一律に小当り確率が0となるよ
うにして、小当りに対する判定値が含まれないように構成してもよい。
なお、図9-1(A),(B)および図9-2(A),(B)では、確変状態(高確率
状態)と非確変状態(低確率状態)とで小当り確率を一致させはずれ確率を異ならせてい
るが、確変状態(高確率状態)では非確変状態(低確率状態)に対して大当り確率が上昇
した分、非確変状態(低確率状態)よりも小当り確率を低下させ、はずれ確率を一致させ
てもよい。さらに、設定値が例えば「1」及び「2」で異なる値であっても、大当り確率
及び小当り確率のそれぞれを一致させてもよい。これにより、実質的な設定可能段階数が
6段階未満の遊技機又は設定変更機能による有利度の差がない遊技機において、6段階の
設定変更機能を有する種別の遊技機とハードウェア・ソフトウェア構成の共通化を図るこ
とができ、製造コストを低減できる。
(大当り種別判定テーブル)
図9-3(A),(B)は、ROM101に記憶されている大当り種別判定テーブルを
示す説明図である。大当り種別判定テーブルは、可変表示結果を大当り図柄にする旨の判
定がなされたときに、当り種別判定用の乱数にもとづいて、大当りの種別を「2R通常大
当り」、「2R確変大当り」、「6R通常大当り」、「6R確変大当り」、「9R確変大
当り」、または「16R確変大当り」のいずれかに決定するために参照されるテーブルで
ある。
図9-3(A)に示すように、この特徴部026IWでは、設定値「1」~「6」のい
ずれであるかに関係なく、第1特別図柄の変動表示を実行する場合には、9%の確率で「
16R確変大当り」と決定され、56%の確率で「6R確変大当り」と決定され、35%
の確率で「6R通常大当り」と決定される。また、図9-3(B)に示すように、この特
徴部026IWでは、設定値「1」~「6」のいずれであるかに関係なく、第2特別図柄
の変動表示を実行する場合には、10%の確率で「16R確変大当り」と決定され、50
%の確率で「9R確変大当り」と決定され、5%の確率で「2R確変大当り」と決定され
、35%の確率で「2R通常大当り」と決定される。
「16R確変大当り」とは、16ラウンドの大当り遊技状態に制御し、その大当り遊技
状態の終了後に高確率状態に移行させる大当りである。また、「9R確変大当り」とは、
9ラウンドの大当り遊技状態に制御し、その大当り遊技状態の終了後に高確率状態に移行
させる大当りである。また、「6R確変大当り」とは、6ラウンドの大当り遊技状態に制
御し、その大当り遊技状態の終了後に高確率状態に移行させる大当りである。また、「2
R確変大当り」とは、2ラウンドの大当り遊技状態に制御し、その大当り遊技状態の終了
後に高確率状態に移行させる大当りである。
「6R通常大当り」とは、6ラウンドの大当り遊技状態に制御し、その大当り遊技状態
の終了後に低確率状態に移行させる大当りである。また、「2R通常大当り」とは、2ラ
ウンドの大当り遊技状態に制御し、その大当り遊技状態の終了後に低確率状態に制御され
る大当りである。
この特徴部026IWでは、「16R確変大当り」、「9R確変大当り」、「6R確変
大当り」、および「6R通常大当り」となる場合には、その大当り遊技の各ラウンドにお
いて所定期間(本例では、30秒間)が経過するか所定数(本例では、10個)の遊技球
が入賞するまで大入賞口が開放状態に制御され、ラウンドごとに最大で10個の大入賞口
への入賞が可能である。これに対して、「2R確変大当り」および「2R通常大当り」と
なる場合には、その大当り遊技の各ラウンドにおいて短い期間(本例では、1.8秒間)
のみ大入賞口が開放状態に制御され、ラウンドごとに入賞可能な大入賞口への入賞数は2
~3個程度である。
また、この特徴部026IWでは、大当り遊技を終了するときに、大当り遊技前の遊技
状態および大当り種別に応じて第1KT状態、第2KT状態または非KT状態のいずれか
に制御されるのであるが、大当り遊技後の遊技状態の遷移の仕方については後述する(図
9-28参照)。
(小当り種別判定テーブル)
図9-4(A),(B)は、ROM101に記憶されている小当り種別判定テーブルを
示す説明図である。小当り種別判定テーブルは、可変表示結果を小当り図柄にする旨の判
定がなされたときに、当り種別判定用の乱数にもとづいて、小当りの種別を「小当りA」
、「小当りB」、または「小当りC」のいずれかに決定するために参照されるテーブルで
ある。
図9-4(A)に示すように、この特徴部026IWでは、設定値「1」~「6」のい
ずれであるかに関係なく、第1特別図柄の変動表示を実行する場合には、100%の確率
で「小当りA」と決定される。また、図9-4(B)に示すように、この特徴部026I
Wでは、設定値「1」~「6」のいずれであるかに関係なく、第2特別図柄の変動表示を
実行する場合には、70%の確率で「小当りB」と決定され、30%の確率で「小当りC
」と決定される。
本例では、後述するように、「小当りA」の場合には、その小当り遊技中に特殊入賞口
が極めて短い0.2秒間しか開放されず(図9-9参照)、小当り遊技中に特殊入賞口へ
の遊技球の入賞を殆ど期待できない。また、「小当りB」の場合には、その小当り遊技中
に特殊入賞口が0.8秒間開放され(図9-10参照)、小当り遊技中に特殊入賞口への
遊技球の入賞をある程度期待できる。また、「小当りC」の場合には、その小当り遊技中
に特殊入賞口が1.8秒間開放され(図9-11参照)、小当り遊技中に特殊入賞口への
遊技球の入賞を最も期待できる。
(変動パターンテーブル)
図9-5~図9-7は、この特徴部026IWで用いられる特別図柄および飾り図柄の
変動パターン(変動時間)を示す説明図である。図9-5~図9-7に示すEXTとは、
それぞれの変動パターンに対応した演出制御コマンド(2バイト構成)の2バイト目のデ
ータである。
図9-5~図9-7に示す例では、第1特別図柄および飾り図柄についての第1変動パ
ターン#01~#09の9種類と、第2特別図柄および飾り図柄についての第2変動パタ
ーン#01~#34の34種類とが用いられる。以下、例えば変動パターン#n(n=0
1~09または01~34)というときには、第1変動パターン#nと第2変動パターン
#nの双方を意味する。
第1特別図柄の変動表示を実行する場合、非KT状態(低確率/非KT状態)である場
合には、図9-5(A)に示す非KT時用の第1特別図柄用変動パターンテーブルが選択
されて変動パターンが決定される。図9-5(A)に示すように、非KT状態において第
1特別図柄の変動表示が実行される場合には、第1変動パターン#01~#06のいずれ
かに決定される。
第1特別図柄の変動表示を実行する場合、KT状態(低確率/第1KT状態、高確率/
第1KT状態、高確率/第2KT状態)である場合には、図9-5(B)に示すKT時用
の第1特別図柄用変動パターンテーブルが選択されて変動パターンが決定される。図9-
5(B)に示すように、KT状態において第1特別図柄の変動表示が実行される場合には
、第1変動パターン#07~#09のいずれかに決定される。
第2特別図柄の変動表示を実行する場合、非KT状態(低確率/非KT状態)である場
合には、図9-6(C)に示す非KT時用の第2特別図柄用変動パターンテーブルが選択
されて変動パターンが決定される。図9-6(C)に示すように、非KT状態において第
2特別図柄の変動表示が実行される場合には、第2変動パターン#01~#03のいずれ
かに決定される。具体的には、はずれと決定する場合には第2変動パターン#01が決定
されて、15分間の長期間にわたって第2特別図柄の変動表示が実行される。また、小当
りと決定する場合にも第2変動パターン#02が決定されて、15分間の長期間にわたっ
て第2特別図柄の変動表示が実行される。また、大当りと決定する場合にも第2変動パタ
ーン#03が決定されて、5分間というある程度長期間にわたって第2特別図柄の変動表
示が実行される。
この特徴部026IWでは、非KT状態中であっても第2特別図柄の変動表示が実行さ
れて小当りとなると、特殊入賞口への遊技球の入賞によりある程度の賞球を期待できる状
況が生じてしまう。そこで、この特徴部026IWでは、図9-6(C)に示すように、
非KT状態中に第2特別図柄の変動表示が実行されても、変動時間を極端に長くし変動表
示の実行頻度を低下させることによって却って小当りの発生頻度を低下させるようにし、
非KT状態中であるにもかかわらず小当りによる賞球の獲得を狙われてしまう事態を防止
している。なお、この特徴部026IWにおいて、「小当りの発生頻度」とは、例えば、
単位時間(例えば、1分)あたりの小当りの発生割合であり、KT状態では、例えば、単
位時間あたりの小当りの発生割合が通常状態よりも高い状態となっている。
なお、この特徴部026IWでは、図9-6(C)に示すように、非KT状態中に第2
特別図柄の変動表示が実行される場合には、大当りとなる場合であっても変動時間を5分
と比較的長くすることによって、非KT状態中に不当に特殊入賞口への入賞による賞球を
狙う行為を防止するようにしている。ただし、大当りとなる場合には、小当りとなる場合
と比較して第1保留記憶の消化を長くしなくてもよいので、小当りとなる場合よりも短い
変動時間となるように構成している。
第2特別図柄の変動表示を実行する場合、低確率/第1KT状態である場合には、その
低確率/第1KT状態の契機となった6R通常大当りや2R通常大当りにもとづく大当り
遊技を終了してからの変動回数に応じて、変動パターンテーブルを選択する。この場合、
1変動目の変動表示を実行する場合であれば、図9-6(D)に示す低確率/第1KT時
且つ1変動目用の第2特別図柄変動パターンテーブルが選択されて変動パターンが決定さ
れる。図9-6(D)に示すように、低確率/第1KT状態の1変動目として第2特別図
柄の変動表示が実行される場合には、第2変動パターン#04~#06のいずれかに決定
される。
なお、図9-6(D)に示すように、低確率/第1KT状態の1変動目としてはずれと
決定する場合には、変動時間が5秒と短い短縮変動の第2変動パターン#04に決定され
る。また、低確率/第1KT状態の1変動目として小当りと決定する場合には、小当りと
しては比較的長めの7秒の変動時間である第2変動パターン#05(第2始動入賞口開放
準備用の変動パターン)に決定される。この特徴部026IWでは、既に説明したように
、第1KT状態に制御される場合には、小当りの頻度が高くなるものの可変入賞球装置6
Bの開放時間を長くすることによって実際には特殊可変入賞球装置17内の特殊入賞口に
は滅多に入賞しないように設定されている。しかしながら、低確率/第1KT状態に移行
した直後の状態では可変入賞球装置6Bや特殊可変入賞球装置17の底面部材上にある程
度の遊技球が溜まっている可能性があり、直ちに特殊可変入賞球装置17を開状態に制御
してしまったのでは、相当数の遊技球が特殊入賞口に入賞してしまう可能性がある。そこ
で、この特徴部026IWでは、第1KT状態の1変動目では、少なくとも7秒の変動時
間を確保することによって、第1KT状態に移行する前から可変入賞球装置6Bや特殊可
変入賞球装置17の底面部材上に溜まっている遊技球が全て落下するまでに十分な時間が
経過してから特殊可変入賞球装置17を開状態に制御して特殊入賞口への入賞を可能とす
ることにより、第1KT状態において想定以上の賞球が得られるような事態が生じること
を防止している。また、低確率/第1KT状態の1変動目として大当りと決定する場合に
は第2変動パターン#06が決定されて、2分間にわたって第2特別図柄の変動表示が実
行される。
また、低確率/第1KT状態の契機となった6R通常大当りや2R通常大当りにもとづ
く大当り遊技を終了してから2~49変動目の変動表示を実行する場合であれば、図9-
6(E)に示す低確率/第1KT時且つ2~49変動目用の第2特別図柄変動パターンテ
ーブルが選択されて変動パターンが決定される。図9-6(E)に示すように、低確率/
第1KT状態の2~49変動目として第2特別図柄の変動表示が実行される場合には、第
2変動パターン#07~#13のいずれかに決定される。また、図9-6(E)に示すよ
うに、低確率/第1KT状態の2~49変動目としてはずれと決定する場合には、変動時
間が5秒と短い短縮変動の第2変動パターン#07や、変動時間が1秒とさらに短い短縮
変動の第2変動パターン#08に決定される場合がある。一方で、低確率/第1KT状態
の2~49変動目としてはずれと決定する場合には、リーチを伴う第2変動パターン#0
9に決定される場合がある。また、低確率/第1KT状態の2~49変動目として小当り
と決定する場合には、変動時間が5秒と短い短縮変動の第2変動パターン#10や、変動
時間が1秒とさらに短い短縮変動の第2変動パターン#11に決定される場合がある。一
方で、低確率/第1KT状態の2~49変動目として小当りと決定する場合には、リーチ
を伴う第2変動パターン#12に決定される場合がある。第2変動パターン#07,#1
0は第2保留記憶が記憶されていないときのみ選択され得る変動パターンであり、第2変
動パターン#08,#11は第2保留記憶が1個以上記憶されているときのみ選択され得
る変動パターンである。これにより、保留記憶の消化を早め稼働率を高める構成としてい
る。また、低確率/第1KT状態の2~49変動目として大当りと決定する場合には、リ
ーチを伴う第2変動パターン#13に決定される。
また、低確率/第1KT状態の契機となった6R通常大当りや2R通常大当りにもとづ
く大当り遊技を終了してから50変動目の変動表示(すなわち、低確率/第1KT状態に
おける最終変動)を実行する場合であれば、図9-6(F)に示す低確率/第1KT時且
つ50変動目用の第2特別図柄変動パターンテーブルが選択されて変動パターンが決定さ
れる。図9-6(F)に示すように、低確率/第1KT状態の50変動目として第2特別
図柄の変動表示が実行される場合には、第2変動パターン#14~#16のいずれかに決
定される。
この特徴部026IWでは、低確率/第1KT状態に制御されている場合には、例えば
、画像表示装置5において「チャンスタイム中」などの文字表示が表示される。図9-6
(F)に示すように、低確率/第1KT状態の50変動目としてはずれや小当りと決定す
る場合には、画像表示装置5において「チャンスタイム終了!!」などの文字表示を行う
終了表示を伴う第2変動パターン#14や第2変動パターン#15に決定される。また、
図9-6(F)に示すように、低確率/第1KT状態の50変動目として大当りと決定す
る場合には、画像表示装置5において「チャンスタイム終了!!」などの文字表示を行う
終了表示の後に所定の復活表示を伴う第2変動パターン#16に決定される。
なお、この特徴部026IWでは、図9-5に示すように、KT状態中に第1特別図柄
の変動表示で大当りとなった場合には、変動時間が10秒の第1変動パターン#07を決
定するように構成されている。これは、第2KT状態に移行した直後に第1特別図柄の変
動表示で直ちに大当りが発生してしまったようなケースで、第1特別図柄の大当り変動の
変動時間を長い変動時間としてしまうと、該第1特別図柄の大当り変動中に実行される第
2特別図柄の変動は強制はずれとされる構成であるため、第2KT状態であるにもかかわ
らず強制はずれが頻発して遊技者が小当りによる利益を一切受けられないこととなる。そ
のため、この特徴部026IWでは、第1特別図柄の大当り変動の変動時間を短い変動時
間とすることにより、強制はずれが頻発する前に第1特別図柄の変動にもとづく大当り遊
技状態に移行するように構成されている。
なお、本特徴部026IWとは異なり、第1特別図柄の大当り変動中に第2特別図柄の
変動を開始した場合にも、該第2特別図柄の変動を強制はずれとしない構成(例えば、第
1特別図柄の大当り図柄停止時に第2特別図柄の変動中であるときは、第2特別図柄を強
制はずれとする構成)の遊技機であれば、KT状態中の第1特別図柄の大当りの変動時間
を長い変動時間(例えば、1分)としてもよい。これは、第2KT状態に移行した直後に
第1特別図柄の変動表示で直ちに大当りが発生してしまったようなケースで、大当りの変
動時間をはずれと同じ短い変動時間としてしまうと、遊技者が小当りによる利益を一切受
けられなくなる。そのため、KT状態中の第1特別図柄の大当りの変動時間を長い変動時
間(例えば、1分)とすれば、そのようなケースであっても、少なくとも複数回小当りが
発生可能な十分な時間(例えば、1分)が確保されるように構成される。
第2特別図柄の変動表示を実行する場合、高確率/第1KT状態である場合には、その
高確率/第1KT状態の契機となった6R確変大当りや9R確変大当りにもとづく大当り
遊技を終了してからの変動回数に応じて、変動パターンテーブルを選択する。この場合、
1変動目の変動表示を実行する場合であれば、図9-7(G)に示す高確率/第1KT時
且つ1変動目用の第2特別図柄変動パターンテーブルが選択されて変動パターンが決定さ
れる。図9-7(G)に示すように、高確率/第1KT状態の1変動目として第2特別図
柄の変動表示が実行される場合には、第2変動パターン#17~#21のいずれかに決定
される。
なお、低確率/第1KT状態の1変動目と同様に、図9-7(G)に示すように、高確
率/第1KT状態の1変動目としてはずれと決定する場合にも、変動時間が5秒と短い短
縮変動の第2変動パターン#17に決定される場合がある。一方で、高確率/第1KT状
態の1変動目としてはずれと決定する場合にも、リーチを伴う第2変動パターン#18に
決定される場合がある。また、高確率/第1KT状態の1変動目として小当りと決定する
場合にも、第2始動入賞口開放準備用の変動パターン(第2変動パターン#19)に決定
される場合がある。一方で、高確率/第1KT状態の1変動目として小当りと決定する場
合にも、リーチを伴う第2変動パターン#20に決定される場合がある。また、図9-7
(G)に示すように、高確率/第1KT状態の1変動目として大当りと決定する場合には
、リーチを伴う第2変動パターン#21に決定される。
また、高確率/第1KT状態の契機となった6R確変大当りや9R確変大当りにもとづ
く大当り遊技を終了してから2変動目以降の変動表示を実行する場合であれば、図9-7
(H)に示す高確率/第1KT時且つ2変動目以降用の第2特別図柄変動パターンテーブ
ルが選択されて変動パターンが決定される。図9-7(H)に示すように、高確率/第1
KT状態の2変動目以降として第2特別図柄の変動表示が実行される場合には、第2変動
パターン#22~#28のいずれかに決定される。
なお、低確率/第1KT状態の2~49変動目と同様に、図9-7(H)に示すように
、高確率/第1KT状態の2変動目以降としてはずれと決定する場合には、変動時間が5
秒と短い短縮変動の第2変動パターン#22や、変動時間が1秒とさらに短い短縮変動の
第2変動パターン#23に決定される場合がある。一方で、高確率/第1KT状態の2変
動目以降としてはずれと決定する場合には、リーチを伴う第2変動パターン#24に決定
される場合がある。また、高確率/第1KT状態の2変動目以降として小当りと決定する
場合には、変動時間が5秒と短い短縮変動の第2変動パターン#25や、変動時間が1秒
とさらに短い短縮変動の第2変動パターン#26に決定される場合がある。一方で、高確
率/第1KT状態の2変動目以降として小当りと決定する場合には、リーチを伴う第2変
動パターン#27に決定される場合がある。第2変動パターン#22,#25は第2保留
記憶が記憶されていないときのみ選択され得る変動パターンであり、第2変動パターン#
23,#26は第2保留記憶が1個以上記憶されているときのみ選択され得る変動パター
ンである。これにより、保留記憶の消化を早め稼働率を高める構成としている。また、高
確率/第1KT状態の2変動目以降として大当りと決定する場合には、リーチを伴う第2
変動パターン#28に決定される。
第2特別図柄の変動表示を実行する場合、高確率/第2KT状態である場合には、図9
-7(I)に示す高確率/第2KT時用の第2特別図柄用変動パターンテーブルが選択さ
れて変動パターンが決定される。図9-7(I)に示すように、高確率/第2KT状態に
おいて第2特別図柄の変動表示が実行される場合には、第2変動パターン#29~#34
のいずれかに決定される。
なお、図9-7(I)に示すように、高確率/第2KT状態においてはずれと決定する
場合には、変動時間が1.5秒と短い短縮変動の第2変動パターン#29に決定される場
合や、変動時間が5秒の通常変動の第2変動パターン#30に決定される場合がある。一
方で、高確率/第2KT状態においてはずれと決定する場合には、リーチを伴う第2変動
パターン#31に決定される場合がある。また、高確率/第2KT状態において小当りと
決定する場合には、変動時間が1.5秒と短い短縮変動の第2変動パターン#32に決定
される場合や、変動時間が5秒の通常変動の第2変動パターン#33に決定される場合が
ある。また、高確率/第2KT状態において大当りと決定する場合には、リーチを伴う第
2変動パターン#34に決定される。
変動パターンを決定する場合には、より具体的には、第1特別図柄と第2特別図柄との
いずれの変動表示を実行する場合であるかや、現在の遊技状態、可変表示結果に応じた変
動パターンテーブルを用いて、変動パターン判定用の乱数にもとづいて抽選処理を行い、
いずれの変動パターンとするかが決定される。図9-8は、図9-7(I)に示す高確率
/第2KT時用の第2特別図柄用変動パターンテーブルのうち、可変表示結果が小当りと
なる場合の変動パターンを決定するための小当り用変動パターンテーブルの具体例を示す
説明図である。
図9-8に示すように、この特徴部026IWでは、高確率/第2KT状態中に第2特
別図柄の変動表示を実行する場合であって、小当りとなる変動表示を実行する場合には、
設定値「1」~「6」のいずれであるかに関係なく、70%の確率で第2変動パターン#
32と決定され、30%の確率で第2変動パターン#33と決定される。従って、本例で
は、第2KT状態の場合には、1.5秒の短縮変動の変動パターンが選択される確率が高
い。
なお、図9-8では、一例として、高確率/第2KT状態中に第2特別図柄の小当り変
動を実行する場合の変動パターンテーブルを示したが、図9-5~図9-7に示した他の
変動パターンテーブルも同様に構成され、設定値「1」~「6」のいずれであるかに関係
なく、同じ確率で各変動パターンが決定される。
なお、図9-6~図9-8に示す例では、第1KT状態の場合に5秒または1秒の短縮
変動を実行し、第2KT状態の場合に1.5秒の短縮変動を高い確率で実行するように構
成する場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、低確率状態の場合
に5秒または1秒の短縮変動を実行し、高確率状態の場合に1.5秒の短縮変動を実行す
るように構成してもよい。
次に、KT状態における可変入賞球装置6Bおよび特殊可変入賞球装置17の開放パタ
ーンについて説明する。図9-9~図9-11は、KT状態における可変入賞球装置6B
および特殊可変入賞球装置17の開放パターンを説明するための説明図である。このうち
、図9-9は、小当りAとなる場合の可変入賞球装置6Bおよび特殊可変入賞球装置17
の開放パターンを示している。また、図9-10は、小当りBとなる場合の可変入賞球装
置6Bおよび特殊可変入賞球装置17の開放パターンを示している。また、図9-11は
、小当りCとなる場合の可変入賞球装置6Bおよび特殊可変入賞球装置17の開放パター
ンを示している。また、図9-9(1)~図9-11(1)は、それぞれ、第1KT状態
における可変入賞球装置6Bおよび特殊可変入賞球装置17の開放パターンを示し、図9
-9(2)~図9-11(2)は、それぞれ、第2KT状態における可変入賞球装置6B
および特殊可変入賞球装置17の開放パターンを示している。
まず、図9-9(1)~図9-11(1)を用いて、第1KT状態における可変入賞球
装置6Bおよび特殊可変入賞球装置17の開放パターンについて説明する。図9-9(1
)~図9-11(1)に示すように、通過ゲート41を遊技球が通過してゲートスイッチ
21にて遊技球が検出されると、普通図柄表示器20において普通図柄の変動表示が実行
され、普図当りと決定された場合には普通図柄表示器20に当り図柄が導出表示され、は
ずれと決定された場合には普通図柄表示器20にはずれ図柄が導出表示される。この特徴
部026IWでは、図9-9(1)~図9-11(1)に示すように、普通図柄の変動時
間は0.2秒とされ、当り図柄やはずれ図柄を導出表示する図柄確定時間は0.2秒とさ
れている。そして、当り図柄を導出表示した場合には、図9-9(1)~図9-11(1
)に示すように、図柄確定時間0.2秒を経過した後、第2始動入賞口開放処理前時間0
.1秒を経過してから、可変入賞球装置6Bが5.5秒間にわたって開状態とされ、第2
始動入賞口に遊技球が入賞可能となる。
可変入賞球装置6Bが開状態となっているときに第2始動入賞口に遊技球が入賞すると
、第2特別図柄の変動表示が実行され、小当りとすることに決定された場合には、第2特
別図柄表示装置4Bに小当り図柄が導出表示される。そして、小当り図柄を導出表示した
場合には、小当りAである場合には、図9-9(1)に示すように、特殊可変入賞球装置
17が0.2秒間にわたって開状態とされ、小当りBである場合には、図9-10(1)
に示すように、特殊可変入賞球装置17が0.8秒間にわたって開状態とされ、小当りC
である場合には、図9-11(1)に示すように、特殊可変入賞球装置17が1.8秒間
にわたって開状態とされ、特殊入賞口に遊技球が入賞可能な状態となる(ただし、小当り
Aの場合には、特殊可変入賞球装置17が極めて短い0.2秒間しか開放しないので、殆
ど入賞は期待できない)。しかしながら、第1KT状態では、図9-9(1)に示すよう
に、下流側の特殊可変入賞球装置17の開放時間が0.2秒、0.8秒または1.8秒と
短いのに対して、上流側の可変入賞球装置6Bの開放時間が5.5秒と長い。従って、第
1KT状態では、小当りが発生しやすい状態ではあるものの、特殊入賞口に遊技球が入賞
することは極めて稀である(例えば、100変動表示ごとに1球程度)。
なお、第1KT状態では、図9-9(1)~図9-11(1)に示すように、可変入賞
球装置6Bの開放を終了した後、次の可変入賞球装置6Bの開放を行えるのは、次の普通
図柄の変動時間0.2秒と図柄確定時間0.2秒と第2始動入賞口開放前処理時間0.1
秒とを合計した少なくとも0.5秒を経過した後である。従って、この特徴部026IW
では、第1KT状態では、可変入賞球装置6Bの開放した後のインターバル期間として少
なくとも0.5秒の閉鎖期間が設けられていることになる。
また、本特徴部026IWでは、第1KT状態では、普通図柄の変動が行われていない
状態で遊技球が通過ゲート41を通過した後、可変入賞球装置6Bが開放状態に制御され
るのは、普通図柄の変動時間0.2秒と図柄確定時間0.2秒と第2始動入賞口開放前処
理時間0.1秒とを合計した0.5秒を経過した後であるとともに、遊技球が通過ゲート
41を通過してから可変入賞球装置6Bに到達するまでの所要時間が約0.6秒であるよ
う構成されている。このように、第1KT状態では、普通図柄の変動が行われていない状
態で遊技球が通過ゲート41を通過してから可変入賞球装置6Bが開放状態に制御される
までの時間の方が、普通図柄の変動が行われていない状態で遊技球が通過ゲート41を通
過してから該遊技球が可変入賞球装置6Bに到達するまでの時間よりも短いため、可変入
賞球装置6Bが既に開放状態に制御されているときに遊技球が該可変入賞球装置6Bに到
達することとなる。従って、第1KT状態では、普通図柄の変動が行われていない状態で
通過ゲート41を通過した遊技球は、可変入賞球装置6Bに入賞しやすくなっている。
次に、図9-9(2)~図9-11(2)を用いて、第2KT状態における可変入賞球
装置6Bおよび特殊可変入賞球装置17の開放パターンについて説明する。図9-9(2
)~図9-11(2)に示すように、通過ゲート41を遊技球が通過してゲートスイッチ
21にて遊技球が検出されると、普通図柄表示器20において普通図柄の変動表示が実行
され、普図当りと決定された場合には普通図柄表示器20に当り図柄が導出表示され、は
ずれと決定された場合には普通図柄表示器20にはずれ図柄が導出表示される。この特徴
部026IWでは、図9-9(2)~図9-11(2)に示すように、普通図柄の変動時
間は1.0秒とされ、当り図柄やはずれ図柄を導出表示する図柄確定時間は0.2秒とさ
れている。そして、当り図柄を導出表示した場合には、図9-9(2)~図9-11(2
)に示すように、図柄確定時間0.2秒を経過した後、第2始動入賞口開放処理前時間2
.6秒を経過してから、可変入賞球装置6Bが0.2秒間にわたって開状態とされ、第2
始動入賞口に遊技球が入賞可能となる。
可変入賞球装置6Bが開状態となっているときに第2始動入賞口に遊技球が入賞すると
、第2特別図柄の変動表示が実行され、小当りとすることに決定された場合には、第2特
別図柄表示装置4Bに小当り図柄が導出表示される。そして、小当り図柄を導出表示した
場合には、小当りAである場合には、図9-9(2)に示すように、特殊可変入賞球装置
17が0.2秒間にわたって開状態とされ、小当りBである場合には、図9-10(2)
に示すように、特殊可変入賞球装置17が0.8秒間にわたって開状態とされ、小当りC
である場合には、図9-11(2)に示すように、特殊可変入賞球装置17が1.8秒間
にわたって開状態とされ、特殊入賞口に遊技球が入賞可能となる。
第2KT状態では、第1KT状態とは異なり可変入賞球装置6Bの開放時間が0.2秒
と極めて短い。また、この特徴部026IWでは、第2KT状態では、可変入賞球装置6
Bの開放した後のインターバル期間(閉鎖期間)として少なくとも3.8秒(普通図柄の
変動時間1.0秒+図柄確定時間0.2秒+第2始動入賞口開放処理前時間2.6秒)と
いう比較的長い期間が確保されている。従って、第2KT状態では、図9-9(2)~図
9-11(2)に示すように、上流側の可変入賞球装置6Bの開放時間が短いとともにイ
ンターバル期間(閉鎖期間)が長いので、第1KT状態と比較して下流側の特殊可変入賞
球装置17に遊技球が進入しやすく特殊入賞口に遊技球が入賞しやすい。ただし、小当り
Aの場合には、特殊可変入賞球装置17が極めて短い0.2秒間しか開放しないので、第
2KT状態であっても、特殊入賞口への遊技球の入賞は殆ど期待できない。
なお、第2KT状態では、特殊入賞口に遊技球が入賞しやすく賞球が得られやすいこと
から、本例では「小当りRUSH」ともいい、第2KT状態中である場合には「小当りR
USH」などの文字表示が表示される。
また、本例では、小当り種別が小当りA~Cのいずれであるかに応じて特殊可変入賞球
装置17(特殊入賞口)の開放時間を異ならせる場合を示したが、そのような態様にかぎ
られない。例えば、小当り種別が小当りA~Cのいずれであるかに応じて特殊可変入賞球
装置17の開放回数を異ならせるように構成してもよい。この場合、例えば、小当りAの
場合には小当り遊技中に特殊可変入賞球装置17を1回のみ開放するのに対して、小当り
Bや小当りCの場合には小当り遊技中に特殊可変入賞球装置17を2回~11回開放する
ように構成してもよい。また、例えば、特殊可変入賞球装置17の開放時間はある程度短
くても、0.4秒間の特殊可変入賞球装置17の開放を4回実行することにより、特殊可
変入賞球装置17(特殊入賞口)にある程度遊技球が入賞可能な小当り種別を設けるよう
に構成してもよく、様々な態様が考えられる。また、本例では、小当り種別が小当りA~
Cの3種類である場合を示したが、そのような態様にかぎらず、例えば、4種類以上の小
当り種別を設けるように構成してもよい。
また、本特徴部026IWでは、第2KT状態では、普通図柄の変動が行われていない
状態で遊技球が通過ゲート41を通過した後、可変入賞球装置6Bが開放状態に制御され
るのは、普通図柄の変動時間1.0秒と図柄確定時間0.2秒と第2始動入賞口開放前処
理時間2.6秒とを合計した3.8秒を経過した後であるとともに、遊技球が通過ゲート
41を通過してから可変入賞球装置6Bに到達するまでの所要時間が約0.6秒であるよ
う構成されている。このように、第2KT状態では、普通図柄の変動が行われていない状
態で遊技球が通過ゲート41を通過してから可変入賞球装置6Bが開放状態に制御される
までの時間の方が、普通図柄の変動が行われていない状態で遊技球が通過ゲート41を通
過してから該遊技球が可変入賞球装置6Bに到達するまでの時間よりも長いため、可変入
賞球装置6Bが開放状態に制御される前に遊技球が該可変入賞球装置6Bに到達すること
となる。従って、第2KT状態では、普通図柄の変動が行われていない状態で通過ゲート
41を通過した遊技球は、可変入賞球装置6Bに入賞しにくくなっている。
なお、この特徴部026IWでは、普通図柄の変動表示を実行したり可変入賞球装置6
Bを開放制御したりする処理は、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、
CPU103)によって普通図柄プロセス処理(ステップS26参照)が実行されること
によって行われる。また、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS26の
普通図柄プロセス処理において、遊技状態が確変状態(高確率状態)であるか否かや、非
KT状態、第1KT状態または第2KT状態のいずれであるか、大当り遊技状態であるか
否かに関係なく、同じ確率(例えば、10%または100%)により普図当りとするか否
かを決定する。
なお、この特徴部026IWでは、第1KT状態と第2KT状態とで普通図柄の変動時
間と図柄確定時間とはそれぞれ0.2秒ずつで同じであり、第2始動入賞口開放処理前時
間が第1KT状態では0.1秒と短く第2KT状態では2.6秒と長くすることによって
、可変入賞球装置6Bの閉鎖期間(インターバル期間)を異ならせる場合を示したが、そ
のような態様にかぎられない。例えば、第1KT状態と第2KT状態とで変動時間や図柄
確定時間を異ならせることによって、可変入賞球装置6Bの閉鎖期間(インターバル期間
)を異ならせるように構成してもよい。また、例えば、可変入賞球装置6Bを閉鎖した後
の第2始動入賞口開放処理後時間を制御可能に構成し、第1KT状態と第2KT状態とで
第2始動入賞口開放処理後時間を異ならせることによって、可変入賞球装置6Bの閉鎖期
間(インターバル期間)を異ならせるように構成してもよい。特に、上記のいずれかの方
法により第1KT状態における可変入賞球装置6Bの閉鎖期間(インターバル期間)が短
くなるように構成すれば、第1KT状態における特殊入賞口への入賞を抑制することがで
きる。
この特徴部026IWでは、後述するように、第1KT状態では、高ベース状態である
ことを示す高ベースフラグをセットすることによって高ベース状態に制御することによっ
て、図9-9(1)~図9-11(1)に示すように、可変入賞球装置6Bの開放時間が
長くなるように制御している。また、第2KT状態では、高ベースフラグをセットせず低
ベース状態に制御することによって、図9-9(2)~図9-11(2)に示すように、
可変入賞球装置6Bの開放時間が短くなるように制御している。
なお、例えば、可変入賞球装置6Bの開放時間を延長することを示す特殊フラグ(開放
延長フラグ)を設けるようにし、その特殊フラグがセットされていれば図9-9(1)~
図9-11(1)に示すような可変入賞球装置6Bを長時間開放する第1開放パターン(
ロング開放)で制御し、特殊フラグがセットされていなければ図9-9(2)~図9-1
1(2)に示す可変入賞球装置6Bを短時間開放する第2開放パターン(ショート開放)
で制御するように構成してもよい。つまり、第1KT状態でのみ特殊フラグをセットし、
大当り遊技状態を含む他の状態では、特殊フラグをセットしないように制御するように構
成してもよい。
また、第1KT状態であっても、低確率/第1KT状態中の最後の変動表示を実行する
場合には、可変入賞球装置6Bの開放時間を短くしてもよい。例えば、低確率/第1KT
状態の50回の特別図柄の短縮変動期間のうち、49回目の特別図柄の変動停止に応じて
、前述の特殊フラグを消去するように構成してもよい。そのように構成すれば、低確率/
第1KT状態の終了後に、左打ち報知を行うときに、可変入賞球装置6Bがロング開放し
ていることに対して遊技者に違和感を与えることを抑制することができる。
なお、上記のように、可変入賞球装置6Bの開放制御用のフラグ(特殊フラグ)を用い
て可変入賞球装置6Bを構成する場合、さらに、特別図柄の変動表示の短縮変動用のフラ
グを用いて特別図柄の変動表示を制御するようにしてもよく、この場合、特殊フラグと短
縮変動用のフラグとを別々に管理して制御を行うように構成してもよい。
また、低確率/非KT状態中においては可変入賞球装置6Bをショート開放するように
構成してもよい。そのように構成すれば、低確率/非KT状態(左打ち状態)である場合
に可変入賞球装置6Bの開放確率が高くなるように構成する場合には、遊技球を数個発射
操作しただけでは可変入賞球装置6Bに入賞しないようすることができ、低確率/非KT
状態中に右打ち操作が行われてしまうことを防止することができる。
なお、この特徴部026IWでは、図9-9~図9-11に示すように、普通図柄の変
動時間が0.2秒と短い時間に設定されている。これは、例えば、第1KT状態において
比較的変動時間が長い第2特別図柄の変動表示が実行される場合に、普通図柄が変動停止
中であり且つ普通図柄の保留記憶がない状態では可変入賞球装置6Bが閉鎖状態となって
おり、第2特別図柄の変動停止タイミングを狙った攻略が可能となってしまうためである
(小当りとなった場合に、普通図柄の変動時間が長いと通過ゲート41を通過した遊技球
が可変入賞球装置6Bや特殊可変入賞球装置17に到達するまでに可変入賞球装置6Bが
開放せず、特殊入賞口の入賞が可能となってしまう)。これに対して、この特徴部026
IWでは、普通図柄の変動時間を短くすることにより、遊技球が通過ゲート41を通過し
てから可変入賞球装置6Bに到達する前に可変入賞球装置6Bの開放が開始されるように
設定されているので、第1KT状態において第2特別図柄の変動表示にもとづく小当り発
生タイミングを狙った発射操作による攻略要素を排除することができる。
図9-12および図9-13は、演出制御用CPU120に送出される演出制御コマン
ドの内容の一例を示す説明図である。図9-12に示す例において、コマンド8000(
H)~8009(H),8011(H)~8032(H)は、特別図柄の可変表示に対応
して画像表示装置5において可変表示される飾り図柄の変動パターンを指定する演出制御
コマンド(変動パターンコマンド)である。なお、変動パターンを指定する演出制御コマ
ンドは、変動開始を指定するためのコマンドでもある。従って、演出制御用CPU120
は、コマンド8000(H)~8009(H),8011(H)~8032(H)のいず
れかを受信すると、画像表示装置5において飾り図柄の可変表示を開始するように制御す
る。
コマンド9001(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表
示結果をはずれとすることを指定する演出制御コマンド(表示結果1指定コマンド)(は
ずれ指定コマンド))である。コマンド9002(H)は、変動パターンコマンドで指定
する飾り図柄の可変表示の表示結果を16R確変大当りとすることを指定する演出制御コ
マンド(表示結果2指定コマンド(16R確変大当り指定コマンド))である。コマンド
9003(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表示結果を9
R確変大当りとすることを指定する演出制御コマンド(表示結果3指定コマンド(9R確
変大当り指定コマンド))である。コマンド9004(H)は、変動パターンコマンドで
指定する飾り図柄の可変表示の表示結果を6R確変大当りとすることを指定する演出制御
コマンド(表示結果4指定コマンド(6R確変大当り指定コマンド))である。コマンド
9005(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表示結果を6
R通常大当りとすることを指定する演出制御コマンド(表示結果5指定コマンド(6R通
常大当り指定コマンド))である。コマンド9006(H)は、変動パターンコマンドで
指定する飾り図柄の可変表示の表示結果を2R確変大当りとすることを指定する演出制御
コマンド(表示結果6指定コマンド(2R確変大当り指定コマンド))である。コマンド
9007(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表示結果を2
R通常大当りとすることを指定する演出制御コマンド(表示結果7指定コマンド(2R通
常大当り指定コマンド))である。コマンド9008(H)は、変動パターンコマンドで
指定する飾り図柄の可変表示の表示結果を小当りとすることを指定する演出制御コマンド
(表示結果8指定コマンド(小当り指定コマンド))である。
以下、表示結果1指定コマンド~表示結果8指定コマンドを、表示結果指定コマンドと
いうことがある。なお、この特徴部026IWでは、遊技制御用マイクロコンピュータ1
00は変動パターンコマンドの直前に表示結果指定コマンドを送信するので、演出制御用
CPU120が第1変動パターンコマンドの直前に受信した表示結果指定コマンドは第1
特別図柄についての表示結果指定コマンドであると判定でき、第2変動パターンコマンド
の直前に受信した表示結果指定コマンドは第2特別図柄についての表示結果指定コマンド
であると判定できるので、表示結果指定コマンドを第1特別図柄と第2特別図柄とについ
て兼用できるが、第1特別図柄についての表示結果指定コマンドと第2特別図柄について
の表示結果指定コマンドとを別にしてもよい。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ100が表示結果指定コマンドを送信するので
はなく、15R確変大当り/9R確変大当り/6R確変大当り/6R通常大当り/2R確
変大当り/2R通常大当り/小当り/はずれのそれぞれに対応させて変動パターンコマン
ドを定め、演出制御用CPU120は、受信した変動パターンコマンドにもとづいて飾り
図柄の停止図柄を決定するようにしてもよい。
コマンド9C00(H)は、右打ち表示器26の点灯を終了したことを指定する演出制
御コマンド(右打ち点灯終了指定コマンド)である。コマンド9C01(H)は、右打ち
表示器26の点灯を開始したことを指定する演出制御コマンド(右打ち点灯開始指定コマ
ンド)である。
コマンドA000(H)は、第1特別図柄の可変表示の停止を特定可能な演出制御コマ
ンド(第1図柄確定指定コマンド)である。コマンドA001(H)は、第2特別図柄の
可変表示の停止を特定可能な演出制御コマンド(第2図柄確定指定コマンド)である。
コマンドA002(H)は、第1特別図柄の可変表示を強制停止することを特定可能な
演出制御コマンド(第1強制図柄確定指定コマンド)である。コマンドA003(H)は
、第2特別図柄の可変表示を強制停止することを特定可能な演出制御コマンド(第2強制
図柄確定指定コマンド)である。
コマンドBXXX(H)(X=任意の16進数)は、大当り遊技開始から大当り遊技終
了までの間に送出される演出制御コマンドである。そのうち、B000(H)は、第1大
当り遊技の開始を指定する演出制御コマンド(第1大当り開始指定コマンド:第1ファン
ファーレ指定コマンド)である。B001(H)は、第1大当り遊技の終了を指定する演
出制御コマンド(第1大当り終了指定コマンド:第1エンディング指定コマンド)である
。B002(H)は、第2大当り遊技の開始を指定する演出制御コマンド(第2大当り開
始指定コマンド:第2ファンファーレ指定コマンド)である。B003(H)は、第2大
当り遊技の終了を指定する演出制御コマンド(第2大当り終了指定コマンド:第2エンデ
ィング指定コマンド)である。B004(H)は、小当り遊技の開始を指定する演出制御
コマンド(小当り開始指定コマンド)である。B005(H)は、小当り遊技の終了を指
定する演出制御コマンド(小当り終了指定コマンド)である。
コマンドB1XX(H)は、大当り遊技中のラウンド中の表示を指定する演出制御コマ
ンド(大入賞口開放中表示コマンド)である。なお、「XX」に表示するラウンド数が設
定される。コマンドB2XX(H)は、大当り遊技中のラウンド後の表示(ラウンド間の
インターバルの表示)を指定する演出制御コマンド(大入賞口開放後表示コマンド)であ
る。
コマンドB400(H)は、大入賞口に遊技球が入賞したことを指定する演出制御コマ
ンド(大入賞口入賞指定コマンド)である。コマンドB401(H)は、特殊入賞口に遊
技球が入賞したことを指定する演出制御コマンド(特殊入賞口入賞指定コマンド)である
コマンドC000(H)は、第1保留記憶数が4に達していない状態で第1始動入賞口
に遊技球が入賞したことを示す演出制御コマンド(第1有効始動入賞指定コマンド)であ
る。コマンドC001(H)は、第2保留記憶数が4に達していない状態で第2始動入賞
口に遊技球が入賞したことを示す演出制御コマンド(第2有効始動入賞指定コマンド)で
ある。なお、第1有効始動入賞指定コマンドとして第1保留記憶数を示すコマンドを送信
し、第2有効始動入賞指定コマンドとして第2保留記憶数を示すコマンドを送信してもよ
いが、この特徴部026IWでは、第1有効始動入賞指定コマンドおよび第2有効始動入
賞指定コマンドは、始動入賞があったことを示すコマンドである。
コマンドC801(H)は、通過ゲート41を遊技球が通過したことを指定する演出制
御コマンド(ゲート通過指定コマンド)である。
コマンドD000(H)は、第1客待ち状態(第1特別図柄の変動が行われておらず、
第1保留記憶が記憶されていない状態)であることを指定する演出制御コマンド(第1客
待ちデモ表示指定コマンド)である。コマンドD001(H)は、第2客待ち状態(第2
特別図柄の変動が行われておらず、第2保留記憶が記憶されていない状態)であることを
指定する演出制御コマンド(第2客待ちデモ表示指定コマンド)である。なお、第1客待
ちデモ表示指定コマンドは通常状態においてのみ送信され得るコマンドとしてもよい。ま
た、第2客待ちデモ表示指定コマンドはKT状態においてのみ送信され得るコマンドとし
てもよい。
コマンドE000(H)は、遊技状態が低確率/非KT状態であるときの背景表示を指
定する演出制御コマンド(低確/非KT背景指定コマンド)である。コマンドE001(
H)は、遊技状態が低確率/第1KT状態であるときの背景表示を指定する演出制御コマ
ンド(低確/第1KT背景指定コマンド)である。コマンドE002(H)は、遊技状態
が高確率/第1KT状態であるときの背景表示を指定する演出制御コマンド(高確/第1
KT背景指定コマンド)である。コマンドE003(H)は、遊技状態が高確率/第2K
T状態であるときの背景表示を指定する演出制御コマンド(高確/第2KT背景指定コマ
ンド)である。
コマンドE1XX(H)は、現在設定されている設定値を指定する演出制御コマンド(
設定値コマンド)である。なお、「XX」に設定値が設定される。例えば、設定値「1」
に設定されている場合には、設定値コマンドとしてコマンドE101(H)が送信される
。また、例えば、設定値「6」に設定されている場合には、設定値コマンドとしてコマン
ドE106(H)が送信される。
演出制御基板12に搭載されている演出制御用CPU120(具体的には、演出制御用
CPU120)は、主基板11に搭載されている遊技制御用マイクロコンピュータ100
から上述した演出制御コマンドを受信すると図9-12および図9-13に示された内容
に応じて画像表示装置5の表示状態を変更するとともに、ランプの表示状態を変更し、音
声制御基板13に対して音番号データを出力する。なお、図9-12および図9-13に
示された演出制御コマンド以外の演出制御コマンドも主基板11から演出制御基板12に
送信される。例えば、大当り遊技に関するより詳細な演出制御コマンドや遊技状態を示す
演出制御コマンド(例えば、初期化コマンドを示す演出制御コマンド)も主基板11から
演出制御基板12に送信される。
図9-14は、第1特別図柄プロセス処理における第1特別図柄通常処理(ステップS
110A)を示すフローチャートである。第1特別図柄通常処理が実行される状態は、第
1特図プロセスフラグの値がステップS110Aを示す値となっている場合である。なお
、第1特図プロセスフラグの値がステップS110Aを示す値となっている場合とは、第
1特別図柄表示装置4Aにおいて第1特別図柄の変動表示がなされていない状態であって
、かつ、第1大当り遊技(特別可変入賞球装置7を所定回開放)中でも小当り遊技中(特
殊可変入賞球装置17を開放)中でもない場合である。
第1特別図柄通常処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には
、CPU103)は、まず、第1保留記憶数の値を確認する(ステップ026IWS51
A)。具体的には、第1保留記憶数カウンタのカウント値を確認する。
第1保留記憶数が0であれば、第1客待ちデモ表示指定コマンドを演出制御用CPU1
20に送信する(ステップ026IWS52A)。
第1保留記憶数が0でなければ、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、RAM1
02の第1保留記憶数バッファにおける保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されて
いる各乱数値を読み出してRAM102の第1乱数バッファ領域に格納するとともに(ス
テップ026IWS53A)、第1保留記憶数の値を1減らし(第1保留記憶数カウンタ
のカウント値を1減算し)、かつ、各保存領域の内容をシフトする(ステップ026IW
S54A)。すなわち、RAM102の第1保留記憶数バッファにおいて第1保留記憶数
=n(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納されている各乱数値を、第1保留記憶
数=n-1に対応する保存領域に格納する。よって、各第1保留記憶数に対応するそれぞ
れの保存領域に格納されている各乱数値が抽出された順番は、常に、第1保留記憶数=1
,2,3,4の順番と一致するようになっている。すなわち、この例では、可変表示の開
始条件が成立する毎に、各保存領域の内容をシフトする構成としているので、各乱数値が
抽出された順番を特定することができる。なお、本例では、第1保留記憶数に対応するそ
れぞれの保存領域に格納されている各乱数値と、第2保留記憶数に対応するそれぞれの保
存領域に格納されている各乱数値とが抽出された順番についても特定可能に保存される。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、RAM102に設定されている設
定値を示す設定値コマンドを演出制御基板12に送信する制御を行う(ステップ026I
WS55A)。なお、本例では、ステップ026IWS55Aの処理が実行されることに
よって、変動表示が開始されるごとに設定値コマンドが送信されるのであるが、電源投入
時に設定変更処理(設定値を変更する処理)を実行したときにも設定値コマンドが送信さ
れる。
なお、設定値コマンドを送信するタイミングは、本例で示したものにかぎらず、例えば
、変動表示の終了ごとに設定値コマンドを送信するように構成したり、変動表示中に設定
値コマンドを送信するように構成したりしてもよい。
その後、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、現在の遊技状態に応じた背景指定
コマンドを演出制御用CPU120に送信する(ステップ026IWS56A)。具体的に
、確変フラグおよび高ベースフラグがオフである場合には低確率/非KT状態であると判
定して低確/非KT背景指定コマンドを、確変フラグがオフで高ベースフラグがオンであ
る場合には低確率/第1KT状態であると判定して低確/第1KT背景指定コマンドを、
確変フラグがオンおよび高ベースフラグがオンである場合には高確率/第1KT状態であ
ると判定して高確/第1KT背景指定コマンドを、確変フラグがオンで高ベースフラグが
オフである場合には高確率/第2KT状態であると判定して高確/第2KT背景指定コマ
ンドを、送信する。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、第2特別図柄の大当り変動中であ
るか否かを判定する(ステップ026IWS57A)。具体的に、第2特別図柄の変動表
示にもとづいて大当りとなることを示す第2大当りフラグがセットされている場合には第
2特別図柄の大当り変動中であると判定する。第2特別図柄の大当り変動中であると判定
した場合には、ステップ026IWS58A以降の処理を行うことなくステップ026I
WS69Aへ移行する。これにより、第2特別図柄の大当り変動中に第1特別図柄の変動
を開始する場合には、大当り判定値が記憶されているか否かにかかわらず強制的にはずれ
とする構成になっている。
なお、強制的にはずれとする方法については、上述したものに限られない。例えば、ス
テップ026IWS57Aにて第2特別図柄の大当り変動中である場合に、当り判定用乱
数としてはずれの乱数値(固定値)を設定する処理を行い、ステップ026IWS59A
へ移行することにより、始動入賞時にいずれの当り判定用乱数が取得されていたかにかか
わらず強制的にはずれとするものであってもよい。
また、例えば、ステップ026IWS57Aにて第2特別図柄の大当り変動中である場
合に、ステップ026IWS58A~S63Aの処理を行わずに、当り判定用乱数として
はずれの乱数値(固定値)を設定して小当り判定を行うことにより、始動入賞時にいずれ
の当り判定用乱数が取得されていたかにかかわらず強制的にはずれとするものであっても
よい。
第2特別図柄の大当り変動中でない場合には、遊技制御用マイクロコンピュータ100
は、第1乱数格納バッファから当り判定用乱数を読み出し(ステップ026IWS58A
)、大当り判定モジュールを実行する(ステップ026IWS59A)。大当り判定モジ
ュールは、当り判定用乱数が、あらかじめ決められている大当り判定値と一致したら大当
りとすることに決定するプログラムである。大当りとすることに決定した場合には(ステ
ップ026IWS60A)、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、第1特別図柄の
変動表示にもとづいて大当りとなることを示す第1大当りフラグをセットする(ステップ
026IWS61A)。そして、当り種別判定用乱数にもとづいて大当り種別が16R確
変大当り、6R確変大当り、および6R通常大当りのいずれであるかを判定し(ステップ
026IWS62A)、大当り種別を記憶し(ステップ026IWS63A)、ステップ
026IWS69Aへ移行する。
また、ステップ026IWS60Aにおいて大当りとしない場合には、遊技制御用マイ
クロコンピュータ100は、小当り判定モジュールを実行する(ステップ026IWS6
4A)。小当り判定モジュールは、当り判定用乱数(小当り判定用の乱数でもよい)が、
あらかじめ決められている小当り判定値と一致したら小当りとすることに決定するプログ
ラムである。小当りとすることに決定した場合には(ステップ026IWS65A)、遊
技制御用マイクロコンピュータ100は、第1特別図柄の変動表示にもとづいて小当りと
なることを示す第1小当りフラグをセットする(ステップ026IWS66A)。また、
遊技制御用マイクロコンピュータ100は、当り種別判定用乱数にもとづいて小当り種別
を判定し(ステップ026IWS67A)、小当り種別を記憶する(ステップ026IW
S68A)。なお、本例では、第1特別図柄の変動表示を実行する場合には、小当り種別
として小当りAと決定される(図9-4(A)参照)。そして、ステップ026IWS6
9Aへ移行する。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、高ベース状態の残余回数を示す高
ベース回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し(ステップ026IWS69A)
、「0」である場合、ステップ026IWS75Aへ移行する。高ベース回数カウンタの
値が「0」でない場合、すなわち、低確率/第1KT状態である場合、遊技制御用マイク
ロコンピュータ100は、高ベース回数カウンタの値を「1」減算し(ステップ026I
WS70A)、「0」になったか否かを判定する(ステップ026IWS71A)。高ベ
ース回数カウンタの値が「0」にならない場合、ステップ026IWS75Aへ移行する
。高ベース回数カウンタの値が「0」になった場合、遊技制御用マイクロコンピュータ1
00は、高ベース状態であることを示す高ベースフラグをリセットする(ステップ026
IWS72A)とともに、特別図柄の変動表示の短縮制御中であることを示す特図時短フ
ラグをリセットする(ステップ026IWS73A)。また、遊技制御用マイクロコンピ
ュータ100は、右打ち表示器26の点灯を変動終了まで延長することを示す点灯延長フ
ラグ(状態延長フラグ)をセットする(ステップ026IWS74A)。そして、ステッ
プ026IWS75Aに移行する。
この特徴部026IWでは、後述するように、高ベースフラグがセットされて高ベース
状態における変動表示の実行回数が管理されるのは、6R通常大当りや2R通常大当りに
もとづく大当り遊技の終了時に低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)に制御さ
れ50回の変動表示が実行される場合である。低確率/高ベース状態(低確率/第1KT
状態)である場合には、50回目の変動表示を開始するときに、ステップ026IWS7
1A,S71BでYと判定されてステップ026IWS72A,S72Bで高ベースフラ
グがリセットされるとともに、ステップ026IWS73A,S73Bで特図時短フラグ
もリセットされ、低確率/低ベース状態(通常状態(非KT状態))に移行することにな
る。
なお、点灯延長フラグ(状態延長フラグ)は、右打ち報知を継続して右打ち状態を継続
するものであり、遊技状態としては高ベース状態が終了しているものの第1KT状態と共
通の変動短縮状態としつつ、第1KT状態と共通の演出背景とするためのフラグである。
そして、ステップ026IWS75Aにおいて、第1特図プロセスフラグの値を第1変
動パターン設定処理に対応した値に更新する(ステップ026IWS75A)。なお、図
示は省略したが、ステップ026IWS75Aの直前において停止する図柄の確定をして
いる。
なお、ステップ026IWS59Aでは、遊技状態を加味して、非確変時大当り判定テ
ーブルおよび確変時大当り判定テーブルのいずれかを用いて大当りとするか否かの判定を
行う。
図9-15は、第1特別図柄プロセス処理における第1変動パターン設定処理(ステッ
プS111A)を示すフローチャートである。第1変動パターン設定処理において、遊技
制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)は、まず、特別図柄の
変動表示の短縮制御中であることを示す特図時短フラグがセットされているか否かを確認
する(ステップ026IWS1700A)。なお、本例では、特図時短フラグがセットさ
れ特別図柄の変動表示の短縮制御が行われることによって、第2特別図柄の変動表示を実
行させた方が有利な状態になり(図9-5~図9-7参照)、小当りが発生しやすい状態
となるので、KT状態に制御されている状態となる。特図時短フラグがセットされていな
ければ(すなわち、KT状態でなければ)、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、
変動パターンを決定するための変動パターンテーブルとして、図9-5(A)に示す非K
T時用の第1特別図柄用変動パターンテーブルを選択する(ステップ026IWS170
1A)。特図時短フラグがセットされていれば(すなわち、KT状態であれば)、遊技制
御用マイクロコンピュータ100は、変動パターンを決定するための変動パターンテーブ
ルとして、図9-5(B)に示すKT時用の第1特別図柄用変動パターンテーブルを選択
する(ステップ026IWS1702A)。
次に、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップ026IWS1701A,
S1702Aにて使用することに決定した変動パターンテーブルと、第1特別図柄判定用
バッファに格納されている変動パターン決定用乱数とにもとづいて、図9-5に示した変
動パターンのいずれとするのかを決定する(ステップ026IWS1703A)。本例で
は、変動パターンを決定することによって、第1特別図柄の変動時間が決定される。また
、変動時間を決定したあと、決定した変動時間が設定されている変動パターンを複数の変
動パターンの中から選択するようにしてもよい。
変動パターンを決定すると、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、決定した変動
パターンを示す変動パターンコマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(
ステップ026IWS1704A)。
また、ステップ026IWS1703Aにて第1特別図柄の変動時間(変動パターン)
を決定すると、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、決定した変動時間を示す変動
時間データを第1変動時間タイマに設定して変動時間の計測を開始するとともに(ステッ
プ026IWS1705A)、第1特別図柄表示装置4Aでの第1特別図柄の変動表示を
開始する(ステップ026IWS1706A)。そして、遊技制御用マイクロコンピュー
タ100は、第1特図プロセスフラグの値を第1特別図柄変動処理に対応した値に更新す
る(ステップ026IWS1707A)。
図9-16は、第1特別図柄プロセス処理における第1特別図柄変動処理(ステップS
112A)を示すフローチャートである。第1特別図柄変動処理において、CPU103
は、まず、まだ送信していなければ、大当りとするか否かの決定結果、および大当り種別
の決定結果にもとづいて、いずれかの表示結果指定コマンド(表示結果1指定コマンド、
表示結果2指定コマンド、表示結果4指定コマンド、表示結果5指定コマンド)を演出制
御用CPU120に対して送信する制御を行う(ステップ026IWS1120A)。
次いで、CPU103は、第1変動時間タイマを1減算し(ステップ026IWS11
21A)、第1変動時間タイマがタイムアウトしたら(ステップ026IWS1122A
)、演出制御用CPU120に第1図柄確定指定コマンドを送信する制御を行う(ステッ
プ026IWS1123A)。そして、CPU103は、第1特図プロセスフラグの値を
第1特別図柄停止処理(ステップS113A)に対応した値に更新する(ステップ026
IWS1127A)。
第1変動時間タイマがタイムアウトしていない場合には、CPU103は、第2特別図
柄表示装置4Bにて大当り図柄を導出表示しているか否かを確認する(ステップ026I
WS1124A)。なお、第2特別図柄表示装置4Bにて大当り図柄を導出表示している
か否かは、例えば、第2特図プロセスフラグの値が第2特別図柄停止処理に対応した値と
なっているとともに、第2特別図柄の変動表示にもとづいて大当りとなることを示す第2
大当りフラグがセットされているか否かを確認することにより判定できる。
第2特別図柄表示装置4Bにて大当り図柄を導出表示していなければ、CPU103は
、第2特別図柄表示装置4Bにて小当り図柄を導出表示しているか否かを確認する(ステ
ップ026IWS1125A)。なお、第2特別図柄表示装置4Bにて小当り図柄を導出
表示しているか否かは、例えば、第2特図プロセスフラグの値が第2特別図柄停止処理に
対応した値となっているとともに、第2特別図柄の変動表示にもとづいて小当りとなるこ
とを示す第2小当りフラグがセットされているか否かを確認することにより判定できる。
第2特別図柄表示装置4Bにて大当り図柄を導出表示していれば(ステップ026IW
S1124AのY)、または小当り図柄を導出表示していれば(ステップ026IWS1
125AのY)、CPU103は、演出制御用CPU120に第1強制図柄確定指定コマ
ンドを送信する制御を行う(ステップ026IWS1126A)。そして、CPU103
は、第1特図プロセスフラグの値を第1特別図柄停止処理(ステップS113A)に対応
した値に更新する(ステップ026IWS1127A)。
ステップ026IWS1124A,S1125Aの処理が実行されることによって、こ
の特徴部026IWでは、第1特別図柄の変動表示の実行中に第2特別図柄の変動表示が
大当りまたは小当りとなれば、第1特別図柄の変動表示は強制的に停止され、第1特別図
柄と第2特別図柄とで同時に大当りや小当りが発生する事態が生じないようにしている。
なお、この場合、演出制御用CPU120側では、第1特別図柄の変動表示が強制はずれ
とされた場合には、ステップ026IWS1124Aで送信された表示結果1指定コマン
ドにもとづいて、飾り図柄の変動表示結果として強制的にはずれ図柄を停止表示するよう
に制御する。
第2特別図柄表示装置4Bにて大当り図柄および小当り図柄のいずれも導出表示してい
なければ(ステップ026IWS1124AのN、ステップ026IWS1125AのN
)、そのまま処理を終了する。
図9-17は、第1特別図柄停止処理を示すフローチャートである。第1特別図柄停止
処理において、まず、CPU103は、点灯延長フラグがセットされているか否かを確認
する(ステップ026IWS2010A)。点灯延長フラグがセットされていれば、CP
U103は、セットされていた点灯延長フラグをリセットする(ステップ026IWS2
011A)。また、CPU103は、右打ち表示器26の点灯を終了する制御を行う(ス
テップ026IWS2012A)とともに、演出制御用CPU120に対して右打ち点灯
終了指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ026IWS2013A)。
本例では、可変入賞球装置6B(第2始動入賞口)が遊技領域の右方に設けられている
ので、遊技状態がKT状態に制御されている場合には、右打ち操作を行った方が遊技者に
とって有利であり、右打ち表示器26が点灯される。従って、本例では、低確率/第1K
T状態中は右打ち表示器26が点灯されるのであるが、ステップ026IWS69A~S
74A,S69B~S74Bの処理が実行されることによって、50回目の変動表示を開
始するときに低確率/第1KT状態を終了して通常状態(非KT状態)に移行するととも
に、ステップ026IWS2010A~S2013A,S2010B~S2013Bの処
理が実行されることによって、50回目の変動表示を終了するときに右打ち表示器26が
消灯される。
次いで、CPU103は、第1特別図柄表示装置4Aにおいて第1特別図柄の停止図柄
を導出表示させる(ステップ026IWS2014A)。次いで、CPU103は、第1
大当りフラグがセットされているか否かを判定する(ステップ026IWS2015A)
。第1大当りフラグがセットされている場合、CPU103は、大当り信号1(大当り遊
技中であることを示す信号)および大当り信号2(連荘中であることを示す信号)を外部
出力することを示す大当り信号出力フラグをセットする(ステップ026IWS2017
A)。本特徴部026IWでは、ステップ026IWS2017Aで大当り信号出力フラ
グがセットされたことにもとづいて、情報出力処理(ステップS23)が実行されて、大
当り信号1のホールコンピュータに対する外部出力が開始され、大当り信号2の外部出力
中でなければ、大当り信号2のホールコンピュータに対する外部出力が開始される。
次いで、CPU103は、大入賞口開放前タイマを設定し(ステップ026IWS20
