JP7125892B2 - アミロイドβ除去器具、生体由来液浄化システム、アミロイドβ除去方法およびアミロイドβ除去用吸着材 - Google Patents

アミロイドβ除去器具、生体由来液浄化システム、アミロイドβ除去方法およびアミロイドβ除去用吸着材 Download PDF

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Description

アルツハイマー病の原因であるアミロイドβを生体由来液から除去するためのAβ除去器具、生体由来液浄化システム、アミロイドβ除去方法およびアミロイドβ除去用吸着材に関する。
アルツハイマー病は脳内の神経細胞が変性する認知症である。その発症機構はアミロイドβ(以下Aβと記載することがある)が、脳に凝集沈着し、フィブリルを形成することで神経細胞死に至るとする「アミロイド仮説」が有力な説となっている。Aβは40~43のアミノ酸残基からなり、アミロイド前駆タンパクからβ-およびγ-セクレターゼによってペプチド分解されて生成される。
脳内のAβの増加に伴い、血中のAβも有意に増加することが明らかになってきている。そこで、アルツハイマー病の治療または予防に有効な手段として、人工透析など生体外において患者血液からAβを除去する方法が提案されている。このような方法に関連し、特許文献1には石油ピッチ系ビーズ状活性炭からなる担体であるヘモソーバがAβ除去材として有用であることが開示されている。特許文献2には、中空糸膜を用いてAβ除去することが開示されている。
一方で近年、Aβの凝集過程で生じるAβオリゴマーが、神経細胞毒性を生じさせることが明らかとなり、Aβオリゴマーがアルツハイマー病の病態の引き金として着目されている。
国際公開第2010/073580号公報 特開2012-16595号公報
上述の通り、血液にはAβモノマーのみでなくAβオリゴマーも含まれているが、本発明者が検討したところ、特許文献1に記載のAβ除去材はAβオリゴマーを除去できないことが判明した。そのため、従来知られているAβの除去技術によっては、病態の引き金として着目されているAβオリゴマーを除去できないため、アルツハイマー病の治療または予防に用いるには十分とは言えない。また、特許文献2で対象としているAβもAβモノマーのみである。
そこで、本発明はアルツハイマー病の治療または予防法の確立を目指し、生体由来液からAβモノマーのみならず、Aβオリゴマーも除去することのできる器具を提供することを目的とする。
前記の課題を解決するために、本発明に係るアミロイドβ除去器具は、生体由来液からアミロイドβを除去するアミロイドβ除去器具であって、前記生体由来液に接触させる多孔質炭素材料を備えており、前記多孔質炭素材料は細孔直径のピーク位置が3~500nmである構成を有するものである。
また、前記の課題を解決するために、本発明に係るアミロイドβ除去用吸着材は、生体由来液からアミロイドβオリゴマーを除去するための吸着材であって、多孔質炭素材料を含み、前記多孔質炭素材料は細孔直径のピーク位置が3~500nmである構成を有するものである。
本発明によれば、生体由来液からAβモノマーのみならず、Aβオリゴマーを除去することができる。
本発明の一実施形態に係る血液浄化システムの一例を示す模式図である。
〔1.Aβ除去器具〕
本実施形態に係るAβ除去器具は、生体由来液に接触させる多孔質炭素材料を備えている。
本明細書において、生体由来液とは、生体から取得された液体を指す。生体由来液としては、血液、血漿、血清および脳髄液等の体液が挙げられる。一例において、生体由来液は、患者から取得された血液である。由来生物は特に限定されず、哺乳類、鳥類、および爬虫類等が挙げられ、好ましくは、イヌ、ネコ等のペット;ウシ、ウマ、ブタ等の家畜;ヒト等を含む哺乳類である。
