JP7115564B2 - ノイズフィルタ及びネットワーク接続装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ノイズフィルタ及びネットワーク接続装置に関する。
差動信号ラインに直流電流を重畳させて、差動信号の送受信と電源の供給とを行う回路が公知である。差動信号の伝送を行うケーブルへのコモンモードノイズの漏洩を防止するために差動信号ラインにコモンモードチョークコイルが挿入される。差動信号ラインから電源への高周波信号の伝導を抑制するために、差動信号ラインと電源とを接続する電源線に、ディファレンシャルモード信号に対して高インピーダンスになるインダクタ(ディファレンシャルモードインダクタ)が挿入される。
コモンモードノイズを抑制する効果を高めるために、差動信号ラインにコモンモードチョークコイルを直列に挿入するとともに、差動信号ラインの各々をインダクタ及びコンデンサを介して接地する回路を設ける場合がある。
部品点数の増加や実装面積の増大を抑制するためにコモンモードチョークコイルとディファレンシャルモードインダクタとを一体化することが望まれる。
下記の特許文献1に、コモンモードチョークコイルとノーマルモード(ディファレンシャルモード)チョークコイルとを直列に接続した回路を構成するコイル部品が開示されている。このコイル部品は、閉磁路を形成する第1の磁心と、その内側に収まるような形状の閉磁路を形成する第2の磁心とを含む。第1の巻線及び第2の巻線の各々が、一部分で第1の磁芯と第2の磁心の両方に一緒に巻き付けられ、他の部分では第1の磁心のみに巻き付けられている。第1の磁芯に巻かれる部分は、第1の巻線と第2の巻線とで巻き方向が逆であり、第2の磁芯に巻かれる部分は、第1の巻線と第2の巻線とで巻き方向が同一である。
特開平09-148144号公報
特許文献1に開示されたコイル部品では、2本の巻線によりコモンモードチョークコイルとディファレンシャルモードチョークコイルとの両方が構成されている。すなわち、このコイル部品は、コモンモードチョークコイルとディファレンシャルモードチョークコイルとが直列に接続された四端子回路である。このため、このコイル部品は、差動信号ラインにコモンモードチョークコイルを直接に挿入するとともに、差動信号ラインをディファレンシャルモードチョークコイル(ディファレンシャルモードインダクタ)を介してインダクタ電源やグランドに接続する用途に使用することはできない。
本発明の目的は、差動信号ラインに挿入されるコモンモードチョークコイル、及び差動信号ラインを電源やグランドに接続するディファレンシャルモードインダクタを一体化したノイズフィルタを提供することである。本発明の他の目的は、このノイズフィルタを搭載したネットワーク接続装置を提供することである。
本発明の一観点によると、
間隔を隔てて隣り合うように配置された第1コア及び第2コアと、
前記第1コア及び前記第2コアの一方の端部同士を接続し、他方の端部同士を接続する磁性材料からなる2つの端部磁性部材と、
前記第1コアに巻かれてコモンモードチョークコイルを構成する2本の第1巻線と、
前記第1コア及び前記第2コアに跨って、相互に逆向きに巻かれた2本の第2巻線と
を有し、前記2本の第2巻線からなる2つのコイルは開磁路構造を有するノイズフィルタが提供される。
本発明の他の観点によると、
基板と、
前記基板に実装された集積回路素子と、
前記基板に実装され、外部機器に接続されるコネクタと、
前記基板に形成され、前記集積回路素子と前記コネクタとを接続する2本の信号線と、
前記基板に実装されたノイズフィルタと
前記基板に設けられた電源ラインと
を有し、
前記ノイズフィルタは、
間隔を隔てて配置された第1コア及び第2コアと、
前記第1コア及び前記第2コアの一方の端部同士を接続し、他方の端部同士を接続する磁性材料からなる2つの端部磁性部材と、
前記第1コアに巻かれてコモンモードチョークコイルを構成する2本の第1巻線と、
前記第1コア及び前記第2コアに跨って、相互に逆向きに巻かれた2本の第2巻線と
を有し、前記2本の第2巻線からなる2つのコイルは開磁路構造を有し、
前記第1巻線で構成されるコモンモードチョークコイルが前記2本の信号線に直列に挿入され、前記2本の第2巻線の一方の端部が、それぞれ前記2本の信号線に接続されており、他方の端部がそれぞれ前記電源ラインに接続されているネットワーク接続装置が提供される。
本発明のさらに他の観点によると、
基板と、
前記基板に実装された集積回路素子と、
前記基板に実装され、外部機器に接続されるコネクタと、