18A)、大当り種別に応じたラウンド1用開放パターンデータをセットし(ステップ0
26IWS2019A)、大当りのラウンド数を示すラウンド数カウンタに「1」をセッ
トする(ステップ026IWS2020A)。
次いで、CPU103は、右打ち表示器26の点灯を開始する制御を行う(ステップ0
26IWS2021A)とともに、演出制御用CPU120に対して右打ち点灯開始指定
コマンドを送信する制御を行う(ステップ026IWS2022A)。
そして、CPU103は、第1特図プロセスフラグの値を第1ゲート通過待ち処理に対
応した値に設定する(ステップ026IWS2023A)。
ステップ026IWS2021A,S2022Aの処理が実行されることによって、本
例では、第1特別図柄の変動表示において大当りとなったときに右打ち表示器26の点灯
が開始される。すなわち、本例では、本例では、特別可変入賞球装置7(大入賞口)が遊
技領域の右方に設けられているので、大当り遊技中は右打ち操作を行った方が遊技者にと
って有利であり、右打ち表示器26が点灯される。
なお、本例では、大当り図柄が導出表示された後、さらに通過ゲート41を遊技球が通
過したことにもとづいて大当り遊技が開始されるので、通過ゲート41を遊技球が通過し
たタイミングで右打ち表示器26の点灯を開始するように構成してもよい。
第1大当りフラグがセットされていない場合には(ステップ026IWS2015Aの
N)、CPU103は、第1小当りフラグがセットされているか否かを判定する(ステッ
プ026IWS2024A)。第1小当りフラグがセットされている場合、演出制御用C
PU120に対して小当り開始指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ026IW
S2025A)。そして、CPU103は、第1特図プロセスフラグの値を第1小当り開
放前処理に対応した値に設定する(ステップ026IWS2029A)。
なお、本例では、特殊可変入賞球装置17(特殊入賞口)が遊技領域の右方に設けられ
ているので、小当り遊技中は右打ち操作を行った方が遊技者にとって本来有利であるが、
既に説明したように、第1特別図柄の変動表示において小当りとなる場合には小当り種別
が小当りAとなる場合しかなく、特殊入賞口への遊技球の入賞を殆ど期待できない。その
ため、本例では、第1特別図柄の変動表示において小当りとなる場合には、右打ち表示器
26を点灯せず、右打ち点灯開始指定コマンドの送信も行わない。
第1小当りフラグもセットされていなければ(ステップ026IWS2024AのN)
、CPU103は、第1特図プロセスフラグの値を第1特別図柄通常処理に対応した値に
設定する(ステップ026IWS2030A)。
なお、本例では、第1特別図柄で大当り図柄を停止表示したときに、遊技者に対して遊
技領域の右方に遊技球を発射操作することを促す右打ち報知を実行可能に構成されている
。また、第1特別図柄で大当り図柄を停止表示したときに、右打ち報知として、遊技者に
対して通過ゲート41を狙って遊技球を発射操作することを促す発射促進報知を実行可能
に構成されていてもよい。
また、第2特別図柄で大当り図柄を停止表示した状態では右打ち報知や発射促進報知を
実行せず、その状態で第1始動入賞口に遊技球が入賞した場合に右打ち報知や発射促進報
知を実行する(この場合、ゲート通過待ち状態であるので、第1始動入賞口に遊技球が入
賞しても直ちには第1特別図柄の変動表示は開始されず、第1保留記憶となる)ように構
成してもよい。
また、逆に、通常状態(低確率/非KT状態)で通過ゲート41での遊技球の通過を検
出した場合には、認識度合いが低い態様(例えば、小音量の音出力や小画面表示)により
、遊技者に対して遊技領域の左方に遊技球を発射操作することを促す左打ち報知を行うよ
うに構成してもよい。一方で、通常状態(低確率/非KT状態)で第2始動入賞口や特殊
入賞口への遊技球の入賞を検出した場合には、認識度合いが高い態様(例えば、大音量の
音出力や大画面表示)により左打ち報知を行うように構成してもよい。そのように構成す
れば、的確に発射報知を行うことができる。特に、上記の構成により、偶発的に遊技領域
の右方に遊技球を発射操作した遊技者に対しては、遊技機の周囲への認識度合いが低い態
様により軽度な左打ち報知を行う一方で、右打ち操作を意図的に行う遊技者に対しては、
遊技機の周囲への認識度合いが高い態様により左打ち報知を行うように構成してもよい。
そのように構成すれば、意図的に右打ち操作を行う遊技者に対して、遊技店の店員から左
打ち操作に戻すように促すことができる。
また、上記の場合に、通過ゲート41や第2始動入賞口、特殊入賞口での遊技球の検出
数が一定数に達した場合に左打ち報知を行うように構成してもよい。また、通過ゲート4
1では所定期間内(例えば、1分間)に複数回(例えば、5回)遊技球を検知した場合に
左打ち報知を行い、第2始動入賞口や特殊入賞口では所定数よりも少ない特定数(例えば
、1個)以上遊技球を検出した場合に左打ち報知を行うように構成してもよい。
また、例えば、通過ゲート41での遊技球の検出では外部信号の出力を行わない一方で
、第2始動入賞口や特殊入賞口での遊技球の検出では外部信号の出力を行うように構成し
てもよい。
なお、本特徴部026IWでは特定の条件が満たされたときにデモ表示を行うものであ
るが、通常状態においてデモ表示を行っているときに通過ゲート41、第2始動入賞口ま
たは特殊入賞口への遊技球の入賞を検出した場合には、実行していたデモ表示の実行を終
了して左打ち報知を行うものであってもよい。
図9-18は、第1特別図柄プロセス処理における第1ゲート通過待ち処理(ステップ
S114A)を示すフローチャートである。第1ゲート通過待ち処理において、CPU1
03は、ゲートスイッチ21からの検出信号を入力したか否かを確認する(ステップ02
6IWS2501A)。ゲートスイッチ21からの検出信号を入力していなければ、その
まま処理を終了する。ゲートスイッチ21からの検出信号を入力していれば、CPU10
3は、セットされていれば、確変状態であることを示す確変フラグや、高ベースフラグ、
特図時短フラグをリセットし、高ベース回数カウンタの値を0クリアする(ステップ02
6IWS2504A)。次いで、CPU103は、第1大当り開始指定コマンドを送信し
(ステップ026IWS2505A)、第1特図プロセスフラグの値を第1大当り開放前
処理に対応した値に設定する(ステップ026IWS2506A)。
この特徴部026IWでは、第1ゲート通過待ち処理が実行されることによって、第1
特別図柄の変動表示結果として大当り図柄が導出表示されると直ちに大当り遊技が開始さ
れるのではなく、通過ゲート41を遊技球が通過し、ゲートスイッチ21で検出されたこ
とを条件として、大当り遊技に移行するように構成されている。
図9-19および図9-20は、第1特別図柄プロセス処理における第1大当り終了処
理(ステップS118A)を示すフローチャートである。第1大当り終了処理において、
CPU103は、大当り終了表示タイマが設定されているか否か確認し(ステップ026
IWS2200A)、大当り終了表示タイマが設定されている場合には、ステップ026
IWS2204Aに移行する。大当り終了表示タイマが設定されていない場合には、第1
大当りフラグをリセットし(ステップ026IWS2201A)、第1大当り終了指定コ
マンドを送信する制御を行う(ステップ026IWS2202A)。そして、大当り終了
表示タイマに、画像表示装置5において大当り終了表示が行われている時間(大当り終了
表示時間)に対応する表示時間に相当する値を設定し(ステップ026IWS2203A
)、処理を終了する。
ステップ026IWS2204Aでは、大当り終了表示タイマの値を1減算する(ステ
ップ026IWS2204A)。そして、CPU103は、大当り終了表示タイマの値が
0になっているか否か、すなわち大当り終了表示時間が経過したか否か確認する(ステッ
プ026IWS2205A)。経過していなければ処理を終了する。
大当り終了表示時間を経過していれば(ステップ026IWS2205AのY)、CP
U103は、今回終了した大当りの種別が16R確変大当りであるか否かを確認する(ス
テップ026IWS2206A)。なお、16R確変大当りであるか否かは、例えば、第
1特別図柄通常処理のステップ026IWS63Aで記憶した大当り種別を確認すること
により判定できる。16R確変大当りであれば、CPU103は、確変状態であることを
示す確変フラグをセットして確変状態(高確率状態)に移行する(ステップ026IWS
2207A)とともに、特別図柄の変動表示の短縮制御中であることを示す特図時短フラ
グをセットしてKT状態に移行する(ステップ026IWS2208A)。そして、ステ
ップ026IWS2223Aに移行する。なお、16R確変大当りであった場合には、高
ベースフラグのセットは行われないので、高確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態
)に制御されることになる。
16R確変大当りでなければ、CPU103は、今回終了した大当りの種別が6R確変
大当りであるか否かを確認する(ステップ026IWS2209A)。なお、6R確変大
当りであるか否かは、例えば、第1特別図柄通常処理のステップ026IWS63Aで記
憶した大当り種別を確認することにより判定できる。6R確変大当りであれば、CPU1
03は、確変フラグをセットして確変状態(高確率状態)に移行する(ステップ026I
WS2212A)とともに、高ベースフラグをセットして高ベース状態に移行し(ステッ
プ026IWS2213A)、さらに特図時短フラグをセットしてKT状態に移行する(
ステップ026IWS2214A)。そして、ステップ026IWS2223Aに移行す
る。従って、6R確変大当りであった場合には、高確率/高ベース状態(高確率/第1K
T状態)に制御されることになる。
なお、6R確変大当りである場合には、高ベースフラグをセットするだけで高ベース回
数カウンタのセットは行わない。この場合、高ベース回数カウンタは大当り遊技を開始す
るときに0にリセットされているので(第1ゲート通過待ち処理のステップ026IWS
2504A参照)、高ベース回数カウンタの値は0のままである。従って、6R確変大当
りにもとづく大当り遊技の終了後は、高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)に
制御され、その後の変動表示において高ベース回数カウンタの値が0であることから、第
1特別図柄停止処理のステップ026IWS2010AでYと判定されてステップ026
IWS2011Aの高ベース回数カウンタの減算処理は行われない。そして、次回の大当
りが発生するまで高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)が維持されることにな
る。
6R確変大当りでもなければ(すなわち、6R通常大当りであれば)、CPU103は
、高ベースフラグをセットして高ベース状態に移行する(ステップ026IWS2219
A)とともに、特図時短フラグをセットしてKT状態に移行する(ステップ026IWS
2220A)。また、CPU103は、高ベース回数カウンタに「50」をセットする(
ステップ026IWS2221A)。そして、ステップ026IWS2223Aに移行す
る。従って、6R通常大当りであった場合には、低確率/高ベース状態(低確率/第1K
T状態)に制御されることになる。
そして、CPU103は、第1特図プロセスフラグの値を第1特別図柄通常処理(ステ
ップS110A)に対応した値に更新する(ステップ026IWS2223A)。
図9-21は、第1特別図柄プロセス処理における第1小当り終了処理(ステップS1
21A)を示すフローチャートである。第1小当り終了処理において、CPU103は、
小当り終了表示タイマが設定されているか否か確認し(ステップ026IWS2300A
)、小当り終了表示タイマが設定されている場合には、ステップ026IWS2304A
に移行する。小当り終了表示タイマが設定されていない場合には、第1小当りフラグをリ
セットし(ステップ026IWS2301A)、小当り終了指定コマンドを送信する制御
を行う(ステップ026IWS2302A)。そして、小当り終了表示タイマに、画像表
示装置5において小当り終了表示が行われている時間(小当り終了表示時間)に対応する
表示時間に相当する値を設定し(ステップ026IWS2303A)、処理を終了する。
ステップ026IWS2304Aでは、小当り終了表示タイマの値を1減算する(ステ
ップ026IWS2304A)。そして、CPU103は、小当り終了表示タイマの値が
0になっているか否か、すなわち小当り終了表示時間が経過したか否か確認する(ステッ
プ026IWS2305A)。経過していなければ処理を終了する。
小当り終了表示時間を経過していれば(ステップ026IWS2305AのY)、CP
U103は、第1特図プロセスフラグの値を第1特別図柄通常処理(ステップS110A
)に対応した値に更新する(ステップ026IWS2309A)。
図9-22は、第2特別図柄プロセス処理における第2特別図柄通常処理を示すフロー
チャートである。第2特別図柄通常処理が実行される状態は、第2特図プロセスフラグの
値が第2特別図柄通常処理を示す値となっている場合である。なお、第2特図プロセスフ
ラグの値が第2特別図柄通常処理を示す値となっている場合とは、第2特別図柄表示装置
4Bにおいて第2特別図柄の変動表示がなされていない状態であって、かつ、第2大当り
遊技(特別可変入賞球装置7を所定回開放)中でも小当り遊技中(特殊可変入賞球装置1
7を開放)中でもない場合である。
第2特別図柄通常処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には
、CPU103)は、まず、第2保留記憶数の値を確認する(ステップ026IWS51
B)。具体的には、第2保留記憶数カウンタのカウント値を確認する。
第2保留記憶数が0であれば、第2客待ちデモ表示指定コマンドを演出制御用CPU1
20に送信する(ステップ026IWS52B)。
第2保留記憶数が0でなければ、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、RAM1
02の第2保留記憶数バッファにおける保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されて
いる各乱数値を読み出してRAM102の第2乱数バッファ領域に格納するとともに(ス
テップ026IWS53B)、第2保留記憶数の値を1減らし(第2保留記憶数カウンタ
のカウント値を1減算し)、かつ、各保存領域の内容をシフトする(ステップ026IW
S54B)。すなわち、RAM102の第2保留記憶数バッファにおいて第2保留記憶数
=n(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納されている各乱数値を、第2保留記憶
数=n-1に対応する保存領域に格納する。よって、各第2保留記憶数に対応するそれぞ
れの保存領域に格納されている各乱数値が抽出された順番は、常に、第2保留記憶数=1
,2,3,4の順番と一致するようになっている。すなわち、この例では、可変表示の開
始条件が成立する毎に、各保存領域の内容をシフトする構成としているので、各乱数値が
抽出された順番を特定することができる。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、RAM102に設定されている設
定値を示す設定値コマンドを演出制御基板12に送信する制御を行う(ステップ026I
WS55B)。なお、本例では、ステップ026IWS55Bの処理が実行されることに
よって、変動表示が開始されるごとに設定値コマンドが送信されるのであるが、電源投入
時に設定変更処理(設定値を変更する処理)を実行したときにも設定値コマンドが送信さ
れる。
その後、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、現在の遊技状態に応じた背景指定
コマンドを演出制御用CPU120に送信する(ステップ026IWS56B)。なお、具
体的な背景指定コマンドの送信の仕方は、第1特別図柄通常処理のステップ026IWS
56Aで示した処理と同様である。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、第1特別図柄の大当り変動中であ
るか否かを判定する(ステップ026IWS57B)。具体的に、第1特別図柄の変動表
示にもとづいて大当りとなることを示す第1大当りフラグがセットされている場合には第
1特別図柄の大当り変動中であると判定する。第1特別図柄の大当り変動中であると判定
した場合には、ステップ026IWS58B以降の処理を行うことなくステップ026I
WS69Bへ移行する。これにより、第1特別図柄の大当り変動中に第2特別図柄の変動
を開始する場合には、大当り判定値が記憶されているか否かにかかわらず強制的にはずれ
とする構成になっている。
なお、強制的にはずれとする方法については、上述したものに限られない。例えばステ
ップ026IWS57Bにて第1特別図柄の大当り変動中である場合に、当り判定用乱数
としてはずれの乱数値(固定値)を設定する処理を行い、ステップ026IWS59Bへ
移行することにより、始動入賞時にいずれの当り判定用乱数が取得されていたかにかかわ
らず強制的にはずれとするものであってもよい。
また、例えば、ステップ026IWS57Bにて第1特別図柄の大当り変動中である場
合に、ステップ026IWS58B~S63Bの処理を行わずに、当り判定用乱数として
はずれの乱数値(固定値)を設定して小当り判定を行うことにより、始動入賞時にいずれ
の当り判定用乱数が取得されていたかにかかわらず強制的にはずれとするものであっても
よい。
第1特別図柄の大当り変動中でない場合には、遊技制御用マイクロコンピュータ100
は、第2乱数格納バッファから当り判定用乱数を読み出し(ステップ026IWS58B
)、大当り判定モジュールを実行する(ステップ026IWS59B)。大当り判定モジ
ュールは、当り判定用乱数が、あらかじめ決められている大当り判定値と一致したら大当
りとすることに決定するプログラムである。大当りとすることに決定した場合には(ステ
ップ026IWS60B)、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、第2特別図柄の
変動表示にもとづいて大当りとなることを示す第2大当りフラグをセットする(ステップ
026IWS61B)。そして、当り種別判定用乱数にもとづいて大当り種別が16R確
変大当り、9R確変大当り、2R確変大当り、および2R通常大当りのいずれであるかを
判定し(ステップ026IWS62B)、大当り種別を記憶し(ステップ026IWS6
3B)、ステップ026IWS69Bへ移行する。
また、ステップ026IWS60Bにおいて大当りとしない場合には、遊技制御用マイ
クロコンピュータ100は、小当り判定モジュールを実行する(ステップ026IWS6
4B)。小当り判定モジュールは、当り判定用乱数(小当り判定用の乱数でもよい)が、
あらかじめ決められている小当り判定値と一致したら小当りとすることに決定するプログ
ラムである。小当りとすることに決定した場合には(ステップ026IWS65B)、遊
技制御用マイクロコンピュータ100は、第2特別図柄の変動表示にもとづいて小当りと
なることを示す第2小当りフラグをセットする(ステップ026IWS66B)。また、
遊技制御用マイクロコンピュータ100は、当り種別判定用乱数にもとづいて小当り種別
を判定し(ステップ026IWS67B)、小当り種別を記憶する(ステップ026IW
S68B)。なお、本例では、第2特別図柄の変動表示を実行する場合には、小当り種別
として小当りBまたは小当りCと決定される(図9-4(B)参照)。そして、ステップ
026IWS69Bへ移行する。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、高ベース回数カウンタの値が「0
」であるか否かを判定し(ステップ026IWS69B)、「0」である場合、ステップ
026IWS75Bへ移行する。高ベース回数カウンタの値が「0」でない場合、すなわ
ち、低確率/第1KT状態である場合、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、高ベ
ース回数カウンタの値を「1」減算し(ステップ026IWS70B)、「0」になった
か否かを判定する(ステップ026IWS71B)。高ベース回数カウンタの値が「0」
にならない場合、ステップ026IWS75Bへ移行する。高ベース回数カウンタの値が
「0」になった場合、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、高ベース状態であるこ
とを示す高ベースフラグをリセットする(ステップ026IWS72B)とともに、特別
図柄の変動表示の短縮制御中であることを示す特図時短フラグをリセットする(ステップ
026IWS73B)。また、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、点灯延長フラ
グ(状態延長フラグ)をセットする(ステップ026IWS74B)。そして、ステップ
026IWS75Bに移行する。
そして、ステップ026IWS75Bにおいて、第2特図プロセスフラグの値を第2変
動パターン設定処理に対応した値に更新する(ステップ026IWS75B)。なお、図
示は省略したが、ステップ026IWS75Bの直前において停止する図柄の確定をして
いる。
なお、ステップ026IWS59Bでは、遊技状態を加味して、非確変時大当り判定テ
ーブルおよび確変時大当り判定テーブルのいずれかを用いて大当りとするか否かの判定を
行う。
第2変動パターン設定処理は、図9-15に示した第1変動パターン設定処理(ステッ
プS111A)と同様である。すなわち、図9-15に示す第1変動パターン設定処理に
おいて、「第1」を「第2」に読み替えれば、第2変動パターン処理が説明されたことに
なる。ただし、第2変動パターン設定処理では、CPU103は、まず、ステップ026
IWS1700Aと同様の処理を行い、特図時短フラグがセットされているか否かを確認
する。特図時短フラグがセットされていなければ(すなわち、KT状態でなければ)、遊
技制御用マイクロコンピュータ100は、変動パターンを決定するための変動パターンテ
ーブルとして、図9-6(C)に示す非KT時用の第2特別図柄用変動パターンテーブル
を選択する。特図時短フラグがセットされていれば(すなわち、KT状態であれば)、遊
技制御用マイクロコンピュータ100は、確変フラグおよび高ベースフラグがセットされ
ているか否かや、変動回数に応じて、変動パターンを決定するための変動パターンテーブ
ルとして、図9-6(D)~図9-7(I)に示すいずれかのKT時用の第2特別図柄用
変動パターンテーブルを選択する。例えば、確変フラグがオフで高ベースフラグがオンで
あれば(低確率/第1KT状態であれば)、1変動目であれば図9-6(D)に示す第2
特別図柄用変動パターンテーブルを選択し、2~49変動目であれば図9-6(E)に示
す第2特別図柄用変動パターンテーブルを選択し、50変動目であれば図9-6(F)に
示す第2特別図柄用変動パターンテーブルを選択する。また、例えば、確変フラグおよび
高ベースフラグの両方がオンであれば(高確率/第1KT状態であれば)、1変動目であ
れば図9-7(G)に示す第2特別図柄用変動パターンテーブルを選択し、2変動目以降
であれば図9-7(H)に示す第2特別図柄用変動パターンテーブルを選択する。また、
例えば、確変フラグがオンで高ベースフラグがオフであれば(高確率/第2KT状態であ
れば)、図9-7(I)に示す第2特別図柄用変動パターンテーブルを選択する。
第2特別図柄変動処理は、図9-16に示した第1特別図柄変動処理(ステップS11
2A)と同様である。すなわち、図9-16に示す第1特別図柄変動処理において、「第
1」を「第2」に読み替えれば、第2特別図柄変動処理が説明されたことになる。
なお、第2特別図柄変動処理においても、第1特別図柄変動処理のステップ026IW
S1124A~S1126Aと同様の処理が実行されて、第1特別図柄表示装置4Aにて
大当り図柄または小当り図柄を導出表示していれば、演出制御用CPU120に第2強制
図柄確定指定コマンドを送信する制御を行い、第2特別図柄の変動表示が強制はずれとな
るように制御される。そのように構成することによって、第1KT状態終了後(時短状態
終了後)の通常状態において、残りの第2保留記憶を消化することができ、遊技者不在の
意図しないタイミングでの大当りの発生を抑制することができる。
また、入賞球装置6A(第1始動入賞口)の下方に第1特別図柄用の可変入賞球装置を
設けるように構成するとともに、遊技領域の右方に第2特別図柄用の入賞球装置(可変入
賞球装置ではない始動入賞口)を設けるように構成し、第2KT状態(小当りRUSH)
終了後に第1特別図柄の時短状態を経由して通常状態に移行するように構成した遊技機に
おいて、上記のように第2特別図柄の変動表示を強制はずれとする構成を適用してもよい
。この場合、第1特別図柄の変動効率が高くなることにより第1特別図柄の変動表示にも
とづく小当り発生の頻度も高くなるのであるが、それに伴って第2特別図柄の変動表示を
強制はずれとする頻度も高めて、通常状態での第2保留記憶にもとづく第2特別図柄の変
動表示の発生を抑制することができ、遊技者不在の意図しないタイミングでの大当りの発
生をより一層抑制することができる。
図9-23は、第2特別図柄停止処理を示すフローチャートである。第2特別図柄停止
処理において、まず、CPU103は、点灯延長フラグがセットされているか否かを確認
する(ステップ026IWS2010B)。点灯延長フラグがセットされていれば、CP
U103は、セットされていた点灯延長フラグをリセットする(ステップ026IWS2
011B)。また、CPU103は、右打ち表示器26の点灯を終了する制御を行う(ス
テップ026IWS2012B)とともに、演出制御用CPU120に対して右打ち点灯
終了指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ026IWS2013B)。
次いで、CPU103は、第2特別図柄表示装置4Bにおいて第2特別図柄の停止図柄
を導出表示させる(ステップ026IWS2014B)。次いで、CPU103は、第2
大当りフラグがセットされているか否かを判定する(ステップ026IWS2015B)
。第2大当りフラグがセットされている場合、CPU103は、特図時短フラグがセット
されているか否かを確認する(ステップ026IWS2016B)。特図時短フラグがセ
ットされていなければ(すなわち、KT状態でなければ)、そのままステップ026IW
S2018Bに移行する。
特図時短フラグがセットされていれば(すなわち、KT状態中であれば)、CPU10
3は、大当り信号出力フラグをセットする(ステップ026IWS2017B)。本特徴
部026IWでは、ステップ026IWS2017Bで大当り信号出力フラグがセットさ
れたことにもとづいて、情報出力処理(ステップS23)が実行されて、大当り信号1の
ホールコンピュータに対する外部出力が開始され、大当り信号2の外部出力中でなければ
、大当り信号2のホールコンピュータに対する外部出力が開始される。
次いで、CPU103は、大入賞口開放前タイマを設定し(ステップ026IWS20
18B)、大当り種別に応じたラウンド1用開放パターンデータをセットし(ステップ0
26IWS2019B)、ラウンド数カウンタに「1」をセットする(ステップ026I
WS2020B)。
次いで、CPU103は、右打ち表示器26の点灯を開始する制御を行う(ステップ0
26IWS2021B)とともに、演出制御用CPU120に対して右打ち点灯開始指定
コマンドを送信する制御を行う(ステップ026IWS2022B)。
そして、CPU103は、第2特図プロセスフラグの値を第2ゲート通過待ち処理に対
応した値に設定する(ステップ026IWS2023B)。
ステップ026IWS2021B,S2022Bの処理が実行されることによって、本
例では、第2特別図柄の変動表示において大当りとなったときに右打ち表示器26の点灯
が開始される。すなわち、本例では、本例では、特別可変入賞球装置7(大入賞口)が遊
技領域の右方に設けられているので、大当り遊技中は右打ち操作を行った方が遊技者にと
って有利であり、右打ち表示器26が点灯される。
第2大当りフラグがセットされていない場合には(ステップ026IWS2015Bの
N)、CPU103は、第2小当りフラグがセットされているか否かを判定する(ステッ
プ026IWS2024B)。第2小当りフラグがセットされている場合、演出制御用C
PU120に対して小当り開始指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ026IW
S2025B)。
次いで、CPU103は、特図時短フラグがセットされているか否かを確認する(ステ
ップ026IWS2026B)。特図時短フラグがセットされていなければ(すなわち、
KT状態でなければ)、CPU103は、右打ち表示器26の点灯を開始する制御を行う
(ステップ026IWS2027B)とともに、演出制御用CPU120に対して右打ち
点灯開始指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ026IWS2028B)。
そして、CPU103は、第2特図プロセスフラグの値を第2小当り開放前処理に対応
した値に設定する(ステップ026IWS2029B)。
ステップ026IWS2027B,S2028Bの処理が実行されることによって、本
例では、第2特別図柄の変動表示において小当りとなったときに右打ち表示器26の点灯
が開始される。すなわち、本例では、本例では、特殊可変入賞球装置17(特殊入賞口)
が遊技領域の右方に設けられているので、小当り遊技中は右打ち操作を行った方が遊技者
にとって有利であり、右打ち表示器26が点灯される。
ただし、本例では、第2特別図柄の変動表示において小当りとなる場合であっても、K
T状態中である場合には既に右打ち表示器26の点灯中である筈である。従って、本例で
は、ステップ026IWS2026Bの判定処理を行うことによって、KT状態中に第2
特別図柄の変動表示において小当りとなった場合には、重複して右打ち表示器26の点灯
を開始したり右打ち点灯開始指定コマンドを送信したりする処理を行わないようにしてい
る。
第2小当りフラグもセットされていなければ(ステップ026IWS2024BのN)
、CPU103は、第2特図プロセスフラグの値を第2特別図柄通常処理に対応した値に
設定する(ステップ026IWS2030B)。
図9-24は、第2特別図柄プロセス処理における第2ゲート通過待ち処理を示すフロ
ーチャートである。第2ゲート通過待ち処理において、CPU103は、ゲートスイッチ
21からの検出信号を入力したか否かを確認する(ステップ026IWS2501B)。
ゲートスイッチ21からの検出信号を入力していなければ、そのまま処理を終了する。ゲ
ートスイッチ21からの検出信号を入力していれば、CPU103は、特図時短フラグが
セットされているか否かを確認する(ステップ026IWS2502B)。特図時短フラ
グがセットされていれば(すなわち、KT状態であれば)、そのままステップ026IW
S2504Bに移行する。
特図時短フラグがセットされていなければ(すなわち、KT状態中でなければ)、CP
U103は、大当り信号出力フラグをセットする(ステップ026IWS2503B)。
特徴部026IWでは、ステップ026IWS2503Bで大当り信号出力フラグがセッ
トされたことにもとづいて、情報出力処理(ステップS23)が実行されて、大当り信号
1のホールコンピュータに対する外部出力が開始され、大当り信号2の外部出力中でなけ
れば、大当り信号2のホールコンピュータに対する外部出力が開始される。
次いで、CPU103は、セットされていれば、確変フラグや、高ベースフラグ、特図
時短フラグをリセットし、高ベース回数カウンタの値を0クリアする(ステップ026I
WS2504B)。次いで、CPU103は、第2大当り開始指定コマンドを送信し(ス
テップ026IWS2505B)、第2特図プロセスフラグの値を第2大当り開放前処理
に対応した値に設定する(ステップ026IWS2506B)。
この特徴部026IWでは、第2ゲート通過待ち処理が実行されることによって、第2
特別図柄の変動表示結果として大当り図柄が導出表示されると直ちに大当り遊技が開始さ
れるのではなく、通過ゲート41を遊技球が通過し、ゲートスイッチ21で検出されたこ
とを条件として、大当り遊技に移行するように構成されている。
図9-25および図9-26は、第2特別図柄プロセス処理における第2大当り終了処
理を示すフローチャートである。第2大当り終了処理において、CPU103は、大当り
終了表示タイマが設定されているか否か確認し(ステップ026IWS2200B)、大
当り終了表示タイマが設定されている場合には、ステップ026IWS2204Bに移行
する。大当り終了表示タイマが設定されていない場合には、第2大当りフラグをリセット
し(ステップ026IWS2201B)、第2大当り終了指定コマンドを送信する制御を
行う(ステップ026IWS2202B)。そして、大当り終了表示タイマに、画像表示
装置5において大当り終了表示が行われている時間(大当り終了表示時間)に対応する表
示時間に相当する値を設定し(ステップ026IWS2203B)、処理を終了する。
ステップ026IWS2204Bでは、大当り終了表示タイマの値を1減算する(ステ
ップ026IWS2204B)。そして、CPU103は、大当り終了表示タイマの値が
0になっているか否か、すなわち大当り終了表示時間が経過したか否か確認する(ステッ
プ026IWS2205B)。経過していなければ処理を終了する。
大当り終了表示時間を経過していれば(ステップ026IWS2205BのY)、CP
U103は、今回終了した大当りの種別が16R確変大当りまたは2R確変大当りである
か否かを確認する(ステップ026IWS2206B)。なお、16R確変大当りまたは
2R確変大当りであるか否かは、例えば、第2特別図柄通常処理のステップ026IWS
63Bで記憶した大当り種別を確認することにより判定できる。16R確変大当りまたは
2R確変大当りであれば、CPU103は、確変フラグをセットして確変状態(高確率状
態)に移行する(ステップ026IWS2207B)とともに、特図時短フラグをセット
してKT状態に移行する(ステップ026IWS2208B)。そして、ステップ026
IWS2223Bに移行する。なお、16R確変大当りまたは2R確変大当りであった場
合には、高ベースフラグのセットは行われないので、高確率/低ベース状態(高確率/第
2KT状態)に制御されることになる。
16R確変大当りおよび2R確変大当りのいずれでもなければ、CPU103は、今回
終了した大当りの種別が9R確変大当りであるか否かを確認する(ステップ026IWS
2209B)。なお、9R確変大当りであるか否かは、例えば、第2特別図柄通常処理の
ステップ026IWS63Bで記憶した大当り種別を確認することにより判定できる。9
R確変大当りであれば、CPU103は、確変フラグをセットして確変状態(高確率状態
)に移行する(ステップ026IWS2212B)とともに、高ベースフラグをセットし
て高ベース状態に移行し(ステップ026IWS2213B)、さらに特図時短フラグを
セットしてKT状態に移行する(ステップ026IWS2214B)。そして、ステップ
026IWS2223Bに移行する。従って、9R確変大当りであった場合には、高確率
/高ベース状態(高確率/第1KT状態)に制御されることになる。
なお、9R確変大当りである場合には、高ベースフラグをセットするだけで高ベース回
数カウンタのセットは行わない。この場合、高ベース回数カウンタは大当り遊技を開始す
るときに0にリセットされているので(第2ゲート通過待ち処理のステップ026IWS
2504B参照)、高ベース回数カウンタの値は0のままである。従って、9R確変大当
りにもとづく大当り遊技の終了後は、高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)に
制御され、その後の変動表示において高ベース回数カウンタの値が0であることから、第
2特別図柄停止処理でステップ026IWS2010BでYと判定されてステップ026
IWS2011Bの高ベース回数カウンタの減算処理は行われない。そして、次回の大当
りが発生するまで高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)が維持されることにな
る。
9R確変大当りでもなければ(すなわち、2R通常大当りであれば)、CPU103は
、高ベースフラグをセットして高ベース状態に移行する(ステップ026IWS2219
B)とともに、特図時短フラグをセットしてKT状態に移行する(ステップ026IWS
2220B)。また、CPU103は、高ベース回数カウンタに「50」をセットする(
ステップ026IWS2221B)。そして、ステップ026IWS2223Bに移行す
る。従って、2R通常大当りであった場合には、低確率/高ベース状態(低確率/第1K
T状態)に制御されることになる。
そして、CPU103は、第2特図プロセスフラグの値を第2特別図柄通常処理に対応
した値に更新する(ステップ026IWS2223B)。
図9-27は、第2特別図柄プロセス処理における第2小当り終了処理を示すフローチ
ャートである。第2小当り終了処理において、CPU103は、小当り終了表示タイマが
設定されているか否か確認し(ステップ026IWS2300B)、小当り終了表示タイ
マが設定されている場合には、ステップ026IWS2304Bに移行する。小当り終了
表示タイマが設定されていない場合には、第2小当りフラグをリセットし(ステップ02
6IWS2301B)、小当り終了指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ026
IWS2302B)。そして、小当り終了表示タイマに、画像表示装置5において小当り
終了表示が行われている時間(小当り終了表示時間)に対応する表示時間に相当する値を
設定し(ステップ026IWS2303B)、処理を終了する。
ステップ026IWS2304Bでは、小当り終了表示タイマの値を1減算する(ステ
ップ026IWS2304B)。そして、CPU103は、小当り終了表示タイマの値が
0になっているか否か、すなわち小当り終了表示時間が経過したか否か確認する(ステッ
プ026IWS2305B)。経過していなければ処理を終了する。
小当り終了表示時間を経過していれば(ステップ026IWS2305BのY)、CP
U103は、特図時短フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ026IW
S2306B)。特図時短フラグがセットされていなければ(すなわち、KT状態でなけ
れば)、CPU103は、右打ち表示器26の点灯を終了する制御を行う(ステップ02
6IWS2307B)とともに、演出制御用CPU120に対して右打ち点灯終了指定コ
マンドを送信する制御を行う(ステップ026IWS2308B)。
そして、CPU103は、第2特図プロセスフラグの値を第2特別図柄通常処理に対応
した値に更新する(ステップ026IWS2309B)。
ここで、この特徴部026IWにおける遊技状態の遷移について説明する。図9-28
は、この特徴部026IWにおける遊技状態の遷移の仕方を説明するための説明図である
。まず、この特徴部026IWでは、低確率/低ベース状態(通常状態(非KT状態))
では、遊技者は遊技領域の左方を狙って遊技球の発射操作(左打ち)を行う。そのため、
通常状態では、主として第1始動入賞口への始動入賞が発生し、主として第1特別図柄の
変動表示が実行される。また、主として第1特別図柄の変動表示が実行されることから、
低確率/低ベース状態において大当りが発生した場合には、主として16R確変大当り、
6R確変大当り、または6R通常大当りが発生する。
図9-28に示すように、低確率/低ベース状態において16R確変大当りが発生した
場合には、その大当り遊技の終了後に高確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)に
移行し、次の大当りが発生するまで高確率/低ベース状態が維持される(ステップ026
IWS2206A~S2208A参照)。また、低確率/低ベース状態において6R確変
大当りが発生した場合には、その大当り遊技の終了後に高確率/高ベース状態(高確率/
第1KT状態)に移行し、次の大当りが発生するまで高確率/高ベース状態が維持される
(ステップ026IWS2209A,S2212A~S2214A参照)。また、低確率
/低ベース状態において6R通常大当りが発生した場合には、その大当り遊技の終了後に
低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)に移行し、次の大当りが発生するか50
回の変動表示を終了するまで低確率/高ベース状態が維持される(ステップ026IWS
2219A~S2221A参照)。
KT状態(高確率/高ベース状態、低確率/高ベース状態、高確率/低ベース状態)に
移行した後である場合には、この特徴部026IWでは、遊技者は遊技領域の右方を狙っ
て遊技球の発射操作(右打ち)を行う。そのため、KT状態では、主として第2始動入賞
口への始動入賞が発生し、主として第2特別図柄の変動表示が実行される。また、主とし
て第2特別図柄の変動表示が実行されることから、KT状態において大当りが発生した場
合には、主として16R確変大当り、9R確変大当り、2R確変大当り、または2R通常
大当りが発生する。
図9-28に示すように、高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)において1
6R確変大当りまたは2R確変大当りが発生した場合には、その大当り遊技の終了後に高
確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)に移行し、次の大当りが発生するまで高確
率/低ベース状態が維持される(ステップ026IWS2206B~S2208B参照)
。また、高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)において9R確変大当りが発生
した場合には、その大当り遊技の終了後に高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態
)に移行し、次の大当りが発生するまで高確率/高ベース状態が維持される(ステップ0
26IWS2209B,S2212B~S2214B参照)。なお、この特徴部026I
Wでは、第2特別図柄の変動表示が実行される場合には、9R確変大当りとなる確率が合
計で50%であるので(図9-3参照)、一旦高確率/高ベース状態となると50%の割
合で高確率/高ベース状態がループすることになる。また、高確率/高ベース状態(高確
率/第1KT状態)において2R通常大当りが発生した場合には、その大当り遊技の終了
後に低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)に移行し、次の大当りが発生するか
50回の変動表示を終了するまで低確率/高ベース状態が維持される(ステップ026I
WS2219B~S2221B参照)。
図9-28に示すように、低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)において1
6R確変大当りまたは2R確変大当りが発生した場合には、その大当り遊技の終了後に高
確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)に移行し、次の大当りが発生するまで高確
率/低ベース状態が維持される(ステップ026IWS2206B~S2208B参照)
。また、低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)において9R確変大当りが発生
した場合には、その大当り遊技の終了後に高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態
)に移行し、次の大当りが発生するまで高確率/高ベース状態が維持される(ステップ0
26IWS2209B,S2212B~S2214B参照)。また、低確率/高ベース状
態(低確率/第1KT状態)において2R通常大当りが発生した場合には、その大当り遊
技の終了後に低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)に移行し、次の大当りが発
生するか50回の変動表示を終了するまで低確率/高ベース状態が維持される(ステップ
026IWS2219B~S2221B参照)。なお、この特徴部026IWでは、第2
特別図柄の変動表示が実行される場合には、2R通常大当りとなる確率が35%であるの
で(図9-3(D),(E)参照)、一旦低確率/高ベース状態となると35%の割合で
低確率/高ベース状態がループすることになる。なお、6R通常大当りや2R通常大当り
が発生して低確率/高ベース状態となった後、次の大当りが発生することなく、50回の
変動表示が終了した場合には、図9-28に示すように、低確率/低ベース状態(通常状
態(非KT状態))に移行する(ステップ026IWS2010A~S2014A参照)
図9-28に示すように、高確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)において1
6R確変大当りまたは2R確変大当りが発生した場合には、その大当り遊技の終了後に高
確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)に移行し、次の大当りが発生するまで高確
率/低ベース状態が維持される(ステップ026IWS2206B~S2208B参照)
。なお、この特徴部026IWでは、第2特別図柄の変動表示が実行される場合には、第
2特別図柄の変動表示が実行される場合には、16R確変大当りまたは2R確変大当りと
なる確率が15%であるので(図9-3(D),(E)参照)、一旦高確率/低ベース状
態となると15%の割合で高確率/低ベース状態がループすることになる。また、高確率
/低ベース状態(高確率/第2KT状態)において9R確変大当りが発生した場合には、
その大当り遊技の終了後に高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)に移行し、次
の大当りが発生するまで高確率/高ベース状態が維持される(ステップ026IWS22
09B,S2212B~S2214B参照)。また、高確率/低ベース状態(高確率/第
2KT状態)において2R通常大当りが発生した場合には、その大当り遊技の終了後に低
確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)に移行し、次の大当りが発生するか50回
の変動表示を終了するまで低確率/高ベース状態が維持される(ステップ026IWS2
219B~S2221B参照)。
なお、図9-28では、低確率/低ベース状態(通常状態(非KT状態))では第1特
別図柄の変動表示が実行される場合について説明したが、低い割合で第2特別図柄の変動
表示が実行される可能性もありうる。この場合、16R確変大当りまたは2R確変大当り
が発生した場合には、高確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)に移行することに
なる。また、9R確変大当りが発生した場合には、高確率/高ベース状態(高確率/第1
KT状態)に移行することになる。また、2R通常大当りが発生した場合には、低確率/
高ベース状態(低確率/第1KT状態)に移行し、次の大当りが発生するか50回の変動
表示を終了するまで低確率/高ベース状態が維持されることになる。
また、図9-28では、高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)では第2特別
図柄の変動表示が実行される場合について説明したが、低い割合で第1特別図柄の変動表
示が実行される可能性もありうる。この場合、16R確変大当りが発生した場合には、高
確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)に移行することになる。また、6R確変大
当りが発生した場合には、高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)に移行するこ
とになる。また、6R通常大当りが発生した場合には、低確率/高ベース状態(低確率/
第1KT状態)に移行し、次の大当りが発生するか50回の変動表示を終了するまで低確
率/高ベース状態が維持されることになる。
また、図9-28では、低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)では第2特別
図柄の変動表示が実行される場合について説明したが、低い割合で第1特別図柄の変動表
示が実行される可能性もありうる。この場合、16R確変大当りが発生した場合には、高
確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)に移行することになる。また、6R確変大
当りが発生した場合には、高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)に移行するこ
とになる。また、6R通常大当りが発生した場合には、低確率/高ベース状態(低確率/
第1KT状態)に移行し、次の大当りが発生するか50回の変動表示を終了するまで低確
率/高ベース状態が維持されることになる。
また、図9-28では、高確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)では第2特別
図柄の変動表示が実行される場合について説明したが、低い割合で第1特別図柄の変動表
示が実行される可能性もありうる。この場合、16R確変大当りが発生した場合には、高
確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)に移行することになる。また、6R確変大
当りが発生した場合には、高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)に移行するこ
とになる。また、6R通常大当りが発生した場合には、低確率/高ベース状態(低確率/
第1KT状態)に移行し、次の大当りが発生するか50回の変動表示を終了するまで低確
率/高ベース状態が維持されることになる。
図9-29は、パチンコ遊技機1が出力する外部出力信号を説明するための説明図であ
る。外部出力端子板の端子01には、賞球信号が割り当てられている。賞球信号とは、賞
球を所定個数(本例では、10個)払い出すごとに外部出力される信号である。また、外
部出力端子板の端子05には、大当り信号1が割り当てられている。大当り信号1は、全
ての大当り遊技の期間中にわたって連続して外部出力される信号(すなわち、大当り遊技
中であることを示す信号)である。また、外部出力端子板の端子06には、大当り信号2
が割り当てられている。大当り信号2は、全ての大当り遊技の期間中およびKT状態中に
わたって連続して外部出力される信号(すなわち、連荘中であることを示す信号)である
。また、外部出力端子坂の端子07には、特殊入賞口信号が割り当てられている。特殊入
賞口入賞信号は、特殊入賞口への遊技球の入賞を検出したことにもとづいて外部出力され
る信号である。また、外部出力端子板の端子09には、賞球予定数信号が割り当てられて
いる。賞球予定数信号とは、賞球の払出予定数が所定個数(本例では、10個)になるご
とに外部出力される信号である。
なお、図9-29に示す各外部信号は、例えば、賞球を10個払い出したタイミングや
、大当り発生のタイミング、特殊入賞口への入賞発生のタイミング、賞球予定数が10個
に達したタイミングで外部信号の出力に対応したフラグ(例えば、ステップ026IWS
2017A,S2017B,S2503B参照)やタイマがセットされ、それらのフラグ
やタイマがセットされたことにもとづいて、情報出力処理(ステップS23)が実行され
ることによってホールコンピュータなどに外部出力される。
次に、外部出力信号のうち大当り信号1および大当り信号2の出力タイミングについて
説明する。図9-30は、大当り信号1および大当り信号2の出力タイミングを説明する
ための説明図である。本例では、遊技状態が通常状態であるときにステップ026IWS
2017A,S2503Bで大当り信号出力フラグがセットされたことにもとづいて、情
報出力処理(ステップS23)が実行されて、大当り信号1および大当り信号2の外部出
力が開始される。その後、情報出力処理(ステップS23)において、大当り遊技を終了
したタイミングで大当り信号1の外部出力が停止される。また、情報出力処理(ステップ
S23)において、KT状態を終了したタイミングで大当り信号2の外部出力が停止され
る。一方、遊技状態がKT状態であるときにステップ026IWS2017A,S201
7Bで大当り信号出力フラグがセットされたことにもとづいて、情報出力処理(ステップ
S23)が実行されて、大当り信号1の外部出力が開始される。なお、この場合、KT状
態中であるので、大当り信号2は継続して外部出力されている。その後、情報出力処理(
ステップS23)において、大当り遊技を終了したタイミングで大当り信号1の外部出力
が停止される。
まず、図9-30(1)を用いて、遊技状態が通常状態(低確率/非KT状態)である
場合の大当り信号1および大当り信号2の出力タイミングを説明する。図9-30(1)
に示すように、遊技状態が通常状態である場合、第1特別図柄の変動表示が実行されて大
当り図柄が導出表示された場合には、その大当り図柄が導出表示されたタイミングで大当
り信号1の外部出力が開始されるとともに、大当り信号2の外部出力が開始される(ステ
ップ026IWS2017A参照)。一方、遊技状態が通常状態である場合、第2特別図
柄の変動表示が実行されて大当り図柄が導出表示された場合には、大当り図柄が導出表示
されたタイミングでは大当り信号1および大当り信号2の外部出力は開始されず、通過ゲ
ート41を遊技球が通過したいタイミングで大当り信号1の外部出力が開始されるととも
に大当り信号2の外部出力が開始される(ステップ026IWS2503B参照)。
次に、図9-30(2)を用いて、遊技状態がKT状態(低確率/第1KT状態、高確
率/第1KT状態、高確率/第2KT状態)である場合の大当り信号1および大当り信号
2の出力タイミングを説明する。図9-30(2)に示すように、遊技状態がKT状態で
ある場合、第1特別図柄の変動表示が実行されて大当り図柄が導出表示された場合には、
その大当り図柄が導出表示されたタイミングで大当り信号1の外部出力が開始される(ス
テップ026IWS2017A参照)。また、遊技状態がKT状態である場合、第2特別
図柄の変動表示が実行されて大当り図柄が導出表示された場合にも、その大当り図柄が導
出表示されたタイミングで大当り信号1の外部出力が開始される(ステップ026IWS
2017B参照)。なお、図9-30(2)に示すように、KT状態中である場合には、
大当り信号2は継続して外部出力されている。
次に、遊技制御用マイクロコンピュータ100が実行する普通図柄プロセス処理(ステ
ップS29)について説明する。図9-31は、普通図柄プロセス処理の一例を示すフロ
ーチャートである。普通図柄プロセス処理では、遊技制御用マイクロコンピュータ100
(具体的には、CPU103)は、通過ゲート41を遊技球が通過してゲートスイッチ2
1がオン状態となったことを検出すると(ステップ026IWS5111)、ゲート通過
指定コマンドを演出制御用CPU120に対して送信する制御を行う(ステップ026I
WS5112)。そして、CPU103は、ゲートスイッチ通過処理(ステップ026I
WS5113)を実行する。
この特徴部026IWでは、ステップ026IWS5111~S5113の処理が実行
されることによって、通過ゲート41への遊技球の通過を検出した場合には、ゲート通過
指定コマンドが送信される。なお、この特徴部026IWでは、通過ゲート41は兼用ゲ
ートとして構成され作動領域の役割も担っているのであるが、大当り図柄を停止表示した
後大当り遊技を開始する前のゲート通過待ち状態であるか否かには関係なく、ゲート通過
指定コマンドが送信される。
そして、CPU103は、普通図柄プロセスフラグの値に応じてステップ026IWS
5100~S5104に示された処理のうちのいずれかの処理を実行する。
なお、この特徴部026IWでは、ゲート通過待ち状態であるか否かに関係なく、ステ
ップ026IWS5111で通過ゲート41への遊技球の通過を検出した場合にはステッ
プ026IWS5113のゲートスイッチ通過処理が実行されて普通図柄の変動表示が実
行されるのであるが、そのような態様にかぎられない。例えば、ゲート通過待ち状態でな
いときに通過ゲート41を遊技球が通過した場合にのみ普通図柄の変動表示を実行するよ
うにし、ゲート通過待ち状態では通過ゲート41を遊技球が通過しても普通図柄の変動表
示を実行しないように構成してもよい。
また、この特徴部026IWでは、通過ゲート41は普通始動領域と作動領域との兼用
ゲートとして用いられているのであるが、タイマ割込処理内において特別図柄プロセス処
理(ステップS25A,S25B参照)は普通図柄プロセス処理(ステップS26参照)
よりも先に実行されるので、作動領域としての通過ゲート41の遊技球の通過の検出処理
を行った後に普通始動領域としての通過ゲート41の遊技球の通過の検出処理が行われる
。そのため、大当り遊技の開始のための処理を早く実行することができる。
ゲートスイッチ通過処理(ステップ026IWS5113):CPU103は、ゲート
通過記憶カウンタ(通過ゲート41を通過した遊技球数をカウントするためのカウンタ)
のカウント値(ゲート通過記憶数)が最大値(この例では「4」)に達しているか否か確
認する。最大値に達していなければ、ゲート通過記憶カウンタのカウント値を+1する。
なお、ゲート通過記憶カウンタの値に応じて普図保留表示器25CのLEDが点灯される
。そして、CPU103は、普通図柄当り判定用乱数の値を抽出し、ゲート通過記憶数の
値に対応した保存領域(普通図柄判定用バッファ)に格納する処理を行う。
普通図柄通常処理(ステップ026IWS5100):CPU103は、普通図柄の変
動を開始することができる状態(例えば普通図柄プロセスフラグの値がステップ026I
WS5100を示す値となっている場合、具体的には、普通図柄表示器20において普通
図柄の変動表示がなされておらず、かつ、普通図柄表示器20に当たり図柄が導出表示さ
れたことにもとづく可変入賞球装置6Bの開閉動作中でもない場合)には、ゲート通過記
憶数の値を確認する。具体的には、ゲート通過記憶数カウンタのカウント値を確認する。
ゲート通過記憶数が0でなければ、当りとするか否か(普通図柄の停止図柄を当り図柄と
するか否か)を決定する。そして、普通図柄プロセスタイマに普通図柄の変動時間をセッ
トし、タイマをスタートさせる。そして、普通図柄プロセスフラグの値を普通図柄変動処
理(ステップ026IWS5101)を示す値(具体的には「1」)に更新する。
普通図柄変動処理(ステップ026IWS5101):CPU103は、普通図柄プロ
セスタイマがタイムアウトしたか否か確認し、タイムアウトしていたら、普通図柄プロセ
スタイマに普通図柄停止図柄表示時間をセットし、タイマをスタートさせる。そして、普
通図柄プロセスフラグの値を普通図柄停止処理(ステップ026IWS5102)を示す
値(具体的には「2」)に更新する。
普通図柄停止処理(ステップ026IWS5102):CPU103は、普通図柄プロ
セスタイマがタイムアウトしたか否かを確認し、タイムアウトしていたら、普通図柄の停
止図柄が当り図柄であるかどうかを確認する。当り図柄でなければ(はずれ図柄であれば
)、普通図柄プロセスフラグの値を普通図柄通常処理(ステップ026IWS5100)
を示す値(具体的には「0」)に更新する。一方、普通図柄の停止図柄が当り図柄であれ
ば、普通図柄プロセスタイマに普通電動役物開放前時間をセットし、タイマをスタートさ
せる。そして、普通図柄プロセスフラグの値を普通電動役物開放前処理(ステップ026
IWS5103)を示す値(具体的には「3」)に更新する。
普通電動役物開放前処理(ステップ026IWS5103):CPU103は、普通図
柄プロセスタイマがタイムアウトしたか否かを確認し、タイムアウトしていたら、普通図
柄プロセスタイマに普通電動役物作動時間をセットし、タイマをスタートさせ、可変入賞
球装置6Bの開放を開始する。そして、普通図柄プロセスフラグの値を普通電動役物作動
処理(ステップ026IWS5104)を示す値(具体的には「4」)に更新する。
普通電動役物作動処理(ステップ026IWS5104):CPU103は、普通図柄
プロセスタイマを計測し、普通図柄プロセスタイマがタイムアウトすると、可変入賞球装
置6Bを閉鎖する。そして、普通図柄プロセスフラグの値を普通図柄通常処理(ステップ
026IWS5100)を示す値(具体的には「0」)に更新する。
図9-32は、普通図柄通常処理(ステップ026IWS5100)を示すフローチャ
ートである。普通図柄通常処理において、CPU103は、ゲート通過記憶数カウンタの
カウント値を確認することにより、ゲート通過記憶数が0であるか否かを確認する(ステ
ップ026IWS5121)。ゲート通過記憶数が0であれば(ステップ026IWS5
121のY)、そのまま処理を終了する。ゲート通過記憶数が0でなければ(ステップ0
26IWS5121のN)、CPU103は、ゲート通過記憶数=1に対応する保存領域
に格納されている普通図柄当り判定用乱数値を読み出す(ステップ026IWS5122
)。そして、CPU103は、ゲート通過記憶数カウンタの値を1減らし、かつ、各保存
領域の内容をシフトする(ステップ026IWS5123)。すなわち、ゲート通過記憶
数=n(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納されている普通図柄当り判定用乱数
値を、ゲート通過記憶数=n-1に対応する保存領域に格納する。よって、各ゲート通過
記憶数に対応するそれぞれの保存領域に格納されている普通図柄当り判定用乱数値が抽出
された順番は、常に、ゲート通過記憶数=1,2,3,4の順番と一致するようになって
いる。
次いで、CPU103は、普通図柄当りとするか否かを決定するための普通図柄判定テ
ーブルを用いて、乱数(普通図柄当り判定用乱数値)にもとづく抽選処理を行い、普通図
柄当りとするか否かを決定する(ステップ026IWS5127)。なお、この特徴部0
26IWでは、ステップ026IWS5127において、CPU103は、確変状態であ
るか否かや、KT状態であるか否か、高ベース状態であるか否かに関係なく、一律に99
/100の確率で普通図柄当りとすることに決定する。
ステップ026IWS5127において、読み出した普通図柄当り判定用乱数値が当り
の範囲内である場合(当りである場合)、CPU103は、表示結果として当り図柄を設
定し(ステップ026IWS5128)、ステップ026IWS5130へ移行する。ま
た、ステップ026IWS5127において、読み出した普通図柄当り判定用乱数値が当
りの範囲内でない場合(はずれである場合)、CPU103は表示結果としてはずれ図柄
を設定し(ステップ026IWS5129)、ステップ026IWS5130へ移行する
ステップ026IWS5130において、CPU103は、高ベースフラグがセットさ
れていれば、普通図柄変動時間として0.2秒を普通図柄プロセスタイマにセットする(
ステップ026IWS5130のY,S5131)。また、高ベースフラグがセットされ
ていなければ、すなわち通常状態または第2KT状態であれば、普通図柄変動時間として
1.0秒を普通図柄プロセスタイマにセットする(ステップ026IWS5130のN,
S5132)。
そして、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、普通図柄プロセスフラグの値を普
通図柄変動処理(ステップ026IWS5101)を示す値(具体的には「1」)に更新
する(ステップ026IWS5133)。
図9-33は、普通図柄停止処理(ステップ026IWS5102)を示すフローチャ
ートである。普通図柄停止処理において、CPU103は、普通図柄プロセスタイマの値
を-1する(ステップ026IWS3701)。そして、CPU103は、普通図柄プロ
セスタイマの値が0になったかどうか、すなわち、普通図柄プロセスタイマがタイムアウ
トしたかどうかを確認する(ステップ026IWS3702)。普通図柄プロセスタイマ
がタイムアウトしていなければ(ステップ026IWS3702のN)、そのまま処理を
終了する。
普通図柄プロセスタイマがタイムアウトしたとき、すなわち、普通図柄停止図柄表示時
間が経過したときは(ステップ026IWS3702のY)、CPU103は、普通図柄
の停止図柄が当り図柄であるかどうか(ステップ026IWS5127にて当りと判定さ
れたかどうか)を確認する(ステップ026IWS3703)。なお、普通図柄の停止図
柄が当り図柄かどうかは、例えば、ステップ026IWS5127にて当りと判定された
ときに普通図柄当り判定フラグをセットすることとして、そのフラグがセットされている
かどうかによって確認することができる。
普通図柄の停止図柄が当り図柄でなく、はずれ図柄であると判定されたときは(ステッ
プ026IWS3703のN)、CPU103は、普通図柄プロセスフラグの値を普通図
柄通常処理(ステップ026IWS5100)を示す値(具体的には「0」)に更新する
(ステップ026IWS3708)。
ステップ026IWS3703において、普通図柄の停止図柄が当り図柄であるときは
(ステップ026IWS3703のY)、CPU103は、高ベースフラグがセットされ
ているか否かを判定し(ステップ026IWS3704)、セットされている場合、すな
わち、第1KT状態である場合には、普通電動役物開放前時間として0.1秒を普通図柄
プロセスタイマにセットする(ステップ026IWS3706)。また、高ベースフラグ
がセットされていない場合、すなわち、通常状態または第2KT状態である場合には、普
通電動役物開放前時間として2.6秒を普通図柄プロセスタイマにセットする(ステップ
026IWS3705)。
次いで、CPU103は、特図プロセスフラグの値を、普通電動役物開放前処理(ステ
ップ026IWS5103)に対応した値(具体的には「3」)に更新する(ステップ0
26IWS3707)。
図9-34は、普通電動役物開放前処理(ステップ026IWS5103)を示すフロ
ーチャートである。普通電動役物開放前処理において、CPU103は、普通図柄プロセ
スタイマの値を-1する(ステップ026IWS3801)。そして、CPU103は、
普通図柄プロセスタイマの値が0になったかどうか、すなわち、普通図柄プロセスタイマ
がタイムアウトしたかどうかを確認する(ステップ026IWS3802)。普通図柄プ
ロセスタイマがタイムアウトしていなければ(ステップ026IWS3802のN)、そ
のまま処理を終了する。
普通図柄プロセスタイマがタイムアウトしたとき、すなわち、普通電動役物開放前時間
が経過したときは(ステップ026IWS3802のY)、CPU103は、高ベースフ
ラグがセットされているか否かを判定し(ステップ026IWS3803)、セットされ
ている場合、すなわち、第1KT状態である場合には、普通電動役物開放時間として5.