本実施形態に係るAβ除去器具は、以下に説明する通り、生体由来液中のAβモノマーのみならず、Aβオリゴマーを除去することができる。ここで、本明細書におけるAβオリゴマーとは、2~100個のAβモノマーの集合体を意図している。本実施形態に係るAβ除去器具は、その中でも、5~60個のAβモノマーによって形成されたAβオリゴマーを除去することに好適であり、8~40個のAβモノマーによって形成されたAβオリゴマーを除去することにより好適である。
また、本明細書において、Aβオリゴマーを「除去」するとは、生体由来液に対して処理を施すことにより、処理を施す前の生体由来液と比較してAβオリゴマーの量を低減させることを意図している。例えば、処理を施す前の生体由来液と比較してAβオリゴマーの量が80%まで低減していることであり得、好ましくは60%まで低減していることであり、より好ましくは40%まで低減していることであり、さらに好ましくは20%まで低減していることである。なお、Aβモノマーを除去することについても、同様である。
(多孔質炭素材料)
本実施形態に係るAβ除去器具に含まれる多孔質炭素材料は、細孔直径のピーク位置が3~500nmである多孔質炭素材料である。ここで細孔直径は、窒素吸着法または水銀圧入法によって測定したものである。詳細には、比較的小さな細孔直径については窒素吸着法を使用して測定し、比較的大きな細孔直径については水銀圧入法により測定する。窒素吸着法は、窒素ガスの相対圧力を段階的に変えて、吸着等温線より、細孔直径および細孔容積を求める方法である。水銀圧入法は、水銀に圧力を加えることにより、順次細孔に水銀が圧入されることを利用した測定法である。水銀圧入法においては、必要圧力から細孔直径が得られ、圧入量から細孔容積を求めることができる。
細孔直径のピーク位置は、窒素吸着法または水銀圧入法で測定された細孔分布から、導出することができる。細孔分布は、細孔の直径およびその体積の関係を示す分布である。例えば、細孔直径のピーク位置は、Log微分細孔容積分布のプロット図から導出すればよい。Log微分細孔容積分布のプロット図は、差分細孔容積dVを細孔直径の対数扱いの差分値d(logD)で割った値(dV/d(logD))を求め、これを各区間の平均細孔直径に対してプロットしたものである。このプロット図におけるピークトップがある位置の細孔直径を細孔直径のピーク位置とする。
細孔直径のピーク位置が3~500nmであることで、当該多孔質炭素材料は、Aβモノマーのみならず、Aβオリゴマーも吸着することができる。Aβオリゴマーの吸着性の観点から、細孔直径のピーク位置は、5nm以上が好ましく、8nm以上がより好ましく、10nm以上がさらに好ましい。同様の観点から、細孔直径のピーク位置は、400nm以下が好ましく、300nm以下がより好ましく、200nm以下がさらに好ましい。
本実施形態における多孔質炭素材料は、細孔直径が3~50nmである細孔(以下、メソ孔という)の細孔容積、または細孔直径が50~500nmである細孔(以下、マクロ孔という)の細孔容積の少なくとも一方が0.20cm/g以上であることが好ましい。なお、メソ孔の細孔容積は窒素吸着法によって求められる値であり、マクロ孔の細孔容積は水銀圧入法によって求められる値である。メソ孔の細孔容積およびマクロ孔の細孔容積の少なくとも一方が上述の範囲内であることで、Aβオリゴマーの吸着性により優れたものとなる。Aβオリゴマーの吸着性の観点から、メソ孔の細孔容積およびマクロ孔の細孔容積の少なくとも一方が0.20cm/g以上であることがより好ましく、0.50cm/g以上であることがさらに好ましい。細孔容積の上限は特に限定されるものではないが、例えば、5.0cm/g以下であり得、あるいは4.0cm/g以下であり得る。
多孔質炭素材料の炭素源として、任意の炭素含有材料を用いることができる。炭素含有材料としては、例えば、植物、ピッチ、タールおよび合成樹脂等が挙げられる。具体的には、植物は木材、木炭、もみ殻、ヤシ殻およびパーム殻などの果実殻が挙げられる。ピッチおよびタールは石油ピッチ、石炭ピッチ、石油タールおよび石炭タールが挙げられる。合成樹脂としては、熱硬化性樹脂および熱可塑性樹脂のいずれも用いることができる。植物を原料とする多孔質炭素材料と比較して不純物の少なさの観点から、ピッチ、タールおよび合成樹脂が好ましい。