前記基板に形成され、前記集積回路素子と前記コネクタとを接続する2本の信号線と、
前記基板に実装されたノイズフィルタと
を有し、
前記ノイズフィルタは、
間隔を隔てて配置された第1コア及び第2コアと、
前記第1コア及び前記第2コアの一方の端部同士を接続し、他方の端部同士を接続する磁性材料からなる2つの端部磁性部材と、
前記第1コアに巻かれてコモンモードチョークコイルを構成する2本の第1巻線と、
前記第1コア及び前記第2コアに跨って、相互に逆向きに巻かれた2本の第2巻線と
を有し、前記2本の第2巻線からなる2つのコイルは開磁路構造を有し、
前記第1巻線で構成されるコモンモードチョークコイルが前記2本の信号線に直列に挿入され、前記2本の第2巻線の一方の端部が、それぞれ前記2本の信号線に接続されており、他方の端部が、それぞれコンデンサを介して接地されているネットワーク接続装置が提供される。
2本の第1巻線からなるコモンモードチョークコイル及び2本の第2巻線からなる他の2つのコイルを一体化したノイズフィルタが得られる。コモンモードチョークコイルを信号線に直列に挿入し、2本の第2巻線からなる2つのコイルを介して信号線を電源またはグランドに接続することが可能である。
図1A、図1B、及び図1Cは、それぞれ第1実施例によるノイズフィルタの正面図、底面図、及び側面図である。 図2は、第1実施例によるノイズフィルタを搭載したネットワーク接続装置の概略等価回路図である。 図3は、第1実施例によるノイズフィルタの側面図である。 図4Aは、ネットワークアナライザを用いてSパラメータを測定する評価実験の接続構成を示す図であり、図4Bは、比較例によるノイズフィルタの正面図である。 図5は、透過係数Scc21の測定結果を示すグラフである。 図6は、第2実施例によるネットワーク接続装置の概略等価回路図である。 図7は、第3実施例によるノイズフィルタの正面図である。 図8は、第4実施例によるネットワーク接続装置を搭載した車両の概略図である。
[第1実施例]
図1から図5までの図面を参照して第1実施例によるノイズフィルタ及びネットワーク接続装置について説明する。
図1A、図1B、及び図1Cは、それぞれ第1実施例によるノイズフィルタの正面図、底面図、及び側面図である。第1実施例によるノイズフィルタ10は、一般的にプリント基板等の表面に実装される態様で使用される。ノイズフィルタ10の、プリント基板を向く面を「底面」と定義し、底面とは反対方向を向く面を「上面」と定義し、プリント基板の表面に対してほぼ平行な方向を向く面を「側面」と定義する。ノイズフィルタ10は、支持体20、2本の第1巻線16、及び2本の第2巻線17を含む。
支持体20は、第1コア21、第1端部磁性部材22、第2端部磁性部材23、第2コア25、第1電極対11、第2電極対12、及び第3電極対13を含む。第1コア21、第1端部磁性部材22、第2端部磁性部材23、及び第2コア25は、例えばNi-Zn系フェライト等の磁性材料で形成される。第1コア21と第2コア25とは間隔を隔てて並ぶように配置されており、第1端部磁性部材22が第1コア21及び第2コア25の一方の端部同士を接続し、第2端部磁性部材23が第1コア21及び第2コア25の他方の端部同士を接続している。第1コア21は、例えば四角柱状または円柱状の外形を有する。第2端部磁性部材23は、第1コア21の端部に連続する端板23Aと、平面視においてこの端板の両端からそれぞれ第1端部磁性部材22に向かって延びる側板23Bとを含む。
第1端部磁性部材22の底面に、第1電極対11が設けられている。第1電極対11の2つの電極は、平面視において第1コア21の両側に配置されている。第2端部磁性部材23の底面に、第2電極対12及び第3電極対13が設けられている。第3電極対13の2つの電極は、それぞれ端板23Aの底面に、平面視において第1コア21の両側に配置されている。第2電極対12の2つの電極は、それぞれ2枚の側板23Bの底面の先端に配置されている。
第1電極対11、第2電極対12、及び第3電極対13は第1コア21の軸方向に関して異なる位置に配置されており、第1コア21の一端から他端に向かって、第1電極対11、第2電極対12、及び第3電極対13がこの順番に並んでいる。また、第1電極対11、第2電極対12、及び第3電極対13の合計6個の電極は、表面実装するために1つの仮想平面上に配置されている。
第2コア25は、第1端部磁性部材22の上面から第2端部磁性部材23の上面まで架け渡された天板で構成される。第1コア21、第1端部磁性部材22、第2コア25、及び第2端部磁性部材23により、閉磁路が形成される。