5秒を普通図柄プロセスタイマにセットする(ステップ026IWS3805)。また、
高ベースフラグがセットされていない場合、すなわち、通常状態または第2KT状態であ
る場合には、普通電動役物開放時間として0.2秒を普通図柄プロセスタイマにセットす
る(ステップ026IWS3804)。
このように、本特徴部026IWでは、第1KT状態では普通電動役物開放時間として
5.5秒をセットするとともに、通常状態または第2KT状態では普通電動役物開放時間
として0.2秒をセットすることにより、第1KT状態は通常状態または第2KT状態よ
りも第2始動入賞口に始動入賞しやすい状態としている。したがって、第1KT状態は通
常状態または第2KT状態よりも、可変入賞球装置6Bの下流に設けられている特殊可変
入賞球装置17に遊技球が達しにくく構成されている。
なお、遊技状態が第1KT状態である場合に第2始動入賞口に始動入賞しやすくなるよ
うにする制御の仕方は、この特徴部026IWで示したものにかぎられない。例えば、第
1KT状態である場合には、通常状態または第2KT状態である場合と比較して、可変入
賞球装置6Bを多くの回数開放する(例えば、通常状態または第2KT状態では可変入賞
球装置6Bの開放回数として1回をセットするのに対して、第1KT状態では可変入賞球
装置6Bの開放回数として2回をセットする)ように制御してもよい。そのようにすれば
、第1KT状態である場合には、可変入賞球装置6Bの開放回数を多くすることによって
、第2始動入賞口に始動入賞しやすくすることができる。
また、例えば、第1KT状態である場合には、通常状態または第2KT状態である場合
と比較して、上記に示した可変入賞球装置6Bの開放時間を長くする制御と、可変入賞球
装置6Bの開放回数を多くする制御とを組み合わせて実行してもよい。
次いで、CPU103は、可変入賞球装置6Bを開放状態に制御する(ステップ026
IWS3806)。具体的には、ソレノイド81を駆動して可変入賞球装置6Bを開状態
にする。
そして、CPU103は、特図プロセスフラグの値を、普通電動役物作動処理(ステッ
プ026IWS5104)に対応した値(具体的には「4」)に更新する(ステップ02
6IWS3807)。
次に、演出制御手段の動作について説明する。図9-35~図9-37は、コマンド解
析処理(ステップS75)の具体例を示すフローチャートである。主基板11から受信さ
れた演出制御コマンドは受信コマンドバッファに格納されるが、コマンド解析処理では、
演出制御用CPU120は、コマンド受信バッファに格納されているコマンドの内容を確
認する。
コマンド解析処理において、演出制御用CPU120は、まず、コマンド受信バッファ
に受信コマンドが格納されているか否か確認する(ステップ026IWS611)。格納
されているか否かは、コマンド受信個数カウンタの値と読出ポインタとを比較することに
よって判定される。両者が一致している場合が、受信コマンドが格納されていない場合で
ある。コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されている場合には、演出制御用CP
U120は、コマンド受信バッファから受信コマンドを読み出す(ステップ026IWS
612)。なお、読み出したら読出ポインタの値を+2しておく(ステップ026IWS
613)。+2するのは2バイト(1コマンド)ずつ読み出すからである。
受信した演出制御コマンドが設定値コマンドであれば(ステップ026IWS614)
、演出制御用CPU0120は、受信した設定値コマンドで示される設定値を、RAM1
22に形成されている設定値格納領域に格納する(ステップ026IWS615)。
受信した演出制御コマンドが変動パターンコマンドであれば(ステップ026IWS6
16)、演出制御用CPU120は、受信した変動パターンコマンドを、RAM122に
形成されている変動パターンコマンド格納領域に格納する(ステップ026IWS617
)。そして、変動パターンコマンド受信フラグをセットする(ステップ026IWS61
8)。
受信した演出制御コマンドが表示結果指定コマンドであれば(ステップ026IWS6
19)、演出制御用CPU120は、受信した表示結果指定コマンドを、RAM122に
形成されている表示結果指定コマンド格納領域に格納する(ステップ026IWS620
)。
受信した演出制御コマンドがいずれかの図柄確定指定コマンド(第1図柄確定指定コマ
ンド、第2図柄確定指定コマンド、第1強制図柄確定指定コマンド、第2強制図柄確定指
定コマンド)であれば(ステップ026IWS621)、演出制御用CPU120は、受
信した図柄確定指定コマンドに応じた確定コマンド受信フラグをセットする(ステップ0
26IWS622)。
受信した演出制御コマンドが第1大当り開始指定コマンドまたは第2大当り開始指定コ
マンドであれば(ステップ026IWS623)、演出制御用CPU120は、画像表示
装置5の表示画面において右打ち表示の表示を開始する制御を行う(ステップ026IW
S624)。また、演出制御用CPU120は、受信した大当り開始指定コマンドに応じ
て第1大当り開始指定コマンド受信フラグまたは第2大当り開始指定コマンド受信フラグ
をセットする(ステップ026IWS625)。
受信した演出制御コマンドが第1大当り終了指定コマンドまたは第2大当り終了指定コ
マンドであれば(ステップ026IWS626)、演出制御用CPU120は、画像表示
装置5の表示画面において右打ち表示の表示を終了する制御を行う(ステップ026IW
S627)。また、演出制御用CPU120は、受信した大当り終了指定コマンドに応じ
て第1大当り終了指定コマンド受信フラグまたは第2大当り終了指定コマンド受信フラグ
をセットする(ステップ026IWS628)。
なお、本例では、ステップ026IWS624,S627の処理が実行されることによ
って、大当り遊技中に画像表示装置5の表示画面において右打ち表示が表示される。
受信した演出制御コマンドが小当り開始指定コマンドであれば(ステップ026IWS
629)、演出制御用CPU120は、小当り開始指定コマンド受信フラグをセットする
(ステップ026IWS630)。
受信した演出制御コマンドが小当り終了指定コマンドであれば(ステップ026IWS
631)、演出制御用CPU120は、小当り終了指定コマンド受信フラグをセットする
(ステップ026IWS632)。
受信した演出制御コマンドが右打ち点灯開始指定コマンドであれば(ステップ026I
WS633)、演出制御用CPU120は、右打ち報知用LED37の点灯を開始する制
御を行う(ステップ026IWS634)。
受信した演出制御コマンドが右打ち点灯終了指定コマンドであれば(ステップ026I
WS635)、演出制御用CPU120は、右打ち報知用LED37の点灯を終了する制
御を行う(ステップ026IWS636)。
受信した演出制御コマンドが低確/非KT背景指定コマンドであれば(ステップ026
IWS637)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5における背景画像を低確率
/非KT状態に応じた背景画像(例えば、青色の背景画像)で表示する制御を行う(ステ
ップ026IWS638)。また、演出制御用CPU120は、セットされていれば、第
1KT状態であることを示す第1KT状態フラグをリセットする(ステップ026IWS
639)。
受信した演出制御コマンドが低確/第1KT背景指定コマンドであれば(ステップ02
6IWS640)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5における背景画像を低確
率/第1KT状態に応じた背景画像(例えば、緑色の背景画像)で表示する制御を行う(
ステップ026IWS641)。また、演出制御用CPU120は、第1KT状態フラグ
をセットする(ステップ026IWS642)とともに、セットされていれば、高確率状
態であることを示す高確率状態フラグや、第2KT状態であることを示す第2KT状態フ
ラグをリセットする(ステップ026IWS643)。
受信した演出制御コマンドが高確/第1KT背景指定コマンドであれば(ステップ02
6IWS644)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5における背景画像を高確
率/第1KT状態に応じた背景画像(例えば、黄色の背景画像)で表示する制御を行う(
ステップ026IWS645)。また、演出制御用CPU120は、高確率状態フラグお
よび第1KT状態フラグをセットする(ステップ026IWS646)とともに、セット
されていれば、第2KT状態フラグをリセットする(ステップ026IWS647)。
受信した演出制御コマンドが高確/第2KT背景指定コマンドであれば(ステップ02
6IWS648)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5における背景画像を高確
率/第2KT状態に応じた背景画像(例えば、赤色の背景画像)で表示する制御を行う(
ステップ026IWS649)。また、演出制御用CPU120は、高確率状態フラグお
よび第2KT状態フラグをセットする(ステップ026IWS650)とともに、セット
されていれば、第1KT状態フラグをリセットする(ステップ026IWS651)。
受信した演出制御コマンドが大入賞口入賞指定コマンドであれば(ステップ026IW
S652)、演出制御用CPU120は、第2KT状態中で小当りが連続して発生してい
る期間に発生した賞球をカウントするための小当り連続中賞球数カウンタの値を15加算
する(ステップ026IWS653)。次いで、演出制御用CPU120は、加算後の小
当り連続中賞球数カウンタの値にもとづいて、画像表示装置5において、第2KT状態中
で小当りが連続して発生している期間に発生した賞球数を示す小当り連続中賞球数表示1
が表示されていれば、小当り連続中賞球数表示1を更新する制御を行う(ステップ026
IWS654)。
なお、本例では、小当り連続中賞球数表示1は、通常状態や第1KT状態中に16R確
変大当りや2R確変大当りが発生したときに表示が開始され、16R確変大当りや2R確
変大当り以外の大当りが発生したとき(すなわち、第2KT状態を終了するとき)に表示
が終了される。
次いで、演出制御用CPU120は、加算後の小当り連続中賞球数カウンタの値がいず
れかの閾値以上となっているか否かを確認する(ステップ026IWS655)。加算後
の小当り連続中賞球数カウンタの値がいずれかの閾値以上となっていれば、演出制御用C
PU120は、画像表示装置5において、加算後の小当り連続中賞球数カウンタの値に応
じた小当り連続中賞球数表示2を表示する制御を行う(ステップ026IWS656)。
例えば、加算後の小当り連続中賞球数カウンタの値が1000や、1005、1010と
なっていれば、今回の大入賞口への入賞で賞球数が1000個に達したことを意味してい
るので、閾値「1000」に到達したと判定し、賞球数が1000個に達した旨の小当り
連続中賞球数表示2を表示する。例えば、画像表示装置5において、小当り連続中賞球数
表示2として「1000OVER」などの文字表示を表示する。
受信した演出制御コマンドが特殊入賞口入賞指定コマンドであれば(ステップ026I
WS657)、演出制御用CPU120は、小当り連続中賞球数カウンタの値を10加算
する(ステップ026IWS658)。次いで、演出制御用CPU120は、加算後の小
当り連続中賞球数カウンタの値にもとづいて、画像表示装置5において、小当り連続中賞
球数表示1が表示されていれば、小当り連続中賞球数表示1を更新する制御を行う(ステ
ップ026IWS659)。
次いで、演出制御用CPU120は、加算後の小当り連続中賞球数カウンタの値がいず
れかの閾値以上となっているか否かを確認する(ステップ026IWS660)。加算後
の小当り連続中賞球数カウンタの値がいずれかの閾値以上となっていれば、演出制御用C
PU120は、画像表示装置5において、加算後の小当り連続中賞球数カウンタの値に応
じた小当り連続中賞球数表示2を表示する制御を行う(ステップ026IWS661)。
例えば、加算後の小当り連続中賞球数カウンタの値が1000や、1005となっていれ
ば、今回の大入賞口への入賞で賞球数が1000個に達したことを意味しているので、閾
値「1000」に到達したと判定し、賞球数が1000個に達した旨の小当り連続中賞球
数表示2を表示する。例えば、画像表示装置5において、小当り連続中賞球数表示2とし
て「1000OVER」などの文字表示を表示する。
なお、本例では、大入賞口や特殊入賞口への入賞にもとづいて小当り連続中賞球数表示
1を更新したり小当り連続中賞球数表示2を表示したりする場合を示したが、そのような
態様にかぎられない。例えば、第2KT状態中の小当り連続中に一般入賞口10への入賞
が発生した場合にも、その一般入賞口10への入賞に対する賞球数に相当する値を小当り
連続中賞球数カウンタに加算し、小当り連続中賞球数表示1を更新したり小当り連続中賞
球数表示2を表示したりしてもよい。
受信した演出制御コマンドがその他のコマンドであれば、演出制御用CPU120は、
受信した演出制御コマンドを記憶したり、受信した演出制御コマンドに応じたフラグをセ
ットしたりする処理を実行する(ステップ026IWS662)。そして、ステップ02
6IWS611に移行する。
また、本特徴部026IWでは、演出制御手段(具体的には、演出制御用CPU120
)は、例えば、演出制御プロセス処理(ステップS76)において、デモ表示制御処理を
実行する。図9-38および図9-39は、デモ表示制御処理を示すフローチャートであ
る。デモ表示制御処理において、演出制御用CPU120は、第1客待ちデモ表示指定コ
マンドを受信しているか否かを判定し(ステップ026IWS4701)、受信していな
ければステップ026IWS4706へ移行する。受信している場合には、通常状態であ
るか否かを判定し(ステップ026IWS4702)、通常状態でなければステップ02
6IWS4705へ移行する。具体的に、第1KT状態であることを示す第1KT状態フ
ラグおよび第2KT状態であることを示す第2KT状態フラグのいずれもセットされてい
なければ通常状態であると判定する。
なお、第1客待ちデモ表示指定コマンドを受信しているか否かは、例えば、コマンド解
析処理(ステップS75)において、第1客待ちデモ表示指定コマンドを受信した場合に
、第1客待ちデモ表示指定コマンドを受信したことを示すフラグをセットするようにし、
ステップ026IWS4701では、そのフラグがセットされているか否かを確認するよ
うにすればよい。
また、第1KT状態フラグおよび第2KT状態フラグは、例えば、コマンド解析処理(
ステップS75)において、低確/第1KT背景指定コマンドや、高確/第1KT背景指
定コマンド、高確/第2KT背景指定コマンドを受信したことにもとづいてセットされる
通常状態であれば、演出制御用CPU120は、第1デモ表示を開始するまでの時間(
例えば、30秒)に相当する値を計測するための第1デモ待機タイマをセットし(ステッ
プ026IWS4703)、第1デモ表示の待機中であることを示す第1デモ待機中フラ
グをセットする(ステップ026IWS4704)。そして、第1デモ受信フラグをリセ
ットする(ステップ026IWS4705)。
その後、演出制御用CPU120は、第1デモ待機中フラグがセットされているか否か
を判定し(ステップ026IWS4706)、セットされている場合には第1特別図柄変
動が開始される場合(ステップ026IWS4707のY)、または第2特別図柄の変動
にもとづいて大当り遊技状態に制御される場合(ステップ026IWS4708のY)、
ステップ026IWS4712へ移行する。これにより、第1特別図柄変動が開始される
か第2特別図柄の変動にもとづいて大当り遊技状態に制御される場合には第1デモ表示を
実行しないようになっている。具体的に、ステップ026IWS4707では第1特別図
柄の変動を示す変動パターンコマンドを受信した場合には第1特別図柄変動が開始された
と判定する。また、ステップ026IWS4708では第2大当り開始指定コマンドを受
信した場合に第2特別図柄の変動にもとづいて大当り遊技状態に制御されると判定する。
第1デモ待機中フラグがセットされており、第1特別図柄変動が開始されず(ステップ
026IWS4707のN)、第2特別図柄の変動にもとづいて大当り遊技状態に制御さ
れない場合(ステップ026IWS4708のN)、第1デモ待機タイマの値を1減算し
(ステップ026IWS4709)、第1デモ待機タイマがタイムアウトした場合には(
ステップ026IWS4710のY)、第1デモ表示を開始し(ステップ026IWS4
711)、第1デモ待機フラグをリセットする(ステップ026IWS4712)。
その後、演出制御用CPU120は、第1デモ表示中である場合(ステップ026IW
S4713のY)、第1特別図柄の変動が開始されるか(ステップ026IWS4714
のY)、または第2特別図柄の変動にもとづいて大当り遊技状態に制御される場合(ステ
ップ026IWS4715のY)、第1デモ表示を終了する(ステップ026IWS47
16)。
また、演出制御用CPU120は、第2客待ちデモ表示指定コマンドを受信しているか
否かを判定し(ステップ026IWS4801)、受信していなければステップ026I
WS4806へ移行する。受信している場合には、KT状態であるか否かを判定し(ステ
ップ026IWS4802)、KT状態でなければステップ026IWS4805へ移行
する。具体的に、第1KT状態フラグおよび第2KT状態フラグのいずれかがセットされ
ていればKT状態であると判定する。
なお、第2客待ちデモ表示指定コマンドを受信しているか否かは、例えば、コマンド解
析処理(ステップS75)において、第2客待ちデモ表示指定コマンドを受信した場合に
、第2客待ちデモ表示指定コマンドを受信したことを示すフラグをセットするようにし、
ステップ026IWS4801では、そのフラグがセットされているか否かを確認するよ
うにすればよい。
KT状態であれば、演出制御用CPU120は、第2デモ表示を開始するまでの時間(
例えば、30秒)に相当する値を計測するための第2デモ待機タイマをセットし(ステッ
プ026IWS4803)、第2デモ表示の待機中であることを示す第2デモ待機中フラ
グをセットする(ステップ026IWS4804)。そして、第2デモ受信フラグをリセ
ットする(ステップ026IWS4805)。
その後、演出制御用CPU120は、第2デモ待機中フラグがセットされているか否か
を判定し(ステップ026IWS4806)、セットされている場合には第2特別図柄変
動が開始される場合(ステップ026IWS4807のY)、またはKT状態でない場合
(ステップ026IWS4808のN)、ステップ026IWS4812へ移行する。こ
れにより、第2特別図柄変動が開始されるかKT状態が終了した場合には第2デモ表示を
実行しないようになっている。具体的に、ステップ026IWS4807では第2特別図
柄の変動を示す変動パターンコマンドを受信した場合には第2特別図柄変動が開始された
と判定する。また、ステップ026IWS4808では第1KT状態フラグおよび第2K
T状態フラグのいずれかもセットされていなければKT状態が終了したと判定する。
第2デモ待機中フラグがセットされており、第2特別図柄変動が開始されず(ステップ
026IWS4807のN)、KT状態が終了していない場合(ステップ026IWS4
808のY)、第2デモ待機タイマの値を1減算し(ステップ026IWS4809)、
第2デモ待機タイマがタイムアウトした場合には(ステップ026IWS4810のY)
、第2デモ表示を開始し(ステップ026IWS4811)、第2デモ待機フラグをリセ
ットする(ステップ026IWS4812)。
その後、演出制御用CPU120は、第2デモ表示中である場合(ステップ026IW
S4813のY)、第2特別図柄の変動が開始されるか(ステップ026IWS4814
のY)、またはKT状態が終了した場合(ステップ026IWS4815のN)、第2デ
モ表示を終了する(ステップ026IWS4816)。
図9-40は、可変表示開始待ち処理(ステップS170)を示すフローチャートであ
る。可変表示開始待ち処理において、演出制御用CPU120は、変動パターンコマンド
を受信しているか否か確認する(ステップ026IWS811)。なお、変動パターンコ
マンドを受信しているか否かは、例えば、コマンド解析処理(ステップS75)において
、変動パターンコマンドを受信した場合に、変動パターンコマンドを受信したことを示す
変動パターンコマンド受信フラグをセットするようにし、ステップ026IWS811で
は、その変動パターンコマンド受信フラグがセットされているか否かを確認するようにす
ればよい。
変動パターンコマンドを受信していれば、演出制御用CPU120は、第1KT状態フ
ラグまたは第2KT状態フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ026I
WS812)。第1KT状態フラグおよび第2KT状態フラグのいずれもセットされてい
なければ(すなわち、非KT状態であれば)、演出制御用CPU120は、第1特別図柄
の変動表示を実行する場合であるか否かを確認する(ステップ026IWS813)。な
お、第1特別図柄の変動表示を実行する場合であるか否かは、例えば、受信した変動パタ
ーンコマンドで示される変動パターンが第1変動パターン#01~#09を指定するもの
であるか否かを確認することにより判定できる。第1特別図柄の変動表示を実行する場合
でなければ(すなわち、第2特別図柄の変動表示を実行する場合であれば)、そのまま処
理を終了する。第1特別図柄の変動表示を実行する場合であれば、演出制御用CPU12
0は、演出制御プロセスフラグの値を可変表示開始設定処理(ステップS171)に対応
した値に更新する(ステップ026IWS815)。
第1KT状態フラグまたは第2KT状態フラグがセットされていなければ(すなわち、
KT状態であれば)、演出制御用CPU120は、第2特別図柄の変動表示を実行する場
合であるか否かを確認する(ステップ026IWS814)。なお、第2特別図柄の変動
表示を実行する場合であるか否かは、例えば、受信した変動パターンコマンドで示される
変動パターンが第2変動パターン#01~#34を指定するものであるか否かを確認する
ことにより判定できる。第2特別図柄の変動表示を実行する場合でなければ(すなわち、
第1特別図柄の変動表示を実行する場合であれば)、そのまま処理を終了する。第2特別
図柄の変動表示を実行する場合であれば、演出制御用CPU120は、演出制御プロセス
フラグの値を可変表示開始設定処理(ステップS171)に対応した値に更新する(ステ
ップ026IWS816)。
ステップ026IWS812~S815の処理が実行されることによって、この特徴部
026IWでは、非KT状態である場合には、第1特別図柄の変動表示に対応して画像表
示装置5において飾り図柄の変動表示が実行され、KT状態である場合には、第2特別図
柄の変動表示に対応して画像表示装置5において飾り図柄の変動表示が実行される。言い
換えれば、第1特別図柄の変動表示が実行される場合であってもKT状態である場合や、
第2特別図柄の変動表示が実行される場合であっても非KT状態である場合には、飾り図
柄の変動表示は実行されない。
図9-41は、可変表示開始設定処理(ステップS171)を示すフローチャートであ
る。可変表示開始設定処理において、演出制御用CPU120は、第1特別図柄の変動表
示を実行する場合であるか否かを確認する(ステップ026IWS920)。なお、第1
特別図柄の変動表示を実行する場合であるか否かは、例えば、変動パターンコマンド格納
領域に格納されている変動パターンコマンドが第1変動パターン#01~#09を指定す
るものであるか否かを確認することにより判定できる。第1特別図柄の変動表示を実行す
る場合であれば、演出制御用CPU120は、今回の変動表示が小当りとなるものである
か否かを確認する(ステップ026IWS921)。なお、今回の変動表示が小当りとな
るものであるか否かは、例えば、表示結果指定コマンド格納領域に格納されている表示結
果指定コマンドが表示結果8指定コマンドであるか否かを確認することにより判定できる
。小当り変動であれば、演出制御用CPU120は、飾り図柄の停止図柄として非リーチ
はずれ図柄を決定する(ステップ026IWS922)。
既に説明したように、本例では、第1特別図柄の変動表示が実行されて小当りとなる場
合には、小当りAとなる場合しかなく、小当り遊技中に特殊入賞口への遊技球の入賞を殆
ど期待できない。そのため、ステップ026IWS920~S922の処理が実行される
ことによって、本例では、第1特別図柄の変動表示が実行されて小当りとなる場合には、
強制的に非リーチはずれ図柄を停止表示することにより、遊技者に過度の期待を抱かせな
いようにしている。
第2特別図柄の変動表示を実行する場合(ステップ026IWS920のN)や、小当
り変動でない場合(ステップ026IWS921のN)には、演出制御用CPU120は
、変動表示結果に応じた飾り図柄の停止図柄を決定する(ステップ026IWS923)
。ステップ026IWS923では、演出制御用CPU120は、表示結果1指定コマン
ドを受信した場合(はずれと決定されている場合)には、左中右の飾り図柄が全く不一致
のはずれ図柄または左右の飾り図柄のみが一致したリーチはずれ図柄の組み合わせを決定
する。また、表示結果2指定コマンドを受信した場合(16R確変大当りと決定されてい
る場合)には、左中右の飾り図柄が奇数図柄のうち図柄「7」で揃った図柄の組み合わせ
を決定する。また、表示結果3指定コマンドや表示結果4指定コマンドを受信した場合(
9R確変大当りや6R確変大当りと決定されている場合)には、左中右の飾り図柄が「7
」以外の奇数図柄で揃った図柄の組み合わせを決定する。また、表示結果6指定コマンド
を受信した場合(2R確変大当りと決定されている場合)には、中の飾り図柄が特殊図柄
(本例では、図柄「R」)を含む図柄の組み合わせを決定する。また、表示結果5指定コ
マンドや表示結果7指定コマンドを受信した場合(6R通常大当りや2R通常大当りと決
定されている場合)には、左中右の飾り図柄が偶数図柄で揃った図柄の組み合わせを決定
する。また、表示結果8指定コマンドを受信した場合(小当りと決定されている場合)に
は、小当り図柄(例えば、「135」)の飾り図柄の組み合わせを決定する。
次いで、演出制御用CPU120は、今回の変動表示がはずれとなるものであるか否か
を確認する(ステップ026IWS924)。なお、今回の変動表示がはずれとなるもの
であるか否かは、例えば、表示結果指定コマンド格納領域に格納されている表示結果指定
コマンドが表示結果1指定コマンドであるか否かを確認することにより判定できる。はず
れ変動でなければ、そのままステップ026IWS928に移行する。はずれ変動であれ
ば(ステップ026IWS924のY)、演出制御用CPU120は、現在設定されてい
る設定値を示唆する設定値示唆演出の有無および種類を決定するための設定値示唆演出設
定処理を実行する(ステップ026IWS925)。
ステップ026IWS925では、演出制御用CPU120は、設定値格納領域(ステ
ップ026IWS615参照)に格納されている設定値を特定する。そして、演出制御用
CPU120は、設定値示唆演出の有無および種類を決定するための設定値示唆演出決定
テーブルとして、特定した設定値に対応するテーブルを用いて、乱数にもとづく抽選処理
を行い、設定値示唆演出の有無および種類を決定する。
図9-42は、設定値示唆演出決定テーブルの具体例を説明するための説明図である。
図9-42に示すように、設定値示唆演出決定テーブルには、設定値示唆演出なし、設定
値示唆演出A、設定値示唆演出B、設定値示唆演出C、設定値示唆演出D、設定値示唆演
出E、および設定値示唆演出Fに対して、それぞれ判定値が割り振られている。
設定値示唆演出Aは、例えば、画像表示装置5において青色の表示色で所定のキャラク
タ画像を表示する態様により実行される演出であり、図9-42に示すように、設定値「
1」である場合に最も実行割合が高い。また、設定値示唆演出Bは、例えば、画像表示装
置5において緑色の表示色で所定のキャラクタ画像を表示する態様により実行される演出
であり、図9-42に示すように、設定値「2」である場合に最も実行割合が高い。また
、設定値示唆演出Cは、例えば、画像表示装置5において黄色の表示色で所定のキャラク
タ画像を表示する態様により実行される演出であり、図9-42に示すように、設定値「
3」である場合に最も実行割合が高い。また、設定値示唆演出Dは、例えば、画像表示装
置5において橙色の表示色で所定のキャラクタ画像を表示する態様により実行される演出
であり、図9-42に示すように、設定値「4」である場合に最も実行割合が高い。また
、設定値示唆演出Eは、例えば、画像表示装置5において赤色の表示色で所定のキャラク
タ画像を表示する態様により実行される演出であり、図9-42に示すように、設定値「
5」である場合に最も実行割合が高い。また、設定値示唆演出Fは、例えば、画像表示装
置5において虹色の表示色で所定のキャラクタ画像を表示する態様により実行される演出
であり、図9-42に示すように、設定値「6」である場合に最も実行割合が高い。
次いで、演出制御用CPU120は、第2KT状態フラグがセットされているか否かを
確認する(ステップ026IWS926)。第2KT状態フラグがセットされていなけれ
ば(すなわち、第2KT状態でなければ)、そのままステップ026IWS928に移行
する。第2KT状態フラグがセットされていれば(ステップ026IWS926のY)、
すなわち、第2KT状態であれば、演出制御用CPU120は、第2KT状態(小当りR
USH)が継続することを示唆する小当りRUSH継続示唆演出の有無および種類を決定
するための小当りRUSH継続示唆演出設定処理を実行する(ステップ026IWS92
7)。
図9-43は、小当りRUSH継続示唆演出決定テーブルの具体例を説明するための説
明図である。図9-43に示すように、小当りRUSH継続示唆演出決定テーブルには、
小当りRUSH継続示唆演出なし、小当りRUSH継続示唆演出A、および小当りRUS
H継続示唆演出Bに対して、それぞれ判定値が割り振られている。小当りRUSH継続示
唆演出Aは、例えば、画像表示装置5において青色の表示色で所定の演出画像を表示する
態様により実行される演出である。また、小当りRUSH継続示唆演出Bは、例えば、画
像表示装置5において赤色の表示色で所定の演出画像を表示する態様により実行される演
出である。
図9-43に示すように、本例では、設定値「1」である場合に小当りRUSH継続示
唆演出の実行割合が最も高く、設定値「2」である場合に小当りRUSH継続示唆演出の
実行割合が次に高く、設定値「3」である場合に小当りRUSH継続示唆演出の実行割合
がさらに次に高く、設定値「4」である場合に小当りRUSH継続示唆演出の実行割合が
さらに次に高く、設定値「5」である場合に小当りRUSH継続示唆演出の実行割合がさ
らに次に高く、設定値「6」である場合に小当りRUSH継続示唆演出の実行割合が最も
低くなっている。
また、図9-43に示すように、設定値「1」である場合に小当りRUSH継続示唆演
出Aの実行割合が最も高く、設定値「6」である場合に小当りRUSH継続示唆演出Bの
実行割合が最も高くなっている。
本例では、設定値「1」の場合に大当り確率が最も低く設定値「6」の場合に大当り確
率が最も高くなっているのであるが、第2KT状態中である場合には大当りの発生を契機
として第2KT状態が終了する場合があるのであるから、設定値「1」である場合が最も
第2KT状態が継続しやすい(継続期待度が高い)設定状態であり、設定値「6」である
場合が最も第2KT状態が継続しにくい(継続期待度が低い)設定状態であるといえる。
従って、本例では、設定値「1」である場合に小当りRUSH継続示唆演出の実行割合が
最も高く、設定値「6」である場合に小当りRUSH継続示唆演出の実行割合が最も低く
なっているのであるから、小当りRUSH継続示唆演出が実行されることによって、第2
KT状態(小当りRUSH)が継続することに対する期待感を高めることができる。
なお、上記に説明したように、第2KT状態(小当りRUSH)の継続期待度とは、大
当りが発生せずに第2KT状態への制御期間が長くなることに対する期待度である。
また、本例では、設定値「1」である場合に小当りRUSH継続示唆演出Aの実行割合
が最も高くなっているのであるから、特に小当りRUSH継続示唆演出Aが実行されるこ
とによって、第2KT状態(小当りRUSH)が継続することに対する期待感をさらに高
めることができる。
次いで、演出制御用CPU120は、受信した変動パターンコマンドで示される変動パ
ターンにもとづいて、使用する飾り図柄の変動パターン、および設定値示唆演出や小当り
RUSH継続示唆演出の実行を決定している場合には、設定値示唆演出や小当りRUSH
継続示唆演出に応じたプロセステーブルを選択する(ステップ026IWS928)。
次いで、演出制御用CPU120は、ステップ026IWS928で選択したプロセス
テーブルにおけるプロセスデータ1のプロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定して
プロセスタイマをスタートさせる(ステップ026IWS929)。次いで、演出制御用
CPU120は、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行デー
タ1、音番号データ1)に従って演出装置(画像表示装置5、各種ランプ、スピーカ8L
,8R)の制御を実行する(ステップ026IWS930)。例えば、画像表示装置5に
おいて変動パターンに応じた画像を表示させるために、VDPに制御信号(表示制御実行
データ)を出力する。また、各種ランプを点灯/消灯制御を行わせるために、LED制御
基板14に対して制御信号(ランプ制御実行データ)を出力する。また、スピーカ8L,
8Rからの音声出力を行わせるために、音声制御基板13に対して制御信号(音番号デー
タ)を出力する。
なお、設定値示唆演出の実行を決定した場合には、ステップ026IWS928で選択
した設定値示唆演出を含むプロセステーブルに従ってステップ026IWS930おおよ
び可変表示中演出処理(ステップS172)が実行されることによって、飾り図柄の変動
表示中(はずれ変動中)に設定値示唆演出が実行される。
また、小当りRUSH継続示唆演出の実行を決定した場合には、ステップ026IWS
928で選択した小当りRUSH継続示唆演出を含むプロセステーブルに従ってステップ
026IWS930おおよび可変表示中演出処理(ステップS172)が実行されること
によって、飾り図柄の変動表示中(第2KT状態中のはずれ変動中)に小当りRUSH継
続示唆演出が実行される。
次いで、演出制御用CPU120は、変動時間に応じた値を飾り図柄変動時間タイマに
設定して飾り図柄変動時間タイマをスタートさせる(ステップ026IWS931)。そ
して、演出制御プロセスフラグを、可変表示中演出処理(ステップS172)に応じた値
に更新する(ステップ026IWS932)。
図9-44および図9-45は、演出制御プロセス処理における特図当り待ち処理(ス
テップS173)を示すフローチャートである。特図当り待ち処理において、演出制御用
CPU120は、まず、飾り図柄の停止図柄として大当り図柄を表示していることを示す
停止図柄表示フラグ1がセットされているか否かを確認する(ステップ026IWS97
01)。停止図柄表示フラグ1がセットされていれば、ステップ026IWS9706に
移行する。この特徴部026IWでは、飾り図柄の停止図柄として大当り図柄を表示した
場合には、ステップ026IWS9705で停止図柄表示フラグ1がセットされる。そし
て、大当り中演出を実行するときに停止図柄表示フラグ1がリセットされる。従って、停
止図柄表示フラグ1がセットされているということは、大当り図柄を確定表示したが大当
り中演出をまだ実行していない段階であるので、ステップ026IWS9703の飾り図
柄の停止図柄を表示する処理を実行することなく、ステップ026IWS9706に移行
する。
停止図柄表示フラグ1がセットされていなければ、演出制御用CPU120は、飾り図
柄の停止図柄として小当り図柄を表示していることを示す停止図柄表示フラグ2がセット
されているか否かを確認する(ステップ026IWS9702)。停止図柄表示フラグ2
がセットされていれば、ステップ026IWS9716に移行する。この特徴部026I
Wでは、飾り図柄の停止図柄として小当り図柄を表示した場合には、ステップ026IW
S9715で停止図柄表示フラグ2がセットされる。そして、小当り中演出を実行すると
きに停止図柄表示フラグ2がリセットされる。従って、停止図柄表示フラグ2がセットさ
れているということは、小当り図柄を確定表示したが小当り中演出をまだ実行していない
段階であるので、ステップ026IWS9703の飾り図柄の停止図柄を表示する処理を
実行することなく、ステップ026IWS9716に移行する。
停止図柄表示フラグ1および停止図柄表示フラグ2のいずれもセットされていなければ
、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において停止表示中の左中右の飾り図柄の
停止図柄(はずれ図柄、大当り図柄、小当り図柄)を確定表示させる制御を行う(ステッ
プ026IWS9703)。なお、第1強制図柄確定指定コマンドや第2強制図柄確定指
定コマンドを受信した場合には、ステップ026IWS9703において、演出制御用C
PU120は、はずれ図柄を確定表示させる制御を行う。
ステップ026IWS9703の処理で大当り図柄を確定表示した場合には(ステップ
026IWS9704のY)、演出制御用CPU120は、停止図柄表示フラグ1をセッ
トする(ステップ026IWS9705)。
次いで、演出制御用CPU120は、いずれかの大当り開始指定コマンド(第1大当り
開始指定コマンド、第2大当り開始指定コマンド)を受信したか否かを確認する(ステッ
プ026IWS9706)。いずれかの大当り開始指定コマンドを受信している場合には
、演出制御用CPU120は、停止図柄表示フラグ1をリセットする(ステップ026I
WS9707)。
次いで、演出制御用CPU120は、今回発生した大当りの大当り種別が16R確変大
当りまたは2R確変大当りであるか否かを確認する(ステップ026IWS9708)。
なお、大当り種別が16R確変大当りまたは2R確変大当りであるか否かは、例えば、受
信した表示結果指定コマンドが表示結果2指定コマンドまたは表示結果6指定コマンドで
あるか否かを確認することにより判定できる。16R確変大当りまたは2R確変大当りで
あれば、そのままステップ026IWS9710に移行する。
16R確変大当りおよび2R確変大当りのいずれでもなければ、第2KT状態中であっ
た場合には今回の大当り遊技の終了後に第2KT状態が終了することを意味している。こ
の場合、演出制御用CPU120は、第2KT状態中に小当りが連続して発生した回数を
カウントするための小当り連続数カウンタ、および小当り連続中賞球数カウンタの値を0
クリアする(ステップ026IWS9709)。
次いで、演出制御用CPU120は、大当り中演出に応じたプロセステーブルを選択す
る(ステップ026IWS9710)。次いで、演出制御用CPU120は、プロセスタ
イマ設定値をプロセスタイマに設定することによってプロセスタイマをスタートさせ(ス
テップ026IWS9711)、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ラン
プ制御実行データ1、音番号データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示
装置5、演出用部品としての各種ランプ、および演出用部品としてのスピーカ8L,8R
)の制御を実行する(ステップ026IWS9712)。
その後、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値を大当り中演出処理
(ステップS176)に応じた値に更新する(ステップ026IWS9713)。
ステップ026IWS9703の処理で大当り図柄を確定表示していなければ(ステッ
プ026IWS9704のN)、ステップ026IWS9703の処理で小当り図柄を確
定表示した場合には(ステップ026IWS9714のY)、演出制御用CPU120は
、停止図柄表示フラグ2をセットする(ステップ026IWS9715)。
次いで、演出制御用CPU120は、小当り開始指定コマンドを受信したか否かを確認
する(ステップ026IWS9716)。小当り開始指定コマンドを受信している場合に
は、演出制御用CPU120は、停止図柄表示フラグ2をリセットする(ステップ026
IWS9717)。
次いで、演出制御用CPU120は、小当り連続数カウンタの値を1加算する(ステッ
プ026IWS9718)。また、演出制御用CPU120は、更新後の小当り連続数カ
ウンタの値にもとづいて、画像表示装置5において、第2KT状態中における小当りの連
続回数を示す小当り連続数表示1が表示されていれば、小当り連続数表示1を更新する制
御を行う(ステップ026IWS9719)。
なお、本例では、小当り連続数表示1は、通常状態や第1KT状態中に16R確変大当
りや2R確変大当りが発生したときに表示が開始され、16R確変大当りや2R確変大当
り以外の大当りが発生したとき(すなわち、第2KT状態を終了するとき)に表示が終了
される。
次いで、演出制御用CPU120は、加算後の小当り連続数カウンタの値がいずれかの
閾値となっているか否かを確認する(ステップ026IWS9720)。加算後の小当り
連続数カウンタの値がいずれかの閾値となっていれば、演出制御用CPU120は、画像
表示装置5において、加算後の小当り連続数カウンタの値に応じた小当り連続数表示2を
表示する制御を行う(ステップ026IWS9721)。例えば、加算後の小当り連続数
カウンタの値が10となっていれば、今回の小当り発生で小当り連続数が10回に達した
ことを意味しているので、閾値「10」に到達したと判定し、小当り連続数が10回に達
した旨の小当り連続数表示2を表示する。例えば、画像表示装置5において、小当り連続
数表示2として「10COMBO」などの文字表示を表示する。
次いで、演出制御用CPU120は、小当り中演出に応じたプロセステーブルを選択す
る(ステップ026IWS9722)。次いで、演出制御用CPU120は、プロセスタ
イマ設定値をプロセスタイマに設定することによってプロセスタイマをスタートさせ(ス
テップ026IWS9723)、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ラン
プ制御実行データ1、音番号データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示
装置5、演出用部品としての各種ランプ、および演出用部品としてのスピーカ8L,8R
)の制御を実行する(ステップ026IWS9724)。
そして、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値を小当り中演出処理
(ステップS174)に応じた値に更新する(ステップ026IWS9725)。
ステップ026IWS9703の処理で大当り図柄や小当り図柄を表示しなかった場合
(すなわち、はずれ図柄を表示した場合)には(ステップ026IWS9704のN、且
つステップ026IWS9714のN)、演出制御用CPU120は、演出制御プロセス
フラグの値を可変表示開始待ち処理(ステップS170)に応じた値に更新する(ステッ
プ026IWS9726)。
次に、本特徴部026IWにおいて実行される演出の演出態様について説明する。まず
、設定値示唆演出の演出態様について説明する。図9-46は、設定値示唆演出の演出態
様を説明するための説明図である。本例では、はずれとなる飾り図柄の変動表示において
設定値示唆演出を実行可能である。図9-46(A)に示すように、画像表示装置5にお
いて左中右の飾り図柄の変動表示を実行しているときに、設定値示唆演出の実行タイミン
グとなると、図9-46(B1)~(B3)に示すように、飾り図柄の変動表示中に設定
値示唆演出が実行される。
本例では、図9-46(B1)~(B3)に示すように、画像表示装置5において所定
のキャラクタ画像026IW001,026IW002,026IW003を表示する態
様により設定値示唆演出が実行される。この場合、例えば、設定値示唆演出Aを実行する
場合には、図9-46(B1)に示すように、画像表示装置5において青色の表示色で所
定のキャラクタ画像026IW001を表示する態様により設定値示唆演出が実行される
。また、例えば、設定値示唆演出Cを実行する場合には、図9-46(B2)に示すよう
に、画像表示装置5において黄色の表示色で所定のキャラクタ画像026IW002を表
示する態様により設定値示唆演出が実行される。また、例えば、設定値示唆演出Eを実行
する場合には、図9-46(B3)に示すように、画像表示装置5において赤色の表示色
で所定のキャラクタ画像026IW003を表示する態様により設定値示唆演出が実行さ
れる。
なお、図9-46に示す例では、設定値示唆演出Aや、設定値示唆演出C、設定値示唆
演出Eを実行する場合を示したが、例えば、設定値示唆演出Bを実行する場合には緑色の
表示色で所定のキャラクタ画像が表示され、設定値示唆演出Dを実行する場合には橙色の
表示色で所定のキャラクタ画像が表示され、設定値示唆演出Fを実行する場合には虹色の
表示色で所定のキャラクタ画像が表示される。
本例では、はずれとなる飾り図柄の変動表示中に異なる表示色のキャラクタ画像が表示
されて設定値示唆演出が実行されるかによって、遊技者に対して現在いずれの設定値に設
定されているかに対して期待感をもたせることができる。
次に、小当りRUSH継続示唆演出の演出態様について説明する。図9-47は、小当
りRUSH継続示唆演出の演出態様を説明するための説明図である。本例では、第2KT
状態中(小当りRUSH中)のはずれとなる飾り図柄の変動表示において小当りRUSH
継続示唆演出を実行可能である。
本例では、第2KT状態中である場合には、図9-47(A)に示すように、例えば、
画像表示装置5において「小当りRUSH」などの文字表示026IW004が表示され
、第2KT状態中であることが認識可能に表示される。そして、図9-47(A)に示す
ように、第2KT状態中に画像表示装置5において左中右の飾り図柄の変動表示を実行し
ているときに、小当りRUSH継続示唆演出の実行タイミングとなると、図9-47(B
1)~(B3)に示すように、飾り図柄の変動表示中に小当りRUSH継続示唆演出が実
行される。
本例では、図9-47(B1),(B2)に示すように、画像表示装置5において所定
の演出画像026IW005,026IW006を表示する態様により小当りRUSH継
続示唆演出が実行される。なお、本例では、所定の演出画像026IW005,026I
W006として、レーシングカーの画像が表示される場合が示されている。この場合、例
えば、小当りRUSH継続示唆演出Aを実行する場合には、図9-47(B1)に示すよ
うに、画像表示装置5において青色の表示色で所定の演出画像026IW005を表示す
る態様により小当りRUSH継続示唆演出が実行される。また、例えば、小当りRUSH
継続示唆演出Bを実行する場合には、図9-47(B2)に示すように、画像表示装置5
において赤色の表示色で所定の演出画像026IW005を表示する態様により小当りR
USH継続示唆演出が実行される。
本例では、第2KT状態中のはずれとなる飾り図柄の変動表示中に、小当りRUSH継
続示唆演出が実行されることによって、あるいはいずれの表示色の演出画像が表示されて
小当りRUSH継続示唆演出が実行されるかによって、遊技者に対して第2KT状態(小
当りRUSH)が継続することに対して期待感をもたせることができる。
次に、右打ち報知の表示態様について説明する。図9-48は、右打ち報知の表示態様
を説明するための説明図である。本例では、第1特別図柄の変動表示で大当りとなった場
合であるか第2特別図柄の変動表示が実行されて大当りとなった場合であるかに関係なく
、大当り遊技中である場合には、図9-48(1)に示すように、遊技制御用マイクロコ
ンピュータ100(具体的には、CPU103)によって、右打ち表示器26が点灯され
る(ステップ026IWS2021A,S2021B参照)。また、右打ち点灯開始指定
コマンドを受信したことにもとづいて、図9-48(1)に示すように、演出制御用CP
U120によって、右打ち報知用LED37が点灯される(ステップ026IWS202
2A,S2022B,S634参照)。さらに、図9-48(1)に示すように、演出制
御用CPU120によって、画像表示装置5の表示画面において右打ち表示026IW0
07が表示される(ステップ026IWS624参照)。
また、本例では、第2特別図柄の変動表示で小当りとなった場合には、小当り遊技中に
、図9-48(2)に示すように、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には
、CPU103)によって、右打ち表示器26が点灯される(ステップ026IWS20
27B参照)。また、右打ち点灯開始指定コマンドを受信したことにもとづいて、図9-
48(2)に示すように、演出制御用CPU120によって、右打ち報知用LED37が
点灯される(ステップ026IWS2028B,S634参照)。ただし、大当り遊技中
とは異なり、図9-48(2)に示すように、画像表示装置5の表示画面における右打ち
表示026IW007の表示は行われない。
一方、本例では、第1特別図柄の変動表示で小当りとなった場合には、図9-48(3
)に示すように、小当り遊技中に、右打ち表示器26の点灯および右打ち報知用LED3
7の点灯は行われず、画像表示装置5の表示画面における右打ち表示026IW007の
表示も行われない。
以上に説明したように、本特徴部026IWによれば、第1始動領域(例えば、第1始
動入賞口)を遊技媒体(例えば、遊技球)が進入したことにもとづいて第1識別情報(例
えば、第1特別図柄)の可変表示を実行可能であり、第2始動領域(例えば、第2始動入
賞口)を遊技媒体が進入したことにもとづいて第2識別情報(例えば、第2特別図柄)の
可変表示を実行可能である。また、遊技媒体が進入可能な第1状態(例えば、開状態)と
遊技媒体が進入困難または進入不可能な第2状態(例えば、閉状態)とに変化可能な可変
手段(例えば、特殊可変入賞球装置17)を備える。また、第1識別情報および第2識別
情報のいずれかの可変表示が実行された後に、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、
大当り遊技状態)と該有利状態よりも有利度が低い特殊状態(例えば、小当り遊技状態)
とのいずれかに制御可能であり、特殊状態に制御されているときに可変手段を第1状態に
制御する。また、第1始動領域は、遊技媒体が移動可能な移動経路のうち所定経路(例え
ば、遊技領域の左方領域)を移動する遊技媒体が進入可能に設けられ、可変手段は、移動
経路のうち特定経路(例えば、遊技領域の右方領域)を移動する遊技媒体が進入可能に設
けられている。また、特定経路への遊技媒体の発射を促進するための特定報知(例えば、
図9-48(1),(2)に示す右打ち報知)を実行可能であり、第1識別情報の可変表
示が実行された後に特殊状態に制御されるときには、特定報知を実行しない(例えば、図
9-48(3)参照)。そのため、遊技媒体の発射の促進について適切な報知を行うこと
ができる。
具体的には、本特徴部026IWに示したように、第1特別図柄の変動表示と第2特別
図柄の変動表示とが並行して実行可能であり、第1特別図柄側の小当り種別の方が第2特
別図柄側の小当り種別よりも特殊入賞口への入賞割合(有利度)が低くなるように構成さ
れ、第1特別図柄の変動表示において小当りとなったときに第2特別図柄の変動表示を強
制的にはずれ停止させるように構成した場合に、入賞割合(有利度)が低い第1特別図柄
側の小当りに対して右打ち報知を実行してしまうと、実質的に殆ど特殊入賞口への入賞が
期待できないのに遊技者が遊技球を無駄打ちすることになり、却って不利な発射促進報知
を行うことになってしまい好ましくない。そこで、本例では、第2特別図柄側の小当りに
対しては右打ち報知を実行する一方で、第1特別図柄側の小当りに対しては右打ち報知を
実行しないようにすることにより、遊技者の無駄打ちによる不利益の発生を抑制すること
ができ、適切な報知を実現することができる。
また、本特徴部026IWによれば、第1識別情報の可変表示に関する情報を、保留記
憶として記憶可能な第1保留記憶手段(例えば、第1保留記憶バッファ)と、第2識別情
報の可変表示に関する情報を、保留記憶として記憶可能な第2保留記憶手段(例えば、第
2保留記憶バッファ)とを備える。また、第1識別情報の可変表示の表示結果または第2
識別情報の可変表示の表示結果として特定表示結果(例えば、大当り図柄)が導出表示さ
れたときに有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能であるとともに、第1識別情
報の可変表示の表示結果または第2識別情報の可変表示の表示結果として特殊表示結果(
例えば、小当り図柄)が導出表示されたときに特殊状態(例えば、小当り遊技状態)に制
御可能である。また、第2識別情報の可変表示の表示結果が特殊表示結果となる頻度を高
めた特別状態(例えば、KT状態)に制御可能である。また、第1識別情報の可変表示と
第2識別情報の可変表示とを並行して実行しているときに、一方の可変表示の表示結果と
して特殊表示結果を導出表示させたことにもとづいて、他方の可変表示の表示結果として
特定表示結果および特殊表示結果とは異なる所定表示結果(例えば、はずれ図柄)を導出
表示させる。そのため、可変表示を強制的に終了させることができ、保留記憶を円滑に消
化することができる。
また、本特徴部026IWによれば、特殊状態に制御されたときに所定価値を付与可能
(例えば、特殊入賞口への遊技球の入賞にもとづき10個の賞球を払い出す)であるとと
もに、有利状態に制御されたときに所定価値よりも高い価値を付与可能(例えば、大入賞
口への遊技球の入賞にもとづき15個の賞球を払い出す)である。また、特定報知として
、第1特定報知(例えば、図9-48(1),(2)に示す右打ち表示器26および右打
ち報知用LED37の点灯)と、該第1特定報知よりも視認性が高い第2特定報知(例え
ば、図9-48(1)に示す右打ち表示026IW007の表示)とを実行可能である。
また、有利状態に制御されるときには、第1特定報知および第2特定報知を実行し(図9
-48(1)参照)、第2識別情報の可変表示が実行された後に特殊状態に制御されると
きには、第1特定報知を実行し、第2特定報知を実行しない(図9-48(2)参照)。
そのため、付与可能な価値に対応した報知を実現することができる。
また、本特徴部026IWによれば、複数種類の特殊状態(例えば、小当りA~C)に
制御可能である。また、第1識別情報の可変表示が実行された後に特殊状態に制御される
ときには、第2識別情報の可変表示が実行された後に特殊状態に制御されるときと比較し
て、高い割合により有利度が低い種類の特殊状態(例えば、小当りA)に制御する。また
、第2識別情報の可変表示が実行された後に特殊状態に制御されるときに、特定報知を実
行する(図9-48(2),(3)参照)。そのため、遊技者の有利度を考慮した適切な
報知を実現することができる。
また、本特徴部026IWによれば、少なくとも第1識別情報の可変表示に対応して可
変表示演出(例えば、飾り図柄の変動表示)を実行可能である。また、特殊状態に制御さ
れるときと特殊状態に制御されないときとで共通態様の可変表示演出を実行可能である(
例えば、第1特別図柄の変動表示が実行されて小当りとなる場合には、強制的に非リーチ
はずれ図柄を停止表示する)。そのため、第1識別情報の可変表示が実行された後に特殊
状態に制御されることに対する遊技者への認識性を低下させることができる。また、その
上で、第2保留記憶手段が記憶する保留記憶を円滑に消化することができる。
また、本特徴部026IWによれば、特定経路における可変手段の上流側に、遊技媒体
の移動を遅延させるための遅延手段(例えば、可変入賞球装置6Bに設けられた規制片)
を備える。そのため、通常時に第2識別情報の可変表示が実行された後の特殊状態への制
御が実行されるタイミングに対して狙い打ちされることを防止することができる。従って
、遊技機に対する攻略対策を強化することができる。
なお、遅延手段は、本例で示した態様にかぎられない。例えば、遊技領域の右方に設け
られた可変入賞球装置6Bや特殊可変入賞球装置17の上流側に、遅延手段として、遊技
球が左右に蛇行するように移動させる通路部材を設けるように構成してもよい。
また、本特徴部026IWによれば、遊技の進行を制御する遊技制御手段(例えば、遊
技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103))と、遊技制御手段
からの情報にもとづいて演出を制御する演出制御手段(例えば、演出制御用CPU120
)とを備える。また、遊技制御手段は、所定の報知を行う報知手段(例えば、右打ち表示
器26)による報知の実行を制御する。また、演出制御手段は、報知手段による報知に対
応して特定報知(例えば、右打ち報知用LED37の点灯)を実行する。そのため、演出
制御手段の処理負担を軽減しつつ、適切な報知を実現することができる。
なお、本例では、第1特別図柄の変動表示が実行された場合であるか第2特別図柄の変
動表示が実行された場合であるかに関係なく、大当り遊技中に右打ち報知を実行する場合
を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、遊技領域の左方に特別可変入
賞球装置(左大入賞口)が設けられているとともに遊技領域の右方にも特別可変入賞球装
置(右大入賞口)が設けられ、第1特別図柄の変動表示で大当りとなった場合には大当り
遊技中に左大入賞口を開放し、第2特別図柄の変動表示で大当りとなった場合には大当り
遊技中に右大入賞口を開放するように構成された遊技機に適用する場合には、第2特別図
柄の変動表示で大当りとなった場合には大当り遊技中に右打ち報知を実行する一方で、第
1特別図柄の変動表示で大当りとなった場合には大当り遊技中に右打ち報知を実行しない
ように構成してもよい。また、このように構成した場合には、第1特別図柄の変動表示で
大当りとなった場合には大当り遊技中に左打ち報知を実行するように構成してもよい。す
なわち、特定報知実行手段は、可変手段(この例では、右大入賞口)を制御対象とした種
別の有利状態に制御されるときに、特定報知を実行するように構成してもよい。そのよう
に構成すれば、第1特別図柄の変動表示で大当りとなった場合には大当り遊技中に左打ち
報知を実行することにより、遊技者が誤って右打ち操作を行うことを抑制することができ
、遊技者の不利益の発生を抑えることができる。
また、本例では、可変入賞球装置6B(第2始動入賞口)が遊技領域の右方に設けられ
ていることから、KT状態中も右打ち報知を実行する場合を示したが、そのような態様に
かぎられない。例えば、第2始動入賞口が遊技領域の左方に設けられた遊技機に適用する
場合には、KT状態中や高ベース状態中、時短状態中に右打ち報知を実行しないように構
成してもよい。
また、本例では、大当り遊技中のみ右打ち表示器26および右打ち報知用LED37の
点灯の点灯に加えて画像表示装置5の表示画面において右打ち表示026IW007を表
示することにより右打ち報知を実行する場合を示したが、そのような態様にかぎられない
。例えば、第2KT状態中(小当りRUSH中)であっても、大当り遊技終了後の最初の
変動表示を実行する場合には、右打ち表示器26および右打ち報知用LED37の点灯の
点灯に加えて画像表示装置5の表示画面において右打ち表示026IW007を表示する
ことにより右打ち報知を実行するように構成してもよい。または、この場合、例えば、大
当り遊技終了時のエンディング期間において、右打ち表示器26および右打ち報知用LE
D37の点灯の点灯に加えて画像表示装置5の表示画面において右打ち表示026IW0
07を表示することにより右打ち報知を実行するように構成してもよい。
また、本例では、画像表示装置5の表示画面において表示する右打ち表示は、本例で示
した態様にかぎられない。例えば、図9-48(1)で示したような比較的大きなサイズ
の右打ち表示026IW007とは別に、画像表示装置5において右打ちを示す記号表示
(例えば、右向きの三角形表示)を表示することにより、右打ち報知を実行可能に構成し
てもよい。
また、小当り制御の仕方は、本例で示した態様にかぎられない。例えば、複数の特殊可
変入賞球装置を備え、小当り種別に応じて開放対象となる特殊可変入賞球装置(特殊入賞
口)が異なるように構成し、第1特別図柄の変動表示で小当りとなる場合と第2特別図柄
の変動表示で小当りとなる場合とで小当り種別の選択割合が異なるように構成してもよい
。この場合、第1特別図柄の変動表示を実行する場合には、賞球数が少ない特殊可変入賞
球装置が開放する小当り種別(または入賞率が低い開放態様の小当り種別)が選択されや
すく、第2特別図柄の変動表示を実行する場合には、賞球数が多い特殊可変入賞球装置が
開放する小当り種別(または入賞率が高い開放態様の小当り種別)が選択されやすくなる
ように構成してもよい。
また、本例では、第2特別図柄の変動表示において小当りが発生した場合には小当り遊
技中に右打ち報知を行い(図9-48(2)参照)、第1特別図柄の変動表示において小
当りが発生した場合には小当り遊技中に右打ち報知を行わない(図9-48(3)参照)
場合を示したが、第2特別図柄の変動表示において小当りが発生した場合にも右打ち報知
を行わない場合があるように構成してもよい。例えば、通常状態中であり左打ち操作を行
うべき状況において第2特別図柄の変動表示が実行されて小当りが発生した場合には、そ
の小当り遊技中に右打ち報知を行わないように構成してもよい。
また、本特徴部026IWによれば、可変表示の表示結果として特定表示結果(例えば
、大当り図柄)が導出表示されたときに、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当
り遊技状態)に制御可能である。また、可変表示の表示結果として特定表示結果とは異な
る特殊表示結果(例えば、小当り図柄)が導出表示されたときに、有利状態とは異なる特
殊状態(例えば、小当り遊技状態)に制御可能である。また、可変表示の表示結果を決定
するための判定値(例えば、大当り判定用の判定値、小当り判定用の判定値)を用いて、
可変表示の表示結果を決定する。また、非特定状態(例えば、非確変状態)と該非特定状
態よりも有利状態に制御されやすい特定状態(例えば、確変状態)とに制御可能である。
また、判定値には、可変表示の表示結果として特定表示結果を導出表示することを決定す
るための特定判定値(例えば、大当り判定用の判定値)と、可変表示の表示結果として特
殊表示結果を導出表示することを決定するための特殊判定値(例えば、小当り判定用の判
定値)とが含まれる。また、特定判定値の数が異なる複数の設定値(例えば、設定値「1
」~「6」)のうちのいずれかの設定値に設定可能である。また、特殊判定値の数は、設
定値によらず共通であり、かつ非特定状態に制御されているときと特定状態に制御されて
いるときとで共通である(図9-1および図9-2参照)。そのため、適切な遊技性を実
現することができる。
具体的には、設定値によって大当り当選確率以外の抽選確率や種別振り分けが変化する
と、設定値によって有利度合いの差(出玉性能の差)が顕著になりすぎ、射幸性が過度に
高くなるおそれがある。そこで、本特徴部026IWでは、特殊判定値の数を設定値によ
らず共通とする(小当り当選確率を共通とする)ことにより、設定値によって有利度合い
の差が過度に大きくなることを防止し、射幸性が過度に高くなることを防止している。
また、本特徴部026IWによれば、第1識別情報の可変表示と第2識別情報の可変表
示とを並行して実行可能(例えば、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示と
を並行して実行可能である)である。また、第2識別情報の可変表示の表示結果が特殊表
示結果(例えば、小当り図柄)となる頻度を高めた特別状態(例えば、KT状態)に制御
可能である。そのため、特別状態に制御可能な遊技機において、適切な遊技性を実現する
ことができる。
また、本特徴部026IWによれば、特別状態として、第1特別状態(例えば、第1K
T状態)と該第1特別状態よりも有利度が高い第2特別状態(例えば、第2KT状態)と
に制御可能である。そのため、第2特別状態に制御可能な遊技機において、適切な遊技性
を実現することができる。
また、本特徴部026IWによれば、特別状態の有利度に対応した特別示唆演出(例え
ば、図9-47に示す小当りRUSH継続示唆演出)を実行可能である。そのため、特別
状態の有利度が示唆されることにより、遊技に対する興趣を向上させることができる。
また、本特徴部026IWによれば、可変表示の表示結果として特定表示結果(例えば
、大当り図柄)および特殊表示結果(例えば、小当り図柄)とは異なる所定表示結果(例
えば、はずれ図柄)が導出表示される可変表示が実行されるときに、設定値を示唆する設
定値示唆演出(例えば、図9-46に示す設定値示唆演出)を実行可能である。そのため
、設定値示唆演出を実行することにより、遊技に対する興趣を向上させることができる。
なお、本例では、はずれとなる変動表示において小当りRUSH継続示唆演出や設定値
示唆演出を実行する場合を示したが、そのような態様にかぎられない。例えば、大当り遊
技中や小当り遊技中に小当りRUSH継続示唆演出や設定値示唆演出を実行するように構
成してもよく、様々な態様が考えられる。
また、本特徴部026IWによれば、複数種類の特殊状態(例えば、小当りA~C)に
制御可能である。また、特殊状態の種類を決定するための特殊種類判定値(例えば、小当
り種別判定値)を用いて、特殊状態の種類を決定する。また、特殊種類判定値の数は、設
定値によらず共通である(図9-4参照)。そのため、より適切な遊技性を実現すること
ができる。
具体的には、本特徴部026IWでは、特殊種類判定値の数を設定値によらず共通とす
る(小当り種別の振り分けを共通とする)ことにより、設定値によって有利度合いの差が
過度に大きくなることを防止し、射幸性が過度に高くなることを防止している。
なお、本例では、図9-4に示すように、設定値「1」~「6」のいずれであるかに関
係なく、小当り種別の割り振りが同じである場合を示したが、そのような態様にかぎられ
ない。例えば、設定値「1」~「6」のいずれであるかに応じて小当り種別の決定割合を
異ならせて、設定値によって有利度に差が出るように構成してもよい。
また、本特徴部026IWによれば、複数種類の有利状態(例えば、16R確変大当り
、9R確変大当り、6R確変大当り、6R通常大当り、2R確変大当り、2R通常大当り
)に制御可能である。また、有利状態の種類を決定するための有利種類判定値(例えば、
大当り種別判定値)を用いて、有利状態の種類を決定する。また、有利種類判定値の数は
、設定値によらず共通である(図9-3参照)。そのため、より適切な遊技性を実現する
ことができる。
具体的には、本特徴部026IWでは、有利種類判定値の数を設定値によらず共通とす
る(大当り種別の振り分けを共通とする)ことにより、設定値によって有利度合いの差が
過度に大きくなることを防止し、射幸性が過度に高くなることを防止している。
なお、本例では、図9-3に示すように、設定値「1」~「6」のいずれであるかに関
係なく、大当り種別の割り振りが同じである場合を示したが、そのような態様にかぎられ
ない。例えば、設定値「1」~「6」のいずれであるかに応じて大当り種別の決定割合を
異ならせて、設定値によって有利度に差が出るように構成してもよい。
また、本特徴部026IWによれば、可変表示態様を決定するための可変表示態様判定
値(例えば、変動パターン判定値)を用いて、可変表示態様を決定する。また、可変表示
態様判定値の数は、設定値によらず共通である(図9-8参照)。そのため、より適切な
遊技性を実現することができる。
具体的には、本特徴部026IWでは、可変表示態様判定値の数を設定値によらず共通
とする(変動パターンの振り分けを共通とする)ことにより、設定値によって有利度合い
の差が過度に大きくなることを防止し、射幸性が過度に高くなることを防止している。
特に、変動パターンの選択割合が設定値によって異なると、1の小当り制御から次の小
当り制御までの期間が変化することになり、小当り当選確率を共通としても大当り抽選以
外の要素で有利度合い(出玉性能の差)が大きく異なってしまい、好ましくないが、本特
徴部026IWでは、設定値によらず変動パターンの選択割合を共通とすることにより、
そのような問題が生じないようにしている。
なお、本例では、図9-8に示すように、設定値「1」~「6」のいずれであるかに関
係なく、変動パターンの割り振りが同じである場合を示したが、そのような態様にかぎら
れない。例えば、設定値「1」~「6」のいずれであるかに応じて変動パターンの決定割
合を異ならせて、変動時間の差を設けることにより、設定値によって変動効率を異ならせ
るようにし、設定値によって有利度に差が出るように構成してもよい。
また、本特徴部026IWによれば、可変表示の表示結果として特定表示結果(例えば
、大当り図柄)が導出表示されたときに、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当
り遊技状態)に制御可能である。また、可変表示の表示結果として特定表示結果とは異な
る特殊表示結果(例えば、小当り図柄)が導出表示されたときに、有利状態とは異なる特
殊状態(例えば、小当り遊技状態)に制御可能である。また、可変表示の表示結果を決定
するための判定値(例えば、大当り判定用の判定値、小当り判定用の判定値)を用いて、
可変表示の表示結果を決定する。また、判定値には、可変表示の表示結果として特定表示
結果を導出表示することを決定するための特定判定値(例えば、大当り判定用の判定値)
と、可変表示の表示結果として特殊表示結果を導出表示することを決定するための特殊判
定値(例えば、小当り判定用の判定値)と、可変表示の表示結果として特定表示結果およ
び特殊表示結果とは異なる所定表示結果とすることを決定するための所定判定値(例えば
、はずれ判定用の判定値)とが含まれる。また、特定判定値の数が異なる複数の設定値(
例えば、設定値「1」~「6」)のうちのいずれかの設定値に設定可能である。また、特
殊判定値の数は、設定値によらず共通である(図9-1および図9-2参照)。また、所
定判定値は、全ての設定値に対応する判定値に含まれ、所定判定値の数は、設定値に応じ
て異なる(図9-1および図9-2参照)。そのため、設定値の推測の困難性を高めて、
遊技に対する興趣を向上させることができる。
また、本特徴部026IWによれば、非特定状態(例えば、非確変状態)と該非特定状
態よりも有利状態に制御されやすい特定状態(例えば、確変状態)とに制御可能である。
また、所定判定値は、全ての設定値の特定状態に対応する判定値に含まれる(図9-1お
よび図9-2参照)。そのため、特定状態中における設定値の推測の困難性を高めること
ができる。
また、本特徴部026IWによれば、第1識別情報の可変表示と第2識別情報の可変表
示とを並行して実行可能である(例えば、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動
表示とを並行して実行可能である)。また、第2識別情報の可変表示に対応する特殊判定
値の数は、第1識別情報の可変表示に対応する特殊判定値の数よりも多く、特定状態中の
第2識別情報の可変表示に対応する判定値には、所定判定値が含まれる(図9-1および
図9-2参照)。そのため、特定状態中の第2識別情報の可変表示の表示結果を用いた設
定値の推測の困難性を高めることができる。
また、本特徴部026IWによれば、第2識別情報の可変表示の表示結果が特殊表示結
果となる頻度を高めた特別状態(例えば、KT状態)に制御可能である。また、特別状態
に制御され、所定表示結果(例えば、はずれ図柄)が導出表示される可変表示が実行され
るときに、設定値を示唆する設定値示唆演出(例えば、図9-46に示す設定値示唆演出
)を実行可能である。そのため、設定値示唆演出を実行することにより、遊技に対する興
趣を向上させることができる。
また、本特徴部026IWによれば、第1識別情報(例えば、第1特別図柄)の可変表
示および第2識別情報(例えば、第2特別図柄)の可変表示を行うことが可能である。ま
た、可変表示の表示結果として特定表示結果(例えば、大当り図柄)が導出表示されたと