多孔質炭素材料の形状は特に限定されず、例えば、粒子状(球状を含む)、繊維状、粉末状、シート状および造粒物等が挙げられる。多孔質炭素材料の一形態として、粒子状であり得、さらには球状活性炭であり得る。
多孔質炭素材料が粒子状である場合には、その平均粒径は300μm以下であることが好ましく、150μm以下であることがより好ましく、50μm以下であることがさらに好ましく、25μm以下であることが特に好ましい。本明細書における多孔質炭素材料についての平均粒径は、粒径分布測定器を用いて得られた粒径分布において、累積容積が50%となる粒径を意図している。
(Aβ除去器具)
Aβ除去器具は、上述の多孔質炭素材料を含み、生体由来液を当該多孔質炭素材料に通過させ得る形態のものであれば特に制限はないが、一実施形態において、Aβ除去器具は、多孔質炭素材料が充填されたカラムである。また、カラムの一態様として、Aβ除去器具は血液浄化用カラムとして用いることができる。
カラムの大きさおよびカラムに充填されている多孔質炭素材料の量は特に限定されず、生体由来液の種類、通過させる生体由来液の単位時間あたりの量、通過させる生体由来液の流速および多孔質炭素材料の形状等によって、適宜選択すればよい。例えば、容量が100~400ml程度のサイズのカラムに対して、多孔質炭素材料の量は、10~500g/カラム程度であり得、50~400g/カラムでもあり得、さらには100~300g/カラムでもあり得る。
上述のように、多孔質炭素材料からは微粉が発生する可能性があるため、生じた微粉が体内に侵入することを防ぐ必要がある。そのため、カラムにおける多孔質炭素材料よりも下流側には、微粉を捕捉するためのフィルタが設けられていることが好ましい。
別の一実施形態において、Aβ除去器具は多孔質炭素材料を含むフィルタが挙げられる。ここでのフィルタは、微粉などの不純物が体内に侵入することを防ぐことを目的とした不純物を捕捉するためのフィルタではなく、生体由来液を浄化するための、多孔質炭素材料を備えたAβ除去器具の一形態としてのフィルタを指す。すなわち、生体由来液を当該フィルタに通すことで、Aβオリゴマーが除去される。フィルタとしては、シートに多孔質炭素材料を生体由来液と接触可能に含ませたものであり得る。シートとしては、多孔質炭素材料を含ませられるものであればよく、例えば、EVAL(ethylene vinylalcohol)膜、PMMA(polymethylmethacrylate)膜、PAN(polyacrylonitrile)膜、PSF(polysulfone)膜、PES(polyethersulfone)膜、PEPA膜(ポリエステル系ポリマーアロイ)、AN69膜(アクリルニトリル・メタリルスルホン酸ナトリウム共重合体)、およびCTA(cellulose triacetate)膜等が挙げられるがこれらに限定されるものではない。また、当該フィルタをカラムに充填させて用いてもよい。
本実施形態に係るAβ除去器具は、生体由来液浄化システムに組み込んで用いることができる。以下、生体由来液浄化システムの一実施形態として、生体由来液を血液とした血液浄化システムについて説明する。また、Aβ除去器具としては血液浄化用カラムを例にして説明する。もちろん、生体由来液浄化システムの生体由来液は血液に限定されるものではなく、前述の生体由来液であれば利用できる。
〔2.血液浄化システム〕
本実施形態に係る血液浄化システムには、上述のAβ除去器具が組み込まれている。図1は、本発明の一実施形態に係る血液浄化システム100の一例を示す模式図である。図1に示されるとおり、血液浄化システム100は、Aβ除去器具1、患者(対象、不図示)から採取された血液をAβ除去器具1に送るチューブ11および13(第1送液部)、Aβ除去器具1を通過した血液を患者に戻すチューブ14(第2送液部)、および患者から血液を採取し、血液浄化システム100において血液の流れを生じさせるポンプ12(第1送液部)を備えている。