第1コア21に、2本の第1巻線16が、巻き方向が同一になるように巻き付けられている。2本の第1巻線16は、コモンモードノイズに対して高インピーダンスとなるコモンモードチョークコイルとして機能する。このコモンモードチョークコイルは閉磁路構造を有する。2本の第2巻線17が、第1コア21と第2コア25とに跨って、巻き方向が相互に逆向きになるように巻き付けられている。2本の第2巻線17は、コモンモードノイズに対して低インピーダンスになり、ディファレンシャルモード信号に対して高インピーダンスになる。このようなインダクタを、本明細書において「ディファレンシャルモードインダクタ」ということとする。このディファレンシャルモードインダクタは開磁路構造を有する。なお、図1Aから図1Cまでの図面において、2本の第1巻線16及び2本の第2巻線17は、巻き方向が容易にわかるように実際の巻き数より少なく表されている。
2本の第1巻線16の各々の一端は第1電極対11の各電極に接続され、他端は第2電極対12の各電極に接続されている。2本の第2巻線17の各々の一端は第1電極対11の各電極に接続され、他端は第3電極対13の各電極に接続されている。2本の第1巻線16の各々は、平面視において第1コア21に対して同一の側の電極に接続されている。同様に、2本の第2巻線17の各々は、平面視において第1コア21に対して同一の側の電極に接続されている。
図2は、第1実施例によるノイズフィルタ10を搭載したネットワーク接続装置の概略等価回路図である。基板30に、ノイズフィルタ10、集積回路素子(IC)31、コネクタ32、及び2つのコンデンサ35が実装されている。さらに、基板30に、差動信号を伝送する2本の信号線37、及びグランド導体38が設けられている。コネクタ32に、外部機器との信号の送受信を行うためのケーブル40が接続される。
2本の信号線37は、IC31とコネクタ32とを接続する。ノイズフィルタ10の第1電極対11がIC31に接続され、第2電極対12がコネクタ32に接続されるように、2本の信号線37にノイズフィルタ10が挿入されている。ノイズフィルタ10の第3電極対13が、それぞれコンデンサ35を介してグランド導体38に接続されている。
ノイズフィルタ10の2本の第1巻線16が、コモンモードチョークコイル18を構成しており、2本の第2巻線17がディファレンシャルモードインダクタ19を構成している。コモンモードチョークコイル18は、2本の信号線37に直列に挿入される。2本の信号線37は、IC31とコモンモードチョークコイル18との間において、ディファレンシャルモードインダクタ19及びコンデンサ35を介して接地される。
次に、図3を参照して、第1実施例の優れた効果について説明する。
第1実施例では、コモンモードチョークコイル18が、信号線37からケーブル40に漏洩するコモンモードノイズを抑制する。さらに、信号線37に発生したコモンモードノイズが、ディファレンシャルモードインダクタ19を介してグランド導体38に流入する。このため、コモンモードノイズを抑制する効果を高めることができる。コモンモードチョークコイル18とディファレンシャルモードインダクタ19とが共通の支持体20に設けられているため、部品点数の削減を図ることが可能になる。
コンデンサ35は、グランド導体38を流れる直流電流が信号線37へ流れ込むのを防止する。
図3は、第1実施例によるノイズフィルタ10の正面図であり、この正面図に、第1巻線16により発生する磁束51、及び第2巻線17により発生する磁束52が模式的に示されている。
第1巻線16を流れる電流により発生する磁束51の大部分は、第1コア21、第1端部磁性部材22、第2コア25、及び第2端部磁性部材23からなる閉磁路内に閉じ込められる。第1コア21内の磁束51の向きと、第2コア25内に磁束51の向きとは相互に逆である。例えば、第1コア21内の磁束51が第2端部磁性部材23から第1端部磁性部材22を向くとき、第2コア25内に磁束51は、その反対に、第1端部磁性部材22から第2端部磁性部材23を向く。このため、第1コア21と第2コア25とに跨って巻きつけられた第2巻線17は、磁束51と鎖交しない。その結果、第1巻線16を流れる電流による第2巻線17への影響が軽減される。