きに、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能である。ま
た、可変表示の表示結果として特定表示結果とは異なる特殊表示結果(例えば、小当り図
柄)が導出表示されたときに、有利状態とは異なる特殊状態(例えば、小当り遊技状態)
に制御可能である。また、可変表示の表示結果を決定するための判定値(例えば、大当り
判定用の判定値、小当り判定用の判定値)を用いて、可変表示の表示結果を決定する。ま
た、判定値には、可変表示の表示結果として特定表示結果を導出表示することを決定する
ための特定判定値(例えば、大当り判定用の判定値)と、可変表示の表示結果として特殊
表示結果を導出表示することを決定するための特殊判定値(例えば、小当り判定用の判定
値)とが含まれる。また、特定判定値の数が異なる複数の設定値(例えば、設定値「1」
~「6」)のうちのいずれかの設定値に設定可能である。また、第2識別情報の可変表示
に対応する判定値のうち特殊判定値の数は、設定値によらず共通であり(図9-2参照)
、第1識別情報の可変表示に対応する判定値と第2識別情報の可変表示に対応する判定値
とで、特殊判定値の数が異なる(図9-1および図9-2参照)。そのため、適切な遊技
性を実現しつつ、遊技の単調さを解消することができる。
なお、本特徴部026IWには、以下に示すような課題を解決するための構成が開示さ
れている。すなわち、遊技機において、特定信号を出力可能に構成されたものがある。例
えば、特開2014-200506号公報には、全ての大当り状態中に大当り信号(特定
信号)を外部出力端子から出力することが記載されている。
しかしながら、特開2014-200506号公報に記載された遊技機では、通常状態
であるか特別状態であるかや、第1識別情報の可変表示により所定条件が成立する場合で
あるか第2識別情報の可変表示により所定条件が成立する場合であるかについては何ら考
慮されていない。従って、通常状態において第2識別情報の可変表示により所定条件が成
立する場合に適切に信号を出力できるようにする必要がある。
そこで、本特徴部026IWでは、第2識別情報の可変表示により所定条件が成立する
場合に適切に信号を出力できるようにするという課題を解決すべく、以下の手段(1)~
(5)の構成が開示されている。
(手段1)本発明による遊技機は、第1識別情報(例えば、第1特別図柄)の可変表示お
よび第2識別情報(例えば、第2特別図柄)の可変表示を行うことが可能であり、遊技者
にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)と該有利状態とは異なる特殊状態(
例えば、小当り遊技状態)とに制御可能な遊技機であって、第1識別情報の可変表示と第
2識別情報の可変表示とを並行して実行可能な可変表示実行手段(例えば、遊技制御用マ
イクロコンピュータ100における第1特別図柄プロセス処理(ステップS25A)のス
テップS110A~S113Aを実行する部分、第2特別図柄プロセス処理(ステップS
25B)でステップS110A~S113Aと同様の処理を実行する部分)と、所定条件
(例えば、大当り図柄を導出表示)が成立した後、特定領域(例えば、通過ゲート41)
を遊技媒体(例えば、遊技球)が通過したことにもとづいて、有利状態に制御可能な有利
状態制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100における第1特別図柄プ
ロセス処理(ステップS25A)のステップS115A~S118Aを実行する部分、第
2特別図柄プロセス処理(ステップS25B)でステップS115A~S118Aと同様
の処理を実行する部分)と、特殊状態に制御可能な特殊状態制御手段(例えば、遊技制御
用マイクロコンピュータ100における第1特別図柄プロセス処理(ステップS25A)
のステップS119A~S121Aを実行する部分、第2特別図柄プロセス処理(ステッ
プS25B)でステップS119A~S121Aと同様の処理を実行する部分)と、通常
状態よりも特殊状態による遊技価値が付与されやすい特別状態(例えば、KT状態)に制
御可能な特別状態制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるス
テップ026IWS2208A,S2213A,S2214A,S2219A,S222
0A,S2208B,S2213B,S2214B,S2219B,S2220Bを実行
する部分)と、特定信号(例えば、大当り信号1)を出力可能な特定信号出力手段(例え
ば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップS23およびステップ02
6IWS2017A,S2017B,S2503Bを実行する部分)とを備え、特定信号
出力手段は、通常状態において第1識別情報の可変表示により所定条件が成立したことに
もとづいて特定信号を出力可能であり(例えば、図9-30(1)に示すように、通常状
態では、第1特別図柄で大当り図柄を導出表示したことにもとづいて大当り信号1の外部
出力を開始する)、通常状態において第2識別情報の可変表示により所定条件が成立した
ことにもとづいて特定信号を出力しない(例えば、図9-30(1)に示すように、通常
状態では、第2特別図柄で大当り図柄を導出表示しても大当り信号1の外部出力を開始し
ない)ことを特徴とする。そのような構成によれば、第2識別情報の可変表示により所定
条件が成立する場合に適切に信号を出力することができる。
(手段2)手段1において、特定信号は、有利状態への制御を特定可能な信号(例えば、
大当り信号1)であり、特定信号出力手段は、通常状態において第2識別情報の可変表示
により所定条件が成立した場合に、特定領域を遊技媒体が通過したことにもとづいて特定
信号を出力可能である(例えば、図9-30(1)に示すように、通常状態では、第2特
別図柄で大当り図柄を導出表示した場合、通過ゲート41の遊技球の通過にもとづいて大
当り信号1の外部出力を開始する)ように構成されていてもよい。そのような構成によれ
ば、遊技機の外部において有利状態に制御されていることを特定することができる。
(手段3)手段1または手段2において、特別状態および有利状態に対応する特別信号(
例えば、大当り信号2)を出力可能な特別信号出力手段(例えば、遊技制御用マイクロコ
ンピュータ100におけるステップS23およびステップ026IWS2017A,S2
503Bを実行する部分)を備え、特別信号出力手段は、特定信号とは異なる出力端子を
用いて特別信号を出力可能であり(例えば、図9-29に示すように、大当り信号1は端
子番号「05」の出力端子から外部出力し、大当り信号2は端子番号「06」の出力端子
から外部出力する)、特定信号の出力開始のタイミングと共通のタイミングにおいて特別
信号の出力を開始する(例えば、図9-30に示すように、通常状態において、大当り信
号1と同様に、第1特別図柄で大当り図柄を導出表示したことにもとづいて大当り信号2
の外部出力を開始し、第2特別図柄で大当り図柄を導出表示した場合には、通過ゲート4
1の遊技球の通過にもとづいて大当り信号2の外部出力を開始する)ように構成されてい
てもよい。そのような構成によれば、適切に特別信号を出力することができる。
(手段4)手段1から手段3のうちのいずれかにおいて、有利状態において遊技媒体が進
入可能な第1領域(例えば、大入賞口)と、特殊状態において遊技媒体が進入可能な第2
領域(例えば、特殊入賞口)と、第2領域に遊技媒体が進入したことに対応する特殊信号
(例えば、特殊入賞口入賞信号)を出力可能な特殊信号出力手段(例えば、遊技制御用マ
イクロコンピュータ100におけるステップS23を実行する部分)とを備え、特殊信号
出力手段は、特定信号とは異なる出力端子を用いて特殊信号を出力可能である(例えば、
図9-29に示すように、大当り信号1は端子番号「05」の出力端子から外部出力し、
特殊入賞口入賞信号は端子番号「07」の出力端子から外部出力する)ように構成されて
いてもよい。そのような構成によれば、第2領域への遊技媒体の進入状況を外部で監視す
ることができる。
(手段5)手段1から手段4のうちのいずれかにおいて、特定信号出力手段は、第1識別
情報の可変表示により所定条件が成立した場合、および特別状態において第2識別情報の
可変表示により所定条件が成立した場合に、特定領域を遊技媒体が通過したか否かにかか
わらず、特定信号を出力可能である(例えば、図9-30(1),(2)に示すように、
第1特別図柄で大当り図柄が導出表示された場合には、その大当り図柄が導出表示された
タイミングで大当り信号1の外部出力を開始し、図9-30(2)に示すように、KT状
態において第2特別図柄で大当り図柄が導出表示された場合には、その大当り図柄が導出
表示されたタイミングで大当り信号1の外部出力を開始する)ように構成されていてもよ
い。そのような構成によれば、遊技中の状態に対応した信号出力を行うことができる。
なお、この特徴部026IWで示した構成は、特徴部21TMで示した構成と適宜組み
合わせて遊技機を構成することが可能である。例えば、特徴部21TMで示した設定値を
変更可能とする構成を本特徴部026IWに適用し、設定値示唆演出を実行可能に構成し
たり、小当りRUSH継続示唆演出を実行可能に構成したり、右打ち報知を実行可能に構
成したりしてもよい。
[特徴部06TMに関する説明]
次に、特徴部06TMに関して説明する。本実施形態では、前述した[特徴部026I
Wに関する説明]において示したように、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動
表示とを同時に並行して実行することが可能である。
(遊技状態と演出用図柄及び演出モードの関係)
まず、各遊技状態(低確/非KT状態、低確/第1KT状態、高確/第1KT状態、及
び高確/第2KT状態)と、各演出用図柄(飾り図柄、第1小図柄、及び第2小図柄)及
び各演出モード(通常モード、時短モード、確変モード、及び小当りRUSHモード)の
関係に関して詳細に説明する。この実施の形態では、画像表示装置5の右上部及び左上部
に表示される、飾り図柄よりも小さな図柄であって、特別図柄が変動表示されているか否
か及び特別図柄の表示結果を示す図柄を小図柄と称する。小図柄の変動表示は、特別図柄
の変動表示と並行して実行可能であり、小図柄の停止表示も、特別図柄の停止表示と並行
して実行可能である。そして、第1特別図柄に対応した第1小図柄が変動表示及び停止表
示される画像表示装置5の画面左上部のエリアを左から第1小図柄表示エリア5l1、第
1小図柄表示エリア5c1、及び第1小図柄表示エリア5r1とし、第2特別図柄に対応
した第2小図柄が変動表示及び停止表示される画像表示装置5の画面右上部のエリアを左
から第2小図柄表示エリア5l2、第2小図柄表示エリア5c2、及び第2小図柄表示エ
リア5r2とする。
第1小図柄表示エリア5l1,5c1,5r1、及び、第2小図柄表示エリア5l2,
5c2,5r2は、何れも、図柄表示エリア5L,5C,5Rよりも表示領域が小さい。
従って、第1小図柄の視認性は飾り図柄の視認性より低く、第2小図柄の視認性は飾り図
柄の視認性より低くなっている。
図10-1(1)~(4)は、遊技状態に対応した飾り図柄及び小図柄の具体例を示す
説明図である。本実施形態では、図柄表示エリア5L、図柄表示エリア5C、及び、図柄
表示エリア5Rにおいて飾り図柄の変動表示が実行される。ここで、第1特別図柄の変動
表示に対応して飾り図柄の変動表示が実行される場合と、第2特別図柄の変動表示に対応
して飾り図柄の変動表示が実行される場合とがあり、第1特別図柄の変動表示及び第2特
別図柄の変動表示のうち何れの特別図柄の変動表示に対応して飾り図柄の変動表示が実行
されるのかは、遊技状態に応じて異なる。以下の説明においては、第1特別図柄及び第2
特別図柄のうち、飾り図柄に対応した特別図柄をメイン図柄と称し、第1特別図柄及び第
2特別図柄のうち、飾り図柄に対応していない特別図柄をサブ図柄と称している。
すなわち、メイン図柄が第1特別図柄であり、サブ図柄が第2特別図柄である状態とは
、第1小図柄表示エリア5l1、第1小図柄表示エリア5c1、及び第1小図柄表示エリ
ア5r1において、第1特別図柄の変動表示に対応して第1小図柄の変動表示が実行され
るとともに、図柄表示エリア5L、図柄表示エリア5C、及び図柄表示エリア5Rにおい
て、第1特別図柄の変動表示に対応して飾り図柄の変動表示が実行され、第2小図柄表示
エリア5l2、第2小図柄表示エリア5c2、及び第2小図柄表示エリア5r2において
、第2特別図柄の変動表示に対応して第2小図柄の変動表示が実行される状態である。
一方、メイン図柄が第2特別図柄であり、サブ図柄が第1特別図柄である状態とは、第
2小図柄表示エリア5l2、第2小図柄表示エリア5c2、及び第2小図柄表示エリア5
r2において、第2特別図柄の変動表示に対応して第2小図柄の変動表示が実行されると
ともに、図柄表示エリア5L、図柄表示エリア5C、及び図柄表示エリア5Rにおいて、
第2特別図柄の変動表示に対応して飾り図柄の変動表示が実行され、第1小図柄表示エリ
ア5l1、第1小図柄表示エリア5c1、及び第1小図柄表示エリア5r1において、第
1特別図柄の変動表示に対応して第1小図柄の変動表示が実行される状態である。
本実施形態における遊技状態として、前述したように、低確低ベース状態に対応した「
低確/非KT状態」(通常状態と称する場合がある)と、低確高ベース状態に対応した「
低確/第1KT状態」と、高確高ベース状態に対応した「高確/第1KT状態」と、高確
低ベース状態に対応した「高確/第2KT状態」と、がある。そして、遊技状態が、(i
)低確/非KT状態(通常状態)に制御されている場合には、メイン図柄は第1特別図柄
であり、サブ図柄は第2特別図柄である。一方、遊技状態が、(ii)低確/第1KT状
態に制御されている場合、(iii)高確/第1KT状態に制御されている場合、(iv
)高確/第2KT状態に制御されている場合は、何れの場合も、メイン図柄は第2特別図
柄であり、サブ図柄は第1特別図柄である。
即ち、(i)の場合には、飾り図柄及び第1小図柄が、第1特別図柄の変動表示に対応
した情報であり、第2小図柄が、第2特別図柄の変動表示に対応した情報となるが、(i
i)~(iv)の場合には、飾り図柄及び第2小図柄が、第2特別図柄の変動表示に対応
した情報であり、第1小図柄が、第1特別図柄の変動表示に対応した情報となる。なお、
以下の説明において、図中の「特図1」とは第1特別図柄を示しており、図中の「特図2
」とは第2特別図柄を示している。
図10-1(1)は、遊技状態が低確/非KT状態(通常状態)であり、メイン図柄が
第1特別図柄であり、サブ図柄が第2特別図柄であるときに画像表示装置5に表示される
画像の例を示す図である。また、図10-1(2)は、遊技状態が低確/第1KT状態で
あり、メイン図柄が第2特別図柄であり、サブ図柄が第1特別図柄であるときに画像表示
装置5に表示される画像の例を示す図である。また、図10-1(3)は、遊技状態が高
確/第1KT状態であり、メイン図柄が第2特別図柄であり、サブ図柄が第1特別図柄で
あるときに画像表示装置5に表示される画像の例を示す図である。また、図10-1(4
)は、遊技状態が高確/第2KT状態であり、メイン図柄が第2特別図柄であり、サブ図
柄が第1特別図柄であるときに画像表示装置5に表示される画像の例を示す図である。
図10-1(1)~(4)に示すように、画像表示装置5の画面左下部には、第1保留
記憶数(0~4個の第1保留表示06TM010)を表示する第1保留表示領域06TM
011が設けられており、画像表示装置5の画面右下部には、第2保留記憶数(0~4個
の第2保留表示06TM020)を表示する第2保留表示領域06TM021が設けられ
ている。また、画像表示装置5の画面中央下部には、実行されている飾り図柄の変動表示
に対応した情報であり、実行されているメイン図柄としての特別図柄の変動表示に対応し
た情報でもあるアクティブ表示06TM030を表示するアクティブ表示領域06TM0
31が設けられている。
さらに、画像表示装置5の画面左部(第1保留表示領域06TM011の上部)には第
1保留記憶数を表示する第1保留記憶数特別表示領域06TM015が設けられており、
画像表示装置5の画面右部(第2保留表示領域06TM021の上部)には第2保留記憶
数を表示する第2保留記憶数特別表示領域06TM025が設けられている。そして、前
述したように、画像表示装置5の画面左上部には、第1特別図柄に対応した第1小図柄を
表示する第1小図柄表示エリア5l1、第1小図柄表示エリア5c1、及び、第1小図柄
表示エリア5r1が設けられており、画像表示装置5の画面右上部には、第2特別図柄に
対応した第2小図柄を表示する第2小図柄表示エリア5l2、第2小図柄表示エリア5c
2、及び、第2小図柄表示エリア5r2が設けられている。
ここで、第1保留表示領域06TM011には、第1保留記憶数に対応した数のオブジ
ェクト(丸形の画像)が表示され、第2保留表示領域06TM021には、第2保留記憶
数に対応した数のオブジェクト(丸形の画像)が表示される。これに対して、第1保留記
憶数特別表示領域06TM015には、第1保留記憶数が数値により表示され、第2保留
記憶数特別表示領域06TM025には、第2保留記憶数が数値により表示される。第1
保留表示領域06TM011におけるオブジェクトの表示範囲は、第1保留記憶数特別表
示領域06TM015における数値の表示範囲よりも広く、第1保留表示領域06TM0
11には、第1保留記憶数が、第1保留記憶数特別表示領域06TM015よりも高い視
認性で表示されることになる。また、第2保留表示領域06TM021におけるオブジェ
クトの表示範囲は、第2保留記憶数特別表示領域06TM025における数値の表示範囲
よりも広く、第2保留表示領域06TM021には、第2保留記憶数が、第2保留記憶数
特別表示領域06TM025よりも高い視認性で表示されることになる。
また、第1保留表示領域06TM011には、メイン図柄が第1特別図柄でありサブ図
柄が第2特別図柄となっているときには(即ち、遊技状態が(i)低確/非KT状態(通
常状態)であるときには)、第1保留記憶数に対応した数のオブジェクトが表示されるが
、メイン図柄が第2特別図柄でありサブ図柄が第1特別図柄となっているときには(即ち
、遊技状態が(ii)低確/第1KT状態、(iii)高確/第1KT状態、及び(iv
)高確/第2KT状態、の何れかの状態であるときには)、オブジェクト自体が表示され
ないようになっている。このように、第1保留表示領域06TM011には、遊技状態に
応じて第1保留記憶数相当のオブジェクトが表示される。一方で、第1保留記憶数特別表
示領域06TM015には、遊技状態にかかわらず(遊技状態が(ii)~(iv)の何
れかのときにも)第1保留記憶数が表示される。そのため遊技者は、第1保留表示領域0
6TM011にオブジェクトが表示されない遊技状態((ii)~(iv)の何れか)の
ときにも、第1保留記憶数特別表示領域06TM015を確認することにより、第1保留
記憶数を把握することができる。
また、第2保留表示領域06TM021には、メイン図柄が第2特別図柄でありサブ図
柄が第1特別図柄となっているときには(即ち、遊技状態が(ii)低確/第1KT状態
、(iii)高確/第1KT状態、及び(iv)高確/第2KT状態、の何れかの状態で
あるときには)、第2保留記憶数に対応した数のオブジェクトが表示されるが、メイン図
柄が第1特別図柄でありサブ図柄が第2特別図柄となっているときには(即ち、遊技状態
が(i)低確/非KT状態(通常状態)であるときには)、オブジェクト自体が表示され
ないようになっている。このように、第2保留表示領域06TM021には、遊技状態に
応じて第2保留記憶数相当のオブジェクトが表示される。一方で、第2保留記憶数特別表
示領域06TM025には、遊技状態にかかわらず(遊技状態が(i)のときにも)第2
保留記憶数が表示される。そのため遊技者は、第2保留表示領域06TM021にオブジ
ェクトが表示されない遊技状態(i)のときにも、第2保留記憶数特別表示領域06TM
025を確認することにより、第2保留記憶数を把握することができる。
また、アクティブ表示領域06TM031には、遊技状態にかかわらず、第1特別図柄
及び第2特別図柄のうち、メイン図柄となっている特別図柄の変動表示に対応したオブジ
ェクトが表示され、サブ図柄となっている特別図柄の変動表示に対応したオブジェクトは
表示されないようになっている。
図10-1(1)に示す例は、遊技状態が低確/非KT状態に制御されているときの画
像表示装置5の画面を示している。遊技状態が低確/非KT状態に制御されているときに
は、演出制御用CPU120により、演出モードが通常モードに制御される。演出モード
が通常モードのときには、飾り図柄の背景画像として、太陽と山とを含む晴れの風景をあ
らわした「晴れ画像」が表示されることになる。
本例では、第1保留記憶数が4であり、第2保留記憶数が2の状態であるときに、メイ
ン図柄となっている第1特別図柄の変動表示とサブ図柄となっている第2特別図柄の変動
表示とが同時に並行して実行されている。また、第1保留記憶数特別表示領域06TM0
15には「4」と表示され、第2保留記憶数特別表示領域06TM025には「2」と表
示され、第1保留表示領域06TM011には4つの第1保留表示06TM010が表示
されている。また、アクティブ表示領域06TM031には、飾り図柄の変動表示(メイ
ン図柄である第1特別図柄の変動表示)に対応したアクティブ表示06TM030が表示
されている。また、図柄表示エリア5L、図柄表示エリア5C、及び、図柄表示エリア5
Rにおいて飾り図柄(メイン図柄である第1特別図柄に対応した情報)の変動表示が実行
されており、第1小図柄表示エリア5l1、第1小図柄表示エリア5c1、及び、第1小
図柄表示エリア5r1において第1小図柄(第1特別図柄に対応した情報)の変動表示が
実行されており、第2小図柄表示エリア5l2、第2小図柄表示エリア5c2、及び、第
2小図柄表示エリア5r2において第2小図柄(サブ図柄である第2特別図柄に対応した
情報)の変動表示が実行されている。
図10-1(2)に示す例は、遊技状態が低確/第1KT状態に制御されているときの
画像表示装置5の画面を示している。遊技状態が低確/第1KT状態に制御されていると
きには、演出制御用CPU120により、演出モードが時短モードに制御される。演出モ
ードが時短モードのときには、飾り図柄の背景画像として、雲を含む曇りの風景をあらわ
した「曇り画像」が表示されることになる。
本例では、第1保留記憶数が2であり、第2保留記憶数が4の状態であるときに、サブ
図柄となっている第1特別図柄の変動表示とメイン図柄となっている第2特別図柄の変動
表示とが同時に並行して実行されている。また、第1保留記憶数特別表示領域06TM0
15には「2」と表示され、第2保留記憶数特別表示領域06TM025には「4」と表
示され、第2保留表示領域06TM021には4つの第2保留表示06TM020が表示
されている。また、アクティブ表示領域06TM031には、飾り図柄の変動表示(メイ
ン図柄である第2特別図柄の変動表示)に対応したアクティブ表示06TM030が表示
されている。また、図柄表示エリア5L、図柄表示エリア5C、及び、図柄表示エリア5
Rにおいて飾り図柄(メイン図柄である第2特別図柄に対応した情報)の変動表示が実行
されており、第1小図柄表示エリア5l1、第1小図柄表示エリア5c1、及び、第1小
図柄表示エリア5r1において第1小図柄(サブ図柄である第1特別図柄に対応した情報
)の変動表示が実行されており、第2小図柄表示エリア5l2、第2小図柄表示エリア5
c2、及び、第2小図柄表示エリア5r2において第2小図柄(第2特別図柄に対応した
情報)の変動表示が実行されている。
図10-1(3)に示す例では、遊技状態が高確/第1KT状態に制御されているとき
の画像表示装置5の画面を示している。遊技状態が高確/第1KT状態に制御されている
ときには、演出制御用CPU120により、演出モードが確変モードに制御される。演出
モードが確変モードのときには、飾り図柄の背景画像として、雲と雨とを含む雨の風景を
あらわした「雨画像」が表示されることになる。
本例では、第1保留記憶数が2であり、第2保留記憶数が4の状態であるときに、サブ
図柄となっている第1特別図柄の変動表示とメイン図柄となっている第2特別図柄の変動
表示とが同時に並行して実行されている。また、第1保留記憶数特別表示領域06TM0
15には「2」と表示され、第2保留記憶数特別表示領域06TM025には「4」と表
示され、第2保留表示領域06TM021には4つの第2保留表示06TM020が表示
されている。また、アクティブ表示領域06TM031には、飾り図柄の変動表示(メイ
ン図柄である第2特別図柄の変動表示)に対応したアクティブ表示06TM030が表示
されている。また、図柄表示エリア5L、図柄表示エリア5C、及び、図柄表示エリア5
Rにおいて飾り図柄(メイン図柄である第2特別図柄に対応した情報)の変動表示が実行
されており、第1小図柄表示エリア5l1、第1小図柄表示エリア5c1、及び、第1小
図柄表示エリア5r1において第1小図柄(サブ図柄である第1特別図柄に対応した情報
)の変動表示が実行されており、第2小図柄表示エリア5l2、第2小図柄表示エリア5
c2、及び、第2小図柄表示エリア5r2において第2小図柄(第2特別図柄に対応した
情報)の変動表示が実行されている。
図10-1(4)に示す例では、遊技状態が高確/第2KT状態に制御されているとき
の画像表示装置5の画面を示している。遊技状態が高確/第2KT状態に制御されている
ときには、演出制御用CPU120により、演出モードが小当りRUSHモードに制御さ
れる。演出モードが小当りRUSHモードのときには、飾り図柄の背景画像として、雲と
風と雨とを含む台風の風景をあらわした「台風画像」が表示されることになる。
本例では、第1保留記憶数が2であり、第2保留記憶数が4の状態であるときに、サブ
図柄となっている第1特別図柄の変動表示とメイン図柄となっている第2特別図柄の変動
表示とが同時に並行して実行されている。また、第1保留記憶数特別表示領域06TM0
15には「2」と表示され、第2保留記憶数特別表示領域06TM025には「4」と表
示され、第2保留表示領域06TM021には4つの第2保留表示06TM020が表示
されている。また、アクティブ表示領域06TM031には、飾り図柄の変動表示(メイ
ン図柄である第2特別図柄の変動表示)に対応したアクティブ表示06TM030が表示
されている。また、図柄表示エリア5L、図柄表示エリア5C、及び、図柄表示エリア5
Rにおいて飾り図柄(メイン図柄である第2特別図柄に対応した情報)の変動表示が実行
されており、第1小図柄表示エリア5l1、第1小図柄表示エリア5c1、及び、第1小
図柄表示エリア5r1において第1小図柄(サブ図柄である第1特別図柄に対応した情報
)の変動表示が実行されており、第2小図柄表示エリア5l2、第2小図柄表示エリア5
c2、及び、第2小図柄表示エリア5r2において第2小図柄(第2特別図柄に対応した
情報)の変動表示が実行されている。
ここで、図10-1(1)に示すように、遊技状態が(i)低確/非KT状態(通常モ
ード)のときには、第2特別図柄がサブ図柄であるが、第2小図柄表示エリア5l2,5
c2,5r2において第2小図柄が変動表示又は停止表示(確定停止)されることにより
、遊技者は、飾り図柄に対応していない第2特別図柄が変動表示していること又は停止表
示(確定停止)していることを把握することができる。また、図10-1(2)~(4)
に示すように、遊技状態が(ii)低確/第1KT状態、(iii)高確/第1KT状態
、及び(iv)高確/第2KT状態、の何れかの状態であるときには、第1特別図柄がサ
ブ図柄であるが、第1小図柄表示エリア5l1,5c1,5r1において第1小図柄が変
動表示又は停止表示(確定停止)されることにより、遊技者は、飾り図柄に対応していな
い第1特別図柄が変動表示していること又は停止表示(確定停止)していることを把握す
ることができる。前述したように、小図柄の視認性は飾り図柄の視認性より低いものの、
小図柄の変動状況によって、遊技者は、サブ図柄となっている特別図柄の変動状況を確認
することができる。
また、本実施形態では、遊技状態に応じて、画像表示装置5に表示される背景画像を異
ならせている。遊技状態が低確/非1KT状態(通常状態)に制御されているときには、
図10-1(1)に示すように、演出制御用CPU120が、CPU103から送信され
た背景指定コマンド(通常状態に対応した背景画像を表示するよう指定するコマンド)に
基づいて、画像表示装置5に表示される背景画像を晴れ画像に設定することにより、演出
モードが通常モードに制御される。また、遊技状態が低確/第1KT状態に制御されてい
るときには、図10-1(2)に示すように、演出制御用CPU120が、CPU103
から送信された背景指定コマンド(低確/第1KT状態に対応した背景画像を表示するよ
う指定するコマンド)に基づいて、画像表示装置5に表示される背景画像を曇り画像に設
定することにより、演出モードが時短モードに制御される。また、遊技状態が高確/第1
KT状態に制御されているときには、図10-1(3)に示すように、演出制御用CPU
120が、CPU103から送信された背景指定コマンド(高確/第1KT状態に対応し
た背景画像を表示するよう指定するコマンド)に基づいて、画像表示装置5に表示される
背景画像を雨画像に設定することにより、演出モードが確変モードに制御される。また、
遊技状態が高確/第2KT状態に制御されているときには、図10-1(4)に示すよう
に、演出制御用CPU120が、CPU103から送信された背景指定コマンド(高確/
第2KT状態に対応した背景画像を表示するよう指定するコマンド)に基づいて、画像表
示装置5に表示される背景画像を台風画像に設定することにより、演出モードが小当りR
USHモードに制御される。
(遊技フロー)
図10-2は、本実施形態の遊技フローを示す説明図である。前述したように、本実施
形態では、遊技状態に対応した複数の演出モードが設けられており、演出制御用CPU1
20は、複数の演出モードのうちの現在の遊技状態に対応した演出モードに制御可能であ
る。
遊技状態が低確/非KT状態に制御されており、演出モードが通常モードに制御されて
いるときに変動表示が開始されて、変動表示の表示結果が「16R確変大当り」、「6R
確変大当り」、及び「6R通常大当り」の何れかとなった場合には、大当り遊技状態に制
御される。変動表示の結果が「16R確変大当り」であった場合には、大当り遊技状態終
了後に、遊技状態が高確/第2KT状態に制御され、演出モードは小当りRUSHモード
に制御されることになる。また、変動表示の結果が「6R確変大当り」であった場合には
、大当り遊技状態終了後に、遊技状態が高確/第1KT状態に制御され、演出モードは確
変モードに制御されることになる。また、変動表示の結果が「6R通常大当り」であった
場合には、大当り遊技状態終了後に、遊技状態が低確/第1KT状態に制御され、演出モ
ードは時短モードに制御されることになる。従って、通常状態において大当りが発生した
ときに、遊技者は何れの大当り種別となるかに特に注目することになる。
遊技状態が高確/第2KT状態に制御されており、演出モードが小当りRUSHモード
に制御されているときに変動表示が開始されて、変動表示の表示結果が「小当り」となっ
た場合には、小当り遊技状態に制御される。そして、小当り遊技状態終了後に、遊技状態
が高確/第2KT状態に制御され、演出モードは小当りRUSHモードに制御されること
になる。即ち、小当りRUSHモードが継続する。また、遊技状態が高確/第2KT状態
に制御されており、演出モードが小当りRUSHモードに制御されているときに変動表示
が開始されて、変動表示の表示結果が「16R確変大当り」及び「2R確変大当り」の何
れかとなった場合には、大当り遊技状態に制御される。そして、大当り遊技状態終了後に
、遊技状態が高確/第2KT状態に制御され、演出モードは小当りRUSHモードに制御
されることになる。即ち、小当りRUSHモードが継続する。
遊技状態が高確/第2KT状態に制御されており、演出モードが小当りRUSHモード
に制御されているときに変動表示が開始されて、変動表示の表示結果が「9R確変大当り
」となった場合には、大当り遊技状態に制御される。そして、大当り遊技状態終了後に、
遊技状態が高確/第1KT状態に制御され、演出モードは確変モードに制御されることに
なる。また、遊技状態が高確/第2KT状態に制御されており、演出モードが小当りRU
SHモードに制御されているときに変動表示が開始されて、変動表示の表示結果が「2R
通常大当り」となった場合には、大当り遊技状態に制御される。そして、大当り遊技状態
終了後に、遊技状態が低確/第1KT状態に制御され、演出モードは時短モードに制御さ
れることになる。
遊技状態が高確/第1KT状態に制御されており、演出モードが確変モードに制御され
ているときに変動表示が開始されて、変動表示の表示結果が「16R確変大当り」及び「
2R確変大当り」の何れかとなった場合には、大当り遊技状態に制御される。そして、大
当り遊技状態終了後に、遊技状態が高確/第2KT状態に制御され、演出モードは小当り
RUSHモードに制御されることになる。また、遊技状態が高確/第1KT状態に制御さ
れており、演出モードが確変モードに制御されているときに変動表示が開始されて、変動
表示の表示結果が「9R確変大当り」となった場合には、大当り遊技状態に制御される。
そして、大当り遊技状態終了後に、遊技状態が高確/第1KT状態に制御され、演出モー
ドは確変モードに制御されることになる。即ち、確変モードが継続する。
遊技状態が高確/第1KT状態に制御されており、演出モードが確変モードに制御され
ているときに変動表示が開始されて、変動表示の表示結果が「2R通常大当り」となった
場合には、大当り遊技状態に制御される。そして、大当り遊技状態終了後に、遊技状態が
低確/第1KT状態に制御され、演出モードは時短モードに制御されることになる。
遊技状態が低確/第1KT状態に制御されており、演出モードが時短モードに制御され
ているときに変動表示が開始されて、変動表示の表示結果が「16R確変大当り」及び「
2R確変大当り」の何れかとなった場合には、大当り遊技状態に制御される。そして、大
当り遊技状態終了後に、遊技状態が高確/第2KT状態に制御され、演出モードは小当り
RUSHモードに制御されることになる。また、遊技状態が低確/第1KT状態に制御さ
れており、演出モードが時短モードに制御されているときに変動表示が開始されて、変動
表示の表示結果が「9R確変大当り」となった場合には、大当り遊技状態に制御される。
そして、大当り遊技状態終了後に、遊技状態が高確/第1KT状態に制御され、演出モー
ドは確変モードに制御されることになる。
遊技状態が低確/第1KT状態に制御されており、演出モードが時短モードに制御され
ているときに変動表示が開始されて、変動表示の表示結果が「2R通常大当り」となった
場合には、大当り遊技状態に制御される。そして、大当り遊技状態終了後に、遊技状態が
低確/第1KT状態に制御され、演出モードは時短モードに制御されることになる。
遊技状態が低確/第1KT状態に制御され、演出モードが時短モードに制御されてから
所定回数(本例では50回)の変動表示が実行されるまでに大当りが発生しなかった場合
には、遊技状態が低確/第1KT状態から低確/非KT状態(通常状態)に移行し、演出
モードが時短モードから通常モードに移行する。即ち、遊技状態が低確/第1KT状態に
制御されてから(演出モードが時短モードに制御されてから)所定回数(50回)の特別
図柄の変動表示が終了するまでに、特別図柄の変動表示結果が「16R確変大当り」、「
2R確変大当り」、「9R確変大当り」、及び「2R通常大当り」の何れの表示結果にも
ならなかった場合には、所定回数目(50回目)の変動表示終了後に、遊技状態が低確/
第1KT状態から低確/非KT状態(通常状態)に転落し、演出モードは時短モードから
通常モードに転落することになる。
ここで、前述した図9-4等に示しているように、遊技状態が、(iv)高確/第2K
T状態(演出モード:小当りRUSHモード)に制御されている場合のみならず、(i)
低確/非KT状態(演出モード:通常モード)に制御されている場合、(ii)低確/第
1KT状態(演出モード:時短モード)に制御されている場合、(iii)高確/第1K
T状態(演出モード:確変モード)に制御されている場合にも、小当りが発生して、小当
り遊技状態に制御されうる。
しかしながら本実施形態では、非KT状態では、表示結果が「はずれ」となる第2変動
パターンの変動時間、及び、表示結果が「小当り」となる第2変動パターンの変動時間が
15分と設定されているため(図9-6(C)を参照)、可変入賞球装置6Bに遊技球を
入賞させることが実質的には困難となっている。また、前述したように、第1KT状態で
は、高ベース状態に制御されて可変入賞球装置6Bの開放時間が長くなるように制御され
るため(図9-9~図9-11を参照)、小当りが発生しても下流側の特殊可変入賞球装
置17に遊技球が入賞するケースは極めて少なくなっている(例えば、100変動するご
とに1球程度)。即ち、(i)低確/非KT状態(演出モード:通常モード)、(ii)
低確/第1KT状態(演出モード:時短モード)、(iii)高確/第1KT状態(演出
モード:確変モード)では、小当りが発生しても、特殊可変入賞球装置17に遊技球が入
賞する頻度が低い。
従って、これら(i)~(iii)の遊技状態では、メイン図柄となっている特別図柄
((i)の場合は第1特別図柄、(ii)又は(iii)の場合は第2特別図柄)の表示
結果が小当り図柄となった場合、これに対応して画像表示装置5に小当りが発生したこと
を示唆する飾り図柄の組合せ「135」を停止表示(確定停止)させるものの、遊技者に
対して特殊可変入賞球装置17に遊技球を入賞させるように促す表示(画面上部における
「小当り!!」の文字の表示)を行わず、遊技球が特殊可変入賞球装置17に入賞する期
待感を過度に持たせないようにしている。
一方で、(iv)高確/第2KT状態(演出モード:小当りRUSHモード)では、低
ベース状態に制御されて可変入賞球装置6Bの開放時間が短くなるように制御されるため
(図9-9~図9-11を参照)、小当りが発生すると下流側の特殊可変入賞球装置17
に遊技球が入賞する頻度が高い。従って、(iv)の遊技状態では、メイン図柄となって
いる第2特別図柄の表示結果が小当り図柄となった場合、これに対応して画像表示装置5
に小当りが発生したことを示唆する飾り図柄の組合せ「135」を停止表示(確定停止)
させるとともに、遊技者に対して特殊可変入賞球装置17に遊技球を入賞させるように促
す表示(画面上部における「小当り!!」の文字の表示)を行い、遊技球が特殊可変入賞
球装置17に入賞する期待感を持たせるようにしている。
このように、(i)低確/非KT状態(演出モード:通常モード)、(ii)低確/第
1KT状態(演出モード:時短モード)、(iii)高確/第1KT状態(演出モード:
確変モード)では、小当りが発生したこと(メイン図柄となっている特別図柄の表示結果
が小当り図柄となったこと)を遊技者が認識し難い態様で飾り図柄を停止表示(確定停止
)させるのに対して、(iv)高確/第2KT状態(演出モード:小当りRUSHモード
)では、小当りが発生したこと(メイン図柄となっている特別図柄の表示結果が小当り図
柄となったこと)を遊技者が認識し易い態様で飾り図柄が停止表示(確定停止)される。
前述したように、KT状態のうち第1KT状態は、小当りが発生しやすく特殊可変入賞
球装置17が開状態となりやすいものの、上流側の可変入賞球装置6Bの開放時間が極め
て長く、小当りが発生しても下流側の特殊可変入賞球装置17に遊技球が入賞するケース
は極めて少ない(例えば、100変動するごとに1球程度)。即ち、第1KT状態では、
小当りが発生しやすい状態に制御されるとともに高ベース状態に制御されて可変入賞球装
置6Bの開放時間が長くなるように制御される。また、KT状態のうち第2KT状態は、
後述するように、上流側の可変入賞球装置6Bの開放時間が短く、小当りが発生した場合
に下流側の特殊可変入賞球装置17に遊技球が入賞しやすい。即ち、第2KT状態では、
小当りが発生しやすい状態に制御されるとともに低ベース状態に制御されて可変入賞球装
置6Bの開放時間が短くなるように制御される。
また、KT状態は、通常状態(低確率/非KT状態)よりも小当りになりやすい遊技状
態である。具体的には、普図当りとなって可変入賞球装置6Bが開状態となる確率はKT
状態の方が通常状態より高くなっている。そして、図9-1及び図9-2に示すように、
第1特別図柄の変動時には小当りと決定される割合が低いのに対して、第2特別図柄の変
動時には小当りと決定される割合が高くなるよう構成されている(ただし、前述した強制
はずれの場合を除く)ため、KT状態を、通常状態よりも小当りになりやすい遊技状態と
している。これにより、KT状態では、主に第2特別図柄の変動を行わせることにより小
当りを頻繁に発生させ、遊技者に有利な遊技状態となっている。このような構成によれば
、KT状態に制御可能な遊技機において、遊技者にとって有利な遊技状態として大当り遊
技状態とは異なる遊技状態を実現できる。
(特別図柄通常処理)
次に、図10-3を用いて、本実施形態における第1特別図柄通常処理を具体的に説明
する。図10-3は、第1特別図柄プロセス処理における第1特別図柄通常処理(ステッ
プS110A)を示すフローチャートである。第1特別図柄通常処理が実行される状態は
、第1特図プロセスフラグの値がステップS110Aを示す値となっている場合である。
なお、第1特図プロセスフラグの値がステップS110Aを示す値となっている場合とは
、第1特別図柄表示装置4Aにおいて第1特別図柄の変動表示がなされていない状態であ
って、かつ、第1大当り遊技(特別可変入賞球装置7を所定回開放)中でも、第1小当り
遊技(特殊可変入賞球装置17を開放)中でもない場合である。
第1特別図柄通常処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には
、CPU103)は、まず、第2特別図柄プロセスフラグの値が、第2大当り開放前処理
(5)、第2大当り開放中処理(6)、第2大当り開放後処理(7)、及び第2大当り終
了処理(8)、並びに、第2小当り開放前処理(9)、第2小当り開放中処理(10)、
及び第2小当り終了処理(11)、の何れかの処理に対応した値であるか否かを確認する
(ステップS06TM1000A)。第2特別図柄プロセスフラグの値が、第2大当り開
放前処理(5)、第2大当り開放中処理(6)、第2大当り開放後処理(7)、及び第2
大当り終了処理(8)、並びに、第2小当り開放前処理(9)、第2小当り開放中処理(
10)、及び第2小当り終了処理(11)、の何れかの処理に対応した値である場合には
(ステップS06TM1000AでYES)、そのまま処理を終了する。
一方、第2特別図柄プロセスフラグの値が、第2大当り開放前処理(5)、第2大当り
開放中処理(6)、第2大当り開放後処理(7)、及び第2大当り終了処理(8)、並び
に、第2小当り開放前処理(9)、第2小当り開放中処理(10)、及び第2小当り終了
処理(11)、の何れの処理にも対応していない値である場合には(ステップS06TM
1000AでNO)、図9-14に示したステップ026IWS51A以降の処理と同様
の処理を実行する。
なお、前述したステップ026IWS52Aの処理において、CPU103は、演出制
御用CPU120に第1客待ちデモ表示指定コマンドのみを送信しているが、これに限ら
ず、ステップ026IWS52Aの処理において、CPU103は、演出制御用CPU1
20に、第1客待ちデモ表示指定コマンド、及び、現在の遊技状態に対応した背景表示を
指定する演出制御コマンド(低確/非KT背景指定コマンド、高確/第2KT背景指定コ
マンド、高確/第1KT背景指定コマンド、及び低確/第1KT背景指定コマンドの何れ
か)を送信するようにしても良い。
このように、CPU103は、ステップS06TM1000Aにおいて、第2特別図柄
の変動表示結果に基づいて大当り遊技状態又は小当り遊技状態に制御されている期間であ
るか否かを確認しており、第2特別図柄の変動表示結果に基づいて大当り遊技状態又は小
当り遊技状態に制御されている期間である場合には(YES)、第1特別図柄プロセスフ
ラグの値を、第1特別図柄通常処理を示す値(0)から第1変動パターン設定処理を示す
値(1)に更新させないことにより、第1特別図柄の変動表示を開始させない。
仮に、第2特別図柄の変動表示結果に基づいて大当り遊技状態又は小当り遊技状態に制
御されている期間において第1特別図柄の変動表示を開始させてしまうと、当該開始され
た第1特別図柄の変動表示結果が「大当り」又は「小当り」となった場合の制御が問題と
なり、遊技制御が複雑化してしまう。本実施形態のように、第2特別図柄の変動表示結果
に基づいて大当り遊技状態又は小当り遊技状態に制御されている期間は、第1特別図柄の
変動表示を開始させないようにすることで、遊技状態の制御が適切に行われるようにして
いる。また、第2特別図柄の変動表示結果に基づいて遊技者にとって有利な状態(大当り
遊技状態、小当り遊技状態)に制御されているときには、第1特別図柄の変動表示を開始
させないことにより、遊技者を当該有利な状態における遊技に集中させるようにしている
また、図10-4を用いて、本実施形態における第2特別図柄通常処理を具体的に説明
する。図10-4は、第2特別図柄プロセス処理における第2特別図柄通常処理を示すフ
ローチャートである。第2特別図柄通常処理が実行される状態は、第2特図プロセスフラ
グの値が第2特別図柄通常処理を示す値となっている場合である。なお、第2特図プロセ
スフラグの値が第2特別図柄通常処理を示す値となっている場合とは、第2特別図柄表示
装置4Bにおいて第2特別図柄の変動表示がなされていない状態であって、かつ、第2大
当り遊技(特別可変入賞球装置7を所定回開放)中でも、第2小当り遊技(特殊可変入賞
球装置17を開放)中でもない場合である。
第2特別図柄通常処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には
、CPU103)は、まず、第1特別図柄プロセスフラグの値が、第1大当り開放前処理
(5)、第1大当り開放中処理(6)、第1大当り開放後処理(7)、及び第1大当り終
了処理(8)、並びに、第1小当り開放前処理(9)、第1小当り開放中処理(10)、
及び第1小当り終了処理(11)、の何れかの処理に対応した値であるか否かを確認する
(ステップS06TM1000B)。第1特別図柄プロセスフラグの値が、第1大当り開
放前処理(5)、第1大当り開放中処理(6)、第1大当り開放後処理(7)、及び第1
大当り終了処理(8)、並びに、第1小当り開放前処理(9)、第1小当り開放中処理(
10)、及び第1小当り終了処理(11)、の何れかの処理に対応した値である場合には
(ステップS06TM1000BでYES)、そのまま処理を終了する。
一方、第1特別図柄プロセスフラグの値が、第1大当り開放前処理(5)、第1大当り
開放中処理(6)、第1大当り開放後処理(7)、及び第1大当り終了処理(8)、並び
に、第1小当り開放前処理(9)、第1小当り開放中処理(10)、及び第1小当り終了
処理(11)、の何れの処理にも対応していない値である場合には(ステップS06TM
1000BでNO)、図9-22に示したステップ026IWS51B以降の処理と同様
の処理を実行する。
なお、前述したステップ026IWS52Bの処理において、CPU103は、演出制
御用CPU120に第2客待ちデモ表示指定コマンドのみを送信しているが、これに限ら
ず、ステップ026IWS52Bの処理において、CPU103は、演出制御用CPU1
20に、第2客待ちデモ表示指定コマンド、及び、現在の遊技状態に対応した背景表示を
指定する演出制御コマンド(低確/非KT背景指定コマンド、高確/第2KT背景指定コ
マンド、高確/第1KT背景指定コマンド、及び低確/第1KT背景指定コマンドの何れ
か)を送信するようにしても良い。
このように、CPU103は、ステップS06TM1000Bにおいて、第1特別図柄
の変動表示結果に基づいて大当り遊技状態又は小当り遊技状態に制御されている期間であ
るか否かを確認しており、第1特別図柄の変動表示結果に基づいて大当り遊技状態又は小
当り遊技状態に制御されている期間である場合には(YES)、第2特別図柄プロセスフ
ラグの値を、第2特別図柄通常処理を示す値(0)から第2変動パターン設定処理を示す
値(1)に更新させないことにより、第2特別図柄の変動表示を開始させない。
仮に、第1特別図柄の変動表示結果に基づいて大当り遊技状態又は小当り遊技状態に制
御されている期間において第2特別図柄の変動表示を開始させてしまうと、当該開始され
た第2特別図柄の変動表示結果が「大当り」又は「小当り」となった場合の制御が問題と
なり、遊技制御が複雑化してしまう。本実施形態のように、第1特別図柄の変動表示結果
に基づいて大当り遊技状態又は小当り遊技状態に制御されている期間は、第2特別図柄の
変動表示を開始させないようにすることで、遊技状態の制御が適切に行われるようにして
いる。また、第1特別図柄の変動表示結果に基づいて遊技者にとって有利な状態(大当り
遊技状態、小当り遊技状態)に制御されているときには、第2特別図柄の変動表示を開始
させないことにより、遊技者を当該有利な状態における遊技に集中させるようにしている
本実施形態では、図10-3に示すように、第1特別図柄通常処理において第1保留記
憶数が0であれば(ステップ026IWS51AでYES)、第1客待ちデモ表示指定コ
マンドを演出制御用CPU120に送信する(ステップ026IWS52A)。また、図
10-4に示すように、第2特別図柄通常処理において第2保留記憶数が0であれば(ス
テップ026IWS51BでYES)、第2客待ちデモ表示指定コマンドを演出制御用C
PU120に送信する(ステップ026IWS52B)。
ここで、図9-38及び図9-39に示したように、演出制御用CPU120は、第1
客待ちデモ表示指定コマンドを受信し、遊技状態が(i)低確/非KT状態(通常状態)
に制御され、第1特別図柄の変動表示が開始されておらず(第1保留記憶数が0のままで
)、第2特別図柄の変動表示結果に基づく大当り遊技状態が開始されていないときに、第
1デモ待機タイマがタイムアウトすると、画像表示装置5において、後述する第1デモ表
示を開始する。一方、遊技状態が(i)低確/非KT状態(通常状態)に制御されていな
いときに((ii)低確/第1KT状態、(iii)高確/第1KT状態、及び(iv)
高確/第2KT状態の何れかに制御されているときに)、第1客待ちデモ表示指定コマン
ドを受信した場合には、第1デモ表示を開始させない。
第1デモ表示では、現在の遊技状態((i)低確/非KT状態(通常状態))に対応し
た背景画像である晴れ画像を背景として、画像表示装置5の画面右下部にプッシュボタン
31Bを操作するように促す操作促進表示06TM050及び「メニュー」という文字が
表示される。操作促進表示06TM050が表示されている状態で、プッシュボタン31
Bが操作されたことをプッシュセンサが検出すると、音量調節用バー及び光量調節用バー
を含むメニュー画面が表示され、スティックコントローラ31A及びプッシュボタン31
Bの操作により音量調節及び光量調節ができるようになる。
また、図9-38及び図9-39に示したように、演出制御用CPU120は、第2客
待ちデモ表示指定コマンドを受信し、遊技状態が(ii)低確/第1KT状態、(iii
)高確/第1KT状態、及び(iv)高確/第2KT状態、の何れかの状態に制御され、
第2特別図柄の変動表示が開始されておらず(第2保留記憶数が0のままで)、当該遊技
状態が継続されているときに、第2デモ待機タイマがタイムアウトすると、画像表示装置
5において、後述する第2デモ表示を開始する。なお、(ii)~(iv)の何れの遊技
状態も、第1特別図柄の変動表示結果に基づく大当り遊技状態が開始された場合には、一
旦は低確/低ベース状態に移行するため終了することになる。一方、遊技状態が(ii)
~(iv)の何れの遊技状態にも制御されていないときに((i)低確/非KT状態(通
常状態)に制御されているときに)、第2客待ちデモ表示指定コマンドを受信した場合に
は、第2デモ表示を開始させない。
第2デモ表示では、現在の遊技状態((ii)低確/第1KT状態、(iii)高確/
第1KT状態、及び(iv)高確/第2KT状態)の何れか)に対応した背景画像(曇り
画像、雨画像、及び台風画像の何れか)を背景として、第1デモ表示と同様に画像表示装
置5の画面右下部にプッシュボタン31Bを操作するように促す操作促進表示06TM0
50及び「メニュー」という文字が表示される。操作促進表示06TM050が表示され
ている状態で、プッシュボタン31Bが操作されたことをプッシュセンサが検出すると、
音量調節用バー及び光量調節用バーを含むメニュー画面が表示され、スティックコントロ
ーラ31A及びプッシュボタン31Bの操作により音量調節及び光量調節ができるように
なる。
このように、CPU103は、第1特別図柄通常処理において第1保留記憶数が0であ
ることに基づいて第1客待ちデモ表示指定コマンドを送信し、第2特別図柄通常処理にお
いて第2保留記憶数が0であることに基づいて第2客待ちデモ表示指定コマンドを送信し
ている。即ち、CPU103は、特別図柄に応じて異なる客待ちコマンドを演出制御用C
PU120に送信している。これにより、演出制御用CPU120側では、現在の遊技状
態に対応した客待ちコマンド、即ち、(i)低確/非KT状態(通常状態)であれば第1
客待ちデモ表示指定コマンド、(ii)低確/第1KT状態、(iii)高確/第1KT
状態、及び(iv)高確/第2KT状態)の何れかであれば第2客待ちデモ表示指定コマ
ンド、を受信した場合にのみ、デモ表示を開始させることが可能となり、遊技状態に応じ
て適切なタイミングでデモ表示を開始させることができる。
なお、本実施形態では、第1デモ表示及び第2デモ表示において、何れの場合にも操作
促進表示06TM050及び「メニュー」という文字が画面右下部に表示されるようにな
っており、遊技状態に応じて異なる演出部分(背景画像)を除いては、第1デモ表示が行
われる場合と、第2デモ表示が行われる場合とで、共通の演出態様が採用されている。こ
のような形態に限らず、第1表示と第2デモ表示とで、遊技状態に応じて異なる演出部分
(背景画像)以外の演出態様を異ならせるようにしても良い。
例えば、第1客待ちデモ表示指定コマンドを受信した場合に実行する第1デモ表示では
、画像表示装置5の画面左下部にデモ表示において表示させるオブジェクト(本例では操
作促進表示06TM050及び「メニュー」という文字)を表示させる一方で、第2客待
ちデモ表示指定コマンドを受信した場合に実行する第2デモ表示では、画像表示装置5の
画面右下部にデモ表示において表示させるオブジェクト(本例では操作促進表示06TM
050及び「メニュー」という文字)を表示させるようにしても良い。このような構成に
よれば、各遊技状態において、メイン図柄である特別図柄に対応した保留表示領域にオブ
ジェクトが表示される(例えば、通常状態であるときには、メイン図柄である第1特別図
柄に対応した第1保留表示領域06TM011にオブジェクトが表示され、高確/第2K
T状態であるときには、メイン図柄である第2特別図柄に対応した第2保留表示領域06
TM021にオブジェクトが表示される)ことにより、遊技者が現在の遊技状態とメイン
図柄とを認識し易くなる。
なお、第1デモ表示と第2デモ表示とで、表示させるオブジェクトの表示色を異ならせ
るようにしても良く、例えば、第1デモ表示では操作促進表示06TM050及び「メニ
ュー」という文字を青色で表示させ、第2デモ表示では操作促進表示06TM050及び
「メニュー」という文字を赤色で表示させるようにしても良い。また、第1デモ表示と第
2デモ表示とで、表示させるオブジェクト自体(オブジェクトの形状)を異ならせるよう
にしても良く、例えば、第1デモ表示ではプッシュボタン31Bを模した画像でありプッ
シュボタン31Bを操作するよう促す操作促進表示06TM050を表示させ、第2デモ
表示ではスティックコントローラ31Aを模した画像でありスティックコントローラ31
Aを操作するよう促す操作促進表示06TM050を表示させるようにしても良い。
(デモ表示中の始動入賞)
次に、遊技状態が低確/非KT状態(通常モード)に制御されてから、第1デモ表示が
実行されているときに、第2特別図柄の変動表示に基づいて小当りとなり、小当り遊技状
態に制御されているときに、入賞球装置6Aに遊技媒体が始動入賞する場合の演出例に関
して、図10-5及び図10-6を用いて説明する。図10-5は、第1デモ表示及び始
動入賞に関連した各演出の実行タイミングを示すタイムチャートであり、図10-6は、
第1デモ表示及び始動入賞に関連した演出画像の一例を示す説明図である。
図10-6(1)に示すように、遊技状態が低確/非KT状態(通常状態)に制御され
ているときには、演出制御用CPU120により、演出モードが通常モードに制御されて
いる。演出モードが通常モードのときには、飾り図柄の背景画像として「晴れ画像」が表
示されることになる。演出制御用CPU120は、画像表示装置5において第1デモ表示
を実行しており、画像表示装置5の画面右下部に操作促進表示06TM050及び「メニ
ュー」という文字を表示させている。また、第1保留記憶数が0であり、第2保留記憶数
が0であることに基づいて、第1保留記憶数特別表示領域06TM015に「0」、及び
第2保留記憶数特別表示領域06TM025に「0」を表示させている。
また、演出制御用CPU120は、前回実行された(直近に実行された)第1特別図柄
の変動表示の表示結果が「はずれ」であったことに基づいて、その変動表示が確定停止し
たときの飾り図柄(2,4,7)を、第1デモ表示中も図柄表示エリア(5L、5C、5
R)に継続して表示させるとともに、その変動表示が確定停止したときの小図柄(2,4
,7)を第1小図柄表示エリア(5l1、5c1、5r1)に継続して表示させている。
一方、演出制御用CPU120は、実行している第2特別図柄の変動表示(小当り変動
)が終了したことに対応して、第2小図柄表示エリア5l2、5c2、5r2に(1,3
,5)を確定停止させる。即ち、第2特別図柄の変動表示の表示結果が「小当り」となっ
たことに対応して第2小図柄の組み合わせが確定停止され、小当り遊技状態に制御される
ことになる(図10-5に示すT1のタイミング)。ここで、遊技状態が、メイン図柄で
ある第1特別図柄に対応した低確/非KT状態(通常状態)に制御されていることから、
後述するように第2特別図柄の変動表示に基づいて小当り遊技状態に制御されたとしても
、第1デモ表示を終了させることなく継続して実行する。
次いで、第2特別図柄の変動表示に基づいて小当り遊技状態に制御されている期間にお
いて、第1デモ表示を継続して実行しているときに新たに入賞球装置6Aへの始動入賞が
発生し、第1保留記憶数が1となったものとする(図10-5に示すT2のタイミング)
。このときCPU103は、第1保留記憶数が増加したことを示すコマンドを演出制御用
CPU120に送信する。演出制御用CPU120は、第1保留記憶数が増加したことを
示すコマンドを受信したことに基づいて、第1保留記憶数特別表示領域06TM015に
「1」を表示させる。
このとき、CPU103は、入賞球装置6Aへの始動入賞が発生すると、第1特別図柄
プロセス処理において、第1始動入賞判定処理を実行し、ステップS110Aの第1特別
図柄通常処理を実行する(図5を参照)。ここで、前述した図10-3に示したように、
第2特別図柄の変動表示結果に基づいて小当り遊技状態に制御されているときには、第2
特別図柄プロセスフラグの値が、第2小当り開放前処理(9)、第2小当り開放中処理(
10)、及び第2小当り終了処理(11)、の何れかの処理に対応した値であるため(ス
テップS06TM1000AでYES)、第1特別図柄プロセスフラグの値が、第1特別
図柄通常処理を示す値(0)から第1変動パターン設定処理を示す値(1)に更新されな
い。即ち、第1始動入賞口(入賞球装置6A)への始動入賞が発生しても第1特別図柄の
変動表示が開始されない。その後に、第2特別図柄プロセスフラグの値が、第2小当り開
放前処理(9)、第2小当り開放中処理(10)、及び第2小当り終了処理(11)、の
何れの処理に対応した値でもなくなったときに(ステップS06TM1000AでNO)
、第1特別図柄プロセスフラグの値が、第1特別図柄通常処理を示す値(0)から第1変
動パターン設定処理を示す値(1)に更新されて、第1特別図柄の変動表示が開始される
そして、図9-38に示すように、演出制御用CPU120は、第1特別図柄の変動表
示が開始されていないことに基づいて、ステップ026IWS4714でNOと判定し、
小当り遊技状態(第2特別図柄の変動表示結果に基づく小当り遊技状態)に制御されてい
ることに基づいて、ステップ026IWS4715でNOと判定するので、第1デモ表示
を終了させず(ステップ026IWS4716が実行されず)、結果として第1デモ表示
が継続して実行されることになる。即ち、第2特別図柄の変動表示結果に基づいて小当り
遊技状態に制御されている期間は、入賞球装置6Aへの始動入賞が発生しても、第1デモ
表示を終了させることなく継続して実行する。
即ち、本実施形態では、第1デモ表示を実行している場合(メイン図柄が第1特別図柄
である場合)に、第2特別図柄の変動表示に基づいて小当り遊技状態に制御されていると
き(第2特別図柄プロセスフラグの値が9~11の範囲であるとき)は、第1特別図柄の
変動表示が開始されないようになっており、第1特別図柄の始動条件が成立したか否か(
第1始動入賞口への入賞が発生したか否か)にかかわらず、第1デモ表示の実行を継続す
るようにしている。仮に、小当り遊技状態に制御されていることにより第1特別図柄の変
動表示が開始されない状態であるにもかかわらず第1始動入賞口への入賞に応じて第1デ
モ表示を直ちに終了させてしまうと、遊技者が、デモ表示が終了したにもかかわらず飾り
図柄の変動表示が開始されないことに違和感を感じてしまう。そのため、このような状態
では、第1始動入賞口への入賞が発生しても第1デモ表示を終了させないようにして、遊
技者に違和感を与えないようにしている。このように、第1特別図柄の変動表示の状況に
対応した適切な演出制御を実現できる。
また、第1デモ表示が実行されている場合、遊技状態が小当り遊技状態(第2特別図柄
の変動表示結果に基づく小当り遊技状態)に制御されているときに、第1始動入賞口への
入賞が発生すると、演出制御用CPU120は、小当り開始指定コマンド等の小当り遊技
状態に関するコマンドと、第1始動入賞口への入賞に対応した1セットのコマンド(例え
ば、図柄指定コマンド、変動カテゴリコマンド、及び第1保留記憶数加算指定コマンド)
を短期間で続けて受信することになる。仮に、このような状況で各コマンドに対応した演
出を短期間で実行させようとすると、演出制御が複雑化してしまい、演出制御用CPU1
20の処理負担が過度に増大してしまう。従って、本実施形態では、第1デモ表示が実行
されている場合、遊技状態が小当り遊技状態(第2特別図柄の変動表示結果に基づく小当
り遊技状態)に制御されているときに、第1始動入賞口への入賞が発生しても、既に実行
しているデモ表示を継続し、新たな始動入賞に対応した予告演出等は実行しないようにす
ることで、演出制御の処理負担を軽減するようにしている。
本実施形態では、第1デモ表示が実行されているときに、第2特別図柄の変動表示結果
に基づく小当り遊技状態に制御されている期間は、第1特別図柄プロセスフラグの値が第
1特別図柄通常処理を示す値(0)から第1変動パターン設定処理を示す値(1)に更新
されず、第1特別図柄プロセス処理における第1特別図柄通常処理以降の処理に進まない
。これにより、演出制御用CPU120に送信されるコマンドの数が抑えられ演出制御用
CPU120の処理負担を軽減することができる。
また、第2特別図柄の変動表示結果に基づいて小当り遊技状態に制御されている期間は
、第1特別図柄の変動開始条件が成立不能であるものの、新たに入賞球装置6Aへの始動
入賞が発生すると、CPU103は、ステップS101Aの第1始動入賞判定処理を実行
する。第1始動入賞判定処理では、RAM102の所定領域に保留情報を格納して第1保
留記憶数を更新する処理が実行され、表示結果(大当り種別を含む)や変動パターンを決
定するための乱数値が抽出され、保留情報としてRAM102に設けられた第1保留記憶
バッファに記憶される。保留情報や第1保留記憶数を記憶した後には、演出制御基板12
に始動入賞の発生、第1保留記憶数、先読み判定等の判定結果を指定するための演出制御
コマンドを送信するための送信設定が行われる。こうして送信設定された始動入賞時の演
出制御コマンドは、例えば第1特別図柄プロセス処理が終了した後、図4に示すステップ
S27のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板11から演出制御基板1
2に対して伝送される。
第1保留記憶数が増加したことを示すコマンドを受信した演出制御用CPU120は、
画像表示装置5の第1保留記憶数特別表示領域06TM015の値を「0」から「1」に
更新する。このように、第1特別図柄の変動開始条件が成立不能であるときに、入賞球装
置6Aへの始動入賞が発生しても、第1特別図柄の変動表示は実行されない一方で、第1
保留記憶数特別表示領域06TM015の値が更新されることにより、少なくとも第1始
動入賞口への入賞が発生して第1保留記憶数が増加したことを遊技者は認識することがで
きる。
ここで、図10-6(2)に示すように、第1保留記憶数が「0」から「1」になった
にもかかわらず、第1保留表示領域06TM011にはオブジェクト(丸形の画像)が表
示されていない状態となっている。即ち、第1保留記憶数を表示可能な表示領域のうち、
視認性の高い第1保留表示領域06TM011には第1保留記憶数(第1保留記憶数に対
応した数のオブジェクト)が表示されず、視認性の低い第1保留記憶数特別表示領域06
TM015にのみ第1保留記憶数が表示されるようになっている。
仮に、この状態において、第1始動入賞口への入賞が発生したことに応じて第1保留表
示領域06TM011にオブジェクトを表示させると、遊技者は直ちに第1保留記憶に基
づく飾り図柄の変動表示(メイン図柄である第1特別図柄に対応した変動表示)が実行さ
れることを期待するが、第2特別図柄の変動表示結果に基づく小当り遊技状態に制御され
ている状態では、第1保留表示領域06TM011にオブジェクトが表示されているもの
の飾り図柄の変動表示は開始されない(オブジェクトがアクティブ表示領域06TM03
1にシフトされずアクティブ表示06TM030とならない)ことになり、遊技者を混乱
させることになる。従って、視認性の高い第1保留表示領域06TM011には第1保留
記憶数(第1保留記憶数に対応した数のオブジェクト)を表示させず、視認性の低い第1
保留記憶数特別表示領域06TM015にのみ第1保留記憶数を表示させることで、遊技
者を混乱させることなく更新後の第1保留記憶数を適切に報知するようにしている。
次いで、図10-6(3)に示すように、小当り遊技状態が終了し、遊技状態が低確/
非KT状態に制御されると、第1特別図柄の変動開始条件が成立したことに基づいて、即
ち、第2特別図柄プロセスフラグの値が、第2小当り開放前処理(9)、第2小当り開放
中処理(10)、及び第2小当り終了処理(11)、の何れの処理に対応した値でもなく
なったときに(ステップS06TM1000AでNO)、CPU103は、第1特別図柄
の変動表示を開始する(図10-5に示すT3のタイミング)。
このとき、第1特別図柄の変動表示が開始されたことに基づいて(図9-38に示すス
テップ026IWS4714でYES)、演出制御用CPU120は、第1デモ表示を終
了させる(ステップ026IWS4716)。これにより、画像表示装置5の画面右下部
における操作促進表示06TM050及び「メニュー」の文字が非表示となる。一方で、
現在の遊技状態((i)低確/非KT状態(通常状態))に対応した背景画像である晴れ
画像は継続して表示されることになる。このように、第1特別図柄の変動表示が開始され
たことに伴い、背景画像よりも表示優先度の高い(背景画像よりも手前に表示されている
ように見える)操作促進表示06TM050及び「メニュー」の文字は非表示とされるが
、第1デモ表示よりも表示優先度の低い(操作促進表示06TM050及び「メニュー」
の文字よりも奥に表示されているように見える)背景画像自体は継続して表示されること
になる。これにより、遊技者は、飾り図柄(メイン図柄である第1特別図柄に対応した情
報)の変動表示が開始される前(第1デモ表示が表示されていたとき)と開始された後(
第1デモ表示が非表示となった後)とで、遊技状態は変化していないことを容易に把握可
能となっている。
演出制御用CPU120は、画像表示装置5の図柄表示エリア5L、図柄表示エリア5
C、及び図柄表示エリア5Rにおいて、飾り図柄(メイン図柄である第1特別図柄に対応
した情報)の変動表示を開始させ、画像表示装置5の第1小図柄表示エリア5l1、第1
小図柄表示エリア5c1、及び第1小図柄表示エリア5r1において、第1小図柄(第1
特別図柄に対応した情報)の変動表示を開始させる。また、演出制御用CPU120は、
第1保留記憶数が0となったことに伴い、第1保留記憶数特別表示領域06TM015に
「0」を表示させ、アクティブ表示領域06TM031にアクティブ表示06TM030
を表示させる。このとき表示されるアクティブ表示06TM030は、第1デモ表示が実
行されているときに発生した第1始動入賞口への入賞に基づく保留記憶に対応した情報で
ある。また、第1デモ表示の終了に伴い、第1保留表示領域06TM011には、第1保
留記憶数に対応した数の第1保留表示06TM010(第1デモ表示が実行されていると
きに発生した第1始動入賞口への入賞に基づく保留記憶に対応した情報)が表示されるこ
とになる。
以上に示したように、第2特別図柄の変動表示結果に基づく小当り遊技状態が終了した
ことに応じて第1特別図柄の変動開始条件が成立し、第1特別図柄の変動表示が開始され
たことに応じて、演出制御用CPU120が第1デモ表示を終了させる。このように、第
1特別図柄の変動表示の実行状況に対応した適切な演出制御を実現可能となる。
なお、本実施形態では、第2デモ表示が実行されている場合に、第1特別図柄の変動表
示結果に基づく小当り遊技状態に制御されたときにも、第2デモ表示が終了することなく
継続されるようになっている。そして、第2デモ表示が実行されている場合に、第1特別
図柄の変動表示結果に基づく小当り遊技状態に制御されている期間内に第2始動入賞口へ
の始動入賞が発生したときには、第2特別図柄の変動表示は開始されず、第2保留記憶数
特別表示領域06TM025に表示されている第2保留記憶数が0から1に更新される。
このときにも第2デモ表示が終了することなく継続しており、第2保留表示領域06TM
021にはオブジェクト(丸形の画像)が表示されない。
具体的には、第2デモ表示が実行されている場合(遊技状態が、(ii)低確/第1K
T状態、(iii)高確/第1KT状態、及び(iv)高確/第2KT状態、の何れかの
遊技状態に制御されている場合)に、第1特別図柄の変動表示結果に基づく小当り遊技状
態に制御されると、第1特別図柄プロセスフラグの値が「9」~「11」の範囲であるこ
とに基づいて、図10-4に示したステップS06TM1000BでYESと判定されて
第2特別図柄プロセスフラグの値が第2変動パターン設定処理に対応した値とはならない
ため、第2特別図柄の変動表示が開始されない。そして、この状態(第2デモ表示が実行
されており第1特別図柄の変動表示結果に基づく小当り遊技状態に制御されている期間)
で第2始動入賞口への入賞が発生した場合、図9-39のステップ026IWS4814
でNOと判定され、さらに、ステップ026IWS4815でYESと判定されて、ステ
ップ026IWS4816が実行されず第2デモ表示が終了しない。
ここで、第2保留記憶数が増加したことを示すコマンドを受信した演出制御用CPU1
20は、画像表示装置5の第2保留記憶数特別表示領域06TM025の値を「0」から
「1」に更新する。但し、第2保留記憶数が「0」から「1」になったにもかかわらず、
第2保留表示領域06TM021にはオブジェクト(丸形の画像)が表示されていない状
態となっている。即ち、第2保留記憶数を表示可能な表示領域のうち、視認性の高い第2
保留表示領域06TM021には第2保留記憶数(第2保留記憶数に対応した数のオブジ
ェクト)が表示されず、視認性の低い第2保留記憶数特別表示領域06TM025にのみ
第2保留記憶数が表示されるようになっている。
その後、第1特別図柄の変動表示結果に基づく小当り遊技状態が終了し、遊技状態が、
(ii)低確/第1KT状態、(iii)高確/第1KT状態、及び(iv)高確/第2
KT状態、の何れかの遊技状態に制御されると、第2特別図柄の変動開始条件が成立した