Aβ除去器具1は、その中に多孔質炭素材料2を備えるカラム(血液浄化用カラム)である。Aβ除去器具1は、血液を流入させるための血液流入口3および浄化した血液を流出させるための血液流出口4を有している。Aβ除去器具1の血液流入口3には、チューブ13の一端が接続されている。チューブ13の他端は、血液を送り出すためのポンプ12に接続されている。ポンプ12には、チューブ11の一端が接続されている。チューブ11の他端(不図示)は、血液浄化システム100の使用時において、患者の血管に挿入される。Aβ除去器具1の血液流出口4には、チューブ14の一端が接続されている。チューブ14の他端(不図示)は、血液浄化システム100の使用時において、患者の血管に挿入される。ポンプ12は、血液浄化システム100において血液の流れを調節可能に生じさせる機能を備える限りその構成などは特に限定されない。なお、図1に示される血液浄化システム100は概略であり、任意の位置に他の部材が挿入されていてもよい。
血液浄化システム100の使用時において、血液は、患者から、チューブ11、ポンプ12、チューブ13、Aβ除去器具1およびチューブ14の順番で流れ、患者へと戻る。
以上、一例として、図1を参照して血液浄化システムを説明したが、血液浄化システムは、従来の血液浄化に関する技術を適宜用いることができ、上述の構成に限定されるものではなく、細部については様々な態様が可能である。例えば、二つ以上のAβ除去器具を用意し、これらを直列的に接続することにしてもよい。さらに、血液浄化システム100に含めることができる他の要素として、従来の血液浄化システムに用いられる要素、具体的には凝固防止剤添加装置、圧力計、流量検知装置、異常検知装置、微粒子除去フィルタ、エアチャンバーおよび溶血センサーなどを例示することができる。
また、血液浄化システム100は、血液透析を行う患者が使用する、透析器(ダイアライザー)を含む別の体外循環システムの中に組み込んで使用してもよい。この場合、当該別の体外循環システム内にAβ除去器具1のみを組み込み、Aβ除去器具1に血液を送るチューブおよびポンプ等は、当該別の体外循環システムに用いられているチューブおよびポンプ等にて代用することができる。
〔3.Aβ除去方法〕
本発明に係るAβ除去方法の一実施形態として、生体由来液を血液とした場合について説明する。本実施形態に係るAβ除去方法は、対象から取り出された血液からAβオリゴマーを除去する方法であって、本実施形態に係るAβ除去器具に血液を通液する工程を含む。取り出された血液は、未処理であってもよいし、不純物を取り除くためのフィルタに通したり、凝固防止剤を添加したりなど、任意の処理が施されていてもよい。また、血液は予め採取されたものであってもよいし、対象から血液を体外に取り出す脱血工程により脱血されたものであってもよい。すなわち、本実施形態に係るAβ除去方法は、Aβ除去器具として本実施形態に係るAβ除去器具を用いる点以外は、従来の血液浄化技術を用いることができる。本実施形態に係るAβ除去方法は、Aβ除去器具として本実施形態に係るAβ除去器具を用いることにより、血液中のAβモノマーのみならずAβオリゴマーも除去することが可能となる。本実施形態に係るAβ除去方法自体には、Aβオリゴマーが除去された血液を患者に戻す工程は含まれていないが、血液を患者に戻す工程を含むアルツハイマー病の治療方法または予防方法に利用することができる。
〔4.Aβ除去用吸着材〕
本発明に係るAβ除去用吸着材の一実施形態として、生体由来液を血液とした場合について説明する。本実施形態に係るAβ除去用吸着材は、血液を通液させる多孔質炭素材料であって、細孔直径のピーク位置が3~500nmである多孔質炭素材料を含んでいる。多孔質炭素材料の具体的な説明は、〔1.Aβ除去器具〕に記載したとおりである。このような多孔質炭素材料を含むことにより、本実施形態に係るAβ除去用吸着材は、血液中のAβモノマーのみならずAβオリゴマーも吸着させ、血液中からAβモノマーのみならずAβオリゴマーも除去することが可能となる。