第2巻線17を流れる電流により発生する磁束52は、第1コア21内と第2コア25内とで同一の向きになる。このため、2本の第2巻線17からなるコイルは開示路構造を有することとなる。すなわち、磁束52は、磁性材料からなる支持体20から漏れた漏れ磁束を含む。第2巻線17を第1巻線16と同様に第1コア21のみに巻き付けた構成では、第2巻線17を流れる電流によって発生する磁束のほとんどの成分が第1巻線16と鎖交する。これに対して第1実施例では、第2巻線17を流れる電流によって発生する磁束52のうち、第1コア21内の磁束52のみが第1巻線16と鎖交し、第2コア25内の磁束52は第1巻線16と鎖交しない。すなわち、第2巻線17を流れる電流によって発生する磁束52の一部の成分のみが第1巻線16と鎖交する。このため、第2巻線17を流れる電流による第1巻線16への影響が軽減される。
第1実施例の優れた効果を確認するために、第1実施例によるノイズフィルタ10と、比較例によるノイズフィルタについて評価実験を行った。次に、図4Aから図5までの図面を参照して、この評価実験について説明する。
図4Aは、ネットワークアナライザ60を用いてノイズフィルタのSパラメータを測定するための接続構成を示す図である。ノイズフィルタ10の第1電極対11の2つの電極を、それぞれネットワークアナライザ60のポートP1、P3に接続し、第2電極対12の2つの電極を、それぞれネットワークアナライザ60のポートP2、P4に接続した。ノイズフィルタ10の第3電極対13の2つの電極を接地した。この接続構成で、第1電極対11から第2電極対12へのコモンモード成分の透過係数Scc21を測定した。
この接続においては、コモンモードチョークコイル18によってコモンモード成分の第2電極対12への漏洩が抑制され、ディファレンシャルモードインダクタ19によってコモンモード成分がグランドに流れる。このため、透過係数Scc21が小さいほど、コモンモードチョークコイル18及びディファレンシャルモードインダクタ19が有効に機能しているといえる。
図4Bは、比較例によるノイズフィルタの正面図である。比較例においては、第1巻線16及び第2巻線17が、共に第1コア21に巻きつけられている。その他の構成は、第1実施例によるノイズフィルタ10の構成と同一である。
図5は、透過係数Scc21の測定結果を示すグラフである。横軸は周波数を単位「MHz」で表し、縦軸は透過係数Scc21を単位「dB」で表す。図5のグラフ中の実線及び破線は、それぞれ第1実施例によるノイズフィルタ10及び比較例によるノイズフィルタ(図4B)の測定結果を示す。第1実施例によるノイズフィルタ10の透過係数Scc21が、比較例によるノイズフィルタの透過係数Scc21より小さいことがわかる。すなわち、第1実施例によるノイズフィルタ10において、比較例によるノイズフィルタよりも、コモンモードチョークコイル18及びディファレンシャルモードインダクタ19が有効に機能していることがわかる。これは、第1実施例よるノイズフィルタ10で、第2巻線17を第1コア21と第2コア25とに跨って巻き付けた構成を採用したことの効果といえる。
この評価実験から、第1実施例において、コモンモードチョークコイル18(図2)とディファレンシャルモードインダクタ19(図2)との磁気結合を抑制することにより、ノイズ抑制効果を高めることができることが確認された。
さらに、第1実施例では、支持体20(図1A)の天板を第2コア25として利用しているため、第2コア25を設けても部品寸法が大きくならないという優れた効果も得られる。
次に、第1実施例の変形例について説明する。
第1実施例では、図1Bに示したように、コモンモードチョークコイル18を構成する第1巻線16を第1電極対11と第2電極対12との間に接続し、ディファレンシャルモードインダクタ19を構成する第2巻線17を第1電極対11と第3電極対13との間に接続している。その他の構成として、第1巻線16を第1電極対11と第3電極対13との間に接続し、第2巻線17を第1電極対11と第2電極対12との間に接続してもよい。
[第2実施例]
次に、図6を参照して第2実施例によるネットワーク接続装置について説明する。以下、第1実施例によるノイズフィルタ10を用いたネットワーク接続装置(図2)と共通の構成については説明を省略する。
図6は、第2実施例によるネットワーク接続装置の概略等価回路図である。第1実施例によるネットワーク接続装置(図2)では、ノイズフィルタ10の第3電極対13の2つの電極がそれぞれコンデンサ35を介して接地されている。これに対し、第2実施例では、ノイズフィルタ10の第3電極対13の2つの電極が、それぞれ基板30に設けられた2本の電源ライン33に接続されている。電源ライン33は、電源端子39を介して外部の直流電源41に接続される。
ノイズフィルタ10とIC31との間の2本の信号線37に、それぞれコンデンサ34が直列に挿入されている。