ことに基づいて、即ち、第1特別図柄プロセスフラグの値が、第1小当り開放前処理(9
)、第1小当り開放中処理(10)、及び第1小当り終了処理(11)、の何れの処理に
対応した値でもなくなったときに(ステップS06TM1000BでNO)、CPU10
3は、第2特別図柄の変動表示を開始する。このとき、第2特別図柄の変動表示が開始さ
れたことに基づいて(図9-39に示すステップ026IWS4814でYES)、演出
制御用CPU120は、第2デモ表示を終了させる(ステップ026IWS4816)。
これにより、画像表示装置5の画面右下部における操作促進表示06TM050及び「メ
ニュー」の文字が非表示となる。一方で、現在の遊技状態((ii)低確/第1KT状態
、(iii)高確/第1KT状態、及び(iv)高確/第2KT状態、の何れか)に対応
した背景画像(曇り画像、雨画像、及び台風画像、の何れか)は継続して表示されること
になる。
このように、第2特別図柄の変動表示が開始されたことに伴い、背景画像よりも表示優
先度の高い(背景画像よりも手前に表示されているように見える)操作促進表示06TM
050及び「メニュー」の文字は非表示とされるが、第2デモ表示よりも表示優先度の低
い(操作促進表示06TM050及び「メニュー」の文字よりも奥に表示されているよう
に見える)背景画像自体は継続して表示されることになる。これにより、遊技者は、飾り
図柄(メイン図柄である第2特別図柄に対応した情報)の変動表示が開始される前(第2
デモ表示が表示されていたとき)と開始された後(第2デモ表示が非表示となった後)と
で、遊技状態は変化していないことを容易に把握可能となっている。
演出制御用CPU120は、画像表示装置5の図柄表示エリア5L、図柄表示エリア5
C、及び図柄表示エリア5Rにおいて、飾り図柄(メイン図柄である第2特別図柄に対応
した情報)の変動表示を開始させ、画像表示装置5の第2小図柄表示エリア5l2、第2
小図柄表示エリア5c2、及び第2小図柄表示エリア5r2において、第2小図柄(第2
特別図柄に対応した情報)の変動表示を開始させる。また、演出制御用CPU120は、
第2保留記憶数が0となったことに伴い、第2保留記憶数特別表示領域06TM025に
「0」を表示させ、アクティブ表示領域06TM031にアクティブ表示06TM030
を表示させる。このとき表示されるアクティブ表示06TM030は、第2デモ表示が実
行されているときに発生した第2始動入賞口への入賞に基づく保留記憶に対応した情報で
ある。また、第2デモ表示の終了に伴い、第2保留表示領域06TM021には、第2保
留記憶数に対応した数の第2保留表示06TM020(第2デモ表示が実行されていると
きに発生した第2始動入賞口への入賞に基づく保留記憶に対応した情報)が表示されるこ
とになる。
(小当り遊技状態に伴う特別図柄変動中断処理)
本実施形態では、第1特別図柄及び第2特別図柄のうちの一方の特別図柄の変動表示中
に、他方の特別図柄の変動表示結果に基づいて小当り遊技状態に制御されたときには、一
方の特別図柄の変動表示を一旦は中断して、その後に他方の特別図柄の変動表示結果に基
づく小当り遊技状態が終了したときに、一方の特別図柄の変動表示を再開させるようにし
ている。以下、小当りの発生に伴う特別図柄の変動中断処理及び変動再開処理に関して、
具体的に説明する。
図10-7は、第1特別図柄プロセス処理における第1特別図柄変動処理(ステップ
S112A)を示すフローチャートである。第1特別図柄変動処理において、CPU10
3は、まず、まだ送信していなければ、大当りとするか否かの決定結果、および大当り種
別の決定結果にもとづいて、いずれかの表示結果指定コマンド(表示結果1指定コマンド
、表示結果2指定コマンド、表示結果4指定コマンド、表示結果5指定コマンド)を演出
制御用CPU120に対して送信する制御を行う(ステップ026IWS1120A)。
次いで、CPU103は、第1変動中断フラグがセットされているかを確認する(ステ
ップS06TM1200A)。第1変動中断フラグがセットされていなければ(ステップ
S06TM1200AでNO)、ステップ026IWS1121A以降の処理に進み、第
1変動中断フラグがセットされていれば(ステップS06TM1200AでYES)、そ
のまま処理を終了する。第1変動中断フラグは、第2特別図柄の変動表示の表示結果が小
当り図柄となったときにセットされる。
次いで、CPU103は、第1変動時間タイマを1減算し(ステップ026IWS11
21A)、第1変動時間タイマがタイムアウトしたら(ステップ026IWS1122A
)、演出制御用CPU120に第1図柄確定指定コマンドを送信する制御を行う(ステッ
プ026IWS1123A)。そして、CPU103は、第1特図プロセスフラグの値を
第1特別図柄停止処理(ステップS113A)に対応した値に更新する(ステップ026
IWS1127A)。
第1変動時間タイマがタイムアウトしていない場合には、CPU103は、第2特別図
柄表示装置4Bにて大当り図柄を導出表示しているか否かを確認する(ステップ026I
WS1124A)。なお、第2特別図柄表示装置4Bにて大当り図柄を導出表示している
か否かは、例えば、第2特図プロセスフラグの値が第2特別図柄停止処理に対応した値と
なっているとともに、第2特別図柄の変動表示にもとづいて大当りとなることを示す第2
大当りフラグがセットされているか否かを確認することにより判定できる。
第2特別図柄表示装置4Bにて大当り図柄を導出表示していれば(ステップ026IW
S1124AでYES)、CPU103は、演出制御用CPU120に第1強制図柄確定
指定コマンドを送信する制御を行い(ステップS06TM1210A)、第1特図プロセ
スフラグの値を第1特別図柄停止処理(ステップS113A)に対応した値に更新し(ス
テップ026IWS1127A)、処理を終了する。これにより、第1特別図柄の変動表
示結果として、強制的にはずれ図柄が停止表示されることになる。
第2特別図柄表示装置4Bにて大当り図柄を導出表示していなければ(ステップ026
IWS1124AでNO)、CPU103は、第2特別図柄表示装置4Bにて小当り図柄
を導出表示しているか否かを確認する(ステップS06TM1220A)。なお、第2特
別図柄表示装置4Bにて小当り図柄を導出表示しているか否かは、例えば、第2特図プロ
セスフラグの値が第2特別図柄停止処理に対応した値となっているとともに、第2特別図
柄の変動表示にもとづいて小当りとなることを示す第2小当りフラグがセットされている
か否かを確認することにより判定できる。
第2特別図柄表示装置4Bにて小当り図柄を導出表示していれば(ステップS06TM
1220AでYES)、CPU103は、第1変動中断フラグをセットし(ステップS0
6TM1230A)、そのまま処理を終了する。これにより、第1特別図柄の変動表示が
中断されることになる。
第2特別図柄表示装置4Bにて小当り図柄を導出表示していなければ(ステップS06
TM1220AでNO)、CPU103は、第1変動中断フラグをセットすることなく、
そのまま処理を終了する。これにより、第1特別図柄の変動表示が中断されることなく継
続されることになる。
ステップS06TM1200A、ステップS06TM1220A、及びステップS06
TM1230Aの処理が実行されることによって、この特徴部06TMでは、第1特別図
柄の変動表示の実行中に第2特別図柄の変動表示が小当りとなれば、第1変動中断フラグ
がセットされ、第1変動時間タイマの減算(ステップ026IWS1121A)が実行さ
れず、第1特別図柄プロセスフラグの値が第1特別図柄変動処理の値から更新されないた
め、第1特別図柄の変動表示が中断されるようにしている。
また、ステップ026IWS1124Aの処理が実行されることによって、この特徴部
06TMでは、第1特別図柄の変動表示の実行中に第2特別図柄の変動表示が大当りとな
れば、第1特別図柄の変動表示は強制的に停止され、第1特別図柄と第2特別図柄とで同
時に大当りが発生する事態が生じないようにしている。なお、この場合、演出制御用CP
U120側では、第1特別図柄の変動表示が強制はずれとされた場合には、ステップ02
6IWS1120Aで送信された表示結果1指定コマンドにもとづいて、飾り図柄の変動
表示結果として強制的にはずれ図柄を停止表示するように制御する。
図10-8は、第2特別図柄プロセス処理における第2特別図柄変動処理(ステップ
S112B)を示すフローチャートである。第2特別図柄変動処理において、CPU10
3は、まず、まだ送信していなければ、大当りとするか否かの決定結果、および大当り種
別の決定結果にもとづいて、いずれかの表示結果指定コマンド(表示結果1指定コマンド
、表示結果2指定コマンド、表示結果4指定コマンド、表示結果5指定コマンド)を演出
制御用CPU120に対して送信する制御を行う(ステップ026IWS1120B)。
次いで、CPU103は、第2変動中断フラグがセットされているかを確認する(ステ
ップS06TM1200B)。第2変動中断フラグがセットされていなければ(ステップ
S06TM1200BでNO)、ステップ026IWS1121B以降の処理に進み、第
2変動中断フラグがセットされていれば(ステップS06TM1200BでYES)、そ
のまま処理を終了する。第2変動中断フラグは、第1特別図柄の変動表示の表示結果が小
当り図柄となったときにセットされる。
次いで、CPU103は、第2変動時間タイマを1減算し(ステップ026IWS11
21B)、第2変動時間タイマがタイムアウトしたら(ステップ026IWS1122B
)、演出制御用CPU120に第2図柄確定指定コマンドを送信する制御を行う(ステッ
プ026IWS1123B)。そして、CPU103は、第2特図プロセスフラグの値を
第2特別図柄停止処理(ステップS113B)に対応した値に更新する(ステップ026
IWS1127B)。
第2変動時間タイマがタイムアウトしていない場合には、CPU103は、第1特別図
柄表示装置4Aにて大当り図柄を導出表示しているか否かを確認する(ステップ026I
WS1124B)。なお、第1特別図柄表示装置4Aにて大当り図柄を導出表示している
か否かは、例えば、第1特図プロセスフラグの値が第1特別図柄停止処理に対応した値と
なっているとともに、第1特別図柄の変動表示にもとづいて大当りとなることを示す第1
大当りフラグがセットされているか否かを確認することにより判定できる。
第1特別図柄表示装置4Aにて大当り図柄を導出表示していれば(ステップ026IW
S1124BでYES)、CPU103は、演出制御用CPU120に第2強制図柄確定
指定コマンドを送信する制御を行い(ステップS06TM1210B)、第2特図プロセ
スフラグの値を第2特別図柄停止処理(ステップS113B)に対応した値に更新し(ス
テップ026IWS1127B)、処理を終了する。これにより、第2特別図柄の変動表
示結果として、強制的にはずれ図柄が停止表示されることになる。
第1特別図柄表示装置4Aにて大当り図柄を導出表示していなければ(ステップ026
IWS1124BでNO)、CPU103は、第1特別図柄表示装置4Aにて小当り図柄
を導出表示しているか否かを確認する(ステップS06TM1220B)。なお、第1特
別図柄表示装置4Aにて小当り図柄を導出表示しているか否かは、例えば、第1特図プロ
セスフラグの値が第1特別図柄停止処理に対応した値となっているとともに、第1特別図
柄の変動表示にもとづいて小当りとなることを示す第1小当りフラグがセットされている
か否かを確認することにより判定できる。
第1特別図柄表示装置4Aにて小当り図柄を導出表示していれば(ステップS06TM
1220BでYES)、CPU103は、第2変動中断フラグをセットし(ステップS0
6TM1230B)、そのまま処理を終了する。これにより、第2特別図柄の変動表示が
中断されることになる。
第1特別図柄表示装置4Aにて小当り図柄を導出表示していなければ(ステップS06
TM1220BでNO)、CPU103は、第2変動中断フラグをセットすることなく、
そのまま処理を終了する。これにより、第2特別図柄の変動表示が中断されることなく継
続されることになる。
ステップS06TM1200B、ステップS06TM1220B、及びステップS06
TM1230Bの処理が実行されることによって、この特徴部06TMでは、第2特別図
柄の変動表示の実行中に第1特別図柄の変動表示が小当りとなれば、第2変動中断フラグ
がセットされ、第2変動時間タイマの減算(ステップ026IWS1121B)が実行さ
れず、第2特別図柄プロセスフラグの値が第2特別図柄変動処理の値から更新されないた
め、第2特別図柄の変動表示が中断されるようにしている。
また、ステップ026IWS1124Bの処理が実行されることによって、この特徴部
06TMでは、第2特別図柄の変動表示の実行中に第1特別図柄の変動表示が大当りとな
れば、第2特別図柄の変動表示は強制的に停止され、第1特別図柄と第2特別図柄とで同
時に大当りが発生する事態が生じないようにしている。なお、この場合、演出制御用CP
U120側では、第2特別図柄の変動表示が強制はずれとされた場合には、ステップ02
6IWS1120Bで送信された表示結果1指定コマンドにもとづいて、飾り図柄の変動
表示結果として強制的にはずれ図柄を停止表示するように制御する。
図10-9は、第1特別図柄プロセス処理における第1小当り終了処理(ステップS1
21A)を示すフローチャートである。第1小当り終了処理において、CPU103は、
小当り終了表示タイマが設定されているか否か確認し(ステップ026IWS2300A
)、小当り終了表示タイマが設定されている場合には、ステップ026IWS2304A
に移行する。小当り終了表示タイマが設定されていない場合には、第1小当りフラグをリ
セットし(ステップ026IWS2301A)、第2変動中断フラグがセットされていれ
ば第2変動中断フラグをリセットし(ステップS06TM1300A)、小当り終了指定
コマンドを送信する制御を行う(ステップ026IWS2302A)。そして、小当り終
了表示タイマに、画像表示装置5において小当り終了表示が行われている時間(小当り終
了表示時間)に対応する表示時間に相当する値を設定し(ステップ026IWS2303
A)、処理を終了する。
ステップ026IWS2304Aでは、小当り終了表示タイマの値を1減算する(ステ
ップ026IWS2304A)。そして、CPU103は、小当り終了表示タイマの値が
0になっているか否か、すなわち小当り終了表示時間が経過したか否か確認する(ステッ
プ026IWS2305A)。経過していなければ処理を終了する。
小当り終了表示時間を経過していれば(ステップ026IWS2305AでYES)、
CPU103は、第1特図プロセスフラグの値を第1特別図柄通常処理(ステップS11
0A)に対応した値に更新する(ステップ026IWS2309A)。
図10-10は、第2特別図柄プロセス処理における第2小当り終了処理を示すフロー
チャートである。第2小当り終了処理において、CPU103は、小当り終了表示タイマ
が設定されているか否か確認し(ステップ026IWS2300B)、小当り終了表示タ
イマが設定されている場合には、ステップ026IWS2304Bに移行する。小当り終
了表示タイマが設定されていない場合には、第2小当りフラグをリセットし(ステップ0
26IWS2301B)、第1変動中断フラグがセットされていれば第1変動中断フラグ
をリセットし(ステップS06TM1300B)、小当り終了指定コマンドを送信する制
御を行う(ステップ026IWS2302B)。そして、小当り終了表示タイマに、画像
表示装置5において小当り終了表示が行われている時間(小当り終了表示時間)に対応す
る表示時間に相当する値を設定し(ステップ026IWS2303B)、処理を終了する
ステップ026IWS2304Bでは、小当り終了表示タイマの値を1減算する(ステ
ップ026IWS2304B)。そして、CPU103は、小当り終了表示タイマの値が
0になっているか否か、すなわち小当り終了表示時間が経過したか否か確認する(ステッ
プ026IWS2305B)。経過していなければ処理を終了する。
小当り終了表示時間を経過していれば(ステップ026IWS2305BでYES)、
CPU103は、特図時短フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ026
IWS2306B)。特図時短フラグがセットされていなければ(すなわち、KT状態で
なければ)、CPU103は、右打ち表示器26の点灯を終了する制御を行う(ステップ
026IWS2307B)とともに、演出制御用CPU120に対して右打ち点灯終了指
定コマンドを送信する制御を行う(ステップ026IWS2308B)。
そして、CPU103は、第2特図プロセスフラグの値を第2特別図柄通常処理に対応
した値に更新する(ステップ026IWS2309B)。
ステップS06TM1300Aの処理が実行されることによって、この特徴部06TM
では、第1特別図柄の変動表示結果に基づく小当り遊技状態が終了すると、第2変動中断
フラグがリセットされ、図10-8に示したように、ステップS06TM1200BでN
Oと判定されることにより、中断されていた第2特別図柄の変動表示が再開されるように
している。同様に、第2特別図柄の変動表示結果に基づく小当り遊技状態が終了すると、
第1変動中断フラグがリセットされ、図10-7に示したように、ステップS06TM1
200AでNOと判定されることにより、中断されていた第1特別図柄の変動表示が再開
されるようにしている。
次に、遊技状態が高確/第2KT状態(小当りRUSHモード)、又は低確/第1KT
状態(時短モード)に制御されてから、第2特別図柄の変動表示結果が「小当り」となり
、小当り遊技状態に制御される場合の演出例に関して、図10-11及び図10-12を
用いて説明する。
図10-11(A)は、遊技状態が高確/第2KT状態(小当りRUSHモード)に制
御されているときに発生した小当りに関連した各演出の実行タイミングを示すタイムチャ
ートであり、図10-12(A1)~(A5)は、遊技状態が高確/第2KT状態(小当
りRUSHモード)に制御されているときに発生した小当りに関連した演出画像の一例を
示す説明図である。また、図10-11(B)は、遊技状態が低確/第1KT状態(時短
モード)に制御されているときに発生した小当りに関連した各演出の実行タイミングを示
すタイムチャートであり、図10-12(B1)~(B4)は、遊技状態が低確/第1K
T状態(時短モード)に制御されているときに発生した小当りに関連した演出画像の一例
を示す説明図である。
[小当りRUSHモード中の小当り]
まず、図10-12(A1)に示すように、遊技状態が高確/第2KT状態に制御され
ているときには、演出制御用CPU120により、演出モードが小当りRUSHモードに
制御されている。演出モードが小当りRUSHモードのときには、飾り図柄の背景画像と
して「台風画像」が表示されることになる。CUP103が、第1特別図柄及び第2特別
図柄の変動表示を同時に実行しているとき、演出制御用CPU120は、画像表示装置5
の図柄表示エリア5L、図柄表示エリア5C、及び図柄表示エリア5Rにおいて、飾り図
柄(メイン図柄である第2特別図柄に対応した情報)の変動表示を実行しており、画像表
示装置5の第2小図柄表示エリア5l2、第2小図柄表示エリア5c2、及び第2小図柄
表示エリア5r2において、第2小図柄(第2特別図柄に対応した情報)の変動表示を実
行しており、画像表示装置5の第1小図柄表示エリア5l1、第1小図柄表示エリア5c
1、及び第1小図柄表示エリア5r1において、第1小図柄(サブ図柄である第1特別図
柄に対応した情報)の変動表示を実行している(図10-11(A)に示すT1のタイミ
ング)。
演出制御用CPU120は、第1保留記憶数が0であるので、画像表示装置5の第1保
留記憶数特別表示領域06TM015に「0」を表示させており、第2保留記憶数が4で
あるので、画像表示装置5の第2保留記憶数特別表示領域06TM025に「4」を表示
させている。また、アクティブ表示領域06TM031には、現在実行中の変動表示に対
応したアクティブ表示06TM030を表示させており、第2保留表示領域06TM02
1には、第2保留表示06TM020を4つ表示させている。
第2KT状態中である場合には、図10-12(A1)に示すように、画像表示装置5
において、第2KT状態中における小当りの連続回数を示す小当り連続数表示1が表示さ
れるとともに、第2KT状態中で小当りが連続して発生している期間に発生した賞球数を
示す小当り連続中賞球数表示1が表示される。本例では、16R確変大当りが発生して第
2KT状態に移行された後、現時点までに小当りが9回発生しているものとし、図10-
12(A1)に示すように、小当り連続数表示1として「9回目」などの文字が表示され
ている場合が示されている。また、最初の16R確変大当りにもとづく大当り遊技中に1
5個×10球×16ラウンド=2400個の賞球が得られ、その後の小当り毎に10個×
3球=30個の賞球が得られ、9回の小当り発生により30個×9=270個の賞球が得
られたことにより、合計で2670個の賞球が得られていることにもとづいて、図10-
12(A1)に示すように、小当り連続中賞球数表示1として「2670pt」などの文
字が表示されている場合が示されている。
次いで、図10-12(A2)に示すように、演出制御用CPU120は、画像表示装
置5の図柄表示エリア5Lに飾り図柄の「1」、図柄表示エリア5Cに飾り図柄の「3」
、及び図柄表示エリア5Rに飾り図柄の「5」を確定停止させ、画像表示装置5の第2小
図柄表示エリア5l2に第2小図柄の「1」、第2小図柄表示エリア5c2に第2小図柄
の「3」、及び第2小図柄表示エリア5r2に第2小図柄の「5」を確定停止させる(図
10-11に示すT2のタイミング)。即ち、第2特別図柄の変動表示結果が「小当り」
となる飾り図柄及び第2小図柄の組み合わせを確定停止させ、小当り遊技状態に制御され
る。また、画像表示装置5の上部に「小当り!!」の文字を表示させることにより小当り
の発生を報知している。そして、演出制御用CPU120は、遊技状態が小当り遊技状態
に制御されることから、小当り連続数表示1を「10回目」に更新させている。
次いで、遊技状態が小当り遊技状態に制御され、特殊可変入賞球装置17が開放中であ
る期間(図10-11(A)に示すT2~T3の期間)には、図10-12(A3)に示
すように、演出制御用CPU120は、アクティブ表示領域06TM031に表示されて
いたアクティブ表示06TM030と、第2保留表示領域06TM021に表示されてい
た4つの第2保留表示06TM020を消去し、画像表示装置5にキャラクタ、及び、「
小当りアタッカー開放中!」の台詞を表示させる。
次いで、特殊可変入賞球装置17が開放中である期間に特殊入賞口に遊技球が3個入賞
し、賞球数がさらに10個×3球=30個増加して合計で2700個になったものとする
。この場合、図10-12(A4)に示すように、演出制御用CPU120は、特殊可変
入賞球装置17が閉鎖してから小当り遊技状態が終了するまでの期間(図10-11(A
)に示すT3~T4の小当りエンディング期間)に、画像表示装置5にキャラクタ、及び
、「30pt GET!!」の台詞を表示させ、小当り連続中賞球数表示1を「2700
pt」に更新させる。また、本例では、第2KT状態(小当りRUSHモード)での小当
り終了処理期間としての小当りエンディング期間を3秒としている。
次いで、図10-12(A5)に示すように、遊技状態が小当り遊技状態から高確/第
2KT状態に制御され、第2特別図柄の変動表示が開始されると、演出制御用CPU12
0は、画像表示装置5の図柄表示エリア5L、図柄表示エリア5C、及び図柄表示エリア
5Rにおいて、飾り図柄の変動表示を開始させるとともに、画像表示装置5の第2小図柄
表示エリア5l2、第2小図柄表示エリア5c2、及び第2小図柄表示エリア5r2にお
いて、第2小図柄の変動表示を開始させる(図10-11に示すT4のタイミング)。
ここで、演出制御用CPU120は、第2保留記憶数が3となったことに伴い、アクテ
ィブ表示領域06TM031にアクティブ表示06TM030を表示するとともに、第2
保留表示領域06TM021に第2保留表示06TM020をアクティブ表示領域06T
M031側に1つシフトさせ、第2保留記憶数特別表示領域06TM025に「3」を表
示させる。
また、本実施形態では、第2特別図柄の変動表示結果が「小当り」となる第2小図柄の
組み合わせを確定停止させると、CPU103は、第1特別図柄変動処理において、第2
特別図柄で小当り図柄を停止表示している状態であることにより(ステップS06TM1
220AでYES)、第1変動中断フラグをセットし(ステップS06TM1230A)
、そのまま処理を終了する。そして、その後の第1特別図柄変動処理のステップS06T
M1200Aでは、第1変動中断フラグがセットされていることに基づいて、ステップ0
26IWS1121A以降の処理を実行せず、そのまま処理を終了する(ステップS06
TM1200AでYES)。即ち、第1変動中断フラグがセットされている期間は、第1
変動タイマを減算しないことから、第1特別図柄の変動表示が中断される。
小当り遊技状態が終了すると、CPU103は、第2小当り終了処理において、小当り
終了表示タイマが動作していないことに基づいて、ステップ026IWS2301A以降
の処理を実行し、ステップS06TM1300Aで第1変動中断フラグがセットされてい
ることにより第1変動中断フラグをリセットする。
CPU103は、第1変動中断フラグがセットされていたことにより、第1特別図柄変
動処理において、ステップS06TM1200Aで第1変動中断フラグがセットされてい
ないことに基づいて、026IWS1121A以降の処理を実行する(ステップS06T
M1200AでNO)。即ち、第1変動中断フラグがリセットされると、第1変動タイマ
が減算されることから、第1特別図柄の変動表示が再開される。
従って、第2KT状態中において、第1特別図柄の変動表示に関して、遊技状態が小当
り遊技状態に制御されたタイミングから小当り遊技状態が終了するタイミングまでの期間
(図10-11(A)に示すT2~T4の期間)において、第1特別図柄の変動表示を一
時的に中断しており、小当り遊技状態が終了したタイミングで(図10-11(A)に示
すT4のタイミングで)、第1特別図柄の変動表示を再開している。本例では、図10-
11(A)に示すT5のタイミングが、実行中の第1特別図柄の変動表示が終了する本来
のタイミングであったが、小当り遊技状態に制御されている期間(図10-11(A)に
示すT2~T4の期間)において、第1特別図柄の変動表示を中断していたので、第1特
別図柄の変動表示の実行期間は、第1特別図柄の変動表示を中断していた期間(図10-
11(A)に示すT2~T4の期間)の分だけ(図10-11(A)に示すT5のタイミ
ングからT6のタイミングまで)延長されている。
[時短モード中の小当り]
まず、図10-12(B1)に示すように、遊技状態が低確/第1KT状態に制御され
ているときには、演出制御用CPU120により、演出モードが時短RUSHモードに制
御されている。演出モードが時短モードのときには、飾り図柄の背景画像として「曇り画
像」が表示されることになる。CUP103が、第1特別図柄及び第2特別図柄の変動表
示を同時に実行しているとき、演出制御用CPU120は、画像表示装置5の図柄表示エ
リア5L、図柄表示エリア5C、及び図柄表示エリア5Rにおいて、飾り図柄(メイン図
柄である第2特別図柄に対応した情報)の変動表示を実行しており、画像表示装置5の第
2小図柄表示エリア5l2、第2小図柄表示エリア5c2、及び第2小図柄表示エリア5
r2において、第2小図柄(第2特別図柄に対応した情報)の変動表示を実行しており、
画像表示装置5の第1小図柄表示エリア5l1、第1小図柄表示エリア5c1、及び第1
小図柄表示エリア5r1において、第1小図柄(サブ図柄である第1特別図柄に対応した
情報)の変動表示を実行している(図10-6(B)に示すT1のタイミング)。
演出制御用CPU120は、第1保留記憶数が0であるので、画像表示装置5の第1保
留記憶数特別表示領域06TM015に「0」を表示させており、第2保留記憶数が4で
あるので、画像表示装置5の第2保留記憶数特別表示領域06TM025に「4」を表示
させている。また、アクティブ表示領域06TM031には、現在実行中の変動表示に対
したアクティブ表示06TM030を表示させており、第2保留表示領域06TM021
には、第2保留表示06TM020を4つ表示させている。
第1KT状態中である場合には、図10-12(B1)に示すように、画像表示装置5
において、図10-12(A1)に示した小当り連続数表示1及び小当り連続中賞球数表
示1が表示されていない。本例では、図9-9(1)~図9-11(1)に示すように、
第1KT状態では、下流側の特殊可変入賞球装置17の開放時間が0.2秒、0.8秒ま
たは1.8秒と短いのに対して、上流側の可変入賞球装置6Bの開放時間が5.5秒と長
い。従って、第1KT状態では、小当りが発生しやすい状態ではあるものの、特殊入賞口
に遊技球が入賞することは極めて稀である(例えば、100変動表示ごとに1球程度)の
で、小当り連続数表示1及び小当り連続中賞球数表示1が表示されていない。
次いで、図10-12(B2)に示すように、演出制御用CPU120は、画像表示装
置5の図柄表示エリア5Lに飾り図柄の「1」、図柄表示エリア5Cに飾り図柄の「3」
、及び図柄表示エリア5Rに飾り図柄の「5」を確定停止させ、画像表示装置5の第2小
図柄表示エリア5l2に第2小図柄の「1」、第2小図柄表示エリア5c2に第2小図柄
の「3」、及び第2小図柄表示エリア5r2に第2小図柄の「5」を確定停止させる(図
10-6(B)に示すT2のタイミング)。即ち、第2特別図柄の表示結果が「小当り」
となる第2小図柄の組み合わせを確定停止させ、小当り遊技状態に制御される。
前述したように、本実施形態では、第1KT状態に制御されているときに、小当りが発
生しても、特殊入賞口に遊技球が入賞することは極めて稀であるので、第2特別図柄の変
動表示結果が「小当り」となっても、遊技者に小当りが発生していることを報知する必要
性は低い。従って、第1KT状態中に、第2特別図柄の表示結果が「小当り」となる場合
には、飾り図柄及び第2小図柄の変動表示結果が「小当り」となる第2小図柄の組み合わ
せ(本例では、「135」等)を確定停止させているものの、確定停止した飾り図柄の上
部に「小当り!!」の文字を表示させていない。即ち、確定停止した飾り図柄の上部に「
小当り!!」の文字を表示させることにより小当りの発生を遊技者が把握し易い態様で報
知していた第2KT状態中とは異なり、第1KT状態中には「小当り!!」等の文字を表
示しないことにより小当りの発生を遊技者が把握し難くなっている。このような構成によ
れば、第1KT状態中に、第2特別図柄の変動表示結果が「小当り」となっても、遊技者
は小当りが発生していることを認識困難となり、第1KT状態中に小当りが発生しても遊
技者に過度の期待を抱かせないようにしている。
次いで、遊技状態が小当り遊技状態に制御され、特殊可変入賞球装置17が開放中であ
る期間(図10-11(B)に示すT2~T3の期間)では、図10-12(B3)に示
すように、演出制御用CPU120は、画像表示装置5の図柄表示エリア5Lに飾り図柄
の「1」、図柄表示エリア5Cに飾り図柄の「3」、及び図柄表示エリア5Rに飾り図柄
の「5」を確定停止させた状態で、アクティブ表示領域06TM031に表示されていた
アクティブ表示06TM030と、第2保留表示領域06TM021に表示されていた4
つの第2保留表示06TM020を消去する。また、本例では、第1KT状態中の小当り
終了処理期間としての小当りエンディング期間を0.5秒としている。
次いで、遊技状態が小当り遊技状態から低確/第1KT状態に制御されると、演出制御
用CPU120は、図10-12(B4)に示すように、画像表示装置5の図柄表示エリ
ア5L、図柄表示エリア5C、及び図柄表示エリア5Rにおいて、飾り図柄の変動表示を
開始させるとともに、画像表示装置5の第2小図柄表示エリア5l2、第2小図柄表示エ
リア5c2、及び第2小図柄表示エリア5r2において、第2小図柄の変動表示を開始さ
せる(図10-11(B)に示すT4のタイミング)。
ここで、演出制御用CPU120は、第2保留記憶数が3となったことに伴い、アクテ
ィブ表示領域06TM031にアクティブ表示06TM030を表示するとともに、第2
保留表示領域06TM021に第2保留表示06TM020をアクティブ表示領域06T
M031側に1つシフトさせ、第2保留記憶数特別表示領域06TM025に「3」を表
示させる。
また、前述したように、第1KT状態中においても、第1特別図柄の変動表示に関して
、遊技状態が小当り遊技状態に制御されたタイミングから小当り遊技状態が終了するタイ
ミングまでの期間(図10-11(B)に示すT2~T4の期間)において、第1特別図
柄の変動表示を一時的に中断しており、小当り遊技状態が終了したタイミングで(図10
-11(B)に示すT4のタイミングで)、第1特別図柄の変動表示を再開している。本
例では、図10-11(B)に示すT5のタイミングが、実行中の第1特別図柄の変動表
示が終了する本来のタイミングであったが、小当り遊技状態に制御されている期間(図1
0-11(B)に示すT2~T4の期間)において、第1特別図柄の変動表示を中断して
いたので、第1特別図柄の変動表示の実行期間は、第1特別図柄の変動表示を中断してい
た期間(図10-11(B)に示すT2~T4の期間)の分だけ(図10-11(B)に
示すT5のタイミングからT6のタイミングまで)延長されている。
このように、第1KT状態では、小当り遊技状態において実質的に遊技球が特殊入賞口
に入賞困難であるため、小当り制御を強調する演出(「小当り!!」の文字表示)を実行
せず、第2KT状態に比べて小当りエンディング期間を短くするように構成している。一
方で、第2KT状態では、小当り遊技状態において遊技球が特殊入賞口に入賞容易である
ため、小当り制御を強調する演出(「小当り!!」の文字表示)を実行するとともに、第
1KT状態に比べて小当りエンディング期間を長くするように構成している。本例では、
第1KT状態では小当りエンディング期間が0.5秒であるのに対して、第2KT状態で
は小当りエンディング期間が3秒であるように構成している。
前述したように、第1特別図柄の変動表示中に第2特別図柄の変動表示の表示結果が「
小当り」となり、小当り遊技状態に制御されるときに、第1特別図柄の変動表示が中断さ
れる。また、第1KT状態における小当りエンディング期間は0.5秒間であるのに対し
て、第2KT状態における小当りエンディング期間は3秒間である。ここで、第1KT状
態と第2KT状態とで、同じ種別の小当りが発生した場合には特殊可変入賞球装置17の
開放時間は共通である(例えば、小当りBの場合は0.8秒間である)ので、第2KT状
態では、第1特別図柄の変動表示が[0.8秒間+3秒間=3.8秒間]にわたって中断
する一方で、第1KT状態では、第1特別図柄の変動表示が[0.8秒間+0.5秒間=
1.3秒間]にわたって中断する。
このように、特殊入賞口への入賞期待度が低い第1KT状態においては、特殊入賞口へ
の入賞期待度が高い第2KT状態よりも、変動表示の中断時間を短くすることができる。
仮に、第1KT状態において、第2KT状態と共通の小当りエンディング期間を設けると
、小当り制御を強調する演出が実行されず、特殊入賞口への入賞期待度が低いにもかかわ
らず第1特別図柄の変動表示が中断する期間が長い(例えば、3.8秒である)ことによ
り、第1特別図柄の変動表示時間と、第1特別図柄の変動表示に対応した演出との不整合
が大きくなってしまい、遊技者に違和感を与えることになる。本実施形態のように、第1
KT状態における小当りエンディング期間を、第2KT状態における小当りエンディング
期間よりも短い時間に設定することで、第1KT状態における第1特別図柄の変動表示時
間と第1特別図柄の変動表示に対応した演出との不整合を抑制して、遊技者に違和感を与
えないようにすることができる。
(大当りが発生する場合の演出制御)
次に、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示が同時に並行して実行されて
いる場合に、何れかの特別図柄の変動表示結果が「大当り」となる場合の演出制御に関し
て、図10-13及び図10-14を用いて説明する。
図10-13(A)は、遊技状態が低確/非KT状態(通常モード)に制御されており
、第1特別図柄の表示結果が「大当り」となることに伴い、第2特別図柄の表示結果が強
制的に「はずれ」となるときの各演出の実行タイミングを示すタイムチャートである。ま
た、図10-14(A1)~(A4)は、遊技状態が低確/非KT状態(通常モード)に
制御されており、第1特別図柄の表示結果が「大当り」となることに伴い、第2特別図柄
の表示結果が強制的に「はずれ」となるときの演出画像の一例を示す説明図である。
また、図10-13(B)は、遊技状態が低確/非KT状態(通常モード)に制御され
ており、第2特別図柄の表示結果が「大当り」となることに伴い、第1特別図柄の表示結
果が強制的に「はずれ」となるときの各演出の実行タイミングを示すタイムチャートであ
る。また、図10-14(B1)~(B4)は、遊技状態が低確/非KT状態(通常モー
ド)に制御されており、第2特別図柄の表示結果が「大当り」となることに伴い、第1特
別図柄の表示結果が強制的に「はずれ」となるときの演出画像の一例を示す説明図である
(第2特別図柄が強制はずれとなる場合)
まず、図10-14(A1)に示すように、遊技状態が低確/非KT状態に制御されて
いるときには、演出制御用CPU120により、演出モードが通常モードに制御されてい
る。演出モードが通常モードのときには、飾り図柄の背景画像として「晴れ画像」が表示
されることになる。ここで、CPU103が、第2特別図柄の変動表示を実行している状
態で、第1特別図柄の変動表示を開始したものとする。これに対応して、演出制御用CP
U120は、画像表示装置5の第2小図柄表示エリア5l2、第2小図柄表示エリア5c
2、及び第2小図柄表示エリア5r2において、第2小図柄(サブ図柄である第2特別図
柄に対応した情報)の変動表示を実行している状態で、画像表示装置5の図柄表示エリア
5L、図柄表示エリア5C、及び図柄表示エリア5Rにおいて、飾り図柄(メイン図柄で
ある第1特別図柄に対応した情報)の変動表示を開始するとともに、画像表示装置5の第
1小図柄表示エリア5l1、第1小図柄表示エリア5c1、及び第1小図柄表示エリア5
r1において、第1小図柄の変動表示を開始する(図10-13(A)に示すT1のタイ
ミング)。
また、演出制御用CPU120は、第1保留記憶数が0であり、第2保留記憶数が0で
あることに基づいて、画像表示装置5の第1保留記憶数特別表示領域06TM015に「
0」を表示させ、第2保留記憶数特別表示領域06TM025に「0」を表示させている
。アクティブ表示領域06TM031には、アクティブ表示06TM030を表示させて
いる。
次いで、演出制御用CPU120は、図10-14(A2)に示すように、変動パター
ンにおけるリーチ状態を成立させるべきタイミングにおいて、画像表示装置5の図柄表示
エリア5L及び図柄表示エリア5Rに「2」の飾り図柄を停止表示させることによりリー
チ状態とし、画像表示装置5の上部に「リーチ!!」の文字を表示させる(図10-13
(A)のT2のタイミング)。このとき、第1小図柄表示エリア5l1、第1小図柄表示
エリア5c1、及び第1小図柄表示エリア5r1では、第1小図柄の変動表示を継続して
いる。即ち、飾り図柄が停止表示された図柄表示エリア5Lに対応した第1小図柄表示エ
リア5l1、及び、飾り図柄が停止表示された図柄表示エリア5Rに対応した第1小図柄
表示エリア5r1においても、第1小図柄を停止表示させることなく継続して変動表示さ
せている。
次いで、演出制御用CPU120は、図10-14(A3)に示すように、リーチ状態
を継続したまま、可動体06TM100を傾倒位置から起立位置に動作させる可動体動作
演出を実行するとともに、可動体06TM100の周囲に炎エフェクト画像06TM15
0を重畳表示するエフェクト演出を実行する(図10-13(A)に示すT3のタイミン
グ)。炎エフェクト画像06TM150は、背景画像及び飾り図柄よりも表示優先度の高
い(表示レイヤが上位である)画像であるため、遊技者からは背景画像及び飾り図柄より
も手前に表示されているように見える。
次いで、演出制御用CPU120は、図10-14(A4)に示すように、起立位置に
ある可動体06TM100を傾倒位置に戻す動作を実行する(図10-13(A)に示す
T4)。これにより可動体動作演出が終了して、図柄表示エリア5Lに飾り図柄の「2」
、飾り図柄表示エリア5Cに飾り図柄の「2」、及び飾り図柄表示エリア5Rに飾り図柄
の「2」を確定停止させ、第1小図柄表示エリア5l1に第1小図柄の「2」、第1小図
柄表示エリア5c1に第1小図柄の「2」、及び第1小図柄表示エリア5r1に第1小図
柄の「2」を確定停止させる。即ち、第1特別図柄の表示結果が「大当り」となる飾り図
柄及び第1小図柄の組み合わせを確定停止させる。そして、画像表示装置5の上部に「大
当り!!」の文字を表示させることにより大当りの発生を報知する。
このとき、前述した図10-8に示すように、第2特別図柄変動処理において、第1特
別図柄表示装置4Aにて大当り図柄を導出表示していれば(ステップ026IWS112
4BでYES)、演出制御用CPU120に第2強制図柄確定指定コマンドを送信する制
御を行い(ステップS06TM1210B)、第2特別図柄の変動表示が強制はずれとな
るように制御される。従って、図10-14(A4)に示すように、第2強制図柄確定指
定コマンドを受信した演出制御用CPU120は、第2小図柄表示エリア5l2に第2小
図柄の「7」、第2小図柄表示エリア5c2に第2小図柄の「8」、及び第2小図柄表示
エリア5r2に第2小図柄の「2」を確定停止させる。即ち、第2特別図柄の表示結果が
「はずれ」となる第2小図柄の組み合わせを確定停止させる。
(第1特別図柄が強制はずれとなる場合)
まず、図10-14(B1)に示すように、遊技状態が低確/非KT状態に制御されて
いるときには、演出制御用CPU120により、演出モードが通常モードに制御されてい
る。演出モードが通常モードのときには、飾り図柄の背景画像として「晴れ画像」が表示
されることになる。ここで、CPU103が、第2特別図柄の変動表示を実行している状
態で、第1特別図柄の変動表示を開始したものとする。これに対応して、演出制御用CP
U120は、画像表示装置5の第2小図柄表示エリア5l2、第2小図柄表示エリア5c
2、及び第2小図柄表示エリア5r2において、第2小図柄(サブ図柄である第2特別図
柄に対応した情報)の変動表示を実行している状態で、画像表示装置5の図柄表示エリア
5L、図柄表示エリア5C、及び図柄表示エリア5Rにおいて、飾り図柄(メイン図柄で
ある第1特別図柄に対応した情報)の変動表示を開始するとともに、画像表示装置5の第
1小図柄表示エリア5l1、第1小図柄表示エリア5c1、及び第1小図柄表示エリア5
r1において、第1小図柄の変動表示を開始する(図10-13(B)に示すT1のタイ
ミング)。
また、演出制御用CPU120は、第1保留記憶数が0であり、及び第2保留記憶数が
0であることに基づいて、画像表示装置5の第1保留記憶数特別表示領域06TM015
に「0」を表示させ、及び第2保留記憶数特別表示領域06TM025に「0」を表示さ
せている。また、アクティブ表示領域06TM031には、アクティブ表示06TM03
0を表示させている。
次いで、演出制御用CPU120は、図10-14(B2)に示すように、変動パター
ンにおけるリーチ状態を成立させるべきタイミングにおいて、画像表示装置5の図柄表示
エリア5L及び図柄表示エリア5Rに「2」の飾り図柄を停止表示させることによりリー
チ状態とし、画像表示装置5の上部に「リーチ!!」の文字を表示させる(図10-13
(B)のT2のタイミング)。このとき、第1小図柄表示エリア5l1、第1小図柄表示
エリア5c1、及び第1小図柄表示エリア5r1では、第1小図柄の変動表示を継続して
いる。即ち、飾り図柄が停止表示された図柄表示エリア5Lに対応した第1小図柄表示エ
リア5l1、及び、飾り図柄が停止表示された図柄表示エリア5Rに対応した第1小図柄
表示エリア5r1においても、第1小図柄を停止表示させることなく継続して変動表示さ
せている。
次いで、演出制御用CPU120は、図10-14(B3)に示すように、第2特別図
柄の変動パターンにおける後述するブラックアウト演出を実行させるべきタイミングにお
いて(図10-13(B)に示すT3のタイミングにおいて)、画像表示装置5において
ブラックアウト演出を実行する。本実施形態におけるブラックアウト演出とは、画像表示
装置5の表示画面の全域を覆う被覆画像として暗転画像06TM200を表示することに
より、背景画像、飾り図柄、及びリーチ演出画像の視認性を低下させて視認困難状態とす
る演出である。本実施形態では、ブラックアウト演出が実行されることにより、背景画像
、及び飾り図柄が視認困難状態となる。
ここで、ブラックアウト演出により、飾り図柄は視認困難状態となるが、第1小図柄及
び第2小図柄は視認可能な状態のままである。即ち、図柄表示エリア5L及び図柄表示エ
リア5Rにおいて停止表示していた「2」の飾り図柄、並びに、図柄表示エリア5Cにお
いて変動表示されている飾り図柄の視認性は低下する一方で、第1小図柄表示エリア5l
1、第1小図柄表示エリア5c1、及び第1小図柄表示エリア5r1において変動表示さ
れている第1小図柄、並びに、第2小図柄表示エリア5l2、第2小図柄表示エリア5c
2、及び第2小図柄表示エリア5r2において変動表示されている第2小図柄の視認性は
低下していない。
次いで、演出制御用CPU120は、図10-14(B4)に示すように、変動表示を
実行していた第2特別図柄の表示結果が「大当り」となるタイミングで(図10-13(
B)に示すT4のタイミングで)、画像表示装置5の中央部(図柄表示エリア5L、5C
、5R)に「FEVER」の文字を表示させることにより大当りの発生を報知する。そし
て、第2小図柄表示エリア5l2に第2小図柄の「7」、第2小図柄表示エリア5c2に
第2小図柄の「7」、及び第2小図柄表示エリア5r2に第2小図柄の「7」を確定停止
させる。即ち、第2特別図柄の表示結果が「大当り」となる飾り図柄及び第2小図柄の組
み合わせを確定停止させる。
このとき、前述した図10-7に示すように、第1特別図柄変動処理において、第2特
別図柄表示装置4Bにて大当り図柄を導出表示していれば(ステップ026IWS112
4AでYES)、演出制御用CPU120に第1強制図柄確定指定コマンドを送信する制
御を行い(ステップS06TM1210A)、第1特別図柄の変動表示が強制はずれとな
るように制御される。従って、図10-14(B4)に示すように、第1強制図柄確定指
定コマンドを受信した演出制御用CPU120は、第1小図柄表示エリア5l1に第1小
図柄の「2」、第1小図柄表示エリア5c1に第1小図柄の「4」、及び第1小図柄表示
エリア5r1に第1小図柄の「7」を確定停止させる。即ち、第1特別図柄の表示結果が
「はずれ」となる第1小図柄の組み合わせを確定停止させる。
図10-14(A4)に示すように、飾り図柄に対応する第1特別図柄の変動表示の表
示結果が「大当り」となるときには、大当りとなる飾り図柄の組み合わせ(本例では、「
222」)を停止表示させる演出を実行している一方で、図10-14(B4)に示すよ
うに、飾り図柄に対応しない第2特別図柄の変動表示の表示結果が「大当り」となるとき
には、大当りとなる飾り図柄の組み合わせを停止表示させる演出を実行せずに、「FEV
ER」の文字を表示することで大当りの発生を報知している。仮に、飾り図柄に対応した
特別図柄(メイン図柄)が、変動表示の途中で一方の特別図柄から他方の特別図柄に切り
替わる(例えば、第1特別図柄から第2特別図柄に切り替わる)ような演出を実行してし
まうと、いずれの特別図柄の表示結果であるのか不明確となり、遊技者が誤認してしまう
おそれがある。そのため、飾り図柄に対応しない特別図柄(サブ図柄)の変動表示の表示
結果が大当りとなるときには、大当りとなる飾り図柄の組み合わせを表示する演出を実行
しないことによって、いずれの特別図柄の表示結果で大当りとなったかを遊技者が誤認し
てしまうことを防ぐことができる。
また、図10-14(A3)及び(A4)に示すように、飾り図柄に対応する第1特別
図柄(メイン図柄)の変動表示の表示結果が「大当り」となるときには、可動体06TM
100を傾倒位置から起立位置に動作させる可動体動作演出を実行している一方で、図1
0-14(B3)及び(B4)に示すように、飾り図柄に対応しない第2特別図柄(サブ
図柄)の変動表示の表示結果が「大当り」となるときには、可動体動作演出を実行してい
ない。このような構成によれば、飾り図柄の変動表示に注目している遊技者が予期しない
不規則なタイミング(本例では、メイン図柄である第1特別図柄の変動表示中にサブ図柄
である第2特別図柄の変動表示結果が「大当り」となるタイミング)で可動体動作演出が
実行されてしまうことにより、期待度の高い可動体動作演出の興趣が低下してしまうこと
を防止することができる。
(電源断から復旧したときの処理)
次に、パチンコ遊技機1が電源断から復旧したときの処理について具体的に説明する。
本実施形態では、電源断後にパチンコ遊技機1に対して電力供給が開始されると、遊技制
御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103によって遊技制御メイン処理が
実行される。図3に示すように、CPU103は、遊技制御メイン処理における復旧時の
コマンド送信(ステップS7)の処理で、電源断から復旧したことを指定する(復旧画面
を表示するように指定する)停電復旧1指定コマンド、並びに、第1保留記憶数指定コマ
ンド及び第2保留記憶数指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する。また、電源
断時に第1特別図柄及び第2特別図柄の少なくとも一方が変動表示されていた場合には、
上記のコマンドに加えて、実行されていた特別図柄の変動表示の表示結果を指定する表示
結果指定コマンド(表示結果1指定コマンド~表示結果8指定コマンド)を演出制御用C
PU120に送信する。
次いで、CPU103は、遊技制御メイン処理において割込許可(ステップS12)の
処理まで実行すると、ループ処理に入る。以後、所定時間(例えば2ms)ごとにCTC
から割込み要求信号がCPU103へ送出され、CPU103は定期的にタイマ割込み処
理を実行することができる。こうした遊技制御メイン処理を実行したCPU103は、C
TCからの割込み要求信号を受信して割込み要求を受け付けると、図4のフローチャート
に示す遊技制御用タイマ割込み処理を実行する。
そして、CPU103は、遊技制御用タイマ割込み処理におけるコマンド制御処理(ス
テップS27)において、RAM102にバックアップされている電源断時の遊技状況を
示すデータ(遊技状態、並びに、第1特別図柄の変動状況及び第2特別図柄の変動状況等
)に応じたコマンドのセットを、1回の割込み内で演出制御用CPU120に対して送信
する。これらのコマンドには、第1客待ち状態又は第2客待ち状態であること指定する客
待ちデモ指定コマンド(第1客待ちデモ表示指定コマンド、第2客待ちデモ表示指定コマ
ンド)、遊技状態に応じた背景表示を指定する背景指定コマンド(低確/非KT背景指定
コマンド、低確/第1KT背景指定コマンド、高確/第1KT背景指定コマンド、高確/
第2KT背景指定コマンド)、及び図柄確定指定コマンド(第1図柄確定指定コマンド、
第2図柄確定指定コマンド)等が含まれる。
以下の説明では、画像表示装置5に表示される復旧画面に、(1)メイン図柄に対応し
た復旧画像、(2)サブ図柄に対応した復旧画像、並びに、(3)各演出用図柄(飾り図
柄、第1小図柄、第2小図柄)及び背景画像、が重畳表示されることになる。これら(1
)~(3)の画像に関して、表示優先度が最も高い画像(最も手前に表示されているよう
に見える画像)は、(1)メイン図柄に対応した復旧画像であり、表示優先度が2番目に
高い画像((1)よりも奥に(3)よりも手前に表示されているように見える画像)は、
(2)サブ図柄に対応した復旧画像であり、表示優先度が最も低い画像(最も奥に表示さ
れているように見える画像)は、(3)各演出用図柄及び背景画像である。
演出制御用CPU120は、停電復旧1指定コマンドを受信したときに、(1)メイン
図柄に対応した復旧画像と(2)サブ図柄に対応した復旧画像の両方の表示制御を実行す
るようにしている。本実施形態において、メイン図柄に対応した復旧画像は、画面全体に
「停電復旧中」の文字が表示された画像であるため、(1)メイン図柄に対応した復旧画
像が表示されると、これよりも表示優先度の低い(2)サブ図柄に対応した復旧画像を、
遊技者が視認できない状態となる。結果として、復旧画面は、画面全体に「停電復旧中」
の文字が表示されたもの(後述する図10-18に示す状況2及び状況6と同様)となる
図10-15には、電源断から復旧したときにCPU103から演出制御用CPU12
0に送信されるコマンドの例を示している。これらのコマンドは、前述したように、停電
復旧1指定コマンド、第1保留記憶数指定コマンド及び第2保留記憶数指定コマンド、並
びに、第1特別図柄に対応した表示結果指定コマンド及び第2特別図柄に対応した表示結
果指定コマンド、を送信した後の割込み処理で送信される。なお、図10-15では、電
源断時の第1特別図柄及び第2特別図柄の変動状況として代表的な状況を示しているが、
電源断時の第1特別図柄及び第2特別図柄の変動状況として他の状況に対応したコマンド
も送信可能となっている。
図10-15の「状況1」は、電源断時の変動状況として、第2特別図柄が第2客待ち
状態であり、第1特別図柄が第1客待ち状態であるときの状況を示している。「状況1」
の場合には、CPU103は、電源復旧時に同じ割込処理内で、背景指定コマンド→第2
客待ちデモ表示指定コマンド→背景指定コマンド→第1客待ちデモ表示指定コマンドの順
で各コマンドを演出制御用CPU120に送信する。演出制御用CPU120は、背景指
定コマンドに基づいて電源断時の遊技状態((i)低確/非KT状態(通常状態)、(i
i)低確/第1KT状態、(iii)高確/第1KT状態、(iv)高確/第2KT状態
)を特定可能である。なお、第1客待ちデモ表示指定コマンドは、電源断時の第1保留記
憶数が0であることに基づいて送信され、第2客待ちデモ表示指定コマンドは、電源断時
の第2保留記憶数が0であることに基づいて送信される。
図10-15の「状況2」は、電源断時の変動状況として、第2特別図柄が第2客待ち
状態であり、第1特別図柄が変動表示中であり且つ変動表示の残り時間が8ms以上であ
るときの状況を示している。「状況2」の場合には、CPU103は、電源復旧時に同じ
割込処理内で、背景指定コマンド→第2客待ちデモ表示指定コマンドの順で各コマンドを
演出制御用CPU120に送信する。
図10-15の「状況3」は、電源断時の変動状況として、第2特別図柄が第2客待ち
状態であり、第1特別図柄が変動表示中であり且つ変動表示の残り時間が4msであると
きの状況を示している。「状況3」の場合には、CPU103は、電源復旧時に同じ割込
処理内で、背景指定コマンド→第2客待ちデモ表示指定コマンド→第1図柄確定指定コマ
ンドの順で各コマンドを演出制御用CPU120に送信する。演出制御用CPU120は
、背景指定コマンド及び第1特別図柄確定指定コマンドを受信したことに基づいて、第1
特別図柄がメイン図柄となっている場合には飾り図柄及び第1小図柄を確定停止させ、第
1特別図柄がサブ図柄となっている場合には第1小図柄を確定停止させる。
図10-15の「状況4」は、電源断時の変動状況として、第2特別図柄が変動表示中
であり且つ変動表示の残り時間が8ms以上であり、第1特別図柄が第1客待ち状態であ
るときの状況を示している。「状況4」の場合には、CPU103は、電源復旧時に同じ
割込処理内で、背景指定コマンド→第1客待ちデモ表示指定コマンドの順で各コマンドを
演出制御用CPU120に送信する。
図10-15の「状況5」は、電源断時の変動状況として、第2特別図柄が変動表示中
であり且つ変動表示の残り時間が4msであり、第1特別図柄が第1客待ち状態であると
きの状況を示している。「状況5」の場合には、CPU103は、電源復旧時に同じ割込
処理内で、第2図柄確定指定コマンド→背景指定コマンド→第1客待ちデモ表示指定コマ
ンドの順で各コマンドを演出制御用CPU120に送信する。
図10-15の「状況6」は、電源断時の変動状況として、第2特別図柄が変動表示中
であり且つ変動表示の残り時間が8ms以上であり、第1特別図柄が変動表示中であり且
つ変動表示の残り時間が8ms以上であるときの状況を示している。「状況6」の場合に
は、CPU103は、電源復旧時の割込み処理においてコマンドを演出制御用CPU12
0に送信しない。
(復旧画面)
また、図10-15には、電源復旧時に画像表示装置5に表示される復旧画面の例を示
している。演出制御用CPU120は、上述した「状況1」~「状況6」の各遊技状況に
応じて異なる態様の復旧画面を表示可能である。なお、図10-15に示す例では、電源
断発生時の遊技状態が低確/非KT状態(通常状態)に制御されており、メイン図柄が第
1特別図柄であり、サブ図柄が第2特別図柄となっていた場合の例である。
「状況1」の場合、演出制御用CPU120は、低確/非KT背景指定コマンド、第1
客待ちデモ表示指定コマンド、及び第2客待ちデモ表示指定コマンドを受信したことに基
づいて、電源断発生時の遊技状態が低確/非KT状態(通常状態)であり、メイン図柄が
第1特別図柄であり、サブ図柄が第2特別図柄であることを特定可能である。また、メイ
ン図柄の変動表示が実行されておらず、サブ図柄の変動表示も実行されていない状況であ
ることから、(1)メイン図柄に対応した復旧画像の表示制御を実行せず、(2)サブ図
柄に対応した復旧画像の表示制御を実行せず、(3)各演出用図柄(飾り図柄、第1小図
柄、第2小図柄)及び背景画像の表示制御のみを実行する。
即ち、演出制御用CPU120は、飾り図柄の背景画像として「晴れ画像」を表示させ
るとともに、画像表示装置5の図柄表示エリア5L、5C、5Rに、復旧時の飾り図柄と
してはずれ図柄(本例では「247」)を表示させ、画像表示装置5の第1小図柄表示エ
リア5l1、5c1、5r1に、復旧時の第1小図柄としてはずれ図柄(本例では「24
7」)を表示させ、画像表示装置5の第2小図柄表示エリア5l2、5c2、5r2に、
復旧時の第2小図柄としてはずれ図柄(本例では「152」)を表示させる。また、第1
保留記憶数が0であることに基づいて、第1保留記憶数特別表示領域06TM015に「
0」を表示させ、第2保留記憶数が0であることに基づいて、第2保留記憶数特別表示領
域06TM025に「0」を表示させる。
「状況2」の場合、演出制御用CPU120は、低確/非KT背景指定コマンド及び第
2客待ちデモ表示指定コマンドを受信したことに基づいて、電源断発生時の遊技状態が低
確/非KT状態(通常状態)であり、メイン図柄が第1特別図柄であり、サブ図柄が第2
特別図柄であることを特定可能である。また、メイン図柄の変動表示が実行されており、
サブ図柄の変動表示は実行されていない状況であることから、(1)メイン図柄に対応し
た復旧画像の表示制御を実行し、(2)サブ図柄に対応した復旧画像の表示制御を実行せ
ず、(3)各演出用図柄(飾り図柄、第1小図柄、第2小図柄)及び背景画像の表示制御
を実行する。
演出制御用CPU120が、(1)メイン図柄に対応した復旧画像の表示制御、並びに
、(3)各演出用図柄(飾り図柄、第1小図柄、第2小図柄)及び背景画像の表示制御を
実行する結果、表示優先度が高く画面全体にわたって表示される(1)メイン図柄に対応
した復旧画像のみが画面に表示されることになる。即ち、画像表示装置5の画面全体に「
電源断復旧中」という文字が表示される。
「状況3」の場合、演出制御用CPU120は、低確/非KT背景指定コマンド、並び
に、第2客待ちデモ表示指定コマンド及び第1図柄指定確定指定コマンドを受信したこと
に基づいて、電源断発生時の遊技状態が低確/非KT状態(通常状態)であり、メイン図
柄が第1特別図柄であり、サブ図柄が第2特別図柄であることを特定可能である。また、
メイン図柄を確定停止させるタイミング(即ち確定停止した状態の飾り図柄及び確定停止
した状態の第1小図柄を表示させても良いタイミング)であり、サブ図柄の変動表示は実
行されていない状況であることから、(1)メイン図柄に対応した復旧画像の表示制御を
実行せず、(2)サブ図柄に対応した復旧画像の表示制御を実行せず、(3)各演出用図
柄(飾り図柄、第1小図柄、第2小図柄)及び背景画像の表示制御のみを実行する。
即ち、演出制御用CPU120は、飾り図柄の背景画像として「晴れ画像」を表示させ
るとともに、画像表示装置5の図柄表示エリア5L、5C、5Rに、復旧時の飾り図柄と
して確定停止した状態のはずれ図柄(本例では「247」)を表示させ、画像表示装置5
の第1小図柄表示エリア5l1、5c1、5r1に、復旧時の第1小図柄として確定停止
した状態のはずれ図柄(本例では「247」)を表示させ、画像表示装置5の第2小図柄
表示エリア5l2、5c2、5r2に、復旧時の第2小図柄としてはずれ図柄(本例では
「152」)を表示させる。また、第1保留記憶数が0であることに基づいて、第1保留
記憶数特別表示領域06TM015に「0」を表示させ、第2保留記憶数が0であること
に基づいて、第2保留記憶数特別表示領域06TM025に「0」を表示させる。
「状況4」の場合、演出制御用CPU120は、低確/非KT背景指定コマンド及び第
1客待ちデモ表示指定コマンドを受信したことに基づいて、電源断発生時の遊技状態が低
確/非KT状態(通常状態)であり、メイン図柄が第1特別図柄であり、サブ図柄が第2
特別図柄であることを特定可能である。また、メイン図柄の変動表示が実行されておらず
、サブ図柄の変動表示が実行されている状況であることから、(1)メイン図柄に対応し
た復旧画像の表示制御を実行せず、(2)サブ図柄に対応した復旧画像の表示制御を実行
し、(3)各演出用図柄(飾り図柄、第1小図柄、第2小図柄)及び背景画像の表示制御
を実行する。
演出制御用CPU120が、(2)サブ図柄に対応した復旧画像の表示制御、並びに、
(3)各演出用図柄(飾り図柄、第1小図柄、第2小図柄)及び背景画像の表示制御を実
行する結果、(2)サブ図柄に対応した復旧画像と、(3)各演出用図柄(飾り図柄、第
1小図柄、第2小図柄)及び背景画像とが重畳表示されることになる。ここで、表示優先
度が高い画像は(2)サブ図柄に対応した復旧画像であるが、(2)サブ図柄に対応した
復旧画像の表示範囲はサブ図柄の表示範囲(第1小図柄の場合は画面左上部、第2小図柄
の場合は画面右上部)に限られるため、(2)サブ図柄に対応した復旧画像の部分(本例
では画面右上部)を除いて、(3)各演出用図柄(飾り図柄及び第1小図柄)及び背景画
像を視認可能となる。その結果、サブ図柄に対応した復旧画像の表示範囲(本例では、第
2小図柄の表示範囲である画面右上部)には「復旧中」と表示され、その他の部分には各
演出用図柄(飾り図柄及び第1小図柄)及び背景画像が表示されることになる。
「状況5」の場合、演出制御用CPU120は、第2図柄確定指定コマンド、低確/非
KT背景指定コマンド、及び第1客待ちデモ表示指定コマンドを受信したことに基づいて
、電源断発生時の遊技状態が低確/非KT状態(通常状態)であり、メイン図柄が第1特
別図柄であり、サブ図柄が第2特別図柄であることを特定可能である。また、メイン図柄
の変動表示は実行されておらず、サブ図柄を確定停止させるタイミング(即ち確定停止し
た状態の第2小図柄を表示させても良いタイミング)であることから、(1)メイン図柄
に対応した復旧画像の表示制御を実行せず、(2)サブ図柄に対応した復旧画像の表示制
御を実行せず、(3)各演出用図柄(飾り図柄、第1小図柄、第2小図柄)及び背景画像
の表示制御のみを実行する。
即ち、演出制御用CPU120は、飾り図柄の背景画像として「晴れ画像」を表示させ
るとともに、画像表示装置5の図柄表示エリア5L、5C、5Rに、復旧時の飾り図柄と
してはずれ図柄(本例では「247」)を表示させ、画像表示装置5の第1小図柄表示エ
リア5l1、5c1、5r1に、復旧時の第1小図柄としてはずれ図柄(本例では「24
7」)を表示させ、画像表示装置5の第2小図柄表示エリア5l2、5c2、5r2に、
復旧時の第2小図柄として確定停止した状態のはずれ図柄(本例では「152」)を表示
させる。また、第1保留記憶数が0であることに基づいて、第1保留記憶数特別表示領域
06TM015に「0」を表示させ、第2保留記憶数が0であることに基づいて、第2保
留記憶数特別表示領域06TM025に「0」を表示させる。
「状況6」の場合、演出制御用CPU120はコマンドを受信しないため、電源断発生
時の遊技状態、並びに、メイン図柄及びサブ図柄を特定することができない。そのため、
停電復旧1指定コマンドを受信したことに基づいて、(1)メイン図柄に対応した復旧画
像と(2)サブ図柄に対応した復旧画像の両方の表示制御を実行している状態である。そ
して、前述したように、(1)メイン図柄に対応した復旧画像と、これよりも表示優先度
の低い(2)サブ図柄に対応した復旧画像とが重畳表示される結果、復旧画面は、画面全
体に「停電復旧中」の文字が表示されたものとなる。
なお、本例では、電源断が発生したときに、遊技状態が低確/非KT状態に制御されて
いる場合の例を示したが、電源断が発生したときに、遊技状態が高確/第2KT状態、高
確/第1KT状態、及び低確/第1KT状態の何れかのKT状態に制御されていれば、各
KT状態に対応した背景指定コマンドが送信される。そして、背景指定コマンドを受信し
た演出制御用CPU120は、遊技状態(何れのKT状態であるか)とともに、メイン図
柄が第2特別図柄であり、サブ図柄が第1特別図柄であることを特定可能である。
例えば、遊技状態が高確/第2KT状態に制御されており、メイン図柄である第2特別
図柄の変動表示が実行されておらず、サブ図柄である第1特別図柄の変動表示が実行され
ている状態で電源断が発生した場合には、図10-15の「状況2」に示すケースに該当
する。この場合に演出制御用CPU120は、(1)メイン図柄である第2特別図柄に対
応した復旧画像の表示制御を実行せず、(2)サブ図柄である第1特別図柄に対応した復
旧画像の表示制御を実行し、(3)各演出用図柄(飾り図柄、第1小図柄、第2小図柄)
及び背景画像(本例では台風画像)の表示制御を実行する。
演出制御用CPU120が、(2)サブ図柄に対応した復旧画像の表示制御、並びに、
(3)各演出用図柄(飾り図柄、第1小図柄、第2小図柄)及び背景画像の表示制御を実
行する結果、(2)サブ図柄に対応した復旧画像と、(3)各演出用図柄(飾り図柄、第
1小図柄、第2小図柄)及び背景画像とが重畳表示されることになる。ここで、表示優先
度が高い画像は(2)サブ図柄に対応した復旧画像であるが、(2)サブ図柄に対応した
復旧画像の表示範囲はサブ図柄の表示範囲(第1小図柄の場合は画面左上部、第2小図柄
の場合は画面右上部)に限られるため、(2)サブ図柄に対応した復旧画像の部分(本例
では画面左上部)を除いて、(3)各演出用図柄(飾り図柄及び第2小図柄)及び背景画
像(本例では台風画像)を視認可能となる。その結果、サブ図柄に対応した復旧画像の表
示範囲(本例では、第1小図柄の表示範囲である画面左上部)には「復旧中」と表示され
、その他の部分には各演出用図柄(飾り図柄及び第2小図柄)及び背景画像が表示される
ことになる。
このように、CPU103は、電源断から復旧したときに、電源断が発生したときの遊
技状態、並びに、第1特別図柄の変動状況及び第2特別図柄の変動状況を特定可能するた
めのコマンドのセットを演出制御用CPU120に送信可能である。そして、上記コマン
ドのセットを受信した演出制御用CPU120は、上記コマンドのセットに基づいて特定
される遊技状態、並びに、第1特別図柄の変動状況及び第2特別図柄の変動状況に応じて
、異なる態様の復旧画面を表示可能である。このような構成によれば、第1特別図柄と第
2特別図柄が並行して変動表示を実行可能な遊技機において、電源断復旧に関する適切な
報知を行うことができる。
(状況6における復旧画面の具体例)
次に、前述した「状況6」に示したように、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の
変動表示とを並行して実行しているときに電源断が発生したケースの具体例に関して説明
する。本例では、電源断が発生したときに、遊技状態が低確/非KT状態(通常状態)に
制御されており(即ちメイン図柄が第1特別図柄であり、サブ図柄が第2特別図柄であり
)、第1保留記憶数は0であり、第2保留記憶数は0であったものとする。前述したよう
に、「状況6」では、演出制御用CPU120が、停電復旧1指定コマンドを受信したこ
とに基づいて、(1)メイン図柄に対応した復旧画像と(2)サブ図柄に対応した復旧画
像の両方の表示制御を実行している状態である。そして、前述したように、(1)メイン
図柄に対応した復旧画像と、これよりも表示優先度の低い(2)サブ図柄に対応した復旧
画像とが重畳表示される結果、復旧画面は、画面全体に「停電復旧中」の文字が表示され
たものとなっている。
図10-16(A)に示すように、電源断から復旧後に、電源断発生時に実行中であっ
た第1特別図柄の変動表示と、電源断発生時に実行中であった第2特別図柄の変動表示と
を並行して実行しているときに、第1特別図柄の変動表示が第2特別図柄の変動表示より
も先に終了すると、第1保留記憶数が0であることから、CPU103は、第1客待ちデ
モ表示指定コマンド及び背景指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する(図10
-3のステップ026IWS52A)。
演出制御用CPU120は、第1客待ちデモ表示指定コマンド及び背景指定コマンドを
受信したことに基づいて、(1)メイン図柄に対応した復旧画像の表示制御を終了させる
とともに、(3)各演出用図柄(飾り図柄、第1小図柄、第2小図柄)及び背景画像(本
例では晴れ画像)を表示させる。但し、第2特別図柄に関しては、第2客待ちデモ表示指
定コマンド及び背景指定コマンドを受信しておらず、変動パターンコマンド及び背景指定
コマンドも受信していないため、(2)サブ図柄に対応した復旧画像の表示制御は継続し
ている。従って、(2)サブ図柄に対応した復旧画像と(3)各演出用図柄(飾り図柄、
第1小図柄、第2小図柄)及び背景画像(本例では晴れ画像)とが重畳表示されることに
なる。その結果、サブ図柄に対応した復旧画像の表示範囲(本例では、第2小図柄の表示
範囲である画面右上部)には「復旧中」と表示され、その他の部分には各演出用図柄(飾
り図柄及び第1小図柄)及び背景画像(本例では晴れ画像)が表示されることになる。
ここで、電源断発生時に第1保留記憶数が1以上であった場合には、CPU103は、
電源断から復旧後に、電源断発生時に実行中であった第1特別図柄の変動表示が終了した
後、第1客待ちデモ表示指定コマンド及び背景指定コマンドを送信しないが、次の第1特
別図柄の変動表示を開始させるときに、変動パターンコマンド及び背景指定コマンドを送
信することになる(図10-3のステップ026IWS56A、図9-15のステップ0
26IWS1704A)。変動パターンコマンド及び背景指定コマンドを受信した演出制
御用CPU120は、(1)メイン図柄に対応した復旧画像の表示制御を終了させるとと
もに、(3)各演出用図柄(飾り図柄、第1小図柄、第2小図柄)及び背景画像(本例で
は晴れ画像)を表示させる。その結果、サブ図柄に対応した復旧画像の表示範囲(本例で
は、第2小図柄の表示範囲である画面右上部)には「復旧中」と表示され、その他の部分
には各演出用図柄(飾り図柄及び第1小図柄)及び背景画像(本例では晴れ画像)が表示
されることになる。
図10-16(B)に示すように、電源断から復旧後に、電源断発生時に実行中であっ
た第1特別図柄の変動表示と、電源断発生時に実行中であった第2特別図柄の変動表示と
を並行して実行しているときに、第2特別図柄の変動表示が第1特別図柄の変動表示より
も先に終了すると、第2保留記憶数が0であることから、CPU103は、第2客待ちデ
モ表示指定コマンド及び背景指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する(図10
-4のステップ026IWS52B)。
演出制御用CPU120は、第2客待ちデモ表示指定コマンド及び背景指定コマンドを
受信したことに基づいて、(2)サブ図柄に対応した復旧画像の表示制御を終了させると
ともに、(3)各演出用図柄(飾り図柄、第1小図柄、第2小図柄)及び背景画像(本例