〔まとめ〕
以上の通り、本発明に係るアミロイドβ除去器具の一態様では、生体由来液からアミロイドβを除去するアミロイドβ除去器具であって、前記生体由来液に接触させる多孔質炭素材料を備えており、前記多孔質炭素材料は細孔直径のピーク位置が3~500nmである構成を有している。
また、本発明に係るアミロイドβ除去器具の一態様では、前記多孔質炭素材料は、細孔直径が3~50nmである細孔の細孔容積および細孔直径が50~500nmである細孔の細孔容積の少なくとも一方が0.20cm/g以上であることが好ましい。
また、本発明に係るアミロイドβ除去器具の一態様では、前記多孔質炭素材料が粒子状であり、平均粒径が300μm以下であることが好ましい。
また、本発明に係るアミロイドβ除去器具の一態様では、前記生体由来液は血液であることが好ましい。
また、本発明に係るアミロイドβ除去器具の一態様では、血液浄化用カラムであることが好ましい。
また、本発明に係る生体由来液浄化システムの一態様では、上述のアミロイドβ除去器具と、対象からの生体由来液を前記アミロイドβ除去器具に送る第1送液部と、前記アミロイドβ除去器具を通過した前記生体由来液を対象へ送る第2送液部とを備える構成を有している。
また、本発明に係るアミロイドβ除去方法の一態様は、生体由来液からアミロイドβを除去する方法であって、上述のアミロイドβ除去器具に前記生体由来液を通液する工程を含む構成である。
また、本発明に係るアミロイドβ除去用吸着材の一態様は、生体由来液からアミロイドβオリゴマーを除去するための吸着材であって、多孔質炭素材料を含み、前記多孔質炭素材料は細孔直径のピーク位置が3~500nmである構成を有している。
以下に実施例を示し、本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。もちろん、本発明は以下の実施例に限定されるものではなく、細部については様々な態様が可能であることはいうまでもない。さらに、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、それぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、本明細書中に記載された文献の全てが参考として援用される。
<各物性の測定方法>
[平均粒径]
Aβ吸着材約0.1gに対し、分散剤(カチオン系界面活性剤「SNウェット366」(サンノプコ社製))を3滴加え、Aβ吸着材に分散剤を馴染ませた。次に、純水30mLを加え、超音波洗浄機で約3分間分散させたのち、粒径分布測定器(日機装株式会社「MicrotracMT3300EXII」)で、粒径0.02~2000μmの範囲の粒径分布を求めた。測定条件において、「透過性」は吸収、「粒子屈折率」は1.81、「形状」は非球形または球形(球状活性炭のみ)を選択した。得られた粒径分布から、累積容積が50%となる粒径をもって平均粒径Dv50(μm)とした。
[比表面積]
実施例および比較例に用いたAβ吸着材の比表面積(SSA)は、JISZ 8830に定められた方法に準拠し、測定した。すなわち、ガス吸着法による比表面積測定器(カンタクローム・インスツルメンツ社製「Autosorb(登録商標)-iQ」)を用いて、活性炭のガス吸着量を測定し、下記の式により比表面積を計算する。具体的には、試料である活性炭を試料管に充填し、200℃で12時間減圧乾燥した後、乾燥後の試料重量を測定した。次に、試料管を-196℃に冷却し、試料管に窒素を導入し球状活性炭試料に窒素を吸着させ、窒素分圧と吸着量との関係(吸着等温線)を測定した。