第2実施例では、直流電源41から基板30に供給された直流電力が、電源ライン33、信号線37、コネクタ32、及びケーブル40を通して外部機器に供給される。電源ライン33を外部の直流電源41に接続せず、ケーブル40が接続されている外部機器からケーブル40、コネクタ32、信号線37を介して電源ライン33に直流電力を供給する構成を採用することも可能である。
次に、第2実施例の優れた効果について説明する。
第2実施例においても、コモンモードチョークコイル18が、信号線37からケーブル40へのコモンモードノイズの漏洩を抑制する。ディファレンシャルモードインダクタ19は信号線37を伝送される高周波信号が電源ライン33に流れ込むのを抑制する。これにより、信号線37を伝送される高周波信号の信号波形の乱れを抑制することができる。コンデンサ34は、IC31を電源ライン33から直流的に切り離す。
ノイズフィルタ10として、第1実施例によるノイズフィルタ10(図1A、図1B、図1C)を用いているため、コモンモードチョークコイル18とディファレンシャルモードインダクタ19との間の磁気結合を低減させ、両者を有効に機能させることができる。
[第3実施例]
次に、図7を参照して第3実施例によるノイズフィルタ10について説明する。以下、第1実施例によるノイズフィルタ10(図1A、図1B、図1C)と共通の構成については説明を省略する
図7は、第3実施例によるノイズフィルタ10の正面図である。第1実施例では、2本の第1巻線16(図1A)が第1コア21のみに巻きつけられている。これに対し、第3実施例では、2本の第1巻線16の各々の一部分が第1コア21に巻き付けられており、残りの部分が第2コア25に巻き付けられている。第1巻線16に電流を流したとき、第1コア21に巻き付けられた部分と、第2コア25に巻き付けられた部分とが、閉磁路に同一方向の磁束を発生させるように、巻き方向が設定されている。2本の第2巻線17は、第1実施例と同様に第1コア21と第2コア25とに跨って、巻き方向が相互に逆になるように巻き付けられている。
次に、第3実施例の優れた効果について説明する。
第3実施例においても、2本の第1巻線16を流れる電流によって発生する磁束51のほとんどの成分は、第2巻線17と鎖交しない。このため、第1実施例と同様に、第1巻線16を流れる電流による第2巻線17への影響が軽減される。
2本の第2巻線17に流れる電流により発生する磁束52は、第1巻線16のうち第1コア21に巻き付けられた部分と鎖交するとともに、第2コア25に巻き付けられた部分とも鎖交する。第1巻線16から見ると、第1コア21に巻き付けられた部分と鎖交する磁束52と、第2コア25に巻き付けられた部分と鎖交する磁束52とは、相互に打ち消し合う関係にある。このため、第2巻線17を流れる電流によって発生する磁束52のうち第1巻線16と鎖交する成分は、第1実施例の場合よりも少ない。従って、第2巻線17を流れる電流による第1巻線16への影響が軽減される。
このように、第3実施例では、第1実施例と比べてコモンモードチョークコイル18とディファレンシャルモードインダクタ19(図2、図6)との磁気結合を抑制する効果が大きくなる。その結果、ノイズ抑制に関する特性がさらに改善される。
[第4実施例]
次に、図8を参照して第4実施例によるネットワーク接続装置について説明する。以下、第1実施例から第3実施例までの各実施例によるノイズフィルタ及びネットワーク接続装置と共通の構成については説明を省略する。
図8は、第4実施例によるネットワーク接続装置70を搭載した車両75の概略図である。車両75に搭載されたネットワーク接続装置70は、第1実施例から第3実施例までのいずれか1つの実施例によるノイズフィルタ10を実装している。この車両75には、さらに、直流電源41及び車載機器72が搭載されている。
直流電源41からネットワーク接続装置70に直流電力が供給される。ネットワーク接続装置70と車載機器72とがケーブル40で接続されている。ケーブル40を介して、ネットワーク接続装置70と車載機器72との間で差動信号が伝送される。さらに、直流電源41から、ネットワーク接続装置70及びケーブル40を介して車載機器72に直流電力が供給される。
第4実施例によるネットワーク接続装置70には、第1実施例から第3実施例までのいずれか1つの実施例によるノイズフィルタ10が搭載されているため、ノイズの抑制、装置の小型化、部品点数の削減等を図ることができる。