では晴れ画像)を表示させる。但し、第1特別図柄に関しては、第1客待ちデモ表示指定
コマンド及び背景指定コマンドを受信しておらず、変動パターンコマンド及び背景指定コ
マンドも受信していないため、(1)メイン図柄に対応した復旧画像の表示制御は継続し
ている。従って、(1)メイン図柄に対応した復旧画像と(3)各演出用図柄(飾り図柄
、第1小図柄、第2小図柄)及び背景画像(本例では晴れ画像)とが重畳表示されること
になる。そして、(1)メイン図柄に対応した復旧画像と、これよりも表示優先度の低い
(3)各演出用図柄(飾り図柄、第1小図柄、第2小図柄)及び背景画像(本例では晴れ
画像)とが重畳表示される結果、復旧画面は、画面全体に「停電復旧中」の文字が表示さ
れたものとなっている。
ここで、電源断発生時に第2保留記憶数が1以上であった場合には、CPU103は、
電源断から復旧後に、電源断発生時に実行中であった第2特別図柄の変動表示が終了した
後、第2客待ちデモ表示指定コマンド及び背景指定コマンドを送信しないが、次の第2特
別図柄の変動表示を開始させるときに、変動パターンコマンド及び背景指定コマンドを送
信することになる(図10-4のステップ026IWS56B等)。変動パターンコマン
ド及び背景指定コマンドを受信した演出制御用CPU120は、(2)サブ図柄に対応し
た復旧画像の表示制御を終了させるとともに、(3)各演出用図柄(飾り図柄、第1小図
柄、第2小図柄)及び背景画像(本例では晴れ画像)を表示させる。そして、(1)メイ
ン図柄に対応した復旧画像と、これよりも表示優先度の低い(3)各演出用図柄(飾り図
柄、第1小図柄、第2小図柄)及び背景画像(本例では晴れ画像)とが重畳表示される結
果、復旧画面は、画面全体に「停電復旧中」の文字が表示されたものとなっている。
図10-16(C)に示すように、電源断から復旧後に、電源断発生時に実行中であっ
た第1特別図柄の変動表示と、電源断発生時に実行中であった第2特別図柄の変動表示と
を並行して実行している場合に、第1特別図柄の変動表示及び第2特別図柄の変動表示が
終了すると、第1保留記憶数が0であり第2保留記憶数も0であることから、CPU10
3は、第1客待ちデモ表示指定コマンド及び背景指定コマンド、並びに、第2客待ちデモ
表示指定コマンド及び背景指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する(図10-
3のステップ026IWS52A、図10-4のステップ026IWS52B)。
演出制御用CPU120は、第1客待ちデモ表示指定コマンド及び背景指定コマンド、
並びに、第2客待ちデモ表示指定コマンド及び背景指定コマンドを受信したことに基づい
て、(1)メイン図柄に対応した復旧画像の表示制御を終了させ、(2)サブ図柄に対応
した復旧画像の表示制御を終了させるとともに、(3)各演出用図柄(飾り図柄、第1小
図柄、第2小図柄)及び背景画像(本例では晴れ画像)を表示させる。その結果、(3)
各演出用図柄(飾り図柄、第1小図柄、第2小図柄)及び背景画像(本例では晴れ画像)
のみが表示されることになる。このように、(1)メイン図柄に対応した復旧画像の表示
制御と、(2)サブ図柄に対応した復旧画像の表示制御とを同時に終了させて、(3)各
演出用図柄(飾り図柄、第1小図柄、第2小図柄)及び背景画像(本例では晴れ画像)の
みを表示させることが可能である。
ここで、電源断発生時に第1保留記憶数が1以上であり第2保留記憶数が1以上であっ
た場合には、CPU103は、第1特別図柄の変動表示及び第2特別図柄の変動表示が終
了したときに、第1客待ちデモ表示指定コマンド及び背景指定コマンド、並びに、第2客
待ちデモ表示指定コマンド及び背景指定コマンドを送信しないが、次の第1特別図柄の変
動表示及び次の第2特別図柄の変動表示を開始させるときに、第1特別図柄の変動表示に
対応した変動パターンコマンド及び背景指定コマンド、並びに、第2特別図柄の変動表示
に対応した変動パターンコマンド及び背景指定コマンドを送信することになる(図10-
3のステップ026IWS56A、図9-15のステップ026IWS1704A、図1
0-4のステップ026IWS56B等)。
演出制御用CPU120は、、第1特別図柄の変動表示に対応した変動パターンコマン
ド及び背景指定コマンド、並びに、第2特別図柄の変動表示に対応した変動パターンコマ
ンド及び背景指定コマンドを受信したことに基づいて、(1)メイン図柄に対応した復旧
画像の表示制御を終了させ、(2)サブ図柄に対応した復旧画像の表示制御を終了させる
とともに、(3)各演出用図柄(飾り図柄、第1小図柄、第2小図柄)及び背景画像(本
例では晴れ画像)を表示させる。その結果、(3)各演出用図柄(飾り図柄、第1小図柄
、第2小図柄)及び背景画像(本例では晴れ画像)のみが表示されることになる。このよ
うに、(1)メイン図柄に対応した復旧画像の表示制御と、(2)サブ図柄に対応した復
旧画像の表示制御とを同時に終了させて、(3)各演出用図柄(飾り図柄、第1小図柄、
第2小図柄)及び背景画像(本例では晴れ画像)のみを表示させることが可能である。
なお、電源断発生時に第1保留記憶数が0であり第2保留記憶数が1以上であったこと
に基づいて、電源復旧後に、第1特別図柄の変動表示に対応した第1客待ちデモ表示指定
コマンド及び背景指定コマンド、並びに、第2特別図柄の変動表示に対応した変動パター
ンコマンド及び背景指定コマンドが送信された場合、これらのコマンドを受信した演出制
御用CPU120は、(1)メイン図柄に対応した復旧画像の表示制御を終了させ、(2
)サブ図柄に対応した復旧画像の表示制御を終了させるとともに、(3)各演出用図柄(
飾り図柄、第1小図柄、第2小図柄)及び背景画像(本例では晴れ画像)を表示させる。
その結果、(3)各演出用図柄(飾り図柄、第1小図柄、第2小図柄)及び背景画像(本
例では晴れ画像)のみが表示されることになる。このように、(1)メイン図柄に対応し
た復旧画像の表示制御と、(2)サブ図柄に対応した復旧画像の表示制御とを同時に終了
させて、(3)各演出用図柄(飾り図柄、第1小図柄、第2小図柄)及び背景画像(本例
では晴れ画像)のみを表示させることが可能である。
また、電源断発生時に第1保留記憶数が1以上であり第2保留記憶数が0であったこと
に基づいて、電源復旧後に、第1特別図柄の変動表示に対応した変動パターンコマンド及
び背景指定コマンド、並びに、第2特別図柄の変動表示に対応した第2客待ちデモ表示指
定コマンド及び背景指定コマンドが送信された場合、これらのコマンドを受信した演出制
御用CPU120は、(1)メイン図柄に対応した復旧画像の表示制御を終了させ、(2
)サブ図柄に対応した復旧画像の表示制御を終了させるとともに、(3)各演出用図柄(
飾り図柄、第1小図柄、第2小図柄)及び背景画像(本例では晴れ画像)を表示させる。
その結果、(3)各演出用図柄(飾り図柄、第1小図柄、第2小図柄)及び背景画像(本
例では晴れ画像)のみが表示されることになる。このように、(1)メイン図柄に対応し
た復旧画像の表示制御と、(2)サブ図柄に対応した復旧画像の表示制御とを同時に終了
させて、(3)各演出用図柄(飾り図柄、第1小図柄、第2小図柄)及び背景画像(本例
では晴れ画像)のみを表示させることが可能である。
図10-17は、低確/非KT状態において電源断が発生した場合の画面遷移の例を示
す図である。図10-17に示すように、遊技状態が低確/非KT状態(メイン図柄:第
1特別図柄、サブ図柄:第2特別図柄)に制御されており、第1特別図柄の変動表示と第
2特別図柄の変動表示が並行して実行されているときに、電源断が発生したものとする(
図10-17に示すT1のタイミング)。このとき、第1保留記憶数が0であり、第2保
留記憶数が0である。
電源が投入されると(図10-17に示すT2のタイミング)、CPU103は、遊技
制御メイン処理における復旧時のコマンド送信(ステップS7)の処理で、停電復旧1指
定コマンド、第1保留記憶数指定コマンド及び第2保留記憶数指定コマンド、並びに、第
1特別図柄に対応した表示結果指定コマンド及び第2特別図柄に対応した表示結果指定コ
マンドを、演出制御用CPU120に送信する。このとき、(1)メイン図柄に対応した
復旧画像と、これよりも表示優先度の低い(2)サブ図柄に対応した復旧画像とが重畳表
示される結果、復旧画面は、画面全体に「停電復旧中」の文字が表示されたものとなって
いる。
また、図10-15の「状況6」に示したように、遊技制御メイン処理において割込許
可(ステップS12)が行われ、遊技制御用タイマ割込み処理が実行された後も、復旧時
の送信コマンドセットが送信されないことにより、画面全体に「停電復旧中」の文字が表
示されたまま変化しない。ここで、遊技制御用タイマ割込み処理が実行されたことにより
、電源断により中断されていた第1特別図柄の変動表示が再開され、電源断により中断さ
れていた第2特別図柄の変動表示が再開される(図10-17に示すT3のタイミング)
次いで、第1特別図柄の変動表示が終了すると(図10-17に示すT4のタイミング
)、第1保留記憶数が0であることに基づいて、CPU103は、第1客待ちデモ表示指
定コマンド及び背景指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する。演出制御用CP
U120は、第1客待ちデモ表示指定コマンド及び背景指定コマンドを受信したことに基
づいて、(1)メイン図柄に対応した復旧画像の表示制御を終了させるとともに、(3)
各演出用図柄(飾り図柄、第1小図柄、第2小図柄)及び背景画像(本例では晴れ画像)
を表示させる。但し、第2特別図柄に関しては、第2客待ちデモ表示指定コマンド及び背
景指定コマンドを受信しておらず、変動パターンコマンド及び背景指定コマンドも受信し
ていないため、(2)サブ図柄に対応した復旧画像の表示制御は継続している。従って、
(2)サブ図柄に対応した復旧画像と(3)各演出用図柄(飾り図柄、第1小図柄、第2
小図柄)及び背景画像(本例では晴れ画像)とが重畳表示されることになる。その結果、
サブ図柄に対応した復旧画像の表示範囲(本例では、第2小図柄の表示範囲である画面右
上部)には「復旧中」と表示され、その他の部分には各演出用図柄(飾り図柄及び第1小
図柄)及び背景画像(本例では晴れ画像)が表示されることになる。
次いで、第2特別図柄の変動表示が終了すると(図10-17に示すT5のタイミング
)、第2保留記憶数が0であることに基づいて、CPU103は、第2客待ちデモ表示指
定コマンド及び背景指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する。演出制御用CP
U120は、第2客待ちデモ表示指定コマンド及び背景指定コマンドを受信したことに基
づいて、(2)サブ図柄に対応した復旧画像の表示制御を終了させる。その結果、(3)
各演出用図柄(飾り図柄、第1小図柄、第2小図柄)及び背景画像(本例では晴れ画像)
のみが表示されることになる。
図10-18は、低確/非KT状態において電源断が発生した場合の画面遷移の例を示
す図である。図10-18に示すように、遊技状態が低確/非KT状態(メイン図柄:第
1特別図柄、サブ図柄:第2特別図柄)に制御されており、第1特別図柄の変動表示と第
2特別図柄の変動表示が並行して実行されているときに、電源断が発生したものとする(
図10-18に示すT1のタイミング)。このとき、第1保留記憶数が0であり、第2保
留記憶数が0である。
電源が投入されると(図10-18に示すT2のタイミング)、CPU103は、遊技
制御メイン処理における復旧時のコマンド送信(ステップS7)の処理で、停電復旧1指
定コマンド、第1保留記憶数指定コマンド及び第2保留記憶数指定コマンド、並びに、第
1特別図柄に対応した表示結果指定コマンド及び第2特別図柄に対応した表示結果指定コ
マンドを、演出制御用CPU120に送信する。このとき、(1)メイン図柄に対応した
復旧画像と、これよりも表示優先度の低い(2)サブ図柄に対応した復旧画像とが重畳表
示される結果、復旧画面は、画面全体に「停電復旧中」の文字が表示されたものとなって
いる。
また、図10-15の「状況6」に示したように、遊技制御メイン処理において割込許
可(ステップS12)が行われ、遊技制御用タイマ割込み処理が実行された後も、復旧時
の送信コマンドセットが送信されないことにより、画面全体に「停電復旧中」の文字が表
示されたまま変化しない。ここで、遊技制御用タイマ割込み処理が実行されたことにより
、電源断により中断されていた第1特別図柄の変動表示が再開され、電源断により中断さ
れていた第2特別図柄の変動表示が再開される(図10-18に示すT3のタイミング)
次いで、第2特別図柄の変動表示が終了すると(図10-18に示すT4のタイミング
)、第2保留記憶数が0であることに基づいて、CPU103は、第2客待ちデモ表示指
定コマンド及び背景指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する。演出制御用CP
U120は、第2客待ちデモ表示指定コマンド及び背景指定コマンドを受信したことに基
づいて、(2)サブ図柄に対応した復旧画像の表示制御を終了させるとともに、(3)各
演出用図柄(飾り図柄、第1小図柄、第2小図柄)及び背景画像(本例では晴れ画像)を
表示させる。但し、第1特別図柄に関しては、第1客待ちデモ表示指定コマンド及び背景
指定コマンドを受信しておらず、変動パターンコマンド及び背景指定コマンドも受信して
いないため、(1)メイン図柄に対応した復旧画像の表示制御は継続している。従って、
(1)メイン図柄に対応した復旧画像と(3)各演出用図柄(飾り図柄、第1小図柄、第
2小図柄)及び背景画像(本例では晴れ画像)とが重畳表示されることになる。その結果
、画面全体に「停電復旧中」の文字が表示されたまま変化しない。
次いで、第1特別図柄の変動表示が終了すると(図10-18に示すT5のタイミング
)、第1保留記憶数が0であることに基づいて、CPU103は、第1客待ちデモ表示指
定コマンド及び背景指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する。演出制御用CP
U120は、第1客待ちデモ表示指定コマンド及び背景指定コマンドを受信したことに基
づいて、(1)メイン図柄に対応した復旧画像の表示制御を終了させる。その結果、(3
)各演出用図柄(飾り図柄、第1小図柄、第2小図柄)及び背景画像(本例では晴れ画像
)のみが表示されることになる。
図10-19は、高確/第2KT状態において電源断が発生した場合の画面遷移の例を
示す図である。図10-19に示すように、遊技状態が高確/第2KT状態(メイン図柄
:第2特別図柄、サブ図柄:第1特別図柄)に制御されており、第1特別図柄の変動表示
と第2特別図柄の変動表示が並行して実行されているときに、電源断が発生したものとす
る(図10-19に示すT1のタイミング)。このとき、第1保留記憶数が0であり、第
2保留記憶数が0である。
電源が投入されると(図10-19に示すT2のタイミング)、CPU103は、遊技
制御メイン処理における復旧時のコマンド送信(ステップS7)の処理で、停電復旧1指
定コマンド、第1保留記憶数指定コマンド及び第2保留記憶数指定コマンド、並びに、第
1特別図柄に対応した表示結果指定コマンド及び第2特別図柄に対応した表示結果指定コ
マンドを、演出制御用CPU120に送信する。このとき、(1)メイン図柄に対応した
復旧画像と、これよりも表示優先度の低い(2)サブ図柄に対応した復旧画像とが重畳表
示される結果、復旧画面は、画面全体に「停電復旧中」の文字が表示されたものとなって
いる。
また、図10-15の「状況6」に示したように、遊技制御メイン処理において割込許
可(ステップS12)が行われ、遊技制御用タイマ割込み処理が実行された後も、復旧時
の送信コマンドセットが送信されないことにより、画面全体に「停電復旧中」の文字が表
示されたまま変化しない。ここで、遊技制御用タイマ割込み処理が実行されたことにより
、電源断により中断されていた第1特別図柄の変動表示が再開され、電源断により中断さ
れていた第2特別図柄の変動表示が再開される(図10-19に示すT3のタイミング)
次いで、第2特別図柄の変動表示が終了すると(図10-19に示すT4のタイミング
)、第2保留記憶数が0であることに基づいて、CPU103は、第2客待ちデモ表示指
定コマンド及び背景指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する。演出制御用CP
U120は、第2客待ちデモ表示指定コマンド及び背景指定コマンドを受信したことに基
づいて、(1)メイン図柄に対応した復旧画像の表示制御を終了させるとともに、(3)
各演出用図柄(飾り図柄、第1小図柄、第2小図柄)及び背景画像(本例では台風画像)
を表示させる。但し、第1特別図柄に関しては、第1客待ちデモ表示指定コマンド及び背
景指定コマンドを受信しておらず、変動パターンコマンド及び背景指定コマンドも受信し
ていないため、(2)サブ図柄に対応した復旧画像の表示制御は継続している。従って、
(2)サブ図柄に対応した復旧画像と(3)各演出用図柄(飾り図柄、第1小図柄、第2
小図柄)及び背景画像(本例では台風画像)とが重畳表示されることになる。その結果、
サブ図柄に対応した復旧画像の表示範囲(本例では、第1小図柄の表示範囲である画面左
上部)には「復旧中」と表示され、その他の部分には各演出用図柄(飾り図柄及び第2小
図柄)及び背景画像(本例では台風画像)が表示されることになる。
次いで、第1特別図柄の変動表示が終了すると(図10-19に示すT5のタイミング
)、第1保留記憶数が0であることに基づいて、CPU103は、第1客待ちデモ表示指
定コマンド及び背景指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する。演出制御用CP
U120は、第1客待ちデモ表示指定コマンド及び背景指定コマンドを受信したことに基
づいて、(2)サブ図柄に対応した復旧画像の表示制御を終了させる。その結果、(3)
各演出用図柄(飾り図柄、第1小図柄、第2小図柄)及び背景画像(本例では台風画像)
のみが表示されることになる。
図10-20は、高確/第2KT状態において電源断が発生した場合の画面遷移の例を
示す図である。図10-20に示すように、遊技状態が高確/第2KT状態(メイン図柄
:第2特別図柄、サブ図柄:第1特別図柄)に制御されており、第1特別図柄の変動表示
と第2特別図柄の変動表示が並行して実行されているときに、電源断が発生したものとす
る(図10-20に示すT1のタイミング)。このとき、第1保留記憶数が0であり、第
2保留記憶数が0である。
電源が投入されると(図10-20に示すT2のタイミング)、CPU103は、遊技
制御メイン処理における復旧時のコマンド送信(ステップS7)の処理で、停電復旧1指
定コマンド、第1保留記憶数指定コマンド及び第2保留記憶数指定コマンド、並びに、第
1特別図柄に対応した表示結果指定コマンド及び第2特別図柄に対応した表示結果指定コ
マンドを、演出制御用CPU120に送信する。このとき、(1)メイン図柄に対応した
復旧画像と、これよりも表示優先度の低い(2)サブ図柄に対応した復旧画像とが重畳表
示される結果、復旧画面は、画面全体に「停電復旧中」の文字が表示されたものとなって
いる。
また、図10-15の「状況6」に示したように、遊技制御メイン処理において割込許
可(ステップS12)が行われ、遊技制御用タイマ割込み処理が実行された後も、復旧時
の送信コマンドセットが送信されないことにより、画面全体に「停電復旧中」の文字が表
示されたまま変化しない。ここで、遊技制御用タイマ割込み処理が実行されたことにより
、電源断により中断されていた第1特別図柄の変動表示が再開され、電源断により中断さ
れていた第2特別図柄の変動表示が再開される(図10-20に示すT3のタイミング)
次いで、第1特別図柄の変動表示が終了すると(図10-20に示すT4のタイミング
)、第1保留記憶数が0であることに基づいて、CPU103は、第1客待ちデモ表示指
定コマンド及び背景指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する。演出制御用CP
U120は、第1客待ちデモ表示指定コマンド及び背景指定コマンドを受信したことに基
づいて、(2)サブ図柄に対応した復旧画像の表示制御を終了させるとともに、(3)各
演出用図柄(飾り図柄、第1小図柄、第2小図柄)及び背景画像(本例では台風画像)を
表示させる。但し、第2特別図柄に関しては、第2客待ちデモ表示指定コマンド及び背景
指定コマンドを受信しておらず、変動パターンコマンド及び背景指定コマンドも受信して
いないため、(1)メイン図柄に対応した復旧画像の表示制御は継続している。従って、
(1)メイン図柄に対応した復旧画像と(3)各演出用図柄(飾り図柄、第1小図柄、第
2小図柄)及び背景画像(本例では台風画像)とが重畳表示されることになる。その結果
、画面全体に「停電復旧中」の文字が表示されたまま変化しない。
次いで、第2特別図柄の変動表示が終了すると(図10-20に示すT5のタイミング
)、第2保留記憶数が0であることに基づいて、CPU103は、第2客待ちデモ表示指
定コマンド及び背景指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する。演出制御用CP
U120は、第2客待ちデモ表示指定コマンド及び背景指定コマンドを受信したことに基
づいて、(1)メイン図柄に対応した復旧画像の表示制御を終了させる。その結果、(3
)各演出用図柄(飾り図柄、第1小図柄、第2小図柄)及び背景画像(本例では台風画像
)のみが表示されることになる。
以上に示したように、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とが並行して
実行されている状況で電源断が発生した場合には、電源断が発生したときの遊技状態、並
びに、第1特別図柄の残り変動時間及び第2特別図柄の残り変動時間に応じて異なる態様
で復旧画面を表示させることが可能である。これにより、メイン図柄の変動表示状況とサ
ブ図柄の変動表示状況とに応じて、適切な態様で復旧過程を報知することが可能となる。
(デモ表示中に始動入賞が発生した場合の変形例)
前述した例では、第1デモ表示を実行している場合に、第2特別図柄の変動表示結果に
基づいて小当り遊技状態に制御されているとき(第2特別図柄プロセスフラグの値が9~
11の範囲であるとき)は、第1特別図柄の変動表示が開始されないようになっており、
第1特別図柄の始動条件が成立したか否か(第1始動入賞口への入賞が発生したか否か)
にかかわらず、第1デモ表示の実行を継続している。このような形態に限らず、第1デモ
表示を実行している場合に、第2特別図柄の変動表示結果に基づいて小当り遊技状態に制
御されているときに第1特別図柄の始動条件が成立すると、直ちに第1デモ表示を終了さ
せるようにしても良い。図10-21及び図10-22は、デモ表示制御処理の変形例を
示すフローチャートである。
図10-21に示すステップ026IWS4701~ステップ026IWS4714の
処理は、図9-38に示した処理と同様であるため、説明を省略する。演出制御用CPU
120は、ステップ026IWS4714で第1特別図柄の変動表示が開始されたか否か
を確認する。第1特別図柄の変動表示が開始されていないとき(ステップ026IWS4
714でNO)、演出制御用CPU120は、第1保留記憶数が0であるか否かを確認す
る(ステップ06TM1400)。第1保留記憶数が0であるときには(ステップ06T
M1400でYES)、図9-38に示したステップ026IWS4715以降の処理を
実行する。即ち、第2特別図柄の変動表示結果に基づいて大当り遊技状態が開始されたか
否かを確認して(ステップ026IWS4715)、大当り遊技状態が開始されていれば
(ステップ026IWS4715でYES)第1デモ表示を終了させ(ステップ026I
WS4716)、大当り遊技状態が開始されていなければ(ステップ026IWS471
5でNO)、第1デモ表示を継続させる。
一方、演出制御用CPU120は、第1保留記憶数が0でないときには(ステップ06
TM1400でNO)、第1デモ表示を終了させる(026IWS4716)。即ち、第
1デモ表示を実行している場合に、第2特別図柄の変動表示結果に基づいて小当り遊技状
態に制御されているか否かにかかわらず、第1特別図柄の始動条件が成立すると直ちに第
1デモ表示を終了させる。
図10-22に示すステップ026IWS4801~ステップ026IWS4814の
処理は、図9-39に示した処理と同様であるため、説明を省略する。演出制御用CPU
120は、ステップ026IWS4814で第2特別図柄の変動表示が開始されたか否か
を確認する。第2特別図柄の変動表示が開始されていないとき(ステップ026IWS4
814でNO)、演出制御用CPU120は、第2保留記憶数が0であるか否かを確認す
る(ステップ06TM1500)。第2保留記憶数が0であるときには(ステップ06T
M1500でYES)、図9-39に示したステップ026IWS4815以降の処理を
実行する。即ち、KT状態に制御されているか否かを確認して(ステップ026IWS4
815)、KT状態に制御されていれば(ステップ026IWS4815でYES)、第
2デモ表示を継続させ、KT状態に制御されていなければ(ステップ026IWS481
5でNO)第2デモ表示を終了させる(ステップ026IWS4816)。即ち、第2デ
モ表示を実行している場合に、第1特別図柄の変動表示結果に基づいて小当り遊技状態に
制御されているか否かにかかわらず、第2特別図柄の始動条件が成立すると直ちに第1デ
モ表示を終了させる。
本実施形態では、遊技状態が小当り遊技状態に制御されているときは、第1特別図柄及
び第2特別図柄の変動表示が開始されないようになっている。そして、前述した図9-3
8及び図9-39に示した処理では、デモ表示制御処理において、入賞球装置6Aへの始
動入賞が発生しても、第1特別図柄の変動表示が開始されないため、第1デモ表示の実行
を継続し、可変入賞球装置6Bへの始動入賞が発生しても第2特別図柄の変動表示が開始
されないため、第2デモ表示の実行を継続している。これに対して本変形例では、遊技状
態が小当り遊技状態に制御されているときは、第1特別図柄の変動表示は開始されないよ
うになっているものの、図10-21に示すように、入賞球装置6Aへの始動入賞が発生
し、第1保留記憶数が1となると(ステップ06TM1400でNO)、第1デモ表示を
直ちに終了させるようにしている。また、本変形例では、遊技状態が小当り遊技状態に制
御されているときは、第2特別図柄の変動表示は開始されないようになっているものの、
図10-22に示すように、可変入賞球装置6Bへの始動入賞が発生し、第2保留記憶数
が1となると(ステップ06TM1500でYES)、第2デモ表示を直ちに終了させる
ようにしている。
次に、遊技状態が低確/非KT状態(通常モード)に制御されてから、第1デモ表示が
実行されているときに、第2特別図柄の変動表示に基づいて小当りとなり、小当り遊技状
態に制御されているときに、入賞球装置6Aに遊技媒体が始動入賞する場合の演出例に関
して、図10-23及び図10-24を用いて説明する。図10-23は、第1デモ表示
及び始動入賞に関連した各演出の実行タイミングを示すタイムチャートの変形例であり、
図10-24は、第1デモ表示及び始動入賞に関連した演出画像の変形例を示す説明図で
ある。
図10-23(1)に示すように、遊技状態が低確/非KT状態(通常状態)に制御さ
れているときには、演出制御用CPU120により、演出モードが通常モードに制御され
ている。演出モードが通常モードのときには、飾り図柄の背景画像として「晴れ画像」が
表示されることになる。演出制御用CPU120は、画像表示装置5において第1デモ表
示を実行しており、画像表示装置5の画面右下部に操作促進表示06TM050及び「メ
ニュー」という文字を表示させている。また、第1保留記憶数が0であり、第2保留記憶
数が0であることに基づいて、第1保留記憶数特別表示領域06TM015に「0」、及
び第2保留記憶数特別表示領域06TM025に「0」を表示させている。
また、演出制御用CPU120は、前回実行された(直近に実行された)第1特別図柄
の変動表示の表示結果が「はずれ」であったことに基づいて、その変動表示が確定停止し
たときの飾り図柄(2,4,7)を、第1デモ表示中も図柄表示エリア(5L、5C、5
R)に継続して表示させるとともに、その変動表示が確定停止したときの小図柄(2,4
,7)を第1小図柄表示エリア(5l1、5c1、5r1)に継続して表示させている。
一方、演出制御用CPU120は、実行している第2特別図柄の変動表示(小当り変動
)が終了したことに対応して、第2小図柄表示エリア5l2、5c2、5r2に(1,3
,5)を確定停止させる。即ち、第2特別図柄の変動表示の表示結果が「小当り」となっ
たことに対応して第2小図柄の組み合わせが確定停止され、小当り遊技状態に制御される
ことになる(図10-23に示すT1のタイミング)。ここで、遊技状態が、メイン図柄
である第1特別図柄に対応した低確/非KT状態(通常状態)に制御されていることから
、後述するように第2特別図柄の変動表示に基づいて小当り遊技状態に制御されたとして
も、第1デモ表示を終了させることなく継続して実行する。
次いで、第2特別図柄の変動表示に基づいて小当り遊技状態に制御されている期間にお
いて、第1デモ表示を継続して実行しているときに新たに入賞球装置6Aへの始動入賞が
発生し、第1保留記憶数が1となったものとする(図10-23に示すT2のタイミング
)。このときCPU103は、第1保留記憶数が増加したことを示すコマンドを演出制御
用CPU120に送信する。演出制御用CPU120は、第1保留記憶数が増加したこと
を示すコマンドを受信したことに基づいて、第1保留記憶数特別表示領域06TM015
に「1」を表示させる。
このとき、CPU103は、入賞球装置6Aへの始動入賞が発生すると、第1特別図柄
プロセス処理において、第1始動入賞判定処理を実行し、ステップS110Aの第1特別
図柄通常処理を実行する(図5を参照)。ここで、前述した図10-3に示したように、
第2特別図柄の変動表示結果に基づいて小当り遊技状態に制御されているときには、第2
特別図柄プロセスフラグの値が、第2小当り開放前処理(9)、第2小当り開放中処理(
10)、及び第2小当り終了処理(11)、の何れかの処理に対応した値であるため(ス
テップS06TM1000AでYES)、第1特別図柄プロセスフラグの値が、第1特別
図柄通常処理を示す値(0)から第1変動パターン設定処理を示す値(1)に更新されな
い。即ち、第1始動入賞口(入賞球装置6A)への始動入賞が発生しても第1特別図柄の
変動表示が開始されない。その後に、第2特別図柄プロセスフラグの値が、第2小当り開
放前処理(9)、第2小当り開放中処理(10)、及び第2小当り終了処理(11)、の
何れの処理に対応した値でもなくなったときに(ステップS06TM1000AでNO)
、第1特別図柄プロセスフラグの値が、第1特別図柄通常処理を示す値(0)から第1変
動パターン設定処理を示す値(1)に更新されて、第1特別図柄の変動表示が開始される
そして、図10-21に示すように、演出制御用CPU120は、第1特別図柄の変動
表示が開始されていないことに基づいて、ステップ026IWS4714でNOと判定し
、第1保留記憶数が0ではない(第1保留記憶数が増加したことを示すコマンドを受信し
ている)ことに基づいて、ステップ06TM1400でNOと判定することにより、第1
デモ表示を終了させる(ステップ026IWS4716が実行される)。即ち、第2特別
図柄の変動表示結果に基づいて小当り遊技状態に制御されている期間において、入賞球装
置6Aへの始動入賞が発生すると、第1デモ表示を終了させる。
即ち、本実施形態では、第1デモ表示を実行している場合(メイン図柄が第1特別図柄
である場合)に、第2特別図柄の変動表示に基づいて小当り遊技状態に制御されていると
き(第2特別図柄プロセスフラグの値が9~11の範囲であるとき)は、第1特別図柄の
変動表示の開始条件が成立したか否かにかかわらず、第1特別図柄の始動条件が成立した
(第1始動入賞口への入賞が発生した)ことに応じて、第1デモ表示を終了させるように
している。仮に、小当り遊技状態に制御されていることにより第1特別図柄の変動表示が
開始されない状態であるにもかかわらず第1始動入賞口への入賞に応じて第1デモ表示の
実行を継続させてしまうと、遊技者に、第1始動入賞口への入賞が無効であったと誤認さ
せてしまう。そのため、このような状態では、第1始動入賞口への入賞が発生すると第1
デモ表示を終了させるようにして、遊技者の誤認の発生を抑えるようにしている。このよ
うに、第1特別図柄の変動表示の状況に対応した適切な演出制御を実現できる。
図10-24(2)に示すように、第1保留記憶数が1となったことに基づいて(図1
0-21に示すステップS06TM1400でNO)、演出制御用CPU120は、第1
デモ表示を終了させる(ステップ026IWS4716)。これにより、画像表示装置5
の画面右下部における操作促進表示06TM050及び「メニュー」の文字が非表示とな
る。一方で、現在の遊技状態((i)低確/非KT状態(通常状態))に対応した背景画
像である晴れ画像は継続して表示されることになる。このように、第1保留記憶数が0で
なくなったことに伴い、背景画像よりも表示優先度の高い(背景画像よりも手前に表示さ
れているように見える)操作促進表示06TM050及び「メニュー」の文字は非表示と
されるが、第1デモ表示よりも表示優先度の低い(操作促進表示06TM050及び「メ
ニュー」の文字よりも奥に表示されているように見える)背景画像自体は継続して表示さ
れることになる。これにより、遊技者は、第1デモ表示が終了する前(第1デモ表示が表
示されていたとき)と終了した後(第1デモ表示が非表示となった後)とで、遊技状態は
変化していないことを容易に把握可能となっている。
また、第2特別図柄の変動表示結果に基づいて小当り遊技状態に制御されている期間は
、第1特別図柄の変動開始条件が成立不能であるものの、新たに入賞球装置6Aへの始動
入賞が発生すると、CPU103は、ステップS101Aの第1始動入賞判定処理を実行
する。第1始動入賞判定処理では、RAM102の所定領域に保留情報を格納して第1保
留記憶数を更新する処理が実行され、表示結果(大当り種別を含む)や変動パターンを決
定するための乱数値が抽出され、保留情報としてRAM102に設けられた第1保留記憶
バッファに記憶される。保留情報や第1保留記憶数を記憶した後には、演出制御基板12
に始動入賞の発生、第1保留記憶数、先読み判定等の判定結果を指定するための演出制御
コマンドを送信するための送信設定が行われる。こうして送信設定された始動入賞時の演
出制御コマンドは、例えば第1特別図柄プロセス処理が終了した後、図4に示すステップ
S27のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板11から演出制御基板1
2に対して伝送される。
第1保留記憶数が増加したことを示すコマンドを受信した演出制御用CPU120は、
画像表示装置5の第1保留記憶数特別表示領域06TM015の値を「0」から「1」に
更新する。このように、第1特別図柄の変動開始条件が成立不能であるときに、入賞球装
置6Aへの始動入賞が発生しても、第1特別図柄の変動表示は実行されない一方で、第1
保留記憶数特別表示領域06TM015の値が更新されることにより、少なくとも第1始
動入賞口への入賞が発生して第1保留記憶数が増加したことを遊技者は認識することがで
きる。
ここで、図10-24(2)に示すように、第1保留記憶数が「0」から「1」になっ
たにもかかわらず、第1保留表示領域06TM011にはオブジェクト(丸形の画像)が
表示されていない状態となっている。即ち、第1保留記憶数を表示可能な表示領域のうち
、視認性の高い第1保留表示領域06TM011には第1保留記憶数(第1保留記憶数に
対応した数のオブジェクト)が表示されず、視認性の低い第1保留記憶数特別表示領域0
6TM015にのみ第1保留記憶数が表示されるようになっている。
仮に、この状態において、第1始動入賞口への入賞が発生したことに応じて第1保留表
示領域06TM011にオブジェクトを表示させると、遊技者は直ちに第1保留記憶に基
づく飾り図柄の変動表示(メイン図柄である第1特別図柄に対応した変動表示)が実行さ
れることを期待するが、第2特別図柄の変動表示結果に基づく小当り遊技状態に制御され
ている状態では、第1保留表示領域06TM011にオブジェクトが表示されているもの
の飾り図柄の変動表示は開始されない(オブジェクトがアクティブ表示領域06TM03
1にシフトされずアクティブ表示06TM030とならない)ことになり、遊技者を混乱
させることになる。従って、視認性の高い第1保留表示領域06TM011には第1保留
記憶数(第1保留記憶数に対応した数のオブジェクト)を表示させず、視認性の低い第1
保留記憶数特別表示領域06TM015にのみ第1保留記憶数を表示させることで、遊技
者を混乱させることなく更新後の第1保留記憶数を適切に報知するようにしている。
次いで、図10-24(3)に示すように、小当り遊技状態が終了し、遊技状態が低確
/非KT状態に制御されると、第1特別図柄の変動開始条件が成立したことに基づいて、
即ち、第2特別図柄プロセスフラグの値が、第2小当り開放前処理(9)、第2小当り開
放中処理(10)、及び第2小当り終了処理(11)、の何れの処理に対応した値でもな
くなったときに(ステップS06TM1000AでNO)、CPU103は、第1特別図
柄の変動表示を開始する(図10-23に示すT3のタイミング)。
演出制御用CPU120は、画像表示装置5の図柄表示エリア5L、図柄表示エリア5
C、及び図柄表示エリア5Rにおいて、飾り図柄(メイン図柄である第1特別図柄に対応
した情報)の変動表示を開始させ、画像表示装置5の第1小図柄表示エリア5l1、第1
小図柄表示エリア5c1、及び第1小図柄表示エリア5r1において、第1小図柄(第1
特別図柄に対応した情報)の変動表示を開始させる。また、演出制御用CPU120は、
第1保留記憶数が0となったことに伴い、第1保留記憶数特別表示領域06TM015に
「0」を表示させ、アクティブ表示領域06TM031にアクティブ表示06TM030
を表示させる。
なお、本実施形態では、第2デモ表示が実行されている場合に、第1特別図柄の変動表
示結果に基づく小当り遊技状態に制御されたときにも、第2デモ表示が終了することなく
継続されるようになっている。そして、第2デモ表示が実行されている場合に、第1特別
図柄の変動表示結果に基づく小当り遊技状態に制御されている期間内に第2始動入賞口へ
の始動入賞が発生したときには、第2特別図柄の変動表示は開始されず、第2保留記憶数
特別表示領域06TM025に表示されている第2保留記憶数が0から1に更新される。
このときにも第2デモ表示が終了し、第2保留表示領域06TM021にはオブジェクト
(丸形の画像)が表示されない。
具体的には、第2デモ表示が実行されている場合(遊技状態が、(ii)低確/第1K
T状態、(iii)高確/第1KT状態、及び(iv)高確/第2KT状態、の何れかの
遊技状態に制御されている場合)に、第1特別図柄の変動表示結果に基づく小当り遊技状
態に制御されると、第1特別図柄プロセスフラグの値が「9」~「11」の範囲であるこ
とに基づいて、図10-4に示したステップS06TM1000BでYESと判定されて
第2特別図柄プロセスフラグの値が第2変動パターン設定処理に対応した値とはならない
ため、第2特別図柄の変動表示が開始されない。そして、この状態(第2デモ表示が実行
されており第1特別図柄の変動表示結果に基づく小当り遊技状態に制御されている期間)
で第2始動入賞口への入賞が発生した場合、図10-22のステップ026IWS481
4でNOと判定され、さらに、ステップS06TM1500でNOと判定されて、ステッ
プ026IWS4816が実行され第2デモ表示が終了する。
このとき、第2保留記憶数が1となったことに基づいて(図10-22に示すステップ
S06TM1500でNO)、演出制御用CPU120は、第2デモ表示を終了させる(
ステップ026IWS4816)。これにより、画像表示装置5の画面右下部における操
作促進表示06TM050及び「メニュー」の文字が非表示となる。一方で、現在の遊技
状態((ii)低確/第1KT状態、(iii)高確/第1KT状態、及び(iv)高確
/第2KT状態、の何れか)に対応した背景画像(曇り画像、雨画像、及び台風画像、の
何れか)は継続して表示されることになる。
このように、第2保留記憶数が1となったことに伴い、背景画像よりも表示優先度の高
い(背景画像よりも手前に表示されているように見える)操作促進表示06TM050及
び「メニュー」の文字は非表示とされるが、第2デモ表示よりも表示優先度の低い(操作
促進表示06TM050及び「メニュー」の文字よりも奥に表示されているように見える
)背景画像自体は継続して表示されることになる。これにより、遊技者は、飾り図柄(メ
イン図柄である第2特別図柄に対応した情報)の変動表示が開始される前(第2デモ表示
が表示されていたとき)と開始された後(第2デモ表示が非表示となった後)とで、遊技
状態は変化していないことを容易に把握可能となっている。
ここで、第2保留記憶数が増加したことを示すコマンドを受信した演出制御用CPU1
20は、画像表示装置5の第2保留記憶数特別表示領域06TM025の値を「0」から
「1」に更新する。但し、第2保留記憶数が「0」から「1」になったにもかかわらず、
第2保留表示領域06TM021にはオブジェクト(丸形の画像)が表示されていない状
態となっている。即ち、第2保留記憶数を表示可能な表示領域のうち、視認性の高い第2
保留表示領域06TM021には第2保留記憶数(第2保留記憶数に対応した数のオブジ
ェクト)が表示されず、視認性の低い第2保留記憶数特別表示領域06TM025にのみ
第2保留記憶数が表示されるようになっている。
その後、第1特別図柄の変動表示結果に基づく小当り遊技状態が終了し、遊技状態が(
ii)低確/第1KT状態、(iii)高確/第1KT状態、及び(iv)高確/第2K
T状態、の何れかの遊技状態に制御されると、第2特別図柄の変動開始条件が成立したこ
とに基づいて、即ち、第1特別図柄プロセスフラグの値が、第1小当り開放前処理(9)
、第1小当り開放中処理(10)、及び第1小当り終了処理(11)、の何れの処理に対
応した値でもなくなったときに(ステップS06TM1000BでNO)、CPU103
は、第2特別図柄の変動表示を開始する。
演出制御用CPU120は、画像表示装置5の図柄表示エリア5L、図柄表示エリア5
C、及び図柄表示エリア5Rにおいて、飾り図柄(メイン図柄である第2特別図柄に対応
した情報)の変動表示を開始させ、画像表示装置5の第2小図柄表示エリア5l2、第2
小図柄表示エリア5c2、及び第2小図柄表示エリア5r2において、第2小図柄(第2
特別図柄に対応した情報)の変動表示を開始させる。また、演出制御用CPU120は、
第2保留記憶数が0となったことに伴い、第2保留記憶数特別表示領域06TM025に
「0」を表示させ、アクティブ表示領域06TM031にアクティブ表示06TM030
を表示させる。
(1)上記の実施形態では、図5に示したように、第1特別図柄プロセス処理における
第1ゲート通過待ち処理(第1特別図柄プロセスフラグ:4)、第1大当り開放前処理(
第1特別図柄プロセスフラグ:5)、第1大当り開放中処理(第1特別図柄プロセスフラ
グ:6)、第1大当り開放後処理(第1特別図柄プロセスフラグ:7)、第1大当り終了
処理(第1特別図柄プロセスフラグ:8)、第1小当り開放前処理(第1特別図柄プロセ
スフラグ:9)、第1小当り開放中処理(第1特別図柄プロセスフラグ:10)、及び第
1小当り終了処理(第1特別図柄プロセスフラグ:11)と、第2特別図柄プロセス処理
における第2ゲート通過待ち処理(第2特別図柄プロセスフラグ:4)、第2大当り開放
前処理(第2特別図柄プロセスフラグ:5)、第2大当り開放中処理(第2特別図柄プロ
セスフラグ:6)、第2大当り開放後処理(第2特別図柄プロセスフラグ:7)、第2大
当り終了処理(第2特別図柄プロセスフラグ:8)、第2小当り開放前処理(第2特別図
柄プロセスフラグ:9)、第2小当り開放中処理(第2特別図柄プロセスフラグ:10)
、及び第2小当り終了処理(第2特別図柄プロセスフラグ:11)と、が個別に設けられ
ている例について説明した。
即ち、第1特別図柄の変動表示結果に基づいて大当り遊技状態又は小当り遊技状態に制
御される場合の処理(第1特別図柄プロセスフラグ:4~11)と、第2特別図柄の変動
表示結果に基づいて大当り遊技状態又は小当り遊技状態に制御される場合の処理(第2特
別図柄プロセスフラグ:4~11)とが、個別に設けられている例について説明した。こ
のような形態に限らず、第1特別図柄の変動表示結果に基づいて大当り遊技状態又は小当
り遊技状態に制御される場合の処理(第1特別図柄プロセスフラグ:4~11)と、第2
特別図柄の変動表示結果に基づいて大当り遊技状態又は小当り遊技状態に制御される場合
の処理(第2特別図柄プロセスフラグ:4~11)とを共通化する(即ちCPU103が
共通のプログラムを実行する)ようにしても良い。
具体的には、第1特別図柄プロセスフラグが4の場合と第2特別図柄プロセスフラグが
4の場合とで共通のゲート通過待ち処理が実行され、第1特別図柄プロセスフラグが5の
場合と第2特別図柄プロセスフラグが5の場合とで共通の大当り開放前処理が実行され、
第1特別図柄プロセスフラグが6の場合と第2特別図柄プロセスフラグが6の場合とで共
通の大当り開放中処理が実行され、第1特別図柄プロセスフラグが7の場合と第2特別図
柄プロセスフラグが7の場合とで共通の大当り開放後処理が実行され、第1特別図柄プロ
セスフラグが8の場合と第2特別図柄プロセスフラグが8の場合とで共通の大当り終了処
理が実行され、第1特別図柄プロセスフラグが9の場合と第2特別図柄プロセスフラグが
9の場合とで共通の小当り開放前処理が実行され、第1特別図柄プロセスフラグが10の
場合と第2特別図柄プロセスフラグが10の場合とで共通の小当り開放中処理が実行され
、第1特別図柄プロセスフラグが11の場合と第2特別図柄プロセスフラグが11の場合
とで共通の小当り終了処理が実行されるようにしても良い。このように、大当り遊技状態
又は小当り遊技状態に関連した処理については、第1特別図柄の変動表示結果に基づく処
理であるか又は第2特別図柄の変動表示結果に基づく処理であるかによらずプログラムを
共通化するようにしても良い。
(2)上記の実施形態において、大当り図柄が確定停止した後のゲート通過待ち状態(
大当り開始前の状態であり、第1特別図柄プロセスフラグが「4」のとき又は第2特別図
柄プロセスフラグが「4」のとき)においても、遊技状態に対応したデモ表示を実行する
ようにしても良い。即ち、大当り図柄が確定停止した後に所定期間(例えば30秒)が経
過しても通過ゲート41を遊技球が通過しなかった場合(ゲートスイッチ21により遊技
球が検出されなかった場合)に、遊技状態が(i)低確/非KT状態であるときには第1
デモ表示を実行し、遊技状態が(ii)低確/第1KT状態、(iii)高確/第1KT
状態、及び(iv)高確/第2KT状態のいずれかであるときには第2デモ表示を実行す
るようにしても良い。
前述したように、ゲート通過待ち状態では、第1始動入賞口への入賞が発生しても当該
始動入賞に基づく第1特別図柄の変動表示は開始されず、第2始動入賞口への入賞が発生
しても当該始動入賞に基づく第2特別図柄の変動表示は開始されない。演出制御用CPU
120は、ゲート通過待ち状態においてデモ表示を実行しているときに、第1始動入賞口
又は第2始動入賞口への入賞が発生したことに応じて、実行中のデモ表示(第1デモ表示
又は第2デモ表示)を終了させるとともに、遊技球が通過ゲート41を通過するように発
射を促す報知(例えば、「ゲートを通過させて大当りを開始させろ」又は「右打ちせよ」
という文字を画像表示装置5に表示させる報知)を実行するようにしても良い。即ち、遊
技状態によらず(第1デモ表示が実行されているか又は第2デモ表示が実行されているか
によらず)、第1始動入賞口に遊技球が入賞したことに応じて、実行されているデモ表示
を終了させ、第2始動入賞口に遊技球が入賞したことに応じて、実行されているデモ表示
を終了させるようにしても良い。このように、ゲート通過待ち状態においても、始動条件
の成立状況に応じてデモ表示に関する適切な制御を実現できる。
なお、ゲート通過待ち状態におけるデモ表示中に始動入賞が発生したときに、実行中の
デモ表示を継続可能としても良い。例えば、ゲート通過待ち状態におけるデモ表示中に始
動入賞(第1始動入賞口への入賞又は第2始動入賞口への入賞)が発生したときに、実行
中のデモ表示を終了させず遊技球が通過ゲート41を通過するまで(大当り開始演出が開
始されるまで)継続させるようにしても良い。また、ゲート通過待ち状態におけるデモ表
示中に始動入賞が発生したときに、そのときの遊技状態に応じて、実行中のデモ表示を継
続させるようにしても良く、例えば、遊技状態が(i)低確/非KT状態である場合(第
1デモ表示中)は、第1始動入賞口への入賞が発生したときに第1デモ表示を終了させる
が、第2始動入賞口への入賞が発生しても第1デモ表示を終了させず、遊技状態が(ii
)低確/第1KT状態、(iii)高確/第1KT状態、及び(iv)高確/第2KT状
態のいずれかである場合(第2デモ表示中)は、第2始動入賞口への入賞が発生したとき
に第2デモ表示を終了させるが、第1始動入賞口への入賞が発生しても第2デモ表示を終
了させないようにしても良い。
(3-1)また、デモ表示(第1デモ表示、第2デモ表示)の実行中に小当り遊技状態
に制御された場合の当該小当り遊技状態において、普通図柄の変動表示に関する始動条件
が成立したときに(遊技球が通過ゲート41を通過したときに)、実行中のデモ表示を終
了させず継続させるようにしても良い。
(3-2)また、デモ表示(第1デモ表示、第2デモ表示)の実行中に小当り遊技状態
に制御された場合の当該小当り遊技状態において、普通図柄の変動表示に関する始動条件
が成立したこと(遊技球が通過ゲート41を通過したこと)に対応して、実行中のデモ表
示を終了させるようにしても良い。この場合には、普通図柄の変動表示に関する始動条件
が成立したとき(遊技球が通過ゲート41を通過したとき)の遊技状態が(i)低確/非
KT状態(即ち左打ち操作を行うべき状態)であり、且つ、小当り遊技状態の終了後にも
遊技球が通過ゲート41を通過したことが検出された場合(即ち、左打ち操作を行うべき
遊技状態であるにもかかわらず継続して右打ち操作が行われている場合)には、左打ち報
知を行うようにしても良い。
[特徴部10TMに関する説明]
次に、特徴部10TMに関して説明する。本実施形態に示す遊技機は、前述した[特徴
部026IWに関する説明]及び[特徴部06TMに関する説明]において示したように
、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを同時に並行して実行することが
可能である。
図11-1は、パチンコ遊技機1が出力する外部出力信号を説明するための説明図であ
る。遊技制御用マイクロコンピュータ100は、遊技状況に応じて、各種外部出力信号を
外部出力端子板(図示せず)から遊技機外部に出力する。
外部出力端子板の端子01には、賞球信号が割り当てられている。賞球信号とは、賞球
を所定個数(本例では、10個)払い出すごとに外部出力される信号である。賞球信号は
、所定の幅(例えば100ms)を有するパルス状の信号である。
また、外部出力端子板の端子02には、賞球予定数信号が割り当てられている。賞球予
定数信号は、賞球の払出予定数が所定個数(本例では、10個)になるごとに外部出力さ
れる信号である。賞球予定数信号は、所定の幅(例えば100ms)を有するパルス状の
信号である。
また、外部出力端子板の端子03には、図柄確定信号が割り当てられている。図柄確定
信号は、特別図柄が確定停止するごとに外部出力される信号である。図柄確定信号は、原
則として、第1特別図柄の変動表示が終了して表示結果となる図柄(はずれ図柄、大当り
種別に応じた大当り図柄、小当り種別に応じた小当り図柄)が確定停止したタイミングで
出力され、第2特別図柄の変動表示が終了して表示結果となる図柄(はずれ図柄、大当り
種別に応じた大当り図柄、小当り種別に応じた小当り図柄)が確定停止したタイミングで
出力される。図柄確定信号は、所定の幅(例えば200ms)を有するパルス状の信号で
ある。
また、外部出力端子板の端子05には、大当り信号が割り当てられている。大当り信号
は、全ての大当り遊技の期間中にわたって連続して外部出力される信号(すなわち、大当
り遊技中であることを示す信号)である。本実施形態では、特別図柄(第1特別図柄、第
2特別図柄)の変動表示結果として大当り図柄が確定停止したタイミングで出力が開始さ
れ(ONとなり)、その後、通過ゲート41を遊技球が通過して大当り遊技状態が開始さ
れたときにも継続して出力され(ONのままであり)、大当り遊技状態が終了したタイミ
ングで出力が終了する(OFFとなる)。即ち、大当り図柄が確定停止してから通過ゲー
ト41を遊技球が通過するまで(大当り遊技状態が開始されるまで)の期間は、大当り遊
技状態には制御されていないものの大当り信号が出力されている期間となっている。例え
ば、CPU103は、第1特別図柄プロセスフラグの値が4(ゲート通過待ち処理)~8
(大当り終了処理)の期間、第2特別図柄プロセスフラグの値が4(ゲート通過待ち処理
)~8(大当り終了処理)の期間、大当り信号をONとする。
また、外部出力端子板の端子06には、特殊信号1が割り当てられている。特殊信号1
は、全ての大当り遊技の期間中に連続して外部出力され(ONとなり)、KT状態中(第
1KT状態中、第2KT状態中)に連続して外部出力される(ONとなる)信号である。
即ち、特殊信号1は、KT状態において小当り遊技状態に制御されている期間中も連続し
て外部出力される(ONとなる)一方で、非KT状態(通常状態)において小当り遊技状
態に制御されている期間中は出力されない(OFFとなっている)。従って、特殊信号1
は、非KT状態において実行された特別図柄の変動表示結果が大当り図柄となったタイミ
ングで出力が開始され(ONとなり)、その後に低確率/第1KT状態(低確率/高ベー
ス状態)を経て大当りが発生することなく50回の特別図柄の変動表示が終了したタイミ
ング(通常状態に転落したタイミング)で出力が終了する(OFFとなる)。即ち、特殊
信号1は、大当り図柄が確定停止してから大当り遊技状態が終了するまでの期間、高確率
状態に制御されている期間、及び、高ベース状態に制御されている期間に出力される信号
である。なお、遊技状態が高確率状態又は高ベース状態に制御されているとき(KT状態
に制御されているとき)に実行された特別図柄の変動表示に基づいて大当りが発生するこ
とを「連荘」という場合がある。このように、特殊信号1は、大当り図柄が確定停止して
から大当り遊技状態が終了するまでの期間、「連荘」が発生する可能性がある期間におい
て出力される信号であるため、連荘中信号ともいう。
また、外部出力端子坂の端子07には、特殊信号2が割り当てられている。特殊信号2
は、全ての大当り遊技の期間中に連続して外部出力され(ONとなり)、第1KT状態中
(高確率/高ベース状態中、低確率/高ベース状態中)に連続して外部出力される(ON
となる)信号である。即ち、特殊信号2は、第1KT状態において小当り遊技状態に制御
されている期間中も連続して外部出力される(ONとなる)一方で、非KT状態(通常状
態)において小当り遊技状態に制御されている期間中、第2KT状態(高確率/低ベース
状態)において小当り遊技状態に制御されている期間中は出力されない(OFFとなって
いる)。このように、特殊信号2は、大当り図柄が確定停止してから大当り遊技状態が終
了するまでの期間、及び、高ベース状態に制御されている期間に出力される信号である。
また、外部出力端子坂の端子08には、特殊信号3が割り当てられている。特殊信号3
は、全ての大当り遊技の期間中に連続して外部出力され(ONとなり)、第2KT状態中
(高確率/低ベース状態中)に連続して外部出力される(ONとなる)信号である。即ち
、特殊信号3は、第2KT状態において小当り遊技状態に制御されている期間中も連続し
て外部出力される(ONとなる)一方で、非KT状態(通常状態)において小当り遊技状
態に制御されている期間中、第1KT状態(高確率/高ベース状態、低確率/高ベース状
態)において小当り遊技状態に制御されている期間中は出力されない(OFFとなってい
る)。このように、特殊信号3は、大当り図柄が確定停止してから大当り遊技状態が終了
するまでの期間、及び、高確率/低ベース状態に制御されている期間に出力される信号で
ある。
また、外部出力端子板の端子09には、セキュリティ信号が割り当てられている。セキ
ュリティ信号は、電源投入時に初期化処理(RAMクリア)が実行されたときに、30秒
間外部出力される信号である。また、不正行為が検出された場合に4分間外部出力される
。不正行為が検出される場合には、例えば、異常入賞が発生した場合が含まれ、各入賞口
に異常な頻度(例えば、第1始動入賞口に30秒間あたり15回以上の頻度で遊技球が入
賞した場合等)で遊技球が入賞していることに基づいて、異常入賞と判定される。また、
スイッチ異常検出が発生した場合も含まれ、各入賞口に対応したスイッチが入賞検出状態
となっている期間が異常である(例えば、遊技制御用タイマ割込み処理で10回以上連続
して第1始動口スイッチがON状態となっている場合等)ことに基づいて、スイッチ異常
検出と判定される。また、磁気センサにより異常磁気が検出されたときには、遊技停止対
象エラーが発生したことに基づいて、電源がOFFになるまでON状態が継続し、電源再
投入後に異常磁気が検出されなくなったとき(エラー解除後)には4分間外部出力される
また、前述した図8-9(1)に示したように、セキュリティ信号は、設定確認モード
に制御されている期間にも出力され、設定確認モードが終了してから1秒間出力される。
また、前述した図8-9(2)に示したように、セキュリティ信号は、設定変更モードに
制御されている期間にも出力され、遊技状態の初期化(RAMクリア)が実行されたこと
に応じて設定変更モードが終了してから30秒間出力される。
また、外部出力端子板の端子10には、アウト信号が割り当てられている。アウト信号
とは、遊技球がアウトスイッチを所定個数(本例では、10個)通過するごとに外部出力
される信号である。アウトスイッチは、遊技領域に発射されたアウト球の排出経路に設け
ても良く、アウト球の排出経路と接続されアウト球が導かれるアウトタンクに設けても良
い。また、遊技領域に進入した直後の遊技球をアウトスイッチにより検出するようにして
も良い。
なお、図11-1に示す各外部信号は、例えば、賞球を10個払い出したタイミング、
賞球予定数が10個に達したタイミング、大当り図柄が確定停止したタイミング、遊技状
態が変化したタイミング、アウトスイッチを10個通過したタイミングで、外部信号の出
力に対応したフラグ(例えば、ステップ026IWS2017A,S2017B,S25
03B参照)やタイマがセットされ、それらのフラグやタイマがセットされたことにもと
づいて、情報出力処理(ステップS23)が実行されることによってホールコンピュータ
などに外部出力される。
図11-1に示すように、第4端子からは遊技機枠・扉枠開放信号が出力される。遊技
機用枠3の開放が検出されている期間は、遊技機枠・扉枠開放信号が「ON」となる。ま
た、ガラス扉枠3aの開放が検出されている期間も、遊技機枠・扉枠開放信号が「ON」
となる。前述したように、遊技機を設定変更モード又は設定確認モードに移行させる場合
には、遊技機用枠3を開放状態としなければならないため、第4端子からは遊技機枠・扉
枠開放信号が出力されることになる。払出制御用マイクロコンピュータ21TM370は
、遊技機用枠3の開放状態、又は、ガラス扉枠3aの開放状態を、遊技機枠・扉枠開放セ
ンサ21TM300により検出すると、遊技機枠・扉枠開放信号を「ON」とする。この
ように、本実施形態における遊技機枠・扉枠開放信号は、払出制御用マイクロコンピュー
タ21TM370により出力制御が行われ、CPU103により出力制御が行われる信号
ではないため、設定変更モード又は設定確認モードに制御されている期間を含む遊技停止
期間も支障無く出力可能である。
また、図11-1に示すように、外部出力端子板の端子05には、大当り遊技状態であ
ること(より正確には大当り図柄が確定停止してから大当り遊技状態が終了するまでの期
間であること)を特定可能な大当り信号が割り当てられており、外部出力端子坂の端子0
7には、大当り遊技状態(より正確には大当り図柄が確定停止してから大当り遊技状態が
終了するまでの期間)又は第1KT状態であることを特定可能な特殊信号2が割り当てら
れており、外部出力端子坂の端子08には、大当り遊技状態(より正確には大当り図柄が
確定停止してから大当り遊技状態が終了するまでの期間)又は第2KT状態であることを
特定可能な特殊信号3が割り当てられている。このような構成によれば、大当り信号、特
殊信号2、及び特殊信号3の各信号の「ON」/「OFF」に基づいて、現在制御されて
いる遊技状態をホールコンピュータ等の外部装置に明確に通知することができる。
また、図11-1に示すように、外部出力端子板の端子06には、大当り遊技状態(よ
り正確には大当り図柄が確定停止してから大当り遊技状態が終了するまでの期間)又はK
T状態であることを特定可能な特殊信号1が割り当てられている。このような構成によれ
ば、特殊信号1の「ON」/「OFF」に基づいて、現在制御されている遊技状態が遊技
者にとって有利な何れかの状態であること(連荘中であること)をホールコンピュータ等
の外部装置に通知することができる。
次に、外部出力信号のうち大当り信号、特殊信号1、特殊信号2、特殊信号3、及び図
柄確定信号の各信号の出力タイミングについて具体的に説明する。図11-2~図11-
4は、大当り信号、特殊信号1、特殊信号2、特殊信号3、及び図柄確定信号の各信号の
出力タイミングを説明するための説明図である。
本例では、遊技状態が非KT状態(通常状態)であるときにステップ026IWS20
17A,S2503Bで大当り信号出力フラグがセットされたことにもとづいて、情報出
力処理(ステップS23)が実行されて、大当り信号、特殊信号1、特殊信号2、及び特
殊信号3の外部出力が開始される。その後、情報出力処理(ステップS23)において、
大当り遊技が終了したタイミングで大当り信号の外部出力が停止される。また、情報出力
処理(ステップS23)において、KT状態が終了したタイミングで特殊信号1の外部出
力が停止され、第1KT状態が終了したタイミングで特殊信号2の外部出力が停止され、
第2KT状態が終了したタイミングで特殊信号3の外部出力が停止される。
また、遊技状態が第1KT状態であるときにステップ026IWS2017A,S20
17Bで大当り信号出力フラグがセットされたことにもとづいて、情報出力処理(ステッ
プS23)が実行されて、大当り信号、及び特殊信号3の外部出力が開始される。なお、
この場合、第1KT状態中であるので、特殊信号1、及び特殊信号2は継続して外部出力
されている。また、大当り遊技終了後も第1KT状態となる場合、情報出力処理(ステッ
プS23)において、大当り遊技を終了したタイミングで大当り信号、及び特殊信号3の
外部出力が停止される。
また、遊技状態が第2KT状態であるときにステップ026IWS2017A,S20
17Bで大当り信号出力フラグがセットされたことにもとづいて、情報出力処理(ステッ
プS23)が実行されて、大当り信号、及び特殊信号2の外部出力が開始される。なお、
この場合、第2KT状態中であるので、特殊信号1、及び特殊信号3は継続して外部出力
されている。また、大当り遊技終了後も第2KT状態となる場合、情報出力処理(ステッ
プS23)において、大当り遊技を終了したタイミングで大当り信号、及び特殊信号2の
外部出力が停止される。
まず、図11-2を用いて、遊技状態が非KT状態(通常状態)である場合における大
当り信号、特殊信号1、特殊信号2、特殊信号3、及び図柄確定信号の出力制御を具体的
に説明する。図11-2に示すように、遊技状態が非KT状態である場合、第2特別図柄
の変動表示が実行されて小当り図柄が導出表示された場合には、その小当り図柄が導出表
示されたタイミングで図柄確定信号が出力(図柄確定信号が「ON」)される。本例では
、小当り図柄の導出表示を契機として、図柄確定信号として1のパルスが出力されている
次いで、第1特別図柄の変動表示が実行されて大当り(本例では、6R確変大当り)図
柄が導出表示された場合には、その大当り図柄が導出表示されたタイミングで大当り信号
の外部出力が開始(大当り信号が「ON」)されるとともに、特殊信号1、特殊信号2、
及び特殊信号3の外部出力が開始(特殊信号1が「ON」、特殊信号2が「ON」、特殊
信号3が「ON」)される(ステップ026IWS2017A参照)。
このとき、前述した図10-8に示したように、第1特別図柄の変動表示結果として大
当り図柄が確定停止されたことにより(ステップ026IWS1124BでYES)、第
1特別図柄の変動表示と並行して実行されていた第2特別図柄の変動表示の表示結果とし
て強制的にはずれ図柄が確定停止されるとともに、第2強制図柄確定指定コマンドが送信
される(ステップS06TM1210B)。
ここで、前述したように、図柄確定コマンドは、第1特別図柄の変動表示結果が確定停
止したタイミングで出力され、第2特別図柄の変動表示結果が確定停止したタイミングで
出力される。しかしながら、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とが並行
して実行されている場合、一方の特別図柄の変動表示結果が大当り図柄となったことに応
じて、他方の特別図柄の変動表示結果が強制的にはずれ図柄とされる制御が実行されたと
きには、両方の特別図柄が確定停止するタイミングが同時になってしまう。このとき、共
通の信号出力端子(端子番号03)から、第1特別図柄が確定停止したことに対応した図
柄確定信号と、第2特別図柄が確定停止したことに対応した図柄確定信号とを同時に出力
することはできない。そのため、本実施形態では、両方の特別図柄が確定停止したタイミ
ングで、まず、一方の特別図柄の確定停止(例えば大当り図柄の確定停止)に対応した図
柄確定信号を出力し、その後、所定の間隔を空けて、他方の特別図柄の確定停止(例えば
はずれ図柄の確定停止)に対応した図柄確定信号を出力する。結果として、両方の特別図
柄が確定停止したことに応じて、図柄確定信号が2回出力されることになる。
図11-2に示す例では、第1特別図柄及び第2特別図柄が確定停止したことを契機と
して、2つのパルスが所定の間隔を空けて出力されており、各パルスが各特別図柄の図柄
確定信号に相当する。例えば、2つのパルスの間隔は、少なくとも、図柄確定信号のパル
ス幅(200ms)と同じか、又は、それよりも広い間隔とする。
このような図柄確定信号の出力制御により、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の
変動表示とを並行して実行することが可能であるパチンコ遊技機1において、第1特別図
柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とが同時に終了した場合でも、ホールコンピュー
タ等の外部装置に2つの特別図柄の変動表示が終了したことを適切に通知することができ
る。
なお、図10-7及び図10-8に示す例では、2つの特別図柄の変動表示が並行して
実行されているときに、一方の特別図柄の変動表示結果が大当り図柄となると、他方の特
別図柄の変動表示結果を強制はずれとする例を示したが、これに限らず、2つの特別図柄
の変動表示が並行して実行されているときに、一方の特別図柄の変動表示結果が小当り図
柄となると、他方の特別図柄の変動表示結果を強制はずれとしても良い。例えば、2つの
特別図柄の変動表示が並行して実行されているときに、第2特別図柄の変動表示結果とし
て小当り図柄が導出表示されたことに応じて、第1特別図柄の変動表示結果としてはずれ
図柄が強制的に導出表示されるとともに、第1強制図柄確定指定コマンドが送信されるよ
うにしても良い。この場合にも、両方の特別図柄が確定停止したタイミングで、まず、一
方の特別図柄の確定停止(例えば小当り図柄の確定停止)に対応した図柄確定信号を出力
し、その後、所定の間隔を空けて、他方の特別図柄の確定停止(例えばはずれ図柄の確定
停止)に対応した図柄確定信号を出力する。結果として、両方の特別図柄が確定停止した
ことに応じて、図柄確定信号が2回出力されることになる。
前述したように、大当り遊技状態においては、遊技者は、遊技球を特別可変入賞球装置
7により形成される大入賞口に進入させることで、賞球を得ることができる。賞球が10
個払い出されたタイミングで賞球信号が出力される。例えば、「6R確変大当り」にもと
づく大当り遊技中に15個×10球×6ラウンド=900個の賞球が得られている場合、
賞球信号として900個/10個=90のパルスが出力されている。
次いで、大当り遊技状態が終了したタイミングで大当り信号の外部出力が停止(大当り
信号が「OFF」)されるとともに、特殊信号3の外部出力が停止(特殊信号3が「OF
F」)される。本例では、大当り種別が「6R確変大当り」であるので、大当り遊技状態
が終了した後に高確率/第1KT状態(高確率/高ベース状態)に制御される。このよう
に、大当り遊技状態終了後に第1KT状態に制御されるので、特殊信号1及び特殊信号2
は継続して外部出力(特殊信号1が「ON」、特殊信号2が「ON」)されている。特殊
信号1及び特殊信号2が入力される外部装置では、特殊信号1及び特殊信号2が入力され
ており(ONであり)且つ大当り信号が入力されていない(OFFである)期間を第1K
T状態に制御されている期間として特定可能となっている。
図11-3を用いて、遊技状態が第1KT状態である場合における大当り信号、特殊信
号1、特殊信号2、特殊信号3、及び図柄確定信号の出力制御を具体的に説明する。図1
1-3に示すように、遊技状態が第1KT状態である場合、第2特別図柄の変動表示が実
行されて小当り図柄が導出表示された場合には、その小当り図柄が導出表示されたタイミ
ングで図柄確定信号が出力される。本例では、小当り図柄の導出表示を契機として、図柄
確定信号として1のパルスが出力されている。
次いで、第2特別図柄の変動表示が実行されて大当り(本例では、16R確変大当り)
図柄が導出表示された場合には、その大当り図柄が導出表示されたタイミングで大当り信
号の外部出力が開始(大当り信号が「ON」)されるとともに、特殊信号3の外部出力が
開始(特殊信号3が「ON」)される(ステップ026IWS2017B参照)。大当り
遊技状態が開始されるまで、第1KT状態(高確率/高ベース状態)に制御されているの
で、特殊信号1及び特殊信号2は継続して外部出力(特殊信号1が「ON」、且つ、特殊
信号2が「ON」)されている。第2特別図柄の変動表示結果として大当り図柄が導出表
示されたタイミングで図柄確定信号が出力(図柄回数信号が「ON」)される。本例では
、第2特別図柄の変動表示結果としての大当り図柄の導出表示を契機として、図柄確定信
号として1のパルスが出力されている。
大当り遊技状態においては、遊技者は、遊技球を特別可変入賞球装置7により形成され
る大入賞口に進入させることで、賞球を得ることができる。賞球が10個払い出されたタ
イミングで賞球信号が出力される。例えば、「16R確変大当り」にもとづく大当り遊技
中に15個×10球×16ラウンド=2400個の賞球が得られている場合、賞球信号と
して2400個/10個=240のパルスが出力されている。
次いで、大当り遊技状態が終了したタイミングで大当り信号の外部出力が停止(大当り
信号が「OFF」)されるとともに、特殊信号2の外部出力が停止(特殊信号2が「OF
F」)される。本例では、大当り種別が「16R確変大当り」であるので、大当り遊技状
態が終了した後に第2KT状態(高確率/低ベース状態)に制御される。このように、大
当り遊技状態終了後に第2KT状態に制御されるので、特殊信号2の外部出力は停止(特
殊信号2が「OFF」)され、特殊信号1及び特殊信号3は継続して外部出力(特殊信号
1が「ON」、且つ、特殊信号3が「ON」)されている。特殊信号1及び特殊信号3が
入力される外部装置では、特殊信号1及び特殊信号3が入力されており(ONであり)且
つ大当り信号が入力されていない(OFFである)期間を第2KT状態に制御されている
期間として特定可能となっている。
図11-4を用いて、遊技状態が第2KT状態である場合における大当り信号、特殊信
号1、特殊信号2、特殊信号3、及び図柄確定信号の出力制御を具体的に説明する。図1
1-4に示すように、遊技状態が第2KT状態である場合、第2特別図柄の変動表示が実
行されて小当り図柄が導出表示された場合には、その小当り図柄が導出表示されたタイミ