窒素の相対圧をp、その時の吸着量をv(cm/gSTP)とし、BETプロットを行う。すなわち、縦軸にp/(v(1-p))、横軸にpを取り、pが0.01~0.10の範囲でプロットし、そのときの傾きb(単位=g/cm)および切片c(単位=g/cm)から、比表面積S(単位=m/g)を下記の式により求めた。
Figure 0007125892000001
ここで、MAは窒素分子の断面積であり、0.162nmを代入した。
[細孔容積測定法 -窒素吸着法-]
Aβ吸着材における、3~50nmの細孔直径を有する細孔(メソ孔)の細孔容積は、窒素吸着法により測定した。具体的には、カンタクローム・インスツルメンツ社製「Autosorb(登録商標)-iQ」を用いて測定した。まず、試料であるAβ吸着材を試料管内に充填し、300℃で12時間減圧加熱乾燥を行って、試料における細孔内の水分などの不純物を除去する前処理を行った。次いで、減圧しながら、液体窒素を用いて、試料温度を-196℃に低下させた。ここで、窒素の圧力を変えながら試料管内に段階的に導入し、各圧力における試料の窒素の吸着量を測定した。得られた圧力と窒素吸着量との関係から、Barrett Joyner Hallenda法を用いて細孔径1.0~50nmの細孔の容積(cm/g)を測定した。得られた細孔分布のうち、3~50nmの細孔直径における細孔容積を読み取った。
[細孔容積測定法 -水銀圧入法-]
Aβ吸着材における、50nm~10000nmの細孔直径を有する細孔(マクロ孔)の細孔容積は、水銀圧入法により測定した。具体的には、水銀ポロシメーター(MICROMERITICS社製「AUTOPOREIV 9500」)を用いて細孔容積を測定した。まず、試料であるAβ吸着材を試料容器に入れ、2.67Pa以下の圧力で30分間脱気した。次いで、水銀を試料容器内に導入し、徐々に加圧して水銀を圧入した(最高圧力=414MPa)。このときの圧力と水銀の圧入量との関係から以下の各計算式を用いて細孔容積分布を測定した。具体的には、細孔直径89μmに相当する圧力(0.01MPa)から最高圧力(414MPa:細孔直径3nm相当)までに試料に圧入された水銀の体積を測定した。細孔直径の算出は、直径(D)の円筒形の細孔に水銀を圧力(P)で圧入する場合、水銀の表面張力を「γ」とし、水銀と細孔壁との接触角を「θ」とすると、表面張力と細孔断面に働く圧力の釣り合いから、次式:-πDγcosθ=π(D/2)2・Pが成り立つ。従って、
D=(-4γcosθ)/P
となる。
本実施例においては、水銀の表面張力を484dyne/cmとし、水銀と炭素との接触角を130度とし、圧力PをMPaとし、そして細孔直径Dをμmで表示し、次式:D=1.27/Pにより圧力Pと細孔直径Dの関係を求めた。
(細孔直径のピーク位置)
Log微分細孔容積分布に基づき、dV/d(logD)から細孔直径のピークトップを確認し、ピークトップのある位置を、細孔直径のピーク位置とした。
<Aβ吸着試験>
以下の方法で、AβオリゴマーおよびAβモノマーの吸着試験を行った。なお、神経細胞から分泌される主要なAβの分子種は、40個のアミノ酸残基からなるAβ40および42個のアミノ酸残基からなるAβ42であるが、今回はAβ42のモノマーおよびオリゴマーを用いて評価した。
[Aβオリゴマー吸着試験]
Aβ吸着材に関して、Aβ42オリゴマー吸着実験を以下の方法で実施した。まず、10mg/mLのウシ血清アルブミン(和光純薬社、脂肪酸/IgG/プロテアーゼ不含)を加えたリン酸緩衝液(PBS-)に、Aβ42オリゴマーを16.7ng/mLとなるよう添加してオリゴマー吸着試験溶液を調製した。なお、Aβ42オリゴマーは、HFIP処理Aβ42モノマー(コスモバイオ社)を37℃で一晩インキュベートすることにより調製した。2.0mL容量のポリプロピレン(PP)製の丸底チューブにAβ吸着材10mgを量りとり、生理食塩水0.1mLを添加して混和した後、試験溶液0.9mLを添加した。室温、暗所でチューブローテーターを用いて10分間転倒混和(10回転/分)を行った。その後、遠心機を用いて3000gで10分間遠心した。Aβ吸着材が粉体であった場合は、その上清をさらに3000gで2分間遠心した。これらの上清を処理後サンプルとして取得した。