上述の各実施例は例示であり、異なる実施例で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることは言うまでもない。複数の実施例の同様の構成による同様の作用効果については実施例ごとには逐次言及しない。さらに、本発明は上述の実施例に制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
10 ノイズフィルタ
11 第1電極対
12 第2電極対
13 第3電極対
16 第1巻線
17 第2巻線
18 コモンモードチョークコイル
19 ディファレンシャルモードインダクタ
20 支持体
21 コア
22 第1端部磁性部材
23 第2端部磁性部材
23A 端板
23B 側板
25 第2コア
30 基板
31 集積回路素子(IC)
32 コネクタ
33 電源ライン
34、35 コンデンサ
37 信号線
38 グランド導体
39 電源端子
40 ケーブル
41 直流電源
51 第1巻線により発生する磁束
52 第2巻線により発生する磁束
60 ネットワークアナライザ
70 ネットワーク接続装置
72 車載機器
75 車両

Claims (6)

  1. 間隔を隔てて配置された第1コア及び第2コアと、
    前記第1コア及び前記第2コアの一方の端部同士を接続し、他方の端部同士を接続する磁性材料からなる2つの端部磁性部材と、
    前記第1コアに巻かれてコモンモードチョークコイルを構成する2本の第1巻線と、
    前記第1コア及び前記第2コアに跨って、相互に逆向きに巻かれた2本の第2巻線と
    を有し、前記2本の第2巻線からなる2つのコイルは開磁路構造を有するノイズフィルタ。
  2. 前記2本の第1巻線は、前記第2コアには巻かれていない請求項1に記載のノイズフィルタ。
  3. 前記2本の第1巻線は、前記第2コアにも巻かれており、前記2本の第1巻線のうち前記第1コアに巻かれた部分と、前記第2コアに巻かれた部分とが、前記第1コア、前記第2コア、及び前記端部磁性部材からなる閉磁路に同一方向の磁束を発生させる向きに巻かれている請求項1に記載のノイズフィルタ。
  4. 基板と、
    前記基板に実装された集積回路素子と、
    前記基板に実装され、外部機器に接続されるコネクタと、
    前記基板に形成され、前記集積回路素子と前記コネクタとを接続する2本の信号線と、
    前記基板に実装されたノイズフィルタと
    前記基板に設けられた電源ラインと
    を有し、
    前記ノイズフィルタは、
    間隔を隔てて配置された第1コア及び第2コアと、
    前記第1コア及び前記第2コアの一方の端部同士を接続し、他方の端部同士を接続する磁性材料からなる2つの端部磁性部材と、
    前記第1コアに巻かれてコモンモードチョークコイルを構成する2本の第1巻線と、
    前記第1コア及び前記第2コアに跨って、相互に逆向きに巻かれた2本の第2巻線と
    を有し、前記2本の第2巻線からなる2つのコイルは開磁路構造を有し、
    前記第1巻線で構成されるコモンモードチョークコイルが前記2本の信号線に直列に挿入され、前記2本の第2巻線の一方の端部が、それぞれ前記2本の信号線に接続されており、他方の端部がそれぞれ前記電源ラインに接続されているネットワーク接続装置。
  5. 基板と、
    前記基板に実装された集積回路素子と、
    前記基板に実装され、外部機器に接続されるコネクタと、
    前記基板に形成され、前記集積回路素子と前記コネクタとを接続する2本の信号線と、
    前記基板に実装されたノイズフィルタと
    を有し、
    前記ノイズフィルタは、
    間隔を隔てて配置された第1コア及び第2コアと、
    前記第1コア及び前記第2コアの一方の端部同士を接続し、他方の端部同士を接続する磁性材料からなる2つの端部磁性部材と、
    前記第1コアに巻かれてコモンモードチョークコイルを構成する2本の第1巻線と、
    前記第1コア及び前記第2コアに跨って、相互に逆向きに巻かれた2本の第2巻線と
    を有し、前記2本の第2巻線からなる2つのコイルは開磁路構造を有し、
    前記第1巻線で構成されるコモンモードチョークコイルが前記2本の信号線に直列に挿入され、前記2本の第2巻線の一方の端部が、それぞれ前記2本の信号線に接続されており、他方の端部が、それぞれコンデンサを介して接地されているネットワーク接続装置。
  6. 前記コネクタはケーブルを介して車載機器と接続される請求項4または5に記載のネットワーク接続装置。
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