ングで図柄確定信号が出力される。本例では、小当り図柄の導出表示を契機として、図柄
確定信号として1のパルスが出力されている。
第2KT状態中の小当り遊技状態においては、遊技者は、遊技球を特殊可変入賞球装置
17に進入させることで、賞球を得ることができる。賞球が10個払い出されたタイミン
グで賞球信号の外部出力が開始(賞球信号が「ON」)される。例えば、小当り遊技中に
10個×3球=30個の賞球が得られている場合、賞球信号として30個/10個=3の
パルスが出力されている。
次いで、第2特別図柄の変動表示が実行されて大当り(本例では、2R通常大当り)図
柄が導出表示された場合には、その大当り図柄が導出表示されたタイミングで大当り信号
の外部出力が開始(大当り信号が「ON」)されるとともに、特殊信号2の外部出力が開
始(特殊信号2が「ON」)される(ステップ026IWS2017B参照)。大当り遊
技状態が開始されるまで、第2KT状態(高確率/低ベース状態)に制御されているので
、特殊信号1及び特殊信号3は継続して外部出力(特殊信号1が「ON」、且つ、特殊信
号3が「ON」)されている。第2特別図柄の変動表示結果として大当り図柄が導出表示
されたタイミングで図柄確定信号が出力される。本例では、第2特別図柄の変動表示結果
としての大当り図柄の導出表示を契機として、図柄確定信号として1のパルスが出力され
ている。
大当り遊技状態においては、遊技者は、遊技球を特別可変入賞球装置7により形成され
る大入賞口に進入させることで、賞球を得ることができる。賞球が10個払い出されたタ
イミングで賞球信号が出力される。例えば、「2R通常大当り」にもとづく大当り遊技中
に15個×10球×2ラウンド=300個の賞球が得られている場合、賞球信号として3
00個/10個=30のパルスが出力されている。
次いで、大当り遊技状態が終了したタイミングで大当り信号の外部出力が停止(大当り
信号が「OFF」)されるとともに、特殊信号3の外部出力が停止(特殊信号3が「OF
F」)される。本例では、大当り種別が「2R通常大当り」であるので、大当り遊技状態
が終了した後に低確率/第1KT状態(低確率/高ベース状態)に制御される。このよう
に、大当り遊技状態終了後に第1KT状態に制御されるので、特殊信号1及び特殊信号2
は継続して外部出力(特殊信号1が「ON」、且つ、特殊信号2が「ON」)されている
。特殊信号1及び特殊信号2が入力される外部装置では、特殊信号1及び特殊信号2が入
力されており(ONであり)且つ大当り信号が入力されていない(OFFである)期間を
第1KT状態に制御されている期間として特定可能となっている。
その後に、大当りが発生することなく特別図柄の変動表示が50回実行されると、大当
り遊技状態終了後から50回目の変動表示が開始されたタイミングで、低確率/第1KT
状態(低確率/高ベース状態)が終了して、遊技状態が非KT状態(通常状態)に制御さ
れる。遊技状態が低確率/第1KT状態(低確率/高ベース状態)から非KT状態(通常
状態)に変化したタイミングで、特殊信号1及び特殊信号2の外部出力は停止(特殊信号
1が「OFF」、特殊信号2が「OFF」)される。
図11-3に示すように、第1KT状態中に小当り遊技状態に制御された場合には、特
殊信号2が「ON」となっている。一方で、図11-2に示すように、非KT状態中に小
当り遊技状態に制御された場合には、特殊信号2が「OFF」となっており、図11-4
に示すように、第2KT状態中に小当り遊技状態に制御された場合には、特殊信号2が「
OFF」となっている。これにより、外部装置側では、特殊信号2の入力状況に基づいて
、第1KT状態における小当り遊技状態中に付与された賞球数を、所定集計項目(例えば
、第1KT状態における遊技球の払出率(ベース))を集計する上での集計対象とする一
方で、非KT状態における小当り遊技状態中に付与された賞球数、第2KT状態における
小当り遊技状態中に付与された賞球数を、所定集計項目(例えば、第1KT状態における
遊技球の払出率(ベース))を集計する上での集計対象としないことが可能である。
図11-4に示すように、第2KT状態中に小当り遊技状態に制御された場合には、特
殊信号3が「ON」となっている。一方で、図11-2に示すように、非KT状態中に小
当り遊技状態に制御された場合には、特殊信号3が「OFF」となっており、図11-3
に示すように、第1KT状態中に小当り遊技状態に制御された場合には、特殊信号3が「
OFF」となっている。これにより、外部装置側では、特殊信号3の入力状況に基づいて
、第2KT状態における小当り遊技状態中に付与された賞球数を、所定集計項目(例えば
、第2KT状態における遊技球の払出率(ベース))を集計する上での集計対象とする一
方で、非KT状態における小当り遊技状態中に付与された賞球数、第1KT状態における
小当り遊技状態中に付与された賞球数を、所定集計項目(例えば、第2KT状態における
遊技球の払出率(ベース))を集計する上での集計対象としないことが可能である。
また、本実施形態のように、非KT状態中に小当り遊技状態に制御されても、特殊信号
2及び特殊信号3を出力させないようにすることで、信号出力制御の処理負担を軽減する
ことができる。
図11-5は、パチンコ遊技機1の遊技状態と、パチンコ遊技機1が出力する外部出力
信号のうちの大当り信号と、特殊信号1と、特殊信号2と、特殊信号3との対応関係の一
例を示すテーブルである。遊技状態には、大当り遊技状態と、非KT状態と、非KT状態
中の小当り遊技状態と、第1KT状態と、第1KT状態中の小当り遊技状態と、第2KT
状態と、第2KT状態中の小当り遊技状態と、が含まれる。大当り信号、特殊信号1、特
殊信号2、及び特殊信号3のそれぞれについて、対応する遊技状態における信号の出力の
有無を「ON」、「OFF」で示している。以下、具体的に説明する。
(1)大当り遊技状態について
遊技状態が大当り遊技状態に制御されている場合には、大当り信号、特殊信号1、特殊
信号2、及び特殊信号3が全て「ON」とされることが定められている。
(2)非KT状態について
(2-1)
遊技状態が非KT状態に制御されている場合には、大当り信号、特殊信号1、特殊信号
2、及び特殊信号3が全て「OFF」とされることが定められている。
(2-2)
遊技状態が非KT状態であるときに小当り遊技状態に制御された場合には、大当り信号
、特殊信号1、特殊信号2、及び特殊信号3が全て「OFF」とされることが定められて
いる。
(3)第1KT状態について
(3-1)
遊技状態が第1KT状態に制御されている場合には、大当り信号が「OFF」、特殊信
号1が「ON」、特殊信号2が「ON」、且つ、特殊信号3が「OFF」とされることが
定められている。
(3-2)
遊技状態が第1KT状態であるときに小当り遊技状態に制御された場合には、大当り信
号が「OFF」、特殊信号1が「ON」、特殊信号2が「ON」、且つ、特殊信号3が「
OFF」とされることが定められている。
(4)第2KT状態について
(4-1)
遊技状態が第2KT状態に制御されている場合には、大当り信号が「OFF」、特殊信
号1が「ON」、特殊信号2が「OFF」、且つ、特殊信号3が「ON」とされることが
定められている。
(4-2)
遊技状態が第2KT状態であるときに小当り遊技状態に制御された場合には、大当り信
号が「OFF」、特殊信号1が「ON」、特殊信号2が「OFF」、且つ、特殊信号3が
「ON」とされることが定められている。
図11-2、図11-3、図11-4、及び、図11-5に示すように、遊技状態が大
当り遊技状態に制御されている場合には、大当り信号が「ON」、特殊信号1が「ON」
、特殊信号2が「ON」、且つ、特殊信号3が「ON」となっており、遊技状態が第1K
T状態に制御されている場合には、大当り信号が「OFF」、特殊信号1が「ON」、特
殊信号2が「ON」、且つ、特殊信号3が「OFF」となっており、遊技状態が第2KT
状態に制御されている場合には、大当り信号が「OFF」、特殊信号1が「ON」、特殊
信号2が「OFF」、且つ、特殊信号3が「ON」となっている。このように、大当り信
号、特殊信号1、特殊信号2、及び特殊信号3の「ON」/「OFF」によって、外部装
置側では、遊技状態が大当り遊技状態、第1KT状態、第2KT状態の何れの遊技状態で
あるかを判別可能である。
また、図11-2、図11-3、及び図11-4に示すように、大当り遊技状態中に遊
技球を特別可変入賞球装置7に入賞させ、賞球が10個払い出されたタイミングで賞球信
号が「ON」となっており、小当り状態中に遊技球を特殊可変入賞球装置17に入賞させ
、賞球が10個払い出されたタイミングで賞球信号が「ON」となっている。このように
、賞球信号が「ON」となる回数によって、遊技球が何個払い出されたかを判別可能であ
る。
このような構成によれば、大当り信号、特殊信号1,特殊信号2、及び特殊信号3を外
部出力することで、ホールコンピュータ等の外部装置において、大当り信号、特殊信号1
,特殊信号2、及び特殊信号3の「ON」/「OFF」に基づいてパチンコ遊技機1の遊
技状態(非KT状態、第1KT状態、第2KT状態)を特定可能となる。そして、賞球信
号を外部出力することで、ホールコンピュータ等の外部装置において、賞球信号が「ON
」となった回数に基づいて各遊技状態(大当り遊技状態、非KT状態、第1KT状態、第
2KT状態)で付与された賞球数(セーフ数)を適切に集計可能となる。さらに、外部装
置側では、アウト信号が「ON」となった回数に基づいて各遊技状態(大当り遊技状態、
非KT状態、第1KT状態、第2KT状態)で遊技領域に発射されたアウト数を適切に集
計可能となる。
(指標値)
本実施形態では、ホールコンピュータ等の外部装置における処理部が算出・集計対象と
する指標値として、「TY」、「T1Y」、「R」、「B」、「第1KT用BA」、及び
「第2KT用BA」を例示する。
指標値「TY」は、その名称が「KT時平均差玉」であり、その詳細内容は「KT状態
における平均差玉」である。「TY」は、一般的には特賞1回あたりの平均差玉(=セー
フ数-アウト数)として定義される。本実施形態では、KT状態において実行された変動
表示に基づく大当り遊技状態で賞球として払い出された遊技球数、及び、KT状態におけ
る小当り遊技状態で賞球として払い出された遊技球数に基づいて、「TY」を算出する。
例えば、「TY」は、[(特殊信号1が入力されている期間におけるセーフ数-特殊信号
1が入力されている期間におけるアウト数)÷大当り発生回数]により算出される。
また、大当り遊技状態1回あたりの平均差玉を「T1Y」として算出する。例えば、「
T1Y」は、[(大当り信号が入力されている期間におけるセーフ数-大当り信号が入力
されている期間におけるアウト数)÷大当り発生回数]により算出される。
指標値「B」は、その名称が「通常時払出率」であり、その詳細内容は「通常状態にお
けるアウト数に対する賞球による払出数の割合」である。例えば、「B」は、[(特殊信
号1が入力されていない期間におけるセーフ数÷特殊信号1が入力されていない期間にお
けるアウト数)×100]により算出される。
指標値「第1KT用BA」は、その名称が「第1KT時払出率」であり、その詳細内容
は「第1KT状態におけるアウト数に対するセーフ数の割合」である。例えば、「第1K
T用BA」は、[(特殊信号2が入力されており且つ大当り信号が入力されていない期間
におけるセーフ数÷特殊信号2が入力されており且つ大当り信号が入力されていない期間
におけるアウト数)×100]により算出される。
指標値「第2KT用BA」は、その名称が「第2KT時払出率」であり、その詳細内容
は「第2KT状態におけるアウト数に対するセーフ数の割合」である。例えば、「第2K
T用BA」は、[(特殊信号3が入力されており且つ大当り信号が入力されていない期間
におけるセーフ数÷特殊信号3が入力されており且つ大当り信号が入力されていない期間
におけるアウト数)×100]により算出される。
前述したように、パチンコ遊技機1が、大当り信号、特殊信号1、特殊信号2、及び特
殊信号3を外部出力することで、ホールコンピュータ等の外部装置において、パチンコ遊
技機1の遊技状態(非KT状態、第1KT状態、第2KT状態)を特定可能となり、賞球
信号を外部出力することで、ホールコンピュータ等の外部装置において、各遊技状態(非
KT状態、第1KT状態、第2KT状態)で付与された遊技球を適切に算出可能となる。
また、パチンコ遊技機1がアウト信号を外部出力することで、ホールコンピュータ等の外
部装置において、各遊技状態(非KT状態、第1KT状態、第2KT状態)で遊技領域に
発射された遊技球を適切に算出可能となる。
従って、ホールコンピュータ等の外部装置では、前述した各指標値「TY」、「T1Y
」、「B」、並びに、「第1KT用BA」及び「第2KT用BA」を集計可能となる。特
に、遊技者にとって有利な状態であるKT状態における払出率として、「第1KT用BA
」と、「第2KT用BA」とを区別して集計可能となっている。
ここで、仮に、出力信号として特殊信号2及び特殊信号3が設けられていない場合には
、外部装置において第1KT状態と第2KT状態とを区別することができないことになる
。そして、外部装置において、第1KT用BAと第2KT用BAとを区別することなく、
まとめて「BA」として集計する場合、「BA」は、[(特殊信号1が入力されており且
つ大当り信号が入力されていない期間におけるセーフ数÷特殊信号1が入力されており且
つ大当り信号が入力されていない期間におけるアウト数)×100]により算出される。
従って、このケースでの「BA」は、同じKT状態中でも、第1KT状態中は低くなり、
第2KT状態中は高くなる。このような場合に、外部装置において、「BA」が所定基準
値(例えば100)より高くなったときにディスプレイや音声出力により異常報知する構
成を採用していたとすると、第2KT状態中に「BA」が急激に高くなったことにより(
例えば140に達したことにより)、実際には異常が発生していないにもかかわらず異常
報知がされる可能性がある。
本実施形態では、「第1KT用BA」と「第2KT用BA」とを分けて集計することが
可能であるため、外部装置において、例えば、「第1KT用BA」が第1基準値(例えば
100)より高くなった場合には異常報知を実行し、「第2KT用BA」が第2基準値(
例えば150)より高くなった場合には異常報知を実行する等、遊技状態の有利度に即し
た異常報知が可能となり、不要な異常報知を抑制することができる。
なお、本実施形態では、特別図柄の変動表示の表示結果として大当り図柄が導出表示さ
れると直ちには大当り遊技状態(ラウンド)が開始されず、通過ゲート41を通過した遊
技球がゲートスイッチ21で検出されたことを条件として、大当り遊技状態に移行する構
成であり、このような構成において、特別図柄の変動表示の表示結果として大当り図柄が
導出表示されたタイミングで大当り信号の出力が開始される(特殊信号1~特殊信号3が
非出力状態であれば、特殊信号1~特殊信号3の出力も併せて開始される)例を示した。
しかしながら、このような形態に限らず、特別図柄の変動表示の表示結果として大当り図
柄が導出表示されると直ちに大当り遊技状態(ラウンド)が開始されるような構成におい
て、特別図柄の変動表示の表示結果として大当り図柄が導出表示されたタイミングで大当
り信号の出力が開始される(特殊信号1~特殊信号3が非出力状態であれば、特殊信号1
~特殊信号3の出力も併せて開始される)ようにしても良い。
また、本実施形態では、遊技状態が第1KT状態から第2KT状態に変化する契機が、
特定種別の大当り(確変大当り)の発生である例を示したが、大当りの発生を契機とする
ことなく遊技状態が第1KT状態から第2KT状態に変化する場合があるようにしても良
い。例えば、第1KT状態(高ベース状態)に制御されてから、大当りが発生することな
く特別図柄の変動表示が規定回数(例えば30回)実行されたことを契機として、遊技状
態が第1KT状態から第2KT状態に変化する場合があるようにしても良く、第1KT状
態(高ベース状態)に制御されてから、大当りが発生することなく小当りが規定回数(例
えば3回)発生したことを契機として、遊技状態が第1KT状態から第2KT状態に変化
する場合があるようにしても良い。これらのケースでは、大当り遊技状態終了後に所定期
間を経て(特別図柄の変動表示が規定回数実行された後、小当りが規定回数発生した後)
、特殊信号2がOFFとなると共に特殊信号3がONとなる信号出力制御が実行されるこ
とになる。
(特別図柄の変動表示に対応した演出の例)
次に、特別図柄の変動表示に対応した演出の例を、図11-6~図11-14を用いて
説明する。
まず、図11-6~図11-8に示す例では、CPU103が、第1特別図柄の変動表
示と、第2特別図柄の変動表示とを並行して実行しており、先に実行された一方の特別図
柄(第1特別図柄)の変動表示結果ははずれであり、後に実行された他方の特別図柄(第
2特別図柄)の変動表示結果は大当りであるものとする。このとき、一方の特別図柄の変
動表示の変動パターンとして、スーパーリーチの変動パターンが指定されていたことに基
づいて、演出制御用CPU120は、画像表示装置5においてリーチ状態が成立した後に
、味方キャラクタ10TM050と敵キャラクタ10TM060とがバトルを行うバトル
演出を実行する。
そして、一方の特別図柄(第1特別図柄)の変動表示が終了して、はずれ図柄が確定停
止されることに対応して、演出制御用CPU120は、味方キャラクタ10TM050が
敵キャラクタ10TM060に敗北する敗北演出を実行する。この敗北演出は、スーパー
リーチはずれの変動パターンに対応した演出である。ここで、他方の特別図柄(第2特別
図柄)の変動表示が継続されていることに対応して、演出制御用CPU120は、一旦は
敵キャラクタ10TM060に敗北した味方キャラクタ10TM050が、敵キャラクタ
10TM060に逆転勝利する復活演出を実行する。この復活演出としては、演出期間が
短い(15秒である)ショート復活演出と、演出期間が長い(305秒である)ロング復
活演出とが設けられており、何れの演出が実行されるのかは、他方の特別図柄(第2特別
図柄)の残り変動時間に基づいて決定される。
次に、ショート復活演出及びロング復活演出の具体例に関して、図11-6~図11-
8を用いて説明する。図11-6~図11-8に示す例では、遊技状態が非KT状態(通
常状態)であり、飾り図柄に対応した特別図柄(メイン図柄)は第1特別図柄であり、飾
り図柄に対応しない特別図柄(サブ図柄)は第2特別図柄であるものとする。
(ショート復活演出の具体例)
図11-6(A)は、遊技状態が低確/非KT状態(通常モード)に制御されており、
第1特別図柄の変動表示結果が「はずれ」となった後に、第2特別図柄の表示結果が「大
当り」となるときのショート復活演出の実行タイミングを示すタイムチャートである。ま
た、図10-7は、遊技状態が低確/非KT状態(通常モード)に制御されており、第1
特別図柄の変動表示結果が「大当り」となった後に、第2特別図柄の表示結果が「大当り
」となるときのショート復活演出の演出画像の一例を示す説明図である。
まず、遊技状態が低確/非KT状態に制御されているときには、演出制御用CPU12
0により、演出モードが通常モードに制御されている。演出モードが通常モードのときに
は、飾り図柄の背景画像として「晴れ画像」が表示されることになる。ここで、CPU1
03が、第2特別図柄の変動表示を実行している状態で、第1特別図柄の変動表示を開始
したものとする。これに対応して、演出制御用CPU120は、画像表示装置5の第2小
図柄表示エリア5l2、第2小図柄表示エリア5c2、及び第2小図柄表示エリア5r2
において、第2小図柄(サブ図柄である第2特別図柄に対応した情報)の変動表示を実行
している状態で、画像表示装置5の図柄表示エリア5L、図柄表示エリア5C、及び図柄
表示エリア5Rにおいて、飾り図柄(メイン図柄である第1特別図柄に対応した情報)の
変動表示を開始するとともに、画像表示装置5の第1小図柄表示エリア5l1、第1小図
柄表示エリア5c1、及び第1小図柄表示エリア5r1において、第1小図柄の変動表示
を開始する(図11-6(A)に示すT1のタイミング)。
また、演出制御用CPU120は、第1保留記憶数が0であり、第2保留記憶数が0で
あることに基づいて、画像表示装置5の第1保留記憶数特別表示領域06TM015に「
0」を表示させ、第2保留記憶数特別表示領域06TM025に「0」を表示させている
。アクティブ表示領域06TM031には、アクティブ表示06TM030を表示させて
いる。
次いで、演出制御用CPU120は、図11-7(1)に示すように、第1特別図柄の
変動パターンにおけるリーチ状態を成立させるべきタイミングにおいて、画像表示装置5
の図柄表示エリア5L及び図柄表示エリア5Rに「6」の飾り図柄を停止させることによ
りリーチ状態とし、画像表示装置5の上部に「リーチ!!」の文字を表示させる(図11
-6(A)に示すT2のタイミング)。このとき、第1小図柄表示エリア5l1、第1小
図柄表示エリア5c1、及び第1小図柄表示エリア5r1では、第1小図柄の変動表示を
継続している。即ち、飾り図柄が停止された図柄表示エリア5Lに対応した第1小図柄表
示エリア5l1、及び、飾り図柄が停止された図柄表示エリア5Rに対応した第1小図柄
表示エリア5r1においても、第1小図柄を停止させることなく継続して変動表示させて
いる。
そして、リーチ状態成立後、演出制御用CPU120は、図11-7(2)に示すよう
に、第1特別図柄の変動パターンおけるスーパーリーチに発展させるタイミングに応じて
バトル演出を実行する。ここで、バトル演出の実行に伴い、画像表示装置5に味方キャラ
クタ10TM050と敵キャラクタ10TM060とを表示させる(図11-6(A)に
示すT3のタイミング)。
次いで、演出制御用CPU120は、味方キャラクタ10TM050が敵キャラクタ1
0TM060に敗北する敗北演出を実行し、画像表示装置5の上部に「敗北」の文字を表
示させることにより、はずれを報知する(図11-6(A)に示すT4のタイミング)。
その後、図11-7(3)に示すように(図11-6(A)に示すT5のタイミングで)
、演出制御用CPU120は、第1図柄確定指定コマンドを受信したことに応じて、図柄
表示エリア5L、5C、5Rに、表示結果が「はずれ」となる飾り図柄の組合せ(本例で
は、「656」)を確定停止させると共に、小図柄表示エリア5l、5c、5rに、確定
停止される飾り図柄を構成する数字の組み合わせ(本例では「656」)を確定停止させ
る。
そして、第1特別図柄の変動表示が終了したタイミングで(図11-6(A)に示すT
5のタイミングで)、演出制御用CPU120は、図11-7(4)に示すように、第2
特別図柄の変動表示の残り時間(例えば残り7秒)が所定期間以内(例えば10秒以内)
であることに基づいてショート復活演出を実行することに決定する。
演出制御用CPU120は、ショート復活演出において、画像表示装置5の表示画面の
全域を覆う被覆画像としての暗転画像06TM200を表示させることにより、背景画像
、飾り図柄、及びリーチ演出画像(即ちメイン図柄に対応した演出部分)の視認性を低下
させて視認困難状態とする。ここで、暗転画像06TM200によって飾り図柄は視認困
難状態となるが、第1小図柄及び第2小図柄は視認可能な状態のままである。即ち、図柄
表示エリア5L、5C、5Rにおいて確定停止していた飾り図柄の組み合わせ(本例では
、「656」)の視認性は低下する一方で、第1小図柄表示エリア5l1、第1小図柄表
示エリア5c1、及び第1小図柄表示エリア5r1において確定停止されている第1小図
柄の組み合わせ(本例では、「656」)、並びに、第2小図柄表示エリア5l2、第2
小図柄表示エリア5c2、及び第2小図柄表示エリア5r2において変動表示されている
第2小図柄の視認性は低下していない。
また、演出制御用CPU120は、暗転画像06TM200を表示させるとともに、暗
転画像06TM200に第3態様(大きな炎)の炎エフェクト画像10TM130と「復
活」の文字とを重畳表示するエフェクト演出を実行する。炎エフェクト画像10TM13
0は暗転画像06TM200よりも表示優先度の高い(表示レイヤが上位であり手前に表
示されているように見える)画像であり、「復活」の文字は炎エフェクト画像10TM1
30よりもさらに表示優先度の高い(表示レイヤが上位であり手前に表示されているよう
に見える)画像である。そのため、遊技者からは、手前から奥に向けて、「復活」の文字
、炎エフェクト画像10TM130、暗転画像06TM200の順で表示されているよう
に見える。
次いで、図11-7(5)に示すように、第2特別図柄の変動表示結果として大当り図
柄が確定停止されるタイミングで(図11-6(A)に示すT6のタイミングで)、演出
制御用CPU120は、第2図柄確定指定コマンドを受信したことに基づいて、第2小図
柄表示エリア5l2に第2小図柄の「7」、第2小図柄表示エリア5c2に第2小図柄の
「7」、及び第2小図柄表示エリア5r2に第2小図柄の「7」を確定停止させる。即ち
、第2特別図柄の表示結果が「大当り」となる第2小図柄の組み合わせを確定停止させる
次いで、演出制御用CPU120は、ショート復活演出を開始してから所定期間(本例
ではエフェクト演出を開始してから10秒)が経過したタイミングで(図11-6(A)
に示すT7のタイミングで)、図11-7(6)に示すように、第2小図柄表示エリア5
l2に第2小図柄の「7」、第2小図柄表示エリア5c2に第2小図柄の「7」、及び第
2小図柄表示エリア5r2に第2小図柄の「7」を確定停止させた状態で、エフェクト演
出(暗転画像06TM200、炎エフェクト画像10TM130、及び「復活」の文字、
の各表示)を終了させる。そして、味方キャラクタ10TM050が敵キャラクタ10T
M060に逆転勝利する演出を実行し、画像表示装置5の上部に「勝利」の文字を表示さ
せることにより大当りの発生を報知する。そして、演出制御用CPU120は、ショート
復活演出を終了する(図11-6(A)に示すT8のタイミング)。
なお、第2特別図柄の変動終了後におけるショート復活演出の実行期間中(図11-6
(A)に示すT6~T8の期間)に、遊技球が通過ゲート41を通過して大当り遊技状態
が開始された場合、演出制御用CPU120は、実行中のショート復活演出を終了させて
、大当り遊技状態の開始に対応した演出を実行する。
(ロング復活演出の具体例)
図11-6(B)は、遊技状態が低確/非KT状態(通常モード)に制御されており、
第1特別図柄の変動表示結果が「はずれ」となった後に、第2特別図柄の表示結果が「大
当り」となるときのロング復活演出の実行タイミングを示すタイムチャートである。また
、図10-8は、遊技状態が低確/非KT状態(通常モード)に制御されており、第1特
別図柄の表示結果が「大当り」となった後に、第2特別図柄の表示結果が「大当り」とな
るときのロング復活演出の演出画像の一例を示す説明図である。
まず、遊技状態が低確/非KT状態に制御されているときには、演出制御用CPU12
0により、演出モードが通常モードに制御されている。演出モードが通常モードのときに
は、飾り図柄の背景画像として「晴れ画像」が表示されることになる。ここで、CPU1
03が、第2特別図柄の変動表示を実行している状態で、第1特別図柄の変動表示を開始
したものとする。これに対応して、演出制御用CPU120は、画像表示装置5の第2小
図柄表示エリア5l2、第2小図柄表示エリア5c2、及び第2小図柄表示エリア5r2
において、第2小図柄(サブ図柄である第2特別図柄に対応した情報)の変動表示を実行
している状態で、画像表示装置5の図柄表示エリア5L、図柄表示エリア5C、及び図柄
表示エリア5Rにおいて、飾り図柄(メイン図柄である第1特別図柄に対応した情報)の
変動表示を開始するとともに、画像表示装置5の第1小図柄表示エリア5l1、第1小図
柄表示エリア5c1、及び第1小図柄表示エリア5r1において、第1小図柄の変動表示
を開始する(図11-6(B)に示すT1のタイミング)。
また、演出制御用CPU120は、第1保留記憶数が0であり、第2保留記憶数が0で
あることに基づいて、画像表示装置5の第1保留記憶数特別表示領域06TM015に「
0」を表示させ、第2保留記憶数特別表示領域06TM025に「0」を表示させている
。アクティブ表示領域06TM031には、アクティブ表示06TM030を表示させて
いる。
次いで、演出制御用CPU120は、図11-8(1)に示すように、第1特別図柄の
変動パターンにおけるリーチ状態を成立させるべきタイミングにおいて、画像表示装置5
の図柄表示エリア5L及び図柄表示エリア5Rに「6」の飾り図柄を停止させることによ
りリーチ状態とし、画像表示装置5の上部に「リーチ!!」の文字を表示させる(図11
-6(B)に示すT2のタイミング)。このとき、第1小図柄表示エリア5l1、第1小
図柄表示エリア5c1、及び第1小図柄表示エリア5r1では、第1小図柄の変動表示を
継続している。即ち、飾り図柄が停止された図柄表示エリア5Lに対応した第1小図柄表
示エリア5l1、及び、飾り図柄が停止された図柄表示エリア5Rに対応した第1小図柄
表示エリア5r1においても、第1小図柄を停止させることなく継続して変動表示させて
いる。
そして、リーチ状態成立後、演出制御用CPU120は、図11-8(2)に示すよう
に、第1特別図柄の変動パターンにおけるスーパーリーチに発展させるタイミングに応じ
てバトル演出を実行する。ここで、バトル演出の実行に伴い、画像表示装置5に味方キャ
ラクタ10TM050と敵キャラクタ10TM060とを表示させる(図11-6(B)
に示すT3のタイミング)。
次いで、演出制御用CPU120は、味方キャラクタ10TM050が敵キャラクタ1
0TM060に敗北する敗北演出を実行し、画像表示装置5の上部に「敗北」の文字を表
示させることにより、はずれを報知する(図11-6(B)に示すT4のタイミング)。
その後、図11-8(3)に示すように(図11-6(B)に示すT5のタイミングで)
、演出制御用CPU120は、第1図柄確定指定コマンドを受信したことに応じて、図柄
表示エリア5L、5C、5Rに、表示結果が「はずれ」となる飾り図柄の組合せ(本例で
は、「656」)を確定停止させると共に、小図柄表示エリア5l、5c、5rに、確定
停止される飾り図柄を構成する数字の組み合わせ(本例では「656」)を確定停止させ
る。
そして、第1特別図柄の変動表示が終了したタイミングで(図11-6(B)に示すT
5のタイミングで)、演出制御用CPU120は、図11-8(4)に示すように、第2
特別図柄の変動表示の残り時間(例えば残り240秒)が所定期間より長い(例えば10
秒より長い)ことに基づいてロング復活演出を実行することに決定する。
演出制御用CPU120は、ロング復活演出において、画像表示装置5の表示画面の全
域を覆う被覆画像として暗転画像06TM200を表示させることにより、背景画像、飾
り図柄、及びリーチ演出画像(即ちメイン図柄に対応した演出部分)の視認性を低下させ
て視認困難状態とする。ここで、暗転画像06TM200によって飾り図柄は視認困難状
態となるが、第1小図柄及び第2小図柄は視認可能な状態のままである。即ち、図柄表示
エリア5L、5C、5Rにおいて確定停止していた飾り図柄の組み合わせ(本例では、「
656」)の視認性は低下する一方で、第1小図柄表示エリア5l1、第1小図柄表示エ
リア5c1、及び第1小図柄表示エリア5r1において確定停止されている第1小図柄の
組み合わせ(本例では、「656」)、並びに、第2小図柄表示エリア5l2、第2小図
柄表示エリア5c2、及び第2小図柄表示エリア5r2において変動表示されている第2
小図柄の視認性は低下していない。
また、演出制御用CPU120は、暗転画像06TM200を表示させるとともに、暗
転画像06TM200に第1態様(小さな炎)の炎エフェクト画像10TM110と「復
活」の文字とを重畳表示するエフェクト演出を実行する。炎エフェクト画像10TM11
0は暗転画像06TM200よりも表示優先度の高い(表示レイヤが上位であり手前に表
示されているように見える)画像であり、「復活」の文字は炎エフェクト画像10TM1
10よりもさらに表示優先度の高い(表示レイヤが上位であり手前に表示されているよう
に見える)画像である。そのため、遊技者からは、手前から奥に向けて、「復活」の文字
、炎エフェクト画像10TM110、暗転画像06TM200の順で表示されているよう
に見える。
次いで、演出制御用CPU120は、ロング復活演出を開始してから所定期間(本例で
はエフェクト演出を開始してから100秒)が経過したタイミングで(図11-6(B)
に示すT6のタイミングで)、図11-8(5)に示すように、暗転画像06TM200
に重畳表示させる画像を、第1態様(小さな炎)の炎エフェクト画像10TM110から
第2態様(中程度の炎)の炎エフェクト画像10TM120に変更する。
次いで、演出制御用CPU120は、炎エフェクト画像を第2態様としてから所定期間
(本例では100秒)が経過したタイミングで(図11-6(B)に示すT7のタイミン
グで)、図11-8(6)に示すように、暗転画像06TM200に重畳表示させる画像
を、第2態様(中程度の炎)の炎エフェクト画像10TM120から第3態様(大きな炎
)の炎エフェクト画像10TM130に変更する。
次いで、図11-8(7)に示すように、第2特別図柄の変動表示結果として大当り図
柄が確定停止されるタイミングで(図11-6(B)に示すT8のタイミングで)、演出
制御用CPU120は、第2図柄確定指定コマンドを受信したことに基づいて、第2小図
柄表示エリア5l2に第2小図柄の「7」、第2小図柄表示エリア5c2に第2小図柄の
「7」、及び第2小図柄表示エリア5r2に第2小図柄の「7」を確定停止させる。即ち
、第2特別図柄の表示結果が「大当り」となる第2小図柄の組み合わせを確定停止させる
次いで、演出制御用CPU120は、炎エフェクト画像を第3態様としてから所定期間
(本例では100秒)が経過したタイミングで(図11-6(B)に示すT9のタイミン
グで)、図11-8(8)に示すように、第2小図柄表示エリア5l2に第2小図柄の「
7」、第2小図柄表示エリア5c2に第2小図柄の「7」、及び第2小図柄表示エリア5
r2に第2小図柄の「7」を確定停止させた状態で、エフェクト演出(暗転画像06TM
200、炎エフェクト画像10TM130、及び「復活」の文字、の各表示)を終了させ
る。そして、味方キャラクタ10TM050が敵キャラクタ10TM060に逆転勝利す
る演出を実行し、画像表示装置5の上部に「勝利」の文字を表示させることにより大当り
の発生を報知する。そして、演出制御用CPU120は、ロング復活演出を終了する(図
11-6(B)に示すT10のタイミング)。
なお、第2特別図柄の変動終了後におけるロング復活演出の実行期間中(図11-6(
B)に示すT8~T10の期間)に、遊技球が通過ゲート41を通過して大当り遊技状態
が開始された場合、演出制御用CPU120は、実行中のロング復活演出を終了させて、
大当り遊技状態の開始に対応した演出を実行する。
図11-7(1)~(3)及び図11-8(1)~(3)に示したように、表示結果が
「はずれ」となる第1特別図柄の変動表示と、表示結果が「大当り」となる第2特別図柄
の変動表示とが同時に並行して実行されているときに、演出制御用CPU120は、第1
特別図柄の変動表示がスーパーリーチの変動パターンであることに対応してバトル演出を
実行し、第1特別図柄の変動表示の表示結果が「はずれ」であることに対応して味方キャ
ラクタ10TM050が敵キャラクタ10TM060に敗北する敗北演出を実行している
。その後、図11-7(4)~(6)及び図18-(4)~(8)に示したように、表示
結果が「大当り」となる第2特別図柄の変動表示が終了していないことに対応して、演出
制御用CPU120は、既に実行されたバトル演出の結果(敗北:はずれ報知)が変更さ
れることを示唆する演出である復活演出(ショート復活演出、ロング復活演出)を実行可
能となっている。即ち、復活演出(ショート復活演出、ロング復活演出)は、既に終了し
ている第1特別図柄の変動表示に対応したバトル演出及び(バトル演出の結果としての敗
北演出)に関連した演出であるとともに、継続されている第2特別図柄の変動表示の表示
結果が、既に終了している第1特別図柄の変動表示の表示結果(はずれ)とは異なる表示
結果(大当り)となることを示唆する演出でもある。
このように、表示結果がはずれとなる一方の特別図柄の変動表示に対応したバトル演出
を実行した後に、表示結果が大当りとなる他方の特別図柄の変動表示に対応した演出であ
ってバトル演出に関連した復活演出を実行可能とすることにより、2つの特別図柄の変動
表示が並行して実行されることによる興趣を向上させることができる。
また、本実施形態において、KT状態は、通常状態(低確率/非KT状態)よりも小当
りになりやすい遊技状態である。普図当りとなって可変入賞球装置6Bが開状態となる確
率は、KT状態の方が通常状態より高くなっている。そして、図9-1及び図9-2に示
すように、第1特別図柄の変動時には小当りと決定される割合が低いのに対して、第2特
別図柄の変動時には小当りと決定される割合が高くなるよう構成されている(ただし、前
述した強制はずれの場合を除く)。このように、KT状態を、通常状態よりも小当りにな
りやすい遊技状態としている。
また、前述したように、KT状態のうち第1KT状態は、小当りが発生しやすく特殊可
変入賞球装置17が開状態となりやすいものの、上流側の可変入賞球装置6Bの開放時間
が極めて長く、小当りが発生しても下流側の特殊可変入賞球装置17に遊技球が入賞する
ケースは極めて少ない(例えば、100変動するごとに1球程度)。即ち、第1KT状態
では、小当りが発生しやすい状態に制御されるとともに高ベース状態に制御されて可変入
賞球装置6Bの開放時間が長くなるように制御される。また、KT状態のうち第2KT状
態は、上流側の可変入賞球装置6Bの開放時間が短く、小当りが発生した場合に下流側の
特殊可変入賞球装置17に遊技球が入賞しやすい。即ち、第2KT状態では、小当りが発
生しやすい状態に制御されるとともに低ベース状態に制御されて可変入賞球装置6Bの開
放時間が短くなるように制御される。このような構成によれば、小当りが発生し易く且つ
特殊可変入賞球装置17に遊技球が入賞し易い(賞球が付与され易い)第2KT状態を設
けることで、遊技者にとって有利な遊技状態として大当り遊技状態とは異なる遊技状態を
実現できる。
また、本例において、CPU103は、他方の特別図柄の変動表示結果として大当り図
柄を確定停止させた後に、遊技球が通過ゲート41を通過したことを条件として大当り遊
技状態に移行させている。演出制御用CPU120は、一方の特別図柄の変動表示結果と
してはずれ図柄が確定停止された後に復活演出(ショート復活演出、ロング復活演出)を
開始させ、他方の特別図柄の変動表示結果として大当り図柄が確定停止された後に復活演
出を終了させるようにしている。即ち、大当り図柄が確定停止されてから遊技球が通過ゲ
ート41を通過するまで(大当り遊技が開始されるまで)のゲート通過待ち期間において
、復活演出が継続して実行されることになる。
このような構成によれば、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを並行
して実行することが可能なパチンコ遊技機1において、演出制御用CPU120は、表示
結果が「はずれ」となる一方の特別図柄の変動表示が先に終了し、表示結果が「大当り」
となる他方の特別図柄の変動表示が継続して実行されている場合、他方の特別図柄の変動
表示の残り時間に応じて、演出期間が短いショート復活演出とするか、又は、演出期間が
長いロング復活演出とするかを決定可能となる。このように、第2特別図柄の変動表示の
残り時間に対応した適切な復活演出を実行することができる。
一方で、他方の特別図柄の変動表示結果(大当り図柄)が確定停止された後も、復活演
出(ショート復活演出又はロング復活演出)を継続させることが可能であるため、他方の
特別図柄の残り変動時間と、復活演出の実行期間とを必ずしも合致させる必要はなく(他
方の特別図柄の変動表示結果(大当り図柄)が確定停止されたタイミングで復活演出を終
了させる必要はなく)、他方の特別図柄の残り変動時間に対応させて過度に多くの演出パ
ターンを設けておく必要もないため、演出制御用CPU120の処理負担を軽減すること
ができる。
また、前述した図10-1(1)に示すように、遊技状態が(i)低確/非KT状態(
通常モード)のときには、第2特別図柄がサブ図柄であるが、第2小図柄表示エリア5l
2,5c2,5r2において第2小図柄が変動表示又は停止表示(確定停止)されること
により、遊技者は、飾り図柄に対応していない第2特別図柄が変動表示していること又は
停止表示(確定停止)していることを把握することができる。また、図10-1(2)~
(4)に示すように、遊技状態が(ii)低確/第1KT状態、(iii)高確/第1K
T状態、及び(iv)高確/第2KT状態、の何れかの状態であるときには、第1特別図
柄がサブ図柄であるが、第1小図柄表示エリア5l1,5c1,5r1において第1小図
柄が変動表示又は停止表示(確定停止)されることにより、遊技者は、飾り図柄に対応し
ていない第1特別図柄が変動表示していること又は停止表示(確定停止)していることを
把握することができる。前述したように、小図柄の視認性は飾り図柄の視認性より低いも
のの、小図柄の変動状況によって、遊技者は、サブ図柄となっている特別図柄の変動状況
を確認することができる。
ここで、遊技状態が非KT状態(通常状態)に制御されているときに、スーパーリーチ
演出としてのバトル演出及び敗北演出は、メイン図柄である第1特別図柄の変動表示に対
応して実行され、復活演出(ショート復活演出,ロング復活演出)は、サブ図柄である第
2特別図柄の変動表示に対応して実行されることになる。即ち、表示結果が「はずれ」と
なるメイン図柄の変動表示が終了した後に、表示結果が「大当り」となるサブ図柄の変動
表示に対応した演出として、[メイン図柄の変動表示に対応して実行されたスーパーリー
チ演出に関連した復活演出]が実行されるようになっている。このように、サブ図柄であ
る第2特別図柄の変動表示結果が「大当り」となるときに、第2小図柄のみならず、第2
小図柄よりも視認性の高い復活演出によっても大当りの発生を報知できるので、興趣を向
上させることができる。
なお、遊技状態がKT状態に制御されており、表示結果が「はずれ」となる第2特別図
柄の変動表示と、表示結果が「大当り」となる第1特別図柄の変動表示と、が同時に並行
して実行されているときに、第2特別図柄の変動表示がスーパーリーチの変動パターンで
あることに対応してスーパーリーチ演出としてのバトル演出を実行し、第2特別図柄の変
動表示結果が「はずれ」となることに対応して味方キャラクタ10TM050が敵キャラ
クタ10TM060に敗北する敗北演出を実行した後に、表示結果が「大当り」となる第
1特別図柄の変動表示が継続されていることに対応して、スーパーリーチ演出(バトル演
出及び敗北演出)に関連した復活演出が実行されるようにしても良い。
また、上記の実施形態では、[表示結果が「はずれ」となる一方の特別図柄の変動表示
に対応したスーパーリーチ演出]に関連した関連演出としての復活演出(ショート復活演
出、ロング復活演出)が、表示結果が「大当り」となる他方の特別図柄の変動表示に対応
して実行される演出であるとともに、他方の特別図柄の変動表示結果が「大当り」となる
ことを報知する演出である例について説明したが、このような形態に限らず、関連演出は
、他方の特別図柄の変動表示結果が「大当り」となることを報知する演出ではなく、例え
ば、他方の特別図柄の変動表示結果が「大当り」となることを示唆する演出(例えば、「
復活?」や「逆転?」という文字を画面に表示する演出)であっても良い。例えば、関連
演出は、他方の特別図柄の変動表示結果が「はずれ」となる場合にも所定の割合で実行可
能であっても良い。但し、他方の特別図柄の変動表示結果が「大当り」となる場合には、
他方の特別図柄の変動表示結果が「はずれ」となる場合よりも高い割合で、関連演出が実
行されるものとする。
また、本実施形態では、[有利状態に制御されることを示唆する特定演出としてのバト
ル演出]に関連した関連演出として、一旦示されたバトルの勝敗が変化する可能性がある
ことを示唆する復活演出(ショート復活演出、ロング復活演出)を実行する例を示したが
、このような形態に限らず、特定演出と関連演出との組み合わせについて他の演出パター
ンを適用しても良い。例えば、特定演出としてキャラクタが登場する演出を実行し、関連
演出として、登場したキャラクタを拡大表示させる演出や、キャラクタの数を増加させる
演出を実行しても良い。また、特定演出として、勝率ゲージの幅全体に対しての色付部分
の範囲の割合(0~100%)によって、味方キャラクタが敵キャラクタに勝利する期待
度を示唆する勝率ゲージを表示する演出を実行し、関連演出として勝率ゲージの色付部分
の範囲の割合を増加させたり、色付部分の色や模様を変化させたり、勝率ゲージを拡大表
示させたりしても良い。
なお、本実施形態では、遊技状態が低確/非KT状態(通常状態)に制御されており、
メイン図柄である第1特別図柄の変動表示結果が「はずれ」となった後に、サブ図柄であ
る第2特別図柄の表示結果が「大当り」となるときに、ショート復活演出又はロング復活
演出を実行する例を示したが、このような形態に限らず、遊技状態が低確/第1KT状態
、高確/第1KT状態、又は高確/第2KT状態に制御されており、第2特別図柄の変動
表示結果が「はずれ」となった後に、第1特別図柄の表示結果が「大当り」となるときに
、ショート復活演出又はロング復活演出を実行しても良い。
(チャンス目RUSH演出)
次に、図11-9及び図11-10に示す例では、CPU103が、表示結果が「はず
れ」となる第1特別図柄の変動表示開始後に、表示結果が「大当り」となる第2特別図柄
の変動表示を開始し、第2特別図柄の変動表示結果として大当り図柄を確定停止させたこ
とに対応して、第1特別図柄の変動表示結果を強制的に「はずれ」で確定停止させたもの
とする。この際に、演出制御用CPU120は、表示結果が「大当り」となる第2特別図
柄の変動表示が開始されたことに対応して、メイン図柄である第1特別図柄の変動表示に
対応して実行されている飾り図柄を用いたチャンス目RUSH演出を実行することによっ
て、表示結果が「大当り」となることを予告するようにしている。
図11-9は、遊技状態が低確/非KT状態(通常状態)に制御されており、第1特別
図柄の変動表示が実行されているときに第2特別図柄の変動表示が開始され、第2特別図
柄の変動表示の表示結果として大当り図柄が確定停止されると同時に、第1特別図柄の変
動表示の表示結果として強制的にはずれ図柄が確定停止されるときの各演出の実行タイミ
ングを示すタイムチャートであり、図11-10は、各演出の演出画像の一例を示す説明
図である。
まず、図11-10(1)に示すように、遊技状態が低確/非KT状態に制御されてい
るときには、演出制御用CPU120により、演出モードが通常モードに制御されている
。演出モードが通常モードのときには、飾り図柄の背景画像として「晴れ画像」が表示さ
れることになる。ここで、CPU103が、第1特別図柄の変動表示を実行している状態
であるとする。これに対応して、演出制御用CPU120は、画像表示装置5の図柄表示
エリア5L、図柄表示エリア5C、及び図柄表示エリア5Rにおいて、飾り図柄(メイン
図柄である第1特別図柄に対応した情報)の変動表示を実行しているとともに、画像表示
装置5の第1小図柄表示エリア5l1、第1小図柄表示エリア5c1、及び第1小図柄表
示エリア5r1において、第1小図柄の変動表示を実行している。また、前回実行された
(直近に実行された)第2特別図柄の変動表示の表示結果が「小当り」であったことに基
づいて、画像表示装置5の第2小図柄表示エリア5l2、第2小図柄表示エリア5c2、
及び第2小図柄表示エリア5r2において、その変動表示が確定停止したときの第2小図
柄の組み合わせ(本例では、「135」)を継続して表示させている。
また、演出制御用CPU120は、第1保留記憶数が0であり、第2保留記憶数が1で
あることに基づいて、画像表示装置5の第1保留記憶数特別表示領域06TM015に「
0」を表示させ、第2保留記憶数特別表示領域06TM025に「1」を表示させている
。アクティブ表示領域06TM031には、アクティブ表示06TM030を表示させて
いる。
次いで、図11-10(2)に示すように、CPU103が、表示結果が「大当り」と
なる第2特別図柄の変動表示を開始すると(図11-9に示すT1のタイミング)、演出
制御用CPU120は、チャンス目RUSH演出を実行し、画像表示装置5の中央部に「
チャンス目RUSH突入」の文字を表示させる。「チャンス目RUSH突入」の文字は、
飾り図柄よりも表示優先度の高い(表示レイヤが上位である)画像であるため、遊技者か
らは飾り図柄よりも手前に表示されているように見える。また、画像表示装置5の第2小
図柄表示エリア5l2、第2小図柄表示エリア5c2、及び第2小図柄表示エリア5r2
において、第2小図柄の変動表示を開始させる。
また、演出制御用CPU120は、第1保留記憶数が0であり、第2保留記憶数が1か
ら0に更新されたことに基づいて、画像表示装置5の第1保留記憶数特別表示領域06T
M015に「0」を表示させ、第2保留記憶数特別表示領域06TM025に「0」を表
示させている。また、アクティブ表示領域06TM031に表示されていたアクティブ表
示06TM030を消去している。
次いで、図11-10(3)に示すように(図11-9に示すT2のタイミングで)、
演出制御用CPU120は、画像表示装置5の上部に「チャンス目RUSH」の文字を表
示させ、画像表示装置5の図柄表示エリア5L、図柄表示エリア5C、及び図柄表示エリ
ア5Rに語呂合わせ可能な飾り図柄の組み合わせ(本例では、「194」[行くよ])を
、チャンス目として仮停止させる。チャンス目とは、大当り図柄とは異なる所定の飾り図
柄の組み合わせであり、所定の飾り図柄の組み合わせを仮停止させることにより、最終的
に大当り図柄が確定停止されることを示唆するようにしている。このとき、第1小図柄表
示エリア5l1、第1小図柄表示エリア5c1、及び第1小図柄表示エリア5r1では、
第1小図柄の変動表示を継続している。即ち、飾り図柄が仮停止された図柄表示エリア5
Lに対応した第1小図柄表示エリア5l1、飾り図柄が仮停止された図柄表示エリア5C
に対応した第1小図柄表示エリア5c1、及び、飾り図柄が仮停止された図柄表示エリア
5Rに対応した第1小図柄表示エリア5r1においても、第1小図柄を確定停止させるこ
となく継続して変動表示させている。
次いで、図11-10(4)に示すように(図11-9に示すT3のタイミングで)、
演出制御用CPU120は、画像表示装置5の上部に「チャンス目RUSH」の文字を継
続して表示させ、画像表示装置5の図柄表示エリア5L、図柄表示エリア5C、及び図柄
表示エリア5Rにおいて、飾り図柄の再変動を実行する。
次いで、図11-10(5)に示すように(図11-9に示すT4のタイミングで)、
演出制御用CPU120は、画像表示装置5の上部に「チャンス目RUSH」の文字を継
続して表示させ、画像表示装置5の図柄表示エリア5L、図柄表示エリア5C、及び図柄
表示エリア5Rに語呂合わせ可能な飾り図柄の組み合わせ(本例では、「101」[祝い
])を、チャンス目として仮停止させる。このとき、第1小図柄表示エリア5l1、第1
小図柄表示エリア5c1、及び第1小図柄表示エリア5r1では、第1小図柄の変動表示
を継続している。即ち、飾り図柄が仮停止された図柄表示エリア5Lに対応した第1小図
柄表示エリア5l1、飾り図柄が仮停止された図柄表示エリア5Cに対応した第1小図柄
表示エリア5c1、及び、飾り図柄が仮停止された図柄表示エリア5Rに対応した第1小
図柄表示エリア5r1においても、第1小図柄を確定停止させることなく継続して変動表
示させている。
次いで、図11-10(6)に示すように(図11-9に示すT5のタイミングで)、
演出制御用CPU120は、画像表示装置5の上部に「チャンス目RUSH」の文字を継
続して表示させ、画像表示装置5の図柄表示エリア5L、図柄表示エリア5C、及び図柄
表示エリア5Rにおいて、飾り図柄の再変動を実行する。
次いで、図11-10(7)に示すように(図11-9に示すT6のタイミングで)、
演出制御用CPU120は、画像表示装置5の上部に「チャンス目RUSH」の文字を継
続して表示させ、画像表示装置5の図柄表示エリア5L、図柄表示エリア5C、及び図柄
表示エリア5Rに語呂合わせ可能な飾り図柄の組み合わせ(本例では、「315」[最高
])を、チャンス目として仮停止させる。このとき、第1小図柄表示エリア5l1、第1
小図柄表示エリア5c1、及び第1小図柄表示エリア5r1では、第1小図柄の変動表示
を継続している。即ち、飾り図柄が仮停止された図柄表示エリア5Lに対応した第1小図
柄表示エリア5l1、飾り図柄が仮停止された図柄表示エリア5Cに対応した第1小図柄
表示エリア5c1、及び、飾り図柄が仮停止された図柄表示エリア5Rに対応した第1小
図柄表示エリア5r1においても、第1小図柄を確定停止させることなく継続して変動表
示させている。
次いで、演出制御用CPU120は、チャンス目RUSH演出を終了し、画像表示装置
5の中央部(図柄表示エリア5L、5C、5R)に「FEVER」の文字を表示させるこ
とにより大当りの発生を報知する(図11-9に示すT7のタイミング)。そして、図1
1-10(8)に示すように、第2特別図柄の変動表示の表示結果として大当り図柄が導
出表示されるタイミングで、演出制御用CPU120は、第2図柄確定指定コマンドを受
信したことに基づいて、第2小図柄表示エリア5l2に第2小図柄の「7」、第2小図柄
表示エリア5c2に第2小図柄の「7」、及び第2小図柄表示エリア5r2に第2小図柄
の「7」を確定停止させる。即ち、第2特別図柄の表示結果が「大当り」となることに対
応した第2小図柄の組み合わせを確定停止させる(図11-9に示すT8のタイミング)
このとき、前述した図10-7に示すように、第1特別図柄変動処理において、第2特
別図柄表示装置4Bにて大当り図柄を導出表示していれば(ステップ026IWS112
4AでYES)、第1特別図柄の変動表示が強制はずれとなるように制御されるとともに
、演出制御用CPU120に第1強制図柄確定指定コマンドを送信する(ステップS06
TM1210A)。そして、図11-10(8)に示すように、演出制御用CPU120
は、第1強制図柄確定指定コマンドを受信したことに基づいて、第1小図柄表示エリア5
l1に第1小図柄の「3」、第1小図柄表示エリア5c1に第1小図柄の「1」、及び第
1小図柄表示エリア5r1に第1小図柄の「5」を確定停止させる。即ち、第1特別図柄
の表示結果が「はずれ」となることに対応した第1小図柄の組み合わせを確定停止させる
図11-9及び図11-10に示したように、演出制御用CPU120は、表示結果が
「はずれ」となる第1特別図柄の変動表示が実行されていることに対応して、飾り図柄(
メイン図柄である第1特別図柄に対応した情報)の変動表示が実行されているときに、表
示結果が「大当り」となる第2特別図柄の変動表示が開始されたことを契機として、飾り
図柄(メイン図柄である第1特別図柄に対応した情報)を用いて、語呂合わせ可能な飾り
図柄の組み合わせを仮停止させた後に再変動させる擬似連演出を実行するようにしている
。そして、1回以上の疑似連演出を伴うチャンス目RUSH演出を実行することで、遊技
者にサブ図柄である第2特別図柄の変動表示結果が「大当り」となることを報知するよう
にしている。即ち、チャンス目RUSH演出における飾り図柄は、メイン図柄である第1
特別図柄に対応した情報であるとともに、サブ図柄である第2特別図柄の表示結果を予告
する情報でもある。このような演出構成によって、第1特別図柄の変動表示と第2特別図
柄の変動表示とを並行して実行するときの興趣を向上させるようにしている。
特に、表示結果が「はずれ」となるメイン図柄(第1特別図柄)の変動表示に対応して
実行されている飾り図柄の変動表示において、表示結果が「大当り」となるサブ図柄(第
2特別図柄)の変動表示が開始されたことを契機として、飾り図柄の表示態様(仮停止態
様)を特定態様(語呂合わせが可能な組み合わせ)とすることにより、表示結果が「はず
れ」となるメイン図柄(第1特別図柄)の変動表示に対しての興味を低下させないように
しつつ、表示結果が「大当り」となるサブ図柄(第2特別図柄)の変動表示に対しての興
味を向上させることができる。
上記の実施形態では、[表示結果が「はずれ」となる一方の特別図柄の変動表示に対応
した飾り図柄の変動表示]を特定態様とする(語呂合わせ可能な組み合わせで仮停止させ
る)ことで、他方の特別図柄の変動表示結果が「大当り」となることを報知する例につい
て説明したが、このような形態に限らず、一方の特別図柄の変動表示に対応した飾り図柄
の変動表示を特定態様とすることにより、他方の特別図柄の変動表示結果が「大当り」と
なることを示唆するようにしても良い。例えば、チャンス目RUSH演出は、他方の特別
図柄の変動表示結果が「はずれ」となる場合にも所定の割合で実行可能であっても良い。
但し、他方の特別図柄の変動表示結果が「大当り」となる場合には、他方の特別図柄の変
動表示結果が「はずれ」となる場合よりも高い割合で、チャンス目RUSH演出が実行さ
れるものとする。
また、上記の実施形態では、表示結果が「大当り」となるサブ図柄(第2特別図柄)の
変動表示が実行されたことに応じて、メイン図柄(第1特別図柄)に対応した飾り図柄の
表示態様を特定態様とするチャンス目RUSH演出を実行したが、これに限らず、サブ図
柄に対応した始動入賞(例えば、第2始動入賞口への入賞)が発生したことに応じて、チ
ャンス目RUSH演出が実行されるようにしても良い。
例えば、表示結果が「はずれ」となる第1特別図柄の変動表示に対応して飾り図柄の変
動表示が実行されているときに、第2始動入賞口への新たな始動入賞が発生して第2保留
記憶数がn(n≧2)となった場合、始動入賞時の判定結果が「大当り」であったことに
応じて、始動入賞時に実行中の飾り図柄の変動表示(0回目)又は次回の飾り図柄の変動
表示(1回目)から、「大当り」となる直前の飾り図柄の変動表示(n-1回目)までの
表示結果を、何れも語呂合わせが可能な飾り図柄の組み合わせとするチャンス目RUSH
演出を実行することで、ターゲットの変動表示(n回目)の表示結果が大当りとなること
を予告するようにしても良い。即ち、未だ実行されていない第2特別図柄の変動表示を対
象とした先読み予告演出であり、且つ、対象となる第2特別図柄の変動表示が実行される
前の複数回の変動表示(何れの変動表示も表示結果は「はずれ」になるものとする)にわ
たって実行可能な連続予告演出として、チャンス目RUSH演出を実行するようにしても
良い。
具体的には、新たに可変入賞球装置6Bへの始動入賞が発生すると、CPU103は、
ステップS101Bの第2始動入賞判定処理を実行する。第2始動入賞判定処理では、R
AM102の所定領域に保留情報を格納して第2保留記憶数を更新する処理が実行され、
表示結果(大当り種別を含む)や変動パターンを決定するための乱数値が抽出され、保留
情報としてRAM102に設けられた第2保留記憶バッファに記憶される。保留情報や第
2保留記憶数を記憶した後には、演出制御基板12に始動入賞の発生、第2保留記憶数、
始動入賞時の判定結果を指定するための演出制御コマンドを送信するための送信設定が行
われる。こうして送信設定された始動入賞時の演出制御コマンドは、例えば第2特別図柄
プロセス処理が終了した後、図4に示すステップS27のコマンド制御処理が実行される
ことなどにより、主基板11から演出制御基板12に対して伝送される。
例えば、第2保留記憶数が3の状態で、第1特別図柄の変動表示に対応して飾り図柄の
変動表示が実行されているときに、可変入賞球装置6Bへの始動入賞が発生すると(第2
保留記憶数が4となると)、CPU103は、始動入賞時の判定を行い、始動入賞時の判
定結果(例えば、表示結果が「大当り」)を指定するコマンドを演出制御用CPU120
に送信する。始動入賞時の判定結果を指定するコマンドを受信した演出制御用CPU12
0は、現在実行されている第1特別図柄の変動表示の後に実行される1回目から3回目の
第2特別図柄の変動表示(何れも表示結果が「はずれ」となる変動表示)について、それ
ぞれ、語呂合わせが可能な飾り図柄の組み合わせを導出表示させることで、3回の変動表
示にわたる連続予告演出としてのチャンス目RUSH演出を実行する。これにより、ター
ゲットとなる4回目の第2特別図柄の変動表示(表示結果は「大当り」)に対しての期待
度を、変動表示が実行される毎に高めていくことが可能となり、演出効果を向上させるこ
とができる。
但し、連続予告演出としてチャンス目RUSH演出を実行するようにした場合、複数変
動にわたって興趣を向上させることができる一方で、大当りの発生が報知される期間が過
度に長期化してしまうという問題がある。具体的には、第2保留記憶数が4であり、各保
留記憶に関する始動入賞時の判定結果が、始動入賞が発生した順に「はずれ」、「はずれ
」、「はずれ」、「大当り」となる場合、連続予告演出のターゲットは4回目に実行され
る第2特別図柄の変動表示となる。ここで、前述した図9-6(C)に示したように、非
KT状態において、表示結果が「はずれ」となる第2特別図柄の変動表示の変動時間は1
5分間であり、表示結果が「大当り」となる第2特別図柄の変動表示の変動時間は5分で
あることから、15分+15分+15分+5分=50分の期間にわたって大当りの発生が
報知されることになる。その結果、チャンス目RUSH演出が実行されたことにより大当
りが確定していることを認識した遊技者は、長時間(約50分)にわたって遊技球の発射
を停止してしまい、アウト数が伸びなくなってしまう。そのため、上記の実施形態では、
連続予告演出(先読み予告演出)としてのチャンス目RUSH演出を実行しないようにし
ている。
なお、上記の例において、演出制御用CPU120が、画像表示装置5の図柄表示エリ
ア5L、5C、5Rにおいて、表示結果が「はずれ」となる第1特別図柄(メイン図柄)
の変動表示に対応して「リーチ状態を伴う変動パターン」や「擬似連変動を伴う変動パタ
ーン」等の特定の変動パターンに基づいて飾り図柄の変動表示を実行している場合に、表
示結果が「大当り」となる第2特別図柄(サブ図柄)の変動表示が開始されたときに、チ
ャンス目RUSH演出を実行するようにしても良い。即ち、表示結果が「はずれ」となる
第1特別図柄の変動表示の変動パターンとして、大当りとなることを示唆する特定演出を
伴う変動パターンが選択され、その変動パターンに基づいて飾り図柄の変動表示を実行し
ているときに、表示結果が「大当り」となる第2特別図柄の変動表示が開始されたことを
条件として、特定の変動パターンよりも大当りとなる割合が高いチャンス目RUSH演出
を実行するようにしても良い。
例えば、演出制御用CPU120が、第1特別図柄の変動表示に対応して「リーチ状態
を伴う変動パターン」に基づいて飾り図柄の変動表示を実行しており、当該変動パターン
におけるリーチ状態を成立させるべきタイミングにおいて、画像表示装置5の図柄表示エ
リア5L、5Rに同じ飾り図柄を停止表示させるリーチ演出を実行する。このリーチ演出
の実行後に、表示結果が「大当り」となる第2特別図柄の変動表示が開始されると、図柄
表示エリア5L、5Rの飾り図柄を再変動させて、その後に、より大当り期待度が高いチ
ャンス目RUSH演出に移行させる。
また、例えば、演出制御用CPU120が、第1特別図柄の変動表示に対応して「擬似
連を伴う変動パターン」に基づいて飾り図柄の変動表示を実行しており、当該変動パター
ンにおける飾り図柄を仮停止させるべきタイミングにおいて、画像表示装置5の図柄表示
エリア5L、5C、5Rに再変動を示唆する飾り図柄の組み合わせ(擬似連図柄)を仮停
止表示させる擬似連演出を実行する。この擬似連演出の実行後に、表示結果が「大当り」
となる第2特別図柄の変動表示が開始されると、図柄表示エリア5L、5C、5Rの飾り
図柄を再変動させて、その後に、より大当り期待度が高いチャンス目RUSH演出に移行
させる。
なお、演出制御用CPU120が、画像表示装置5の図柄表示エリア5L、5C、5R
において、表示結果が「はずれ」となる第1特別図柄(メイン図柄)の変動表示に対応し
た飾り図柄の変動表示を実行している場合に、表示結果が「大当り」となる第2特別図柄
(サブ図柄)の変動表示が開始されたときに、飾り図柄の態様(例えば表示サイズや表示
色)を、より大当り期待度が高い態様に変化させるようにしても良い。
また、演出制御用CPU120が、画像表示装置5の図柄表示エリア5L、5C、5R
において、表示結果が「はずれ」となる第1特別図柄(メイン図柄)の変動表示に対応し
た飾り図柄の変動表示を実行している場合に、当該飾り図柄の変動表示に対応した予告演
出として、キャラクタが出現する予告演出を実行し、その後、表示結果が「大当り」とな
る第2特別図柄(サブ図柄)の変動表示が開始されたときに、そのキャラクタの態様(例
えば表示サイズや表示色)を、より大当り期待度が高い態様に変化させるようにしても良
い。また、演出制御用CPU120が、画像表示装置5の図柄表示エリア5L、5C、5
Rにおいて、表示結果が「はずれ」となる第1特別図柄(メイン図柄)の変動表示に対応
した飾り図柄の変動表示を実行している場合に、当該飾り図柄の変動表示に対応した予告
演出として、勝率ゲージの幅全体に対しての色付部分の範囲の割合(0~100%)によ
って、大当り期待度を示唆する勝率ゲージを表示する演出を実行し、その後、表示結果が
「大当り」となる第2特別図柄(サブ図柄)の変動表示が開始されたときに、勝率ゲージ
の色付部分の範囲の割合を増加させたり、色付部分の色や模様を変化させたり、勝率ゲー
ジを拡大表示させたりしても良い。
なお、上記の実施形態では、遊技状態が非KT状態に制御されており、メイン図柄が第
1特別図柄であり、サブ図柄が第2特別図柄となっている場合の例を示したが、これに限
らず、遊技状態がKT状態に制御されており、メイン図柄が第2特別図柄であり、サブ図
柄が第1特別図柄となっている場合に、表示結果が「はずれ」となる第2特別図柄の変動
表示中に、表示結果が「大当り」となる第1特別図柄の変動表示が開始されたときに、チ
ャンス目RUSH演出を実行しても良い。
(サブ図柄の変動開始後にメイン図柄が変動開始される例)
次に、表示結果が大当りとなるサブ図柄の変動表示中に、表示結果がはずれとなるメイ
ン図柄の変動表示が開始される場合の演出例を、図11-11及び図11-12を用いて
説明する。以下に示す例では、遊技状態が非KT状態(通常状態)に制御されており、飾
り図柄に対応したメイン図柄が第1特別図柄であり、飾り図柄に対応しないサブ図柄が第
2特別図柄となっている。
図11-11は、遊技状態が低確/非KT状態(通常モード)に制御されており、表示
結果が大当りとなる第2特別図柄の変動表示中に、表示結果がはずれとなる第1特別図柄
の変動表示が開始され、その後に第2特別図柄の変動表示結果として大当り図柄が確定停
止されるときの各演出の実行タイミングを示すタイムチャートである。また、図11-1
2は、そのとき実行される各演出の演出画像の一例を示す説明図である。
まず、図11-12(1)に示すように、遊技状態が低確/非KT状態に制御されてい
るときには、演出制御用CPU120により、演出モードが通常モードに制御されている
。演出モードが通常モードのときには、飾り図柄の背景画像として「晴れ画像」が表示さ
れることになる。ここで、CPU103が、第2特別図柄の変動表示を実行している状態
であるとする。これに対応して、演出制御用CPU120は、画像表示装置5の第2小図
柄表示エリア5l2、第2小図柄表示エリア5c2、及び第2小図柄表示エリア5r2に
おいて、第2小図柄の変動表示を実行している。また、前回実行された(直近に実行され
た)第1特別図柄の変動表示の表示結果が「はずれ」であったことに基づいて、画像表示
装置5の図柄表示エリア5L、図柄表示エリア5C、及び図柄表示エリア5R、並びに、
第1小図柄表示エリア5l1、第1小図柄表示エリア5c1、及び第1小図柄表示エリア
5r1において、その変動表示が確定停止したときの飾り図柄及び第1小図柄の組み合わ
せ(本例では、「247」)を継続して表示させている。
また、演出制御用CPU120は、第1保留記憶数が0であり、第2保留記憶数が0で
あることに基づいて、画像表示装置5の第1保留記憶数特別表示領域06TM015に「
0」を表示させ、第2保留記憶数特別表示領域06TM025に「0」を表示させている
。アクティブ表示領域06TM031には、アクティブ表示06TM030を表示させて
いる。
次いで、図11-12(2)に示すように、入賞球装置6Aへの始動入賞が発生したこ
とに基づいて、CPU103が、表示結果が「はずれ」となる第1特別図柄の変動表示を
開始すると(図11-11に示すT1のタイミング)、演出制御用CPU120は、画像
表示装置5の表示画面の全域を覆う被覆画像として暗転画像06TM200を表示するこ
とにより、背景画像及び飾り図柄の視認性を低下させて視認困難状態とする。ここで、演
出制御用CPU120は、暗転画像06TM200を表示させるとともに、「FEVER
接近中」の文字を画面全体に表示させる。即ち、暗転画像06TM200に「FEVER
接近中」の文字を重畳表示させる。「FEVER接近中」の文字は、暗転画像06TM2
00よりも表示優先度の高い(表示レイヤが上位である)画像であるため、遊技者からは
暗転画像06TM200よりも手前に表示されているように見える。
このとき、演出制御用CPU120は、画像表示装置5の第1小図柄表示エリア5l1
、第1小図柄表示エリア5c1、及び第1小図柄表示エリア5r1において、第1小図柄
の変動表示を開始させる。これにより、遊技者は、第1特別図柄の変動表示が開始してい
ることを認識することができる。
次いで、図11-12(3)に示すように、第1特別図柄の変動表示の表示結果として
はずれ図柄が導出表示されるタイミングで(図11-11に示すT2のタイミングで)、
演出制御用CPU120は、飾り図柄及び背景画像を視認困難状態としたまま「FEVE
R接近中」の文字を継続して表示し、第1図柄確定指定コマンドを受信したことに基づい
て、画像表示装置5の第1小図柄表示エリア5l1、第1小図柄表示エリア5c1、及び
第1小図柄表示エリア5r1において、表示結果が「はずれ」となる第1小図柄の組み合
わせ(本例では、「412」)を確定停止させる。
次いで、図11-12(4)に示すように、第2特別図柄の変動表示の表示結果として
大当り図柄が導出表示されるタイミングで(図11-11に示すT3のタイミングで)、
図柄確定指定コマンドを受信したことに基づいて、画像表示装置5の第2小図柄表示エリ
ア5l2、第2小図柄表示エリア5c2、及び第2小図柄表示エリア5r2において、表
示結果が「大当り」となる第2小図柄の組み合わせ(本例では、「777」)を確定停止
させる。そして、演出制御用CPU120は、視認困難状態を終了させるとともに「FE
VER接近中」の文字を非表示とする。
図11-12に示すように、表示結果が「大当り」となる第2小図柄(サブ図柄である
第2特別図柄に対応した情報)の変動表示が実行されているときに、表示結果が「はずれ
」となる第1特別図柄の変動表示が開始されたことに対応して、演出制御用CPU120
は、暗転画像06TM200を表示することにより背景画像及び飾り図柄の視認性を低下
させて視認困難状態とするとともに「FEVER接近中」の文字を画面全体に表示するこ
とにより、第2特別図柄の変動表示結果が大当りとなることを報知する。このような構成
によれば、表示結果が「はずれ」となる一方の特別図柄の変動表示が開始されたことを契
機として、それよりも前から実行されている他方の特別図柄の変動表示の表示結果が「大
当り」となるときの演出効果を高めて、大当りが発生することの興趣を向上させることが
できる。
なお、図11-11及び図11-12の例では、表示結果が大当りとなるサブ図柄(第
2特別図柄)の変動表示中に、表示結果がはずれとなるメイン図柄(第1特別図柄)の変
動表示が開始されたことを契機として大当りの発生を報知しているが、これに限らず、サ
ブ図柄の変動表示に対応した保留記憶について、始動入賞時の判定結果が「大当り」と判
定されていた場合に、当該保留記憶に対応したサブ図柄の変動表示が開始される前に、表
示結果がはずれとなるメイン図柄の変動表示が開始されたことを契機として大当りの発生
を報知するようにしても良い。即ち、演出制御用CPU120は、サブ図柄の変動表示に
対応した保留記憶として、始動入賞時に「大当り」と判定された保留記憶が存在している
場合、その保留記憶に対応したサブ図柄の変動表示が開始される前に、表示結果がはずれ
となるメイン図柄の変動表示が開始されたときに、暗転画像06TM200を表示するこ
とにより背景画像及び飾り図柄の視認性を低下させて視認困難状態とするとともに「FE
VER接近中」の文字を画面全体に表示する演出を実行しても良い。この演出は、始動入