処理後サンプル中のAβ42オリゴマーを、Aβオリゴマー測定用のELISAキット(富士フイルム和光純薬社)を用いて測定した。Aβ吸着材なしサンプルのAβ42オリゴマー測定値を100%としてサンプル中のAβ42オリゴマー残存率を算出し、100からAβ42オリゴマーの残存率を引いた値を、Aβ吸着材のAβ42オリゴマー吸着率とした。
[Aβモノマー吸着試験]
Aβ吸着材に関して、Aβ42モノマー吸着実験を以下の方法で実施した。まず、10mg/mLのウシ血清アルブミン(和光純薬社、脂肪酸/IgG/プロテアーゼ不含)を加えたリン酸緩衝液(PBS-)に、Aβ42(ペプチド研究所)を16.7ng/mLとなるよう添加してモノマー吸着試験溶液を調製した。オリゴマー吸着試験溶液をモノマー吸着試験溶液とした以外は、Aβオリゴマー吸着試験と同様にして処理後サンプルを取得した。
処理後サンプル中のAβ42モノマーを、Aβ42測定用のELISAキット(IBL社)を用いて測定し、Aβ吸着材のAβ42モノマー吸着率を算出した。Aβ吸着材なしサンプルのAβ42モノマー測定値を100%としてサンプル中のAβ42モノマー残存率を算出し、100からAβ42モノマーの残存率を引いた値を、Aβ吸着材試料のAβ42モノマー吸着率とした。
<Aβ吸着材の調製>
[実施例1]
酸化マグネシウム(MgO、平均粒径は10nm)とポリビニルアルコールとを3:2の重量比で混合した。次に、この混合物を窒素雰囲気中1000℃で2時間熱処理した。得られた焼成物を1mol/Lの割合で添加された硫酸溶液で洗浄して、MgOを完全に溶出させた。これにより、孔径が10nm前後の細孔を多数有する非晶質の多孔質炭素であるAβ吸着材1を得た。Aβ吸着材1の物性およびAβ吸着試験の結果を表1に示した。
[実施例2]
酸化マグネシウムを、平均粒径が30nmである酸化マグネシウムに変更したこと以外は実施例1と同様の方法で実施することで、孔径が30nm前後の細孔を多数有する非晶質の多孔質炭素であるAβ吸着材2を得た。Aβ吸着材2の物性およびAβ吸着試験の結果を表1に示した。
[実施例3]
酸化マグネシウムを、平均粒径が150nmである酸化マグネシウムに変更したこと以外は実施例1と同様の方法で実施することで、孔径が150nm前後の細孔を多数有する非晶質の多孔質炭素であるAβ吸着材3を得た。Aβ吸着材3の物性およびAβ吸着試験の結果を表1に示した。
[実施例4]
酸化マグネシウムを、平均粒径が5nmである酸化マグネシウムに変更したこと以外は実施例1と同様の方法で実施することで、孔径が5nm前後の細孔を多数有する非晶質の多孔質炭素であるAβ吸着材4を得た。Aβ吸着材4の物性およびAβ吸着試験の結果を表1に示した。
[実施例5]
実施例4で得られたAβ吸着材4をさらに粉砕して平均粒径17μmのAβ吸着材5を得た。Aβ吸着材5の物性およびAβ吸着試験の結果を表1に示した。
[実施例6]
酸化ケイ素(SiO、平均粒径は450nm)と石油ピッチとを混合し、次に、この混合物を窒素雰囲気中1000℃で2時間熱処理した。得られた焼成物を1mol/Lの割合で添加された硫酸溶液で洗浄して、SiOを完全に溶出させた。これにより、孔径が350nm前後の細孔を多数有する非晶質の多孔質炭素であるAβ吸着材6を得た。Aβ吸着材6の物性およびAβ吸着試験の結果を表1に示した。
[比較例1]
Aβ吸着材としてヘモソーバ(製品名、旭化成メディカル社製)を用いた。ヘモソーバの物性およびAβ吸着試験の結果を表1に示した。
[比較例2]