賞時の判定結果が「大当り」と判定されたサブ図柄の変動表示を対象としており、始動入
賞時の判定結果が「大当り」と判定されたサブ図柄の変動表示が開始される前に実行され
る所謂先読み予告演出となる。
但し、前述したように、表示結果が大当りとなるサブ図柄の変動表示を対象として先読
み予告演出を実行した場合、大当り報知期間が過度に長期間となってしまいアウト数が低
下する問題が生じるため、本実施形態では、表示結果が大当りとなるサブ図柄の変動表示
を対象として先読み予告演出を実行しないようにしている。
なお、上記の実施形態では、遊技状態が非KT状態に制御されており、メイン図柄が第
1特別図柄であり、サブ図柄が第2特別図柄となっている場合の例を示したが、これに限
らず、遊技状態がKT状態に制御されており、メイン図柄が第2特別図柄であり、サブ図
柄が第1特別図柄となっている場合に、表示結果が「大当り」となる第1特別図柄の変動
表示中に、表示結果が「はずれ」となる第2特別図柄の変動表示が開始されたときに、飾
り図柄及び背景画像を視認困難状態として「FEVER接近中」の文字を表示させる演出
を実行しても良い。
また、上記の実施形態において、表示結果が大当りとなるサブ図柄(非KT状態であれ
ば第2特別図柄、KT状態であれば第1特別図柄)の変動表示中に、表示結果がはずれと
なるメイン図柄(非KT状態であれば第1特別図柄、KT状態であれば第2特別図柄)の
変動表示が開始されたことを契機として、画像表示装置5において大当りが発生すること
を報知することなく(例えば「FEVER接近中」の文字を表示させることなく)右打ち
すべき旨を報知するようにしても良い。例えば、画像表示装置5において右打ち表示を行
うとともに、右打ち報知用LEDを点灯させ、右打ち表示器を点灯させることにより、右
打ちすべき旨を報知する。なお、この際に、画像表示装置5において右打ち表示を行うこ
となく、右打ち報知用LEDを点灯させ、右打ち表示器を点灯させるようにしても良い。
(チャンス目RUSH演出の変形例)
上記実施形態では、図柄表示エリア5L、図柄表示エリア5C、及び、図柄表示エリア
5Rにおいて飾り図柄の変動表示が実行されときに、第1特別図柄の変動表示に対応して
飾り図柄の変動表示が実行される場合と、第2特別図柄の変動表示に対応して飾り図柄の
変動表示が実行される場合とがあり、第1特別図柄の変動表示及び第2特別図柄の変動表
示のうち何れの特別図柄の変動表示に対応して飾り図柄の変動表示が実行されるのかは、
遊技状態に応じて異なっていた。そのような形態に限らず、図11-14(1)に示すよ
うに、第1図柄表示エリア5L1、第1図柄表示エリア5C1、及び、第1図柄表示エリ
ア5R1において第1特別図柄に対応した第1飾り図柄の変動表示が実行され、第2図柄
表示エリア5L2、第2図柄表示エリア5C2、及び、第2図柄表示エリア5R2におい
て第2特別図柄に対応した第2飾り図柄の変動表示が実行される構成にしても良い。即ち
、遊技状態に関わらず、第1特別図柄の変動表示に対応して第1飾り図柄の変動表示が実
行され、第2特別図柄の変動表示に対応して第2飾り図柄の変動表示が実行されても良い
このような演出構成に基づいてチャンス目RUSH演出が実行される変形例に関して、
図11-13及び図11-14を用いて説明する。図11-13は、遊技状態が低確/非
KT状態(通常モード)に制御されており、第1特別図柄の変動表示を実行中に、第2特
別図柄の変動表示が開始され、第2特別図柄の変動表示の表示結果が「大当り」となると
きの各演出の実行タイミングを示すタイムチャートである。また、図10-14は、その
ときの各演出の演出画像を示す説明図である。
まず、図11-13(1)に示すように、遊技状態が低確/非KT状態(通常状態)に
制御されているときには、演出制御用CPU120により、演出モードが通常モードに制
御されている。演出モードが通常モードのときには、飾り図柄の背景画像として「晴れ画
像」が表示されることになる。ここで、CPU103が、第1特別図柄の変動表示を実行
している状態であるとする。これに対応して、演出制御用CPU120は、画像表示装置
5の第1図柄表示エリア5L1、第1図柄表示エリア5C1、及び第1図柄表示エリア5
R1において、第1飾り図柄(第1特別図柄に対応した情報)の変動表示を実行している
とともに、画像表示装置5の第1小図柄表示エリア5l1、第1小図柄表示エリア5c1
、及び第1小図柄表示エリア5r1において、第1小図柄の変動表示を実行している。
また、前回実行された(直近に実行された)第2特別図柄の変動表示の表示結果が「小
当り」であったことに基づいて、画像表示装置5の第2図柄表示エリア5L2、第2図柄
表示エリア5C2、及び第2図柄表示エリア5R2において、第2特別図柄が確定停止し
たときの第2飾り図柄の組み合わせ(本例では、「135」)を継続して表示させており
、第2小図柄表示エリア5l2、第2小図柄表示エリア5c2、及び第2小図柄表示エリ
ア5r2において、第2特別図柄が確定停止したときの第2小図柄の組み合わせ(本例で
は、「135」)を継続して表示させている。
また、演出制御用CPU120は、第1保留記憶数が0であり、第2保留記憶数が1で
あることに基づいて、画像表示装置5の第1保留記憶数特別表示領域06TM015に「
0」を表示させ、第2保留記憶数特別表示領域06TM025に「1」を表示させている
。アクティブ表示領域06TM031には、アクティブ表示06TM030を表示させて
いる。
次いで、図11-14(2)に示すように、CPU103が、表示結果が「大当り」と
なる第2特別図柄の変動表示を開始すると(図11-13に示すT1のタイミング)、演
出制御用CPU120は、第2特別図柄の変動表示が開始されたことに対応させて、画像
表示装置5の第2図柄表示エリア5L2、第2図柄表示エリア5C2、及び第2図柄表示
エリア5R2において、第2飾り図柄(第2特別図柄に対応した情報)の変動表示を開始
させるとともに、画像表示装置5の第2小図柄表示エリア5l2、第2小図柄表示エリア
5c2、及び第2小図柄表示エリア5r2において、第2小図柄の変動表示を開始させる
ここで、演出制御用CPU120は、チャンス目RUSH演出を実行することに伴い、
画像表示装置5の中央部に「チャンス目RUSH突入」の文字をさせる。「チャンス目R
USH突入」の文字は、第1飾り図柄及び第2飾り図柄よりも表示優先度の高い(表示レ
イヤが上位である)画像であるため、遊技者からは第1飾り図柄及び第2飾り図柄よりも
手前に表示されているように見える。
また、演出制御用CPU120は、第1保留記憶数が0であり、第2保留記憶数が1か
ら0に更新されたことに基づいて、画像表示装置5の第1保留記憶数特別表示領域06T
M015に「0」を表示させ、第2保留記憶数特別表示領域06TM025に「0」を表
示させている。そして、アクティブ表示領域06TM031に表示されていたアクティブ
表示06TM030を消去している。
次いで、図11-14(3)に示すように(図11-13に示すT2のタイミングで)
、演出制御用CPU120は、画像表示装置5の上部に「チャンス目RUSH」の文字を
表示させ、画像表示装置5の第1図柄表示エリア5L1、第1図柄表示エリア5C1、及
び第1図柄表示エリア5R1に、語呂合わせ可能な第1飾り図柄の組み合わせ(本例では
、「194」[行くよ])を、図11-14(1)及び(2)よりも(チャンス目RUS
H演出が実行されることが報知される前よりも)拡大させた態様で仮停止させる。即ち、
第1飾り図柄の変動表示と、第2飾り図柄の変動表示とは並行して実行されるが、チャン
ス目が仮停止される第1飾り図柄の視認性が、第2飾り図柄の視認性よりも高められるこ
とになる。
このとき、第1小図柄表示エリア5l1、第1小図柄表示エリア5c1、及び第1小図
柄表示エリア5r1では、第1小図柄の変動表示を継続している。即ち、第1飾り図柄が
仮停止された第1図柄表示エリア5L1に対応した第1小図柄表示エリア5l1、第1飾
り図柄が仮停止された第1図柄表示エリア5C1に対応した第1小図柄表示エリア5c1
、及び、第1飾り図柄が仮停止された第1図柄表示エリア5R1に対応した第1小図柄表
示エリア5r1において、第1小図柄を確定停止させることなく継続して変動表示させて
いる。
また、演出制御用CPU120は、画像表示装置5の第2図柄表示エリア5L2、第2
図柄表示エリア5C2、及び第2図柄表示エリア5R2において、第2飾り図柄の変動表
示を継続させているが、このときの第2飾り図柄は、第1飾り図柄よりも視認性は低くな
っている。このような構成によれば、画像表示装置5において第1飾り図柄の変動表示と
第2飾り図柄の変動表示とが同時に実行されているときに、遊技者に注目するべき飾り図
柄(本例では、チャンス目RUSH演出により語呂合わせ可能となっている第1飾り図柄
の組み合わせ)を認識し易くすることができる。
次いで、図11-14(4)に示すように(図11-13に示すT3のタイミングで)
、演出制御用CPU120は、画像表示装置5の上部に「チャンス目RUSH」の文字を
表示させた状態で、画像表示装置5の第1図柄表示エリア5L1、第1図柄表示エリア5
C1、及び第1図柄表示エリア5R1において、第1飾り図柄の再変動を実行する。ここ
で、再変動されている第1飾り図柄は、変動表示中の第2飾り図柄よりも視認性が高いま
まである。
次いで、図11-14(5)に示すように(図11-13に示すT4のタイミングで)
、演出制御用CPU120は、画像表示装置5の上部に「チャンス目RUSH」の文字を
表示させた状態で、画像表示装置5の第1図柄表示エリア5L1、第1図柄表示エリア5
C1、及び第1図柄表示エリア5R1に、語呂合わせ可能な第1飾り図柄の組み合わせ(
本例では、「101」[祝い])を仮停止させる。ここで、仮停止されている第1飾り図
柄は、変動表示中の第2飾り図柄よりも視認性が高いままである。
このとき、第1小図柄表示エリア5l1、第1小図柄表示エリア5c1、及び第1小図
柄表示エリア5r1では、第1小図柄の変動表示を継続している。即ち、第1飾り図柄が
仮停止された第1図柄表示エリア5L1に対応した第1小図柄表示エリア5l1、第1飾
り図柄が仮停止された第1図柄表示エリア5C1に対応した第1小図柄表示エリア5c1
、及び、第1飾り図柄が仮停止された第1図柄表示エリア5R1に対応した第1小図柄表
示エリア5r1においても、第1小図柄を確定停止させることなく継続して変動表示させ
ている。
次いで、図11-14(6)に示すように(図11-13に示すT5のタイミングで)
、演出制御用CPU120は、画像表示装置5の上部に「チャンス目RUSH」の文字を
表示させた状態で、画像表示装置5の第1図柄表示エリア5L1、第1図柄表示エリア5
C1、及び第1図柄表示エリア5R1において、第1飾り図柄の再変動を実行する。ここ
で、再変動されている第1飾り図柄は、変動表示中の第2飾り図柄よりも視認性が高いま
まである。
次いで、図11-14(7)に示すように(図11-13に示すT6のタイミングで)
、演出制御用CPU120は、画像表示装置5の上部に「チャンス目RUSH」の文字を
表示させた状態で、画像表示装置5の第1図柄表示エリア5L1、第1図柄表示エリア5
C1、及び第1図柄表示エリア5R1に、語呂合わせ可能な第1飾り図柄の組み合わせ(
本例では、「315」[最高])を仮停止させる。ここで、仮停止されている第1飾り図
柄は、変動表示中の第2飾り図柄よりも視認性が高いままである。
このとき、第1小図柄表示エリア5l1、第1小図柄表示エリア5c1、及び第1小図
柄表示エリア5r1では、第1小図柄の変動表示を継続している。即ち、第1飾り図柄が
仮停止された第1図柄表示エリア5L1に対応した第1小図柄表示エリア5l1、第1飾
り図柄が仮停止された第1図柄表示エリア5C1に対応した第1小図柄表示エリア5c1
、及び、第1飾り図柄が仮停止された第1図柄表示エリア5R1に対応した第1小図柄表
示エリア5r1においても、第1小図柄を確定停止させることなく継続して変動表示させ
ている。
次いで、演出制御用CPU120は、第2特別図柄の変動表示結果として大当り図柄が
確定停止されたタイミングで(図11-13に示すT7のタイミングで)、「チャンス目
RUSH」の文字を非表示としてチャンス目RUSH演出を終了させる。そして、演出制
御用CPU120は、画像表示装置5の第2図柄表示エリア5L2、第2図柄表示エリア
5C2、及び第2図柄表示エリア5R2において、表示結果が「大当り」となる第2飾り
図柄の組み合わせ(本例では、「777」)を、図11-14(1)及び(2)よりも(
チャンス目RUSH演出が実行されることが報知される前よりも)拡大させた態様で確定
停止させる。また、これとともに、図11-14(8)に示すように、第2図柄確定指定
コマンドを受信したことに基づいて、第2小図柄表示エリア5l2、第2小図柄表示エリ
ア5c2、及び第2小図柄表示エリア5r2において、表示結果が「大当り」となる第2
小図柄の組み合わせ「777」を確定停止させる。
ここで、前述した図10-7に示すように、CPU103は、第1特別図柄変動処理に
おいて、第2特別図柄表示装置4Bにて大当り図柄を導出表示していれば(ステップ02
6IWS1124AでYES)、第1特別図柄の変動表示を強制的に終了させて表示結果
がはずれとなるように制御するとともに、演出制御用CPU120に第1強制図柄確定指
定コマンドを送信する(ステップS06TM1210A)。
これに伴い、演出制御用CPU120は、図11-14(8)に示すように、第1強制
図柄確定指定コマンドを受信したことに基づいて、画像表示装置5の第1図柄表示エリア
5L1、第1図柄表示エリア5C1、及び第1図柄表示エリア5R1に、表示結果が「は
ずれ」となる第1飾り図柄の組み合わせ(本例では、「315」)を、チャンス目RUS
H演出の実行期間中よりも縮小させた態様(チャンス目RUSH演出が実行されることが
報知される前の態様)で確定停止させる。また、これとともに、第1小図柄表示エリア5
l1、第1小図柄表示エリア5c1、及び第1小図柄表示エリア5r1に第1小図柄の組
み合わせ(本例では、「315」)を確定停止させる。その結果、大当り図柄(「777
」)となる第2飾り図柄の視認性は、はずれ図柄(「315」)となる第1飾り図柄の視
認性よりも高められることになる。このように、遊技者に、注目すべき飾り図柄(本例で
は、大当り図柄となる第2特別図柄に対応した第2飾り図柄)を認識させることができる
図11-14に示したように、第1特別図柄の変動表示に対応した第1飾り図柄の変動
表示と、第2特別図柄の変動表示に対応した第2飾り図柄の変動表示とを並行して実行可
能であることにより、遊技状態にかかわらず、第1特別図柄に対応した演出(第1飾り図
柄を用いた演出)と第2特別図柄に対応した演出(第2飾り図柄を用いた演出)とを実行
可能であるため、演出効果を高めることができる。
(小当り遊技状態中の演出例)
次に、小当り遊技状態中の演出例に関して、図11-15~図11-21等を用いて説
明する。まず、本例における演出制御手段の動作について説明する。前述したように、図
9-35~図9-37は、コマンド解析処理(ステップS75)の具体例を示すフローチ
ャートである。主基板11から受信された演出制御コマンドは受信コマンドバッファに格
納されるが、コマンド解析処理では、演出制御用CPU120は、コマンド受信バッファ
に格納されているコマンドの内容を確認する。以下に示す例では、コマンド解析処理(ス
テップS75)として、図9-35及び図9-36に示した処理、並びに、図11-15
に示す処理を実行する。図11-15に示す処理は、演出制御用CPU120により図9
-37に示した処理に代えて実行される処理である。なお、図9-35及び図9-36に
ついては、前述してあるため、ここでは説明を省略し、前図9-37の処理に代えて実行
する図11-15について説明する。
なお、図11-15のステップ026IWS648~026IWS658、及びステッ
プ026IWS660~026IWS662についても、図9-37のステップ026I
WS648~026IWS658、及びステップ026IWS660~026IWS66
2と合致しているため、ここでは説明を省略し、図11-15のステップ026IWS6
59、及びステップS10TM1000について説明する。
コマンド解析処理において、受信した演出制御コマンドが特殊入賞口入賞指定コマンド
であれば(ステップ026IWS657)、演出制御用CPU120は、小当り連続中賞
球数カウンタの値を10加算する(ステップ026IWS658)。次いで、演出制御用
CPU120は、加算後の小当り連続中賞球数カウンタの値にもとづいて、画像表示装置
5において、小当り連続中賞球数表示1が表示されていれば、小当り連続中賞球数表示1
を更新する制御を行う(ステップ026IWS659)。
次いで、演出制御用CPU120は、後述する小当り保留連続中賞球数カウンタに10
加算する(ステップS10TM1000)。そして、ステップ026IWS660以降の
処理を実行する。即ち、小当り遊技状態において特殊入賞口への入賞に基づいて10個の
賞球が付与されたことに対応して、小当り保留連続中賞球数カウンタの値に、付与された
賞球数を加算する。
また、本特徴部10TMでは、演出制御手段(具体的には、演出制御用CPU120)
は、演出制御プロセス処理(ステップS76)の小当り終了演出処理(ステップS175
)において、第2特別図柄の変動表示結果に基づく小当り遊技状態が終了するときに、図
11-16に示す特図2小当り演出決定処理を実行することにより、小当り終了演出の演
出態様を決定する。
図11-16は、特図2小当り演出決定処理を示すフローチャートである。特図2小当
り演出決定処理は、第2特別図柄の変動表示結果に基づく小当り遊技状態が終了するとき
の小当り終了演出の演出態様を決定するための処理であり、ここで決定された演出態様に
基づいて小当り終了演出処理(ステップS175)における小当り終了演出が実行される
ことになる。
特図2小当り演出決定処理において、演出制御用CPU120は、次に実行される第2
特別図柄の変動表示の表示結果が「小当り」となるか否かを、始動入賞時に受信したコマ
ンドに基づいて判定する(ステップS10TM2000)。即ち、1個目の第2保留記憶
に対応した始動入賞時のコマンドにより「小当り」が指定されているか否かを確認する。
このとき、第1保留記憶数が0であることを条件としてステップS10TM2000以
降の処理を実行し、第1保留記憶数が1以上であればステップS10TM2000以降の
処理を実行することなく、即ち、小当り終了演出の演出態様を決定することなく処理を終
了させても良い。これにより、第1特別図柄の変動表示結果が「小当り」とはならず、小
当りが連続しないにもかかわらず後述する小当り連続演出が実行されてしまうことを防止
することができる。
次に実行される第2特別図柄の変動表示の表示結果が「小当り」となることが、始動入
賞時に判定されていた場合には(ステップS10TM2000でYES)、演出制御用C
PU120は、小当り保留連続数カウンタの値を1加算し(ステップS10TM2010
)、小当り連続演出を実行することに決定する(ステップS10TM2020)。そして
、小当り連続演出の演出態様を、後述する小当り連続演出の演出態様決定テーブル(図1
1-17(A)参照)に基づいて決定し(ステップS10TM2030)、処理を終了す
る。
図11-17(A)は、小当り連続演出の演出態様決定テーブルの具体例を示す説明図
である。図11-17(A)に示すように、この実施の形態では、小当り連続回数(小当
り保留連続数カウンタの値)に応じて、小当り連続演出として「第1態様」、「第2態様
」、及び「第3態様」の何れかの演出態様を決定可能となっている。例えば、前々回実行
された第2特別図柄の変動表示結果が「はずれ」であり、前回実行された第2特別図柄の
変動表示結果が「小当り」であり、その小当り遊技状態終了時に、次に実行される第2特
別図柄の変動表示結果が「小当り」となることが確認された場合には(ステップS10T
M2000でYES)、小当り連続回数(小当り保留連続数カウンタの値)は1となる。
即ち、n+1回実行された変動表示の表示結果が何れも小当りとなる場合に、小当り連続
回数がnとされる。
図11-17(A)に示すように、小当り連続回数が1回~5回(即ち、小当り保留連
続数カウンタの値が1~5)である場合、小当り連続演出の演出態様は「第1態様」とな
る。第1態様の小当り連続演出は、小当りエンディング期間において、「nCOMBO」
(n=小当り連続回数=小当り保留連続数カウンタの値)の文字が白色態様で表示される
とともに、白色の背景と「まだだ!」の文字及びキャラクタを含むカットイン画像10T
M310が表示される。但し、n=1のときは「1COMBO」とは表示されず、「1」
を省略して単に「COMBO」の文字だけが表示される(図11-20(18)を参照)
小当り連続回数が6回~10回(即ち、小当り保留連続数カウンタの値が6~10)で
ある場合、小当り連続演出の演出態様は「第2態様」となる。第2態様の小当り連続演出
は、小当りエンディング期間において、「nCOMBO」(n=小当り連続回数=小当り
保留連続数カウンタの値)の文字が青色態様で表示されるとともに、青色の背景と「まだ
まだ!!」の文字及びキャラクタを含むカットイン画像10TM320が表示される。
小当り連続回数が11回以上(即ち、小当り保留連続数カウンタの値が11以上)であ
る場合、小当り連続演出の演出態様は「第3態様」となる。第3態様の小当り連続演出は
、小当りエンディング期間において、「nCOMBO」(n=小当り連続回数=小当り保
留連続数カウンタの値)の文字が赤色態様で表示されるとともに、赤色の背景と「EXT
RA」の文字及びキャラクタを含むカットイン画像10TM330が表示される。
一方、演出制御用CPU120は、次に実行される第2特別図柄の変動表示の表示結果
が「小当り」とはならない場合には(ステップS10TM2000でNO)、小当りエン
ディング演出を実行することに決定する(ステップS10TM2040)。そして、小当
りエンディング演出の演出態様を、後述する小当りエンディング演出の演出態様決定テー
ブル(図11-17(B)参照)に基づいて決定し、小当り保留連続数カウンタの値をク
リアして0とし(ステップS10TM2060)、小当り保留連続中賞球数カウンタの値
をクリアして0とし(ステップS10TM2070)、そのまま処理を終了する。
図11-17(B)は、小当りエンディング演出の演出態様決定テーブルの具体例を示
す説明図である。図11-17(B)に示すように、この実施の形態では、小当り保留連
続中賞球数(小当り保留連続中賞球数カウンタの値)に応じて、小当りエンディング演出
として「第1態様」、「第2態様」、及び「第3態様」の何れかの演出態様を決定可能と
なっている。具体的には、小当り保留連続中賞球数カウンタによりカウントされている値
は、合計でn+1回の小当りが連続して発生した場合における1回目の小当り遊技状態~
n+1回目の小当り遊技状態における特殊入賞口への入賞に応じて付与された賞球数の合
計値である。
図11-17(B)に示すように、小当り保留連続中賞球数が0pt~150pt(即
ち、小当り保留連続中賞球数カウンタの値が0~150)である場合、小当りエンディン
グ演出の演出態様は「第1態様」となる。第1態様の小当りエンディング演出では、小当
りエンディング期間において、「TOTALmpt」(m=小当り保留連続中賞球数カウ
ンタの値)の文字が白色態様で表示される。小当り保留連続中賞球数が151pt~30
0pt(即ち、小当り保留連続中賞球数カウンタの値が151~300)である場合、小
当りエンディング演出の演出態様は「第2態様」となる。第2態様の小当りエンディング
演出では、小当りエンディング期間において、「TOTALmpt」(m=小当り保留連
続中賞球数カウンタの値)の文字が青色態様で表示される。小当り保留連続中賞球数が3
01pt~(即ち、小当り保留連続中賞球数カウンタの値が301以上)である場合、小
当りエンディング演出の演出態様は「第3態様」となる。第3態様の小当りエンディング
演出では、小当りエンディング期間において、「TOTALmpt」(m=小当り保留連
続中賞球数カウンタの値)の文字が赤色態様で表示される。
小当り保留連続数カウンタは、KT状態において、特別図柄の変動表示結果がはずれ及
び大当りの何れにもなることなく小当りが連続して発生するときの、小当りの連続回数を
カウントするためのカウンタである。例えば、KT状態で、第2特別図柄の変動表示の表
示結果が「小当り」→「小当り」→「小当り」→「はずれ」となった場合には、小当り保
留連続数カウンタの値は2となった後に0にクリアされ、当該KT状態で、第2特別図柄
の変動表示結果が2回続けて「小当り」となるときにカウントが再開される。また、KT
状態で、第2特別図柄の変動表示の表示結果が「小当り」→「小当り」→「小当り」→「
小当り」→「はずれ」となった場合には、小当り保留連続数カウンタの値は3となった後
に0にクリアされ、当該KT状態で、第2特別図柄の変動表示結果が2回続けて「小当り
」となるときにカウントが再開される。
小当り保留連続中賞球数カウンタは、KT状態において、特別図柄の変動表示結果がは
ずれ及び大当りの何れにもなることなく小当りが連続して発生したときの、特殊入賞口へ
の入賞により付与された賞球をカウントするためのカウンタである。例えば、KT状態で
、第2特別図柄の変動表示の表示結果が「小当り」→「小当り」→「はずれ」となった場
合に、小当り毎に30個の賞球を得られていたとする。この場合に、小当り保留連続中賞
球数カウンタの値は[30個×2回=60]となった後に0にクリアされ、当該KT状態
において、第2特別図柄の変動表示結果が「小当り」となるとカウントが再開される。ま
た、KT状態で、第2特別図柄の変動表示の表示結果が「小当り」→「小当り」→「小当
り」→「小当り」→「はずれ」となった場合に、小当り毎に30個の賞球を得られていた
とする。この場合に、小当り保留連続中賞球数カウンタの値は[30個×4回=120]
となった後に0にクリアされ、当該KT状態において、第2特別図柄の変動表示結果が「
小当り」となるとカウントが再開される。
(小当りRUSHモード中の演出例)
次に、遊技状態が高確/第2KT状態(小当りRUSHモード)に制御されてから、第
2特別図柄の変動表示結果が連続して「小当り」となる場合の演出例に関して、図11-
18、図11-19、及び図11-20を用いて説明する。
図11-18は、遊技状態が高確/第2KT状態(小当りRUSHモード)に制御され
ているときに発生した小当りに関連した各演出の実行タイミングを示すタイムチャートで
あり、図11-19及び図11-20は、遊技状態が高確/第2KT状態(小当りRUS
Hモード)に制御されているときに発生した小当りに関連した演出画像の一例を示す説明
図である。
まず、図11-19(1)に示すように、遊技状態が高確/第2KT状態に制御されて
いるときには、演出制御用CPU120により、演出モードが小当りRUSHモードに制
御されている。演出モードが小当りRUSHモードのときには、飾り図柄の背景画像とし
て「台風画像」が表示されることになる。CUP103が、第2特別図柄の変動表示を実
行しているとき、演出制御用CPU120は、画像表示装置5の図柄表示エリア5L、図
柄表示エリア5C、及び図柄表示エリア5Rにおいて、飾り図柄(メイン図柄である第2
特別図柄に対応した情報)の変動表示を実行しており、画像表示装置5の第2小図柄表示
エリア5l2、第2小図柄表示エリア5c2、及び第2小図柄表示エリア5r2において
、第2小図柄(第2特別図柄に対応した情報)の変動表示を実行している。また、前回実
行された(直近に実行された)第1特別図柄の変動表示の表示結果が「はずれ」であった
ことに基づいて、画像表示装置5の第1小図柄表示エリア5l1、第1小図柄表示エリア
5c1、及び第1小図柄表示エリア5r1において、その変動表示が確定停止したときの
第1小図柄の組み合わせ(本例では、「247」)を継続して表示させている。
演出制御用CPU120は、第1保留記憶数が0であるので、画像表示装置5の第1保
留記憶数特別表示領域06TM015に「0」を表示させており、第2保留記憶数が4で
あるので、画像表示装置5の第2保留記憶数特別表示領域06TM025に「4」を表示
させている。また、アクティブ表示領域06TM031には、現在実行中の変動表示に対
応したアクティブ表示06TM030を表示させており、第2保留表示領域06TM02
1には、第2保留表示06TM020を4つ表示させている。
第2KT状態中である場合には、図11-19(1)に示すように、画像表示装置5に
おいて、第2KT状態中における小当りの総回数を示す小当り総回数表示1が表示される
とともに、第2KT状態中で小当りが発生している期間に発生した総賞球数を示す小当り
総賞球数表示1が表示される。本例では、16R確変大当りが発生して第2KT状態に移
行された後、現時点までに小当りが9回連続して発生しているものとし、図11-19(
1)に示すように、小当り総回数表示1として「9回目」などの文字が表示されている場
合が示されている。また、最初の16R確変大当りにもとづく大当り遊技中に15個×1
0球×16ラウンド=2400個の賞球が得られ、その後の小当り毎に10個×3球=3
0個の賞球が得られ、9回の小当り発生により30個×9=270個の賞球が得られたこ
とにより、合計で2670個の賞球が得られていることにもとづいて、図11-19(1
)に示すように、小当り総賞球数表示1として「2670pt」などの文字が表示されて
いる場合が示されている。
次いで、図11-19(2)に示すように、演出制御用CPU120は、画像表示装置
5の図柄表示エリア5Lに飾り図柄の「1」、図柄表示エリア5Cに飾り図柄の「3」、
及び図柄表示エリア5Rに飾り図柄の「5」を確定停止させ、画像表示装置5の第2小図
柄表示エリア5l2に第2小図柄の「1」、第2小図柄表示エリア5c2に第2小図柄の
「3」、及び第2小図柄表示エリア5r2に第2小図柄の「5」を確定停止させる(図1
1-18に示すT1のタイミング)。即ち、第2特別図柄の変動表示結果が「小当り」と
なることに対応した飾り図柄の組み合わせである「135」を確定停止させ、第2特別図
柄の変動表示結果が「小当り」となることに対応した第2小図柄の組み合わせである「1
35」を確定停止させる。また、画像表示装置5の上部に「小当り!!」の文字を表示さ
せることにより小当りの発生を報知している。そして、演出制御用CPU120は、遊技
状態が小当り遊技状態に制御されることから、小当り総回数表示1を「10回目」に更新
させている。
次いで、遊技状態が小当り遊技状態に制御され、特殊可変入賞球装置17が開放中であ
る期間(図11-18に示すT1~T2の期間)には、図11-19(3)に示すように
、演出制御用CPU120は、アクティブ表示領域06TM031に表示されていたアク
ティブ表示06TM030と、第2保留表示領域06TM021に表示されていた4つの
第2保留表示06TM020を消去し、画像表示装置5にキャラクタ、及び、「小当りア
タッカー開放中!」の台詞を表示させる。
次いで、特殊可変入賞球装置17が開放中である期間に特殊入賞口に遊技球が3個入賞
し、賞球数がさらに10個×3球=30個増加して合計で2700個になったものとする
。そして、演出制御用CPU120は、特図2小当り演出決定処理において、次に実行さ
れる第2特別図柄の変動表示結果が「小当り」となることに基づいて(ステップS10T
M2000でYES)、小当り連続演出を実行することに決定し(ステップS10TM2
010)、小当り保留連続数カウンタの値が9である(次に実行される第2特別図柄の変
動表示結果が小当りとなることにより、連続して10回目の小当りが発生する)ことに基
づいて小当り連続演出の演出態様を第2態様に決定(ステップS10TM2020)した
ものとする。
この場合、図11-19(4)に示すように、演出制御用CPU120は、特殊可変入
賞球装置17が閉鎖してから小当り遊技状態が終了するまでの期間(図11-18に示す
T2~T3の小当りエンディング期間)に、第2態様の小当り連続演出を実行する。即ち
、画像表示装置5に「10COMBO」の文字を第2態様(青色)で表示させるとともに
、第2態様のカットイン画像10TM320(「まだまだ!!」の文字、キャラクタ、及
び、青色背景)を表示させる。そして、小当り総賞球数表示1を「2700pt」に更新
させる。
次いで、図11-19(5)に示すように、遊技状態が高確/第2KT状態に制御され
たままで、第2特別図柄の変動表示が開始されると、演出制御用CPU120は、画像表
示装置5の図柄表示エリア5L、図柄表示エリア5C、及び図柄表示エリア5Rにおいて
、飾り図柄の変動表示を開始させるとともに、画像表示装置5の第2小図柄表示エリア5
l2、第2小図柄表示エリア5c2、及び第2小図柄表示エリア5r2において、第2小
図柄の変動表示を開始させる(図11-18に示すT3のタイミング)。
ここで、演出制御用CPU120は、第2保留記憶数が3となったことに伴い、アクテ
ィブ表示領域06TM031にアクティブ表示06TM030を表示するとともに、第2
保留表示領域06TM021に表示されていた第2保留表示06TM020をアクティブ
表示領域06TM031側に1つずつシフトさせ、第2保留記憶数特別表示領域06TM
025に「3」を表示させる。
次いで、図11-19(6)に示すように、演出制御用CPU120は、画像表示装置
5の図柄表示エリア5Lに飾り図柄の「1」、図柄表示エリア5Cに飾り図柄の「3」、
及び図柄表示エリア5Rに飾り図柄の「5」を確定停止させ、画像表示装置5の第2小図
柄表示エリア5l2に第2小図柄の「1」、第2小図柄表示エリア5c2に第2小図柄の
「3」、及び第2小図柄表示エリア5r2に第2小図柄の「5」を確定停止させる(図1
1-18に示すT4のタイミング)。即ち、第2特別図柄の変動表示結果が「小当り」と
なることに対応した飾り図柄の組み合わせである「135」を確定停止させ、第2特別図
柄の変動表示結果が「小当り」となることに対応した第2小図柄の組み合わせである「1
35」を確定停止させる。また、画像表示装置5の上部に「小当り!!」の文字を表示さ
せることにより小当りの発生を報知している。そして、演出制御用CPU120は、遊技
状態が小当り遊技状態に制御されることから、小当り総回数表示1を「11回目」に更新
させている。
次いで、遊技状態が小当り遊技状態に制御され、特殊可変入賞球装置17が開放中であ
る期間(図11-18に示すT4~T5の期間)には、図11-19(7)に示すように
、演出制御用CPU120は、アクティブ表示領域06TM031に表示されていたアク
ティブ表示06TM030と、第2保留表示領域06TM021に表示されていた3つの
第2保留表示06TM020を消去し、画像表示装置5にキャラクタ、及び、「小当りア
タッカー開放中!」の台詞を表示させる。
次いで、特殊可変入賞球装置17が開放中である期間に特殊入賞口に遊技球が3個入賞
し、賞球数がさらに10個×3球=30個増加して合計で2730個になったものとする
。そして、演出制御用CPU120は、特図2小当り演出決定処理において、次に実行さ
れる第2特別図柄の変動表示結果が「小当り」となることに基づいて(ステップS10T
M2000でYES)、小当り連続演出を実行することに決定し(ステップS10TM2
010)、小当り保留連続数カウンタの値が10である(次に実行される第2特別図柄の
変動表示結果が小当りとなることにより、連続して11回目の小当りが発生する)ことに
基づいて小当り連続演出の演出態様を第3態様に決定(ステップS10TM2020)し
たものとする。
この場合、図11-19(8)に示すように、演出制御用CPU120は、特殊可変入
賞球装置17が閉鎖してから小当り遊技状態が終了するまでの期間(図11-18に示す
T5~T6の小当りエンディング期間)に、第3態様の小当り連続演出を実行する。即ち
、画像表示装置5に「11COMBO」の文字を第3態様(赤色)で表示させるとともに
、第3態様のカットイン画像10TM330(「EXTRA」の文字、キャラクタ、及び
、赤色態様の背景)を表示させる。そして、小当り総賞球数表示1を「2730pt」に
更新させる。
次いで、図11-19(9)に示すように、遊技状態が高確/第2KT状態に制御され
たままで、第2特別図柄の変動表示が開始されると、演出制御用CPU120は、画像表
示装置5の図柄表示エリア5L、図柄表示エリア5C、及び図柄表示エリア5Rにおいて
、飾り図柄の変動表示を開始させるとともに、画像表示装置5の第2小図柄表示エリア5
l2、第2小図柄表示エリア5c2、及び第2小図柄表示エリア5r2において、第2小
図柄の変動表示を開始させる(図11-18に示すT6のタイミング)。
ここで、演出制御用CPU120は、第2保留記憶数が2となったことに伴い、アクテ
ィブ表示領域06TM031にアクティブ表示06TM030を表示するとともに、第2
保留表示領域06TM021に表示されていた第2保留表示06TM020をアクティブ
表示領域06TM031側に1つずつシフトさせ、第2保留記憶数特別表示領域06TM
025に「2」を表示させる。
次いで、図11-19(10)に示すように、演出制御用CPU120は、画像表示装
置5の図柄表示エリア5Lに飾り図柄の「1」、図柄表示エリア5Cに飾り図柄の「3」
、及び図柄表示エリア5Rに飾り図柄の「5」を確定停止させ、画像表示装置5の第2小
図柄表示エリア5l2に第2小図柄の「1」、第2小図柄表示エリア5c2に第2小図柄
の「3」、及び第2小図柄表示エリア5r2に第2小図柄の「5」を確定停止させる(図
11-18に示すT7のタイミング)。即ち、第2特別図柄の変動表示結果が「小当り」
となることに対応した飾り図柄の組み合わせである「135」を確定停止させ、第2特別
図柄の変動表示結果が「小当り」となることに対応した第2小図柄の組み合わせである「
135」を確定停止させる。また、画像表示装置5の上部に「小当り!!」の文字を表示
させることにより小当りの発生を報知している。そして、演出制御用CPU120は、遊
技状態が小当り遊技状態に制御されることから、小当り総回数表示1を「12回目」に更
新させている。
次いで、遊技状態が小当り遊技状態に制御され、特殊可変入賞球装置17が開放中であ
る期間(図11-18に示すT7~T8の期間)には、図11-20(11)に示すよう
に、演出制御用CPU120は、アクティブ表示領域06TM031に表示されていたア
クティブ表示06TM030と、第2保留表示領域06TM021に表示されていた2つ
の第2保留表示06TM020を消去し、画像表示装置5にキャラクタ、及び、「小当り
アタッカー開放中!」の台詞を表示させる。
次いで、特殊可変入賞球装置17が開放中である期間に特殊入賞口に遊技球が3個入賞
し、賞球数がさらに10個×3球=30個増加して合計で2760個になったものとする
。そして、演出制御用CPU120は、特図2小当り演出決定処理において、次に実行さ
れる第2特別図柄の変動表示結果が「小当り」とはならない(「はずれ」となる)ことに
基づいて(ステップS10TM2000でNO)、小当りエンディング演出を実行するこ
とに決定し(ステップS10TM2040)、小当り保留連続中賞球数カウンタの値が3
60(30×12)であることに基づいて小当りエンディング演出の演出態様を第3態様
に決定(ステップS10TM2050)したものとする。
この場合、図11-20(12)に示すように、演出制御用CPU120は、特殊可変
入賞球装置17が閉鎖してから小当り遊技状態が終了するまでの期間(図11-18に示
すT8~T9の小当りエンディング期間)に、第3態様の小当りエンディング演出を実行
する。即ち、画像表示装置5にキャラクタを表示させるとともに「TOTAL360pt
」の文字を赤色態様で表示させる。そして、小当り総賞球数表示1を「2760pt」に
更新させる。このとき、可変入賞球装置6Bへの始動入賞が2回発生し、第2保留記憶数
が4となったことに伴い、第2保留記憶数特別表示領域06TM025に「4」を表示さ
せる。
そして、演出制御用CPU120は、小当りエンディング演出の実行に伴い、小当り保
留連続数カウンタを0にクリアし(ステップS10TM2060)、小当り保留連続中賞
球数カウンタを0にリセットする(ステップS10TM2070)ものとする。このよう
に、演出制御用CPU120は、小当りエンディング演出を実行する際に、次に実行され
る第2特別図柄の変動表示結果が小当りとはならないと判定されたことに基づいて、カウ
ントしている小当りの連続発生回数、及び、連続して発生した小当りにおいて特殊入賞口
への入賞に応じて付与された賞球数の合計値を一旦クリアして0とする。
次いで、図11-20(13)に示すように、遊技状態が高確/第2KT状態に制御さ
れたままで、第2特別図柄の変動表示が開始されると、演出制御用CPU120は、画像
表示装置5の図柄表示エリア5L、図柄表示エリア5C、及び図柄表示エリア5Rにおい
て、飾り図柄の変動表示を開始させるとともに、画像表示装置5の第2小図柄表示エリア
5l2、第2小図柄表示エリア5c2、及び第2小図柄表示エリア5r2において、第2
小図柄の変動表示を開始させる(図11-18に示すT9のタイミング)。
ここで、演出制御用CPU120は、第2保留記憶数が3となったことに伴い、アクテ
ィブ表示領域06TM031にアクティブ表示06TM030を表示するとともに、第2
保留表示領域06TM021に表示されていた第2保留表示06TM020をアクティブ
表示領域06TM031側に1つずつシフトさせ、第2保留記憶数特別表示領域06TM
025に「3」を表示させる。
次いで、図11-20(14)に示すように、演出制御用CPU120は、画像表示装
置5の図柄表示エリア5Lに飾り図柄の「1」、図柄表示エリア5Cに飾り図柄の「5」
、及び図柄表示エリア5Rに飾り図柄の「2」を確定停止させ、画像表示装置5の第2小
図柄表示エリア5l2に第2小図柄の「1」、第2小図柄表示エリア5c2に第2小図柄
の「5」、及び第2小図柄表示エリア5r2に第2小図柄の「2」を確定停止させる(図
11-18に示すT10のタイミング)。即ち、第2特別図柄の変動表示結果が「はずれ
」となることに対応した飾り図柄の組み合わせである「152」を確定停止させ、第2特
別図柄の変動表示結果が「はずれ」となることに対応した第2小図柄の組み合わせである
「152」を確定停止させる。
次いで、図11-20(15)に示すように、第2特別図柄の変動表示が開始されると
、演出制御用CPU120は、画像表示装置5の図柄表示エリア5L、図柄表示エリア5
C、及び図柄表示エリア5Rにおいて、飾り図柄の変動表示を開始させるとともに、画像
表示装置5の第2小図柄表示エリア5l2、第2小図柄表示エリア5c2、及び第2小図
柄表示エリア5r2において、第2小図柄の変動表示を開始させる(図11-18に示す
T11のタイミング)。
ここで、演出制御用CPU120は、第2保留記憶数が2となったことに伴い、アクテ
ィブ表示領域06TM031にアクティブ表示06TM030を表示するとともに、第2
保留表示領域06TM021に表示されていた第2保留表示06TM020をアクティブ
表示領域06TM031側に1つずつシフトさせ、第2保留記憶数特別表示領域06TM
025に「2」を表示させる。
次いで、図11-20(16)に示すように、演出制御用CPU120は、画像表示装
置5の図柄表示エリア5Lに飾り図柄の「1」、図柄表示エリア5Cに飾り図柄の「3」
、及び図柄表示エリア5Rに飾り図柄の「5」を確定停止させ、画像表示装置5の第2小
図柄表示エリア5l2に第2小図柄の「1」、第2小図柄表示エリア5c2に第2小図柄
の「3」、及び第2小図柄表示エリア5r2に第2小図柄の「5」を確定停止させる(図
11-18に示すT12のタイミング)。即ち、第2特別図柄の変動表示結果が「小当り
」となることに対応した飾り図柄の組み合わせである「135」を確定停止させ、第2特
別図柄の変動表示結果が「小当り」となることに対応した第2小図柄の組み合わせである
「135」を確定停止させる。また、画像表示装置5の上部に「小当り!!」の文字を表
示させることにより小当りの発生を報知している。そして、演出制御用CPU120は、
遊技状態が小当り遊技状態に制御されることから、小当り総回数表示1を「13回目」に
更新させている。
次いで、遊技状態が小当り遊技状態に制御され、特殊可変入賞球装置17が開放中であ
る期間(図11-18に示すT12~T13の期間)には、図11-20(17)に示す
ように、演出制御用CPU120は、アクティブ表示領域06TM031に表示されてい
たアクティブ表示06TM030と、第2保留表示領域06TM021に表示されていた
2つの第2保留表示06TM020を消去し、画像表示装置5にキャラクタ、及び、「小
当りアタッカー開放中!」の台詞を表示させる。
次いで、特殊可変入賞球装置17が開放中である期間に特殊入賞口に遊技球が3個入賞
し、賞球数がさらに10個×3球=30個増加して合計で2790個になったものとする
。そして、演出制御用CPU120は、特図2小当り演出決定処理において、次に実行さ
れる第2特別図柄の変動表示結果が「小当り」となることに基づいて(ステップS10T
M2000でYES)、小当り連続演出を実行することに決定し(ステップS10TM2
010)、小当り保留連続数カウンタの値が1である(次に実行される第2特別図柄の変
動表示結果が小当りとなることにより、連続して2回目の小当りが発生する)ことに基づ
いて小当り連続演出の演出態様を第1態様に決定(ステップS10TM2020)したも
のとする。
この場合、図11-20(18)に示すように、演出制御用CPU120は、特殊可変
入賞球装置17が閉鎖してから小当り遊技状態が終了するまでの期間(図11-18に示
すT13~T14の小当りエンディング期間)に、第1態様の小当り連続演出を実行する
。即ち、画像表示装置5に「COMBO」の文字を第1態様(白色)で表示させるととも
に、第1態様のカットイン画像10TM310(「まだだ!」の文字、キャラクタ、及び
、白色背景)を表示させる。そして、小当り総賞球数表示1を「2790pt」に更新さ
せる。
次いで、図11-20(19)に示すように、遊技状態が高確/第2KT状態に制御さ
れたままで、第2特別図柄の変動表示が開始されると、演出制御用CPU120は、画像
表示装置5の図柄表示エリア5L、図柄表示エリア5C、及び図柄表示エリア5Rにおい
て、飾り図柄の変動表示を開始させるとともに、画像表示装置5の第2小図柄表示エリア
5l2、第2小図柄表示エリア5c2、及び第2小図柄表示エリア5r2において、第2
小図柄の変動表示を開始させる(図11-18に示すT14のタイミング)。
ここで、演出制御用CPU120は、第2保留記憶数が1となったことに伴い、アクテ
ィブ表示領域06TM031にアクティブ表示06TM030を表示するとともに、第2
保留表示領域06TM021に表示されていた第2保留表示06TM020をアクティブ
表示領域06TM031側に1つずつシフトさせ、第2保留記憶数特別表示領域06TM
025に「1」を表示させる。
そして、第2特別図柄の変動表示結果が2回続けて小当りとなり、小当り遊技状態に制
御されることになる。
(小当りが連続しない場合の演出例)
次に、遊技状態が高確/第2KT状態(小当りRUSHモード)に制御されてから、第
2特別図柄の変動表示結果が連続して「小当り」とはならない場合の演出例に関して、図
11-21を用いて説明する。図11-21は、遊技状態が高確/第2KT状態(小当り
RUSHモード)に制御されているときに発生した小当りに関連した演出画像の一例を示
す説明図である。
まず、図11-21(1)に示すように、遊技状態が高確/第2KT状態に制御されて
いるときには、演出制御用CPU120により、演出モードが小当りRUSHモードに制
御されている。演出モードが小当りRUSHモードのときには、飾り図柄の背景画像とし
て「台風画像」が表示されることになる。CUP103が、第2特別図柄の変動表示を実
行しているとき、演出制御用CPU120は、画像表示装置5の図柄表示エリア5L、図
柄表示エリア5C、及び図柄表示エリア5Rにおいて、飾り図柄(メイン図柄である第2
特別図柄に対応した情報)の変動表示を実行しており、画像表示装置5の第2小図柄表示
エリア5l2、第2小図柄表示エリア5c2、及び第2小図柄表示エリア5r2において
、第2小図柄(第2特別図柄に対応した情報)の変動表示を実行している。また、前回実
行された(直近に実行された)第1特別図柄の変動表示の表示結果が「はずれ」であった
ことに基づいて、画像表示装置5の第1小図柄表示エリア5l1、第1小図柄表示エリア
5c1、及び第1小図柄表示エリア5r1において、その変動表示が確定停止したときの
第1小図柄の組み合わせ(本例では、「247」)を継続して表示させている。
演出制御用CPU120は、第1保留記憶数が0であるので、画像表示装置5の第1保
留記憶数特別表示領域06TM015に「0」を表示させており、第2保留記憶数が4で
あるので、画像表示装置5の第2保留記憶数特別表示領域06TM025に「4」を表示
させている。また、アクティブ表示領域06TM031には、現在実行中の変動表示に対
応したアクティブ表示06TM030を表示させており、第2保留表示領域06TM02
1には、第2保留表示06TM020を4つ表示させている。
第2KT状態中である場合には、図11-21(1)に示すように、画像表示装置5に
おいて、第2KT状態中における小当りの総回数を示す小当り総回数表示1が表示される
とともに、第2KT状態中で小当りが発生している期間に発生した総賞球数を示す小当り
総賞球数表示1が表示される。本例では、16R確変大当りが発生して第2KT状態に移
行された後、現時点までに小当りが1回も発生していないものとし、図11-21(1)
に示すように、小当り総回数表示1として「0回目」などの文字が表示されている場合が
示されている。また、最初の16R確変大当りにもとづく大当り遊技中に15個×10球
×16ラウンド=2400個の賞球が得られ、その後に小当りが発生していないことから
、合計で2400個の賞球が得られていることに基づいて、図11-21(1)に示すよ
うに、小当り総賞球数表示1として「2400pt」などの文字が表示されている場合が
示されている。
次いで、図11-21(2)に示すように、演出制御用CPU120は、画像表示装置
5の図柄表示エリア5Lに飾り図柄の「1」、図柄表示エリア5Cに飾り図柄の「3」、
及び図柄表示エリア5Rに飾り図柄の「5」を確定停止させ、画像表示装置5の第2小図
柄表示エリア5l2に第2小図柄の「1」、第2小図柄表示エリア5c2に第2小図柄の
「3」、及び第2小図柄表示エリア5r2に第2小図柄の「5」を確定停止させる。即ち
、第2特別図柄の変動表示結果が「小当り」となることに対応した飾り図柄の組み合わせ
である「135」を確定停止させ、第2特別図柄の変動表示結果が「小当り」となること
に対応した第2小図柄の組み合わせである「135」を確定停止させる。また、画像表示
装置5の上部に「小当り!!」の文字を表示させることにより小当りの発生を報知してい
る。そして、演出制御用CPU120は、第2KT状態に移行してから最初の小当り遊技
状態に制御されることから、小当り総回数表示1を「1回目」に更新させている。
次いで、遊技状態が小当り遊技状態に制御され、特殊可変入賞球装置17が開放中であ
る期間には、図11-21(3)に示すように、演出制御用CPU120は、アクティブ
表示領域06TM031に表示されていたアクティブ表示06TM030と、第2保留表
示領域06TM021に表示されていた4つの第2保留表示06TM020を消去し、画
像表示装置5にキャラクタ、及び、「小当りアタッカー開放中!」の台詞を表示させる。
次いで、特殊可変入賞球装置17が開放中である期間に特殊入賞口に遊技球が3個入賞
し、賞球数がさらに10個×3球=30個増加して合計で2430個になったものとする
。そして、演出制御用CPU120は、特図2小当り演出決定処理において、次に実行さ
れる第2特別図柄の変動表示結果が「小当り」とはならない(「はずれ」となる)ことに
基づいて(ステップS10TM2000でNO)、小当りエンディング演出を実行するこ
とに決定し(ステップS10TM2040)、小当り保留連続中賞球数カウンタの値が3
0(30×1)であることに基づいて小当りエンディング演出の演出態様を第1態様に決
定(ステップS10TM2050)したものとする。
この場合、図11-21(4)に示すように、演出制御用CPU120は、特殊可変入
賞球装置17が閉鎖してから小当り遊技状態が終了するまでの期間(小当りエンディング
期間)に、第1態様の小当りエンディング演出を実行する。即ち、画像表示装置5にキャ
ラクタ、及び第1態様の「TOTAL30pt」の文字を白色態様で表示させる。そして
、小当り総賞球数表示1を「2430pt」に更新させる。
ここで、演出制御用CPU120は、小当りが連続して発生しなかったこと(ステップ
S10TM2000でNOと判定されて小当り保留連続数カウンタの値が0のままである
こと)により、小当り連続演出を実行しない。即ち、「COMBO」の文字やカットイン
画像は画像表示装置5に表示されないことになる。そして、演出制御用CPU120は、
小当りエンディング演出の実行に伴い、小当り保留連続数カウンタを0にクリアし(ステ
ップS10TM2060)、小当り保留連続中賞球数カウンタを0にリセットする(ステ
ップS10TM2070)ものとする。
次いで、図11-21(5)に示すように、遊技状態が高確/第2KT状態に制御され
たままで、第2特別図柄の変動表示が開始されると、演出制御用CPU120は、画像表
示装置5の図柄表示エリア5L、図柄表示エリア5C、及び図柄表示エリア5Rにおいて
、飾り図柄の変動表示を開始させるとともに、画像表示装置5の第2小図柄表示エリア5
l2、第2小図柄表示エリア5c2、及び第2小図柄表示エリア5r2において、第2小
図柄の変動表示を開始させる。
ここで、演出制御用CPU120は、第2保留記憶数が3となったことに伴い、アクテ
ィブ表示領域06TM031にアクティブ表示06TM030を表示するとともに、第2
保留表示領域06TM021に表示されていた第2保留表示06TM020をアクティブ
表示領域06TM031側に1つずつシフトさせ、第2保留記憶数特別表示領域06TM
025に「3」を表示させる。
図11-21に示すように、遊技状態が第2KT状態に制御されているときに、小当り
が連続することなく1回のみ発生した場合(「小当り」→「はずれ」となった場合)、演
出制御用CPU120は、その1回の小当り遊技状態に制御されている期間に付与された
賞球数が30個×1回=30個であることに対応して、第1態様の小当りエンディング演
出を実行している。一方、図11-19及び図11-20に示すように、第2特別図柄の
変動表示結果が「はずれ」及び「大当り」の何れにもなることなく、連続して小当りが1
2回発生した場合、演出制御用CPU120は、12回の小当りにおいて特殊入賞口への
入賞に応じて付与された賞球数の合計が30個×12回=360個であることに対応して
、第3態様の小当りエンディング演出を実行している。
このように、第2KT状態において連続して小当りが発生した場合、即ち、n+1回実
行された第2特別図柄の変動表示によってn+1回の小当りが発生した場合、n+1回目
の小当りについての小当りエンディング演出によって、[n+1回の小当りにおいて特殊
入賞口への入賞に応じて付与された賞球数の合計値]が報知されることにより、n+1回
の小当りをあたかも一連の小当り遊技として見せることが可能となり、小当り遊技の興趣
を向上させることができる。
また、図11-19に示すように、演出制御用CPU120は、小当りが10回連続す
ることに対応して第2態様の小当り連続演出(「10COMBO」及び「まだまだ!!」
の文字表示等)を実行しており、小当りが11回連続することに対応して第3態様の小当
り連続演出(「11COMBO」及び「EXTRA」の文字表示等)を実行している。こ
のように、小当りが連続して発生していることに対応して小当り連続演出を実行すること
で、複数回の小当りを一連の小当り遊技として見せることができる。
また、図11-17(A)に示したように、小当り連続回数に応じて小当り連続演出の
演出態様を変化させることが可能であるため、小当り連続演出の興趣を向上させることが
できる。
また、図11-16に示すように、演出制御用CPU120は、小当りエンディング演
出を実行する際に、次に実行される第2特別図柄の変動表示結果が「小当り」となるか否
かを、次の第2特別図柄の変動表示が開始されるよりも前に判定しており(ステップS1
0TM2000)、その判定結果に基づいて、小当り連続演出を実行するか否かを決定し
ている。これにより、遊技者は、小当りエンディング演出が実行される際に、小当り連続
演出が実行されるか否かに注目することになり、小当り発生時の興趣を一層向上させるこ
とが可能となる。
以上に示したように、第2特別図柄の変動表示結果が連続して「小当り」となる限りは
小当り連続演出を継続させ且つ小当り連続回数を表示する(「nCOMBO」(n=小当
り保留連続数カウンタの値))ようにしている。これにより、遊技者に対して、あたかも
小当り遊技が終了せずに継続しているかのように見せることが可能となる。そして、次に
実行される第2特別図柄の変動表示結果が「小当り」とはならないことを契機として、そ
れまで連続してきた小当りにおいて付与された賞球数の合計を表示する(「TOTALm
pt」(m=小当り保留連続中賞球数カウンタの値))ことにより、遊技者に対して、あ
たかも1の小当り遊技(あるいは小当り遊技とは異なる遊技者にとっての有利な状態)が
終了したかのように見せることができる。
なお、本実施形態では、第2KT状態において、小当りが連続して発生した場合に、最
後の小当りを除いた各小当りに関する小当りエンディング演出において小当り連続演出を
実行するとともに、最後の小当りに関する小当りエンディング演出において賞球数の合計
を報知する例を示したが、このような形態に限らず、第2KT状態が終了したときに、当
該第2KT状態に制御されていた期間において発生した小当りの合計数や、当該第2KT
状態に制御されていた期間において発生した小当りにおいて特殊入賞口への入賞に基づい
て付与された賞球数の合計を報知するようにしても良い。
また、第2KT状態において、例えば、第2特別図柄の変動表示結果が「小当り」→「
はずれ」→「小当り」となる場合に、1回目の「小当り」に関する小当りエンディング演
出において、2回後に実行される第2特別図柄の変動表示の表示結果が「小当り」となる
ことに基づいて小当り連続演出を実行するとともに、2回目の「小当り」に関する小当り
エンディング演出において、1回目の「小当り」と2回目の「小当り」で特殊入賞口への
入賞に応じて付与された賞球数の合計を報知するようにしても良い。即ち、第2KT状態
において、所定回数(n回)の第2特別図柄の変動表示が実行された場合であって、その
うち特定回数(m回)の第2特別図柄の変動表示結果が「小当り」となる場合に、最後の
小当り(m回目)を除いた各小当り(1~m-1回目)に関する小当りエンディング演出
において小当り連続演出を実行可能であるとともに、最後の小当り(m回目)に関する小
当りエンディング演出において各小当り(1~m回目)で特殊入賞口への入賞に応じて付
与された賞球数の合計を報知するようにしても良い。
なお、上記の実施形態では、小当り種別が小当りA、小当りB、及び小当りCのいずれ
であるかに応じて特殊可変入賞球装置17(特殊入賞口)の開放時間を異ならせる場合を
示しているが、小当り種別による有利度の相違はそのような形態に限られない。例えば、
小当り種別が小当りA、小当りB、及び小当りCのいずれであるかに応じて特殊可変入賞
球装置17の開放回数を異ならせるように構成してもよい。この場合、例えば、小当りA
の場合には小当り遊技中に特殊可変入賞球装置17を1回のみ開放するのに対して、小当
りBの場合には小当り遊技中に特殊可変入賞球装置17を2回開放し、小当りCの場合に
は小当り遊技中に特殊可変入賞球装置17を3回開放するように構成してもよい。
上記の実施形態では、小当りが連続して発生しているときに、各小当りについて小当り
終了演出としての小当り連続演出を実行し、小当り終了毎に「nCOMBO」のnの値を
更新させている。ここで、前述したように、小当り種別が小当りA、小当りB、及び小当
りCのいずれであるかに応じて特殊可変入賞球装置17の開放回数を異ならせるような構
成を適用した場合、小当りが連続して発生しているときに、特殊可変入賞球装置17が開
放される毎に「nCOMBO」のnの値を更新させても良い。即ち、特殊可変入賞球装置
17が開放制御されることに対応して実行される小当り中演出として、「nCOMBO」
の表示を行い、特殊可変入賞球装置17が1回開放される毎に、nの値を1ずつ加算する
演出制御を適用しても良い。
例えば、小当りが連続して発生して、その小当り種別が「小当りB」→「小当りC」と
なった場合、特殊可変入賞球装置17の開放回数は2回+3回=5回となる。このとき、
1回目の小当り遊技において特殊可変入賞球装置17が開放される毎に、画像表示装置5
に「COMBO」→「2COMBO」と表示され、2回目の小当り遊技において特殊可変
入賞球装置17が開放される毎に、画像表示装置5に「3COMBO」→「4COMBO
」→「5COMBO」と表示されることになる。
上記の実施形態では、n+1回の変動表示でn+1回の小当りが発生した場合(小当り
保留連続数がnである場合)、1回目~n回目の各小当りエンディング演出で「(1~n
)COMBO」と表示する小当り連続演出を実行し、n+1回目の小当りエンディング演
出で1回目~n+1回目の小当りにおいて付与された賞球数の合計を表示する例を示した
が、このような形態に限らず、n+1回の変動表示でn+1回の小当りが発生した場合(
小当り保留連続数がnである場合)、2回目~n+1回目の各小当り開始演出、あるいは
、2回目~n+1回目の小当りに対応した各変動表示中の演出で「(1~n)COMBO
」と表示する小当り連続演出を実行し、n+1回目の小当りエンディング演出で1回目~
n+1回目の小当りにおいて付与された賞球数の合計を表示するようにしても良い。即ち
、始動入賞時のコマンドによらず、表示結果が小当りとなる変動表示(2回目~n+1回
目の小当りに対応した変動表示)が開始された後に、当該変動表示の表示結果に対応した
演出として小当り連続演出を実行するようにしても良い。
なお、上記の実施形態において、第1特別図柄プロセス処理では、第1始動入賞判定処
理、第1特別図柄通常処理~第1小当り終了処理(ステップS1010A、ステップS1
10A~ステップS121A)の処理を実行し、第2特別図柄プロセス処理では、第2始
動入賞判定処理、第2特別図柄通常処理~第2小当り終了処理(ステップS1010B、
ステップS110B~ステップS121B)の処理を実行する例を記載したが、そのよう
な形態に限らず、第1特別図柄プロセス処理では、第1始動入賞判定処理、第1特別図柄
通常処理~第1特別図柄停止処理(ステップS1010A、ステップS110A~ステッ
プS113A)の処理を実行し、第2特別図柄プロセス処理では、第2始動入賞判定処理
、第2特別図柄通常処理~第2特別図柄停止処理(ステップS1010B、ステップS1
10B~ステップS113B)の処理を実行する一方で、第1特別図柄プロセス処理にお
ける第1ゲート通過待ち処理~第1小当り終了処理(ステップS114A~ステップS1
21A)に相当する処理及び、第2特別図柄プロセス処理における第2ゲート通過待ち処
理~第2小当り終了処理(ステップS114B~ステップS121B)に相当する処理は
、後述する役物制御プロセス処理において、第1特別図柄と第2特別図柄とで共通の処理
として実行されるものとしても良い。
例えば、図4に示す遊技制御用タイマ割込み処理において、第2特別図柄プロセス処理
(ステップS25B)と普通図柄プロセス処理(ステップS26)の間にステップS25
Cとして役物制御プロセス処理を実行しても良い。以下に役物制御プロセス処理を説明す
る。
この役物制御プロセス処理において、CPU103は、RAM102に設けられた役物
制御プロセスフラグの値に応じて、ステップS120~S128の処理のいずれかを選択
して実行する。なお、役物制御プロセス処理の各処理(ステップS120~S128)で
は、各処理に対応した演出制御コマンドを演出制御基板12に送信するための送信設定が
行われる。
ステップS120の役物制御通常処理は、役物制御プロセスフラグの値が“0”のとき
に実行される。この役物制御通常処理では、大当り遊技を開始するための設定が行われた
か否かを監視し、大当り遊技を開始するための設定が行われれば、大当り遊技を開始する
ための処理が行われ、役物制御プロセスフラグの値が“1”に更新される。
ステップS121のゲート通過待ち処理は、役物制御プロセスフラグの値が“1”のと
きに実行される。このゲート通過待ち処理では、通過ゲート41への遊技球の通過を待機
する制御を行う。通過ゲート41への遊技球の通過を検知したときには役物制御プロセス
フラグの値が“2”に更新される。
ステップS122の大当り開放前処理は、役物制御プロセスフラグが“2”のときに実
行される。この大当り開放前処理には、表示結果が「大当り」となったことなどに基づき
、大当り遊技状態においてラウンドの実行を開始して大入賞口を開放状態とするための設
定を行う処理などが含まれている。大入賞口を開放状態とするときには、大入賞口扉用の
ソレノイド82に対してソレノイド駆動信号を供給する処理が実行される。このときには
、例えば大当り種別がいずれであるかに対応して、大入賞口を開放状態とする開放上限期
間や、ラウンドの上限実行回数を設定する。これらの設定が終了すると、役物制御プロセ
スフラグの値が“3”に更新され、大当り開放前処理は終了する。
ステップS123の大当り開放中処理は、役物制御プロセスフラグの値が“3”のとき
に実行される。この大当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を
計測する処理や、その計測した経過時間や第1カウントスイッチ23によって検出された
遊技球の個数などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなっ
たか否かを判定する処理などが含まれている。そして、大入賞口を閉鎖状態に戻すときに
は、大入賞口扉用のソレノイド82に対するソレノイド駆動信号の供給を停止させる処理
などを実行した後、役物制御プロセスフラグの値が“4”に更新し、大当り開放中処理を
終了する。
ステップS124の大当り開放後処理は、役物制御プロセスフラグの値が“4”のとき
に実行される。この大当り開放後処理には、大入賞口を開放状態とするラウンドの実行回
数が設定された上限実行回数に達したか否かを判定する処理や、上限実行回数に達した場
合に大当り遊技状態を終了させるための設定を行う処理などが含まれている。そして、ラ
ウンドの実行回数が上限実行回数に達していないときには、役物制御プロセスフラグの値
が“3”に更新される一方、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達したときには、役物
制御プロセスフラグの値が“5”に更新される。役物制御プロセスフラグの値が更新され
ると、大当り開放後処理は終了する。
ステップS125の大当り終了処理は、役物制御プロセスフラグの値が“5”のときに
実行される。この大当り終了処理には、大当り遊技状態の終了を報知する演出動作として
のエンディング演出が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理や
、大当り遊技状態の終了に対応して確変制御やKT制御、高ベース制御を開始するための
各種の設定を行う処理などが含まれている。こうした設定が行われたときには、役物制御
プロセスフラグの値が“0”に更新され、大当り終了処理は終了する。
ステップS126の小当り開放前処理は、役物制御プロセスフラグの値が“6”のとき
に実行される。この小当り開放前処理には、表示結果が「小当り」となったことに基づき
、小当り遊技状態において特殊入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含ま
れている。このときには、役物制御プロセスフラグの値が“7”に更新され、小当り開放
前処理は終了する。
ステップS127の小当り開放中処理は、役物制御プロセスフラグの値が“7”のとき
に実行される。この小当り開放中処理には、特殊入賞口を開放状態としてからの経過時間
を計測する処理や、その計測した経過時間などに基づいて、特殊入賞口を開放状態から閉
鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。特殊入賞口
を閉鎖状態に戻して小当り遊技状態の終了タイミングとなったときには、役物制御プロセ
スフラグの値が“8”に更新され、小当り開放中処理は終了する。
ステップS128の小当り終了処理は、役物制御プロセスフラグの値が“8”のときに
実行される。この小当り終了処理には、小当り遊技状態の終了を報知する演出動作が実行
される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理などが含まれている。ここで
、小当り遊技状態が終了するときには、小当り遊技状態となる以前のパチンコ遊技機1に
おける遊技状態を継続させる。小当り遊技状態の終了時における待ち時間が経過したとき
には、役物制御プロセスフラグの値が“0”に更新され、小当り終了処理は終了する。
1 … パチンコ遊技機
2 … 遊技盤
3 … 遊技機用枠
4A、4B … 特別図柄表示装置
5 … 画像表示装置
6A … 入賞球装置
6B … 可変入賞球装置
7 … 特別可変入賞球装置
8L、8R … スピーカ
9 … 枠LED
10 … 一般入賞口
11 … 主基板
12 … 演出制御基板
13 … 音声制御基板
14 … LED制御基板
15 … 中継基板
17 … 特殊可変入賞球装置
20 … 普通図柄表示器
21 … ゲートスイッチ
22A、22B … 始動口スイッチ
23 … 第1カウントスイッチ
24 … 第2カウントスイッチ
30 … 打球操作ハンドル
31A … スティックコントローラ
31B … プッシュボタン
32 … 可動体
41 … 通過ゲート
100 … 遊技制御用マイクロコンピュータ
101、121 … ROM
102、122 … RAM
103 … CPU
104、124 … 乱数回路
105、125 … I/O
120 … 演出制御用CPU
123 … 表示制御部

Claims (1)

  1. 遊技者にとって有利な有利状態に制御可能な遊技状態制御手段を有する遊技機であって、
    第1始動条件が成立した後に第1開始条件が成立したことに基づいて第1特定識別情報の可変表示を実行するとともに、第2始動条件が成立した後に第2開始条件が成立したことに基づいて第2特定識別情報の可変表示を実行し、第1特定識別情報の可変表示と第2特定識別情報の可変表示とを並行して実行可能な特定識別情報可変表示手段と、
    遊技状態に応じて、第1特定識別情報の可変表示及び第2特定識別情報の可変表示のいずれか一方に対応して所定領域において装飾識別情報の可変表示を実行可能な装飾識別情報可変表示手段と、
    装飾識別情報の可変表示が実行されていないときに特別演出を実行可能な特別演出実行手段と、を備え、
    前記遊技状態制御手段は、前記有利状態と異なる状態であって遊技者にとって有利な特殊状態に制御可能であり、
    第1特定識別情報と第2特定識別情報のうち、装飾識別情報の可変表示に対応した対応識別情報の可変表示に基づいて前記有利状態に制御されるときに、前記所定領域において装飾識別情報の可変表示結果として前記有利状態に制御されることを示唆する特定表示結果を導出表示可能であり、
    第1特定識別情報と第2特定識別情報のうち、装飾識別情報の可変表示に対応しない非対応識別情報の可変表示に基づいて前記有利状態に制御されるときに、前記所定領域において、前記特定表示結果を導出表示せずに前記有利状態に制御されることを示唆する特別表示を表示可能であり、
    前記特別演出の実行中において、前記第1開始条件及び前記第2開始条件が成立可能な場合に、前記第1始動条件及び前記第2始動条件のいずれか一方が成立したことに基づいて前記特別演出を終了させることが可能であり、
    前記特別演出の実行中において、前記第1開始条件及び前記第2開始条件が成立不能な場合に、前記第1始動条件及び前記第2始動条件のいずれか一方が成立したときに前記特別演出を継続させることが可能であり、
    前記特別演出の実行中において、前記有利状態に制御されるときに前記特別演出を終了させる一方、前記特殊状態に制御されるときに前記特別演出を継続させることが可能であり、該特殊状態に制御されているときに前記第1始動条件が成立した場合に、該特殊状態の終了後に、該第1始動条件に対応した装飾識別情報の可変表示を開始することが可能である、
    ことを特徴とする遊技機。
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