軟化点205℃、H/C原子比0.65の石油ピッチ70kgと、ナフタレン30kgとを、撹拌翼および出口ノズルのついた内容積300リットルの耐圧容器に仕込み、190℃で加熱溶融混合を行った。その後、80~90℃に冷却し、耐圧容器内を窒素ガスにより加圧して、内容物を出口ノズルから押出し、直径約500μmの紐状成型体を得た。次いで、この紐状成型体を直径(D)と長さ(L)の比(L/D)が約1.5になるように粉砕した。得られた破砕物を、0.53質量%のポリビニルアルコール(ケン化度88%)を溶解した93℃の水溶液中に投入し、撹拌分散した後、冷却して球状ピッチ成型体スラリーを得た。大部分の水をろ過により取り除いた後、球状ピッチ成形体の約6倍量の質量のn-ヘキサンでピッチ成形体中のナフタレンを抽出除去した。このようにして得た多孔性球状ピッチを、流動床を用いて、加熱空気を通じながら、235℃まで昇温し、235℃に1時間保持して酸化し、熱に対して不融性の多孔性球状酸化ピッチを得た。次に多孔性球状酸化ピッチを、流動床を用いて、水蒸気64vol%を含む窒素ガス中、嵩密度が0.46g/cmになるまで、820℃で賦活処理を実施して、球状活性炭1を得た。球状活性炭1をAβ吸着材とし、物性およびAβ吸着試験の結果を表1に示した。
[比較例3]
粉末状活性炭2(BAC-PW/株式会社クレハ製)をAβ吸着材とし、物性およびAβ吸着試験の結果を表1に示した。
Figure 0007125892000002
[考察]
表1に示すように、これまでの活性炭(比較例1:ヘモソーバ)ではAβモノマーを吸着することができるものの、Aβオリゴマーは吸着することができないことがわかる。すなわち、比較例1の活性炭ではAβオリゴマーを除去できないことがわかる。一方、実施例1~6に示すように、細孔直径のピーク位置が3~500nmである多孔質炭素材料のAβ吸着剤では、AβモノマーのみならずAβオリゴマーも吸着することがわかる。すなわち、Aβモノマーとともに、Aβオリゴマーも除去できることがわかる。
本発明は、血液浄化システムなどに利用することができる。
1 Aβ除去器具
2 多孔質炭素材料
3 血液流入口
4 血液流出口
11 チューブ(第1送液部)
12 ポンプ(第1送液部)
13 チューブ(第1送液部)
14 チューブ(第2送液部)
100 血液浄化システム(生体由来液浄化システム)

Claims (8)

  1. 生体由来液からアミロイドβを除去するアミロイドβ除去器具であって、
    前記生体由来液に接触させる活性炭を備えており、
    前記活性炭は細孔直径のピーク位置が3~500nmであり、
    細孔直径が3~50nmである細孔の細孔容積および細孔直径が50~500nmである細孔の細孔容積の和は、1.25cm /g以上である、アミロイドβ除去器具。
  2. 前記活性炭は、前記細孔直径が3~50nmである細孔の細孔容積および前記細孔直径が50~500nmである細孔の細孔容積の少なくとも一方が0.20cm/g以上である、請求項1記載のアミロイドβ除去器具。
  3. 前記活性炭が粒子状であり、平均粒径が300μm以下である、請求項1または2に記載のアミロイドβ除去器具。
  4. 前記生体由来液は血液である、請求項1~3のいずれか1項に記載のアミロイドβ除去器具。
  5. 血液浄化用カラムである、請求項1~4のいずれか1項に記載のアミロイドβ除去器具。
  6. 前記活性炭は、前記細孔容積の和が2.05cm /g以上である、請求項1~5のいずれか1項に記載のアミロイドβ除去器具。
  7. 請求項1~のいずれか1項に記載のアミロイドβ除去器具と、
    対象からの生体由来液を前記アミロイドβ除去器具に送る第1送液部と、
    前記アミロイドβ除去器具を通過した前記生体由来液を対象へ送る第2送液部とを備える、生体由来液浄化システム。
  8. 生体由来液からアミロイドβオリゴマーを除去するための吸着材であって、
    活性炭を含み、
    前記活性炭は細孔直径のピーク位置が3~500nmであり、
    細孔直径が3~50nmである細孔の細孔容積および細孔直径が50~500nmである細孔の細孔容積の和は、1.25cm /g以上である、
    アミロイドβ除去用吸着材。
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